JP2005074939A - 成型用積層シートおよび製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 金属調の高輝意匠性を有し、成型時に必要な展延性を有する成型用積層シートを安定的に提供する。
【解決手段】 第一の構成は、複数積層されたの成型用合成樹脂フィルムの何れかの積層界面に金属調の光沢を有する装飾層を有し、該装飾層が、金属薄膜細片及び結着樹脂を含むインキ皮膜を有し、皮膜厚が0.05〜3.0μmである成型用積層シートであって、該インキ皮膜がリバースコーターで塗工されたことを特徴とする成型用積層シート。特に、200%展延時に於ける成型用合成樹脂フィルム側の表面光沢値の変化率が20%以下である高輝性成型用積層シート。第二の構成は、インキ皮膜をリバースコーターで塗工することを特徴とする成型用積層シートの製造方法を提供する。
【選択図】 なし
【解決手段】 第一の構成は、複数積層されたの成型用合成樹脂フィルムの何れかの積層界面に金属調の光沢を有する装飾層を有し、該装飾層が、金属薄膜細片及び結着樹脂を含むインキ皮膜を有し、皮膜厚が0.05〜3.0μmである成型用積層シートであって、該インキ皮膜がリバースコーターで塗工されたことを特徴とする成型用積層シート。特に、200%展延時に於ける成型用合成樹脂フィルム側の表面光沢値の変化率が20%以下である高輝性成型用積層シート。第二の構成は、インキ皮膜をリバースコーターで塗工することを特徴とする成型用積層シートの製造方法を提供する。
【選択図】 なし
Description
本発明は、金属調の高い光沢を有する成型用積層シート、特に自動車関連部材、建材部材、家電品等の外装塗装不要のシートとして有用な成型用積層シートおよびその製造方法に関する。
従来から、プラスチック成型部材は一般に射出成型などで成型された後、意匠性、表面保護の観点からスプレー塗装が施され、焼き付けにより架橋させる方法で塗装がなされている。しかしながら、揮発性有機溶剤の排出に対する作業環境保護、外部環境保護の観点から粉体塗料の使用等の無溶剤化が図られている(特許文献1参照)。また、着色シートを成型性樹脂と積層させて一体として成型する方法も紹介されている(特許文献2参照)。
特に金属調の高い光沢を有するシートとして、アルミ蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルムやポリプロピレンフィルム等をドライラミネートした積層シートが知られている。また、鱗片状でかつ表面が平滑なアルミニウム粒子を含有するアクリレート系エマルジョンを有する塗料の硬化皮膜から成る層を有する積層シートも知られている(特許文献3参照)。しかしながら、これらのシートは、平面として金属調の光沢を有しているものの、蒸着面に展延性が十分にないことや、インキ層を表面層としていることのため、真空成型またはインモールド成型等の成型加工を施した場合に、成型後に光沢のムラを生ずる等、金属調の光沢が不十分であった。また、金属薄膜細片を結着樹脂ワニス中に分散した高輝度インキも提案されている(特許文献4参照)。このインキによれば、展延性や光沢ムラを改善することができるが、なお金属調の光沢が不十分であった。
本発明の課題は、金属調の高い光沢を有し、成型時に必要な展延性を有する成型用積層シートを安定的に提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決するために、鋭意検討の結果、積層された成型用合成樹脂フィルムの積層界面に金属薄膜細片及び結着樹脂を含むインキ皮膜を形成するにあたり、リバースコーターで塗工することにより上記課題を解決し本発明に至った。
すなわち、本発明は、複数積層されたの成型用合成樹脂フィルムの何れかの積層界面に金属調の高い光沢を有する装飾層を有し、該装飾層が、金属薄膜細片及び結着樹脂を含むインキ皮膜を有し、該皮膜厚が0.05〜3.0μmである成型用積層シートであって、インキ皮膜を形成するインキがリバースコーターで塗工されたことを特徴とする成型用積層シートを提供する。特に、200%展延時に於ける成型用合成樹脂フィルム側の表面光沢値の変化率が20%以下である金属調の高い光沢を有する成型用積層シートを提供する。
また、インキ皮膜を形成するインキをリバースコーターで塗工することを特徴とする金属調の高い光沢を有する成型用積層シートの製造方法を提供する。
(展延性の定義)
尚、表面光沢値の変化率の定義は以下の通りとする。成型用積層シートを構成する材料の軟化点よりも高い温度で成型加工を行った後、積層シートの厚さを測定し、成型加工前と同じ厚さを有する部分(非展延部)及び、成型加工前の1/2の厚さを有する部分(200%展延部)についての表面光沢を、光沢計:micro−TRI−gloss(BYK Gardner製)を用い、(A)側から、20゜/20゜の条件で測定する。表面光沢値の変化率=(非展延部の光沢値−200%展延部の光沢値)÷(非展延部の光沢値)×100(%)と定義する。
尚、表面光沢値の変化率の定義は以下の通りとする。成型用積層シートを構成する材料の軟化点よりも高い温度で成型加工を行った後、積層シートの厚さを測定し、成型加工前と同じ厚さを有する部分(非展延部)及び、成型加工前の1/2の厚さを有する部分(200%展延部)についての表面光沢を、光沢計:micro−TRI−gloss(BYK Gardner製)を用い、(A)側から、20゜/20゜の条件で測定する。表面光沢値の変化率=(非展延部の光沢値−200%展延部の光沢値)÷(非展延部の光沢値)×100(%)と定義する。
本発明によれば、金属調の高光沢および成型時に必要な展延性を有し、光沢の変化の少ない優れた成型用積層シートが得られる。
本発明の成型用積層シートは、複数積層された成型用合成樹脂フィルムの何れかの積層界面に金属調の高光沢を有する装飾層を有する成型用積層シートである。なお、本発明中においては、この装飾層を形成する高輝性塗工液を「インキ」と称するが、実施業界の慣用に従ってこれを「塗料」などと言い換えても、何ら差し支えない。
(成型用合成樹脂フィルム)
本発明に用いる成型用合成樹脂フィルムとしては、透明、半透明又は着色剤含有の単層又は多層フィルムであって、延伸性を有するフィルムが用いられる。尚、透明又は半透明とは、透明又は半透明の着色クリアの場合も含むものとする。装飾層の少なくとも1方の側の成型用合成樹脂フィルムが透明又は半透明であることが好ましい。真空成型等の熱による成型工程が必要な場合には、熱可塑性樹脂を主体とするフィルムが好ましく、例を挙げれば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、アクリル樹脂、シリコン−アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリウレタン、ナイロン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール、ポリビニルクロライド、ポリビニリデンクロライド、ポリビニルフルオネート、ポリビニリデンフルオネート等の熱可塑性樹脂が好ましく用いられる。これらの中でも、軟化点が30〜300℃の範囲であるフィルムが好ましく用いられる。
本発明に用いる成型用合成樹脂フィルムとしては、透明、半透明又は着色剤含有の単層又は多層フィルムであって、延伸性を有するフィルムが用いられる。尚、透明又は半透明とは、透明又は半透明の着色クリアの場合も含むものとする。装飾層の少なくとも1方の側の成型用合成樹脂フィルムが透明又は半透明であることが好ましい。真空成型等の熱による成型工程が必要な場合には、熱可塑性樹脂を主体とするフィルムが好ましく、例を挙げれば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、アクリル樹脂、シリコン−アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリウレタン、ナイロン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール、ポリビニルクロライド、ポリビニリデンクロライド、ポリビニルフルオネート、ポリビニリデンフルオネート等の熱可塑性樹脂が好ましく用いられる。これらの中でも、軟化点が30〜300℃の範囲であるフィルムが好ましく用いられる。
(装飾層)
本発明に用いる装飾層は、複数積層された成型用合成樹脂フィルムの何れかの積層界面に位置し、金属薄膜細片及び結着樹脂を含むインキ皮膜を有し、該皮膜厚が0.05〜3.0μm、好ましくは0.5〜2.0μmである金属調の高い光沢を有する層である。
本発明に用いる装飾層は、複数積層された成型用合成樹脂フィルムの何れかの積層界面に位置し、金属薄膜細片及び結着樹脂を含むインキ皮膜を有し、該皮膜厚が0.05〜3.0μm、好ましくは0.5〜2.0μmである金属調の高い光沢を有する層である。
(インキ)
本発明に用いる装飾層に使用するインキ皮膜を形成するインキは、金属薄膜細片を結着樹脂ワニス中に分散した、金属調で高い光沢を有するインキである。通常メタリックインキには金属粉が使用されるが、金属薄膜細片を使用した場合は、該インキを印刷又は塗布した際に金属薄膜細片が被塗物表面に対して平行方向に配向する結果、従来の金属粉では得られない高輝度の鏡面状で金属調の高い光沢が得られる。
本発明に用いる装飾層に使用するインキ皮膜を形成するインキは、金属薄膜細片を結着樹脂ワニス中に分散した、金属調で高い光沢を有するインキである。通常メタリックインキには金属粉が使用されるが、金属薄膜細片を使用した場合は、該インキを印刷又は塗布した際に金属薄膜細片が被塗物表面に対して平行方向に配向する結果、従来の金属粉では得られない高輝度の鏡面状で金属調の高い光沢が得られる。
(1)金属薄膜細片
装飾層に使用するインキに用いられる金属薄膜細片の金属としては、アルミニウム、金、銀、銅、真鍮、チタン、クロム、ニッケル、ニッケルクロム、ステンレス等を使用することができる。金属を薄膜にする方法としては、アルミニウムのように融点の低い金属の場合は蒸着、アルミニウム、金、銀、銅等、展性を有する場合は箔、融点が高く展性も持たない金属の場合は、スパッタリング等を挙げることができる。これらの中でも、蒸着金属薄膜から得た金属薄膜細片が好ましく用いられる。金属薄膜の厚さは、0.01〜0.1μmが好ましく、更に好ましくは0.02〜0.08μmである。インキ中に分散させる金属薄膜細片の面方向の大きさは、5〜25μmが好ましく、さらに好ましくは10〜15μmである。大きさが5μm未満の場合は、塗膜の輝度が不十分となり、25μmを超えると金属薄膜細片が配向しにくくなるので輝度が低下する。またインキを、グラビア方式あるいはスクリーン印刷方式で印刷又は塗布する場合は、版の目詰まりの原因となる。この金属薄膜細片は、インキ皮膜中での含有量が3〜60質量%であることが好ましい。またインキ皮膜厚を2μm未満に設定する場合は、皮膜中の金属薄膜細片の含有量を20〜60質量%にすることが好ましい。
装飾層に使用するインキに用いられる金属薄膜細片の金属としては、アルミニウム、金、銀、銅、真鍮、チタン、クロム、ニッケル、ニッケルクロム、ステンレス等を使用することができる。金属を薄膜にする方法としては、アルミニウムのように融点の低い金属の場合は蒸着、アルミニウム、金、銀、銅等、展性を有する場合は箔、融点が高く展性も持たない金属の場合は、スパッタリング等を挙げることができる。これらの中でも、蒸着金属薄膜から得た金属薄膜細片が好ましく用いられる。金属薄膜の厚さは、0.01〜0.1μmが好ましく、更に好ましくは0.02〜0.08μmである。インキ中に分散させる金属薄膜細片の面方向の大きさは、5〜25μmが好ましく、さらに好ましくは10〜15μmである。大きさが5μm未満の場合は、塗膜の輝度が不十分となり、25μmを超えると金属薄膜細片が配向しにくくなるので輝度が低下する。またインキを、グラビア方式あるいはスクリーン印刷方式で印刷又は塗布する場合は、版の目詰まりの原因となる。この金属薄膜細片は、インキ皮膜中での含有量が3〜60質量%であることが好ましい。またインキ皮膜厚を2μm未満に設定する場合は、皮膜中の金属薄膜細片の含有量を20〜60質量%にすることが好ましい。
以下に金属薄膜細片の作成方法を、特に好ましい蒸着法を例として説明する。金属を蒸着する支持体フィルムには、ポリオレフィンフィルムやポリエステルフィルムなどを使用することができる。まず支持体フィルム上に塗布によって剥離層を設けた後、剥離層上に所定の厚さになるよう金属を蒸着する。蒸着膜面には、酸化を防ぐためトップコート層を塗布する。剥離層およびトップコート層形成用のコーティング剤は同一のものを使用することができる。
剥離層、あるいはトップコート層に使用する樹脂は、特に限定されない。具体的には、例えば、セルロース誘導体、アクリル樹脂、ビニル系樹脂、ポリアミド、ポリエステル、EVA樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩素化EVA樹脂、石油系樹脂等を挙げることができる。また溶剤としては、トルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族または脂環式炭化水素、酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルキレングリコールモノアルキルエーテル等を使用することができる。
上記金属蒸着フィルムを、剥離層およびトップコート層を溶解する溶剤中に浸積して撹拌し、金属蒸着膜を支持体フィルムから剥離した後、さらに撹拌して金属薄膜細片の大きさを約5〜25μmとし、濾別、乾燥する。溶剤は、剥離層あるいはトップコート層に使用する樹脂を溶解するものであること以外に、特に限定はない。金属薄膜をスパッタリングで作成した場合も、上記と同様の方法で金属薄膜細片とすることができる。金属箔を用いる場合は、溶剤中でそのまま攪拌機で所定の大きさに粉砕すればよい。
金属薄膜細片は、インキ中における分散性を高めるために表面処理するのが好ましい。表面処理剤としては、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸等の有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート、ニトロセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、エチルセルロース等のセルロース誘導体が挙げられ、公知慣用の方法で金属薄膜細片表面に吸着させる。
(2)結着樹脂
結着樹脂は、従来のグラビアインキ、フレキソインキ、スクリーンインキ、あるいは塗料等に通常使われているものを使用することができる。具体的にはたとえば、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ウレア樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ビニル樹脂、ビニリデン樹脂、エチレン−ビニルアセテート樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩素化オレフィン樹脂、エチレン−アクリル樹脂、石油系樹脂、セルロース誘導体樹脂等の熱可塑性樹脂が好ましく用いられる。更に、成型工程に於いて、装飾層が十分に展延するために、成型用合成樹脂フィルムに含有される樹脂の軟化点より低い軟化点を有する樹脂が好ましい。その差が20℃以上有ることがさらに好ましい。
結着樹脂は、従来のグラビアインキ、フレキソインキ、スクリーンインキ、あるいは塗料等に通常使われているものを使用することができる。具体的にはたとえば、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ウレア樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ビニル樹脂、ビニリデン樹脂、エチレン−ビニルアセテート樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩素化オレフィン樹脂、エチレン−アクリル樹脂、石油系樹脂、セルロース誘導体樹脂等の熱可塑性樹脂が好ましく用いられる。更に、成型工程に於いて、装飾層が十分に展延するために、成型用合成樹脂フィルムに含有される樹脂の軟化点より低い軟化点を有する樹脂が好ましい。その差が20℃以上有ることがさらに好ましい。
(3)添加剤
装飾層に使用するインキ被膜又は塗料被膜を形成するインキには、必要に応じて、金属調の意匠性、展延性を阻害しない限り、インキ中に消泡、沈降防止、顔料分散、流動性改質、ブロッキング防止、帯電防止、酸化防止、光安定性、紫外線吸収、内部架橋等を目的として、従来のグラビアインキ、フレキソインキ、スクリーンインキ、あるいは塗料等に使用されている各種添加剤を使用することができる。このような添加剤としては、着色用顔料、染料、ワックス、可塑剤、レベリング剤、界面活性剤、分散剤、消泡剤、キレート化剤、ポリイソシアネート等を挙げることができる。
装飾層に使用するインキ被膜又は塗料被膜を形成するインキには、必要に応じて、金属調の意匠性、展延性を阻害しない限り、インキ中に消泡、沈降防止、顔料分散、流動性改質、ブロッキング防止、帯電防止、酸化防止、光安定性、紫外線吸収、内部架橋等を目的として、従来のグラビアインキ、フレキソインキ、スクリーンインキ、あるいは塗料等に使用されている各種添加剤を使用することができる。このような添加剤としては、着色用顔料、染料、ワックス、可塑剤、レベリング剤、界面活性剤、分散剤、消泡剤、キレート化剤、ポリイソシアネート等を挙げることができる。
(4)溶剤
装飾層に使用するインキ被膜又は塗料被膜を形成するインキに用いられる溶剤は、従来のグラビアインキ、フレキソインキ、スクリーンインキ、あるいは塗料等に使われている公知慣用の溶剤を使用することができる。具体的には、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族または脂環式炭化水素、酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルキレングリコールモノアルキルエーテル等を挙げることができる。
装飾層に使用するインキ被膜又は塗料被膜を形成するインキに用いられる溶剤は、従来のグラビアインキ、フレキソインキ、スクリーンインキ、あるいは塗料等に使われている公知慣用の溶剤を使用することができる。具体的には、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族または脂環式炭化水素、酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルキレングリコールモノアルキルエーテル等を挙げることができる。
(5)インキの調製方法
一般にインキの配合原料を安定して分散させるには、ロールミル、ボールミル、ビーズミル、あるいはサンドミル等を使用して練肉することにより、顔料その他添加剤をサブミクロンまで微粒子化する。しかし、本発明に於いて装飾層に使用するインキ皮膜を形成するインキは、金属調の高光沢を発現させるために配合する金属薄膜細片は5〜25μmの大きさが好ましい。上記練肉を行った場合は金属薄膜細片が微粒子化してしまい、金属調の光沢が極端に低下する。したがって、本発明においては練肉は行わず、単に上記配合原料を混合してインキとする。そのためには、分散性を向上させる目的で、前記したように金属薄膜細片を表面処理しておくことが好ましい。
一般にインキの配合原料を安定して分散させるには、ロールミル、ボールミル、ビーズミル、あるいはサンドミル等を使用して練肉することにより、顔料その他添加剤をサブミクロンまで微粒子化する。しかし、本発明に於いて装飾層に使用するインキ皮膜を形成するインキは、金属調の高光沢を発現させるために配合する金属薄膜細片は5〜25μmの大きさが好ましい。上記練肉を行った場合は金属薄膜細片が微粒子化してしまい、金属調の光沢が極端に低下する。したがって、本発明においては練肉は行わず、単に上記配合原料を混合してインキとする。そのためには、分散性を向上させる目的で、前記したように金属薄膜細片を表面処理しておくことが好ましい。
(印刷または塗工方法)
本発明の成型用積層シートの装飾層を塗工するには、リバースコーターを用いる。ここでリバースコーターとは、インキを乗せたコーティングロールを基材の進行方向と逆回転させるリバース方式で塗工することを特徴とするもので、いわゆるキスリバースコーターも包含する。コーティングロールはグラビア彫刻が為されていても為されていなくても良い。リバースコーターの場合は、フィルム基材を挟んでコーティングロールと正対するバックアップロールにより、インキを転写するための圧力を加える。コーティングロールに必要量のインキを供給するには、コーティングロールをインキパンにディップし、汲み上げた余分なインキをドクターナイフやメタリングロールで掻き取る方法や、ピックアップロール等で必要量をコーティングロールに供給する方法が用いられる。また、コーティングロールにはいったん過剰のインキを供給し、基材に転写したのち、基材上の過剰のインキをスムージングバー、あるいはスムージングロールにて表面平滑性を確保しつつ所定の塗工量まで除去する方法もある。具体的には、トップフィードリバースロール、ボトムフィードリバースロール、ノズルフィードリバースロール、複数の液送りロールを用いた4本ロール、5本ロールなどと称されるものが挙げられる。またキスリバースコーターとは、コーティングロールを基材の進行方向と逆回転させるリバース方式で塗工することを特徴とすることはリバースコーターと同様であるが、相違はバックアップロールを設けず、フィルムの張力のみでコーティングロールと接触させ、インキを転写するものである。コーティングロールにはグラビア彫刻が為されていても為されていなくても良い。その他は、リバースロールと同様である。本発明に用いうるリバースロール、キスリバースロールの口径には特に制限はないが、一般的には51mm以上のものが用いられる。口径が小さいと、高速塗工の際に回転数が高くなりすぎ、塗工が不安定になりやすい。このリバースコーター類を用いることにより、通常の正転グラビア印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷等を用いた場合に比べ、格段に高い意匠性の金属調の高光沢装飾層を得ることができる。
本発明の成型用積層シートの装飾層を塗工するには、リバースコーターを用いる。ここでリバースコーターとは、インキを乗せたコーティングロールを基材の進行方向と逆回転させるリバース方式で塗工することを特徴とするもので、いわゆるキスリバースコーターも包含する。コーティングロールはグラビア彫刻が為されていても為されていなくても良い。リバースコーターの場合は、フィルム基材を挟んでコーティングロールと正対するバックアップロールにより、インキを転写するための圧力を加える。コーティングロールに必要量のインキを供給するには、コーティングロールをインキパンにディップし、汲み上げた余分なインキをドクターナイフやメタリングロールで掻き取る方法や、ピックアップロール等で必要量をコーティングロールに供給する方法が用いられる。また、コーティングロールにはいったん過剰のインキを供給し、基材に転写したのち、基材上の過剰のインキをスムージングバー、あるいはスムージングロールにて表面平滑性を確保しつつ所定の塗工量まで除去する方法もある。具体的には、トップフィードリバースロール、ボトムフィードリバースロール、ノズルフィードリバースロール、複数の液送りロールを用いた4本ロール、5本ロールなどと称されるものが挙げられる。またキスリバースコーターとは、コーティングロールを基材の進行方向と逆回転させるリバース方式で塗工することを特徴とすることはリバースコーターと同様であるが、相違はバックアップロールを設けず、フィルムの張力のみでコーティングロールと接触させ、インキを転写するものである。コーティングロールにはグラビア彫刻が為されていても為されていなくても良い。その他は、リバースロールと同様である。本発明に用いうるリバースロール、キスリバースロールの口径には特に制限はないが、一般的には51mm以上のものが用いられる。口径が小さいと、高速塗工の際に回転数が高くなりすぎ、塗工が不安定になりやすい。このリバースコーター類を用いることにより、通常の正転グラビア印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷等を用いた場合に比べ、格段に高い意匠性の金属調の高光沢装飾層を得ることができる。
本発明の成型用積層シートの装飾層以外の、該装飾層にさらに積層してもよいインキ、および接着剤の印刷又は塗工方式は、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等の印刷方式、グラビアコーター、グラビアリバースコーター、フレキソコーター、ブランケットコーター、ロールコーター、ナイフコーター、エアナイフコーター、キスタッチコーター及びコンマコーター等の塗工方式を用いることができる。
(積層)
印刷又は塗工された装飾層にさらに前記した各種の成型用合成樹脂フィルムから選ばれた成型用合成樹脂フィルムを積層する。この積層には、装飾層と成型用合成樹脂フィルムの界面に接着剤を介しても介さなくても良い。接着剤としては、ドライラミネート接着剤、ウェットラミネート接着剤、ヒートシール接着剤、ホットメルト接着剤等が好ましく用いられる。装飾層に接着性樹脂を用いた場合、特別の接着剤層を用いない熱ラミネートでも良い。
印刷又は塗工された装飾層にさらに前記した各種の成型用合成樹脂フィルムから選ばれた成型用合成樹脂フィルムを積層する。この積層には、装飾層と成型用合成樹脂フィルムの界面に接着剤を介しても介さなくても良い。接着剤としては、ドライラミネート接着剤、ウェットラミネート接着剤、ヒートシール接着剤、ホットメルト接着剤等が好ましく用いられる。装飾層に接着性樹脂を用いた場合、特別の接着剤層を用いない熱ラミネートでも良い。
金属薄膜細片および結着樹脂を含むインキ皮膜を有し金属調の高光沢を有する装飾層には、さらに着色剤含有インキの皮膜を積層することもできる。また、成型用合成樹脂フィルムと装飾層、または装飾層と着色剤含有インキの皮膜の間に着色されていても良い透明ニス層を設けても良い。これらの透明ニス層は、意匠に深み感を与え、さらに、下地フィルムまたは下地塗工面の保護層の役割も果たす。また、装飾層には、透明ニス層を介して、装飾層と同様のインキの皮膜を積層しても良い。着色剤含有インキに用いられるワニス用結着樹脂としては、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ウレア樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ビニル樹脂、ビニリデン樹脂、エチレン−ビニルアセテート樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩素化オレフィン樹脂、エチレン−アクリル樹脂、石油系樹脂、セルロース誘導体樹脂等の熱可塑性樹脂が好ましく用いられる。またインキ皮膜を有する装飾層が十分に展延するために、成型用合成樹脂フィルムに含有される樹脂の軟化点より低い軟化点を有する樹脂が好ましい。
装飾層にさらに積層してもよい着色剤含有インキ皮膜の乾燥膜厚は0.05〜100μm程度が好ましい。着色剤含有インキ皮膜を有する場合、成型する際の、表面層からは、インキ皮膜を透し、着色された金属調の高光沢を得ることができる。この場合の金属薄膜細片および結着樹脂を含むインキ皮膜を有する装飾層の膜厚は、透過性の観点から0.5〜3.0μm程度であることが好ましい。
また、装飾層にさらに積層される着色剤含有インキ皮膜を、金属調の高い光沢を有する装飾層と同色系のインキにすることで、着色剤含有インキ皮膜により隠蔽性を付与することができる。
(接着剤)
装飾層は成型用合成樹脂フィルムを介して複数層有っても良い。この場合、装飾層と成型用合成樹脂フィルムの界面に接着剤を介しても介さなくても良い。接着剤としては、ドライラミネート接着剤、ウェットラミネート接着剤、ヒートシール接着剤、ホットメルト接着剤等が好ましく用いられる。各層に接着性樹脂を用いた場合、特別の接着剤層を用いない熱ラミネートでも良い。
装飾層は成型用合成樹脂フィルムを介して複数層有っても良い。この場合、装飾層と成型用合成樹脂フィルムの界面に接着剤を介しても介さなくても良い。接着剤としては、ドライラミネート接着剤、ウェットラミネート接着剤、ヒートシール接着剤、ホットメルト接着剤等が好ましく用いられる。各層に接着性樹脂を用いた場合、特別の接着剤層を用いない熱ラミネートでも良い。
(粘着剤)
本発明の成型用積層シートでは、一方の成型用合成樹脂フィルムに、更に粘着剤層を設けることができる。粘着剤としては、アクリル系、ゴム系、ポリアルキルシリコン系、ウレタン系、ポリエステル系等が好ましく用いられる。
本発明の成型用積層シートでは、一方の成型用合成樹脂フィルムに、更に粘着剤層を設けることができる。粘着剤としては、アクリル系、ゴム系、ポリアルキルシリコン系、ウレタン系、ポリエステル系等が好ましく用いられる。
(保護層)
本発明の成型用積層シートでは、成型の際の表面層側に、意匠性、耐摩擦性、耐擦傷性、耐候性、耐汚染性、耐水性、耐薬品性及び耐熱性等の性能を付与するために、透明、半透明若しくは着色クリアのトップコート層を1層以上設けることができる。トップコート剤としては成型用積層シートの展延性を阻害しない限り、ラッカータイプ、イソシアネート又はエポキシ等による架橋タイプ、UV架橋タイプ又はEB架橋タイプが好ましく用いられる。
本発明の成型用積層シートでは、成型の際の表面層側に、意匠性、耐摩擦性、耐擦傷性、耐候性、耐汚染性、耐水性、耐薬品性及び耐熱性等の性能を付与するために、透明、半透明若しくは着色クリアのトップコート層を1層以上設けることができる。トップコート剤としては成型用積層シートの展延性を阻害しない限り、ラッカータイプ、イソシアネート又はエポキシ等による架橋タイプ、UV架橋タイプ又はEB架橋タイプが好ましく用いられる。
(着色クリア層)
更に、意匠性を付与するために、透明又は半透明の成型用合成樹脂フィルムと装飾層の間に、透明又は半透明の着色クリア層を設けることができる。
更に、意匠性を付与するために、透明又は半透明の成型用合成樹脂フィルムと装飾層の間に、透明又は半透明の着色クリア層を設けることができる。
この着色クリア層に適切な樹脂を選択すれば、インキ層の光沢を向上させることも可能である。適切な樹脂としては、耐溶剤性の高い樹脂や、架橋性樹脂が挙げられる。
(展延性)
本発明の成型用積層シートの展延性は、200%展延時に於ける、透明又は半透明の成型用合成樹脂フィルム側の表面光沢値の変化率が目安となるが、20%以下であることが好ましい。特に10%以下が好ましい。
本発明の成型用積層シートの展延性は、200%展延時に於ける、透明又は半透明の成型用合成樹脂フィルム側の表面光沢値の変化率が目安となるが、20%以下であることが好ましい。特に10%以下が好ましい。
以下に、実施例をもって、本発明を具体的に説明するが、これらに何ら制限されるものではない。実施例中の、部および%は、質量部、質量%を表す。
(インキ調製例B−1)
(1)アルミニウム薄膜細片
ニトロセルロース(HIG7)を、酢酸エチル:イソプロピルアルコール=6:4の混合溶剤に溶解して6%溶液とした。該溶液を、スクリーン線数175線/インチ、セル深度25μmのグラビア版でポリエステルフィルム上に塗布して剥離層を形成した。十分乾燥した後、剥離層上に厚さが0.04μmとなるようにアルミニウムを蒸着し、蒸着膜面に、剥離層に使用したものと同じニトロセルロース溶液を、剥離層の場合と同じ条件で塗布し、トップコート層を形成した。
上記蒸着フィルムを、酢酸エチル:イソプロピルアルコール=6:4の混合溶剤中に浸積してポリエステルフィルムからアルミニウム蒸着膜を剥離した後、大きさが約5〜25μmとなるよう攪拌機でアルミニウム蒸着膜を粉砕し、アルミニウム薄膜細片を調製した。
(1)アルミニウム薄膜細片
ニトロセルロース(HIG7)を、酢酸エチル:イソプロピルアルコール=6:4の混合溶剤に溶解して6%溶液とした。該溶液を、スクリーン線数175線/インチ、セル深度25μmのグラビア版でポリエステルフィルム上に塗布して剥離層を形成した。十分乾燥した後、剥離層上に厚さが0.04μmとなるようにアルミニウムを蒸着し、蒸着膜面に、剥離層に使用したものと同じニトロセルロース溶液を、剥離層の場合と同じ条件で塗布し、トップコート層を形成した。
上記蒸着フィルムを、酢酸エチル:イソプロピルアルコール=6:4の混合溶剤中に浸積してポリエステルフィルムからアルミニウム蒸着膜を剥離した後、大きさが約5〜25μmとなるよう攪拌機でアルミニウム蒸着膜を粉砕し、アルミニウム薄膜細片を調製した。
(2)アルミニウム薄膜細片スラリー
アルミニウム薄膜細片 10部
酢酸エチル 35部
メチルエチルケトン 30部
イソプロピルアルコール 30部
上記を混合し、撹拌しながら、下記組成のニトロセルロース溶液5部を加えた。
アルミニウム薄膜細片 10部
酢酸エチル 35部
メチルエチルケトン 30部
イソプロピルアルコール 30部
上記を混合し、撹拌しながら、下記組成のニトロセルロース溶液5部を加えた。
ニトロセルロース(HIG1/4) 25%
酢酸エチル:イソプロピルアルコール=6:4混合溶剤 75%
上記混合物を攪拌し、アルミニウム薄膜細片スラリー(不揮発分10%)を調製した。
酢酸エチル:イソプロピルアルコール=6:4混合溶剤 75%
上記混合物を攪拌し、アルミニウム薄膜細片スラリー(不揮発分10%)を調製した。
(3)インキ
アルミニウム薄膜細片スラリー(不揮発分10%) 30部
ウレタン樹脂(荒川化学製「ポリウレタン2593」) 18部
酢酸エチル 23部
メチルエチルケトン 14部
イソプロパノール 10部
上記を混合し、不揮発分中のアルミニウム薄膜細片濃度35質量%であるインキB−1を調製した。
アルミニウム薄膜細片スラリー(不揮発分10%) 30部
ウレタン樹脂(荒川化学製「ポリウレタン2593」) 18部
酢酸エチル 23部
メチルエチルケトン 14部
イソプロパノール 10部
上記を混合し、不揮発分中のアルミニウム薄膜細片濃度35質量%であるインキB−1を調製した。
(インキ調製例B−2)
アルミペースト(ハイプリントTD−200T:東洋アルミニウム社製)25部、ウレタン樹脂(ポリウレタン2593:荒川化学社製)20部、酢酸エチル17部、メチルエチルケトン8部を配合し、撹拌・分散し、アルミペーストを用いたグラビアインキ(以下、インキB−2)を得た。
アルミペースト(ハイプリントTD−200T:東洋アルミニウム社製)25部、ウレタン樹脂(ポリウレタン2593:荒川化学社製)20部、酢酸エチル17部、メチルエチルケトン8部を配合し、撹拌・分散し、アルミペーストを用いたグラビアインキ(以下、インキB−2)を得た。
(接着剤調製例D−1)
主剤として、芳香族ポリエーテルウレタン樹脂(ディックドライAS−106A:大日本インキ化学工業社製)100部及び硬化剤として、エポキシ(LR−100:大日本インキ化学工業社製)10部からなる2液型接着剤(以下、接着剤D−1)を得た。
主剤として、芳香族ポリエーテルウレタン樹脂(ディックドライAS−106A:大日本インキ化学工業社製)100部及び硬化剤として、エポキシ(LR−100:大日本インキ化学工業社製)10部からなる2液型接着剤(以下、接着剤D−1)を得た。
(透明ニスの調製例C−1)
ウレタン樹脂(ポリウレタン2593:荒川化学社製)50部、酢酸エチル30部、メチルエチルケトン20部、イソプロパノール10部を配合し透明ニスC−1を得た。
ウレタン樹脂(ポリウレタン2593:荒川化学社製)50部、酢酸エチル30部、メチルエチルケトン20部、イソプロパノール10部を配合し透明ニスC−1を得た。
(透明ニスの調製例C−2)
アクリルポリオール樹脂(アクリディックA−808:大日本インキ化学工業社製)50部、酢酸エチル55部、メチルエチルケトン20部、バーノックDN−980:大日本インキ化学工業社製5.4部を配合し透明ニスC−2を得た。
アクリルポリオール樹脂(アクリディックA−808:大日本インキ化学工業社製)50部、酢酸エチル55部、メチルエチルケトン20部、バーノックDN−980:大日本インキ化学工業社製5.4部を配合し透明ニスC−2を得た。
成型用合成樹脂フィルムとして、透明で厚さ100μmのゴム変性PMMAフィルム(以下、フィルムA)、および、グレー、不透明で厚さ300μmのABSフィルム(以下、フィルムB)を用いた。
(アルミ蒸着フィルムの作成例)
ゴム変性PMMAフィルム(フィルムA)にアクリル系蒸着アンカー剤(MET No.1850:大日本インキ化学工業社製)をグラビアコーターにて、乾燥膜厚0.5μmに塗工し、塗工面にアルミニウムを0.06μm蒸着した。
ゴム変性PMMAフィルム(フィルムA)にアクリル系蒸着アンカー剤(MET No.1850:大日本インキ化学工業社製)をグラビアコーターにて、乾燥膜厚0.5μmに塗工し、塗工面にアルミニウムを0.06μm蒸着した。
(実施例1)
層構成を、フィルムA/インキB−1/接着剤D−1/フィルムBとし、インキB−1はキスリバースコーターにて、ライン速度30m/min、線数120線/インチの斜線グラビアロールを217rpm、周速比1.25、乾燥膜厚1.8μmに1回塗工した。接着剤D−1はグラビアコーターにて、塗布量5.0g/m2に塗工した。得られた成型用積層シートを40℃で3日間エージングし、その後、真空成型法にて成型加工した。成型加工は、底面が1辺5cm、開口面が1辺7cmの正方形であり、側面の稜が2cmの台形状の試験用金型を用いることにより、底面部分が展延せず、側面部分が200%展延するように加工した。
層構成を、フィルムA/インキB−1/接着剤D−1/フィルムBとし、インキB−1はキスリバースコーターにて、ライン速度30m/min、線数120線/インチの斜線グラビアロールを217rpm、周速比1.25、乾燥膜厚1.8μmに1回塗工した。接着剤D−1はグラビアコーターにて、塗布量5.0g/m2に塗工した。得られた成型用積層シートを40℃で3日間エージングし、その後、真空成型法にて成型加工した。成型加工は、底面が1辺5cm、開口面が1辺7cmの正方形であり、側面の稜が2cmの台形状の試験用金型を用いることにより、底面部分が展延せず、側面部分が200%展延するように加工した。
尚、成型加工は、金型温度155℃の条件にて行った。
(実施例2)
層構成を、フィルムA/インキB−1/透明ニスC−1/インキB−1/接着剤D−1/フィルムBとし、インキB−1は何れもリバースコーターにて、ライン速度50m/min、線数150線/インチの斜線グラビアロールを138rpm、周速比1.30、乾燥膜厚1.8μmに1回塗工した。透明ニスはグラビアコーターにて、乾燥膜厚4.0μmに塗工し、接着剤D−1はグラビアコーターにて、乾燥塗布量5.0g/m2に塗工した。実施例1と同様の成型加工を施した。
層構成を、フィルムA/インキB−1/透明ニスC−1/インキB−1/接着剤D−1/フィルムBとし、インキB−1は何れもリバースコーターにて、ライン速度50m/min、線数150線/インチの斜線グラビアロールを138rpm、周速比1.30、乾燥膜厚1.8μmに1回塗工した。透明ニスはグラビアコーターにて、乾燥膜厚4.0μmに塗工し、接着剤D−1はグラビアコーターにて、乾燥塗布量5.0g/m2に塗工した。実施例1と同様の成型加工を施した。
(実施例3)
層構成を、フィルムA/透明ニスC−2/インキB−1/接着剤D−1/フィルムBとし、透明ニスはグラビアコーターにて、乾燥膜厚1.5μmに塗工し、40℃で3日間エージングし、その後、インキB−1をキスリバースコーターにて、ライン速度20m/min、線数120線/インチの斜線グラビアロールを159rpm、周速比1.50、乾燥膜厚2.1μmに1回塗工した。接着剤D−1はグラビアコーターにて、乾燥塗布量5.0g/m2に塗工した。実施例1と同様の成型加工を施した。
層構成を、フィルムA/透明ニスC−2/インキB−1/接着剤D−1/フィルムBとし、透明ニスはグラビアコーターにて、乾燥膜厚1.5μmに塗工し、40℃で3日間エージングし、その後、インキB−1をキスリバースコーターにて、ライン速度20m/min、線数120線/インチの斜線グラビアロールを159rpm、周速比1.50、乾燥膜厚2.1μmに1回塗工した。接着剤D−1はグラビアコーターにて、乾燥塗布量5.0g/m2に塗工した。実施例1と同様の成型加工を施した。
(比較例1)
層構成を、フィルムA/インキB−1/接着剤D−1/フィルムBとし、インキB−1は正転グラビアコーターにて、ライン速度50m/min、線数150線/インチのヘリオ版グラビアロールを、106rpmで、乾燥膜厚1.2μmに1回塗工した。接着剤D−1はグラビアコーターにて、塗布量5.0g/m2に塗工した。実施例1と同様の成型加工を施した。
層構成を、フィルムA/インキB−1/接着剤D−1/フィルムBとし、インキB−1は正転グラビアコーターにて、ライン速度50m/min、線数150線/インチのヘリオ版グラビアロールを、106rpmで、乾燥膜厚1.2μmに1回塗工した。接着剤D−1はグラビアコーターにて、塗布量5.0g/m2に塗工した。実施例1と同様の成型加工を施した。
(比較例2)
層構成を、アルミ蒸着フィルム/接着剤D−1/フィルムBとし、接着剤D−1はグラビアコーターにて、乾燥塗布量5.0g/m2に塗工した。実施例1と同様の成型加工を施した。
層構成を、アルミ蒸着フィルム/接着剤D−1/フィルムBとし、接着剤D−1はグラビアコーターにて、乾燥塗布量5.0g/m2に塗工した。実施例1と同様の成型加工を施した。
(比較例3)
層構成を、フィルムA/インキB−2/接着剤D−1/フィルムBとし、インキB−2はリバースコーターにて、ライン速度30m/min、線数120線/インチの斜線グラビアロールを217rpm、周速比1.25、乾燥膜厚1.8μmを1回塗工し、接着剤D−1はグラビアコーターにて、乾燥塗布量5.0g/m2に塗工した。実施例1と同様の成型加工を施した。
成型加工後、加工前の成型用積層シートの厚さと同じ厚さを有する部分(非展延部)及び、加工前の厚さの1/2の厚さを有する部分(200%展延部)についての表面光沢を、光沢計:micro−TRI−gloss(BYK Gardner製)を用い、20°/20°の条件で測定した。結果を表1に示す。
層構成を、フィルムA/インキB−2/接着剤D−1/フィルムBとし、インキB−2はリバースコーターにて、ライン速度30m/min、線数120線/インチの斜線グラビアロールを217rpm、周速比1.25、乾燥膜厚1.8μmを1回塗工し、接着剤D−1はグラビアコーターにて、乾燥塗布量5.0g/m2に塗工した。実施例1と同様の成型加工を施した。
成型加工後、加工前の成型用積層シートの厚さと同じ厚さを有する部分(非展延部)及び、加工前の厚さの1/2の厚さを有する部分(200%展延部)についての表面光沢を、光沢計:micro−TRI−gloss(BYK Gardner製)を用い、20°/20°の条件で測定した。結果を表1に示す。
表1中の(測定不可*)は、アルミ蒸着層が塗膜切れのため測定不可を示す。
本発明の成型用積層シートは各種成型法の表面層として用いることができる。例を挙げると、透明又は半透明の成型用合成樹脂フィルムを表面側に配置し、熱成型により三次元形状を有する予備成型体とした後、射出成型金型内にインサートし、射出樹脂と一体化するインサート射出成型法で成型することができる。更には、射出成型金型にシート状で挿入し、金型内で射出樹脂と一体化するインモールド射出成型法で成型することができる。本発明の成型用積層シートの優れた展延性により、展延度合いの大きい箇所も金属調の高光沢を保つことができる。
Claims (7)
- 複数積層された成型用合成樹脂フィルムの何れかの積層界面に金属調の光沢を有する装飾層を有し、該装飾層が、金属薄膜細片及び結着樹脂を含むインキ皮膜を有し、該皮膜厚が0.05〜3.0μmである成型用積層シートであって、インキ皮膜がリバースコーターで塗工されたことを特徴とする成型用積層シート。
- 装飾層の少なくとも1方の側の成型用合成樹脂フィルムが透明又は半透明のフィルムである請求項1に記載の成型用積層シート。
- 成型用合成樹脂フィルムが熱可塑性樹脂を含有する請求項1又は2に記載の成型用積層シート。
- 成型用合成樹脂フィルムが熱可塑性樹脂を含有し、装飾層の結着樹脂の軟化点が、該熱可塑性樹脂の軟化点よりも低いものである請求項1〜3の何れかに記載の成型用積層シート。
- 成型用合成樹脂フィルムと装飾層の界面に、接着剤層を有する請求項1〜4の何れかに記載の成型用積層シート。
- 装飾層の少なくとも1方の側の成型用合成樹脂フィルムが透明又は半透明のフィルムである成型用積層シートであって、200%展延時に於ける透明又は半透明の成型用合成樹脂フィルム側の表面光沢値の変化率が20%以下である請求項1〜5の何れかに記載の成型用積層シート。
- 請求項1〜6の何れかに記載の成型用積層シートの製造方法であって、インキ皮膜をリバースコーターで塗工することを特徴とする成型用積層シートの製造方法。
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JP2003311245A JP2005074939A (ja) | 2003-09-03 | 2003-09-03 | 成型用積層シートおよび製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009515745A (ja) * | 2005-11-18 | 2009-04-16 | ソリアント エルエルシー | 化粧塗料皮膜ラミネート |
JP2010143178A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Toyo-Morton Ltd | ドライラミネート方法及び該方法により得られる積層体 |
US8815043B2 (en) | 2010-05-27 | 2014-08-26 | Toyo-Morton, Ltd. | Dry lamination method and laminate obtained by using the same |
JP2020104335A (ja) * | 2018-12-26 | 2020-07-09 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用部品及び車両用部品の製造方法 |
-
2003
- 2003-09-03 JP JP2003311245A patent/JP2005074939A/ja active Pending
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