JP2005010561A - 現像剤補給容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成でノブの誤回動を防止する現像剤補給容器の提供。
【解決手段】ノブを回すことでシャッターが開閉する現像剤補給容器において、ノブ又は容器本体の何れか一方にロック部を、他方に被ロック部を有し、容器装着前は前記ロック部、被ロック部は係合し、ノブを回動不可に規制している。容器を装置に装着し、その後、更にノブを容器装着方向と略等しい方向に押し込むことで、前記ロック部の係合は解除され、ノブが回動可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】ノブを回すことでシャッターが開閉する現像剤補給容器において、ノブ又は容器本体の何れか一方にロック部を、他方に被ロック部を有し、容器装着前は前記ロック部、被ロック部は係合し、ノブを回動不可に規制している。容器を装置に装着し、その後、更にノブを容器装着方向と略等しい方向に押し込むことで、前記ロック部の係合は解除され、ノブが回動可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機やプリンター等の画像形成装置に現像剤を補給するための現像剤補給容器に関する。更に詳細には、現像剤補給容器に回転自在に設けられた回転部材をロックするためのロック部材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真複写機やプリンター等の画像形成装置には現像剤として微粉末の現像剤が使用されている。そして、画像形装置の現像剤が消費された場合には、現像剤補給容器を用いて画像形成装置へ現像剤を補給することが行なわれている。
【0003】
ここで画像形成装置に現像剤を補給するための現像剤補給容器は、収納した現像剤を画像形成装置の現像剤受け入れ部に一度に全量補給する、所謂一括補給型容器と、画像形成装置本体に据え置いて、現像剤を使い切るまで除々に現像剤を補給する、所謂据え置き型補給容器とに大別される。
【0004】
近年、画像形成装置のコンパクト化を図るため、現像剤補給容器は据え置き型が使用される傾向にある。更に、現像剤補給容器を交換する際に、容器内に残留した現像剤が排出開口から飛散するのを防止するため、該排出開口を封止するための開閉部材を設けている。
【0005】
前記開閉部材を開閉する方法の一つとして、発明者らは次の構成を提案している(特開2000−275944号公報)。
【0006】
現像剤補給容器の容器本体に回転部材を回転自在に取り付け、回転部材の回転駆動力を、画像形成装置本体の駆動伝達部材を介して現像剤排出開口を開閉する開閉部材に伝達してこれを開閉する。現像剤補給容器が画像形成装置本体に装着されている状態では回転部材は開閉部材との回動関係位置は拘束されている。現像剤補給容器を画像形成装置から取り出すと回転部材の上記開閉部材との拘束は解かれ自在に回転可能となる。ところが、前記回転部材に設けたギア部は省スペース化のため全周には歯が設けておらず、セグメント(弓形)ギアとなっている。
【0007】
そのため、ギア部が画像形成装置本体の駆動伝達部材のギアと係合しないのはもちろん、限られた範囲のギアの駆動によって現像剤排出開口の開閉部材を開封・封止しなければならないため、現像剤補給時の回転部材のギア部と画像形成装置本体に設けられたギア部との位置関係の規制が必要とされることになる。
【0008】
そこで、現像剤補給時以外の回転部材の誤回動を防止するロック手段が必須となり、回転部材を有する現像剤補給容器において、現像剤補給時以外は回転部材を非回転とするロック手段を有する現像剤補給容器、及びこの現像剤補給容器のロック手段が解除できる画像形成装置、及びロック手段を構成するロック部材が提案された。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例においては次のような問題点があった。
【0010】
特開2000−275944号公報に開示されている現像剤補給容器の場合には、容器の装着方向に往復動自在のリング状ロック部材を設け、これをロック方向(容器の装着方向)に付勢してロックしておき、画像形成装置に装着する動作によって前記リング状のロック部材をロック解除方向に付勢力に抗して移動することでロックを解除していた。
【0011】
このような構成にあっては、現像剤補給容器本体、開閉部材としてのシャッター、回転部材の他にロック部材が別部材として存在しており、部品点数が多いために組み立て工数が余計にかかり、製造コストが高くなるという問題があった。そして製造工程においてはロック部材を組み忘れることも稀にはあり、このためロック部材の有無を検査する工程も必要となる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明を請求項に対応して請求項の番号を付して示せば次の通りである。
【0013】
本出願に係る第1の発明は、画像形成装置に現像剤を補給する現像剤補給容器において、現像剤を収納する容器本体と、収納された現像剤を排出するため、容器本体に設けられた排出口と、前記容器本体に回転可能に取り付けられ、駆動を伝達するギアを備えた回転部材と、前記容器本体に回転可能に取り付けられ、駆動を受けるギアを備え、前記排出口を開封可能に封止する封止部材とを備え、前記回転部材は容器本体を画像形成装置に装着する前は回転不可に規制されていて、装着後に容器本体と回転部材とが容器挿入方向と略同一方向に相対的に移動することで前記回転部材が回転可能となること特徴とする現像剤補給容器。
【0014】
上記構成においては、容器本体装着動作に連動して、回転部材を回転可能に出来るため、ユーザーにとって非常に簡単で、しかも、迷わず回転部材を回転可能にできる。
【0015】
本出願に係る第2の発明は、本出願第1の発明において、前記回転部材は回転部材に一体的に設けられたロック部と、容器本体に一体的に設けられた被ロック部が係合することで回転不可に規制されることを特徴とする。
【0016】
上記構成においては、回転部材の回転規制を安価に行なうことが出来る。
【0017】
本出願に係る第3の発明は、本出願第1又は2の発明において、前記回転部材の駆動力は前記画像形成装置に設けられた駆動伝達ギアを介し前記封止部材へ伝達することを特徴とする。
【0018】
上記構成においては、前記回転部材の駆動が、前記封止部材に、本体装着前は伝達されないため、本体装着前に回転部材を誤って回すことによる封止部材の誤開封を防止できる。
【0019】
本出願に係る第4の発明は、本出願1〜3の発明において、前記現像剤補給容器は、前記回転部材を付勢する付勢手段を有し、前記回転部材は回転不可に規制される位置まで、前記付勢手段により付勢されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の現像剤補給容器。
【0020】
上記構成においては、誤って前記回転体を装着方向と略同一方向に移動してしまったときにおいても、前記付勢により前記回転体は回転不可に規制される位置に戻されるため、前記回転規制をより確かに行なえる。
【0021】
本出願に係る第5の発明は、本出願4の発明において、前記付勢手段は前記容器本体に一体的に設けられた樹脂バネであることを特徴とする。
【0022】
上記構成においては、安価に前記付勢手段を設けることができる。
【0023】
本出願に係る第6の発明は、本出願4の発明において、前記付勢手段は前記回転部材に一体的に設けられた樹脂バネであることを特徴とする。
【0024】
上記構成においては、安価に前記付勢手段を設けることができる。また、一般的に前記回転部材は容器本体より重量が少ないため、比較的高価な樹脂の選択も行なえ、結果として樹脂選択の自由度を高められる。
【0025】
本出願に係る第7の発明は、本出願1〜6の発明において、前記ロック部を、前記被ロック部との係合が解除された位置から被ロック部と係合する位置へと案内する案内部を設けたことを特徴とする。
【0026】
上記構成においては、たとえ装着前に誤ってロックを解除してしまった場合においても、ツマミ部を回すだけで簡単にロック状態に復帰させることが出来る。もちろん装着した状態からシャッターを閉じる方向へ回転部材を回転する動作においても、容易に再ロックさせることができ、一度装着して取り外した現像剤補給容器についても確実にロック状態を保つことができる。
【0027】
本出願に係る第8の発明は、本出願7の発明において、前記案内部は被ロック部に設けられたスロープであることを特徴とする。
【0028】
上記構成においては、簡単な構成でスムーズに再ロックを行なえる。
【0029】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について図面を用いて説明する。本発明第1の実施形態に係る現像剤補給容器について図1を用いて説明する。図1は第1の実施形態に係る現像剤補給容器の斜視図である。図1において1は容器本体、2は回転部材(以後ノブと記載する)、3はシャッター、4はパッキン部材をそれぞれ示す。
【0030】
<容器本体1>
図2を用いて容器本体1を説明する。図2−1は中空で筒状をなす容器本体であり、軸線方向一端側の周面には現像剤を排出する開口1aが設けられており、開口1aはシャッター3とパッキン部材4によって開閉自在に密閉される。なお、本実施例において、開口1aは長方形をなしている。
【0031】
また、容器本体の1端面には回転部材2を回転自在に係止するノブ固定部1bを設けている。図2−2はノブ固定部1bの拡大図である。ノブ固定部1bは円筒の二ヵ所が切り欠かれた形状をしており、その切り欠き部には係止面1c−1とスロープ面1c−2を有する凸部1cがそれぞれの切り欠き部に一ヵ所づつ、計二ヶ所設けている。
【0032】
また、ノブ固定部1bが設けられている端面には、ノブ2を遠ざけるように付勢する樹脂バネ1dを二つ設けている。
【0033】
また、前記開口1aの付近に、シャッター3を往復自在に取り付けるための周方向に平行な二つの断面コの字状のガイドリブ1eを設けている。
【0034】
容器本体1はプラスチックを射出成形、ブロー成形、インジェクションブロー成形等の方法で製造することが出来る。本実施の形態では容器本体1を上部材と下部材の二部材に分けて、対衝撃性ポリスチレンにて成形・製造し、両者を超音波溶着を行なうことで容器本体1を成形しているが、他の材料、及び製造方法であってもよい。
【0035】
<ノブ2>
次に図3を用いてノブ2を説明する。図3−1はノブ2の斜視図である。ノブ2は容器本体1のノブ固定部1bに回転自在に取り付けられる。ノブ2は円盤状のフランジ2aを有し、フランジ2aから奥側に突出するツマミ部2bを有する。ツマミ部2bはオペレーターがこれを持って現像剤容器を装着・脱着すると共に、ノブ2を回転させるときにもこの部分を持つ。フランジ2aの外周にはセグメントギア2cを設けている。
【0036】
また、ツマミ部2bのフランジ2aに対して反対側にはカギ状リブ2dを設けている。図3−2にカギ状リブ2d側から見たノブ2を、また、図3−2のA−A断面図を図3−3に示す。このカギ状リブ2dの面2d−1と容器本体1のノブ固定部1bが係止することで、ノブ2は容器本体1とスラスト方向に対して係止される。
【0037】
<ノブと容器本体の回転方向のロック>
ノブ2は部分的にしかギアを有していないため、前記装着・脱着動作において、ノブのセグメントギア2cが現像器側ギア10と係合する時点でノブの回転角度位置(位相)は所定の位置になければならない。これを確実ならしめるために、現像剤容器の装着前にはノブを回転出来ないようにロックし、装着後にロック解除してノブが回転できるようにするロック手段が必要になる。
【0038】
ノブ2の回転方向のロックに関してはスラスト方向と同じく、カギ状リブ2dとノブ固定部1bに設けられた凸部1cとの係合で行なう。ノブ側カギ状リブ2dは面2d−1で容器本体1とスラスト方向に対して係止している一方で、面2d−2で容器本体1の凸部1cの面1c−1とが係合し、ノブ2の回転方向のロックを行なっている。なお、ノブ2は容器本体1に設けたれた樹脂バネ1dにより容器本体1から離れる方向に維持されているため、通常、カギ状リブ2dの面2d−2と凸部1cの面1c−1は常に係合している。
【0039】
<シャッター3>
次に図4を用いてシャッター3を説明する。図4はシャッター3の斜視図である。シャッター3は容器本体1の外周面に沿った円弧状をなし、両端縁には断面コの字状のガイド部3bを有する。そして容器本体1の開口1aの近傍に設けたガイドリブ1eと係合して容器本体1の周方向に往復自在に取り付けられる。なお、シャッター3にもセグメントギア3aが設けられている。
【0040】
<パッキン部材4>
容器本体1のシャッター3に挟まれるように、パッキン部材4が設けられており、シャッター3でパッキン部材4を圧縮することで開口1aを密閉している。
【0041】
<樹脂バネ1d>
本実施例においては容器本体1に樹脂バネ1dを二つ設けたが、一つでもよく三つ以上でもよい。ノブのぐらつきを考慮すると、二つ以上が好ましい。これら樹脂バネの付勢力の合計はノブと容器本体を相対的に近づく方向に移動させるために必要な力である。この力をノブ押し込み力とすると、このノブ押し込み力は、現像剤補給容器を現像装置に装着するときの力よりも大きくなくてはならない。もし、前記力関係が逆転したとすると、現像剤補給容器を現像装置に装着している途中においてノブは容器本体1と近づく方向に移動してしまい、カギ状リブ2dの面2d−2と凸部1cの面1c−1の面の係合が解除されてしまう。その結果、ノブは自由に回転でき、ノブの回転方向のロックが行なえなくなってしまう。
【0042】
本実施例においては、ノブ押し込み力は2.5〜3.5kgfであった。この値は現像剤補給容器装着力の約1.5倍〜2倍の値であった。
【0043】
<現像剤補給容器の装着・脱着>
次に図5、図6、図7、を用いて現像剤補給容器を現像装置に装着及び脱着する状況を説明する。なお、図5は現像剤補給容器を現像装置に装着する前の状態、図6は現像剤補給容器を現像装置に挿入した直後の状態、図7は現像剤補給容器を現像装置に挿入し、シャッターを開封した後の状態を示す。
【0044】
<装着>
まず現像剤補給容器の装着について説明する。オペレーターは現像剤補給容器のノブ2のツマミ部2bを持ち、ノブ2を手前側にして現像剤補給容器を現像装置へと挿入していく。この状態が図5−1である。
【0045】
その後、現像剤補給容器を挿入していくと、まず現像剤補給容器のシャッター3と現像器側のシャッター11とが係合する。次いで容器側シャッター3のセグメントギア3aと現像器側ギア10とが係合する。そして最後にノブ2のセグメントギア2cが現像器側ギア10と係合する。この状態が図6である。現像器側ギアは図5−2のように段ギアとなっており、挿入方向下流側の部分の歯先円直径が大きくなっている。そしてシャッター3のセグメントギア3aが歯先円直径の大きい部分と、ノブ2のセグメントギア2cが歯先円直径の小さい部分とそれぞれ係合するようになっている。
【0046】
現像剤補給容器が現像器に完全に装着されると、容器本体1と現像器が容器挿入方向に固定される。それによりノブ2は樹脂バネ1cの付勢力に抗して容器本体1とノブ2が近づく方向に移動させることができる。図6−2はノブ2を移動させる前の状態、図6−3はノブ2を移動させた後の状態をそれぞれ示す。ノブ2は容器本体1へ近づく方向にカギ状リブ2dと凸部1cの係合寸法以上に移動され、これにより、ノブ2のカギ状リブ2dと凸部1cとの係合は解除され、ノブ2は自由に回転できるようになる。
【0047】
次にオペレーターがノブ2のツマミ部2bを持って時計回りに60°回転させる。すると回転による駆動力はノブ2のセグメントギア2cから現像器側段ギア10を介してシャッターのセグメントギア3aへと伝達される。このように伝達された駆動力によって、シャッター3は容器本体1のガイドリブ1eに係合しながら円周方向にスライド移動する。その時、現像器側シャッター11は現像剤容器のシャッター3のスライド移動に連動する。このため、現像剤容器の開口1a、現像器側シャッターの開口(不図示)、現像剤受け入れ部の開口(不図示)が同時に開放され、現像器への現像剤の補給が可能となる。この状態が図7である。
【0048】
続いて現像剤補給容器の取り外しについて説明する。オペレーターはまずノブ2のツマミ部2bを持って反時計方向に60°回転する。これにより前記と逆向きの駆動力が伝達され、シャッター3が前記と逆方向にスライド移動して現像剤容器の開口1a、現像器側シャッターの開口、現像剤受け入れ部の開口が同時に閉止される。オペレーターはノブ2のツマミ部2bを持って現像剤補給容器を現像装置から取り出す。
【0049】
ノブ2と容器本体1との回転方向のロックに関しては、開封時においてノブ2の回転を規制していた凸部1cは、封止時においては規制しないように反対側はスロープ面1c−2を有している。そのため封止時はノブ2を容器装着方向に押し込むことなく、そのまま反時計周りに回転させることができ、ノブ2に設けられたカギ状リブ2dが凸部1cを通りすぎた後、樹脂バネ1dの付勢力により、ノブ2は容器本体1から離れる方向に移動し、再び、ノブ2は回転不可に規制される。
【0050】
ノブ2のロック構成について図8を用いて更に詳細に説明する。
【0051】
図8は容器本体1のノブ固定部1b、凸部1c、樹脂バネ1d及びノブ2の断面図である。
【0052】
なお、見やすいように、容器本体1側の部材は黒く色付けした。
【0053】
図8−1は現像剤補給容器を現像器へ装着した直後の状態、図8−2はノブ2を容器本体1へ近づく方向へ移動させた状態、図8−3は移動後、僅かにノブ2を回転させた状態、図8−4はノブ2を完全に回転し終わった(60°回転)状態を示している。
【0054】
図8−1においてノブ2は樹脂バネ1dの付勢力により、容器本体1から離れる方向に移動させられている。容器本体1とノブ2のクリアランスをLとすると本実施例においてはL=2mmである。また、凸部1cとカギ状突起の係止面2d−2との係合幅をlとすると、本実施例においてl=1.5mmである。ノブ2の回転方向のロック解除の構成上、凸部の係合幅lより、クリアランスLは必ず大きくしなくてはならない。
【0055】
図8−2において、ノブ2は容器本体1に近づく方向にLの距離を移動される。Lは凸部1cとカギ状突起の係止面2d−2との係合幅であるlより大きいため、凸部1cとカギ状突起の係止面2d−2の係合は解除される。
【0056】
図8−3において、凸部1cとカギ状突起の係止面2d−2の係合は解除されたため、ノブ2は回転できるようになり、カギ状突起2dが凸部1cの下をくぐり抜けるように回転をする。
【0057】
図8−4において、カギ状突起のノブ固定部1bとの係止面である2d−1が完全に凸部1cを通過し、再び、樹脂バネ1dの付勢力によりノブは容器本体1から離れる方向へと移動される。
【0058】
このようにノブ2を完全に回転させ終わった後、ノブ2はスラスト方向において、初期に回転が規制されていた位置まで戻る構成になっている。このような構成にすることで、ノブ2が60°回転された状態で長期間放置された場合でも、樹脂バネの劣化を少なくすることができる。
【0059】
〔第2の実施形態〕
次に,本発明第2の実施例に関わるトナー補給容器について図9を用いて説明する。
【0060】
図9は本発明第2の実施例におけるノブ2の斜視図である。本発明第2の実施例はノブ2及び容器本体1の構成が違うだけで、他の構成に関しては第1の実施例と同じである。
【0061】
図9に示したようにノブ2には実施例1同様に円盤状のフランジ2a、ツマミ部2b、セグメントギア2c、カギ状リブ2dを設けている。更に本実施例のノブ2には樹脂バネ2eがノブと一体的に設けられている。
【0062】
ノブ2に樹脂バネ2eが設けられていることから、実施例1において容器本体1に設けられていた樹脂バネ1dは本実施例の容器本体1には設ける必要がない。
【0063】
このような構成にすることで、例えば、ノブ2と容器本体1の付勢力が弱くノブと容器本体の回転規制が不安であるとき、ノブ2の材質を機械的強度の強い材質に変更するという方法も一つの手段である。この場合、比較的コストの高い材質を選択したとしても、容器本体に対しノブ2はその重量が少ないため、そのコストアップを抑制することが出来る。
【0064】
つまり、このような構成にすることで、樹脂選択の自由度をアップさせることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る現像剤補給容器の斜視図。
【図2】1 容器本体1の斜視図。
2 ノブ固定部1bの拡大図。
【図3】1 ノブ2の斜視図。
2 カギ状リブ2d側から見たノブ2の図。
3 2のA−A断面図。
【図4】シャッター3の斜視図。
【図5】1 現像剤補給容器を現像装置に装着する前の状態を示した図。
2 現像器側ギアの詳細図。
【図6】1 現像剤補給容器を現像装置に装着した後の状態を示した図。
2 ノブ2を移動させる前の状態を示した図。
3 ノブ2を移動させた後の状態を示した図。
【図7】シャッター開封後の状態を示した図。
【図8】容器本体1のノブ固定部1b、凸部1c、樹脂バネ1d及びノブ2の断面図。
1 現像剤補給容器を現像装置に装着した後の状態を示した図。
2 ノブ2を移動させた後の状態を示した図。
3 ノブ2を回動させている状態を示した図。
4 ノブ2の回動が終了した後の状態を示した図。
【図9】第2の実施の形態に係るノブ2の斜視図。
【符号の説明】
1 容器本体
1a 開口
1b ノブ固定部
1c 凸部
1d 樹脂バネ
1e ガイドリブ
2 ノブ
2a フランジ
2b ツマミ部
2c セグメントギア
2d カギ状リブ
2e 樹脂バネ
3 シャッター
3a セグメントギア
4 パッキン部材
10 現像器側ギア
11 現像器側シャッター
L クリアランス
l 係合幅
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機やプリンター等の画像形成装置に現像剤を補給するための現像剤補給容器に関する。更に詳細には、現像剤補給容器に回転自在に設けられた回転部材をロックするためのロック部材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真複写機やプリンター等の画像形成装置には現像剤として微粉末の現像剤が使用されている。そして、画像形装置の現像剤が消費された場合には、現像剤補給容器を用いて画像形成装置へ現像剤を補給することが行なわれている。
【0003】
ここで画像形成装置に現像剤を補給するための現像剤補給容器は、収納した現像剤を画像形成装置の現像剤受け入れ部に一度に全量補給する、所謂一括補給型容器と、画像形成装置本体に据え置いて、現像剤を使い切るまで除々に現像剤を補給する、所謂据え置き型補給容器とに大別される。
【0004】
近年、画像形成装置のコンパクト化を図るため、現像剤補給容器は据え置き型が使用される傾向にある。更に、現像剤補給容器を交換する際に、容器内に残留した現像剤が排出開口から飛散するのを防止するため、該排出開口を封止するための開閉部材を設けている。
【0005】
前記開閉部材を開閉する方法の一つとして、発明者らは次の構成を提案している(特開2000−275944号公報)。
【0006】
現像剤補給容器の容器本体に回転部材を回転自在に取り付け、回転部材の回転駆動力を、画像形成装置本体の駆動伝達部材を介して現像剤排出開口を開閉する開閉部材に伝達してこれを開閉する。現像剤補給容器が画像形成装置本体に装着されている状態では回転部材は開閉部材との回動関係位置は拘束されている。現像剤補給容器を画像形成装置から取り出すと回転部材の上記開閉部材との拘束は解かれ自在に回転可能となる。ところが、前記回転部材に設けたギア部は省スペース化のため全周には歯が設けておらず、セグメント(弓形)ギアとなっている。
【0007】
そのため、ギア部が画像形成装置本体の駆動伝達部材のギアと係合しないのはもちろん、限られた範囲のギアの駆動によって現像剤排出開口の開閉部材を開封・封止しなければならないため、現像剤補給時の回転部材のギア部と画像形成装置本体に設けられたギア部との位置関係の規制が必要とされることになる。
【0008】
そこで、現像剤補給時以外の回転部材の誤回動を防止するロック手段が必須となり、回転部材を有する現像剤補給容器において、現像剤補給時以外は回転部材を非回転とするロック手段を有する現像剤補給容器、及びこの現像剤補給容器のロック手段が解除できる画像形成装置、及びロック手段を構成するロック部材が提案された。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例においては次のような問題点があった。
【0010】
特開2000−275944号公報に開示されている現像剤補給容器の場合には、容器の装着方向に往復動自在のリング状ロック部材を設け、これをロック方向(容器の装着方向)に付勢してロックしておき、画像形成装置に装着する動作によって前記リング状のロック部材をロック解除方向に付勢力に抗して移動することでロックを解除していた。
【0011】
このような構成にあっては、現像剤補給容器本体、開閉部材としてのシャッター、回転部材の他にロック部材が別部材として存在しており、部品点数が多いために組み立て工数が余計にかかり、製造コストが高くなるという問題があった。そして製造工程においてはロック部材を組み忘れることも稀にはあり、このためロック部材の有無を検査する工程も必要となる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明を請求項に対応して請求項の番号を付して示せば次の通りである。
【0013】
本出願に係る第1の発明は、画像形成装置に現像剤を補給する現像剤補給容器において、現像剤を収納する容器本体と、収納された現像剤を排出するため、容器本体に設けられた排出口と、前記容器本体に回転可能に取り付けられ、駆動を伝達するギアを備えた回転部材と、前記容器本体に回転可能に取り付けられ、駆動を受けるギアを備え、前記排出口を開封可能に封止する封止部材とを備え、前記回転部材は容器本体を画像形成装置に装着する前は回転不可に規制されていて、装着後に容器本体と回転部材とが容器挿入方向と略同一方向に相対的に移動することで前記回転部材が回転可能となること特徴とする現像剤補給容器。
【0014】
上記構成においては、容器本体装着動作に連動して、回転部材を回転可能に出来るため、ユーザーにとって非常に簡単で、しかも、迷わず回転部材を回転可能にできる。
【0015】
本出願に係る第2の発明は、本出願第1の発明において、前記回転部材は回転部材に一体的に設けられたロック部と、容器本体に一体的に設けられた被ロック部が係合することで回転不可に規制されることを特徴とする。
【0016】
上記構成においては、回転部材の回転規制を安価に行なうことが出来る。
【0017】
本出願に係る第3の発明は、本出願第1又は2の発明において、前記回転部材の駆動力は前記画像形成装置に設けられた駆動伝達ギアを介し前記封止部材へ伝達することを特徴とする。
【0018】
上記構成においては、前記回転部材の駆動が、前記封止部材に、本体装着前は伝達されないため、本体装着前に回転部材を誤って回すことによる封止部材の誤開封を防止できる。
【0019】
本出願に係る第4の発明は、本出願1〜3の発明において、前記現像剤補給容器は、前記回転部材を付勢する付勢手段を有し、前記回転部材は回転不可に規制される位置まで、前記付勢手段により付勢されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の現像剤補給容器。
【0020】
上記構成においては、誤って前記回転体を装着方向と略同一方向に移動してしまったときにおいても、前記付勢により前記回転体は回転不可に規制される位置に戻されるため、前記回転規制をより確かに行なえる。
【0021】
本出願に係る第5の発明は、本出願4の発明において、前記付勢手段は前記容器本体に一体的に設けられた樹脂バネであることを特徴とする。
【0022】
上記構成においては、安価に前記付勢手段を設けることができる。
【0023】
本出願に係る第6の発明は、本出願4の発明において、前記付勢手段は前記回転部材に一体的に設けられた樹脂バネであることを特徴とする。
【0024】
上記構成においては、安価に前記付勢手段を設けることができる。また、一般的に前記回転部材は容器本体より重量が少ないため、比較的高価な樹脂の選択も行なえ、結果として樹脂選択の自由度を高められる。
【0025】
本出願に係る第7の発明は、本出願1〜6の発明において、前記ロック部を、前記被ロック部との係合が解除された位置から被ロック部と係合する位置へと案内する案内部を設けたことを特徴とする。
【0026】
上記構成においては、たとえ装着前に誤ってロックを解除してしまった場合においても、ツマミ部を回すだけで簡単にロック状態に復帰させることが出来る。もちろん装着した状態からシャッターを閉じる方向へ回転部材を回転する動作においても、容易に再ロックさせることができ、一度装着して取り外した現像剤補給容器についても確実にロック状態を保つことができる。
【0027】
本出願に係る第8の発明は、本出願7の発明において、前記案内部は被ロック部に設けられたスロープであることを特徴とする。
【0028】
上記構成においては、簡単な構成でスムーズに再ロックを行なえる。
【0029】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について図面を用いて説明する。本発明第1の実施形態に係る現像剤補給容器について図1を用いて説明する。図1は第1の実施形態に係る現像剤補給容器の斜視図である。図1において1は容器本体、2は回転部材(以後ノブと記載する)、3はシャッター、4はパッキン部材をそれぞれ示す。
【0030】
<容器本体1>
図2を用いて容器本体1を説明する。図2−1は中空で筒状をなす容器本体であり、軸線方向一端側の周面には現像剤を排出する開口1aが設けられており、開口1aはシャッター3とパッキン部材4によって開閉自在に密閉される。なお、本実施例において、開口1aは長方形をなしている。
【0031】
また、容器本体の1端面には回転部材2を回転自在に係止するノブ固定部1bを設けている。図2−2はノブ固定部1bの拡大図である。ノブ固定部1bは円筒の二ヵ所が切り欠かれた形状をしており、その切り欠き部には係止面1c−1とスロープ面1c−2を有する凸部1cがそれぞれの切り欠き部に一ヵ所づつ、計二ヶ所設けている。
【0032】
また、ノブ固定部1bが設けられている端面には、ノブ2を遠ざけるように付勢する樹脂バネ1dを二つ設けている。
【0033】
また、前記開口1aの付近に、シャッター3を往復自在に取り付けるための周方向に平行な二つの断面コの字状のガイドリブ1eを設けている。
【0034】
容器本体1はプラスチックを射出成形、ブロー成形、インジェクションブロー成形等の方法で製造することが出来る。本実施の形態では容器本体1を上部材と下部材の二部材に分けて、対衝撃性ポリスチレンにて成形・製造し、両者を超音波溶着を行なうことで容器本体1を成形しているが、他の材料、及び製造方法であってもよい。
【0035】
<ノブ2>
次に図3を用いてノブ2を説明する。図3−1はノブ2の斜視図である。ノブ2は容器本体1のノブ固定部1bに回転自在に取り付けられる。ノブ2は円盤状のフランジ2aを有し、フランジ2aから奥側に突出するツマミ部2bを有する。ツマミ部2bはオペレーターがこれを持って現像剤容器を装着・脱着すると共に、ノブ2を回転させるときにもこの部分を持つ。フランジ2aの外周にはセグメントギア2cを設けている。
【0036】
また、ツマミ部2bのフランジ2aに対して反対側にはカギ状リブ2dを設けている。図3−2にカギ状リブ2d側から見たノブ2を、また、図3−2のA−A断面図を図3−3に示す。このカギ状リブ2dの面2d−1と容器本体1のノブ固定部1bが係止することで、ノブ2は容器本体1とスラスト方向に対して係止される。
【0037】
<ノブと容器本体の回転方向のロック>
ノブ2は部分的にしかギアを有していないため、前記装着・脱着動作において、ノブのセグメントギア2cが現像器側ギア10と係合する時点でノブの回転角度位置(位相)は所定の位置になければならない。これを確実ならしめるために、現像剤容器の装着前にはノブを回転出来ないようにロックし、装着後にロック解除してノブが回転できるようにするロック手段が必要になる。
【0038】
ノブ2の回転方向のロックに関してはスラスト方向と同じく、カギ状リブ2dとノブ固定部1bに設けられた凸部1cとの係合で行なう。ノブ側カギ状リブ2dは面2d−1で容器本体1とスラスト方向に対して係止している一方で、面2d−2で容器本体1の凸部1cの面1c−1とが係合し、ノブ2の回転方向のロックを行なっている。なお、ノブ2は容器本体1に設けたれた樹脂バネ1dにより容器本体1から離れる方向に維持されているため、通常、カギ状リブ2dの面2d−2と凸部1cの面1c−1は常に係合している。
【0039】
<シャッター3>
次に図4を用いてシャッター3を説明する。図4はシャッター3の斜視図である。シャッター3は容器本体1の外周面に沿った円弧状をなし、両端縁には断面コの字状のガイド部3bを有する。そして容器本体1の開口1aの近傍に設けたガイドリブ1eと係合して容器本体1の周方向に往復自在に取り付けられる。なお、シャッター3にもセグメントギア3aが設けられている。
【0040】
<パッキン部材4>
容器本体1のシャッター3に挟まれるように、パッキン部材4が設けられており、シャッター3でパッキン部材4を圧縮することで開口1aを密閉している。
【0041】
<樹脂バネ1d>
本実施例においては容器本体1に樹脂バネ1dを二つ設けたが、一つでもよく三つ以上でもよい。ノブのぐらつきを考慮すると、二つ以上が好ましい。これら樹脂バネの付勢力の合計はノブと容器本体を相対的に近づく方向に移動させるために必要な力である。この力をノブ押し込み力とすると、このノブ押し込み力は、現像剤補給容器を現像装置に装着するときの力よりも大きくなくてはならない。もし、前記力関係が逆転したとすると、現像剤補給容器を現像装置に装着している途中においてノブは容器本体1と近づく方向に移動してしまい、カギ状リブ2dの面2d−2と凸部1cの面1c−1の面の係合が解除されてしまう。その結果、ノブは自由に回転でき、ノブの回転方向のロックが行なえなくなってしまう。
【0042】
本実施例においては、ノブ押し込み力は2.5〜3.5kgfであった。この値は現像剤補給容器装着力の約1.5倍〜2倍の値であった。
【0043】
<現像剤補給容器の装着・脱着>
次に図5、図6、図7、を用いて現像剤補給容器を現像装置に装着及び脱着する状況を説明する。なお、図5は現像剤補給容器を現像装置に装着する前の状態、図6は現像剤補給容器を現像装置に挿入した直後の状態、図7は現像剤補給容器を現像装置に挿入し、シャッターを開封した後の状態を示す。
【0044】
<装着>
まず現像剤補給容器の装着について説明する。オペレーターは現像剤補給容器のノブ2のツマミ部2bを持ち、ノブ2を手前側にして現像剤補給容器を現像装置へと挿入していく。この状態が図5−1である。
【0045】
その後、現像剤補給容器を挿入していくと、まず現像剤補給容器のシャッター3と現像器側のシャッター11とが係合する。次いで容器側シャッター3のセグメントギア3aと現像器側ギア10とが係合する。そして最後にノブ2のセグメントギア2cが現像器側ギア10と係合する。この状態が図6である。現像器側ギアは図5−2のように段ギアとなっており、挿入方向下流側の部分の歯先円直径が大きくなっている。そしてシャッター3のセグメントギア3aが歯先円直径の大きい部分と、ノブ2のセグメントギア2cが歯先円直径の小さい部分とそれぞれ係合するようになっている。
【0046】
現像剤補給容器が現像器に完全に装着されると、容器本体1と現像器が容器挿入方向に固定される。それによりノブ2は樹脂バネ1cの付勢力に抗して容器本体1とノブ2が近づく方向に移動させることができる。図6−2はノブ2を移動させる前の状態、図6−3はノブ2を移動させた後の状態をそれぞれ示す。ノブ2は容器本体1へ近づく方向にカギ状リブ2dと凸部1cの係合寸法以上に移動され、これにより、ノブ2のカギ状リブ2dと凸部1cとの係合は解除され、ノブ2は自由に回転できるようになる。
【0047】
次にオペレーターがノブ2のツマミ部2bを持って時計回りに60°回転させる。すると回転による駆動力はノブ2のセグメントギア2cから現像器側段ギア10を介してシャッターのセグメントギア3aへと伝達される。このように伝達された駆動力によって、シャッター3は容器本体1のガイドリブ1eに係合しながら円周方向にスライド移動する。その時、現像器側シャッター11は現像剤容器のシャッター3のスライド移動に連動する。このため、現像剤容器の開口1a、現像器側シャッターの開口(不図示)、現像剤受け入れ部の開口(不図示)が同時に開放され、現像器への現像剤の補給が可能となる。この状態が図7である。
【0048】
続いて現像剤補給容器の取り外しについて説明する。オペレーターはまずノブ2のツマミ部2bを持って反時計方向に60°回転する。これにより前記と逆向きの駆動力が伝達され、シャッター3が前記と逆方向にスライド移動して現像剤容器の開口1a、現像器側シャッターの開口、現像剤受け入れ部の開口が同時に閉止される。オペレーターはノブ2のツマミ部2bを持って現像剤補給容器を現像装置から取り出す。
【0049】
ノブ2と容器本体1との回転方向のロックに関しては、開封時においてノブ2の回転を規制していた凸部1cは、封止時においては規制しないように反対側はスロープ面1c−2を有している。そのため封止時はノブ2を容器装着方向に押し込むことなく、そのまま反時計周りに回転させることができ、ノブ2に設けられたカギ状リブ2dが凸部1cを通りすぎた後、樹脂バネ1dの付勢力により、ノブ2は容器本体1から離れる方向に移動し、再び、ノブ2は回転不可に規制される。
【0050】
ノブ2のロック構成について図8を用いて更に詳細に説明する。
【0051】
図8は容器本体1のノブ固定部1b、凸部1c、樹脂バネ1d及びノブ2の断面図である。
【0052】
なお、見やすいように、容器本体1側の部材は黒く色付けした。
【0053】
図8−1は現像剤補給容器を現像器へ装着した直後の状態、図8−2はノブ2を容器本体1へ近づく方向へ移動させた状態、図8−3は移動後、僅かにノブ2を回転させた状態、図8−4はノブ2を完全に回転し終わった(60°回転)状態を示している。
【0054】
図8−1においてノブ2は樹脂バネ1dの付勢力により、容器本体1から離れる方向に移動させられている。容器本体1とノブ2のクリアランスをLとすると本実施例においてはL=2mmである。また、凸部1cとカギ状突起の係止面2d−2との係合幅をlとすると、本実施例においてl=1.5mmである。ノブ2の回転方向のロック解除の構成上、凸部の係合幅lより、クリアランスLは必ず大きくしなくてはならない。
【0055】
図8−2において、ノブ2は容器本体1に近づく方向にLの距離を移動される。Lは凸部1cとカギ状突起の係止面2d−2との係合幅であるlより大きいため、凸部1cとカギ状突起の係止面2d−2の係合は解除される。
【0056】
図8−3において、凸部1cとカギ状突起の係止面2d−2の係合は解除されたため、ノブ2は回転できるようになり、カギ状突起2dが凸部1cの下をくぐり抜けるように回転をする。
【0057】
図8−4において、カギ状突起のノブ固定部1bとの係止面である2d−1が完全に凸部1cを通過し、再び、樹脂バネ1dの付勢力によりノブは容器本体1から離れる方向へと移動される。
【0058】
このようにノブ2を完全に回転させ終わった後、ノブ2はスラスト方向において、初期に回転が規制されていた位置まで戻る構成になっている。このような構成にすることで、ノブ2が60°回転された状態で長期間放置された場合でも、樹脂バネの劣化を少なくすることができる。
【0059】
〔第2の実施形態〕
次に,本発明第2の実施例に関わるトナー補給容器について図9を用いて説明する。
【0060】
図9は本発明第2の実施例におけるノブ2の斜視図である。本発明第2の実施例はノブ2及び容器本体1の構成が違うだけで、他の構成に関しては第1の実施例と同じである。
【0061】
図9に示したようにノブ2には実施例1同様に円盤状のフランジ2a、ツマミ部2b、セグメントギア2c、カギ状リブ2dを設けている。更に本実施例のノブ2には樹脂バネ2eがノブと一体的に設けられている。
【0062】
ノブ2に樹脂バネ2eが設けられていることから、実施例1において容器本体1に設けられていた樹脂バネ1dは本実施例の容器本体1には設ける必要がない。
【0063】
このような構成にすることで、例えば、ノブ2と容器本体1の付勢力が弱くノブと容器本体の回転規制が不安であるとき、ノブ2の材質を機械的強度の強い材質に変更するという方法も一つの手段である。この場合、比較的コストの高い材質を選択したとしても、容器本体に対しノブ2はその重量が少ないため、そのコストアップを抑制することが出来る。
【0064】
つまり、このような構成にすることで、樹脂選択の自由度をアップさせることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る現像剤補給容器の斜視図。
【図2】1 容器本体1の斜視図。
2 ノブ固定部1bの拡大図。
【図3】1 ノブ2の斜視図。
2 カギ状リブ2d側から見たノブ2の図。
3 2のA−A断面図。
【図4】シャッター3の斜視図。
【図5】1 現像剤補給容器を現像装置に装着する前の状態を示した図。
2 現像器側ギアの詳細図。
【図6】1 現像剤補給容器を現像装置に装着した後の状態を示した図。
2 ノブ2を移動させる前の状態を示した図。
3 ノブ2を移動させた後の状態を示した図。
【図7】シャッター開封後の状態を示した図。
【図8】容器本体1のノブ固定部1b、凸部1c、樹脂バネ1d及びノブ2の断面図。
1 現像剤補給容器を現像装置に装着した後の状態を示した図。
2 ノブ2を移動させた後の状態を示した図。
3 ノブ2を回動させている状態を示した図。
4 ノブ2の回動が終了した後の状態を示した図。
【図9】第2の実施の形態に係るノブ2の斜視図。
【符号の説明】
1 容器本体
1a 開口
1b ノブ固定部
1c 凸部
1d 樹脂バネ
1e ガイドリブ
2 ノブ
2a フランジ
2b ツマミ部
2c セグメントギア
2d カギ状リブ
2e 樹脂バネ
3 シャッター
3a セグメントギア
4 パッキン部材
10 現像器側ギア
11 現像器側シャッター
L クリアランス
l 係合幅
Claims (8)
- 画像形成装置に現像剤を補給する現像剤補給容器において、
現像剤を収納する容器本体と、
収納された現像剤を排出するため、容器本体に設けられた排出口と、
前記容器本体に回転可能に取り付けられ、駆動を伝達するギアを備えた回転部材と、
前記容器本体に回転可能に取り付けられ、駆動を受けるギアを備え、前記排出口を開封可能に封止する封止部材とを備え、
前記回転部材は容器本体を画像形成装置に装着する前は回転不可に規制されていて、装着後に容器本体と回転部材とが容器挿入方向と略同一方向に相対的に移動することで前記回転部材が回転可能となること特徴とする現像剤補給容器。 - 前記回転部材は回転部材に一体的に設けられたロック部と、容器本体に一体的に設けられた被ロック部が係合することで回転不可に規制されることを特徴とする請求項1に記載の現像剤補給容器。
- 前記回転部材の駆動力は前記画像形成装置に設けられた駆動伝達ギアを介し前記封止部材へ伝達することを特徴とする請求項1又は2に記載の現像剤補給容器。
- 前記現像剤補給容器は、前記回転部材を付勢する付勢手段を有し、前記回転部材は回転不可に規制される位置まで、前記付勢手段により付勢されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の現像剤補給容器。
- 前記付勢手段は前記容器本体に一体的に設けられた樹脂バネであることを特徴とする請求項4に記載の現像剤補給容器。
- 前記付勢手段は前記回転体に一体的に設けられた樹脂バネであることを特徴とする請求項4に記載の現像剤補給容器。
- 前記ロック部を、前記被ロック部との係合が解除された位置から被ロック部と係合する位置へと案内する案内部を設けたことを特徴とする請求項1〜6の何れか1つに記載の現像剤補給容器。
- 前記案内部は被ロック部に設けられたスロープであることを特徴とする請求項7記載の現像剤補給容器。
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Cited By (1)
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JP2007093737A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Oki Data Corp | 現像剤カートリッジ、画像形成ユニット及び画像形成装置 |
-
2003
- 2003-06-20 JP JP2003175851A patent/JP2005010561A/ja not_active Withdrawn
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