JP2005021049A - 食用調味料 - Google Patents
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Abstract
【課 題】化学合成品ではなく、また、有機酸発酵後、化学処理を伴う単離により得られた各種の有機酸を混合するのではなく、発酵生産物から直接得られる天然由来でかつ風味がよく、抗菌性を有し、植物含有食品の植物天然色素の急激な色落ちを防ぐ作用を有する発酵酸味料、いわゆる食品調味料を提供することを目的とする。
【解決手段】乳酸と糖類とを含有する発酵生産物からなることを特徴とする食用調味料。
【選択図】 なし
【解決手段】乳酸と糖類とを含有する発酵生産物からなることを特徴とする食用調味料。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乳酸生産微生物を用いて発酵させ、発酵液から菌体分離した後に得られる発酵生産物をさらに実質的に化学処理することなく、食用調味料とする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品調味料は、各種の有機酸発酵あるいは化学合成など従来公知の方法により生成した乳酸などの各種有機酸を化学処理して単離、採取し、これら各種有機酸と化学合成添加物などを混合することにより製造されていた。
【0003】
また、食品に対する安全性の志向が高まるにつれて、化学処理品、例えば、化学調味料、食品添加剤、保存料、着色料などに対する一般消費者の目が厳しくなり、これらを含まない天然素材の調味料が求められていた。
【0004】
さらに、食品調味料、特に発酵酸味料には、味をよくする作用の他、有機酸による抗菌作用も有しているが、一方で有機酸による風味の向上に反して、植物含有食品の植物天然色素の色落ちを促進する作用もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明では、化学合成品ではなく、また、有機酸発酵により得られた各種の有機酸を混合するのではなく、発酵生産物から直接得られる天然由来でかつ風味がよく、抗菌性を有し、植物含有食品の植物天然色素の急激な色落ちを防ぐ作用を有する発酵酸味料、いわゆる食品調味料を提供することを目的とする。
【0006】
【発明を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、乳酸生産微生物を用いて発酵させ、得られた発酵液から菌体分離した後に得られる発酵生産物が風味がよく、抗菌性を有しかつ植物含有食品の植物天然色素の急激な色落ちを防ぐ作用を有し、天然の食用調味料として優れていることを見出し、さらに検討を重ねて本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、
(1) 乳酸と糖類とを含有する発酵生産物からなることを特徴とする食品調味料、
(2) 発酵生産物が、さらに、乳酸以外の有機酸の一種または二種以上を含有することを特徴とする前記(1)に記載の食用調味料、
(3) 糖類が単糖類、二糖類、多糖類から選ばれる一種または二種以上であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の食用調味料、
(4) 有機酸がコハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、グルコン酸から選ばれる一種または二種以上であることを特徴とする前記(1)から(3)のいずれかに記載の食用調味料、
(5) 糖類の発酵生産物に対する含有量が50重量%以下であることを特徴とする前記(1)から(4)のいずれかに記載の食用調味料、
(6) 有機酸の発酵生産物に対する含有量が5〜50重量%であり、乳酸の全有機酸に対する含有量が50〜70重量%であることを特徴とする前記(1)から(5)のいずれかに記載の食用調味料、
(7) 前記(1)から(6)に記載の食用調味料を含有する食品、
に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
有機酸発酵は、通常は、糖類を炭素源として、微生物の関与により有機酸を生成させるものである。このうち、乳酸生成微生物を用いて行う発酵を乳酸発酵といい、乳酸の他各種の有機酸、例えば、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、グルコン酸などを生成することができる。
【0009】
本発明における乳酸発酵は、嫌気的条件下または好機的条件下のいずれで行ってもよい。乳酸発酵を嫌気的条件下で行うか、あるいは好機的条件下で行うかは、使用する微生物の種類により適宜選ばれる。
嫌気的条件は、例えば、炭酸ガス、不活性ガス(窒素ガス、アルゴンガスなど)などの通気により、あるいは、無通気の方法により、さらには、炭酸イオン、重炭酸イオンの存在下で実施することができる。炭酸イオンまたは重炭酸イオンは炭酸若しくは重炭酸またはこれらの塩、あるいは炭酸ガスから供給される。好ましくは、炭酸ガス、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウムなどを用いる。炭酸イオン、重炭酸イオンは1〜500mM、好ましくは2〜300mM、さらに好ましくは3〜200mMの濃度で添加するのがよい。炭酸ガスを含有させる場合は、溶液1L当たり50mg〜25g、好ましくは100mg〜15g、さらに好ましくは150mg〜10gの炭酸ガスを含有させるのがよい。
また、好機的条件は酸素ガスを含む気体の通気により行うことができる。
【0010】
本発明において使用される乳酸生成微生物としては、例えば、ラクトバシルス(Lactobacillus)属、ストレプトコッカス(Streptococcus)属、ロイコノストック(Leuconostoc)属、ペディオコッカス(Pediococcus)属、アエロコッカス(Aerococcus)属、カルボバクテリウム(Carbobacterium)属、エンテロコッカス(Enterococcus)属、エリシペロトリックス(Erysipclothorix)属、ゲメラ(Gemella)属、グロビカテラ(Globicatella)属、ラクトコッカス(Lactococcus)属、テトラゲノコッカス(Tetragenococcus)属、ヴァゴコッカス(Vagococcus)属、コリネ型細菌、マイコバクテリウム(Mycobacterium)属、エシェリチィア(Escherichia)属、セラチア(Serratia)属、アナエロビオスピラム(Anaerobioapirillum)属そしてリゾプス(Rhizopus)属に属する乳酸生成能を有する微生物などを挙げることができ、これらを一種または二種以上混合して用いることができる。
【0011】
また、乳酸生成遺伝子が機能するように形質転換された微生物を用いることもできる。形質転換微生物の例としては、組み換え酵母(Appl.Environ.Microbiol.,1999,Sep;65(9);4211−4215)や組み換え大腸菌(Appl.Environ.Microbiol.,1999,Apr;65(4);1384−1389)などを挙げることができ、これらを一種または二種以上を混合して用いることができる。
【0012】
このうち、好ましくは好気性コリネ型細菌またはその処理物を用いる。例えば、ブレビバクテリウム(Brevibacterium)属、コリネバクテリウム(Corynebacterium)属、アースロバクター(Arthrobacter)属などのコリネ型細菌またはその処理物などを用いるのがよい。さらに好ましくはこれらのうち、ブレビバクテリウム フラバム(Brevibacterium flavum)MJ−233(FREM BP−1497)、ブレビバクテリウム アンモニアゲネス(Brevibacterium ammoniagenes)ATCC6872,コリネバクテリウム アンモニアゲネス(Corynebacterium ammoniagenes)IAM1641,コリネバクテリウム グリタミカム(Corynebacterium glutamicum)ATCC31831など、ブレビバクテリウム ラクトファーメンタム(Brevibacterium lactofermentum)ATCC13869などのコリネ型細菌またはその処理物などを用いるのがよい。
【0013】
その処理物とは、例えば、菌体をアクリルアミド、カラギーナンなどで固定化した固定化菌体、菌体を破砕した破砕物、その遠心分離上清、またその上清を硫安処理などで部分精製した画分などを指す。なお、好気性コリネ型細菌を本発明に用いるには、まず一旦菌体を好気的な条件で培養した後、遠心分離、膜分離などによって菌体を回収し、さらに嫌気的条件下において培養を行って本発明における発酵生産物を得るのが好ましい。
【0014】
発酵に用いる原料の種類は、用いる微生物に適した培地組成とすればよい。培地組成は従来充分に確立されているので、本発明においてはそれに従ってよい。例えば、発酵培地の資化炭素源としては、乳酸生成能を有する微生物の資化炭素源として従来公知のものがいずれも使用でき、使用する微生物によって適宜選択される。例えば、グルコース、スクロース、ラクトース、マルトースなどの糖類、澱粉加水分解物、コーンスターチ、廃糖みつ、コーンスティープリカー、セルロース系物質からの糖類などを一種または二種以上用いることができる。好ましくは、廃糖みつを用いるのがよい。廃糖みつには、グルコースの他にトレハロース等の糖類が含まれているため、特に糖類を添加することなく糖類を含有した発酵生産物を得ることができる。また、糖類として、直鎖オリゴ糖であるマルトトリオース、マルトテトラオースを含有することは、食品調味料にまろやかな酸味を増すため好ましい。
【0015】
窒素源としては、例えば、尿素、酵母エキス、ペプトン、ホエーなどを一種または二種以上用いることができる。また、無機栄養源としては、例えば、リン酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アンモニウムなどを一種または二種以上用いることができる。
【0016】
発酵温度は用いる微生物に適した温度を用いればよく、通常約15℃〜65℃がよい。好ましくは、約20℃〜40℃で行う。また、pHも用いる微生物に適したpHを用いればよく、通常約2.0〜9.0がよい。好ましくは、約5.0〜8.0で行う。なお、所望により水酸化ナトリウム、炭酸カルシウム、アンモニアなどを利用することができる。
【0017】
乳酸生成に要する反応時間については、特に限定されず、本発明の発酵生産物が得られる限り任意の時間で実施される。好ましくは、6時間から110時間行う。また、反応に用いる菌体の量についても、特に限定されず、本発明の発酵生産物が得られる限り任意の量で実施される。好ましくは、1〜700g/L,さらに好ましくは、10〜500g/Lがよい。
【0018】
乳酸生成は、回分式、連続式のいずれの生成方法も可能である。また、乳酸生成微生物を固定化担体に担持する生成方式も可能である。
【0019】
菌体を遠心分離などにより分離した後得られた発酵生産物は、従来のように反応液から精製することなく、このまま本発明である食品調味料として用いることができる。なお、所望により従来公知の方法で濃縮して用いることができる。なお、このようにして製造される乳酸および糖類を含有する発酵生産物に、所望により例えば、上記した乳酸以外の有機酸を添加してもよい。
【0020】
本発明の食品調味料は、ソース、ドレッシング、マヨネーズ、ケチャップ、各種たれ類、醤油、味噌、漬物、飲料、レトルト食品(カレー、シチュー、各種スープなど)など家庭用、業務用、外食用、加工用などの各種食品に用いることができる。
【0021】
以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1から6で使用される発酵酸味料は以下の方法によって作成される。
尿素:4g、(NH4)2SO4:14g,KH2PO4:0.5g,K2HPO4:0.5g,MgSO4・7H2O:0.5g,FeSO4・7H2O:20mg,MnSO4・nH2O:20mg,D−ビオチン:200μg、塩酸チアミン:100μg、酵母エキス:1g、カザミノ酸:1gおよび蒸留水:1000ml、(pH6.6)の培地を100mlずつ500ml容の三角フラスコに分注し、130℃、20分間滅菌処理したものに滅菌済み50重量%グルコース水溶液5mlを加え、コリネバクテリウム アンモニアゲネス(Corynebacterium ammoniagenes)IAM1641菌株を植菌し、35℃にて24時間振盪培養した(好気的培養)。培養終了後、遠心分離(8000g、20分)により菌体を回収した。得られた菌体全量を以下の反応に供した。
(NH4)2SO4:25g,KH2PO4:0.5g,K2HPO4:0.5g,MgSO4・7H2O:0.5g,FeSO4・7H2O:20mg,MnSO4・nH2O:20mg,D―ビオチン:200μg、塩酸チアミン:100μg、炭酸ナトリウム:15g/L、蒸留水:1000mlの培地を2L容のジャーファーメンターに入れ、上記菌体とグルコース50重量%液100mlを添加し、密閉した状態で嫌気的条件により、これを35℃にて24時間ゆるく(200rpm)攪拌し、反応させた。得られた培養液を遠心分離(8000rpm、15分、4℃)したところ糖類を含んだ上清液が得られた。この得られた上清液を実施例で使用される発酵酸味料とした。上記発酵酸味料の有機酸を分析したところ乳酸が32g/L、酢酸が5.5g/L、コハク酸が8g/L、フマル酸が0.5g/L、リンゴ酸が0.3g/L、生成していた。
【0022】
実施例1 焼肉のたれ(大根おろし入り)
焼肉のたれ(大根おろし入り)の配合組成を表1に示す。
【表1】
発酵酸味料を醸造酢と併用することによって、押しのある厚みを持ったまろやかな酸味となり、野菜と調味料を調和させ、肉へのなじみがよくなった。また、野菜などに多い真菌類、細菌類に対しては、醸造酢の酢酸と発酵酸味料の乳酸を主体とする複合有機酸によってその生育を阻害することができた。一方、発酵生産物なしの場合は、まろやかな酸味、肉へのなじみ、および菌の生育阻害で充分な効果を得ることができなかった。
【0023】
実施例2 焼肉のたれ
焼肉のたれの配合組成を表2に示す。
【表2】
比較的酸味成分の多いたれである発酵酸味料添加なしのたれが、発酵酸味料を使うことにより発酵酸味料の主成分である乳酸、コハク酸、フマル酸などの働きによってまろやかなこくのある酸味になった。また、汚染菌に対し、リンゴ果汁とレモン果汁に含まれるクエン酸はほとんど効果なく、リンゴ酢の酢酸と発酵酸味料の乳酸を主体とする複合有機酸によってその生育を阻害することができた。
【0024】
実施例3 きゅうりの醤油漬
きゅうりの醤油漬の製造に用いた調味液の配合組成を表3に示す。
【表3】
塩蔵きゅうりを脱塩し、脱塩後30%まで圧搾し、きゅうりと調味液の比率が4:7(重量比)になるように袋詰めし、80℃で10分間殺菌する。
調味液封入後未殺菌で30℃の保存テストを行ったところ、発酵酸味料を添加しないものは36時間後には細菌の増殖が認められたが、発酵酸味料を使用したものは72時間後でも何の問題もなかった。食塩の存在下では、酵母よりも乳酸菌類の増殖が盛んであることはよく知られており、乳酸菌類に効果のある乳酸を主成分とする発酵酸味料の阻害によるものと考えられる。また、発酵酸味料を加えたものは、発酵酸味料を加えなかったものに比べ、塩味と旨みのなじみのよいバランスのとれた風味となっている。さらに、きゅうりの色も圧搾時の色調を保つことができた。
【0025】
実施例4 たくあん
たくあんの製造に用いた調味液の配合組成を表4に示す。
【表4】
塩蔵たくあんを塩分が6%になるまで脱塩し、たくあんと調味液が2:1(重量比)になるように袋詰めし、75℃で10分間殺菌した。
調味液封入後未殺菌で30℃の保存テストを行ったところ、発酵酸味料を添加しないものは36時間後には細菌の増殖が認められたが、発酵酸味料を使用したものは72時間後でも何の問題もなかった。食塩の存在下では、酵母よりも乳酸菌類の増殖が盛んであることはよく知られており、乳酸菌類に効果のある乳酸を主成分とする発酵酸味料の阻害によるものと考えられる。また、発酵酸味料を加えたものは、発酵酸味料を加えなかったものに比べ、塩味と旨みのなじみのよいバランスのとれた風味となっている。
【0026】
すし酢の配合組成を表5に示す。
【表5】
発酵酸味料を使用したすし酢は、発酵酸味料を加えない場合に比して、酸味がまろやかで厚みがあり、経時的な酸味のとびがなく、すし飯へのなじみがよかった。
【0027】
実施例6 酢じめ用調味液
酢じめ用調味液の配合組成を表6に示す。
【表6】
3枚におろしたさばに塩をして2〜3時間後おいた後水洗いする。よく水切りをしてこの調味液に約1〜2時間つける。液きりをしてラッピングし、12時間冷蔵庫で貯蔵した。醸造酢だけによる調味液によるしめさばは皮の内側深くまで酢が通っており、赤身が少なくなりばさついた感じになっていたが、発酵酸味料を使用した調味液に浸漬したさばは赤身がしっとりとさばの風味を引き立てたきれいな仕上がりになっていた。
【0028】
【発明の効果】
本発明により、化学処理や化学合成によるのではなく、乳酸生産微生物により得られる発酵生産物から、天然由来でかつ風味がよく、抗菌性を有し、植物含有食品の植物天然色素の急激な色落ちを防ぐ作用を有する食品調味料を提供することができた。
【0029】
当該発酵生産物による食品調味料は、ソース、ドレッシング、マヨネーズ、ケチャップ、各種たれ類、醤油、味噌、漬物、飲料、レトルト食品など家庭用、業務用、外食用、加工用などの各種食品に実用的価値の高い機能性の食品調味料として用いることができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、乳酸生産微生物を用いて発酵させ、発酵液から菌体分離した後に得られる発酵生産物をさらに実質的に化学処理することなく、食用調味料とする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品調味料は、各種の有機酸発酵あるいは化学合成など従来公知の方法により生成した乳酸などの各種有機酸を化学処理して単離、採取し、これら各種有機酸と化学合成添加物などを混合することにより製造されていた。
【0003】
また、食品に対する安全性の志向が高まるにつれて、化学処理品、例えば、化学調味料、食品添加剤、保存料、着色料などに対する一般消費者の目が厳しくなり、これらを含まない天然素材の調味料が求められていた。
【0004】
さらに、食品調味料、特に発酵酸味料には、味をよくする作用の他、有機酸による抗菌作用も有しているが、一方で有機酸による風味の向上に反して、植物含有食品の植物天然色素の色落ちを促進する作用もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明では、化学合成品ではなく、また、有機酸発酵により得られた各種の有機酸を混合するのではなく、発酵生産物から直接得られる天然由来でかつ風味がよく、抗菌性を有し、植物含有食品の植物天然色素の急激な色落ちを防ぐ作用を有する発酵酸味料、いわゆる食品調味料を提供することを目的とする。
【0006】
【発明を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、乳酸生産微生物を用いて発酵させ、得られた発酵液から菌体分離した後に得られる発酵生産物が風味がよく、抗菌性を有しかつ植物含有食品の植物天然色素の急激な色落ちを防ぐ作用を有し、天然の食用調味料として優れていることを見出し、さらに検討を重ねて本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、
(1) 乳酸と糖類とを含有する発酵生産物からなることを特徴とする食品調味料、
(2) 発酵生産物が、さらに、乳酸以外の有機酸の一種または二種以上を含有することを特徴とする前記(1)に記載の食用調味料、
(3) 糖類が単糖類、二糖類、多糖類から選ばれる一種または二種以上であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の食用調味料、
(4) 有機酸がコハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、グルコン酸から選ばれる一種または二種以上であることを特徴とする前記(1)から(3)のいずれかに記載の食用調味料、
(5) 糖類の発酵生産物に対する含有量が50重量%以下であることを特徴とする前記(1)から(4)のいずれかに記載の食用調味料、
(6) 有機酸の発酵生産物に対する含有量が5〜50重量%であり、乳酸の全有機酸に対する含有量が50〜70重量%であることを特徴とする前記(1)から(5)のいずれかに記載の食用調味料、
(7) 前記(1)から(6)に記載の食用調味料を含有する食品、
に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
有機酸発酵は、通常は、糖類を炭素源として、微生物の関与により有機酸を生成させるものである。このうち、乳酸生成微生物を用いて行う発酵を乳酸発酵といい、乳酸の他各種の有機酸、例えば、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、グルコン酸などを生成することができる。
【0009】
本発明における乳酸発酵は、嫌気的条件下または好機的条件下のいずれで行ってもよい。乳酸発酵を嫌気的条件下で行うか、あるいは好機的条件下で行うかは、使用する微生物の種類により適宜選ばれる。
嫌気的条件は、例えば、炭酸ガス、不活性ガス(窒素ガス、アルゴンガスなど)などの通気により、あるいは、無通気の方法により、さらには、炭酸イオン、重炭酸イオンの存在下で実施することができる。炭酸イオンまたは重炭酸イオンは炭酸若しくは重炭酸またはこれらの塩、あるいは炭酸ガスから供給される。好ましくは、炭酸ガス、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウムなどを用いる。炭酸イオン、重炭酸イオンは1〜500mM、好ましくは2〜300mM、さらに好ましくは3〜200mMの濃度で添加するのがよい。炭酸ガスを含有させる場合は、溶液1L当たり50mg〜25g、好ましくは100mg〜15g、さらに好ましくは150mg〜10gの炭酸ガスを含有させるのがよい。
また、好機的条件は酸素ガスを含む気体の通気により行うことができる。
【0010】
本発明において使用される乳酸生成微生物としては、例えば、ラクトバシルス(Lactobacillus)属、ストレプトコッカス(Streptococcus)属、ロイコノストック(Leuconostoc)属、ペディオコッカス(Pediococcus)属、アエロコッカス(Aerococcus)属、カルボバクテリウム(Carbobacterium)属、エンテロコッカス(Enterococcus)属、エリシペロトリックス(Erysipclothorix)属、ゲメラ(Gemella)属、グロビカテラ(Globicatella)属、ラクトコッカス(Lactococcus)属、テトラゲノコッカス(Tetragenococcus)属、ヴァゴコッカス(Vagococcus)属、コリネ型細菌、マイコバクテリウム(Mycobacterium)属、エシェリチィア(Escherichia)属、セラチア(Serratia)属、アナエロビオスピラム(Anaerobioapirillum)属そしてリゾプス(Rhizopus)属に属する乳酸生成能を有する微生物などを挙げることができ、これらを一種または二種以上混合して用いることができる。
【0011】
また、乳酸生成遺伝子が機能するように形質転換された微生物を用いることもできる。形質転換微生物の例としては、組み換え酵母(Appl.Environ.Microbiol.,1999,Sep;65(9);4211−4215)や組み換え大腸菌(Appl.Environ.Microbiol.,1999,Apr;65(4);1384−1389)などを挙げることができ、これらを一種または二種以上を混合して用いることができる。
【0012】
このうち、好ましくは好気性コリネ型細菌またはその処理物を用いる。例えば、ブレビバクテリウム(Brevibacterium)属、コリネバクテリウム(Corynebacterium)属、アースロバクター(Arthrobacter)属などのコリネ型細菌またはその処理物などを用いるのがよい。さらに好ましくはこれらのうち、ブレビバクテリウム フラバム(Brevibacterium flavum)MJ−233(FREM BP−1497)、ブレビバクテリウム アンモニアゲネス(Brevibacterium ammoniagenes)ATCC6872,コリネバクテリウム アンモニアゲネス(Corynebacterium ammoniagenes)IAM1641,コリネバクテリウム グリタミカム(Corynebacterium glutamicum)ATCC31831など、ブレビバクテリウム ラクトファーメンタム(Brevibacterium lactofermentum)ATCC13869などのコリネ型細菌またはその処理物などを用いるのがよい。
【0013】
その処理物とは、例えば、菌体をアクリルアミド、カラギーナンなどで固定化した固定化菌体、菌体を破砕した破砕物、その遠心分離上清、またその上清を硫安処理などで部分精製した画分などを指す。なお、好気性コリネ型細菌を本発明に用いるには、まず一旦菌体を好気的な条件で培養した後、遠心分離、膜分離などによって菌体を回収し、さらに嫌気的条件下において培養を行って本発明における発酵生産物を得るのが好ましい。
【0014】
発酵に用いる原料の種類は、用いる微生物に適した培地組成とすればよい。培地組成は従来充分に確立されているので、本発明においてはそれに従ってよい。例えば、発酵培地の資化炭素源としては、乳酸生成能を有する微生物の資化炭素源として従来公知のものがいずれも使用でき、使用する微生物によって適宜選択される。例えば、グルコース、スクロース、ラクトース、マルトースなどの糖類、澱粉加水分解物、コーンスターチ、廃糖みつ、コーンスティープリカー、セルロース系物質からの糖類などを一種または二種以上用いることができる。好ましくは、廃糖みつを用いるのがよい。廃糖みつには、グルコースの他にトレハロース等の糖類が含まれているため、特に糖類を添加することなく糖類を含有した発酵生産物を得ることができる。また、糖類として、直鎖オリゴ糖であるマルトトリオース、マルトテトラオースを含有することは、食品調味料にまろやかな酸味を増すため好ましい。
【0015】
窒素源としては、例えば、尿素、酵母エキス、ペプトン、ホエーなどを一種または二種以上用いることができる。また、無機栄養源としては、例えば、リン酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アンモニウムなどを一種または二種以上用いることができる。
【0016】
発酵温度は用いる微生物に適した温度を用いればよく、通常約15℃〜65℃がよい。好ましくは、約20℃〜40℃で行う。また、pHも用いる微生物に適したpHを用いればよく、通常約2.0〜9.0がよい。好ましくは、約5.0〜8.0で行う。なお、所望により水酸化ナトリウム、炭酸カルシウム、アンモニアなどを利用することができる。
【0017】
乳酸生成に要する反応時間については、特に限定されず、本発明の発酵生産物が得られる限り任意の時間で実施される。好ましくは、6時間から110時間行う。また、反応に用いる菌体の量についても、特に限定されず、本発明の発酵生産物が得られる限り任意の量で実施される。好ましくは、1〜700g/L,さらに好ましくは、10〜500g/Lがよい。
【0018】
乳酸生成は、回分式、連続式のいずれの生成方法も可能である。また、乳酸生成微生物を固定化担体に担持する生成方式も可能である。
【0019】
菌体を遠心分離などにより分離した後得られた発酵生産物は、従来のように反応液から精製することなく、このまま本発明である食品調味料として用いることができる。なお、所望により従来公知の方法で濃縮して用いることができる。なお、このようにして製造される乳酸および糖類を含有する発酵生産物に、所望により例えば、上記した乳酸以外の有機酸を添加してもよい。
【0020】
本発明の食品調味料は、ソース、ドレッシング、マヨネーズ、ケチャップ、各種たれ類、醤油、味噌、漬物、飲料、レトルト食品(カレー、シチュー、各種スープなど)など家庭用、業務用、外食用、加工用などの各種食品に用いることができる。
【0021】
以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1から6で使用される発酵酸味料は以下の方法によって作成される。
尿素:4g、(NH4)2SO4:14g,KH2PO4:0.5g,K2HPO4:0.5g,MgSO4・7H2O:0.5g,FeSO4・7H2O:20mg,MnSO4・nH2O:20mg,D−ビオチン:200μg、塩酸チアミン:100μg、酵母エキス:1g、カザミノ酸:1gおよび蒸留水:1000ml、(pH6.6)の培地を100mlずつ500ml容の三角フラスコに分注し、130℃、20分間滅菌処理したものに滅菌済み50重量%グルコース水溶液5mlを加え、コリネバクテリウム アンモニアゲネス(Corynebacterium ammoniagenes)IAM1641菌株を植菌し、35℃にて24時間振盪培養した(好気的培養)。培養終了後、遠心分離(8000g、20分)により菌体を回収した。得られた菌体全量を以下の反応に供した。
(NH4)2SO4:25g,KH2PO4:0.5g,K2HPO4:0.5g,MgSO4・7H2O:0.5g,FeSO4・7H2O:20mg,MnSO4・nH2O:20mg,D―ビオチン:200μg、塩酸チアミン:100μg、炭酸ナトリウム:15g/L、蒸留水:1000mlの培地を2L容のジャーファーメンターに入れ、上記菌体とグルコース50重量%液100mlを添加し、密閉した状態で嫌気的条件により、これを35℃にて24時間ゆるく(200rpm)攪拌し、反応させた。得られた培養液を遠心分離(8000rpm、15分、4℃)したところ糖類を含んだ上清液が得られた。この得られた上清液を実施例で使用される発酵酸味料とした。上記発酵酸味料の有機酸を分析したところ乳酸が32g/L、酢酸が5.5g/L、コハク酸が8g/L、フマル酸が0.5g/L、リンゴ酸が0.3g/L、生成していた。
【0022】
実施例1 焼肉のたれ(大根おろし入り)
焼肉のたれ(大根おろし入り)の配合組成を表1に示す。
【表1】
発酵酸味料を醸造酢と併用することによって、押しのある厚みを持ったまろやかな酸味となり、野菜と調味料を調和させ、肉へのなじみがよくなった。また、野菜などに多い真菌類、細菌類に対しては、醸造酢の酢酸と発酵酸味料の乳酸を主体とする複合有機酸によってその生育を阻害することができた。一方、発酵生産物なしの場合は、まろやかな酸味、肉へのなじみ、および菌の生育阻害で充分な効果を得ることができなかった。
【0023】
実施例2 焼肉のたれ
焼肉のたれの配合組成を表2に示す。
【表2】
比較的酸味成分の多いたれである発酵酸味料添加なしのたれが、発酵酸味料を使うことにより発酵酸味料の主成分である乳酸、コハク酸、フマル酸などの働きによってまろやかなこくのある酸味になった。また、汚染菌に対し、リンゴ果汁とレモン果汁に含まれるクエン酸はほとんど効果なく、リンゴ酢の酢酸と発酵酸味料の乳酸を主体とする複合有機酸によってその生育を阻害することができた。
【0024】
実施例3 きゅうりの醤油漬
きゅうりの醤油漬の製造に用いた調味液の配合組成を表3に示す。
【表3】
塩蔵きゅうりを脱塩し、脱塩後30%まで圧搾し、きゅうりと調味液の比率が4:7(重量比)になるように袋詰めし、80℃で10分間殺菌する。
調味液封入後未殺菌で30℃の保存テストを行ったところ、発酵酸味料を添加しないものは36時間後には細菌の増殖が認められたが、発酵酸味料を使用したものは72時間後でも何の問題もなかった。食塩の存在下では、酵母よりも乳酸菌類の増殖が盛んであることはよく知られており、乳酸菌類に効果のある乳酸を主成分とする発酵酸味料の阻害によるものと考えられる。また、発酵酸味料を加えたものは、発酵酸味料を加えなかったものに比べ、塩味と旨みのなじみのよいバランスのとれた風味となっている。さらに、きゅうりの色も圧搾時の色調を保つことができた。
【0025】
実施例4 たくあん
たくあんの製造に用いた調味液の配合組成を表4に示す。
【表4】
塩蔵たくあんを塩分が6%になるまで脱塩し、たくあんと調味液が2:1(重量比)になるように袋詰めし、75℃で10分間殺菌した。
調味液封入後未殺菌で30℃の保存テストを行ったところ、発酵酸味料を添加しないものは36時間後には細菌の増殖が認められたが、発酵酸味料を使用したものは72時間後でも何の問題もなかった。食塩の存在下では、酵母よりも乳酸菌類の増殖が盛んであることはよく知られており、乳酸菌類に効果のある乳酸を主成分とする発酵酸味料の阻害によるものと考えられる。また、発酵酸味料を加えたものは、発酵酸味料を加えなかったものに比べ、塩味と旨みのなじみのよいバランスのとれた風味となっている。
【0026】
すし酢の配合組成を表5に示す。
【表5】
発酵酸味料を使用したすし酢は、発酵酸味料を加えない場合に比して、酸味がまろやかで厚みがあり、経時的な酸味のとびがなく、すし飯へのなじみがよかった。
【0027】
実施例6 酢じめ用調味液
酢じめ用調味液の配合組成を表6に示す。
【表6】
3枚におろしたさばに塩をして2〜3時間後おいた後水洗いする。よく水切りをしてこの調味液に約1〜2時間つける。液きりをしてラッピングし、12時間冷蔵庫で貯蔵した。醸造酢だけによる調味液によるしめさばは皮の内側深くまで酢が通っており、赤身が少なくなりばさついた感じになっていたが、発酵酸味料を使用した調味液に浸漬したさばは赤身がしっとりとさばの風味を引き立てたきれいな仕上がりになっていた。
【0028】
【発明の効果】
本発明により、化学処理や化学合成によるのではなく、乳酸生産微生物により得られる発酵生産物から、天然由来でかつ風味がよく、抗菌性を有し、植物含有食品の植物天然色素の急激な色落ちを防ぐ作用を有する食品調味料を提供することができた。
【0029】
当該発酵生産物による食品調味料は、ソース、ドレッシング、マヨネーズ、ケチャップ、各種たれ類、醤油、味噌、漬物、飲料、レトルト食品など家庭用、業務用、外食用、加工用などの各種食品に実用的価値の高い機能性の食品調味料として用いることができる。
Claims (7)
- 乳酸と糖類とを含有する発酵生産物からなることを特徴とする食用調味料。
- 発酵生産物が、さらに、乳酸以外の有機酸の一種または二種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の食用調味料。
- 糖類が、単糖類、二糖類または多糖類から選ばれる一種または二種以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の食用調味料。
- 有機酸がコハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、グルコン酸から選ばれる一種または二種以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の食用調味料。
- 糖類の発酵生産物に対する含有量が50重量%以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の食用調味料。
- 有機酸の発酵生産物に対する含有量が5〜50重量%であり、乳酸の全有機酸に対する含有量が50〜70重量%であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の食品調味料。
- 請求項1から6のいずれかに記載の食用調味料を含有する食品。
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012521205A (ja) * | 2009-03-25 | 2012-09-13 | ネステク ソシエテ アノニム | 味覚増強用天然風味ベース及びその調製方法 |
CN111000102A (zh) * | 2019-12-23 | 2020-04-14 | 江苏爱贝利食品有限公司 | 一种零添加高酸植物发酵浓浆及其制备方法 |
US11278037B2 (en) | 2017-09-22 | 2022-03-22 | Conopco Inc. | Composition comprising vegetable oil and apple cider vinegar |
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2003
- 2003-06-30 JP JP2003188393A patent/JP2005021049A/ja active Pending
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