JP2005051483A - 画像処理装置、画像処理方法、画像表示装置および信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 動画像の画質劣化を抑えつつ簡易な構成によって階調変換処理を実現する。
【解決手段】 階調変換部5のマトリクス生成部54は、時間軸方向において値がランダムに変化するマトリクス値58を生成する。マトリクス値加算部51はマトリクス値58を入力画像データDinに加算する。リミッタ52はビットオーバーフロー処理を行う。ビットシフト部53は、加算結果を下位方向に2ビット分シフトして8ビットの出力画像データDout を得る。
【選択図】 図2
【解決手段】 階調変換部5のマトリクス生成部54は、時間軸方向において値がランダムに変化するマトリクス値58を生成する。マトリクス値加算部51はマトリクス値58を入力画像データDinに加算する。リミッタ52はビットオーバーフロー処理を行う。ビットシフト部53は、加算結果を下位方向に2ビット分シフトして8ビットの出力画像データDout を得る。
【選択図】 図2
Description
本発明は、画像を高階調から低階調へと変換する画像処理装置およびそれを備えた画像表示装置、それらの装置に適用される画像処理方法、ならびに多値信号をより少ないビット数の多値信号に変換する信号処理装置に関する。
従来より、画像を高階調から低階調へと変換する際に生ずる量子化誤差による不都合を低減すべく、いわゆるディザ法が用いられている。この手法によれば、少ない階調であっても、擬似的により多くの階調を表現することが可能である。その一つとして、誤差拡散法と呼ばれる手法が用いられている。この手法は、一般に、注目画素についての階調変換前の画像信号(原画像信号)と階調変換後の画像信号との差である量子化誤差を、その注目画素の周辺に拡散させるものであり、例えば特許文献1に従来技術として記載されている。この方法によれば、階調変換後の画像に不自然なテクスチャーや線等がノイズとして出現する可能性を減らすことができるので、画像の劣化が少なくなる。
特開2003−116001号公報
このような階調を落とす処理は、静止画像のみならず動画像においても必要になる場合が多い。例えば、原画像信号が高階調で表現された信号であるのに対し、それを表示するための表示装置がより低階調での表現しかできないような場合である。このような動画像に適した階調変換を行う方法が、例えば特許文献2に記載されている。
特開平9−311669号公報
この特許文献2に記載された方法は、その1フレーム分の画像信号をディザ法で処理して画素単位の情報を生成する際に、そのディザ処理に用いるしきい値を並べた2つの異なる行列を、1フィールド毎に交互に用いるようにしたものである。この方法によれば、量子化誤差がフィールド間でも分散されるので、階調表現の劣化を低減できる。
しかしながら、上記特許文献1に従来技術として記載されたディザ処理においては、各画素ごとに、量子化誤差を算出するための演算と誤差拡散処理とを行うようにしているため、演算処理が複雑であった。このため、このような演算をハードウェアによって実現しようとする場合には回路が複雑化する一方、ソフトウェアによって実現しようとする場合には処理速度の高速化が容易でなかった。
また、上記特許文献2では、2つの異なる行列を1フィールド毎に交互に用いるようにしているため、誤差の大きさが1フィールドごとに規則性に変化する。その結果、ディザ処理された画像がフィールド間において規則性を生じてしまい、動画表現に不自然さが現れるおそれがある。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたもので、その目的は、階調を落とす階調変換処理を簡易な手法で行うことができると共に、階調変換によって得られる画像が不自然になるのを効果的に防止することができる画像処理装置、画像処理方法および画像表示装置、ならびに、階調変換処理等の信号変換処理後の信号から不自然さを効果的に排除することができる信号処理装置を提供することにある。
本発明の画像処理装置は、第1のビット数の画像信号の各々について、時間軸方向および画素配列方向のうちの少なくとも時間軸方向において値がランダムに変化する誤差成分を生成する誤差生成手段と、誤差生成手段により生成された誤差成分を用い、第1のビット数の画像信号の各々に対して第1の演算処理を施す第1の演算手段と、第1の演算手段による演算結果に対して第2の演算処理を施すことにより、第2のビット数の画像信号を得る第2の演算手段とを備えている。ここで、「画像信号」とは画像を構成する画素の各々を多ビットにより表現する信号である。「誤差成分」とは、階調変換処理の対象である第1のビット数の信号に対して非規則性または非周期性を与えるための成分であり、主として、階調変換処理の際に生ずる量子化誤差の影響を低減するためのものである。 「時間軸方向においてランダム」とは、必ずしも無限に長い時間の中でランダムになっている必要はなく、ある有限の期間の中でランダムになっていれば足りる意である。「第1の演算処理」とは、例えば、加算や減算等の演算が該当し、「第2の演算処理」とは、例えば、下位方向へのmビットシフト処理が該当する。
本発明の画像表示装置は、第1のビット数の画像信号の各々について、時間軸方向および画素配列方向のうちの少なくとも時間軸方向において値がランダムに変化する誤差成分を生成する誤差生成手段と、誤差生成手段により生成された誤差成分を用い、第1のビット数の画像信号の各々に対して第1の演算処理を施す第1の演算手段と、第1の演算手段による演算結果に対して第2の演算処理を施すことにより、第2のビット数の画像信号を得る第2の演算手段と、第2の演算手段により得られた第2のビット数の画像信号に基づいて画像表示を行う表示手段とを備えている。
本発明の画像処理方法は、第1のビット数の画像信号の各々について、時間軸方向および画素配列方向のうちの少なくとも時間軸方向において値がランダムに変化する誤差成分を生成する第1のステップと、誤差生成手段により生成された誤差成分を用い、第1のビット数の画像信号の各々に対して第1の演算処理を施す第2のステップと、第1の演算手段による演算結果に対して第2の演算処理を施すことにより、第2のビット数の画像信号を得る第3のステップとを含むものである。
本発明の信号処理装置は、第1の信号群における第1のビット数の信号の各々について、時間軸方向においてランダムに変化する誤差成分を生成する誤差生成手段と、誤差生成手段により生成された誤差成分を用い、第1の信号群における第1のビット数の信号の各々に対して第1の演算処理を施す第1の演算手段と、第1の演算手段による演算結果に対して第2の演算処理を施すことにより、第2のビット数の信号を得る第2の演算手段とを備えている。ここで、「第1のビット数の信号および第2のビット数の信号」は、例えば、2次元的に配置されて時々刻々変化する動画像信号が該当するが、このほか、1次元的に配置されて時々刻々変化するような、例えばスペクトル分布や度数分布を表す強度信号や度数信号等も含む。「第1の信号群および第2の信号群」は、第1,第2のビット数の信号が例えば動画像信号である場合には、画像フレームを構成する各フィールドを表す画像信号が該当し、また、第1,第2のビット数の信号が例えばスペクトル強度や度数信号である場合には、スペクトル分布や度数分布を表す一連の信号が該当する。
本発明の画像処理装置、画像表示装置または画像処理方法では、第1のビット数の画像信号の各々に対し、誤差成分を用いた第1の演算処理が行われ、さらに、その演算結果に対して第2の演算処理が行われることにより、第2のビット数の画像信号が得られる。この結果、時間軸方向および画素配列方向のうちの少なくとも時間軸方向において画像信号の値がランダマイズされる。
本発明の信号処理装置では、第1のビット数の信号の各々に対し、誤差成分を用いた第1の演算処理が行われ、さらに、その演算結果に対して第2の演算処理が行われることにより、第2のビット数の信号が得られる。この結果、時間軸方向において信号の値がランダマイズされる。
本発明の画像処理装置では、各画素についてフィールド間でランダムに変化するように誤差成分を生成し、第1のビット数の画像信号の各々に対しフィールドごとに第1の演算処理を行うようにするのが好ましい。この場合には、フィールド間で互いに対応する位置の行列要素が互いに異なる値をもつような複数種類のディザ行列を生成し、いずれかのディザ行列の行列要素を誤差成分とみなしてフィールド内の各画素に割り当てるようにするのが好ましい。さらに、この場合には、ディザ行列内の各行列要素が互いに異なる値を有するようにすることにより、画素配列方向においても誤差成分の値がランダムに変化することが好ましい。また、第1のビット数と第2のビット数との差がmビットの場合、ディザ行列をm×mの行列とすることが好ましい。このmの値は、例えば2とするのが好ましい。
本発明の画像処理装置、画像表示装置または画像処理方法によれば、第1のビット数の画像信号の各々に対し、誤差成分を用いた第1の演算処理を行うと共に、その演算結果に対して第2の演算処理を行って第2のビット数の画像信号を得るようにしたことにより、時間軸方向および画素配列方向のうちの少なくとも時間軸方向において第2のビット数の画像信号の値がランダマイズされる。したがって、同じ画素位置における時間軸方向に周期性をもったノイズが目立ちにくくなり、階調変換後の画質劣化を効果的に抑えることができる。特に、第1の演算処理が加算または減算という単純な演算であり、第2の演算処理がビットシフトという簡易な処理であるようにした場合には、ディザ処理を伴う階調変換処理を容易に実現することができる。このため、ハードウェアあるいはソフトウェアの構成がより簡易になる。
本発明の信号処理装置によれば、第1のビット数の信号の各々に対し、誤差成分を用いた第1の演算処理を行うと共に、その演算結果に対して第2の演算処理を行うことにより、第2のビット数の信号を得るようにしたので、時間軸方向において信号の値がランダマイズされる。このため、同じ信号位置における時間軸方向に周期性をもったノイズが目立ちにくくなり、第1のビット数から第2のビット数への信号変換処理による劣化を効果的に抑えることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、単に実施の形態という。)について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る画像表示装置の全体構成を表すものである。なお、本発明の一実施の形態に係る画像処理装置、画像処理方法および信号処理装置は、本実施の形態に係る画像表示装置によって具現化されるので、以下、併せて説明する。
本実施の形態の画像表示装置は、チューナ1と、ビデオ入力部2と、A/Dコンバータ3と、画像処理部4と、階調変換部5と、パネルドライバ6と、表示パネル7とを備えるテレビジョン受像機として構成されている。
チューナ1は、TVアンテナ(図示せず)から供給される放送波の中から1つを選曲するためのものである。ビデオ入力部2は、いずれも図示しない、切換部、Y/C分離部およびクロマデコーダ等を含んで構成される。このビデオ入力部2は、チューナ1で選曲された放送番組のビデオ信号や、図示しないVCR(Video Cassette Recorder) およびDVD(Digital Versatile Disk)等で再生されたビデオ信号を選択的に取り込むと共に、取り込んだ信号を、コンポジット信号からYUV信号21へと変換する機能を有する。A/Dコンバータ3は、アナログのYUV信号21をディジタルのYUV信号31に変換するためのものである。ここでは、例えば、Y,U,Vの各信号について、10ビットのディジタル信号を出力するものとする。
画像処理部4は、A/Dコンバータ3から出力されるYUV信号31に対して様々な信号処理を行うと共に、図示しないマトリクス回路によってYUV信号31を各10ビットのRGB信号41に変換する機能を有する。この信号処理としては、例えば、輝度補正処理、テクスチャー補正処理、シャープネス補正処理あるいは色補正処理等が該当する。
階調変換部5は、画像処理部4から出力される多ビット表現の画像信号を、より少ないビット数表現の画像信号に変換する画像階調変換を行うものであり、本発明の「画像処理装置」および「信号処理装置」の一具体例に対応する。ここでは、階調変換部5は、例えば各10ビットのRGB信号41を各8ビットのRGB信号51に変換するものとする。
パネルドライバ6は、階調変換部5から供給されたディジタルのRGB信号51をアナログ信号に変換すると共に、これに基づいて、表示パネル7を駆動するためのパネル駆動信号61を生成して出力するようになっている。表示パネル7は、パネル駆動信号61によって表示駆動されるパネル型の表示デバイスである。例えば、液晶表示パネル(LCD)やプラズマ表示パネル(PDP)、あるいはフィールドエミッションデバイス(FED)等のパネル型表示デバイスが用いられる。但し、パネル型に代えて、通常のCRT(陰極線管)表示装置であってもよい。
ここに示した例では、表示パネル7は、例えば8ビットの画像信号に対応して256階調の画像表現が可能なものである。一方、画像処理部4は、例えば10ビット表現の画像信号を処理するように構成されている。そこで、両信号間でビット幅を合わせるために、階調変換部5を配置して、ビット幅を10ビットから8ビットに削減する処理を行うようにしている。
図2は、階調変換部5の概略構成を表すものである。この階調変換部5は、マトリクス値加算部51と、リミッタ52と、ビットシフト部53と、マトリクス生成部54とを備えている。なお、この階調変換部5は、RGB信号41(図1)におけるR信号,G信号およびB信号のそれぞれについて設けられるものである。ここで、マトリクス生成部54が本発明における「誤差生成手段」の一具体例に対応し、マトリクス値加算部51およびリミッタ52が本発明における「第1の演算手段」の一具体例に対応し、ビットシフト部53が本発明における「第2の演算手段」の一具体例に対応する。
マトリクス値加算部51は、画像処理部4から画素ごとに供給される各10ビット幅のRGB信号のうちの一つ(例えば、R信号)を、各画素ごとの入力画像データDinとして受け取り、このデータにディザリング用の誤差成分( 後述するマトリクス値58) を加え、加算処理済みデータ56として出力するようになっている。入力画像データDinが本発明における「第1の信号群」の一具体例に対応し、出力画像データDout が本発明における「第2の信号群」の一具体例に対応する。
リミッタ52は、加算処理済みデータ56のオーバーフローを防ぐためのものである。具体的には、加算処理済みデータ56が、10ビットで表現できる値の最大値(=210−1)を越えた場合に、加算処理済みデータ56の値をその最大値にクリップするようになっている。
ビットシフト部53は、リミッタ52からのデータ57をmビット(mは正の整数)だけ右方向(下位方向)にシフトして8ビット幅のデータを生成し、出力画像データDout として出力するようになっている。
マトリクス生成部54は、クロック信号clk、水平同期信号Hsyncおよび垂直同期信号Vsyncを基に、m行×m列のディザ行列を生成し、このディザ行列を構成するマトリクス値のうちのいずれか1つを、注目画素に加算すべき値(誤差成分)として決定し、これをマトリクス値58としてマトリクス値加算部51に供給するようになっている。なお、クロック信号clkは、この画像表示装置全体の動作を支配する基準クロック信号であり、水平同期信号Hsyncおよび垂直同期信号Vsyncは、ビデオ入力部2に入力されたコンポジット信号から分離抽出されたものである。
階調変換部5は、簡易なソフトウェアによって実現可能であるが、ハードウェアによって構成してもよい。
図3は、マトリクス生成部54の構成をより詳細に表すものである。このマトリクス生成部54は、2つのエッジ検出部541,542と、2ビットカウンタ543と、2つの1ビットカウンタ544,545と、マトリクス値決定部546とを備えている。ここで、2ビットカウンタ543が本発明における「計数手段」の一具体例に対応し、マトリクス値決定部546が本発明における「第1の決定手段」の一具体例に対応する。
エッジ検出部541は、後述する図5に示したように、クロック信号clkおよび垂直同期信号Vsyncを基に垂直エッジ信号Vedgeを生成し、2ビットカウンタ543に供給するようになっている。エッジ検出部542は、後述する図4に示したように、クロック信号clkおよび水平同期信号Hsyncを基に水平エッジ信号Hedgeを生成し、1ビットカウンタ544および1ビットカウンタ545に供給するようになっている。
2ビットカウンタ543は、エッジ検出部541からの垂直エッジ信号Vedgeに同期して、2ビットのカウント、すなわち、0〜3(“00”〜“11”)までのカウント動作を繰り返し行い、そのカウント値を、垂直同期カウント信号Vsc(図5(F)参照)としてマトリクス値決定部546に供給するようになっている。なお、本明細書において、記号「“ ”」は2進数であることを示すものとする。1ビットカウンタ544は、エッジ検出部542からの水平エッジ信号Hedgeに同期して、1ビットのカウント動作を繰り返し行い、そのカウント値“0”または“1”を、水平同期カウント信号Hsc(図45(G)参照)としてマトリクス値決定部546に供給するようになっている。1ビットカウンタ545は、クロック信号clkに同期して、1ビットのカウント動作を繰り返し行い、そのカウント値“0”または“1”を、水平カウント信号Hc としてマトリクス値決定部546に供給するようになっている。1ビットカウンタ545は、水平エッジ信号Hedgeによってリセットされる。
マトリクス値決定部546は、2ビットカウンタ543、1ビットカウンタ544および1ビットカウンタ545からそれぞれ供給される垂直同期カウント信号Vsc、水平同期カウント信号Hscおよび水平カウント信号Hc を基に、マトリクス値58を決定し、これをマトリクス生成部54(図2)に供給するようになっている。その詳細は後述する。
図4および図5は、マトリクス生成部54において用いられ、または生成される各種の信号のタイミングを表すものである。特に、図4は、クロック信号clkおよび水平同期信号Hsyncに基づいて、水平エッジ信号Hedge、水平カウント信号Hc および水平同期カウント信号Hscが生成される様子を表し、図5は、クロック信号clkおよび垂直同期信号Vsyncに基づいて、垂直エッジ信号Vedgeおよび垂直同期カウント信号Vscが生成される様子を表す。
図4に示したように、水平同期信号Hsync(図4(B))は、クロック信号clk(図4(A))の1周期に相当する分だけ遅延されて水平1クロック遅延信号H1dly(図4(C))となる。この水平1クロック遅延信号H1dlyはさらに、クロック信号clkの1周期に相当する分だけ遅延されて水平2クロック遅延信号H2dly(図4(D))となる。水平エッジ信号Hedge(図4(E))は、次の(1)式に示す論理演算によって生成される。なお、「/H2dly」は「H2dly」の否定(反転論理)を表す。
Hedge=H1dly & /H2dly …(1)
Hedge=H1dly & /H2dly …(1)
これらのことから、水平同期信号Hsyncの立ち上がりエッジがクロック信号clkの立ち上がりタイミングt1,t2の間に存在していれば、クロック信号clkの立ち上がりタイミングt3の直後に水平エッジ信号Hedgeが立ち上がり、タイミングt4の直後に水平エッジ信号Hedgeが立ち下がることが分かる。言い換えると、水平1クロック遅延信号H1dlyがハイレベル“H”であり、かつ、水平2クロック遅延信号H2dlyがローレベル“L”であるのは、タイミングt3のときだけであるから、その次のクロック立ち上がりタイミングt4において水平エッジ信号Hedgeが“H”であれば、上記の(1)式の演算より、タイミングt1,t2の間に水平同期信号Hsyncの立ち上がりエッジが存在していたことがわかる。
通常、水平同期信号Hsyncの位置と水平方向における画素の時間軸上位置との相対関係は予め定まっているので、水平エッジ信号Hedgeを1ビットカウンタ545のリセット信号に用いることによって、水平ライン上の先頭画素位置(時間軸上の位置)を特定することができる。なお、水平同期信号Hsyncの位置(タイミングt1の位置)が判明するのは、水平同期信号Hsyncの位置(立ち上がりタイミングt1)から3クロック分遅延したタイミングt4の時点であるが、この遅延は特に問題にならない。一般に、水平同期信号Hsyncの位置と画素の位置との時間間隔は、水平同期信号Hsyncから水平エッジ信号Hedgeまでの時間遅れに比べて十分大きく設定されるからである。
水平エッジ信号Hedgeは、1ビットカウンタ545にリセット信号として入力される。1ビットカウンタ545は、水平エッジ信号Hedgeの立ち上がりエッジを基準としてカウント動作を開始し、水平カウント信号Hc (図4(F))として“0”または“1”を出力する。したがって、水平カウント信号Hc が“0”のときは水平ライン上で奇数番目の画素が処理対象になっており、水平カウント信号Hc が“1”のときは水平ライン上で偶数番目の画素が処理対象になっていることが分かる。この水平カウント信号Hc は、マトリクス値決定部546に入力され、後述するように、ディザ行列の行方向における成分位置を特定するのに用いられる。
水平エッジ信号Hedgeはまた、1ビットカウンタ544にも入力される。この1ビットカウンタ544は、水平エッジ信号Hedgeの“H”レベルが入力されるたびに、その立ち下がりタイミングで1ビットカウント動作を行い、“0”または“1”の水平同期カウント信号Hsc(図4(G))を出力する。したがって、水平同期カウント信号Hscが“0”のときは垂直方向で奇数番目の画素(水平ライン)が処理対象になっており、水平同期カウント信号Hscが“1”のときは垂直方向で偶数番目の画素(水平ライン)が処理対象になっていることが分かる。この水平同期カウント信号Hscは、マトリクス値決定部546に入力され、後述するように、ディザ行列の列方向における成分位置を特定するのに用いられる。
図5に示したように、垂直同期信号Vsync(図5(B))は、クロック信号clk(図5(A))の1周期に相当する分だけ遅延されて垂直1クロック遅延信号V1dly(図5(C))となる。この垂直1クロック遅延信号V1dlyはさらに、クロック信号clkの1周期に相当する分だけ遅延されて垂直2クロック遅延信号V2dly(図5(D))となる。また、垂直エッジ信号Vedge(図5(E))は、次の(2)式に示す論理演算によって生成される。なお、「/V2dly」は「V2dly」の否定(反転論理)を表す。
Vedge=V1dly & /V2dly …(2)
Vedge=V1dly & /V2dly …(2)
水平同期信号Hsync(図4)の場合と同様に、垂直同期信号Vsyncの立ち上がりエッジがクロック信号clkの立ち上がりタイミングt5,t6の間に存在していれば、クロック信号clkの立ち上がりタイミングt7の直後に垂直エッジ信号Vedgeが立ち上がり、タイミングt8の直後に垂直エッジ信号Vedgeが立ち下がることが分かる。すなわち、垂直1クロック遅延信号V1dlyがハイレベル“H”であり、かつ、垂直2クロック遅延信号V2dlyがローレベル“L”であるのは、タイミングt7のときだけであるから、その次のクロック立ち上がりタイミングt8において垂直エッジ信号Vedgeが“H”であれば、上記の(2)式の演算より、タイミングt5,t6の間に垂直同期信号Vsyncの立ち上がりエッジが存在していたことがわかる。
垂直エッジ信号Vedgeは、2ビットカウンタ543に入力される。この2ビットカウンタ543は、垂直エッジ信号Vedgeの“H”レベルが入力されるたびに、その立ち下がりタイミングで2ビットカウント動作を行い、0〜3(“00”,“01”,“10”,“11”)のいずれかの垂直同期カウント信号Vsc(図5(F))を出力する。したがって、垂直同期カウント信号Vscが“00”のときは1番目のフィールドが処理対象であり、垂直同期カウント信号Vscが“01”のときは2番目のフィールドが処理対象であり、垂直同期カウント信号Vscが“10”のときは3番目のフィールドが処理対象であり、垂直同期カウント信号Vscが“11”のときは4番目のフィールドが処理対象であることが分かる。この垂直同期カウント信号Vscは、マトリクス値決定部546に入力され、後述するように、4種類のディザ行列のうちのいずれを用いるかを特定するのに用いられる。
図6は、垂直同期カウント信号Vscの値に対応して用いられる4種類のディザ行列を表すものである。垂直同期カウント信号Vscが“00”のときはA0というディザ行列が採用され(図6(A))、垂直同期カウント信号Vscが“01”のときはA1というディザ行列が採用され(図6(B))、垂直同期カウント信号Vscが“10”のときはA2というディザ行列が採用され(図6(C))、垂直同期カウント信号Vscが“11”のときはA3というディザ行列が採用されるようになっている(図6(D))。垂直同期カウント信号Vscの値は“00”から“11”までを繰り返すので、図7に示したように、採用されるディザ行列はA0,A1,A2,A3,A0,A1,…というように循環する。
図6に示したように、ディザ行列A0〜A3のそれぞれにおいて、行方向(図中、横方向)の位置は水平カウント信号Hc によって特定され、列方向(図中、縦方向)の位置は水平同期カウント信号Hscによって特定される。例えば、ディザ行列A1の第2行第1列目の成分「1」は、Hc =“0”とHsc=“1”とによって定まる。
次に、以上のような構成の画像表示装置の動作を説明する。
まず、画像表示装置全体の動作を説明する。この画像表示装置では、ビデオ入力部2が、チューナ1で選曲され、またはVCRやDVD等から再生されたコンポジットビデオ信号を選択して、YUV信号21に変換してA/Dコンバータ3に供給する。A/Dコンバータ3は、YUV信号21を各10ビットのディジタルのYUV信号31に変換して画像処理部4に供給する。画像処理部4は、YUV信号31に対し、10ビット幅の精度で、所定の画像処理(例えば、輝度補正処理、テクスチャー補正処理、シャープネス補正処理あるいは色補正処理等)を行うと共に、マトリクス回路等によってYUV/RGB変換を行い、各10ビット幅のRGB信号41を生成して、階調変換部5に供給する。階調変換部5は、10ビット幅のRGB信号41を8ビット幅のRGB信号51に変換する階調変換処理を行い、このRGB信号51をパネルドライバ6に供給する。パネルドライバ6は、各8ビット幅のRGB信号51を基にアナログのパネル駆動信号を生成し、表示パネル7に供給する。これにより、表示パネル7では、8ビット表現(階調数256)での画像表示が行われる。
次に、図8〜図13を参照して、階調変換部5の動作を詳細に説明する。図8は階調変換部5が1つの画素に対して行う処理の流れを表すものである。図9〜図12は表示パネル7の各画素に対して加算されるべきディザ行列の成分(図2,図3のマトリクス値58)の割り当て状態を表すものである。図13は、10ビット幅の入力画像データDinに対する処理の一具体例を表すものである。
階調変換部5のマトリクス値加算部51(図2)は、RGB信号41のうちの1つ(例えばR信号)を入力画像データDinとして取り込む(ステップS101)。マトリクス値決定部546は、垂直同期カウント信号Vsc,水平同期カウント信号Hscおよび水平カウント信号Hc を基にマトリクス値58を決定する(ステップS102)。
マトリクス値58の決定は、次のようにして行う。
上記したように、ビット幅(階調数)を2ビット削減しようとする場合には、例えば図6および図7に示したような構成の4種類の2行2列のディザ行列A0〜A3を用意する。これらの行列の各成分は、画素のそれぞれに割り当てられ、各画素を表す入力画像データDinにそれぞれ加算されるべきものである。具体的には、例えば図9に示したように、第1のフィールドF0を構成する画素配列に対しては、ディザ行列A0が、順にタイルを敷き詰めるようにして割り当てられる。したがって、奇数番目の水平ラインの各画素に対しては、左から順に「0」,「2」,「0」,「2」,…という行列成分が割り当てられ、偶数番目の水平ラインの各画素に対しては、左から順に「3」,「1」,「3」,「1」,…という行列成分が割り当てられることになる。第2〜第4のフィールドF1〜F3については、ディザ行列A1〜A3がそれぞれ割り当てられる。各フィールド内におけるディザ行列の割り当て方は第1のフィールドF0の場合と同様である(図10〜図12参照)。結局、注目画素について、以下に説明する3つのパラメータ「i,j,k」を決定すれば、その画素に加算すべきマトリクス値58が一意に定まる。
パラメータ「i」は、1水平ライン上において、その注目画素が奇数番目か偶数番目かを示すパラメータであり、水平カウント信号Hc (図4(F))と同値である。そして、このパラメータ「i」はディザ行列の列番号(行方向における成分位置)に対応する。具体的には、「i=0」は奇数番目の画素であることを示し、ディザ行列の第1列に対応する一方、「i=1」は偶数番目の画素であることを示し、ディザ行列の第2列に対応する。
パラメータ「j」は、1フィールド内において、注目画素の属する水平ラインが奇数番目か偶数番目かを示すパラメータであり、水平同期カウント信号Hsc(図4(G))と同値である。このパラメータ「j」は、ディザ行列の行番号(列方向における成分位置)に対応する。具体的には、「j=0」は奇数番目の水平ラインであることを示し、ディザ行列の第1行に対応する。一方、「j=1」は偶数番目の水平ラインであることを示し、ディザ行列の第2行に対応する。
パラメータ「k」は、注目画素の属するフィールドを特定するパラメータであり、垂直同期カウント信号Vsc(図5(F))と同値である。このパラメータ「k」は、ディザ行列A0〜A3のいずれかを特定する。具体的には、「k=0」は第1フィールドであることを示し、ディザ行列A0に対応する(図6(A)、図9)。「k=1」は第2フィールドであることを示し、ディザ行列A1に対応する(図6(B)、図10)。「k=2」は第3フィールドであることを示し、ディザ行列A2に対応する(図6(C)、図11)。「k=3」は第4フィールドであることを示し、ディザ行列A3に対応する(図6(D)図12)。
マトリクス生成部54は、このようにして決定したマトリクス値58をマトリクス値加算部51に供給する。
マトリクス値加算部51は、取り込んだ入力画像データDinに、マトリクス生成部54からのマトリクス値58を加算し、リミッタ52に供給する(ステップS103)。ここでの加算は、入力画像データDinの下位2ビットに“00”、“01”、“10”,“11”のいずれかを加算することにより、後段のビットシフトにより生ずる誤差を平面的にも時間的にも拡散させることを意味する。
リミッタ52は、加算結果が210−1を越えたか否かを判定し(ステップS104)、越えない場合には(ステップS104;N)、その加算結果をそのままデータ57としてビットシフト部53に供給する。一方、加算結果が210−1を越えた場合には(ステップS104;Y)、その加算結果を、10ビット幅の入力画像データDinの最大値である210−1に置き換えるクリップ処理を行い(ステップS105)、この値をデータ57としてビットシフト部53に供給する。このクリップ処理により、マトリクス値加算部51における加算に伴うオーバーフローが回避される。
ビットシフト部53は、入力されたデータ57を右へ2ビットシフトする(ステップS106)。この処理は、10ビットのうちの下位2ビットを切り捨てて8ビット幅のデータに変換することを意味する。2ビットシフトにより得られた8ビットデータは、出力画像データDout (RGB信号のうちの例えばR信号)として出力され(ステップS107)、パネルドライバ6に供給される。
ここで、図6を参照して、本実施の形態で採用しているディザ行列A0〜A3の特徴について説明する。
これらの行列は、比較的大きな誤差成分である「2」および「3」が同じ行や同じ列に存在することのないように構成されている。すなわち、誤差の大きい成分が縦方向および横方向に集中することのないように配慮がなされている。このことは、階調変換後の画像を見たときに縦線および横線のノイズが目立たなくなるように作用する。
また、ディザ行列A0〜A3における特定の位置の成分(i,j)に着目すると(但し、i=0,1、j=0,1)、成分の値が行列間で互いに異なっている。例えば、(1,1)では、A0からA3まで順に「0」,「2」,「1」,「3」というように「0」から「3」までの値が1種類ずつ入っている。他の成分についても同様である。このため、これらのディザ行列A0〜A3をF0〜F3に対応付けて割り当てた場合に、時間軸方向において同じ画素位置に大きい誤差成分が集中しにくい。その結果、同じ画素位置における時間軸方向のノイズが目立ちにくくなる。
次に、図13を参照して、入力画像データDinに対する具体的な処理例について説明する。ここでは、ある画素についての入力画像データDinが、例えば“0110100110”(=422)であった場合を想定する。
マトリクス生成部54から出力されたマトリクス値58が「0」であった場合には、図13(A)に示したように、加算値が“00”なので、加算結果に変化はなく、当然に、2ビットシフト後のデータの下位2ビットの位置に、元のデータの下位から3,4ビット目がそのまま移動する結果、出力画像データDout は“01101001”(=105)となる。
マトリクス値58が「1」であった場合には、図13(B)に示したように、加算値が“01”なので、加算結果は“0110100111”(=423)に変化するが、2ビットシフトによって下位2ビットが切り捨てられるので、シフト後のデータの下位2ビットの位置には、元のデータの下位から3,4ビット目がそのまま移動し、結局、出力画像データDout は“01101001”(=105)となり、マトリクス値58が「0」の場合と同じ結果となる。すなわち、加算を行わずにビットシフトだけを行った場合と同じ結果となる。
マトリクス値58が「2」であった場合には、図13(C)に示したように、加算値が“10”なので、加算結果は“0110101000”(=424)に変化する。この場合、下位から4ビット目に桁上がりが発生している。このため、その後の2ビットシフトによって元のデータの下位2ビットは切り捨てられるものの、シフト後のデータの下位から2ビット目の位置には、元のデータの下位から4ビット目の(桁上がりした)値が移動し、結局、出力画像データDout は“01101010”(=106)となり、マトリクス値58が「0」の場合とは異なる結果となる。
マトリクス値58が「3」であった場合には、図13(D)に示したように、加算値が“11”なので、加算結果は“0110101001”(=425)に変化する。この場合、下位から4ビット目に桁上がりが発生している。このため、その後の2ビットシフトによって元のデータの下位2ビットは切り捨てられるものの、シフト後のデータの下位から2ビット目の位置には、元のデータの下位から4ビット目の桁上がりした値が移動し、結局、出力画像データDout は“01101010”(=106)となり、マトリクス値58が「2」の場合と同じ結果となる。
なお、マトリクス値58の加算によって桁上がりが生ずるか否かは、入力画像データDinの値に依存する。より具体的には、マトリクス値58の値「0」〜「3」のいずれかを加算したときに桁上がりが発生するか否かということは、入力画像データDinの値の如何に依存する。また、上記の例では、桁上がりしない場合と桁上がりした場合とを比べると、出力画像データDout の変化量はわずかに「1」にとどまっているが、それ以上の変化が生ずる場合もある。例えば、入力画像データDinが上記の例とは異なる“0110101111”(=431)であり、マトリクス値58が「3」(=“11”)であったとすると、加算結果は“0110110010”(=434)となり、ビットシフト後の出力画像データDout は“01101100”(=108)となるので、変化量は「3」となる。
以上のように、本実施の形態によれば、注目画素に対応する位置の成分値が行列間で互いに異なるような4つのディザ行列を用意し、各ディザ行列をフィールドごとに切り換えて適用するようにしたので、時間軸方向において誤差をランダムに拡散させることができ、同じ画素位置における時間軸方向のノイズが目立ちにくくなる。また、ディザ行列内において成分同士が互いに異なる値をもつようにしたので、画素配列方向においても誤差をランダムに拡散することができる。さらに、1つのディザ行列に着目した場合、行列成分のうちの誤差の大きいものが縦方向および横方向に集中することのないようにディザ行列を構成したので、階調変換後の画像における縦線および横線のノイズが目立ちにくくなる。すなわち、階調変換処理に際して、動画像の2次元方向の誤差拡散のみならず、時間軸方向においてもランダマイズされた誤差拡散を行うことから、極めて高い誤差拡散能力を発揮することができ、画素配列方向のみならず時間軸方向における際立った周期性をなくすことが可能である。その結果、階調変換後の画質劣化を効果的に抑えることができる。
さらに、画素ごとに量子化誤差を算出するための演算と誤差拡散処理とを行う従来の手法とは異なり、本実施の形態の画像処理装置では、加算という単純な演算とビットシフトという簡易な処理とによって、ディザ処理を伴う階調変換処理を容易に実現することができる。このため、ハードウェア(回路)の規模が小さくなり、あるいはソフトウェアの構成がより簡易になる。
このように、本実施の形態によれば、動画像の画質劣化を抑えつつ、簡易な構成によって階調変換処理を実現することが可能である。
なお、本実施の形態では、フィールド間でランダムになるようにディザ行列を発生させるようにしたが、2フィールドからなるフレーム間でランダムになるように発生させるようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態の画像表示装置は、図1に示した階調変換部5のマトリクス生成部54(図3)に代えて、図14に示したような構成のマトリクス生成部154を備えたものである。図14において、図3に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図14に示したように、マトリクス生成部154は、上記第1の実施の形態(図3)のマトリクス生成部54が備えるエッジ検出部541および2ビットカウンタ543に代えてリニアフィードバックシフトレジスタ(以下、LFSRという。)547を備えると共に、図3のマトリクス値決定部546に代えてマトリクス値決定部548を備えている。LFSR547は、例えば図15に示したように、複数段のフリップフロップのうち最終段の出力を初段のフリップフロップの入力端と排他的論理和XORの入力端にフィードバックするようにしたものであり、M系列の疑似ランダム発生回路として機能する。ここで、マトリクス値決定部548が本発明における「第2の決定手段」の一具体例に対応し、LFSR547が本発明における「擬似乱数発生手段」の一具体例に対応する。
ここで、M系列とは、所定の段数のシフトレジスタとフィードバック回路とによって生成される符号系列のうち、出現周期が最長になるような系列をいう。シフトレジスタの段数をnとすると、周期Tは次の(3)式で与えられる。
T=2n −1 …(3)
T=2n −1 …(3)
マトリクス値決定部548は、LFSR547、1ビットカウンタ544および1ビットカウンタ545からそれぞれ供給される乱数Q0,Q1、垂直同期カウント信号Vsc、水平同期カウント信号Hscおよび水平カウント信号Hc を基に、マトリクス値58を決定し、これをマトリクス生成部154(図2)に供給するようになっている。その他の構成は、マトリクス生成部54と同様なので、説明を省略する。
図15は、4段のシフトレジスタを用いて構成したLFSR547の一例を表すものである。このLFSR547は、4つのシフトレジスタFF0〜FF3と、排他的論理和回路XORとを備えている。排他的論理和回路XORは、初段のシフトレジスタFF0の出力端Qと第2段のシフトレジスタFF1の入力端Dとの間に設けられている。排他的論理和回路XORの一方の入力端は、シフトレジスタFF0の出力端Qに接続されている。シフトレジスタFF1の出力端Qは、第3段のシフトレジスタFF2の入力端Dに接続され、シフトレジスタFF2の出力端Qは、第4段(最終段)のシフトレジスタFF3の入力端Dに接続されている。シフトレジスタFF3の出力端Qは、初段のシフトレジスタFF0の入力端Dにフィードバック接続されると共に、排他的論理和回路XORの他方の入力端にフィードバック接続されている。
シフトレジスタFF0〜FF3の各クロック入力端には、それぞれ、垂直同期信号Vsyncがクロックとして並列に入力されるようになっている。この垂直同期信号Vsyncの立下りに同期して、シフトレジスタFF0〜FF3の各出力端Qから、図16に示したような組み合わせの乱数Q0,Q1,Q2,Q3が出力されるようになっている。但し、上記したように、これらの乱数のうちのQ0,Q1の2つだけがマトリクス値決定部548に供給されて、マトリクス値58の決定に供せられるようになっている。
図16は、シフトレジスタFF0〜FF3から出力される乱数Q0〜Q3の組み合わせを表すものである。LFSR547のシフトレジスタ段数nは4であるので、同一の組み合わせの出現周期TはT=24 −1=15である。ここで、2つの乱数の組( Q0,Q1)に着目すると、1周期の中で、( 0, 1)、( 1, 0)、( 1, 1)がそれぞれ4回、( 0, 0)が3回ランダムに出現していることがわかる。ここで、図7の場合と同様に、( Q0,Q1)の4つの組み合わせをディザ行列A0〜A3にそれぞれ対応させる。具体的には、( Q0,Q1)が( 0, 0)のときはA0、( 0, 1)のときはA1、( 1, 0)のときはA2、( 1, 1)のときはA3に対応させる。この結果、図17に示したように、2つの乱数( Q0,Q1)の15種類の組み合わせパターンに応じて、ディザ行列A0〜A3が割り当てられることになる。
次に、以上のような構成の画像表示装置の動作を説明する。但し、マトリクス生成部154以外の動作は上記第1の実施の形態の場合と同様なので、その説明を適宜省略する。
このマトリクス生成部154では、LFSR547が、垂直同期信号Vsyncの立ち下がりのタイミングで、図17に示した組み合わせの乱数Q0,Q1を生成し、マトリクス値決定部548に供給する。マトリクス値決定部548(図14)は、4つのパラメータ(i,j,Q0,Q1) によって、ディザ行列A0〜A3のうちのいずれの行列の、いずれの成分を出力するかを決定する。ここに、i=0〜1、j=0〜3,Q0=0〜1,Q1=0〜1である。その決定の仕方は、図6の場合と同様である。すなわち、垂直同期カウント信号Vscの2つのビットを乱数Q0,Q1で置き換えれば、図6がそのまま適用される。マトリクス値決定部548は、このようにして決定したマトリクス値58をマトリクス値加算部51(図2)に供給する。これ以降の動作は、上記第1の実施の形態の場合と同様である。
このように、本実施の形態によれば、M系列の疑似ランダム発生回路として機能するリニアフィードバックシフトレジスタを用いて乱数Q0〜Q3を発生させ、これらの乱数の一部Q0,Q1の組み合わせをディザ行列A0〜A3に対応付けてディザ行列の順番を決めるようにしたので、ディザ行列A0〜A3の繰り返し周期を、上記第1の実施の形態の場合の「4」よりも長い「15」とすることができる。このため、階調変換の際の時間軸方向のランダマイズ効果がより一層高まる。すなわち、時間方向の誤差拡散性能を上げることができるので、階調変換後の動画像の画質劣化が、第1の実施の形態の場合よりもさらに少なくなる。
なお、本実施の形態では、LFSR547を構成するシフトレジスタの段数nを4として説明したが、この限りではなく、より少ない段数、または、より多い段数にしてもよい。但し、周期Tを大きくして時間軸方向のランダマイズ効果をさらに高めるためには、回路規模が過度に大きくならない範囲で、段数nをできるだけ多くする方が好ましい。また、上記の(3)式により、周期Tは必ず奇数になるので、乱数Q0,Q1の4つの組み合わせ(0,0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)の各発生頻度は同じにならないが、段数nを増やすことにより、発生頻度の差を少なくすることができ、ランダマイズの際の偏りを少なくすることができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、図2に示したような構成の階調変換部5を1つのモジュールとして扱い、このようなモジュールを2段直列に接続するようにしたものである。すなわち、本実施の形態では、図1における階調変換部5に代えて、第1階調変換部5Aと第2階調変換部5Bとを設ける。
第1階調変換部5Aは、図1における階調変換部5とまったく同じものである。第2階調変換部5Bは、8ビットの中間信号Dmid を6ビットの出力画像データDout に変換するためのものであり、マトリクス値加算部51B、リミッタ52B、ビットシフト部53Bおよびマトリクス生成部54Bを備える。
第2階調変換部5Bを構成する各要素は、それぞれ、階調変換部5におけるマトリクス値加算部51、リミッタ52、ビットシフト部53およびマトリクス生成部54に相当する機能を有する。但し、マトリクス値加算部51B、リミッタ52Bおよびビットシフト部53Bは、8ビット/6ビット変換に適合したものである点で、マトリクス値加算部51A、リミッタ52A、ビットシフト部53Aとは異なる。一方、マトリクス生成部54Bは、マトリクス生成部54Aと同一構成である。
本実施の形態によれば、第1階調変換部5Aおよび第2階調変換部5Bのそれぞれにおいてビット幅が2ビットずつ削減される結果、全体として4ビットのビット幅削減が可能である。さらに、このような階調変換モジュールを3段以上直列に設けることにより、より多くのビット幅削減が可能である。すなわち、簡易な回路で、多くの階調を落とすことができる。より一般化すると、M段のモジュールを用いることにより、2×Mビットの削減が可能である。このように2ビット削減モジュールをM段設けて2×Mビットの削減を行うようにした場合には、1つのモジュールだけで2×Mビットの削減を行う場合に比べて、階調変換に伴う誤差の発生をより少なくすることができる。一度に大きなビット幅削減を行うことは、大きな量子化ステップでの量子化を行うことを意味し、量子化誤差が大きくなりやすいからである。
なお、本実施の形態では、階調変換部5A,5Bにおけるマトリクス生成部54A,54Bが図3に示したものであるとして説明したが、これに代えて図14のような構成のマトリクス生成部154を用いるようにしてもよい。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記各実施の形態では、ディザ行列A0〜A3の成分配列を図6に示したように設定したが、本発明はこれに限られず、それ以外の成分配列でもよい。また、ディザ行列の成分の値についても、各実施の形態で例示した「0」〜「3」には限定されず、それ以外の値をとるようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、ビット幅を10ビットから8ビットに削減する処理を行う場合を例示したが、一般に、N1ビットからN2ビット(N1>N2:N1,N2は正の整数)へのビット幅変換を行う場合についても同様に適用可能である。
また、上記各実施の形態では、削減するビット幅「2」に合わせて、ディザ行列の行および列の数をいずれも「2」としたが、本発明はこれに限られず、例えば、2行3列、3行2列、3行3列等のように、他のサイズのディザ行列を用いるようにしてもよい。
より一般化して説明すると、上記実施の形態は、m=N1−N2としたときにm×mのディザ行列を用いるケースに該当するが、m1×m2のディザ行列を用いるようにしてもよい。但し、m1≠m,m2≠m(m1,m2は正の整数)である。
より一般化して説明すると、上記実施の形態は、m=N1−N2としたときにm×mのディザ行列を用いるケースに該当するが、m1×m2のディザ行列を用いるようにしてもよい。但し、m1≠m,m2≠m(m1,m2は正の整数)である。
但し、行列成分の値に関して言えば、削減するビット幅(シフトするビット数)と同じビット幅で表される値にするのが好ましい。例えば、本実施の形態のように、削減するビット幅が「2」の場合には、行列成分を2ビットで表現される値(“00”〜“11”=0〜3)にするのが好ましいし、また、例えば、削減するビット幅が「3」の場合には、行列成分を3ビットで表現される値(“000”〜“111”=0〜7)にするのが好ましい。そうすることで、最も自然な誤差拡散が可能になるからである。また、上記各実施の形態では、入力画像データにマトリクス値を加算するようにしたが、減算するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、1つのフィールドに対して1種類のディザ行列のみを適用するものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、1つのフィールドに複数種類のディザ行列を適用するようにしてもよい。この場合、1フィールド内の画素配列に対して異なる種類のディザ行列を割り付けるためには、様々なやり方が考えられる。例えば、複数種類のディザ行列を1種類ずつフィールドの端から横方向(水平方向)および縦方向(垂直方向)に順次敷き詰めていくことにより、隣接する行列同士が互いに異なるものとなるようにする、という方法が考えられる。あるいは、同種類の行列を、2つずつまたはそれ以上の数ずつ、順次敷き詰めていく、という方法も考えられる。
また、上記各実施の形態では、画像処理装置としての階調変換部5(図2)がテレビジョン受像機に適用(搭載)される場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像表示装置に適用されることも考えられる。例えば、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置における表示装置にも適用可能である。さらには、画像表示装置だけにはとどまらず、例えばVCRやDVD等の記録媒体再生装置に画像処理装置(階調変換部5(図2))を搭載するようにしてもよい。あるいは、単独の装置として階調変換部5(図2))を構成するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、動画信号に対して処理を行う場合について説明したが、より一般的に、第1のビット数の信号の集合体として一定周期で繰り返し入力される第1の信号群に対して信号処理を行うことにより、第1のビット数よりも少ない第2のビット数の信号の集合体としての第2の信号群を得ることを目的とする信号処理装置にも本発明の思想を適用することは可能である。例えば、時々刻々変化するような、例えばスペクトル分布や度数分布を表す1次元的な強度信号や度数信号等にも適用可能である。これは、例えば、ビット数を少なく変換してデータ量を削減してから通信回線で送る場合等に有効と考えられる。
なお、上記各実施の形態では、適用対象の画像が動画である場合について説明したが、各画素ごとの画像データに対してディザ行列成分の加算処理とビットシフト処理という2つの処理を行うことにより階調変換を行う、という考え方は、動画のみならず静止画にも適用可能である。この場合には画像データが時間軸方向に変化することはないので、ディザ行列は時間軸方向において一定でよく、ディザ行列A0〜A3のうちのいずれか1つを用い、例えば図9に示したようなやり方でディザ行列の割り当てを行うようにすればよい。あるいは、画素配列方向(2次元方向)において互いに異なるディザ行列を割り当てるようにしてもよい。
1 …チューナ、2…ビデオ入力部、3…A/Dコンバータ、4…画像処理部、5…階調変換部、6…D/Aコンバータ、7…表示パネル、51,51A,51B…マトリクス値加算部、52,52A,52B…リミッタ、53,53A,53B…ビットシフト部、54,54A,54B,154…マトリクス生成部、58…マトリクス値、541,542…エッジ検出部、543…2ビットカウンタ、544,545…1ビットカウンタ、546…マトリクス値決定部、547…リニアフィードバックレジスタ(LFSR)、548マトリクス値決定部、A0〜A3ディザ行列、Din…入力画像データ、Dout …出力画像データ、clk…クロック信号、Hsync…水平同期信号、Vsync…垂直同期信号、Hc …水平カウント信号、Hsc…水平同期カウント信号、Vsc…垂直同期カウント信号、Hedge…水平エッジ信号、Vedge…垂直エッジ信号、H1dly…水平1クロック遅延信号、H2dly…水平2クロック遅延信号、V1dly…垂直1クロック遅延信号、V2dly…垂直2クロック遅延信号、Q0,Q1…乱数
Claims (15)
- 動画像の構成単位としての画素を表現する第1のビット数の画像信号を第1のビット数よりも少ない第2のビット数の画像信号に変換する画像階調変換を行う画像処理装置であって、
前記第1のビット数の画像信号の各々について、時間軸方向および画素配列方向のうちの少なくとも時間軸方向において値がランダムに変化する誤差成分を生成する誤差生成手段と、
前記誤差生成手段により生成された誤差成分を用い、前記第1のビット数の画像信号の各々に対して第1の演算処理を施す第1の演算手段と、
前記第1の演算手段による演算結果に対して第2の演算処理を施すことにより、前記第2のビット数の画像信号を得る第2の演算手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 動画像を構成する各フレームが、時間軸に沿って交互に配置される2枚のフィールドからなる場合において、
前記誤差生成手段は、各画素について、フィールド間でランダムに変化するように前記誤差成分を生成し、
前記第1の演算手段は、前記第1のビット数の画像信号の各々に対し、フィールドごとに前記第1の演算処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記誤差生成手段は、フィールド間で互いに対応する位置の行列要素が互いに異なる値をもつような複数種類のディザ行列を生成すると共に、いずれかのディザ行列の行列要素を前記誤差成分とみなしてフィールド内の各画素に割り当てる
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記ディザ行列内の各行列要素が互いに異なる値を有することにより、前記画素配列方向においても前記誤差成分の値がランダムに変化する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記第1のビット数と第2のビット数との差をmとしたとき、前記ディザ行列はm×mの行列である
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 第2の演算処理は下位方向へのmビットシフト処理である
ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。 - mは2である
ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。 - 前記誤差生成手段は、
フィールド間に設けられた垂直同期信号を計数する計数手段と、
前記計数手段による計数結果に基づいて、前記複数種類の行列のうちのいずれかを決定する第1の決定手段と
を含むことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記誤差生成手段は、
擬似乱数を発生する擬似乱数発生手段と、
前記擬似乱数発生手段で発生した擬似乱数に基づいて、前記複数種類の行列のうちのいずれかを決定する第2の決定手段と
を含むことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記擬似乱数発生手段は、リニアフィードバックレジスタを用いて構成されている
ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。 - 前記第1の演算処理は加算または減算である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記誤差生成手段、前記第1の演算手段および前記第2の演算手段を含む組を複数段直列に備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 動画像の構成単位としての画素を表現する第1のビット数の画像信号を第1のビット数よりも少ない第2のビット数の画像信号に変換する画像階調変換機能を有する画像表示装置であって、
前記第1のビット数の画像信号の各々について、時間軸方向および画素配列方向のうちの少なくとも時間軸方向において値がランダムに変化する誤差成分を生成する誤差生成手段と、
前記誤差生成手段により生成された誤差成分を用い、前記第1のビット数の画像信号の各々に対して第1の演算処理を施す第1の演算手段と、
前記第1の演算手段による演算結果に対して第2の演算処理を施すことにより、前記第2のビット数の画像信号を得る第2の演算手段と、
前記第2の演算手段により得られた前記第2のビット数の画像信号に基づいて画像表示を行う表示手段と
を備えたことを特徴とする画像表示装置。 - 動画像の構成単位としての画素を表現する第1のビット数の画像信号を第1のビット数よりも少ない第2のビット数の画像信号に変換する画像階調変換を行う画像処理方法であって、
前記第1のビット数の画像信号の各々について、時間軸方向および画素配列方向のうちの少なくとも時間軸方向において値がランダムに変化する誤差成分を生成する第1のステップと、
前記誤差生成手段により生成された誤差成分を用い、前記第1のビット数の画像信号の各々に対して第1の演算処理を施す第2のステップと、
前記第1の演算手段による演算結果に対して第2の演算処理を施すことにより、前記第2のビット数の画像信号を得る第3のステップと
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 第1のビット数の信号の集合体として一定周期で繰り返し入力される第1の信号群に対して信号処理を行うことにより、前記第1のビット数よりも少ない第2のビット数の信号の集合体としての第2の信号群を得る装置であって、
前記第1の信号群における前記第1のビット数の信号の各々について、時間軸方向においてランダムに変化する誤差成分を生成する誤差生成手段と、
前記誤差生成手段により生成された誤差成分を用い、前記第1の信号群における第1のビット数の信号の各々に対して第1の演算処理を施す第1の演算手段と、
前記第1の演算手段による演算結果に対して第2の演算処理を施すことにより、前記第2のビット数の信号を得る第2の演算手段と
を備えたことを特徴とする信号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003280957A JP2005051483A (ja) | 2003-07-28 | 2003-07-28 | 画像処理装置、画像処理方法、画像表示装置および信号処理装置 |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2008172547A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-24 | Seiko Epson Corp | 画像表示装置、印刷装置および画像表示方法 |
JP2012191642A (ja) * | 2006-03-30 | 2012-10-04 | Toshiba Corp | 画像復号化装置及び方法 |
-
2003
- 2003-07-28 JP JP2003280957A patent/JP2005051483A/ja active Pending
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