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JP2005050733A - リレー駆動回路 - Google Patents

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JP2005050733A JP2003282896A JP2003282896A JP2005050733A JP 2005050733 A JP2005050733 A JP 2005050733A JP 2003282896 A JP2003282896 A JP 2003282896A JP 2003282896 A JP2003282896 A JP 2003282896A JP 2005050733 A JP2005050733 A JP 2005050733A
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Yoshio Kondo
良雄 近藤
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Denso Electronics Corp
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Denso Corp
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Abstract

【課題】 リレー接点のONを維持しているにも関わらず、リレー接点がOFFしてしまうような場合を検出でき、かつ、部品点数の削減を図れるようにする。
【解決手段】 リレー駆動信号を受けてリレー2に備えられるコイル2aに対して第1の電圧Vaを印加することでリレー2に備えられるリレー接点2bをONさせたのち、コイル2aへの印加電圧を第2の電圧Vbとすることで、リレー接点2bのONを維持するように制御する制御回路10を備えたリレー駆動回路において、コイル2aに対して電流を流す経路中に配置された電流検出回路17を備え、この電流検出回路17によって電流検出回路17によりコイル2aに流れるコイル電流の変動を検出することでリレー接点2bがOFFになったことを検出し、電流検出回路17にてリレー接点2bがOFFになったことが検出されると、制御回路10からコイル2aに対して第1の電圧Vaを印加させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コイルおよびリレー接点を有するリレー(電磁継電器)を駆動するリレー駆動回路に関するものである。
従来、リレー駆動回路では、コイルに対して所望の電圧を印加することでリレー接点をONさせ、その後は、リレー接点をONのまま保持させるためにコイル通電が続けられる。このとき、リレー接点をONさせる際にはある程度大きな電圧印加が必要になるが、その後も大きな電圧印加を続けるとコイルでの発熱によりリレーが高温化してしまう。このため、リレー接点をONさせる時にコイルに印加する第1の電圧Vaを高く設定しておき、その後はリレー接点をONのまま維持できる程度の電圧として、第1の電圧Vaよりも低い第2の電圧Vbをコイルに印加するようにしている。
しかしながら、振動等によってリレー接点がOFFしてしまうことがある。特に、リレーが車両などの振動するような場所に適用される場合には、このような問題が発生し得る。このため、コイルへの通電を行っているにも関わらずリレー接点がOFFしまうような状態を検出する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような装置の概略図を図5に示す。この図に示されるリレー駆動回路では、リレー駆動回路J1を駆動するためのON信号が入力端子J1aから入力されると、タイマ回路J2からリレー接点J9が完全にONする程度と考えられる所定時間t1の期間ハイレベルが出力され、OR回路J3を介してVa電圧発生回路J4にハイレベル出力が伝えられる。これにより、Va電圧発生回路J4から第1の電圧Vaが出力され、OR回路J5および出力回路J6を介して第1の電圧VaがリレーJ7に備えられたコイルJ8に印加される。従って、第1の電圧Vaに基づいてコイルJ8が発生させる磁束によりリレー接点J9が吸引され、ONされる。
また、所定時間t1を経過すると、タイマ回路J2からの出力がローレベルとなり、Va電圧発生回路J4から第1の電圧Vaは出力されなくなるが、アンド回路J10の出力がハイレベルとなるため、Vb電圧発生回路J11から第2の電圧Vbが出力される。これにより、OR回路J5および出力回路J6を介して第2の電圧VbがコイルJ8に印加される。従って、第2の電圧Vbに基づいてコイルJ8が発生させる磁束によりリレー接点J9が吸引され、ON状態が維持される。
そして、リレー接点J9がON状態となっている際に振動等によってリレー接点J9がOFFになると、リレー接点J9と負荷J12との間の電位が変動することから、その変動がワイヤーハーネスJ13および増幅器J14を介してタイマ回路J15に入力される。これにより、タイマ回路J15から変動検出後、所定時間t2経過後に再度所定時間t1の期間ハイレベルが出力される。従って、AND回路J16およびOR回路J3を介して再びVa電圧発生回路J4にハイレベル出力が伝えられ、Va電圧発生回路J4から第1の電圧Vaが出力されて、再びリレー接点J9がONされる。
このようにして、コイルJ8への通電を行っているにも関わらずリレー接点J9がOFFしてしまうような状態を検出し、その場合には、再びリレー接点J9をONさせるようにしている。
特開昭63−62052号公報
しかしながら、上記特許文献1に示されるようなリレー接点J9と負荷J12との間の接続点の電位の変動に基づいてリレー接点J9のOFFを検出するものにおいては、この接続点と増幅器J14との間をワイヤーハーネスJ13で接続する必要がある。このため、ワイヤーハーネスJ13の分、部品点数が増加してしまう。このため、リレー駆動回路によって複数の負荷J12を駆動するような場合、主要なものについてのみワイヤーハーネスJ13を使用して上記問題を解決しているに留まっている。
また、負荷J12がモータなどである場合、リレー接点J9がOFFしてしまった後にも惰性による回転が生じるため、それによる電圧が発生し、増幅器J13の出力ではリレー接点J9のOFFを的確に検出できないという問題もある。
本発明は上記点に鑑みて、リレー接点のONを維持しているにも関わらず、リレー接点がOFFしてしまうような場合を検出でき、かつ、部品点数の削減を図ることができるリレー駆動回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、リレー駆動信号を受けてリレー(2)に備えられるコイル(2a)に対して第1の電圧(Va)を印加することでリレー(2)に備えられるリレー接点(2b)をONさせたのち、コイル(2a)への印加電圧を第2の電圧(Vb)とすることで、リレー接点(2b)のONを維持するように制御する制御回路(10)を備えたリレー駆動回路において、コイル(2a)に対して電流を流す経路中に配置された電流検出回路(17)を備え、この電流検出回路(17)によってコイル(2a)に流れるコイル電流の変動を検出することでリレー接点(2b)がOFFになったことを検出し、電流検出回路(17)にてリレー接点(2b)がOFFになったことが検出されると、制御回路(10)からコイル(2a)に対して第1の電圧(Va)を印加させるようになっていることを特徴としている。
このように、本発明のリレー駆動回路では、コイル(2a)に流されるコイル電流に基づいてリレー接点(2b)のOFFを検出するようにしている。このため、従来のリレー駆動回路のように、ワイヤーハーネスを別途設けなくてもリレー接点(2b)のOFFを検出することが可能となる。これにより、リレー接点(2b)のONを維持しているにも関わらず、リレー接点(2b)がOFFしてしまうような場合を検出でき、かつ、部品点数の削減を図ることができるリレー駆動回路を提供することができる。
例えば、請求項2に示されるように、電流検出回路(17)は、コイル電流の変動が所定のしきい値を超えている場合に、リレー接点(2b)がOFFになったことを示す信号を制御回路(10)に出力することができる。
請求項3に記載の発明では、制御回路(10)には、電流検出回路(17)からの出力信号に基づいて、所定期間(t2)が経過したときに第1の電圧を発生させるための出力信号を出力するタイマ回路(18)を備えており、制御回路(10)は、タイマ回路(18)からの出力信号を受けて、コイル(2a)に対して第1の電圧(Va)を印加させるようになっていることを特徴としている。
これにより、アーク電流が十分に収まった後に、第1の電圧(Va)をコイル(2a)に印加し、リレー接点(2b)を再びONさせることが可能となる。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のリレー駆動回路を複数備えるリレーモジュールに適用したことを特徴としている。このように、リレー駆動回路を複数備えるリレーモジュールに対して、本発明を適用すれば、リレーモジュールに備えられる各リレー駆動回路のワイヤーハーネスをなくすことが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態を適用したリレー駆動装置の回路構成を図1に示す。以下、図1に基づき本発明の第1実施形態におけるリレー駆動回路1の構成について説明する。
図1に示されるリレー駆動回路1は、リレー2に備えられるコイル2aの一端に接続されるものであり、リレー2に備えられるリレー接点2bのON、OFFを制御することにより、例えば12Vを発生させる所定電源VBからの負荷3への電源供給を制御するものである。
リレー駆動回路1は、第1タイマ回路11、OR回路12、AND回路13、Va電圧発生回路14、Vb電圧発生回路15、出力回路16、電流検出回路17、第2タイマ回路18、AND回路19およびAND回路20を備えた構成となっている。これらのうち、第1タイマ回路11、OR回路12、AND回路13、第2タイマ回路18、AND回路19およびAND回路20が制御回路10に相当するものであり、この制御回路10により電流検出回路17からの出力に応じてVa電圧発生回路14およびVb電圧発生回路15への出力の調整を行うようになっている。
リレー駆動回路1の入力端子1aには外部からのリレー駆動信号が入力されるようになっている。
第1タイマ回路11は、入力端子1aに入力されるリレー駆動信号を受けとり、リレー駆動信号の立ち上がりを検出し、リレー駆動信号の立ち上がりから所定期間t1の期間ハイレベルを出力する。
OR回路12は、第1タイマ回路11およびAND回路19の出力を受けて、これら各回路11、19のいずれかがハイレベルであれば、ハイレベルを出力する。
AND回路13は、OR回路12および入力端子1aに入力されるリレー駆動信号に基づいて信号を出力するものである。OR回路12の出力を受けとる入力端子側は反転入力となっているため、OR回路12の出力がローレベル、リレー駆動信号がハイレベルとなっているときにAND回路13からハイレベルが出力される。
Va電圧発生回路14は、OR回路12からの出力を受けて出力回路16に第1の電圧Va(例えば、12V)を出力させるための信号を発生するものである。具体的には、Va電圧発生回路14は、OR回路12からハイレベルが出力された場合に、出力回路16に第1の電圧Vaを出力させるための信号を発生するようになっている。
Vb電圧発生回路は、AND回路13からの出力に基づいて出力回路16に第1の電圧Vaよりも低い第2の電圧Vb(例えば、6V)を出力させるための信号を発生するものである。具体的には、Vb電圧発生回路15は、AND回路13からハイレベルが出力された場合に、出力回路16に第2の電圧Vbを出力させるための信号を発生するようになっている。
出力回路16は、Va電圧発生回路14およびVb電圧発生回路15からの出力に基づく出力電圧を発生させるものである。出力回路16とコイル2aとはリレー駆動回路1の出力端子1bを介して接続され、出力回路16にて出力端子1bからの出力電圧を調整することで、コイル2aへの印加電圧が調整されるようになっている。この出力回路16は所定電源VBからの電源供給を受け、例えば、Va電圧発生回路14やVb電圧発生回路15からの信号に基づいてコイル2aに通ずる電流経路を変更することで、所定電源VBからコイル2aに至るまでの電圧ドロップを調整し、コイル2aへの印加電圧を調整するようになっている。
具体的には、出力回路16は、出力端子1bの電圧を出力回路16に入力された電圧のうちもっとも高い電圧に固定し、その電圧をリレー2に印加する。すなわち、Va電圧発生回路14から第1の電圧Vaを発生させるための信号が出力されている場合には、出力回路16にて出力端子1bの電圧が第1の電圧Vaに固定され、リレー2のコイル2aに第1の電圧Vaが印加される。また、Va電圧発生回路14から第1の電圧Vaを発生させるための信号が出力されておらず、かつ、Vb電圧発生回路15から第2の電圧Vbを発生させるための信号が出力されている場合には、出力回路16にて出力端子1bの電圧が第2の電圧Vbに固定され、リレー2のコイル2aに第2の電圧Vbが印加される。そして、Va電圧発生回路14からもVb電圧発生回路15からも第1又は第2の電圧Va、Vbを発生させるための信号が出力されていない場合には、出力回路16にて出力端子1bの電圧がゼロに固定され、リレー2のコイル2aに対して電圧が印加されないようにされる。
電流検出回路17は、所定電源VBと出力回路16との間、具体的には、コイル2aに流されるコイル電流経路内に配置されている。この電流検出回路17は、コイル電流の変化を検出するものである。この電流検出回路17によるコイル電流の変化検出に基づき、リレー2のリレー接点2bがOFFしてしまったことを検出している。電流検出回路17は、コイル電流が変化すると、それに応じた出力を発生させるようになっている。具体的には、ノイズによる微小なコイル電流の変動を考慮し、コイル電流の変化量が所定のしきい値を超えると、電流検出回路17からハイレベルが出力されるようになっている。
AND回路20は、電流検出回路17および第1タイマ回路11の出力を受けとり、電流検出回路17がハイレベル、第1タイマ回路11がローレベルであればハイレベルを出力するようになっている。
第2タイマ回路18は、AND回路20からの出力信号を受け取り、所定時間t1の期間ハイレベルを出力するものである。具体的には、AND回路20からハイレベルが出力されると、第2タイマ回路18にてハイレベルとなる際の立ち上がりが検出され、その立ち上がりから所定時間t2経過後に所定時間t1の期間ハイレベルが出力されるようになっている。なお、ここでいう所定時間t2とはコイル電流が変化した後に発生し得るアーク電流を考慮したものであり、所定時間t2経過後にはアーク電流が十分に収まるため、その後に再度リレー接点2aをONさせるための信号を出力するようにしている。
AND回路19は、入力端子1aから入力されるリレー駆動信号および第2タイマ回路18の出力に基づいて信号を発生させるものであり、リレー駆動信号と第2タイマ回路18の出力がともにハイレベルである場合にハイレベルを出力するようになっている。
以上のように構成されるリレー駆動回路1の作動について、図2に示すタイムチャートに基づいて説明する。
まず、図2中の時点Taに示されるように、入力端子1aを通じてリレー駆動信号が入力されると、第1タイマ回路11からハイレベルが所定時間t1の期間出力される。これにより、OR回路12を介してVa電圧発生回路14にハイレベル出力が伝えられる。したがって、Va電圧発生回路14から第1の電圧Vaを発生させるための信号が出力される。そして、出力回路16にて出力端子1bの電圧が第1の電圧Vaに固定され、この第1の電圧Vaがコイル2aに印加される。このため、第1の電圧Vaに基づいてコイル2aに発生させられる磁束によりリレー接点2bが吸引され、リレー2がONされて所定電源VBからの負荷3に対して電源供給がなされる。
また、所定時間t1を経過して、図2中の時点Tbになると、第1タイマ回路11からの出力がローレベルとなり、Va電圧発生回路14から第1の電圧Vaを発生させるための信号が出力されなくなるが、AND回路13の出力がハイレベルとなるため、Vb電圧発生回路15から第2の電圧Vbを発生させるための信号が出力される。これにより、出力回路16にて出力端子1bの電圧が第2電圧Vbに固定され、この第2の電圧Vbがコイル2aに印加される。従って、第2の電圧Vbに基づいてコイル2aに発生させられる磁束によりリレー接点2bが吸引され、ON状態が維持されて負荷3への電源供給が維持される。
そして、図2中の時点Tcで示されるように、リレー接点2bがON状態となっている際に振動等によってリレー接点2bがOFFになると、コイル2に流れるコイル電流が変動する。例えば、コイル電流は瞬間的に定格電流程度まで跳ね上がる。このため、このコイル電流の変動が電流検出回路17にて検出され、電流検出回路17からハイレベルが出力される。したがって、所定時間t2経過後に再度所定時間t1の期間ハイレベルが出力される。従って、AND回路19およびOR回路12を介して再びVa電圧発生回路J4にハイレベル出力が伝えられ、Va電圧発生回路14から第1の電圧Vaを発生させるための信号が出力されて、再びリレー接点2bがONされる。
このようにして、コイル2aへの通電を行っているにも関わらずリレー接点2bがOFFしてしまうような状態を検出し、その場合には、再びリレー接点2bをONさせるようにしている。
以上説明したリレー駆動回路1においては、コイル2aに流されるコイル電流に基づいてリレー接点2bのOFFを検出するようにしている。このため、上述した図5に示される従来のリレー駆動回路のように、リレー接点J9のOFFを検出するためにワイヤーハーネスを別途設ける必要がない。これにより、リレー接点2bのONを維持しているにも関わらず、リレー接点2bがOFFしてしまうような場合を検出でき、かつ、部品点数の削減を図ることができるリレー駆動回路を提供することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図3に、本実施形態におけるリレー駆動回路1の回路構成を示す。なお、本実施形態における制御回路10は、第1実施形態と同様の構成であるため、本図では簡略化してある。
図3に示されるように、Va電圧回路14は、所定電源VBからの電源供給のON/OFFを制御するPNPトランジスタ14aおよび抵抗14bで構成され、制御回路10からの出力に基づいて作動する。すなわち、制御回路10からPNPトランジスタ14aのベースに対してローレベルが出力されると、PNPトランジスタ14aがONするようになっている。なお、抵抗14bは電流制限のために設けられたものである。
Vb電圧発生回路15は、ツェナーダイオード15aおよびNPNトランジスタ15bにて構成され、制御回路10からの出力に基づいて作動する。すなわち、制御回路10からNPNトランジスタ15bのベースにハイレベルが出力されると、NPNトランジスタ15bがONするようになっている。
出力回路16は、NPNトランジスタ16aで構成されている。NPNトランジスタ16aのベースにはVa電圧発生回路14およびVb電圧発生回路15の接続点の電位が印加されるようになっており、この接続点の電位に応じた電圧をコイル2aに印加できるように構成されている。
電流検出回路17は、電流検出抵抗17aおよびオペアンプ17bで構成されている。オペアンプ17bの両端は電流検出抵抗17aの両端に接続されており、電流検出抵抗17aでの電圧ドロップ分の電位差を増幅して出力できるようになっている。
以上のように構成されるリレー駆動回路1の作動について図2に示したタイムチャートを参照して説明する。
リレー駆動回路1の入力端子1aを通じてリレー駆動信号が入力され、リレー駆動信号がハイレベルになると、それを受けて制御回路10の各端子から所定の電位が出力される。具体的には、図2中の地点Taから所定時間t1の期間に関しては、Va電圧発生回路14に対してローレベル、Vb電圧発生回路14に対してもローレベルが出力される。これにより、Va電圧発生回路14のPNPトランジスタ14aがON、Vb電圧発生回路15のNPNトランジスタ15bがOFFとなる。
したがって、出力回路16のNPNトランジスタ16aのベースに所定電源VBから抵抗14bを介して電流が流れ、出力回路16のNPNトランジスタ16aがONとなる。このため、所定電源VBが例えば12Vであった場合には、ほぼ12Vがコイル2aに印加されることになる。
また、所定時間t1が経過したとき、制御回路10からVa電圧発生回路14に対してローレベル、Vb電圧発生回路14に対してハイレベルが出力される。これにより、Va電圧発生回路14のPNPトランジスタ14aがON、Vb電圧発生回路15のNPNトランジスタ15bもONとなる。
したがって、出力回路16のベース電圧がツェナーダイオードによる定電圧に固定され、例えば6Vとなる。このため、コイル2aに対して6Vが印加されることになる。
なお、リレー駆動信号がローレベルの場合には、それを受けて制御回路10の各端子から、Va電圧発生回路14に対してハイレベル、Vb電圧発生回路14に対してローレベルが出力されるようになっている。このため、出力回路16に備えられたNPNトランジスタ16aはONせず、コイル2aには電圧が印加されない。
以上説明したように、本実施形態に示されるような回路構成により、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1、第2実施形態で示したリレー駆動回路1を複数個備えることにより、リレーモジュール100を構成した場合を示している。図4に、本実施形態におけるリレーモジュール100の回路構成を示す。なお、本実施形態における個々のリレー駆動回路1は第1又は第2実施形態と同様の構成であるため、本図では簡略化してある。
図4に示されるように、リレーモジュール100に備えられた各リレー駆動回路1は、ワイヤーハーネスを介してリレー駆動用ECU101に接続されている。リレー駆動用ECU101からはリレー駆動信号が出力され、このリレー駆動信号が各リレー駆動回路1に出力されるようになっている。そして、リレー駆動信号に基づき、第1、第2実施形態で示したように各リレー駆動回路1が作動し、各リレー接点2bに接続されるモータ3a、ランプ3bなどの負荷3を駆動するようになっている。
このように、複数のリレー駆動回路1を備えたようなリレーモジュール100では、上述した特許文献1に示されるような従来のリレー駆動回路1とことなり、リレー接点2bと各負荷3との間にワイヤーハーネス(2点鎖線参照)が必要とされない。このため、リレー駆動回路1の数分、すなわち、駆動する負荷3の数分、ワイヤーハーネスをなくすことが可能となる。このため、より有効に部品点数の削減を図ることが可能となり、主要な負荷3に対してのみでなく、複数のリレー駆動回路1それぞれに対してリレー接点2bがOFFしてしまったことを検出する機能を備えることも可能となる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、本発明におけるリレー駆動回路およびリレーモジュールの回路構成の一例を示しているが、これらは単なる例示である。すなわち、コイル2aに流されるコイル電流に基づいてリレー接点2bがOFFしてしまったことを検出できる回路構成であれば、他の回路構成であっても上記効果を得ることが可能である。
本発明の第1実施形態におけるリレー駆動回路の回路構成を示す図である。 図1に示すリレー駆動回路の作動状態を示すタイムチャートである。 本発明の第2実施形態におけるリレー駆動回路の回路構成を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるリレーモジュールの回路構成を示す図である。 従来のリレー駆動回路の回路構成を示す図である。
符号の説明
1…リレー駆動回路、2…リレー、2a…コイル、2b…リレー接点、3…負荷、10…制御回路、11…第1タイマ回路、12…OR回路、13…AND回路、14…Va電圧発生回路、15…Vb電圧発生回路、16…出力回路、17…電流検出回路、18…第2タイマ回路、19…AND回路、100…リレーモジュール。

Claims (5)

  1. リレー駆動信号を受けてリレー(2)に備えられるコイル(2a)に対して第1の電圧(Va)を印加することで前記リレー(2)に備えられるリレー接点(2b)をONさせたのち、前記コイル(2a)への印加電圧を第2の電圧(Vb)とすることで、前記リレー接点(2b)のONを維持するように制御する制御回路(10)を備えたリレー駆動回路において、
    前記コイル(2a)に対してコイル電流を流す経路中に配置された電流検出回路(17)を備え、この電流検出回路(17)によって前記コイル(2a)に流れるコイル電流の変動を検出することで前記リレー接点(2b)がOFFになったことを検出し、
    前記電流検出回路(17)にて前記リレー接点(2b)がOFFになったことが検出されると、前記制御回路(10)から前記コイル(2a)に対して前記第1の電圧(Va)を印加させるようになっていることを特徴とするリレー駆動回路。
  2. 前記電流検出回路(17)は、前記コイル電流の変動が所定のしきい値を超えている場合に、前記リレー接点(2b)がOFFになったことを示す信号を前記制御回路(10)に出力するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のリレー駆動回路。
  3. 前記制御回路(10)には、前記電流検出回路(17)からの出力信号に基づいて、所定期間(t2)が経過したときに前記第1の電圧を発生させるための出力信号を出力するタイマ回路(18)を備えており、
    前記制御回路(10)は、前記タイマ回路(18)からの出力信号を受けて、前記コイル(2a)に対して前記第1の電圧(Va)を印加させるようになっていることを特徴とする請求項2に記載のリレー駆動回路。
  4. 前記電流検出回路(17)は、前記コイル電流の経路中に備えられた電流検出抵抗(17a)およびこの電流検出抵抗(17a)の両端電圧を入力する増幅器(17b)を備えて構成されており、前記増幅器(17b)によって前記電流検出抵抗(17a)での電圧ドロップ分の電位差を増幅した出力を前記制御回路(10)に出力することで、前記リレー接点(2b)がOFFになったことを検出するようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のリレー駆動回路。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載のリレー駆動回路を複数個備えてなることを特徴とするリレーモジュール。



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