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JP2004535297A - ガス流から酸性ガスを除去する方法 - Google Patents

ガス流から酸性ガスを除去する方法 Download PDF

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JP2004535297A JP2003515312A JP2003515312A JP2004535297A JP 2004535297 A JP2004535297 A JP 2004535297A JP 2003515312 A JP2003515312 A JP 2003515312A JP 2003515312 A JP2003515312 A JP 2003515312A JP 2004535297 A JP2004535297 A JP 2004535297A
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Abstract

本発明は、酸性ガスの分圧の合計が1500ミリバールを超えない酸性ガス含有ガス流を、吸収工程で、水性吸収剤と接触させ、かつ、メチルジエタノールアミン及びピペラジンをこの吸収剤の少なくとも8質量%の濃度で含有する吸収剤を使用し、この際、酸性ガスが減少されたガス流及び酸性ガスで負荷された吸収剤を得る方法で、ガス流から酸性ガスを除去する方法に関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、酸性ガスを含有するガス流を、吸収工程で吸収剤と接触させ、これにより酸性ガスの減少されたガス流及び酸性ガスで負荷された吸収剤を得る方法で、ガス流から酸性ガスを除去する方法に関する。
【0002】
化学工業における多くのプロセスでは、酸性ガス、例えば不純物としてのCO、HS、SO、CS、HCN、COS又はメルカプタンを含有するガス流が生じる。このガス流は、例えば天然ガス、重油又は重質残分からの合成ガス、精製ガス又は有機物質、例えば石炭又は石油の部分的酸化の際に生じる反応ガスでありうる。これらのガスが輸送される又は更に加工される前に、このガスの酸素ガス含分を明確に減少させるべきである。COは、例えば天然ガスから除去されるべきである。それというのも、COの高い濃度は、ガスの発熱量を低下させるからである。更に、COはガス流中に屡々伴入される水と結びついて導管及び付属備品を腐食させることがありうる。
【0003】
これらのガス流からの硫黄化合物の除去は、種々の理由から特に重要である。例えば、天然ガスの硫黄化合物の含分は、適当な処理手段によって、直接天然ガス源のところで低下させるべきである。それというのも、硫黄化合物も、天然ガスにより屡々伴入される水中で腐食作用をする酸を形成するからである。従って、パイプライン中の天然ガスの輸送のためには、硫黄含有不純物の所定の限界値を維持しなければならない。更に、多くの硫黄化合物は、低い濃度でも不快臭を有し、かつ特に硫化水素は毒性を有する。
【0004】
吸収剤としての有機溶剤の水性又は非水性の混合物を用いるガス洗浄によりガスから不所望の酸性ガス分を除去することは公知である。この場合には、物理的溶剤も化学的溶剤も使用される。公知の物理的溶剤は、例えばシクロテトラメチレンスルホン(スルホラン)、N−メチルピロリドン及びN−アルキル化されたピペリドンである。化学的溶剤において、特に、1級、2級及び3級の脂肪族アミンの水溶液もしくはアルカノールアミン、例えばモノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン(DEA)、モノメチルエタノールアミン(MMEA)、ジエチルエタノールアミン(DEEA)、トリエタノールアミン(TEA)、ジイソプロパノールアミン(DIPA)及びメチルジエタノールアミン(MDEA)が工業的に効奏する。
【0005】
3級アルカノールアミンは、COと直接には反応しない。それというのもこのアミンは完全に置換されているからである。むしろ、COは、3級アミンと、かつ水とゆっくり反応して重炭酸塩にされる。このCOのこの緩徐な反応の故に、ガス洗浄の際には、この洗浄工程を、3級アルカノールアミン溶液を用いて相応する高い溶剤循環の際の高い液体−/ガス−比で実施すべきである。従って、3級アルカノールアミンの水溶液中の二酸化炭素の吸収速度を、活性剤又は促進剤と称される更なる化合物の添加により高めることが試みられた。
【0006】
このような促進剤は、1級及び2級アミンであってよい。有利な促進剤は、ピペラジンである。1級及び2級アミンの窒素は、直接、二酸化炭素と反応してカルバメートを形成する。この水性アミン溶液中では、カルバメートは重炭酸塩と平衡している。しかしながら、二酸化炭素及び場合により更なる吸収された酸性ガスが放圧及び水蒸気でのストリッピングにより除去されるアミン溶液の再生のためには、このカルバメートの分解のために、多量の蒸気及び相応して多量の熱エネルギーが必要である。更に、水溶液中のピペラジンの溶解度は低い。
【0007】
従って、1級又は2級アミン、例えばピペラジンは、従来は常にできるだけ少量で、即ち、通常は1モル/吸収剤lより少ない量で使用されていた。例えば、メチルジエタノールアミン及びピペラジンを組み合わせて水溶液中に含有する多くの吸収剤があり、この場合に、ピペラジン−濃度は、1モル/吸収剤溶液1より小さい(US4336233;DE2551717;US4551158;US4553984;US4537753;US4999031;CA1291321;EP202600;EP−A159495;EP−A−190434)。
【0008】
2級アミン、例えばピペラジンの高含分を有する吸収剤が次の文献中に開示されている:
EP−A−0008449は、N−ヘテロ環化合物を含有する水溶液を用いてCOSを加水分解することによる、COS含有ガス又は液体の精製を記載している。N−ヘテロ環化合物は、75質量%までのピペラジン、更に付加的に、50質量%までのメチルジエタノールアミン(MDEA)を含有していてよい。
【0009】
WO00/00271は、0.1〜50質量%の窒素−ヘテロ環化合物、例えばピペラジン、1〜60質量%のアルコール、0〜60質量%の脂肪族アルカノールアミン、例えばメチルジエタノールアミン、0〜98.9質量%の水及び0〜35質量%のKCOを含有する吸収剤を開示している。この吸収剤は、酸性ガス成分の高い吸収速度及び高いキャパシテイを有する。この吸収剤は、有利にCOを75容量%までの量で、かつHSを50容量%までの量で含有する精製すべきガスに特に好適である。更に、この精製すべきガスは、COSを有利に5容量%までの量で、CSを有利に1容量%までの量で、かつメルカプタン、有利にアルキルメルカプタンを1容量%までの量で含有することができる。
【0010】
EP−A−0879631は、特に2級アミン、例えばピペラジン及び3級アミン、例えばメチルジエタノールアミンの水溶液を用いて、ガスからCOを除去する方法を開示している。双方のアミンは、それぞれ10〜45質量%の濃度で使用でき、この際、合計濃度は、70質量%を超えてはならない。例中で精製されるガスはCO10モル%を含有する。
【0011】
EP−A−0359991は、3級アルカノールアミン、殊にメチルジエタノールアミンを含有する水性吸収溶液の使用下に、ガスからCO及び場合によってはHSを除去する方法を開示している。更に、2級アミン、例えばピペラジンを含有することが有利であり得る。3級アミンは、吸収溶液中に有利に20〜70質量%の量で、2級アミンは、0.05〜3モル/l(0.4〜24.6質量%)の量で存在する。精製すべきガスは、1〜90モル%、特に有利には3〜60モル%のCO−含有率を有する。この精製すべきガスは、COに加えて、更なる酸性ガスとしてHSを、例えば1モル−ppm〜50モル%の量で含有していてよい。
【0012】
WO00/66249は、例えばCO、HS、COS、SO、SO、CS、HCN、O及びメルカプタンを含有していてよいガス流から酸性ガスを除去するための吸収剤及び方法を開示している。この吸収剤は、メルカプタン約10〜10000ppmv、HS90モル%まで、CO50モル%まで、COS約2〜10000ppmvで不純化されているガスに対して好適であると考えられている。この吸収剤は、ピペラジン1モル%以上、有利には水性吸収剤1リットル当たりピペラジン1.1モル%以上、特に有利には1.2モル%以上、並びに水性吸収剤1リットル当たりメチルジエタノールアミン(MDEA)1.5〜6モル%を含有する。この吸収剤は、1モル/lより少ないピペラジンを含有するMDEA−及びピペラジン含有吸収剤に比べて、低い吸収剤循環及び高い吸収剤温度で、不純化されたガスからの適切なCO−除去及び後続の再生の間の改善された挙動を保証すると言われている。
【0013】
少なくとも1モル/吸収剤lの濃度でピペラジンを含有していてよい公知の吸収剤は、酸性ガスによる高濃度の不純物を有するガスの処理のために意図されている。例えば、天然ガス精製時の酸性ガスは、一般に3〜7バールの範囲の分圧で(約50〜70バールの全圧で)存在する。しかしながら、屡々、低レベルの酸性ガス−不純物を有するガス、即ち処理すべきガス又はガス混合物中の酸性ガスの分圧が低いガスも精製しなければならない。低濃度で存在する酸性ガスの場合には、通常の条件下での抽出の際に、吸収剤の低い平衡負荷(Gleichgewichtsbeladung)のみが達成される。従って、酸性ガスの除去のために、吸収剤の比較的高い量の使用が必要である。
【0014】
したがって、本発明の課題は、高い平衡負荷が達成され、従って、比較的少量の吸収剤を用いて実施することができる方法で、不純物としての酸性ガスを低い分圧で有するガス又はガス混合物から酸性ガスを除去する方法を提供することである。「低い分圧」とは、除去すべき全ての酸性ガスのこの分圧が合計して1500ミリバールを超えないことを意味する。
【0015】
本発明によれば、3級アルカノールアミン及び少なくとも8質量%のピペラジンを含有する水性吸収剤、殊に水、メチルジエタノールアミン(MDEA)及び8質量%より多いピペラジンから成るものは、特に低濃度の酸性ガス−不純物の除去のために好適であることが発見された。
【0016】
従って、本発明の課題は、酸性ガスの分圧の合計が1500ミリバールを超えない酸性ガス含有ガス流を、吸収工程で、水性吸収剤と接触させ、かつ少なくとも3級アルコールアミン及びピペラジンを少なくとも吸収剤の8質量%の濃度で含有する吸収剤を使用することよりなる、ガス流から酸性ガスを除去する方法であり、この際、酸性ガスの減少されたガス流及び酸性ガスで負荷された吸収剤が得られる。
【0017】
この吸収剤の比較的高いピペラジン濃度が、酸性ガス、殊にCO及びHSとの吸収剤の平衡負荷を高める作用をする。結果として、溶剤−循環量を減少することができ、このことが短かい吸収塔の使用を可能とする。この効果は、意外にも、酸性ガス不純物、殊にCO及びHSの低い分圧の場合に、酸性ガス不純物の高い分圧の場合よりも著しく優れている。
【0018】
もっぱら水、MDEA及びピペラジンから成る吸収剤により、物質移動速度又は負荷可能性の更なる改良が示される。この効果は、高い合計アミン含分によりなお上昇させることができる。
【0019】
3級アルカノールアミンは、アルキルジアルカノールアミン、ジアルキルモノアルカノールアミン又はトリアルカノールアミンであってよく、この際、各々のアルキル基は、炭素原子1、2、3又は4個を有し、各アルカノール基は、炭素原子2、3又は4個を有する。アルカノールアミンの例は、メチルジエタノールアミン、エチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等である。メチルジエタノールアミンが有利である。
【0020】
本発明の方法及び吸収剤は、ガス流から酸性ガスを除去するために好適である。酸性ガスとは、殊に、CO、HS、COS及びメルカプタンである。更に、SO、CS及びHCNが存在していてもよい。酸性ガスを含有し、吸収剤により本質的には吸収されないガスは、殊に天然ガス、合成ガス、コークス炉ガス、煙道ガス、燃焼廃ガス、デポジットガス(埋め立てガス)、石炭ガス化ガス及び循環ガスである。これらのガスは、前記の1種以上の酸性ガスに加えて、吸収剤によって有意義な程度で吸収されない他の不活性ガス成分を含有することもありうる。例は、易揮発性の炭化水素、有利にC〜C−炭化水素、例えばメタン並びに窒素及び水素である。
【0021】
本発明による方法は、特に有利に1000ミリバールまで、殊に500ミリバールまでの合計酸性ガス分圧を有するガスの精製のために使用可能である。ここでは、高いピペラジン−濃度の利点が特に明白である。有意義な精製は、約1ミリバールの酸性ガス不純物の分圧の合計の下限まで低めることが可能である。
【0022】
本発明による方法で使用される水性吸収剤中には、合計アミン濃度は、吸収剤の少なくとも20質量%、有利には少なくとも25質量%、特に有利には少なくとも30質量%で存在する。特に有利には、合計アミンの濃度は、吸収剤の20〜70質量%、殊に20〜60質量%、特に有利には20〜55質量%の範囲内にある。ピペラジンの濃度は、有利には吸収剤の8〜40質量%、特に有利には10〜30質量%、殊に15〜25質量%である。
【0023】
以下に、本発明により実施することのできるガス洗浄の原則的方法順序並びに可能な変法を記載する。
【0024】
酸性ガス成分を含有する出発ガス流を、吸収工程で、吸収器中で吸収剤と接触させ、これにより酸性ガス成分を少なくとも部分的に洗浄除去する。吸収器としては、有利に慣用のガス洗浄法で使用される洗浄装置が機能する。好適な洗浄装置は、例えば充填体塔、パッキング塔及び棚段塔、輻流スクラバー、ジェットスクラバー、ベンチュリスクラバー及び回転−スプレースクラバー、有利に、充填体塔、パッキング塔及び棚段塔である。このガス流の処理は、1つの塔内で、向流で行うのが有利である。この場合に、ガス流は、一般に塔の下部に、かつ、吸収剤は塔の上部に供給される。
【0025】
吸収剤の温度は、吸収工程では一般に40〜100℃であり、塔の使用の際には、例えば塔頂部で40〜70℃、かつ塔の底部で50〜100℃である。吸収工程の全圧は、一般に1〜120バールである。酸性ガス成分が減少された生成ガス(純粋ガス)及び酸性ガス成分で負荷された吸収剤が得られる。
【0026】
この方法は、1以上の連続する吸収工程から成ることができる。この吸収工程は、サブ工程で実施するのが有利であり、この際、酸性ガス成分を含有する出発ガス(粗製ガス)が吸収剤と接触される。
【0027】
酸性ガス成分で負荷された吸収剤から、酸性ガス成分は、再生工程で放出され、この際、再生された吸収剤が得られる。この再生工程で、全く一般的に、吸収剤の負荷が低下される。得られる再生された吸収剤は、有利に引き続き吸収工程に戻される。
【0028】
一般に、この再生工程は、負荷された吸収剤の、吸収工程の実施の際に支配するような高圧から、典型的に吸収工程での酸性ガス成分の分圧の上約1.5バールの低い圧力までの放圧からなる。この放圧は、例えば、絞りバルブ及び/又は膨張タービンを用いて行うことができる。
【0029】
再生工程でストリッピングが実施され、この際、吸収剤から酸性のガス成分が放出される。このストリッピング又は脱ガスは1以上の工程で実施することができる。このストリッピングは、充填体又はパッキングを備え、その中をストリッピング剤が吸収剤と向流で流れる脱離塔中で実施することができる。ストリッピングの際の圧力は、1〜3バール(絶対)が有利であり、温度は90〜130℃であり、この際、ストリッピングは熱ガス又は水蒸気、有利には水蒸気を用いて実施される。ストリッピング法は、例えば、EP−A−0159495、EP−A−0190434、EP−A−0359991に記載されている。排出されるガス流中に含有する水による水損失の補償のために、例えばEP−A−0159495及びUS4551158(EP−A−0121109)に記載のように、放圧段の塔底に水蒸気を供給することができる。
【0030】
次に、実施例により本発明を詳述する。
【0031】
図中で:
図1は、本発明の方法の1実施形の方法工程を示すフローチャートを示し、
図2は、本発明により、比較例に対して相対的に得られた相対CO−平衡負荷を示し、
図3は、本発明により、比較例に対して相対的に得られた相対HS−平衡負荷を示している。
【0032】
図1は、本発明の方法の1実施形の方法工程のフローチャートである。供給管1から、酸性ガス成分の多い原料ガスを、塔として構成されていて通常の充填体パッキングを有する吸収器3の下部中に通す。この吸収器3中で、原料ガスは、導管2から吸収器の上部に供給される吸収剤と向流で接触する。この際、供給流は、酸性ガスの低減されたガス流(精製ガス)と酸性ガスの富化された吸収剤流とに分離される。精製ガスは、吸収器3の頂部から、導管4を経て排出され、負荷された吸収剤は吸収器の下部から導管5を経て流出する。
【0033】
負荷された吸収剤は、一般にこの吸収器中に供給される原料ガスのCO−分圧の上方にある気圧で操作される放圧塔6の上部に導入される。吸収剤の放圧は、一般に慣用の装置、例えばレベルコントロール弁、水力タービン又は逆回転ポンプを用いて行われる。この放圧時に、溶かされた非酸性ガスの大部分並びに酸性ガスの小部分が放出される。このガスは、放圧塔6から導管7を経て塔頂から排出される。
【0034】
前記のように多量の酸性ガスで負荷された吸収剤は、放圧塔を導管8から出て、熱交換器9中で加熱される。この加熱された吸収剤が、2種のパッキングで充填されているストリッパー10の上部中に供給される。吸収剤は、弁9及びストリッパー10中で更に放圧される。酸性ガスの主要量は、水蒸気によりストリッピングされ、頭部の導管11を経てストリッパー10を出る。再生された吸収剤は、ストリッパー10の底部から導管12を経て出て、この際、一部流が、ストリッピングのために必要な水蒸気を得る目的で、リボイラー13を経て循環される。ストリッパー10を出た吸収剤は、熱交換器9を経て導かれ、この際、放圧塔6から出てくる酸性ガスで富化された吸収剤と共に加熱される。この再生された吸収剤は、導管12、供給ポンプ14を経て、かつ熱交換器15を用いる加熱の後に、吸収器3中で再使用することができる。酸性ガスは、水蒸気と一緒に、ストリッパー10の頭頂部から導管11を経て排出され、水蒸気を凝縮させるために凝縮器16を経て導かれる。この凝縮物は、酸性ガスと共に分離器17中に供給され、ここで、酸性ガスは導管18を経て排出され、水損失を補償するのに充分な程度の量の凝縮物がストリッパー10の頂部に戻される。
【0035】
例1
相平衡モデル(Pitzer-Modell; Kenneth S. Pitzer, Activity Coefficients in Electrolyte Solutions 2nd Ed., CRC-Press, 1991, Chapt. 3 Ion Interacion Approach: Theory and Deta Correlation;このモデルのパラメータは、系CO/HO/MDEA/ピペラジン/HOでの相平衡測定に適合された)を用いて、3種の異なるCO−分圧(70ミリバール;700ミリバール;3バール)について計算を行った。水60質量%及びMDEAとピペラジンとの混合物を含有する水性吸収剤をベースとした。ピペラジン濃度としては、5、10、15及び20質量%をベースとした(残り:MDEA)。結果は、図2に示されている(70ミリバール:点線、700ミリバール:破線、3バール:連続線)。平衡負荷は、ピペラジン5質量%、MEDA35質量%及び水60質量%を含有する比較吸収剤に対して相対的に示されている。
【0036】
本発明の方法を用いると、比較吸収剤を用いるよりも、COでの高い負荷可能性が得られることが明らかである。更に、図2は、相対的負荷可能性は、低下性分圧に伴い意想外に増大することを示している。最低分圧及び最大ピペラジン濃度で、この相対負荷は比較例のそれの約3倍であり、酸性ガスの分圧が3バールの場合に達成される負荷の2倍以上である。
【0037】
例2
S−平衡負荷を、例1と同様にして測定した。結果は図3に示されている(70ミリバール:点線、700ミリバール:破線、3バール:連続線)。
【0038】
本発明の方法では、全体の範囲にわたりHSでの高い相対負荷可能性が達成されることが明らかである。報告された最大ピペラジン濃度及び最低HS−分圧の際に、これは、比較吸収剤の約2.6倍の値に達する。更に、ここでも、最大ピペラジン濃度及び最低分圧の際の相対的平衡負荷が、3バールのHS−分圧でのそれに比べて2倍以上も高いことが判る。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の方法の1実施形の方法工程を示すフローチャート
【図2】本発明により、比較例に対して相対的に得られた相対的CO−平衡負荷を示す図
【図3】本発明により、比較例に対して相対的得られた相対的HS−平衡負荷を示す図

Claims (10)

  1. ガス流から酸性ガスを除去する方法において、酸性ガスの分圧の合計が1500ミリバールを超えない酸性ガス含有ガス流を、吸収工程で、水性吸収剤と接触させ、かつ、少なくとも1種の3級アルカノールアミン及びピペラジンをこの吸収剤の少なくとも8質量%の濃度で含有する吸収剤を使用し、この際、酸性ガスが減少されたガス流及び酸性ガスで負荷された吸収剤を得ることを特徴とする、ガス流から酸性ガスを除去する方法。
  2. ガス流中の酸性ガスの分圧の合計は、≦1000ミリバール、有利に≦500ミリバールであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 合計アミン濃度が吸収剤の20〜70質量%の範囲内にある吸収剤を使用することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 合計アミン濃度が吸収剤の20〜55質量%の範囲内にある吸収剤を使用することを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. ピペラジン濃度が吸収剤の8〜40質量%の範囲内にある吸収剤を使用することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. ピペラジン濃度が吸収剤の10〜30質量%の範囲内にある吸収剤を使用することを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 3級アルカノールアミンとして、メチルジエタノールアミンを使用することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法。
  8. 酸性ガスを、負荷された吸収剤から遊離させる再生工程を実施し、この際、所望の場合には吸収工程に戻される再生された吸収剤を得ることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項に記載の方法。
  9. 再生工程は1以上の放圧工程を包含することを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 再生工程は1以上のストリッピング工程を包含することを特徴とする、請求項8又は9に記載の方法。
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