JP2005040253A - パッドずれ防止機構及び該パッドずれ防止機構を備えた吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のバッドずれ防止機構は、幅広の弾性部材からなり、おむつなどの長手方向端部の近傍に、立体ギャザーとトップシートとの間に伸張状態固定されるようになっている。弾性部材は、ゴム素材であればいかなる素材で合ってよい。このようなパッドずれ防止機構は、おむつの長手方向の一方の端部近傍に取り付けられていてもよいし、あるは両端部それぞれの近傍に取り付けられていてもよい。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パッドを併用するパンツ型またはテープ止め式おむつのような吸収性物品に使用するパッドずれ防止機構と、これを備えた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のパンツ型やテープ止めタイプなどのおむつにおいて、補助的なパッドを併用するものがある。このようなおむつは、特に排尿のみのときなどに、おむつ自体を取り換えることなく、補助用パッドのみを取り換えることによって世話人の手間を省くことができるので便利である。また、世話人は汚れたパッドを比較的頻繁に取り換えることが容易となり、着用者の皮膚に対しても衛生的であり、皮膚のトラブルの発生も回避できる。これに加え、特に成人用おむつは安価なものではないが、おむつ本体を取り換える頻度が減少することから、費用の削減にもつながり消費者の経済的な助けとなる。しかし、一般的に、補助用パッドのおむつへの取りつけまたは取り外しが容易であるほど、逆に、着用者の動きによってずれたり、またははずれたりしやすく相反する結果が生じることがあり、尿などの排泄物が漏れるといった不具合を有することが多い。例えば、一般的なパッドを併用するおむつでは、固定テープを介しパッドをおむつに固定するようになっているが、これでは固定状態が十分ではなく、パッドがはずれたり、よれたりして尿漏れが発生したり、着用感に劣るといったおむつ本来の機能すら果せないものもある。
【0003】
このような欠点を回避するために、おむつ本体の両側部のフラップの内面が対向する面に接着剤を設けて、両接着部に補助吸収パッドの両側部の下面を接着して保持するようになった、補助パッドを使用するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、補助用パッドが上下左右にずれ動くことを防ぐように、おむつ本体の内方に向って開口可能な一対のポケットにパッドを収めるようにした使い捨ておむつがある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
実開平7−329号(登録番号2511443号)公報
【特許文献2】
特開平9−75385号公報
【0006】
しかし特許文献1の発明は、フラップの内面において接着剤によりパッドを固定して、フラップの間に挟むようになっているが、フラップ自体は立ち上がり,ギャザーを形成することを目的とする以上、パッドを挟んで固定するという機能と、立ち上がりギャザーを形成するという機能とは相反し矛盾するものになる。
また、特許文献2の発明では、パッドの両側部をおむつの長手方向に形成された一対のポケットに収めて上下方向のずれを防ぐようになっているが、これでは、おむつ本来の機能、すなわち脚部からの漏れなどを防ぐことが困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は、上述したような従来技術の欠点を回避するためになされたものであり、本発明の目的は、パッドを併用する吸収性物品において、パッドの着脱が容易でありながら、パッドのずれを確実に防ぐことができるような簡単な機構からなるパッドのずれ防止機構を提供することにある。
【0008】
さらに、本発明の別の目的はこのようなパッドのずれ防止機構を備えたパッド併用式おむつなどの吸収性物品を提供することにある。
【0009】
さらに本発明の目的は、パッドずれ防止機構を利用して吸収性物品本体とパッドとの間から尿などの排泄物の漏れをより確実に防ぐことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のトップシートと、バックシートおよびこれらの間に配置される吸収体とからなる、パッド併用可能な吸収性物品のパッドずれ防止機構は、所定の大きさの幅と長さを有する弾性部材から構成される。該パッドずれ防止機構の長さ方向の両端部の各々が、吸収性物品の幅方向両側端部に形成された該物品の長手方向に延びる一対のフラップの各々とトップシートとの間に挟みこまれるようにして各フラップとトップシートの接合領域の所定の位置において取付け固着されるようになっている。これにより、パッドずれ防止機構が吸収性物品の長手方向の少なくとも一方の端部にほぼ平行になるように設けられることになり、併用されるパッドをパッドずれ防止機構とトップシートとの間に挟んで固定することができる。このようなパッドずれ防止機構は、吸収性物品の長手方向の一方の端部に近接した位置にのみ配置されてもよいが、他方の端部に近接した位置にも配置されてもよい。従って、このように吸収性物品に2つのパッドずれ防止機構が配置されている場合、使用時には、併用されるパッドの長手方向の両端部をそれぞれパッドずれ防止機構とトップシートとの間に挟みこむことができ、パッドを吸収性物品の吸収体と密接に固定することができる。
【0011】
本発明のパッドずれ防止機構の吸収性物品への取りつけの際には、パッドずれ防止機構は吸収体の長手方向の少なくとも一方の端部近傍にほぼ対応するような位置に設けられることが好ましい。
【0012】
さらに、本発明のパッドずれ防止機構は、吸収体の長手方向の少なくとも一方の端部近傍にほぼ対応するような位置であって、吸収体の一方の端部を超えないような位置に設けられていればよい。そして、このように配置される本発明のパッドずれ防止機構は、吸収体の長手方向の少なくとも一方の端部をわずかに越える程度の幅を有していてもよい。
【0013】
また、本発明のパッドずれ防止機構は、吸収体の長手方向両端部近傍にそれぞれ1つずつ設けられていることがより好ましい。このようにパッドずれ防止機構を配置することにより、併用されるパッドの長手方向両端部を吸収体上において確実に固定することができる。
【0014】
パッドずれ防止機構を構成する弾性部材は、ゴム弾性からなる材料から形成されていればよい。具体的には、弾性部材は、平ゴム、糸ゴムが組み込まれた不織布、伸縮性不織布、メッシュシートまたはこれらの組合せからなるものであることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら以下に説明する。以下の説明において、図面を通し同一の構成部には同一の符号を使用する。
【0016】
図1は、本発明に係るパッドずれ防止機構を有するテープ止め式おむつ1の斜視図であり、図2は、図1に図示したおむつ1の平面図である。おむつ1は、液体透過性トップシート2と、液体不透過性バックシート4と、これらの間に配置される吸収体9と、からなり、おむつ1の着用者の腹側に対応する前側領域と背中側に対応する後側領域と、これらを接続する股領域を構成する。トップシート2とバックシート4は、吸収体9の周縁から延出されて接合されおむつ1の周縁部を形成している。このおむつ1の本体の構成は本分野において周知であるので詳細な説明は省くが、本発明に関するおむつ1において、パッドを併用するようになっているため、おむつ長手方向中央部のトップシート上に液体透過性の不織布またはポリメッシュ等が追加形成されていてもよい。
【0017】
おむつ1の幅方向両側端部には、左右対称に一対のフラップ3が形成されている。フラップ3は、使用時にはおむつ内方の端部において立体ギャザーとして機能するように構成されており、脚部からの排泄物の漏れを防ぐように機能する。
すなわち、一対のフラップ3は、おむつ1の幅方向両側端部において、所定の幅をもっておむつ長手方向にわたり延びて、トップシート2と所定の領域14で接合されている。そして、フラップ3の長手方向のおむつ内方側端部は自由端11となり、自由端11近傍に所定の長さにわたり弾性部材が伸張状態で自由端内側に固定されている。このような構成により、一対のフラップ3の自由端11側において、いわゆる立体ギャザーを形成するようになっている。フラップ3とトップシート2との接合領域14は、フラップ3の自由端11において、立体ギャザーを形成できる程度の幅を自由端11側に有することができるような位置であればよい。
【0018】
脚部開口部6を形成するおむつ1の股領域における長手方向両端部のそれぞれには、トップシート2とバックシート4の間に少なくとも1本の弾性部材が設けられており、脚部開口部周囲にギャザーを形成し、フラップ3による立体ギャザーとともに脚部開口部6からの排泄物の漏れを防ぐようになっている。
【0019】
おむつ1において、トップシート2は、多孔性発泡体、網状発泡体、穿孔プラスチックフィルム、木材又は綿繊維のような天然繊維、ポリエステル又はポリプロピレン繊維のような合成繊維あるいはこれらを組合せた繊維からなる不織ウェブ材料から形成されていればよい。しかし、トップシート2の材料は、これらに限定されるものではなく、一般的な不織布であればいかなるものでもよい。
【0020】
吸収体9は、一般的に超吸収性材料として既知である高吸収性材料の粒子と混合された、木材パルプフラフのようなセルロースフラフのウェブの親水性繊維マトリックスを含んでいればよい。木材パルプフラフの代わりに合成繊維、ポリマー繊維などを使用してもよい。超吸収性粒子は、親水性繊維と均一に混合されていてもよいし、不均一に混合されていてもよい。超吸収性粒子の混合率は吸収体の厚みにより変えてもよいし、また超吸収性粒子の混合率を吸収体の部分によって変えるように構成してもよい。超吸収性材料は別個になった粒子の形態であることが好ましいが、様々な幾何学的形状であってもよい。超吸収性材料は、吸収体9の重量に対し約5から90重量%の量で吸収体9に含まれていればよい。
【0021】
バックシート4、フラップ3は、吸収体内において保持している液体などが下着に洩れないように防水機能を有するように、液体に対し不透過である材料から形成されていることが好ましい。通常、このような液体不透過性のバックシート4、フラップ3は、ポリエチレンフィルムなどの薄いプラスチックフィルムや、これとは別の可撓性液体不透過性材料から製造することができる。また、このようなバックシート4、フラップ3は、吸収体からの蒸気を逃しつつ、液体が通過しないように微孔性の通気性材料から形成されていてもよい。
【0022】
フラップ3及び脚部開口部に形成される弾性部材に適する材料は、一般的なエラストマー性材料からなるストランド、又はリボン、あるいはポリウレタン、ウレタン糸ゴム、平ゴム、合成ゴム、天然ゴム、弾性フィルムなどがある。これら弾性体をシートに取りつける方法としては、本分野において公知のように超音波結合してもよいし、様々な結合パターンを使用したホットメルト接着剤などにより結合してもよい。
【0023】
図1、2を参照すると、本発明のパッドずれ防止機構として機能する弾性体5、5´が、おむつ1の長手方向中心から外方の前側端部7、後側端部8よりのそれぞれ所定の位置に形成されている。弾性体5と5´のおむつ1への取りつけ方法は同一であり、取りつけ位置は、おむつ1の長手方向中心に対しほぼ対称に形成される。従って、弾性体5の説明と重複する点については弾性体5´に関する説明を簡略する場合がある。
【0024】
図3(a)、(b)は、図2に図示したおむつ1のX−X´に沿った断面の一部概略図であり、弾性体5の取り付け状態がわかりやすく示されている。弾性体5のおむつ1に固着される、弾性体長さ方向の第1の側端部10が、第1のフラップ3とトップシート2との間において、フラップ3がトップシート2に接合される領域14内でフラップ3とともに固着されている。同様に、弾性体5のおむつ1に固着される第2の側端部10´は、第1側端部10に対向した位置で、第2のフラップ3´とトップシート2との間において、フラップ3´がトップシート2に接合される領域14´でフラップ3´とともに固着されている。このように弾性体5の第1及び第2側端部10、10´がおむつ1に取りつけられる際には、弾性体5はおむつ1の長手方向の前側端部7とほぼ平行になるように伸張状態で取り付けられる。一方、弾性体5´も弾性体5と同様の方法で、おむつ1の長手方向の中心に対し対称に後側端部8よりの位置に、これにほぼ平行となるようにしてトップシート2とフラップ3、3´の間に固着される。
【0025】
図3(a)に図示するように、弾性体5の第1及び第2の側端部10、10´は伸張状態でトップシート2上にフラップ3とともにトップシート2に固着されているので、立体ギャザーを形成するフラップ3の自由端部11とともに立ち上がるようになる。そして、弾性体5のトップシートに固着される第1及び第2側端部10、10´領域以外の中央領域は、一対の左右フラップ3、3´の間でトップシート2より少し浮いた状態となる。この弾性体5、5´とトップシート2との間に形成された空間内に、おむつ1に併用されるパッドの長手方向の端部のそれぞれが挟みこまれることになる。
【0026】
さらに、弾性体5を浮かせる状態が望まれる場合には、接合領域14、14´をフラップの立ち上がり部にまで広げるようにしてもよい。
【0027】
図3(b)は、3(a)の別の実施形態であり、弾性体5とフラップ3との接合領域をさらに弾性体5とフラップ3の立体ギャザーを形成する自由端11との間に形成すること以外は図3(a)と同一の構成である。図3(b)において、弾性体5のおむつ1に固着される、弾性体長さ方向の第1の側端部10が、第1のフラップ3とトップシート2との間において、フラップ3がトップシート2に接合される領域14内でフラップ3とともに固着されている。同様に、弾性体5のおむつ1に固着される第2の側端部10´は、第1側端部10に対向した位置で、第2のフラップ3´とトップシート2との間において、フラップ3´がトップシート2に接合される領域14´でフラップ3´とともに固着されている。さらに、弾性体5、5´が立体ギャザーを形成するフラップ3の自由端11、11´の所定の位置において接合され、接合領域15、15´が形成されている。このように本実施形態は、弾性体5とフラップとの間の接合部が接合領域14、14´に加え、接合領域15、15´も形成されることにより、図3(a)の構成に比較して弾性体5が浮き易くなるのでより好ましいものである。
【0028】
さらに、このような構成の結果、フラップ3、3´と弾性体5とが相互に作用し合うことになる。つまり、弾性体5により、左右フラップ3、3´は弾性体5を介し連接されることになり、弾性体5の弾性力によりフラップ3、3´の立体ギャザーがより確実に立ち上がり立体ギャザーの性能を高めることになる。従って、立体ギャザーの外側へのめくれが防止されるという大きな利点を有することになる。
【0029】
弾性体5、5´のおむつ1における位置関係について上述したが、さらに具体的に説明する。図4は、図3の断面図を概略的な平面図にして図示したものである。図4からわかるように、弾性体5はおむつ1の吸収体9の長手方向の一方の端部13近傍に設けられている。弾性体5のおむつ長手方向の外方端部12が吸収体9の長手方向の端部13よりわずかに吸収体内方に位置するような弾性体5の取りつけ位置が好ましい。なぜならば、弾性体は排泄物の吸収を妨げることがあり、また、併用されるパッドのめくれ防止から、パッドは吸収体9の長手方向の前端部13及び/または後端部13´において密接するように固定されることが好ましいからである。
【0030】
弾性体5の幅Wは、図4において実線で図示するように、後に使用するパッドを押さえてずれを防ぐことができる程度に十分に幅広であることが好ましい。または、例えば、図4に図示する弾性体5の破線で示した幅W´、つまり、弾性体5の取りつけ位置から吸収体9の端部13を越えた位置となるような大きさの幅を有する弾性体5を使用することも可能である。ここで、弾性体5の幅W、W´とは、弾性体がおむつ1に固着される端部10、10´のそれぞれの長さをいうものとする。弾性体5の幅W、W´は、5から50ミリメートルであればよく、15から30ミリメートルであることがより好ましい。弾性体5の幅Wは、使用されるおむつの寸法や、併用されるパッドの大きさなどによって上述の範囲内であれば適宜変更可能である。
【0031】
本実施例においては、弾性体5は吸収体9の長手方向両端部13、13´のそれぞれの近傍に1つずつ形成されている。しかし、弾性体5は、吸収体9の端部13、13´のいずれか一方の近傍にのみ形成されていてもよい。この場合は、弾性体5の幅Wを、弾性体5を2つ形成する場合よりも広くすることが好ましい。
【0032】
弾性体5は、ゴム弾性を有する材料から構成されていればよい。具体的には、図5に弾性体5に適用できる部材の様々な例を図示する。 (a)は、弾性体5が平ゴムであり、(b)は、不織布を基材にして、糸ゴムを組み込んだものであり、(c)は、伸縮性不織布であり、さらに(d)は、伸縮性を有するメッシュシートである。あるいは、弾性体5はこれらを適宜組合せたものであってもよい。しかし弾性体5の材料はこれらに限定されることなく、一般的に使用可能なゴム弾性を有する材料から選択できるものである。さらに、弾性部材5の着用者の身体側に面する表面は疎水性の材料からなることが好ましい。また、弾性部材の5のおむつ1に面する表面も疎水性の材料から構成されていてもよい。
【0033】
使用時においては、弾性体5が吸収体9の長手方向両端部13、13´の近傍にそれぞれ1つずつ、つまり2つ形成されている場合には、おむつ1に併用されるパッドの長手方向の両端部が弾性体5、5´にそれぞれ挟まれるようにして、パッドが設定配置される。弾性体がおむつに1つだけ形成されている場合には、例えば、併用されるパッドの固定安定性を高めるためにパッドの裏面の一部に固着用テープを取り付けてもよい。この場合、パッドの長手方向の1端部を弾性体5に挟みこみ、さらにパッド裏面の固着テープにより固定するようにする。
【0034】
さらに、弾性体5がおむつ1に2つ形成されている場合であっても、もちろんパッドの裏面の一部に固着用テープを取りつけ、パッドのおむつへの固定性を高めるようにしてもよい。
【0035】
本明細書において、本発明の吸収性物品に併用されるパッドについては公知であるので詳細に説明しなかったが、パッドは、吸収体9とほぼ同一の性能を有するものであればよい。ただし、パッドは、直接皮膚に接触するものであるから、トップシート2のような不織布で包み込まれていることが好ましい。
【0036】
さらに、本発明の実施例において、テープ止め式のおむつを例にとって説明してきたが、本発明の弾性体5は、もちろんパンツ型おむつにも適用できる。さらに、本発明のパッドずれ防止機構を有するおむつは、成人用のみではなく幼児用のおむつのような吸収性物品にも適用できる。さらに、本発明のパッドずれ防止機構は、幼児のトイレット訓練用パンツなどにも適用できるものである。
【0037】
【発明の効果】
本発明のパッドずれ防止機構を有する吸収性物品では、パッドがおむつ本体の吸収体の端部において密接するように固定されるため、ずれにくく、パッドとおむつの間隙から漏れを防ぐことができる。
【0038】
また、ずれ防止機構となる弾性体が左右一対のフラップに固定されることになるため、左右のフラップが弾性体により繋がることになり、立体ギャザーの外側へのめくれが防止され、ひいては、フラップの立体ギャザーの性能を高めることになる。
【0039】
さらに、本発明のパッドずれ防止機構は、従来のおむつなどの吸収性物品を利用して弾性体を設けることのみによって、簡単で容易に製造できるものであり、コストも極めて廉価なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパッドずれ防止機構を備えたテープ式おむつのような吸収性物品の斜視図である。
【図2】図1に図示した本発明のパッドずれ防止機構を備えた吸収性物品の平面図である。
【図3】図2に図示した本発明に係る吸収性物品のX−X´線に沿った断面図である。
【図4】本発明に係る吸収性物品の弾性体と吸収体との位置関係を概略的に表す部分平面図である。
【図5】本発明係る吸収性物品の弾性体の様々な態様を表す図である。
【符号の説明】
1 おむつ
2 トップシート
3 フラップ
4 バックシート
5 弾性体
6 脚部開口部
7 前側端部
8 後側端部
9 吸収体
10、10´ 弾性体の固着端部
11、11´ 自由端
14 フラップ及びトップシートの接合領域
Claims (12)
- トップシートと、バックシートおよびこれらの間に配置される吸収体とからなる、パッド併用可能な吸収性物品のパッドずれ防止機構であって、
該パッドずれ防止機構は所定の大きさの幅と長さを有する弾性部材からなり、これの長さ方向の両端部の各々が、前記吸収性物品の幅方向両側端部に形成された該物品の長手方向に延びる一対のフラップの各々と前記トップシートとの間に挟みこまれるようにして前記各フラップと前記トップシートの接合領域の所定の位置において取付け固着されることにより、前記パッドずれ防止機構が前記吸収性物品の長手方向の少なくとも一方の端部に近接した位置で、これにほぼ平行になるように設けられて、前記パッドを前記パッドずれ防止機構と前記トップシートとの間に挟んで固定するものであることを特徴とするパッドずれ防止機構。 - 前記パッドずれ防止機構は、前記吸収体の長手方向の少なくとも一方の端部近傍にほぼ対応するような位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載のパッドずれ防止機構。
- 前記パッドずれ防止機構は、前記吸収体の長手方向の少なくとも一方の端部近傍にほぼ対応するような位置であって、前記吸収体の前記一方の端部を超えないような位置に設けられることを特徴とする請求項2に記載のパッドずれ防止機構。
- 前記パッドずれ防止機構は、前記吸収体の長手方向の少なくとも一方の前記端部をわずかに越える程度の幅を有することを特徴とする請求項2または3に記載のパッドずれ防止機構。
- 前記パッドずれ防止機構は、前記吸収体の長手方向両端部近傍にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のパッドずれ防止機構。
- 前記パッドずれ防止機構を構成する弾性部材は、ゴム弾性を有する材料からなることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のパッドずれ防止機構。
- 前記弾性部材は、平ゴム、糸ゴムが組み込まれた不織布、伸縮性不織布、メッシュシートまたはこれらの組合せからなるものであることを特徴とする請求項6に記載のパッドずれ防止機構。
- 前記弾性部材の少なくとも身体側に面する側が疎水性の材料からなることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のパッドずれ防止機構。
- 前記フラップと前記トップシートとの間で接合された前記弾性部材は、さらに前記一対のフラップのそれぞれの所定の位置においても接合されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のパッドずれ防止機構。
- 前記パッドの裏面には固定用テープが取りつけられていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
- 請求項1から10のいずれかに記載のパッドずれ防止機構を有するテープ止め型おむつ。
- 請求項1から10のいずれかに記載のパッドずれ防止機構を有するパンツ型おむつ。
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A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
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