JP2005010939A - デジタル機器システム、デジタル機器管理装置、及びデジタル機器 - Google Patents
デジタル機器システム、デジタル機器管理装置、及びデジタル機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005010939A JP2005010939A JP2003172267A JP2003172267A JP2005010939A JP 2005010939 A JP2005010939 A JP 2005010939A JP 2003172267 A JP2003172267 A JP 2003172267A JP 2003172267 A JP2003172267 A JP 2003172267A JP 2005010939 A JP2005010939 A JP 2005010939A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- function
- digital device
- digital
- unit
- link table
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Computer And Data Communications (AREA)
- Television Signal Processing For Recording (AREA)
- Selective Calling Equipment (AREA)
Abstract
【課題】簡単な構成で、ネットワーク上の複数のデジタル機器の持つ機能を連携させることにより、多様な処理を実現するデジタル機器システムを得る。
【解決手段】LAN30上の各デジタル機器は、機能リンクテーブルの内容に従って自己の保有する機能モジュールを実行する。ユーザから自己の持つ機能モジュールのみでは実行できない動作を指示された時は、管理装置10に機能連携を依頼する。管理装置10は、LAN30上の他のデジタル機器の持つ機能モジュールと連携して処理を実現するように機能モジュールの組み合わせを生成する。さらに、管理装置10は生成した組み合わせに対応して機能リンクテーブルの情報を再構成し、各デジタル機器に通知する。
【選択図】 図1
【解決手段】LAN30上の各デジタル機器は、機能リンクテーブルの内容に従って自己の保有する機能モジュールを実行する。ユーザから自己の持つ機能モジュールのみでは実行できない動作を指示された時は、管理装置10に機能連携を依頼する。管理装置10は、LAN30上の他のデジタル機器の持つ機能モジュールと連携して処理を実現するように機能モジュールの組み合わせを生成する。さらに、管理装置10は生成した組み合わせに対応して機能リンクテーブルの情報を再構成し、各デジタル機器に通知する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットワークで接続された複数のデジタル機器の持つ機能を連携させることにより、多様な処理を実現するデジタル機器システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタル化された家電製品やオーディオ機器、ビデオ等をインターネットやLAN(Local Area Network)を利用したホームネットワークを介して接続し、これらの機器の間で、機能の連携を行うことにより、単独の機器では実現できない処理を行う技術が提案されている。
【0003】
このような複数のデジタル機器の連携によって様々な処理を実現するための従来例として、特許文献1に開示された、AV機器の機能の最適処理分散システムがある。
【0004】
特許文献1に開示されたシステムを構成する各AV機器(オーディオ・ビデオ機器)は、自身の保有する機能と各機能のランク情報を通信回線を介して管理装置に通知する。管理装置は、各AV機器から通知された機能とランク情報をもとに、どの機器にどの機能を分担させるかを決定する。管理装置は、決定した機能分担を各AV機器に通知し、各AV機器は、保有している機能のドライバを管理装置に送信する。管理装置は、各AV機器から受信したドライバを他のAV機器に転送する。各AV機器は、割り当てられた機能をそれぞれ実行する。この結果、ネットワーク上の複数のAV機器の中から、各機能をそれぞれ最適なAV機器が分担して実行することができる。また、各AV機器間で相互に制御を行うことができる。
【0005】
また、特許文献2に開示された従来の画像入出力システムは、ネットワークを介して接続されたスキャナーとプリンタを論理的に結合させ、仮想的な複写機を構成する。
このシステムでは、ネットワークに接続された、通常はホストコンピュータやサーバの周辺機器として位置付けられているイメージスキャナやレーザプリンタを利用する。すなわち、ネットワーク上に代理装置を設け、代理装置は、イメージスキャナに対し画像の入力操作を指示して画像データを取得させ、次にレーザプリンタに対して取得した画像データを供給すると共に、画像データの印刷を指示する。このように各機器に連携操作を行わせることにより、画像を読み取り、紙に出力するという仮想的な複写機の処理を実現している。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−307594号公報
【特許文献2】
特開2001−257827号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来のデジタル機器の処理分散システムでは、機能拡張のための仕組みを予め備えていなければならず、そのためのコストが増加するため、家電製品等の分野では実用化が難しい。例えば、特許文献1に示されたシステムでは、他の機器から転送されたドライバが動作するように、動作環境をある程度統一することが必要になる。すなわち、ドライバがソフトウェアであれば、それを実行するプロセッサやOS(Operating System)の統一が必要となる。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)のような柔軟性のあるハードウェアのコンフィグレーションデータを利用する場合には、互換性のあるFPGAで統一する必要がある。これらの統一は、多種多様な製品が混在する家電分野などでは実現が難しい。
一方、ソフトウェア環境を統一する方法として、Java(登録商標)VM(Java(登録商標) Virtual Machine)の導入も考えられる。しかしながら、対象機器の全てにJava(登録商標)VMの実装を要求することは、コスト面と性能面で実現が難しい。
また、特許文献2に示されたシステムでは、実現する機能を複写機に限定した技術であり、ホームネットワークなどへの応用性は低い。
【0008】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単な構成で、ネットワーク上の複数のデジタル機器の持つ機能を連携させることにより、多様な処理を実現するデジタル機器システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るデジタル機器システムは、デジタル機器が保有する機能単位間の接続関係を記述する機能リンクテーブルの内容に基づいて、これらの機能単位を実行する複数のデジタル機器と、複数のデジタル機器と通信回線を介して接続されるデジタル機器管理装置とを備え、各々のデジタル機器は、自己の保有する機能単位だけでなく他のデジタル機器の保有する機能単位による補完が必要な操作の命令を受けた際に、通信回線を介してデジタル機器管理装置に他のデジタル機器との機能連携要求を通知し、デジタル機器管理装置は、機能連携要求を受信すると共に、複数のデジタル機器の保有する機能単位の情報を取得し、取得した情報に基づいて、機能連携要求に対応できる機能単位の組み合わせを生成し、生成した機能単位の組み合わせに対応して、各々のデジタル機器の機能リンクテーブルに保有される機能単位間の接続関係を再構成し、再構成した機能リンクテーブルを各デジタル機器に送信し、各々のデジタル機器は、再構成された機能リンクテーブルの内容に基づいて機能単位を実行するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の様々な形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるデジタル機器システム100の構成を示すブロック図である。デジタル機器システム100は、例えば、ホームネットワークシステムを想定している。図に示すように、デジタル機器システム100は、管理装置10、デジタル機器20A、デジタル機器20B、及びデジタル機器20Cを備え、管理装置10、デジタル機器20A、デジタル機器20B、及びデジタル機器20Cは、LAN30を介して接続されている。
【0011】
管理装置10は、通信部11(送信部、受信部)、機能組換え部12を備えている。管理装置10は、例えばパーソナルコンピュータ等である。通信部11及び機能組換え部12は、管理装置10のプロセッサを、ソフトウェアのモジュールに従って便宜的に分類したものである。
【0012】
デジタル機器20Aは、通信部21(送信部、受信部)、制御部22、機能モジュール23a、機能モジュール23b、機能モジュール23c、機能モジュール23d、機能リンクテーブル24Aを有する。
デジタル機器20Bは、通信部21、制御部22、機能モジュール23e、機能モジュール23f、機能モジュール23g、機能リンクテーブル24Bを有する。
デジタル機器20Cは、通信部21、制御部22、機能モジュール23h、機能モジュール23k、機能モジュール23m、機能モジュール23n、機能リンクテーブル24Cを有する。
【0013】
デジタル機器20A、20B、20Cは、デジタル放送受信機やDVDレコーダなどの、一般にデジタル家電と称されるデジタル機器である。通信部21、制御部22、機能モジュール23a〜機能モジュール23nは、それぞれデジタル機器20A、20B、20Cのプロセッサを、ソフトウェアのモジュールに従って便宜的に分類したものである。
【0014】
機能リンクテーブル24A、機能リンクテーブル24B、及び機能リンクテーブル24Cは、それぞれデジタル機器20A、20B、20Cのメモリ上の領域を構成する部分であり、後述するように、機能モジュール23a〜機能モジュール23n間のリンク情報を保持したテーブルが格納される。
なお、機能リンクテーブル24A、機能リンクテーブル24B、及び機能リンクテーブル24Cは、デジタル機器20A、20B、20Cの外部に備え付けられたハードディスク上に設けてもよい。また、LAN30に接続された外部記憶装置上に設けてもよい。
【0015】
次に、デジタル機器システム100の動作について説明する。
まず、デジタル機器20A、20B、20Cが、自身で持つ機能モジュールのみを用いて動作を行う場合についてデジタル機器20Aを例に取り説明する。
【0016】
例えば、デジタル機器20Aは、機能モジュール23a→機能モジュール23b→機能モジュール23c→機能モジュール23dの順番で動作することにより、処理が終了するものとする。機能モジュール23aには、外部からの命令や入力データが供給され、機能モジュール23dは、最終的な処理結果を出力する。
機能モジュール23aは、自処理が終了すると、機能リンクテーブル24A中の機能モジュール23aのリンク先が格納された領域を参照し、処理結果の出力先(リンク先)を取得する。機能リンクテーブル24Aのリンク先には機能モジュール23bが設定されているので、機能モジュール23aは処理結果を機能モジュール23bに出力する。
【0017】
機能モジュール23bは、機能モジュール23aから出力結果を受け、自処理を行う。自処理が終了すると、同様の手順で機能リンクテーブル24Aからリンク先を取得し、次は、機能モジュール23cに処理結果を出力する。同様に、機能モジュール23cは処理結果を機能モジュール23dに出力し、機能モジュール23dの処理が終了すると、デジタル機器20Aの動作が完了する。
【0018】
以上のように、デジタル機器20Aの各機能モジュールは、機能リンクテーブル24Aを参照することにより、リンク先のモジュールを把握する。デジタル機器20B、20Cも、同様の方法で処理を実行する。
【0019】
このように、実施の形態1では、各機能モジュール間の連結を固定的なものとせず、機能リンクテーブル内の情報に基づいて決定するようにしたので、必要に応じて動的に変化させることができる。
【0020】
次に、デジタル機器20A、20B、20Cが保有する各機能モジュールを組み合わせることにより、各機器が連携して動作を行う場合について図2を用いて説明する。
【0021】
例えば、デジタル機器20Aがユーザにより、デジタル機器20A単独では実行できない処理の命令を受けた場合を考える。ユーザは、例えば、デジタル機器20Aに備え付けられたリモートコントローラの操作により、デジタル機器20Aに機能変更指示を与える。この際、ユーザは、デジタル機器20A、20B、20Cが保有する機能を組み合わせることによって実現できる複数の処理の中から所望の処理を選択できる。
【0022】
デジタル機器20Aの制御部22は、自己の持つ機能だけでは実行できない処理の命令を受けると、その処理を実現するための機能連携の要求を、通信部21を介して管理装置10に送信する。
【0023】
管理装置10は、通信部11を介してデジタル機器20Aからの機能連携要求を受信すると、LAN30上の各デジタル機器に対して、各機器が保有する機能モジュールの情報及び機能リンクテーブルの情報を管理装置10に送信するように通知する。デジタル機器20A、20B、20Cは、管理装置10から保有機能情報送信の依頼を受け取ると、自己の保有する機能モジュール、及び機能リンクテーブルの情報を管理装置10に通知する。
【0024】
管理装置10の機能組換え部12は、通信部11を介して各デジタル機器から送信された保有機能モジュール、及び機能リンクテーブルの情報を取得する。
機能組換え部12は、各デジタル機器から取得した機能モジュールの情報に基づいて、デジタル機器20Aから通知された処理の実行を可能にする機能モジュールの組み合わせを決定する。決定の具体的な方法については、管理装置10が有するデータベースや評価アルゴリズム等の手段を用いることが考えられる。
【0025】
機能組換え部12は、決定した機能モジュールの組み合わせに対応して、各デジタル機器内での機能モジュールのリンク情報を再構成し、新たな機能リンクテーブルを生成する。新たな機能リンクテーブルは、各デジタル機器に対して送信される。デジタル機器20A、20B、20Cは、新たな機能共通の新たなリンクテーブルを取得すると、そのリンクテーブルの情報に従って一連の処理を行い、ユーザの指定した機能を実現する。
【0026】
なお、機能組換え部12は、機能モジュールの組み合わせを決定する際、既存の機能モジュールでは実現できない機能が必要になった場合には、そのような機能を持つモジュールを自動生成し、その機能を持つべきデジタル機器に対して送信する。図2の例では、デジタル機器20Aに対して、新たな機能モジュールpが供給されている。これらの自動生成される機能モジュールは、例えば、あるデジタル機器のあるモジュールから他のデジタル機器の特定モジュールを呼び出すような機能モジュールである。
【0027】
ここで、上述の連携動作について、具体的な例を用いて説明する。ここでは、デジタル機器20Aは、ハードディスク(図示せず)を装備し、そこにMPEG2(Moving Picture Experts Group phase2)形式のデジタルコンテンツを記録すると共に、無線通信回線を介してそれらのデジタルコンテンツを供給する機能を備えたホームサーバとする。この場合、機能モジュール23aは、携帯端末から送信されるコマンドを無線通信回線を介して受信する受信機能、機能モジュール23bは、ハードディスクに格納されているデジタルコンテンツを管理する機能、機能モジュール23cは、MPEG2のハイビジョン映像(HD:High Definition)を標準映像(SD:Standard Definition)に変更する機能、機能モジュール23dは、無線通信回線を介して携帯端末にコンテンツを出力する送信機能を有する。
【0028】
また、デジタル機器20Bは、高機能デジタルビデオカメラとする。この場合、機能モジュール23eは、カメラからの信号をDV(Digital Video)信号に符号化する機能、機能モジュール23fは、DV信号をMPEG2信号に変換する機能、機能モジュール23gは、MPEG2信号をMPEG4信号に変換する機能を有する。
【0029】
また、デジタル機器20Cは、DVD(Digital VersatileDisk)レコーダとする。ここでは、機能モジュール23kは、DVDに格納されているコンテンツを制御する機能を有する。
【0030】
ここでは、ユーザが、MPEG4形式の映像だけをデコードして再生できる携帯端末で、DVDレコーダ(デジタル機器20C)のDVDに格納されたDV形式で符号化されたコンテンツを視聴しようとする場合を例に説明する。
【0031】
ホームサーバ(デジタル機器20A)は、ユーザの携帯端末から、DVD内のコンテンツ閲覧の要求を受信すると、自身の持つ機能だけでは、要求に対応できないので、管理装置10に機能連携の要求を送信する。
管理装置10は、上述した手順により、各機器から機能モジュール及び機能リンクテーブルの情報を収集し、最適な機能モジュールの組み合わせを決定する。
【0032】
この場合に決定される機能モジュールの組み合わせを図2を用いて説明する。
まず、機能モジュール23aでユーザの携帯端末からコマンドを受信する。機能モジュール23aのリンク先(L1)として、デジタル機器20Aには新たな機能モジュール23pが供給される。
【0033】
機能モジュール23pは、内部で、デジタル機器20A内のハードディスクに格納されているデジタルコンテンツを管理する機能(機能モジュール23b)を呼び出す(L2)と共に、LAN30を介して、デジタル機器20C内の機能モジュール23kを呼び出す機能を有する(L3)。これにより、自身のハードディスク内のMPEG2コンテンツだけでなく、DVDレコーダ(デジタル機器20C)のDVDが保有するコンテンツも取得することができる。これにより、DVDレコーダ内のDVDに格納されたコンテンツをホームサーバに持ってくることが可能となる。
【0034】
しかしながら、DVDから取得したコンテンツはDV形式のままであるため、ユーザの携帯端末で視聴するためには最終的にMPEG4形式に変換することが必要となる。そこで、機能モジュール23pのリンク先(L4)として、デジタル機器20Bが有するコンテンツの符号化方式をDV信号からMPEG2信号に変換する機能(機能モジュール23f)が設定され、続いて機能モジュール23fのリンク先(L5)としてMPEG2信号をMPEG4信号に変換する機能(機能モジュール23g)が設定される。
【0035】
機能モジュール23gのリンク先(L6)には、最終的にMPEG4形式に変換された信号を無線通信回線を介して携帯端末に送出する機能(デジタル機器20Aの有する機能モジュール23d)が設定される。
【0036】
機能組換え部12は、上記の機能モジュール組み合わせを実現するための、各デジタル機器の機能リンクテーブルを生成する。
デジタル機器20Aに送信する機能リンクテーブル24Aは、機能モジュール23aの結果出力先(リンク先)に新規機能モジュール23pが設定され、機能モジュール23pの結果出力先(リンク先)として機能モジュール23fが設定される。この際、機能モジュール23fへのリンクは、リモート呼び出しの形式で記載される。
また、デジタル機器20Bに送信する機能リンクテーブル24Bは、機能モジュール23fの出力結果先が機能モジュール23gに、機能モジュール23gの出力結果先が機能モジュール23dに設定される。この際、機能モジュール23dへのリンクは、リモート呼び出しの形式で記載される。
デジタル機器20Cに送信する機能リンクテーブル24Cには、この場合何も設定されない。
【0037】
管理装置10は、通信部11を介して、生成した新たな機能リンクテーブルを各デジタル機器に送信する。また、機能モジュール23pをデジタル機器20Aに送信する。
【0038】
各デジタル機器は受け取った機能リンクテーブルの情報に基づいて、処理を実行する。
これにより、デジタル機器20CのDVDに格納されたコンテンツを最終的にMPEG4形式に変換し、無線通信回線を介してユーザの携帯端末に送信することができる。
【0039】
以上のように、この実施の形態1によれば、LAN30上の各デジタル機器は、機能リンクテーブルの内容に従って自己の保有する機能モジュールを順に実行するようにした。ユーザから自己の持つ機能モジュールのみでは実行できない動作を指示された時は、管理装置10が、LAN30上の他のデジタル機器の持つ機能と連携して処理を実現するように機能モジュールの組み合わせを再構成し、それに対応して機能リンクテーブルの情報を書き換えるようにした。これにより、LAN30上のデジタル機器が既に所有する機能のみで処理が実現できる場合には、機能リンクテーブルの書き換えだけで対応できる。また、既存の機能だけでは不十分な場合は、必要最小限の機能を追加することにより対応できる。
【0040】
なお、実施の形態1では、デジタル機器20A、20B、20Cとは別に管理装置10を設けているが、管理装置10の機能は、複数のデジタル機器のうちのいずれかに搭載するようにしてもよい。
【0041】
また、実施の形態1では、各デジタル機器のプロセッサを動作させるプログラムの機能モジュールの組み合わせによって機能連携を実現しているが、FPGA(Field Programmable Gate Array)のような柔軟性のあるハードウェアを機能単位として連携処理を設定するようにしてもよい。
【0042】
実施の形態2.
家電製品等は、製品に付属するリモートコントローラの操作ボタンや操作パネル等のユーザインタフェースによって操作されることが一般的である。実施の形態2では、実施の形態1による機能連携をこれらのユーザインタフェースにも反映し、ユーザの操作性を向上させる。
【0043】
図3は、この発明の実施の形態2による、デジタル機器システム200の構成を示すブロック図である。デジタル機器システム200は、管理装置210、デジタル機器220Aを備える。また、図示されていないが、デジタル機器システム200は、この他にもデジタル機器を有している。管理装置210、デジタル機器220A、及び他のデジタル機器は、LAN30を介して接続されている。なお、図中、図1と同一の符号は同一の構成要素を表している。
【0044】
デジタル機器220Aには、リモートコントローラ40が付属している。リモートコントローラ40は、ボタン41、表示パネル42を備えており、表示パネル42には、各ボタン41の機能が表示される。ボタン41の機能は設定変更が可能である。また、リモートコントローラ40はデジタル機器220A及び管理装置210との双方向通信機能を有している。
【0045】
デジタル機器220Aは、入力ボタン解析部25を有する。また、管理装置210は、ユーザインタフェース生成部13を有する。これらはそれぞれ、デジタル機器220A及び管理装置210のプロセッサを構成する一部分である。
【0046】
次に、実施の形態2による、デジタル機器システム200の動作について説明する。
機能リンクテーブル224Aは、実施の形態1と同様の各機能モジュールのリンク先情報の他に、リモートコントローラ40の各ボタン41がどの機能モジュールに対応付けられているかを管理する情報を格納している。
ユーザによって、リモートコントローラ40のボタン41のいずれかが押下されると、各ボタン41に割り当てられたリモコンコードがデジタル機器220Aに送信される。入力ボタン解析部25はリモートコントローラ40から送信されたリモコンコードを受信し、機能リンクテーブル224Aを参照して受信したリモコンコードに対応する機能モジュールを検知する。検知された機能モジュールが実行される。ここでは、図に示すように、▲2▼のボタンが押された時は、機能モジュール23bが実行される。また、▲3▼または▲4▼のボタンが押された場合は、機能モジュール23cが実行される。これは例えば、機能モジュール23cがコンテンツの再生機能を有するモジュールであり、▲3▼のボタンが再生ボタン、▲4▼のボタンが一時停止ボタンの場合に相当する。
【0047】
管理装置210の機能組換え部212では、実施の形態1と同様に、デジタル機器から機能連携要求を受信した場合には機能モジュールの組み合わせを決定し、新たな機能リンクテーブルを生成する。更に、実施の形態2では、機能組換え部212は、リモートコントローラ40の各ボタン41と各機能モジュールとの対応情報についても、新たな機能モジュールの組み合わせに対応して再定義する。
例えば、デジタル機器20A単独では単純な2倍速再生しか出来ないが、機能連携の結果、動画上で変化のある部分は通常の速度で再生し、変化のない部分は早送りするダイジェスト再生が実現できるようになったとする。この場合、ユーザインタフェース生成部13は、当初「2倍速再生」に対応付けられていたボタン▲2▼の定義を、「ダイジェスト再生」に定義変更する。
再定義された各ボタン41と機能モジュールとの対応情報は、デジタル機器220Aに送信され、機能リンクテーブル224Aに設定される。
【0048】
また、ユーザインタフェース生成部13は、再定義したボタン41と機能モジュールとの対応情報に合わせて、リモートコントローラ40の表示パネル42に表示される各ボタン41の機能情報を生成し、リモートコントローラ40の双方向通信機能を利用して送信する。リモートコントローラ40は、受信した情報を設定する。これにより、リモートコントローラ40の表示パネル42に、新たな連携機能に対応したボタン41の機能情報が表示される。
【0049】
以上のように、この実施の形態2によれば、機能リンクテーブルに、ユーザインタフェースの操作と機能モジュールの対応関係を格納し、機能連携の結果実現された処理に対応してこの対応関係も再定義するようにした。さらに、再定義した対応関係に合わせてユーザインタフェース上に表示される操作情報も更新するようにした。これにより、ユーザインタフェースの操作性を更に向上させることができる。
家電機器は、一般に製品表面に設けられたコントロールパネルやリモコンなどを用いて制御することが通常であり、このようにユーザインタフェースの操作定義も併せて再設定できることは重要である。
【0050】
なお、実施の形態2では、LAN30上のデジタル機器とは別に管理装置210を設けているが、管理装置210の機能は、複数のデジタル機器のうちのいずれかに搭載するようにしてもよい。
【0051】
また、実施の形態2についても実施の形態1と同様に、各デジタル機器のプロセッサを動作させるプログラムの機能モジュールの組み合わせによって機能連携を実現しているが、FPGA(Field Programmable Gate Array)のような柔軟性のあるハードウェアを機能単位として連携処理を設定するようにしてもよい。
【0052】
実施の形態3.
実施の形態3は、実施の形態1による連携機能に対応したGUI(Graphical User Interface)を作成し、ディスプレイに表示する。
図4は、この発明の実施の形態3による、デジタル機器システム300の構成を示すブロック図である。デジタル機器システム300は、管理装置310、デジタル機器320Aを備える。また、図示されていないが、デジタル機器システム300は、この他にもデジタル機器を有している。管理装置310、デジタル機器320A、及び他のデジタル機器は、LAN30を介して接続されている。なお、図中、図1または図3と同一の符号は同一の構成要素を表している。
【0053】
デジタル機器320Aは、例えば、BSデジタル放送受信機などであり、日本のデータ放送規格であるBML(Broadcast Markup Language)形式で記述されたコンテンツを、モニタ50に表示するためのデータ放送表示部26を有している。すなわち、データ放送表示部26はBMLブラウザである。BML形式では、動画などと混在した形でグラフィックスを表示することが可能である。
【0054】
実施の形態3による、デジタル機器システム300の動作について説明する。
管理装置310は、デジタル機器320Aから機能連携要求を受信すると、実施の形態1または実施の形態2と同様に機能組換え部312において機能モジュールの組み合わせを決定し、新たな機能リンクテーブルを生成する。新たな機能モジュールの組み合わせが決定されると、ユーザインタフェース生成部313においてBML形式のグラフィックス表示用データが生成される。このグラフィックス表示用データは、決定された連携機能に対応した操作用のユーザインタフェースを表示するためのデータである。グラフィックス表示用データは、LAN30を介してデジタル機器320Aに送信される。
【0055】
デジタル機器320Aは、受信したグラフィックス表示用データをデータ放送表示部26で解析し、モニタ50上にグラフィックスを表示する。その結果、図4に示すような、グラフィックスボタン51がモニタ50に表示される。これらのグラフィックスボタン51は、新たな連携機能における各操作に対応している。ユーザは、例えば、リモートコントローラ40のボタン41を操作することにより、これらのグラフィックスボタン51を操作する。
【0056】
以上のように、この実施の形態3によれば、機能連携によって実現された新たな機能に対応したユーザインタフェースを生成し、画面上に表示するようにしたので、ユーザの操作性を向上させることができる。
【0057】
なお、実施の形態3では、LAN30上のデジタル機器とは別に管理装置310を設けているが、管理装置310の機能は、複数のデジタル機器のうちのいずれかに搭載するようにしてもよい。
【0058】
また、実施の形態3についても実施の形態1と同様に、各デジタル機器のプロセッサを動作させるプログラムの機能モジュールの組み合わせによって機能連携を実現しているが、FPGA(Field Programmable Gate Array)のような柔軟性のあるハードウェアを機能単位として連携処理を設定するようにしてもよい。
【0059】
実施の形態4.
実施の形態4によるデジタル機器システム400は、管理装置10がLAN30上に存在せずに、インターネット60を介して、デジタル機器と接続されている。
図5は、この発明の実施の形態4による、デジタル機器システム400の構成を示すブロック図である。デジタル機器システム400は、管理装置410、デジタル機器420A、デジタル機器420B、及びデジタル機器420Cを備える。デジタル機器420A、デジタル機器420B、及びデジタル機器420CはLAN30を介して接続されている。また、管理装置410は、インターネット60を介してデジタル機器420A、デジタル機器420B、及びデジタル機器420Cと接続されている。なお、図中、図1と同一の符号は同一の構成要素を表している。
【0060】
デジタル機器420Cは、インターネット接続部27を備えている。インターネット接続部27は、デジタル機器420Cのプロセッサを構成する一部分である。
【0061】
実施の形態4によるデジタル機器システム400の動作について説明する。
デジタル機器420A、及びデジタル機器420Bは、機能連携要求を送信する時など管理装置410と通信する時は、インターネット接続部27を有するデジタル機器420Cに対して、管理装置410に対する通信電文の中継を依頼する。
デジタル機器システム400における、機能組み合わせ等の他の処理は実施の形態1と同様に行われる。また、実施の形態2及び実施の形態3についても同様に、管理装置をインターネットを介して接続するようにしてもよい。
【0062】
実施の形態4は、管理装置410を管理センター等に設置し、管理センターで多数のデジタル機器を集中管理することを想定している。これにより、機能組換え部412は、より多くの機能を機能連携により実現することが可能になる。
【0063】
なお、管理センター等に設置する管理装置410に加えて、LAN30上のローカルな環境にも、他の管理装置を配し、LAN30上のデジタル機器間の連携処理で解決可能な処理については、LAN30上の管理装置で管理し、ローカル環境では解決が困難な処理についてのみ、インターネット上の管理装置410に解決を依頼するようにしてもよい。
また、ローカル環境の管理装置は別個に設けず、複数のデジタル機器のうちのいずれかに管理装置の機能を搭載するようにしてもよい。
【0064】
また、実施の形態4についても実施の形態1と同様に、各デジタル機器のプロセッサを動作させるプログラムの機能モジュールの組み合わせによって機能連携を実現しているが、FPGA(Field Programmable Gate Array)のような柔軟性のあるハードウェアを機能単位として連携処理を設定するようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、機能リンクテーブルの内容に基づいて、デジタル機器が機能単位を実行し、自己の保有する機能単位だけでは対応できない操作の命令を受けた際には、通信回線を介してデジタル機器管理装置に他のデジタル機器との機能連携要求を通知し、デジタル機器管理装置は、複数のデジタル機器の保有する機能単位の中から、機能連携要求に対応できる機能単位の組み合わせを生成すると共に、生成した機能単位の組み合わせに対応して、各デジタル機器の機能リンクテーブル内の機能単位間の接続関係を再構成し、各デジタル機器は、再構成された機能リンクテーブルの内容に基づいて、機能単位を実行するようにしたので、簡単な構成で、ネットワーク上の複数のデジタル機器の持つ機能を連携させることにより、多様な処理を実現するデジタル機器システムを得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による、デジタル機器システムの構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1による、デジタル機器システムの動作を説明する図である。
【図3】この発明の実施の形態2による、デジタル機器システムの構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態3による、デジタル機器システムの構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態4による、デジタル機器システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,210,310,410 管理装置、11 通信部(送信部、受信部)、12,212,312,412 機能組換え部、13,313 ユーザインタフェース生成部、20A,20B,20C,220A,320A,420A,420B,420C デジタル機器、21 通信部(送信部、受信部)、22 制御部、23a,23b,23c,23d,23e,23f,23g,23h,23k,23m,23n,23p 機能モジュール、24A,24B,24C,224A 機能リンクテーブル、25 入力ボタン解析部、26 データ放送表示部、27 インターネット接続部、30 LAN、40 リモートコントローラ、41 ボタン、42 表示パネル、50 モニタ、51 グラフィックスボタン、60 インターネット、100,200,300,400 デジタル機器システム。
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットワークで接続された複数のデジタル機器の持つ機能を連携させることにより、多様な処理を実現するデジタル機器システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタル化された家電製品やオーディオ機器、ビデオ等をインターネットやLAN(Local Area Network)を利用したホームネットワークを介して接続し、これらの機器の間で、機能の連携を行うことにより、単独の機器では実現できない処理を行う技術が提案されている。
【0003】
このような複数のデジタル機器の連携によって様々な処理を実現するための従来例として、特許文献1に開示された、AV機器の機能の最適処理分散システムがある。
【0004】
特許文献1に開示されたシステムを構成する各AV機器(オーディオ・ビデオ機器)は、自身の保有する機能と各機能のランク情報を通信回線を介して管理装置に通知する。管理装置は、各AV機器から通知された機能とランク情報をもとに、どの機器にどの機能を分担させるかを決定する。管理装置は、決定した機能分担を各AV機器に通知し、各AV機器は、保有している機能のドライバを管理装置に送信する。管理装置は、各AV機器から受信したドライバを他のAV機器に転送する。各AV機器は、割り当てられた機能をそれぞれ実行する。この結果、ネットワーク上の複数のAV機器の中から、各機能をそれぞれ最適なAV機器が分担して実行することができる。また、各AV機器間で相互に制御を行うことができる。
【0005】
また、特許文献2に開示された従来の画像入出力システムは、ネットワークを介して接続されたスキャナーとプリンタを論理的に結合させ、仮想的な複写機を構成する。
このシステムでは、ネットワークに接続された、通常はホストコンピュータやサーバの周辺機器として位置付けられているイメージスキャナやレーザプリンタを利用する。すなわち、ネットワーク上に代理装置を設け、代理装置は、イメージスキャナに対し画像の入力操作を指示して画像データを取得させ、次にレーザプリンタに対して取得した画像データを供給すると共に、画像データの印刷を指示する。このように各機器に連携操作を行わせることにより、画像を読み取り、紙に出力するという仮想的な複写機の処理を実現している。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−307594号公報
【特許文献2】
特開2001−257827号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来のデジタル機器の処理分散システムでは、機能拡張のための仕組みを予め備えていなければならず、そのためのコストが増加するため、家電製品等の分野では実用化が難しい。例えば、特許文献1に示されたシステムでは、他の機器から転送されたドライバが動作するように、動作環境をある程度統一することが必要になる。すなわち、ドライバがソフトウェアであれば、それを実行するプロセッサやOS(Operating System)の統一が必要となる。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)のような柔軟性のあるハードウェアのコンフィグレーションデータを利用する場合には、互換性のあるFPGAで統一する必要がある。これらの統一は、多種多様な製品が混在する家電分野などでは実現が難しい。
一方、ソフトウェア環境を統一する方法として、Java(登録商標)VM(Java(登録商標) Virtual Machine)の導入も考えられる。しかしながら、対象機器の全てにJava(登録商標)VMの実装を要求することは、コスト面と性能面で実現が難しい。
また、特許文献2に示されたシステムでは、実現する機能を複写機に限定した技術であり、ホームネットワークなどへの応用性は低い。
【0008】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単な構成で、ネットワーク上の複数のデジタル機器の持つ機能を連携させることにより、多様な処理を実現するデジタル機器システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るデジタル機器システムは、デジタル機器が保有する機能単位間の接続関係を記述する機能リンクテーブルの内容に基づいて、これらの機能単位を実行する複数のデジタル機器と、複数のデジタル機器と通信回線を介して接続されるデジタル機器管理装置とを備え、各々のデジタル機器は、自己の保有する機能単位だけでなく他のデジタル機器の保有する機能単位による補完が必要な操作の命令を受けた際に、通信回線を介してデジタル機器管理装置に他のデジタル機器との機能連携要求を通知し、デジタル機器管理装置は、機能連携要求を受信すると共に、複数のデジタル機器の保有する機能単位の情報を取得し、取得した情報に基づいて、機能連携要求に対応できる機能単位の組み合わせを生成し、生成した機能単位の組み合わせに対応して、各々のデジタル機器の機能リンクテーブルに保有される機能単位間の接続関係を再構成し、再構成した機能リンクテーブルを各デジタル機器に送信し、各々のデジタル機器は、再構成された機能リンクテーブルの内容に基づいて機能単位を実行するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の様々な形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるデジタル機器システム100の構成を示すブロック図である。デジタル機器システム100は、例えば、ホームネットワークシステムを想定している。図に示すように、デジタル機器システム100は、管理装置10、デジタル機器20A、デジタル機器20B、及びデジタル機器20Cを備え、管理装置10、デジタル機器20A、デジタル機器20B、及びデジタル機器20Cは、LAN30を介して接続されている。
【0011】
管理装置10は、通信部11(送信部、受信部)、機能組換え部12を備えている。管理装置10は、例えばパーソナルコンピュータ等である。通信部11及び機能組換え部12は、管理装置10のプロセッサを、ソフトウェアのモジュールに従って便宜的に分類したものである。
【0012】
デジタル機器20Aは、通信部21(送信部、受信部)、制御部22、機能モジュール23a、機能モジュール23b、機能モジュール23c、機能モジュール23d、機能リンクテーブル24Aを有する。
デジタル機器20Bは、通信部21、制御部22、機能モジュール23e、機能モジュール23f、機能モジュール23g、機能リンクテーブル24Bを有する。
デジタル機器20Cは、通信部21、制御部22、機能モジュール23h、機能モジュール23k、機能モジュール23m、機能モジュール23n、機能リンクテーブル24Cを有する。
【0013】
デジタル機器20A、20B、20Cは、デジタル放送受信機やDVDレコーダなどの、一般にデジタル家電と称されるデジタル機器である。通信部21、制御部22、機能モジュール23a〜機能モジュール23nは、それぞれデジタル機器20A、20B、20Cのプロセッサを、ソフトウェアのモジュールに従って便宜的に分類したものである。
【0014】
機能リンクテーブル24A、機能リンクテーブル24B、及び機能リンクテーブル24Cは、それぞれデジタル機器20A、20B、20Cのメモリ上の領域を構成する部分であり、後述するように、機能モジュール23a〜機能モジュール23n間のリンク情報を保持したテーブルが格納される。
なお、機能リンクテーブル24A、機能リンクテーブル24B、及び機能リンクテーブル24Cは、デジタル機器20A、20B、20Cの外部に備え付けられたハードディスク上に設けてもよい。また、LAN30に接続された外部記憶装置上に設けてもよい。
【0015】
次に、デジタル機器システム100の動作について説明する。
まず、デジタル機器20A、20B、20Cが、自身で持つ機能モジュールのみを用いて動作を行う場合についてデジタル機器20Aを例に取り説明する。
【0016】
例えば、デジタル機器20Aは、機能モジュール23a→機能モジュール23b→機能モジュール23c→機能モジュール23dの順番で動作することにより、処理が終了するものとする。機能モジュール23aには、外部からの命令や入力データが供給され、機能モジュール23dは、最終的な処理結果を出力する。
機能モジュール23aは、自処理が終了すると、機能リンクテーブル24A中の機能モジュール23aのリンク先が格納された領域を参照し、処理結果の出力先(リンク先)を取得する。機能リンクテーブル24Aのリンク先には機能モジュール23bが設定されているので、機能モジュール23aは処理結果を機能モジュール23bに出力する。
【0017】
機能モジュール23bは、機能モジュール23aから出力結果を受け、自処理を行う。自処理が終了すると、同様の手順で機能リンクテーブル24Aからリンク先を取得し、次は、機能モジュール23cに処理結果を出力する。同様に、機能モジュール23cは処理結果を機能モジュール23dに出力し、機能モジュール23dの処理が終了すると、デジタル機器20Aの動作が完了する。
【0018】
以上のように、デジタル機器20Aの各機能モジュールは、機能リンクテーブル24Aを参照することにより、リンク先のモジュールを把握する。デジタル機器20B、20Cも、同様の方法で処理を実行する。
【0019】
このように、実施の形態1では、各機能モジュール間の連結を固定的なものとせず、機能リンクテーブル内の情報に基づいて決定するようにしたので、必要に応じて動的に変化させることができる。
【0020】
次に、デジタル機器20A、20B、20Cが保有する各機能モジュールを組み合わせることにより、各機器が連携して動作を行う場合について図2を用いて説明する。
【0021】
例えば、デジタル機器20Aがユーザにより、デジタル機器20A単独では実行できない処理の命令を受けた場合を考える。ユーザは、例えば、デジタル機器20Aに備え付けられたリモートコントローラの操作により、デジタル機器20Aに機能変更指示を与える。この際、ユーザは、デジタル機器20A、20B、20Cが保有する機能を組み合わせることによって実現できる複数の処理の中から所望の処理を選択できる。
【0022】
デジタル機器20Aの制御部22は、自己の持つ機能だけでは実行できない処理の命令を受けると、その処理を実現するための機能連携の要求を、通信部21を介して管理装置10に送信する。
【0023】
管理装置10は、通信部11を介してデジタル機器20Aからの機能連携要求を受信すると、LAN30上の各デジタル機器に対して、各機器が保有する機能モジュールの情報及び機能リンクテーブルの情報を管理装置10に送信するように通知する。デジタル機器20A、20B、20Cは、管理装置10から保有機能情報送信の依頼を受け取ると、自己の保有する機能モジュール、及び機能リンクテーブルの情報を管理装置10に通知する。
【0024】
管理装置10の機能組換え部12は、通信部11を介して各デジタル機器から送信された保有機能モジュール、及び機能リンクテーブルの情報を取得する。
機能組換え部12は、各デジタル機器から取得した機能モジュールの情報に基づいて、デジタル機器20Aから通知された処理の実行を可能にする機能モジュールの組み合わせを決定する。決定の具体的な方法については、管理装置10が有するデータベースや評価アルゴリズム等の手段を用いることが考えられる。
【0025】
機能組換え部12は、決定した機能モジュールの組み合わせに対応して、各デジタル機器内での機能モジュールのリンク情報を再構成し、新たな機能リンクテーブルを生成する。新たな機能リンクテーブルは、各デジタル機器に対して送信される。デジタル機器20A、20B、20Cは、新たな機能共通の新たなリンクテーブルを取得すると、そのリンクテーブルの情報に従って一連の処理を行い、ユーザの指定した機能を実現する。
【0026】
なお、機能組換え部12は、機能モジュールの組み合わせを決定する際、既存の機能モジュールでは実現できない機能が必要になった場合には、そのような機能を持つモジュールを自動生成し、その機能を持つべきデジタル機器に対して送信する。図2の例では、デジタル機器20Aに対して、新たな機能モジュールpが供給されている。これらの自動生成される機能モジュールは、例えば、あるデジタル機器のあるモジュールから他のデジタル機器の特定モジュールを呼び出すような機能モジュールである。
【0027】
ここで、上述の連携動作について、具体的な例を用いて説明する。ここでは、デジタル機器20Aは、ハードディスク(図示せず)を装備し、そこにMPEG2(Moving Picture Experts Group phase2)形式のデジタルコンテンツを記録すると共に、無線通信回線を介してそれらのデジタルコンテンツを供給する機能を備えたホームサーバとする。この場合、機能モジュール23aは、携帯端末から送信されるコマンドを無線通信回線を介して受信する受信機能、機能モジュール23bは、ハードディスクに格納されているデジタルコンテンツを管理する機能、機能モジュール23cは、MPEG2のハイビジョン映像(HD:High Definition)を標準映像(SD:Standard Definition)に変更する機能、機能モジュール23dは、無線通信回線を介して携帯端末にコンテンツを出力する送信機能を有する。
【0028】
また、デジタル機器20Bは、高機能デジタルビデオカメラとする。この場合、機能モジュール23eは、カメラからの信号をDV(Digital Video)信号に符号化する機能、機能モジュール23fは、DV信号をMPEG2信号に変換する機能、機能モジュール23gは、MPEG2信号をMPEG4信号に変換する機能を有する。
【0029】
また、デジタル機器20Cは、DVD(Digital VersatileDisk)レコーダとする。ここでは、機能モジュール23kは、DVDに格納されているコンテンツを制御する機能を有する。
【0030】
ここでは、ユーザが、MPEG4形式の映像だけをデコードして再生できる携帯端末で、DVDレコーダ(デジタル機器20C)のDVDに格納されたDV形式で符号化されたコンテンツを視聴しようとする場合を例に説明する。
【0031】
ホームサーバ(デジタル機器20A)は、ユーザの携帯端末から、DVD内のコンテンツ閲覧の要求を受信すると、自身の持つ機能だけでは、要求に対応できないので、管理装置10に機能連携の要求を送信する。
管理装置10は、上述した手順により、各機器から機能モジュール及び機能リンクテーブルの情報を収集し、最適な機能モジュールの組み合わせを決定する。
【0032】
この場合に決定される機能モジュールの組み合わせを図2を用いて説明する。
まず、機能モジュール23aでユーザの携帯端末からコマンドを受信する。機能モジュール23aのリンク先(L1)として、デジタル機器20Aには新たな機能モジュール23pが供給される。
【0033】
機能モジュール23pは、内部で、デジタル機器20A内のハードディスクに格納されているデジタルコンテンツを管理する機能(機能モジュール23b)を呼び出す(L2)と共に、LAN30を介して、デジタル機器20C内の機能モジュール23kを呼び出す機能を有する(L3)。これにより、自身のハードディスク内のMPEG2コンテンツだけでなく、DVDレコーダ(デジタル機器20C)のDVDが保有するコンテンツも取得することができる。これにより、DVDレコーダ内のDVDに格納されたコンテンツをホームサーバに持ってくることが可能となる。
【0034】
しかしながら、DVDから取得したコンテンツはDV形式のままであるため、ユーザの携帯端末で視聴するためには最終的にMPEG4形式に変換することが必要となる。そこで、機能モジュール23pのリンク先(L4)として、デジタル機器20Bが有するコンテンツの符号化方式をDV信号からMPEG2信号に変換する機能(機能モジュール23f)が設定され、続いて機能モジュール23fのリンク先(L5)としてMPEG2信号をMPEG4信号に変換する機能(機能モジュール23g)が設定される。
【0035】
機能モジュール23gのリンク先(L6)には、最終的にMPEG4形式に変換された信号を無線通信回線を介して携帯端末に送出する機能(デジタル機器20Aの有する機能モジュール23d)が設定される。
【0036】
機能組換え部12は、上記の機能モジュール組み合わせを実現するための、各デジタル機器の機能リンクテーブルを生成する。
デジタル機器20Aに送信する機能リンクテーブル24Aは、機能モジュール23aの結果出力先(リンク先)に新規機能モジュール23pが設定され、機能モジュール23pの結果出力先(リンク先)として機能モジュール23fが設定される。この際、機能モジュール23fへのリンクは、リモート呼び出しの形式で記載される。
また、デジタル機器20Bに送信する機能リンクテーブル24Bは、機能モジュール23fの出力結果先が機能モジュール23gに、機能モジュール23gの出力結果先が機能モジュール23dに設定される。この際、機能モジュール23dへのリンクは、リモート呼び出しの形式で記載される。
デジタル機器20Cに送信する機能リンクテーブル24Cには、この場合何も設定されない。
【0037】
管理装置10は、通信部11を介して、生成した新たな機能リンクテーブルを各デジタル機器に送信する。また、機能モジュール23pをデジタル機器20Aに送信する。
【0038】
各デジタル機器は受け取った機能リンクテーブルの情報に基づいて、処理を実行する。
これにより、デジタル機器20CのDVDに格納されたコンテンツを最終的にMPEG4形式に変換し、無線通信回線を介してユーザの携帯端末に送信することができる。
【0039】
以上のように、この実施の形態1によれば、LAN30上の各デジタル機器は、機能リンクテーブルの内容に従って自己の保有する機能モジュールを順に実行するようにした。ユーザから自己の持つ機能モジュールのみでは実行できない動作を指示された時は、管理装置10が、LAN30上の他のデジタル機器の持つ機能と連携して処理を実現するように機能モジュールの組み合わせを再構成し、それに対応して機能リンクテーブルの情報を書き換えるようにした。これにより、LAN30上のデジタル機器が既に所有する機能のみで処理が実現できる場合には、機能リンクテーブルの書き換えだけで対応できる。また、既存の機能だけでは不十分な場合は、必要最小限の機能を追加することにより対応できる。
【0040】
なお、実施の形態1では、デジタル機器20A、20B、20Cとは別に管理装置10を設けているが、管理装置10の機能は、複数のデジタル機器のうちのいずれかに搭載するようにしてもよい。
【0041】
また、実施の形態1では、各デジタル機器のプロセッサを動作させるプログラムの機能モジュールの組み合わせによって機能連携を実現しているが、FPGA(Field Programmable Gate Array)のような柔軟性のあるハードウェアを機能単位として連携処理を設定するようにしてもよい。
【0042】
実施の形態2.
家電製品等は、製品に付属するリモートコントローラの操作ボタンや操作パネル等のユーザインタフェースによって操作されることが一般的である。実施の形態2では、実施の形態1による機能連携をこれらのユーザインタフェースにも反映し、ユーザの操作性を向上させる。
【0043】
図3は、この発明の実施の形態2による、デジタル機器システム200の構成を示すブロック図である。デジタル機器システム200は、管理装置210、デジタル機器220Aを備える。また、図示されていないが、デジタル機器システム200は、この他にもデジタル機器を有している。管理装置210、デジタル機器220A、及び他のデジタル機器は、LAN30を介して接続されている。なお、図中、図1と同一の符号は同一の構成要素を表している。
【0044】
デジタル機器220Aには、リモートコントローラ40が付属している。リモートコントローラ40は、ボタン41、表示パネル42を備えており、表示パネル42には、各ボタン41の機能が表示される。ボタン41の機能は設定変更が可能である。また、リモートコントローラ40はデジタル機器220A及び管理装置210との双方向通信機能を有している。
【0045】
デジタル機器220Aは、入力ボタン解析部25を有する。また、管理装置210は、ユーザインタフェース生成部13を有する。これらはそれぞれ、デジタル機器220A及び管理装置210のプロセッサを構成する一部分である。
【0046】
次に、実施の形態2による、デジタル機器システム200の動作について説明する。
機能リンクテーブル224Aは、実施の形態1と同様の各機能モジュールのリンク先情報の他に、リモートコントローラ40の各ボタン41がどの機能モジュールに対応付けられているかを管理する情報を格納している。
ユーザによって、リモートコントローラ40のボタン41のいずれかが押下されると、各ボタン41に割り当てられたリモコンコードがデジタル機器220Aに送信される。入力ボタン解析部25はリモートコントローラ40から送信されたリモコンコードを受信し、機能リンクテーブル224Aを参照して受信したリモコンコードに対応する機能モジュールを検知する。検知された機能モジュールが実行される。ここでは、図に示すように、▲2▼のボタンが押された時は、機能モジュール23bが実行される。また、▲3▼または▲4▼のボタンが押された場合は、機能モジュール23cが実行される。これは例えば、機能モジュール23cがコンテンツの再生機能を有するモジュールであり、▲3▼のボタンが再生ボタン、▲4▼のボタンが一時停止ボタンの場合に相当する。
【0047】
管理装置210の機能組換え部212では、実施の形態1と同様に、デジタル機器から機能連携要求を受信した場合には機能モジュールの組み合わせを決定し、新たな機能リンクテーブルを生成する。更に、実施の形態2では、機能組換え部212は、リモートコントローラ40の各ボタン41と各機能モジュールとの対応情報についても、新たな機能モジュールの組み合わせに対応して再定義する。
例えば、デジタル機器20A単独では単純な2倍速再生しか出来ないが、機能連携の結果、動画上で変化のある部分は通常の速度で再生し、変化のない部分は早送りするダイジェスト再生が実現できるようになったとする。この場合、ユーザインタフェース生成部13は、当初「2倍速再生」に対応付けられていたボタン▲2▼の定義を、「ダイジェスト再生」に定義変更する。
再定義された各ボタン41と機能モジュールとの対応情報は、デジタル機器220Aに送信され、機能リンクテーブル224Aに設定される。
【0048】
また、ユーザインタフェース生成部13は、再定義したボタン41と機能モジュールとの対応情報に合わせて、リモートコントローラ40の表示パネル42に表示される各ボタン41の機能情報を生成し、リモートコントローラ40の双方向通信機能を利用して送信する。リモートコントローラ40は、受信した情報を設定する。これにより、リモートコントローラ40の表示パネル42に、新たな連携機能に対応したボタン41の機能情報が表示される。
【0049】
以上のように、この実施の形態2によれば、機能リンクテーブルに、ユーザインタフェースの操作と機能モジュールの対応関係を格納し、機能連携の結果実現された処理に対応してこの対応関係も再定義するようにした。さらに、再定義した対応関係に合わせてユーザインタフェース上に表示される操作情報も更新するようにした。これにより、ユーザインタフェースの操作性を更に向上させることができる。
家電機器は、一般に製品表面に設けられたコントロールパネルやリモコンなどを用いて制御することが通常であり、このようにユーザインタフェースの操作定義も併せて再設定できることは重要である。
【0050】
なお、実施の形態2では、LAN30上のデジタル機器とは別に管理装置210を設けているが、管理装置210の機能は、複数のデジタル機器のうちのいずれかに搭載するようにしてもよい。
【0051】
また、実施の形態2についても実施の形態1と同様に、各デジタル機器のプロセッサを動作させるプログラムの機能モジュールの組み合わせによって機能連携を実現しているが、FPGA(Field Programmable Gate Array)のような柔軟性のあるハードウェアを機能単位として連携処理を設定するようにしてもよい。
【0052】
実施の形態3.
実施の形態3は、実施の形態1による連携機能に対応したGUI(Graphical User Interface)を作成し、ディスプレイに表示する。
図4は、この発明の実施の形態3による、デジタル機器システム300の構成を示すブロック図である。デジタル機器システム300は、管理装置310、デジタル機器320Aを備える。また、図示されていないが、デジタル機器システム300は、この他にもデジタル機器を有している。管理装置310、デジタル機器320A、及び他のデジタル機器は、LAN30を介して接続されている。なお、図中、図1または図3と同一の符号は同一の構成要素を表している。
【0053】
デジタル機器320Aは、例えば、BSデジタル放送受信機などであり、日本のデータ放送規格であるBML(Broadcast Markup Language)形式で記述されたコンテンツを、モニタ50に表示するためのデータ放送表示部26を有している。すなわち、データ放送表示部26はBMLブラウザである。BML形式では、動画などと混在した形でグラフィックスを表示することが可能である。
【0054】
実施の形態3による、デジタル機器システム300の動作について説明する。
管理装置310は、デジタル機器320Aから機能連携要求を受信すると、実施の形態1または実施の形態2と同様に機能組換え部312において機能モジュールの組み合わせを決定し、新たな機能リンクテーブルを生成する。新たな機能モジュールの組み合わせが決定されると、ユーザインタフェース生成部313においてBML形式のグラフィックス表示用データが生成される。このグラフィックス表示用データは、決定された連携機能に対応した操作用のユーザインタフェースを表示するためのデータである。グラフィックス表示用データは、LAN30を介してデジタル機器320Aに送信される。
【0055】
デジタル機器320Aは、受信したグラフィックス表示用データをデータ放送表示部26で解析し、モニタ50上にグラフィックスを表示する。その結果、図4に示すような、グラフィックスボタン51がモニタ50に表示される。これらのグラフィックスボタン51は、新たな連携機能における各操作に対応している。ユーザは、例えば、リモートコントローラ40のボタン41を操作することにより、これらのグラフィックスボタン51を操作する。
【0056】
以上のように、この実施の形態3によれば、機能連携によって実現された新たな機能に対応したユーザインタフェースを生成し、画面上に表示するようにしたので、ユーザの操作性を向上させることができる。
【0057】
なお、実施の形態3では、LAN30上のデジタル機器とは別に管理装置310を設けているが、管理装置310の機能は、複数のデジタル機器のうちのいずれかに搭載するようにしてもよい。
【0058】
また、実施の形態3についても実施の形態1と同様に、各デジタル機器のプロセッサを動作させるプログラムの機能モジュールの組み合わせによって機能連携を実現しているが、FPGA(Field Programmable Gate Array)のような柔軟性のあるハードウェアを機能単位として連携処理を設定するようにしてもよい。
【0059】
実施の形態4.
実施の形態4によるデジタル機器システム400は、管理装置10がLAN30上に存在せずに、インターネット60を介して、デジタル機器と接続されている。
図5は、この発明の実施の形態4による、デジタル機器システム400の構成を示すブロック図である。デジタル機器システム400は、管理装置410、デジタル機器420A、デジタル機器420B、及びデジタル機器420Cを備える。デジタル機器420A、デジタル機器420B、及びデジタル機器420CはLAN30を介して接続されている。また、管理装置410は、インターネット60を介してデジタル機器420A、デジタル機器420B、及びデジタル機器420Cと接続されている。なお、図中、図1と同一の符号は同一の構成要素を表している。
【0060】
デジタル機器420Cは、インターネット接続部27を備えている。インターネット接続部27は、デジタル機器420Cのプロセッサを構成する一部分である。
【0061】
実施の形態4によるデジタル機器システム400の動作について説明する。
デジタル機器420A、及びデジタル機器420Bは、機能連携要求を送信する時など管理装置410と通信する時は、インターネット接続部27を有するデジタル機器420Cに対して、管理装置410に対する通信電文の中継を依頼する。
デジタル機器システム400における、機能組み合わせ等の他の処理は実施の形態1と同様に行われる。また、実施の形態2及び実施の形態3についても同様に、管理装置をインターネットを介して接続するようにしてもよい。
【0062】
実施の形態4は、管理装置410を管理センター等に設置し、管理センターで多数のデジタル機器を集中管理することを想定している。これにより、機能組換え部412は、より多くの機能を機能連携により実現することが可能になる。
【0063】
なお、管理センター等に設置する管理装置410に加えて、LAN30上のローカルな環境にも、他の管理装置を配し、LAN30上のデジタル機器間の連携処理で解決可能な処理については、LAN30上の管理装置で管理し、ローカル環境では解決が困難な処理についてのみ、インターネット上の管理装置410に解決を依頼するようにしてもよい。
また、ローカル環境の管理装置は別個に設けず、複数のデジタル機器のうちのいずれかに管理装置の機能を搭載するようにしてもよい。
【0064】
また、実施の形態4についても実施の形態1と同様に、各デジタル機器のプロセッサを動作させるプログラムの機能モジュールの組み合わせによって機能連携を実現しているが、FPGA(Field Programmable Gate Array)のような柔軟性のあるハードウェアを機能単位として連携処理を設定するようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、機能リンクテーブルの内容に基づいて、デジタル機器が機能単位を実行し、自己の保有する機能単位だけでは対応できない操作の命令を受けた際には、通信回線を介してデジタル機器管理装置に他のデジタル機器との機能連携要求を通知し、デジタル機器管理装置は、複数のデジタル機器の保有する機能単位の中から、機能連携要求に対応できる機能単位の組み合わせを生成すると共に、生成した機能単位の組み合わせに対応して、各デジタル機器の機能リンクテーブル内の機能単位間の接続関係を再構成し、各デジタル機器は、再構成された機能リンクテーブルの内容に基づいて、機能単位を実行するようにしたので、簡単な構成で、ネットワーク上の複数のデジタル機器の持つ機能を連携させることにより、多様な処理を実現するデジタル機器システムを得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による、デジタル機器システムの構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1による、デジタル機器システムの動作を説明する図である。
【図3】この発明の実施の形態2による、デジタル機器システムの構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態3による、デジタル機器システムの構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態4による、デジタル機器システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,210,310,410 管理装置、11 通信部(送信部、受信部)、12,212,312,412 機能組換え部、13,313 ユーザインタフェース生成部、20A,20B,20C,220A,320A,420A,420B,420C デジタル機器、21 通信部(送信部、受信部)、22 制御部、23a,23b,23c,23d,23e,23f,23g,23h,23k,23m,23n,23p 機能モジュール、24A,24B,24C,224A 機能リンクテーブル、25 入力ボタン解析部、26 データ放送表示部、27 インターネット接続部、30 LAN、40 リモートコントローラ、41 ボタン、42 表示パネル、50 モニタ、51 グラフィックスボタン、60 インターネット、100,200,300,400 デジタル機器システム。
Claims (11)
- デジタル機器が保有する機能単位間の接続関係を記述する機能リンクテーブルの内容に基づいて、これらの機能単位を実行する複数のデジタル機器と、
上記複数のデジタル機器と通信回線を介して接続されるデジタル機器管理装置とを備え、
各々のデジタル機器は、自己の保有する機能単位だけでなく他のデジタル機器の保有する機能単位による補完が必要な操作の命令を受けた際に、上記通信回線を介して上記デジタル機器管理装置に他のデジタル機器との機能連携要求を通知し、
上記デジタル機器管理装置は、上記機能連携要求を受信すると共に、上記複数のデジタル機器の保有する機能単位の情報を取得し、取得した情報に基づいて、上記機能連携要求に対応できる機能単位の組み合わせを生成し、生成した機能単位の組み合わせに対応して、各々のデジタル機器の機能リンクテーブルに保有される機能単位間の接続関係を再構成し、再構成した機能リンクテーブルを各デジタル機器に送信し、
各々のデジタル機器は、再構成された機能リンクテーブルの内容に基づいて、機能単位を実行することを特徴とするデジタル機器システム。 - 機能単位はプログラムモジュールであり、デジタル機器管理装置は、複数のデジタル機器が保有する機能単位の組み合わせのみで機能連携要求に対応できる時には、再構成した機能リンクテーブルのみを各デジタル機器に供給し、
複数のデジタル機器が保有する機能単位の組み合わせのみでは機能連携要求に対応できない時には、機能連携を完成させるのに必要な新規機能単位を生成し、再構成した機能リンクテーブルと共にデジタル機器に供給することを特徴とする請求項1記載のデジタル機器システム。 - 機能リンクテーブルは、デジタル機器を操作するためのユーザインタフェースの操作と機能単位との対応関係を記述しており、デジタル機器管理装置は、機能連携要求に基づいて生成した機能単位の組み合わせに対応して、上記ユーザインタフェースの操作と機能単位との対応関係を再構成することを特徴とする請求項1または請求項2記載のデジタル機器システム。
- 複数のデジタル機器のうち、少なくとも1つがデジタル機器管理装置として動作することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のデジタル機器システム。
- デジタル機器管理装置は、デジタル機器とインターネットを介して接続され、1つの構内ネットワークに接続された複数のデジタル機器のうちの少なくとも1つがインターネット接続部を有し、各々のデジタル機器は、上記インターネット接続部を有するデジタル機器を中継して上記デジタル危機管理装置と通信を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のデジタル機器システム。
- デジタル機器が保有する機能単位間の接続関係を記憶する機能リンクテーブルの内容に基づいて、これらの機能単位を実行する複数のデジタル機器と通信回線を介して接続されるデジタル機器管理装置であって、
各々のデジタル機器が自己の保有する機能単位だけでなく他のデジタル機器の保有する機能単位による補完が必要な操作の命令を受けた際に送信する、上記通信回線に接続された他のデジタル機器の保有する機能との機能連携要求を受信すると共に、上記通信回線に接続された複数のデジタル機器から、各デジタル機器が保有する機能単位の情報を取得する受信部と、
取得した機能単位の情報に基づいて、上記機能連携要求に対応できる機能単位の組み合わせを生成すると共に、生成した機能単位の組み合わせに対応して、各々のデジタル機器の機能リンクテーブルに保有される機能単位間の接続関係を再構成する機能組換え部と、
上記再構成した機能リンクテーブルの情報を各デジタル機器に送信する送信部とを備えたデジタル機器管理装置。 - 機能単位はプログラムモジュールであり、機能組換え部は、複数のデジタル機器が保有する機能単位の組み合わせのみで機能連携要求に対応できる時には、再構成した機能リンクテーブルの情報のみを各デジタル機器に供給し、
一方、複数のデジタル機器が保有する機能単位の組み合わせのみでは機能連携要求に対応できない時には、機能連携を完成させるのに必要な新規機能単位を生成し、再構成した機能リンクテーブルの情報と共にデジタル機器に供給することを特徴とする請求項6記載のデジタル機器管理装置。 - 機能組換え部は、機能連携要求に基づいて生成した機能単位の組み合わせに対応して、デジタル機器を操作するためのユーザインタフェースの操作と機能単位との対応関係を再構成することを特徴とする請求項6または請求項7記載のデジタル機器管理装置。
- 再構成したユーザインタフェースの操作と機能単位との対応関係に合わせて、ユーザインタフェースを生成するユーザインタフェース生成部を備え、
生成したユーザインタフェースをデジタル機器に付属するユーザインタフェースとして設定することを特徴とする請求項8記載のデジタル機器管理装置。 - ユーザインタフェース生成部は、デジタル放送受信機の画面上に表示するグラフィカルユーザインタフェースを生成することを特徴とする請求項9記載のデジタル機器管理装置。
- デジタル機器が保有する機能単位間の接続関係を記述し、上記接続関係に基づいてこれらの機能単位が実行される機能リンクテーブルを記憶する記憶部と、
自己の保有する機能単位だけでなく他のデジタル機器の保有する機能単位による補完が必要な操作の命令を受けた際に、通信回線を介して接続されたデジタル機器管理装置に他のデジタル機器との機能連携要求を通知する送信部と、
上記デジタル機器管理装置が、上記機能連携要求に基づいて生成した機能単位の組み合わせに対応して機能単位間の接続関係を再構成した機能リンクテーブルの情報を受信する受信部とを備え、
上記再構成された機能リンクテーブルの内容に基づいて、機能単位を実行することを特徴とするデジタル機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003172267A JP2005010939A (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | デジタル機器システム、デジタル機器管理装置、及びデジタル機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003172267A JP2005010939A (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | デジタル機器システム、デジタル機器管理装置、及びデジタル機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005010939A true JP2005010939A (ja) | 2005-01-13 |
Family
ID=34096473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003172267A Pending JP2005010939A (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | デジタル機器システム、デジタル機器管理装置、及びデジタル機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005010939A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006293416A (ja) * | 2005-04-05 | 2006-10-26 | Sharp Corp | ネットワークシステム、ネットワーク制御装置、ネットワークに接続可能なデータ入出力装置、ネットワークに接続可能なデータ伝送装置、およびネットワークシステムの制御方法 |
JP2011227739A (ja) * | 2010-04-20 | 2011-11-10 | Canon Inc | 情報処理装置、制御方法、およびプログラム |
JP2012532357A (ja) * | 2009-06-30 | 2012-12-13 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | 情報処理システム及びリモートアクセスを提供する方法 |
JP2018133819A (ja) * | 2011-03-18 | 2018-08-23 | 株式会社リコー | 情報処理装置、システムおよび情報処理方法 |
WO2024013916A1 (ja) * | 2022-07-14 | 2024-01-18 | 三菱電機株式会社 | サービス設定装置、制御システム、サービス管理方法及びプログラム |
-
2003
- 2003-06-17 JP JP2003172267A patent/JP2005010939A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006293416A (ja) * | 2005-04-05 | 2006-10-26 | Sharp Corp | ネットワークシステム、ネットワーク制御装置、ネットワークに接続可能なデータ入出力装置、ネットワークに接続可能なデータ伝送装置、およびネットワークシステムの制御方法 |
JP4584000B2 (ja) * | 2005-04-05 | 2010-11-17 | シャープ株式会社 | ネットワークシステム、ネットワーク制御装置、ネットワークに接続可能なデータ入出力装置、ネットワークに接続可能なデータ伝送装置、およびネットワークシステムの制御方法 |
JP2012532357A (ja) * | 2009-06-30 | 2012-12-13 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | 情報処理システム及びリモートアクセスを提供する方法 |
JP2011227739A (ja) * | 2010-04-20 | 2011-11-10 | Canon Inc | 情報処理装置、制御方法、およびプログラム |
JP2018133819A (ja) * | 2011-03-18 | 2018-08-23 | 株式会社リコー | 情報処理装置、システムおよび情報処理方法 |
WO2024013916A1 (ja) * | 2022-07-14 | 2024-01-18 | 三菱電機株式会社 | サービス設定装置、制御システム、サービス管理方法及びプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN113064645B (zh) | 一种开机界面控制方法及显示设备 | |
CN112188279A (zh) | 一种频道切换方法和显示设备 | |
KR20110001838A (ko) | 조합식 디스플레이 설비 및 그 화면 제어 방법과 시스템 | |
CN113507638A (zh) | 显示设备及投屏方法 | |
CN112351334B (zh) | 一种文件传输进度显示方法及显示设备 | |
US20040060066A1 (en) | Electronic apparatus, network system, relay apparatus, and status control method | |
JP2005010939A (ja) | デジタル機器システム、デジタル機器管理装置、及びデジタル機器 | |
CN111818654B (zh) | 一种信道接入方法及显示设备 | |
CN111885665B (zh) | 一种无线网络连接控制方法及显示设备 | |
CN112272331B (zh) | 一种节目频道列表快速展示的方法及显示设备 | |
CN112040309B (zh) | 一种频道切换方法及显示设备 | |
CN112269668A (zh) | 一种应用资源共享及显示设备 | |
CN112363683A (zh) | 一种网页应用支持多图层显示的方法及显示设备 | |
JP2008186448A (ja) | 再生システム及び方法 | |
WO2022193732A1 (zh) | 一种音频输出通道的切换控制方法及显示设备 | |
CN111818368B (zh) | 管理显示设备权限的方法、移动终端以及服务器 | |
CN112134855B (zh) | Cookie加密方法和显示设备 | |
CN116347148A (zh) | 一种投屏方法及显示设备 | |
CN115022688A (zh) | 一种显示设备及媒体数据接力方法 | |
JP2000305542A (ja) | 画像表示装置及びその方法 | |
CN111787117A (zh) | 数据传输方法及显示设备 | |
CN114040341A (zh) | 一种蓝牙广播包上报处理方法及显示设备 | |
CN111935519B (zh) | 通道切换方法和显示设备 | |
JP5029443B2 (ja) | 情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法及びコンピュータプログラム | |
CN112231088B (zh) | 一种浏览器进程优化方法及显示设备 |