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JP2005054980A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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JP2005054980A JP2003398902A JP2003398902A JP2005054980A JP 2005054980 A JP2005054980 A JP 2005054980A JP 2003398902 A JP2003398902 A JP 2003398902A JP 2003398902 A JP2003398902 A JP 2003398902A JP 2005054980 A JP2005054980 A JP 2005054980A
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    • F16H57/049Friction gearings of the toroid type

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Abstract

【課題】 トラニオン7の端部に設けた枢軸9aとアクチュエータ10に付属のロッド17とをねじ止め結合する構造で、潤滑油通路27a、27b内を流れる潤滑油中に金属片が混入する事を防止する。又、上記枢軸9aの中心軸と上記ロッド17の中心軸とを、精度良く一致させる。
【解決手段】 上記枢軸9aの先端面に開口する円孔33の開口寄り部分に雌ねじ部32を、それよりも奥に内径側円筒面部36を、それぞれ形成する。上記ロッド17の中間部先端寄り部分に形成した雄ねじ部31を上記雌ねじ部32に螺合すると共に、このロッド17の先端部に形成した外径側円筒面部37を上記内径側円筒面部36に押し込む。この構成により、上記課題を解決する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、自動車用自動変速装置として利用するトロイダル型無段変速機の改良に関し、パワーローラを回転自在に支持したトラニオンと、変速の為のアクチュエータのロッドとの結合を後から行なえる構造で、耐久性及び信頼性の確保を図るべく発明したものである。
自動車用自動変速装置として、図15〜17に示す様なハーフトロイダル型のトロイダル型無段変速機を使用する事が研究され、一部で実施されている。このトロイダル型無段変速機は、ダブルキャビティ型と呼ばれるもので、入力軸1の両端部周囲に入力側ディスク2、2を、ボールスプライン3、3を介して支持している。従ってこれら両入力側ディスク2、2は、互いに同心に、且つ、同期した回転を自在に支持されている。又、上記入力軸1の中間部周囲に出力歯車4を、この入力軸1に対する相対回転を自在として支持している。そして、この出力歯車4の中心部に設けた円筒部の両端部に出力側ディスク5、5を、それぞれスプライン係合させている。従ってこれら両出力側ディスク5、5は、上記出力歯車4と共に、同期して回転する。
又、上記各入力側ディスク2、2と上記各出力側ディスク5、5との間には、それぞれ複数個ずつ(通常2〜3個ずつ)のパワーローラ6、6を挟持している。これら各パワーローラ6、6は、それぞれトラニオン7、7の内側面に、支持軸8、8及び複数の転がり軸受を介して、回転自在に支持されている。上記各トラニオン7、7は、それぞれの長さ方向(図15、17の上下方向、図16の表裏方向)両端部にこれら各トラニオン7、7毎に互いに同心に設けられた、枢軸9a、9bを中心として揺動変位自在である。これら各トラニオン7、7を傾斜させる動作は、油圧式のアクチュエータ10、10により、これら各トラニオン7、7を上記枢軸9a、9bの軸方向に変位させる事により行なうが、総てのトラニオン7、7の傾斜角度は、油圧式及び機械式に互いに同期させる。
即ち、上記入力軸1と出力歯車4との間の変速比を変えるべく、上記各トラニオン7、7の傾斜角度を変える場合には、上記各アクチュエータ10、10により上記各トラニオン7、7を、互いに逆方向(上記各ディスク2、5の回転方向に関して同方向)に、例えば、図17の右側のパワーローラ6を同図の下側に、同図の左側のパワーローラ6を同図の上側に、それぞれ変位させる。この結果、これら各パワーローラ6、6の周面と上記各入力側ディスク2、2及び各出力側ディスク5、5の内側面との当接部に作用する、接線方向の力の向きが変化(当接部にサイドスリップが発生)する。そして、この力の向きの変化に伴って上記各トラニオン7、7が、支持板11、11に枢支された枢軸9a、9bを中心として、互いに逆方向に揺動(傾斜)する。この結果、上記各パワーローラ6、6の周面と上記入力側、出力側各ディスク2、5の内側面との当接位置が変化し、上記入力軸1と出力歯車4との間の回転変速比が変化する。
上記各アクチュエータ10、10への圧油の給排状態は、これら各アクチュエータ10、10の数に関係なく1個の制御弁12により行ない、何れか1個のトラニオン7の動きをこの制御弁12にフィードバックする様にしている。この制御弁12は、ステッピングモータ13により軸方向(図15の表裏方向、図17の左右方向)に変位させられるスリーブ14と、このスリーブ14の内径側に軸方向の変位自在に嵌装されたスプール15とを有する。又、上記各トラニオン7、7と上記各アクチュエータ10、10のピストン16、16とを連結する、これら各ピストン16、16の動きを上記各トラニオン7、7に伝達する為のロッド17、17のうち、何れか1個のトラニオン7に付属のロッド17の端部にプリセスカム18を固定している。そして、このプリセスカム18とリンク腕19とを介して、上記ロッド17の動き、即ち、軸方向の変位量と回転方向との変位量との合成値を上記スプール15に伝達する、フィードバック機構を構成している。又、同一のキャビティ部分(互いに対向する入力側ディスク2と出力側ディスク5との間部分)に設置する1対のトラニオン7、7同士の間には同期ケーブル20を襷掛けで掛け渡して、これら両トラニオン7、7の傾斜角度を、機械的に同期させている。又、異なるキャビティに設置したトラニオン7、7同士の間にも、図示しない同期ケーブルを掛け渡している。
変速状態を切り換える際には、上記ステッピングモータ13により上記スリーブ14を、得ようとする変速比に見合う所定位置にまで変位させて、上記制御弁12の所定方向の流路を開く。この結果、上記各アクチュエータ10、10に圧油が、所定方向に送り込まれて、これら各アクチュエータ10、10が上記各トラニオン7、7を所定方向に変位させる。即ち、上記圧油の送り込みに伴ってこれら各トラニオン7、7が、前記各枢軸9a、9bの軸方向に変位しつつ、これら各枢軸9a、9bを中心に揺動する。そして、上記何れか1個のトラニオン7の動き(軸方向及び揺動変位)が、上記ロッド17の端部に固定したプリセスカム18とリンク腕19とを介して上記スプール15に伝達され、このスプール15を軸方向に変位させる。この結果、上記トラニオン7が所定量変位した状態で、上記制御弁12の流路が閉じられ、上記各アクチュエータ10、10への圧油の給排が停止される。
上述の様なトロイダル型無段変速機の運転時には、エンジン等の動力源に繋がる駆動軸21により一方(図15、16の左方)の入力側ディスク2を、図示の様なローディングカム式の、或は油圧式の押圧装置22を介して回転駆動する。この結果、前記入力軸1の両端部に支持された1対の入力側ディスク2、2が、互いに近づく方向に押圧されつつ同期して回転する。そして、この回転が、上記各パワーローラ6、6を介して上記各出力側ディスク5、5に伝わり、前記出力歯車4から取り出される。
上記入力軸1と出力歯車4との回転速度を変える場合で、先ず入力軸1と出力歯車4との間で減速を行なう場合には、上記各アクチュエータ10、10により上記各トラニオン7、7を上記各枢軸9a、9bの軸方向に移動させ、これら各トラニオン7、7を揺動させる。そして、上記各パワーローラ6、6の周面を、上記各入力側ディスク2、2の内側面の中心寄り部分と上記各出力側ディスク5、5の内側面の外周寄り部分とにそれぞれ当接させる。反対に、増速を行なう場合には、上記各トラニオン7、7を逆方向に揺動させ、上記各パワーローラ6、6の周面を、上記各入力側ディスク2、2の内側面の外周寄り部分と上記各出力側ディスク5、5の内側面の中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記各トラニオン7、7を傾斜させる。これら各トラニオン7、7の傾斜角度を中間にすれば、図16に示した様な等速伝達状態を含め、入力軸1と出力歯車4との間で、中間の変速比(速度比)を得られる。
上述の様に構成し作用するトロイダル型無段変速機で、上記各アクチュエータ10、10の動きを上記各トラニオン7、7に伝達する部分の構造に就いては、特許文献1或は特許文献2等、多くの刊行物に記載され、或は実施されて、広く知られている。図18は、従来から実施されている構造を示している。この従来構造の場合には、トラニオン7の一端部(下端部)に設けた枢軸9aの中心部に形成した支持孔23に、ロッド17の先半部(上半部)を圧入し、ピン24により抜け止めを図っている。又、このロッド17の基半部(下半部)に、前記ピストン16の中心部に設けた円筒部25をがたつきなく外嵌し、このロッド17の先端部(下端部)に螺着したナット26により、上記円筒部25をこのロッド17及び上記トラニオン7に対し固定している。
尚、上記ロッド17の先端部には、必要に応じてプリセスカム18(図17参照)を外嵌固定する。又、上記ロッド17の中心部と上記トラニオン7の内部とに、それぞれ潤滑油通路27a、27bを設けて、このトラニオン7の内側面に設けたパワーローラ6の回転支持部に、潤滑油を送り込み自在としている。この為に、上記ロッド17の中心部に設た潤滑油通路27aの下流端と、上記トラニオン7の内部に設けた潤滑油通路27bの上流端とを、互いに連通させている。トロイダル型無段変速機の運転時には、上記ロッド17の中心部に設た潤滑油通路27a内に潤滑油(トラクションオイル)を送り込む。
上述の様な図18に示した構造の場合、上記各トラニオン7と各ロッド17との連結作業は、上記ピン24の圧入作業を行なう必要上、これら各トラニオン7を前記支持板11(図15、17参照)に支持する以前に行なう必要がある。これに対して、トロイダル型無段変速機を搭載する車両側の構造(ボディー形状)等、このトロイダル型無段変速機自体の構造以外の理由で、各トラニオンと各アクチュエータとの組み合わせ作業を、これら各トラニオンを支持板に支持した後に行なう必要が生じる場合がある。この様な場合には、各アクチュエータの付属のロッドの先端部に雄ねじを、各トラニオンの端部に設けた枢軸の中心部にねじ孔を、それぞれ形成しておけば、これら各トラニオンを支持板に支持した後に、これら各トラニオンと各アクチュエータとの組み合わせ作業を行なえる。
上述の様な場合に使用可能な、トラニオンに付属のロッドとトラニオンとをねじ結合する構造は、特許文献3に記載されて、従来から知られている。この特許文献3に記載された構造の場合、トラニオンの一端部にねじ孔を、この一端部を枢軸の軸方向に貫通する状態で形成している。但し、この枢軸とロッドとの心合わせに就いては特に考慮していない。この為、上記特許文献3に記載された構造をそのまま採用した場合、次の様な問題を生じる可能性がある。
先ず、ねじ孔を貫通孔とする事で、微細な金属片が潤滑油内に混入し易くなる。即ち、ねじ孔の内周面には、この内周面に雌ねじ部を形成する事に伴って生じた微小なバリが残留し易い。上記ねじ孔が貫通孔であると、使用に伴って上記内周面から分離したこのバリが、このねじ孔の両端開口のうちのロッドと反対側開口からこのねじ孔外に出て、上記潤滑油内に混入し、更にトロイダル型無段変速機の各部に送られる可能性がある。特に、上記貫通孔内を潤滑油が流通する構造の場合には、この可能性が高くなる。そして、この潤滑油中に混入した金属片(バリ)が、前記入力側、出力側両ディスク2、5の内側面と前記各パワーローラ6、6の周面との転がり接触部(トラクション部)や、これら各パワーローラ6、6を支持している各転がり軸受の転がり接触部(図16〜18参照)に入り込むと、これら各転がり接触部を損傷する。この結果、トロイダル型無段変速機の耐久性を十分に確保する事が難しくなる可能性がある。
又、上記枢軸と上記ロッドとの心合わせに就いて特に考慮していない為、トロイダル型無段変速機の変速動作が不安定になる可能性がある。この理由は、次の通りである。トロイダル型無段変速機の変速時に上記ロッドは、上記枢軸と共に回転し、このロッドの周囲に支持固定されたピストン16も、シリンダ28内で回転する(図17参照)。この回転を円滑に行なわせて、上記トロイダル型無段変速機の変速動作を安定させる(枢軸9a、9bを中心とするトラニオン7の揺動変位に対する抵抗を小さく抑える)為には、上記ピストン16をロッド17の周囲に、このロッド17と同心に固定し、更にこのロッド17をトラニオン7の端部に設けた枢軸9aに対し、同心に結合する必要がある。これら各部材16、17、9a同士の同心度が良好である程、上記トロイダル型無段変速機の変速動作が安定する。
ところが、互いに螺合する雄ねじ部と雌ねじ部との間には隙間が存在する為、これら雄ねじ部と雌ねじ部とを螺合させた場合、これら雄ねじ部を設けた部材の中心軸と、雌ねじ部を設けた部材の中心軸とを高精度で一致させる事は難しい。仮に一致させられたとしても、上記雄ねじ部及び雌ねじ部を形成する為に要するコストが非常に嵩む事が避けられないものと考えられる。
特開平7−243494号公報 特開平11−153203号公報 特開2003−148578号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、アクチュエータに付属のロッドとトラニオンとをねじ止めにより結合する構造で、ねじ部から分離した金属片が潤滑油中に混入する事のない構造を実現すべく発明したものである。又、必要に応じて、上記ロッドの中心軸と上記トラニオンの端部に設けた枢軸の中心軸とを高精度で一致させられる構造を実現して、トロイダル型無段変速機の変速動作が安定させる事を意図するものである。
本発明のトロイダル型無段変速機は何れも、前述した従来から知られているトロイダル型無段変速機と同様に、入力側ディスク及び出力側ディスクと、複数のパワーローラと、複数のトラニオンと、複数のアクチュエータと、複数本のロッドとを備える。
このうちの入力側ディスク及び出力側ディスクは、相対回転を自在として互いに同心に支持されている。
又、上記各パワーローラは、上記両ディスク同士の間に挟持されている。
又、上記各トラニオンは、上記各パワーローラを回転自在に支持した状態で、それぞれの両端部に互いに同心に設けた枢軸を中心とする揺動変位を自在とされている。
又、上記各アクチュエータは、上記各トラニオンを上記各枢軸の軸方向に変位させる為のものである。
又、上記各ロッドは、上記各アクチュエータの動きを上記各トラニオンに伝達する為のものである。
そして、これら各トラニオンと各ロッドとを結合している。この為に、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機の場合には、上記各ロッドの先端部分に設けた雄ねじ部を、上記各トラニオンの一端部で上記枢軸の中心部に設けた雌ねじ部に螺合している。
特に、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機に於いては、上記各トラニオンの一端部で上記枢軸の中心部に、この一端部を軸方向に貫通しない状態で設けた有底の円孔の内周面に、上記雌ねじ部を形成している。
又、請求項7に記載したトロイダル型無段変速機に於いては、上記各トラニオンの一端部に設けた枢軸の先端面の中心部に突設された、この枢軸と同心の雄ねじ部と、上記各ロッドの中心部にこれら各ロッドの先端面に開口する状態で形成されたねじ孔とを螺合させる事により、これら各ロッドと上記各トラニオンとを結合している。更に、これら各ロッドの外周面にこれら各ロッドの軸方向に形成した凹溝を通じて、上記各トラニオンの内部に設けた潤滑油通路に潤滑油を送り込み自在としている。
上述の様に構成する請求項1に記載したトロイダル型無段変速機の場合、ロッドの先端部分に設けた雄ねじ部を螺合する為の雌ねじ部を、有底の円孔の内周面に形成している為、これら雄ねじ部或は雌ねじ部から分離した金属片がこの円孔外に出る事がない。
又、請求項7に記載したトロイダル型無段変速機の場合には、各トラニオンの内部に設けた潤滑油通路に潤滑油を送り込む為の凹溝を、各ロッドの外周面にこれら各ロッドの軸方向に形成しているので、雄ねじ部及びねじ孔を形成した部分に潤滑油が流通する事がない。この為、上記請求項1に記載したトロイダル型無段変速機と同様に、上記雄ねじ部或はねじ孔の内周面から分離した金属片がこのねじ孔外に出る事がない。
この為、何れの構造の場合も、上記金属片により入力側、出力側両ディスクの内側面と各パワーローラの周面との転がり接触部や、これら各パワーローラを支持している各転がり軸受の転がり接触部が損傷する事を防止して、トロイダル型無段変速機の耐久性を十分に確保できる。
請求項1に記載したトロイダル型無段変速機を実施する場合に好ましくは、雌ねじ部を円孔の開口寄り部分に形成すると共に、この円孔の一部でこの雌ねじ部よりも奥側部分に、この雌ねじ部の山径よりも小径でこの雌ねじ部と同心の内径側円筒面部を形成する。一方、ロッドの一部で雄ねじ部よりも先端部寄り部分に、この雄ねじ部と同心で上記内径側円筒面部にがたつきなく内嵌自在な外径側円筒面部を形成する。
この様に構成すれば、これら内径側、外径側両円筒面部の嵌合に基づいて、各トラニオンの端部に設けた枢軸の中心軸と上記ロッドの中心軸とを、高精度で一致させる事ができる。しかも、上記内径側、外径側両円筒面部を精度良く形成する事は容易である為、コスト上昇を抑えられる。
又、上記両円筒面部を形成する場合に、好ましくは、上記各トラニオンの内部と各ロッドとに、各パワーローラの支持部に潤滑油を送る為の潤滑油通路を設ける。そして、上記各トラニオンの内部に設けられた潤滑油通路と、上記各ロッドに設けられた潤滑油通路とを互いに連通させる。
この様に、これら各潤滑油通路を設ける場合に、好ましくは、上記雌ねじ部の軸方向長さよりも、上記外径側円筒面部の軸方向長さを長くする。
この様に構成すれば、上記雌ねじ部に上記雄ねじ部が螺合し始めるよりも先に、上記外径側円筒面部が上記内径側円筒面部に嵌合し始める。この為、上記雌ねじ部と上記雄ねじ部との螺合に基づいて、何れかのねじ部から金属片が脱落しても、この金属片が上記各潤滑油通路内に入り込む事はない。
又、好ましくは、各アクチュエータを、シリンダ内に嵌装したピストンを、このシリンダ内への油圧の給排により軸方向に変位させる油圧式とし、このピストンの中心部に円筒部を設けて、この円筒部に上記各ロッドを挿通する。そして、上記雄ねじ部と上記雌ねじ部とを螺合し更に緊締した状態で上記円筒部を、上記各ロッドの基端部に設けられた外向フランジ状の鍔部と、上記各トラニオンの一端部に設けた枢軸の端面との間で、直接又はワッシャを介して軸方向両側から挟持する。更に、この枢軸と上記円筒部とを、相対回転を阻止された状態で係合させる。
この様に構成すれば、上記各トラニオンの枢軸と上記各ピストンとを、互いの相対回転を阻止した状態で、互いに同心に組み合わせる事ができる。そして、上記枢軸を中心とする上記各トラニオンの揺動変位の際に、上記シリンダ内での上記ピストンの回転を円滑に行なわせて、トロイダル型無段変速機の変速動作を安定させる事ができる。
尚、上記枢軸と上記円筒部とを、相対回転を阻止された状態で係合させる為に、上記枢軸と上記円筒部との端部同士を、断面形状が非円形の周面同士で互いに嵌合させる。非円形の断面形状としては、セレーション(スプラインも含む)、或は、小判形の如き、円周方向の一部に直線部を有する形状が採用可能である。
更に好ましくは、上記雄ねじ部と上記雌ねじ部とを螺合し更に緊締した状態で、上記円筒部と上記ロッドとを、相対回転を阻止された状態で係合させる。
この様に構成すれば、上記円筒部を介して、上記各トラニオンと上記各ロッドとが相対回転を阻止された状態で組み合わされて、上記雄ねじ部と上記雌ねじ部との螺合部の緩み止めが図られる。
尚、上記円筒部と上記ロッドとの相対回転を阻止する為には、上記雄ねじ部と上記雌ねじ部とを螺合し更に緊締した後、上記円筒部の一部を塑性変形させて上記ロッドの一部に係合させ、これら円筒部とロッドとの相対回転を不能にする構造が考えられる。或は、ワッシャをこの円筒部に対し相対回転不能に組み合わせた状態で、上記雄ねじ部と上記雌ねじ部とを螺合し更に緊締した後、このワッシャの一部を塑性変形させて上記ロッドの一部に係合させ、これらワッシャとロッドとの相対回転を不能にする構造も考えられる。
一方、請求項7に記載したトロイダル型無段変速機を実施する場合に好ましくは、各トラニオンの一端部に設けた枢軸の先端面で各雄ねじ部の基端部を囲む部分に、これら各雄ねじ部の外径よりも大きな外径を有する位置決め円柱部を、上記枢軸と同心に形成する。そして、この位置決め円柱部に各ロッドの先端部に形成した位置決め円筒部を外嵌する事で、これら各ロッドの中心と上記各トラニオンの一端部に設けた枢軸の中心とを一致させる。
この様に構成すれば、上記各トラニオンの端部に設けた枢軸の中心軸と上記各ロッドの中心軸とを、高精度で一致させる事ができる。しかも、上記位置決め円柱部の外周面及び上記位置決め円筒部の内周面を精度良く形成する事は容易である為、コスト上昇を抑えられる。
又、好ましくは、上記各アクチュエータを、アクチュエータボディーに設けたシリンダ内にピストンを、各トラニオンの両端部に設けた枢軸の軸方向の変位自在に嵌装して成る油圧式とする。そして、上記ピストンの中心部に設けられた円筒部にロッドを挿通し、この円筒部の内外両周面同士を連通させる通油孔により、上記アクチュエータボディーに設けた潤滑油供給路と各ロッドの外周面に形成した凹溝とを連通させる。
この様に構成すれば、上記各トラニオンの内部に設けた潤滑油通路に潤滑油を、効率良く送り込める。
この場合に、好ましくは、上記ピストンの中心部に設けられた円筒部の先端面と、各トラニオンの一端部に設けた枢軸の先端面との間にワッシャを挟持する。そして、上記各ロッドの外周面に形成した凹溝と上記各トラニオンの内部に設けた潤滑油通路とを、上記ワッシャのうちで上記枢軸の先端面に対向する側面に形成した凹部を介して連通させる。
この様に構成すれば、上記円筒部の先端面と上記枢軸の先端面との間にワッシャを挟持した構造で、上記各トラニオンの内部に設けた潤滑油通路に潤滑油を、効率良く送り込める構造を実現できる。
更に好ましくは、上記各ロッドを円筒状とし、ねじ孔を、このロッドの内周面先端寄り部分に形成された内向フランジ状の鍔部の内周面に形成する。そして、雄ねじの先端部でこの鍔部よりも枢軸と反対側に突出した部分に、上記各ロッド内に挿入されたロックナットが螺合し、このロックナットを上記鍔部の片側面に向け締め付ける。
この様に構成すれば、上記ねじ孔と上記雄ねじ部との緩み止めを確実に図れる。
図1〜2は、請求項1〜3に対応する、本発明の実施例1を示している。尚、本実施例を含め、本発明の特徴は、トラニオン7の一端部に設けた枢軸9aと、アクチュエータ10に付属のロッド17との結合部の構造にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図15〜17に示した構造を含め、従来から広く知られているトロイダル型無段変速機と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略し、以下、本発明の特徴部分及び先に説明しなかった部分を中心に説明する。又、トロイダル型無段変速機に組み込む複数個のトラニオンとロッドとの結合部は、総て同じ構造であるから、図示並びに以下の説明は、1個のトラニオン7の端部と、1本のロッド17の端部との結合部に就いてのみ行なう。
内側面にパワーローラ6を回転自在に支持したトラニオン7の両端部に互いに同心に設けた枢軸9a、9bを、1対の支持板11、11に設けた支持孔29、29内に、調心機能を有するラジアルニードル軸受30、30により支持している。従って上記トラニオン7は、上記各枢軸9a、9bの軸方向(図1〜2の上下方向)移動及びこれら各枢軸9a、9bを中心とする揺動変位自在である。そして、油圧式のアクチュエータ10により上記トラニオン7を、ロッド17を介して、上記各枢軸9a、9bの軸方向に駆動自在としている。
この為に、このロッド17の中間部先端寄り部分に設けた雄ねじ部31を、上記トラニオン7の一端部(図1〜2の下端部)で上記枢軸9aの中心部に設けた雌ねじ部32に螺合する事により、上記トラニオン7と上記ロッド17とを結合している。この為に、上記枢軸9aの中心部に有底の円孔33を、上記トラニオン7の一端部を軸方向に貫通しない状態で設けている。即ち、このトラニオン7は、上記パワーローラ6を支持する為の支持板部34の両端部に、それぞれがこの支持板部34の内側面側(図1〜2の右側)に向け突出した、1対の枢支壁部35、35を形成している。上記各枢軸9a、9bは、これら両枢支壁部35、35の外側面(互いに反対側の側面)に、互いに同心に設けている。上記円孔33は、上記一端部側の枢軸9aの先端面(図1〜2の下端面)にのみ開口し、上記枢支壁部35の内側面側に開口しない状態で形成している。
そして、上記円孔33の内周面の開口寄り部分に、上記雌ねじ部32を形成している。これに対して、この円孔33の一部でこの雌ねじ部32よりも奥側部分に、内径側円筒面部36を形成している。この内径側円筒面部36は、この雌ねじ部32の山径よりも小径で、この雌ねじ部32と同心に形成されている。上記円孔33の奥端部は、この円孔33を形成する際に加工する下孔の形状のままとしている。一方、上記ロッド17の先端部で上記雄ねじ部31よりも突出した部分に、外径側円筒面部37を形成している。この外径側円筒面部37は、上記雄ねじ部31と同心で、上記内径側円筒面部36にがたつきなく内嵌自在である。この為に、上記外径側円筒面部37の自由状態での外径を、上記内径側円筒面部36の自由状態での内径と同じか、この内径よりも僅かに大きくしている。そして、上記内径側円筒面部36と上記外径側円筒面部37とを、上記雄ねじ部31と上記雌ねじ部32とを螺合し更に緊締した状態で、締り嵌めで嵌合させている。
一方、前記アクチュエータ10は、ハウジング38(図15、17参照)内に固定したシリンダボディー39に設けたシリンダ40内にピストン16を、軸方向(図1〜2の上下方向)の移動を自在に、油密に嵌装する事で構成している。上記アクチュエータ10は、上記シリンダ40内で上記ピストン16により仕切られた1対の油圧室41a、41b内への油圧の給排によりこのピストン16を軸方向に変位させ、上記ロッド17を押し引きする様に構成している。このピストン16の動きをこのロッド17に伝達する為に、このピストン16の中心部に円筒部42を設け、この円筒部42にこのロッド17を挿通している。そして、上記雄ねじ部31と上記雌ねじ部32とを螺合し更に緊締した状態で上記円筒部42を、上記ロッド17の基端部に設けられた外向フランジ状の鍔部43と、前記一端側の枢軸9aの端面との間で、軸方向両側から挟持している。本実施例の場合には、この枢軸9aの端面と上記円筒部42の端面との間に、ワッシャ44を挟持している。又、上記ロッド17の基端面(図1〜2の下端面)の中心部に六角孔45を設けて、六角レンチ等の工具により、上記ロッド17を、上記雄ねじ部31と上記雌ねじ部32とを緊締する為に必要とする、十分に大きなトルクで締付回転自在としている。
又、前記トラニオン7の内部と上記ロッド17の中心部とに潤滑油通路27a、27bを設けて、前記パワーローラ6の回転支持部に、潤滑油を供給自在としている。このうちのロッド17の中心部に設けた潤滑油通路27aの下流端は、このロッド17の先端面(図1〜2の上端面)に開口している。又、この潤滑油通路27aの上流端は、上記円筒部42に形成した通油孔46を介して、上記シリンダボディー39内に設けた、図示しない給油ポートに通じさせている。一方、上記トラニオン7の内部に設けた潤滑油通路27bの上流側半部は、前記枢支壁部35内に、前記円孔33の奥端部を横切る状態で形成している。又、上記潤滑油通路27bの下流側半部は、前記支持板部34内に、上記枢軸9aの軸方向に形成している。これら潤滑油通路27bの上流側半部と下流側半部とは、互いに連通させて、下流端を潤滑油を必要とする部分に通じさせると共に、加工後に不要となる開口をプラグ47、47により塞いでいる。
上述の様に本実施例の場合、上記ロッド17の先端部分に設けた雄ねじ部31を螺合する為の雌ねじ部32を、有底の円孔33の内周面に形成している。又、これら両ねじ部31、32同士の螺合部と上記各潤滑油通路27a、27bとの間には、前記内径側、外径側、両円筒面部36、37同士の嵌合部が存在する。従って、上記雄ねじ部31或は雌ねじ部32から分離した金属片が、上記各潤滑油通路27a、27b内を流れる潤滑油中に混入する等により、上記円孔33外に出る事がない。この為、この金属片により入力側、出力側両ディスク2、5の内側面と各パワーローラ6、6の周面との転がり接触部や、これら各パワーローラ6、6を支持している各転がり軸受の転がり接触部(図15〜17参照)が損傷する事を防止して、トロイダル型無段変速機の耐久性を十分に確保できる。
又、本実施例の場合には、上記内径側、外径側両円筒面部36、37の嵌合に基づいて、上記トラニオン7の端部に設けた枢軸9aの中心軸と、上記ロッド17の中心軸とを、高精度で一致させる事ができる。この為、変速動作を安定した状態で行なえるトロイダル型無段変速機を実現できる。この場合に於いて、上記内径側、外径側両円筒面部36、37を精度良く形成する事は、広く行なわれている旋削加工、ホーニング加工等により容易に行なえる。この為、上記変速動作を安定させる為に要するコスト上昇を抑えられる。
図3〜5は、請求項1〜6に対応する、本発明の実施例2を示している。本例の場合には、先ず、円孔33の開口寄り部分に形成した雌ねじ部32の軸方向長さL32よりも、ロッド17の先端部に設けた外径側円筒面部37の軸方向長さL37を長く(L32<L37)している。
本実施例の場合、この様に構成する事により、上記雌ねじ部32に上記ロッド17の中間部先端寄り部分に形成した雄ねじ部31が螺合し始めるよりも先に、上記外径側円筒面部37が上記円孔33の中間部に形成した内径側円筒面部36に嵌合し始める。この為、上記雌ねじ部32と上記雄ねじ部31との螺合に基づいて、何れかのねじ部から金属片が脱落しても、この金属片がトラニオン7の内部と上記ロッド17の中心部に設けた各潤滑油通路27a、27b内に入り込む事はない。この為、トロイダル型無段変速機の組立を、図3の状態と上下逆にして行なっても、上記何れかのねじ部から脱落した金属片が、上記円孔33の奥部にまで入り込み、この金属片が上記トラニオン7内に形成した潤滑油通路27b内に入り込む事を防止できる。尚、トロイダル型無段変速機の組立を、円孔33の奥部を上にして行なうのであれば、上述の様な配慮は不要である(図1〜2の構造でも、潤滑油中への金属片の混入防止を十分に図れる)。
又、本実施例の場合には、上記トラニオン7の一端部(図3の下端部)に設けた枢軸9aの先端部(図3の下端部)と、アクチュエータ10を構成するピストン16の中心部に設けた円筒部42の基端部(図3の上端部)とを、相対回転を阻止された状態で係合させている。この為に本実施例の場合には、上記枢軸9aの先端面で上記円孔33の開口部を囲む部分に筒状凸部48を形成し、この筒状凸部48を、ワッシャ44の中心孔を貫通させた状態で、このワッシャ44の側面から突出させている。この筒状凸部48の外周面の直径方向反対側2個所位置に、図5に示す様に、互いに平行な外径側平坦面49、49を形成して、この外周面の断面形状を小判形としている。一方、上記円筒部42の基端部内周面の直径方向反対側2個所位置に、図5に示す様に、互いに平行な内径側平坦面50、50を形成して、この内周面の断面形状を小判形としている。そして、上記筒状凸部48の外周面と上記円筒部42の基端部内周面とを、回転方向に関するがたつきを抑えた状態で、互いに係合させている。
本実施例の場合、上述の様な構成により、上記トラニオン7の枢軸9aと上記ピストン16とを、相対回転を阻止した状態で、互いに同心に組み合わせている。そして、上記枢軸9aを中心とする上記トラニオン7の揺動変位の際に、シリンダ40内での上記ピストン16の回転を円滑に行なわせて、トロイダル型無段変速機の変速動作を安定させる様にしている。尚、上記枢軸9aの中心軸と上記ピストン16の中心軸とが不一致であると、上記枢軸9aを中心とする上記トラニオン7の揺動変位の際に、上記ピストン16の外周縁と上記シリンダ40の内周面とが円滑に摺動しなくなって、上記変速動作に対する抵抗が大きくなる。又、上記トラニオン7の枢軸9a及び前記ロッド17と、上記ピストン16とが相対回転すると、長期間に亙る使用に伴って、これらロッド17の外周面とピストン16の内周面との接触部が摩耗する可能性がある。又、次述する、このロッド17の緩み止めも図れなくなる。上記両中心軸同士を一致させる事で、これらの不都合をなくせる。
更に、本実施例の場合には、前記雄ねじ部31と前記雌ねじ部32とを螺合し更に緊締した状態で、上記円筒部42と上記ロッド17とを、相対回転を阻止された状態で係合させている。この為に本実施例の場合には、上記雄ねじ部31と上記雌ねじ部32とを螺合し更に緊締した後、上記円筒部42の先端縁(図3の下端縁)を(全周に亙り)径方向内方に塑性変形させてかしめ部53とし、このかしめ部53により、上記ロッド17の先端部に形成した鍔部43を抑え付けている。本実施例の場合、この様に構成する事により、上記円筒部42を介して、上記トラニオン7と上記ロッド17との相対回転を阻止し、上記雄ねじ部31と上記雌ねじ部32との螺合部の緩み止めを図っている。
図6は、上述した実施例2に多少の変更を加えた、本発明の実施例3を示している。本実施例の場合には、枢軸9aの先端面に形成した筒状凸部48aの外周面に雄セレーション54を、円筒部42の基端部内周面に雌セレーション55を、それぞれ形成している。そして、これら雄、雌両セレーション54、55を、回転方向に関するがたつきを抑えた状態で、互いに係合させている。その他の構成及び作用は、上述した実施例2と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略する。
図7も、上述した実施例2に多少の変更を加えた、本発明の実施例4を示している。本実施例の場合には、ロッド17の基端部(図7の下端部)に形成した鍔部43の外周縁部複数個所(図示の例では4個所)に係止凹部51、51を、円周方向に関して等間隔に形成している。一方、円筒部42の先端縁複数個所に係止舌片52、52を、上記各係止凹部51、51と等ピッチで形成している。本実施例の場合、雄ねじ部31と雌ねじ部32とを螺合し更に緊締した後(図3参照)、上記各係止舌片52、52を上記円筒部42の径方向内方に折り曲げて、上記各係止凹部51、51と係合させる。
この様な本実施例の場合には、この円筒部42と上記ロッド17との相対回転阻止を、前述した実施例2よりも確実に図れる。但し、本実施例の構造を実現する為には、上記雄ねじ部31と上記雌ねじ部32とを螺合し更に緊締した状態で、上記各係止凹部51、51の位相と、上記各係止舌片52、52の位相とを一致させる必要がある。従って、本実施例は、上述の図6に示した、実施例3と組み合わせて実施する事が好ましい。
図8〜9は、本発明の実施例5を示している。本実施例の場合には、ワッシャ56を介して、ロッド17と円筒部42との相対回転を防止している。この為に本実施例の場合には、このロッド17の基端部に形成した鍔部43と上記円筒部42の基端面との間に、上記ワッシャ56を挟持している。金属板に打ち抜き加工及び曲げ加工を施して成る、このワッシャ56の内周縁部には、軸方向に折れ曲がった内径側係止片57を形成し、この内径側係止片57を、上記円筒部42の先端部内周面に形成した係止凹部58と係合させている。従って、この円筒部42に対し上記ワッシャ56が回転する事はない。又、このワッシャ56の外周縁部には複数の外径側舌片59、59を、円周方向に関して互いに等間隔で形成している。更に、上記鍔部43の外周面には、例えば歯車状の凹凸形状を形成している。
本実施例の構造を組み立てる場合に上記各外径側舌片59、59は、雄ねじ部31と雌ねじ部32とを螺合し更に緊締する際には、図8の鎖線及び図9に示す様に、折り曲げずに径方向外側に位置させておく。そして、上記雄ねじ部31と上記雌ねじ部32とを緊締した後、上記各外径側舌片59、59を図8に実線で示す様に折り曲げて、上記鍔部43の外周面に存在する凹部と係合させる。この結果、上記ロッド17と円筒部42との相対回転が阻止される。
尚、本実施例の場合、上記ロッド17とトラニオン7端部の枢軸9aとの相対回転を阻止する為の構造を設けていない。但し、上記雄ねじ部31と上記雌ねじ部32との螺合部の緩み止めをより確実に図る為には、前述の図5又は図6に示す様な回り止め構造を設ける事が好ましい。その他の構成及び作用は、前述した実施例1〜2と同様であるから、重複する説明は省略する。
図10は、本発明の実施例6を示している。本実施例の場合には、ロッド17の先端部を、前述した実施例1の場合に比べて、円孔33の奥にまで押し込んでいる。そして、この先端部により、トラニオン7の枢支壁部35内に傾斜した状態で形成した潤滑油通路27bの、上記円孔33の内周面に存在する1対の開口部のうち、潤滑油供給の為に不要な側の開口を塞いでいる。そして、上記実施例1の場合に必要であったプラグ47(図1〜2参照)を省略している。その他の構成及び作用は、上記実施例1と同様であるから、重複する説明は省略する。尚、本実施例の構造に、前述の図3、5、6、7、8に示す様な回り止め構造を組み合わせる事は自由である。
図11は、本発明の実施例7を示している。本実施例の場合には、雌ねじ部32を円孔33aの奥端部に形成すると共に、雄ねじ部31を、ロッド17の先端部に形成している。これに合わせて、このロッド17の軸方向中間部に、それぞれが軸方向に長い複数の給油溝60、60を形成して、シリンダボディー39側からトラニオン7内の潤滑油通路27b内に、潤滑油を送り込み自在としている。本例の場合、上記各給油溝60、60のうちの一部の給油溝60が、上記ロッド17側の給油通路として機能する。その他の構成及び作用は、前述した実施例1と同様であるから、重複する説明は省略する。尚、本実施例の構造に、前述の図3、5、6、7、8に示す様な回り止め構造を組み合わせる事も自由である。
図12は、請求項7〜10に対応する、本発明の実施例8を示している。本実施例の場合には、トラニオン7の一端部に設けた枢軸9aの先端面の中心部に、雄ねじ部61を突設している。又、この枢軸9aの先端面でこの雄ねじ部61の基端部を囲む部分に、この雄ねじ部61の外径(ねじ山直径)よりも大きな外径を有する、位置決め円柱部62を形成している。これら雄ねじ部61と位置決め円柱部62とは、何れも、上記枢軸9aと同心に形成している。一方、ロッド17aの先半部(図12の上半部)の中心にねじ孔63を、このロッド17aの先端面に開口する状態で形成している。又、このロッド17aの先端部に、位置決め円筒部64を形成している。この位置決め円筒部64の自由状態での内径は、上記位置決め円柱部62の外径と同じか、この外径よりも僅かに小さい。
上述の様なトラニオン7とロッド17aとは、上記雄ねじ部61を上記ねじ孔63に螺合し、更に緊締する事で互いに結合固定する。この状態で、上記位置決め円柱部62が上記位置決め円筒部64に隙間なく(締り嵌めで)嵌合し、上記枢軸9aと上記ロッド17aとが互いに同心になる。又、この枢軸9aの先端面と上記ロッド17aの基端部外周面に形成した鍔部43との間で、ピストン16の中心部に設けた円筒部42とワッシャ44aとを挟持している。
更に本実施例の場合には、次の様な構造により、上記トラニオン7内に設けた潤滑油通路27b内に、潤滑油を送り込み自在としている。この為に、上記ロッド17aの先半部外周面に凹溝65を、その一端がこのロッド17aの先端面に達する状態で形成している。そして、上記円筒部42の一部に、この円筒部42の内外両周面同士を連通させる状態で形成した通油孔46と、この円筒部42の外周面でこの通油孔46の開口部に整合する位置に全周に亙って形成した凹溝67とにより、シリンダボディー39内に設けた図示しない給油ポートに、上記凹溝65の上流端を通じさせている。又、この凹溝65の下流端と上記潤滑油通路27bとを、上記ワッシャ44aのうちで上記枢軸9aの先端面に対向する側面に形成した凹部68と内周縁に形成した切り欠き69とを介して連通させている。この為に本実施例の場合には、上記潤滑油通路27bの上流端開口部に凹部70を、上記枢軸9aの円周方向に長い円弧状に形成して、この潤滑油通路27bと上記凹部68とを確実に連通させている。
上述の様に構成する本実施例の場合も、前記雄ねじ部61或はねじ孔63から分離した金属片が、上記凹溝67と、上記通油孔46と、上記凹溝65と、上記切り欠き69と、上記凹部68と、上記潤滑油通路27bとの内側を流れる潤滑油中に混入する事がない。この為、この金属片により入力側、出力側両ディスク2、5の内側面と各パワーローラ6、6の周面との転がり接触部や、これら各パワーローラ6、6を支持している各転がり軸受の転がり接触部(図15〜17参照)が損傷する事を防止して、トロイダル型無段変速機の耐久性を十分に確保できる。
又、本実施例の場合も、前記位置決め円柱部62と前記位置決め円筒部64との嵌合に基づいて、上記トラニオン7の端部に設けた枢軸9aの中心軸と、上記ロッド17aの中心軸とを、高精度で一致させる事ができる。この為、変速動作を安定した状態で行なえるトロイダル型無段変速機を実現できる。この場合に於いて、上記位置決め円柱部62の外周面と上記位置決め円筒部64の内周面とを精度良く形成する事は、広く行なわれている旋削加工、ホーニング加工等により容易に行なえる。この為、上記変速動作を安定させる為に要するコスト上昇を抑えられる。
図13は、請求項7〜11に対応する、本発明の実施例9を示している。本実施例の場合には、ロッド17bを円筒状とし、ねじ孔63aを、このロッド17bの内周面先端寄り部分に形成された内向フランジ状の鍔部71の内周面に形成している。そして、トラニオン7の一端部に設けた枢軸9aの先端面の中心部に突設した雄ねじ部61の先端部で上記鍔部71よりもこの枢軸9aと反対側に突出した部分に、ロックナット72を螺合し、更にこのロックナット72を上記鍔部71の片側面に向け締め付けている。このロックナット72は、外周面が上記ロッド17b内に緩く挿入できる円筒状で、先半部内周面に雌ねじ73を、基半部内周面に六角孔74を、それぞれ形成している。この様なロックナット72は、上記ロッド17b内に、このロッド17bの基端開口から挿入して上記雌ねじ73と上記雄ねじ部61の先端部とを螺合させた状態で、上記六角孔74にレンチを係合させて緊締する。この様な本実施例の構造によれば、上記ねじ孔63aと上記雄ねじ部61との緩み止めを確実に図れる。その他の部分の構成及び作用は上述した実施例8と同様であるから、同等部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
図14は、請求項1〜4に対応する、本発明の実施例10を示している。本実施例は、前述の図3に示した実施例2と類似するものであるが、トラニオン7内の潤滑油通路27bの形状が、この実施例2と相違する。又、本実施例の場合には、このトラニオン7の端部に形成した枢軸9aとアクチュエータ10のピストン16との嵌合部に、特に機械的係合に基づく回り止めの構造を設けていない。即ち、上記枢軸9aの先端面に形成した筒状凸部48の外周面と上記ピストン16に付属の円筒部42の先端部内周面とは、それぞれ単なる円筒面としている。又、この円筒部42の基端部には、上記実施例2の様なかしめ部53(図3)は設けていない。回り止めは、前述の図1〜2に示した実施例1と同様に、雄ねじ部31と雌ねじ部32との螺合・緊締に基づく摩擦力によっている。その他の構成及び作用は、上記実施例2と同様であるから、同等部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
本発明の実施例1を示す、図17の左部に相当する断面図。 図1の下部拡大図。 本発明の実施例2を示す、図2と同様の図。 ロッドの先端部と枢軸との結合部を分解した状態で示す部分断面図。 枢軸と円筒部との結合部の分解斜視図。 本発明の実施例3を示す、枢軸と円筒部との結合部の分解斜視図。 同実施例4を示す、円筒部とロッド基端部との結合部の分解斜視図。 同実施例5を示す、図2と同様の図。 実施例5に使用するワッシャの平面図及び断面図。 本発明の実施例6を示す、図2と同様の図。 同実施例7を示す、図2と同様の図。 同実施例8を示す、図2と同様の図。 同実施例9を示す、図2と同様の図。 同実施例10を示す、図2と同様の図。 従来から知られているトロイダル型無段変速機の1例を示す断面図。 図15のA−A断面図。 同B−B断面図。 図17の左側のトラニオン及びこのトラニオンに付属の部品を取り出して示す断面図。
符号の説明
1 入力軸
2 入力側ディスク
3 ボールスプライン
4 出力歯車
5 出力側ディスク
6 パワーローラ
7 トラニオン
8 支持軸
9a、9b 枢軸
10 アクチュエータ
11 支持板
12 制御弁
13 ステッピングモータ
14 スリーブ
15 スプール
16 ピストン
17、17a、17b ロッド
18 プリセスカム
19 リンク腕
20 同期ケーブル
21 駆動軸
22 押圧装置
23 支持孔
24 ピン
25 円筒部
26 ナット
27a、27b 潤滑油通路
28 シリンダ
29 支持孔
30 ラジアルニードル軸受
31 雄ねじ部
32 雌ねじ部
33、33a 円孔
34 支持板部
35 枢支壁部
36 内径側円筒面部
37 外径側円筒面部
38 ハウジング
39 シリンダボディー
40 シリンダ
41a、41b 油圧室
42 円筒部
43 鍔部
44、44a ワッシャ
45 六角孔
46 通油孔
47 プラグ
48、48a 筒状凸部
49 外径側平坦面
50 内径側平坦面
51 係止凹部
52 係止舌片
53 かしめ部
54 雄セレーション
55 雌セレーション
56 ワッシャ
57 内径側係止片
58 係止凹部
59 外径側舌片
60 給油溝
61 雄ねじ部
62 位置決め円柱部
63、63a ねじ孔
64 位置決め円筒部
65 凹溝
67 凹溝
68 凹部
69 切り欠き
70 凹部
71 鍔部
72 ロックナット
73 雌ねじ
74 六角孔

Claims (11)

  1. 相対回転を自在として互いに同心に支持された入力側ディスク及び出力側ディスクと、これら両ディスク同士の間に挟持された複数のパワーローラと、これら各パワーローラを回転自在に支持した状態でそれぞれの両端部に互いに同心に設けた枢軸を中心とする揺動変位を自在とされた複数のトラニオンと、これら各トラニオンを上記各枢軸の軸方向に変位させる為の複数のアクチュエータと、これら各アクチュエータの動きを上記各トラニオンに伝達する為の複数本のロッドとを備え、これら各ロッドの先端部分に設けた雄ねじ部を上記各トラニオンの一端部で上記枢軸の中心部に設けた雌ねじ部に螺合する事により、これら各トラニオンと上記各ロッドとを結合したトロイダル型無段変速機に於いて、上記各トラニオンの一端部で上記枢軸の中心部に、この一端部を軸方向に貫通しない状態で設けた有底の円孔の内周面に、上記雌ねじ部を形成した事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 雌ねじ部が円孔の開口寄り部分に形成されており、この円孔の一部でこの雌ねじ部よりも奥側部分に、この雌ねじ部の山径よりも小径でこの雌ねじ部と同心の内径側円筒面部が形成されており、ロッドの一部で雄ねじ部よりも先端部寄り部分に、この雄ねじ部と同心で上記内径側円筒面部にがたつきなく内嵌自在な外径側円筒面部が形成されている、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
  3. 各トラニオンの内部と各ロッドとに、各パワーローラの支持部に潤滑油を送る為の潤滑油通路が設けられており、上記各トラニオンの内部に設けられた潤滑油通路と上記各ロッドに設けられた潤滑油通路とが互いに連通している、請求項2に記載したトロイダル型無段変速機。
  4. 雌ねじ部の軸方向長さよりも、外径側円筒面部の軸方向長さが長い、請求項3に記載したトロイダル型無段変速機。
  5. 各アクチュエータが油圧式であり、これら各アクチュエータを構成するピストンの中心部に設けられた円筒部にロッドが挿通され、雄ねじ部と雌ねじ部とを螺合し更に緊締した状態でこの円筒部は、このロッドの基端部に設けられた外向フランジ状の鍔部と各トラニオンの一端部に設けた枢軸の端面との間で直接又はワッシャを介して軸方向両側から挟持されており、この枢軸と上記円筒部とは相対回転を阻止された状態で係合している、請求項1〜4の何れかに記載したトロイダル型無段変速機。
  6. 雄ねじ部と雌ねじ部とを螺合し更に緊締した状態で、円筒部とロッドとが相対回転を阻止された状態で係合している、請求項5に記載したトロイダル型無段変速機。
  7. 相対回転を自在として互いに同心に支持された入力側ディスク及び出力側ディスクと、これら両ディスク同士の間に挟持された複数のパワーローラと、これら各パワーローラを回転自在に支持した状態でそれぞれの両端部に互いに同心に設けた枢軸を中心とする揺動変位を自在とされた複数のトラニオンと、これら各トラニオンを上記各枢軸の軸方向に変位させる為の複数のアクチュエータと、これら各アクチュエータの動きを上記各トラニオンに伝達する為の複数本のロッドとを備え、これら各トラニオンと各ロッドとを結合したトロイダル型無段変速機に於いて、これら各トラニオンの一端部に設けた枢軸の先端面の中心部に突設された、この枢軸と同心の雄ねじ部と、上記各ロッドの中心部にこれら各ロッドの先端面に開口する状態で形成されたねじ孔とを螺合させる事により、これら各ロッドと上記各トラニオンとを結合し、これら各ロッドの外周面にこれら各ロッドの軸方向に形成した凹溝を通じて、上記各トラニオンの内部に設けた潤滑油通路に潤滑油を送り込み自在とした事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  8. 各トラニオンの一端部に設けた枢軸の先端面で各雄ねじ部の基端部を囲む部分にこの枢軸と同心に形成された、これら各雄ねじ部の外径よりも大きな外径を有する位置決め円柱部に、各ロッドの先端部に形成した位置決め円筒部を外嵌する事で、これら各ロッドの中心と上記各トラニオンの一端部に設けた枢軸の中心とを一致させた、請求項7に記載したトロイダル型無段変速機。
  9. 各アクチュエータが、アクチュエータボディーに設けたシリンダ内にピストンを、各トラニオンの両端部に設けた枢軸の軸方向の変位自在に嵌装して成る油圧式であり、上記ピストンの中心部に設けられた円筒部にロッドが挿通されており、この円筒部の内外両周面同士を連通させる通油孔により、上記アクチュエータボディーに設けた潤滑油供給路と各ロッドの外周面に形成した凹溝とを連通させた、請求項7〜8の何れかに記載したトロイダル型無段変速機。
  10. ピストンの中心部に設けられた円筒部の先端面と、各トラニオンの一端部に設けた枢軸の先端面との間にワッシャを挟持し、各ロッドの外周面に形成した凹溝と各トラニオンの内部に設けた潤滑油通路とを、上記ワッシャのうちで上記枢軸の先端面に対向する側面に形成した凹部を介して連通させた、請求項9に記載したトロイダル型無段変速機。
  11. ロッドが円筒状であり、ねじ孔が、このロッドの内周面先端寄り部分に形成された内向フランジ状の鍔部の内周面に形成されており、雄ねじ部の先端部でこの鍔部よりも枢軸と反対側に突出した部分に、上記ロッド内に挿入されたロックナットが螺合し、このロックナットが上記鍔部の片側面に向け締め付けられている、請求項7〜10の何れかに記載したトロイダル型無段変速機。
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