JP2005024899A - Image forming apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低電力動作モードを含む複数の動作モードを有する自動原稿読取手段を備える複写機などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機などの画像形成装置においては、電源投入時に、まず定着装置への通電が行われ、定着装置を所定温度まで暖めるためのウォームアップ動作が開始される。このウォームアップに要する時間は、高速機になるほど長くなる。これは、高速機になるほど定着装置の熱容量が大きくなるので、定着装置が所定温度に達するまでに長い時間が掛かるためである。特に、オフィス環境に設定されている画像形成装置において、朝の電源投入時には、定着装置の温度が低い状態にあるので、定着装置のウォームアップが完了するまでの待ち時間が長くなる。例えば、中速機の場合、ウォームアップに要する時間は1〜2分程度であるが、高速機の場合、5分程度の時間が掛かる。
【0003】
通常、ウォームアップ中に種々のイニシャライズ動作が行われる。定着装置においては、その定着ローラの表面温度が均等になるように、定着ローラが回転される。また、搬送路上のセンサ間に用紙が滞留しているか否かを確認するために、用紙を搬送させるための搬送モータが駆動される。また、他のモータに関しても、ロック状態など、回転/動作を阻害する異常がないか否かを確認するために、駆動される。
【0004】
また、フィニッシャやソータなどの後処理手段が接続されている場合、後処理手段においては、電源投入に伴い、トレイの位置を初期位置に戻す動作が開始される。これらの動作は、定着装置の温度が非常に低い場合のウォームアップより速く完了する。
【0005】
また、原稿読取装置または自動原稿読取手段であるドキュメントフィーダ(以下、DFという)は、ウォームアップ完了後すぐに出力が得られるように、電源投入に伴い初期化が開始される。原稿読取装置またはDFは、初期化完了後動作可能であり、初期化動作完了後に読み取られた画像は、ウォームアップが完了するまでハードディスクなどの画像記憶部に蓄積される。
【0006】
近年、省エネルギーの観点から、複写機などには、節電モード、スリープモードなど、一定時間使用されないと自動的に電源を切る機能が搭載されているものが出現している。このような機能は、省エネルギーの観点から非常に有効ではあるが、この機能により電源が切られている状態から使用する場合、ウォームアップに長い時間を要し、使い勝手が悪いという問題がある。例えば、ファーストコピー4秒という仕様を有する装置の場合においても、自動的に電源が切れた状態から装置が使用可能な状態に立ち上がるまでに、5分も掛かるのでは、非常に使い勝手が悪い。
【0007】
このような問題を解消するために、定着装置の熱容量の低容量化、低融点トナーの採用などにより、ウォームアップ時間の短縮化が図られ、高速機におけるウォームアップ時間が1分間程度に短縮されつつある。
【0008】
また、例えば特開平09−368899号公報に開示されているように、各オプション装置が装着されているか否か、使用されているか否かを検知して装置全体の電力増加を抑える手段が知られている。この特開平09−368899号公報に記載の技術では、各オプション装置(例えば、自動出力紙分類器や自動原稿給送器)が使用されると、モニタ信号を出力することにより、総消費電力の規格を逸脱するオプション装置の組み合わせが判別され、電力過剰分のオプション装置を使用する際には、オプション装置から出力される使用状態信号に応じて定着ヒータのオン/オフ制御が行われる。
【0009】
【特許文献1】
特開平09−368899号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した、定着装置の熱容量の低容量化、低融点トナーの採用などによるウォームアップ時間の短縮化よりさらにウォームアップ時間の短縮化を図るには、電源投入時に定着装置が急速に立ち上がるようにより多くの電力を投入すればよいが、特に日本国内においては、投入電力量を一般配線の許容値である1500W以下に抑える必要があるために、無制限に投入電力量を大きくすることができない。また、投入電力量の制限により、定着装置の熱容量の低容量化にも、限界があり、結果としてウォームアップ時間のさらなる短縮化を図ることは難しい。
【0011】
また、特開平09−368899号公報に開示されている構成においては、オプション装置がないときには、ヒータへの電力量が制約を受けず、ウォームアップが完了するまでの待ち時間が短縮化される。しかしながら、オプション装置があるときには、ウォームアップが完了するまでの待ち時間が短縮化されない。よって、上記技術は、ウォームアップ時間の短縮化を図るための解決手段とはなり得ない。
【0012】
本発明の目的は、使い勝手を損ねることなく、定着手段の定着体の表面温度を定着温度に立ち上げるまでのウォームアップ動作を短時間に完了することができる画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、装置電源を投入するための電源スイッチと、定着体および該定着体を加熱するための発熱体を有する定着手段と、前記定着体の表面温度を検出する定着温度検出手段と、低電力動作モードを含む複数の動作モードを有する自動原稿読取手段と、前記定着体の表面温度が定着温度に達するように前記定着手段の発熱体へ電力を可変に供給する電力供給手段と、前記電源スイッチによって前記装置電源が投入された際に、前記定着温度検出手段により検出された前記定着体の表面温度が表面基準温度より低い場合には、前記電力供給手段による前記発熱体への電力供給量を増加させ、前記定着体の表面温度が前記定着温度に達するまでは、前記自動原稿読取手段を前記低電力動作モードで動作させるように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照品が説明する。
【0015】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の内部構成を示す縦断面図である。
【0016】
本実施の形態における画像形成装置は、デジタル複写機であり、図1に示すように、自動原稿給紙装置(以下、DFという)12と、DF12から給紙された原稿上の画像を読み取る本体画像入力部11と、本体画像入力部11により読み取られた画像を記録紙上に形成する本体画像出力部10と、本体画像出力部10から排出された記録紙を複数のビンに仕分けして排出するためのソータ13とを備える。
【0017】
本体画像入力部11は、DF12から給紙された原稿に光を照射するための光源21を有し、光源21は光学系モータ(図示せず)から駆動力を得て、図1の左右方向に往復動する。光源21から原稿に照射された光は、原稿により反射され、その反射光は、ミラー22,23,24およびレンズ25を介してCCD(Charged Coupled Device)26上に結像される。ここで、ミラー22,23,24は、光源21と一体的に駆動される。CCD26は、結像された光学像を電気信号に変換し、この電気信号は、デジタル信号(画像データ)に変換される。この画像データには、各種補正処理とユーザが所望する画像処理とが施され、処理後の画像データは、画像メモリ(図示せず)に蓄積される。
【0018】
本体画像出力部10は、画像メモリに蓄積された画像データを読み出し、この画像データをアナログ信号に再変換する。このアナログ信号は、さらに露光制御部(図示せず)により適正な出力値に増幅された後に、光学照射部27により光信号に変換される。この光信号は、ポリゴンミラー28により左右に振られながら、レンズ29およびミラー30を経て、感光ドラム31上に照射される。これにより、感光ドラム31上には、静電潜像が形成される。この静電潜像は、トナーによりトナー像として可視像化され、このトナー像は、各給紙カセット34,35、給紙デッキ26または手差しトレイ37のいずれかから給紙される記録紙上に転写される。トナー像が転写された記録紙は、定着装置32に送られる。定着装置32においては、記録紙上に転写されたトナー像が熱圧され、記録紙上に定着される。トナー像が定着された記録紙は、排紙ローラ40を介してソータ13に送られる。
【0019】
ソータ13は、本体画像出力部10から排紙された記録紙を排紙トレイ33に仕分けして排紙する処理を行う。ソータ13は、本体画像出力部10に設けられた制御部(図示せず)により制御され、ソータ13から出力された記録紙は上記制御部により指示された排紙トレイ33に排出される。
【0020】
給紙トレイ34,35のそれぞれの記録紙は、各給紙ローラ38,42,41を経て感光ドラム31に向けて給紙される。また、給紙デッキ36は、大量に記録紙を収容可能であり、給紙デッキ36の記録紙は、各給紙ローラ36a,41を経て感光ドラム31に向けて給紙される。手差しトレイ37は、手差しにより、OHPシートや厚紙、はがきサイズ紙などの任意の種類の記録紙を給紙することが可能なものであり、この手差しトレイ37の記録紙は、給紙ローラ37aにより感光ドラム31に向けて給紙される。
【0021】
また、本実施の形態の画像形成装置においては、両面コピーが可能であり、両面コピーを行う際には、定着装置32から排出された記録紙が各再給紙ローラ39a,39bおよび各給紙ローラ38,41を経て感光ドラム31に向けて再給紙される。
【0022】
ここで、各給紙ローラ36a,37a,38,39,40,41,42は、ステッピングモータに歯車などの伝達装置を介して接続され、それぞれ独立して駆動される。また、感光ドラム31および定着装置32の定着ローラ(図2を参照)の回転駆動には、DCブラシレスモータが用いられる。感光ドラ31および定着ローラの回転速度は、プロセススピードと呼ばれ、トナーの形状や定着特性、レーザの発光特性などに大きく左右される画像形成装置特有の速度であるので、可変制御することは困難である。よって、これらの回転駆動に用いられるDCブラシスレスモータとしては、厚紙が搬送されるのに十分なトルクを出力可能なものが選択されている。これに対し、上記給紙ローラなどの駆動源であるステッピングモータは、記録紙の給紙および搬送動作のみを行うためのものであり、上記定着ローラと感光ドラムのいずれかに記録紙が挟持されていない場合は、高速搬送、高速給紙などを可能にするために上記給紙ローラなどを可能限り高速に駆動し、記録紙間の距離を可能な限り短くする制御が行われる。これにより、画像形成装置としてのプロダクティビティの向上が図れている。
【0023】
次に、定着装置32について説明する。この定着装置32としては、誘導加熱方式の定着装置、ハロゲンヒータを用いた定着装置などがあるが、本実施の形態においては、いずれの定着装置も用いることができる。
【0024】
まず、誘導加熱方式の定着装置32の主要部構成について図2を参照しながら説明する。図2は図1の定着装置32の主要部構成を示す縦断面図である。
【0025】
誘導加熱方式の定着装置32は、図2に示すように、DCブラシレスモータにより駆動される定着ローラ401と、加圧機構(図示せず)により定着ローラ401に従動回転可能なように所定の押圧力で押し付けられている加圧ローラ402とを有し、定着ローラ401と加圧ローラ402の間には、記録紙410を図中の矢印cが示す方向に挟持搬送するためのニップ部が形成される。
【0026】
定着ローラ401は、電磁誘導発熱性を有し、例えば、外径32mm、厚さ0.5mmの鉄製の芯金シリンダからなる。また、芯金シリンダは、鉄製に代えて、例えば磁性ステンレスのような磁性材料(磁性金属)など、比較的透磁率μが高く、適当な抵抗率ρを有するもので構成するようにしてもよい。芯金シリンダとして、定着ローラ表面の離型性を高めるために、その外周面に、例えばPTFEやPFAなどのフッ素系樹脂の厚さ10〜50μmの離型層が形成されているものを用いることが好ましい。また、芯金シリンダと離型層の間に所望の機能層、例えば、記録材と定着ローラ表面との密着性を高めるために耐熱性・弾性を有するゴム材や樹脂材の厚さ数100μmの弾性層などを設けるようにしてもよい。
【0027】
加圧ローラ402は、定着ローラ401に対して約30Kg重で加圧されており、その場合に加圧ローラ402と定着ローラ401間に形成されるニップ部のニップ幅は約4mmになる。このニップ幅は上記加圧力の大きさに応じて変えることが可能である。
【0028】
定着ローラ401には、磁束発生手段としての励磁コイル−磁性体コアユニット403と、定着ローラ401に鎖交する磁束を遮断する遮蔽板408とが内蔵されている。励磁コイル−磁性体コアユニット403は、励磁コイル404、磁性体コア405、アルミニウム製の保持ホルダ406、絶縁性の熱収縮性チューブ外被407などを含む。励磁コイル404のコイル線材としては、外径0.15〜0.50mmの絶縁被覆された導線を20〜150本リッツにしたものが用いられている。より具体的には、例えば外径0.2mm、84本、総外径3mmのリッツ線がコイル線材として用いられている。また、励磁コイル404が昇温した場合を考慮して、絶縁被覆には耐熱性のものが使用されている。
【0029】
定着ローラ401の電磁誘導発熱を増加させるためには、励磁コイル404に印加する交流電流の電流振幅を大きくすればよく、励磁コイル404のコイル線材の巻数を減らしてやることが可能となるが、同時に励磁コイル404の電気抵抗による発熱も増加するので、本実施の形態では、励磁コイル404のコイル線材の巻数が8巻きとされている。
【0030】
磁性体コア405は、定着ローラ401の長手方向寸法に略対応した長さ寸法を有する横断面略半円状の横長部材であり、その半円弧面は定着ローラ内曲面に沿った形状に加工されている。磁性体コア405は高透磁率かつ低損失の材料からなり、磁気回路の効率を上げるためと磁気遮蔽のために用いている。
【0031】
保持ホルダ406は、定着ローラ401の長手方向寸法より長い長さ寸法を有するとともに、横断面略半円状の磁性体コア405の背面平面部の幅寸法に略対応した幅寸法を有し、比較的肉厚で剛性がある横長板状部材からなる。
【0032】
この励磁コイル404、磁性体コア405、保持ホルダ406それぞれの外側には、絶縁性の熱収縮性チューブ407が被せされ、該チューブは十分に熱収縮されている。絶縁性の熱収縮性チューブ407は、例えばシリコン樹脂系またはフッ素樹脂系のものであり、本例では、熱収縮前、外径が40mm、厚さが0.3mmであるものを、外径を30mmに熱収縮させたときに肉厚が0.4mmとなる熱収縮性チューブが用いられている。
【0033】
熱収縮性チューブ407を十分に熱収縮させることにより、平板状うず巻き型の励磁コイル404は、磁性体コア405の半円弧面部に沿って成形される。すなわち、定着ローラ内曲面に沿った形状に成形される。また、励磁コイル404、磁性体コア405、保持ホルダ406のそれぞれが一体に固定化されて励磁コイル−磁性体コアユニット403が構成される。
【0034】
また、励磁コイル−磁性体コアユニット403において、特に励磁コイル404の定着ローラ内曲面との対向面が絶縁性の熱収縮性チューブ407で覆われることによって、該チューブ407が励磁コイル404と定着ローラ内曲面とを電気絶縁する役目も果たし、電気的安全性が向上する。
【0035】
上記励磁コイル−磁性体コアユニット403は、定着ローラ401の中空部分に挿入され、定着ローラ内曲面に沿った形状に成形されている励磁コイル404面部分を定着ローラ内曲面に近接させた所定の位置および角度姿勢に調整される。そして、励磁コイル−磁性体コアユニット403は、その保持ホルダ406の両端部が装置本体側の支持部(図示せず)にビス止めされて固定される。
【0036】
本実施の形態において、励磁コイル−磁性体コアユニット403は、定着ローラ401の横断面において、励磁コイル404の中央部が定着ローラ401と加圧ローラ402との間に形成されたニップ部より定着ローラ401の回転方向上流側にずれて位置するように、傾いた角度姿勢の状態で配置されている。これは、励磁コイル404が対向している定着ローラ401の導電層が局部的に発熱するので、その発熱部が上記ニップ部の直前になるようにすることにより、効率よくニップ部で記録紙410を加熱するためである。
【0037】
遮蔽板408は、定着ローラ401と励磁コイル−磁性体コアユニット403との間に配置されている。遮蔽板408は、その両端がそれぞれ軸受部材(図示せず)に回転自在に支持されており、DCモータまたはパルスモータなどのモータ(図示せず)により矢印aの方向に回転駆動される。
【0038】
また、定着ローラ401の表面温度の管理には、定着ローラ401近傍に配置された温度検出センサ409が用いられている。
【0039】
次に、遮蔽板408の動作状態について図3を参照しながら説明する。図3は図2の定着ローラ401の内部における励磁コイル−磁性体コアユニット403により発生される磁束が定着ローラ401と鎖交する領域と遮蔽板408の位置関係を定着ローラ401の周方向に展開して示す図であり、同図(a)は定着ローラ軸方向に長い記録紙(例えばA4,A3などのサイズ)を定着させる場合の位置関係を示す図、同図(b)は定着ローラ軸方向に短い記録紙(例えばA4Rなどのサイズ)を定着させる場合の位置関係を示す図、同図(c)は定着ローラ401の表面温度が異常に温度上昇した際に所定処理の後の位置関係を示す図である。
【0040】
定着ローラ軸方向に長い記録紙(例えばA4,A3などのサイズ)を定着させる場合、図3(a)に示すように、励磁コイル−磁性体コアユニット403により発生される磁束が定着ローラ401と鎖交する領域が、遮蔽板408により遮られていない状態にある。
【0041】
定着ローラ軸方向に短い記録紙(例えばA4Rなどのサイズ)を定着させる場合、図3(b)に示すように、励磁コイル−磁性体コアユニット403により発生される磁束が定着ローラ401と鎖交する領域の両端が、遮蔽板408により遮られる状態にある。これにより、定着ローラ軸方向に短い記録紙を定着させる際に定着ローラ401の両端の温度上昇を防止することが可能である。
【0042】
定着ローラ401の表面温度が異常に温度上昇した場合、図3(c)に示すように、励磁コイル−磁性体コアユニット403により発生される磁束が定着ローラ401と鎖交する領域の全てが遮蔽板408により遮られる状態になる。この状態では、定着ローラ401の温度が上昇することはない。
【0043】
次に、上記誘導加熱方式の定着装置32の温度制御装置について図4を参照しながら説明する。図4は図3の定着装置32の温度制御装置の構成を示すブロック図である。
【0044】
定着装置32の温度制御装置は、図4に示すように、入力されるAC電力を整流するためのダイオードD1〜D4と、ノイズフィルタNFと、バイパスコンデンサC1と、共振コンデンサC2と、スイッチング素子Q1,Q2と、フライホイールダイオードD5とを有し、これらにより定着装置32内の誘導加熱コイルL1を励磁させるために、誘導加熱コイルL1への給電のオン、オフを行う誘導加熱コイル駆動回路が構成される。
【0045】
上記駆動コイル回路の給電動作は、制御回路により制御される。この制御回路は、定着装置32の温度検出センサ409の出力に基づいて定着ローラ表面温度を検出する温度検出回路501と、温度検出回路501で検出された定着ローラ表面温度と入力された設定温度とに基づいて温度制御信号を生成する温度制御回路502と、温度制御回路502からの温度制御信号に基づいて電力制御信号を生成する印加電力制御回路503と、フライホイールダイオードD5からの出力に基づいて位相を検出し、この検出された位相を監視しながら印加電力制御回路503からの電力制御信号に基づいてスイッチング素子Q1,Q2を駆動する共振出力制御回路504とから構成される。この制御回路の制御により、誘導加熱コイルL1へ供給される電力は、リニアに可変制御される。
【0046】
次に、ハロゲンヒータを用いた定着装置32の主要部構成について図5を参照しながら説明する。図5は図1の定着装置32の主要部構成を示す縦断面図である。
【0047】
定着装置32は、図5に示すように、3つのハロゲンヒータ370,380,390が用いられている定着装置であり、各ハロゲンヒータは、定着ローラ601に内蔵されている。定着ローラ601には、加圧機構(図示せず)により、加圧ローラ602が定着ローラ601に従動回転可能なように所定の押圧力で押し付けられている。定着ローラ601と加圧ローラ602の間には、記録紙を挟持搬送するためのニップ部が形成され、このニップ幅は、上記押圧力の大きさに応じて変えることが可能である。
【0048】
定着ローラ601としては、その外周面に、例えばPTFEやPFAなどのフッ素系樹脂の厚さ10〜50μmの離型層が形成されているものを用いることが好ましい。また、例えば、記録紙と定着ローラ表面との密着性を高めるために耐熱性・弾性を有するゴム材や樹脂材の厚さ数100μmの弾性層などを設けるようにしてもよい。
【0049】
この定着装置32においては、3本のハロゲンヒータが設けられているので、複数の電力の組合せが実現することができる。例えば3本のハロゲンヒータ370,380,390をそれぞれ200W,400W,600Wという組み合わせにすれば、出力電力は、1200W,1000W,800W,…,200Wとなり、200W単位で電力の増減を行うことができる。この各ハロゲンヒータ370,380,390の組合せは、制御装置603により制御される。
【0050】
また、1本のハロゲンヒータのみが用いられている定着装置の場合においては、定電圧制御などを用いて電力増減の可変制御を行うことにより、所定単位で電力の増減を行うことができる。
【0051】
このような1本のハロゲンヒータのみが用いられている定着装置の定電圧制御について図6を参照しながら説明する。図6は1本のハロゲンヒータが内蔵されている定着装置の定電圧制御を行う駆動回路の構成を示すブロック図である。
【0052】
1本のハロゲンヒータが内蔵されている定着装置の定電圧制御を行う駆動回路においては、図6に示すように、入力されるAC電力を整流するためのダイオードD1〜D4と、ノイズフィルタNFと、バイパスコンデンサC1と、共振コイルL3と、ダイオードD5と、FETQ3とを有し、FETQ3は、フォトダイオードPH1を介して、DCコントローラ701からのPWM(Plus Width Modulation)信号により駆動される。DCコントローラ701は、定着装置32の温度検出センサ409の出力に基づいて温度検温度検出回路501により検出された定着ローラ表面温度と入力された電圧検知信号とに基づいて上記PWM信号を生成し、出力する。
【0053】
この駆動回路においては、入力されたAC電力がダイオードD1〜D4、ノイズフィルタNF、バイパスコンデンサC1などにより、整流、平滑化されて直流電圧に変換され、この直流電圧はハロゲンヒータH1に供給される。ここで、ヒータH1に供給される直流電圧は、DCコントローラ701からのPWM信号に応じてFETQ3の動作により制御され、この制御により、ヒータH1には、次の(1)式に従う電圧が印加されることになる。
【0054】
F1(W)/F2(W)=(V1(V)/V2(V))1.54 …(1)
ここで、F1(W)はヒータH1が消費する電力量(発熱量)、F2(W)はヒータH1の定格電力、V1(V)はヒータH1に印加される電圧、V2(V)はヒータH1の定格入力電圧である。
【0055】
例えば、定格100V/500Wのヒータを70Vで駆動すると、
F1(W)/500(W)=(70(V)/100(V))1.54
の関係式により、F1=288(W)となる。このようにヒータH1に印加する電圧を制御することにより、ヒータH1の発熱量の増加減を行うことが可能である。
【0056】
次に、本実施の形態における電力配分方法について図7および図8を参照しながら説明する。図7は図1の画像形成装置における通常(出力可能状態)、電源ON時、スリープモード(節電)の各状態での各装置への電力配分を表す棒グラフを示す図、図8は図1の画像形成装置のON時におけるソータトレイの初期位置合わせを模式的に示す図である。
【0057】
本実施の形態においては、図7(a)に示すように、画像形成装置の電力上限が1500Wとし、通常時にDF12とソータ13(Fin)の各オプション装置に300W、定着装置に1000Wの電力がそれぞれ配分されるとする。この場合において、装置の立ち上げ時間を速くするために、定着装置32の温度が所定値以下の場合、図7(b)または(c)に示すように、定着装置32への電力配分が通常時(図7(a))より200W増の1200Wにされる。ここで、問題となるのが図7(b)に示す電源ON時の場合である。この場合、図8に示すように、ソータ13においては、トレイ33を位置PAから位置Pini(初期位置)まで移動させる初期位置合わせなどのイニシャル動作が行われる。このイニシャル動作は、勿論、その他の装置においても行われる。すなわち、電源ON時は、余分に電力を消費するので、単純に定着装置への電力配分が増された状態のままにすると、必要電力が画像形成装置の電力上限1500Wを超えることになる。
【0058】
よって、本実施の形態では、電源ON時に定着装置32の温度(定着ローラ表面温度)が所定温度以下であった場合には、図7(b)に示すように、オプション装置(DF12とソータ13(Fin))の動作モードを通常より低速度で動作させるように、それらへの供給電力を通常より100W低い200Wに抑える制御が行われる。例えば、ソータ13(Fin)のトレイ移動速度が通常の半分の速度にされ、DF12の読み取り速度が通常時60rpmの半分である30rpmに抑えられる。ここで、ソータ13(Fin)のトレイ移動は通常時数秒で完了するので、その移動速度を半分の速度にしても何ら支障は生じない。また、機種によって本体の立ち上げ所要時間に対し、ソータ、フィニッシャ等の後処理装置の初期化動作が充分速い場合には、低速でなく動作自体を停止させるようにしてもよい。DF12についても、電源ON時の原稿の読み取り時間は通常時より倍になるが、このときに出力側(プリンタ)は未だ準備段階(ウオームアップ中)であるので著しく利便性を損なうことはない。
【0059】
以上に述べた方法により、装置全体の上限電力(1500W)を守り、機能の低下を最低限に抑えつつ、定着装置32へより多くの電力を配分することが実現されることになる。
【0060】
次に、本実施の形態における電源投入時の動作について図9を参照しながら説明する。図9は図1の画像形成装置の電源投入時における動作手順を示すフローチャートである。
【0061】
電源が投入されると、図9に示すように、まずステップS2011において、温度検知センサ409の出力に基づいて、定着装置32の温度T1(定着ローラの表面温度)が予め設定された基準温度A(例えば、323K)より低いか否かの判定が行われる。ここで、定着装置32の温度T1が基準温度Aより低い場合は、DFを低速モードで動作させ、定着装置32への供給電力を増す必要があると判断され、ステップS2021において、ウォームアップ動作が開始され、続くステップS2031で、定着装置32の電力配分が引き上げられる。そして、ステップS2041において、DF12の動作モードが低速モードに切り替えられる。ここで、DF12の動作モードの初期設定としては、通常動作モードが設定されている。このように、電源投入時、定着装置32の温度T1が基準温度Aより低い場合、定着装置32の温度を定着温度まで高速に立ち上げることが優先され、定着装置32の電力配分が引き上げられるとともに、DF12の動作モードが低速モードに切り替えられる。なお、上記ステップS2021〜2041までは、時系列的にはどのような順番でもよい。
【0062】
次いで、ステップS2051において、ウォームアップが完了してコピー可能状態になるのが待たれ、コピー可能状態になれば、ステップS2061において、DF12の動作モードが低速モードであるか否かの判定が行われる。ここでは、DF12の動作モードが低速モードに切り替えられているので、ステップS2071において、定着装置32への供給電力が通常時の供給電力に戻されるとともに、DF12の動作モードが通常モードに戻される。そして、ステップS2081において、スタンバイ状態への移行が行われる。
【0063】
上記ステップS2011において定着装置32の温度T1が予め設定された基準温度A以上であると判定された場合、定着装置32の電力配分の引き上げ、DF12の低速モードへの切り替えが必要ないと判断され、ステップS2091において、ウォームアップ動作が開始される。この際、定着装置32への供給電力は通常時のもので、DF12の動作モードは通常モードである。そして、ステップS2051において、ウォームアップが完了してコピー可能状態になるのが待たれ、コピー可能状態になれば、ステップS2061において、DF12の動作モードが低速モードであるか否かの判定が行われる。ここでは、DF12の動作モードが通常モードであるので、ステップS2071がスキップされ、ステップS2081において、スタンバイ状態への移行が行われる。
【0064】
このように、使い勝手を損なうことなく、定着装置32の表面温度T1を定着温度に立ち上げるまでのウォームアップ動作を短時間に完了することができる。
【0065】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図10を参照しながら説明する。図10は本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の電源投入時の動作手順を示すフローチャートである。なお、本実施の形態の構成は、上記第1実施の形態と同じ構成を有し、その説明は省略する。
【0066】
電源が投入されると、図10に示すように、まずステップS4021において、定着装置32の温度(表面温度)T1が基準温度A(例えば323K)より低いか否かの判定が行われる。ここで、定着装置32の温度T1が予め設定された基準温度Aより低い場合、ステップS4031において、環境温度センサの出力値すなわち環境温度T2が所定温度t1(例えば288K)より低いか否かの判定が行われる。ここで、所定温度t1と基準温度Aとの間には、t1<Aの関係が成立するものとする。
【0067】
環境温度T2が所定値t1より低い場合、温度T1を所定の定着温度まで立ち上げるのに要する時間が長くなり、DF12を低速モードで動作させ、定着装置32への供給電力を増す必要があると判断される。この場合、ステップS4071において、ウォームアップ動作が開始され、続くステップS4081で、定着装置32の電力配分が引き上げられる。そして、ステップS4091において、DF12の動作モードが低速モードに切り替えられる。ここで、DF12の動作モードの初期設定としては、通常動作モードが設定されている。
【0068】
次いで、ステップS4101において、ウォームアップが完了してコピー可能状態になるのが待たれ、コピー可能状態になれば、ステップS4111において、DF12の動作モードが低速モードであるか否かの判定が行われる。ここでは、DF12の動作モードが低速モードに切り替えられているので、ステップS4121において、定着装置32への供給電力が通常時の供給電力に戻されるとともに、DF12の動作モードが通常モードに戻される。そして、ステップS4131において、スタンバイ状態への移行が行われる。
【0069】
上記ステップS4031において環境温度T2が所定値t1以上であると判定された場合、ステップS4041において、ウォームアップ動作が開始され、続くステップS4051で、予め実験等に基づいて作成されたテーブルに基づいて単位時間当たりの温度上昇率が計算され、この温度上昇率から現在の定着装置32の温度T1を所定定着温度まで立ち上げるまでに要する時間が求められる。上記テーブルは、環境温度T1およびヒータへの投入電力量をパラメータとして、定着装置32の温度T1を環境温度T2から所定定着温度まで立ち上げる際の単位時間当たりの温度上昇率が記述されている。
【0070】
次いで、ステップS4061において、上記計算された立ち上げ時間が所定時間内であるか否か、すなわち現在の定着装置32の温度T1を所定定着温度まで所定時間内に立ち上げられるか否かを判定する。ここで、上記所定時間とは、例えば環境温度T2が293Kで、ヒータへの投入電力量が標準値という条件で、定着装置32の温度T1を所定定着温度例えば573Kまで上昇させるのに要する時間であり、例えば30秒という時間である。この時間は、機器の使用に応じて異なるものであり、20秒の場合もあれば、40秒の場合もある。
【0071】
上記ステップS4061において現在の定着装置32の温度T1を所定定着温度まで所定時間内に立ち上げられないと判定された場合、ステップS4081において、定着装置32の電力配分が引き上げられ、続くステップS4091において、DF12の動作モードが低速モードに切り替えられる。そして、ステップS4101において、ウォームアップが完了してコピー可能状態になるのが待たれ、コピー可能状態になれば、ステップS4111において、DF12の動作モードが低速モードであるか否かの判定が行われる。ここでは、DF12の動作モードが低速モードに切り替えられているので、ステップS4121において、定着装置32への供給電力が通常時の供給電力に戻されるとともに、DF12の動作モードが通常モードに戻される。そして、ステップS4131において、スタンバイ状態への移行が行われる。
【0072】
上記ステップS4061において現在の定着装置32の温度T1を所定定着温度まで所定時間内に立ち上げられると判定された場合、定着装置32の電力配分の引き上げ、DF12の低速モードへの切り替えが必要ないと判断され、ステップ4101において、ウォームアップが完了してコピー可能状態になるのが待たれる。ここで、コピー可能状態になれば、ステップS4111において、DF12の動作モードが低速モードであるか否かの判定が行われる。ここでは、DF12の動作モードが通常モードであるので、ステップS4121がスキップされ、ステップS4131において、スタンバイ状態への移行が行われる。
【0073】
上記ステップS4021において定着装置32の温度T1が予め設定された基準温度A以上であると判定された場合、定着装置32の電力配分の引き上げ、DF12の低速モードへの切り替えが必要ないと判断され、ステップ4141において、ウォームアップ動作が開始され、続くステップS4101で、ウォームアップが完了してコピー可能状態になるのが待たれる。ここで、コピー可能状態になれば、ステップS4111において、DF12の動作モードが低速モードであるか否かの判定が行われる。ここでは、DF12の動作モードが通常モードであるので、ステップS4121がスキップされ、ステップS4131において、スタンバイ状態への移行が行われる。
【0074】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について図11を参照しながら説明する。図11は本発明の第3の実施の形態に係る像形成装置の電源投入時の動作手順を示すフローチャートである。なお、本実施の形態の構成は、上記第1実施の形態と同じ構成を有し、その説明は省略する。
【0075】
本実施の形態においては、定着装置32の立ち上げ時にソータ13のイニシャライズ動作を禁止する場合を説明する。
【0076】
電源が投入されると、図11に示すように、まずステップS3021において、定着装置32の温度(表面温度)T1が予め設定された基準温度A(例えば323K)より低いか否かの判定が行われる。ここで、定着装置32の温度T1が基準温度Aより低い場合、ステップS3031において、環境温度センサの出力値すなわち環境温度T2が所定温度t1(例えば288K)より低いか否かの判定が行われる。ここで、所定温度t1と基準温度Aとの間には、t1<Aの関係が成立するものとする。
【0077】
環境温度T2が所定値t1より低い場合、温度T1を所定の定着温度まで立ち上げるのに要する時間が長くなり、定着装置32への供給電力を増すために、ソータ13のイニシャライズ動作を禁止する必要があると判断される。この場合、ステップS3071において、ウォームアップ動作が開始され、続くステップS3081で、ソータ13のイニシャライズ動作が禁止される。そして、ステップS3091において、定着装置32の電力配分が引き上げられる。
【0078】
次いで、ステップS3101において、ウォームアップが完了してコピー可能状態になるのが待たれ、コピー可能状態になれば、ステップS3111において、ソータ13のイニシャライズ動作が完了しているか否かの判定が行われる。ここでは、ソータのイニシャライズ動作が完了していないので、ステップS3121において、ソータ13のイニシャライズ動作の禁止が解除されるとともに、定着装置32への供給電力が通常時の供給電力に戻される。このソータ13のイニシャライズ動作の禁止の解除に伴いソータ13は、イニシャライズ動作を行う。そして、ステップS3131において、スタンバイ状態への移行が行われる。
【0079】
上記ステップS3031において環境温度T2が所定値t1以上であると判定された場合、ステップS3041において、ウォームアップ動作が開始され、続くステップS3051で、予め実験等に基づいて作成されたテーブル(第2実施の形態と同じテーブル)に基づいて単位時間当たりの温度上昇率が計算され、この温度上昇率から現在の定着装置32の温度T1を所定定着温度まで立ち上げるまでに要する時間が求められる。
【0080】
次いで、ステップS3061において、上記計算された立ち上げ時間が所定時間内であるか否か、すなわち現在の定着装置32の温度T1を所定定着温度まで所定時間内に立ち上げられるか否かを判定する。
【0081】
上記ステップS3061において現在の定着装置32の温度T1を所定定着温度まで所定時間内に立ち上げられないと判定された場合、ステップS3081において、ソータ13のイニシャライズ動作が禁止され、ステップS3091において、定着装置32の電力配分が引き上げられる。次いで、ステップS3101において、ウォームアップが完了してコピー可能状態になるのが待たれ、コピー可能状態になれば、ステップS3111において、ソータ13のイニシャライズ動作が禁止されているか否かの判定が行われる。ここでは、ソータのイニシャライズ動作が禁止されているので、ステップS3121において、ソータ13のイニシャライズ動作の禁止が解除されるとともに、定着装置32への供給電力が通常時の供給電力に戻される。このソータ13のイニシャライズ動作の禁止の解除に伴いソータ13は、イニシャライズ動作を行う。そして、ステップS3131において、スタンバイ状態への移行が行われる。
【0082】
上記ステップS3061において現在の定着装置32の温度T1を所定定着温度まで所定時間内に立ち上げられると判定された場合、ソータ13のイニシャライズ動作を禁止する必要がないと判断され、ステップ3101において、ウォームアップが完了してコピー可能状態になるのが待たれる。ここで、コピー可能状態になれば、ステップS3111において、ソータ13のイニシャライズ動作が禁止されているか否かの判定が行われる。ここでは、ソータのイニシャライズ動作が禁止されていないので、ステップS3121をスキップし、ステップS3131において、スタンバイ状態への移行が行われる。この場合、電源ON後、任意のタイミングで、ソータ13は、イニシャライズ動作を行うことになる。
【0083】
上記ステップS3021において定着装置32の温度T1が予め設定された基準温度A以上であると判定された場合、定着装置32の電力配分の引き上げ、ソータのイニシャライズ動作の禁止が必要ないと判断され、ステップ3141において、ウォームアップ動作が開始され、続くステップS3101で、ウォームアップが完了してコピー可能状態になるのが待たれる。ここで、コピー可能状態になれば、ステップS3111において、ソータ13のイニシャライズ動作が禁止されているか否かの判定が行われる。ここでは、ソータのイニシャライズ動作が禁止されていないので、ステップS3121をスキップし、ステップS3131において、スタンバイ状態への移行が行われる。この場合、電源ON後、任意のタイミングで、ソータ13は、イニシャライズ動作を行うことになる。
【0084】
なお、本実施の形態では、後処理装置としてソータ13が装着されている例を示したが、これに代えて、ステイプル、製本処理などを行う後処理装置が装着されている場合においても、そのイニシャライズ動作を禁止するようにすることによって同様の効果を得ることができることはいうまでもない。
【0085】
以下、本発明の実施態様を列挙する。
【0086】
[実施態様1] 装置電源を投入するための電源スイッチと、定着体および該定着体を加熱するための発熱体を有する定着手段と、前記定着体の表面温度を検出する定着温度検出手段と、低電力動作モードを含む複数の動作モードを有する自動原稿読取手段と、前記定着体の表面温度が定着温度に達するように前記定着手段の発熱体へ電力を可変に供給する電力供給手段と、前記電源スイッチによって前記装置電源が投入された際に、前記定着温度検出手段により検出された前記定着体の表面温度が表面基準温度より低い場合には、前記電力供給手段による前記発熱体への電力供給量を増加させ、前記定着体の表面温度が前記定着温度に達するまでは、前記自動原稿読取手段を前記低電力動作モードで動作させるように制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【0087】
[実施態様2] 前記制御手段は、前記定着温度検出手段により検出された前記定着体の表面温度が前記表面基準温度より低い場合、前記定着体の表面温度が前記定着温度に達するまでに要する時間を推定し、該推定された時間が所定時間より長い場合、前記電力供給手段による前記発熱体への電力供給量を増加させ、前記定着体の表面温度が定着温度に達するまでは、前記自動原稿読取手段を前記低電力動作モードで動作させるように制御することを特徴とする実施態様1記載の画像形成装置。
【0088】
[実施態様3] 環境温度を検出する環境温度検出手段を備え、前記制御手段は、前記定着温度検出手段により検出された前記定着体の表面温度が前記表面基準温度より低く、かつ前記環境温度検出手段により検出された環境温度が環境基準温度により高い場合、前記定着体の表面温度が前記定着温度に達するまでに要する時間を推定し、該推定された時間が所定時間より長い場合、前記電力供給手段による前記発熱体への電力供給量を増加させ、前記定着体の表面温度が定着温度に達するまでは、前記自動原稿読取手段を前記低電力動作モードで動作させるように制御することを特徴とする実施態様1記載の画像形成装置。
【0089】
[実施態様4] 前記制御手段は、前記定着温度検出手段により検出された前記定着体の表面温度が前記表面基準温度より低く、かつ前記環境温度検出手段により検出された環境温度が環境基準温度により低い場合、前記電力供給手段による前記発熱体への電力供給量を増加させ、前記定着体の表面温度が定着温度に達するまでは、前記自動原稿読取手段を前記低電力動作モードで動作させるように制御することを特徴とする実施態様3記載の画像形成装置。
【0090】
[実施態様5] 前記表面基準温度は、前記基準環境温度より低いことを特徴とする請求項3または4記載の画像形成装置。
【0091】
[実施態様6] 前記制御手段は、前記発熱体への電力供給量、前記定着温度検出手段により検出された前記定着体の表面温度、前記環境温度検出手段により検出された環境温度および前記定着温度に基づいて前記定着体の表面温度が前記定着温度に達するまでに要する時間を推定することを特徴とする実施態様3または4記載の画像形成装置。
【0092】
[実施態様7] 装置電源を投入するための電源スイッチと、定着体および該定着体を加熱するための発熱体を有する定着手段と、前記定着体の表面温度を検出する定着温度検出手段と、前記電源スイッチによって前記装置電源が投入された際に初期化動作を行う後処理手段と、前記定着体の表面温度が定着温度に達するように前記定着手段の発熱体へ電力を可変に供給する電力供給手段と、前記電源スイッチによって前記装置電源が投入された際に、前記定着温度検出手段により検出された前記定着体の表面温度が表面基準温度より低い場合には、前記電力供給手段による前記発熱体への電力供給量を増加させ、前記定着体の表面温度が前記定着温度に達するまでは、前記後処理手段による初期化動作を禁止するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【0093】
[実施態様8] 前記制御手段は、前記定着温度検出手段により検出された前記定着体の表面温度が前記表面基準温度より低い場合、前記定着体の表面温度が前記定着温度に達するまでに要する時間を推定し、該推定された時間が所定時間より長い場合、前記電力供給手段による前記発熱体への電力供給量を増加させ、前記定着体の表面温度が定着温度に達するまでは、前記後処理手段による初期化動作を禁止するように制御することを特徴とする実施態様7記載の画像形成装置。
【0094】
[実施態様9] 環境温度を検出する環境温度検出手段を備え、前記制御手段は、前記定着温度検出手段により検出された前記定着体の表面温度が前記表面基準温度より低く、かつ前記環境温度検出手段により検出された環境温度が環境基準温度により高い場合、前記定着体の表面温度が前記定着温度に達するまでに要する時間を推定し、該推定された時間が所定時間より長い場合、前記電力供給手段による前記発熱体への電力供給量を増加させ、前記定着体の表面温度が定着温度に達するまでは、前記後処理手段による初期化動作を禁止するように制御することを特徴とする実施態様7記載の画像形成装置。
【0095】
[実施態様10] 前記制御手段は、前記定着温度検出手段により検出された前記定着体の表面温度が前記表面基準温度より低く、かつ前記環境温度検出手段により検出された環境温度が環境基準温度により低い場合、前記電力供給手段による前記発熱体への電力供給量を増加させ、前記定着体の表面温度が定着温度に達するまでは、前記後処理手段による初期化動作を禁止するように制御することを特徴とする実施態様9記載の画像形成装置。
【0096】
[実施態様11] 前記表面基準温度は、前記基準環境温度より低いことを特徴とする請求項9または10記載の画像形成装置。
【0097】
[実施態様12] 前記制御手段は、前記発熱体への電力供給量、前記定着温度検出手段により検出された前記定着体の表面温度、前記環境温度検出手段により検出された環境温度および前記定着温度に基づいて前記定着体の表面温度が前記定着温度に達するまでに要する時間を推定することを特徴とする実施態様9または11記載の画像形成装置。
【0098】
[実施態様13] 装置電源を投入するための電源スイッチと、定着体および該定着体を加熱するための発熱体を有する定着手段と、前記定着体の表面温度を検出する定着温度検出手段と、低電力動作モードを含む複数の動作モードを有する自動原稿読取手段と、前記定着体の表面温度が定着温度に達するように前記定着手段の発熱体へ電力を可変に供給する電力供給手段とを備える画像形成装置の制御方法であって、前記電源スイッチによって前記装置電源が投入された際に、前記定着温度検出手段により検出された前記定着体の表面温度が表面基準温度より低い場合には、前記電力供給手段による前記発熱体への電力供給量を増加させ、前記定着体の表面温度が前記定着温度に達するまでは、前記自動原稿読取手段を前記低電力動作モードで動作させるように制御することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0099】
[実施態様14] 装置電源を投入するための電源スイッチと、定着体および該定着体を加熱するための発熱体を有する定着手段と、前記定着体の表面温度を検出する定着温度検出手段と、前記電源スイッチによって前記装置電源が投入された際に初期化動作を行う後処理手段と、前記定着体の表面温度が定着温度に達するように前記定着手段の発熱体へ電力を可変に供給する電力供給手段とを備える画像形成装置の制御方法であって、前記電源スイッチによって前記装置電源が投入された際に、前記定着温度検出手段により検出された前記定着体の表面温度が表面基準温度より低い場合には、前記電力供給手段による前記発熱体への電力供給量を増加させ、前記定着体の表面温度が前記定着温度に達するまでは、前記後処理手段による初期化動作を禁止するように制御することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、装置電源が投入された際に、定着温度検出手段により検出された定着体の表面温度が表面基準温度より低い場合には、電力供給手段による発熱体への電力供給量を増加させ、定着体の表面温度が定着温度に達するまでは、自動原稿読取手段を前記低電力動作モードで動作させるので、使い勝手を損ねることなく、定着手段の定着体の表面温度を定着温度に立ち上げるまでのウォームアップ動作を短時間に完了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る画像形成装置の内部構成を示す縦断面図である。
【図2】図1の定着装置32の主要部構成を示す縦断面図である。
【図3】図2の定着ローラ401の内部における励磁コイル−磁性体コアユニット403により発生される磁束が定着ローラ401と鎖交する領域と遮蔽板408の位置関係を定着ローラ401の周方向に展開して示す図である。
【図4】図3の定着装置32の温度制御装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図1の定着装置32の主要部構成を示す縦断面図である。
【図6】1本のハロゲンヒータが内蔵されている定着装置の定電圧制御を行う駆動回路の構成を示すブロック図である。
【図7】図1の画像形成装置における通常(出力可能状態)、電源ON時、スリープモード(節電)の各状態での各装置への電力配分を表す棒グラフを示す図である。
【図8】図1の画像形成装置のON時におけるソータトレイの初期位置合わせを模式的に示す図である。
【図9】図1の画像形成装置の電源投入時における動作手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の電源投入時の動作手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る像形成装置の電源投入時の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
12 自動原稿読取装置(DF)
13 ソータ
32 定着装置
370,380,390,H1 ハロゲンヒータ
403 励磁コイル−磁性体コアユニット
401,601 定着ローラ
409 温度検出センサ
603 制御装置
701 DCコントローラ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an image forming apparatus such as a copying machine including an automatic document reading unit having a plurality of operation modes including a low power operation mode.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, in an image forming apparatus such as a copying machine, when the power is turned on, power is first supplied to the fixing device, and a warm-up operation for warming the fixing device to a predetermined temperature is started. The time required for this warm-up becomes longer as the speed increases. This is because the heat capacity of the fixing device increases as the speed increases, and it takes a long time for the fixing device to reach a predetermined temperature. In particular, in an image forming apparatus set in an office environment, when the power is turned on in the morning, the temperature of the fixing device is low, so that the waiting time until the fixing device warms up is increased. For example, in the case of a medium speed machine, the time required for warm-up is about 1 to 2 minutes, but in the case of a high speed machine, it takes about 5 minutes.
[0003]
Usually, various initialization operations are performed during warm-up. In the fixing device, the fixing roller is rotated so that the surface temperature of the fixing roller is uniform. Further, in order to confirm whether or not the sheet is retained between the sensors on the conveyance path, a conveyance motor for conveying the sheet is driven. The other motors are also driven to check whether there is any abnormality that hinders rotation / operation, such as a locked state.
[0004]
When post-processing means such as a finisher or a sorter is connected, the post-processing means starts an operation of returning the tray position to the initial position when the power is turned on. These operations are completed faster than the warm-up when the fixing device temperature is very low.
[0005]
Also, the document feeder (hereinafter referred to as DF), which is an original reading device or automatic document reading means, starts to be initialized when the power is turned on so that an output can be obtained immediately after the warm-up is completed. The document reading device or DF can operate after the initialization is completed, and an image read after the initialization operation is completed is accumulated in an image storage unit such as a hard disk until the warm-up is completed.
[0006]
In recent years, from the viewpoint of energy saving, some copiers and the like are equipped with functions such as a power saving mode and a sleep mode that automatically turn off the power when not used for a certain period of time. Such a function is very effective from the viewpoint of energy saving, but when used from a state where the power is turned off by this function, there is a problem that it takes a long time to warm up and the usability is poor. For example, even in the case of an apparatus having a specification of 4 seconds for the first copy, it takes 5 minutes for the apparatus to start up from a state where the power is automatically turned off, so that it is very inconvenient.
[0007]
In order to solve this problem, the warm-up time is shortened to about 1 minute in a high-speed machine by reducing the heat capacity of the fixing device and adopting a low melting point toner, thereby shortening the warm-up time. It's getting on.
[0008]
Further, as disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 09-368899, there is known a means for detecting whether or not each optional device is installed and used to suppress an increase in power of the entire device. ing. In the technique described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 09-368899, when each optional device (for example, an automatic output paper classifier or an automatic document feeder) is used, a monitor signal is output to thereby reduce the total power consumption. A combination of optional devices that deviate from the standard is determined, and when using an optional device with excess power, on / off control of the fixing heater is performed according to a use state signal output from the optional device.
[0009]
[Patent Document 1]
JP 09-368899 A
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, in order to further reduce the warm-up time by reducing the heat capacity of the fixing device and adopting a low-melting-point toner as described above, the fixing device will start up rapidly when the power is turned on. However, in Japan, it is necessary to suppress the input power amount to 1500 W or less, which is a permissible value for general wiring. Therefore, the input power amount cannot be increased without limit. In addition, there is a limit to the reduction in the heat capacity of the fixing device due to the restriction of the input power amount. As a result, it is difficult to further shorten the warm-up time.
[0011]
Further, in the configuration disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 09-368899, when there is no optional device, the amount of power to the heater is not restricted, and the waiting time until the warm-up is completed is shortened. However, when there is an optional device, the waiting time until the warm-up is completed is not shortened. Therefore, the above technique cannot be a solution for shortening the warm-up time.
[0012]
An object of the present invention is to provide an image forming apparatus capable of completing a warm-up operation in a short time until the surface temperature of a fixing member of a fixing unit is raised to a fixing temperature without impairing usability.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention detects a surface temperature of the fixing body, a power switch for turning on the power of the apparatus, a fixing means having a fixing body and a heating element for heating the fixing body. A fixing temperature detecting unit, an automatic document reading unit having a plurality of operation modes including a low power operation mode, and variably supplying electric power to the heating unit of the fixing unit so that the surface temperature of the fixing unit reaches the fixing temperature. When the surface temperature of the fixing body detected by the fixing temperature detection means is lower than a reference surface temperature when the apparatus power is turned on by the power supply means and the power switch, the power supply means Until the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature, the automatic document reading unit is controlled to operate in the low power operation mode until the amount of power supplied to the heating element is increased. And a controlling means for.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0015]
(First embodiment)
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an internal configuration of the image forming apparatus according to the first embodiment of the present invention.
[0016]
The image forming apparatus in the present embodiment is a digital copying machine, and as shown in FIG. 1, an automatic document feeder (hereinafter referred to as DF) 12 and a main body for reading an image on a document fed from the DF 12 The
[0017]
The main body
[0018]
The main body
[0019]
The
[0020]
The respective recording sheets in the
[0021]
In the image forming apparatus according to the present embodiment, double-sided copying is possible. When performing double-sided copying, the recording paper discharged from the fixing
[0022]
Here, each of the
[0023]
Next, the fixing
[0024]
First, the configuration of the main part of the induction heating
[0025]
As shown in FIG. 2, the induction heating
[0026]
The fixing
[0027]
The
[0028]
The fixing
[0029]
In order to increase the electromagnetic induction heat generation of the fixing
[0030]
The
[0031]
The holding
[0032]
An insulating heat-
[0033]
By sufficiently heat-shrinking the heat-
[0034]
Further, in the exciting coil-
[0035]
The exciting coil-
[0036]
In the present embodiment, the exciting coil-
[0037]
The shielding
[0038]
Further, a
[0039]
Next, the operation state of the
[0040]
When fixing recording paper (eg, A4, A3, etc.) long in the fixing roller axial direction, the magnetic flux generated by the exciting coil-
[0041]
When fixing a short recording sheet (for example, A4R size) in the fixing roller axial direction, the magnetic flux generated by the exciting coil-
[0042]
When the surface temperature of the fixing
[0043]
Next, a temperature control device for the induction heating
[0044]
As shown in FIG. 4, the temperature control device of the fixing
[0045]
The power feeding operation of the drive coil circuit is controlled by a control circuit. This control circuit includes a
[0046]
Next, the main configuration of the fixing
[0047]
As shown in FIG. 5, the fixing
[0048]
As the fixing
[0049]
In the fixing
[0050]
In the case of a fixing device using only one halogen heater, the power can be increased or decreased by a predetermined unit by performing variable control of the power increase or decrease using constant voltage control or the like.
[0051]
The constant voltage control of the fixing device using only one halogen heater will be described with reference to FIG. FIG. 6 is a block diagram showing the configuration of a drive circuit that performs constant voltage control of a fixing device incorporating one halogen heater.
[0052]
In a driving circuit that performs constant voltage control of a fixing device including one halogen heater, as shown in FIG. 6, diodes D1 to D4 for rectifying input AC power, a noise filter NF, The bypass capacitor C1, the resonance coil L3, the diode D5, and the FET Q3 are driven by a PWM (Plus Width Modulation) signal from the
[0053]
In this drive circuit, the input AC power is rectified and smoothed by the diodes D1 to D4, the noise filter NF, the bypass capacitor C1, and the like to be converted into a DC voltage, and this DC voltage is supplied to the halogen heater H1. . Here, the DC voltage supplied to the heater H1 is controlled by the operation of the FET Q3 in accordance with the PWM signal from the
[0054]
F1 (W) / F2 (W) = (V1 (V) / V2 (V))1.54 ... (1)
Here, F1 (W) is the amount of power consumed by the heater H1 (heat generation amount), F2 (W) is the rated power of the heater H1, V1 (V) is the voltage applied to the heater H1, and V2 (V) is the heater. This is the rated input voltage of H1.
[0055]
For example, when a heater rated at 100V / 500W is driven at 70V,
F1 (W) / 500 (W) = (70 (V) / 100 (V))1.54
From the relational expression, F1 = 288 (W). By controlling the voltage applied to the heater H1 in this way, it is possible to increase or decrease the amount of heat generated by the heater H1.
[0056]
Next, a power distribution method according to the present embodiment will be described with reference to FIGS. 7 is a bar graph showing power distribution to each apparatus in each state of the image forming apparatus of FIG. 1 in normal (output enabled state), power-on, and sleep mode (power saving), and FIG. 8 is a diagram of FIG. FIG. 3 is a diagram schematically illustrating initial alignment of a sorter tray when the image forming apparatus is ON.
[0057]
In the present embodiment, as shown in FIG. 7A, the upper limit of power of the image forming apparatus is 1500 W, and 300 W is supplied to each optional device of the
[0058]
Therefore, in this embodiment, when the temperature of the fixing device 32 (fixing roller surface temperature) is equal to or lower than a predetermined temperature when the power is turned on, as shown in FIG. 7B, the optional device (DF12 and sorter 13). In order to operate the (Fin)) operation mode at a lower speed than normal, the power supplied to them is controlled to 200 W, which is 100 W lower than normal. For example, the tray moving speed of the sorter 13 (Fin) is set to half the normal speed, and the reading speed of the
[0059]
By the method described above, it is possible to distribute more power to the fixing
[0060]
Next, the operation when the power is turned on in the present embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 9 is a flowchart showing an operation procedure when the image forming apparatus of FIG. 1 is turned on.
[0061]
When the power is turned on, as shown in FIG. 9, first, in step S2011, based on the output of the
[0062]
Next, in step S2051, it is awaited that the warm-up is completed and the copy is ready. If the copy is ready, in step S2061, it is determined whether or not the operation mode of the
[0063]
If it is determined in step S2011 that the temperature T1 of the fixing
[0064]
Thus, the warm-up operation until the surface temperature T1 of the fixing
[0065]
(Second Embodiment)
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 10 is a flowchart showing an operation procedure when the image forming apparatus according to the second embodiment of the present invention is turned on. The configuration of the present embodiment is the same as that of the first embodiment, and a description thereof is omitted.
[0066]
When the power is turned on, as shown in FIG. 10, first, in step S4021, it is determined whether or not the temperature (surface temperature) T1 of the fixing
[0067]
When the environmental temperature T2 is lower than the predetermined value t1, it takes a long time to raise the temperature T1 to the predetermined fixing temperature, and it is necessary to operate the
[0068]
Next, in step S4101, it is awaited that the warm-up is completed and the copy is ready. If the copy is ready, in step S4111, it is determined whether or not the operation mode of the
[0069]
If it is determined in step S4031 that the environmental temperature T2 is equal to or higher than the predetermined value t1, a warm-up operation is started in step S4041, and in step S4051, a unit is created based on a table previously created based on experiments or the like. The rate of temperature increase per hour is calculated, and the time required to raise the current temperature T1 of the fixing
[0070]
Next, in step S4061, it is determined whether or not the calculated rise time is within a predetermined time, that is, whether or not the current temperature T1 of the fixing
[0071]
If it is determined in step S4061 that the current temperature T1 of the fixing
[0072]
If it is determined in step S4061 that the current temperature T1 of the fixing
[0073]
If it is determined in step S4021 that the temperature T1 of the fixing
[0074]
(Third embodiment)
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 11 is a flowchart showing an operation procedure when the image forming apparatus according to the third embodiment of the present invention is turned on. The configuration of the present embodiment is the same as that of the first embodiment, and a description thereof is omitted.
[0075]
In the present embodiment, a case where the initialization operation of the
[0076]
When the power is turned on, as shown in FIG. 11, first, in step S3021, it is determined whether or not the temperature (surface temperature) T1 of the fixing
[0077]
When the environmental temperature T2 is lower than the predetermined value t1, it takes a long time to raise the temperature T1 to the predetermined fixing temperature, and it is necessary to prohibit the initialization operation of the
[0078]
Next, in
[0079]
If it is determined in step S3031 that the environmental temperature T2 is equal to or higher than the predetermined value t1, a warm-up operation is started in step S3041, and a table created based on experiments or the like in advance in step S3051 (second embodiment) The temperature increase rate per unit time is calculated on the basis of the same table as in the above embodiment, and the time required to raise the current temperature T1 of the fixing
[0080]
Next, in step S3061, it is determined whether or not the calculated rise time is within a predetermined time, that is, whether or not the current temperature T1 of the fixing
[0081]
If it is determined in step S3061 that the current temperature T1 of the fixing
[0082]
If it is determined in step S3061 that the current temperature T1 of the fixing
[0083]
If it is determined in step S3021 that the temperature T1 of the fixing
[0084]
In this embodiment, an example in which the
[0085]
The embodiments of the present invention are listed below.
[0086]
[Embodiment 1] A power switch for turning on the apparatus power, a fixing means having a fixing member and a heating element for heating the fixing member, a fixing temperature detecting means for detecting the surface temperature of the fixing member, An automatic document reading means having a plurality of operation modes including a low power operation mode; a power supply means for variably supplying power to a heating element of the fixing means so that a surface temperature of the fixing body reaches a fixing temperature; If the surface temperature of the fixing body detected by the fixing temperature detecting means is lower than the surface reference temperature when the apparatus power is turned on by a power switch, the power supply means supplies power to the heating element. Control means for increasing the amount and controlling the automatic document reading means to operate in the low power operation mode until the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature. Image forming apparatus characterized by obtaining.
[0087]
[Embodiment 2] When the surface temperature of the fixing body detected by the fixing temperature detection means is lower than the surface reference temperature, the control means takes time required for the surface temperature of the fixing body to reach the fixing temperature. If the estimated time is longer than a predetermined time, the amount of power supplied to the heating element by the power supply means is increased, and the automatic document is kept until the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature. The image forming apparatus according to claim 1, wherein the reading unit is controlled to operate in the low power operation mode.
[0088]
[Embodiment 3] An environmental temperature detecting means for detecting an environmental temperature is provided, and the control means has a surface temperature of the fixing body detected by the fixing temperature detecting means lower than the surface reference temperature, and the environmental temperature detection. When the environmental temperature detected by the means is higher than the environmental reference temperature, the time required for the surface temperature of the fixing body to reach the fixing temperature is estimated, and when the estimated time is longer than a predetermined time, the power supply The automatic document reading means is controlled to operate in the low power operation mode until the amount of power supplied to the heating element by the means is increased and the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature. The image forming apparatus according to Embodiment 1.
[0089]
[Embodiment 4] The control unit is configured such that the surface temperature of the fixing body detected by the fixing temperature detecting unit is lower than the surface reference temperature, and the environmental temperature detected by the environmental temperature detecting unit is based on the environmental reference temperature. When the temperature is low, the amount of power supplied to the heating element by the power supply means is increased, and the automatic document reading means is operated in the low power operation mode until the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature. The image forming apparatus according to Embodiment 3, wherein the image forming apparatus is controlled.
[0090]
[Embodiment 5] The image forming apparatus according to claim 3 or 4, wherein the surface reference temperature is lower than the reference environment temperature.
[0091]
[Embodiment 6] The control means includes an amount of power supplied to the heating element, a surface temperature of the fixing body detected by the fixing temperature detecting means, an environmental temperature detected by the environmental temperature detecting means, and the fixing temperature. 5. The image forming apparatus according to claim 3, wherein the time required for the surface temperature of the fixing body to reach the fixing temperature is estimated based on the above.
[0092]
[Embodiment 7] A power switch for turning on the apparatus power, a fixing means having a fixing member and a heating element for heating the fixing member, a fixing temperature detecting means for detecting the surface temperature of the fixing member, Post-processing means for performing an initialization operation when the apparatus power is turned on by the power switch, and power for variably supplying power to the heating element of the fixing means so that the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature When the apparatus power is turned on by the supply means and the power switch, if the surface temperature of the fixing body detected by the fixing temperature detection means is lower than the surface reference temperature, the heat generation by the power supply means Control means for controlling the initialization operation by the post-processing means until the power supply amount to the body is increased and the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature. An image forming apparatus, comprising.
[0093]
[Embodiment 8] When the surface temperature of the fixing body detected by the fixing temperature detecting means is lower than the surface reference temperature, the control means takes time required for the surface temperature of the fixing body to reach the fixing temperature. If the estimated time is longer than a predetermined time, the amount of power supplied to the heating element by the power supply means is increased, and the post-processing is performed until the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature. 8. The image forming apparatus according to
[0094]
[Embodiment 9] Environmental temperature detection means for detecting environmental temperature is provided, and the control means is such that the surface temperature of the fixing body detected by the fixing temperature detection means is lower than the surface reference temperature and the environmental temperature detection. When the environmental temperature detected by the means is higher than the environmental reference temperature, the time required for the surface temperature of the fixing body to reach the fixing temperature is estimated, and when the estimated time is longer than a predetermined time, the power supply The power supply amount to the heating element by the means is increased, and control is performed so as to prohibit the initialization operation by the post-processing means until the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature. 8. The image forming apparatus according to 7.
[0095]
[Embodiment 10] The control unit is configured such that the surface temperature of the fixing body detected by the fixing temperature detecting unit is lower than the surface reference temperature, and the environmental temperature detected by the environmental temperature detecting unit is based on the environmental reference temperature. When the temperature is low, the amount of power supplied to the heating element by the power supply means is increased, and control is performed so as to prohibit the initialization operation by the post-processing means until the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature. An image forming apparatus according to Embodiment 9, wherein:
[0096]
[Embodiment 11] The image forming apparatus according to
[0097]
[Embodiment 12] The control means includes an amount of electric power supplied to the heating element, a surface temperature of the fixing body detected by the fixing temperature detecting means, an environmental temperature detected by the environmental temperature detecting means, and the fixing temperature. 12. The image forming apparatus according to
[0098]
[Embodiment 13] A power switch for turning on the apparatus power, a fixing means having a fixing member and a heating element for heating the fixing member, a fixing temperature detecting means for detecting the surface temperature of the fixing member, An automatic document reading unit having a plurality of operation modes including a low power operation mode; and a power supply unit that variably supplies power to a heating element of the fixing unit so that a surface temperature of the fixing unit reaches a fixing temperature. An image forming apparatus control method, wherein when the apparatus power is turned on by the power switch, the surface temperature of the fixing body detected by the fixing temperature detection means is lower than a surface reference temperature. Until the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature by increasing the amount of power supplied to the heating element by the power supply means, the automatic document reading means is operated in the low power operation mode. The method of in the image forming apparatus and controls to operate.
[0099]
[Embodiment 14] A power switch for turning on the apparatus power, a fixing means having a fixing member and a heating element for heating the fixing member, a fixing temperature detecting means for detecting the surface temperature of the fixing member, Post-processing means for performing an initialization operation when the apparatus power is turned on by the power switch, and power for variably supplying power to the heating element of the fixing means so that the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature An image forming apparatus control method comprising: a supply unit, wherein the surface temperature of the fixing body detected by the fixing temperature detection unit is lower than a surface reference temperature when the apparatus power is turned on by the power switch. In this case, the amount of power supplied to the heating element by the power supply means is increased, and the initial processing by the post-processing means is performed until the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature. Method of controlling an image forming apparatus and controls so as to prohibit the operation.
[0100]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when the apparatus power is turned on, if the surface temperature of the fixing body detected by the fixing temperature detection means is lower than the surface reference temperature, the heating element by the power supply means Until the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature, the automatic document reading means is operated in the low power operation mode until the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature, so that the surface of the fixing body of the fixing means is not impaired. The warm-up operation until the temperature is raised to the fixing temperature can be completed in a short time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an internal configuration of an image forming apparatus according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view showing a main part configuration of the fixing
3 shows the positional relationship between an area where the magnetic flux generated by the exciting coil-
4 is a block diagram illustrating a configuration of a temperature control device of the fixing
FIG. 5 is a longitudinal sectional view showing a main part configuration of the fixing
FIG. 6 is a block diagram illustrating a configuration of a drive circuit that performs constant voltage control of a fixing device including one halogen heater.
7 is a bar graph showing power distribution to each apparatus in each state of normal (output enabled state), power-on, and sleep mode (power saving) in the image forming apparatus of FIG. 1. FIG.
8 is a diagram schematically showing initial alignment of the sorter tray when the image forming apparatus of FIG. 1 is ON. FIG.
9 is a flowchart showing an operation procedure when the image forming apparatus of FIG. 1 is turned on.
FIG. 10 is a flowchart showing an operation procedure when the power of the image forming apparatus according to the second embodiment of the present invention is turned on.
FIG. 11 is a flowchart illustrating an operation procedure at the time of power-on of an image forming apparatus according to a third embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
12 Automatic document reader (DF)
13 Sorter
32 Fixing device
370, 380, 390, H1 Halogen heater
403 Excitation coil-magnetic core unit
401, 601 Fixing roller
409 Temperature detection sensor
603 control device
701 DC controller
Claims (1)
定着体および該定着体を加熱するための発熱体を有する定着手段と、
前記定着体の表面温度を検出する定着温度検出手段と、
低電力動作モードを含む複数の動作モードを有する自動原稿読取手段と、
前記定着体の表面温度が定着温度に達するように前記定着手段の発熱体へ電力を可変に供給する電力供給手段と、
前記電源スイッチによって前記装置電源が投入された際に、前記定着温度検出手段により検出された前記定着体の表面温度が表面基準温度より低い場合には、前記電力供給手段による前記発熱体への電力供給量を増加させ、前記定着体の表面温度が前記定着温度に達するまでは、前記自動原稿読取手段を前記低電力動作モードで動作させるように制御する制御手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。A power switch to turn on the device,
A fixing unit having a fixing member and a heating element for heating the fixing member;
Fixing temperature detecting means for detecting the surface temperature of the fixing body;
Automatic document reading means having a plurality of operation modes including a low power operation mode;
Power supply means for variably supplying power to the heating element of the fixing means so that the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature;
If the surface temperature of the fixing body detected by the fixing temperature detecting means is lower than the reference surface temperature when the apparatus power is turned on by the power switch, the power supply means supplies power to the heating element. And an image forming apparatus including a control unit configured to control the automatic document reading unit to operate in the low power operation mode until the supply amount is increased and the surface temperature of the fixing body reaches the fixing temperature. Forming equipment.
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