JP2005011017A - ネットワークシステム、情報処理装置、制御プログラム及び記憶媒体 - Google Patents
ネットワークシステム、情報処理装置、制御プログラム及び記憶媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ネットワークを介した印刷サービスのシステムにおいて、重複した開発を防ぎ少ない開発工数で印刷サービスに参加することを可能にするネットワークシステム、情報処理装置、制御プログラム及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】ネットワークを介した印刷注文サービスを実施するために複数のサービスサイトを提供する複数のサービスサイト処理部と、前記サービスサイト処理部からの印刷注文を受注して印刷処理を実行する複数の印刷拠点処理部とがネットワークにより接続されたネットワークシステムにおいて、前記印刷注文サービスの実施に必須の機能を共通に有し、前記各サービスサイト処理部と前記各印刷拠点処理部との仲介処理を行う中核処理部を設けた。
【選択図】 図3
【解決手段】ネットワークを介した印刷注文サービスを実施するために複数のサービスサイトを提供する複数のサービスサイト処理部と、前記サービスサイト処理部からの印刷注文を受注して印刷処理を実行する複数の印刷拠点処理部とがネットワークにより接続されたネットワークシステムにおいて、前記印刷注文サービスの実施に必須の機能を共通に有し、前記各サービスサイト処理部と前記各印刷拠点処理部との仲介処理を行う中核処理部を設けた。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷サービスを実施するネットワークシステム、このネットワークシステムに搭載された情報処理装置、該情報処理装置の制御方法を実行するための制御プログラム、及び該制御プログラムを記憶した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット上において印刷サービスを提供する複数のサービスサイトと、印刷出力処理を行う複数の印刷拠点とを結びつける印刷サービス仲介システムがある(例えば、特許文献1参照)。かかるインターネットを介した印刷サービスのシステムは、サービスサイト側の処理と印刷拠点側の処理が一体化したシステムであった。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−108471号公報、第3及び4頁、図1
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のシステムでは次のような問題点があった。
【0005】
サービスサイト側の処理と印刷拠点側の処理が一体化したシステムであるため、複数のサービスサイトと複数の印刷拠点を仲介する場合には、それぞれのサービスサイトと印刷拠点の間のそれぞれの仕様に合わせてオーダー管理や商品マスタ管理、印刷オプション管理などの印刷サービスに必須である機能をそれぞれ重複して開発する必要があり、多くの開発工数が必要とされた。
【0006】
また、サービスの更新などの運用時に、相互に関係をしない、サービスサイト間、印刷拠点間あるいはサービスサイトと印刷拠点間へ悪影響を及ぼさないためには、関係するサービスサイトと印刷拠点間ごとに印刷サービスのシステムを別々に配置する必要があり、多くのサーバやディスクが必要とされると共に、システム運用管理対象となる機能的に重複したシステムが多くなる、という問題があった。
【0007】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、ネットワークを介した印刷サービスのシステムにおいて、重複した開発を防ぎ、少ない開発工数で印刷サービスに参加することを可能にするネットワークシステム、情報処理装置、制御プログラム及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のネットワークシステムでは、ネットワークを介した注文サービスを実施するために複数のサービスサイトを提供する複数のサービスサイト処理部と、前記サービスサイト処理部からの注文を受注してサービスの実行処理を実行する複数の拠点処理部とがネットワークにより接続されたネットワークシステムにおいて、前記注文サービスの実施に必須の機能を共通に有し、前記各サービスサイト処理部と前記各サービス実行拠点処理部との仲介処理を行う中核処理部を設けたことを特徴とする。
【0009】
本発明の情報処理装置では、ネットワークを介した注文サービスを実施するために複数のサービスサイトを提供する複数のサービスサイト処理部と、前記サービスサイト処理部からの注文を受注してサービスの実行処理を実行する複数のサービス拠点処理部とにネットワークにより接続された情報処理装置であって、前記注文サービスの実施に必須の機能を共通に有し、この機能を用いて前記各サービスサイト処理部と前記各サービス拠点処理部との仲介処理を行う中核処理部を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の制御プログラムでは、ネットワークを介した印刷注文サービスを実施するために複数のサービスサイトを提供する複数のサービスサイト処理部と、前記サービスサイト処理部からの印刷注文を受注して印刷処理を実行する複数の印刷拠点処理部とにネットワークにより接続された情報処理装置の制御方法を実行するための制御プログラムであって、前記印刷注文サービスの実施に必須の機能を共通に有し、前記各サービスサイト処理部と前記各印刷拠点処理部との仲介処理を行うステップを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
<システム構成>
図1は、本発明のネットワークシステムに係る実施の一形態である印刷サービス仲介システムの構成を示す構成図である。
【0013】
同図に示すように、クライアントコンピュータ101、サービスサイト・サーバ102(1)、102(2)、…、102(N)、センターサーバ103、印刷拠点サーバ104(1)、104(2)、…、104(N)、及び印刷拠点コンピュータ105(1)、105(2)、…、105(N)が、インターネットなどのネットワーク100を介して接続されている。
【0014】
なお、サービスサイト・サーバ102(1)、102(2)、…、102(N)は、各々同様な構成を有しているため、ここでは説明を簡略化するため、複数のサービスサイト・サーバ102(1)、102(2)、…、102(N)の中で特定されたサービスサイト・サーバを指す場合はサービスサイト・サーバ102(X)と記す。複数のサービスサイト・サーバ102(1)、102(2)、…、102(N)の全てを指す場合は、単にサービスサイト・サーバ102と記す。また、印刷拠点サーバ104(1)、104(2)、…、104(N)は各々同様な構成を有しているため、ここでは説明を簡略化するため、複数の印刷拠点サーバ104(1)、104(2)、…、104(N)の中で特定された印刷拠点サーバを指す場合は印刷拠点サーバ104(X)と記す。複数の印刷拠点サーバ104(1)、104(2)、…、104(N)の全てを指す場合は、単に印刷拠点サーバ104と記す。また、印刷拠点コンピュータ105(1)、105(2)、…、105(N)は各々同様な構成を有しているため、ここでは説明を簡略化するため、複数の印刷拠点コンピュータ105(1)、105(2)、…、105(N)の中で特定された印刷拠点コンピュータを指す場合は印刷拠点コンピュータ105(X)と記す。複数の印刷拠点コンピュータ105(1)、105(2)、…、105(N)の全てを指す場合は、単に印刷拠点コンピュータ105と記す。
【0015】
サービスサイト・サーバ102、センターサーバ103、印刷拠点サーバ104、及び印刷拠点コンピュータ105は、それぞれ後述するようにCPU、ROM、RAM、HDD等で構成され、専用の操作者が操作する情報処理装置(コンピュータ)により構成される。また、クライアントコンピュータ101は、インターネット閲覧可能なネットワーク閲覧モジュール106を備える一般的な情報処理装置(コンピュータ)により構成される。ネットワーク100は、本実施形態ではインターネットを例に説明するが、LAN(Local Area Network)等の他のネットワークシステムであっても構わない。
【0016】
<サービスサイトと印刷拠点の関係>
図2は、本実施形態における複数のサービスサイトと複数の印刷拠点との関係を表す概念図である。
【0017】
ここで、サービスサイトは、本実施形態の印刷サービス仲介システムを利用してインターネットを介した印刷サービスに参加する会社などの単位であり、印刷拠点は、インターネットを介した印刷サービスに参加するサービスサイトからの印刷注文を受注して印刷処理を実行する会社などの単位である。
【0018】
図2に示すように、サービスサイト201(1)、201(2)、…、201(N)から、印刷拠点202(1)、202(2)、…、202(N)に印刷注文を出すことが可能である。
【0019】
なお、サービスサイト201(1)、201(2)、…、201(N)は、各々同じ意味合いを示し、ここでは説明を簡略化するため、複数のサービスサイト201(1)、201(2)、…、201(N)の中で特定されたサービスサイトを指す場合はサービスサイト201(X)と記す。また、複数のサービスサイト201(1)、201(2)、…、201(N)の全てを指す場合は、単にサービスサイト201と記す。また、印刷拠点202(1)、202(2)、…、202(N)は各々同じ意味合いを示し、ここでは説明を簡略化するため、複数の印刷拠点202(1)、202(2)、…、202(N)の中で特定された印刷拠点を指す場合は印刷拠点202(X)と記す。また、複数の印刷拠点202(1)、202(2)、…、202(N)の全てを指す場合は、単に印刷拠点202と記す。
【0020】
サービスサイト201(X)から複数の印刷拠点202に印刷注文を出す関係を持つことが可能であり、また印刷拠点202(X)は複数のサービスサイト201から印刷注文を受注する関係を持つことが可能である。
【0021】
<印刷注文を行う際の情報の流れ>
図3は、センターサーバ103内の構成及び印刷注文を行う際の情報の流れを示す構成図であり、図1において説明したものには同じ符号を付している。
【0022】
同図で表すように、サービスサイト・サーバ処理部301(1)、301(2)、…、301(N)が印刷拠点サーバ処理部302(1)、302(2)、…、302(N)に印刷注文を行う際には中核処理部303が仲介を行う。
【0023】
なお、サービスサイト・サーバ処理部301(1)、301(2)、…、301(N)は各々同様な構成を有しているため、ここでは説明を簡略化するため、複数のサービスサイト・サーバ処理部301(1)、301(2)、…、301(N)の中で特定されたサービスサイト・サーバ処理部を指す場合はサービスサイト・サーバ処理部301(X)と記す。また、複数のサービスサイト・サーバ処理部301(1)、301(2)、…、301(N)の全てを指す場合は、単にサービスサイト・サーバ処理部301と記す。また、印刷拠点サーバ処理部302(1)、302(2)、…、302(N)は各々同様な構成を有しているため、ここでは説明を簡略化するため、複数の印刷拠点サーバ処理部302(1)、302(2)、…、302(N)の中で特定された印刷拠点サーバ処理部を指す場合は印刷拠点サーバ処理部302(X)と記す。また、複数の印刷拠点サーバ処理部302(1)、302(2)、…、302(N)の全てを指す場合は、単に印刷拠点サーバ処理部302と記す。
【0024】
サービスサイト・サーバ処理部301(X)は、サービスサイト・サーバ102(X)から印刷注文を受け付け、中核処理部303の仲介により印刷拠点サーバ処理部302(X)へ印刷注文データを送り、印刷拠点サーバ処理部302(X)は中核処理部303から送られた該印刷注文データを印刷拠点サーバ104(X)に送る。
【0025】
なお、本実施形態ではサービスサイト・サーバ102(X)とセンターサーバ103内のサービスサイト・サーバ処理部301(X)が別々の構成となっているが、サービスサイト・サーバ処理部301(X)がサービスサイト・サーバ102(X)の機能を包含する場合はサービスサイト・サーバ102(X)は無くても構わない。また同様に、印刷拠点サーバ104(X)とセンターサーバ103内の印刷拠点サーバ処理部302(X)が別々の構成となっているが、印刷拠点サーバ処理部302(X)が印刷拠点サーバ104(X)の機能を包含する場合は印刷拠点サーバ104(X)は無くても構わない。
【0026】
<センターサーバ103の具体的な構成>
図4は、センターサーバ103の具体的な構成例を示す図である。なお、サービスサイト・サーバ102、印刷拠点サーバ104及び印刷拠点コンピュータ105も同様の構成を成している。
【0027】
同図において、401は情報処理装置の演算・制御をつかさどる中央演算装置(以下、CPUと記す)である。402はランダムアクセスメモリ(以下、RAMと記す)であり、CPU401の主メモリとして、及び実行プログラムの領域や該プログラムの実行エリア並びにデータエリアとして機能する。
【0028】
403はCPU401の動作処理手順を記憶しているリードオンリーメモリ(以下、ROMと記す)である。ROM403には情報処理装置の機器制御を行うシステムプログラムである基本ソフト(OS)を記録したプログラムROMと、システムを稼動するために必要な情報等が記録されているデータROMがある。
また、ROM403の代わりに、後述のHDD409を用いる場合もある。
【0029】
404はネットワークインターフェース(NETIF)であり、ネットワークを介して情報処理装置間のデータ転送を行うための制御や接続状況の診断を行う。405はビデオRAM(VRAM)であり、後述する情報処理装置の稼動状態を示すCRT406の画面に表示させるための画像を展開し、その表示の制御を行う。
【0030】
406はディスプレイ等の表示装置(以下、CRTと記す)である。407は外部入力装置408からの入力信号を制御するためのコントローラ(以下、KBCと記す)である。408は利用者が行う操作を受け付けるための外部入力装置(以下、KBCと記す)であり、例えばキーボードやマウス等のポインティングデバイスが用いられる。
【0031】
409はハードディスクドライブ(以下、HDDと記す)であり、アプリケーションプログラムや各種データ保存用に用いられる。本実施形態におけるアプリケーションプログラムとは、本実施形態における各種処理手段を実行するソフトウェアプログラム等である。
【0032】
410は外部入出力装置(以下、FDDと記す)であり、例えばフロッピー(登録商標)ディスクドライブ、CDROMドライブ等のリムーバブルディスクを入出力するものであり、上述したアプリケーションプログラムの媒体からの読み出し等に用いられる。
【0033】
413はFDD410によって読み出しされる磁気記録媒体(例えば、Zipやフロッピー(登録商標)ディスクや外付けハードディスク)、光記録媒体(例えば、CD−ROM)、光磁気記録媒体(例えば、MO)、半導体記録媒体(例えば、メモリカード)等の取り外し可能なデータ記録装置(リムーバブル・メディア)である(以下、FDと記す)。なお、HDD409に格納するアプリケーションプログラムやデータをFDD410に格納して使用することも可能である。
【0034】
411は後述するPRT412への出力信号を制御するためのコントローラ(以下、PRTCと記す)である。412は印刷装置(以下、PRTと記す)であり、例えばLBP(Laser Beam Printer)等が用いられる。400は上述した各ユニット間を接続するための伝送バス(アドレスバス、データバス、入出力バス、及び制御バス)である。
【0035】
<センターサーバ103内の具体的機能>
図5は、センターサーバ103内の具体的機能構成例を示す図であり、図3において説明したものには同じ符号を付している。
【0036】
サービスサイト・サーバ処理部301は、インターネット上に印刷サービスを提供しようとするサービスサイト201が本実施形態の印刷サービス仲介システムに加わる際に用意する機能群であり、標準の機能として、注文処理フロー/画面処理501、印刷ファイル保管/提供管理502、印刷拠点選択処理503、及びステイタス駆動処理504を有している。また、各サービスサイト・サーバ処理部301(X)の仕様により必要であれば、注文伝票ファイル作成処理505、印刷オプション依存関係管理506、受取方法−決済方法依存関係管理507、料金の割引/割増処理508、顧客管理509、受取店舗管理510、独自運用ツール511、及び実績管理512などが追加される。
【0037】
中核処理部303は、標準の機能として、運用アカウント管理513、世代管理514、共通コード管理515、商品マスタ管理516、サービスサイト・印刷拠点管理517、印刷オプション管理518、オーダー管理519、印刷ファイル一時保管520、注文情報ファイル作成521、ステイタス更新通知管理522、各種関連情報管理523、中核処理部管理ツール524、実績管理525、サービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526を有しており、また印刷料金/コスト計算プラグイン527、受取手数料/コスト計算プラグイン528、決済手数料計算プラグイン529、及び各種決済処理プラグイン530を有しており、且つ527〜530の各機能はそれぞれ異なる処理方法を適宜追加することが可能である。
【0038】
印刷拠点サーバ処理部302は、インターネット上に印刷サービスを提供するサービスサイト201からの印刷注文を受けて印刷処理を行おうとする印刷拠点202が本実施形態の印刷サービス仲介システムに加わる際に用意する機能群であり、標準の機能としてステイタス駆動処理531、印刷ファイル管理532、及び印刷ファイルダウンロード処理533を有している。また各印刷拠点サーバ処理部302(X)の仕様により必要であれば、注文情報ファイル編集処理534、独自運用ツール535、及び実績管理536などが追加される。
【0039】
なお、中核処理部303の部分の機能は本実施形態の印刷サービス仲介システムに加わろうとするサービスサイト201のサービスサイト・サーバ処理部301並びに印刷拠点202の印刷拠点サーバ処理部302に対して提供されており、サービスサイト・サーバ処理部301及び印刷拠点サーバ処理部302は自らの機能として中核処理部303の部分の機能を用意する必要はない。
【0040】
以下、各々の機能について具体的に説明する。
【0041】
中核処理部303は、発注に必要な機能をアプリケーション・プログラムへのインターフェース(以下、APIとする)として提供しており、また中核処理部303は標準的画面部品も提供しており、該API及び該画面部品を利用してサービスサイト・サーバ処理部301(X)ごとに注文処理のフローを決め、そのフローに従った画面とプログラムを用意する。
【0042】
サービスサイト・サーバ処理部301中の標準機能である注文処理フロー/画面処理501は、ユーザーに印刷注文させるための機能(プログラム)である。印刷ファイル保管/提供管理502は、ユーザーが印刷注文時に指定した印刷データ(印刷ファイル)を一時的に保管し、中核処理部303に該「印刷ファイル」を提供する機能である。中核処理部303は、印刷注文の受注確定後に中核処理部303が定めるプロトコルにて該「印刷ファイル」を印刷ファイル保管/提供管理502から取得するので、印刷ファイル保管/提供管理502は取得が完了するまで該「印刷ファイル」を一時保管して、中核処理部303が定めるプロトコルにて提供する機能のプログラムを用意する。
【0043】
印刷拠点選択処理503は、中核処理部303から取得した情報によりユーザーからの印刷注文を複数の印刷拠点サーバ処理部302が受注可能である場合に、該印刷注文を複数の印刷拠点サーバ処理部302のうち、どの印刷拠点サーバ処理部302(X)に対してどれだけ印刷依頼をするのかを決定する機能である。該印刷注文を複数の印刷拠点サーバ処理部302のうち、どの印刷拠点サーバ処理部302(X)に対してどれだけ印刷依頼をするのかを決定付けるルールは、サービスサイト・サーバ処理部301(X)に用意される印刷拠点選択処理503のプログラムの仕様に委ねられる。
【0044】
ステイタス駆動処理504は、中核処理部303のステイタス更新通知管理522が管理するオーダー関連のステイタスが更新された際にサービスサイト・サーバ処理部301に対して発信される該ステイタスのステイタス更新通知に反応して処理を駆動する処理である。どのステイタスに反応するのかを決めて、必要な処理を実行するプログラムをサービスサイト・サーバ処理部301(X)ごとに定めて用意する。一例として、中核処理部303から「印刷完了」のステイタスへのステイタス更新通知を受け取った際に、ユーザーに印刷完了の旨を伝える電子メールを送信するなど、が想定される。
【0045】
サービスサイト・サーバ処理部301(X)中で必要に応じて用意される機能である注文伝票ファイル作成処理505は、ユーザーに印刷出力物と共に手渡す注文内容が記載された「注文伝票ファイル」を作成する機能である。注文伝票ファイル作成処理505として用意されたプログラムが作成した「注文伝票ファイル」は、印刷ファイル保管/提供管理502が「印刷ファイル」を中核処理部303に提供する際に「印刷ファイル」と一緒に中核処理部303へ提供される。
【0046】
印刷オプション依存関係管理506は、中核処理部303中の商品マスタ管理516で管理される印刷商品情報に関係付けられる中核処理部303中の印刷オプション管理518で管理される印刷オプションに対して、サービスサイト・サーバ処理部301(X)ごとに該印刷オプション間での依存関係や制限などを行う機能である。一例として、印刷商品として「製本印刷」を選択した場合に印刷オプションとして「穴あけ」と「ステイプル」の両方の選択は不可とするなど、が想定される。
【0047】
受取方法−決済方法依存関係管理507は、ユーザーが印刷拠点202にて出力された印刷出力物を受け取る特定の受取方法が選択された際に選択可能な決済方法を、サービスサイト・サーバ処理部301(X)ごとに限定する機能である。一例として、受取方法として「宅配」が選択されたら決済方法としては「カード決済」しか使えないように制限するなど、が想定される。
【0048】
料金の割引/割増処理508は、ユーザーの印刷注文処理時に中核処理部303中の印刷料金/コスト計算プラグイン527が価格設定に基づいて算出した正規の料金に対して、注文時にサービスサイト・サーバ処理部301(X)ごとに割引・割増を実施したい場合に用意する機能(プログラム)である。
【0049】
顧客管理509は、本実施形態の印刷サービス仲介システムを用いて印刷サービスを実施するサービスサイト201(X)が、発注者・配送先等の情報を注文とは独立した顧客情報として管理したい場合に、サービスサイト・サーバ処理部301(X)ごとに用意する機能(プログラム)である。
【0050】
受取店舗管理510は、ユーザーが印刷拠点202にて出力された印刷出力物を受け取る場所(店舗)をサービスサイト・サーバ処理部301(X)ごとに管理したい場合に用意する機能(プログラム)である。
【0051】
独自運用ツール511は、中核処理部303で提供されるサービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526を使用しない場合に使用する、サービスサイト・サーバ処理部301(X)で独自に用意する運用ツール(プログラム)である。
【0052】
実績管理512は、中核処理部303で提供される実績管理525が提供する標準の実績データを使わない場合、もしくは該標準の実績データを加工する必要などがある場合に使用する、サービスサイト・サーバ処理部301(X)で独自に用意する機能(プログラム)である。
【0053】
中核処理部303中の標準機能である運用アカウント管理513は、中核処理部303で提供するサービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526の利用権限、及び中核処理部303がサービスサイト・サーバ処理部301と印刷拠点サーバ処理部302に提供するAPIの利用権限を管理する機能である。
【0054】
世代管理514は、中核処理部303中の商品マスタ管理516などで管理する印刷商品の構成や価格などの設定を日付で切り替える機能である。
【0055】
中核処理部303中の標準機能である共通コード管理515は、中核処理部303が一元管理する各種コード類の管理を行う機能である。
【0056】
商品マスタ管理516は、ユーザーが印刷注文時に選択する印刷商品情報のマスタを管理する機能である。例としては、「製本印刷」や「写真印刷」、などが挙げられる。個々の印刷商品を扱うことが可能な印刷拠点サーバ処理部302(X)の管理を行い、また印刷商品に関する、サービスサイト・サーバ処理部301(X)がユーザーに提示する料金、及び印刷拠点サーバ処理部302(X)が該当のサービスサイト・サーバ処理部301(X)に請求するコストの管理も行う。
【0057】
サービスサイト・印刷拠点管理517は、本実施形態の印刷サービス仲介システムを利用するサービスサイト201のサービスサイト・サーバ処理部301と印刷拠点202の印刷拠点サーバ処理部302とを管理する機能である。
【0058】
印刷オプション管理518は、印刷に際して施される個々のフィニッシング処理などを表す印刷オプションと、中核処理部303中の商品マスタ管理516が管理する印刷商品情報との関連を管理する機能である。例としては、印刷商品として「製本印刷」が選ばれた場合の、「綴じ方法」としての「ステイプル」、などが挙げられる。印刷オプションを扱うことが可能な印刷拠点サーバ処理部302(X)の管理を行い、また印刷オプションに関する、サービスサイト・サーバ処理部301(X)がユーザーに提示する料金、及び印刷拠点サーバ処理部302(X)が該当のサービスサイト・サーバ処理部301(X)に請求するコストの管理も行う。
【0059】
オーダー管理519は、サービスサイト・サーバ処理部301側においてユーザーが行った印刷注文に伴って生成され、印刷拠点サーバ処理部302に配信されるオーダー情報を管理する機能である。
【0060】
印刷ファイル一時保管520は、ユーザーからの印刷注文の受注時にサービスサイト・サーバ処理部301中の印刷ファイル保管/提供管理502から「印刷ファイル」を取得する機能と、印刷拠点サーバ処理部302中の印刷ファイル管理532からの要求に対して「印刷ファイル」を提供する機能と、印刷完了までの間は該「印刷ファイル」などを保管しておく機能である。
【0061】
注文情報ファイル作成521は、中核処理部303中のオーダー管理519が管理しているオーダー情報や中核処理部303中の各種関連情報管理523が管理している各種関連情報などから、中核処理部303で標準の注文指示書である「注文情報ファイル」を作成する機能である。作成された該「注文情報ファイル」は、印刷ファイルと共に印刷拠点サーバ処理部302中の印刷ファイル管理532からの要求に際して提供される。
【0062】
ステイタス更新通知管理522は、印刷注文処理の進捗を管理するオーダー関係のステイタスを監視すると機能と、オーダー関連のステイタスが更新された際に、サービスサイト・サーバ処理部301と印刷拠点サーバ処理部302に通知する機能を有する。該ステイタス更新通知を受け取ったサービスサイト・サーバ処理部301中のステイタス駆動処理504と印刷拠点サーバ処理部302中のステイタス駆動処理531は、それぞれどのステイタスに反応するのかを定めてあり、該当するステイタスの更新通知を受け取ると反応して定めた処理を駆動する。
【0063】
各種関連情報管理523は、商品マスタ管理516が管理する商品マスタ情報やオーダー管理519が管理するオーダー情報などの情報にサービスサイト・サーバ処理部301(X)と印刷拠点サーバ処理部302(X)が独自の情報を関連付けて付与できる機能を有する。また、注文情報ファイル作成521が作成する注文情報ファイルに、該関連情報を含めることができる。
【0064】
中核処理部管理ツール524は、本実施形態の印刷サービス仲介システムの中核処理部303を管理する運用オペレータが使用するツールであり、中核処理部303自体の環境設定や、サービスサイト・サーバ処理部301並びに印刷拠点サーバ処理部302の登録などを行うツールとしての機能と、該機能を提供するAPIの機能を有する。一例を挙げると、印刷サービスに参加しようとするサービスサイト201と印刷拠点202を登録する際に用いるサービスサイト登録機能や印刷拠点登録機能、及び印刷注文データを送ることのできるサービスサイト201と印刷拠点202を関係付けるサービスサイト−印刷拠点関係設定などの機能がある。
【0065】
実績管理525は、印刷注文の実績情報を中核処理部303で定める標準の実績データとして提供する機能である。サービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526は、サービスサイト・サーバ処理部301並びに印刷拠点サーバ処理部302を運用する上で必要な標準的なツールとしての機能と、該当機能を提供するAPIの機能を有する。一例として、商品マスタ管理516で管理される印刷商品マスタ情報、印刷オプション管理518で管理される印刷オプション情報、商品マスタ管理516及び印刷オプション管理518で管理される価格の設定、オーダー管理519で管理されるオーダーの閲覧、並びに印刷ファイル一時保管520で管理される印刷ファイルについて、標準提供される方法での取得などを行うことが可能である。また、サービスサイト・サーバ処理部301中の注文処理フロー/画面処理501で、ユーザーに印刷注文させる標準的画面及び画面を作成させるための画面の部分構成も提供される。また他の例を挙げると、印刷サービスに参加しようとするサービスサイト201のオペレータが、サービス追加日付を設定する切替日設定機能や、利用する決済方法を設定する決済方法設定機能、利用する受取方法を設定する受取方法設定機能、商品情報を設定する商品マスタ設定機能、印刷オプションを設定する印刷オプション設定機能、などの機能がある。
【0066】
中核処理部303中で提供され、且つそれぞれ異なる処理方法を適宜追加することが可能である印刷料金/コスト計算プラグイン527は、商品マスタ管理516で管理される印刷商品に関して、サービスサイト・サーバ処理部301(X)がユーザーに提示する料金、及び印刷拠点サーバ処理部302(X)が該当のサービスサイト・サーバ処理部301(X)に請求するコストを算出するほか、印刷オプション管理518で管理される印刷オプションに関して、サービスサイト・サーバ処理部301(X)がユーザーに提示する料金、及び印刷拠点サーバ処理部302(X)が該当のサービスサイト・サーバ処理部301(X)に請求するコスト、を算出する機能である。単純な数量比例課金やボリュームディスカウントなど、複数のパターンの計算処理を随時追加することが可能である。
【0067】
また、受取手数料/コスト計算プラグイン528は、サービスサイト・サーバ処理部301(X)がユーザーに提示する受取手数料(配送料)の料金、及び印刷拠点サーバ処理部302(X)が該当のサービスサイト・サーバ処理部301(X)に請求するコスト、を算出する機能である。複数のパターンの計算処理を随時追加することが可能である。決済手数料計算プラグイン529は、サービスサイト・サーバ処理部301(X)がユーザーに提示する決済に必要な手数料(代引き手数料、小額決済手数料など)を算出する機能である。複数のパターンの計算処理を随時追加することが可能である。各種決済処理プラグイン530は、中核処理部303がサポートする決済方法の、個々の決済処理手続き(「与信」、「決済」、「与信取り消し」など)を実行する機能である。決済方法は複数種類の処理が設定可能であり決済方法の増減に合わせて、処理を追加・削除することが可能である。
【0068】
印刷拠点サーバ処理部302中の標準機能であるステイタス駆動処理531は、中核処理部303のステイタス更新通知管理522が管理するオーダー関連のステイタスが更新された際に印刷拠点サーバ処理部302に対して発信される該ステイタスのステイタス更新通知に反応して処理を駆動する処理である。どのステイタスに反応するのかを決めて、必要な処理を実行するプログラムを印刷拠点サーバ処理部302(X)ごとに定めて用意する。一例として、中核処理部303から「印刷準備完了」のステイタスへのステイタス更新通知を受け取った際に、印刷拠点コンピュータ105に「印刷ファイル」を取得することが可能である旨を伝える電子メールを送信するなど、が想定される。印刷ファイル管理532は、中核処理部303から「印刷ファイル」を取得して、印刷拠点コンピュータ105からダウンロード可能な場所に配置する機能であり、また、必要に応じて所定の期間だけ該「印刷ファイル」を保管する機能を用意する。印刷ファイルダウンロード処理533は、印刷ファイル管理532が中核処理部303から取得した「印刷ファイル」を印刷拠点コンピュータ105にダウンロードさせるために用意する環境、並びにダウンロード機能(プログラム)である。
【0069】
印刷拠点サーバ処理部302(X)中で必要に応じて用意される機能である注文情報ファイル編集処理534は、中核処理部303中の注文情報ファイル作成521が作成し提供する標準の「注文情報ファイル」を使用せずに「独自の注文情報ファイル」が必要な場合、もしくは該標準の「注文情報ファイル」を加工して「独自の注文情報ファイル」を作成する必要などがある場合に用意する独自の注文情報ファイル作成機能(プログラム)である。独自運用ツール535は、中核処理部303で提供されるサービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526を使用しない場合に使用する、印刷拠点サーバ処理部302(X)で独自に用意する運用ツール(プログラム)である。実績管理536は、中核処理部303で提供される実績管理525が提供する標準の実績データを使わない場合、もしくは該標準の実績データを加工する必要などがある場合に使用する、印刷拠点サーバ処理部302(X)で独自に用意する機能(プログラム)である。
【0070】
<センターサーバ103内のサーバ構成>
図6は、センターサーバ103内のサーバ構成及びサーバ間のデータの流れを示す図であり、サービスサイト・サーバ処理部301がサービスサイト・サーバ102の機能を包含するためにサービスサイト・サーバ102が省略され、印刷拠点サーバ処理部302が印刷拠点サーバ104の機能を包含するために印刷拠点サーバ104が省略された場合のセンターサーバ103内のサーバ構成を表している。図3において説明したものには同じ符号を付している。
【0071】
図6で表すように、センターサーバ103内は、WWWサーバ601、サービスサイト/印刷拠点サーバ602、中核処理サーバ603、中核処理部ファイルサーバ606、及び中核処理部データベース607、のサーバ群から構成される。WWWサーバ601は、http(hypertext transfer protocol)プロトコル(httpリクエスト)を受け付けWebサービスを提供する一般的なWebサーバである。
【0072】
サービスサイト/印刷拠点サーバ602は、サービスサイト・サーバ処理部301と印刷拠点サーバ処理部302に含まれるアプリケーションプログラムが実行されるアプリケーションサーバである。なお、本実施形態では、サービスサイト/印刷拠点サーバ602は一台であるが、サーバの処理負荷によっては複数台で構成しても構わない。
【0073】
サービスサイト/印刷拠点サーバ602内には、仮想サーバ604(1)、604(2)、…、604(N)が稼動している。なお、仮想サーバ604(1)、604(2)、…、604(N)は各々同様な構成を有しているため、ここでは説明を簡略化して、複数の仮想サーバ604(1)、604(2)、…、604(N)の中で特定された仮想サーバを指す場合は仮想サーバ604(X)と記す。また、複数の仮想サーバ604(1)、604(2)、…、604(N)の全てを指す場合は、単に仮想サーバ604と記す。
【0074】
仮想サーバ604は、例えばJava(登録商標)プログラムを稼動させる環境を提供するプログラムROM403からRAM402に読み込まれて利用可能となるプログラムの一種であり、仮想サーバ604上にてJava(登録商標)プログラムが実行される。仮想サーバ604(X)上には、サービスサイト・サーバ処理部301(X)と印刷拠点サーバ処理部302(X)が実行されるが、図6で表すように、本実施形態の印刷サービス仲介システムに参加するサービスサイト201と印刷拠点202の会社単位に仮想サーバを分けて用意すると、本実施形態の印刷サービス仲介システムに参加する他の会社には影響を及ぼさずにサーバの保守などを行うことが可能になる。また、サービスサイト・サーバ処理部301(X)と印刷拠点サーバ処理部302(X)が同じ会社が提供していても構わない。
【0075】
サービスサイト・サーバ処理部301(X)と印刷拠点サーバ処理部302(X)が提供するプログラムは、中核処理サーバ603中の中核処理部303の機能を利用しながら、WWWサーバ601を通じてクライアントコンピュータ101を使用するユーザーや印刷拠点コンピュータ105を扱うオペレータに対して印刷注文や注文受注の機能を提供する。
【0076】
中核処理サーバ603は、中核処理部303に含まれるアプリケーションプログラムが実行されるアプリケーションサーバである。中核処理サーバ603内には、Java(登録商標)プログラムを稼動させる環境を提供するプログラムROM403からRAM402に読み込まれて利用可能となるプログラムの一種である仮想サーバ605が稼動しており、仮想サーバ605上にて中核処理部303に含まれるアプリケーションプログラムが実行される。
【0077】
中核処理部303が提供するプログラムは、サービスサイト/印刷拠点サーバ602中のサービスサイト・サーバ処理部301(X)と印刷拠点サーバ処理部302(X)からの要求に応じて、印刷データなどのファイル管理を中核処理部ファイルサーバ606にて行い、オーダー情報などの各種情報のデータベース管理を中核処理部データベース607にて行うことにより、サービスサイト・サーバ処理部301(X)と印刷拠点サーバ処理部302(X)の印刷サービスの仲介処理を行う。また、中核処理部303は、直接WWWサーバ601を通じて中核処理部303を管理するオペレータなどに対して機能を提供する。
【0078】
本実施形態のように、中核処理部303と、サービスサイト・サーバ処理部301及び印刷拠点サーバ処理部302とを別々のサーバに置くことにより、サーバ負荷を分散することが可能になる。
【0079】
<印刷拠点オペレータの操作用画面>
図7(a),(b)は、中核処理部303中のサービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526の一部として用意される操作用の画面イメージの一例を示す図であり、同図(a)は「オーダー一覧」、同図(b)は「オーダー詳細」を示している。すなわちこの画面は、印刷拠点コンピュータ105上のインターネット閲覧可能なネットワーク閲覧モジュールによりCRT406上に表示され利用可能となる、印刷拠点のオペレータがオーダーの一覧や閲覧、オーダーの詳細や印刷ファイルを標準提供される方法で取得するために操作する画面イメージの一例を表している。
【0080】
図7(a)の701は、「オーダー一覧」画面の例であり、該当の印刷拠点サーバ処理部302(X)で処理するべきオーダーの一覧がネットワーク閲覧モジュールなどを通じて表示される。オーダーの一覧には、オーダーID、商品名、注文件名、発注者、注文日、及びステイタスなどが表示される。
【0081】
オーダーの一覧より任意のオーダーを選択し、702の「オーダー詳細」ボタンを押下することにより、図7(b)の703の例の様な「オーダー詳細」画面がネットワーク閲覧モジュールなどを通じて表示される。オーダーの詳細には、オーダー情報、印刷仕上げ情報、加工仕上げ情報、受取情報、文書属性、要望事項、印刷ファイル情報、ステイタス、及び見積りなどのオーダーの詳細情報が表示される。
【0082】
704の「ダウンロード」ボタンを押下することにより、中核処理部303中の印刷ファイル一時保管520で一時的に保管している「印刷ファイル」を印刷拠点コンピュータ105(X)に取り込むことが可能になる。
【0083】
図7(a),(b)のイメージの例で挙げたようなツールで機能的に不足である場合は、印刷拠点サーバ処理部302に独自運用ツール535を用意して補足する必要があるが、基本的な機能を用いる分には中核処理部303中のサービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526を用いることにより、本実施形態の印刷サービス仲介システムに参加しようとするサービスサイト201と印刷拠点202の運用ツール開発工数の負荷を削減することが可能になる。
【0084】
<印刷注文処理の一連の処理>
図8は、ユーザーがインターネット上のサービスサイトにて提供される印刷サービスを利用して行う印刷注文処理の一連の処理を示すフローチャートである。以下、本フローチャートを用いて、印刷注文時のサービスサイト・サーバ処理部301と印刷拠点サーバ処理部302と中核処理部303との間における処理の流れについて説明する。
【0085】
なお、本例では、簡略化のためサービスサイト・サーバ処理部301がサービスサイト・サーバ102の機能を包含しサービスサイト・サーバ102が省略され、印刷拠点サーバ処理部302が印刷拠点サーバ104の機能を包含し印刷拠点サーバ104が省略された場合の処理の流れを説明するものとする。
【0086】
まずユーザーはステップS1で、クライアントコンピュータ101内のネットワーク閲覧モジュール106を用いることにより、ネットワーク100を介してサービスサイト・サーバ処理部301(X)に接続し、サービスサイト・サーバ処理部301(X)中の注文処理フロー/画面処理501が提供する印刷注文サービスを選択し、注文処理を開始する。すると、注文処理フロー/画面処理501は、中核処理部303のオーダー管理519に対してオーダー生成の指示を出し、オーダー管理519はオーダーIDを発番してオーダーを生成して登録する。
【0087】
続いてユーザーはステップS2にて、注文処理フロー/画面処理501が提供する画面を用いて印刷注文を行う対象の「印刷ファイル」をアップロードする。アップロードされた「印刷ファイル」は、サービスサイト・サーバ処理部301(X)中の印刷ファイル保管/提供管理502にて一時的に保管される。
【0088】
さらにステップS3にて、注文処理フロー/画面処理501は、中核処理部303中の商品マスタ管理516及び印刷オプション管理518に対して印刷商品及び印刷オプションの一覧の検索を要求し、要求の結果として得た商品の一覧を画面上に表示する。ユーザーが表示された商品一覧画面から印刷形態としての印刷商品と印刷オプションを選択すると、必要に応じてサービスサイト・サーバ処理部301(X)中に用意される印刷オプション依存関係管理506がユーザーが選択した該印刷商品と該印刷オプションとの間の依存関係が正しいかどうかのチェックを行う。依存関係とは、一例として印刷商品として「製本印刷」を選択した場合に、印刷オプションとして「穴あけ」と「ステイプル」の両方の選択は不可とする制限、などが挙げられる。
【0089】
続いてユーザーがステップS4にて、注文処理フロー/画面処理501が提供する画面を介して印刷注文を行う部数を入力すると、注文処理フロー/画面処理501はオーダー管理519に対して、ユーザーが選択した印刷商品、印刷オプションの情報、印刷部数、並びにアップロードされて印刷ファイル保管/提供管理502で一時保管されている「印刷ファイル」の場所の登録を要求する。要求されたオーダー管理519は、印刷商品及び印刷オプションの情報、印刷部数、及び印刷ファイルの場所の情報をステップS1でオーダーIDを発番して生成した該オーダー情報に更新登録する。
【0090】
ステップS5にて、注文処理フロー/画面処理501は、中核処理部303中の共通コード管理515に対して、選択可能な受取方法の一覧の検索を要求し、要求の結果として得た受取方法の一覧を画面上に表示する。受取方法とは、例として「宅配便」で配送する、「店舗受取」で受け取る、などが挙げられる。ユーザーが表示された受取方法の一覧から受取方法を選択し、また配送先などの受取場所を入力すると、サービスサイト・サーバ処理部301(X)中の印刷拠点選択処理503は、ステップS3で選択された該印刷商品及び該印刷オプションを扱うことが可能な印刷拠点サーバ処理部302の中から、ユーザーが入力した受取場所などの情報を基にして最適な印刷拠点サーバ処理部302(X)を選択する。そして、注文処理フロー/画面処理501は、オーダー管理519に対して、ユーザーが指定した受取方法並びに受取場所の情報の登録を要求し、要求されたオーダー管理519は印刷拠点の情報、受取方法並びに受取場所の情報をステップS4にて更新された該オーダー情報に更新登録する。
【0091】
続いてユーザーがステップS6にて、注文処理フロー/画面処理501が提供する画面を介して見積りを要求すると、注文処理フロー/画面処理501は中核処理部303中の印刷料金/コスト計算プラグイン527に対してステップS1で取得したオーダーIDを引数に印刷料金の計算を要求する。要求された印刷料金/コスト計算プラグイン527は、オーダーIDを検索キーとしてオーダー管理519に格納されている選択された印刷商品、印刷オプションの情報、並びに選択された印刷拠点サーバ処理部302(X)の情報を検索する。さらに、商品マスタ管理516と印刷オプション管理518を検索することにより、印刷拠点サーバ処理部302(X)における選択された印刷商品及び印刷オプションの印刷コストの計算を実行する。
【0092】
印刷料金/コスト計算プラグイン527は、得られた印刷コストの結果を基にして、印刷コストにマージンを加えた値を印刷料金として、注文処理フロー/画面処理501に返す。続いて、注文処理フロー/画面処理501は、中核処理部303中の受取手数料/コスト計算プラグイン528に対して、ステップS1で取得したオーダーIDを引数に受取手数料料金の計算を要求する。要求された受取手数料/コスト計算プラグイン528は、オーダーIDを検索キーとしてオーダー管理519に格納されている選択された印刷商品及び印刷オプションの情報と、選択された印刷拠点サーバ処理部302(X)の情報と、受取方法・受取場所の情報とを基に、印刷拠点サーバ処理部302(X)における受取手数料コストの計算を実行する。
【0093】
そして、得られた受取手数料コストの結果を基にして、受取手数料コストにマージンを加えた値を受取手数料料金として、注文処理フロー/画面処理501に返す。注文処理フロー/画面処理501は、得られた該印刷料金及び該受取手数料料金を画面に表示する。
【0094】
その後のステップS7において、ユーザーが、注文処理フロー/画面処理501が提供する画面を介して提示された見積り額を承諾すると、注文処理フロー/画面処理501は、オーダー管理519に対して、印刷商品及び印刷オプションの印刷料金と印刷コスト、並びに受取手数料料金と受取コストの登録を要求する。要求されたオーダー管理519は、印刷商品及び印刷オプションの印刷料金と印刷コスト、並びに受取手数料料金と受取コストの情報をステップS1でオーダーIDを発番して生成した該オーダー情報に更新登録する。続いて注文処理フロー/画面処理501は、中核処理部303中の各種決済処理プラグイン530に対して、複数種類の処理が設定されている決済方法の一覧を要求し、要求の結果として得た決済方法の一覧を画面上に表示する。
【0095】
続いてユーザーがステップS8にて、注文処理フロー/画面処理501が提供する画面を介して決済方法を選択すると、注文処理フロー/画面処理501は各種決済処理プラグイン530に対して選択された決済方法とオーダーIDを引数で渡して決済手数料料金の計算を要求すると、要求された各種決済処理プラグイン530は、該オーダーIDをキーにして、オーダー管理519にステップS7で更新登録した印刷商品及び印刷オプションの印刷料金と受取手数料料金を検索して合計金額を算出する。そして、算出された合計金額に対する選択された決済方法における決済手数料料金の計算を行い、注文処理フロー/画面処理501に返す。決済手数料料金を受け取った注文処理フロー/画面処理501は、決済手数料料金を含めた決済額の情報を含めてユーザーに対して発注の受諾を確認する画面を表示する。
【0096】
ステップS9にてユーザーが、注文処理フロー/画面処理501が提供する画面を介して発注を受諾すると、注文処理フロー/画面処理501はオーダー管理519に対して、決済手数料料金を含む決済額の登録を要求し、要求されたオーダー管理519は、決済手数料料金を含む決済額の情報を、ステップS1でオーダーIDを発番して生成した該オーダー情報に更新登録する。続いて注文処理フロー/画面処理501は、各種決済処理プラグイン530に対して与信処理の実行を依頼し、依頼された各種決済処理プラグイン530はステップS8にて選択された決済方法において決済の「与信」処理を実行して結果を注文処理フロー/画面処理501に返す。
【0097】
さらに続いて注文処理フロー/画面処理501は、必要に応じてサービスサイト・サーバ処理部301(X)中に用意される注文伝票ファイル作成処理505を用いて、ユーザーに印刷出力物と共に手渡す注文内容が記載された「注文伝票ファイル」を作成して、アップロードされた「印刷ファイル」と共に印刷ファイル保管/提供管理502に保管する。次に注文処理フロー/画面処理501は、オーダー管理519に対して受注完了を指示し、ユーザーに対しては印刷注文処理の発注完了を伝える画面を表示して、ユーザーの一連の処理は終了する。
【0098】
そしてオーダー管理519は、中核処理部303中の印刷情報ファイル作成521に対して、オーダー管理519中に登録されている該オーダーのオーダー情報を基に中核処理部303で標準の「注文情報ファイル」を作成する。また中核処理部303中の印刷ファイル一時保管520を用いてサービスサイト・サーバ処理部301(X)中の印刷ファイル保管/提供管理502から該オーダーの「印刷ファイル」及び「注文伝票ファイル」を取得する。さらに、オーダー管理519は、印刷拠点サーバ処理部302(X)に印刷を依頼するために必要なファイルが揃った時点で、印刷ファイル一時保管520を用いて、取得した「印刷ファイル」及び「注文伝票ファイルを」一時保管してからオーダーのステイタスを「印刷準備完了」に更新する。
【0099】
<印刷拠点のオペレータが行う一連の処理>
図9は、図8にて説明した印刷注文処理の一連の処理に続いて、印刷拠点のオペレータが行う一連の処理を表すフローチャートである。
【0100】
以下、本フローチャートを用いて印刷注文時のサービスサイト・サーバ処理部301と印刷拠点サーバ処理部302と中核処理部303との間での処理の流れの一例を説明する。
【0101】
なお、本例では、簡略化のためサービスサイト・サーバ処理部301がサービスサイト・サーバ102の機能を包含しサービスサイト・サーバ102が省略され、印刷拠点サーバ処理部302が印刷拠点サーバ104の機能を包含し印刷拠点サーバ104が省略された場合の処理の流れを説明するものとする。
【0102】
まず、印刷拠点コンピュータ105(X)を操作する印刷拠点オペレータが操作を始めるステップS11の前段階として、図8のステップS9における処理において中核処理部303中のオーダー管理519がオーダーのステイタスを「印刷準備完了」に更新すると、ステイタスの更新を監視している中核処理部303中のステイタス更新通知管理522がオーダーIDと共に「印刷準備完了」へのステイタス更新を印刷拠点サーバ処理部302(X)に通知する。
【0103】
これによって、印刷拠点サーバ処理部302(X)中のステイタス駆動処理531が、該ステイタスに対する処理として予め定めてあった印刷ファイル管理532の機能である、中核処理部303からの印刷ファイル取得処理を駆動する。
【0104】
印刷ファイル管理532は、該オーダーIDの印刷ファイルの取得を中核処理部303中の印刷ファイル一時保管520に対して要求し、結果として該オーダーの「印刷ファイル」、「注文伝票ファイル」、「注文情報ファイル」を取得して、印刷拠点コンピュータ105(X)からダウンロード可能な場所に配置する。そして、印刷拠点コンピュータ105(X)を操作する印刷拠点オペレータに対してオーダーを受注した旨を電子メールなどを用いて送信する(ステップS11)。
【0105】
ステップS12で印刷拠点オペレータは、印刷拠点コンピュータ105(X)を用いて印刷拠点サーバ処理部302(X)に接続し、中核処理部303中のサービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526もしくは印刷拠点サーバ処理部302(X)中の独自運用ツール535に対して該オーダーの「印刷ファイル」のダウンロードを要求する。印刷拠点サーバ処理部302(X)の印刷ファイルダウンロード処理533は、該オーダーの「印刷ファイル」のダウンロード要求に応じて、該オーダーの「印刷ファイル」、「注文伝票ファイル」、「注文情報ファイル」を提示してダウンロードさせる。ダウンロードされた該オーダーの「印刷ファイル」、「注文伝票ファイル」、「注文情報ファイル」は、印刷拠点コンピュータ105(X)に保管される。
【0106】
ステップS13で印刷拠点オペレータは、ステップS12で印刷拠点コンピュータ105(X)に保管した該オーダーの「注文情報ファイル」に記載された印刷商品情報及び印刷オプション情報を基にして印刷機器の設定を行い、該「印刷ファイル」の印刷出力処理及び「注文伝票ファイル」の印刷出力処理を行う。
【0107】
続いてステップS14で印刷拠点オペレータは、該オーダーの「注文情報ファイル」に記載された受取方法の情報を基にして、ステップS13で出力した「印刷ファイル」及び「注文伝票ファイル」を、受取場所に宛てて宅配などの手段により発送する。
【0108】
続いてステップS15で印刷拠点オペレータは、印刷拠点コンピュータ105(X)を用いて印刷拠点サーバ処理部302(X)に接続し、サービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526もしくは独自運用ツール535に対して印刷が完了した旨の指示を行い、印刷拠点オペレータの行う一連の受注処理は終了する。
【0109】
印刷完了の指示を受けたサービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526もしくは独自運用ツール535は、中核処理部303中のオーダー管理519に対して該オーダーのステイタスを「印刷完了」に更新する。
【0110】
ステイタスの更新を監視しているステイタス更新通知管理522は、ステイタス更新を感知するとオーダーIDと共に「印刷完了」へのステイタス更新をサービスサイト・サーバ処理部301(X)に通知する。その結果、サービスサイト・サーバ処理部301(X)中のステイタス駆動処理504が、該ステイタスに対する処理として予め定めてあった本決済処理要求を駆動する。これによって、中核処理部303中の各種決済処理プラグイン530は、図8のステップS9にて選択され与信処理を実行した決済方法において決済の「決済」処理を実行するとともに、印刷注文を行ったユーザーに対して該オーダーの印刷処理が終了し発送を行った旨を電子メールなどを用いて送信することにより一連の受注処理は終了する。
【0111】
以上のように本実施形態では、インターネット上にて印刷サービスを提供するサービスサイト側では、関連する印刷拠点のシステム仕様の差異にかかわらず独自の仕様で中核処理部303に用意された機能以外の部分だけ開発行為を行うことにより重複した開発を防ぎ少ない開発工数で印刷サービスに参加することができ、一方、印刷拠点側では、サービスサイト側のシステム仕様の差異にかかわらず独自の仕様で中核処理部に用意された機能以外の部分だけ開発行為を行うことにより少ない開発工数で印刷サービスに参加することができる。
【0112】
また、中核処理部303にサービスサイト・印刷拠点標準運用ツールの機能を有し、画面を持った標準的な運用ツールをサービスサイトと印刷拠点に予め提供することにより、標準的な機能であれば専門の知識を必要とする開発行為を行わなくても提供される該ツールを用いることにより印刷サービスに参加し運用することができる。
【0113】
さらに、中核処理部303に、サービスサイト・印刷拠点管理、ステイタス更新通知管理、及び注文情報ファイル作成の各機能を有し、サービスサイト・サーバ処理部301及び印刷拠点サーバ処理部302にはステイタス駆動処理の機能を有することにより、中核処理部303とサービスサイト・サーバ処理部301と印刷拠点サーバ処理部302との間でシステム間連携を図ることが可能になり、関係するサービスサイトと印刷拠点間ごとにシステムを別々に配置する必要がなくなる。これにより、サーバやディスクを節約することができると共に、システム管理対象となる機能的に重複したシステムが減ることによりシステム運用管理工数を減らすことができる。
【0114】
なお、本実施形態では、印刷サービスを例に挙げて説明したが、サービスの内容はこれに限らなくてもよい。例えば、画像や音楽などのコンテンツをCD−ROM等の記憶媒体に記憶した商品を提供するようなサービスに適用することも可能である。
【0115】
なお、本発明は、上述した実施形態の装置に限定されず、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用してもよい。前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、完成されることは言うまでもない。
【0116】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMを用いることができる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0117】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPUなどが処理を行って実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0118】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、注文サービスの実施に必須の機能を共通に有する中核処理部を設けたので、サービスサイト処理部及びサービス拠点処理部側では、中核処理部で用意された機能以外の部分だけ開発行為を行うことにより重複した開発を防ぎ少ない開発工数でサービスに参加することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の印刷サービス仲介システムを説明するためのシステム構成図である。
【図2】複数のサービスサイトと複数の印刷拠点との関係を表す概念図である。
【図3】センターサーバ103内の概要の構成及び印刷注文を行う際の情報の流れを示す概要構成図である。
【図4】センターサーバ103の具体的な構成例を示す図である。
【図5】センターサーバ103内の具体的機能構成例を示す機能構成図である。
【図6】センターサーバ103内の概要のサーバ構成及びサーバ間のデータの流れを示すサーバ構成の一例を示す図である。
【図7】印刷拠点のオペレータがオーダーの一覧や閲覧や、オーダーの詳細や印刷ファイルを標準提供される方法で取得するために操作する画面イメージである。
【図8】ユーザーがインターネット上のサービスサイトにて提供される印刷サービスを利用して行う印刷注文処理の一連の処理を表すフローチャートである。
【図9】印刷拠点のオペレータが行う一連の処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
100 ネットワーク
101 クライアントコンピュータ
102 サービスサイト・サーバ
103 センターサーバ
104 印刷拠点サーバ
105 印刷拠点コンピュータ
201 サービスサイト
202 印刷拠点
301 サービスサイト・サーバ処理部
302 印刷拠点サーバ処理部
303 中核処理部
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷サービスを実施するネットワークシステム、このネットワークシステムに搭載された情報処理装置、該情報処理装置の制御方法を実行するための制御プログラム、及び該制御プログラムを記憶した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット上において印刷サービスを提供する複数のサービスサイトと、印刷出力処理を行う複数の印刷拠点とを結びつける印刷サービス仲介システムがある(例えば、特許文献1参照)。かかるインターネットを介した印刷サービスのシステムは、サービスサイト側の処理と印刷拠点側の処理が一体化したシステムであった。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−108471号公報、第3及び4頁、図1
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のシステムでは次のような問題点があった。
【0005】
サービスサイト側の処理と印刷拠点側の処理が一体化したシステムであるため、複数のサービスサイトと複数の印刷拠点を仲介する場合には、それぞれのサービスサイトと印刷拠点の間のそれぞれの仕様に合わせてオーダー管理や商品マスタ管理、印刷オプション管理などの印刷サービスに必須である機能をそれぞれ重複して開発する必要があり、多くの開発工数が必要とされた。
【0006】
また、サービスの更新などの運用時に、相互に関係をしない、サービスサイト間、印刷拠点間あるいはサービスサイトと印刷拠点間へ悪影響を及ぼさないためには、関係するサービスサイトと印刷拠点間ごとに印刷サービスのシステムを別々に配置する必要があり、多くのサーバやディスクが必要とされると共に、システム運用管理対象となる機能的に重複したシステムが多くなる、という問題があった。
【0007】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、ネットワークを介した印刷サービスのシステムにおいて、重複した開発を防ぎ、少ない開発工数で印刷サービスに参加することを可能にするネットワークシステム、情報処理装置、制御プログラム及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のネットワークシステムでは、ネットワークを介した注文サービスを実施するために複数のサービスサイトを提供する複数のサービスサイト処理部と、前記サービスサイト処理部からの注文を受注してサービスの実行処理を実行する複数の拠点処理部とがネットワークにより接続されたネットワークシステムにおいて、前記注文サービスの実施に必須の機能を共通に有し、前記各サービスサイト処理部と前記各サービス実行拠点処理部との仲介処理を行う中核処理部を設けたことを特徴とする。
【0009】
本発明の情報処理装置では、ネットワークを介した注文サービスを実施するために複数のサービスサイトを提供する複数のサービスサイト処理部と、前記サービスサイト処理部からの注文を受注してサービスの実行処理を実行する複数のサービス拠点処理部とにネットワークにより接続された情報処理装置であって、前記注文サービスの実施に必須の機能を共通に有し、この機能を用いて前記各サービスサイト処理部と前記各サービス拠点処理部との仲介処理を行う中核処理部を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の制御プログラムでは、ネットワークを介した印刷注文サービスを実施するために複数のサービスサイトを提供する複数のサービスサイト処理部と、前記サービスサイト処理部からの印刷注文を受注して印刷処理を実行する複数の印刷拠点処理部とにネットワークにより接続された情報処理装置の制御方法を実行するための制御プログラムであって、前記印刷注文サービスの実施に必須の機能を共通に有し、前記各サービスサイト処理部と前記各印刷拠点処理部との仲介処理を行うステップを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
<システム構成>
図1は、本発明のネットワークシステムに係る実施の一形態である印刷サービス仲介システムの構成を示す構成図である。
【0013】
同図に示すように、クライアントコンピュータ101、サービスサイト・サーバ102(1)、102(2)、…、102(N)、センターサーバ103、印刷拠点サーバ104(1)、104(2)、…、104(N)、及び印刷拠点コンピュータ105(1)、105(2)、…、105(N)が、インターネットなどのネットワーク100を介して接続されている。
【0014】
なお、サービスサイト・サーバ102(1)、102(2)、…、102(N)は、各々同様な構成を有しているため、ここでは説明を簡略化するため、複数のサービスサイト・サーバ102(1)、102(2)、…、102(N)の中で特定されたサービスサイト・サーバを指す場合はサービスサイト・サーバ102(X)と記す。複数のサービスサイト・サーバ102(1)、102(2)、…、102(N)の全てを指す場合は、単にサービスサイト・サーバ102と記す。また、印刷拠点サーバ104(1)、104(2)、…、104(N)は各々同様な構成を有しているため、ここでは説明を簡略化するため、複数の印刷拠点サーバ104(1)、104(2)、…、104(N)の中で特定された印刷拠点サーバを指す場合は印刷拠点サーバ104(X)と記す。複数の印刷拠点サーバ104(1)、104(2)、…、104(N)の全てを指す場合は、単に印刷拠点サーバ104と記す。また、印刷拠点コンピュータ105(1)、105(2)、…、105(N)は各々同様な構成を有しているため、ここでは説明を簡略化するため、複数の印刷拠点コンピュータ105(1)、105(2)、…、105(N)の中で特定された印刷拠点コンピュータを指す場合は印刷拠点コンピュータ105(X)と記す。複数の印刷拠点コンピュータ105(1)、105(2)、…、105(N)の全てを指す場合は、単に印刷拠点コンピュータ105と記す。
【0015】
サービスサイト・サーバ102、センターサーバ103、印刷拠点サーバ104、及び印刷拠点コンピュータ105は、それぞれ後述するようにCPU、ROM、RAM、HDD等で構成され、専用の操作者が操作する情報処理装置(コンピュータ)により構成される。また、クライアントコンピュータ101は、インターネット閲覧可能なネットワーク閲覧モジュール106を備える一般的な情報処理装置(コンピュータ)により構成される。ネットワーク100は、本実施形態ではインターネットを例に説明するが、LAN(Local Area Network)等の他のネットワークシステムであっても構わない。
【0016】
<サービスサイトと印刷拠点の関係>
図2は、本実施形態における複数のサービスサイトと複数の印刷拠点との関係を表す概念図である。
【0017】
ここで、サービスサイトは、本実施形態の印刷サービス仲介システムを利用してインターネットを介した印刷サービスに参加する会社などの単位であり、印刷拠点は、インターネットを介した印刷サービスに参加するサービスサイトからの印刷注文を受注して印刷処理を実行する会社などの単位である。
【0018】
図2に示すように、サービスサイト201(1)、201(2)、…、201(N)から、印刷拠点202(1)、202(2)、…、202(N)に印刷注文を出すことが可能である。
【0019】
なお、サービスサイト201(1)、201(2)、…、201(N)は、各々同じ意味合いを示し、ここでは説明を簡略化するため、複数のサービスサイト201(1)、201(2)、…、201(N)の中で特定されたサービスサイトを指す場合はサービスサイト201(X)と記す。また、複数のサービスサイト201(1)、201(2)、…、201(N)の全てを指す場合は、単にサービスサイト201と記す。また、印刷拠点202(1)、202(2)、…、202(N)は各々同じ意味合いを示し、ここでは説明を簡略化するため、複数の印刷拠点202(1)、202(2)、…、202(N)の中で特定された印刷拠点を指す場合は印刷拠点202(X)と記す。また、複数の印刷拠点202(1)、202(2)、…、202(N)の全てを指す場合は、単に印刷拠点202と記す。
【0020】
サービスサイト201(X)から複数の印刷拠点202に印刷注文を出す関係を持つことが可能であり、また印刷拠点202(X)は複数のサービスサイト201から印刷注文を受注する関係を持つことが可能である。
【0021】
<印刷注文を行う際の情報の流れ>
図3は、センターサーバ103内の構成及び印刷注文を行う際の情報の流れを示す構成図であり、図1において説明したものには同じ符号を付している。
【0022】
同図で表すように、サービスサイト・サーバ処理部301(1)、301(2)、…、301(N)が印刷拠点サーバ処理部302(1)、302(2)、…、302(N)に印刷注文を行う際には中核処理部303が仲介を行う。
【0023】
なお、サービスサイト・サーバ処理部301(1)、301(2)、…、301(N)は各々同様な構成を有しているため、ここでは説明を簡略化するため、複数のサービスサイト・サーバ処理部301(1)、301(2)、…、301(N)の中で特定されたサービスサイト・サーバ処理部を指す場合はサービスサイト・サーバ処理部301(X)と記す。また、複数のサービスサイト・サーバ処理部301(1)、301(2)、…、301(N)の全てを指す場合は、単にサービスサイト・サーバ処理部301と記す。また、印刷拠点サーバ処理部302(1)、302(2)、…、302(N)は各々同様な構成を有しているため、ここでは説明を簡略化するため、複数の印刷拠点サーバ処理部302(1)、302(2)、…、302(N)の中で特定された印刷拠点サーバ処理部を指す場合は印刷拠点サーバ処理部302(X)と記す。また、複数の印刷拠点サーバ処理部302(1)、302(2)、…、302(N)の全てを指す場合は、単に印刷拠点サーバ処理部302と記す。
【0024】
サービスサイト・サーバ処理部301(X)は、サービスサイト・サーバ102(X)から印刷注文を受け付け、中核処理部303の仲介により印刷拠点サーバ処理部302(X)へ印刷注文データを送り、印刷拠点サーバ処理部302(X)は中核処理部303から送られた該印刷注文データを印刷拠点サーバ104(X)に送る。
【0025】
なお、本実施形態ではサービスサイト・サーバ102(X)とセンターサーバ103内のサービスサイト・サーバ処理部301(X)が別々の構成となっているが、サービスサイト・サーバ処理部301(X)がサービスサイト・サーバ102(X)の機能を包含する場合はサービスサイト・サーバ102(X)は無くても構わない。また同様に、印刷拠点サーバ104(X)とセンターサーバ103内の印刷拠点サーバ処理部302(X)が別々の構成となっているが、印刷拠点サーバ処理部302(X)が印刷拠点サーバ104(X)の機能を包含する場合は印刷拠点サーバ104(X)は無くても構わない。
【0026】
<センターサーバ103の具体的な構成>
図4は、センターサーバ103の具体的な構成例を示す図である。なお、サービスサイト・サーバ102、印刷拠点サーバ104及び印刷拠点コンピュータ105も同様の構成を成している。
【0027】
同図において、401は情報処理装置の演算・制御をつかさどる中央演算装置(以下、CPUと記す)である。402はランダムアクセスメモリ(以下、RAMと記す)であり、CPU401の主メモリとして、及び実行プログラムの領域や該プログラムの実行エリア並びにデータエリアとして機能する。
【0028】
403はCPU401の動作処理手順を記憶しているリードオンリーメモリ(以下、ROMと記す)である。ROM403には情報処理装置の機器制御を行うシステムプログラムである基本ソフト(OS)を記録したプログラムROMと、システムを稼動するために必要な情報等が記録されているデータROMがある。
また、ROM403の代わりに、後述のHDD409を用いる場合もある。
【0029】
404はネットワークインターフェース(NETIF)であり、ネットワークを介して情報処理装置間のデータ転送を行うための制御や接続状況の診断を行う。405はビデオRAM(VRAM)であり、後述する情報処理装置の稼動状態を示すCRT406の画面に表示させるための画像を展開し、その表示の制御を行う。
【0030】
406はディスプレイ等の表示装置(以下、CRTと記す)である。407は外部入力装置408からの入力信号を制御するためのコントローラ(以下、KBCと記す)である。408は利用者が行う操作を受け付けるための外部入力装置(以下、KBCと記す)であり、例えばキーボードやマウス等のポインティングデバイスが用いられる。
【0031】
409はハードディスクドライブ(以下、HDDと記す)であり、アプリケーションプログラムや各種データ保存用に用いられる。本実施形態におけるアプリケーションプログラムとは、本実施形態における各種処理手段を実行するソフトウェアプログラム等である。
【0032】
410は外部入出力装置(以下、FDDと記す)であり、例えばフロッピー(登録商標)ディスクドライブ、CDROMドライブ等のリムーバブルディスクを入出力するものであり、上述したアプリケーションプログラムの媒体からの読み出し等に用いられる。
【0033】
413はFDD410によって読み出しされる磁気記録媒体(例えば、Zipやフロッピー(登録商標)ディスクや外付けハードディスク)、光記録媒体(例えば、CD−ROM)、光磁気記録媒体(例えば、MO)、半導体記録媒体(例えば、メモリカード)等の取り外し可能なデータ記録装置(リムーバブル・メディア)である(以下、FDと記す)。なお、HDD409に格納するアプリケーションプログラムやデータをFDD410に格納して使用することも可能である。
【0034】
411は後述するPRT412への出力信号を制御するためのコントローラ(以下、PRTCと記す)である。412は印刷装置(以下、PRTと記す)であり、例えばLBP(Laser Beam Printer)等が用いられる。400は上述した各ユニット間を接続するための伝送バス(アドレスバス、データバス、入出力バス、及び制御バス)である。
【0035】
<センターサーバ103内の具体的機能>
図5は、センターサーバ103内の具体的機能構成例を示す図であり、図3において説明したものには同じ符号を付している。
【0036】
サービスサイト・サーバ処理部301は、インターネット上に印刷サービスを提供しようとするサービスサイト201が本実施形態の印刷サービス仲介システムに加わる際に用意する機能群であり、標準の機能として、注文処理フロー/画面処理501、印刷ファイル保管/提供管理502、印刷拠点選択処理503、及びステイタス駆動処理504を有している。また、各サービスサイト・サーバ処理部301(X)の仕様により必要であれば、注文伝票ファイル作成処理505、印刷オプション依存関係管理506、受取方法−決済方法依存関係管理507、料金の割引/割増処理508、顧客管理509、受取店舗管理510、独自運用ツール511、及び実績管理512などが追加される。
【0037】
中核処理部303は、標準の機能として、運用アカウント管理513、世代管理514、共通コード管理515、商品マスタ管理516、サービスサイト・印刷拠点管理517、印刷オプション管理518、オーダー管理519、印刷ファイル一時保管520、注文情報ファイル作成521、ステイタス更新通知管理522、各種関連情報管理523、中核処理部管理ツール524、実績管理525、サービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526を有しており、また印刷料金/コスト計算プラグイン527、受取手数料/コスト計算プラグイン528、決済手数料計算プラグイン529、及び各種決済処理プラグイン530を有しており、且つ527〜530の各機能はそれぞれ異なる処理方法を適宜追加することが可能である。
【0038】
印刷拠点サーバ処理部302は、インターネット上に印刷サービスを提供するサービスサイト201からの印刷注文を受けて印刷処理を行おうとする印刷拠点202が本実施形態の印刷サービス仲介システムに加わる際に用意する機能群であり、標準の機能としてステイタス駆動処理531、印刷ファイル管理532、及び印刷ファイルダウンロード処理533を有している。また各印刷拠点サーバ処理部302(X)の仕様により必要であれば、注文情報ファイル編集処理534、独自運用ツール535、及び実績管理536などが追加される。
【0039】
なお、中核処理部303の部分の機能は本実施形態の印刷サービス仲介システムに加わろうとするサービスサイト201のサービスサイト・サーバ処理部301並びに印刷拠点202の印刷拠点サーバ処理部302に対して提供されており、サービスサイト・サーバ処理部301及び印刷拠点サーバ処理部302は自らの機能として中核処理部303の部分の機能を用意する必要はない。
【0040】
以下、各々の機能について具体的に説明する。
【0041】
中核処理部303は、発注に必要な機能をアプリケーション・プログラムへのインターフェース(以下、APIとする)として提供しており、また中核処理部303は標準的画面部品も提供しており、該API及び該画面部品を利用してサービスサイト・サーバ処理部301(X)ごとに注文処理のフローを決め、そのフローに従った画面とプログラムを用意する。
【0042】
サービスサイト・サーバ処理部301中の標準機能である注文処理フロー/画面処理501は、ユーザーに印刷注文させるための機能(プログラム)である。印刷ファイル保管/提供管理502は、ユーザーが印刷注文時に指定した印刷データ(印刷ファイル)を一時的に保管し、中核処理部303に該「印刷ファイル」を提供する機能である。中核処理部303は、印刷注文の受注確定後に中核処理部303が定めるプロトコルにて該「印刷ファイル」を印刷ファイル保管/提供管理502から取得するので、印刷ファイル保管/提供管理502は取得が完了するまで該「印刷ファイル」を一時保管して、中核処理部303が定めるプロトコルにて提供する機能のプログラムを用意する。
【0043】
印刷拠点選択処理503は、中核処理部303から取得した情報によりユーザーからの印刷注文を複数の印刷拠点サーバ処理部302が受注可能である場合に、該印刷注文を複数の印刷拠点サーバ処理部302のうち、どの印刷拠点サーバ処理部302(X)に対してどれだけ印刷依頼をするのかを決定する機能である。該印刷注文を複数の印刷拠点サーバ処理部302のうち、どの印刷拠点サーバ処理部302(X)に対してどれだけ印刷依頼をするのかを決定付けるルールは、サービスサイト・サーバ処理部301(X)に用意される印刷拠点選択処理503のプログラムの仕様に委ねられる。
【0044】
ステイタス駆動処理504は、中核処理部303のステイタス更新通知管理522が管理するオーダー関連のステイタスが更新された際にサービスサイト・サーバ処理部301に対して発信される該ステイタスのステイタス更新通知に反応して処理を駆動する処理である。どのステイタスに反応するのかを決めて、必要な処理を実行するプログラムをサービスサイト・サーバ処理部301(X)ごとに定めて用意する。一例として、中核処理部303から「印刷完了」のステイタスへのステイタス更新通知を受け取った際に、ユーザーに印刷完了の旨を伝える電子メールを送信するなど、が想定される。
【0045】
サービスサイト・サーバ処理部301(X)中で必要に応じて用意される機能である注文伝票ファイル作成処理505は、ユーザーに印刷出力物と共に手渡す注文内容が記載された「注文伝票ファイル」を作成する機能である。注文伝票ファイル作成処理505として用意されたプログラムが作成した「注文伝票ファイル」は、印刷ファイル保管/提供管理502が「印刷ファイル」を中核処理部303に提供する際に「印刷ファイル」と一緒に中核処理部303へ提供される。
【0046】
印刷オプション依存関係管理506は、中核処理部303中の商品マスタ管理516で管理される印刷商品情報に関係付けられる中核処理部303中の印刷オプション管理518で管理される印刷オプションに対して、サービスサイト・サーバ処理部301(X)ごとに該印刷オプション間での依存関係や制限などを行う機能である。一例として、印刷商品として「製本印刷」を選択した場合に印刷オプションとして「穴あけ」と「ステイプル」の両方の選択は不可とするなど、が想定される。
【0047】
受取方法−決済方法依存関係管理507は、ユーザーが印刷拠点202にて出力された印刷出力物を受け取る特定の受取方法が選択された際に選択可能な決済方法を、サービスサイト・サーバ処理部301(X)ごとに限定する機能である。一例として、受取方法として「宅配」が選択されたら決済方法としては「カード決済」しか使えないように制限するなど、が想定される。
【0048】
料金の割引/割増処理508は、ユーザーの印刷注文処理時に中核処理部303中の印刷料金/コスト計算プラグイン527が価格設定に基づいて算出した正規の料金に対して、注文時にサービスサイト・サーバ処理部301(X)ごとに割引・割増を実施したい場合に用意する機能(プログラム)である。
【0049】
顧客管理509は、本実施形態の印刷サービス仲介システムを用いて印刷サービスを実施するサービスサイト201(X)が、発注者・配送先等の情報を注文とは独立した顧客情報として管理したい場合に、サービスサイト・サーバ処理部301(X)ごとに用意する機能(プログラム)である。
【0050】
受取店舗管理510は、ユーザーが印刷拠点202にて出力された印刷出力物を受け取る場所(店舗)をサービスサイト・サーバ処理部301(X)ごとに管理したい場合に用意する機能(プログラム)である。
【0051】
独自運用ツール511は、中核処理部303で提供されるサービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526を使用しない場合に使用する、サービスサイト・サーバ処理部301(X)で独自に用意する運用ツール(プログラム)である。
【0052】
実績管理512は、中核処理部303で提供される実績管理525が提供する標準の実績データを使わない場合、もしくは該標準の実績データを加工する必要などがある場合に使用する、サービスサイト・サーバ処理部301(X)で独自に用意する機能(プログラム)である。
【0053】
中核処理部303中の標準機能である運用アカウント管理513は、中核処理部303で提供するサービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526の利用権限、及び中核処理部303がサービスサイト・サーバ処理部301と印刷拠点サーバ処理部302に提供するAPIの利用権限を管理する機能である。
【0054】
世代管理514は、中核処理部303中の商品マスタ管理516などで管理する印刷商品の構成や価格などの設定を日付で切り替える機能である。
【0055】
中核処理部303中の標準機能である共通コード管理515は、中核処理部303が一元管理する各種コード類の管理を行う機能である。
【0056】
商品マスタ管理516は、ユーザーが印刷注文時に選択する印刷商品情報のマスタを管理する機能である。例としては、「製本印刷」や「写真印刷」、などが挙げられる。個々の印刷商品を扱うことが可能な印刷拠点サーバ処理部302(X)の管理を行い、また印刷商品に関する、サービスサイト・サーバ処理部301(X)がユーザーに提示する料金、及び印刷拠点サーバ処理部302(X)が該当のサービスサイト・サーバ処理部301(X)に請求するコストの管理も行う。
【0057】
サービスサイト・印刷拠点管理517は、本実施形態の印刷サービス仲介システムを利用するサービスサイト201のサービスサイト・サーバ処理部301と印刷拠点202の印刷拠点サーバ処理部302とを管理する機能である。
【0058】
印刷オプション管理518は、印刷に際して施される個々のフィニッシング処理などを表す印刷オプションと、中核処理部303中の商品マスタ管理516が管理する印刷商品情報との関連を管理する機能である。例としては、印刷商品として「製本印刷」が選ばれた場合の、「綴じ方法」としての「ステイプル」、などが挙げられる。印刷オプションを扱うことが可能な印刷拠点サーバ処理部302(X)の管理を行い、また印刷オプションに関する、サービスサイト・サーバ処理部301(X)がユーザーに提示する料金、及び印刷拠点サーバ処理部302(X)が該当のサービスサイト・サーバ処理部301(X)に請求するコストの管理も行う。
【0059】
オーダー管理519は、サービスサイト・サーバ処理部301側においてユーザーが行った印刷注文に伴って生成され、印刷拠点サーバ処理部302に配信されるオーダー情報を管理する機能である。
【0060】
印刷ファイル一時保管520は、ユーザーからの印刷注文の受注時にサービスサイト・サーバ処理部301中の印刷ファイル保管/提供管理502から「印刷ファイル」を取得する機能と、印刷拠点サーバ処理部302中の印刷ファイル管理532からの要求に対して「印刷ファイル」を提供する機能と、印刷完了までの間は該「印刷ファイル」などを保管しておく機能である。
【0061】
注文情報ファイル作成521は、中核処理部303中のオーダー管理519が管理しているオーダー情報や中核処理部303中の各種関連情報管理523が管理している各種関連情報などから、中核処理部303で標準の注文指示書である「注文情報ファイル」を作成する機能である。作成された該「注文情報ファイル」は、印刷ファイルと共に印刷拠点サーバ処理部302中の印刷ファイル管理532からの要求に際して提供される。
【0062】
ステイタス更新通知管理522は、印刷注文処理の進捗を管理するオーダー関係のステイタスを監視すると機能と、オーダー関連のステイタスが更新された際に、サービスサイト・サーバ処理部301と印刷拠点サーバ処理部302に通知する機能を有する。該ステイタス更新通知を受け取ったサービスサイト・サーバ処理部301中のステイタス駆動処理504と印刷拠点サーバ処理部302中のステイタス駆動処理531は、それぞれどのステイタスに反応するのかを定めてあり、該当するステイタスの更新通知を受け取ると反応して定めた処理を駆動する。
【0063】
各種関連情報管理523は、商品マスタ管理516が管理する商品マスタ情報やオーダー管理519が管理するオーダー情報などの情報にサービスサイト・サーバ処理部301(X)と印刷拠点サーバ処理部302(X)が独自の情報を関連付けて付与できる機能を有する。また、注文情報ファイル作成521が作成する注文情報ファイルに、該関連情報を含めることができる。
【0064】
中核処理部管理ツール524は、本実施形態の印刷サービス仲介システムの中核処理部303を管理する運用オペレータが使用するツールであり、中核処理部303自体の環境設定や、サービスサイト・サーバ処理部301並びに印刷拠点サーバ処理部302の登録などを行うツールとしての機能と、該機能を提供するAPIの機能を有する。一例を挙げると、印刷サービスに参加しようとするサービスサイト201と印刷拠点202を登録する際に用いるサービスサイト登録機能や印刷拠点登録機能、及び印刷注文データを送ることのできるサービスサイト201と印刷拠点202を関係付けるサービスサイト−印刷拠点関係設定などの機能がある。
【0065】
実績管理525は、印刷注文の実績情報を中核処理部303で定める標準の実績データとして提供する機能である。サービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526は、サービスサイト・サーバ処理部301並びに印刷拠点サーバ処理部302を運用する上で必要な標準的なツールとしての機能と、該当機能を提供するAPIの機能を有する。一例として、商品マスタ管理516で管理される印刷商品マスタ情報、印刷オプション管理518で管理される印刷オプション情報、商品マスタ管理516及び印刷オプション管理518で管理される価格の設定、オーダー管理519で管理されるオーダーの閲覧、並びに印刷ファイル一時保管520で管理される印刷ファイルについて、標準提供される方法での取得などを行うことが可能である。また、サービスサイト・サーバ処理部301中の注文処理フロー/画面処理501で、ユーザーに印刷注文させる標準的画面及び画面を作成させるための画面の部分構成も提供される。また他の例を挙げると、印刷サービスに参加しようとするサービスサイト201のオペレータが、サービス追加日付を設定する切替日設定機能や、利用する決済方法を設定する決済方法設定機能、利用する受取方法を設定する受取方法設定機能、商品情報を設定する商品マスタ設定機能、印刷オプションを設定する印刷オプション設定機能、などの機能がある。
【0066】
中核処理部303中で提供され、且つそれぞれ異なる処理方法を適宜追加することが可能である印刷料金/コスト計算プラグイン527は、商品マスタ管理516で管理される印刷商品に関して、サービスサイト・サーバ処理部301(X)がユーザーに提示する料金、及び印刷拠点サーバ処理部302(X)が該当のサービスサイト・サーバ処理部301(X)に請求するコストを算出するほか、印刷オプション管理518で管理される印刷オプションに関して、サービスサイト・サーバ処理部301(X)がユーザーに提示する料金、及び印刷拠点サーバ処理部302(X)が該当のサービスサイト・サーバ処理部301(X)に請求するコスト、を算出する機能である。単純な数量比例課金やボリュームディスカウントなど、複数のパターンの計算処理を随時追加することが可能である。
【0067】
また、受取手数料/コスト計算プラグイン528は、サービスサイト・サーバ処理部301(X)がユーザーに提示する受取手数料(配送料)の料金、及び印刷拠点サーバ処理部302(X)が該当のサービスサイト・サーバ処理部301(X)に請求するコスト、を算出する機能である。複数のパターンの計算処理を随時追加することが可能である。決済手数料計算プラグイン529は、サービスサイト・サーバ処理部301(X)がユーザーに提示する決済に必要な手数料(代引き手数料、小額決済手数料など)を算出する機能である。複数のパターンの計算処理を随時追加することが可能である。各種決済処理プラグイン530は、中核処理部303がサポートする決済方法の、個々の決済処理手続き(「与信」、「決済」、「与信取り消し」など)を実行する機能である。決済方法は複数種類の処理が設定可能であり決済方法の増減に合わせて、処理を追加・削除することが可能である。
【0068】
印刷拠点サーバ処理部302中の標準機能であるステイタス駆動処理531は、中核処理部303のステイタス更新通知管理522が管理するオーダー関連のステイタスが更新された際に印刷拠点サーバ処理部302に対して発信される該ステイタスのステイタス更新通知に反応して処理を駆動する処理である。どのステイタスに反応するのかを決めて、必要な処理を実行するプログラムを印刷拠点サーバ処理部302(X)ごとに定めて用意する。一例として、中核処理部303から「印刷準備完了」のステイタスへのステイタス更新通知を受け取った際に、印刷拠点コンピュータ105に「印刷ファイル」を取得することが可能である旨を伝える電子メールを送信するなど、が想定される。印刷ファイル管理532は、中核処理部303から「印刷ファイル」を取得して、印刷拠点コンピュータ105からダウンロード可能な場所に配置する機能であり、また、必要に応じて所定の期間だけ該「印刷ファイル」を保管する機能を用意する。印刷ファイルダウンロード処理533は、印刷ファイル管理532が中核処理部303から取得した「印刷ファイル」を印刷拠点コンピュータ105にダウンロードさせるために用意する環境、並びにダウンロード機能(プログラム)である。
【0069】
印刷拠点サーバ処理部302(X)中で必要に応じて用意される機能である注文情報ファイル編集処理534は、中核処理部303中の注文情報ファイル作成521が作成し提供する標準の「注文情報ファイル」を使用せずに「独自の注文情報ファイル」が必要な場合、もしくは該標準の「注文情報ファイル」を加工して「独自の注文情報ファイル」を作成する必要などがある場合に用意する独自の注文情報ファイル作成機能(プログラム)である。独自運用ツール535は、中核処理部303で提供されるサービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526を使用しない場合に使用する、印刷拠点サーバ処理部302(X)で独自に用意する運用ツール(プログラム)である。実績管理536は、中核処理部303で提供される実績管理525が提供する標準の実績データを使わない場合、もしくは該標準の実績データを加工する必要などがある場合に使用する、印刷拠点サーバ処理部302(X)で独自に用意する機能(プログラム)である。
【0070】
<センターサーバ103内のサーバ構成>
図6は、センターサーバ103内のサーバ構成及びサーバ間のデータの流れを示す図であり、サービスサイト・サーバ処理部301がサービスサイト・サーバ102の機能を包含するためにサービスサイト・サーバ102が省略され、印刷拠点サーバ処理部302が印刷拠点サーバ104の機能を包含するために印刷拠点サーバ104が省略された場合のセンターサーバ103内のサーバ構成を表している。図3において説明したものには同じ符号を付している。
【0071】
図6で表すように、センターサーバ103内は、WWWサーバ601、サービスサイト/印刷拠点サーバ602、中核処理サーバ603、中核処理部ファイルサーバ606、及び中核処理部データベース607、のサーバ群から構成される。WWWサーバ601は、http(hypertext transfer protocol)プロトコル(httpリクエスト)を受け付けWebサービスを提供する一般的なWebサーバである。
【0072】
サービスサイト/印刷拠点サーバ602は、サービスサイト・サーバ処理部301と印刷拠点サーバ処理部302に含まれるアプリケーションプログラムが実行されるアプリケーションサーバである。なお、本実施形態では、サービスサイト/印刷拠点サーバ602は一台であるが、サーバの処理負荷によっては複数台で構成しても構わない。
【0073】
サービスサイト/印刷拠点サーバ602内には、仮想サーバ604(1)、604(2)、…、604(N)が稼動している。なお、仮想サーバ604(1)、604(2)、…、604(N)は各々同様な構成を有しているため、ここでは説明を簡略化して、複数の仮想サーバ604(1)、604(2)、…、604(N)の中で特定された仮想サーバを指す場合は仮想サーバ604(X)と記す。また、複数の仮想サーバ604(1)、604(2)、…、604(N)の全てを指す場合は、単に仮想サーバ604と記す。
【0074】
仮想サーバ604は、例えばJava(登録商標)プログラムを稼動させる環境を提供するプログラムROM403からRAM402に読み込まれて利用可能となるプログラムの一種であり、仮想サーバ604上にてJava(登録商標)プログラムが実行される。仮想サーバ604(X)上には、サービスサイト・サーバ処理部301(X)と印刷拠点サーバ処理部302(X)が実行されるが、図6で表すように、本実施形態の印刷サービス仲介システムに参加するサービスサイト201と印刷拠点202の会社単位に仮想サーバを分けて用意すると、本実施形態の印刷サービス仲介システムに参加する他の会社には影響を及ぼさずにサーバの保守などを行うことが可能になる。また、サービスサイト・サーバ処理部301(X)と印刷拠点サーバ処理部302(X)が同じ会社が提供していても構わない。
【0075】
サービスサイト・サーバ処理部301(X)と印刷拠点サーバ処理部302(X)が提供するプログラムは、中核処理サーバ603中の中核処理部303の機能を利用しながら、WWWサーバ601を通じてクライアントコンピュータ101を使用するユーザーや印刷拠点コンピュータ105を扱うオペレータに対して印刷注文や注文受注の機能を提供する。
【0076】
中核処理サーバ603は、中核処理部303に含まれるアプリケーションプログラムが実行されるアプリケーションサーバである。中核処理サーバ603内には、Java(登録商標)プログラムを稼動させる環境を提供するプログラムROM403からRAM402に読み込まれて利用可能となるプログラムの一種である仮想サーバ605が稼動しており、仮想サーバ605上にて中核処理部303に含まれるアプリケーションプログラムが実行される。
【0077】
中核処理部303が提供するプログラムは、サービスサイト/印刷拠点サーバ602中のサービスサイト・サーバ処理部301(X)と印刷拠点サーバ処理部302(X)からの要求に応じて、印刷データなどのファイル管理を中核処理部ファイルサーバ606にて行い、オーダー情報などの各種情報のデータベース管理を中核処理部データベース607にて行うことにより、サービスサイト・サーバ処理部301(X)と印刷拠点サーバ処理部302(X)の印刷サービスの仲介処理を行う。また、中核処理部303は、直接WWWサーバ601を通じて中核処理部303を管理するオペレータなどに対して機能を提供する。
【0078】
本実施形態のように、中核処理部303と、サービスサイト・サーバ処理部301及び印刷拠点サーバ処理部302とを別々のサーバに置くことにより、サーバ負荷を分散することが可能になる。
【0079】
<印刷拠点オペレータの操作用画面>
図7(a),(b)は、中核処理部303中のサービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526の一部として用意される操作用の画面イメージの一例を示す図であり、同図(a)は「オーダー一覧」、同図(b)は「オーダー詳細」を示している。すなわちこの画面は、印刷拠点コンピュータ105上のインターネット閲覧可能なネットワーク閲覧モジュールによりCRT406上に表示され利用可能となる、印刷拠点のオペレータがオーダーの一覧や閲覧、オーダーの詳細や印刷ファイルを標準提供される方法で取得するために操作する画面イメージの一例を表している。
【0080】
図7(a)の701は、「オーダー一覧」画面の例であり、該当の印刷拠点サーバ処理部302(X)で処理するべきオーダーの一覧がネットワーク閲覧モジュールなどを通じて表示される。オーダーの一覧には、オーダーID、商品名、注文件名、発注者、注文日、及びステイタスなどが表示される。
【0081】
オーダーの一覧より任意のオーダーを選択し、702の「オーダー詳細」ボタンを押下することにより、図7(b)の703の例の様な「オーダー詳細」画面がネットワーク閲覧モジュールなどを通じて表示される。オーダーの詳細には、オーダー情報、印刷仕上げ情報、加工仕上げ情報、受取情報、文書属性、要望事項、印刷ファイル情報、ステイタス、及び見積りなどのオーダーの詳細情報が表示される。
【0082】
704の「ダウンロード」ボタンを押下することにより、中核処理部303中の印刷ファイル一時保管520で一時的に保管している「印刷ファイル」を印刷拠点コンピュータ105(X)に取り込むことが可能になる。
【0083】
図7(a),(b)のイメージの例で挙げたようなツールで機能的に不足である場合は、印刷拠点サーバ処理部302に独自運用ツール535を用意して補足する必要があるが、基本的な機能を用いる分には中核処理部303中のサービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526を用いることにより、本実施形態の印刷サービス仲介システムに参加しようとするサービスサイト201と印刷拠点202の運用ツール開発工数の負荷を削減することが可能になる。
【0084】
<印刷注文処理の一連の処理>
図8は、ユーザーがインターネット上のサービスサイトにて提供される印刷サービスを利用して行う印刷注文処理の一連の処理を示すフローチャートである。以下、本フローチャートを用いて、印刷注文時のサービスサイト・サーバ処理部301と印刷拠点サーバ処理部302と中核処理部303との間における処理の流れについて説明する。
【0085】
なお、本例では、簡略化のためサービスサイト・サーバ処理部301がサービスサイト・サーバ102の機能を包含しサービスサイト・サーバ102が省略され、印刷拠点サーバ処理部302が印刷拠点サーバ104の機能を包含し印刷拠点サーバ104が省略された場合の処理の流れを説明するものとする。
【0086】
まずユーザーはステップS1で、クライアントコンピュータ101内のネットワーク閲覧モジュール106を用いることにより、ネットワーク100を介してサービスサイト・サーバ処理部301(X)に接続し、サービスサイト・サーバ処理部301(X)中の注文処理フロー/画面処理501が提供する印刷注文サービスを選択し、注文処理を開始する。すると、注文処理フロー/画面処理501は、中核処理部303のオーダー管理519に対してオーダー生成の指示を出し、オーダー管理519はオーダーIDを発番してオーダーを生成して登録する。
【0087】
続いてユーザーはステップS2にて、注文処理フロー/画面処理501が提供する画面を用いて印刷注文を行う対象の「印刷ファイル」をアップロードする。アップロードされた「印刷ファイル」は、サービスサイト・サーバ処理部301(X)中の印刷ファイル保管/提供管理502にて一時的に保管される。
【0088】
さらにステップS3にて、注文処理フロー/画面処理501は、中核処理部303中の商品マスタ管理516及び印刷オプション管理518に対して印刷商品及び印刷オプションの一覧の検索を要求し、要求の結果として得た商品の一覧を画面上に表示する。ユーザーが表示された商品一覧画面から印刷形態としての印刷商品と印刷オプションを選択すると、必要に応じてサービスサイト・サーバ処理部301(X)中に用意される印刷オプション依存関係管理506がユーザーが選択した該印刷商品と該印刷オプションとの間の依存関係が正しいかどうかのチェックを行う。依存関係とは、一例として印刷商品として「製本印刷」を選択した場合に、印刷オプションとして「穴あけ」と「ステイプル」の両方の選択は不可とする制限、などが挙げられる。
【0089】
続いてユーザーがステップS4にて、注文処理フロー/画面処理501が提供する画面を介して印刷注文を行う部数を入力すると、注文処理フロー/画面処理501はオーダー管理519に対して、ユーザーが選択した印刷商品、印刷オプションの情報、印刷部数、並びにアップロードされて印刷ファイル保管/提供管理502で一時保管されている「印刷ファイル」の場所の登録を要求する。要求されたオーダー管理519は、印刷商品及び印刷オプションの情報、印刷部数、及び印刷ファイルの場所の情報をステップS1でオーダーIDを発番して生成した該オーダー情報に更新登録する。
【0090】
ステップS5にて、注文処理フロー/画面処理501は、中核処理部303中の共通コード管理515に対して、選択可能な受取方法の一覧の検索を要求し、要求の結果として得た受取方法の一覧を画面上に表示する。受取方法とは、例として「宅配便」で配送する、「店舗受取」で受け取る、などが挙げられる。ユーザーが表示された受取方法の一覧から受取方法を選択し、また配送先などの受取場所を入力すると、サービスサイト・サーバ処理部301(X)中の印刷拠点選択処理503は、ステップS3で選択された該印刷商品及び該印刷オプションを扱うことが可能な印刷拠点サーバ処理部302の中から、ユーザーが入力した受取場所などの情報を基にして最適な印刷拠点サーバ処理部302(X)を選択する。そして、注文処理フロー/画面処理501は、オーダー管理519に対して、ユーザーが指定した受取方法並びに受取場所の情報の登録を要求し、要求されたオーダー管理519は印刷拠点の情報、受取方法並びに受取場所の情報をステップS4にて更新された該オーダー情報に更新登録する。
【0091】
続いてユーザーがステップS6にて、注文処理フロー/画面処理501が提供する画面を介して見積りを要求すると、注文処理フロー/画面処理501は中核処理部303中の印刷料金/コスト計算プラグイン527に対してステップS1で取得したオーダーIDを引数に印刷料金の計算を要求する。要求された印刷料金/コスト計算プラグイン527は、オーダーIDを検索キーとしてオーダー管理519に格納されている選択された印刷商品、印刷オプションの情報、並びに選択された印刷拠点サーバ処理部302(X)の情報を検索する。さらに、商品マスタ管理516と印刷オプション管理518を検索することにより、印刷拠点サーバ処理部302(X)における選択された印刷商品及び印刷オプションの印刷コストの計算を実行する。
【0092】
印刷料金/コスト計算プラグイン527は、得られた印刷コストの結果を基にして、印刷コストにマージンを加えた値を印刷料金として、注文処理フロー/画面処理501に返す。続いて、注文処理フロー/画面処理501は、中核処理部303中の受取手数料/コスト計算プラグイン528に対して、ステップS1で取得したオーダーIDを引数に受取手数料料金の計算を要求する。要求された受取手数料/コスト計算プラグイン528は、オーダーIDを検索キーとしてオーダー管理519に格納されている選択された印刷商品及び印刷オプションの情報と、選択された印刷拠点サーバ処理部302(X)の情報と、受取方法・受取場所の情報とを基に、印刷拠点サーバ処理部302(X)における受取手数料コストの計算を実行する。
【0093】
そして、得られた受取手数料コストの結果を基にして、受取手数料コストにマージンを加えた値を受取手数料料金として、注文処理フロー/画面処理501に返す。注文処理フロー/画面処理501は、得られた該印刷料金及び該受取手数料料金を画面に表示する。
【0094】
その後のステップS7において、ユーザーが、注文処理フロー/画面処理501が提供する画面を介して提示された見積り額を承諾すると、注文処理フロー/画面処理501は、オーダー管理519に対して、印刷商品及び印刷オプションの印刷料金と印刷コスト、並びに受取手数料料金と受取コストの登録を要求する。要求されたオーダー管理519は、印刷商品及び印刷オプションの印刷料金と印刷コスト、並びに受取手数料料金と受取コストの情報をステップS1でオーダーIDを発番して生成した該オーダー情報に更新登録する。続いて注文処理フロー/画面処理501は、中核処理部303中の各種決済処理プラグイン530に対して、複数種類の処理が設定されている決済方法の一覧を要求し、要求の結果として得た決済方法の一覧を画面上に表示する。
【0095】
続いてユーザーがステップS8にて、注文処理フロー/画面処理501が提供する画面を介して決済方法を選択すると、注文処理フロー/画面処理501は各種決済処理プラグイン530に対して選択された決済方法とオーダーIDを引数で渡して決済手数料料金の計算を要求すると、要求された各種決済処理プラグイン530は、該オーダーIDをキーにして、オーダー管理519にステップS7で更新登録した印刷商品及び印刷オプションの印刷料金と受取手数料料金を検索して合計金額を算出する。そして、算出された合計金額に対する選択された決済方法における決済手数料料金の計算を行い、注文処理フロー/画面処理501に返す。決済手数料料金を受け取った注文処理フロー/画面処理501は、決済手数料料金を含めた決済額の情報を含めてユーザーに対して発注の受諾を確認する画面を表示する。
【0096】
ステップS9にてユーザーが、注文処理フロー/画面処理501が提供する画面を介して発注を受諾すると、注文処理フロー/画面処理501はオーダー管理519に対して、決済手数料料金を含む決済額の登録を要求し、要求されたオーダー管理519は、決済手数料料金を含む決済額の情報を、ステップS1でオーダーIDを発番して生成した該オーダー情報に更新登録する。続いて注文処理フロー/画面処理501は、各種決済処理プラグイン530に対して与信処理の実行を依頼し、依頼された各種決済処理プラグイン530はステップS8にて選択された決済方法において決済の「与信」処理を実行して結果を注文処理フロー/画面処理501に返す。
【0097】
さらに続いて注文処理フロー/画面処理501は、必要に応じてサービスサイト・サーバ処理部301(X)中に用意される注文伝票ファイル作成処理505を用いて、ユーザーに印刷出力物と共に手渡す注文内容が記載された「注文伝票ファイル」を作成して、アップロードされた「印刷ファイル」と共に印刷ファイル保管/提供管理502に保管する。次に注文処理フロー/画面処理501は、オーダー管理519に対して受注完了を指示し、ユーザーに対しては印刷注文処理の発注完了を伝える画面を表示して、ユーザーの一連の処理は終了する。
【0098】
そしてオーダー管理519は、中核処理部303中の印刷情報ファイル作成521に対して、オーダー管理519中に登録されている該オーダーのオーダー情報を基に中核処理部303で標準の「注文情報ファイル」を作成する。また中核処理部303中の印刷ファイル一時保管520を用いてサービスサイト・サーバ処理部301(X)中の印刷ファイル保管/提供管理502から該オーダーの「印刷ファイル」及び「注文伝票ファイル」を取得する。さらに、オーダー管理519は、印刷拠点サーバ処理部302(X)に印刷を依頼するために必要なファイルが揃った時点で、印刷ファイル一時保管520を用いて、取得した「印刷ファイル」及び「注文伝票ファイルを」一時保管してからオーダーのステイタスを「印刷準備完了」に更新する。
【0099】
<印刷拠点のオペレータが行う一連の処理>
図9は、図8にて説明した印刷注文処理の一連の処理に続いて、印刷拠点のオペレータが行う一連の処理を表すフローチャートである。
【0100】
以下、本フローチャートを用いて印刷注文時のサービスサイト・サーバ処理部301と印刷拠点サーバ処理部302と中核処理部303との間での処理の流れの一例を説明する。
【0101】
なお、本例では、簡略化のためサービスサイト・サーバ処理部301がサービスサイト・サーバ102の機能を包含しサービスサイト・サーバ102が省略され、印刷拠点サーバ処理部302が印刷拠点サーバ104の機能を包含し印刷拠点サーバ104が省略された場合の処理の流れを説明するものとする。
【0102】
まず、印刷拠点コンピュータ105(X)を操作する印刷拠点オペレータが操作を始めるステップS11の前段階として、図8のステップS9における処理において中核処理部303中のオーダー管理519がオーダーのステイタスを「印刷準備完了」に更新すると、ステイタスの更新を監視している中核処理部303中のステイタス更新通知管理522がオーダーIDと共に「印刷準備完了」へのステイタス更新を印刷拠点サーバ処理部302(X)に通知する。
【0103】
これによって、印刷拠点サーバ処理部302(X)中のステイタス駆動処理531が、該ステイタスに対する処理として予め定めてあった印刷ファイル管理532の機能である、中核処理部303からの印刷ファイル取得処理を駆動する。
【0104】
印刷ファイル管理532は、該オーダーIDの印刷ファイルの取得を中核処理部303中の印刷ファイル一時保管520に対して要求し、結果として該オーダーの「印刷ファイル」、「注文伝票ファイル」、「注文情報ファイル」を取得して、印刷拠点コンピュータ105(X)からダウンロード可能な場所に配置する。そして、印刷拠点コンピュータ105(X)を操作する印刷拠点オペレータに対してオーダーを受注した旨を電子メールなどを用いて送信する(ステップS11)。
【0105】
ステップS12で印刷拠点オペレータは、印刷拠点コンピュータ105(X)を用いて印刷拠点サーバ処理部302(X)に接続し、中核処理部303中のサービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526もしくは印刷拠点サーバ処理部302(X)中の独自運用ツール535に対して該オーダーの「印刷ファイル」のダウンロードを要求する。印刷拠点サーバ処理部302(X)の印刷ファイルダウンロード処理533は、該オーダーの「印刷ファイル」のダウンロード要求に応じて、該オーダーの「印刷ファイル」、「注文伝票ファイル」、「注文情報ファイル」を提示してダウンロードさせる。ダウンロードされた該オーダーの「印刷ファイル」、「注文伝票ファイル」、「注文情報ファイル」は、印刷拠点コンピュータ105(X)に保管される。
【0106】
ステップS13で印刷拠点オペレータは、ステップS12で印刷拠点コンピュータ105(X)に保管した該オーダーの「注文情報ファイル」に記載された印刷商品情報及び印刷オプション情報を基にして印刷機器の設定を行い、該「印刷ファイル」の印刷出力処理及び「注文伝票ファイル」の印刷出力処理を行う。
【0107】
続いてステップS14で印刷拠点オペレータは、該オーダーの「注文情報ファイル」に記載された受取方法の情報を基にして、ステップS13で出力した「印刷ファイル」及び「注文伝票ファイル」を、受取場所に宛てて宅配などの手段により発送する。
【0108】
続いてステップS15で印刷拠点オペレータは、印刷拠点コンピュータ105(X)を用いて印刷拠点サーバ処理部302(X)に接続し、サービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526もしくは独自運用ツール535に対して印刷が完了した旨の指示を行い、印刷拠点オペレータの行う一連の受注処理は終了する。
【0109】
印刷完了の指示を受けたサービスサイト・印刷拠点標準運用ツール526もしくは独自運用ツール535は、中核処理部303中のオーダー管理519に対して該オーダーのステイタスを「印刷完了」に更新する。
【0110】
ステイタスの更新を監視しているステイタス更新通知管理522は、ステイタス更新を感知するとオーダーIDと共に「印刷完了」へのステイタス更新をサービスサイト・サーバ処理部301(X)に通知する。その結果、サービスサイト・サーバ処理部301(X)中のステイタス駆動処理504が、該ステイタスに対する処理として予め定めてあった本決済処理要求を駆動する。これによって、中核処理部303中の各種決済処理プラグイン530は、図8のステップS9にて選択され与信処理を実行した決済方法において決済の「決済」処理を実行するとともに、印刷注文を行ったユーザーに対して該オーダーの印刷処理が終了し発送を行った旨を電子メールなどを用いて送信することにより一連の受注処理は終了する。
【0111】
以上のように本実施形態では、インターネット上にて印刷サービスを提供するサービスサイト側では、関連する印刷拠点のシステム仕様の差異にかかわらず独自の仕様で中核処理部303に用意された機能以外の部分だけ開発行為を行うことにより重複した開発を防ぎ少ない開発工数で印刷サービスに参加することができ、一方、印刷拠点側では、サービスサイト側のシステム仕様の差異にかかわらず独自の仕様で中核処理部に用意された機能以外の部分だけ開発行為を行うことにより少ない開発工数で印刷サービスに参加することができる。
【0112】
また、中核処理部303にサービスサイト・印刷拠点標準運用ツールの機能を有し、画面を持った標準的な運用ツールをサービスサイトと印刷拠点に予め提供することにより、標準的な機能であれば専門の知識を必要とする開発行為を行わなくても提供される該ツールを用いることにより印刷サービスに参加し運用することができる。
【0113】
さらに、中核処理部303に、サービスサイト・印刷拠点管理、ステイタス更新通知管理、及び注文情報ファイル作成の各機能を有し、サービスサイト・サーバ処理部301及び印刷拠点サーバ処理部302にはステイタス駆動処理の機能を有することにより、中核処理部303とサービスサイト・サーバ処理部301と印刷拠点サーバ処理部302との間でシステム間連携を図ることが可能になり、関係するサービスサイトと印刷拠点間ごとにシステムを別々に配置する必要がなくなる。これにより、サーバやディスクを節約することができると共に、システム管理対象となる機能的に重複したシステムが減ることによりシステム運用管理工数を減らすことができる。
【0114】
なお、本実施形態では、印刷サービスを例に挙げて説明したが、サービスの内容はこれに限らなくてもよい。例えば、画像や音楽などのコンテンツをCD−ROM等の記憶媒体に記憶した商品を提供するようなサービスに適用することも可能である。
【0115】
なお、本発明は、上述した実施形態の装置に限定されず、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用してもよい。前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、完成されることは言うまでもない。
【0116】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMを用いることができる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0117】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPUなどが処理を行って実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0118】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、注文サービスの実施に必須の機能を共通に有する中核処理部を設けたので、サービスサイト処理部及びサービス拠点処理部側では、中核処理部で用意された機能以外の部分だけ開発行為を行うことにより重複した開発を防ぎ少ない開発工数でサービスに参加することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の印刷サービス仲介システムを説明するためのシステム構成図である。
【図2】複数のサービスサイトと複数の印刷拠点との関係を表す概念図である。
【図3】センターサーバ103内の概要の構成及び印刷注文を行う際の情報の流れを示す概要構成図である。
【図4】センターサーバ103の具体的な構成例を示す図である。
【図5】センターサーバ103内の具体的機能構成例を示す機能構成図である。
【図6】センターサーバ103内の概要のサーバ構成及びサーバ間のデータの流れを示すサーバ構成の一例を示す図である。
【図7】印刷拠点のオペレータがオーダーの一覧や閲覧や、オーダーの詳細や印刷ファイルを標準提供される方法で取得するために操作する画面イメージである。
【図8】ユーザーがインターネット上のサービスサイトにて提供される印刷サービスを利用して行う印刷注文処理の一連の処理を表すフローチャートである。
【図9】印刷拠点のオペレータが行う一連の処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
100 ネットワーク
101 クライアントコンピュータ
102 サービスサイト・サーバ
103 センターサーバ
104 印刷拠点サーバ
105 印刷拠点コンピュータ
201 サービスサイト
202 印刷拠点
301 サービスサイト・サーバ処理部
302 印刷拠点サーバ処理部
303 中核処理部
Claims (8)
- ネットワークを介した注文サービスを実施するために複数のサービスサイトを提供する複数のサービスサイト処理部と、前記サービスサイト処理部からの注文を受注してサービスの実行処理を実行する複数の拠点処理部とがネットワークにより接続されたネットワークシステムにおいて、
前記注文サービスの実施に必須の機能を共通に有し、前記各サービスサイト処理部と前記各サービス実行拠点処理部との仲介処理を行う中核処理部を設けたことを特徴とするネットワークシステム。 - 前記注文サービスの実施に必須の機能は、前記サービスサイト処理部側において行った注文に伴って生成されて前記サービス実行拠点処理部に配信されるオーダー情報を管理するオーダー管理機能と、注文時に選択する商品情報のマスタを管理する商品マスタ管理機能と、サービス実行に際して施されるオプション処理であるオプションを、前記商品マスタ管理が管理する商品情報と関連付けて管理するオプション管理機能のうちいずれか含むことを特徴とする請求項1記載のネットワークシステム。
- 前記中核処理部は、前記各サービスサイト処理部及び前記各サービス拠点処理部を運用する上で必要となる標準ツールとしての機能と、該当機能を提供するインターフェース機能とを有するサービスサイト・サービス拠点標準運用ツールを備えたことを特徴とする請求項1または2記載のネットワークシステム。
- 前記中核処理部は、前記サービスサイト処理部及び前記サービス拠点処理部を管理するサービスサイト・サービス拠点管理手段と、注文処理の進捗を管理するオーダー関連のステイタスを監視し、該オーダー関連のステイタスが更新されたときに、前記サービスサイト処理部と前記サービス拠点処理部へステイタス更新通知を発信するステイタス更新通知管理手段と、前記サービス拠点処理部側の設定を行うために参照される注文情報ファイルを、前記オーダー情報に基づいて作成する注文情報ファイル作成手段と、前記作成された注文情報ファイルを、注文時に指定されたファイルと共に前記サービス拠点処理部側へ送るファイル送付手段とを有し、前記サービスサイト処理部及び前記サービス拠点処理部は、前記ステイタス更新通知を応じて、所定の処理を駆動するステイタス駆動処理手段をそれぞれ有することを特徴とする請求項1乃至3記載のネットワークシステム。
- 前記サービスは印刷サービスであることを特徴とする請求項1乃至4記載のネットワークシステム。
- ネットワークを介した注文サービスを実施するために複数のサービスサイトを提供する複数のサービスサイト処理部と、前記サービスサイト処理部からの注文を受注してサービスの実行処理を実行する複数のサービス拠点処理部とにネットワークにより接続された情報処理装置であって、前記注文サービスの実施に必須の機能を共通に有し、この機能を用いて前記各サービスサイト処理部と前記各サービス拠点処理部との仲介処理を行う中核処理部を備えたことを特徴とする情報処理装置。
- ネットワークを介した印刷注文サービスを実施するために複数のサービスサイトを提供する複数のサービスサイト処理部と、前記サービスサイト処理部からの印刷注文を受注して印刷処理を実行する複数の印刷拠点処理部とにネットワークにより接続された情報処理装置の制御方法を実行するための制御プログラムであって、前記印刷注文サービスの実施に必須の機能を共通に有し、前記各サービスサイト処理部と前記各印刷拠点処理部との仲介処理を行うステップを有することを特徴とする制御プログラム。
- 請求項7に記載の制御プログラムをコンピュータ読み出し可能に記憶した記憶媒体。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003173611A JP2005011017A (ja) | 2003-06-18 | 2003-06-18 | ネットワークシステム、情報処理装置、制御プログラム及び記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2003173611A Withdrawn JP2005011017A (ja) | 2003-06-18 | 2003-06-18 | ネットワークシステム、情報処理装置、制御プログラム及び記憶媒体 |
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JP (1) | JP2005011017A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2022181101A1 (ja) * | 2021-02-25 | 2022-09-01 | 東芝テック株式会社 | 注文管理装置、プログラム記録媒体及び注文処理システム |
-
2003
- 2003-06-18 JP JP2003173611A patent/JP2005011017A/ja not_active Withdrawn
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