JP2005008259A - ブリスター包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的小量の液体状、顆粒状、粉体状等の内容物を収納し、容易に開封して取り出しあるいは注出することができ、かつ、輸送等の流通時にも内容物を安全に収納することができるブリスター包装体を提供することにある。
【解決手段】本発明は、容器本体が熱可塑性プラスチックシートを成形してなる収納部と外周部からなり、収納部に内容物を収納後、蓋体を容器本体の外周部に熱接着して収納部を封止したブリスター包装体において、外周部を折り曲げ、収納部を2分割して収納部に注出口を形成するために、容器本体を2分する半切れ線が収納部および外周部に渡って一直線状に設けられ、外周部の半切れ線上に凸状の補強部が設けられていることを特徴とするブリスター包装体であり、補強部が、収納部を挟んだ位置となる両外周部にそれぞれ1ヶ所ずつ設けられていることを特徴としている。また、収納部が端部に棒状の突出部を有し、該突出部にかかる位置に半切れ線が設けられていることを特徴としている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、容器本体が熱可塑性プラスチックシートを成形してなる収納部と外周部からなり、収納部に内容物を収納後、蓋体を容器本体の外周部に熱接着して収納部を封止したブリスター包装体において、外周部を折り曲げ、収納部を2分割して収納部に注出口を形成するために、容器本体を2分する半切れ線が収納部および外周部に渡って一直線状に設けられ、外周部の半切れ線上に凸状の補強部が設けられていることを特徴とするブリスター包装体であり、補強部が、収納部を挟んだ位置となる両外周部にそれぞれ1ヶ所ずつ設けられていることを特徴としている。また、収納部が端部に棒状の突出部を有し、該突出部にかかる位置に半切れ線が設けられていることを特徴としている。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は比較的少量の医薬品、化粧品、食品、調味料等を収納するブリスター包装体に関するものであり、詳しくは、液体状、顆粒状、粉体状等の内容物を収納し、簡単な操作で収納された内容物の取り出しあるいは注出することを可能にしたブリスター包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、比較的少量の液体状、顆粒状、粉体状等の内容物を収納する包装形態として、熱可塑性プラスチックシートを成形して内容物を収納する収納部を設けた容器本体に、収納部に内容物を収納した後、プラスチックフィルム等からなる蓋体を容器本体に熱接着して収納部を封止したブリスター包装体が広く使用されている。
【0003】
このブリスター包装体を開封して中から収納した内容物を取り出しあるいは注出するには、容器本体から蓋体を引き剥がす方法が広く行われている。また、開封しやすいという点から、図3−aに示すように、収納部11を2分割して外周部12を横断する一直線上に半切れ線lが設けられ、図3−bに示すように、容器本体10を蓋体20ごと半切れ線lを折り曲げて容器本体10の収納部11の一部を割って注出口2を形成する方法が行われている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−179137号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方法では、開封は容易であるが、容器本体に半切れ線を入れているため、輸送等の流通時に折れてしまい、特に、内容物が液体の場合に内容物が漏れ出してしまうという問題がある。
【0006】
本発明は、容器本体と蓋体とからなるブリスター包装体に関して以上のような問題点に着目してなされたもので、比較的小量の液体状、顆粒状、粉体状等の内容物を収納し、容易に開封して取り出しあるいは注出することができ、かつ、輸送等の流通時にも内容物を安全に収納することができるブリスター包装体を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべくなされた本発明は、容器本体が熱可塑性プラスチックシートを成形してなる収納部と外周部からなり、前記収納部に内容物を収納後、蓋体を前記容器本体の前記外周部に熱接着して前記収納部を封止したブリスター包装体において、前記外周部を折り曲げ、前記収納部を2分割して前記収納部に注出口を形成するために、前記容器本体を2分する半切れ線が前記収納部および前記外周部に渡って一直線状に設けられ、前記外周部の前記半切れ線上に凸状の補強部が設けられていることを特徴とするブリスター包装体であり、前記補強部が、前記収納部を挟んだ位置となる両外周部にそれぞれ1ヶ所ずつ設けられていることを特徴としている。
【0008】
また、前記収納部が端部に棒状の突出部を有し、該突出部にかかる位置に前記半切れ線が設けられていることを特徴としている。
【0009】
このように、本発明は、容器本体と蓋体とからなるブリスター包装体に関して、容器本体の収納部に注出口を形成するために、外周部を折り曲げ、収納部を2分割する半切れ線を一直線状に設け、収納部を挟むそれぞれの外周部の半切れ線上に凸状の補強部を設けたことにより、使用前の段階では折れて内容物が漏れ出すことを防いでおり、使用する時には、安全に内容物を取り出しあるいは注出する注出口を形成することができるブリスター包装体を得ることができるものである。また、収納部が端部に棒状の突出部を有し、該突出部にかかる位置に半切れ線を設けることによって、小さな注出口とすることができ、内容物を少量ずつ取り出しあるいは注出することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明のブリスター包装体の実施の形態について実施例に基づいて以下に詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明のブリスター包装体の実施の形態の一実施例を示す斜視図である。ブリスター包装体1は、熱可塑性プラスチックシートを成形して内容物30を収納する収納部11と外周部12と補強部13からなる容器本体10に、内容物30を収納部11に収納後、蓋体20を容器本体10の外周部12に熱接着して収納部11を封止した構造である。また、容器本体10には、従来のブリスター包装体と同様に収納部11を2分割して外周部12を横断する一直線状に半切れ線Lが設けられているが、本発明のブリスター包装体1では、図1−aに示すように、収納部11を挟むそれぞれの外周部12の半切れ線L上に凸状の補強部13、13が設けられている。このブリスター包装体1は、図1−bに示すように、半切れ線Lを蓋体20側に折り曲げることにより、容器本体10の収納部11の一部が割られ、注出口2が形成されるが、この補強部13を設けることにより、半切れ線Lを補強することができ、ブリスター包装体1を容易に開封して取り出しあるいは注出することができると共に、開封する前の段階では、半切れ線Lが簡単に折れることがないように防いでいる。
【0012】
本発明のブリスター包装体の容器本体10は、内容物30を収納する収納部11と、蓋体20と熱接着する外周部12と、凸状の補強部13からなっている。この容器本体10は、真空成形法、圧空成形法、あるいは真空、圧空成形法等の公知のシート成形法により、上記の熱可塑性プラスチックシートを成形して形成される。収納部11の形状、寸法等は、特に限定されるもではないが、内容物30を少しずつ注出しやすくするためには、図2に示すように、収納部11の端部を棒状に突出した突出部11aとし、そして、この突出部11aに容器本体20の半切れ線Lが位置するようにすることが好ましい。このように収納部11の突出部11aと半切れ線Lの位置を合わせることによって、半切れ線Lを折り曲げて収納部11を分割して注出口2を形成した時に、注出口2が収納部11の端部の突出部11aの位置になり、注出口2を小さくすることができ、内容物30を少しずつ容易に取り出しあるいは注出することができる。
【0013】
また、収納部11を挟むそれぞれの外周部12の半切れ線L上には、凸状の補強部13、13が設けられている。この補強部13は、収納部11を挟んで両外周部12にそれぞれ1ヶ所ずつ設けることが、開口する時の力のバランスを保つために好ましい。補強部13の大きさは、大きすぎると開封しにくくなり、小さすぎると補強の効果がなくなり、容器本体10の大きさに合わせて適宜設定することができる。この補強部13の形状は、特に、限定されるものではない。
【0014】
容器本体10を形成する熱可塑性プラスチックシートとしては、ポリ塩化ビニール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等の一般的に公知のブリスター包装体に使用するプラスチックシートを使用することができる。内容物30がガスバリア性を必要とする場合には、上記プラスチックシートにエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデンコートフィルム等のガスバリア性を有するフィルム等を積層した積層プラスチックシートも使用することができる。また、熱可塑性プラスチックシートの厚みは、内容物30の容量によって適宜設定することができるが、0.1〜1.0mmの範囲が好ましい。
【0015】
本発明のブリスター包装体の蓋体20は、容器本体10の外周部12に熱接着し、容器本体10の収納部11を封止している。
【0016】
蓋体20に使用する材料は、基材として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、無機若しくは無機酸化物が蒸着されたポリエチレンテレフタレート、金属若しくは金属酸化物が蒸着されたポリエチレンテレフタレート、ナイロン、紙、アルミニウム箔等、あるいはこれらの積層体を使用することができ、内容物30を保護するためのバリアー層としては、例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデンコートポリプロピレン等を使用することができ、上記の熱可塑性プラスチックシートを成形して形成された容器本体10に熱接着させるためのシール層としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、アイオノマー樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル酸樹脂、メタクリル酸樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、ポリアクリロニトリル、非晶性ポリエステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の単体ないし複合体を使用することができる。また、蓋体20の厚みは100〜500μmの範囲が好ましく使用できる。
【0017】
本発明のブリスター包装体を製造する方法は、つぎの通りである。
【0018】
容器本体10と蓋体20を、それぞれ別の製造工程で作製する。容器本体10を、上記の熱可塑性プラスチックシートを使用して、真空成形法、圧空成形法、あるいは真空、圧空成形法等のシート成形法により、収納部11および補強部13を所定の形状および位置に形成し、その後、所定の外形に打ち抜いて作製する。また、同一工程あるいは別工程で、外周部12、補強部13、収納部11に渡って一直線状に半切れ線Lを表面側から設ける。この半切れ線Lは切れ刃を用いた打ち抜き加工、あるいはレーザー加工によって設けることができる。
【0019】
つぎに、蓋体20を、押出しラミネーション、ドライラミネーション、各種コーティング等により積層して作製し、所定形状に打ち抜くことにより製造することができる。
【0020】
このようにして製造した容器本体10と蓋体20を用いて、容器本体10の収納部11に内容物30を収納し、蓋体20を容器本体10の外周部12に熱接着して内容物30を収納した収納部11を封止し、内容物30が収納された本発明のブリスター包装体1を製造することができる。
【0021】
本発明のブリスター包装体1において、収納された内容物を注出する方法は、容器本体10を熱接着された蓋体20と共に、図1−aに示すように、半切れ線Lで蓋体20側に折り曲げて、同時に容器本体10の収納部11の突出部11aを2分割することによって、収納部11に注出口2を形成することができる。そして、この注出口2から、図1−bに示すように、収納部11に収納された内容物30を取り出しあるいは注出することができる。
【0022】
本発明のブリスター包装体に収納する内容物は、液体状、顆粒状、粉体状の医薬品、化粧品、調味料等の食品、健康食品、洗剤等の雑貨品等に使用することができる。また、それらの試供品には好適に使用することができる。
【0023】
【実施例】
つぎに、本発明のブリスター包装体について、以下に具体例をあげてさらに説明する。
【0024】
実施例として、内容物が顆粒状の健康食品の試供品であるブリスター包装体を作製した。まず、未延伸ポリプロピレン単体シート100μmを使用して、真空成形により、収納部と外周部からなる容器本体を作製した。収納部を端部に棒状の突出部を有する形状とした。また、収納部の両側に位置する外周部の所定の位置に1ヶ所ずつ凸状の補強部を設けた。そして、レーザー加工により、外面側から外周部、補強部、収納部に渡って一直線状に半切れ線を入れた。つぎに、ポリエチレンテレフタレート12μmに、エチレン−酢酸ビニル共重合体50μmをラミネートした積層体を使用して、容器本体と同一形状に打ち抜いて蓋体を作製した。ついで、容器本体の収納部に内容物を収納した後、蓋体を外周部で熱接着して収納部を封止して本発明のブリスター包装体を製造した。このブリスター包装体の一部を半切れ線で蓋体側に折り曲げ、容器本体の収納部の一部を割って注出口として、内容物を取り出すことができた。
【0025】
【発明の効果】
このように、本発明のブリスター包装体は、容器本体と蓋体とからなり、容器本体の収納部に注出口を形成するために、外周部を折り曲げ、収納部を2分割する半切れ線を一直線状に設け、収納部を挟むそれぞれの外周部の半切れ線上に凸状の補強部を設けたことにより、使用前の段階では折れて内容物が漏れ出すことを防いでおり、使用する時には、安全に内容物を取り出しあるいは注出する注出口を形成することができるという効果を有している。また、収納部が端部に棒状の突出部を有し、該突出部にかかる位置に半切れ線を設けることによって、小さな注出口とすることができ、内容物を少量ずつ取り出しあるいは注出することができるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブリスター包装体の実施の形態の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明のブリスター包装体の実施の形態の一実施例の容器本体を示す概略平面図である。
【図3】従来のブリスター包装体の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ブリスター包装体
P 従来のブリスター包装体
2 注出口
10 容器本体
11 収納部
11a 突出部
12 外周部
13 補強部
20 蓋体
30 内容物
L 半切れ線
l 半切れ線(従来のブリスター包装体)
【発明の属する技術分野】
本発明は比較的少量の医薬品、化粧品、食品、調味料等を収納するブリスター包装体に関するものであり、詳しくは、液体状、顆粒状、粉体状等の内容物を収納し、簡単な操作で収納された内容物の取り出しあるいは注出することを可能にしたブリスター包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、比較的少量の液体状、顆粒状、粉体状等の内容物を収納する包装形態として、熱可塑性プラスチックシートを成形して内容物を収納する収納部を設けた容器本体に、収納部に内容物を収納した後、プラスチックフィルム等からなる蓋体を容器本体に熱接着して収納部を封止したブリスター包装体が広く使用されている。
【0003】
このブリスター包装体を開封して中から収納した内容物を取り出しあるいは注出するには、容器本体から蓋体を引き剥がす方法が広く行われている。また、開封しやすいという点から、図3−aに示すように、収納部11を2分割して外周部12を横断する一直線上に半切れ線lが設けられ、図3−bに示すように、容器本体10を蓋体20ごと半切れ線lを折り曲げて容器本体10の収納部11の一部を割って注出口2を形成する方法が行われている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−179137号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方法では、開封は容易であるが、容器本体に半切れ線を入れているため、輸送等の流通時に折れてしまい、特に、内容物が液体の場合に内容物が漏れ出してしまうという問題がある。
【0006】
本発明は、容器本体と蓋体とからなるブリスター包装体に関して以上のような問題点に着目してなされたもので、比較的小量の液体状、顆粒状、粉体状等の内容物を収納し、容易に開封して取り出しあるいは注出することができ、かつ、輸送等の流通時にも内容物を安全に収納することができるブリスター包装体を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべくなされた本発明は、容器本体が熱可塑性プラスチックシートを成形してなる収納部と外周部からなり、前記収納部に内容物を収納後、蓋体を前記容器本体の前記外周部に熱接着して前記収納部を封止したブリスター包装体において、前記外周部を折り曲げ、前記収納部を2分割して前記収納部に注出口を形成するために、前記容器本体を2分する半切れ線が前記収納部および前記外周部に渡って一直線状に設けられ、前記外周部の前記半切れ線上に凸状の補強部が設けられていることを特徴とするブリスター包装体であり、前記補強部が、前記収納部を挟んだ位置となる両外周部にそれぞれ1ヶ所ずつ設けられていることを特徴としている。
【0008】
また、前記収納部が端部に棒状の突出部を有し、該突出部にかかる位置に前記半切れ線が設けられていることを特徴としている。
【0009】
このように、本発明は、容器本体と蓋体とからなるブリスター包装体に関して、容器本体の収納部に注出口を形成するために、外周部を折り曲げ、収納部を2分割する半切れ線を一直線状に設け、収納部を挟むそれぞれの外周部の半切れ線上に凸状の補強部を設けたことにより、使用前の段階では折れて内容物が漏れ出すことを防いでおり、使用する時には、安全に内容物を取り出しあるいは注出する注出口を形成することができるブリスター包装体を得ることができるものである。また、収納部が端部に棒状の突出部を有し、該突出部にかかる位置に半切れ線を設けることによって、小さな注出口とすることができ、内容物を少量ずつ取り出しあるいは注出することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明のブリスター包装体の実施の形態について実施例に基づいて以下に詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明のブリスター包装体の実施の形態の一実施例を示す斜視図である。ブリスター包装体1は、熱可塑性プラスチックシートを成形して内容物30を収納する収納部11と外周部12と補強部13からなる容器本体10に、内容物30を収納部11に収納後、蓋体20を容器本体10の外周部12に熱接着して収納部11を封止した構造である。また、容器本体10には、従来のブリスター包装体と同様に収納部11を2分割して外周部12を横断する一直線状に半切れ線Lが設けられているが、本発明のブリスター包装体1では、図1−aに示すように、収納部11を挟むそれぞれの外周部12の半切れ線L上に凸状の補強部13、13が設けられている。このブリスター包装体1は、図1−bに示すように、半切れ線Lを蓋体20側に折り曲げることにより、容器本体10の収納部11の一部が割られ、注出口2が形成されるが、この補強部13を設けることにより、半切れ線Lを補強することができ、ブリスター包装体1を容易に開封して取り出しあるいは注出することができると共に、開封する前の段階では、半切れ線Lが簡単に折れることがないように防いでいる。
【0012】
本発明のブリスター包装体の容器本体10は、内容物30を収納する収納部11と、蓋体20と熱接着する外周部12と、凸状の補強部13からなっている。この容器本体10は、真空成形法、圧空成形法、あるいは真空、圧空成形法等の公知のシート成形法により、上記の熱可塑性プラスチックシートを成形して形成される。収納部11の形状、寸法等は、特に限定されるもではないが、内容物30を少しずつ注出しやすくするためには、図2に示すように、収納部11の端部を棒状に突出した突出部11aとし、そして、この突出部11aに容器本体20の半切れ線Lが位置するようにすることが好ましい。このように収納部11の突出部11aと半切れ線Lの位置を合わせることによって、半切れ線Lを折り曲げて収納部11を分割して注出口2を形成した時に、注出口2が収納部11の端部の突出部11aの位置になり、注出口2を小さくすることができ、内容物30を少しずつ容易に取り出しあるいは注出することができる。
【0013】
また、収納部11を挟むそれぞれの外周部12の半切れ線L上には、凸状の補強部13、13が設けられている。この補強部13は、収納部11を挟んで両外周部12にそれぞれ1ヶ所ずつ設けることが、開口する時の力のバランスを保つために好ましい。補強部13の大きさは、大きすぎると開封しにくくなり、小さすぎると補強の効果がなくなり、容器本体10の大きさに合わせて適宜設定することができる。この補強部13の形状は、特に、限定されるものではない。
【0014】
容器本体10を形成する熱可塑性プラスチックシートとしては、ポリ塩化ビニール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等の一般的に公知のブリスター包装体に使用するプラスチックシートを使用することができる。内容物30がガスバリア性を必要とする場合には、上記プラスチックシートにエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデンコートフィルム等のガスバリア性を有するフィルム等を積層した積層プラスチックシートも使用することができる。また、熱可塑性プラスチックシートの厚みは、内容物30の容量によって適宜設定することができるが、0.1〜1.0mmの範囲が好ましい。
【0015】
本発明のブリスター包装体の蓋体20は、容器本体10の外周部12に熱接着し、容器本体10の収納部11を封止している。
【0016】
蓋体20に使用する材料は、基材として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、無機若しくは無機酸化物が蒸着されたポリエチレンテレフタレート、金属若しくは金属酸化物が蒸着されたポリエチレンテレフタレート、ナイロン、紙、アルミニウム箔等、あるいはこれらの積層体を使用することができ、内容物30を保護するためのバリアー層としては、例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデンコートポリプロピレン等を使用することができ、上記の熱可塑性プラスチックシートを成形して形成された容器本体10に熱接着させるためのシール層としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、アイオノマー樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル酸樹脂、メタクリル酸樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、ポリアクリロニトリル、非晶性ポリエステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の単体ないし複合体を使用することができる。また、蓋体20の厚みは100〜500μmの範囲が好ましく使用できる。
【0017】
本発明のブリスター包装体を製造する方法は、つぎの通りである。
【0018】
容器本体10と蓋体20を、それぞれ別の製造工程で作製する。容器本体10を、上記の熱可塑性プラスチックシートを使用して、真空成形法、圧空成形法、あるいは真空、圧空成形法等のシート成形法により、収納部11および補強部13を所定の形状および位置に形成し、その後、所定の外形に打ち抜いて作製する。また、同一工程あるいは別工程で、外周部12、補強部13、収納部11に渡って一直線状に半切れ線Lを表面側から設ける。この半切れ線Lは切れ刃を用いた打ち抜き加工、あるいはレーザー加工によって設けることができる。
【0019】
つぎに、蓋体20を、押出しラミネーション、ドライラミネーション、各種コーティング等により積層して作製し、所定形状に打ち抜くことにより製造することができる。
【0020】
このようにして製造した容器本体10と蓋体20を用いて、容器本体10の収納部11に内容物30を収納し、蓋体20を容器本体10の外周部12に熱接着して内容物30を収納した収納部11を封止し、内容物30が収納された本発明のブリスター包装体1を製造することができる。
【0021】
本発明のブリスター包装体1において、収納された内容物を注出する方法は、容器本体10を熱接着された蓋体20と共に、図1−aに示すように、半切れ線Lで蓋体20側に折り曲げて、同時に容器本体10の収納部11の突出部11aを2分割することによって、収納部11に注出口2を形成することができる。そして、この注出口2から、図1−bに示すように、収納部11に収納された内容物30を取り出しあるいは注出することができる。
【0022】
本発明のブリスター包装体に収納する内容物は、液体状、顆粒状、粉体状の医薬品、化粧品、調味料等の食品、健康食品、洗剤等の雑貨品等に使用することができる。また、それらの試供品には好適に使用することができる。
【0023】
【実施例】
つぎに、本発明のブリスター包装体について、以下に具体例をあげてさらに説明する。
【0024】
実施例として、内容物が顆粒状の健康食品の試供品であるブリスター包装体を作製した。まず、未延伸ポリプロピレン単体シート100μmを使用して、真空成形により、収納部と外周部からなる容器本体を作製した。収納部を端部に棒状の突出部を有する形状とした。また、収納部の両側に位置する外周部の所定の位置に1ヶ所ずつ凸状の補強部を設けた。そして、レーザー加工により、外面側から外周部、補強部、収納部に渡って一直線状に半切れ線を入れた。つぎに、ポリエチレンテレフタレート12μmに、エチレン−酢酸ビニル共重合体50μmをラミネートした積層体を使用して、容器本体と同一形状に打ち抜いて蓋体を作製した。ついで、容器本体の収納部に内容物を収納した後、蓋体を外周部で熱接着して収納部を封止して本発明のブリスター包装体を製造した。このブリスター包装体の一部を半切れ線で蓋体側に折り曲げ、容器本体の収納部の一部を割って注出口として、内容物を取り出すことができた。
【0025】
【発明の効果】
このように、本発明のブリスター包装体は、容器本体と蓋体とからなり、容器本体の収納部に注出口を形成するために、外周部を折り曲げ、収納部を2分割する半切れ線を一直線状に設け、収納部を挟むそれぞれの外周部の半切れ線上に凸状の補強部を設けたことにより、使用前の段階では折れて内容物が漏れ出すことを防いでおり、使用する時には、安全に内容物を取り出しあるいは注出する注出口を形成することができるという効果を有している。また、収納部が端部に棒状の突出部を有し、該突出部にかかる位置に半切れ線を設けることによって、小さな注出口とすることができ、内容物を少量ずつ取り出しあるいは注出することができるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブリスター包装体の実施の形態の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明のブリスター包装体の実施の形態の一実施例の容器本体を示す概略平面図である。
【図3】従来のブリスター包装体の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ブリスター包装体
P 従来のブリスター包装体
2 注出口
10 容器本体
11 収納部
11a 突出部
12 外周部
13 補強部
20 蓋体
30 内容物
L 半切れ線
l 半切れ線(従来のブリスター包装体)
Claims (3)
- 容器本体が熱可塑性プラスチックシートを成形してなる収納部と外周部からなり、前記収納部に内容物を収納後、蓋体を前記容器本体の前記外周部に熱接着して前記収納部を封止したブリスター包装体において、
前記外周部を折り曲げ、前記収納部を2分割して前記収納部に注出口を形成するために、前記容器本体を2分する半切れ線が前記収納部および前記外周部に渡って一直線状に設けられ、前記外周部の前記半切れ線上に凸状の補強部が設けられていることを特徴とするブリスター包装体。 - 前記補強部が、前記収納部を挟んだ位置となる両外周部にそれぞれ1ヶ所ずつ設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブリスター包装体。
- 前記収納部が端部に棒状の突出部を有し、該突出部にかかる位置に前記半切れ線が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブリスター包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003177203A JP2005008259A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | ブリスター包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003177203A JP2005008259A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | ブリスター包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005008259A true JP2005008259A (ja) | 2005-01-13 |
Family
ID=34099857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003177203A Withdrawn JP2005008259A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | ブリスター包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005008259A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008087829A (ja) * | 2006-10-03 | 2008-04-17 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 成形包装体用多層シート、成形包装体及びその製造方法 |
JP2012512789A (ja) * | 2008-12-19 | 2012-06-07 | インターベツト・インターナシヨナル・ベー・ベー | 液体を保管するのに適したパッケージ |
JP2017065737A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 株式会社フジシール | 包装体 |
-
2003
- 2003-06-20 JP JP2003177203A patent/JP2005008259A/ja not_active Withdrawn
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A621 | Written request for application examination |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070402 |