JP2005047968A - シリカ配合ゴム組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(i)ジエン系ゴム、(ii)シリカ充填剤並びに(iii)α−ピネン、β−ピネン及びジペンテンから選ばれた少なくとも1種のテルペンとフェノールとの共重合体からなる軟化点が60〜150℃の樹脂を含むゴム組成物。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はシリカ含有ゴム組成物に関し、更に詳しくは空気入りタイヤの転がり抵抗を増大させることなく、ウェットグリップを向上させかつ加工性を改良するゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気入りタイヤの低燃費性とウェットグリップを両立させるために補強性充填剤としてシリカを配合して改善することは知られているが、更なる特性の向上が望まれている。またシリカ配合ゴムには未加硫時の粘度が高く、加工しにくいという問題もあり、これの改善も望まれている。従来技術を記載した文献として、例えば特許文献1があげられる。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−111044号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、空気入りタイヤの転がり抵抗を増大させることなく、ウェットグリップを向上させかつ加工性を改良するゴム組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に従えば、(i)ジエン系ゴム、(ii)シリカ充填剤並びに(iii)α−ピネン、β−ピネン及びジペンテンから選ばれた少なくとも1種のテルペンとフェノールとの共重合体からなる軟化点が60〜150℃の樹脂を含むゴム組成物が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、前記成分(iii)の特定のテルペン−フェノール共重合体樹脂をシリカを含むジエン系ゴムに配合することにより、破断特性の向上(引張り強度及び伸びの増大)、tan−δバランスの向上(高温側が不変のままで低温側が上昇)、耐摩耗性の向上及びムーニー粘度の低下が得られることを見出した。
【0007】
本発明において成分(i)として使用するジエン系ゴムは、従来よりタイヤ用として使用されている任意のジエン系ゴム、例えば天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム(IR)、各種スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、各種ポリブタジエンゴム(BR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴムなどをあげることができ、これらは単独又は任意のブレンドとして使用することができる。
【0008】
本発明において成分(ii)として使用するシリカ充填剤は従来から、空気入りタイヤ用などのゴム組成物に配合されている任意のシリカとすることができ、特に制限はないが、例えば、乾式法ホワイトカーボン、湿式法ホワイトカーボン、コロイダルシリカ、及び沈降シリカなどが挙げられる。これらの中でも、含水ケイ酸を主成分とする湿式法ホワイトカーボンが特に好ましい。これらのシリカは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組みわ合せて用いることができる。
シリカの比表面積は、特に制限はされないが、窒素吸着比表面積(BET法)で、通常50〜400m2 /g、好ましくは100〜250m2 /gの範囲のものが好適である。
【0009】
本発明において成分(iii)として使用する特定のテルペン−フェノール共重合樹脂は、α−ピネン、β−ピネン及び/又はジペンテンと、フェノール類(例えばフェノール、クレゾール、キシレノール、ナフトール、レゾルシノール、ヒドロキノンなどの1種又はそれ以上)とのテルペン−フェノール共重合体からなる軟化点(JIS K6220−1に準拠して測定)が60〜150℃、好ましくは65〜140℃の樹脂である。この軟化点が低過ぎると、混合加工時の密着が発生したり取扱いが煩雑となるので好ましくない。逆に軟化点が高過ぎると他の成分との混合時に十分に分散することができず、加硫物性が低下するので好ましくない。
前記テルペン−フェノール共重合体は、ジエン系ゴム100重量部に対し、1〜50重量部配合するのが好ましい。この配合量が少な過ぎると目的とする改良効果が得られにくく、逆に多すぎるとモジュラスが低下するなど物性が悪化するので好ましくない。
【0010】
前記テルペン−フェノール共重合体は前記した特定のテルペンとフェノール類とから、例えば熱重合、触媒重合など一般的な重合方法によって製造することができる。このようなテルペン−フェノール共重合体は、例えばヤスハラケミカル(株)よりYSポリスターT80、YSポリスターT130などの市販品であり、本発明においてはかかる市販品を用いることができる。
【0011】
本発明に係るゴム組成物には、前記した必須成分に加えて、カーボンブラックなどの補強剤(フィラー)、シランカップリング剤、加硫又は架橋剤、加硫又は架橋促進剤、各種オイル、老化防止剤、可塑性剤などのタイヤ用、その他一般ゴム用に一般的に配合されている各種添加剤を配合することができ、かかる配合物は一般的な方法で混練、加硫して組成物とし、加硫又は架橋するのに使用することができる。これらの添加剤の配合量も本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量とすることができる。
【0012】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を更に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでないことはいうまでもない。
【0013】
実施例1〜2及び比較例1〜5
表Iに示す配合において、加硫促進剤と硫黄を除く成分を1.7リットルの密閉型ミキサーで5分間混練し、165±5℃に達したときに放出してマスターバッチを得た。このマスターバッチに加硫促進剤と硫黄をオープンロールで混練し、ゴム組成物を得た。このゴム組成物のムーニー粘度(ML1+4 )をJIS K6300に準拠して温度100℃で測定した。結果は表Iに示す。
【0014】
次に得られたゴム組成物を15×15×0.2cmの金型中で160℃で30分間加硫して加硫ゴムシートを調製し、引張り特性として300%モジュラス(Mod)、引張り強度(TB)及び破断伸び(EB)をJIS K6251に準拠して、粘弾性(tanδ)及び一連ランボーン摩耗を以下の方法で測定した。結果を表Iに示す。
【0015】
粘弾性(tanδ):伸長型粘弾性測定機(東洋精機(株)製)を使用して初期伸長10%、歪率±2%、周波数20Hz条件で0℃、20℃、60℃の各温度で測定した。
一連ランボーン摩耗:ランボーン摩耗試験機(岩本製作所(株)製)を使用して荷重50N、スリップ率25%、時間9分、室温条件で測定し、比較例1の測定値を100とした指数にて表示した。この数値が大きいほど耐摩耗性は良好である。
【0016】
【表1】
【0017】
表Iの脚注
*1:日本ゼオン(株)製溶液重合SBR(Nipol NS440)
*2:日本シリカ(株)製ニップシールAQ
*3:昭和キャボット(株)製カーボンブラック
*4:デグッサ社製シランカップリング剤
*5:表II参照
*6:正同化学工業(株)製酸化亜鉛3種
*7:日本油脂(株)製ステアリン酸
*8:住友化学工業(株)製老化防止剤
*9:昭和シェル(株)製アロマチックオイル
*10 :FLEXSYS社製加硫促進剤
*11 :FLEXSYS社製加硫促進剤
*12 :鶴見化学工業(株)製硫黄
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】
表Iの結果から明きらかなように、本発明に従って特定のテルペン−フェノール共重合体樹脂を配合したゴム組成物は未配合のゴム組成物に比べ転がり抵抗に寄与の高い高温側のtanδをあげることなく、ウェットグリップへの寄与の高い低温側のtanδをさらにあげることができる。従って、本発明に係るゴム組成物はタイヤトレッド用ゴム組成物として好適に使用することができる。加えて本発明によれば、未加硫時のムーニー粘度を低下させることができ、加工性の向上も図ることができる。
Claims (2)
- (i)ジエン系ゴム、(ii)シリカ充填剤並びに(iii)α−ピネン、β−ピネン及びジペンテンから選ばれた少なくとも1種のテルペンとフェノールとの共重合体からなる軟化点が60〜150℃の樹脂を含むゴム組成物。
- 前記樹脂の配合量がジエン系ゴム100重量部に対し1〜50重量部であるゴム組成物。
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