JP2005007224A - 泡発生装置及び泡発生機能付き洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】短時間で大量に泡を作ることを可能にした泡発生装置及び泡発生機能付きの洗濯機の提供を目的とする。
【解決手段】上記目的は、少量の水と洗剤を混入させることによって得られる洗い水を溜める槽２と、この槽２から吸込んだ前記洗い水に空気を混入させつつその洗い水及び空気を前記槽に噴出させるポンプ手段３を少なくとも備え、前記ポンプ手段３を所定時間駆動させて前記洗い水及び空気を前記槽２と前記ポンプ手段３の間で繰り返し循環させることで、前記洗い水及び空気を繰り返し前記槽２内に噴出させて前記槽２内に泡を発生させる構成の泡発生装置とこの泡発生装置を組み込んだ洗濯機により、達成できる。
【選択図】 図１
【解決手段】上記目的は、少量の水と洗剤を混入させることによって得られる洗い水を溜める槽２と、この槽２から吸込んだ前記洗い水に空気を混入させつつその洗い水及び空気を前記槽に噴出させるポンプ手段３を少なくとも備え、前記ポンプ手段３を所定時間駆動させて前記洗い水及び空気を前記槽２と前記ポンプ手段３の間で繰り返し循環させることで、前記洗い水及び空気を繰り返し前記槽２内に噴出させて前記槽２内に泡を発生させる構成の泡発生装置とこの泡発生装置を組み込んだ洗濯機により、達成できる。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、泡発生装置及び泡発生機能付き洗濯機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、洗濯機用などの泡発生装置としては、図１６に示すように、槽１００内に溜めた洗い水（洗浄水若しくは洗濯水）内に多数の連続通水孔を有する部材（以下、連続通水孔部材と称す）１０１を沈め、その連続通水孔部材１０１内にエアーポンプ１０２で空気を送る込むことによってその連続通水孔部材１０１から泡１０４を発生させるとともに、その泡１０４を、連続通水孔部材１０１に連結され、かつ、槽１００の上部に向って細く伸びる細管１０３により、槽１００の上方から槽１００の内底に向って落下させるようにしたものが知られていた。
【０００３】
さらに、泡発生機能付き洗濯機としては、洗濯槽の内底に設けたパルセーターの下側に、エアーポンプで空気を送り込んで泡（気泡）を発生させ、その泡を、パルセーターに設けた多数の気泡通過孔から噴出させて洗濯物の表面や洗濯物間に付着させるようにしたものが知られていた（例えば、特許文献１参照）。
【０００４】
【特許文献１】
特開平５−２００１８３号公報（３頁右段の３１行〜４６行）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記泡発生装置における槽１００内に溜めた洗い水では、槽１００に洗剤を投入し、その後、水道水などの水を流入させることによって得るようにしているため、洗剤が均一に溶けた状態になっていない。しかも、洗剤が粉状の場合には、洗剤が水に溶けていないことがある。そのために、連続通水孔部材１０１から発生した泡は、洗剤が均一に溶けた泡とならないとともに、洗剤が連続通水孔部材１０１の表面に付着してしまうという問題点があった。しかも、連続通水孔部材１０１から発生した泡を細管１０３に集めてその細管１０３の上端側から槽１００の内底に向って落下させるようにしているために、必要量の泡を得るのに、時間がかかってしまうという問題点があった。
【０００６】
さらに、上記特開平５−２００１８３号公報の洗濯機では、洗濯槽の高水位まで洗濯水を溜めた状態で、パルセーターに設けた多数の気泡通過孔から泡を噴出させているため、その泡は高濃度の洗剤を含んだ泡ではなく、かつ、大量の泡が生じないため、泡洗浄の効果が十分に得られないという問題点があった。
【０００７】
本発明の第一目的は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡を効率よく大量に作ることのできる泡発生装置を提供することにある。
【０００８】
本発明の第二目的は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡を効率よく作ることのできる泡発生装置を提供することにある。
【０００９】
本発明の第三目的は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡を効率よく作ることのできる泡発生機能付き洗濯機を提供することにある。
【００１０】
本発明の第四目的は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡を効率よく作ることのできる泡発生機能付き洗濯機を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一目的は、少量の水と洗剤を混入させることによって得られる洗い水を溜める槽と、この槽内から吸込まれた前記洗い水に空気を混合させつつその洗い水及び空気を前記槽内に噴出させるポンプ手段を少なくとも備え、前記ポンプ手段を所定時間駆動させて前記洗い水及び空気を前記槽と前記ポンプ手段の間で繰り返し循環させることで、前記洗い水及び空気を繰り返し前記槽内に噴出させて前記槽内に泡を発生させる構成とすることにより、達成できる。
【００１２】
この構成によれば、槽内に溜めた洗い水に洗剤が均一に溶けていなくとも、ポンプ手段により洗い水に混入されている洗剤及び空気とが十分に混合されるので、槽内から吸込まれた洗い水が、気泡を含む均一高濃度の洗剤液となってポンプ手段の吐出口側から噴出するため、槽内に、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡が発生する。しかも、その気泡を含む均一高濃度の洗剤液が、繰り返し前記槽内に噴出するので、その槽内に、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡が短時間に発生する。また、槽内に投入する洗剤が粉状であって固まっていても、ポンプ手段により、その固まった洗剤がポンプ手段により溶かされる。
【００１３】
本発明の第二目的は、少量の水と洗剤を混入させることによって得られる洗い水を溜める槽と、この槽内から吸込まれた前記洗い水に空気を混合させつつその洗い水及び空気を前記槽内に噴出させるポンプ手段を少なくとも備え、前記ポンプ手段を所定時間駆動させて前記洗い水及び空気を前記槽と前記ポンプ手段の間で繰り返し循環させることで、前記洗い水及び空気を繰り返し前記槽内に噴出させて前記槽内に泡を発生させるようにした泡発生装置において、前記ポンプ手段を、ギヤポンプと、一端を前記ギヤポンプの入口側に連通させ、かつ、他端を前記槽内に連通させた吸込み通路手段と、前記ギヤポンプの入口側に配設した空気吸入手段と、前記ギヤポンプの出口側に連結した通路切換弁と、一端を前記通路切換弁の一方の出口に連結させ、かつ、他端を前記槽内に連通させた噴出通路手段と、一端を前記通路切換弁の他方の出口に連結させ、かつ、他端に通水抵抗体を設けた泡吐出流路手段から構成し、前記ギヤポンプの出口側と前記泡吐出流路手段が連通した状態となるように前記通路切換弁を切り換えて前記ギヤポンプを駆動させることにより、前記泡及び洗い水が前記通水抵抗体を通り抜けることで前記通水抵抗体の表面から泡を吐出させることによって、達成できる。
【００１４】
この構成によれば、ギヤポンプにより、槽内から吸込まれた洗い水を、気泡を含む均一高濃度の洗剤液とし、その気泡を含む均一高濃度の洗剤液が槽内に噴出させられて、槽内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡が短時間で発生する。しかも、槽内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡を必要量、発生させたならば、通路切換弁を切り換えてギヤポンプの出口と泡吐出流路手段とを連通させた状態でギヤポンプを駆動させると、槽内に発生した高濃度の洗剤を均一に含んだ泡及び槽内に残っている洗い水に、さらに空気が混合させられて、気泡を含むより均一高濃度の洗剤液となって、ギヤポンプの出口から噴出する。この噴出した気泡を含むより均一高濃度となった洗剤液を、泡吐出流路手段の他端に設けた通水抵抗体から吐出させることで、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）として、短時間で取り出すことができる。
【００１５】
本発明の第三目的は、少量の水と洗剤を混入させることによって得られる洗い水を溜める洗濯槽と、この洗濯槽内から吸込まれた前記洗い水に空気を混合させつつその洗い水及び空気を前記洗濯槽内に噴出させるポンプ手段と、前記洗濯槽内に投入した洗濯物を攪拌させる攪拌手段を少なくとも具備し、前記ポンプ手段を所定時間駆動させて前記洗い水及び空気を前記洗濯槽と前記ポンプ手段の間で繰り返し循環させることで、前記洗い水及び空気を繰り返し前記洗濯槽内に噴出させて前記洗濯槽内に泡を発生させることにより、達成できる。
【００１６】
この構成によれば、洗濯槽内に溜めた洗い水に洗剤が均一に溶けていなくても、ポンプ手段により洗い水に混入されている洗剤及び空気が十分に混合されるので、洗濯槽から吸込んだ洗い水が、気泡を含む均一高濃度の洗剤液となってポンプ手段の出口側から噴出するため、洗濯槽内に、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡が発生する。しかも、その気泡を含む均一高濃度の洗剤液が、繰り返し前記洗濯槽に噴出するので、その洗濯槽内に、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡が短時間に発生する。また、洗濯槽内に投入する洗剤が粉状であって固まっていても、ポンプ手段により、その固まった洗剤がポンプ手段により溶かされる。しかも、その気泡を含む均一高濃度の洗剤液が、ポンプ手段の出口側から洗濯槽内に繰り返し噴出するので、その洗濯槽内に、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡が短時間で大量に発生するため、その高濃度の洗剤を均一に含んだ泡で、洗濯槽内に投入した洗濯物全体を短時間に包み込むことができる。
【００１７】
本発明の第四目的は、少量の水と洗剤を混入させることによって得られる洗い水を溜める洗濯槽と、この洗濯槽内から吸込まれた前記洗い水に空気を混合させつつその洗い水及び空気を前記洗濯槽内に噴出させるポンプ手段と、前記洗濯槽内に投入した洗濯物を攪拌させる攪拌手段を少なくとも具備し、前記ポンプ手段を所定時間駆動させて前記洗い水及び空気を前記洗濯槽と前記ポンプ手段の間で繰り返し循環させることで、前記洗い水及び空気を繰り返し前記洗濯槽内に噴出させて前記洗濯槽内に泡を発生させるようにした泡発生機能付き洗濯機において、前記ポンプ手段を、ギヤポンプと、一端を前記ギヤポンプの入口側に連通させ、かつ、他端を前記洗濯槽内に連通させた吸込み通路手段と、前記ギヤポンプの入口側に配設した空気吸入手段と、前記ギヤポンプの出口側に連結した通路切換弁と、一端を前記通路切換弁の一方の出口に連結させ、かつ、他端を前記洗濯槽内に連通させた噴出通路手段と、一端を前記通路切換弁の他方の出口に連結させ、かつ、他端に通水抵抗体を設けた泡吐出流路手段から構成し、前記ギヤポンプの出口側と前記泡吐出流路手段が連通した状態となるように前記通路切換弁を切り換えて前記ギヤポンプを駆動させることにより、前記泡及び洗い水が前記通水抵抗体を通り抜けることで前記通水抵抗体の表面から泡を吐出させることによって、達成できる。
【００１８】
この構成によれば、ギヤポンプにより、洗濯槽から吸込まれた洗い水を、気泡を含む均一高濃度の洗剤液とし、その洗剤液を洗濯槽内に吐出させることにより短時間で得られた高濃度の洗剤を均一に含んだ泡が、洗濯槽内に投入した洗濯物に浸透させられる。その後、通路切換弁を切り換えてギヤポンプの出口側と泡吐出流路手段とを連通させた状態でギヤポンプを駆動させれば、洗濯槽内に噴出させて短時間で得られた高濃度の洗剤を均一に含んだ泡及び洗濯槽内に残っている洗い水が、その泡及び洗い水にさらに空気が混合させられることで、気泡を含むより均一高濃度の洗剤液となって、ギヤポンプの出口から噴出する。この噴出した気泡を含むより均一高濃度となった洗剤液を、泡吐出流路手段の他端に設けた通水抵抗体から吐出させることで、泡吐出流路手段の他端に設けた通水抵抗体から高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）にし、そのきめの細かい泡（クリーミィな泡）を洗濯槽内の洗濯物上に短時間で落下させることができる。したがって、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）によって、洗濯物全体が短時間に包み込まれるので、その高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）が洗濯物全体に浸透するため、洗濯物の汚れが円滑に取り除かれるようになる。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の泡発生装置の一実施形態を、図１〜図９に基づいて説明する。図１において、泡発生装置１は、洗い水Ｗ１を溜める上端開放の槽２と、この槽２から吸込まれた洗い水Ｗ１に空気Ｚを混合させつつその洗い水Ｗ１及び空気Ｚを槽２に噴出させるためのポンプ手段となるギヤポンプ３と、一端４Ａ側をギヤポンプ３の入口３Ａ側に連通させ、かつ、他端４Ｂ側を槽２内に連通させた吸込み通路手段となる吸込みホース４と、ギヤポンプ３の出口３Ｂ側に連結された通路切換弁５と、一端６Ａを通路切換弁５の一方の出口５Ａに連結させ、かつ、他端６Ｂを槽２内に連通させた噴出通路手段となる噴出通路ホース６と、一端８Ａを通路切換弁５の他方の出口５Ｂに連結させ、かつ、他端８Ｂに通水抵抗体７を設けた泡吐出流路手段となる吐出通路ホース８を少なくとも備えている。
【００２０】
洗い水Ｗ１は、例えば、約１リットルの水Ｗ０に、市販されている洗剤のうち粉末洗剤の場合には約１５グラムの粉末洗剤Ｓを、また、市販されている洗剤のうち液体洗剤の場合には約５０グラムを、それぞれ投入することにより得られる。水Ｗ０は、水道水でもよいが、軟水であれば、より好ましい。
【００２１】
槽２は、水及び洗剤を投入することができ、かつ投入させた水及び洗剤により得られた洗い水Ｗ１を溜めることができものであれば、材質は合成樹脂製でも金属製でもよく、形は円筒でも角筒でもよい。槽２には、その槽２の上端開放部を覆う蓋体２Ａを着脱可能に設け、その蓋体２Ａに設けた投入口（図示せず）から水及び粉末洗剤若しくは液体洗剤を、槽２内に投入できる構造としてある。
【００２２】
ギヤポンプ３は、図２に示すように、合成樹脂からなるモータケーシング９と、耐摩耗性に優れた合成樹脂からなる中間ケーシング１０と、耐摩耗性に優れた合成樹脂からなる歯車ポンプケーシング１１を有している。中間ケーシング１０と歯車ポンプケーシング１１とは、水密的に取り付けられている。モータケーシング９には、図２に示すように、モータ１２が収納されている。モータケーシング９の開放端面には、合成樹脂からなるカバー９Ａが着脱自在に取り付けられている。カバー９Ａには、モータ１２を電源に電気的に接続するための一対の端子１２Ａを突出させている。モータ１２としては、整流子モータやブラシレスモータなどが採用されている。
【００２３】
歯車ポンプケーシング１１内には、駆動歯車１３及びこの駆動歯車１３に噛合うところの従動歯車１４が収納されている。歯車ポンプケーシング１１の外周壁には、駆動歯車１３と従動歯車１４の噛合い部分を挟んで対向するように、円筒状の入口３Ａと円筒状の出口３Ｂとが一体成形されている。
【００２４】
モータ１２の回転は、減速機構１５を介して駆動歯車１３に伝達されるようにしてある。減速機構１５は、モータ１２の回転軸１２Ｂに取り付けられた減速用駆動歯車１５Ａと、この減速用駆動歯車１５Ａと噛合い、かつ、駆動歯車１３の回転軸１３Ａに取り付けられた減速用従動歯車１５Ｂからなっている。駆動歯車１３の回転軸１３Ａは、図２に示すように、中間ケーシング１０を貫通してモータケーシング９側に延在させてある。中間ケーシング１０における回転軸１３Ａの貫通部分には、軸封部材１３Ｂが設けられている。従動歯車１４は、歯車ポンプケーシング１１の内側壁とこの内側壁と対向する中間ケーシング１０の側壁とに固定した固定心棒１６に、回転自在に取り付けられている。駆動歯車１３及び従動歯車１４は、駆動歯車１３の回転軸心となる回転軸１３Ａと従動歯車１４の回転軸心となる固定心棒１６が平行となるように、歯車ポンプケーシング１１内に配置されている。
【００２５】
歯車ポンプケーシング１１の内壁と駆動歯車１３の外周との間のクリアランス及び歯車ポンプケーシング１１の内壁と従動歯車１４の外周との間のクリアランスは、例えば、０．０５ｍｍ程度に設定してある。駆動歯車１３と従動歯車１４は、耐磨耗性に優れた合成樹脂や硬質ゴムなどからなり、同じ大きさのものが用いられる。駆動歯車１３及び従動歯車１４は、歯数を例えば、１６に、最大歯先円直径を例えば、３１．５０５ｍｍに、最大歯底円直径を例えば、２３．６２５ｍｍに、最大厚さを例えば、１８．４２５ｍｍに、それぞれ設定されている。減速機構１５の減速用駆動歯車１５Ａ及び減速用従動歯車１５Ｂの、歯数、最大歯先円直径及び最大歯底円直径は、モータ１２の高速回転を減速させて駆動歯車１３及び従動歯車１４の回転数が約２５００回／分以上となるように、設定されている。
【００２６】
吸込みホース４は、可撓性の管体からなり、図１などに示すように、一端４Ａが気水混合部材１７を介してギヤポンプ３の入口３Ａに連通され、かつ、他端４Ｂが槽２に溜まる水に没するように設置されている。吸込みホース４の他端４Ｂには、ストレーナー１８が設けられている。ストレーナー１８は、槽２内に溜めた洗い水Ｗ１に混入した髪の毛、衣類片、紙片などの比較的大きな粗塵が吸込みホース４内に流入するのを阻止するものである。なお、槽２内に溜めた洗い水Ｗ１に粗塵が含まれていない場合には、吸込みホース４の他端４Ｂにストレーナー１８を設けなくともよい。
【００２７】
空気吸入手段となる気水混合部材１７は、図３〜図５に示すように、筒体本体１７Ａと、この筒体本体１７Ａに設けた吸気口１７Ａ‐１に設けられたダックビル方式などの空気補給弁１７Ｂとからなっている。筒体本体１７Ａの一端は、吸込みホース４の一端４Ａに水密的に取り付けられる。筒体本体１７Ａの他端は、ギヤポンプ３の入口３Ａに水密的に取り付けられる。吸込みホース４の一端４Ａと筒体本体１７Ａの一端との取り付け及びギヤポンプ３の入口３Ａと筒体本体１７Ａの他端との取り付けは、接着剤で固定するようにしてもよいし、ホースバンドやクリップ止めを用いて取り外し可能に取り付けるようにしてもよい。
【００２８】
筒体本体１７Ａの吸気口１７Ａ‐１に設けた空気補給弁１７Ｂは、ギヤポンプ３が作動して筒体本体１７Ａを槽２から吸込まれた洗い水Ｗ１がギヤポンプ３に向って流れている状態（ギヤポンプ運転状態）になると、図４に示すように、開いて筒体本体１７Ａ外方の空気Ｚを筒体本体１７Ａ内に取り込み、しかも、ギヤポンプ３が停止して筒体本体１７Ａを槽２から吸込まれた洗い水Ｗ１が流れない状態（ギヤポンプ停止状態）になると、図５に示すように、閉じて筒体本体１７Ａ外方の空気Ｚが筒体本体１７Ａ内に取り込まれなくなるという機能を有している。
【００２９】
ギヤポンプ３と通路切換弁５は、図１などに示すように、連結管１９により連結されている。すなわち、連結管１９の一端をギヤポンプ３の出口３Ｂに水密的に取り付け、かつ、連結管１９の他端を通路切換弁５の入口５Ｃに水密的に取り付けることで、ギヤポンプ３の出口３Ｂと通路切換弁５の入口５Ｃとが連結される。連結管１９の一端とギヤポンプ３の出口３Ｂとの取り付け及び連結管１９の他端と通路切換弁５の入口５Ｃとの取り付けは、接着剤で固定するようにしてもよいし、ホースバンドやクリップ止めを用いて取り外し可能に取り付けるようにしてもよい。
【００３０】
可撓性の管体からなる噴出通路ホース６は、図１などに示すように、その一端６Ａが通路切換弁５の一方の出口５Ａに、かつ、その他端６Ｂが槽２の側壁に設けた連通筒体２Ｂに、それぞれ水密的に取り付けられる。連通筒体２Ｂは、噴出通路ホース６の他端６Ｂから噴出するところの、気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２が、槽２の内底に沿って噴流するように、槽２の側壁の、可能なかぎり下方に位置させてある。
【００３１】
通路切換弁５の他方の出口５Ｂには、可撓性の管体からなる吐出通路ホース８の入口８Ａ側が水密的に取り付けられている。吐出通路ホース８の出口８Ｂ側には、通水抵抗体７が取り外し自在に設けられている。通水抵抗体７は、多数の連続通水孔を有する部材、例えば、スポンジ材、ネット材、フイルター材などからなっており、シャワーヘッド状に構成してある。ギヤポンプ３の出口３Ｂから吐出通路ホース８に流入してくるところの、気泡を含むより均一高濃度となった洗剤液Ｗ４を、通水抵抗体７を通して通水抵抗体７表面に吐出させることで、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５とする。
【００３２】
上記構成の泡発生装置１により、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を得るには、最初に、図６に示すように、洗い水Ｗ１となる水道水などの水Ｗ０と粉末洗剤Ｓを槽２内に投入する。
【００３３】
その後、図７に示すように、ギヤポンプ３の出口３Ｂに噴出通路ホース６が連通し、かつ、ギヤポンプ３の出口３Ｂに吐出通路ホース８が連通しないように、通路切換弁５をセットした状態で、ギヤポンプ３のモータ１２を駆動させて駆動歯車１３及び従動歯車１４を回転させる。すると、吸込みホース４に吸込まれた洗い水Ｗ１に、気水混合部材１７の空気補給弁１７Ｂが開いてその空気補給弁１７Ｂから流入してきた空気Ｚが混入するようになる。そして、洗い水Ｗ１とこの洗い水Ｗ１に混入した空気Ｚは、ギヤポンプ３により十分に混合されることで、気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２となって、図７に示すように、噴出通路ホース６の他端６Ｂから槽２内に噴出するようになる。
【００３４】
気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２が噴出通路ホース６の他端６Ｂから槽２内に噴出すると、槽２内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３が発生する。この泡Ｗ３と気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２とを、ギヤポンプ３を駆動させて、槽２とギヤポンプ３の間で所定時間連続して循環させることにより、図８に示すように、槽２内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３が大量に発生する。
【００３５】
槽２内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３が大量に発生したならば、図９に示すように、通路切換弁５を切り換えて、ギヤポンプ３の出口３Ｂ側と吐出通路ホース８とを連通させた状態でギヤポンプ６を駆動させることにより、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３及び気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２にさらに空気Ｚが混合させられて、気泡を含むより均一高濃度となった洗剤液Ｗ４となってギヤポンプ３の出口３Ｂから吐出通路ホース８に流入してくる。その気泡を含むより均一高濃度となった洗剤液Ｗ４を、通水抵抗体７の表面から吐出させることで、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５が得られる。
【００３６】
実験によると、容積１リットルの槽２に、水道水１リットルに粉末洗剤１５グラムを溶かして得られる洗い水Ｗ１を溜めるとともに、ギヤポンプ３の出口３Ｂ側と噴出通路ホース６を連通させた状態で、ギヤポンプ３を約１分間作動させると、気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２が噴出通路ホース６の他端６Ｂから槽２内に噴出して、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３が、槽２内全体に発生した。その状態を約２分継続させた後、通路切換弁５を切り換えてギヤポンプ３の出口３Ｂ側と吐出通路ホース８とを連通させると、通水抵抗体７の表面から高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を吐出させることができた。また、通水抵抗体７を吐出通路ホース８から取り除くことにより、吐出通路ホース８の他端８Ｂから気泡を含むより均一高濃度となった洗剤液Ｗ４を得ることができた。
【００３７】
上記構成の泡発生装置１の最適な使用方法は、次の（１）から（５）のとおりである。
【００３８】
（１）まず、図６に示すように、洗い水Ｗ１となる水道水などの水Ｗ０と粉末洗剤Ｓを槽２内に投入するとともに、ギヤポンプ３の出口３Ｂに噴出通路ホース６が連通し、かつ、ギヤポンプ３の出口３Ｂに吐出通路ホース８が連通しないように、通路切換弁５をセットする。
【００３９】
（２）次に、図７に示すように、ギヤポンプ３のモータ１２を駆動させて駆動歯車１３及び従動歯車１４を回転させる。
【００４０】
（３）次に、駆動歯車１３及び従動歯車１４を所定時間駆動させて、槽２内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を、必要量、発生させたならば、ギヤポンプ３のモータ１２を停止させて駆動歯車１３及び従動歯車１４の回転を止める。
【００４１】
（４）その後、ギヤポンプ３の出口３Ｂに吐出通路ホース８が連通し、かつ、ギヤポンプ３の出口３Ｂに噴出通路ホース６が連通しないように、通路切換弁５を切り換えて、再度、ギヤポンプ３のモータ１２を駆動させて駆動歯車１３及び従動歯車１４を回転させることにより、吐出通路ホース８の出口に設けた通水抵抗体７から高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を吐出させる。
【００４２】
（５）通水抵抗体７から高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を、必要量、吐出させたならば、ギヤポンプ３のモータ１２を停止させて駆動歯車１３及び従動歯車１４の回転を止める。
【００４３】
上記（１）から（５）の使用方法により得られた泡（クリーミィな泡）Ｗ５は、そのまま手にとって洗顔に利用してもよい。また、泡（クリーミィな泡）Ｗ５を、被洗浄物の入った他の洗浄容器内に移すことにより、被洗浄物の泡洗浄に利用するようにしてもよい。
【００４４】
上記構成の泡発生装置１によれば、水Ｗ０に溶かす洗剤が、粉末状の洗剤であっても、ギヤポンプ３の駆動歯車１３及び従動歯車１４によって水Ｗ０に十分に溶かされるので、洗剤滓の発生を阻止することができる。また、ギヤポンプ３の駆動歯車１３及び従動歯車１４によって、気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２が噴出通路ホース６の他端６Ｂから槽２内に噴出させられるので、槽２内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を短時間で大量に発生させることができる。また、通路切換弁５を切り換えることで、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を簡単に得ることができる。また、気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２が噴出通路ホース６の他端６Ｂから槽２内に噴出させられるので、その気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２と一緒に槽２内に残っていた洗い水Ｗ１が槽２内で強く掻き回される状態になるため、粉末洗剤Ｓがより均一に溶かされる。
【００４５】
図１０は、泡発生装置の他実施形態その１を示す。図１０において、図１と同一符号は、同一内容を表している。図１０の他実施形態その１では、通路切換弁５と吐出通路ホース８と通水抵抗体７とを削除して、ギヤポンプ３の出口３Ｂに噴出通路ホース６の一端６Ａを、直に連結させる構造にしている。この構造の場合には、槽２内に発生させた高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を、手などにより取り出して洗浄等に利用する。
【００４６】
図１１は、泡発生装置の他実施形態その２を示す。図１１において、図１と同一符号は、同一内容を表している。図１１の他実施形態その２では、吐出通路ホース８の出口から上記一実施形態の泡発生装置１における通水抵抗体７を取り除いた構造にしている。この構造の場合には、気泡を含むより均一高濃度の洗剤液Ｗ４を、直接、吐出通路ホース８の出口から取り出して利用するようにすることで、泡発生装置１を、気泡を含むより均一高濃度の洗剤液Ｗ４の洗剤液製造装置として利用することができる。
【００４７】
さらに、上記本実施形態の泡発生装置１において、槽２に投入する水を軟水にしたい場合には、水道水を軟水にするための軟水製造装置（図示せず）を設けて、この軟水製造装置で得られた軟水を槽２に内に投入するようにすればよい。
【００４８】
さらに、上記本実施形態の泡発生装置１では、槽２は、その槽２の上端開放部を蓋体２Ａで覆う構造にしているが、これに限定されない。槽２は、水及び洗剤を投入する投入口を有するタンク状（容器状）のものであってもよい。また、槽２に透明窓を設け、その透明窓から高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３の発生状況を確認できるようにしてもよい。
【００４９】
さらに、上記本実施形態の泡発生装置１では、ポンプ手段としてギヤポンプ３を用いているが、これに限定されない。ケーシング内に回転体を設けた構造とし、この回転体とケーシングとの間に水をふくんで、その水を、回転体の回転により、呼び水なしに吐出させる機能を有しているものであればよく、ベーンポンプなどでもよい。
【００５０】
さらに、上記一実施形態の泡発生装置１では、吐出通路ホース８の出口に設けた通水抵抗体７から吐出する高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を、洗浄等に利用しているが、槽２内に発生させた高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を取り出すための取り出し開口を、槽２の蓋体２Ａに設け、その取り出し開口から高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を取り出して洗浄等に利用するようにしてもよい。
【００５１】
次に、本発明の泡発生機能付き洗濯機の一実施形態を、図１２〜図１４に基づいて説明する。図１２及び図１３において、泡発生機能付き洗濯機２０は、箱状の外枠２１と、この外枠２１内に防振支持されて洗い水Ｗ１を溜める洗濯槽２２と、この洗濯槽２２に設けた脱水槽２３と、この脱水槽２３に設けられて洗い水Ｗ１及びこの洗い水Ｗ１に溶けた洗剤と一緒に洗濯物を攪拌させるパルセーターなどからなる攪拌手段２４と、洗濯槽２１に設けた洗濯用泡発生装置２５とを少なくとも備えている。
【００５２】
洗濯用泡発生装置２５は、図１３に示すように、洗濯槽２２から吸込んだ洗い水Ｗ１及び洗い水Ｗ１に空気Ｚを混合させつつその洗い水Ｗ１及び空気Ｚを洗濯槽２２内底に噴出させるギヤポンプ２６と、一端をギヤポンプ２６の入口側に連通させ、かつ、他端を洗濯槽２２内底に連通させた吸込み通路手段２７と、ギヤポンプ２６の出口側に連通される通路切換弁２８と、一端を通路切換弁２８の一方の出口に連結させ、かつ、他端を前記洗濯槽２２内底に連通させた噴出通路手段２９と、通路切換弁２８の入口とギヤポンプ２６の出口を連結する連結管３２と、一端を通路切換弁２８の他方の出口に連結させ、かつ、他端に通水抵抗体３０を設けた泡吐出流路手段３１を少なくとも備えている。
【００５３】
ギヤポンプ２６は、上記実施形態の泡発生装置１におけるギヤポンプ３と同一の構造になっており、図１３及び図１４に示すように、洗濯槽２２の外底に取り付けられている。吸込み通路手段２７は、管体からなり、図１３に示すように、一端を洗濯槽２２の外底に固定させ、かつ、他端をギヤポンプ２６の入口に連通させている。通路切換弁２８は、電磁式の弁構造になっており、通常は噴出通路手段２９と連結管３２を連通させている。高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ９を通水抵抗体３０から吐出させるための指令が、例えば、洗濯制御回路（図示せず）から通路切換弁２８に送信されたときに、通路切換弁２８が切り換わって、泡吐出流路手段３１と連結管３２を連通させ、かつ、噴出通路手段２９と連結管３２を連通させないようにしてある。
【００５４】
噴出通路手段２９は、管体からなり、図１３に示すように、一端側を通路切換弁２８の一方の出口側に固定させ、かつ、他端側を洗濯槽２２に固定されている。そして、噴出通路手段２９の他端側は、洗濯槽２２の内底に連通させてある。泡吐出流路手段３１は、管体からなり、図１３に示すように、一端側を通路切換弁２８の他方の出口に固定させ、かつ、他端側を洗濯槽２２の上端側に固定させている。泡吐出流路手段３１の他端側の先端部は、ノズル状にして脱水槽２３の上方に位置するように臨ませてある。
【００５５】
通水抵抗体３０は、多数の連続通水孔を有する部材、例えば、スポンジ材、ネット材、フイルター材などからなっており、泡吐出流路手段３１の他端側の先端部に、取り外し可能に設けられている。空気吸入手段３３は、上記一実施形態の泡発生装置１における気水混合部材１７と同一の構造になっている。空気吸入手段３３は、図１４に示すように、一端が吸込み通路手段２７の他端に水密的に取り付けられ、かつ、他端がギヤポンプ２６の入口に水密的に取り付けられる。洗濯槽２２に投入される洗い水Ｗ１の水量は、洗濯物３４の量及び種類や洗濯物３４の汚れ度合いにより変動するが、洗濯槽２２の洗い水Ｗ１の水位を、水位センサーで検出することが可能である１０リットル程度の少量とする。
【００５６】
上記一実施形態の泡発生機能付き洗濯機２０による最適な泡洗濯方法について、次に、説明する。
【００５７】
（イ）最初に、洗濯槽２２に洗濯物３４を投入する。
【００５８】
（ロ）次に、水道水などの水Ｗ０及び粉末洗剤Ｓなどの洗剤を、洗濯槽２２に投入することにより、洗濯槽２２内に洗い水Ｗ１を溜める。
【００５９】
（ハ）次に、ギヤポンプ２６を駆動させると、洗濯槽２２内の洗い水Ｗ１が吸込み通路手段２７に流入してその洗い水Ｗ１に空気Ｚがギヤポンプ２６の入口の手前で混入された後、その洗い水Ｗ１及びこの洗い水Ｗ１に混入した空気Ｚが、ギヤポンプ２６内で十分に混合されることで、気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２となり、しかも、その気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２が噴出通路手段２９の他端から洗濯槽２２内に噴出することによって、洗濯槽２２内底から高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を発生させる。そして、ギヤポンプ２６が駆動している間は、気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２が、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３にならずに洗濯槽２２内に残っている洗い水Ｗ１及び高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３と一緒になって、吸込み通路手段２７―ギヤポンプ２６―連結管３２―通路切換弁２８―噴出通路手段２９―洗濯槽２２の順で循環するので、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３が洗濯槽２２内底から、連続して発生する。
【００６０】
（ニ）次に、ギヤポンプ２６を所定時間駆動させて、洗濯槽２２内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３が、必要量、得られると、通路切換弁２８が自動的に切り換わり、ギヤポンプ２６の出口側と泡吐出流路手段３１とを連通させる。
【００６１】
（ホ）次に、ギヤポンプ２６の出口側と泡吐出流路手段３１とを連通させた状態でギヤポンプ２６を駆動させることにより、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３及び気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２にさらに空気Ｚが混合させられて、気泡を含むより均一高濃度の洗剤液Ｗ４となってその洗剤液Ｗ４が、泡吐出流路手段３１の他端に設けた通水抵抗体３０を通して吐出させられることで、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５にし、そのきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を洗濯槽２２内の上部から洗濯槽２２の内底に向って落下させる。
【００６２】
（へ）次に、通水抵抗体３０から高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を、洗濯槽２２内の上部から洗濯槽２２の内底に向って落下させて、その泡（クリーミィな泡）Ｗ５によって洗濯槽２２内の洗濯物３４全体が覆われたならば、ギヤポンプ２６を停止させる。
【００６３】
（ト）次に、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５によって洗濯槽２２の洗濯物３４全体が覆われたならば、脱水槽２３を回転させて、洗濯物３４のすみずみまで高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を浸透させる。
【００６４】
（チ）次に、洗濯槽２２に新しい水を通常洗濯の水位まで溜めて、攪拌手段２４を正逆転させることで、洗濯物３４をもみ洗いし、続けて、通常のすすぎ洗いを行う。
【００６５】
（リ）最後に、洗濯槽２２内の水を排水させた状態で、脱水槽２３を回転させて洗濯物３３内の水を遠心分離させた後、その洗濯物３４を洗濯槽２２から取り出して、乾燥機などにより乾燥させればよい。
【００６６】
上記一実施形態の泡発生機能付き洗濯機２０を用いて上記（イ）から（リ）の手順で洗濯作業を行えば、洗濯槽２２内底に発生させた高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を洗濯物３４に浸透させた後、さらに、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を洗濯物３４全体に浸透させることができるので、洗濯物３４の汚れを効率よく、取り除くことができる。
【００６７】
上記一実施形態の泡発生機能付き洗濯機２０では、ギヤポンプ２６の駆動歯車１３及び従動歯車１４によって洗い水Ｗ１及び空気Ｚが混合されることと、噴出通路ホース６の他端６Ｂから洗濯槽２２内に噴出する気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２により、その気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２と一緒に洗濯槽２２内に残っていた洗い水Ｗ１が洗濯槽２２内で強く掻き回されることとが相俟って、洗い水Ｗ１に粉末洗剤Ｓが均一に溶けて、洗濯槽２２内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を短時間で大量に発生させることができ、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を洗濯槽２２内の洗濯物３４に短時間で浸透させることができ、しかも、洗剤滓の発生を阻止することができる。また、通路切換弁２８を切り換えることで、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を、洗濯槽２２内の洗濯物３４の上に、短時間で大量に落下させることができる。
【００６８】
図１５は、泡発生機能付き洗濯機の他実施形態を示す。図１５において、図１３と同一符号は、同一内容を表している。図１５に示す泡発生機能付き洗濯機の他実施形態では、図１３に示す一実施形態の泡発生機能付き洗濯機２０における通路切換弁２８と泡吐出流路手段３１と通水抵抗体３０と連結管３２を削除し、しかも、噴出通路手段２９に変えてＵ字状連結管３５を設けて、このＵ字状連結管３５の一端をギヤポンプ２６の出口に直に連結させ、かつ、Ｕ字状連結管３５の他端を洗濯槽２２に直に連結させる構造にして、洗濯槽２２内底に発生させた高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３のみを洗濯物３４に浸透させて泡洗濯を行う。この場合には、上記一実施形態の泡発生機能付き洗濯機２０による泡洗濯方法の（イ）から（ハ）までを実行して、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３により洗濯槽２２内の洗濯物３４全体が覆われるまで、ギヤポンプ２６を駆動させる。高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３により洗濯槽２２内の洗濯物３４全体が覆われたならば、ギヤポンプ２６を停止させて、脱水槽２３を回転させることにより、洗濯物３４のすみずみまで、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を浸透させる。その後、上記一実施形態の泡発生機能付き洗濯機２０による泡洗濯方法の（チ）から（リ）を実行すればよい。
【００６９】
上記本発明の泡発生機能付き洗濯機の実施形態では、洗濯槽２２内に脱水槽２３を設ける構造にした洗濯機、いわゆる、全自動洗濯機の例で説明しているが、本発明は全自動洗濯機に限定させるものではない。洗濯槽２２内に脱水槽２３を設けない構造の洗濯機、いわゆる、二槽式洗濯機や洗濯専用機に、洗濯用泡発生装置２５を設置するようにしてもよい。
【００７０】
【発明の効果】
以上のように、請求項１乃至請求項２の発明によれば、ポンプ手段により洗い水及び空気が混合されることと、槽内に噴出する洗い水及び空気により槽内の洗い水が強く掻き回されることが相俟って洗い水に洗剤が均一に溶けるので、洗剤が粉末状の洗剤であっても洗剤滓の発生を阻止することができ、洗浄に適した高濃度の洗剤を均一に含んだ泡を、槽内に短時間で大量に発生させることができる泡発生装置が得られた。
【００７１】
また、請求項３の発明によれば、ギヤポンプにより洗い水及び空気が混合されることと、槽内に噴出する洗い水及び空気により槽内の洗い水が強く掻き回されることが相俟って洗い水に洗剤が均一に溶けるので、洗浄に適した高濃度の洗剤を均一に含んだ泡を、槽内に短時間で大量に発生させることができるとともに、ギヤポンプにより、その槽内に発生した泡にさらに空気を混合させたものを、泡吐出流路手段に設けた通水抵抗体を通して吐出させるようにしたので、洗浄に適した高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）を効率よく取り出すことのできる泡発生装置が得られた。
【００７２】
また、請求項４乃至請求項５発明によれば、ポンプ手段により洗い水及び空気が混合されることと、洗濯槽内に噴出する気泡を含む均一高濃度の洗剤液により洗濯槽内の洗い水が強く掻き回されることが相俟って洗い水に洗剤が均一に溶けるので、洗剤が粉末状の洗剤であっても洗剤滓の発生を阻止することができ、洗浄に適した高濃度の洗剤を均一に含んだ泡を、洗濯槽内に短時間で大量に発生させることができる泡発生機能付き洗濯機が得られた。
【００７３】
また、請求項６及び請求項７発明によれば、洗濯槽内に発生する高濃度の洗剤を均一に含んだ泡を洗濯物に浸透させた後、さらに、泡吐出流路手段の他端側の先端部に設けた通水抵抗体から吐出する高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）を洗濯物に浸透させることができるので、洗濯物の汚れを効率よく落とすことができ、しかも、ギヤポンプにより洗い水及び空気が混合されることと、洗濯槽内に噴出する気泡を含む均一高濃度の洗剤液により洗濯槽内の洗い水が強く掻き回されることが相俟って洗い水に洗剤が均一に溶けるので、洗浄に適した高濃度の洗剤を均一に含んだ泡を、短時間で大量に得ることができる泡発生機能付き洗濯機が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示し、泡発生装置の原理を説明するための要部構造図である。
【図２】本発明の一実施形態を示し、泡発生装置のギャポンプ部の要部拡大断面図である。
【図３】本発明の一実施形態を示し、ギャポンプ及び空気吸入手段部分の拡大正面図である。
【図４】本発明の一実施形態を示し、泡発生装置の空気吸入手段の空気補給弁が開いている状態の要部拡大正面図である。
【図５】本発明の一実施形態を示し、泡発生装置の空気吸入手段の空気補給弁が閉じている状態の要部拡大正面図である。
【図６】本発明の一実施形態を示し、槽に洗い水となる水と粉末洗剤を投入した状態における泡発生装置の動作説明図である。
【図７】本発明の一実施形態を示し、ギャポンプを駆動させて気泡を含む均一高濃度の洗剤液を槽に噴流させた状態おける泡発生装置の動作説明図である。
【図８】本発明の一実施形態を示し、槽内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡が大量に発生した状態おける泡発生装置の動作説明図である。
【図９】本発明の一実施形態を示し、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡が取り出されている状態おける泡発生装置の動作説明図である。
【図１０】泡発生装置の他実施形態その１を示す、概略構造図である。
【図１１】泡発生装置の他実施形態その２を示す、概略構造図である。
【図１２】泡発生機能付きの洗濯機の一実施形態を示し、一部を破断してなる要部斜視図である。
【図１３】泡発生機能付きの洗濯機の一実施形態を示し、要部概略断面図である。
【図１４】泡発生機能付きの洗濯機の一実施形態を示し、ギャポンプ及び空気吸入手段部分の概略説明図である。
【図１５】泡発生機能付きの洗濯機の他実施形態を示し、概略構造図である。
【図１６】従来の泡発生機能付きの洗濯機の原理説明図である。
【符号の説明】
１ 泡発生装置
２ 槽
２Ａ 蓋体
２Ｂ 連通筒体
３ ギヤポンプ
３Ａ 入口
３Ｂ 出口
４ 吸込みホース（吸込み通路手段）
５ 通路切換弁
６ 噴出通路ホース（噴出通路手段）
７ 通水抵抗体
８ 吐出通路ホース（泡吐出流路手段）
９ モータケーシング
９Ａ カバー
１０ 中間ケーシング
１１ 歯車ポンプケーシング
１２ モータ
１２Ａ 一対の端子
１２Ｂ 回転軸
１３ 駆動歯車
１３Ａ 回転軸
１３Ｂ 軸封部材
１４ 従動歯車
１５ 減速機構
１５Ａ 減速用駆動歯車
１５Ｂ 減速用従動歯車
１６ 固定心棒
１７ 気水混合部材（空気吸入手段）
１７Ａ 筒体本体
１７Ａ−１ 吸気口
１７Ｂ 空気補給弁
１８ ストレーナー
１９ 連結管
２０ 泡発生機能付き洗濯機
２１ 外枠
２２ 洗濯槽
２３ 脱水槽
２４ 攪拌手段
２５ 洗濯用泡発生装置
２６ ギヤポンプ
２７ 吸込み通路手段
２８ 通路切換弁
２９ 噴出通路手段
３０ 通水抵抗体
３１ 泡吐出流路手段
３２ 連結管
３３ 空気吸入手段
３４ 洗濯物
３５ Ｕ字状連結管
Ｓ 粉末洗剤
Ｗ０ 水
Ｗ１ 洗い水
Ｗ２ 気泡を含む均一高濃度の洗剤液
Ｗ３ 高濃度の洗剤を均一に含んだ泡
Ｗ４ 気泡を含むより均一高濃度となった洗剤液
Ｗ５ 高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡
Ｚ 空気
【発明の属する技術分野】
本発明は、泡発生装置及び泡発生機能付き洗濯機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、洗濯機用などの泡発生装置としては、図１６に示すように、槽１００内に溜めた洗い水（洗浄水若しくは洗濯水）内に多数の連続通水孔を有する部材（以下、連続通水孔部材と称す）１０１を沈め、その連続通水孔部材１０１内にエアーポンプ１０２で空気を送る込むことによってその連続通水孔部材１０１から泡１０４を発生させるとともに、その泡１０４を、連続通水孔部材１０１に連結され、かつ、槽１００の上部に向って細く伸びる細管１０３により、槽１００の上方から槽１００の内底に向って落下させるようにしたものが知られていた。
【０００３】
さらに、泡発生機能付き洗濯機としては、洗濯槽の内底に設けたパルセーターの下側に、エアーポンプで空気を送り込んで泡（気泡）を発生させ、その泡を、パルセーターに設けた多数の気泡通過孔から噴出させて洗濯物の表面や洗濯物間に付着させるようにしたものが知られていた（例えば、特許文献１参照）。
【０００４】
【特許文献１】
特開平５−２００１８３号公報（３頁右段の３１行〜４６行）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記泡発生装置における槽１００内に溜めた洗い水では、槽１００に洗剤を投入し、その後、水道水などの水を流入させることによって得るようにしているため、洗剤が均一に溶けた状態になっていない。しかも、洗剤が粉状の場合には、洗剤が水に溶けていないことがある。そのために、連続通水孔部材１０１から発生した泡は、洗剤が均一に溶けた泡とならないとともに、洗剤が連続通水孔部材１０１の表面に付着してしまうという問題点があった。しかも、連続通水孔部材１０１から発生した泡を細管１０３に集めてその細管１０３の上端側から槽１００の内底に向って落下させるようにしているために、必要量の泡を得るのに、時間がかかってしまうという問題点があった。
【０００６】
さらに、上記特開平５−２００１８３号公報の洗濯機では、洗濯槽の高水位まで洗濯水を溜めた状態で、パルセーターに設けた多数の気泡通過孔から泡を噴出させているため、その泡は高濃度の洗剤を含んだ泡ではなく、かつ、大量の泡が生じないため、泡洗浄の効果が十分に得られないという問題点があった。
【０００７】
本発明の第一目的は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡を効率よく大量に作ることのできる泡発生装置を提供することにある。
【０００８】
本発明の第二目的は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡を効率よく作ることのできる泡発生装置を提供することにある。
【０００９】
本発明の第三目的は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡を効率よく作ることのできる泡発生機能付き洗濯機を提供することにある。
【００１０】
本発明の第四目的は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡を効率よく作ることのできる泡発生機能付き洗濯機を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一目的は、少量の水と洗剤を混入させることによって得られる洗い水を溜める槽と、この槽内から吸込まれた前記洗い水に空気を混合させつつその洗い水及び空気を前記槽内に噴出させるポンプ手段を少なくとも備え、前記ポンプ手段を所定時間駆動させて前記洗い水及び空気を前記槽と前記ポンプ手段の間で繰り返し循環させることで、前記洗い水及び空気を繰り返し前記槽内に噴出させて前記槽内に泡を発生させる構成とすることにより、達成できる。
【００１２】
この構成によれば、槽内に溜めた洗い水に洗剤が均一に溶けていなくとも、ポンプ手段により洗い水に混入されている洗剤及び空気とが十分に混合されるので、槽内から吸込まれた洗い水が、気泡を含む均一高濃度の洗剤液となってポンプ手段の吐出口側から噴出するため、槽内に、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡が発生する。しかも、その気泡を含む均一高濃度の洗剤液が、繰り返し前記槽内に噴出するので、その槽内に、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡が短時間に発生する。また、槽内に投入する洗剤が粉状であって固まっていても、ポンプ手段により、その固まった洗剤がポンプ手段により溶かされる。
【００１３】
本発明の第二目的は、少量の水と洗剤を混入させることによって得られる洗い水を溜める槽と、この槽内から吸込まれた前記洗い水に空気を混合させつつその洗い水及び空気を前記槽内に噴出させるポンプ手段を少なくとも備え、前記ポンプ手段を所定時間駆動させて前記洗い水及び空気を前記槽と前記ポンプ手段の間で繰り返し循環させることで、前記洗い水及び空気を繰り返し前記槽内に噴出させて前記槽内に泡を発生させるようにした泡発生装置において、前記ポンプ手段を、ギヤポンプと、一端を前記ギヤポンプの入口側に連通させ、かつ、他端を前記槽内に連通させた吸込み通路手段と、前記ギヤポンプの入口側に配設した空気吸入手段と、前記ギヤポンプの出口側に連結した通路切換弁と、一端を前記通路切換弁の一方の出口に連結させ、かつ、他端を前記槽内に連通させた噴出通路手段と、一端を前記通路切換弁の他方の出口に連結させ、かつ、他端に通水抵抗体を設けた泡吐出流路手段から構成し、前記ギヤポンプの出口側と前記泡吐出流路手段が連通した状態となるように前記通路切換弁を切り換えて前記ギヤポンプを駆動させることにより、前記泡及び洗い水が前記通水抵抗体を通り抜けることで前記通水抵抗体の表面から泡を吐出させることによって、達成できる。
【００１４】
この構成によれば、ギヤポンプにより、槽内から吸込まれた洗い水を、気泡を含む均一高濃度の洗剤液とし、その気泡を含む均一高濃度の洗剤液が槽内に噴出させられて、槽内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡が短時間で発生する。しかも、槽内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡を必要量、発生させたならば、通路切換弁を切り換えてギヤポンプの出口と泡吐出流路手段とを連通させた状態でギヤポンプを駆動させると、槽内に発生した高濃度の洗剤を均一に含んだ泡及び槽内に残っている洗い水に、さらに空気が混合させられて、気泡を含むより均一高濃度の洗剤液となって、ギヤポンプの出口から噴出する。この噴出した気泡を含むより均一高濃度となった洗剤液を、泡吐出流路手段の他端に設けた通水抵抗体から吐出させることで、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）として、短時間で取り出すことができる。
【００１５】
本発明の第三目的は、少量の水と洗剤を混入させることによって得られる洗い水を溜める洗濯槽と、この洗濯槽内から吸込まれた前記洗い水に空気を混合させつつその洗い水及び空気を前記洗濯槽内に噴出させるポンプ手段と、前記洗濯槽内に投入した洗濯物を攪拌させる攪拌手段を少なくとも具備し、前記ポンプ手段を所定時間駆動させて前記洗い水及び空気を前記洗濯槽と前記ポンプ手段の間で繰り返し循環させることで、前記洗い水及び空気を繰り返し前記洗濯槽内に噴出させて前記洗濯槽内に泡を発生させることにより、達成できる。
【００１６】
この構成によれば、洗濯槽内に溜めた洗い水に洗剤が均一に溶けていなくても、ポンプ手段により洗い水に混入されている洗剤及び空気が十分に混合されるので、洗濯槽から吸込んだ洗い水が、気泡を含む均一高濃度の洗剤液となってポンプ手段の出口側から噴出するため、洗濯槽内に、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡が発生する。しかも、その気泡を含む均一高濃度の洗剤液が、繰り返し前記洗濯槽に噴出するので、その洗濯槽内に、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡が短時間に発生する。また、洗濯槽内に投入する洗剤が粉状であって固まっていても、ポンプ手段により、その固まった洗剤がポンプ手段により溶かされる。しかも、その気泡を含む均一高濃度の洗剤液が、ポンプ手段の出口側から洗濯槽内に繰り返し噴出するので、その洗濯槽内に、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡が短時間で大量に発生するため、その高濃度の洗剤を均一に含んだ泡で、洗濯槽内に投入した洗濯物全体を短時間に包み込むことができる。
【００１７】
本発明の第四目的は、少量の水と洗剤を混入させることによって得られる洗い水を溜める洗濯槽と、この洗濯槽内から吸込まれた前記洗い水に空気を混合させつつその洗い水及び空気を前記洗濯槽内に噴出させるポンプ手段と、前記洗濯槽内に投入した洗濯物を攪拌させる攪拌手段を少なくとも具備し、前記ポンプ手段を所定時間駆動させて前記洗い水及び空気を前記洗濯槽と前記ポンプ手段の間で繰り返し循環させることで、前記洗い水及び空気を繰り返し前記洗濯槽内に噴出させて前記洗濯槽内に泡を発生させるようにした泡発生機能付き洗濯機において、前記ポンプ手段を、ギヤポンプと、一端を前記ギヤポンプの入口側に連通させ、かつ、他端を前記洗濯槽内に連通させた吸込み通路手段と、前記ギヤポンプの入口側に配設した空気吸入手段と、前記ギヤポンプの出口側に連結した通路切換弁と、一端を前記通路切換弁の一方の出口に連結させ、かつ、他端を前記洗濯槽内に連通させた噴出通路手段と、一端を前記通路切換弁の他方の出口に連結させ、かつ、他端に通水抵抗体を設けた泡吐出流路手段から構成し、前記ギヤポンプの出口側と前記泡吐出流路手段が連通した状態となるように前記通路切換弁を切り換えて前記ギヤポンプを駆動させることにより、前記泡及び洗い水が前記通水抵抗体を通り抜けることで前記通水抵抗体の表面から泡を吐出させることによって、達成できる。
【００１８】
この構成によれば、ギヤポンプにより、洗濯槽から吸込まれた洗い水を、気泡を含む均一高濃度の洗剤液とし、その洗剤液を洗濯槽内に吐出させることにより短時間で得られた高濃度の洗剤を均一に含んだ泡が、洗濯槽内に投入した洗濯物に浸透させられる。その後、通路切換弁を切り換えてギヤポンプの出口側と泡吐出流路手段とを連通させた状態でギヤポンプを駆動させれば、洗濯槽内に噴出させて短時間で得られた高濃度の洗剤を均一に含んだ泡及び洗濯槽内に残っている洗い水が、その泡及び洗い水にさらに空気が混合させられることで、気泡を含むより均一高濃度の洗剤液となって、ギヤポンプの出口から噴出する。この噴出した気泡を含むより均一高濃度となった洗剤液を、泡吐出流路手段の他端に設けた通水抵抗体から吐出させることで、泡吐出流路手段の他端に設けた通水抵抗体から高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）にし、そのきめの細かい泡（クリーミィな泡）を洗濯槽内の洗濯物上に短時間で落下させることができる。したがって、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）によって、洗濯物全体が短時間に包み込まれるので、その高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）が洗濯物全体に浸透するため、洗濯物の汚れが円滑に取り除かれるようになる。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の泡発生装置の一実施形態を、図１〜図９に基づいて説明する。図１において、泡発生装置１は、洗い水Ｗ１を溜める上端開放の槽２と、この槽２から吸込まれた洗い水Ｗ１に空気Ｚを混合させつつその洗い水Ｗ１及び空気Ｚを槽２に噴出させるためのポンプ手段となるギヤポンプ３と、一端４Ａ側をギヤポンプ３の入口３Ａ側に連通させ、かつ、他端４Ｂ側を槽２内に連通させた吸込み通路手段となる吸込みホース４と、ギヤポンプ３の出口３Ｂ側に連結された通路切換弁５と、一端６Ａを通路切換弁５の一方の出口５Ａに連結させ、かつ、他端６Ｂを槽２内に連通させた噴出通路手段となる噴出通路ホース６と、一端８Ａを通路切換弁５の他方の出口５Ｂに連結させ、かつ、他端８Ｂに通水抵抗体７を設けた泡吐出流路手段となる吐出通路ホース８を少なくとも備えている。
【００２０】
洗い水Ｗ１は、例えば、約１リットルの水Ｗ０に、市販されている洗剤のうち粉末洗剤の場合には約１５グラムの粉末洗剤Ｓを、また、市販されている洗剤のうち液体洗剤の場合には約５０グラムを、それぞれ投入することにより得られる。水Ｗ０は、水道水でもよいが、軟水であれば、より好ましい。
【００２１】
槽２は、水及び洗剤を投入することができ、かつ投入させた水及び洗剤により得られた洗い水Ｗ１を溜めることができものであれば、材質は合成樹脂製でも金属製でもよく、形は円筒でも角筒でもよい。槽２には、その槽２の上端開放部を覆う蓋体２Ａを着脱可能に設け、その蓋体２Ａに設けた投入口（図示せず）から水及び粉末洗剤若しくは液体洗剤を、槽２内に投入できる構造としてある。
【００２２】
ギヤポンプ３は、図２に示すように、合成樹脂からなるモータケーシング９と、耐摩耗性に優れた合成樹脂からなる中間ケーシング１０と、耐摩耗性に優れた合成樹脂からなる歯車ポンプケーシング１１を有している。中間ケーシング１０と歯車ポンプケーシング１１とは、水密的に取り付けられている。モータケーシング９には、図２に示すように、モータ１２が収納されている。モータケーシング９の開放端面には、合成樹脂からなるカバー９Ａが着脱自在に取り付けられている。カバー９Ａには、モータ１２を電源に電気的に接続するための一対の端子１２Ａを突出させている。モータ１２としては、整流子モータやブラシレスモータなどが採用されている。
【００２３】
歯車ポンプケーシング１１内には、駆動歯車１３及びこの駆動歯車１３に噛合うところの従動歯車１４が収納されている。歯車ポンプケーシング１１の外周壁には、駆動歯車１３と従動歯車１４の噛合い部分を挟んで対向するように、円筒状の入口３Ａと円筒状の出口３Ｂとが一体成形されている。
【００２４】
モータ１２の回転は、減速機構１５を介して駆動歯車１３に伝達されるようにしてある。減速機構１５は、モータ１２の回転軸１２Ｂに取り付けられた減速用駆動歯車１５Ａと、この減速用駆動歯車１５Ａと噛合い、かつ、駆動歯車１３の回転軸１３Ａに取り付けられた減速用従動歯車１５Ｂからなっている。駆動歯車１３の回転軸１３Ａは、図２に示すように、中間ケーシング１０を貫通してモータケーシング９側に延在させてある。中間ケーシング１０における回転軸１３Ａの貫通部分には、軸封部材１３Ｂが設けられている。従動歯車１４は、歯車ポンプケーシング１１の内側壁とこの内側壁と対向する中間ケーシング１０の側壁とに固定した固定心棒１６に、回転自在に取り付けられている。駆動歯車１３及び従動歯車１４は、駆動歯車１３の回転軸心となる回転軸１３Ａと従動歯車１４の回転軸心となる固定心棒１６が平行となるように、歯車ポンプケーシング１１内に配置されている。
【００２５】
歯車ポンプケーシング１１の内壁と駆動歯車１３の外周との間のクリアランス及び歯車ポンプケーシング１１の内壁と従動歯車１４の外周との間のクリアランスは、例えば、０．０５ｍｍ程度に設定してある。駆動歯車１３と従動歯車１４は、耐磨耗性に優れた合成樹脂や硬質ゴムなどからなり、同じ大きさのものが用いられる。駆動歯車１３及び従動歯車１４は、歯数を例えば、１６に、最大歯先円直径を例えば、３１．５０５ｍｍに、最大歯底円直径を例えば、２３．６２５ｍｍに、最大厚さを例えば、１８．４２５ｍｍに、それぞれ設定されている。減速機構１５の減速用駆動歯車１５Ａ及び減速用従動歯車１５Ｂの、歯数、最大歯先円直径及び最大歯底円直径は、モータ１２の高速回転を減速させて駆動歯車１３及び従動歯車１４の回転数が約２５００回／分以上となるように、設定されている。
【００２６】
吸込みホース４は、可撓性の管体からなり、図１などに示すように、一端４Ａが気水混合部材１７を介してギヤポンプ３の入口３Ａに連通され、かつ、他端４Ｂが槽２に溜まる水に没するように設置されている。吸込みホース４の他端４Ｂには、ストレーナー１８が設けられている。ストレーナー１８は、槽２内に溜めた洗い水Ｗ１に混入した髪の毛、衣類片、紙片などの比較的大きな粗塵が吸込みホース４内に流入するのを阻止するものである。なお、槽２内に溜めた洗い水Ｗ１に粗塵が含まれていない場合には、吸込みホース４の他端４Ｂにストレーナー１８を設けなくともよい。
【００２７】
空気吸入手段となる気水混合部材１７は、図３〜図５に示すように、筒体本体１７Ａと、この筒体本体１７Ａに設けた吸気口１７Ａ‐１に設けられたダックビル方式などの空気補給弁１７Ｂとからなっている。筒体本体１７Ａの一端は、吸込みホース４の一端４Ａに水密的に取り付けられる。筒体本体１７Ａの他端は、ギヤポンプ３の入口３Ａに水密的に取り付けられる。吸込みホース４の一端４Ａと筒体本体１７Ａの一端との取り付け及びギヤポンプ３の入口３Ａと筒体本体１７Ａの他端との取り付けは、接着剤で固定するようにしてもよいし、ホースバンドやクリップ止めを用いて取り外し可能に取り付けるようにしてもよい。
【００２８】
筒体本体１７Ａの吸気口１７Ａ‐１に設けた空気補給弁１７Ｂは、ギヤポンプ３が作動して筒体本体１７Ａを槽２から吸込まれた洗い水Ｗ１がギヤポンプ３に向って流れている状態（ギヤポンプ運転状態）になると、図４に示すように、開いて筒体本体１７Ａ外方の空気Ｚを筒体本体１７Ａ内に取り込み、しかも、ギヤポンプ３が停止して筒体本体１７Ａを槽２から吸込まれた洗い水Ｗ１が流れない状態（ギヤポンプ停止状態）になると、図５に示すように、閉じて筒体本体１７Ａ外方の空気Ｚが筒体本体１７Ａ内に取り込まれなくなるという機能を有している。
【００２９】
ギヤポンプ３と通路切換弁５は、図１などに示すように、連結管１９により連結されている。すなわち、連結管１９の一端をギヤポンプ３の出口３Ｂに水密的に取り付け、かつ、連結管１９の他端を通路切換弁５の入口５Ｃに水密的に取り付けることで、ギヤポンプ３の出口３Ｂと通路切換弁５の入口５Ｃとが連結される。連結管１９の一端とギヤポンプ３の出口３Ｂとの取り付け及び連結管１９の他端と通路切換弁５の入口５Ｃとの取り付けは、接着剤で固定するようにしてもよいし、ホースバンドやクリップ止めを用いて取り外し可能に取り付けるようにしてもよい。
【００３０】
可撓性の管体からなる噴出通路ホース６は、図１などに示すように、その一端６Ａが通路切換弁５の一方の出口５Ａに、かつ、その他端６Ｂが槽２の側壁に設けた連通筒体２Ｂに、それぞれ水密的に取り付けられる。連通筒体２Ｂは、噴出通路ホース６の他端６Ｂから噴出するところの、気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２が、槽２の内底に沿って噴流するように、槽２の側壁の、可能なかぎり下方に位置させてある。
【００３１】
通路切換弁５の他方の出口５Ｂには、可撓性の管体からなる吐出通路ホース８の入口８Ａ側が水密的に取り付けられている。吐出通路ホース８の出口８Ｂ側には、通水抵抗体７が取り外し自在に設けられている。通水抵抗体７は、多数の連続通水孔を有する部材、例えば、スポンジ材、ネット材、フイルター材などからなっており、シャワーヘッド状に構成してある。ギヤポンプ３の出口３Ｂから吐出通路ホース８に流入してくるところの、気泡を含むより均一高濃度となった洗剤液Ｗ４を、通水抵抗体７を通して通水抵抗体７表面に吐出させることで、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５とする。
【００３２】
上記構成の泡発生装置１により、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を得るには、最初に、図６に示すように、洗い水Ｗ１となる水道水などの水Ｗ０と粉末洗剤Ｓを槽２内に投入する。
【００３３】
その後、図７に示すように、ギヤポンプ３の出口３Ｂに噴出通路ホース６が連通し、かつ、ギヤポンプ３の出口３Ｂに吐出通路ホース８が連通しないように、通路切換弁５をセットした状態で、ギヤポンプ３のモータ１２を駆動させて駆動歯車１３及び従動歯車１４を回転させる。すると、吸込みホース４に吸込まれた洗い水Ｗ１に、気水混合部材１７の空気補給弁１７Ｂが開いてその空気補給弁１７Ｂから流入してきた空気Ｚが混入するようになる。そして、洗い水Ｗ１とこの洗い水Ｗ１に混入した空気Ｚは、ギヤポンプ３により十分に混合されることで、気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２となって、図７に示すように、噴出通路ホース６の他端６Ｂから槽２内に噴出するようになる。
【００３４】
気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２が噴出通路ホース６の他端６Ｂから槽２内に噴出すると、槽２内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３が発生する。この泡Ｗ３と気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２とを、ギヤポンプ３を駆動させて、槽２とギヤポンプ３の間で所定時間連続して循環させることにより、図８に示すように、槽２内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３が大量に発生する。
【００３５】
槽２内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３が大量に発生したならば、図９に示すように、通路切換弁５を切り換えて、ギヤポンプ３の出口３Ｂ側と吐出通路ホース８とを連通させた状態でギヤポンプ６を駆動させることにより、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３及び気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２にさらに空気Ｚが混合させられて、気泡を含むより均一高濃度となった洗剤液Ｗ４となってギヤポンプ３の出口３Ｂから吐出通路ホース８に流入してくる。その気泡を含むより均一高濃度となった洗剤液Ｗ４を、通水抵抗体７の表面から吐出させることで、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５が得られる。
【００３６】
実験によると、容積１リットルの槽２に、水道水１リットルに粉末洗剤１５グラムを溶かして得られる洗い水Ｗ１を溜めるとともに、ギヤポンプ３の出口３Ｂ側と噴出通路ホース６を連通させた状態で、ギヤポンプ３を約１分間作動させると、気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２が噴出通路ホース６の他端６Ｂから槽２内に噴出して、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３が、槽２内全体に発生した。その状態を約２分継続させた後、通路切換弁５を切り換えてギヤポンプ３の出口３Ｂ側と吐出通路ホース８とを連通させると、通水抵抗体７の表面から高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を吐出させることができた。また、通水抵抗体７を吐出通路ホース８から取り除くことにより、吐出通路ホース８の他端８Ｂから気泡を含むより均一高濃度となった洗剤液Ｗ４を得ることができた。
【００３７】
上記構成の泡発生装置１の最適な使用方法は、次の（１）から（５）のとおりである。
【００３８】
（１）まず、図６に示すように、洗い水Ｗ１となる水道水などの水Ｗ０と粉末洗剤Ｓを槽２内に投入するとともに、ギヤポンプ３の出口３Ｂに噴出通路ホース６が連通し、かつ、ギヤポンプ３の出口３Ｂに吐出通路ホース８が連通しないように、通路切換弁５をセットする。
【００３９】
（２）次に、図７に示すように、ギヤポンプ３のモータ１２を駆動させて駆動歯車１３及び従動歯車１４を回転させる。
【００４０】
（３）次に、駆動歯車１３及び従動歯車１４を所定時間駆動させて、槽２内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を、必要量、発生させたならば、ギヤポンプ３のモータ１２を停止させて駆動歯車１３及び従動歯車１４の回転を止める。
【００４１】
（４）その後、ギヤポンプ３の出口３Ｂに吐出通路ホース８が連通し、かつ、ギヤポンプ３の出口３Ｂに噴出通路ホース６が連通しないように、通路切換弁５を切り換えて、再度、ギヤポンプ３のモータ１２を駆動させて駆動歯車１３及び従動歯車１４を回転させることにより、吐出通路ホース８の出口に設けた通水抵抗体７から高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を吐出させる。
【００４２】
（５）通水抵抗体７から高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を、必要量、吐出させたならば、ギヤポンプ３のモータ１２を停止させて駆動歯車１３及び従動歯車１４の回転を止める。
【００４３】
上記（１）から（５）の使用方法により得られた泡（クリーミィな泡）Ｗ５は、そのまま手にとって洗顔に利用してもよい。また、泡（クリーミィな泡）Ｗ５を、被洗浄物の入った他の洗浄容器内に移すことにより、被洗浄物の泡洗浄に利用するようにしてもよい。
【００４４】
上記構成の泡発生装置１によれば、水Ｗ０に溶かす洗剤が、粉末状の洗剤であっても、ギヤポンプ３の駆動歯車１３及び従動歯車１４によって水Ｗ０に十分に溶かされるので、洗剤滓の発生を阻止することができる。また、ギヤポンプ３の駆動歯車１３及び従動歯車１４によって、気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２が噴出通路ホース６の他端６Ｂから槽２内に噴出させられるので、槽２内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を短時間で大量に発生させることができる。また、通路切換弁５を切り換えることで、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を簡単に得ることができる。また、気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２が噴出通路ホース６の他端６Ｂから槽２内に噴出させられるので、その気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２と一緒に槽２内に残っていた洗い水Ｗ１が槽２内で強く掻き回される状態になるため、粉末洗剤Ｓがより均一に溶かされる。
【００４５】
図１０は、泡発生装置の他実施形態その１を示す。図１０において、図１と同一符号は、同一内容を表している。図１０の他実施形態その１では、通路切換弁５と吐出通路ホース８と通水抵抗体７とを削除して、ギヤポンプ３の出口３Ｂに噴出通路ホース６の一端６Ａを、直に連結させる構造にしている。この構造の場合には、槽２内に発生させた高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を、手などにより取り出して洗浄等に利用する。
【００４６】
図１１は、泡発生装置の他実施形態その２を示す。図１１において、図１と同一符号は、同一内容を表している。図１１の他実施形態その２では、吐出通路ホース８の出口から上記一実施形態の泡発生装置１における通水抵抗体７を取り除いた構造にしている。この構造の場合には、気泡を含むより均一高濃度の洗剤液Ｗ４を、直接、吐出通路ホース８の出口から取り出して利用するようにすることで、泡発生装置１を、気泡を含むより均一高濃度の洗剤液Ｗ４の洗剤液製造装置として利用することができる。
【００４７】
さらに、上記本実施形態の泡発生装置１において、槽２に投入する水を軟水にしたい場合には、水道水を軟水にするための軟水製造装置（図示せず）を設けて、この軟水製造装置で得られた軟水を槽２に内に投入するようにすればよい。
【００４８】
さらに、上記本実施形態の泡発生装置１では、槽２は、その槽２の上端開放部を蓋体２Ａで覆う構造にしているが、これに限定されない。槽２は、水及び洗剤を投入する投入口を有するタンク状（容器状）のものであってもよい。また、槽２に透明窓を設け、その透明窓から高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３の発生状況を確認できるようにしてもよい。
【００４９】
さらに、上記本実施形態の泡発生装置１では、ポンプ手段としてギヤポンプ３を用いているが、これに限定されない。ケーシング内に回転体を設けた構造とし、この回転体とケーシングとの間に水をふくんで、その水を、回転体の回転により、呼び水なしに吐出させる機能を有しているものであればよく、ベーンポンプなどでもよい。
【００５０】
さらに、上記一実施形態の泡発生装置１では、吐出通路ホース８の出口に設けた通水抵抗体７から吐出する高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を、洗浄等に利用しているが、槽２内に発生させた高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を取り出すための取り出し開口を、槽２の蓋体２Ａに設け、その取り出し開口から高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を取り出して洗浄等に利用するようにしてもよい。
【００５１】
次に、本発明の泡発生機能付き洗濯機の一実施形態を、図１２〜図１４に基づいて説明する。図１２及び図１３において、泡発生機能付き洗濯機２０は、箱状の外枠２１と、この外枠２１内に防振支持されて洗い水Ｗ１を溜める洗濯槽２２と、この洗濯槽２２に設けた脱水槽２３と、この脱水槽２３に設けられて洗い水Ｗ１及びこの洗い水Ｗ１に溶けた洗剤と一緒に洗濯物を攪拌させるパルセーターなどからなる攪拌手段２４と、洗濯槽２１に設けた洗濯用泡発生装置２５とを少なくとも備えている。
【００５２】
洗濯用泡発生装置２５は、図１３に示すように、洗濯槽２２から吸込んだ洗い水Ｗ１及び洗い水Ｗ１に空気Ｚを混合させつつその洗い水Ｗ１及び空気Ｚを洗濯槽２２内底に噴出させるギヤポンプ２６と、一端をギヤポンプ２６の入口側に連通させ、かつ、他端を洗濯槽２２内底に連通させた吸込み通路手段２７と、ギヤポンプ２６の出口側に連通される通路切換弁２８と、一端を通路切換弁２８の一方の出口に連結させ、かつ、他端を前記洗濯槽２２内底に連通させた噴出通路手段２９と、通路切換弁２８の入口とギヤポンプ２６の出口を連結する連結管３２と、一端を通路切換弁２８の他方の出口に連結させ、かつ、他端に通水抵抗体３０を設けた泡吐出流路手段３１を少なくとも備えている。
【００５３】
ギヤポンプ２６は、上記実施形態の泡発生装置１におけるギヤポンプ３と同一の構造になっており、図１３及び図１４に示すように、洗濯槽２２の外底に取り付けられている。吸込み通路手段２７は、管体からなり、図１３に示すように、一端を洗濯槽２２の外底に固定させ、かつ、他端をギヤポンプ２６の入口に連通させている。通路切換弁２８は、電磁式の弁構造になっており、通常は噴出通路手段２９と連結管３２を連通させている。高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ９を通水抵抗体３０から吐出させるための指令が、例えば、洗濯制御回路（図示せず）から通路切換弁２８に送信されたときに、通路切換弁２８が切り換わって、泡吐出流路手段３１と連結管３２を連通させ、かつ、噴出通路手段２９と連結管３２を連通させないようにしてある。
【００５４】
噴出通路手段２９は、管体からなり、図１３に示すように、一端側を通路切換弁２８の一方の出口側に固定させ、かつ、他端側を洗濯槽２２に固定されている。そして、噴出通路手段２９の他端側は、洗濯槽２２の内底に連通させてある。泡吐出流路手段３１は、管体からなり、図１３に示すように、一端側を通路切換弁２８の他方の出口に固定させ、かつ、他端側を洗濯槽２２の上端側に固定させている。泡吐出流路手段３１の他端側の先端部は、ノズル状にして脱水槽２３の上方に位置するように臨ませてある。
【００５５】
通水抵抗体３０は、多数の連続通水孔を有する部材、例えば、スポンジ材、ネット材、フイルター材などからなっており、泡吐出流路手段３１の他端側の先端部に、取り外し可能に設けられている。空気吸入手段３３は、上記一実施形態の泡発生装置１における気水混合部材１７と同一の構造になっている。空気吸入手段３３は、図１４に示すように、一端が吸込み通路手段２７の他端に水密的に取り付けられ、かつ、他端がギヤポンプ２６の入口に水密的に取り付けられる。洗濯槽２２に投入される洗い水Ｗ１の水量は、洗濯物３４の量及び種類や洗濯物３４の汚れ度合いにより変動するが、洗濯槽２２の洗い水Ｗ１の水位を、水位センサーで検出することが可能である１０リットル程度の少量とする。
【００５６】
上記一実施形態の泡発生機能付き洗濯機２０による最適な泡洗濯方法について、次に、説明する。
【００５７】
（イ）最初に、洗濯槽２２に洗濯物３４を投入する。
【００５８】
（ロ）次に、水道水などの水Ｗ０及び粉末洗剤Ｓなどの洗剤を、洗濯槽２２に投入することにより、洗濯槽２２内に洗い水Ｗ１を溜める。
【００５９】
（ハ）次に、ギヤポンプ２６を駆動させると、洗濯槽２２内の洗い水Ｗ１が吸込み通路手段２７に流入してその洗い水Ｗ１に空気Ｚがギヤポンプ２６の入口の手前で混入された後、その洗い水Ｗ１及びこの洗い水Ｗ１に混入した空気Ｚが、ギヤポンプ２６内で十分に混合されることで、気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２となり、しかも、その気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２が噴出通路手段２９の他端から洗濯槽２２内に噴出することによって、洗濯槽２２内底から高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を発生させる。そして、ギヤポンプ２６が駆動している間は、気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２が、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３にならずに洗濯槽２２内に残っている洗い水Ｗ１及び高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３と一緒になって、吸込み通路手段２７―ギヤポンプ２６―連結管３２―通路切換弁２８―噴出通路手段２９―洗濯槽２２の順で循環するので、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３が洗濯槽２２内底から、連続して発生する。
【００６０】
（ニ）次に、ギヤポンプ２６を所定時間駆動させて、洗濯槽２２内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３が、必要量、得られると、通路切換弁２８が自動的に切り換わり、ギヤポンプ２６の出口側と泡吐出流路手段３１とを連通させる。
【００６１】
（ホ）次に、ギヤポンプ２６の出口側と泡吐出流路手段３１とを連通させた状態でギヤポンプ２６を駆動させることにより、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３及び気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２にさらに空気Ｚが混合させられて、気泡を含むより均一高濃度の洗剤液Ｗ４となってその洗剤液Ｗ４が、泡吐出流路手段３１の他端に設けた通水抵抗体３０を通して吐出させられることで、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５にし、そのきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を洗濯槽２２内の上部から洗濯槽２２の内底に向って落下させる。
【００６２】
（へ）次に、通水抵抗体３０から高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を、洗濯槽２２内の上部から洗濯槽２２の内底に向って落下させて、その泡（クリーミィな泡）Ｗ５によって洗濯槽２２内の洗濯物３４全体が覆われたならば、ギヤポンプ２６を停止させる。
【００６３】
（ト）次に、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５によって洗濯槽２２の洗濯物３４全体が覆われたならば、脱水槽２３を回転させて、洗濯物３４のすみずみまで高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を浸透させる。
【００６４】
（チ）次に、洗濯槽２２に新しい水を通常洗濯の水位まで溜めて、攪拌手段２４を正逆転させることで、洗濯物３４をもみ洗いし、続けて、通常のすすぎ洗いを行う。
【００６５】
（リ）最後に、洗濯槽２２内の水を排水させた状態で、脱水槽２３を回転させて洗濯物３３内の水を遠心分離させた後、その洗濯物３４を洗濯槽２２から取り出して、乾燥機などにより乾燥させればよい。
【００６６】
上記一実施形態の泡発生機能付き洗濯機２０を用いて上記（イ）から（リ）の手順で洗濯作業を行えば、洗濯槽２２内底に発生させた高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を洗濯物３４に浸透させた後、さらに、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を洗濯物３４全体に浸透させることができるので、洗濯物３４の汚れを効率よく、取り除くことができる。
【００６７】
上記一実施形態の泡発生機能付き洗濯機２０では、ギヤポンプ２６の駆動歯車１３及び従動歯車１４によって洗い水Ｗ１及び空気Ｚが混合されることと、噴出通路ホース６の他端６Ｂから洗濯槽２２内に噴出する気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２により、その気泡を含む均一高濃度の洗剤液Ｗ２と一緒に洗濯槽２２内に残っていた洗い水Ｗ１が洗濯槽２２内で強く掻き回されることとが相俟って、洗い水Ｗ１に粉末洗剤Ｓが均一に溶けて、洗濯槽２２内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を短時間で大量に発生させることができ、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を洗濯槽２２内の洗濯物３４に短時間で浸透させることができ、しかも、洗剤滓の発生を阻止することができる。また、通路切換弁２８を切り換えることで、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）Ｗ５を、洗濯槽２２内の洗濯物３４の上に、短時間で大量に落下させることができる。
【００６８】
図１５は、泡発生機能付き洗濯機の他実施形態を示す。図１５において、図１３と同一符号は、同一内容を表している。図１５に示す泡発生機能付き洗濯機の他実施形態では、図１３に示す一実施形態の泡発生機能付き洗濯機２０における通路切換弁２８と泡吐出流路手段３１と通水抵抗体３０と連結管３２を削除し、しかも、噴出通路手段２９に変えてＵ字状連結管３５を設けて、このＵ字状連結管３５の一端をギヤポンプ２６の出口に直に連結させ、かつ、Ｕ字状連結管３５の他端を洗濯槽２２に直に連結させる構造にして、洗濯槽２２内底に発生させた高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３のみを洗濯物３４に浸透させて泡洗濯を行う。この場合には、上記一実施形態の泡発生機能付き洗濯機２０による泡洗濯方法の（イ）から（ハ）までを実行して、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３により洗濯槽２２内の洗濯物３４全体が覆われるまで、ギヤポンプ２６を駆動させる。高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３により洗濯槽２２内の洗濯物３４全体が覆われたならば、ギヤポンプ２６を停止させて、脱水槽２３を回転させることにより、洗濯物３４のすみずみまで、高濃度の洗剤を均一に含んだ泡Ｗ３を浸透させる。その後、上記一実施形態の泡発生機能付き洗濯機２０による泡洗濯方法の（チ）から（リ）を実行すればよい。
【００６９】
上記本発明の泡発生機能付き洗濯機の実施形態では、洗濯槽２２内に脱水槽２３を設ける構造にした洗濯機、いわゆる、全自動洗濯機の例で説明しているが、本発明は全自動洗濯機に限定させるものではない。洗濯槽２２内に脱水槽２３を設けない構造の洗濯機、いわゆる、二槽式洗濯機や洗濯専用機に、洗濯用泡発生装置２５を設置するようにしてもよい。
【００７０】
【発明の効果】
以上のように、請求項１乃至請求項２の発明によれば、ポンプ手段により洗い水及び空気が混合されることと、槽内に噴出する洗い水及び空気により槽内の洗い水が強く掻き回されることが相俟って洗い水に洗剤が均一に溶けるので、洗剤が粉末状の洗剤であっても洗剤滓の発生を阻止することができ、洗浄に適した高濃度の洗剤を均一に含んだ泡を、槽内に短時間で大量に発生させることができる泡発生装置が得られた。
【００７１】
また、請求項３の発明によれば、ギヤポンプにより洗い水及び空気が混合されることと、槽内に噴出する洗い水及び空気により槽内の洗い水が強く掻き回されることが相俟って洗い水に洗剤が均一に溶けるので、洗浄に適した高濃度の洗剤を均一に含んだ泡を、槽内に短時間で大量に発生させることができるとともに、ギヤポンプにより、その槽内に発生した泡にさらに空気を混合させたものを、泡吐出流路手段に設けた通水抵抗体を通して吐出させるようにしたので、洗浄に適した高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）を効率よく取り出すことのできる泡発生装置が得られた。
【００７２】
また、請求項４乃至請求項５発明によれば、ポンプ手段により洗い水及び空気が混合されることと、洗濯槽内に噴出する気泡を含む均一高濃度の洗剤液により洗濯槽内の洗い水が強く掻き回されることが相俟って洗い水に洗剤が均一に溶けるので、洗剤が粉末状の洗剤であっても洗剤滓の発生を阻止することができ、洗浄に適した高濃度の洗剤を均一に含んだ泡を、洗濯槽内に短時間で大量に発生させることができる泡発生機能付き洗濯機が得られた。
【００７３】
また、請求項６及び請求項７発明によれば、洗濯槽内に発生する高濃度の洗剤を均一に含んだ泡を洗濯物に浸透させた後、さらに、泡吐出流路手段の他端側の先端部に設けた通水抵抗体から吐出する高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡（クリーミィな泡）を洗濯物に浸透させることができるので、洗濯物の汚れを効率よく落とすことができ、しかも、ギヤポンプにより洗い水及び空気が混合されることと、洗濯槽内に噴出する気泡を含む均一高濃度の洗剤液により洗濯槽内の洗い水が強く掻き回されることが相俟って洗い水に洗剤が均一に溶けるので、洗浄に適した高濃度の洗剤を均一に含んだ泡を、短時間で大量に得ることができる泡発生機能付き洗濯機が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示し、泡発生装置の原理を説明するための要部構造図である。
【図２】本発明の一実施形態を示し、泡発生装置のギャポンプ部の要部拡大断面図である。
【図３】本発明の一実施形態を示し、ギャポンプ及び空気吸入手段部分の拡大正面図である。
【図４】本発明の一実施形態を示し、泡発生装置の空気吸入手段の空気補給弁が開いている状態の要部拡大正面図である。
【図５】本発明の一実施形態を示し、泡発生装置の空気吸入手段の空気補給弁が閉じている状態の要部拡大正面図である。
【図６】本発明の一実施形態を示し、槽に洗い水となる水と粉末洗剤を投入した状態における泡発生装置の動作説明図である。
【図７】本発明の一実施形態を示し、ギャポンプを駆動させて気泡を含む均一高濃度の洗剤液を槽に噴流させた状態おける泡発生装置の動作説明図である。
【図８】本発明の一実施形態を示し、槽内に高濃度の洗剤を均一に含んだ泡が大量に発生した状態おける泡発生装置の動作説明図である。
【図９】本発明の一実施形態を示し、高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡が取り出されている状態おける泡発生装置の動作説明図である。
【図１０】泡発生装置の他実施形態その１を示す、概略構造図である。
【図１１】泡発生装置の他実施形態その２を示す、概略構造図である。
【図１２】泡発生機能付きの洗濯機の一実施形態を示し、一部を破断してなる要部斜視図である。
【図１３】泡発生機能付きの洗濯機の一実施形態を示し、要部概略断面図である。
【図１４】泡発生機能付きの洗濯機の一実施形態を示し、ギャポンプ及び空気吸入手段部分の概略説明図である。
【図１５】泡発生機能付きの洗濯機の他実施形態を示し、概略構造図である。
【図１６】従来の泡発生機能付きの洗濯機の原理説明図である。
【符号の説明】
１ 泡発生装置
２ 槽
２Ａ 蓋体
２Ｂ 連通筒体
３ ギヤポンプ
３Ａ 入口
３Ｂ 出口
４ 吸込みホース（吸込み通路手段）
５ 通路切換弁
６ 噴出通路ホース（噴出通路手段）
７ 通水抵抗体
８ 吐出通路ホース（泡吐出流路手段）
９ モータケーシング
９Ａ カバー
１０ 中間ケーシング
１１ 歯車ポンプケーシング
１２ モータ
１２Ａ 一対の端子
１２Ｂ 回転軸
１３ 駆動歯車
１３Ａ 回転軸
１３Ｂ 軸封部材
１４ 従動歯車
１５ 減速機構
１５Ａ 減速用駆動歯車
１５Ｂ 減速用従動歯車
１６ 固定心棒
１７ 気水混合部材（空気吸入手段）
１７Ａ 筒体本体
１７Ａ−１ 吸気口
１７Ｂ 空気補給弁
１８ ストレーナー
１９ 連結管
２０ 泡発生機能付き洗濯機
２１ 外枠
２２ 洗濯槽
２３ 脱水槽
２４ 攪拌手段
２５ 洗濯用泡発生装置
２６ ギヤポンプ
２７ 吸込み通路手段
２８ 通路切換弁
２９ 噴出通路手段
３０ 通水抵抗体
３１ 泡吐出流路手段
３２ 連結管
３３ 空気吸入手段
３４ 洗濯物
３５ Ｕ字状連結管
Ｓ 粉末洗剤
Ｗ０ 水
Ｗ１ 洗い水
Ｗ２ 気泡を含む均一高濃度の洗剤液
Ｗ３ 高濃度の洗剤を均一に含んだ泡
Ｗ４ 気泡を含むより均一高濃度となった洗剤液
Ｗ５ 高濃度の洗剤を均一に含んでなるきめの細かい泡
Ｚ 空気
Claims (7)
- 少量の水と洗剤を混入させることによって得られる洗い水を溜める槽と、この槽から吸込んだ前記洗い水に空気を混合させつつその洗い水及び空気を前記槽内に噴出させるポンプ手段を少なくとも備え、前記ポンプ手段を所定時間駆動させて前記洗い水及び空気を前記槽と前記ポンプ手段の間で繰り返し循環させることで、前記洗い水及び空気を繰り返し前記槽内に噴出させて前記槽内に泡を発生させるようにしたことを特徴とする泡発生装置。
- 前記ポンプ手段を、ギヤポンプと、このギヤポンプの入口側に配設した空気吸入手段と、一端を前記ギヤポンプの入口側に連通させ、かつ、他端を前記槽内に連通させた吸込み通路手段と、一端を前記ギヤポンプの出口側に連結させ、かつ、他端を前記槽内に連通させた噴出通路手段を含む構成にしたことを特徴とする請求項１記載の泡発生装置。
- 少量の水と洗剤を混入させることによって得られる洗い水を溜める槽と、この槽から吸込んだ前記洗い水に空気を混合させつつその洗い水及び空気を前記槽内に噴出させるポンプ手段を少なくとも備え、前記ポンプ手段を所定時間駆動させて前記洗い水及び空気を前記槽と前記ポンプ手段の間で繰り返し循環させることで、前記洗い水及び空気を繰り返し前記槽内に噴出させて前記槽内に泡を発生させるようにした泡発生装置において、前記ポンプ手段を、ギヤポンプと、一端を前記ギヤポンプの入口側に連通させ、かつ、他端を前記槽内に連通させた吸込み通路手段と、前記ギヤポンプの入口側に配設した空気吸入手段と、前記ギヤポンプの出口側に連結した通路切換弁と、一端を前記通路切換弁の一方の出口に連結させ、かつ、他端を前記槽内に連通させた噴出通路手段と、一端を前記通路切換弁の他方の出口に連結させ、かつ、他端に通水抵抗体を設けた泡吐出流路手段から構成し、前記ギヤポンプの出口側と前記泡吐出流路手段が連通した状態となるように前記通路切換弁を切り換えて前記ギヤポンプを駆動させることにより、前記泡及び洗い水が前記通水抵抗体を通り抜けることで前記通水抵抗体の表面から泡を吐出させるようにしたことを特徴とする泡発生装置。
- 少量の水と洗剤を混入させることによって得られる洗い水を溜める洗濯槽と、この洗濯槽内から吸込んだ前記洗い水に空気を混合させつつその洗い水及び空気を前記洗濯槽内に噴出させるポンプ手段と、前記洗濯槽内に投入した洗濯物を攪拌させる攪拌手段を少なくとも具備し、前記ポンプ手段を所定時間駆動させて前記洗い水及び空気を前記洗濯槽と前記ポンプ手段の間で繰り返し循環させることで、前記洗い水及び空気を繰り返し前記洗濯槽内に噴出させて前記洗濯槽内に泡を発生させるようにしたことを特徴とする泡発生機能付き洗濯機。
- 前記ポンプ手段を、ギヤポンプと、このギヤポンプの入口側に配設した空気吸入手段と、一端を前記ギヤポンプの入口側に連通させ、かつ、他端を前記洗濯槽内底に連通させた吸込み通路手段と、一端を前記ギヤポンプの出口側に連結させ、かつ、他端を前記洗濯槽内底に連通させた噴出通路手段を含む構成にしたことを特徴とする請求項４記載の泡発生機能付き洗濯機。
- 少量の水と洗剤を混入させることによって得られる洗い水を溜める洗濯槽と、この洗濯槽内から吸込んだ前記洗い水に空気を混合させつつその洗い水及び空気を前記洗濯槽内に噴出させるポンプ手段と、前記洗濯槽内に投入した洗濯物を攪拌させる攪拌手段を少なくとも具備し、前記ポンプ手段を所定時間駆動させて前記洗い水及び空気を前記洗濯槽と前記ポンプ手段の間で繰り返し循環させることで、前記洗い水及び空気を繰り返し前記洗濯槽内に噴出させて前記洗濯槽内に泡を発生させるようにした泡発生機能付き洗濯機において、前記ポンプ手段を、ギヤポンプと、一端を前記ギヤポンプの入口側に連通させ、かつ、他端を前記洗濯槽内に連通させた吸込み通路手段と、前記ギヤポンプの入口側に配設した空気吸入手段と、前記ギヤポンプの出口側に連結した通路切換弁と、一端を前記通路切換弁の一方の出口に連結させ、かつ、他端を前記洗濯槽内に連通させた噴出通路手段と、一端を前記通路切換弁の他方の出口に連結させ、かつ、他端に通水抵抗体を設けた泡吐出流路手段から構成し、前記ギヤポンプの出口側と前記泡吐出流路手段が連通した状態となるように前記通路切換弁を切り換えて前記ギヤポンプを駆動させることにより、前記泡及び洗い水が前記通水抵抗体を通り抜けることで前記通水抵抗体の表面から泡を吐出させることを特徴とする泡発生機能付き洗濯機。
- 前記泡吐出流路手段の他端を前記洗濯槽の上部に配置することで、前記通水抵抗体を通して吐出させた泡を、前記洗濯槽の上部から前記洗濯槽の内底に向って落下させることを特徴とする請求項６記載の泡発生機能付き洗濯機。
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