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JP2005046227A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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JP2005046227A
JP2005046227A JP2003204021A JP2003204021A JP2005046227A JP 2005046227 A JP2005046227 A JP 2005046227A JP 2003204021 A JP2003204021 A JP 2003204021A JP 2003204021 A JP2003204021 A JP 2003204021A JP 2005046227 A JP2005046227 A JP 2005046227A
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diaper
sheet
storage space
disposable diaper
rear region
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Application number
JP2003204021A
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Inventor
Toyoyuki Kawaguchi
豊之 川口
Hirotsugu Kawamura
浩継 川村
Hiroaki Matsubara
広明 松原
Katsu Mizuguchi
克 水口
Koji Fujisaki
浩二 藤崎
Utako Ota
歌子 大田
Masayuki Ota
雅之 太田
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Cresia KK
Original Assignee
Cresia KK
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Abstract

【課題】おむつ廃棄処理を衛生的に行える使い捨ておむつを提供すること。
【解決手段】本発明の例えばパンツ型あるいはテープ留め型使い捨ておむつのような吸収性物品は、おむつの内側または外側に収納スペースを有するように構成されている。この収納スペースは、おむつの一部を構成する補助シートまたは外装シートを利用することにより形成される。このような収納スペースを有する特にパンツ型使い捨ておむつを廃棄処理する際には、サイドシールを破断せずに収納スペース内に収めて、コンパクトな形状に固定することができるので極めて衛生的であり、余計な部材を必要としないので製造費用も安い。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パンツ型使い捨ておむつまたはテープ留め型使い捨ておむつのような吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の使い捨ておむつには、従来のテープ留め型使い捨ての他に完全パンツ型使い捨ておむつも主流をなしている。しかし、一般的に、パンツ型使い捨ておむつを使用後に廃棄する際には、メカニカルファスナー等を利用するテープ留め型おむつに比較して、処理しにくい。テープ留め型おむつの場合は、使用後処理時に、おむつを着用者に結合させるために用いられる結合テープを利用して廃棄すべきおむつを丸めて止めるといったことも可能であるが、完全パンツ型使い捨ておむつの場合には、結合テープなどが存在しないために、サイドシール部を破り、展開されたおむつを丸めて廃棄するといった不衛生な方法をとることが多い。
そこで、このような完全パンツ型おむつを衛生的に廃棄するために様々な工夫がなされている。
【0003】
例えば、腰周り両側の外側のシート部材自由端部またはサイドシールの外側に粘着剤塗布部を設け、廃棄時にはサイドシール部を破いて丸め、粘着剤塗布部を利用して止めるようになっているブリーフ型の使い捨て物品がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、ウエスト部のトップシート上面に剥離可能な粘着シートを設け、廃棄時には、おむつを平坦にしウエスト部を残した状態で丸め込み、ウエスト部の粘着シートを引き出して丸めこんだおむつのバックシートに貼着して止めるようになっているパンツ型の使い捨ておむつがある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
さらに、使用後に、おむつ本体を畳み込み、胴固定部の一部に設けられた開口部20により、畳み込まれたおむつを輪止めできるようにする使い捨てパンツ型おむつがある(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
さらには、おむつの裏面シートの外側に、おむつ胴周り方向へ延びる伸縮性を有する補助フラップが延在しており、使用後には両側縁部間に延びる伸縮性補助フラップを利用して汚れたおむつを丸めこんで廃棄できるようになった粘着剤を使用しない使い捨てパンツ型着用物品がある(例えば、特許文献4参照)。
【0007】
また、別の例として、おむつ本体の外部表面上に、おむつを収納できる収納スペースを有するテープファスナー式使い捨ておむつがある(例えば、特許文献5参照)。
【0008】
【特許文献1】
実開平04−117618号公報
【特許文献2】
実開平05−21935号公報
【特許文献3】
特開平7−39561号公報
【特許文献4】
特開平10−295725号公報
【特許文献5】
特開平11−19125号公報
【0009】
しかし、上述した特許文献に記載された発明は、いずれも、専用の粘着テープやシート材や粘着材を付与するために、製造工程が複雑となり、コストが高くなる。また、着用中に、粘着テープやシート部分が嵩張ったり、シート部分を誤って破ってしまうといった問題点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述したような従来技術の欠点を回避するためになされたものであり、本発明の目的は、パンツ型使い捨ておむつまたはテープ留め型使い捨ておむつのいずれにおいても、使用後のおむつを簡単に収納できるようになったおむつを提供することである。
【0011】
さらに、本発明の目的は、パンツ型使い捨ておむつを廃棄する際に、サイドシールを破断する必要のない極めて衛生的に処理できる使い捨ておむつを提供することである。
【0012】
さらに、本発明の目的は、廃棄処理用の収納用スペースを有しているにも拘わらず、専用の粘着テープ、シート部材などを付与することもなく、通常の使用時においてもシート部材、テープなどによる嵩張りなどが発生しないような使い捨ておむつを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の使い捨ておむつは、表面シートと、防漏シートと、これらの間に配置された吸収体とからなる内装体と、内装シートと外装シートとからなる、内装体を含むようになったパンツ形状の外装体と、から構成される。このおむつは、着用者の背中側に対応する後部領域と腹側に対応する前部領域であって内装体が存在しない領域において身体に面する側に補助シートを備えている。外装体の後部領域内であっておむつの内側に所定の大きさの収納スペースを形成するように、後部領域のおむつ内側に後部領域の幅方向に開口する開口部が設けられており、この開口部から使用後おむつを収納するようになっている。
【0014】
別の態様として、本発明の使い捨ておむつは、表面シートと、防漏シートと、これらの間に配置された吸収体と、からなり、両側部においてテープにより結合固定されるようになっており、着用者の背中側に対応する後部領域と腹側に対応する前部領域であって、後部領域の吸収体の存在しない領域に補助シートが形成されるようになっている。後部領域内のおむつの内側に所定の大きさの収納スペースを形成するように、前記後部領域のおむつ内側に前記後部領域の幅方向に開口する開口部が設けられており、使用後のおむつを収納スペース内に収め固定するようになっている。
【0015】
さらに、別の態様として、本発明の使い捨ておむつは、表面シートと、防漏シートと、これらの間に配置された吸収体とからなる内装体と、内装シートと外装シートとからなる、内装体を含むようになったパンツ形状の外装体と、から構成されており、着用者の背中側に対応する後部領域と腹側に対応する前部領域であって内装体が存在しない領域において身体に面する側に補助シートを備えており、補助シートが後部領域の上端部を越えて外装シート外面に沿って延出されることにより、該延出された補助シートとこれに対応する外装シートとからおむつの外側に収納スペースが形成されるようになっており、この収納スペース内に使用後のおむつを収納し、固定するようになっている。
【0016】
また、別の態様として、本発明の使い捨ておむつは、表面シートと、防漏シートと、これらの間に配置された吸収体とからなり、両側部においてテープにより固定されるようになっており、着用者の背中側に対応する後部領域と腹側に対応する前部領域を有しており、後部領域の吸収体の存在しない領域において身体に面する側に補助シートが形成されており、補助シートはおむつの後部領域の上端部を越えておむつの外面に沿って延出されることにより、該延出された補助シートとこれに対応する前記外面とからおむつ外側に収納スペースが形成されるようになっている。そして、おむつの廃棄時には、使用後のおむつがこの収納スペース内に収納され固定されるようになっている。
【0017】
収納スペースは、補助シートと外装シートを利用して形成される。また、収納スペースがおむつ内側に形成される場合には、その開口部は、開放型、閉鎖型あるいはこれらを組合せることにより形成される。
【0018】
さらに別の態様として、本発明の使い捨ておむつは、表面シートと、防漏シートと、これらの間に配置された吸収体とからなる内装体と、内装シートと外装シートとからなる、内装体を含むようになったパンツ形状の外装体と、から構成されており、外装体の着用者の背中側に対応する後部領域内であっておむつの内側または外側に所定の大きさの収納スペースを形成するように、後部領域のおむつ内側または外側に前記後部領域の幅方向に開口する開口部が設けられている。
【0019】
あるいは、本発明の使い捨ておむつは、表面シートと、防漏シートと、これらの間に配置された吸収体と、防漏シートの外面全体にわたり形成された外装シートと、からなり、両側部においてテープにより結合固定されるようになっており、着用者の背中側に対応する後部領域内において前記おむつの内側または外側に所定の大きさの収納スペースを形成するように、後部領域のおむつ内側または外側に後部領域の幅方向に開口する開口部が設けられている。
【0020】
本発明の使い捨ておむつを廃棄する際には、特にパンツ型おむつの場合にあってはサイドシールを破断することなく該おむつを丸め込んでそのままの状態で、開口部シートを反転させて収納スペース内に完全に収納、固定することにより処理できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら以下に説明する。以下の説明において、図面を通し同一の構成部には同一の符号を使用する。
【0022】
図1(a)は、本発明に関する完全なパンツ型タイプのおむつ1の基本構成を示すおむつ1の正面図、図1(b)は、側部から見たときの全体的外観の概略図である。ここで、完全なパンツ型タイプのおむつとは、おむつの両側部が様々な結合方法によりすでにシールされており、使用時に固着テープなどで固定する必要のない予めパンツ形状に形成されたおむつのことをいう。図1(a)を参照すると、おむつ1の側部においてシール部4が形成されて完全なパンツ形状となっている。おむつ1の前部2は、着用者の腹部側に対応する部分であり、後部3は着用者の背中側に対応する部分である。図1(b)からよりわかるように、おむつ1の後部3は、前部2よりも高く位置している。すなわち、おむつ1の後部3は前部2よりもおむつの上方に向って延長されて延出した状態である。従って、おむつ1を着用者が使用すると、背中側の後部3の方が前部2よりも大きく臀部から背中にわたり身体を覆うようになる。このように着用者の身体の背中側で腹側よりも大きく覆うことにより、例えば着用者が寝たきり状態の場合などにはおむつがずれたりしても背漏れを防ぐことができる。
【0023】
図1(c)に図示したおむつ1は、(b)に図示したおむつの構成とは異なり、おむつ後部3と前部2との着用時における高さがほぼ同一の場合のおむつの側部から見たときの概略図である。
【0024】
図2は、図1(a)のおむつ1のX−X´に沿った断面図である。図2を参照して本発明に係るおむつ1の収納スペースが形成される前の基本となる構成をより詳細に説明する。おむつ1は、表面シート5と、防漏シート6と、これらの間に配置された吸収体7と、からなる排泄物などを吸収するように機能する内装体と、内装シート8と外装シート9とからなる外装体とから構成されている。外装体はパンツ形状になっており、内装体を、股領域を中心とした所定の位置に収容するようになっている。補助シート10が外装体の身体に面する側すなわちおむつ内側で、内装体が存在しない領域に形成されており、内装体と外装体を接続する機能を有する。表面シート5と防漏シート6と吸収体7とからなる内装体の領域は、実質的に股領域を含むおむつ1の本体部分であり、本分野において一般的な構成となっている。従って、これ以上詳細に説明しない。本発明は、外装体のうち後部3の内装体が介在していない上側部分における構成について主に記載する。
【0025】
おむつの前部2において、外装シート9が、おむつ内側つまり身体が接触する側から補助シート10、内装シート8の順に包み込むようにして延在し、前部2の上端部を形成するようになっている。おむつ後部3においても同様に外装シート9がおむつ内側から補助シート10、内装シート8の順に包み込むようにして延在し、後部3の上端部を形成するようになっている。おむつ後部3の上端部と前部2の上端部の高さを比較すると、後部3の上端部の方が高く延出している。本実施例において、その差Hは最大で15cmであればよい。このように後部3が前部よりも延出していることにより、背中側からの漏れを防ぐことができるともに、後部の認識性、つまり視認性が向上し、さらにおむつを掴むときの掴み性も高くなる。しかし、本発明におけるおむつは、図1(c)に図示するように、後部3と前部2との高さに差がない、つまり差Hが0cmの場合の構成も含む。
従って、本発明におけるおむつの後部と前部の差Hは0から15cmの範囲内であればよい。
【0026】
おむつ1の前部2のウエスト領域には、前部胴回りギャザー形成用弾性体11が外装シート9と内装シート8の間に、吸収体7の前側上端部よりもわずか上方におむつ1の幅方向に形成されており、弾性体11が配置されている位置よりも上方の位置、つまり前部2の上端部に近い位置にウエストギャザー用弾性体14が補助シート10と内装シート8との間におむつ幅方向に配置されている。弾性体11、14の数は1本ずつであってもよいし、複数本であってもよい。また、おむつ1の後部3の、ほぼ前部胴回りキャザー形成用弾性体11に対応する位置か、もしくはこれよりわずか上方の位置に、後部胴周りギャザー形成用弾性体12が内装シート8と外装シート9の間におむつ1の幅方向に後部にわたり配置されている。弾性体12より上方の位置であって、後部3の上端部に近い位置に後部弾性体13が補助シート10と内装シート8との間におむつ幅方向にわたり配置されている。弾性体12、13の数は、1本であってもよいし、複数であってもよい。後部胴回りキャザー形成用弾性体12と前部胴回りギャザー形成用弾性体11とはおむつの胴回り領域にギャザーを形成するものであり、後部弾性体13は、延出した後部上縁部にギャザーを形成することにより背部からの尿の漏れを防ぐようになっている。
【0027】
次に、図3を参照すると、図2に図示した断面図と同様にテープ留めタイプのおむつ1´の収納スペースが形成される前の中央部の断面図が図示されている。
テープ留めタイプのおむつ1´は、おむつ両側部をテープファスナーで留めて着用者の身体に固定させることを除けば、おむつ1の構造とほぼ同じである。ただし、テープで固定するという構造のために、胴周りギャザー用弾性体といった部分などを省略できることからパンツ型おむつ1よりも全体構造を簡単なものにできる。テープ留めタイプおむつ1´は、表面シート5と、防漏シート6と、表面シート5と防漏シート6との間に配置されている吸収体7と、前部ウエストギャザー用弾性部材14、後部ウエストギャザー用弾性部材14´とから構成されていればよい。これに加え、おむつ全体の風合いを高め改善するために、パンツ型おむつ1のように外装シート9がおむつ1´の最外側に全体を包むようにして形成されていてもよい。ウエストギャザー用弾性部材14は、おむつ1´の前部2の上端部に近い位置において、表面シート5と防漏シート7との間におむつの前部幅方向にわたり配置されており、弾性部材14´はおむつ1´の後部3の上端部に近い位置において、表面シート5と防漏シート6との間におむつの後部幅方向にわたり配置されていればよい。後部3の最上端部と前部2の最上端部との高さの差Hは、パンツ型タイプのおむつ1と同様に最大で15cmであることが好ましい。本実施例において、ウエスト弾性部材、腰周りギャザー用弾性部材は、おむつの幅方向にわたり形成されているが、これらに限定されるものではなく、一部にのみ形成されていてもよいし、断続的に形成されていてもよい。
【0028】
おむつ1、1´の後部3の上端部の形状は、図7に図示するように、長方形、円弧形状、波形形状または花弁形状など様々な形態を採用することができる。このような形状にすることにより、後部の認識性が高まり、また見た目にも優れた外観を有するという利点を得ることができる。
【0029】
おむつ1、1´において、表面シート5、外装シート9及び補助シート10は、多孔性発泡体、網状発泡体、穿孔プラスチックフィルム、木材又は綿繊維のような天然繊維、ポリエステル又はポリプロピレン繊維のような合成繊維あるいはこれらを組合せた繊維からなる不織ウェブ材料から形成されていればよい。しかし、表面シート5、外装シート9及び補助シート10の材料は、これらに限定されるものではなく、一般的な不織布であればいかなるものでもよい。また、本発明において、表面シート5、外装シート9、補助シート10を構成する材料は、吸収体7に吸収され保持されている液体から皮膚を隔離するようになっていることが好ましい。
【0030】
吸収体7は、一般的に超吸収性材料として既知である高吸収性材料の粒子と混合された、木材パルプフラフのようなセルロースフラフのウェブの親水性繊維マトリックスを含んでいればよい。木材パルプフラフの代わりに合成繊維、ポリマー繊維などを使用してもよい。超吸収性粒子は、親水性繊維と均一に混合されていてもよいし、不均一に混合されていてもよい。超吸収性粒子の混合率は吸収体の厚みにより変えてもよいし、また超吸収性粒子の混合率を吸収体の部分によって変えるように構成してもよい。超吸収性材料は別個になった粒子の形態であることが好ましいが、様々な幾何学的形状であってもよい。超吸収性材料は、吸収体7の重量に対し約5から90重量%の量で吸収体7に含まれていればよい。
【0031】
防漏シート6は、吸収体7内において保持している液体などが下着に洩れないように防水機能を有するように、液体に対し不透過である材料から形成されていることが好ましい。通常、このような液体不透過性の防漏シート6は、ポリエチレンフィルムなどの薄いプラスチックフィルムや、これとは別の可撓性液体不透過性材料から製造することができる。また、このような防漏シート6は、吸収体からの蒸気を逃しつつ、液体が通過しないように微孔性の通気性材料から形成されていてもよい。
【0032】
弾性体11、12、弾性部材13、14、14´に適する材料は、一般的なエラストマー性材料からなるストランド、又はリボン、あるいはポリウレタン、ウレタン糸ゴム、平ゴム、合成ゴム、天然ゴム、弾性フィルムなどがある。これら弾性体をシートに取りつける方法としては、本分野において公知のように超音波結合してもよいし、様々な結合パターンを使用したホットメルト接着剤などにより結合してもよい。
【0033】
次に、本発明の基本構成となるおむつ1の後部に収納スペースを設ける構成について説明する。
【0034】
図4に、様々な収納スペース16の構成例を示すおむつ1の断面図を示す。本実施例において、収納スペース16を構成するにあたって補助シート10と外装シート9とが主に利用される。図4(a)に第1の実施形態の収納スペース16と収納スペースの開口部20の構成例を示す。図2において、補助シート10のおむつ長手方向の一方の端部が表面シート5の後側端部の上に一部重なった状態になっているが、図4(a)において補助シート10は、表面シート5の後側端部と重なる地点で折返されておむつ1のほぼ垂直方向上方に向って所定の位置に、本実施例においては、ほぼ後部上端地点にまで延長されている。補助シート10の延長された一方の端部は内側に折り曲げられて開口部20の一端部17となる。折り曲げられて形成された空間内に弾性体15を挟みこむようにして配設することが好ましいが、弾性体を含まなくてもよい。一方、外装シート9が図2に図示した構成よりもさらに延出されその先端部は内側に折り曲げられて端部18を形成している。折り曲げられて形成された空間内には弾性体15が配設されていることが好ましいが、組み込まれていなくてもよい。開口部20は、後部3の前部2の上端部にほぼ対応する位置に形成されていればよいが、これより上側または下側の位置であってもよい。このようにして、補助シート10による端部17と外装シート9による端部18とにより開口部が形成されて、補助シート10と外装シートとにより、内部が補助シート10である収納スペース16が形成されることになる。収納スペース16は、幅が、おむつの後側3のシール領域4を除く幅方向全体にわたる長さであり、高さが、おむつ1の後部上端部からほぼ補助シート10と表面シート5とが重なる地点までにおよぶ比較的大きな容量を有する。収納スペース16の容量は、高さHを変更することにより変わる。従って、高さHが大きいほど収納スペースの容量は大きくなる。
【0035】
弾性体15を配設することの利点は、端部17、18が折れたり、転倒することを防ぐことにあり、また、弾性体が開口部20を形成する端部に配置されることになるので、収納スペースの形状を維持することができる。弾性体15は、収納スペース16の開口部20のおむつ幅方向に少なくとも一部に配設されていてもよいし、開口部のおむつ幅方向全体にわたり配置されていてもよい。
【0036】
図4(b)に図示する第2の実施形態の構成は、補助シート10のみで収納スペース16を形成するようになっている。第1の実施形態では補助シート10の一方の端部のみが折返されて開口部の一部を形成していたが、本実施形態では、補助シート10のおむつ長手方向の両端部が共に延長されて折返され開口部を形成している。つまり、補助シート10のおむつ長手方向の他方の端部がおむつ1の後部上端部地点で折返されおむつ下方ほぼ垂直方向に延長されて形成される第1の先端部と、第1の実施形態と同様に、補助シート10の一方の端部が表面シート5と重なり合う地点で折り返されておむつ上方ほぼ垂直方向に延長されて形成される第2の先端部とが向い合うようにして収納スペースの開口部20を形成している。第1および第2の先端部はそれぞれ内側に折り曲げられて端部17、19が形成され、この折り曲げられて形成される空間内に弾性体15が組み込まれていればよい。弾性体は端部17、19のいずれか一方に組み込まれていてもよいし、両方に組み込まれていてもよいし、あるいは両方に組み込まれていなくてもよい。弾性体15は、収納スペース開口部のおむつ幅方向の少なくとも一部に設けられていればよいが、もちろん開口部のおむつ幅方向全体にわたり設けられていてもよい。開口部の位置は、第1の実施形態と同様に、おむつ後部3の前部2の上端部にほぼ対応するような位置であればよいが、これよりも上側または下側の位置であってもよい。本実施形態では、補助シート10のみにより収納スペース16およびこれの開口部が形成される。本実施形態における収納スペース16の大きさは、第1の実施形態と同様に、その高さがおむつ1の後部上端部からほぼ補助シート10と表面シート5とが重なる地点までにおよび、横はおむつ1の後部3のシール領域を除く幅方向の全体の長さに及ぶ比較的大きな容量を有する。本実施例においても、収納スペース16の大きさは、高さHの長さにより変更される。
【0037】
図4(c)は、第3の実施形態を示す。補助シート10のおむつ長手方向上側の端部がおむつ後部3の上端部を越えて、おむつ1の下方に向って外装シート9に沿って延出され、おむつ1の後部外面上に大きく延びている。その端部は内側に折り曲げられ、その間には弾性体15が配設されている。このように、本実施形態では、収納スペースの開口部は補助シートにのみ構成され、おむつの後部外側に形成される収納スペース16は、外装シートが収納スペースの内側面を、補助シートが外側面をそれぞれ構成することになる。おむつ1の後部上端部から補助シートの端部17までの距離は、後述するが使用後のおむつ1を収納できるのに必要な大きさを形成できるような距離であればよい。収納スペース16の大きさは、高さが後部上端部から端部17に至る長さであり、幅は、後部幅方向にシール領域4を除いた長さである。
【0038】
図4(d)に図示する第4の実施形態は、図1(c)に図示する、後部3と前部2との高さの差がないようなおむつ1に適用できる収納スペース16の構成例を示している。おむつ前後の高さに差がない場合、おむつ内側に収納スペースを形成するよりは、おむつ外側に形成する方が好ましい。図4(d)の構成は、おむつ前後の高さに差がない点を除けば、図4(c)に図示する構成とほぼ同一であり、補助シート10がおむつの外面上に延長され収納スペース16がおむつ1の外部に形成される。この場合、後部3と前部2との高さに差がないため、後述するように使用後のおむつ1を収納スペース16内に収納するのに必要な大きさを形成するには、補助シート10の端部17は図4(c)の構成に比較しておむつ後部3のより下側に位置することが必要である。
【0039】
図5は、おむつがテープ留め型使い捨ておむつである場合に、収納スペース16を形成する構成例を示す。図5(a)に図示する構成は、図4(a)に図示する構成とほぼ同一であり、補助シート10と外装シート9とにより収納スペース16の開口部20を形成するようになっている。補助シート10のおむつ長手方向下方の端部が表面シート5上に接合され、もう一方の端部が上方やや斜め方向に所定の位置、本実施例においては、ほぼ後部上端部地点にまで延長されている。補助シート10の延長された先端部は内側に折り曲げられて端部17を形成している。この折り曲げられて形成される空間内に弾性体15を挟みこむようにして配設することが好ましいが、弾性体を含まなくてもよい。一方、外装シート9がおむつ1の内側に向って延出されその先端部は内側に折り曲げられて端部18を形成している。端部には弾性体15が配設されていることが好ましいが、弾性体を含まなくてもよい。これにより、補助シート10の端部17と外装シート9の端部18とにより開口部20が形成され補助シート10と外装シート9及び表面シート5とにより収納スペース16が形成されることになる。開口部20はおむつ後部3の前部2の上端部にほぼ対応する位置に形成されればよいが、これより上側または下側の位置に形成されてもよい。収納スペース16は、幅が、おむつの後部3の幅方向全体にわたる長さであり、高さが、おむつ1の後部上端部からほぼ補助シート10と表面シート5とが接合される地点までにおよぶ比較的大きな容量を有する。収納スペース16の容量は、高さHを変更することにより変わる。
【0040】
図5(b)に図示する実施形態の構成は、補助シート10のみで収納スペース16を形成するようになっている。本実施形態において、補助シート10が、おむつ1の後部3の吸収体7が存在しない領域において表面シート5上に表面シート5の長手方向の全長にわたり接合されており、補助シート10のおむつ長手方向の両先端部が共に延長されて折返され開口部20を形成している。つまり、補助シート10のおむつ長手方向の一方の端部がおむつ1の後部上端部地点で折返されおむつ下方ほぼ垂直方向に延長されて形成される第1の先端部と、補助シート10の他方の端部が表面シート5と重なり合う最終地点で折り返されておむつ上方ほぼ垂直方向に延長されて形成される第2の先端部が収納スペース開口部20を形成している。第1および第2の先端部はそれぞれ内側に折り曲げられて端部17、19が形成され、この折り曲げられた端部の空間の間に弾性体15が組み込まれていればよい。弾性体は端部17、19のいずれか一方に組み込まれていてもよいし、両方に組み込まれていてもよいが、組み込まれていなくてもよい。弾性体15は、収納スペース開口部20のおむつ幅方向の少なくとも一部に設けられていればよいが、もちろん開口部20のおむつ幅方向全体にわたり設けられていてもよい。開口部20は、後部3の前部2の上端部にほぼ対応する位置に形成されていればよいが、これより上側または下側の位置であってもよい。本実施形態において、補助シート10のみにより収納スペース16が形成される。本実施形態における収納スペース16の大きさは、その高さがおむつ1の後部上端部からほぼ補助シート10と表面シート5とが重なる地点におよび、横がおむつ1の後部3の幅方向の全長に及ぶ比較的大きな容量を有する。本実施例においても、収納スペース16の大きさは、高さHの長さにより変更される。
【0041】
図5(c)は、おむつ1の後部3の吸収体が存在しない上側の領域において、表面シート5の上面に接合された、もしくは貼着された補助シート10の一方の先端部がおむつ後部3の上端部を越えて、おむつ1の下方に向って延出され、外装シート9の外側、すなわちおむつ1の外面上に大きく延びている。その先端部は内側に折り曲げられ、間には弾性体15が配置されている。このように、本実施形態では、収納スペース16はおむつ1の後部外側に形成されることになる。
おむつ1の上端部から補助シートの端部17までの距離は、後述するが使用後のおむつ1を収納できるのに必要な大きさを形成できるような距離であればよい。
従って、収納スペース16の大きさは、高さが後部上端から端部17に至る長さであり、幅は、後部幅方向の全長にわたる長さである。
【0042】
図4及び図5に図示したおむつのポケット構成例では、補助シート10を利用していたが、補助シート10を利用することなくおむつに収納スペース16を形成することも可能である。図11は、パンツ型おむつであって、内装シート5と、外装シート9またはこれらを組合せることにより収納スペース16を形成する実施例を示す。
【0043】
図11に図示するパンツ型おむつ22において、補助シート10が存在しない点を除けば、パンツ型おむつ22の構成は、図4に図示するパンツ型おむつ1とほぼ同様である。おむつ22は、補助シート10が存在しないために、図11からわかるように前後胴周りギャザー形成用弾性体及び後部弾性体は、それぞれ図4の実施例と同様の位置において外装シート9と内装シート8との間に配置されるようになっている。
【0044】
図11(a)を参照すると、内装シート8がおむつ後部上方に向って延長されており、延長された内装シート8の内側に折り曲げられた長手方向おむつ後部側端部17と外装シート9の長手方向おむつ後部側端部18とにより、収納スペース16の開口部が形成されている。内装シートの内側に折り曲げられた後部側端部17の間には弾性体15が配設されていることが好ましい。収納スペース16の高さは、後部弾性体と後胴周りギャザー形成用弾性体との間までの長さが最大であり、幅は、おむつの側部シール部を除いたほぼ後部幅方向全体にわたる長さである。
【0045】
図11(b)は、外装シート9がさらにおむつ後部において身体側下方に向って延長されており、延長された端部が弾性体15を挟んだ状態で内側に折り曲げられて端部18を形成している。このようにして、延長された外装シート9と内装シート8とにより収納スペース16が形成される。収納スペース16の高さは、後部上端部から外装シートの端部18に至る長さが最大であり、幅は、おむつの側部シール部を除いたほぼ後部幅方向全体にわたる長さである。
【0046】
図11(c)は、外装シート9と内装シート8が共に延長されてポケット開口部を形成するようになっている。外装シート9がおむつ後部下方に向って延長されており、一方内装シート8がおむつ後部上方に向って延長され、それぞれの端部は弾性体15を挟んで内側に折り曲げられ開口部を形成している。弾性体15は双方に配設されてもよいし、いずれか一方に配設されてもよいが、いずれに配設されていなくてもよい。収納スペース16の高さは、後側弾性体から後側胴周りギャザー形成用弾性体に及ぶ長さが最大であり、幅は、おむつ側部シール部を除いたほぼ後部幅方向全体にわたる長さである。
【0047】
図12は、補助シート10を使用しない場合のテープ型おむつの22´の構成例を示す。図12に図示するおむつの基本構成は、表面シート5と、防漏シート6と、これらの間に配置された吸収体7およびおむつ最外周に形成される外装シート9とからなる。
【0048】
図12(a)を参照すると、おむつ後部上方に向って延長された表面シート5と外装シート9のおむつ後部側端部とにより収納スペース16の開口部が形成されている。延長された表面シートは弾性体15を挟んで折り曲げられている。開口部の位置は、おむつ前部の上端部に対応する位置より上側である。このようにして、収納スペース16は、表面シート5と外装シート9および内装シート6とにより形成されることになる。収納スペース16の高さは、後側胴周りギャザー形成用弾性体から吸収体7に及ぶ長さが最大であり、幅は、おむつのほぼ後部幅方向全体にわたる長さである。
【0049】
図12(b)を参照すると、外装シート9がおむつ後部の身体側下方に向って延長されており、弾性体15を挟んだ状態で折り曲げられて開口部の端部を形成している。このように、収納スペース16は外装シート9と表面シート5とにより形成されている。収納スペース16の高さは、おむつ後部上端部から延長された外装シートの端部18までの長さが最大であり、幅は、おむつのほぼ後部幅方向全体にわたる長さである。
【0050】
図12(c)を参照すると、外装シート9と表面シート5がともに延長されて開口部を形成している。外装シート9がおむつ後部下方に向って延長されており、一方内装シート8がおむつ後部上方に向って延長され、それぞれの端部は弾性体15を挟んで内側に折り曲げられ開口部を形成している。弾性体15は双方に配設されてもよいし、いずれか一方に配設されてもよいが、いずれに配設されていなくてもよい。収納スペース16の高さは、おむつ後部上端部からほぼ吸収体7に至るまでの長さが最大であり、幅は、おむつのほぼ後部幅方向全体にわたる長さである。
【0051】
図12(d)は、収納スペース16がおむつの外側に形成されたときの構成を示している。この場合、外装シート9はおむつ外面にポケットを形成するために、おむつ後部の身体側に延出されることなく、おむつ外面の所定の位置においてポケット開口部を形成している。つまり、開口部は、外装シート9が弾性体を挟むようにして内側に折り曲げられた端部により形成される。このようにして、図12(d)において、収納スペース16は、おむつ後部外側に、防漏シート6と外装シート9とにより形成される。
【0052】
上述してきた実施例において、ポケット16をおむつ外側に構成する例として図12(d)に図示したテープ型おむつを挙げたが、パンツ型おむつにおいても、おむつ外側にポケットを構成することももちろん可能である。この場合には、図12(d)に図示したしように外装シートによりポケットを構成できるが、例えば、補助シートや内装シートがおむつ後部上端部を越え、おむつ後部外側下方に向って延長されて開口部を形成するようにしてもよい。
【0053】
上述した実施例において様々な収納スペースを形成するために外装シート、内装シート、表面シートまたは補助シートの組合せについて記載してきたが、後述するようにおむつを廃棄する際に該おむつを収納できるスペースを形成できるのであれば、その他の様々な組合せを採用することももちろん可能である。
【0054】
以上記載してきた実施例において、おむつ後部3と前部2との間に着用時における高さに差Hを設ける場合には、Hは最大で15cmであればよい。後部3が前部2より最大で15cm高く位置するように延出されていれば、最終的に廃棄処理時に利用される収納スペース16の大きさは十分である。差Hが15cmを越える大きさである場合には、着心地感が劣ったり、費用がかかりすぎるために好ましくない。
【0055】
ここで、弾性体15は、おむつの幅方向に対し平行に設けられてよいし、ジグザク形状、波形形状、円弧形状など様々な形態をとることができる。さらに弾性体15に適する材料は、一般的なエラストマー性材料からなるストランド又はリボン、あるいはポリウレタン、ウレタン糸ゴム、平ゴム、合成ゴム、天然ゴム、弾性フィルムなどがあるが、これらは当業者に公知であるので本明細書においては詳細に記載しない。弾性体15を補助シート10に取りつける方法としては、本分野において公知のように超音波結合してもよいし、様々な結合パターンを使用したホットメルト接着剤などにより結合してもよい。弾性体15は開口部20の両端部にそれぞれ、またはいずれか一方の端部に配設されていてもよいし、あるいは設けられていなくてもよいが、後述するように使用済みおむつを丸めこみ収納する際に、丸め込みやすく、丸めこんだ状態を維持するためには、弾性体15はいずれか一方の端部に、あるいは両端部に配設されていることが好ましい。
【0056】
図6は、本発明の収納スペース構造を極めてわかりやすく図示した断面図である。図6(a)、(b)は、図4、図5を参照して述べてきた実施形態に基づく本発明のおむつ1の収納スペース16の開口部20の簡略図である。おむつ開口部20はいわゆる(a)に図示する開放型であってもよいし、(b)に図示する閉鎖型のいずれであってもよい。例えば、図4(b)に図示する開口部が開放型であり、図4(a)や5(a)に図示する開口部が閉鎖型である。図4(c)や図5(c)に図示する開口部は閉鎖型開口部の変形例である。図6(c)は、開口部20がおむつ1の後部内側に形成された様子を表す。例えば図4(b)に図示するように開放型の開口部を閉鎖型にする場合には補助シート10により形成される端部17または19側の何れか一方のシートを延長することにより容易に変更できる。
【0057】
収納スペース開口部20の様々な態様についてさらに詳しく説明する。収納スペース16が開放型の場合には、図8(a)に図示するように上開き、(b)に図示する中開き、(c)に図示する下開きの3つの構成が考えられる。例えば、中開きに該当する例が図4(b)に図示した構成に相当する。さらに、下開きに該当する例は、例えば、図4(c)、12(b)に図示した構成に相当する。8(d)に図示する閉鎖型には、図5(a)などがある。図8(e)は、収納スペース開口部20が、おむつ1の後部の幅方向において、開放型と閉鎖型との混合型である構成を図示している。図8(e)において、収納スペース開口部20の中央部において、補助シート10または外装シート9が重なり合っている閉鎖型であるが、開口部20の両端部は、補助シートまたは外装シートが重なり合っていない開放型となっている。収納スペース開口部20の態様は、これら実施例において記載してきたものに限定されるものではなく、収納スペースを形成し後述するように使用後のおむつを収納できる程度であれば、適宜変更可能である。
【0058】
収納スペース開口部20は、開放型であっても、閉鎖型であっても、あるいはこれらの組合せであってもよいが、おむつの内側に収納スペースが形成される場合には、後述する使用済みおむつを収納する際の衛生面を考慮すると閉鎖型であることが好ましい。
【0059】
図7は、先に記載したようにおむつ1の後部3の外縁部すなわち上端部の形状を図示しているが、この形状は、収納スペース16の外縁形状ともなりうる。従って、収納スペースの形状は、長方形、円弧形、波形、花弁形といった様々な形状から選択することができる。このような収納スペースの外縁の形状により、おむつ1の前後を判別することが容易になるし、見た目にもすぐれたものになる。
【0060】
また、収納スペース16を判別しやすくするために、収納スペース16に色彩を施してもよい。例えば、収納スペース開口部20を形成するシート端部に設けられた弾性体15を着色することにより、折り曲げられた補助シート10を通して着色された弾性体を認識することができ、収納スペースの位置を容易に識別できるようにすることができる。あるいは収納スペース開口部20または収納スペース自体を形成する補助シート10の材料である不織布自体を着色してもよい。
さらに、収納スペース開口に着色された別の不織布、フィルムなどを追加するようにしてもよい。
【0061】
さらに、おむつ後部3の延出部を判別できるように、すなわちおむつ前後の区別がつきやすいようにおむつ後部3の延出部に色彩を施すことも考えられる。この場合も、収納スペースの開口部20と同様に、おむつ後部3に対応する部分の前後胴周りギャザー形成用弾性体14の一部に色彩を施してもよいし、外装シート9の後部に対応する部分にのみ色彩を施すようにしてもよい。さらに、後部3に着色された不織布またはフィルムをおむつ前後認識用に別途追加することも可能である。
【0062】
次に、本発明におけるおむつの廃棄処理の例について説明する。図9(a)は、使用後に、パンツ型おむつ1のサイドシール部を破断しない状態を表す正面図であり、(b)は、サイドシールを破断した状態を表す図である。(a)、(b)のいずれの場合もおむつ1の内側に収納スペース16を有する場合の例である。
【0063】
図10は、おむつ1に形成された収納スペース16内に使用後のおむつを収納する様子を段階ごとにおむつ1の斜視図と断面図とでそれぞれ具体的に示す図である。図10に図示する例は、例えば、図4(a)、(b)に図示するような収納スペース16と開口部20がおむつ後部内側に形成されている場合である。図10(a)は、図9(b)に図示したように使用後のおむつのサイドシールを破断し展開された状態のおむつ1を、開口部に反対側すなわち対向する側から汚れた股領域を含むおむつ本体が内側に入るように順次丸め込んでいき、収納スペース16を残した状態で丸め終わった第1段階を表す斜視図とその断面図である。
この場合、おむつ前部2における胴周りギャザー形成用弾性体の領域が巻き始め部分になるので、最終的に丸め込んだおむつの最も内側に入った状態になる。図示した手順では、サイドシールを破断しているが、サイドシールを破断することなくパンツ形状のままで丸め込むことも可能である。
【0064】
次に、図10(b)に図示するように収納スペース開口部20が存在する領域のシートを反転させる。そして、図10(c)に図示するように、開口部20の両端部から開口部20を広げて開口部が存在する領域のシートを反転させながら、収納スペース16の内部を剥き出しにすると同時に、丸め込んであるおむつ本体をその中に収めるようにする。このようにして、最終的におむつ本体が収納スペース16により包み込まれたコンパクトな状態となり、開口部端部に弾性体が組み込まれている場合には特にこの形態に固定することが容易となる。本実施例の収納方法では、排泄物で汚れた領域が最終的な収納体内部に完全に収納されることになり極めて衛生的である。
【0065】
より容易な手順としては、パンツ型おむつのサイドシールを破断することなくパンツ形状のままでそのまま丸め込んで収納スペース16内に収めることも可能である。この場合、収納スペース16の開口部の位置がおむつ後部領域の比較的下側に配置されていることが好ましい。
【0066】
また、おむつを丸め込んでいく際におむつの手前側から巻きこまずに、これとは反対方向に、すなわちおむつ背中側方向に、開口部が形成されている領域まで丸め込む。このとき、開口部側と丸め込まれたおむつとは相反するように位置する。そして、そのまま開口部を押し開き収納スペースの内部を表側にするようにして開口部を構成する両シートにより丸め込んだおむつを包み込むようにしてもよい。
【0067】
以上の手順は、パンツ型使い捨ておむつを例にして説明したものであるが、もちろんテープ留め型おむつにも適用できることは容易に理解できる。
【0068】
収納スペース16が、図4(c)や、図5(c)、図12(d)に図示するように、補助シート10が延出されて外装シート9の外側に、あるいは防漏シートと外装シートによりおむつ1の外面上に形成されている場合には、おむつ廃棄処理時にはおむつ1のサイドシールを裂くことなく、そのままの形態で収納スペース16内に収納できる。
【0069】
図4(c)の収納スペース構成を例にすると、補助シート10がおむつ1の外面上に延出され収納スペース16がおむつの外部に形成されている。使用後のおむつ1を廃棄処理するときには、まず収納スペース16の内部、すなわち外装シート9が剥き出しになるように外部に延出されている補助シートを矢印N方向に引っ張りあげるように反転させ、延出されている補助シート10の裏面とこれに対応する外装シート9とが表に現れるようにすると同時に、汚れた領域を含むおむつ本体をつぶすようにある程度平坦にして矢印M方向に丸め込むようにする。そしてこの丸め込まれたおむつ本体を、完全に裏返された収納スペース16内にぐるりと包みこむようにして収める。このように収納スペース内に収められたおむつは弾性体15を含むことにより、より安定した状態で固定される。このような処理では、サイドシール部の接合を全く解除する必要がないので、より衛生的に使用後のおむつを処理できるし、排泄物で汚れた領域を完全に内側に封じこめることができる。この手順は、おむつが図5(c)に図示するテープ留め型使い捨ておむつの場合も同様である。テープ留め型使い捨ておむつでは、一旦おむつの側部においてテープファスナーの結合を解除することになるが、廃棄時には、パンツ形状のまま丸め込み収納スペース内に収めることができるので衛生的である。
【0070】
また、使用後のおむつの処理の仕方、すなわち、おむつを収納スペース内に収納する方法については、人体排泄物により、世話人が手を汚すこなく、具合よく、そして排泄物が決して外部に漏れることのないような手段であればいかなる方法を採用してもよい。
【0071】
このようにして構成されたおむつ1の収納スペース16内、特におむつの内側に形成される収納スペース16内には補助具として、所定のプレートが挿入されるようになっていてもよい。プレートは、所定の効能または効果を有する物質が配合されているか、または塗布されている軟質樹脂、不織布、またはフィルムの積層体からなる。好ましい効果または効能には、磁気効果、スキンケア或いは肌荒れ防止効果、消臭効果、抗菌効果、冷感/温感効果、遠赤外線効果、低反発すなわちクッション性効果またはツボ押効果などがある。
【0072】
例えば、スキンケア、すなわち肌荒れ効果を得るためには、プレートを、保湿剤、消炎剤などを配合したローション薬剤が含浸された不織布とすることができる。消臭効果を得るためには、プレートを、活性炭などの消臭材を担持させた不織布や消臭材を練りこんだ樹脂板またはフィルムの積層体などとすることができる。冷感効果を得るには、気化熱による冷感を得るように、プレートをウェットティッシュ状のものとすることができる。また、温感効果を得るには、プレートを、カプサイシン(唐辛子成分)などの温湿布に用いられる薬剤を配合した不織布や、鉄などの酸化を利用した、一般的に使用されている使い捨てカイロなどの発熱体を詰めた袋体等とすることができる。また、ツボ押し効果を得るには、プレートを、人体のつぼを物理的に刺激できるように突起物を備えた樹脂板とすることができる。さらに、磁気効果を得るためには、プレートを、フィルム間に永久磁石を所定の間隔で配置することにより形成されるフィルムの積層体とすることができる。さらに、例えば、遠赤外線効果、または、マイナスイオン効果を得るためには、プレートをトルマリンなどの鉱物や、備長炭などを担持させたフィルムなどとすることができる、と考えられる。上述したような効果、効能を得るために使用されるプレート、フィルムなどはこれらのものに限定されることなく、要求される用途に応じて、様々な材料、物質などを適用することもできる。さらに、これらの効果・効能は、単一的に使用されるとは限らず、複数の効果・効能を得るために、様々に組合せることも可能である。プレートの寸法は、収納スペース16内に挿入できるように、使用されるおむつの収納スペースの大きさによって、または、これに加え、要求される効能を得るのに必要な大きさにより適宜定められるようになっていればよい。
【0073】
このような効能・効果を有するプレートをおむつ1に適用することにより、肌荒れを防いだり、抗菌作用を与えたり、消臭効果をもたらすといった一般的におむつを使用するときに起こりがちな皮膚へのトラブルを回避することができる。
これに加え、遠赤外線効果、ツボ押し効果、冷感/温感効果といった、例えば寝たきり状態の人達に付随的で、より効果的な効能をもたらすことができるのである。さらに、プレートは再利用可能である。つまり、おむつ1が使用され、汚されて廃棄する際には、プレートを取り外し、使用済みのおむつは、廃棄されるが、プレートは、依然として利用できる程度の効能を有している限り、新たに使用されるおむつに再利用できる。また、プレートにより、要求された効能が着用者により満たされることにより、更に次に要求されるプレートとおむつの使用中であっても交換可能である。
【0074】
【発明の効果】
本発明のパンツ型おむつまたはテープ留め型おむつは、おむつ後部の内側または外側におむつ処理用の収納スペースが形成されているので、おむつの使用後、廃棄処理時には、使用済おむつを丸め込んで収納スペースを利用し汚れた領域のおむつ本体を収納し固定して廃棄処分ができる。特に、排泄物で汚れた領域を完全に収納スペース内に封じ込めることができ、世話人の手を汚すことなく処理できるので極めて衛生的である。特に、収納スペースをおむつの外部に延出して形成した場合には、パンツ型のおむつであってもシール部分を裂く必要なく丸めて収納スペースに収めることができるという利点を有する。
【0075】
また本発明の収納スペースを有するおむつは、弾性部材などの付加すべき部品が少なくてすむので、従来のおむつとおりに着用感を阻害することはない。
【0076】
また、本発明の吸収性物品は、成人用または幼児用のいずれにも適用可能であることはいうまでもない。
【0077】
以上、本発明の実施例において、様々な寸法、材料などを記載してきたが、これらに限定されるものではなく、置換可能なものであれば、適宜選択し、採用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明に係るパンツ型おむつの概略的な正面図であり、(b)は、側部から見たときのパンツ型おむつの全体の概略図であり、(c)は、別の実施形態のおむつの側部から見たときの全体該略図である。
【図2】収納スペースが形成される前の図1に図示したおむつのX−X´に沿った断面図である。
【図3】収納スペースが形成される前の本発明に係るテープ留め型おむつの幅方向中心線に沿った断面図である。
【図4】(a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ、本発明に係る様々な態様の収納スペースを有するパンツ型おむつの断面図である。
【図5】(a)、(b)、(c)は、それぞれ、本発明に係る様々な態様の収納スペースを有するテープ留め型おむつの断面図である。
【図6】本発明係るおむつに形成される収納スペースの開口を簡略的に表す断面図である。
【図7】本発明のおむつの収納スペースの上端外縁の様々な形状を表す概略図である。
【図8】本発明のおむつの収納スペースの開口部の様々な開口状態を表す概略図である。
【図9】(a)は、本発明に係るパンツ型おむつのサイドシールを破断した場合を表す正面図であり、(b)は、サイドシールが破断されたときの状態を表す斜視図である。
【図10】本発明に係るパンツ型おむつの使用後廃棄処理のそれぞれの段階の状態を表すおむつ斜視図とそれに対応する断面図である。
【図11】(a)、(b)、(c)は、それぞれ本発明に係る別の実施形態のパンツ型おむつに収納スペースを有する状態を表すおむつの断面図である。
【図12】(a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ本発明に係る別の実施形態のテープ留め型おむつに収納スペースを有する状態を表すおむつの断面図である。
【符号の説明】
1 パンツ型おむつ
1´ テープ留め型おむつ
2 おむつ前部
3 おむつ後部
4 シール部
5 表面シート
6 防漏シート
7 吸収体
8 内装シート
9 外装シート
10 補助シート
11 前部胴回りギャザー形成用弾性体
12 胴周りギャザー用弾性体
14、14´ ウエストギャザー用弾性部材
16 収納スペース
17、18、19 収納スペース開口端部
20 開口部

Claims (15)

  1. 表面シートと、防漏シートと、これらの間に配置された吸収体とからなる内装体と、内装シートと外装シートとからなる、前記内装体を含むようになったパンツ形状の外装体と、から構成される使い捨ておむつであって、該使い捨ておむつは、着用者の背中側に対応する後部領域と腹側に対応する前部領域であって前記内装体が存在しない領域において身体に面する側に補助シートを備えており、
    前記外装体の前記後部領域内であって前記おむつの内側に所定の大きさの収納スペースを形成するように、前記後部領域のおむつ内側に前記後部領域の幅方向に開口する開口部が設けられており、
    前記使い捨ておむつを廃棄する際には、該おむつを前記収納スペースが存在する領域まで丸め込んで前記収納スペース内に収納することにより処理するようになっていることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 表面シートと、防漏シートと、これらの間に配置された吸収体と、からなり、両側部においてテープにより結合固定されるようになった使い捨ておむつであって、
    該使い捨ておむつは、着用者の背中側に対応する後部領域と腹側に対応する前部領域であって、前記後部領域の前記吸収体の存在しない領域に補助シートが形成されるようになっており、
    前記後部領域内の前記おむつの内側に所定の大きさの収納スペースを形成するように、前記後部領域のおむつ内側に前記後部領域の幅方向に開口する開口部が設けられており、
    前記使い捨ておむつを廃棄する際には、該おむつを前記収納スペースが存在する領域まで丸め込んで前記収納スペース内に収納することにより処理するようになっていることを特徴とする使い捨ておむつ。
  3. 表面シートと、防漏シートと、これらの間に配置された吸収体とからなる内装体と、内装シートと外装シートとからなる、前記内装体を含むようになったパンツ形状の外装体と、から構成される使い捨ておむつであって、該使い捨ておむつは、着用者の背中側に対応する後部領域と腹側に対応する前部領域であって前記内装体が存在しない領域において身体に面する側に補助シートを備えており、
    該補助シートが前記後部領域の上端部を越えて前記外装シート外面に沿って延出されることにより、該延出された補助シートとこれに対応する外装シートとから前記おむつの外側に収納スペースが形成されるようになっており、
    前記使い捨ておむつを廃棄する際には、該おむつを丸めて前記収納スペースに収納することにより処理するようになっていることを特徴とする使い捨ておむつ。
  4. 表面シートと、防漏シートと、これらの間に配置された吸収体とからなり、両側部においてテープにより固定されるようになった使い捨ておむつであって、
    該使い捨ておむつは、着用者の背中側に対応する後部領域と腹側に対応する前部領域を有しており、前記後部領域の前記吸収体の存在しない領域において身体に面する側に補助シートが形成されており、
    該補助シートは前記おむつの前記後部領域の上端部を越えて前記おむつの外面に沿って延出されることにより、該延出された補助シートとこれに対応する前記外面とから前記おむつの外側に収納スペースが形成されるようになっており、
    前記使い捨ておむつを廃棄する際には、該おむつを丸めて前記収納スペースに収納することにより処理するようになっていることを特徴とする使い捨ておむつ。
  5. 前記防漏シートの外側全体に外装シートが形成されており、該外装シートがおむつの外面となるものであることを特徴とする請求項2または4に記載の使い捨ておむつ。
  6. 表面シートと、防漏シートと、これらの間に配置された吸収体とからなる内装体と、内装シートと外装シートとからなる、前記内装体を含むようになったパンツ形状の外装体と、から構成される使い捨ておむつであって、前記外装体の着用者の背中側に対応する後部領域内であって前記おむつの内側または外側に所定の大きさの収納スペースを形成するように、前記後部領域のおむつ内側または外側に前記後部領域の幅方向に開口する開口部が設けられており、
    前記使い捨ておむつを廃棄する際には、該おむつを前記収納スペースが存在する領域まで丸め込んで前記収納スペース内に収納することにより処理するようになっていることを特徴とする使い捨ておむつ。
  7. 表面シートと、防漏シートと、これらの間に配置された吸収体と、前記防漏シートの外面全体にわたり形成された外装シートと、からなり、両側部においてテープにより結合固定されるようになった使い捨ておむつであって、
    着用者の背中側に対応する後部領域内において前記おむつの内側または外側に所定の大きさの収納スペースを形成するように、前記後部領域のおむつ内側または外側に前記後部領域の幅方向に開口する開口部が設けられており、
    前記使い捨ておむつを廃棄する際には、該おむつを前記収納スペースが存在する領域まで丸め込んで前記収納スペース内に収納することにより処理するようになっていることを特徴とする使い捨ておむつ。
  8. 前記使い捨ておむつが着用されると、前記後部領域の上端部は前記前部領域の上端部よりも所定の高さをもって着用者の背中上方に延出するように構成されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  9. 前記所定の高さは、最大で15cmであることを特徴とする請求項8に記載の使い捨ておむつ。
  10. 前記後部領域において、前記補助シートの前記おむつの長手方向の第1の端部が、前記表面シートとほぼ重なる地点で折返され前記後部のほぼ垂直方向上方に向って延長されており、前記開口部は、前記外装シートの身体側に折返された後部側端部と前記補助シートの前記第1の端部とにより形成されることを特徴とする請求項1、8または9のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  11. 前記開口部は、前記後部領域身体側において、前記外装シートが前記後部のほぼ垂直方向下方に向って延長された前記外装シートの前記後部側端部と、前記おむつの長手方向の一端のみ前記表面シートに接合されている前記補助シートの、前記表面シートに接合されていない他端部とで形成されることを特徴とする請求項8または9のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  12. 前記開口部は、前記後部領域において、前記補助シートの前記使い捨ておむつ長手方向の一方の端部を前記後部領域の上端部において折返して延長させることにより形成された第2の端部と、前記補助シートの前記使い捨ておむつ長手方向の他方の端部を前記表面シートとほぼ重なり合う地点で折返して、前記第2の端部に向って延長させることにより形成された第1の端部とから形成されることを特徴とする請求項1、2、8または9のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  13. 前記収納スペースの開口部を形成する少なくとも1つの端部には、少なくとも1つの弾性体が組み込まれていることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  14. 前記収納スペースの開口部は、該開口部を形成する2つの端部が重なり合っていない開放型、あるいは一方の端部をさらに延長することにより前記2つの端部が重なり合う閉鎖型、またはこれらの組合せからなることを特徴とする請求項1、2または8から13のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  15. 前記おむつを廃棄処理するときに、前記パンツ形状外装体のサイドシール部を破断することなく前記収納スペースに使用済みおむつを収納できることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
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