JP2005063549A - ディスクドライブ装置およびそのスキュー調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成によって高精度のスキュー調整が可能なディスクドライブ装置を提供する。
【解決手段】スキュー調整機構として、スピンドルモータ29のステータ基板27のベースユニットシャーシ上にラジアル調整部53およびタンジェンシャル調整部59を設け、ピックアップサブガイド軸36に調整部72を設ける。スキュー調整は、光ピックアップ16をピックアップサブガイド軸36のスキュー調整の支点71側に移動し、ジッター等の値が最適化するようにラジアル調整部およびタンジェンシャル調整部59によってラジアル方向とタンジェンシャル方向のスキュー調整を行ない、次に光ピックアップ16をピックアップサブガイド軸36のスキュー調整部72側に移動し、ジッター等の値が最適化するようにピックアップサブガイド軸36の調整部72においてタンジェンシャル方向のスキュー調整を行なう。
【選択図】図12
【解決手段】スキュー調整機構として、スピンドルモータ29のステータ基板27のベースユニットシャーシ上にラジアル調整部53およびタンジェンシャル調整部59を設け、ピックアップサブガイド軸36に調整部72を設ける。スキュー調整は、光ピックアップ16をピックアップサブガイド軸36のスキュー調整の支点71側に移動し、ジッター等の値が最適化するようにラジアル調整部およびタンジェンシャル調整部59によってラジアル方向とタンジェンシャル方向のスキュー調整を行ない、次に光ピックアップ16をピックアップサブガイド軸36のスキュー調整部72側に移動し、ジッター等の値が最適化するようにピックアップサブガイド軸36の調整部72においてタンジェンシャル方向のスキュー調整を行なう。
【選択図】図12
Description
本発明はディスクドライブ装置とそのスキュー調整方法に係り、とくにディスクの半径方向とほぼ平行であってしかも互いにほぼ平行な一対のガイド軸によってピックアップをディスクの半径方向に移動させながら該ディスクによって信号の書込みおよび/または読出しを行なうディスクドライブ装置とそのスキュー調整方法に関する。
光ディスクを記録媒体とする光ディスクプレーヤは、回転する光ディスクに対して光ピックアップを半径方向に移動させながら光ディスクの表面にレーザ光を照射して信号の書込みあるいは読出しを行なうものである。ここで対物レンズから出射されるレーザ光の光軸がディスクの半径方向および接線方向についてそれぞれほぼ垂直な角度で入射されることが必要になる。ここでレーザ光と光ディスクの記録面とのなす角をスキューと言い、通常はこの角度が垂直であることが好ましい。なお収差等によって垂直な角度に対して若干傾いた角度にする場合もある。
上記の対物レンズの光軸と光ディスクの記録面とのなす角度、すなわちスキューが適切でない場合には、時間軸に対して信号が振れるジッターを生じ、これによって書込み動作あるいは読取り動作に誤差を生ずる。またジッターは高密度記録を阻害する要因になるために、高密度記録を行なうためにはジッターを適当な値に抑えなければならない。
特開2002−109819号公報には、光学ディスクが着脱可能に装着されるターンテーブルが回転軸に固定されたスピンドルモータと、このスピンドルモータが載置されるモータベース板と、このモータベース板をネジ止めすることによりスピンドルモータが支持されるベースユニットシャーシと、を備えたディスクドライブ装置において、モータベース板の1箇所をベースユニットシャーシに固定する固定部と、モータベース板の他の2箇所に高さ調整が可能な高さ調整部を設けるようにし、これによってスピンドルモータが固定されたモータベース板の1箇所を固定するとともに他の1箇所以上を高さ調整可能にし、モータベース板の傾斜角度を自由に調整できるようにしたディスクドライブ装置が開示されている。
また特開平11−66569号公報には、ターンテーブルに保持されて回転される記録媒体ディスクに対する情報の読取りおよび/または書込みを行なうディスクドライブ装置であって、記録媒体ディスクに対して光を照射して情報の読取りおよび/または書込みを行なう光ピックアップのターンテーブルに保持された記録媒体ディスクの半径方向への移動を案内する2本のガイド軸を備え、上記ガイド軸の一端を調整可能として上記ターンテーブルに保持された記録媒体ディスクの外周縁より外側に位置させ、該調整端を上記記録媒体ディスクの延長面に対して離接自在に位置調整可能とし、上記ガイド軸の調整端の位置を調整して上記光ピックアップから照射される光の記録媒体ディスクの情報記録面に対する垂直度の調整を行なうようにし、これによってスキュー調整を簡単に行なうことができるようにしたディスクドライブ装置が開示されている。
上記特開2002−109819号公報のディスクドライブ装置は、ラジアル方向およびタンジェンシャル方向のスキュー調整を、スピンドルモータの固定部に設けた調整部のみによって行なうようにしているために、ピックアップガイド軸とピックアップサブガイド軸とが互いにほぼ平行にベースユニットシャーシに取付けられていることが前提として必要である。仮にこれらが平行でない場合には、ディスクの内周側と外周側でタンジェンシャルスキューに差が生じ、スキュー調整をディスクの内周寄りのジッター値で行なった場合には外周側において、ディスクの外周寄りのジッター値で行なった場合には内周側で、それぞれタンジェンシャルスキューが大きくなる。このような理由によってジッター等の性能が悪化する不具合があった。
よってベースユニットシャーシのピックアップガイド軸の両端とピックアップサブガイド軸の両端を取付ける4箇所の支持部の平行度を厳しく追込む必要があり、合成樹脂製のベースユニットシャーシの成形のための金型の追込みに時間を要し、しかも量産時の成形条件やプレス条件等に十分な注意を必要としていた。また上記の金型を追込めなかった平行度の誤差分、ジッター等の性能が悪化するために、よりジッター等の性能に余裕が必要な装置の高速回転化や高低温化での使用、振動、衝撃下での使用に制限を生ずる。これによってディスクドライブ装置の高性能化やポータブル化が妨げられる。
一方特開平11−66569号公報のディスクドライブ装置においては、ラジアル方向およびタンジェンシャル方向のスキュー調整を、ピックアップガイド軸とピックアップサブガイド軸のディスクの外周側の固定部に設けた調整部のみによって行なうようにしているために、上記2つのガイド軸のディスクの内周側のベースユニットシャーシーの固定部の2点を結ぶ線分とディスクの記録面とが平行になるように、ピックアップガイド軸、ピックアップサブガイド軸、スピンドルモータがベースユニットシャーシに取付けられることが前提として必要になる。仮にこれらが平行でない場合には、ディスクの内周側のタンジェンシャルスキューが調整することができないために、ディスクの内周側でジッター等の性能が悪化する不具合がある。
このような理由によって、ベースユニットシャーシのピックアップガイド軸およびピックアップサブガイド軸を取付けるディスクの内周側の2点の固定部のベースユニットシャーシの高さやスピンドルモータの取付け固定部のベースユニットシャーシの高さ、スピンドルモータのベースユニットシャーシへの固定面に対するスピンドル軸の垂直精度を追込む必要がある。従って合成樹脂製のベースユニットシャーシを成形するための金型やスピンドルモータのプレス成形用金型、軸受け加締め設備の追込みに時間を要し、しかも量産時の成形条件やプレス条件等に十分な注意が必要になる。また追込めなかった平行度の誤差分、ジッター等の性能が悪化するために、よりジッター等の性能に余裕が必要な装置の高速回転化、高低温下での使用、振動、衝撃下での使用に制限を生ずることになり、これによって装置の高性能化やポータブル化が難しくなる。
本願発明の課題は、簡単な構成によって高精度のスキュー調整が可能なディスクドライブ装置を提供することである。
本願の別の課題は、ピックアップの可動範囲内でタンジェンシャルスキューに差が生ずることがなく、ディスクとピックアップのスキューを、垂直な角度、またはジッター等の性能が最良になる角度に調整でき、かつピックアップガイド軸、ピックアップサブガイド軸、上記両ガイド軸の平行度、上記両ガイド軸のディスクの内周側固定部の2点を結ぶ線分とディスクの平行度、スピンドルモータのベースユニットシャーシへの固定面に対するスピンドル軸の垂直精度、ベースユニットシャーシのピックアップガイド軸、ピックアップサブガイド軸、スピンドルモータの固定部の高さ調整の精度等に左右されることがなく、ピックアップの光軸または照射軸をディスクの記録面に垂直あるいは任意の角度でスキュー調整を実現するようにしたディスクドライブ装置を提供することである。
本願の上記の課題およびさらに別の課題は、次に述べる本願の発明およびその実施の形態によって明らかにされる。
本願の主要な発明は、
ベースユニットシャーシと、
前記ベースユニットシャーシ上に取付けられる回転駆動部と、
前記回転駆動部によって回転されるディスクと、
前記ディスクの半径方向とほぼ平行であってしかも互いにほぼ平行な一対のガイド軸と、
前記一対のガイド軸によって前記ディスクの半径方向に移動可能なピックアップと、
前記ピックアップを前記一対のガイド軸によって前記ディスクの半径方向に移動させる移動手段と、
前記回転駆動部を前記ディスクに対して前記ピックアップの軸線がラジアル方向およびタンジェンシャル方向に所定の角度になるように調整する駆動部調整手段と、
前記一対のガイト軸の内の一方を前記ディスクに対して前記ピックアップの軸線がタンジェンシャル方向に所定の角度になるように調整するガイド軸調整手段と、
を具備するディスクドライブ装置に関するものである。
ベースユニットシャーシと、
前記ベースユニットシャーシ上に取付けられる回転駆動部と、
前記回転駆動部によって回転されるディスクと、
前記ディスクの半径方向とほぼ平行であってしかも互いにほぼ平行な一対のガイド軸と、
前記一対のガイド軸によって前記ディスクの半径方向に移動可能なピックアップと、
前記ピックアップを前記一対のガイド軸によって前記ディスクの半径方向に移動させる移動手段と、
前記回転駆動部を前記ディスクに対して前記ピックアップの軸線がラジアル方向およびタンジェンシャル方向に所定の角度になるように調整する駆動部調整手段と、
前記一対のガイト軸の内の一方を前記ディスクに対して前記ピックアップの軸線がタンジェンシャル方向に所定の角度になるように調整するガイド軸調整手段と、
を具備するディスクドライブ装置に関するものである。
ここで前記回転駆動部がスピンドルモータから構成され、該スピンドルモータの出力軸にターンテーブルが固着され、該ターンテーブルに前記ディスクが着脱可能に保持されることが好ましい。また前記ターンテーブルの中心部にチャック手段が設けられ、該チャック手段の外周部に設けられた爪が前記ディスクを前記ターンテーブル上に着脱可能に保持することが好ましい。また前記スピンドルモータのステータ基板が前記回転駆動部のシャーシを構成し、該ステータ基板が前記ベースユニットシャーシ上に駆動調整手段のラジアル方向の調整機構とタンジェンシャル方向の調整機構を介して取付けられることが好ましい。また前記ベースユニット上に基準位置決め部が設けられ、該基準位置決め部に対して前記ラジアル方向の調整機構と前記タンジェンシャル方向の調整機構とが前記ステータ基板を互いに直角な方向に傾けることが好ましい。また前記ラジアル方向の位置決め手段と前記タンジェンシャル方向の位置決め手段が、前記ベースユニットシャーシ上に設けられたボスに装着されたばねと、該ばねに抗して前記シャーシ基板を押圧するねじとから構成されることが好ましい。また前記一対のガイド軸は前記ステータ基板とは独立に前記ベースユニットシャーシ上に直接であってかつ互いにほぼ平行に取付けられるとともに、前記一対のガイド軸の内の一方の一端が前記ベースユニットシャーシに対して前記ガイド軸調整手段によって高さ方向に調整可能に取付けられることが好ましい。また前記ガイド軸調整手段が、前記一方のガイド軸の一端の前記ベースユニットシャーシの保持部に取付けられかつ前記一方のガイド軸の一端を前記ベースユニットシャーシから浮上らせるように押圧するばねと、前記ばねに抗して前記一方のガイド軸の一端を前記ベースユニットシャーシに押えるねじとから構成されることが好ましい。また前記ディスクが光ディスクから構成され、前記ピックアップによって前記光ディスクに対して光を照射して信号の書込みおよび/または読出しを行なうことが好ましい。
スキュー調整方法に関する発明は、
ベースユニットシャーシと、
前記ベースユニットシャーシ上に取付けられる回転駆動部と、
前記回転駆動部によって回転されるディスクと、
前記ディスクの半径方向とほぼ平行であってしかも互いにほぼ平行な一対のガイド軸と、
前記一対のガイド軸によって前記ディスクの半径方向に移動可能なピックアップと、
前記ピックアップを前記一対のガイド軸によって前記ディスクの半径方向に移動させる移動手段と、
を具備するディスクドライブ装置において、
前記ピックアップを前記一対のガイド軸によって前記一対のガイド軸の内の一方に設けられたガイド軸調整手段の支点側に移動し、ジッター等のディスクドライブ装置の性能を決める値がほぼ最適になるように前記回転駆動部のラジアル方向およびタンジェンシャル方向にスキュー調整を行ない、
次いで前記ピックアップを前記ガイド軸調整手段の調整部側に移動し、ジッターの値がほぼ最適になるように前記一対のガイド軸の内の一方に設けられた調整手段によって前記タンジェンシャル方向のスキュー調整を行なうことを特徴とするディスクドライブ装置のスキュー調整方法に関するものである。
ベースユニットシャーシと、
前記ベースユニットシャーシ上に取付けられる回転駆動部と、
前記回転駆動部によって回転されるディスクと、
前記ディスクの半径方向とほぼ平行であってしかも互いにほぼ平行な一対のガイド軸と、
前記一対のガイド軸によって前記ディスクの半径方向に移動可能なピックアップと、
前記ピックアップを前記一対のガイド軸によって前記ディスクの半径方向に移動させる移動手段と、
を具備するディスクドライブ装置において、
前記ピックアップを前記一対のガイド軸によって前記一対のガイド軸の内の一方に設けられたガイド軸調整手段の支点側に移動し、ジッター等のディスクドライブ装置の性能を決める値がほぼ最適になるように前記回転駆動部のラジアル方向およびタンジェンシャル方向にスキュー調整を行ない、
次いで前記ピックアップを前記ガイド軸調整手段の調整部側に移動し、ジッターの値がほぼ最適になるように前記一対のガイド軸の内の一方に設けられた調整手段によって前記タンジェンシャル方向のスキュー調整を行なうことを特徴とするディスクドライブ装置のスキュー調整方法に関するものである。
本願に含まれる発明の好ましい態様は、スピンドルモータの回転軸と同軸上に固定または着脱可能に設けられたディスクと、該ディスクに対してほぼ平行に設けられたピックアップガイド軸とピックアップサブガイド軸とに係合されたピックアップと、該ピックアップを前記両ガイド軸に沿ってディスクの所定の範囲移動可能にするモータ、リニアモータ等のスレッド機構で構成されるディスクドライブ装置において、ディスクに対するピックアップの軸線の角度、すなわちスキューを、スピンドルモータのベースユニットシャーシの固定部においてラジアル方向およびタンジェンシャル方向に調整可能とし、ピックアップサブガイド軸によってタンジェンシャル方向の調整を行なうようにしたディスクドライブ装置である。
また上記のディスクドライブ装置において、そのスキュー調整を行なう場合には、ピックアップをピックアップサブガイド軸のスキュー調整の支点側に移動し、ジッター等の値が最適になるようにスピンドルモータの固定部に設けた調整部によってラジアル方向およびタンジェンシャル方向のスキューを調整し、この後にピックアップをピックアップサブガイド軸のスキュー調整部側に移動し、ジッター等の値が最適になるように、ピックアップサブガイド軸調整部でタンジェンシャル方向のスキュー調整を行なうようにするものである。なおこのようなスキュー調整において、ピックアップサブガイド軸の支点がディスクの内周側であって調整部がディスクの外周側にある場合にはまず内周側のジッターの値が最適になるように調整し、この後に外周側のジッターの値を調整することになる。
このように本実施の形態においては、ディスクに対するピックアップのスキューを、スピンドルモータのベースユニットシャーシへの固定部においてラジアル方向およびタンジェンシャル方向に調整可能にし、ピックアップサブガイド軸においてタンジェンシャル方向の調整を可能とし、上記2つの順番でスキュー調整することによって従来技術の不具合を解消するものである。
上記のような態様によれば、ベースユニットシャーシのピックアップガイド軸の両端とピックアップサブガイド軸の両端を支持しかつ取付ける4点の平行度、ベースユニットシャーシのスピンドルモータの固定部と上記4点の平行度、スピンドルモータのステータ基板の固定面に対するスピンドル軸の垂直度の精度により生ずるタンジェンシャル方向およびラジアル方向のスキューを、スピンドルモータの固定部およびピックアップサブガイド軸に設けたスキュー調整部によって吸収し、上記の平行度および垂直度をラフに設定できる。よってベースユニットシャーシを合成樹脂によってモールドする場合の金型やスピンドルモータのプレス成形用金型、軸受けの加締め設備の追込み時間を短縮することができる。また量産時の成形条件やプレス条件をも最小限の監視で実現できるようになる。またピックアップの可動範囲内でのスキューの変化を飛躍的に抑えることが可能になり、ジッター等の性能の悪化を抑え、よりジッター等の性能に余裕が必要な装置の高速回転化や高低温化での使用、振動、衝撃下での使用を可能にし、装置の高性能化やポータブル化を容易に実現することが可能になる。
本願の主要な発明は、ベースユニットシャーシと、ベースユニットシャーシ上に取付けられる回転駆動部と、回転駆動部によって回転されるディスクと、ディスクの半径方向とほぼ平行であってしかも互いにほぼ平行な一対のガイド軸と、一対のガイド軸によってディスクの半径方向に移動可能なピックアップと、ピックアップを一対のガイド軸によってディスクの半径方向に移動させる移動手段と、回転駆動部をディスクに対してピックアップの軸線がラジアル方向およびタンジェンシャル方向に所定の角度になるように調整する駆動部調整手段と、一対のガイト軸の内の一方をディスクに対してピックアップの軸線がタンジェンシャル方向に所定の角度になるように調整するガイド軸調整手段と、を具備するものである。
従ってこのようなディスクドライブ装置によれば、一対のガイド軸の精度と、これら一対のガイド軸の平行度と、これら一対のガイド軸のディスクの内周側の端部の2点を結ぶ線分とディスクの記録面との間の平行度と、回転駆動部の回転軸線のベースユニットシャーシに対する垂直精度と、ベースユニットシャーシの一対のガイド軸および回転駆動部の支持部の高さの精度とに左右されることなく、ピックアップの軸線をディスクの記録面に対して最適な角度になるようにスキュー調整を実現できるようになり、ディスクに対するピックアップの可動範囲内でタンジェンシャルスキューに差を生ずることなくディスクに対するピックアップの角度を最良になる角度に調整することが可能になる。
スキュー調整方法に関する主要な発明は、ベースユニットシャーシと、ベースユニットシャーシ上に取付けられる回転駆動部と、回転駆動部によって回転されるディスクと、ディスクの半径方向とほぼ平行であってしかも互いにほぼ平行な一対のガイド軸と、一対のガイド軸によってディスクの半径方向に移動可能なピックアップと、ピックアップを一対のガイド軸によってディスクの半径方向に移動させる移動手段と、を具備するディスクドライブ装置において、ピックアップを一対のガイド軸によって一対のガイド軸の内の一方に設けられたガイド軸調整手段の支点側に移動し、ジッター等のディスクドライブ装置の性能を決める値がほぼ最適になるように前記回転駆動部のラジアル方向およびタンジェンシャル方向にスキュー調整を行ない、次いでピックアップをガイド軸調整手段の調整部側に移動し、ジッターの値がほぼ最適になるように一対のガイド軸の内の一方に設けられた調整手段によってタンジェンシャル方向のスキュー調整を行なうようにしたものである。
従ってこのようなスキュー調整方法によれば、ピックアップをガイド軸調整手段の支点側に移して回転駆動部のラジアル方向およびタンジェンシャル方向のスキュー調整を行ない、この後にピックアップをガイド軸調整手段の調整部側に移動し、タンジェンシャル方向のスキュー調整を行なうことによって、ディスクに対するピックアップの可動範囲内でタンジェンシャルスキューに差を生じることがなく、ピックアップの軸線をディスクの記録面に対して最適な角度にスキュー調整を行なうことが可能になる。
以下本願に含まれる発明を図示の実施の形態によって説明する。図1〜図9によってこの実施の形態のディスクドライブ装置の概略を説明すると、このディスクドライブ装置は合成樹脂の成形体から成る一体構造のベースユニットシャーシ10を備えている。このベースユニットシャーシ10の上面には円形の開口11が形成され、この円形の開口11に臨むようにターンテーブル12が取付けられる。ターンテーブル12はその上面の中心部にセンタチャック13を備えている。このセンタチャック13の外周面上には出没自在にチャック爪14が設けられており、このチャック爪14によって後述する光ディスク80をチャックするようになっている。
またベースユニットシャーシ10にはそのほぼ中央部であって円形の開口11に対してその半径方向に延びるように横長開口15が形成される。この横長開口15には光ピックアップ16の対物レンズ17が配される。またベースユニットシャーシ10はその外側部に3箇所の取付け部21、22、23を備える。これらの取付け部21、22、23はそれぞれダンパ24を保持している。
ベースユニットシャーシ10の円形の開口11に臨むように取付けられるターンテーブル12は図3に示すスピンドルモータ29の出力軸に取付けられる。ベースユニットシャーシ10上にはこのスピンドルモータ29のステータ基板27が取付けられる。そしてこのステータ基板27上のコイルに対向するようにマグネットを有するロータ28がステータ基板27上に取付けられる。
上記ベースユニットシャーシ10に対してその側部には上記光ピックアップ16を構成する光学ブロック32が取付けられる。この光学ブロック32はアルミニウム合金のダイキャストから構成されるとともに、内部に半導体レーザ素子と反射ミラーとを保持し、しかも回路基板33をその下面に備えている。そして光学ブロック32はその両側に配されたガイド軸35とサブガイド軸36とによって、ターンテーブル12に取付けられる光ディスク80の半径方向に移動可能に支持される。
ガイド軸35は上記光学ブロック32の一側に形成される挿通孔37を貫通する。これに対してサブガイド軸36は光学ブロック32の反対側の側面に形成されるコ字状保持部38によって保持される。そして光学ブロック32のガイド軸35が挿通する側の側部には係合板39が取付けられ、この係合板39の下面に取付けられる係合爪40がリードスクリュ41の外周面のねじと係合するようになっている。
上記リードスクリュ41は図10および図11に示すように、その一端に歯車42を備えるとともに、この歯車42がベースユニットシャーシ10上に保持されて取付けられるスレッドモータ43の出力軸に取付けられる歯車44と噛合うようになっており、スレッドモータ43によってリードスクリュ41を駆動するようにしている。そして上記リードスクリュ41とスレッドモータ43とをカバーを構成するサブシャーシ45によって閉じるようにしている(図2参照)。
次にターンテーブル12上において回転駆動される光ディスク80に対する対物レンズ17の角度、すなわちスキュー(図17参照)を調整するための機構について図12〜図15によって説明する。上記スピンドルモータ29のステータ基板27をベースユニットシャーシ10に取付ける部分であってその1箇所に基準部48が設けられる。基準部48は図14に示すようにベースユニットシャーシ10に連設されたボス49を備え、これに対してステータ基板27にはビス挿通孔50が形成される。そしてこのビス挿通孔50を挿通するビス51がボス49の雌ねじ孔52に螺着され、これによってX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向の基準位置を設定する。
またステータ基板27上には図12および図13に示すようにラジアル調整部53が設けられる。このラジアル調整部53は図15に示すようにベースユニットシャーシ10のボス54にばね55を装着し、このばね55によってステータ基板27のビス挿通孔56の下面を押圧する。そして上記ビス挿通孔56を挿通するビス57を雌ねじ孔58に螺着する。
次にタンジェンシャル調整部59ば図12に示すように上記基準部48に対して上記ラジアル調整部53とは90度角度が異なる方向に設けられる。そしてタンジェンシャル調整部59が図16に示すように、ベースユニットシャーシ10上にボス60を備え、このボス60に取付けられるばね61によってステータ基板27の下面を押圧する。そしてステータ基板27に設けられるビス挿通孔62を挿通するビス63をボス60の雌ねじ孔64に螺着している。
また図12に示すように、上記ステータ基板27のタンジェンシャル調整部59の側部であってビス挿通孔62の側部にはベースユニットシャーシ10の突部66を受入れる長孔67が形成されている。この長孔67によってステータ基板27の基準部48を中心とする回転方向の位置決めを行なうようにしている。
次に上記光ピックアップ16の光学ブロック32を摺動自在に支持するガイド軸35はその両端が図8および図9に示すように、ベースユニットシャーシ10に設けられた支持部69、70によって直接支持される。ここでガイド軸35はその両端の高さ方向を調整する手段を備えず、支持部69、70によってベースユニットシャーシ10上にガイド軸35の両端が直接支持されるようになっている。
これに対して光ピックアップ16の光学ブロック32の反対側の側部を支持するサブガイド軸36はその一端側が図18に示す支点側支持部71によって支持され、他端側が調整側支持部72によって支持されるようになっている。調整側支持部72は凹部73を備え、この凹部73に挿入されたばね74によってサブガイド軸36を下方から上方に押圧し、これに対してビス75を雌ねじ孔76にねじ込むことによって、ばね74を変形させながらこのサブガイド軸72の調整側支持部72のところの高さを調整するようにしている。
このように本実施の形態のディスクドライブ装置は、図1〜図9に示すように、スピンドルモータ29と同軸上にこのスピンドルモータ29の出力軸にターンテーブル12が取付けられ、ターンテーブル12上にディスク80を装着固定するために同軸上にセンタチャック13が設けられる。そしてほぼ円筒状のセンタチャック13の外周面上にはチャック爪14が3箇所ばねでこのセンタチャック13の外周面から外周方向に突出するように設けらる(図10、図11参照)。
ターンテーブル12に対するディスク80の固定は、センタチャック13に設けられたチャック爪14がばねでセンタチャック13の外周方向に押出す力を利用し、ディスク80の中心孔をターンテーブル12にチャック爪14の外周側の傾斜面で押付けることによって、ディスク80をターンテーブル12に固定する。これによってスピンドルモータ29の回転力は回転軸からターンテーブル12に伝達され、ターンテーブル12上にチャック爪14で装着固定されたディスク80が回転する。
回転する光ディスク80に対して、光ピックアップ16の対物レンズ17からレーザ光が照射され、これによって信号の書込み、読出し、消去が行なわれる。光ピックアップ16の光学ブロック32はガイド軸35とサブガイド軸36とによって移動自在に案内される。ピックアップガイド軸35は光学ブロック32の挿通孔37を挿通し、これに対してサブガイド軸36は光学ブロック32の反対側のコ字状保持部38に係合され、これによって光学ブロック32がディスク80の半径方向に移動可能な状態になる。
上記ピックアップガイド軸35とほぼ平行に図9および図9に示すリードスクリュ41が設けられ、このリードスクリュ41の溝に光学ブロック32の係合板39の係合爪40が食いついて保持される。そしてリードスクリュ41と同軸上に取付けられた歯車42がスレッドモータ43の歯車44と係合され、スレッドモータ43が駆動されると歯車44によってリードスクリュ41の歯車42が回転し、その回転がリードスクリュ41に伝達される。従ってリードスクリュ41に設けられた溝に沿って係合爪40が移動する。従って光学ブロック32から成る光ピックアップ16はピックアップガイド軸35およびピックアップガイド軸36に沿って所定の範囲に移動可能になり、これによってディスク80にデータを自在に書込んだり読出したりできるようになる。
ベースユニットシャーシ10に対するスピンドルモータ29のステータ基板27の固定は、ステータ基板27の図12に示す3箇所をベースユニットシャーシ10にビス51、57、63でねじ止めすることによって行なわれる。その内の1箇所は図14に示すようにーシ10に設けられたXYZ基準のボス49とステータ基板27に設けられたビス挿通孔50を係合してXYZ方向を決定する。
別の1箇所は図12に示すように上記基準部48からピックアップ16の送り方向であってほぼX軸上に設けられ、ステータ基板27に接触しない高さに設けられたボス54(図15参照)を備える。またさらに別の1箇所は図12に示すように上記基準部48からピックアップ16の送り方向と直交するY軸上に設けられ、ステータ基板27に接触しない高さに設けられたボス60(図16参照)から成る。
そして図15および図16に示すようにボス54、60にそれぞれステータ基板27をねじ止めするとともに、これらラジアル調整部53とタンジェンシャル調整部59の高さを、ベースユニットシャーシ10とステータ基板27との間に設けられたばね55、60によってステータ基板27に予圧を与え、それぞれのビス57、63のねじ込み具合によって決定する。またステータ基板27の回転方向の位置決めは図12に示すように、XYZ基準部48以外に設けられた突部66とステータ基板27に設けられた長孔67との係合によって決定される。
図17はこのようなディスクドライブ装置のスキュー調整の原理を示している。光ディスク80をターンテーブル13を介して支持するステータ基板27は基準部48、ラジアル調整部53、タンジェンシャル調整部59の3箇所で支持され、ラジアル調整部53とタンジェンシャル調整部59とで高さ調整が行えるようになっている。これに対してピックアップガイド軸35は両端が固定された支持部69、70で支持される。また反対側のピックアップサブガイド軸36は光ディスク80の中心側が固定支持部71によって支持されるとともに、光ディスク80の外周側の端部が調整側支持部72によって高さ調整可能に支持される。
スキュー調整にはまず光ピックアップ17を光ディスク80の中心側に移動し、ステータ基板27をラジアル調整部53とタンジェンシャル調整部59とによって調整する。この調整動作は、図17における三角形69、70、71上に一義的に決定される対物レンズ17の光軸に対して光ディスク80をスキュー調整するものであって、ラジアル調整部53によって対物レンズ17の光軸のラジアル方向のスキュー調整を行ない、タンジェンシャル調整部59によって対物レンズ17の光軸のタンジェンシャル方向の調整を行なうことになる。すなわちここでは対物レンズ17の光軸と光ディスク80の記録面との間の角度が垂直あるいはジッター値が最適化するようにスキュー調整を行なうものである。そして光ディスク80の記録面と対物レンズ17の光軸とのなす角度を直接的にかつ合目的的に調整しているために、光ディスク80の回転駆動部や対物レンズ17を有する光学ピックアップ16の部品誤差や組立て公差等を総て吸収できる。
上記のステータ基板27上におけるラジアル調整部53とタンジェンシャル調整部59の調整を終ったならば、光ピックアップ16を光ディスク80に対して外周側へ移動させる。これは3角形69、70、72によって一義的に決定される対物レンズ17の光軸に着目することになる。そしてピックアップサブガイド軸36の調整側支持部72、すなわち3角形69、70、72のサブガイド軸36側の支持部72の高さ調整を行なってタンジェンシャル方向のスキュー調整を行なう。このスキュー調整は実質的に、3角形69、70、71から成る平面と3角形69、70、72から成る平面とが一致するようにする調整である。
ここでもタンジェンシャル方向のスキュー調整が、対物レンズ17の光軸と光ディスク80の記録面との間の角度をジッター値が最適化するように調整するものであるために、光ピックアップ16を構成する部品の公差や組立て誤差等を総て吸収することが可能になり、合目的的にスキュー調整を行なうことが可能になる。
次に上記スピンドルモータ29のステータ基板27の部分におけるスキュー調整について説明する。ラジアル方向についてはステータ基板27のX軸上に設けられたラジアル調整部53のビス57のねじの締め具合によってステータ基板27を図18〜図20に示すように基準部48に対して上下させることにより、スピンドルモータ29の軸をXYZ基準48に対して傾けることによって行なう。図18はステータ基板27が傾いていない状態を、図19はビス57を締付けてスピンドルモータ29の軸を左方に傾けた状態を、図20はビス57を緩めてスピンドルモータ29の軸を右方に傾けた状態を示している。
次にスピンドルモータ29のタンジェンシャル方向の調整は、ステータ基板27のY軸上に設けられたタンジェンシャル調整部59(図12参照)のビス63の締め具合によってステータ基板27をXYZ基準48から曲げ、スピンドルモータ29の軸をXYZ基準48に対して傾けることによって行なう。図21はスピンドルモータ29の軸が垂直な状態を、図22はビス63を締付けてスピンドルモータ29の軸を右に傾けた状態を、図23はビス63を緩めてスピンドルモータ29の軸を左に傾けた状態を示している。
次にベースユニットシャーシ10に対するピックアップガイド軸35の固定は図8、図9、図12、図13に示すように、その両端をベースユニットシャーシにねじ止め、圧入、接着等によって固定して支持部69、70に保持させる。ここでガイド軸35の両端はベースユニットシャーシ10に対して調整不可能に固定される。
これに対してピックアップサブガイド軸36は、ディスク80の内周側の端部を図18に示すように、ベースユニットシャーシ10にねじ止め、圧入、接着等によって調整不能に支点側支持部71に固定する。これに対して外周側の部分は、ベースユニットシャーシ10に図18、図24および図25に示すように設けられた凹部73にばね74を挿入しておき、ピックアップサブガイド軸36に対して上方に予圧を与える。そしてピックアップサブガイド軸36を上方からビス75によって押える。すなわちピックアップサブガイド軸36の図25に示すスピンドルモータ29側であってディスク80の内周側の部分71がスキュー調整の支点になり、これに対してディスク80の外周側の部分が調整側支持部72になる。
ピックアップサブガイド軸36のスキュー調整は、ディスク80の外周側のビス75の締付け具合によって、ピックアップサブガイド軸36の外周端をベースユニットシャーシ10に対して上下させることによって、ピックアップガイド軸35とピックアップサブガイド軸36との間の平行度を変え、光ピックアップ16をディスク80に対して傾けることによって、タンジェンシャル方向のスキュー調整を行ない、しかも光ピックアップ16がディスク80の内周側にある場合と外周側にある場合とで、タンジェンシャルスキューに差が生じないように調整する。
ピックアップサブガイド軸36のスキュー調整の動作についてより詳しく述べる。図24〜図27は、ピックアップサブガイド軸36の調整側支持部72のビス75による調整動作を示している。すなわちピックアップガイド軸36の調整側支持部72のビス75締めこんだ場合に図24および図25に示すようになり、これに対してビス75を緩めた場合が図26および図27に示すようになる。
図25はビス75を締めこんだ場合に、光ピックアップ16が支点側支持部71側にある場合と調整側支持部72側にある場合とで、タンジェンシャルスキューに差が生じることを示している。図24は図25において光ピックアップ16が調整側支持部72側にある場合、すなわちタンジェンシャルスキューを生じて光ピックアップ16が左側に傾いている状態を示している。
これに対して図27はビス75を緩めた場合に、光ピックアップ16が支点側支持部71側にある場合と調整側支持部72側にある場合で、タンジェンシャルスキューに差が生じることを示している。図26は図27において光ピックアップ16の調整側支持部72側にある場合、すなわちタンジェンシャルスキューを生じて光ピックアップ16が右側に傾いている状態を示している。
このように図24〜図27は、ベースユニットシャーシ10の精度、歪みなどによって、ピックアップガイド軸35とピックアップサブガイド軸36との間の平行がでていなくても、調整側支持部72を設けることによって、ビス75の締めこみ具合で容易に両者の平行が調整できることを示している。またラジアルスキューはディスク80とピックアップガイド軸35の平行度で決まり、ピックアップサブガイド軸36の傾きには左右されない。従って光ピックアップ16を支点側支持部71側に寄せた状態で、スピンドルモータ29の固定部に設けた調整部でラジアルスキュー調整、タンジェンシャルスキュー調整を行なう。そしてベースユニットシャーシ10の精度、歪み等によるピックアップガイド軸35とピックアップサブガイド軸36の不平行分で生じるタンジェンシャルスキューのみを、光ピックアップ16を調整側支持部72側に寄せた状態で、この調整側支持部72のビス75の締めつけ具合で調整する。このような調整によって光ピックアップ16がディスク80の内外周のどの位置にあっても、タンジェンシャルスキューに差が生じることがなく、かつタンジェンシャルスキュー、ラジアルスキューをジッター値が最適化する位置に調整することが可能であることを図24〜図27は示している。
次にスキュー調整の手順を説明する。
段階1:光ピックアップ16をピックアップサブガイド軸36の支点側支持部71側に移動させ、スキュー調整の支点側のジッター等の値が最適化するようにスピンドルモータ29の固定部に設けた調整部によって、ラジアル方向とタンジェンシャル方向のスキュー調整を行なう。ここで支点側支持部71がディスク80の内周側であって調整側支持部72がディスク80の外周側にある場合には内周側ジッターの値が最適化するようにスキュー調整を行なう。
段階2:次いで光ピックアップ16をピックアップサブガイド軸36の調整側支持部72側に移動させ、ジッター等の値が最適化になるようにピックアップサブガイド軸36の調整部でタンジェンシャル方向のスキュー調整を行なう。支点側支持部71がディスク80の内周側であって調整部がディスク80の外周側にある場合にはディスク80の外周側のジッター等の値を調整する。
以上のような構造によって、しかも上記の段階1および段階2の手順でスキュー調整を行なうことによって、ベースユニットシャーシ10の精度不良やスピンドルモータ29のステータ基板27のベースユニットシャーシ10の固定面に対するスピンドル軸の垂直度不良によって、ピックアップガイド軸35のベースユニットシャーシ10に対する固定部69、70の2点を結ぶラインと光ディスク80の記録面との平行度が出ていなくても、スピンドルモータ29の固定部に設けた調整部53によって、ラジアル方向のスキュー調整を行なうことで、上記不平行度の不良を吸収できる。
またピックアップガイド軸35およびピックアップサブガイド軸36のディスク80の内周側のベースユニットシャーシ10に対する固定部の2点を結ぶラインと光ディスク80の記録面との間の平行度が出ていなくても、スピンドルモータ29の固定部に設けた調整部59によって、タンジェンシャル方向の調整を行なうことで上記の平行度の不良を吸収できる。またピックアップガイド軸35とピックアップサブガイド軸36の間の平行度が出ていなくても、ピックアップサブガイド軸36の固定部のディスク80の外周側に設けた調整部72によってタンジェンシャル方向の調整を行なうことによって吸収でき、これによって従来の不具合が解消される。
なお上記のような構成に変えて、ピックアップサブガイド軸36の調整部をディスク80の内周側に設けるとともに、ディスク80の外周側の端部を支点側支持部としても、従来の不具合を同様に解消できる。従ってサブガイド軸36の調整側支持部72を光ディスク80の外周側とせず、内周側としてもよい。
また上記スピンドルモータ29のステータ基板27のラジアル調整部53、タンジェンシャル調整部59、ピックアップサブガイド軸36の調整部72の構造は、コイルスプリング、板ばね、弾性体等の各種の弾性体を用いることができ、上記実施の形態におけるコイルスプリングから成るばね55、61に限定されない。すなわち調整部53、59、72をそれぞれ調整方向に移動調整可能に設けるようにすればよい。
以上本願に含まれる発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願に含まれる発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願に含まれる発明の技術的思想の範囲内で各種の変更が可能である。例えば本願に含まれる発明は光ディスク、光磁気ディスク等の各種のディスク状記録媒体を用いるディスクドライブ装置に適用可能であって、CD、CD−R、DVD等に限定されるものではない。
本願発明は光ディスク、光磁気ディスク等のディスク状記録媒体を用いたディスクドライブ装置であって、各種の信号の記録のための手段として産業上広く適用可能である。
10‥‥ベースユニットシャーシ、11‥‥円形の開口、12‥‥ターンテーブル、13‥‥センタチャック、14‥‥チャック爪、15‥‥横長開口、16‥‥光ピックアップ、17‥‥対物レンズ、21〜23‥‥取付け部、24‥‥ダンパ、27‥‥ステータ基板、28‥‥ロータ、29‥‥スピンドルモータ、32‥‥光学ブロック、33‥‥回路基板、35‥‥ガイド軸、36‥‥サブガイド軸、37‥‥挿通孔、38‥‥コ字状保持部、39‥‥係合板、40‥‥係合爪、41‥‥リードスクリュ、42‥‥歯車、43‥‥スレッドモータ、44‥‥歯車、45‥‥サブシャーシ(カバー)、48‥‥基準部、49‥‥ボス、50‥‥ビス挿通孔、51‥‥ビス、52‥‥雌ねじ孔、53‥‥ラジアル調整部、54‥‥ボス、55‥‥ばね、56‥‥ビス挿通孔、57‥‥ビス、58‥‥雌ねじ孔、59‥‥タンジェンシャル調整部、60‥‥ボス、61‥‥ばね、62‥‥ビス挿通孔、63‥‥ビス、64‥‥雌ねじ孔、66‥‥突部、67‥‥長孔、69、70‥‥支持部、71‥‥支点側支持部、72‥‥調整側支持部、73‥‥凹部、74‥‥ばね、75‥‥ビス、76‥‥雌ねじ孔、80‥‥光ディスク
Claims (10)
- ベースユニットシャーシと、
前記ベースユニットシャーシ上に取付けられる回転駆動部と、
前記回転駆動部によって回転されるディスクと、
前記ディスクの半径方向とほぼ平行であってしかも互いにほぼ平行な一対のガイド軸と、
前記一対のガイド軸によって前記ディスクの半径方向に移動可能なピックアップと、
前記ピックアップを前記一対のガイド軸によって前記ディスクの半径方向に移動させる移動手段と、
前記回転駆動部を前記ディスクに対して前記ピックアップの軸線がラジアル方向およびタンジェンシャル方向に所定の角度になるように調整する駆動部調整手段と、
前記一対のガイト軸の内の一方を前記ディスクに対して前記ピックアップの軸線がタンジェンシャル方向に所定の角度になるように調整するガイド軸調整手段と、
を具備するディスクドライブ装置。 - 前記回転駆動部がスピンドルモータから構成され、該スピンドルモータの出力軸にターンテーブルが固着され、該ターンテーブルに前記ディスクが着脱可能に保持されることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
- 前記ターンテーブルの中心部にチャック手段が設けられ、該チャック手段の外周部に設けられた爪が前記ディスクを前記ターンテーブル上に着脱可能に保持することを特徴とする請求項2に記載のディスクドライブ装置。
- 前記スピンドルモータのステータ基板が前記回転駆動部のシャーシを構成し、該ステータ基板が前記ベースユニットシャーシ上に駆動調整手段のラジアル方向の調整機構とタンジェンシャル方向の調整機構を介して取付けられることを特徴とする請求項2に記載のディスクドライブ装置。
- 前記ベースユニット上に基準位置決め部が設けられ、該基準位置決め部に対して前記ラジアル方向の調整機構と前記タンジェンシャル方向の調整機構とが前記ステータ基板を互いに直角な方向に傾けることを特徴とする請求項4に記載のディスクドライブ装置。
- 前記ラジアル方向の位置決め手段と前記タンジェンシャル方向の位置決め手段が、前記ベースユニットシャーシ上に設けられたボスに装着されたばねと、該ばねに抗して前記シャーシ基板を押圧するねじとから構成されることを特徴とする請求項5に記載のディスクドライブ装置。
- 前記一対のガイド軸は前記ステータ基板とは独立に前記ベースユニットシャーシ上に直接であってかつ互いにほぼ平行に取付けられるとともに、前記一対のガイド軸の内の一方の一端が前記ベースユニットシャーシに対して前記ガイド軸調整手段によって高さ方向に調整可能に取付けられることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
- 前記ガイド軸調整手段が、前記一方のガイド軸の一端の前記ベースユニットシャーシの保持部に取付けられかつ前記一方のガイド軸の一端を前記ベースユニットシャーシから浮上らせるように押圧するばねと、前記ばねに抗して前記一方のガイド軸の一端を前記ベースユニットシャーシに押えるねじとから構成されることを特徴とする請求項7に記載のディスクドライブ装置。
- 前記ディスクが光ディスクから構成され、前記ピックアップによって前記光ディスクに対して光を照射して信号の書込みおよび/または読出しを行なうことを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
- ベースユニットシャーシと、
前記ベースユニットシャーシ上に取付けられる回転駆動部と、
前記回転駆動部によって回転されるディスクと、
前記ディスクの半径方向とほぼ平行であってしかも互いにほぼ平行な一対のガイド軸と、
前記一対のガイド軸によって前記ディスクの半径方向に移動可能なピックアップと、
前記ピックアップを前記一対のガイド軸によって前記ディスクの半径方向に移動させる移動手段と、
を具備するディスクドライブ装置において、
前記ピックアップを前記一対のガイド軸によって前記一対のガイド軸の内の一方に設けられたガイド軸調整手段の支点側に移動し、ジッター等のディスクドライブ装置の性能を決める値がほぼ最適になるように前記回転駆動部のラジアル方向およびタンジェンシャル方向にスキュー調整を行ない、
次いで前記ピックアップを前記ガイド軸調整手段の調整部側に移動し、ジッターの値がほぼ最適になるように前記一対のガイド軸の内の一方に設けられた調整手段によって前記タンジェンシャル方向のスキュー調整を行なうことを特徴とするディスクドライブ装置のスキュー調整方法。
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JP2008097779A (ja) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ディスク装置 |
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WO2010070923A1 (ja) | 2008-12-18 | 2010-06-24 | パナソニック株式会社 | ディスク装置 |
-
2003
- 2003-08-11 JP JP2003291853A patent/JP2005063549A/ja active Pending
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