JP2005092538A - タッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、タッチパネル付きディスプレイ装置 - Google Patents

Abstract

【課題】動作モード切り替えの操作性が高く、しかも確実に動作モードを切り替えることができるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法を提供する。
【解決手段】 座標判断部１１０３は、手書描画工程の実行中、座標入力面に入力した座標（マウスデータｄm）が、ディスプレイ画面上に表示された制御領域上にあるか否か判断する。ドラッグ判定部１１０５は、座標が制御領域上にあると判断された場合、座標が示すタッチ点の制御領域上におけるドラッグ長が、予め定められた所定の長さよりも短いか否か判断する。ＡＰＬ移行部１１０１は、ドラッグ長が所定の長さよりも短いと判断された場合、座標を含む制御領域に対応するアプリケーションによる動作モードに移行する。
【選択図】 図１１

Description

本発明は、タッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、タッチパネル付きディスプレイ装置に関するものである。

現在、座標入力面に指やペンでタッチすることによって情報を入力し、ディスプレイ画面の表示を制御するタッチパネル付きディスプレイ装置がある。タッチパネル付きディスプレイ装置は、座標入力面上で紙に筆記するのと同様に指やペンで線画（文字を含む）を描画し（手書モードともいい、また、手書きされた線画を手書文字ともいう）、ディスプレイ画面上に表示することができる。このため、プレゼンテーションや教育用として黒板の代わりに電子黒板として使用される場合もある。電子黒板として使用される場合、プレゼンテーション等の円滑な進行を妨げることがないよう、タッチパネル付きディスプレイ装置にはいっそう高い操作性が要求される。

ところで、タッチパネル付きディスプレイ装置には、上記した手書きモードと、一般的にＰＣ（Personal Computer）等で使用されるアプリケーションプログラム（ＡＰＬ）による動作（ＡＰＬモード）とを併用するものも多い。このようなタッチパネル付きディスプレイ装置の従来の構成としては、例えば、手書モードとＡＰＬモードとを切り替える際、オペレータが手書文字の書き込みを希望する領域にすでに手書文字が書きこまれているかいないかを判断し、手書文字が書き込まれていない場合には手書モードに移行し、手書文字の書き込みがすでにある場合にはＡＰＬモードに戻るものがある（例えば、特許文献１参照）。

このような従来技術によれば、手書モード、あるいはＡＰＬモードを実行するプログラムを起動するための操作を行なうことなく、手書モードとＡＰＬモードとを自動的に切り替えることができる。このため、タッチパネル付きディスプレイ装置の操作性を高め、円滑なプレゼンテーション等を実行することができる。

特開２０００−３５３０４９号公報（段落［００３６］〜［００４０］）

しかしながら、上記した従来技術によれば、モードを切り替えのために描画された線画を認識する処理が必要になる。このため、先に描画されている線画の形状や状態によっては線画が認識できず、オペレータが意図した通りの切り替えが行なわれない可能性がある。

本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、手書モードとＡＰＬモードとを切り替える際の操作性が高く、しかも確実に手書モードとＡＰＬモードとを切り替えることができるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、タッチパネル付きディスプレイ装置を提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項１にかかる発明は、タッチによる座標の入力を受けつける座標入力面と、該座標入力面が入力した座標にしたがって制御される画像を表示するディスプレイ画面とを備えるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法であって、前記座標入力面に入力した座標にしたがって前記ディスプレイ画面に線画を描画する手書描画工程の実行中、前記座標入力面に入力した座標が、前記ディスプレイ画面上に表示された制御領域上にあるか否か判断する座標判断工程と、前記座標判断工程において、入力した座標が前記制御領域上にあると判断された場合、前記座標によって示されるタッチ点が、タッチからデタッチまでに移動、停止し、かつ、タッチ点がタッチからデタッチまでに移動したドラッグ長が、予め定められた所定の長さよりも短いか否か判断するドラッグ判断工程と、前記ドラッグ判断工程において、ドラッグ長が前記所定の長さよりも短いと判断された場合、前記座標を含む前記制御領域に対応するアプリケーションによる動作モードに移行するアプリモード移行工程と、を含むことを特徴とする。

この請求項１に記載の発明によれば、手書描画工程の実行中、座標入力面に入力した座標が、前記ディスプレイ画面上に表示された制御領域上にあるか否か判断し、制御領域上にある場合、座標によって示されるタッチ点が、タッチからデタッチまでに移動、停止し、かつ、タッチ点がタッチからデタッチまでに移動したドラッグ長が、予め定められた所定の長さよりも短いか否か判断する。そして、ドラッグ長が所定の長さよりも短いと判断された場合、座標を含む制御領域に対応するアプリケーションによる動作モードに移行することができる。

この請求項１に記載の発明によれば、手書描画の動作と同様の動作（座標入力面に対するタッチ）によって手書き描画からアプリケーションによる制御へ動作モードを切り替えることができる。このため、アプリケーション制御への切り替えを、特定のボタン等をタッチすることなく、円滑に実行することができる。さらに、制御領域上でのドラッグ長が所定の長さよりも短い場合にだけアプリケーションによる動作モードに移行するので、制御領域上にボタンタッチ以外の目的でタッチがなされた場合に動作モードが移行することを防ぎ、オペレータの意図に沿ってタッチパネル付きディスプレイ装置の動作モードを切り替えることができる。したがって、請求項１に記載の発明は、手書モードとＡＰＬモードとを切り替える際の操作性が高く、しかも確実に手書モードとＡＰＬモードとを切り替えることができる。

請求項２に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法は、前記座標判断工程において、前記制御領域として、アプリケーションが提供するウィンドウ画面のうちのスクロールバー内に座標が入力したと判断された場合、前記ドラッグ操作判断工程において該座標を示すタッチ点が前記スクロールバー内で移動、停止したか否かを判断し、タッチがスクロールバー内で移動、停止したと判断された場合、前記アプリモード移行工程において、前記スクロールバーを備えるウィンドウ画面に対応するアプリケーションによる動作モードに移行することを特徴とする。

この請求項２に記載の発明によれば、オペレータが手書描画中にスクロールバーを操作しようとした場合、ディスプレイ画面の表示制御をアプリケーションモードに切り替えることができる。このため、スクロールバー操作のためにアプリケーションモードに移行する操作が不用になり、簡易に、かつ円滑にタッチパネル付きディスプレイ装置の動作モードを切り替えることができる。

請求項３に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法は、前記ドラッグ操作判断工程において、スクロールバー内でなされたタッチのタッチ点がスクロールバー外に移動した場合、またはスクロールバー外でなされたタッチのタッチ点がスクロールバー内に移動したと判断された場合、前記アプリモード移行工程において、手書描画の動作モードが維持されることを特徴とする。

この請求項３に記載の発明によれば、オペレータが手書描画中にスクロールバーを操作する目的以外でスクロールバー上にタッチした場合、ディスプレイ画面の表示制御がアプリケーションモードに切り替えられるのを防ぐことができる。このため、オペレータが意図しない表示制御の切り替えがなされることを自動的に防ぐことができる。

請求項４に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法は、前記アプリモード移行工程においてアプリケーションプログラムによる動作モードに移行したとき、手書描画工程において入力した座標を該アプリケーションプログラムに通知することを特徴とする。

この請求項４に記載の発明によれば、オペレータがアプリケーションプログラムによる動作モードで操作するために行なったタッチ操作を動作モードの移行後に再度行なう必要がない。このため、タッチパネル付きディスプレイ装置の操作性を高めることができる。

請求項５に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法は、前記座標判断工程が、前記制御領域に関する情報を、制御領域に対して行なわれるタッチに基づいて取得し、登録する制御領域登録工程をさらに含むことを特徴とする。

この請求項５に記載の発明によれば、制御領域のサイズが変化する、あるいは表示位置が移動した場合にも正確な制御領域の情報を取得することができる。

請求項６に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法は、アプリケーションによって提供されるウィンドウ画面のうち、さらに移動、停止タッチによって選択した領域に関する情報だけを制御領域として登録することを特徴とする。

この請求項６に記載の発明によれば、ウィンドウ画面として独立に作成されていないタイプの制御領域にあっても、必要な領域だけを制御領域として登録することができる。

請求項７に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法は、前記制御領域登録工程において、制御領域の原点を、前記ウィンドウ画面のタイトルバーの左上頂点を原点とする相対的な座標として示し、ディスプレイ画面の解像度に応じて換算された数値として登録することを特徴とする。

この請求項７に記載の発明によれば、ウィンドウ画面のサイズや表示位置と無関係に制御領域の位置を特定することができる。

請求項８に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法は、前記制御領域登録工程において、前記ウィンドウ画面に含まれないスクロールバーを検知し、該スクロールバーの表示領域を制御領域に含んで登録することを特徴とする。

この請求項８に記載の発明によれば、ウィンドウ画面として作成されていないタイプのスクロールバーを制御領域として登録することができる。

請求項９に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法は、前記アプリケーションプログラムによって制御されるアプリ制御モードから手書描画が実行される手書制御へ移行するとき、前記制御領域登録工程において、手書描画の対象となっていた前記制御領域に関する情報を取得し、該制御領域の先に登録されている範囲を表示する枠線表示工程を含むことを特徴とする。

この請求項９に記載の発明によれば、重複して制御領域を登録する操作が行なわれることを防ぎ、タッチパネル付きディスプレイ装置の操作性を高めることができる。

請求項１０に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法は、前記枠線表示工程が、任意に省略可能なことを特徴とする。

この請求項１０に記載の発明によれば、オペレータの好みによって枠線の表示の有無を選択可能にし、タッチパネル付きディスプレイ装置の操作性を高めることができる。

請求項１１に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法は、前記座標判断工程は、予め登録された制御領域に関する情報に基づいて入力した座標が前記制御領域上にあるか否か判断することを特徴とする。

この請求項１１に記載の発明によれば、制御領域をユーザが改めて登録する必要がなく、タッチパネル付きディスプレイ装置の汎用性を高めることができる。

請求項１２に記載の発明にかかるプログラムは、タッチによる座標の入力を受けつける座標入力面と、該座標入力面が入力した座標にしたがって制御される画像を表示するディスプレイ画面とを備えるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記座標入力面に入力した座標にしたがって前記ディスプレイ画面に線画を描画する手書描画工程の実行中、前記座標入力面に入力した座標が、前記ディスプレイ画面上に表示された制御領域上にあるか否か判断する座標判断工程と、前記座標判断工程において、入力した座標が前記制御領域上にあると判断された場合、前記座標によって示されるタッチ点が、タッチからデタッチまでに移動、停止し、かつ、タッチ点がタッチからデタッチまでに移動したドラッグ長が、予め定められた所定の長さよりも短いか否か判断するドラッグ判断工程と、前記ドラッグ判断工程において、ドラッグ長が前記所定の長さよりも短いと判断された場合、前記座標を含む前記制御領域に対応するアプリケーションによる動作モードに移行するアプリモード移行工程と、を含むことを特徴とする。

この請求項１２に記載の発明によれば、手書描画の動作と同様の動作（座標入力面に対するタッチ）によって手書き描画からアプリケーションによる制御へ動作モードを切り替えることができる。このため、アプリケーション制御への切り替えを、特定のボタン等をタッチすることなく、円滑に実行することができる。さらに、制御領域上でのドラッグ長が所定の長さよりも短い場合にだけアプリケーションによる動作モードに移行するので、制御領域上にボタンタッチ以外の目的でタッチがなされた場合に動作モードが移行することを防ぎ、オペレータの意図に沿ってタッチパネル付きディスプレイ装置の動作モードを切り替えることができる。したがって、請求項１に記載の発明は、手書モードとＡＰＬモードとを切り替える際の操作性が高く、しかも確実に手書モードとＡＰＬモードとを切り替えることができる。

請求項１３に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置は、タッチによる座標の入力を受けつける座標入力面と、該座標入力面が入力した座標にしたがって制御される画像を表示するディスプレイ画面とを備えるタッチパネル付きディスプレイ装置であって、前記座標入力面に入力した座標にしたがって前記ディスプレイ画面に線画を描画する手書描画工程の実行中、前記座標入力面に入力した座標が、前記ディスプレイ画面上に表示された制御領域上にあるか否か判断する座標判断手段と、前記座標判断手段によって、入力した座標が前記制御領域上にあると判断された場合、前記座標によって示されるタッチ点が、タッチからデタッチまでに移動、停止し、かつ、タッチ点がタッチからデタッチまでに移動したドラッグ長が、予め定められた所定の長さよりも短いか否か判断するドラッグ判断手段と、前記ドラッグ判断手段によってドラッグ長が前記所定の長さよりも短いと判断された場合、前記座標を含む前記制御領域に対応するアプリケーションによる動作モードに移行するアプリモード移行手段と、を備えることを特徴とする。

この請求項１３に記載の発明によれば、手書描画の動作と同様の動作（座標入力面に対するタッチ）によって手書き描画からアプリケーションによる制御へ動作モードを切り替えることができる。このため、アプリケーション制御への切り替えを、特定のボタン等をタッチすることなく、円滑に実行することができる。さらに、制御領域上でのドラッグ長が所定の長さよりも短い場合にだけアプリケーションによる動作モードに移行するので、制御領域上にボタンタッチ以外の目的でタッチがなされた場合に動作モードが移行することを防ぎ、オペレータの意図に沿ってタッチパネル付きディスプレイ装置の動作モードを切り替えることができる。したがって、請求項１に記載の発明は、手書モードとＡＰＬモードとを切り替える際の操作性が高く、しかも確実に手書モードとＡＰＬモードとを切り替えることができる。

以上述べたように、請求項１に記載の発明は、手書モードとＡＰＬモードとを切り替える際の操作性が高く、しかも確実に手書モードとＡＰＬモードとを切り替えることができるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法を提供できるという効果を奏する。

請求項２に記載の発明は、スクロールバー操作のためにアプリケーションモードに移行する操作が不用になり、簡易に、かつ円滑にタッチパネル付きディスプレイ装置の動作モードを切り替えることができるという効果を奏する。

請求項３に記載の発明は、オペレータが意図しない表示制御の切り替えがなされることを自動的に防ぐことができるという効果を奏する。

請求項４に記載の発明はタッチパネル付きディスプレイ装置の操作性を高めることができるという効果を奏する。

請求項５に記載の発明は、制御領域のサイズが変化する、あるいは表示位置が移動した場合にも正確な制御領域の情報を取得することができるという効果を奏する。

請求項６に記載の発明は、ウィンドウ画面として独立に作成されていないタイプの制御領域にあっても、必要な領域だけを制御領域として登録し、タッチパネル付きディスプレイ装置の操作性を高めることができるという効果を奏する。

請求項７に記載の発明は、ウィンドウ画面のサイズや表示位置と無関係に制御領域の位置を比較的簡易に特定することができるという効果を奏する。

請求項８に記載の発明は、ウィンドウ画面として作成されていないタイプのスクロールバーを制御領域として登録することができるので、タッチパネル付きディスプレイ装置の操作性を高めることができるという効果を奏する。

請求項９に記載の発明は、重複して制御領域を登録する操作が行なわれることを防ぎ、タッチパネル付きディスプレイ装置の操作性を高めることができるという効果を奏する。

この請求項１０に記載の発明によれば、オペレータの好みによって枠線の表示の有無を選択可能にし、タッチパネル付きディスプレイ装置の操作性を高めることができるという効果を奏する。

この請求項１１に記載の発明によれば、制御領域をユーザが改めて登録する必要がなく、タッチパネル付きディスプレイ装置の汎用性を高めることができるという効果を奏する。

請求項１２に記載の発明は、手書モードとＡＰＬモードとを切り替える際の操作性が高く、しかも確実に手書モードとＡＰＬモードとを切り替えることができるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供できるという効果を奏する。

請求項１３に記載の発明は、手書モードとＡＰＬモードとを切り替える際の操作性が高く、しかも確実に手書モードとＡＰＬモードとを切り替えることができるタッチパネル付きディスプレイ装置を提供できるという効果を奏する。

以下に添付図面を参照して、この発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、タッチパネル付きディスプレイ装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。

本発明の説明に先だって、本発明の表示制御方法が適用可能なタッチパネル付きディスプレイ装置について説明する。図１は、光学式のタッチパネル付きディスプレイ装置を示す図である。図示したタッチパネル付きディスプレイ装置は、タッチパネル式の座標入力装置１と、座標入力装置１に入力された座標を検出する座標検出装置３と、座標検出装置３が検出した座標に基づいて画像データを制御するホスト装置４（本実施の形態ではＰＣ（Personal Computer）を利用している）、ホスト装置４によって制御された画像データ（Ｒ，Ｇ，Ｂ）を液晶画面やＰＤＰ（Plasma Display Panel）といったディスプレイ画面１１２に表示する表示装置２とを備えている。座標入力装置１と座標検出装置３とを合わせた構成は、タッチパネルとも呼ばれる構成である。

また、図１に示したタッチパネル付きディスプレイ装置には、ディスプレイ画面１１２が座標入力装置１の座標入力面１１３と重なって設けられている。座標入力面とは、座標検出装置３が座標を検出できる領域であって、図１のタッチパネル付きディスプレイ装置はディスプレイ画面１１２に直接タッチする構成であるから、座標入力面１１３は仮想的な面である。なお、このようなタッチパネル付きディスプレイ装置は、ディスプレイ画面１１２に対するタッチ操作によってもホスト装置４に対するマウス操作によっても同様に制御することができる。

座標入力装置１は、後述する光学検出器を備えていて、ディスプレイ画面１１２上のタッチを光学的に検出する。光学検出器が検出したデータは座標検出装置３に入力し、座標検出装置３が、タッチされた座標入力面１１３上の点（タッチ点）ｔの座標（ｘ，ｙ）を算出する。算出される座標は、ディスプレイ画面１１２の画素数（例えばｘ：１０２４，ｙ：７６８）によって表され、１０ｍｓ、あるいは２０ｍｓといった時間で周期的にホスト装置４に出力する。なお、座標検出装置３のタッチ点の座標の算出については、後に詳述する。

また、座標検出装置３は、後述する光学検出器が検出したデータを入力するための左光学検出器Ｉ／Ｆ１０１、右光学検出器Ｉ／Ｆ１０２、座標検出装置３全般を制御する中央演算装置１０４、中央演算装置１０４で使用されるプログラムが格納されているＲＯＭ１０５、中央演算装置１０４の作業データが一時保存されるＲＡＭ１０６、周期的に時間を計測して中央演算装置１０４に入力するタイマ（ＴＩＭＥＲ）１０７とを備えている。

ホスト装置４は、ＰＣ（Personal Computer）であって、Ｗｉｎｄｏｗｓ（Ｒ）、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ（Ｒ）、Ｌｉｎｕｘ（Ｒ）といった汎用的なＯＳを搭載しており、画像データの制御は、ＯＳの制御下で実行されている。そして、汎用的なＯＳの制御下でコンピュータの周辺機器を制御するプログラム（ドライバソフト）であるドライバ１０８と、共通の汎用的なＯＳの制御下で動作する複数のアプリケーション群でなるＡＰＬ１１１と、画像データが一時的に保存される画像ＲＡＭ１１５とを有している。

ここで、図１に示したタッチパネル付きディスプレイ装置におけるタッチ点の検出および座標の算出について説明する。図２は、図１に示した座標入力装置を示す図である。座標入力装置１は、図中の縦方向の長さがＨ、横の長さがＷの矩形の座標入力面１１３と、座標入力面の三辺に設けられた再帰性反射部材２０１と、再帰性反射部材２０１が設けられていない一辺の両端に設けられた左光学検出器２０２Ｌ、右光学検出器２０２Ｒとを備えている。

左光学検出器２０２Ｌ、右光学検出器２０２Ｒは、いずれも半導体レーザである光源（図示せず）と、例えばＣＣＤ（Charged Coupled Device)を利用した受光部（図示せず）とを一体化したユニットである。光源は、座標入力面１１３の全域に光源を要とする扇状に光を照射する。左光学検出器２０２Ｌ、右光学検出器２０２Ｒが扇状の光を照射することによって、レーザ光は座標入力面１１３の全域に照射される。

座標入力面１１３に照射された光は、再帰性反射部材２０１に反射される。再帰性反射部材２０１は、光を１８０度の角度で反射する部材であって、例えば図中に示す照射光ｐ１を反射して照射光ｐ１の光軸に平行な光軸を通る反射光ｐ２とする。座標入力面１１３上に光を遮るものが存在しない場合、左光学検出器２０２Ｌ、右光学検出器２０２Ｒ、は照射された光のすべての反射光を受光する。しかし、例えば指やペンが座標入力面１１３にタッチしたとき、タッチ点を通る光が左光学検出器２０２Ｌ、右光学検出器２０２Ｒに受光されない。

左光学検出器２０２Ｌ、右光学検出器２０２Ｒによって検出される光の情報は、アナログデータとして座標検出装置３に入力する。このとき、座標検出装置３は、扇状に照射された光のうち、受光部の光を受光しなかった位置で本来受光されるはずの光の光軸から左光学検出器２０２Ｌ、右光学検出器２０２Ｒの受光部を通る直線と各受光部とタッチ点ｔとを通る直線との角度（光遮蔽角度）θL、θRとを求める。タッチ点ｔの座標(ｘ，ｙ)は、角度θL、θRを使って以下のように算出される。
ｘ＝Ｗ×ｔａｎθR／（ｔａｎθL＋ｔａｎθR）
ｙ＝Ｈ−Ｗ×ｔａｎθL×ｔａｎθR／（ｔａｎθL＋ｔａｎθR）

次に、本発明の表示制御方法が適用可能なタッチパネル付きディスプレイ装置として、電磁誘導方式のタブレットパーソナルコンピュータ（以下、タブレットＰＣ）について説明する。図３〜図８は、タブレットＰＣを説明するための図であって、図３〜図５はタブレットＰＣの構成を説明する図、図６〜図８はタブレットＰＣの機能および座標検知の原理について説明する図である。タブレットＰＣは、図３に示すように、ディスプレイ３０１とキーボード３０５を備えた本体３０３と図示しないマウスを有する。さらにマウスに代えて電子ペン３０７を使ったタッチパネル操作が可能である。また、Microsoft社からタブレットＰＣ用ＯＳである「Windows（Ｒ） ＰＣ Tablet ＰＣ Edition」がリリースされ手書き文字認識エンジン、音声認識エンジンなどが提供されている。

図４は、ディスプレイ画面３０１を１８０度回転させ、折り畳んだ状態を示す。このような状態のディスプレイ画面３０１に電子ペン３０７でタッチすると、電子ペン３０７とタブレットＰＣに内蔵されたセンサによりディスプレイ３０１上の電子ペン３０７の位置（座標）が検知され、マウスのクリック、ドラッグ操作をエミュレートする。水平のディスプレイ画面３０１と電子ペン３０７によりマウス操作では困難な手書き文字が紙に文字を書く感覚で描画可能となる。

図５に示すように、電子ペン３０７が直接接触するディスプレイ画面３０１の表面には強化ガラス３０９が設置され、液晶ディスプレイユニット３１１が傷つくのを防止する。液晶ディスプレイユニット３１１の下に電子ペンの位置を検知する電磁誘導センサユニット３１３が設置されている。なお、図３ではディスプレイ画面３０１を回転して折り畳む形式のタブレットＰＣを示したが、ディスプレイの部分が取りはずせるタイプもある。

図６に示すように、電子ペン３０７には共振回路４０１、コンデンサ４０３、センサコイル４０５が内蔵されている。また、図７に示すように、電磁誘導センサユニット３１３には複数のセンサコイル４０５が設けられている。センサコイル４０５は座標検知精度に比例した密度に設置される。図はＸ軸方向を検知するためのセンサコイル４０５の一部を示しており、図示したセンサコイル４０５と直交する方向にＹ軸方向を検知するためのセンサコイル（図示せず）が設置される。

電子ペン３０７の先端がディスプレイ画面３０１にタッチすると、センサコイル４０５に流れる電流磁界によってセンサコイル４０５に誘導起電圧が生じ、コンデンサ４０３とで構成される共振回路が励振され共振電流が流れる。電子ペン３０７の座標検知は、電磁誘導座標検知ユニット４１３の中央演算装置４２１によってなされる。

電磁誘導座標検知ユニット４１３は、まず、送受切替スイッチＩ／Ｆ４１９によって送受切替スイッチ４１１を制御し、送受切替スイッチ４１１を接点Ａ、接点Ｃに接続する。この接続により、交流電源４０９からセンサコイル４０５に電流が流れる。また、Ｘ軸コイル切替スイッチＩ／Ｆ４１５によってＸ軸コイル切替スイッチ４１０を制御し、高速にスイッチを切替えて順次センサコイル４０５に電流を流す。センサコイル４０５に順次磁界が発生し、発生した磁界によって電子ペン３０７が共振する。次に、中央演算装置４２１は、送受切替スイッチ４１１を接点Ｂ、接点Ｃに接続し、Ｘ軸コイル切替スイッチ４１０を順次高速に切り替える。このとき、電子ペン３０７に共振電流により磁界が発生し、センサコイル４０５に誘導起電圧が発生する。センサコイル４０５に発生する誘導起電圧は、Ｘ軸検知Ｉ／Ｆ４１７によって増幅、測定される。

図８は、測定される誘導起電圧の分布を例示する図である。電子ペン３０７がセンサコイル４０５の「２」を付したものの上にある場合、このセンサコイル「２」が受信する誘導起電圧が最も高くなる。以上のように、電磁誘導座標検知ユニット４１３は、測定された誘導起電圧分布の最も高い点を検出することによりタッチ点のＸ座標を確定する。また、同様にしてＹ座標のタッチ点を確定する。確定されたタッチ点の座標は、ＰＣＩ／Ｆ４２７（ＲＳ２３２Ｃ、ＵＳＢなど汎用Ｉ／Ｆ、または専用Ｉ／Ｆ）によりタブレットＰＣの本体３０３に通知される。タブレットＰＣのドライバが座標のデータを受け取ると、マウスデータに変換する。そして、汎用のマウスＩ／Ｆへ通し、ＡＰＬ１１１に渡される。

なお、本実施の形態では、以上述べたタッチパネル付きディスプレイ装置において、座標入力面（本実施の形態ではディスプレイ画面）に対して指やペンが非接触状態から接触したことをタッチといい、タッチがなされた位置を示す点をタッチ点という。また、タッチ点から指やペンが離れたことをデタッチといい、デタッチすることなくタッチ点が移動することを移動タッチという。タッチ後、または移動タッチ後に指やペンが１点に所定の時間（停止タッチタイム）以上停止することを停止タッチといい、移動タッチに続いてなされる停止タッチは、移動・停止タッチという。

タッチ、デタッチはマウスでいうクリックの操作に対応し、移動・停止タッチは、マウスでいうドラッグの操作に対応する。さらに、所定の時間内、かつ所定の範囲内に連続して２回のタッチがなされたことをダブルタッチといい、ダブルタッチは、マウスのダブルクリックに対応する。

上記したように、タッチパネル付きディスプレイ装置で検出されたタッチは、いずれもマウスによって入力される座標を含むマウスデータの形式に変換され、装置側で処理される。このようにタッチ操作はマウスの操作といずれも１対１に対応でき、マウス操作と同様に取り扱うことが可能である。このため、本実施の形態では、ダブルタッチとダブルクリックとは単なる入力ツールが異なるものであり、同一の操作とみなす。また、同様に、移動・停止タッチをマウスでいうドラッグと同一の操作とみなすものとする。

次に、タッチ点の座標をマウスデータへの変換する方法について具体的に説明する。図９は、検出されたタッチ点データ（座標データ）の形式と、マウスデータの形式を説明するための図である。図１０は、マウスエミュレーションを説明するためのフローチャートである。マウスエミュレーションは、ドライバが座標検出装置が検出した座標をマウスデータに変換する動作をいう。

また、図９下段に示したように、マウスデータは、タッチ点のｘ座標、ｙ座標、さらにマウスステータスの情報を含んでいる。マウスステータスは、マウスの右ボタンのＯＮ、ＯＦＦ、左ボタンのＯＮ、ＯＦＦを１または０によって示すものである。タッチ、デタッチ、移動・停止タッチは、マウスの右ボタンのＯＮ、ＯＦＦ、左ボタンのＯＮ、ＯＦＦのうちいずれかと対応付けて設定されている。

座標入力装置は、周期的（１０ｍｓ程度）に指やペン等（座標指示物）の検知を実行する。座標検出装置は、座標入力装置１が検知した座標指示物の情報からタッチ点の座標にかかる座標データを算出し、ホスト装置に通知する。ホスト装置の制御ドライバは、ＲＳ２３２ＣやＵＳＢといった通信手段を使って座標検出装置と通信し、座標データを入力する（ステップＳ１００１）。

図９上段に示したように、検出された座標データは、タッチ点のｘ座標、ｙ座標、さらにタッチ点の座標ステータスの情報を含んでいる。座標ステータスは、検出データが、タッチ、デタッチ、移動・停止タッチのいずれであるかを１または０によって示すものである。なお、タッチパネル付きディスプレイ装置においてタッチ、デタッチ、移動・停止タッチが検出された場合、各タッチを示すフィールドに１が設定される。

タッチの操作は、マウスでいう右ボタン、左ボタンの別を指定することができない。このため、座標データは、タッチパネルの設定によって指定された右ボタン、左ボタンのＯＮ座標の通知としてＯＳが提供するマウスＩ／Ｆに通知される（ステップＳ１００５、Ｓ１００６）。また、ドライバは、デタッチがなされた点の座標をボタンＯＦＦと共にマウスＩ／Ｆへ通知する（ステップＳ１００９、Ｓ１０１０）。

次に、以上述べたタッチパネル付きディスプレイ装置に適用される、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、さらにはタッチパネル付きディスプレイ装置のうち、本実施の形態特有の構成について説明する。なお、本実施の形態では、前記したタッチパネル付きディスプレイ装置のうち、図１に示した光学式のタッチパネル付きディスプレイ装置に本発明の表示制御方法を適用した例を挙げて説明する。

図１１は、本実施の形態の表示制御方法を実行するプログラムアプリケーションであるＡＰＬ移行部１１０１の機能ブロック図である。ＡＰＬ移行部１１０１は、ディスプレイ画面１１２に表示される画像を制御する他のＡＰＬと共にＡＰＬ１１１としてホスト装置４に内蔵されている。ＡＰＬ移行部１１０１は、制御領域登録部１１０４を有する座標判断部１１０３、ドラッグ判定部１１０５、モード切替部１１０７を備え、ディスプレイ画面１１２に表示される画像を制御するアプリケーションを、上書ＡＰＬ１１０９と、ＡＰＬ１１１のうち上書ＡＰＬ以外のアプリケーションとして保存されるアプリケーション群１１１１に含まれるＡＰＬ１１１１ａ、１１１１ｂ…（例えばＷｏｒｄ（Ｒ）、Ｏｆｆｉｃｅ（Ｒ）、Ｅｘｃｅｌ（Ｒ）、ＰｏｗｅｒＰｏｉｎｔ（Ｒ））とを切り替えている。なお、本実施の形態では、手書による線画の描画を他のアプリケーションによって表示されているウィンドウ画面上に書き込むことから上書きと記す。そして、ディスプレイ画面１１２上に線画を上書きする状態を上書モード、他のアプリケーションによってディスプレイ画面１１２に表示されている画像を制御する状態をＡＰＬモードと記すものとする。

ＡＰＬ移行部１１０１は、タッチによる座標の入力を受けつける座標入力面と、この座標入力面が入力した座標にしたがって制御される画像を表示するディスプレイ画面とを備えたタッチパネル付きディスプレイ装置の表示を制御する。上書ＡＰＬ１１０９は、座標入力面に入力した座標を示すマウスデータｄmにしたがってディスプレイ画面１１２に線画を描画する。また、ＡＰＬ１１１１ａ、ＡＰＬ１１１１ｂ…は、各々の機能にしたがっい、例えば、ホスト装置４の図示しないキーボード入力によって入力された情報にしたがって文書を作成する、あるいは表を作成してディスプレイ画面１１２に表示する。

座標判断部１１０３は、上書ＡＰＬ１１０９による画像制御の実行中、ディスプレイ画面１１２に入力した座標が、ディスプレイ画面１１２の上に表示された制御領域上にあるか否かを判断する。判断は、制御領域登録部１１０４に登録されているアプリの制御領域の情報に基づいて行なわれる。なお、本実施の形態の制御領域は、アプリケーションによって提供され、ディスプレイ画面１１２上に表示されたウィンドウ画面の全部または一部となる。なお、制御領域の登録については、後述する。

ドラッグ判定部１１０５は、入力した座標が登録領域上にあると座標判断部１１０３が判断した場合、この座標によって示されるタッチ点が、移動・停止タッチ（ドラッグの操作）であるか否か判断する。ドラッグであるか否かの判断は、タッチ点がタッチからデタッチまでに移動した長さ（ドラッグ長）が、予め定められた所定の長さよりも短いか否かによって判断される。モード切替部１１０７は、タッチ点を始点とするドラッグのドラッグ長が所定の長さより短いと判断した場合にのみ制御領域に対応するアプリケーションプログラム（ＡＰＬ１１１１ａ、ＡＰＬ１１１１ｂ…のいずれか）によってディスプレイ画面１１２を制御する状態（動作モード）に移行する。

以下、上書ＡＰＬ１１０９によってなされる上書モードを説明する。図１２は、上書モードで行なわれる操作を説明するための図である。ディスプレイ画面１１２上には、上書ツールバー１２０１が表示される。上書ツールバー１２０１は、複数のボタンを有していて、ペンボタンまたは消しゴムボタン上にオペレータがタッチすることによって上書きモードに入る。また、上書モード時、上書ＡＰＬ１１０９は、ディスプレイ画面１１２の全域と等しいサイズの透明ウィンドウを表示し、上書きの対象となるアプリケーション（最前面のウィンドウに対応するアプリケーション）のウィンドウ情報を取得する。そして、取得した情報のうち、ウィンドウタイトルからこのウィンドウ画面がアプリケーションの制御領域として登録されているか否か判断し、登録されていていた場合、制御領域の枠線１２０６を表示する。なお、制御領域枠１２０６は、オペレータの選択によって任意に非表示とすることも可能である。

オペレータのタッチにより、マウスカーソル１２０３が移動し、タッチ点にしたがって「重要」の文字や矢線といった線画１２００が描画される。上書ツールバー１２０１の消しゴムボタンを選択し、消しゴムカーソル１２０５を表示させ、線画１２００上にタッチすることににより、消しゴムカーソル１２０５に触れた線画が消去される。上書された線画のデータ（描画データ）およびウィンドウ画面に表示されている画像（ＡＰＬ画像）は、上書ツールバーの保存ボタンを選択することによって順次追加保存される。終了ボタンの選択により、上書きされた描画データが消去される。また、上書ＡＰＬ１１０９が透明ウィンドウを閉じ、上書きツールバーを消去する。

なお、線画を描画する際の線の太さ、および色は、図１３に示す上書きの設定ダイアログボックスによって設定される。上書きの設定ダイアログボックスは、上書きツールバー１２０１の設定ボタンの選択によって表示されるものである。ダイアログボックスで設定された太さや色は、ペン１またはペン２の太さや色として設定され、ペン１ボタンまたはペン２ボタンの選択時、ペンに設定されている色、太さの線が描画される。また、設定された消しゴムカーソルの大きさは、一度に消去される線画の範囲を設定するものである。

前記したように、本実施の形態は、制御領域上でなされたドラッグのドラッグ長が所定の長さより短い場合にだけＡＰＬモードに移行する。ドラッグ長と比較される所定の長さは、図１４に示す上書設定画面でオペレータが設定することができる。図１４に示した上書設定画面も、図１３に示したダイアログボックスと同様に上書きツールバー１２０１の設定ボタンの選択によって表示される。図示したドラッグ長の設定では、設定値が例えば１０Pixelである場合、タッチからデタッチまでに１０ピクセル（ドット）以上のドラッグがあればＡＰＬモードへの移行がなされない。また、このようにして設定されたドラッグ長の設定値は、さらに下段の矩形の面１４０１に実際にタッチ、移動することによって確認できる。

図１５は、タッチ点のドラッグ長の算出方法を説明するための図である。図示した例は、タッチ点が座標（ｘ0，ｙ0）、（ｘ1，ｙ1）、（ｘ2，ｙ2）、（ｘ3，ｙ3）、（ｘ4，ｙ4）を移動して座標が入力された場合を示す。座標（ｘ0，ｙ0）はタッチがなされたタッチ点であり、（ｘ4，ｙ4）はデタッチ点である。このときの移動距離（ドラッグ長）Ｌdは、以下の式によって算出される。
Ｌd＝［（ｘ1−ｘ0）²−（ｙ1−ｙ0）²］^1/2＋［（ｘ2−ｘ1）²−（ｙ2−ｙ1）²］^1/2
＋［（ｘ3−ｘ2）²−（ｙ3−ｙ2）²］^1/2＋［（ｘ4−ｘ3）²−（ｙ4−ｙ3）²］^1/2

また、図１２に示したウィンドウ画面の制御領域に対してタッチした場合、このタッチのデタッチによってウィンドウ画面がＡＰＬモードに切り替えられる。また、ウィンドウ画面のうちのスクロールバーにおけるドラッグ操作によってもＡＰＬモードへの切り替えは行なわれる。スクロールバーにおけるドラッグは、スクロールバー内でなされたタッチのタッチ点がスクロールバー外に移動した場合、またはスクロールバー外でなされたタッチのタッチ点がスクロールバー内に移動したと判断された場合にはＡＰＬモードへの切り替えは行なわれず、手書描画による動作モードが維持される。スクロールバーの操作以外の目的でスクロールバー上でなされたタッチによって動作モードの切り替えがなされるのを防ぐためである。

ＡＰＬモード時、上書きされた線画がウィンドウ画面から消去され、アプリケーションが提供する操作が可能となる。消去された線画は、上書モードへの切り替えによって再度表示される。

次に、制御領域の登録の方法について説明する。図１６は、本実施の形態の制御領域の登録方法を説明するための図である。図１６に示した上段の図は、アプリケーションによって提供されるウィンドウ画面と、上書ツールバー１２０１とを示している。図１６に示した例では、コマンドバー１６０４も独立したウィンドウとして作成されていて、スクロールバーはウィンドウとして作成されていない。オペレータが制御領域を登録する場合、上書ツールバー１２０１にタッチし、制御領域登録ツールバー１６０１を表示する。そして、オペレータがタッチした点Ｐを含むウィンドウを制御領域とし、制御領域情報の制御領域情報を取得する。本実施の形態の制御領域情報としては、例えば、以下の情報が含まれる。
ウィンドウタイトル（通常アプリケーション名）
ウィンドウクラス（種別）
ウィンドウスタイル（型：同一のクラスがある場合スタイルが異なる）
ウィンドウ左原点座標（Ｘ，Ｙ）（ウィンドウの表示位置により異なる値となる）
ウィンドウ幅（Ｗ）（ウィンドウの大きさ調整による異なる値となる）
ウィンドウ高さ（Ｈ）（ウィンドウの大きさ調整による異なる値となる）
表１として、アプリケーション制御領域の登録ファイルの一例を示す。

なお、図１６に示した例では、コマンドバー１６０４にタッチＰがなされている。このため、コマンドバーのウィンドウの幅Ｗ、高さＨ、左上の頂点の座標（左上原点座標）が、制御領域情報として登録される。この際、制御領域として登録されるウィンドウの枠線１６０５が表示される。

枠線１６０５が表示された状態で、制御領域登録ツールバー１６０１の登録ボタン１６０２にタッチがなされると、制御領域登録部１１０４は、上記したウィンドウ情報を保存登録する。また、ウィンドウ枠表示状態で制御領域登録ツールバー１６０１以外の領域にタッチがなされると、ウィンドウ枠を消去、登録対象から除外する。

タッチされた制御領域がすでに登録されている場合、制御領域登録部１１０４は、登録されている制御領域の枠線の表示色を変更する。枠線の表示色が変更されている状態で制御領域登録ツールバー１６０１の削除ボタン１６０３が選択されると、登録された情報から制御領域の情報が削除される。枠線の表示色が変更されている状態で制御領域登録ツールバー１６０１以外の領域にタッチがなされると、制御領域登録部１１０４は、枠線の表示色を元に戻す。

また、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置では、制御領域情報をユーザが登録する構成に限らず、タッチパネル付きディスプレイ装置の製造側で予め一般的に使用頻度が高いと思われるアプリケーションプログラムの制御領域情報を登録しておくことも可能である。一般的に使用頻度が高いと思われるアプリケーションプログラムとは、例えば、Ｗｏｒｄ（Ｒ）、Ｏｆｆｉｃｅ（Ｒ）、Ｅｘｃｅｌ（Ｒ）、ＰｏｗｅｒＰｏｉｎｔ（Ｒ）が考えられる。

また、図１７は、コマンドバーの他、タイトルバーや表示用の領域を一体のウィンドウとして構成したウィンドウ画面（一体ウィンドウ）から一部を選択して制御領域を登録する例を示す。（枠線１７０１で示す範囲がウィンドウ画面）。このように制御領域としてウィンドウ画面に不要な領域が含まれる場合、制御領域登録ツールバー１６０１のマニュアルボタン１７０２にタッチし、制御領域となる範囲をマニュアルで選択することができる。制御領域の選択は、図１７中段の図中にカーソル１７０３を示したように、選択したい範囲（コマンドバー１６０４）の左上原点にタッチし、そのまま移動することによってなされる。この操作は、ドラッグ操作としてホスト装置４に伝えられる。

図１８は、マニュアルで範囲選択した場合の制御領域の情報の算出方法について説明するための図である。図１８中の一体ウィンドウの点Ａがタッチされた場合、取得されるウィンドウ情報は（Ｘ，Ｙ）、Ｗ、Ｈとなり、タッチ点にスクロールバーが存在しない場合は全体を制御領域と判定する。これが不適当であれば、制御領域登録ツールバー１６０１のマニュアルボタン１７０２を選択し、制御領域を範囲選択する。図１８では、左上原点座標（Ｗx，Ｗy）、高さ（Ｗｈ）、幅（Ｗw）の範囲（コマンドバー１８０１）がマニュアルボタンにより範囲選択された領域であるものとする。以上の数値の算出は、以下の手順によってなされる。

範囲選択される以前の制御領域（ウィンドウ画面）の左上原点座標（Ｘ，Ｙ）を取得する。
範囲選択される以前の制御領域（ウィンドウ画面）の高さ（Ｈ）を取得する。
範囲選択される以前の制御領域（ウィンドウ画面）の幅（Ｗ）を取得する。
ディスプレイ画面１１２の表示解像度（ピクセル）（ＰX、ＰY）を取得する。
範囲選択領域の原点相対座標（ウィンドウ画面のタイトルバーの左上頂点（Ｘ，Ｙ）を原点とする相対的な座標：Ｘw，Ｙw）、高さ（Ｈw）、幅（Ｗw）を、以下の式によって標準解像度（１０２４，７６８）に換算保存する。
Ｘw＝（Ｗx−Ｘ）×ＰX／１０２４
Ｙw＝（Ｗy−Ｙ）×ＰY／７６８
Ｗw＝Ｗw×ＰX／１０２４
Ｈw＝Ｗh×ＰY／７６８

また、スクロールバーがウィンドウとして作成されない場合、図１７の最下段の図にあるように、スクロールバーへのタッチＢでスクロールバーが表示されている領域１９０１がウィンドウとして取得される。このような場合、制御領域登録部１１０４は、スクロールバーにタッチ点が存在するか否か検索し、タッチ点があると判断した場合、スクロールバー領域を制御領域とする。

図１９は、スクロールバーを制御領域とした場合の制御領域に関する情報の算出方法を説明するための図である。スクロールバーがウィンドウとして作成されていない場合、Ｃ点、またはＤ点のタッチによって得られるウィンドウの情報が（Ｘ，Ｙ）、Ｗ、Ｈとなりスクロールバーウィンドウの情報として取得できない。このため先にタッチ点にスクロールバーが存在するか否かを制御領域登録部１１０４は、以下のようにして検知する。

スクロールバー領域を持つウィンドウの左上原点座標（Ｘ，Ｙ）を、ＯＳが提供するＩ／Ｆにより取得する。
スクロールバーを持つウィンドウの高さ（Ｈ）を取得する。
スクロールバーを持つウィンドウの幅（Ｗ）を取得する。
タッチ点の近辺にスクロールバーが存在するか否かを検知し、存在した場合、垂直スクロールバー１９０１の幅（Ｖw）を取得する。
垂直スクロールバー１９０１の左上原点座標（Ｖx，Ｖy）を以下の式を使って算出する。
Ｖx＝Ｘ＋Ｗ−Ｖw
Ｖy＝Ｙ

また、制御領域登録部１１０４は、垂直スクロールバー１９０１の高さ（Ｖh）を算出する。
Ｖｈ ＝ Ｈ − Ｖｗ
[７]タッチ点近辺にスクロールバーが存在するか検知、水平スクロールバー高さ（Ｈｈ）を取得する。
水平スクロールバー１９０２の左上原点座標（Ｈｘ，Ｈｙ）を、以下の式を使って算出する。
Ｈx＝Ｘ
Ｈy＝Ｙ＋Ｈ−Ｈh
水平スクロールバーの幅（Ｈw）を、以下の式を使って算出する。
Ｈw ＝ Ｗ − Ｈh

次に、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置でなされるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法のフローチャートを示し、説明する。なお、以下に述べるフローチャート中で述べる情報は、表２ないし表５に示す通りである。

図２０は、上書描画の制御のフローチャートであり、主に上書ＡＰＬ１１０９によって実行される処理を説明するものである。上書ＡＰＬ１１０９は、ＯＳが提供するアイコンのダブルクリック等により起動され、上書ツールバーを表示する（ステップＳ１９０１）。また、ＡＰＬモード（上書ＡＰＬ１１０９以外のＡＰＬによって表示が制御されるモード）とし（ステップＳ１９０２）、ＡＰＬ１１１１ａ、ＡＰＬ１１１１ｂ…のいずれかが提供する機能の実行を可能する。ＡＰＬモード時、上書ツールバーへのタッチの座標が、上書モード時には全タッチ座標のマウスデータがＯＳから上書ＡＰＬ１１０９に通知される（ステップＳ１９０８）。

タッチ点の座標（デタッチの状態からなされたタッチ）が上書ツールバー上である場合（ステップＳ１９１７：Ｙｅｓ）、デタッチとなるまで「上書ツールバー制御」を実行する（ステップＳ１９２１）。また、タッチ座標（デタッチの状態からなされたタッチ）が上書ツールバー外である場合（ステップＳ１９１７：Ｎｏ）、タッチがデタッチするまで「上書き描画制御」を実行する（ステップＳ１９２１）。

図２１、２２、２３は、図２０のステップＳ１９０９に示した上書ツールバー制御のフローチャートである。上書ＡＰＬ１１０９は、上書ツールバーのボタンのうち、されたボタンを有効ボタンとし反転表示する（ステップＳ２００４）。ボタンのタッチ後、ボタン外へのドラッグを検出した場合（ステップＳ２００５：Ｎｏ）、タッチボタンを反転表示から正表示に戻す（ステップＳ２００７）。また、デタッチ（マウスボタンＯＦＦ）座標がステップＳ２００１でマウスボタンＯＮとして検出されたタッチがなされたボタン上であった場合（ステップＳ２００８：Ｙｅｓ）、ＯＦＦされたボタンに対応する機能を実行する。ＡＰＬモード移行時（ステップＳ２０１１）、上書き描画をクリアする（ステップＳ２０１２）。さらに、上書き透明ウィンドウを閉じ（ステップＳ２０１３）、ＡＰＬ操作モードへ移行する。

また、ステップＳ２０１４〜ステップＳ２０１６において、上書モード（ペン１、ペン２、消しゴム）の変更があったと判断された場合、変更前の設定を示すボタンを正表示にする（ステップＳ２０１８）。そして、上書モード移行制御を実行する（ステップＳ２０２０）。

上書ＡＰＬ１１０９は、上書ツールバーの消去ボタンが選択された場合（ステップＳ２０２３：Ｙｅｓ）、表示されているＡＰＬの制御領域枠を消去する（ステップＳ２０２６）。また、表示ボタンが選択された場合（ステップＳ２０２７：Ｙｅｓ）、登録されているＡＰＬ制御領域枠を表示する（ステップＳ２０２９）。また、制御ボタンが選択された場合（ステップＳ２０３２：Ｙｅｓ）、かつ、ＡＰＬモードであれば（ステップＳ２０３３：Ｙｅｓ）、上書き透明ウィンドウを表示する（ステップＳ２０３４）。そして、ＡＰＬ制御ウィンドウ登録制御を実行する（ステップＳ２０３５）。

また、上書ＡＰＬ１１０９は、上書ツールバーの設定ボタンが選択された場合（ステップＳ２０４１：Ｙｅｓ）、上書モード設定ダイアログボックスを表示し、ペン色、太さ、消しゴムの大きさ、ドラッグ長を設定する（ステップ２０４２。さらに、保存ボタンが選択された場合には（ステップＳ２０４３：Ｙｅｓ）、上書き描画データと上書きＡＰＬ画像を順次追加保存する（ステップＳ２２０４）。そして、終了ボタンの選択により、上書き描画を消去（ステップＳ２０４７）、上書ツールバーを消去（ステップＳ２０４８）、上書き透明ウィンドウを閉じ（ステップＳ２０４９）、ＡＰＬモードへ移行する。

図２４は、図２１のステップＳ２０２０に示した上書モード移行制御のフローチャートである。上書モードへの移行の際、上書ＡＰＬ１１０９は、ディスプレイ画面１１２の全画面サイズと等しい透明ウィンドウを表示する（ステップＳ２３０１）。このとき、ＡＰＬによって制御されていた画像は表示されたままであり、なされたタッチの座標は全て上書ＡＰＬ１１０９へ通知される。

次に、上書ＡＰＬ１１０９は、上書き対象となるＡＰＬ（最前面のウィンドウ）の登録されているＡＰＬ制御領域情報を取得する（ステップＳ２３０２）。そして、現在ＡＰＬ制御領域枠が表示されていれば（ステップＳ２３０４：Ｙｅｓ）、取得した左上原点座標、制御領域幅、制御領域高さのＡＰＬ制御領域枠を表示する（ステップＳ２３０５）。さらに、上書モードからＡＰＬモードへ移行する場合には（ステップＳ２３０６：Ｙｅｓ）、上書き描画をクリアし、ＡＰＬモードから上書モードへ戻る際に上書き描画を再表示する（ステップＳ２３０７）。

図２５は、図２０のステップＳ１９２１に示した上書描画制御のフローチャートである。上書描画制御では、先ず、入力されたタッチおよび、このタッチのデタッチまでのマウスデータを保存する（ステップＳ２４０１）。そして、ペン１に設定されている色、太さを使い、前回入力した座標と今回入力した座標との間を線で描画し（ステップＳ２４０４）、上書きされた線のデータを描画データとして保存する（ステップＳ２４０５）。また、上書モードに消しゴムが設定された場合（ステップＳ２４０９：Ｙｅｓ）、消しゴムカーソルが触れる領域に描画されている線画を消去する（ステップＳ２４１０）。この際、消去された領域の上書き描画データも削除する（ステップＳ２４１１）。

また、マウスボタンのＯＦＦの入力により（ステップＳ２４０２：ＯＦＦ）、ＡＰＬ移行部１１０１のドラッグ判定部１１０５は、タッチからデタッチまでのドラッグ長を算出する（ステップＳ２４１２）。そして、算出されたドラッグ長が上書モード設定ダイアログボックスで設定されるドラッグ長以下である場合（ステップＳ２４１３：Ｙｅｓ）、かつ、ドラッグがＡＰＬ制御領域内でなされたと判断した場合（ステップＳ２４１４：Ｙｅｓ）、描画のモードをＡＰＬモードへ移行させる。

一方、ドラッグ長が上書モード設定ダイアログボックスで設定されるドラッグ長以上である場合（ステップＳ２４１３：Ｎｏ）、かつ、ドラッグがスクロール領域内でなされたと判断した場合（ステップＳ２４１９：Ｙｅｓ）、ＡＰＬモードへ移行させる。このため、タッチからデタッチまでの上書き描画データを削除し（ステップＳ２４１５）、タッチからデタッチまでのマウスデータをＯＳが提供するマウスＩ／Ｆへ通知し（ステップＳ２４１７）、上書き透明ウィンドウを閉じる（ステップＳ２４１８）。以上の処理により、通知したマウスデータがＡＰＬへ渡り、タッチ座標にしたがうＡＰＬ機能が実行されることになる。

図２６は、図２２のステップＳ２３０５に示したＡＰＬ制御領域ウィンドウ登録制御のフローチャートである。この処理では、制御領域登録部１１０４が、上書き対象ＡＰＬ（最前面のウィンドウ）の登録されている制御領域情報を取得する（ステップＳ２５０１）。このとき、登録されているＡＰＬ制御領域枠を表示し（ステップＳ２５０２）、ＡＰＬ領域登録ツールバーが表示される（ステップＳ２５０４）。

ステップＳ２５１１において、制御領域登録部１１０４は、ＡＰＬ制御領域登録ツールバー外にタッチがなされた場合、このタッチがデタッチするまで制御領域登録制御を実行する（ステップＳ２５１１）。また、ＡＰＬ制御領域登録ツールバー内でタッチがなされた場合、このタッチがデタッチするまでＡＰＬ制御領域登録ツールバー制御を実行する（ステップＳ２５１５）。

図２７は、図２６のステップＳ２５１１に示したＡＰＬ制御領域登録制御のフローチャートである。ＡＰＬの制御領域を範囲選択する場合、制御領域登録部１１０４は、タッチ点（Ｘ0，Ｙ0）とデタッチ点（Ｘ1，Ｙ1）から左上原点座標（Ｘ0，Ｙ0）、幅（Ｘ1−Ｘ0）、高さ（Ｙ1−Ｙ0）の矩形領域を操作領域とする（ステップＳ２６０３）。そして、タッチ点から操作領域情報を取得し、タッチ操作による操作領域が変更となった場合、操作領域枠表示を変更する（ステップＳ２６０８）。また、タッチ点の操作領域が登録されている制御領域である場合（ステップＳ２６１８：Ｙｅｓ）、操作領域枠の削除を示す赤色表示とする（ステップＳ２６１９）。タッチ点の操作領域が登録されている制御領域でない場合（ステップＳ２６１８：Ｎｏ）、操作領域枠を青色表示する（ステップＳ２６２１）。

図２８、図２９は、図２６のステップＳ２５２０に示したＡＰＬ制御領域登録ツールバー制御のフローチャートである。制御領域登録部１１０４は、ＡＰＬ制御領域登録ツールバー上のボタンのうち、タッチされたボタンを制御ボタンとする（ステップＳ２７０４）。範囲選択が操作モードとして選択された場合（ステップＳ２７０９：Ｙｅｓ）、この操作を無効にする（ステップＳ２７１０）。また、デタッチ座標がタッチ時のボタン上にある場合（ステップＳ２７１１：Ｙｅｓ）、ボタン機能を実行する。すなわち、タッチ、またはドラッグの操作によって選択された範囲を制御領域としてＡＰＬ制御領域登録ファイルへ登録する（ステップＳ２７１４）。

制御領域登録部１１０４は、ステップＳ２７１８において、選択された制御領域をＡＰＬ制御領域登録ファイルから削除する。また、マニュアルボタンが選択された場合（ステップＳ２７２０：Ｙｅｓ）、範囲選択モードへ移行する（ステップＳ２７２２）。このとき、操作中の操作領域枠をクリアする（ステップＳ２７２５）。

図３０は、図２７のステップＳ２６０８に示したＡＰＬ制御領域取得制御のフローチャートである。座標判断部１１０３は、タッチがなされた制御領域（ウィンドウ画面）の情報を取得する（ステップＳ２９０１）。続いて、上書ＡＰＬ１１０９によって描画された線画が表示されている全ウィンドウ画面の情報を取得し（ステップＳ２９０２）、タッチ点が線画が描画されているウィンドウ画面上にない場合（ステップＳ２９０３：Ｎｏ）、このタッチを無効とする（ステップＳ２９０４）。

一方、タッチ点が線画が描画されているウィンドウ画面上にある場合（ステップＳ２９０３：Ｙｅｓ）、ウィンドウクラス、ウィンドウスタイルからスクロールバーウィンドウか判断する（ステップＳ２９０５）。そして、タッチ点の近辺に水平スクロールバーがあるか判断し（ステップＳ２９０７）、ある場合（ステップＳ２９０７：Ｙｅｓ）、水平スクロールバー領域を算出する（ステップＳ２９０８）。また、タッチ点近辺に垂直スクロールバーがあるか判断し（ステップＳ２９１０）、ある場合（ステップＳ２９１０：Ｙｅｓ）、垂直スクロールバー領域を算出する（ステップＳ２９１１）。以上の処理の後、タッチがなされたウィンドウを制御領域として保存する（ステップＳ２９１３）。

図３１は、図２６にステップＳ２５０１として示したＡＰＬ制御領域検索制御のフローチャートである。ＡＰＬ制御領域検索制御では、座標判断部１１０３が、ＡＰＬ制御領域登録ファイルを読み込み（ステップＳ３００１）、上書きＡＰＬ（最前面のウィンドウ画面）のウィンドウタイトルを取得する（ステップＳ３００２）。次に、上書きされた線画が表示されている全てのウィンドウ情報を取得する（ステップＳ３００４）。そして、ウィンドウタイトルとウィンドウスタイル、ウィンドウクラスから、ＡＰＬ制御領域登録ファイルに登録されているウィンドウ画面がステップＳ３００４で取得したウィンドウの中に登録されているか検索する（ステップＳ３００６）。検索したウィンドウ画面が制御領域に登録されている場合（ステップＳ３００７：Ｙｅｓ）、ウィンドウ画面に関する情報を制御ウィンドウＡＰＬ制御領域情報として保存する（ステップＳ３００９）。

また、ウィンドウ画面が制御ウィンドウでなく（ステップＳ３００９）、スクロールバーウィンドウである場合（ステップＳ３０１２：Ｙｅｓ）、スクロールバーウィンドウＡＰＬ制御領域情報として保存する（ステップＳ３０１１）。さらに、検索したウィンドウ画面が水平スクロールバーである場合（ステップＳ３０１２：Ｙｅｓ）、水平スクロール領域を算出し（ステップＳ３０１４）、水平スクロールＡＰＬ制御領域情報として保存する（ステップＳ３０１５）。また、検索したウィンドウ画面が垂直スクロールバーである場合（ステップＳ３０１６：Ｙｅｓ）、垂直スクロール領域を算出、垂直スクロールＡＰＬ制御領域情報を保存する（ステップＳ３０１９）。

さらに、検索したウィンドウ画面が範囲選択領域を持つ場合、表示解像度（ＰX，ＰY）を取得、範囲選択領域を含むウィンドウの左上原点座標（Ｘ、Ｙ）、範囲選択原点相対座標（Ｗx、Ｗy）、範囲選択幅（Ｗw）、範囲選択高さ（Ｗh）から範囲選択ＡＰＬ制御領域を算出する。
左上原点Ｘ座標＝Ｘ＋Ｗx×１０２４／ＰX
左上原点Ｙ座標＝Ｙ＋Ｗy×７６８／ＰY
制御領域幅 ＝Ｗw×１０２４／ＰX
制御領域高さ ＝Ｗh×７６８／ＰY

以上のように、本発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、タッチパネル付きディスプレイ装置は、手書文字の描画と一般的なアプリケーションプログラムとを併用する構成に有用であり、特に、手書文字描画の動作と他のアプリケーションによる動作モードとを円滑に切り替えることを要求される構成に適している。

光学式のタッチパネル付きディスプレイ装置を示す図である。 図１に示した座標入力装置を示す図である。 タブレットＰＣの構成を説明するための図である。 タブレットＰＣの構成を説明するための他の図である。 タブレットＰＣの構成を説明するための他の図である。 タブレットＰＣの機能および座標検知の原理について説明する図である。 タブレットＰＣの機能および座標検知の原理について説明する他の図である。 タブレットＰＣの機能および座標検知の原理について説明する他の図である。 タッチパネル付きディスプレイ装置における座標データの形式と、マウスデータの形式を説明するための図である。 タッチパネル付きディスプレイ装置におけるマウスエミュレーションを説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施の形態の表示制御方法を実行する構成の機能ブロック図である。 本発明の一実施の形態の上書モードで行なわれる操作を説明するための図である。 本発明の一実施の形態の上書きの設定ダイアログボックスを示す図である。 本発明の一実施の形態の上書設定画面を示す図である。 本発明の一実施の形態のタッチ点のドラッグ長の算出方法を説明するための図である。 本発明の一実施の形態の制御領域の登録方法を説明するための図である。 本発明の一実施の形態の制御領域の登録方法を説明するための他の図である。 本発明の一実施の形態の制御領域の情報の算出方法について説明するための図である。 本発明の一実施の形態の制御領域の情報の算出方法について説明するための他の図である。 本発明の一実施の形態の上書描画の制御のフローチャートである。 図２０のステップＳ１９０９に示した上書ツールバー制御のフローチャートである。 図２０のステップＳ１９０９に示した上書ツールバー制御のフローチャートである。 図２０のステップＳ１９０９に示した上書ツールバー制御のフローチャートである。 図２１のステップＳ２０２０に示した上書モード移行制御のフローチャートである。 図２０のステップＳ１９２１に示した上書描画制御のフローチャートである。 図２２のステップＳ２３０５に示したＡＰＬ制御領域ウィンドウ登録制御のフローチャートである。 図２６のステップＳ２５１１に示したＡＰＬ制御領域登録制御のフローチャートである。 図２６のステップＳ２５２０に示したＡＰＬ制御領域登録ツールバー制御のフローチャートである。 図２６のステップＳ２５２０に示したＡＰＬ制御領域登録ツールバー制御のフローチャートである。 図２７のステップＳ２６０８に示したＡＰＬ制御領域取得制御のフローチャートである。 図２６にステップＳ２５０１として示したＡＰＬ制御領域検索制御のフローチャートである。

符号の説明

２ 表示装置
３ 座標検出装置
４ ホスト装置
１０４ 中央演算装置
１０８ ドライバ
１１２ ディスプレイ画面
１１３ 座標入力面
２０１ 再帰性反射部材
２０２Ｒ 右光学検出器
２０２Ｌ 左光学検出器
３０１ ディスプレイ
３０３ 本体
３０５ キーボード
３０７ 電子ペン
３１１ 液晶ディスプレイユニット
３１３ 電磁誘導センサユニット
４０１ 共振回路
４０３ コンデンサ
４０５ センサコイル
４０９ 交流電源
４１０ 軸コイル切替スイッチ
４１１ 送受切替スイッチ
４１３ 電磁誘導座標検知ユニット
４２１ 中央演算装置
１１０１ ＡＰＬ移行部
１１０３ 座標判断部
１１０４ 制御領域登録部
１１０５ ドラッグ判定部
１１０７ モード切替部
１１１１ アプリケーション群
１２０１ 上書ツールバー
１２０３ マウスカーソル
１２０５ 消しゴムカーソル
１２０６ 制御領域枠
１６０１ 制御領域登録ツールバー
１９０１ 垂直スクロールバー
１９０２ 水平スクロールバー

Claims (13)

1. タッチによる座標の入力を受けつける座標入力面と、該座標入力面が入力した座標にしたがって制御される画像を表示するディスプレイ画面とを備えるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法であって、
   前記座標入力面に入力した座標にしたがって前記ディスプレイ画面に線画を描画する手書描画工程の実行中、前記座標入力面に入力した座標が、前記ディスプレイ画面上に表示された制御領域上にあるか否か判断する座標判断工程と、
   前記座標判断工程において、入力した座標が前記制御領域上にあると判断された場合、前記座標によって示されるタッチ点が、タッチからデタッチまでに移動、停止し、かつ、タッチ点がタッチからデタッチまでに移動したドラッグ長が、予め定められた所定の長さよりも短いか否か判断するドラッグ判断工程と、
   前記ドラッグ判断工程において、ドラッグ長が前記所定の長さよりも短いと判断された場合、前記座標を含む前記制御領域に対応するアプリケーションによる動作モードに移行するアプリモード移行工程と、
   を含むことを特徴とするタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法。
2. 前記座標判断工程において、前記制御領域として、アプリケーションが提供するウィンドウ画面のうちのスクロールバー内に座標が入力したと判断された場合、前記ドラッグ操作判断工程において該座標を示すタッチ点が前記スクロールバー内で移動、停止したか否かを判断し、タッチがスクロールバー内で移動、停止したと判断された場合、前記アプリモード移行工程において、前記スクロールバーを備えるウィンドウ画面に対応するアプリケーションによる動作モードに移行することを特徴とする請求項１に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法。
3. 前記ドラッグ操作判断工程において、スクロールバー内でなされたタッチのタッチ点がスクロールバー外に移動した場合、またはスクロールバー外でなされたタッチのタッチ点がスクロールバー内に移動したと判断された場合、前記アプリモード移行工程において、手書描画の動作モードが維持されることを特徴とする請求項２に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法。
4. 前記アプリモード移行工程において前記アプリケーションプログラムによる動作モードに移行したとき、手書描画工程において入力した座標を該アプリケーションプログラムに通知することを特徴とする請求項１〜３のいずれか一つに記載のタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法。
5. 前記座標判断工程は、前記制御領域に関する情報を、制御領域に対して行なわれるタッチに基づいて取得し、登録する制御領域登録工程をさらに含むことを特徴とする請求項１〜４のいずれか一つに記載のタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法。
6. 前記制御領域登録工程は、アプリケーションによって提供されるウィンドウ画面のうち、さらに移動、停止タッチによって選択した領域に関する情報だけを制御領域として登録することを特徴とする請求項１〜５のいずれか一つに記載のタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法。
7. 前記制御領域登録工程において、制御領域の原点を、前記ウィンドウ画面のタイトルバーの左上頂点を原点とする相対的な座標として示し、ディスプレイ画面の解像度に応じて換算された数値として登録することを特徴とする請求項６に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法。
8. 前記制御領域登録工程において、前記ウィンドウ画面に含まれないスクロールバーを検知し、該スクロールバーの表示領域を制御領域に含んで登録することを特徴とする請求項６または７に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法。
9. 前記アプリケーションプログラムによって制御されるアプリ制御モードから手書描画が実行される手書制御へ移行するとき、前記制御領域登録工程において、手書描画の対象となっていた前記制御領域に関する情報を取得し、該制御領域の先に登録されている範囲を表示する枠線表示工程を含むことを特徴とする請求項１〜８のいずれか一つに記載のタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法。
10. 前記枠線表示工程は、任意に省略可能なことを特徴とする請求項９に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法。
11. 前記座標判断工程は、予め登録された制御領域に関する情報に基づいて入力した座標が前記制御領域上にあるか否か判断することを特徴とする請求項１〜１０のいずれか一つに記載のタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法。
12. タッチによる座標の入力を受けつける座標入力面と、該座標入力面が入力した座標にしたがって制御される画像を表示するディスプレイ画面とを備えるタッチパネル付きディスプレイ装置の表示制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記座標入力面に入力した座標にしたがって前記ディスプレイ画面に線画を描画する手書描画工程の実行中、前記座標入力面に入力した座標が、前記ディスプレイ画面上に表示された制御領域上にあるか否か判断する座標判断工程と、
    前記座標判断工程において、入力した座標が前記制御領域上にあると判断された場合、前記座標によって示されるタッチ点が、タッチからデタッチまでに移動、停止し、かつ、タッチ点がタッチからデタッチまでに移動したドラッグ長が、予め定められた所定の長さよりも短いか否か判断するドラッグ判断工程と、
    前記ドラッグ判断工程において、ドラッグ長が前記所定の長さよりも短いと判断された場合、前記座標を含む前記制御領域に対応するアプリケーションによる動作モードに移行するアプリモード移行工程と、
    を含むことを特徴とするプログラム。
13. タッチによる座標の入力を受けつける座標入力面と、該座標入力面が入力した座標にしたがって制御される画像を表示するディスプレイ画面とを備えるタッチパネル付きディスプレイ装置であって、
    前記座標入力面に入力した座標にしたがって前記ディスプレイ画面に線画を描画する手書描画工程の実行中、前記座標入力面に入力した座標が、前記ディスプレイ画面上に表示された制御領域上にあるか否か判断する座標判断手段と、
    前記座標判断手段によって、入力した座標が前記制御領域上にあると判断された場合、前記座標によって示されるタッチ点が、タッチからデタッチまでに移動、停止し、かつ、タッチ点がタッチからデタッチまでに移動したドラッグ長が、予め定められた所定の長さよりも短いか否か判断するドラッグ判断手段と、
    前記ドラッグ判断手段によってドラッグ長が前記所定の長さよりも短いと判断された場合、前記座標を含む前記制御領域に対応するアプリケーションによる動作モードに移行するアプリモード移行手段と、
    を備えることを特徴とするタッチパネル付きディスプレイ装置。

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