JP2005041261A - Side part vehicle body structure of automobile - Google Patents
Side part vehicle body structure of automobile Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005041261A JP2005041261A JP2003200078A JP2003200078A JP2005041261A JP 2005041261 A JP2005041261 A JP 2005041261A JP 2003200078 A JP2003200078 A JP 2003200078A JP 2003200078 A JP2003200078 A JP 2003200078A JP 2005041261 A JP2005041261 A JP 2005041261A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- pillar
- impact bar
- end portion
- closed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車の側部車体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車にあっては、車体前後方向に伸びる車体強度部材として、車室床面を構成するフロアパネルの左右端部が連結される左右一対のサイドシルがある。車体側部に前後のサイドドアを設ける場合、サイドシルの車体前後方向中間部から上方にピラーを穿設して、このピラーとピラーの前方において上下方向に伸びる前車体側縦辺部との間に、前サイドドアによって開閉される前ドア開口が形成され、ピラーとピラーの後方において上下方向に伸びる後車体側縦辺部との間に、後サイドドアによって開閉される後ドア開口が形成される。そして、上記ピラーは、ルーフを有する自動車にあってはその上端部がル−フに連結され、ル−フを有しないオープカ−タイプの自動車にあっては、ピラーの上端はサイドドアのほぼベルトライン付近に位置される。
【0003】
ところで、最近の自動車では、側突に対する安全性向上の観点から、各サイドドア内に、サイドドアにおける前後のドア縁部間に渡って強度部材としてのインパクトバーを配設することが行われている。特許文献1には、前サイドドア内に2本のインパクトバーを配設したものが開示されている。すなわち、第1のインパクトバーを前サイドドアの高い位置においてほぼ水平に配設する一方、第2のインパクトバーを、その前端部が前サイドドアの高い位置に位置設定すると共に、その後端部を前サイドドアの低い位置に位置するように傾斜配置してある。そして、前サイドドアにおける後ドア縁部に、その直後方に位置するピラーに沿って上下方向に伸びる後側レインフォースメントを設けて、各インパクトバーの後端部をそれぞれ上記後側レインフォースメントに連結したものが開示されている。さらに、特許文献1には、その図7において、前サイドドア内に2本のインパクトバーを配設した場合に、各インパクトバーの後端部をそれぞれ前サイドドアの直後方に位置するピラーの略中間の高さ位置するように位置設定したものも開示されている。
【0004】
特許文献2には、サイドドア内に配設した1本のインパクトバーを、略水平に伸ばして配設すると共に、インパクトバーの中間部から下方に伸びる補強メンバ(符号11で示される部材)を設けて、この補強メンバの下端部をサイドドアの下縁部付近に位置させ、しかも補強メンバの下端部位置において、左右一対のサイドシル同士を連結するクロスメンバを設けたものが開示されている。この特許文献2における水平方向に伸びるインパクトバーの後端部は、ピラーの中間部の高さ位置に位置設定されている。
【0005】
特許文献3には、サイドドア内に1本のインパクトバーを配設する場合に、その一端部がドア開閉用のヒンジ付近に位置設定すると共に、その他端部を、ドアのロック機構付近に位置設定したものが開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−138742号公報
【特許文献2】
特開2000−318451号公報
【特許文献3】
実開平6−65036号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば大型車両のようにバンパの位置がかなり高い自動車から側突されたときに、前後のサイドドアの間に位置するピラーの下方向中間部に対して側突する自動車のバンパが位置されることになる。この場合、ピラーに直接的に側突荷重が作用する場合のみならず、サイドドア内に配設したインパクトバーを介してピラーに対して側突荷重が作用すると、ピラーの車室内への変形量が大きくなってしまう。
【0008】
上述のような側突時におけるピラーの車室内への変形量を小さくするには、ピラーを構成するパネルの肉厚を大きくしたり、レインフォースメントを追加したり、断面形状を大きくする等の剛性向上を図ることが考えられる。しかしながら、この場合は、車室内へのピラーの突出量の増加となって車室空間確保のために好ましくないばかりでなく、車体重量の大幅な増加となってしまい、この点において何らかの対策が望まれることになる。
【0009】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、前後のサイドドアの間にピラーを有する形式の自動車において、車体重量の大幅な増加や車室空間の低減を抑制しつつ、側突時におけるピラーの車室内への変形量を低減できるようにした自動車の側部車体構造を適用することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような第1の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
車室床面を構成するフロアパネルの左右端部に、車体前後方向に伸びる左右一対のサイドシルが連結され、
前記サイドシルの車体前後方向中間部からピラーが上方に延設され、
前記ピラーと該ピラーの前方において上下方向に伸びる前車体側縦辺部との間に、前サイドドアによって開閉される前ドア開口が形成され、
前記ピラーと該ピラーの後方において上下方向に伸びる後車体側縦辺部との間に、後サイドドアによって開閉される後ドア開口が形成され、
前記各サイドドア内に、該各サイドドアにおける前後のドア縁部間に渡って伸びて、側突時の荷重を受けるインパクトバーが配設された自動車の側部車体構造において、
前記インパクトバーは、前記ピラー側端部が前記サイドドアの下部に位置されると共に、該ピラー側端部から他端部に向けて上方に向かうように傾斜配置され、
前記インパクトバーの前記ピラー側端部は、前記サイドドアの閉時に、前記サイドシルに対して車幅方向外方側からオーバラップするように位置設定されて、該インパクトバーが受けた側突荷重が該ピラー側端部から該サイドシルに伝達されるようにされており、
前記インパクトバーの前記他端部は、前記サイドドアの閉時に、前記車体側縦辺部に対して車幅方向外方側からオーバラップするように位置設定されて、該インパクトバーが受けた側突荷重が該他端部を介して該車体側縦辺部に伝達されるようにされている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、インパクトバーに作用する側突荷重は、インパクトバーのピラー側端部においてはサイドシルによって受け止められ、インパクトバーの他端部においては車体側縦辺部によって受け止められて、前後のサイドドア間に位置するピラーに対する作用が大幅に低減される。サイドシルおよび車体側縦辺部は元々剛性つまり強度的に優れており、ピラーに側突荷重を受け止めさせる場合に比して車室内側への変形量が小さくてすむことになる。また、インパクトバーからの側突荷重が殆どピラーに作用しないので、ピラーの補強を行うとしてもわずかな重量増加ですむことになる。これにより、全体として、車体重量の大幅な増加の抑制と車室内空間の確保とを共に満足させつつ、側突時における車体特にピラーの車室内への変形量を低減することができる。
【0011】
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような第2の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項2に記載のように、
車室床面を構成するフロアパネルの左右端部に、車体前後方向に伸びる左右一対のサイドシルが連結され、
前記サイドシルの車体前後方向中間部からピラーが上方に延設され、
前記ピラーと該ピラーの前方において上下方向に伸びる前車体側縦辺部との間に、前サイドドアによって開閉される前ドア開口が形成され、
前記ピラーと該ピラーの後方において上下方向に伸びる後車体側縦辺部との間に、後サイドドアによって開閉される後ドア開口が形成され、
前記各サイドドア内に、該各サイドドアにおける前後のドア縁部間に渡って伸びて、側突時の荷重を受けるインパクトバーが配設された自動車の側部車体構造において、
前記インパクトバーは、前記ピラー側端部が前記サイドドアの下部に位置されると共に、該ピラー側端部から他端部に向けて上方に向かうように傾斜配置され、
前記インパクトバーの前記ピラー側端部は、ガセットを介して前記サイドドアに接合されており、
前記ガセットは、前記サイドドアの閉時に、前記サイドシルに対して車幅方向外方側からオーバラップするように位置設定されて、該インパクトバーが受けた側突荷重が該ピラー側端部から該ガセットを介して該サイドシルに伝達されるようにされており、
前記インパクトバーの前記他端部は、前記サイドドアの閉時に、前記車体側縦辺部に対して車幅方向外方側からオーバラップするように位置設定されて、該インパクトバーが受けた側突荷重が該他端部を介して該車体側縦辺部に伝達されるようにされている、
ようにしてある。上記第2の解決手法によれば、インパクトバーに作用する側突荷重が、該インパクトバーのピラー側端部からガセットを介してサイドシルに伝達されることになる。この第2の解決手法によれば、前述の第1の解決手法と同様の効果を得ることができる。
【0012】
上記第1の解決手法または第2の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項3以下に記載のとおりである。すなわち、
前記インパクトバーの前記ピラー側端部が、前記ピラーに対しては車幅方向からオーバラップしないように位置設定されている、ようにすることができる(請求項3対応)。
前記ガセットが、前記ピラーに対しては車幅方向からオーバラップしないように位置設定されている、ようにすることができる(請求項4対応)。
上記請求項3または請求項4によれば、インパクトバーに作用する側突荷重をピラーに対して作用させないようにして、ピラーの車室内に向けての変形量を低減する上でより一層好ましいものとなる。
【0013】
前記サイドシルには、横面部と縦面部とを有して前記サイドドアの閉時に該サイドドアの下部と嵌合する階段状の段差部が形成されており、
前記サイドドアの閉時に、前記インパクトバーの前記ピラー側端部が前記縦面部に対して車幅方向外方側からオーバラップするようにされている、
ようにすることができる(請求項5対応)。
前記サイドシルには、横面部と縦面部とを有して前記サイドドアの閉時に該サイドドアの下部と嵌合する階段状の段差部が形成されており、
前記サイドドアの閉時に、前記ガセットが前記縦面部に対して車幅方向外方側からオーバラップするようにされている、
ようにすることができる(請求項6対応)。
上記請求項5または請求項6によれば、インパクトバーに作用する側突荷重を、サイドシルの縦面部によって効果的に受け止めることができる。
【0014】
前記インパクトバーの中間部には、略上下方向に伸びるインパクトバー補強部材の上端部が連結され、
前記インパクトバー補強部材の下端部が、前記サイドドアの閉時に前記サイドシルに対して車幅方向外方側からオーバラップするように位置設定されて、該インパクトバーが受けた側突荷重が該インパクトバー補強部材を介して前記サイドシルに伝達されるようにされている、
ようにすることができる(請求項7対応)。この場合、インパクトバーに作用する側突荷重を、インパクトバー補強部材を介してサイドシルの長い範囲に渡って分散して伝達することができ、サイドシルが局部的に大きく車室内側に変形してしまう事態を防止する上で極めて好ましいものとなる。
【0015】
前記サイドドアの下縁部には、前後方向に伸びるドア補強部材が配設され、
前記ドア補強部材は、前記サイドドアの閉時に、前記サイドシルに対して車幅方向外方側からオーバラップするように位置設定され、
前記インパクトバーの前記ピラー側端部が前記ドア補強部材のピラー側端部と連結されて、該インパクトバーが受けた側突荷重が該ドア補強部材を介して前記サイドシルに伝達されるようにされている、
ようにすることができる(請求項8対応)。この場合、インパクトバーに作用する側突荷重を、ドア補強部材を介してサイドシルの極めて長い範囲に渡って分散して伝達することができ、サイドシルが局部的に大きく車室内側に変形してしまう事態を防止する上で好ましいものとなる。
【0016】
前記インパクトバーの略中間部と前記ドア補強部材の中間部とが、略上下方向に伸びるインパクトバー補強部材によって連結されている、ようにすることができる(請求項9対応)。この場合、請求項7および請求項8に対応した効果をより十分に満足させることができる。
【0017】
前記インパクトバーの前記他端部側に位置する前記左右の車体側縦辺部同士が、前記サイドシルよりも高い位置において車幅方向に伸びる連結部材によって連結されている、ようにすることができる(請求項10対応)。この場合、連結部材によってインパクトバーに作用する側突荷重をしっかりと受け止めて、車体側縦辺部ひいてはインパクトバーが配設されたサイドドアそのものの車室内側への変形をより効果的に防止することができる。
【0018】
前記前サイドドアの前ドア縁部がその上部と下部とにおいてヒンジによって前記車体側縦辺部に取付けられることによって、該前サイドドアが後開き式とされ、
前記前サイドドアにおける前記インパクトバーの前記他端部が、前記上側のヒンジの取付位置に連結されている、
ようにすることができる(請求項11対応)。この場合、インパクトバーに作用する側突荷重を、ヒンジの取付位置という剛性つまり強度的に優れた部分を介して車体側に伝達することができ、側突荷重を車体側でもってしっかりと受け止める上で好ましいものとなる。
【0019】
前記後サイドドアにおける後ドア縁部でかつそのベルトライン付近において、該後サイドドアを車体に閉状態でロックしておくためのロック機構が設けられ、
前記後サイドドアにおける前記インパクトバーの前記他端部が、前記ロック機構付近に位置されている、
ようにすることができる(請求項12対応)。この場合、ロック機構の取付位置という剛性つまり強度的に優れた部分を介して車体側に伝達することができ、側突荷重を車体側でもってしっかりと受け止める上で好ましいものとなる。
【0020】
前記サイドシルのうち前記サイドドアの閉時における前記インパクトバー補強部材の下端部の位置において、該左右のサイドシル同士を連結するクロスメンバが設けられている、ようにすることができる(請求項13対応)。この場合、サイドシルに伝達されたインパクトバーからの側突荷重を、クロスメンバによってもしっかりと受け止めることができる。
【0021】
前記インパクトバー補強部材の上端部が下端部よりも、前記ピラーに近い位置となるように位置設定されている、ようにすることができる(請求項14対応)。この場合、インパクトバーのうちピラー側端部に作用する側突荷重を、極力ピラーから車体前後方向に離れた位置においてサイドシルに伝達する上で好ましいものとなる。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、車室内空間の低減や車体の大幅な重量増加を抑制しつつ、側突時におけるピラーの車室内側への変形量を小さくできる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1〜図10は本発明の第1実施形態を示すものである。まず、図1〜図3において、自動車Mは、実施形態では4ドアのセダンタイプとされて、車室の下側部において車体前後方向に伸びる左右一対のサイドシル1を有する。この左右一対のサイドシル1に対して、車室床面を構成するフロアパネル2の左右端部が連結されている。サイドシル1の車体前後方向中間部から、上方に伸ばしてセンタピラー(Bピラー)3が延設されて、センタピラー3の上端部はル−フ(ルーフパネル)4に連結されている。
【0024】
センタピラー3の前方において、車体側前縦辺部としてのヒンジピラー5が位置され、センタピラー3の後方において車体側後縦辺部としてのリアピラー6が位置されている。センタピラー3とヒンジピラー5との間が、車室内外を連通する前ドア開口7とされて、この前ドア開口7が前サイドドア8によって開閉される。また、センタピラー3とリアピラー6との間が、車室内外を連通する後ドア開口9とされて、この後ドア開口9が後サイドドア10によって開閉される。なお、ヒンジピラー5の下端部はサイドシル1の前端部に連結され、リアピラー6の下端部がサイドシル1の後端部に連結されている。なお、上記ヒンジピラー5は、フロントピラー11を介してル−フ4に連なっている。また、上記リアピラー6の上端部も、ル−フ4に連なっている。
【0025】
サイドシル1は、図5、図6に示すように、アウタパネル1Aとインナパネル1Bとレインフォースメント1Cとによって閉断面状に構成されて、車室下部側縁部における車体強度部材として機能している。サイドシル1は、その上面部分において、車室外方側から内方側へ略水平に伸びる横面部1aと、横面部1aの車幅方向内方側端から上方へ伸びる縦面部1bとを有して、この2つの面部1a、1bによって階段状の段差部1cが構成される。縦面部1bは、車幅方向外方側に向いて、側突荷重を受け止めるのに好適な面構成となっている。さらに、サイドシル1の上面のうち、車室内側の上面部1dが、車外から車室内に向けて略水平となるように設定されいる。このような上面部1dの設定によって、トルクボックス1Dを形成しつつ、車室内への突出量を極力小さくして、車室内空間を極力広く確保する上で好ましいものとなる。このような意味合いにおいて、上記上面部1dを、車外から車室内に向けて徐々に低くなるように形成することもできる。
【0026】
ここで、図1、図2、図5、図6において、サイドシル1の上面を符号1eで示してあるが、このサイドシル1の上面は、ドア開口7あるいは9の下縁に相当するもので、サイドシル1の閉断面構造部分の上端位置ともなる。換言すれば、後述するように、インパクトバーのピラー側端部やガセットがサイドシル1に対して車幅方向においてオーバラップすることの意味は、このピラー側端部やガセットが少なくとも部分的に、サイドシル1の上面1e(閉断面構造部分の上端位置)よりも低い位置に存在することを意味するものとなる。
【0027】
サイドシル1のうちセンタピラー3との連結部位は、他の部位に比して、部分的に車幅方向内方側に大きく膨らんだトルクボックス1Dとされている(図3、図6参照)。なお、図6においては、実線がトルクボックス1Dでの断面形状を示し、一点鎖線がトルクボックス1D以外の部分での断面形状を示している。そして、左右一対のトルクボックス1D同士が、車幅方向に伸びるクロスメンバ12によって連結されている。このクロスメンバ12も閉断面状とされて、フロアパネル2にも連結されている。左右一対のサイドシル1同士は、前ドア開口7の車体前後方向中間部位置において、クロスメンバ13によって連結されている。また、左右一対のサイドシル1同士は、後ドア開口9の車体前後方向中間部において、クロスメンバ14によって連結されている。各クロスメンバ13、14はそれぞれ、閉断面状に構成されて、フロアパネル2に連結されている。なお、フロアパネル2には、閉断面状とされて車体前後方向に伸びる左右一対のフロアフレーム18が接合されている(図6、図9)。
【0028】
ル−フ4は、図2に示すように、その前縁部を構成するフロントヘッダーが符号4Aで示され、その後縁部を構成するリアヘッダーが符号4Bで示され、左右一対のル−フレールが符号4Cで示される。そして、左右一対のル−フレール4C同士が、それぞれ車幅方向に伸びるル−フレイン15〜17によって連結されている。各ル−フレイン15〜17の車体前後方向位置は、中間に位置するル−フレイン16がセンタピラー3の上端部位置とされ、前に位置するル−フレイン15が前ドア開口7の車体前後方向中間位置とされ、後に位置するル−フレイン17が後ドア開口9の車体前後方向中間位置とされている。
【0029】
図5〜図7に示すように、前サイドドア8は、アウタパネル8Aとインナパネル8Bとによって閉断面形状に形成されている。そして、前サイドドア8の前後のドア縁部8a、8bは、ドア閉時に、センタピラー3あるいはヒンジピラー5に対して車幅方向外方側からオーバラップするようにされている。また、前サイドドア8の下縁部8cは、ドア閉時に、サイドシル1の前記段差部1c(の縦面部1b)に対して車幅方向外方側から対面するようにされている。
【0030】
後サイドドア10は、図10に示すように、アウタパネル10Aとインナパネル10Bとによって閉断面形状に形成されている。そして、後サイドドア10の前後のドア縁部10a、10bは、ドア閉時に、センタピラー3あるいはリアピラー6に対して車幅方向外方側からオーバラップするようにされている。また、後サイドドア10の下縁部10cは、ドア閉時に、サイドシル1の前記段差部1c(の縦面部1b)に対して、車幅方向外方側からオーバラップするようにされている。
【0031】
図9に示すように、センタピラー3は、アウタパネル3Aと、インナパネル3Bと、レインフォースメント3Cとによって、閉断面状に構成されている。なお、アウタパネル3Aはサイドシル1のアウタパネル1Aに連なり、インナパネル3Bはサイドシル1のレインフォースメント1Cに連なり、レインフォースメント3Cは、サイドシル1の閉断面構造内部にまで延設されてそのレインフォースメントをも兼用している。このようなセンタピラー3の下部には、車室内に開口されたサービスホール3aが形成されている(図3参照)。
【0032】
前サイドドア8は、その前ドア縁部8aにおいて、上下一対のヒンジ20を介して、ヒンジピラー5に揺動可能に取付けられている(図1、図7参照)。すなわち、前サイドドア8は、ヒンジ20を中心として開閉される後開き式とされている。また、後サイドドア10は、その前ドア縁部10aにおいて、上下一対のヒンジ21を介してセンタピラー3に取付けられている(図1参照)。すなわち、後サイドドア10は、ヒンジ21を中心として開閉される後開き式とされている。
【0033】
前サイドドア8内には、インパクトバー30が配設されている。このインパクトバー30は、金属パイプ材等によって細長くかつ剛性の優れたものとされて、側突荷重を受けとめるための強度部材とされている。インパクトバー30は、前サイドドア8の前後のドア縁部8aと8bとの間に渡って設けられて、後方に向かうにつれて徐々に下方に向かうように傾斜配置されている。すなわち、インパクトバー30の前端部は、前述した上下一対のヒンジ20のうち、上方のヒンジ20直近に位置されている(図1、図7参照)。より具体的には、図7に示すように、インパクトバー30の前端部は、上側のヒンジ20の前ドア縁部8aへの取付部位に対して、ガセット31を介して連結されている(ガセット31がヒンジ20の取付位置において前ドア縁部8aに対して接合されると共に、ガセット31に対してインパクトバー30の前端部が接合されている)。これにより、インパクトバー30に側突の外力が作用したときに、ヒンジ20の取付部位という強度的に優れた部分を介して、ヒンジピラー5へ側突の衝撃を効果的に伝達することができる。
【0034】
インパクトバー30の後端部(ピラー側端部)は、サイドシル1の上端1eよりも低い位置となるように位置設定されている(図1、図6参照)。そして、インパクトバー30の後端部は、ガセット32を介して、ドア補強部材33の後端部と連結されている。すなわち、前サイドドア8内には、その下縁部8c付近において、車体前後方向に伸びる細長いドア補強部材33が配設され、このドア補強部材33の後端部とインパクトバー30の後端部とがそれぞれ、上記ガセット32に接合されている。インパクトバー30の後端部とドア補強部材33とガセット32(の少なくとも下端部)とは、前サイドドア8の閉時において、サイドシル1の段差部1c(の縦面部1b)に対して、車幅方向外方側においてオーバラップするような低い位置に位置される(図5、図6、図10参照)。
【0035】
ドア補強部材33の前端部には、ガセット35が接合されている。このガセット35と上記ガセット32は、適宜の位置において、例えば前サイドドア8の前ドア縁部8aに接合されている。勿論、ドア補強部材33は、インパクトバー30と同様に強度的に優れたものとされ、実施形態では、インパクトバー30と同様に、金属製のパイプ材によって構成されている。
【0036】
上記インパクトバー30とドア補強部材33とは、上下方向に伸びる補強部材34によって連結されている(図1、図4、図5参照)。この補強部材34は、インパクトバー補強部材となるもので、インパクトバー30に作用した側突荷重を下方つまりサイドシル側に伝達するための伝達部材あるいは連結部材として機能するもので、強度的に優れたものとなるように、例えば金属板にビード部34a(図5参照)を形成して曲げ剛性の十分大きいものとされている。補強部材34は、ドア補強部材33の車体前後方向中間位置よりもセンタピラー3側に位置されて、その上端部がインパクトバー30に接合されると共に、その下端部がドア補強部材34に接合されている。そして、補強部材34の上端部の位置は、下端部の位置よりも若干後方側つまりセンタピラー3側に位置されている。つまり、補強部材34は、下方に向かうにつれて徐々に前方に位置するように若干傾斜設定されている。インパクトバー30とガセット31、32、35とドア補強部材33と補強部材34とはあらかじめ組立体としてユニット化された状態で、前サイドドア8に組付けることができ、このユニット化された状態のものが図4に示される。なお、インパクトバー30の後端部とガセット32とは、ピラー3の下端部に対して車幅方向において若干オーバラップされているが、ピラー3に対しては車幅方向において全くオーバラップしないように位置設定することもできる。
【0037】
後サイドドア10内には、インパクトバー40が配設されている。このインパクトバー40は、金属のパイプ材等によって、細長くかつ剛性の優れたものとして構成されて、側突荷重を受け止めるための強度部材とされている。インパクトバー40は、後サイドドア10の前後のドア縁部10aと10bとの間に渡って設けられて、後方に向かうにつれて徐々に上方に向かうように傾斜配置されている。すなわち、インパクトバー40の後端部は、後サイドドア10の車体に対するロック機構41直近に位置されている。より具体的には、ロック機構41は、後サイドドア10のベルトライン付近の高さに位置設定されて、図8に示すように、リアピラー6(のアウタパネル6A)には、ロック機構41のストライカ41Aが固定される一方、後サイドドア10の後ドア縁部10bには、ストライカ41Aに係合されるラッチ(ラッチ機構)41Bが取付けられている。そして、インパクトバー40の後端部は、ガセット42を介して、ラッチ41Bの直近に対して連結されている。すなわち、ガセット42がラッチ41Bの直近において後ドア縁部10bに接合されると共に、インパクトバー40の後端部がガセット42に接合されている。なお、ロック機構41は、図1に示すように、後サイドドア10のベルトライン付近の高さに位置設定されている。
【0038】
リアピラー6は、ホイールハウジング43(のアウタパネルが43Aで、インナパネルが43B)に接合されて、全体的に剛性の優れた部材となっている。したがって、インパクトバー40に作用する車幅方向外方側からの側突荷重は、リアピラー6(およびホイールハウジング43)によってしっかりと受け止められるようになっている。
【0039】
インパクトバー40の前端部は、サイドシル1の上端1eよりも低い位置に位置設定されている(図1参照)。そして、インパクトバー40の前端部(ピラー側端部)は、ガセット44を介して、ドア補強部材45の前端部と連結されている。すなわち、後サイドドア10内には、その下縁部10c付近において、車体前後方向に伸びる細長いドア補強部材45が配設され、このドア補強部材45の前端部とインパクトバー40の前端部とがそれぞれ、上記ガセット44に接合されている。インパクトバー40の前端部とドア補強部材45とガセット44(の少なくとも下端部)とは、後サイドドア10の閉時において、サイドシル1の段差部1c(の縦面部1b)に対して、車幅方向外方側においてオーバラップするような低い位置に位置される(前サイドドア8におけるインパクトバー30の後端部と同じで、図10をも参照)。なお、インパクトバー40の前端部とガセット44とは、ピラー3の下端部に対して車幅方向において若干オーバラップされているが、ピラー3に対しては車幅方向において全くオーバラップしないように位置設定することもできる。
【0040】
ドア補強部材45の後端部は、ガセット47に接合されている。このガセット47と上記ガセット44は、後サイドドア10の後ろドア縁部10bに接合されている。勿論、ドア補強部材45は、インパクトバー40と同様に強度的に優れたものとされ、実施形態では、インパクトバー40と同様に、金属製のパイプ材によって構成されている。
【0041】
上記インパクトバー40とドア補強部材45とは、上下方向に伸びる補強部材46によって連結されている。この補強部材46は、強度的に優れたものとなるように、例えば金属板にビード部を形成して曲げ剛性の十分大きいものとされている(前サイドドア8における補強部材34と同じ)。補強部材46は、その上端部がインパクトバー40に接合されると共に、その下端部がドア補強部材45に接合されている。そして、補強部材46の上端部の位置は、下端部の位置よりも若干前方側つまりセンタピラー3側に位置されている。つまり、補強部材46は、下方に向かうにつれて徐々に後方に位置するように若干傾斜設定されている。インパクトバー40とガセット42、44、47とドア補強部材45と補強部材46とはあらかじめ組立体としてユニット化された状態で、後サイドドア10に組付けることができ、このユニット化された状態のものが図4に示される。
【0042】
なお、図6、図9において、車室内のシート(フロントシート)が符号50で示され、シート50とフロアパネル2とを連結するスライドレールが符号51で示される(図5をも参照)。
【0043】
前述したインパクトバー補強部材34、46の下端部つまりドア補強部材33、45に対する連結部位の位置において、左右のサイドシル1同士が、前述したクロスメンバ13、14によって連結されている。すなわち、インパクトバー補強部材34の下端部位置においてクロスメンバ13が位置され、インパクトバー補強部材46の位置においてクロスメンバ14が位置される。
【0044】
図2、図7において、符号61はダッシュアッパパネルであり、ダッシュアッパパネル61の上端部には、車幅方向に伸びる車体強度部材としてカウルボックス62が連結されている。また、符号63はインパネ支持メンバであり、64は前輪用のサスペンションタワー構成部材であり、65はフェンダ、66はカウルサイドレイン、67はエプロンフレームアウタパネルである。前述したヒンジピラー5は、アウタパネル5Aとインナパネル5Bとレインフォースメント5Cとによって閉断面状に構成されて、ガセット55によってダッシュアッパパネル61に連結される他、インパネ支持メンバ63やカウルサイドレイン66に連結されている。このように、ヒンジピラー5は、車幅方向に伸びる強度部材(特にカウルボックス62が連結されているので、車幅方向外方側からの外力に対して極めて強いものとなっている。
【0045】
以上のような構成において、他車両から側突された場合で、この他車両のバンパ位置が高く、また他車両のバンパの車幅方向中間位置がセンタピラー3の位置付近となる場合を考える。この場合、前サイドドア8と後サイドドア10とに対して、それぞれ側突の荷重が作用することになる。まず、前サイドドア8に作用する側突荷重を考えると、側突荷重は、インパクトバー30によって受け止められるが、側突荷重は特にインパクトバー30の前後方向略中間部に作用することになる。
【0046】
インパクトバー30に作用した側突荷重は、インパクトバー30の前端部からヒンジピラー5に受け止められる。この場合、インパクトバー30の前端部からの側突荷重は、ヒンジ20の取付位置という強度的に優れた部分を介してヒンジピラー5に入力され、剛性の優れたヒンジピラー5で受け止められると共に、ヒンジピラー5が連なるカウルボックス62等の車幅方向に伸びる車体強度部材によっても受け止められることになる。このため、前ドア開口7の前方の車体部分が大きく車室側に変形することが防止される。
【0047】
インパクトバー30に作用した側突荷重は、インパクトバー30の後端部からサイドシル1に作用すると共に、ガセット32やドア補強部材33の後端部をも介して、サイドシル1に作用される。このとき、インパクトバー30に作用する側突荷重は、センタピラー3には殆ど作用せず、センタピラー3の車室内に向けての大きな変形が防止される。インパクトバー30の後端部よりサイドシル1に入力された側突荷重は、強度的に優れたサイドシル1そのものによってしっかりと受け止められるばかりでなく、センタピラー3の下方に形成されている大きな閉断面構造のトルクボックス1Dによってよりしっかりと受け止められ、なおかつ、クロスメンバ12によっても受け止められて、サイドシル1のうちトルクボックス1D付近が車室内に向けて大きく変形してしまう事態が防止される。
【0048】
さらに、インパクトバー30に作用した側突荷重は、補強部材34を介してドア補強部材33を経て、サイドシル1に入力されて、サイドシル1の車体前後方向長い範囲でもってインパクトバー30に作用する側突荷重が受け止められることになる。このように、車体の車室側へ向けての大きな変形、特にセンタピラー3の車室内に向けての大きな変形が防止される。また、サイドシル1に伝達された側突荷重は、インパクトバー補強部材13の下端部に位置されるクロスメンバ13によってもしっかりと受け止められることになる。
【0049】
一方、後サイドドア10に作用する側突荷重は、インパクトバー40に作用することになる。インパクトバー40に作用する側突荷重は、インパクトバー40の後端部から、ドアロック機構41の取付部位という強度的に優れた部分を介してリアピラー6に作用される。リアピラー6は、リアホイールハウジング43等に連結されていて剛性に優れた部分となるので、この部分が車室内に向けて大きく変形されることが防止される。
【0050】
インパクトバー40に作用する側突荷重は、インパクトバー40の前端部からサイドシル1に作用すると共に、ガセット44、ドア補強部材45をも介してサイドシル1に作用される。このとき、インパクトバー40に作用する側突荷重は、センタピラー3には殆ど作用せず、センタピラー3の車室内に向けての大きな変形が防止される。インパクトバー40の前端部よりサイドシル1に入力された側突荷重は、強度的に優れたサイドシル1そのものによってしっかりと受け止められるばかりでなく、センタピラー3の下方に形成されている大きな閉断面構造のトルクボックス1Dによってよりしっかりと受け止められ、なおかつ、クロスメンバ12によっても受け止められて、サイドシル1のうちトルクボックス1D付近が車室内に向けて大きく変形してしまう事態が防止される。
【0051】
さらに、インパクトバー40に作用した側突荷重は、補強部材46からドア補強部材45を経てサイドシル1に入力されて、サイドシル1の車体前後方向長い範囲でもってインパクトバー30に作用する側突荷重が受け止められることになる。このように、車体の車室側へ向けての大きな変形、特にセンタピラー3の車室内に向けての大きな変形が防止される。また、サイドシル1に伝達された側突荷重は、インパクトバー補強部材46の下端部に位置されるクロスメンバ14によってもしっかりと受け止められることになる。
【0052】
図11〜図13は本発明の第2実施形態を示すもので、前記第1実施形態と同一構成要素には同一符号を付してその重複した説明は省略する。第2実施形態では、前後の各インパクトバー30、40におけるピラー3側の端部は、それぞれ、サイドシル1の上端1eよりも若干高い位置に位置されている。そして、インパクトバー30(40)とドア補強部材33(45)とを連結するガセット32(44)の少なくとも下端部が、サイドシル1の上端1eよりも低い位置に位置設定されている。つまり、第2実施形態では、ガセット32(44)が、ドア補強部材33(45)およびインパクトバー補強部材34(46)の下端部と共に、サイドシル1に対して車幅方向においてオーバラップするように設定されている。さらに、第2実施形態では、ガセット32(44)がピラー3に対して車幅方向にはオーバラップしないように位置設定されている。なお、第2実施形態では、トルクボックス1D部分が、ガセット52によってさらに補強されている。
【44)0000】
第2実施形態では、インパクトバー30(40)に作用する側突荷重のサイドシル1への伝達経路が、そのピラー側端部から直接的にではなくガセット32(44)を介してサイドシル1に伝達される点を除いて、第1実施形態の場合と同じである。ただし、インパクトバー30(40)に作用する側突荷重のピラー3に対する伝達は、第1実施形態の場合よりも大幅に低減されて、ピラー3の車室内への変形量をより一層低減することができる。
【0053】
図14は、本発明の第3実施形態を示すもので、図13の変形例に相当する。第3実施形態では、フロアパネル2が、図13の場合に比して、サイドシル1の高い位置に接合されている。また、図6では存在したクロスメンバ12や図13では存在したガセット52を有しない構造となっている。その他の構造は、図13の場合と同じである。第3実施形態では、フロアパネル2がサイドシル1のほぼ上端位置とされているので、側突荷重を受けたサイドシル1が車室内に向けて変形する事態を防止する上で好ましいものとなる。
【0054】
図15は、本発明の第4実施形態を示すものであり、図1に対応した図となっている。本実施形態では、自動車M2が、ル−フを有しないオープカータイプとされている。なお、インパクトバー30、40に作用する側突荷重は、ガセット32、44点を介してサイドシル1に伝達される構造となっている(図11〜図13の第2実施形態と同じ)。勿論、図15の場合でも、第1実施形態と同様に、インパクトバー30、40のピラー3側端部を、サイドシル1に対して車幅方向においてオーバラップさせて、インパクトバー30、40に作用する側突荷重をインパクトバー30、40のピラー3側端部から直接的にサイドシル1に伝達するようにしてもよい。
【0055】
図16は、本発明の第4実施形態を示すものであり、図1に対応した図となっている。本実施形態では、自動車M3が、いわゆる1.5ボックスタイプとされて、バックドア71を有するものとなっている。また、後サイドドア72(図1の後サイドドア10に相当)が、車体前後方向にスライド式に開閉されるスライド式とされている。後ろサイドドア72の開閉の際にこれをガイドするガイドレールが符号73で示される。勿論、図16の場合でも、第1実施形態と同様に、インパクトバー30、40のピラー3側端部を、サイドシル1に対して車幅方向においてオーバラップさせて、インパクトバー30、40に作用する側突荷重をインパクトバー30、40のピラー3側端部から直接的にサイドシル1に伝達するようにしてもよい。
【0056】
以上実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むものである。図1、図11、図15、図16の例において、ドア補強部材33、45が存在しない場合であってもよい。この場合、補強部材34、46の下端部を、サイドドアの下辺部に直接接合するようにするのが好ましい。また、いずれの実施形態においても、補強部材34、46を有しないものであってもよく(ドア補強部材33、45はあってもなくてもよい)。本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すもので、本発明が適用された自動車の側面図。
【図2】図1に示す自動車を車幅方向中間部で破断して示す断面斜視図。
【図3】センタピラーとサイドシルとの連結部位を車室側から見た斜視図。
【図4】サイドドア内に配設されるインパクトバーとドア補強部材と補強部材とをユニット化した状態を示す側面図。
【図5】図1X5−X5線相当断面図。
【図6】図1X6−X6線相当断面図。
【図7】図1X7−X7線相当断面図。
【図8】図1X8−X8線相当断面図。
【図9】図1X9−X9線相当断面図。
【図10】図6のX10−X10線相当断面図。
【図11】本発明の第2実施形態を示すもので、図1に対応した側面図。
【図12】図11に示す第2実施形態において、図10に対応した断面図。
【図13】図11に示す第2実施形態において、図6に対応した断面図。
【図14】本発明の第3実施形態を示すもので、図13に対応した断面図。
【図15】本発明の第4実施形態を示すもので、図1に対応した側面図。
【図16】本発明のは5実施形態を示すもので、図1に対応した側面図。
【符号の説明】
1:サイドシル
1a:横面部
1b:縦面部
1c:段差部
1e:上端
1D:トルクボックス
2:フロアパネル
3:センタピラー
5:ヒンジピラー(前車体側縦辺部)
6:リアピラー(後車体側縦辺部)
7:前ドア開口
8:前サイドドア
8a:前ドア縁部
8b:後ドア縁部
8c:ドア下縁部
9:後ドア開口
10:後サイドドア
10a:前ドア縁部
10b:後ドア縁部
10c:ドア下縁部
12:クロスメンバ(トルクボックス位置)
13、14:クロスメンバ(インパクトバー補強部材の下端位置)
20:ヒンジ(前サイドドアの開閉用)
21:ヒンジ(後サイドドアの開閉用)
30:インパクトバー(前サイドドア用)
31、32、35:ガセット(前サイドドア用)
33:ドア補強部材(前サイドドア用)
34:インパクトバー補強部材(前サイドドア用)
40:インパクトバー(後サイドドア用)
41:ロック機構(後サイドドア用)
42、44、47:ガセット(後サイドドア用)
45:ドア補強部材
46:インパクトバー補強部材
62:カウルボックス(車幅方向に伸びる強度部材)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a side body structure of an automobile.
[0002]
[Prior art]
In an automobile, there is a pair of left and right side sills to which left and right ends of a floor panel constituting a passenger compartment floor surface are connected as a vehicle body strength member extending in the longitudinal direction of the vehicle body. When the front and rear side doors are provided on the side of the vehicle body, a pillar is drilled upward from the middle portion of the side sill in the vehicle longitudinal direction, and between this pillar and the front vehicle body side vertical side extending in the vertical direction in front of the pillar. A front door opening that is opened and closed by the front side door is formed, and a rear door opening that is opened and closed by the rear side door is formed between the pillar and the rear side of the rear vehicle body that extends in the vertical direction behind the pillar. . In the case of an automobile having a roof, the upper end of the pillar is connected to a roof. In the case of an opener type automobile having no roof, the upper end of the pillar is substantially a belt of a side door. Located near the line.
[0003]
By the way, in recent automobiles, from the viewpoint of improving safety against a side collision, an impact bar as a strength member is provided in each side door across the front and rear door edges of the side door. Yes.
[0004]
In
[0005]
In
[0006]
[Patent Document 1]
JP 2001-138742 A
[Patent Document 2]
JP 2000-318451 A
[Patent Document 3]
Japanese Utility Model Publication No. 6-65036
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, for example, when a bumper is bumped from an automobile with a considerably high position such as a large vehicle, the bumper of the automobile that bumps against the lower middle portion of the pillar located between the front and rear side doors is positioned. Will be. In this case, not only when the side impact load acts directly on the pillar, but also when the side impact load acts on the pillar via the impact bar arranged in the side door, the amount of deformation of the pillar into the vehicle interior Will become bigger.
[0008]
In order to reduce the amount of deformation of the pillar into the passenger compartment during a side collision as described above, increase the thickness of the panel that makes up the pillar, add reinforcement, increase the cross-sectional shape, etc. It is conceivable to improve the rigidity. However, in this case, the amount of protrusion of the pillar into the passenger compartment is increased, which is not preferable for securing the passenger compartment space, and the vehicle body weight is significantly increased. Will be.
[0009]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and its purpose is to suppress a significant increase in vehicle body weight and a reduction in cabin space in a vehicle having a pillar between front and rear side doors. However, an object of the present invention is to apply a side body structure of an automobile that can reduce the amount of deformation of the pillar into the passenger compartment during a side collision.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the following first solution is adopted in the present invention. That is, as described in
A pair of left and right side sills extending in the longitudinal direction of the vehicle body are connected to the left and right ends of the floor panel that constitutes the passenger compartment floor,
A pillar extends upward from the vehicle longitudinal direction intermediate portion of the side sill,
A front door opening that is opened and closed by a front side door is formed between the pillar and a front side of the front vehicle body that extends in the vertical direction in front of the pillar,
A rear door opening that is opened and closed by a rear side door is formed between the pillar and a rear vehicle body-side vertical side portion that extends in the vertical direction behind the pillar,
In each side door, in the side body structure of an automobile in which an impact bar is provided that extends between the front and rear door edges of each side door and receives a load at the time of a side collision,
The impact bar is disposed so that the pillar side end portion is positioned at a lower portion of the side door and is inclined so as to be directed upward from the pillar side end portion toward the other end portion,
The pillar side end of the impact bar is positioned so as to overlap the side sill from the outside in the vehicle width direction when the side door is closed, and the side impact load received by the impact bar is reduced. Transmitted from the pillar side end to the side sill,
The other end portion of the impact bar is positioned so as to overlap the vehicle body side vertical side portion from the outer side in the vehicle width direction when the side door is closed, and the side received by the impact bar A collision load is transmitted to the vehicle body side vertical side portion through the other end portion.
It is like that. According to the above solution, the side impact load acting on the impact bar is received by the side sill at the pillar side end of the impact bar, and is received by the vehicle body side vertical side at the other end of the impact bar. The effect on the pillar located between the side doors is greatly reduced. The side sill and the vertical side of the vehicle body are originally excellent in rigidity, that is, in strength, and the amount of deformation toward the vehicle interior side can be reduced as compared with the case where the pillar receives the side collision load. In addition, since the side impact load from the impact bar hardly acts on the pillar, even if the pillar is reinforced, only a slight increase in weight is required. As a result, the amount of deformation of the vehicle body, particularly the pillar, into the vehicle interior during a side collision can be reduced while satisfying both the suppression of a significant increase in vehicle body weight and the securing of the vehicle interior space.
[0011]
In order to achieve the above object, the following second solution is adopted in the present invention. That is, as described in
A pair of left and right side sills extending in the longitudinal direction of the vehicle body are connected to the left and right ends of the floor panel that constitutes the passenger compartment floor,
A pillar extends upward from the vehicle longitudinal direction intermediate portion of the side sill,
A front door opening that is opened and closed by a front side door is formed between the pillar and a front side of the front vehicle body that extends in the vertical direction in front of the pillar,
A rear door opening that is opened and closed by a rear side door is formed between the pillar and a rear vehicle body-side vertical side portion that extends in the vertical direction behind the pillar,
In each side door, in the side body structure of an automobile in which an impact bar is provided that extends between the front and rear door edges of each side door and receives a load at the time of a side collision,
The impact bar is disposed so that the pillar side end portion is positioned at a lower portion of the side door and is inclined so as to be directed upward from the pillar side end portion toward the other end portion,
The pillar side end of the impact bar is joined to the side door via a gusset,
The gusset is positioned so as to overlap the side sill from the outer side in the vehicle width direction when the side door is closed, and the side impact load received by the impact bar is from the pillar side end. Is transmitted to the side sill via a gusset,
The other end portion of the impact bar is positioned so as to overlap the vehicle body side vertical side portion from the outer side in the vehicle width direction when the side door is closed, and the side received by the impact bar A collision load is transmitted to the vehicle body side vertical side portion through the other end portion.
It is like that. According to the second solution, the side impact load acting on the impact bar is transmitted from the pillar side end of the impact bar to the side sill via the gusset. According to the second solution technique, the same effect as that of the first solution technique described above can be obtained.
[0012]
A preferred mode based on the first solution technique or the second solution technique is as described in
The pillar side end portion of the impact bar may be positioned so as not to overlap the pillar from the vehicle width direction (corresponding to claim 3).
The gusset may be positioned so as not to overlap the pillar from the vehicle width direction (corresponding to claim 4).
According to the third or fourth aspect, the side impact load acting on the impact bar is not allowed to act on the pillar, and is more preferable for reducing the deformation amount of the pillar toward the vehicle interior. It becomes.
[0013]
The side sill has a stepped step portion that has a horizontal surface portion and a vertical surface portion and fits with a lower portion of the side door when the side door is closed,
When the side door is closed, the pillar side end portion of the impact bar overlaps the vertical surface portion from the outer side in the vehicle width direction.
(Corresponding to claim 5).
The side sill has a stepped step portion that has a horizontal surface portion and a vertical surface portion and fits with a lower portion of the side door when the side door is closed,
When the side door is closed, the gusset overlaps the vertical surface portion from the outer side in the vehicle width direction.
(Corresponding to claim 6).
According to the fifth aspect or the sixth aspect, the side impact load acting on the impact bar can be effectively received by the vertical surface portion of the side sill.
[0014]
The middle part of the impact bar is connected to the upper end of an impact bar reinforcing member extending substantially in the vertical direction,
The lower end of the impact bar reinforcing member is positioned so as to overlap the side sill from the outer side in the vehicle width direction when the side door is closed, and the side impact load received by the impact bar is the impact Is transmitted to the side sill via a bar reinforcing member,
(Corresponding to claim 7). In this case, the side impact load acting on the impact bar can be distributed and transmitted over a long range of the side sill via the impact bar reinforcing member, and the side sill is locally deformed greatly toward the vehicle interior side. This is extremely preferable in preventing the situation.
[0015]
A door reinforcing member extending in the front-rear direction is disposed on the lower edge of the side door,
The door reinforcing member is positioned so as to overlap the side sill from the outer side in the vehicle width direction when the side door is closed,
The pillar-side end portion of the impact bar is connected to the pillar-side end portion of the door reinforcing member so that the side impact load received by the impact bar is transmitted to the side sill via the door reinforcing member. ing,
(Claim 8). In this case, the side impact load acting on the impact bar can be distributed and transmitted over a very long range of the side sill via the door reinforcing member, and the side sill is locally deformed greatly toward the vehicle interior side. This is preferable in preventing the situation.
[0016]
The substantially middle part of the impact bar and the middle part of the door reinforcing member can be connected by an impact bar reinforcing member extending in a substantially vertical direction (corresponding to claim 9). In this case, the effects corresponding to
[0017]
The left and right vehicle body side vertical sides positioned on the other end side of the impact bar are connected by a connecting member extending in the vehicle width direction at a position higher than the side sill ( (Corresponding to claim 10). In this case, the side impact load acting on the impact bar is firmly received by the connecting member, and the deformation of the side door itself on which the vehicle body side vertical side portion and the impact bar is disposed to the vehicle interior side is more effectively prevented. be able to.
[0018]
A front door edge of the front side door is attached to the vertical side of the vehicle body by hinges at the upper and lower parts thereof, so that the front side door is a rear opening type,
The other end portion of the impact bar in the front side door is connected to a mounting position of the upper hinge,
(Corresponding to claim 11). In this case, the side impact load acting on the impact bar can be transmitted to the vehicle body side through the hinge mounting position, that is, the portion with excellent strength, and the side impact load is firmly received on the vehicle body side. Is preferable.
[0019]
A locking mechanism for locking the rear side door in a closed state to the vehicle body is provided at the edge of the rear door of the rear side door and in the vicinity of the belt line.
The other end portion of the impact bar in the rear side door is positioned near the lock mechanism,
(Corresponding to claim 12). In this case, the lock mechanism can be transmitted to the vehicle body side through a portion that is excellent in rigidity, i.e., strength, as the attachment position of the lock mechanism, which is preferable for firmly receiving the side collision load on the vehicle body side.
[0020]
A cross member for connecting the left and right side sills may be provided at a position of a lower end portion of the impact bar reinforcing member when the side door is closed among the side sills. ). In this case, the side impact load from the impact bar transmitted to the side sill can be firmly received by the cross member.
[0021]
The upper end portion of the impact bar reinforcing member may be positioned so as to be closer to the pillar than the lower end portion (corresponding to claim 14). In this case, it is preferable to transmit the side impact load acting on the pillar side end portion of the impact bar to the side sill at a position as far as possible from the pillar in the longitudinal direction of the vehicle body.
[0022]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the deformation amount to the vehicle interior side of the pillar at the time of a side collision can be made small, suppressing the reduction | decrease of vehicle interior space and the significant weight increase of a vehicle body.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 10 show a first embodiment of the present invention. 1 to 3, the automobile M is a four-door sedan type in the embodiment, and has a pair of left and
[0024]
A
[0025]
As shown in FIGS. 5 and 6, the
[0026]
Here, in FIGS. 1, 2, 5, and 6, the upper surface of the
[0027]
A part of the
[0028]
As shown in FIG. 2, the roof 4 has a front header constituting the front edge thereof denoted by reference numeral 4A, a rear header constituting the rear edge thereof denoted by reference numeral 4B, and a pair of left and right roof rails. Is indicated by 4C. The pair of left and right roof rails 4C are connected by
[0029]
As shown in FIGS. 5-7, the
[0030]
As shown in FIG. 10, the
[0031]
As shown in FIG. 9, the
[0032]
The
[0033]
An
[0034]
The rear end portion (pillar side end portion) of the
[0035]
A
[0036]
The
[0037]
An
[0038]
The
[0039]
The front end portion of the
[0040]
The rear end portion of the
[0041]
The
[0042]
6 and 9, a seat (front seat) in the passenger compartment is indicated by
[0043]
The left and
[0044]
2 and 7,
[0045]
Consider the case where the bumper position of the other vehicle is high and the intermediate position in the vehicle width direction of the bumper of the other vehicle is near the position of the
[0046]
The side impact load acting on the
[0047]
The side impact load acting on the
[0048]
Further, the side impact load acting on the
[0049]
On the other hand, the side impact load acting on the
[0050]
The side impact load acting on the
[0051]
Further, the side impact load acting on the
[0052]
FIGS. 11 to 13 show a second embodiment of the present invention. The same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and redundant description thereof is omitted. In the second embodiment, the
[44] 0000
In the second embodiment, the transmission path of the side impact load acting on the impact bar 30 (40) to the
[0053]
FIG. 14 shows a third embodiment of the present invention and corresponds to a modification of FIG. In 3rd Embodiment, the
[0054]
FIG. 15 shows a fourth embodiment of the present invention and corresponds to FIG. In the present embodiment, the automobile M2 is an open car type that does not have a roof. The side impact load acting on the impact bars 30 and 40 is transmitted to the
[0055]
FIG. 16 shows a fourth embodiment of the present invention and corresponds to FIG. In the present embodiment, the automobile M3 is a so-called 1.5 box type and has a back door 71. Further, the rear side door 72 (corresponding to the
[0056]
Although the embodiment has been described above, the present invention is not limited to this, and includes the following cases, for example. In the examples of FIGS. 1, 11, 15, and 16, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of an automobile to which the present invention is applied, showing a first embodiment of the present invention.
2 is a cross-sectional perspective view of the automobile shown in FIG. 1 cut away at an intermediate portion in the vehicle width direction.
FIG. 3 is a perspective view of a connecting portion between a center pillar and a side sill as viewed from the passenger compartment side.
FIG. 4 is a side view showing a state in which an impact bar, a door reinforcing member, and a reinforcing member arranged in a side door are unitized.
FIG. 5 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 1X5-X5.
6 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 1X6-X6.
7 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 1X7-X7.
8 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 1X8-X8.
9 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 1X9-X9.
10 is a cross-sectional view corresponding to line X10-X10 in FIG.
FIG. 11 is a side view corresponding to FIG. 1, showing a second embodiment of the present invention.
12 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 10 in the second embodiment shown in FIG.
13 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 6 in the second embodiment shown in FIG.
14 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 13, showing a third embodiment of the present invention.
15 shows a fourth embodiment of the present invention and is a side view corresponding to FIG. 1. FIG.
16 shows a fifth embodiment of the present invention, and is a side view corresponding to FIG. 1. FIG.
[Explanation of symbols]
1: Side sill
1a: Lateral surface
1b: Vertical portion
1c: Stepped portion
1e: Upper end
1D: Torque box
2: Floor panel
3: Center pillar
5: Hinge pillar (front vehicle body side vertical side)
6: Rear pillar (vertical side of rear vehicle body)
7: Front door opening
8: Front side door
8a: Front door edge
8b: Rear door edge
8c: Door lower edge
9: Rear door opening
10: Rear side door
10a: Front door edge
10b: Rear door edge
10c: Door lower edge
12: Cross member (torque box position)
13, 14: Cross member (lower end position of impact bar reinforcing member)
20: Hinge (for opening and closing the front side door)
21: Hinge (for opening and closing the rear side door)
30: Impact bar (for front side door)
31, 32, 35: Gusset (for front side door)
33: Door reinforcement member (for front side door)
34: Impact bar reinforcement member (for front side door)
40: Impact bar (for rear side door)
41: Lock mechanism (for rear side door)
42, 44, 47: Gusset (for rear side door)
45: Door reinforcement member
46: Impact bar reinforcing member
62: Cowl box (strength member extending in the vehicle width direction)
Claims (14)
前記サイドシルの車体前後方向中間部からピラーが上方に延設され、
前記ピラーと該ピラーの前方において上下方向に伸びる前車体側縦辺部との間に、前サイドドアによって開閉される前ドア開口が形成され、
前記ピラーと該ピラーの後方において上下方向に伸びる後車体側縦辺部との間に、後サイドドアによって開閉される後ドア開口が形成され、
前記各サイドドア内に、該各サイドドアにおける前後のドア縁部間に渡って伸びて、側突時の荷重を受けるインパクトバーが配設された自動車の側部車体構造において、
前記インパクトバーは、前記ピラー側端部が前記サイドドアの下部に位置されると共に、該ピラー側端部から他端部に向けて上方に向かうように傾斜配置され、
前記インパクトバーの前記ピラー側端部は、前記サイドドアの閉時に、前記サイドシルに対して車幅方向外方側からオーバラップするように位置設定されて、該インパクトバーが受けた側突荷重が該ピラー側端部から該サイドシルに伝達されるようにされており、
前記インパクトバーの前記他端部は、前記サイドドアの閉時に、前記車体側縦辺部に対して車幅方向外方側からオーバラップするように位置設定されて、該インパクトバーが受けた側突荷重が該他端部を介して該車体側縦辺部に伝達されるようにされている、
ことを特徴とする自動車の側部車体構造。A pair of left and right side sills extending in the longitudinal direction of the vehicle body are connected to the left and right ends of the floor panel that constitutes the passenger compartment floor,
A pillar extends upward from the vehicle longitudinal direction intermediate portion of the side sill,
A front door opening that is opened and closed by a front side door is formed between the pillar and a front side of the front vehicle body that extends in the vertical direction in front of the pillar,
A rear door opening that is opened and closed by a rear side door is formed between the pillar and a rear vehicle body-side vertical side portion that extends in the vertical direction behind the pillar,
In each side door, in the side body structure of an automobile in which an impact bar is provided that extends between the front and rear door edges of each side door and receives a load at the time of a side collision,
The impact bar is disposed so that the pillar side end portion is positioned at a lower portion of the side door and is inclined so as to be directed upward from the pillar side end portion toward the other end portion,
The pillar side end of the impact bar is positioned so as to overlap the side sill from the outside in the vehicle width direction when the side door is closed, and the side impact load received by the impact bar is reduced. Transmitted from the pillar side end to the side sill,
The other end portion of the impact bar is positioned so as to overlap the vehicle body side vertical side portion from the outer side in the vehicle width direction when the side door is closed, and the side received by the impact bar A collision load is transmitted to the vehicle body side vertical side portion through the other end portion.
A side body structure of an automobile characterized by that.
前記サイドシルの車体前後方向中間部からピラーが上方に延設され、
前記ピラーと該ピラーの前方において上下方向に伸びる前車体側縦辺部との間に、前サイドドアによって開閉される前ドア開口が形成され、
前記ピラーと該ピラーの後方において上下方向に伸びる後車体側縦辺部との間に、後サイドドアによって開閉される後ドア開口が形成され、
前記各サイドドア内に、該各サイドドアにおける前後のドア縁部間に渡って伸びて、側突時の荷重を受けるインパクトバーが配設された自動車の側部車体構造において、
前記インパクトバーは、前記ピラー側端部が前記サイドドアの下部に位置されると共に、該ピラー側端部から他端部に向けて上方に向かうように傾斜配置され、
前記インパクトバーの前記ピラー側端部は、ガセットを介して前記サイドドアに接合されており、
前記ガセットは、前記サイドドアの閉時に、前記サイドシルに対して車幅方向外方側からオーバラップするように位置設定されて、該インパクトバーが受けた側突荷重が該ピラー側端部から該ガセットを介して該サイドシルに伝達されるようにされており、
前記インパクトバーの前記他端部は、前記サイドドアの閉時に、前記車体側縦辺部に対して車幅方向外方側からオーバラップするように位置設定されて、該インパクトバーが受けた側突荷重が該他端部を介して該車体側縦辺部に伝達されるようにされている、
ことを特徴とする自動車の側部車体構造。A pair of left and right side sills extending in the longitudinal direction of the vehicle body are connected to the left and right ends of the floor panel that constitutes the passenger compartment floor,
A pillar extends upward from the vehicle longitudinal direction intermediate portion of the side sill,
A front door opening that is opened and closed by a front side door is formed between the pillar and a front side of the front vehicle body that extends in the vertical direction in front of the pillar,
A rear door opening that is opened and closed by a rear side door is formed between the pillar and a rear vehicle body-side vertical side portion that extends in the vertical direction behind the pillar,
In each side door, in the side body structure of an automobile in which an impact bar is provided that extends between the front and rear door edges of each side door and receives a load at the time of a side collision,
The impact bar is disposed so that the pillar side end portion is positioned at a lower portion of the side door and is inclined so as to be directed upward from the pillar side end portion toward the other end portion,
The pillar side end of the impact bar is joined to the side door via a gusset,
The gusset is positioned so as to overlap the side sill from the outer side in the vehicle width direction when the side door is closed, and the side impact load received by the impact bar is from the pillar side end. Is transmitted to the side sill via a gusset,
The other end portion of the impact bar is positioned so as to overlap the vehicle body side vertical side portion from the outer side in the vehicle width direction when the side door is closed, and the side received by the impact bar A collision load is transmitted to the vehicle body side vertical side portion through the other end portion.
A side body structure of an automobile characterized by that.
前記インパクトバーの前記ピラー側端部が、前記ピラーに対しては車幅方向からオーバラップしないように位置設定されている、ことを特徴とする自動車の側部車体構造。In claim 1,
A side body structure of an automobile, wherein the pillar-side end portion of the impact bar is set so as not to overlap the pillar from the vehicle width direction.
前記ガセットが、前記ピラーに対しては車幅方向からオーバラップしないように位置設定されている、ことを特徴とする自動車の側部車体構造。In claim 2,
The side body structure of an automobile, wherein the gusset is positioned so as not to overlap the pillar from the vehicle width direction.
前記サイドシルには、横面部と縦面部とを有して前記サイドドアの閉時に該サイドドアの下部と嵌合する階段状の段差部が形成されており、
前記サイドドアの閉時に、前記インパクトバーの前記ピラー側端部が前記縦面部に対して車幅方向外方側からオーバラップするようにされている、
ことを特徴とする自動車の側部車体構造。In claim 1,
The side sill has a stepped step portion that has a horizontal surface portion and a vertical surface portion and fits with a lower portion of the side door when the side door is closed,
When the side door is closed, the pillar side end portion of the impact bar overlaps the vertical surface portion from the outer side in the vehicle width direction.
A side body structure of an automobile characterized by that.
前記サイドシルには、横面部と縦面部とを有して前記サイドドアの閉時に該サイドドアの下部と嵌合する階段状の段差部が形成されており、
前記サイドドアの閉時に、前記ガセットが前記縦面部に対して車幅方向外方側からオーバラップするようにされている、
ことを特徴とする自動車の側部車体構造。In claim 2,
The side sill has a stepped step portion that has a horizontal surface portion and a vertical surface portion and fits with a lower portion of the side door when the side door is closed,
When the side door is closed, the gusset overlaps the vertical surface portion from the outer side in the vehicle width direction.
A side body structure of an automobile characterized by that.
前記インパクトバーの中間部には、略上下方向に伸びるインパクトバー補強部材の上端部が連結され、
前記インパクトバー補強部材の下端部が、前記サイドドアの閉時に前記サイドシルに対して車幅方向外方側からオーバラップするように位置設定されて、該インパクトバーが受けた側突荷重が該インパクトバー補強部材を介して前記サイドシルに伝達されるようにされている、
ことを特徴とする自動車の側部車体構造。In any one of Claims 1 thru | or 6,
The middle part of the impact bar is connected to the upper end of an impact bar reinforcing member extending substantially in the vertical direction,
The lower end of the impact bar reinforcing member is positioned so as to overlap the side sill from the outer side in the vehicle width direction when the side door is closed, and the side impact load received by the impact bar is the impact Is transmitted to the side sill via a bar reinforcing member,
A side body structure of an automobile characterized by that.
前記サイドドアの下縁部には、前後方向に伸びるドア補強部材が配設され、
前記ドア補強部材は、前記サイドドアの閉時に、前記サイドシルに対して車幅方向外方側からオーバラップするように位置設定され、
前記インパクトバーの前記ピラー側端部が前記ドア補強部材のピラー側端部と連結されて、該インパクトバーが受けた側突荷重が該ドア補強部材を介して前記サイドシルに伝達されるようにされている、
ことを特徴とする自動車の側部車体構造。In any one of Claims 1 thru | or 6,
A door reinforcing member extending in the front-rear direction is disposed on the lower edge of the side door,
The door reinforcing member is positioned so as to overlap the side sill from the outer side in the vehicle width direction when the side door is closed,
The pillar-side end portion of the impact bar is connected to the pillar-side end portion of the door reinforcing member so that the side impact load received by the impact bar is transmitted to the side sill via the door reinforcing member. ing,
A side body structure of an automobile characterized by that.
前記インパクトバーの略中間部と前記ドア補強部材の中間部とが、略上下方向に伸びるインパクトバー補強部材によって連結されている、ことを特徴とする自動車の側部車体構造。In claim 8,
A side body structure of an automobile, wherein an approximately middle portion of the impact bar and an intermediate portion of the door reinforcing member are connected by an impact bar reinforcing member extending in a substantially vertical direction.
前記インパクトバーの前記他端部側に位置する前記左右の車体側縦辺部同士が、前記サイドシルよりも高い位置において車幅方向に伸びる連結部材によって連結されている、ことを特徴とする自動車の側部車体構造。In any one of Claims 1 thru | or 6,
The left and right vehicle body side vertical sides located on the other end side of the impact bar are connected by a connecting member extending in the vehicle width direction at a position higher than the side sill. Side body structure.
前記前サイドドアの前ドア縁部がその上部と下部とにおいてヒンジによって前記車体側縦辺部に取付けられることによって、該前サイドドアが後開き式とされ、
前記前サイドドアにおける前記インパクトバーの前記他端部が、前記上側のヒンジの取付位置に連結されている、
ことを特徴とする自動車の側部車体構造。In any one of Claims 1 thru | or 6,
A front door edge of the front side door is attached to the vertical side of the vehicle body by hinges at the upper and lower parts thereof, so that the front side door is a rear opening type,
The other end portion of the impact bar in the front side door is connected to a mounting position of the upper hinge,
A side body structure of an automobile characterized by that.
前記後サイドドアにおける後ドア縁部でかつそのベルトライン付近において、該後サイドドアを車体に閉状態でロックしておくためのロック機構が設けられ、
前記後サイドドアにおける前記インパクトバーの前記他端部が、前記ロック機構付近に位置されている、
ことを特徴とする自動車の側部車体構造。In any one of Claims 1 thru | or 6,
A locking mechanism for locking the rear side door in a closed state to the vehicle body is provided at the edge of the rear door of the rear side door and in the vicinity of the belt line.
The other end portion of the impact bar in the rear side door is positioned near the lock mechanism,
A side body structure of an automobile characterized by that.
前記サイドシルのうち前記サイドドアの閉時における前記インパクトバー補強部材の下端部の位置において、該左右のサイドシル同士を連結するクロスメンバが設けられている、ことを特徴とする自動車の側部車体構造。In claim 7 or claim 9,
A side body structure for an automobile, wherein a cross member for connecting the left and right side sills is provided at a position of a lower end portion of the impact bar reinforcing member when the side door is closed among the side sills. .
前記インパクトバー補強部材の上端部が下端部よりも、前記ピラーに近い位置となるように位置設定されている、ことを特徴とする自動車の側部車体構造。In claim 7 or claim 9,
The side body structure of an automobile, wherein an upper end portion of the impact bar reinforcing member is set so as to be closer to the pillar than a lower end portion.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003200078A JP4277602B2 (en) | 2003-07-22 | 2003-07-22 | Car side body structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003200078A JP4277602B2 (en) | 2003-07-22 | 2003-07-22 | Car side body structure |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005041261A true JP2005041261A (en) | 2005-02-17 |
JP4277602B2 JP4277602B2 (en) | 2009-06-10 |
Family
ID=34260640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003200078A Expired - Fee Related JP4277602B2 (en) | 2003-07-22 | 2003-07-22 | Car side body structure |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4277602B2 (en) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015009736A (en) * | 2013-07-01 | 2015-01-19 | スズキ株式会社 | Vehicle door structure |
JP2015063208A (en) * | 2013-09-25 | 2015-04-09 | 本田技研工業株式会社 | Vehicle body structure of automobile |
JP2015077835A (en) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | 本田技研工業株式会社 | Vehicle body structure of automobile |
JP2015174575A (en) * | 2014-03-17 | 2015-10-05 | 本田技研工業株式会社 | vehicle door |
CN112277589A (en) * | 2019-07-23 | 2021-01-29 | 马自达汽车株式会社 | Vehicle body structure of vehicle |
CN115402066A (en) * | 2022-08-11 | 2022-11-29 | 岚图汽车科技有限公司 | Automobile structure capable of reducing side door collision intrusion amount |
-
2003
- 2003-07-22 JP JP2003200078A patent/JP4277602B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015009736A (en) * | 2013-07-01 | 2015-01-19 | スズキ株式会社 | Vehicle door structure |
JP2015063208A (en) * | 2013-09-25 | 2015-04-09 | 本田技研工業株式会社 | Vehicle body structure of automobile |
JP2015077835A (en) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | 本田技研工業株式会社 | Vehicle body structure of automobile |
JP2015174575A (en) * | 2014-03-17 | 2015-10-05 | 本田技研工業株式会社 | vehicle door |
CN112277589A (en) * | 2019-07-23 | 2021-01-29 | 马自达汽车株式会社 | Vehicle body structure of vehicle |
CN112277589B (en) * | 2019-07-23 | 2024-03-08 | 马自达汽车株式会社 | Vehicle body structure |
CN115402066A (en) * | 2022-08-11 | 2022-11-29 | 岚图汽车科技有限公司 | Automobile structure capable of reducing side door collision intrusion amount |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4277602B2 (en) | 2009-06-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8201873B2 (en) | Body structure of vehicle | |
US7845716B2 (en) | Front structure of automotive vehicle | |
JP4385582B2 (en) | Vehicle side door structure | |
EP2070805B1 (en) | Front body structure of automotive vehicle | |
KR100671636B1 (en) | Side door structure of a vehicle | |
US9381944B2 (en) | Upper vehicle-body structure of automotive vehicle provided with sun roof | |
US11299020B2 (en) | Vehicle-body structure of vehicle | |
JPH0872742A (en) | Car body structure of center pillar bottom part of vehicle | |
JP2001334955A (en) | Reinforcing structure of vehilce door | |
US11235644B2 (en) | Vehicle-body structure of vehicle | |
JP4277602B2 (en) | Car side body structure | |
US11254196B2 (en) | Vehicle-body structure of vehicle | |
EP3770047B1 (en) | Vehicle-body structure of vehicle, and vehicle | |
JP4277601B2 (en) | Car side body structure | |
JP2002362419A (en) | Front part car body structure of vehicle | |
JP2003063455A (en) | Front car body structure for vehicle | |
JP2003025842A (en) | Door structure of automobile | |
JP2011098684A (en) | Upper vehicle body structure of vehicle | |
JP4715039B2 (en) | Vehicle side body structure | |
JP4147638B2 (en) | Vehicle body structure | |
JPH08332975A (en) | Rear structure of body | |
JP4288920B2 (en) | Vehicle side door structure | |
JP7388047B2 (en) | Vehicle side body structure | |
US20220314755A1 (en) | Door beam structure | |
US20220063382A1 (en) | Door structure of vehicle |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060323 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081008 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081021 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090217 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090302 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |