JP2005086253A - 移動体通信端末 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本携帯電話機は、本体に装着されるUSIMを交換することで、複数の利用者によって利用することが可能である。この本体の内部メモリには、交換前の利用者の著作権に係るコンテンツデータやクッキー情報等が記憶されている。USIMを新たな利用者のものに交換した場合、その内部メモリに記憶されている交換前の利用者のコンテンツデータ等が削除される。
【選択図】 図1
Description
この移動体通信端末は、移動体通信端末本体に装着される利用者情報保存用の記録媒体を交換することで、別の利用者のものとして、その本体に設けられた通信手段による通信を行うことが可能である。この本体に設けられる書き換え可能なデータ記憶手段には、利用者ごとに異なる利用者別データをが記憶される。そして、本体に対して別の利用者の記録媒体が装着された場合、本体に装着された記録媒体に保存されている固有情報が別の利用者の固有情報に変わる。このとき、本移動体通信端末では、本体に設けられたデータ記憶手段に記憶されている利用者別データの少なくとも一部が削除される。このような構成により、削除された利用者別データに関しては、利用者情報保存用の記録媒体を交換する前の利用者の利用者別データが交換後の利用者に読み出され、利用されるのを防止することができる。ここで、利用者別データとは、利用者がダウンロード等して取得したコンテンツデータ、クッキー情報、キャッシュデータや、利用者ごとに異なるプロキシサーバのIPアドレス等の設定データなどが挙げられる。
なお、本移動体通信端末のデータ削除手段により、どのような種類の利用者別データを削除するかは、その削除目的に応じて適宜設定すればよい。例えば、その削除目的がコンテンツデータ等の著作権を保護することである場合には、削除対象となる利用者別データは、著作権に係るコンテンツデータ等に設定すればよい。また、例えば、その削除目的が個人情報の漏洩を抑制することである場合には、削除対象となる利用者別データは、個人情報の漏洩につながるクッキー情報やキャッシュデータ等に設定すればよい。また、例えば、その削除目的が利用者による移動体通信端末の円滑な利用を確保することである場合には、削除対象となる利用者別データは、地域ごとに異なるプロキシサーバのIPアドレス等に設定すればよい。
この移動体通信端末においては、利用者情報保存用の記録媒体に削除対象となる利用者別データと同種のデータが保存されている場合、そのデータが削除後のデータ記憶手段に書き込まれる。よって、利用者情報保存用の記録媒体を交換して別の利用者が利用する場合に、データ記憶手段内の自分用の利用者別データを、最初から取得したり、設定し直したりする作業負担を軽減することができる。
利用者情報保存用の記録媒体に保存されるデータは、パーソナルコンピュータ等によっても読み出すことが可能であるため、そのデータの不正な改変等がなされる可能性がある。そのため、利用者情報保存用の記録媒体に保存されるデータは暗号化されたものであることがある。本移動体通信端末においては、このようにデータが暗号化されていても、これを復号化して、データ記憶手段内に利用者別データとして書き込むことができる。
この移動体通信端末においては、請求項2の移動体通信端末が有するデータ書込手段による書込元のデータが保存された記録媒体を作成することができる。本移動体通信端末を利用していた利用者が、これに装着していた記録媒体を請求項2の移動体通信端末に装着してこれを利用する場合、本移動体通信端末のデータ記憶手段に記憶された利用者別データを、簡単な作業で、請求項2の移動体通信端末でも利用することができる。
本移動体通信端末においては、利用者情報保存用の記録媒体に保存されるデータは暗号化された状態で保存される。これにより、利用者情報保存用の記録媒体に保存されるデータに対して不正な改変等がなされるのを抑制することができる。なお、本移動体通信端末において暗号化されたデータが保存された記録媒体は、請求項3の移動体通信端末が有する復号化手段により復号化されることで、本移動体通信端末のデータ記憶手段に記憶された利用者別データを、安全かつ簡単な作業で、請求項3の移動体通信端末でも利用することができるようになる。
また、上記「移動体通信端末」には、PDC(Personal Digital Cellular)方式、GSM(Global System for Mobile Communication)方式、TIA(Telecommunications Industry Association)方式等の携帯電話機、IMT(International Mobile Telecommunications)−2000で標準化された携帯電話機、PHS(Personal Handyphone Service)、自動車電話等の電話機のほか、携帯電話モジュールを付加した移動体通信端末も含まれる。
また、上記「移動体通信端末」は、上記利用者情報保存用の記録媒体を着脱できる部分を別体の装置で構成したものであってもよい。
また、上記移動体通信端末における制御は、移動体通信端末内に設けられたコンピュータで所定のプログラムを実行することによって実現することもできる。このコンピュータで用いるプログラムの受け渡しは、デジタル情報としてプログラムを記録したFD、CD−ROM等の記録媒体を用いて行ってもいいし、コンピュータネットワーク等の通信ネットワークを用いて行ってもよい。
特に、請求項2及び4の発明によれば、別の移動体通信端末で利用していた自分用の利用者別データを、新たに利用する移動体通信端末でも簡単に利用することが可能となるという優れた効果がある。
また、請求項3及び5の発明によれば、利用者情報保存用の記録媒体に保存されるデータに対して不正な改変等がなされるのを抑制することが可能となるという優れた効果がある。
図2は、本実施形態に係る移動体通信端末としての携帯電話機の概略構成図である。この携帯電話機の本体部分100は、制御部111、データ記憶手段としての内部メモリ112、通信手段としての無線通信部113及びアンテナ114を備えている。また、制御部111には、音声処理部115を介してマイク116及びスピーカ117が接続され、画像処理部118を介して表示部119が接続され、更にキー操作部120が接続されている。また、本携帯電話機は、外部記憶装置であるメモリーカード121と、利用者情報保存用の記録媒体としてのUSIM(User Subscriber Identity Module)122とが着脱可能に構成されている。
上記内部メモリ112は、例えばRAM等の書き換え可能な不揮発性半導体メモリで構成されている。この内部メモリ112には、情報提供サイトなどからダウンロードした画像、音楽、プログラム等のコンテンツデータや、Webサイトの閲覧時に保存されるクッキー情報や閲覧画面のキャッシュデータなどの利用者別データが記憶される。また、利用者の属する地域に設置されたプロキシサーバへアクセスするためのIPアドレス等のネットワークパラメータなどの利用者別データも記憶されている。
上記音声処理部115は、マイクロフォン116から入力された送話音声信号を所定方式で符号化して制御部111に送る。また、この音声処理部115は、無線通信部113で受信した受話音声信号を復号化してスピーカ117から出力する。更に、この音声処理部115は、内部メモリ112に記憶されている着信メロディやアプリケーションプログラムで用いる効果音等の音信号をスピーカ117から出力する。
上記画像処理部118は、無線通信部113で受信した画像データや、ROMあるいは内部メモリ112に記憶されているアイコンやメニュー等の画像データを処理し、液晶ディスプレイ(LCD)等からなる表示部に表示させる。
上記キー操作部120は、データ入力キー(テンキー、*キー、#キー)、通話開始キー、終話キー、スクロールキー、多機能キー等を備え、電話の発信や着信のほか、表示部119に表示される情報のスクロールや選択等に用いる。
本実施形態に係る携帯電話機100は、上述したように複数の利用者A,Bによって利用可能である。図示の例を用いて説明すると、まず、本携帯電話機100に利用者AのUSIM122Aを図示しないUSIMスロットに装着する。そして、電源を入れると、制御部111は、そのUSIM122Aに保存されている固有情報である利用者Aの電話番号データ(MSISDN)を読み出し、これを内部メモリ112内の所定の記憶領域に記憶する。これにより、利用者Aは、本携帯電話機100を自分の契約内容により、無線通信部113による音声電話通信やデータ通信を行うことができるようになる。その後、本携帯電話機100を利用者Bが利用する場合、USIMスロットから利用者AのUSIM122Aを取り外し、そのUSIMスロットに利用者BのUSIM122Bを装着する。これにより、上記利用者Aの場合と同様に、利用者Bは、本携帯電話機100を自分の契約内容により、無線通信部113による音声電話通信やデータ通信を行うことができるようになる。
また、本携帯電話機100を利用者Aが利用している間、利用者AがWebサイトを閲覧した場合、そのWebサイトが発行するクッキー情報や閲覧画面のWebキャッシュデータなどの利用者別データが内部メモリ112に記憶されることがある。この利用者別データは、利用者の個人情報として保護されるべきものであり、他人である利用者Bに利用されてないようにする必要がある。
そこで、本実施形態の携帯電話機100では、次のような工夫がなされている。
本制御部111は、電源がONになると(S1)、まず、USIM122から電話番号データ(MSISDN)を読み出す(S2)。そして、そのMSISDNが内部メモリ112に記憶されているものと一致するか否かを判断する(S3)。このとき、電源がONされる前に装着されていたUSIM122と電源がONされた後に装着されているUSIM122とが同一のものであれば、MSISDNは互いに一致する。この場合、制御部111は、USIM122から読み出したMSISDNを内部メモリ112内の所定記憶領域に記憶し(S5)、本携帯電話機100を利用者が利用できる状態に起動する。
本制御部111は、電源がONになると(S11)、まず、USIM122から電話番号データ(MSISDN)を読み出す(S12)。そして、そのMSISDNが内部メモリ112に記憶されているものと一致するか否かを判断する(S13)。このとき、例えば、利用者Aが利用していた携帯電話機100を利用者Bが利用することになった場合、電源がONされる前と後で装着されるUSIMが異なるものとなるので、MSISDNは一致しない。この場合、制御部111は、データ削除手段として機能し、内部メモリ112内に記憶されたネットワークパラメータ(利用者別データ)を削除する(S14)。その後、USIM122から読み出したMSISDNを内部メモリ112内の所定記憶領域に記憶する(S15)。制御部111は、内部メモリ112に記憶したMSISDNに対応するネットワークパラメータを取得するためのサーバにアクセスする処理を行い、そのサーバから適切なネットワークパラメータを取得する(S16)。そして、取得したネットワークパラメータを内部メモリ112の所定の記憶領域に記憶する(S17)。その後、制御部111は、本携帯電話機100を利用者が利用できる状態に起動する。
次に、本実施形態における制御部111の制御動作に関する変形例について説明する。なお、本変形例は、利用者Bが、それまで利用していた携帯電話機に代えて、利用者Aが利用していた携帯電話機を利用する場合を例に挙げて説明する。
図5は、利用者Bがそれまで利用していた携帯電話機からUSIM122Bを取り外すときの制御部111による制御動作の流れを示すフローチャートである。
利用者Bは、USIM122Bを取り外す前に、まず、キー操作部120に対して所定の操作を行う。これにより、制御部111に対して書き出し指示が送られる(S21)。そうすると、制御部111は、USIM交換時の削除対象である内部メモリ112内のコンテンツデータ、クッキー情報及びWebキャッシュデータ等の利用者別データを読み出す(S22)。そして、制御部111は、暗号化手段として機能し、この読み出した利用者別データを所定の方式で暗号化する(S23)。このようにして暗号化した後、制御部111は、データ保存手段として機能し、暗号化した利用者別データを、利用者BのUSIM122B内に保存する(S24)。その後、電源がOFFになったら(S25)、利用者Bは、その携帯電話機100の本体から自分のUSIM122Bを取り外す。
まず、利用者Bは、利用者Aが利用していた携帯電話機100の電源がOFFの状態で、そのUSIMスロットに自分のUSIM122Bを装着する。そして、電源がONになると(S31)、制御部111は、まず、USIM122Bから利用者Bの電話番号データ(MSISDN)を読み出す(S32)。そして、そのMSISDNが内部メモリ112に記憶されているものと一致するか否かを判断する(S33)。このとき、本変形例では、電源がONされる前と後で装着されるUSIMが異なるものであるので、MSISDNは一致しない。よって、制御部111は、データ削除手段として機能し、内部メモリ112内に記憶されたコンテンツデータ、クッキー情報及びWebキャッシュデータ等の利用者Aの利用者別データを削除する(S34)。その後、制御部111は、USIM122B内に記憶されているコンテンツデータ、クッキー情報及びWebキャッシュデータ等の利用者別データを読み出す(S35)。この読み出した利用者別データは、上述したように暗号化されたものである。よって、制御部111は、復号化手段として機能し、この読み出した利用者別データを所定の方式で復号化する(S36)。このようにして復号化した後、制御部111は、データ書込手段として機能し、復号化した利用者別データを、内部メモリ112内に記憶する(S37)。その後、制御部111は、USIM122Bから読み出した利用者BのMSISDNを内部メモリ112内の所定記憶領域に記憶し(S38)、本携帯電話機100を利用者Bが利用できる状態に起動する。
111 制御部
112 内部メモリ
121 メモリーカード
122 USIM
Claims (5)
- 通信ネットワークを介して通信を行う通信手段と、利用者ごとに異なる利用者別データを記憶する書き換え可能なデータ記憶手段とが、移動体通信端末本体に設けられており、かつ、利用者ごとに固有の固有情報を保存した利用者情報保存用の記録媒体を該本体に対して着脱自在に備えており、
別の利用者の固有情報を保存した該記録媒体を該本体に対して装着することにより、該本体を該別の利用者のものとして該通信手段による通信を行うことが可能な移動体通信端末において、
上記本体に対して装着された上記記録媒体に保存された固有情報が別の利用者の固有情報に変わったとき、上記データ記憶手段に記憶されている利用者別データの少なくとも一部を削除するデータ削除手段を有することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項1の移動体通信端末において、
上記データ削除手段により利用者別データを削除した後、上記別の利用者に係る上記記録媒体に保存された該利用者別データと同種のデータを該記録媒体から読み出し、読み出したデータを上記データ記憶手段へ書き込むデータ書込手段を有することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項2の移動体通信端末において、
上記データ書込手段により書き込まれる上記記録媒体に記憶されたデータが暗号化されている場合、該データを復号化する復号化手段を有することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項1、2又は3の移動体通信端末において、
上記記録媒体を上記本体から取り外す前に、上記データ削除手段による削除対象である利用者別データの少なくとも一部を、該記録媒体に保存するデータ保存手段を有することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項4の移動体通信端末において、
上記データ保存手段により保存される利用者別データを暗号化する暗号化手段を有することを特徴とする移動体通信端末。
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