JP2005041461A - エスカレータカート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エスカレータ内部で停留する装置と荷台を水平に近い状態に保つ装置を持つ。そのために、エスカレータ内では車体下の地形が階段状に突起するが、この地形の変化を荷台下端を引き上げる力に置換する。或いは入り口で荷台を落とし出口でこれを拾い上げるために上に凸下部で下に凹であるエスカレータの形状を利用する。また車体中央が折れて荷台が着地するカートで、折れた車体の前半分の車体勾配をさらに階段勾配より緩くする。また平行四辺形の原理で地面と常に平行な荷台を保つもので、四辺形の変形自由な欠点をその内角のひとつと固定することにより形のくずれない平行四辺形を得るもので、これらのカートが昇り専用であっても方向を変えれば下り専用使用にもなる。
【選択図】図1
Description
エスカレータ内でカートを固定するだけならば図9 図10に示す動作のカートに、カートの傾きで車輪にブレーキがかかる図11に示すブレーキを付加するだけでよい。車間距離をノンスリップ間の長さに設定すれば、上部輪下部輪が同時に下段へ滑り落ちそうな位置に落ち着く状態が考えられ、この状態を避ければ上部輪下部輪のいずれかは滑り落ちる心配のない位置で安定する。すなわち車間距離をノンスリップ間の長さに設定しなければ車体はエスカレータ内部で固定される。また滑り落ちた直後が最も安定するので、滑り落ちた直後にカートを固定すれば一度落ちた車輪が再び落ちることはない。車輪の落下はエスカレータの入り口付近の緩い勾配の時期に起き、エスカレータ内へ進入と同時に固定され途中で落下することはない。
荷台の水平維持のために請求項1,2,3、4のカートが考案され、それぞれの方式はその能力に差があり、エスカレータ内での荷台の水平になる度合いや水平にしうる荷台の全長に差ができる。水平になる度合いや水平にしうる荷台の全長は用途によってはさほど重要ではない場合があり、空港用カートは置いただけの荷物がエスカレータ内で倒れたりくずれ落ちたりしてはいけないので荷台の水平と全長が要求されるが、荷物をカゴの中にいれるショッピングカートの場合、荷こぼれの心配はなく、荷物の重心が高いので水平保持より転倒防止が主な目的となる。ショッピングカートの場合、かごは支柱を通してカート中央に負荷され、荷重の負荷される位置は一定なので支柱を鉛直に保持させる支柱とカートの節点を中心とする回転運動は荷台の下部を上下して荷台の水平の維持に努めたエスカレータカートのように大きな仕事量を要するものではない。空港用カートは荷台を低くかつ広く取る必要があるのでショッピングカートのように車体中央部での荷台を支える支柱の回転ではなく車体全長に亘る荷台の回転が要求される。また車椅子用カートの場合、荷重のかかる位置は一定で低床である必要があるため荷台の水平が問題になっても荷台の広さは問題にならない。また昇り仕様、下り仕様、昇り下り両用仕様の別があるが、昇り下りの両用カートを考えるより、取手を反対側につければ昇り専用が下り専用に変身する。
図18に詳述するように、取手を反対側につけたとき取手に付けた突起の高さが変わり、入り口のゲートに施された溝によって仕様が区別される。
平坦地面に対する車体各部と地面との距離はエスカレータ内では変化し、この変化を利用して車体を押し上げることができる。車体後方の地面、車体中央直下の地面、車体前方の地面についてそれぞれ図1、図2、図3に詳述する方式が考案される。ステップの上昇でゲタやテコは回転するが、ゲタやテコと荷台を連結棒などで直接連結する方式は揚程が少なく、荷台があがらず車輪が浮き上がる結果を招きやすい。ゲタやテコの回転をクサビの往復運動に伝えてクサビの原理で荷台を押し上げる方式はこれを改善するものである。
台車の片方を引き上げるとき、後輪の真上に荷重をかけ前輪側を引き上げると全く力は不要であるが、荷重を中央より前に移すと前輪側を引き上げるには力が必要となり、この仕事を荷台を引き上げる仕事に変換することができる。荷重が前輪側に近づくにつれて台車に外から与えられる仕事より大きく荷台を水平にするまでの揚程はより小さくなる。荷物の重心が出来るだけ前輪側であるために荷台は図2に示すような上部の辺が長く底辺が短い台形断面の荷台が望ましい。
エスカレータが進入時に下側端部を押し上げた荷台は脱出時に自重で下がり復元されるが、図4に示すように進入時に車体から脱落した荷台は脱出時にエスカレータによって押し上げられ復元されなければならない。平坦走行時に荷台が下がらないように必要な当りは進入時にはずれ脱出時にはいる入り切りのスイッチでなければならない。この入り切りのスイッチは当りに負荷がかかってないとき作動し、エスカレータ上部ではエスカレータの傾斜と床面との角度が180度より大きく、エスカレータ下部ではエスカレータの傾斜と床面との角度が180度より小さいことを判別して反応する。
図5に示すパンタグラフのカートは平行四辺形が自由に変形するのでパンタグラフをエスカレータの踏面と平行で形の崩れない平行四辺形にする必要がある。荷物の荷重を形の崩れる方向の反対方向に作用させることによりこれを解決する。
昇り口および降り口で後輪が次のステップに移動することに問題がないが、前輪が下の段に落下するのは落差が大きく荷台に衝撃をあたえる。またそれぞれのカートがそれぞれの機能を発揮するにはエスカレータへの進入直後にカートを最終位置に固定する必要がある。図12,13、14はハネテコや渦巻き曲線を弧にもつ半円車輪で強制的に車体を移動させるものである。
(2) 車体重量を支持する回転軸(車軸)
(3) 車輪
(4) 車輪の回転軸
(5) ヒンジ
(6) 複数の回転軸を有する盤
(7) 両端にヒンジを有する盤
(8) 連結棒タイロッド
(9) 当り
(10) 当り受け
(11) ゴム等の緩衝材
(12) ゲタ
(13) テコ
(14) 跳ねテコ
(15) 半円車輪
(16) キャスター
(17) ガイドローラー
(18) 吊り材
(19) 突起
(20) カゴ
(21) 取手
(22) 荷台
(23) 荷台支柱
(24) 台座
(25) 椅子
(26) 上に凹の半円のレール
(27) ソリ
(28) バンバー
(29) 兆番
(30) ナット
(31) 取り付けボルト
(32) 穴
(33) 長穴
(34) スプリング
(35) ワイヤー
(36) タイヤ
(37) エスカレータの蹴込み部分
(38) エスカレータの踏面部分
(39) エスカレータのノンスリップ部分
(40) ノンスリップ部とのすべり面
(41) エスカレータのステップ収納口
(42) 地面
(43) スロープ
(44) ポール地上部
(45) ポール埋め込み部
(46) 溝付ゲート
(47) 溝
(48) 車輪ガイド溝
(49) 滑走台
(50) ノンスリップ部との引っ掛かり面
(51) ブレーキ
F1 ゲタの落下防止の当り
F2 3つのガイドローラーを持つクサビ
F3 上段角部に懸垂する車体前部のハンガー
F4 荷台脱落復旧装置
F5 車体の中間で下側に折れても上側に折れないエスカレータカート
F6 2個のパンタグラフからなるエスカレータカート
F7 平坦走行時収納される転倒防止用収納型アウトリガー
F8 4輪車を1個のユニットとしたL型車体
F9 最終的に下部車輪が蹴込みと密着した状態のエスカレータカート
F10 最終的に上部車輪が蹴込みに密着した状態のエスカレータカート
F11 車体の傾斜時に降りる方向の回転をロックし水平時に解除するブレーキ
F12 車輪を最終的に蹴込みに密着する位置に落ち着かせるハネテコ
F13 渦巻き曲線の一部を弧に持つ半円車輪
F14 蹴込みから遠ざける或いは近づける方向に所要の距離だけ移動させる機構
F15 降り口でその働きを無効にする取手側のL型テコ
F16 ゲタに取り付けられたブレーキ
F17 手を離すとかかるブレーキ
F18 高さの異なる溝を有する2種の選別ゲート
F19 片方向の回転だけを許す兆番
X1−X1 エスカレータの傾斜を示す直線
X2−X2 車体の傾斜を示す直線
X3−X3 荷台の傾斜を示す直線
ABCDEFG ピン接合部接点
R1,R2 ガイドローラー
Claims (11)
- 図1に例示するように、エスカレータ内でのステップの上昇をゲタやテコの回転運動に変え、これをクサビの往復運動に伝えてクサビの原理で荷台を押し上げる方式のエスカレータカート
- 図4に例示するように、入り口でカートが傾くことにより荷台を支えた当りをはずし出口で当りを再投入して平坦走行状態に復帰するエスカレータカートで、荷台を車体から脱落せしめて荷台を水平にするエスカレータカート
- 図5に例示するように、車体の底がステップ角部に着地すると2つに折れ曲がり、荷台をより水平に近づけるエスカレータカート
- 図6に例示するように平行四辺形のパンタグラフによりエスカレータの踏面の水平を荷台の水平に連動させるエスカレータカート。
- 図12,13、14に例示するように、ハネテコや渦巻き曲線を弧にもつ半円車輪で強制的に車体を移動させ、エスカレータへの進入直後にカートを最終位置に固定する装置。
- 図3に例示するように、接地して跳ね上がったゲタが車輪を押さえて、傾斜時に車体の滑走を抑制するブレーキ。
- 図11に例示するように、車体にタイヤが接していない状態で水平に吊り下げられ底辺に突起のある盤で、車体が傾くと車輪の下降方向の回転を止めるブレーキ
- 図17に例示するように、エスカレータの内外を問わず、停留時に手を放すとブレーキがかかり押すと同時にはずれるブレーキで、エスカレータの脱出時に何の操作を加えなくても勝手にカートを脱出させるブレーキ。
- 進行方向に対して前後逆に使用すれば昇り仕様が下り仕様に変身するカートについて、図18,19に例示するように昇り口では上り仕様の向きのカートだけを、降り口では下り仕様の向きのカートだけを通過させるシステム。
- 図7に例示するようにエスカレータのステップ角部に食い込むソリを懸垂して走行する車椅子で、ソリがエスカレータに固定されるとき車輪は下段に滑り落ち車椅子の頭部をソリに繋ぎとめているため車椅子全体が後ろに回転して水平状態で止まるエスカレータ仕様の車椅子と、図面に例示し詳述するように傾斜時に車体の傾斜に伴い滑って飛び出し、水平時に外部から内部へかけて沈む車体の転倒防止用収納型アウトリガー
- 図9に示すように下部車輪が蹴込みと密着して上部車輪は蹴込みとは間隔がある状態、あるいは図10に示すように上部車輪が蹴込みに密着して下部車輪が下側ノンスリップと間がある状態に車間距離を設計し、エスカレータ内部で車体が下段へ滑り落ちそうな位置では必ず下段へ滑り落ちるようにして、直後に下段に滑り落ちる心配のない位置で2段に亘って停留することができるエスカレータカート。
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