JP2004521416A - プロモーションを発行するための消費者の要求装置として電話を使用する方法およびシステム - Google Patents
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Abstract
無制限に消費者に使用可能なプロモーションのプロモーションデータベースを含むホストコンピュータに、音声自動応答システムと電話を使用して顧客を接続する、プロモーションを要求するためのシステム、方法、コンピュータプログラム製品。ホストコンピュータは消費者からのプロモーション要求情報を受信したことに応答して、要求されたプロモーションを使用可能なプロモーションから決定し、要求されたプロモーションを消費者に発行する。消費者が得意客だった場合、ホストコンピュータは消費者の買い物の好みに基づいてプロモーションオファーリストを決定し、消費者がプロモーションを選択するために、プロモーションオファーリストを消費者に提供する。別法としては、このシステム、方法、コンピュータプログラム製品のホストコンピュータは、顧客に使用可能な少なくとも1つのプロモーションを広告するために顧客に接触し、顧客から要求されたプロモーションを決定し、要求されたプロモーションを消費者に発行する。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロモーションを消費者に発行するための消費者要求装置として電話を使用するシステムと方法に関する。本明細書では、「プロモーション」という用語は、1つまたは複数の商品および/またはサービスを販売促進するための任意のオファー、および/または、インセンティブ、広告、クーポン、連絡を意味する。
【背景技術】
【0002】
製造業者は、消費者に自分たちの商品を買わせるために種々のプロモーションを使用する。これらのプロモーションは、クーポンを消費者にダイレクトメールで送付すること、および、クーポンまたはプロモーション用商品を店内で配布すること(たとえば、1つ買うともう1つただでもらえる)、新聞や雑誌でクーポンを印刷することを含む多くの方法で配布される。顧客は自分が買いたい商品に関する割引クーポンを見ると、そのクーポンを持って店に行き、商品購入時にクーポンを引き換える。
【0003】
このプロセスでは、消費者はプロセス全体にほとんど管理を有しない。特定の商品に対する割引を求める消費者は、多くの異なるソースから入手可能な多数のプロモーションを調べ、自分が買いたい商品ともっともよく似た商品を選択しなければならない。
【0004】
クーポンを収集する人のうち一部にとっては、クーポンを収集し、ためて選択するプロセスは面白い場合もあるが、このプロセスは消費者および製造業者または小売業者にとってはもともと非効率的である。非効率性の一部はこのプロセスを通じて収集されるクーポンが大量であることから生じる。消費者は、自分が欲しい商品に対して使用可能な特定のクーポンを見つける前に、分類し選択しなければならない。さらに、製造業者または小売業者は、消費者が特定の期間に欲しいと思う特定の商品を知らないので、続く期間にわたって余分のプロモーションを発行しなければならず、多くのクーポンを発行しなければならないが、これらは多くの消費者が使用するわけではない。
【0005】
このプロセスの非効率性の一部を緩和するために、クーポン配布システムが開発されている。オブライアンらは、以前の顧客の挙動に基づいて、割引クーポンを選択して配布する方法と装置を開示しており、この米国特許第5,832,457号の全内容は参照により本明細書に組み込まれている。この方法では、小売業者は、顧客の以前の買い物挙動に基づいてその顧客にクーポンを配布する。従って、小売業者は顧客が引き換えるクーポンを発行できる可能性が高くなる。
【0006】
一方、メージャーらは、店内で割引クーポンを配布する方法と装置を開示しており、この米国特許第4,723,212号の全内容は参照により本明細書に組み込まれている。この技術では、クーポンは、クーポンが適用される商品とは別の商品の購入に応答して発行される。
【0007】
店内で一般に使用される他の方法は、商品の棚の上でクーポンを配布することである。
【0008】
しかしこれらのどの方法でも、製造業者は、消費者が将来のいつかの買い物でクーポンを使用するだろうという可能性に基づいてクーポンを生成する。しかし、これらの方法は、ある消費者が所与の商品を購入しようとしているか、または、これから購入するという確実な知識がない状態でクーポンが配布されるという問題に対処していない。
【0009】
クーポンの配布の非効率性によって制限される現在の買い物慣行では、消費者はまず、購入したいと思う商品のリストを決定する。リスト上の任意の品目に関してクーポンが存在するという確信がないので、消費者は収集したクーポンを慎重に調べて、適当なクーポンが存在するかどうかを決定する。消費者が適切なクーポンを発見すると、クーポンを持って店に行くことができる。消費者は適当なクーポンが見つからなくても、店内クーポンに自分が探している商品に対する割引が含まれることを期待しながら店に行く。消費者は店で適切なクーポンを見つけないことが多く、探していた商品を割引プロモーションなしで買うことになる場合が多い。この状況では、消費者に特定の商品を買うように促したり、または、競合商品を買うように促すチャンスは失われる。小売業者は、別のクーポンの魅力が消費者の買い物挙動に影響を与える前で、かつ、製造業者または小売業者が、このとき、消費者によるクーポンの使用に成功したときのみ、消費者が現在の商品を使い終わるまで待たねばならない。
【0010】
顧客の立場からの別の不利益は、クーポンを収集し、分類し、引き換えるプロセスが非常に不便なことである。この結果、多くの顧客は、クーポンを収集して引き換えることを選択しない。
【0011】
別法としては、電子機器にプロモーションを配布する例としての方法とシステムが米国特許第6,055,573号に記述されており、この特許は参照により本明細書に組み込まれている。コンピュータネットワークを介して消費者にプロモーションを提供する方法とシステムは、米国特許第5,970,469号と第6,014,634号に記述されており、この両方の特許は参照により本明細書に組み込まれている。プロモーションを配布するこれらのシステムおよび他のシステムは、インターネットプロトコルとデータベース技術を使用する。データベースのネットワーク化とインターネット通信の種々の方法の設計と実装は、1994年、O'Reilly & Associates社のリウらによる「Managing Internet Information Service」、1991年、Prentice-Hall社のコーマーらによる「Internet Working with TCP/IP Volume I: Principles, Protocols, and Architecture」第2版、1991、Prentice-Hall社のコーマーとスティーブンスによる「Internet Working with TCP/IP Vol. II: Design, Implementation, and Internals」、1993年、Prentice-Hall社のコーマーとスティーブンスによる「Internet Working with TCP/IP Vol. III: Client-Server Programming and Applications」、Morgan Kaufmann Publishers社のコシャフィアンらによる「A Guide to Developing Client/Server SQL Applications」、1997年のAddison-Wesley Pub社のハミルトンらによる「JDBC Database Access with Java(登録商標), A Tutrial and Annotated Reference」,1998年のWrox Press社のフランシスらによる「Professional Active Server Pages 2.0」に記述されており、これらは参照により本明細書に組み込まれている。
【0012】
消費者電子機器が普及しており、マーケティング担当者がプロモーションを配布できる便利な媒体を提供しているが、異なる電子機器へプロモーションを配布することにより、マーケティング担当者は種々の電子フォーマットおよび紙のフォーマットを通じて、同じプロモーションを同じ消費者に繰り返し配布する結果になりうる。
【0013】
製造業者と小売業者がとる別の方法は、得意客カードを使用することである。得意客カードは、得意客プログラムの会員である顧客に対する割引を含む。得意客プログラムの会員に対する割引は新聞や店内のちらしで広告される。これらのプログラムを使用すると、消費者は物理的なクーポンを収集する必要がなくなり、チェックアウトカウンタで商品と共に得意客カードを提示するだけで、自分が得意客クラブに属するために適切な割引を受けられる。ここで、消費者は、店に行くかまたは出版物内で広告を見ることを除いては、クーポンの割引が使用可能であるかどうかを決定する方法を有しない。
【0014】
一方、ニッチバーガーらは、カード上で電子的にクーポンを配布、引き換え、清算するペーパーレスなシステムを開示しており、この米国特許第4,882,675号の全内容は参照により本明細書に組み込まれている。店内の電子ディスプレイが顧客に、引き換え可能な電子クーポンを提示する。顧客が店で買った商品はチェックアウトで識別され、電子クーポンと購入された商品の間に一致があると、顧客の請求書にクレジットされる。ここでも以前と同様、買い物リストを作成した顧客は、適切なクーポンとクーポンの割引を探す。顧客は買い物リスト上の商品に対応するクーポンまたは他のプロモーションを探さなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
したがって、本発明の1つの目的は、消費者に、幅広い商品に関するプロモーションデータベースへのアクセスを提供することである。
【0016】
本発明の別の目的は、消費者に、消費者が買いたい商品に関する特定のプロモーションを要求するためのプロモーション要求システムを提供することである。
【0017】
本発明の別の目的は、音声自動応答システム(interactive voice response system)を介して、プロモーションデータベースへの電話でのアクセスを消費者に提供することである。音声自動応答システムは、得意客のユーザと、プロモーション要求システムを初めて使用する消費者のいずれかを識別する。
【0018】
本発明のさらに別の目的は、消費者が買いたい商品の特定のグループに関連する、相関関係のある商品カテゴリからプロモーションの選択肢を消費者に提供することである(たとえば代替のシリアル、代替の洗剤、代替のコーヒーなど)。
【0019】
本発明のさらに別の目的は、消費者に、プロモーションを発行する場所と方法に関する選択肢を提供することである。本発明の1実施形態では、消費者が選択したプロモーションは、消費者が商品を買いたいと思っている小売店に直接送付される。本発明の別の実施形態では、プロモーションをファックス、キオスクに電子送信するか、またはプロモーションを消費者にダイレクトメールで送付して、プロモーションを消費者に直接向ける。
【0020】
本発明のさらに別の目的は、製造業者が新しい製品を広告するための媒体を提供することである。本発明の1実施形態では、消費者が適切な商品カテゴリを選択すると、その商品カテゴリ内で使用可能な種々のプロモーションの情報が送られ、消費者は新製品のプロモーションを選択することができる。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明のこれらの目的および他の目的は、顧客が音声自動応答システムと電話を使用して、無制限に消費者に使用可能なプロモーションのプロモーションデータベースを含むホストコンピュータに接続される、プロモーションを要求するための新規なシステム、および、方法、コンピュータプログラム製品によって提供される。ホストコンピュータは、消費者からプロモーション要求情報を受信したことに応答して、使用可能なプロモーションから要求されたプロモーションを決定し、要求されたプロモーションを消費者に発行する。消費者が得意客である場合、ホストコンピュータは消費者の買い物の好みに基づいてプロモーションオファーリストを決定し、消費者がプロモーションを選択するために消費者にオファーリストを提供する。別法としては、本システム、および、方法、コンピュータプログラム製品のホストコンピュータは、顧客に使用可能な少なくとも1つのプロモーションを広告するために顧客に接触し(contact、コンタクトし)顧客から要求されたプロモーションを決定し、要求されたプロモーションを消費者に発行する。
【0022】
従って、本発明は、消費者に、消費者が買いたいと思う商品をターゲットとした適切なプロモーションを選択するための媒体として電話を利用するという利便性を提供する。さらに、本発明のプロモーション要求プロセスは、汎用コンピュータなどのコンピュータまたは汎用コンピュータのネットワーク上などでオンラインのプロモーション要求プロセスを実行するためのデータを記憶する、コンピュータで読み取り可能な媒体上に常駐する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明のより完全な理解と、本発明に付随する多くの利点は、付随する図面と共に次の詳細な説明を読んで本発明をよりよく理解すると容易に得られるであろう。
【0024】
次に、いくつかの図面にわたって同様な参照番号は同じ部分または対応する部分を示す図面を参照し、特に図1を参照すると、図1は、汎用コンピュータ/ネットワーク上で本発明を実装するためのシステムを示す構成図である。
【0025】
ホストコンピュータ100は、プロモーションデータベース102、音声自動応答(IVR、interactive voice response)システム20、インターネット接続106の間のインタフェースとして備えられている。ホストコンピュータ100は、図9のコンピュータシステム901など、任意の適切なワークステーション、または、サーバ、その他の装置である。ホストコンピュータ101は任意の適切なプロトコルを使用してインターネット接続106と通信し、たとえば図9のコンピュータシステム901を使用して実装することができる。
【0026】
IVRシステム20は消費者の電話10と接続され、オプションとしては消費者の電話プリンタ30と接続される。本発明のIVRシステム20は、当業界でよく知られた、標準の音声自動応答システムまたは代替としては統合音声応答システムを使用する。米国特許第5,452,341号、第5,802,526号、第6,016,336号は、音声自動応答システムまたは統合音声応答システムのためのシステムを開示しており、これらの各特許の内容は参照により本明細書に組み込まれている。
【0027】
本発明のIVRシステム20により、電話がプロモーション要求装置として機能することが可能になる。IVRシステム20は消費者の得意客プログラム識別番号(たとえば119977)を求める。消費者が得意客プログラム識別番号をたとえば、電話のタッチパッドまたは音声認識を使用して入力すると、ホストコンピュータ100はIVRシステム20をプロモーションデータベース102に接続する。
【0028】
プロモーションデータベース102は、本発明によりプロモーションを提供するための情報を含む記録を含んだファイルである。プロモーションデータベース102内の記録は、店内の商品を、これらの商品の割引プロモーションと関連づけるフィールドを含む。プロモーションデータベース102はまた、検索、および、分類、組み換え、その他のデータベース機能のための動作も含む。場合によってはプロモーションデータベース102は、2つまたは2つ以上のデータベースとして実装することもできる。ホストコンピュータ100は定期的に(たとえば毎日)プロモーションデータベース102内に記憶されたプロモーション情報を検索し、消費者がプロモーションを選択し要求するために消費者に転送する。
【0029】
図2は、本発明のプロモーションデータベース102内に記憶されたプロモーション割引テーブル201を描く。プロモーションテーブル201は、リレーショナルフォーマットで描かれたデータ構造であり、テーブル201の1つの列(すなわちフィールド)に記憶された情報は、テーブル201の他の列(複数可)を通じて、同じ行(すなわちレコード)に記憶された情報にマッピングされるかまたはリンクされる。ホストコンピュータ100および/または他のネットワークコンピュータまたはローカルコンピュータはこれらのデータ構造を使用して、種々の小売業者の間でプロモーション割引を提供する。プロモーション割引テーブル201はプロモーションデータベース102の一部を形成し、プロモーションデータベース102はたとえばホストコンピュータ100のメモリおよび/または任意の他の適切な記憶装置(複数可)または媒体(複数可)など、任意の適切な記憶装置(複数可)または媒体(複数可)に記憶される。
【0030】
プロモーション割引テーブル201は、小売識別を記憶するフィールド203、フィールド203内の商品の商品説明を記憶するフィールド205、商品の小売価格を記憶するフィールド207、フィールド207の小売価格から割り引かれるプロモーション割引を記憶するフィールド209を含む。ホストコンピュータ100は、プロモーションデータベース102から、消費者の近くにある種々の小売業者を選択する。
【0031】
プロモーションデータベース102の中の記録と、グローバル購入データベース104の中の記録は、フィールドと共に、検索、および、分類、組み換え、その他のデータベース機能のための動作の組を含む。たとえば米国特許第5,832,457号、第5,649,114号、第5,430,644号、第5,592,560号のうち1つまたは複数が、消費者の購入履歴情報を収集し、このような情報をたとえばグローバルデータベース104などのデータベースに回復する技術を記述している。米国特許第5,832,457号、第5,649,114号、第5,430,644号、第5,592,560号は、参照により本明細書に組み込まれている。さらに、消費者購入情報を収集して、収集した情報をたとえばグローバル購入データベース104などのデータベースに記憶する技術は、カタリナマーケティングおよび/またはカタリナマーケティングインターナショナルが所有する他の特許にも記述されている。カタリナマーケティングおよび/またはカタリナマーケティングインターナショナルが所有する各特許は参照により本明細書に組み込まれる。
【0032】
ホストコンピュータ100はIVRシステム20を介して、消費者のプロモーション要求を問い合わせるために、リアルタイムで消費者と相互作用する。ホストコンピュータ100はまたグローバルデータベース104にも接続する。グローバルデータベース104は、本発明に従って消費者の買い物の好みに関する情報を提供するための情報を含む記録を含んだファイルである。グローバルデータベース104内の記録は、店内での購入を特定の消費者と関連づけるフィールドを含む。グローバルデータベース104はさらに、検索、および、分類、組み換え、その他のデータベース機能のための動作を含む。場合によってはグローバルデータベース104は2つまたは2つ以上のデータベースとして実装できる。ホストコンピュータ110は定期的に(たとえば毎日)グローバルデータベース104に記憶された消費者の買い物の好みに関する情報を検索し、消費者に提供するプロモーションオファーを決定する。ホストコンピュータは、消費者がしばしば使用する商品に関するプロモーションをその消費者に向けるために、消費者の買い物の好みに関する情報を使用する。ホストコンピュータはまた、特定の消費者が使用する商品に似ているが、今まで買ったことのない商品に対するプロモーションを向けることもできる。
【0033】
グローバル購入データベース104は、小売店における商品に関する価格情報を含む。従って、ホストコンピュータ100は、プロモーションデータベース102内で使用可能な割引情報にアクセスできるだけでなく、グローバルデータベース104内の価格情報を使用して、特定の小売店におけるある商品の実際の購入価格を決定することができる。価格と割引の情報はプロモーションデータベース102に記憶される。
【0034】
ホストコンピュータ100は消費者に、電話のタッチパッドを使用して特定の商品カテゴリ(すなわちシリアルコード02)に関連するコードを入力するように促す。次にホストコンピュータ100はIVRシステム20を介して消費者に、この商品カテゴリの中で消費者が使用可能なオファーを通知する。ホストコンピュータ100は消費者に、プロモーションオファーを受け入れるか(すなわちAという文字または#2)、または、拒否するために(すなわちRという文字または#7)電話の対応するボタンを押すように求める。促すプロセスは、消費者が興味を持った商品ごとに要求されるまで繰り返される。選択プロセスを終了すると、ホストコンピュータ100は消費者に、選択したプロモーションを確認するように促し、プロモーションの配布に関して問い合わせる。
【0035】
本発明の1実施形態によれば、ホストコンピュータ100はIVRシステム20を介して、消費者に、より実質的なプロモーション節約を有する可能性のある代替商品を促す。こうして、本発明は、新商品または代替商品に対する広告媒体を提供する。実際、本発明の別の実施形態では、ホストコンピュータはプロモーションを広告するためにIVRシステム20を介して顧客と接触する。
【0036】
ホストコンピュータ100はプロモーションを配布するために、発行されるプロモーションをインターネット104を介して小売店108、消費者のファックス40、キオスク50(おそらく店内の場所にある)に向けるか、または、選択されたプロモーションをフォーマットし印刷して直接消費者に郵送するダイレクトメール装置(direct mailer)60に向ける。別法としては、ホストコンピュータ100はプロモーションを直接消費者の電話プリンタ30に発行する。
【0037】
消費者ファックス40は、電話網に接続された任意の適切な独立型ファックスか、または、ユーザコンピュータ60の中のファックスカードである。本発明のキオスク50は、たとえば、キーボード、タッチスクリーン、またはその両方などのコンピュータ画面入力を介してプロモーションを配布する、たとえば無人マルチメディアキオスクなどの、消費者にプロモーションを配布するための任意のキオスクまたは任意のその他の適切な装置である。本発明のダイレクトメール装置60は、消費者の識別とプロモーション情報を受信すると、プロモーションを印刷しプロモーションを消費者に郵送する、任意のダイレクトメール送付装置または任意の他の適切な装置である。
【0038】
消費者がプロモーションを直接小売店108に電子的にルーティングすることを選択すると、ホストコンピュータ100は電子プロモーションを小売店108内の購入データコンピュータ110に向ける。購入データコンピュータ110は電子プロモーションの記録をローカル購入データベース112に記憶する。購入データコンピュータ110は、たとえば図9のコンピュータシステム901など任意の適切なワークステーション、またはサーバ、その他の装置である。ローカル購入データベース112は、本発明に従ってプロモーション許可を提供するための情報を含む記録を含んだファイルである。ローカル購入データベース102の中の記録は、店内の商品を、これらの商品に関して認可された割引プロモーションと関連づけるフィールドを含む。
【0039】
購入データコンピュータ108は、消費者が、ホストコンピュータ100が小売店108において引き換えを認可したすべてのプロモーションの紙のコピーを印刷することを選択できる店内プリンタ114と通信する。購入データコンピュータ110はまた、端末116、関連づけられたスキャナ118と通信する。消費者がプロモーションの紙コピーはいらないと選択すると、ローカル購入データベース112内の商品がスキャナ119によって識別され、消費者が自動的に割引を受け取る、チェックアウトに直接進む。スキャナ118は、商品上のバーコードまたは他の印からの商品コード(たとえばUDCまたはEAN、JAN)などの商品情報を読み取る任意の従来の走査装置として実装することができる。スキャナ118が読み取った情報は端末116を介して購入データコンピュータ110に送信される。端末116は標準のキャッシュレジスタとして実装でき、たとえば画面、および、クレジットカード読み取り装置、数字キーパッドを含んでいてもよい。
【0040】
したがって、本発明のプロモーション要求システムは一般に、プロモーションデータベースを含むホストコンピュータに消費者を接続する音声自動応答装置(たとえばIVR20)と、消費者が要求したプロモーションを決定する決定装置(たとえばホストコンピュータ100とIVR20)と、プロモーションを消費者に発行する発行装置(たとえば電話プリンタ30、または消費者のファックス40、キオスク50、ダイレクトメール装置60)を含むことが理解されるであろう。
【0041】
本発明のプロモーション要求システムの別の実施形態では、音声自動応答装置(たとえばIVR20)はプロモーションを広告するために消費者と接触し、決定装置(たとえばホストコンピュータ100)は、消費者から受信したプロモーション要求情報に基づいて消費者が要求するプロモーションを決定し、発行装置(たとえば電話プリンタ30、または、ファックス40、キオスク50、ダイレクトメール装置60)はプロモーションを消費者に発行する。
【0042】
図3は、本発明のプロモーション要求方法を示すフローチャートである。ステップ301では、ホストコンピュータ100は音声自動応答システム20を介して、電話10上の消費者をプロモーションデータベースに接続する。音声自動応答システムの詳細はすでに論じた。消費者が音声自動応答システム20に接続されると、ステップ303で、ホストコンピュータ100は消費者が得意客であるかどうかを決定する。この決定は電話システムから使用可能な電話発呼者識別によって行うか、または、電話のタッチパッドを介して消費者の識別番号(たとえば得意客カード番号)を入力することによって行うことができる。ステップ307では、消費者識別を入力する。消費者が得意客プログラムの会員でない場合、ステップ305に示されるように、ホストコンピュータ100は、プロモーション要求をトラッキングする消費者トランザクション番号を割り当てる。新しいユーザも得意客と同様に、ステップ309でプロモーションデータベースへのアクセスを有する。
【0043】
ステップ311では、ホストコンピュータ100は消費者からプロモーション要求情報を受信したことに基づいて、消費者が要求したプロモーションを決定するために音声自動応答システム020を介して消費者に問い合わせる。ステップ313では、ホストコンピュータ100はプロモーションを消費者に発行する。次に論じるように、消費者はプロモーションを受け取る方法と受け取る時に関する選択肢を与えられる。いずれにせよステップ315では、ホストコンピュータ100はインターネット104を通じた接続を介して、小売店106の購入データコンピュータ108へ接続して、小売店106でプロモーションの受領を認可する。
【0044】
図4は、買い物客の好みの基準に基づいてプロモーションインセンティブオファーリストを生成する、本発明のプロモーション要求方法を示すフローチャートである。ステップ400では、ホストコンピュータ100は得意客識別番号または以前の消費者のトランザクション番号のいずれかから消費者を認識し、買い物客の好みの基準に基づいてプロモーションインセンティブオファーリストを決定する。
【0045】
ホストコンピュータ100が決定する買い物客の好みの基準は、消費者が以前に要求および/または引き換えたプロモーションのリストに依存する。本発明によれば、買い物客の好みの基準は、グローバル購入データベース104に含まれる消費者の過去の買い物履歴に依存する。従って本発明によれば、ホストコンピュータ100はある消費者が特定のブランドの衣類用洗剤(たとえばタイド)をしばしば購入すると認識し、その消費者がそのブランドの購入に関してプロモーションまたは割引を引き換えていないと決定することによって、その特定のブランドの割引クーポンを消費者にオファーする。別法としては、ホストコンピュータ100は、ある消費者が特定の衣類用洗剤(たとえばボールド)だけをしばしば購入することを認識することによって、代替のブランドのプロモーションを提供する。
【0046】
いずれにせよ、ステップ402に示されるように、プロモーションインセンティブオファーリストは音声自動応答システム20を介して消費者に提供される。
【0047】
図5は、消費者が新しいユーザである場合の、本発明の消費者要求方法を示すフローチャートである。この実施形態では、ホストコンピュータ100はプロモーションオファーを買い物の好みの基準に基づいて決定しない。ステップ501に示されるように、ホストコンピュータ100はプロモーションデータベース102からプロモーションインセンティブオファーリストを決定する。ステップ503で、音声自動応答システム020が消費者にプロモーションインセンティブオファーリストを提供する。
【0048】
図6は、本発明のダウン選択プロセスを示す、本発明の消費者要求方法を示すフローチャートである。ステップ600では、ホストコンピュータ100は音声自動応答システム20を介して、消費者が選択するために部門別リスト(departmental list)を提供する。ついで消費者は自分がプロモーションを得たい部門を選択する(たとえば自動車用品、スポーツ用品、衣類、ハードウェア、家庭用品、食料雑貨品、花、園芸用品など)。消費者が適切な部門を選択すると、ステップ602で、ホストコンピュータ100は音声自動システム020を介して、カテゴリリストを消費者に提供する。カテゴリリストは消費者がプロモーション要求のために使用可能な部門リスト内の商品のカテゴリを含む。乳製品部門の中のこのようなカテゴリはたとえば、チーズ、牛乳、卵を含んでいてもよい。消費者が適切なカテゴリを選択するとステップ604で、ホストコンピュータ100は音声自動応答システム020を介して、消費者に、所与の小売店からインセンティブが入手可能である部門とカテゴリ内の商品に関する商品リストを提供する。上記のように、本発明の別の実施形態では、ホストコンピュータ100は音声自動応答システム020を介して、新商品または代替商品を販売促進するために、消費者に他の商品のプロモーションオファーを提供する。
【0049】
ホストコンピュータ100は消費者識別を介して消費者の所与の買い物範囲(shopping district、買い物地域(区域)、ショッピングセンター、商業地区、商店街)内の小売業者を決定し、その買い物範囲の任意の場所または任意の国内チェーン内で有効なプロモーションを発行する。
【0050】
本発明では、本発明を使用してプロモーションを要求する種々の消費者に関する情報と、その消費者に発行され引き換えられたプロモーションに関する情報と、その消費者の買い物履歴とを記憶する。この情報はたとえば、ハードディスク、および/または、最適ディスク(光ディスク)、光磁気ディスク、RAMなどの1つまたは複数のメモリ内に記憶される。プロモーションデータベース102とグローバル購入データベース104などの1つまたは複数のデータベースが、本発明を実装するために使用される情報を記憶することができる。データベースは、たとえば上記のメモリ、または、図9の議論の中で次にリストされる記憶装置のうち任意の記憶装置など1つまたは複数のメモリに含まれるデータ構造(たとえばレコード、および/または、テーブル、アレイ、フィールド、グラフ、ツリー、リスト)を使用して構成される。
【0051】
図7は、たとえばキオスク050で印刷してもよい購入プロモーションの例である。図7に示されるように、購入プロモーション701は、消費者識別情報703、小売業者識別705、選択された小売業者で行われた特定の購入に一意的な個人識別番号(PIN)707を含む。米国特許第5,915,007号と第5,892,827号などに記述されたPIN技術を本発明で使用することができ、これらの各特許は参照により本明細書に組み込まれている。
【0052】
本発明によれば、購入プロモーションオファーは、選択された商品の購入だけに限定されず、別のインセンティブオファー709を含んでいてもよい。
【0053】
本発明の別の実施形態では、IVRシステム20が消費者と接触する。消費者は得意客プログラムの会員であってもよいし、本発明のプロモーション要求システムを頻繁に使用するユーザであってもよい。このサービスは、消費者を最新のプロモーションに更新するための機構として消費者に提供される。図8は、プロモーション要求方法のこの実施形態を示すフローチャートである。ステップ801では、ホストコンピュータ100は音声自動応答システム20と電話10を介して消費者と接触し、少なくとも1つのプロモーションを消費者に広告する。消費者はプロモーションの通知を受けると、ホストコンピュータ100はステップ803で、消費者から受信したプロモーション要求情報に基づいて、消費者がどのプロモーションを要求したのかを確認する。ステップ805では、ホストコンピュータ100はプロモーションを消費者に発行する。前と同じように、消費者には、プロモーションインセンティブを受信する方法といつ受信するかに関する選択肢が与えられる。いずれにせよ、ホストコンピュータ100はステップ807で、インターネット104を通じた接続を介して、小売店106の購入データコンピュータ108に、小売店106におけるプロモーションの受領を認可する。
【0054】
本発明のプロモーション要求方法に関する前述の方法と装置は、本発明によれば、コンピュータプログラム製品に含まれる。コンピュータプログラム製品は、コンピュータまたは複数のネットワークコンピュータが本発明のプロセスを実行するように、これらをプログラミングするために使用できる命令を含む記憶媒体である。記憶媒体は、電子命令を記憶するために適した、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、CD−ROM、光磁気ディスクを含む任意のタイプのディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気カードまたは光カード、または任意のタイプの手段を含んでいてよいが、これらに限定されるものではない。
【0055】
コンピュータ業界の当業者が図面に関して上の説明を読めば理解されるように、本発明は、汎用デジタルコンピュータまたは、汎用デジタルコンピュータおよび/またはマイクロプロセッサのネットワークのプログラムで容易に実装され、本発明の教示を記録することができる。ソフトウェア業界の当業者であれば明らかなように、本開示の教示に基づいて、適切なソフトウェアコーディングを容易にプログラミングすることができる。当業者であれば明らかなように、本発明はまた、用途特定のインタラクティブな回路を準備するか、または、従来の回路の構成要素の適切なネットワークを相互接続することによって実装できる。
【0056】
当業者であれば本発明を実装するために使用される特定のハードウェアとソフトウェアの多くの変形例が明らかであるため、図1のシステムは例示的な目的に過ぎないことを理解されたい。たとえば、プロモーションデータベース102とグローバル購入データベース104の機能を単一の装置内に組みあわせることができる。これらの実装および他の実装コンピュータシステムは、米国特許第4,723,212号、4,910,672号、5,173,851号、第5,612,868号、6,026,370号のうち1つまたは複数により詳細に記述されており、これらの各特許は参照により本明細書に組み込まれている。これらの変形例および他の変形例を実装するために、図1に示された装置のうち任意の2つの装置または2つ以上の装置の特殊目的機能を実行するように単一のコンピュータ(たとえば図1のホストコンピュータ100)をプログラミングすることもできる。他方、図1に示された装置のうち任意の1つの代わりに、2つまたは2つ以上のプログラミングされたコンピュータを使用してもよい。場合によっては冗長と複製など分散処理の原理と利点を実装して、たとえばシステムの強固さと性能を向上させてもよい。
【0057】
図9は、本発明の特殊目的機能のうち1つまたは複数を実行するようにプログラミングされたコンピュータシステムを概念的に示す。コンピュータシステム901は、情報をコンピュータのユーザに表示するために、バス903を介して陰極線管(CRT)などのディスプレイ913に結合することができる。ディスプレイ913は、ディスプレイカードまたはグラフィックスカードによって制御してもよい。LCD(液晶ディスプレイ)またはプラズマディスプレイ装置など種々の他のディスプレイ装置も使用できる。コンピュータシステムは、情報とコマンド選択をプロセッサ905に通信する、キーボードとカーソル制御917などの入力装置915を含む。たとえばカーソル制御917は、方向情報とコマンド選択をプロセッサ905に通信し、ディスプレイ913上でカーソルの動きを制御する、たとえば、マウス、または、トラックボール、カーソル方向キーである。
【0058】
コンピュータシステム901は、メインメモリ907などのメモリ内に含まれた1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスをプロセッサ905が実行したことに応答して、本発明の処理ステップの一部または全部を実行する。このような命令は、記憶装置911などのコンピュータで読み取り可能な別の媒体からメインメモリ907の中に読み込むことができる。マルチプロセシング構成の1台または複数のプロセッサを使用して、メインメモリ907に含まれた命令のシーケンスを実行することもできる。代替の実施形態では、ソフトウェア命令の代わりまたはソフトウェア命令と共にハードワイヤード回路を使用することもできる。したがって、実施形態はハードウェア回路とソフトウェアの任意の特定の組み合わせに限定されない。
【0059】
上記のように、システム901は、本発明の教示に従ってプログラミングされたコンピュータで読み取り可能な少なくとも1つの媒体またはメモリを含む。本発明は、コンピュータで読み取り可能な任意の1つの媒体または媒体の組み合わせに、コンピュータシステム901を制御し、デバイス(複数可)を駆動して本発明を実装し、コンピュータシステム901がたとえば消費者などの人間のユーザと相互作用できるようにするソフトウェアを含む。このようなソフトウェアには、デバイスドライバ、および、オペレーティングシステム、開発ツール、アプリケーションソフトウェアが含まれるが、これらに限定されるものではない。このようなコンピュータで読み取り可能な媒体はさらに、本発明を実装する際に実行される処理の全部または一部(処理が分散されている場合)を実行する、本発明のコンピュータプログラム製品を含む。
【0060】
本発明のコンピュータコードデバイスは、任意の解釈されたコード機構または実行可能コード機構であり、スクリプト、および、インタープリタ、ダイナミックリンクライブラリ、Java(登録商標)クラス、完全実行可能プログラムを含んでいてもよいが、これらに限定されるものではない。さらに、本発明の処理の一部を分散させ、性能、信頼性および/またはコストを改善することもできる。
【0061】
本明細書に使用されている「コンピュータで読み取り可能な記録媒体(computer readable medium)」という用語は、プロセッサ905が実行する命令を提供することに関与する任意の記録媒体を指す。コンピュータで読み取り可能な媒体は多くの形態をとることができ、その中には不揮発性媒体、揮発性媒体、および送信媒体が含まれるが、これらに限定されるものではない。不揮発性媒体はたとえば、記憶装置911などの光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスクを含む。揮発性媒体はメインメモリ907などのダイナミックメモリを含む。送信媒体は、バス903を構成するワイヤを含む、同軸ケーブル、および、銅線ケーブル、光ファイバを含む。送信媒体はまた、無線波データ通信および赤外線データ通信の間に生成される音波または光波の形態をとることもできる。
【0062】
コンピュータで読み取り可能な記録媒体の一般的な形態はたとえば、コンピュータで読み取り可能な、ハードディスク、または、フロッピー(登録商標)ディスク、テープ、光磁気ディスク、PROM(EPROM、EEPROM、フラッシュEPROM)、DRAM、SRAM、SDRAM、その他の任意の磁気媒体、コンパクトディスク(たとえばCD−ROM)、その他の任意の他の光媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを伴うその他の物理的な媒体、搬送波(次に説明する)、その他の任意の媒体を含む。
【0063】
種々の形態のコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、プロセッサ905が実行する1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを実行することに関与する。たとえば、命令は最初はリモートコンピュータの磁気ディスクが担持していてもよい。リモートコンピュータは本発明の全部または一部を実装する命令を遠隔でダイナミックメモリにロードし、モデムを使用して電話回線上で命令を送信することができる。コンピュータシステム901にローカルなモデムは、電話回線上のデータを受信し、赤外線送信器を使用してデータを赤外線信号に変換することができる。バス903に結合された赤外線検出装置は赤外線信号で搬送されたデータを受信し、このデータをバス903に入れることができる。バス903はデータをメインメモリ907に搬送し、プロセッサ905はメインメモリ907から命令を検索し、実行する。オプションとしては、メインメモリ907が受信した命令は、プロセッサ905が実行する前または実行した後に記憶装置911に任意に記憶することができる。
【0064】
コンピュータシステム901はまた、バス803に結合された通信インタフェース919を含む。通信インタフェース919は、ローカルネットワーク(たとえばLAN923)に接続されたネットワーク921に、双方向データ通信結合を提供する。たとえば、通信インタフェース919は、任意のパケット交換ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続するネットワークインタフェースカードであってもよい。別の例としては、通信インタフェース919は、それぞれ対応するタイプの電話回線にデータ通信接続を提供する、非対称デジタル加入者線(ADSL)カード、総合デジタルサービス網(ISDN)カード、またはモデムであってよい。またワイヤレスリンクも実装できる。このような任意の実装において、通信インタフェース919は、種々のタイプの情報を表すデジタルデータストリームを搬送する電気信号、または、電磁気信号、光信号を送受信する。
【0065】
ネットワークリンク921は典型的には、1つまたは複数のネットワークを介して別のデータ装置へのデータ通信を提供する。たとえば、ネットワークリンク921はLAN923を介してホストコンピュータ925に接続を提供してもよいし、または、IP(インターネットプロトコル)ネットワーク927(たとえばインターネットを介するか、または、任意の知られたプロトコル(たとえばIPX)を使用する他の任意の適切なネットワークを介してデータ通信サービスを提供するサービスプロバイダが運用するデータ装置に接続を提供してもよい。LAN923とIPネットワーク927は両方とも、デジタルデータストリームを搬送する電気信号、または、電磁気信号、光信号を使用する。デジタルデータをコンピュータシステム901との間でやりとりする、種々のネットワークを介した信号とネットワークリンク921上で通信インタフェース919を介した信号は、情報を搬送する搬送波の例示的な形態である。コンピュータシステム901はネットワーク(複数可)、および、ネットワークリンク921、通信インタフェース919を介して、通知を送信し、プログラムコードを含むデータを受信することができる。
【0066】
本発明の教示に照らして、本発明の種々の修正例と変形例が可能であることは明らかである。したがって、本発明は付随する請求項の範囲の中で、本明細書に具体的に記述された方法とは別の方法で実行できることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明を実装するためのシステムを示す構成図である。
【図2】本発明によるプロモーションデータベースを示す説明的なテーブルである。
【図3】本発明のプロモーション要求方法を示すフローチャートである。
【図4】買い物客の好みの基準に基づいてプロモーションインセンティブオファーリストを生成する、本発明のコンピュータ要求方法を示すフローチャートである。
【図5】消費者が新しいユーザである、本発明のプロモーション要求方法を示すフローチャートである。
【図6】音声自動応答システムが実装するダウン選択を示す本発明のコンピュータ要求方法を示すフローチャートである。
【図7】本発明による購入プロモーションの例示的な図を示す図である。
【図8】消費者にプロモーションを広告するために音声自動応答システムが消費者に接触するプロセスを示す、本発明のプロモーション要求方法を示すフローチャートである。
【図9】本発明の1つまたは複数の特殊目的機能を実行するようにプログラミングされたコンピュータシステムの概念的な図である。
【0001】
本発明は、プロモーションを消費者に発行するための消費者要求装置として電話を使用するシステムと方法に関する。本明細書では、「プロモーション」という用語は、1つまたは複数の商品および/またはサービスを販売促進するための任意のオファー、および/または、インセンティブ、広告、クーポン、連絡を意味する。
【背景技術】
【0002】
製造業者は、消費者に自分たちの商品を買わせるために種々のプロモーションを使用する。これらのプロモーションは、クーポンを消費者にダイレクトメールで送付すること、および、クーポンまたはプロモーション用商品を店内で配布すること(たとえば、1つ買うともう1つただでもらえる)、新聞や雑誌でクーポンを印刷することを含む多くの方法で配布される。顧客は自分が買いたい商品に関する割引クーポンを見ると、そのクーポンを持って店に行き、商品購入時にクーポンを引き換える。
【0003】
このプロセスでは、消費者はプロセス全体にほとんど管理を有しない。特定の商品に対する割引を求める消費者は、多くの異なるソースから入手可能な多数のプロモーションを調べ、自分が買いたい商品ともっともよく似た商品を選択しなければならない。
【0004】
クーポンを収集する人のうち一部にとっては、クーポンを収集し、ためて選択するプロセスは面白い場合もあるが、このプロセスは消費者および製造業者または小売業者にとってはもともと非効率的である。非効率性の一部はこのプロセスを通じて収集されるクーポンが大量であることから生じる。消費者は、自分が欲しい商品に対して使用可能な特定のクーポンを見つける前に、分類し選択しなければならない。さらに、製造業者または小売業者は、消費者が特定の期間に欲しいと思う特定の商品を知らないので、続く期間にわたって余分のプロモーションを発行しなければならず、多くのクーポンを発行しなければならないが、これらは多くの消費者が使用するわけではない。
【0005】
このプロセスの非効率性の一部を緩和するために、クーポン配布システムが開発されている。オブライアンらは、以前の顧客の挙動に基づいて、割引クーポンを選択して配布する方法と装置を開示しており、この米国特許第5,832,457号の全内容は参照により本明細書に組み込まれている。この方法では、小売業者は、顧客の以前の買い物挙動に基づいてその顧客にクーポンを配布する。従って、小売業者は顧客が引き換えるクーポンを発行できる可能性が高くなる。
【0006】
一方、メージャーらは、店内で割引クーポンを配布する方法と装置を開示しており、この米国特許第4,723,212号の全内容は参照により本明細書に組み込まれている。この技術では、クーポンは、クーポンが適用される商品とは別の商品の購入に応答して発行される。
【0007】
店内で一般に使用される他の方法は、商品の棚の上でクーポンを配布することである。
【0008】
しかしこれらのどの方法でも、製造業者は、消費者が将来のいつかの買い物でクーポンを使用するだろうという可能性に基づいてクーポンを生成する。しかし、これらの方法は、ある消費者が所与の商品を購入しようとしているか、または、これから購入するという確実な知識がない状態でクーポンが配布されるという問題に対処していない。
【0009】
クーポンの配布の非効率性によって制限される現在の買い物慣行では、消費者はまず、購入したいと思う商品のリストを決定する。リスト上の任意の品目に関してクーポンが存在するという確信がないので、消費者は収集したクーポンを慎重に調べて、適当なクーポンが存在するかどうかを決定する。消費者が適切なクーポンを発見すると、クーポンを持って店に行くことができる。消費者は適当なクーポンが見つからなくても、店内クーポンに自分が探している商品に対する割引が含まれることを期待しながら店に行く。消費者は店で適切なクーポンを見つけないことが多く、探していた商品を割引プロモーションなしで買うことになる場合が多い。この状況では、消費者に特定の商品を買うように促したり、または、競合商品を買うように促すチャンスは失われる。小売業者は、別のクーポンの魅力が消費者の買い物挙動に影響を与える前で、かつ、製造業者または小売業者が、このとき、消費者によるクーポンの使用に成功したときのみ、消費者が現在の商品を使い終わるまで待たねばならない。
【0010】
顧客の立場からの別の不利益は、クーポンを収集し、分類し、引き換えるプロセスが非常に不便なことである。この結果、多くの顧客は、クーポンを収集して引き換えることを選択しない。
【0011】
別法としては、電子機器にプロモーションを配布する例としての方法とシステムが米国特許第6,055,573号に記述されており、この特許は参照により本明細書に組み込まれている。コンピュータネットワークを介して消費者にプロモーションを提供する方法とシステムは、米国特許第5,970,469号と第6,014,634号に記述されており、この両方の特許は参照により本明細書に組み込まれている。プロモーションを配布するこれらのシステムおよび他のシステムは、インターネットプロトコルとデータベース技術を使用する。データベースのネットワーク化とインターネット通信の種々の方法の設計と実装は、1994年、O'Reilly & Associates社のリウらによる「Managing Internet Information Service」、1991年、Prentice-Hall社のコーマーらによる「Internet Working with TCP/IP Volume I: Principles, Protocols, and Architecture」第2版、1991、Prentice-Hall社のコーマーとスティーブンスによる「Internet Working with TCP/IP Vol. II: Design, Implementation, and Internals」、1993年、Prentice-Hall社のコーマーとスティーブンスによる「Internet Working with TCP/IP Vol. III: Client-Server Programming and Applications」、Morgan Kaufmann Publishers社のコシャフィアンらによる「A Guide to Developing Client/Server SQL Applications」、1997年のAddison-Wesley Pub社のハミルトンらによる「JDBC Database Access with Java(登録商標), A Tutrial and Annotated Reference」,1998年のWrox Press社のフランシスらによる「Professional Active Server Pages 2.0」に記述されており、これらは参照により本明細書に組み込まれている。
【0012】
消費者電子機器が普及しており、マーケティング担当者がプロモーションを配布できる便利な媒体を提供しているが、異なる電子機器へプロモーションを配布することにより、マーケティング担当者は種々の電子フォーマットおよび紙のフォーマットを通じて、同じプロモーションを同じ消費者に繰り返し配布する結果になりうる。
【0013】
製造業者と小売業者がとる別の方法は、得意客カードを使用することである。得意客カードは、得意客プログラムの会員である顧客に対する割引を含む。得意客プログラムの会員に対する割引は新聞や店内のちらしで広告される。これらのプログラムを使用すると、消費者は物理的なクーポンを収集する必要がなくなり、チェックアウトカウンタで商品と共に得意客カードを提示するだけで、自分が得意客クラブに属するために適切な割引を受けられる。ここで、消費者は、店に行くかまたは出版物内で広告を見ることを除いては、クーポンの割引が使用可能であるかどうかを決定する方法を有しない。
【0014】
一方、ニッチバーガーらは、カード上で電子的にクーポンを配布、引き換え、清算するペーパーレスなシステムを開示しており、この米国特許第4,882,675号の全内容は参照により本明細書に組み込まれている。店内の電子ディスプレイが顧客に、引き換え可能な電子クーポンを提示する。顧客が店で買った商品はチェックアウトで識別され、電子クーポンと購入された商品の間に一致があると、顧客の請求書にクレジットされる。ここでも以前と同様、買い物リストを作成した顧客は、適切なクーポンとクーポンの割引を探す。顧客は買い物リスト上の商品に対応するクーポンまたは他のプロモーションを探さなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
したがって、本発明の1つの目的は、消費者に、幅広い商品に関するプロモーションデータベースへのアクセスを提供することである。
【0016】
本発明の別の目的は、消費者に、消費者が買いたい商品に関する特定のプロモーションを要求するためのプロモーション要求システムを提供することである。
【0017】
本発明の別の目的は、音声自動応答システム(interactive voice response system)を介して、プロモーションデータベースへの電話でのアクセスを消費者に提供することである。音声自動応答システムは、得意客のユーザと、プロモーション要求システムを初めて使用する消費者のいずれかを識別する。
【0018】
本発明のさらに別の目的は、消費者が買いたい商品の特定のグループに関連する、相関関係のある商品カテゴリからプロモーションの選択肢を消費者に提供することである(たとえば代替のシリアル、代替の洗剤、代替のコーヒーなど)。
【0019】
本発明のさらに別の目的は、消費者に、プロモーションを発行する場所と方法に関する選択肢を提供することである。本発明の1実施形態では、消費者が選択したプロモーションは、消費者が商品を買いたいと思っている小売店に直接送付される。本発明の別の実施形態では、プロモーションをファックス、キオスクに電子送信するか、またはプロモーションを消費者にダイレクトメールで送付して、プロモーションを消費者に直接向ける。
【0020】
本発明のさらに別の目的は、製造業者が新しい製品を広告するための媒体を提供することである。本発明の1実施形態では、消費者が適切な商品カテゴリを選択すると、その商品カテゴリ内で使用可能な種々のプロモーションの情報が送られ、消費者は新製品のプロモーションを選択することができる。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明のこれらの目的および他の目的は、顧客が音声自動応答システムと電話を使用して、無制限に消費者に使用可能なプロモーションのプロモーションデータベースを含むホストコンピュータに接続される、プロモーションを要求するための新規なシステム、および、方法、コンピュータプログラム製品によって提供される。ホストコンピュータは、消費者からプロモーション要求情報を受信したことに応答して、使用可能なプロモーションから要求されたプロモーションを決定し、要求されたプロモーションを消費者に発行する。消費者が得意客である場合、ホストコンピュータは消費者の買い物の好みに基づいてプロモーションオファーリストを決定し、消費者がプロモーションを選択するために消費者にオファーリストを提供する。別法としては、本システム、および、方法、コンピュータプログラム製品のホストコンピュータは、顧客に使用可能な少なくとも1つのプロモーションを広告するために顧客に接触し(contact、コンタクトし)顧客から要求されたプロモーションを決定し、要求されたプロモーションを消費者に発行する。
【0022】
従って、本発明は、消費者に、消費者が買いたいと思う商品をターゲットとした適切なプロモーションを選択するための媒体として電話を利用するという利便性を提供する。さらに、本発明のプロモーション要求プロセスは、汎用コンピュータなどのコンピュータまたは汎用コンピュータのネットワーク上などでオンラインのプロモーション要求プロセスを実行するためのデータを記憶する、コンピュータで読み取り可能な媒体上に常駐する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明のより完全な理解と、本発明に付随する多くの利点は、付随する図面と共に次の詳細な説明を読んで本発明をよりよく理解すると容易に得られるであろう。
【0024】
次に、いくつかの図面にわたって同様な参照番号は同じ部分または対応する部分を示す図面を参照し、特に図1を参照すると、図1は、汎用コンピュータ/ネットワーク上で本発明を実装するためのシステムを示す構成図である。
【0025】
ホストコンピュータ100は、プロモーションデータベース102、音声自動応答(IVR、interactive voice response)システム20、インターネット接続106の間のインタフェースとして備えられている。ホストコンピュータ100は、図9のコンピュータシステム901など、任意の適切なワークステーション、または、サーバ、その他の装置である。ホストコンピュータ101は任意の適切なプロトコルを使用してインターネット接続106と通信し、たとえば図9のコンピュータシステム901を使用して実装することができる。
【0026】
IVRシステム20は消費者の電話10と接続され、オプションとしては消費者の電話プリンタ30と接続される。本発明のIVRシステム20は、当業界でよく知られた、標準の音声自動応答システムまたは代替としては統合音声応答システムを使用する。米国特許第5,452,341号、第5,802,526号、第6,016,336号は、音声自動応答システムまたは統合音声応答システムのためのシステムを開示しており、これらの各特許の内容は参照により本明細書に組み込まれている。
【0027】
本発明のIVRシステム20により、電話がプロモーション要求装置として機能することが可能になる。IVRシステム20は消費者の得意客プログラム識別番号(たとえば119977)を求める。消費者が得意客プログラム識別番号をたとえば、電話のタッチパッドまたは音声認識を使用して入力すると、ホストコンピュータ100はIVRシステム20をプロモーションデータベース102に接続する。
【0028】
プロモーションデータベース102は、本発明によりプロモーションを提供するための情報を含む記録を含んだファイルである。プロモーションデータベース102内の記録は、店内の商品を、これらの商品の割引プロモーションと関連づけるフィールドを含む。プロモーションデータベース102はまた、検索、および、分類、組み換え、その他のデータベース機能のための動作も含む。場合によってはプロモーションデータベース102は、2つまたは2つ以上のデータベースとして実装することもできる。ホストコンピュータ100は定期的に(たとえば毎日)プロモーションデータベース102内に記憶されたプロモーション情報を検索し、消費者がプロモーションを選択し要求するために消費者に転送する。
【0029】
図2は、本発明のプロモーションデータベース102内に記憶されたプロモーション割引テーブル201を描く。プロモーションテーブル201は、リレーショナルフォーマットで描かれたデータ構造であり、テーブル201の1つの列(すなわちフィールド)に記憶された情報は、テーブル201の他の列(複数可)を通じて、同じ行(すなわちレコード)に記憶された情報にマッピングされるかまたはリンクされる。ホストコンピュータ100および/または他のネットワークコンピュータまたはローカルコンピュータはこれらのデータ構造を使用して、種々の小売業者の間でプロモーション割引を提供する。プロモーション割引テーブル201はプロモーションデータベース102の一部を形成し、プロモーションデータベース102はたとえばホストコンピュータ100のメモリおよび/または任意の他の適切な記憶装置(複数可)または媒体(複数可)など、任意の適切な記憶装置(複数可)または媒体(複数可)に記憶される。
【0030】
プロモーション割引テーブル201は、小売識別を記憶するフィールド203、フィールド203内の商品の商品説明を記憶するフィールド205、商品の小売価格を記憶するフィールド207、フィールド207の小売価格から割り引かれるプロモーション割引を記憶するフィールド209を含む。ホストコンピュータ100は、プロモーションデータベース102から、消費者の近くにある種々の小売業者を選択する。
【0031】
プロモーションデータベース102の中の記録と、グローバル購入データベース104の中の記録は、フィールドと共に、検索、および、分類、組み換え、その他のデータベース機能のための動作の組を含む。たとえば米国特許第5,832,457号、第5,649,114号、第5,430,644号、第5,592,560号のうち1つまたは複数が、消費者の購入履歴情報を収集し、このような情報をたとえばグローバルデータベース104などのデータベースに回復する技術を記述している。米国特許第5,832,457号、第5,649,114号、第5,430,644号、第5,592,560号は、参照により本明細書に組み込まれている。さらに、消費者購入情報を収集して、収集した情報をたとえばグローバル購入データベース104などのデータベースに記憶する技術は、カタリナマーケティングおよび/またはカタリナマーケティングインターナショナルが所有する他の特許にも記述されている。カタリナマーケティングおよび/またはカタリナマーケティングインターナショナルが所有する各特許は参照により本明細書に組み込まれる。
【0032】
ホストコンピュータ100はIVRシステム20を介して、消費者のプロモーション要求を問い合わせるために、リアルタイムで消費者と相互作用する。ホストコンピュータ100はまたグローバルデータベース104にも接続する。グローバルデータベース104は、本発明に従って消費者の買い物の好みに関する情報を提供するための情報を含む記録を含んだファイルである。グローバルデータベース104内の記録は、店内での購入を特定の消費者と関連づけるフィールドを含む。グローバルデータベース104はさらに、検索、および、分類、組み換え、その他のデータベース機能のための動作を含む。場合によってはグローバルデータベース104は2つまたは2つ以上のデータベースとして実装できる。ホストコンピュータ110は定期的に(たとえば毎日)グローバルデータベース104に記憶された消費者の買い物の好みに関する情報を検索し、消費者に提供するプロモーションオファーを決定する。ホストコンピュータは、消費者がしばしば使用する商品に関するプロモーションをその消費者に向けるために、消費者の買い物の好みに関する情報を使用する。ホストコンピュータはまた、特定の消費者が使用する商品に似ているが、今まで買ったことのない商品に対するプロモーションを向けることもできる。
【0033】
グローバル購入データベース104は、小売店における商品に関する価格情報を含む。従って、ホストコンピュータ100は、プロモーションデータベース102内で使用可能な割引情報にアクセスできるだけでなく、グローバルデータベース104内の価格情報を使用して、特定の小売店におけるある商品の実際の購入価格を決定することができる。価格と割引の情報はプロモーションデータベース102に記憶される。
【0034】
ホストコンピュータ100は消費者に、電話のタッチパッドを使用して特定の商品カテゴリ(すなわちシリアルコード02)に関連するコードを入力するように促す。次にホストコンピュータ100はIVRシステム20を介して消費者に、この商品カテゴリの中で消費者が使用可能なオファーを通知する。ホストコンピュータ100は消費者に、プロモーションオファーを受け入れるか(すなわちAという文字または#2)、または、拒否するために(すなわちRという文字または#7)電話の対応するボタンを押すように求める。促すプロセスは、消費者が興味を持った商品ごとに要求されるまで繰り返される。選択プロセスを終了すると、ホストコンピュータ100は消費者に、選択したプロモーションを確認するように促し、プロモーションの配布に関して問い合わせる。
【0035】
本発明の1実施形態によれば、ホストコンピュータ100はIVRシステム20を介して、消費者に、より実質的なプロモーション節約を有する可能性のある代替商品を促す。こうして、本発明は、新商品または代替商品に対する広告媒体を提供する。実際、本発明の別の実施形態では、ホストコンピュータはプロモーションを広告するためにIVRシステム20を介して顧客と接触する。
【0036】
ホストコンピュータ100はプロモーションを配布するために、発行されるプロモーションをインターネット104を介して小売店108、消費者のファックス40、キオスク50(おそらく店内の場所にある)に向けるか、または、選択されたプロモーションをフォーマットし印刷して直接消費者に郵送するダイレクトメール装置(direct mailer)60に向ける。別法としては、ホストコンピュータ100はプロモーションを直接消費者の電話プリンタ30に発行する。
【0037】
消費者ファックス40は、電話網に接続された任意の適切な独立型ファックスか、または、ユーザコンピュータ60の中のファックスカードである。本発明のキオスク50は、たとえば、キーボード、タッチスクリーン、またはその両方などのコンピュータ画面入力を介してプロモーションを配布する、たとえば無人マルチメディアキオスクなどの、消費者にプロモーションを配布するための任意のキオスクまたは任意のその他の適切な装置である。本発明のダイレクトメール装置60は、消費者の識別とプロモーション情報を受信すると、プロモーションを印刷しプロモーションを消費者に郵送する、任意のダイレクトメール送付装置または任意の他の適切な装置である。
【0038】
消費者がプロモーションを直接小売店108に電子的にルーティングすることを選択すると、ホストコンピュータ100は電子プロモーションを小売店108内の購入データコンピュータ110に向ける。購入データコンピュータ110は電子プロモーションの記録をローカル購入データベース112に記憶する。購入データコンピュータ110は、たとえば図9のコンピュータシステム901など任意の適切なワークステーション、またはサーバ、その他の装置である。ローカル購入データベース112は、本発明に従ってプロモーション許可を提供するための情報を含む記録を含んだファイルである。ローカル購入データベース102の中の記録は、店内の商品を、これらの商品に関して認可された割引プロモーションと関連づけるフィールドを含む。
【0039】
購入データコンピュータ108は、消費者が、ホストコンピュータ100が小売店108において引き換えを認可したすべてのプロモーションの紙のコピーを印刷することを選択できる店内プリンタ114と通信する。購入データコンピュータ110はまた、端末116、関連づけられたスキャナ118と通信する。消費者がプロモーションの紙コピーはいらないと選択すると、ローカル購入データベース112内の商品がスキャナ119によって識別され、消費者が自動的に割引を受け取る、チェックアウトに直接進む。スキャナ118は、商品上のバーコードまたは他の印からの商品コード(たとえばUDCまたはEAN、JAN)などの商品情報を読み取る任意の従来の走査装置として実装することができる。スキャナ118が読み取った情報は端末116を介して購入データコンピュータ110に送信される。端末116は標準のキャッシュレジスタとして実装でき、たとえば画面、および、クレジットカード読み取り装置、数字キーパッドを含んでいてもよい。
【0040】
したがって、本発明のプロモーション要求システムは一般に、プロモーションデータベースを含むホストコンピュータに消費者を接続する音声自動応答装置(たとえばIVR20)と、消費者が要求したプロモーションを決定する決定装置(たとえばホストコンピュータ100とIVR20)と、プロモーションを消費者に発行する発行装置(たとえば電話プリンタ30、または消費者のファックス40、キオスク50、ダイレクトメール装置60)を含むことが理解されるであろう。
【0041】
本発明のプロモーション要求システムの別の実施形態では、音声自動応答装置(たとえばIVR20)はプロモーションを広告するために消費者と接触し、決定装置(たとえばホストコンピュータ100)は、消費者から受信したプロモーション要求情報に基づいて消費者が要求するプロモーションを決定し、発行装置(たとえば電話プリンタ30、または、ファックス40、キオスク50、ダイレクトメール装置60)はプロモーションを消費者に発行する。
【0042】
図3は、本発明のプロモーション要求方法を示すフローチャートである。ステップ301では、ホストコンピュータ100は音声自動応答システム20を介して、電話10上の消費者をプロモーションデータベースに接続する。音声自動応答システムの詳細はすでに論じた。消費者が音声自動応答システム20に接続されると、ステップ303で、ホストコンピュータ100は消費者が得意客であるかどうかを決定する。この決定は電話システムから使用可能な電話発呼者識別によって行うか、または、電話のタッチパッドを介して消費者の識別番号(たとえば得意客カード番号)を入力することによって行うことができる。ステップ307では、消費者識別を入力する。消費者が得意客プログラムの会員でない場合、ステップ305に示されるように、ホストコンピュータ100は、プロモーション要求をトラッキングする消費者トランザクション番号を割り当てる。新しいユーザも得意客と同様に、ステップ309でプロモーションデータベースへのアクセスを有する。
【0043】
ステップ311では、ホストコンピュータ100は消費者からプロモーション要求情報を受信したことに基づいて、消費者が要求したプロモーションを決定するために音声自動応答システム020を介して消費者に問い合わせる。ステップ313では、ホストコンピュータ100はプロモーションを消費者に発行する。次に論じるように、消費者はプロモーションを受け取る方法と受け取る時に関する選択肢を与えられる。いずれにせよステップ315では、ホストコンピュータ100はインターネット104を通じた接続を介して、小売店106の購入データコンピュータ108へ接続して、小売店106でプロモーションの受領を認可する。
【0044】
図4は、買い物客の好みの基準に基づいてプロモーションインセンティブオファーリストを生成する、本発明のプロモーション要求方法を示すフローチャートである。ステップ400では、ホストコンピュータ100は得意客識別番号または以前の消費者のトランザクション番号のいずれかから消費者を認識し、買い物客の好みの基準に基づいてプロモーションインセンティブオファーリストを決定する。
【0045】
ホストコンピュータ100が決定する買い物客の好みの基準は、消費者が以前に要求および/または引き換えたプロモーションのリストに依存する。本発明によれば、買い物客の好みの基準は、グローバル購入データベース104に含まれる消費者の過去の買い物履歴に依存する。従って本発明によれば、ホストコンピュータ100はある消費者が特定のブランドの衣類用洗剤(たとえばタイド)をしばしば購入すると認識し、その消費者がそのブランドの購入に関してプロモーションまたは割引を引き換えていないと決定することによって、その特定のブランドの割引クーポンを消費者にオファーする。別法としては、ホストコンピュータ100は、ある消費者が特定の衣類用洗剤(たとえばボールド)だけをしばしば購入することを認識することによって、代替のブランドのプロモーションを提供する。
【0046】
いずれにせよ、ステップ402に示されるように、プロモーションインセンティブオファーリストは音声自動応答システム20を介して消費者に提供される。
【0047】
図5は、消費者が新しいユーザである場合の、本発明の消費者要求方法を示すフローチャートである。この実施形態では、ホストコンピュータ100はプロモーションオファーを買い物の好みの基準に基づいて決定しない。ステップ501に示されるように、ホストコンピュータ100はプロモーションデータベース102からプロモーションインセンティブオファーリストを決定する。ステップ503で、音声自動応答システム020が消費者にプロモーションインセンティブオファーリストを提供する。
【0048】
図6は、本発明のダウン選択プロセスを示す、本発明の消費者要求方法を示すフローチャートである。ステップ600では、ホストコンピュータ100は音声自動応答システム20を介して、消費者が選択するために部門別リスト(departmental list)を提供する。ついで消費者は自分がプロモーションを得たい部門を選択する(たとえば自動車用品、スポーツ用品、衣類、ハードウェア、家庭用品、食料雑貨品、花、園芸用品など)。消費者が適切な部門を選択すると、ステップ602で、ホストコンピュータ100は音声自動システム020を介して、カテゴリリストを消費者に提供する。カテゴリリストは消費者がプロモーション要求のために使用可能な部門リスト内の商品のカテゴリを含む。乳製品部門の中のこのようなカテゴリはたとえば、チーズ、牛乳、卵を含んでいてもよい。消費者が適切なカテゴリを選択するとステップ604で、ホストコンピュータ100は音声自動応答システム020を介して、消費者に、所与の小売店からインセンティブが入手可能である部門とカテゴリ内の商品に関する商品リストを提供する。上記のように、本発明の別の実施形態では、ホストコンピュータ100は音声自動応答システム020を介して、新商品または代替商品を販売促進するために、消費者に他の商品のプロモーションオファーを提供する。
【0049】
ホストコンピュータ100は消費者識別を介して消費者の所与の買い物範囲(shopping district、買い物地域(区域)、ショッピングセンター、商業地区、商店街)内の小売業者を決定し、その買い物範囲の任意の場所または任意の国内チェーン内で有効なプロモーションを発行する。
【0050】
本発明では、本発明を使用してプロモーションを要求する種々の消費者に関する情報と、その消費者に発行され引き換えられたプロモーションに関する情報と、その消費者の買い物履歴とを記憶する。この情報はたとえば、ハードディスク、および/または、最適ディスク(光ディスク)、光磁気ディスク、RAMなどの1つまたは複数のメモリ内に記憶される。プロモーションデータベース102とグローバル購入データベース104などの1つまたは複数のデータベースが、本発明を実装するために使用される情報を記憶することができる。データベースは、たとえば上記のメモリ、または、図9の議論の中で次にリストされる記憶装置のうち任意の記憶装置など1つまたは複数のメモリに含まれるデータ構造(たとえばレコード、および/または、テーブル、アレイ、フィールド、グラフ、ツリー、リスト)を使用して構成される。
【0051】
図7は、たとえばキオスク050で印刷してもよい購入プロモーションの例である。図7に示されるように、購入プロモーション701は、消費者識別情報703、小売業者識別705、選択された小売業者で行われた特定の購入に一意的な個人識別番号(PIN)707を含む。米国特許第5,915,007号と第5,892,827号などに記述されたPIN技術を本発明で使用することができ、これらの各特許は参照により本明細書に組み込まれている。
【0052】
本発明によれば、購入プロモーションオファーは、選択された商品の購入だけに限定されず、別のインセンティブオファー709を含んでいてもよい。
【0053】
本発明の別の実施形態では、IVRシステム20が消費者と接触する。消費者は得意客プログラムの会員であってもよいし、本発明のプロモーション要求システムを頻繁に使用するユーザであってもよい。このサービスは、消費者を最新のプロモーションに更新するための機構として消費者に提供される。図8は、プロモーション要求方法のこの実施形態を示すフローチャートである。ステップ801では、ホストコンピュータ100は音声自動応答システム20と電話10を介して消費者と接触し、少なくとも1つのプロモーションを消費者に広告する。消費者はプロモーションの通知を受けると、ホストコンピュータ100はステップ803で、消費者から受信したプロモーション要求情報に基づいて、消費者がどのプロモーションを要求したのかを確認する。ステップ805では、ホストコンピュータ100はプロモーションを消費者に発行する。前と同じように、消費者には、プロモーションインセンティブを受信する方法といつ受信するかに関する選択肢が与えられる。いずれにせよ、ホストコンピュータ100はステップ807で、インターネット104を通じた接続を介して、小売店106の購入データコンピュータ108に、小売店106におけるプロモーションの受領を認可する。
【0054】
本発明のプロモーション要求方法に関する前述の方法と装置は、本発明によれば、コンピュータプログラム製品に含まれる。コンピュータプログラム製品は、コンピュータまたは複数のネットワークコンピュータが本発明のプロセスを実行するように、これらをプログラミングするために使用できる命令を含む記憶媒体である。記憶媒体は、電子命令を記憶するために適した、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、CD−ROM、光磁気ディスクを含む任意のタイプのディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気カードまたは光カード、または任意のタイプの手段を含んでいてよいが、これらに限定されるものではない。
【0055】
コンピュータ業界の当業者が図面に関して上の説明を読めば理解されるように、本発明は、汎用デジタルコンピュータまたは、汎用デジタルコンピュータおよび/またはマイクロプロセッサのネットワークのプログラムで容易に実装され、本発明の教示を記録することができる。ソフトウェア業界の当業者であれば明らかなように、本開示の教示に基づいて、適切なソフトウェアコーディングを容易にプログラミングすることができる。当業者であれば明らかなように、本発明はまた、用途特定のインタラクティブな回路を準備するか、または、従来の回路の構成要素の適切なネットワークを相互接続することによって実装できる。
【0056】
当業者であれば本発明を実装するために使用される特定のハードウェアとソフトウェアの多くの変形例が明らかであるため、図1のシステムは例示的な目的に過ぎないことを理解されたい。たとえば、プロモーションデータベース102とグローバル購入データベース104の機能を単一の装置内に組みあわせることができる。これらの実装および他の実装コンピュータシステムは、米国特許第4,723,212号、4,910,672号、5,173,851号、第5,612,868号、6,026,370号のうち1つまたは複数により詳細に記述されており、これらの各特許は参照により本明細書に組み込まれている。これらの変形例および他の変形例を実装するために、図1に示された装置のうち任意の2つの装置または2つ以上の装置の特殊目的機能を実行するように単一のコンピュータ(たとえば図1のホストコンピュータ100)をプログラミングすることもできる。他方、図1に示された装置のうち任意の1つの代わりに、2つまたは2つ以上のプログラミングされたコンピュータを使用してもよい。場合によっては冗長と複製など分散処理の原理と利点を実装して、たとえばシステムの強固さと性能を向上させてもよい。
【0057】
図9は、本発明の特殊目的機能のうち1つまたは複数を実行するようにプログラミングされたコンピュータシステムを概念的に示す。コンピュータシステム901は、情報をコンピュータのユーザに表示するために、バス903を介して陰極線管(CRT)などのディスプレイ913に結合することができる。ディスプレイ913は、ディスプレイカードまたはグラフィックスカードによって制御してもよい。LCD(液晶ディスプレイ)またはプラズマディスプレイ装置など種々の他のディスプレイ装置も使用できる。コンピュータシステムは、情報とコマンド選択をプロセッサ905に通信する、キーボードとカーソル制御917などの入力装置915を含む。たとえばカーソル制御917は、方向情報とコマンド選択をプロセッサ905に通信し、ディスプレイ913上でカーソルの動きを制御する、たとえば、マウス、または、トラックボール、カーソル方向キーである。
【0058】
コンピュータシステム901は、メインメモリ907などのメモリ内に含まれた1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスをプロセッサ905が実行したことに応答して、本発明の処理ステップの一部または全部を実行する。このような命令は、記憶装置911などのコンピュータで読み取り可能な別の媒体からメインメモリ907の中に読み込むことができる。マルチプロセシング構成の1台または複数のプロセッサを使用して、メインメモリ907に含まれた命令のシーケンスを実行することもできる。代替の実施形態では、ソフトウェア命令の代わりまたはソフトウェア命令と共にハードワイヤード回路を使用することもできる。したがって、実施形態はハードウェア回路とソフトウェアの任意の特定の組み合わせに限定されない。
【0059】
上記のように、システム901は、本発明の教示に従ってプログラミングされたコンピュータで読み取り可能な少なくとも1つの媒体またはメモリを含む。本発明は、コンピュータで読み取り可能な任意の1つの媒体または媒体の組み合わせに、コンピュータシステム901を制御し、デバイス(複数可)を駆動して本発明を実装し、コンピュータシステム901がたとえば消費者などの人間のユーザと相互作用できるようにするソフトウェアを含む。このようなソフトウェアには、デバイスドライバ、および、オペレーティングシステム、開発ツール、アプリケーションソフトウェアが含まれるが、これらに限定されるものではない。このようなコンピュータで読み取り可能な媒体はさらに、本発明を実装する際に実行される処理の全部または一部(処理が分散されている場合)を実行する、本発明のコンピュータプログラム製品を含む。
【0060】
本発明のコンピュータコードデバイスは、任意の解釈されたコード機構または実行可能コード機構であり、スクリプト、および、インタープリタ、ダイナミックリンクライブラリ、Java(登録商標)クラス、完全実行可能プログラムを含んでいてもよいが、これらに限定されるものではない。さらに、本発明の処理の一部を分散させ、性能、信頼性および/またはコストを改善することもできる。
【0061】
本明細書に使用されている「コンピュータで読み取り可能な記録媒体(computer readable medium)」という用語は、プロセッサ905が実行する命令を提供することに関与する任意の記録媒体を指す。コンピュータで読み取り可能な媒体は多くの形態をとることができ、その中には不揮発性媒体、揮発性媒体、および送信媒体が含まれるが、これらに限定されるものではない。不揮発性媒体はたとえば、記憶装置911などの光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスクを含む。揮発性媒体はメインメモリ907などのダイナミックメモリを含む。送信媒体は、バス903を構成するワイヤを含む、同軸ケーブル、および、銅線ケーブル、光ファイバを含む。送信媒体はまた、無線波データ通信および赤外線データ通信の間に生成される音波または光波の形態をとることもできる。
【0062】
コンピュータで読み取り可能な記録媒体の一般的な形態はたとえば、コンピュータで読み取り可能な、ハードディスク、または、フロッピー(登録商標)ディスク、テープ、光磁気ディスク、PROM(EPROM、EEPROM、フラッシュEPROM)、DRAM、SRAM、SDRAM、その他の任意の磁気媒体、コンパクトディスク(たとえばCD−ROM)、その他の任意の他の光媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを伴うその他の物理的な媒体、搬送波(次に説明する)、その他の任意の媒体を含む。
【0063】
種々の形態のコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、プロセッサ905が実行する1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを実行することに関与する。たとえば、命令は最初はリモートコンピュータの磁気ディスクが担持していてもよい。リモートコンピュータは本発明の全部または一部を実装する命令を遠隔でダイナミックメモリにロードし、モデムを使用して電話回線上で命令を送信することができる。コンピュータシステム901にローカルなモデムは、電話回線上のデータを受信し、赤外線送信器を使用してデータを赤外線信号に変換することができる。バス903に結合された赤外線検出装置は赤外線信号で搬送されたデータを受信し、このデータをバス903に入れることができる。バス903はデータをメインメモリ907に搬送し、プロセッサ905はメインメモリ907から命令を検索し、実行する。オプションとしては、メインメモリ907が受信した命令は、プロセッサ905が実行する前または実行した後に記憶装置911に任意に記憶することができる。
【0064】
コンピュータシステム901はまた、バス803に結合された通信インタフェース919を含む。通信インタフェース919は、ローカルネットワーク(たとえばLAN923)に接続されたネットワーク921に、双方向データ通信結合を提供する。たとえば、通信インタフェース919は、任意のパケット交換ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続するネットワークインタフェースカードであってもよい。別の例としては、通信インタフェース919は、それぞれ対応するタイプの電話回線にデータ通信接続を提供する、非対称デジタル加入者線(ADSL)カード、総合デジタルサービス網(ISDN)カード、またはモデムであってよい。またワイヤレスリンクも実装できる。このような任意の実装において、通信インタフェース919は、種々のタイプの情報を表すデジタルデータストリームを搬送する電気信号、または、電磁気信号、光信号を送受信する。
【0065】
ネットワークリンク921は典型的には、1つまたは複数のネットワークを介して別のデータ装置へのデータ通信を提供する。たとえば、ネットワークリンク921はLAN923を介してホストコンピュータ925に接続を提供してもよいし、または、IP(インターネットプロトコル)ネットワーク927(たとえばインターネットを介するか、または、任意の知られたプロトコル(たとえばIPX)を使用する他の任意の適切なネットワークを介してデータ通信サービスを提供するサービスプロバイダが運用するデータ装置に接続を提供してもよい。LAN923とIPネットワーク927は両方とも、デジタルデータストリームを搬送する電気信号、または、電磁気信号、光信号を使用する。デジタルデータをコンピュータシステム901との間でやりとりする、種々のネットワークを介した信号とネットワークリンク921上で通信インタフェース919を介した信号は、情報を搬送する搬送波の例示的な形態である。コンピュータシステム901はネットワーク(複数可)、および、ネットワークリンク921、通信インタフェース919を介して、通知を送信し、プログラムコードを含むデータを受信することができる。
【0066】
本発明の教示に照らして、本発明の種々の修正例と変形例が可能であることは明らかである。したがって、本発明は付随する請求項の範囲の中で、本明細書に具体的に記述された方法とは別の方法で実行できることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明を実装するためのシステムを示す構成図である。
【図2】本発明によるプロモーションデータベースを示す説明的なテーブルである。
【図3】本発明のプロモーション要求方法を示すフローチャートである。
【図4】買い物客の好みの基準に基づいてプロモーションインセンティブオファーリストを生成する、本発明のコンピュータ要求方法を示すフローチャートである。
【図5】消費者が新しいユーザである、本発明のプロモーション要求方法を示すフローチャートである。
【図6】音声自動応答システムが実装するダウン選択を示す本発明のコンピュータ要求方法を示すフローチャートである。
【図7】本発明による購入プロモーションの例示的な図を示す図である。
【図8】消費者にプロモーションを広告するために音声自動応答システムが消費者に接触するプロセスを示す、本発明のプロモーション要求方法を示すフローチャートである。
【図9】本発明の1つまたは複数の特殊目的機能を実行するようにプログラミングされたコンピュータシステムの概念的な図である。
Claims (47)
- コンピュータで実装される、プロモーションを要求する方法であって、前記方法は、
消費者に無制限に使用可能なプロモーションを含むプロモーションデータベースを有するホストコンピュータに、音声自動応答システムと電話とを介して消費者を接続することと、
前記消費者からプロモーション要求情報を受信したことに応答して、前記消費者に無制限に使用可能なプロモーションから、要求されたプロモーションを決定することと、
前記要求されたプロモーションのうち1つを前記消費者に発行することと
を含む前記方法。 - 前記要求されたプロモーションのうち1つのプロモーションを受領することを小売業者に認可するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
- 前記要求されたプロモーションを決定するステップは、
前記消費者が得意客である時、前記消費者の買い物の好みに基づいてプロモーションオファーリストを決定することと、
前記プロモーションオファーリストを前記消費者に提供することと
を含む請求項2に記載の方法。 - 前記買い物の好みに基づいてプロモーションオファーリストを決定するステップは、
以前に要求されたプロモーションを決定することと、
前記顧客が以前にプロモーションを要求した商品と同じ商品に関するプロモーションを前記プロモーションオファーリストに追加することと
を含む請求項3に記載の方法。 - 前記買い物の好みに基づいてプロモーションオファーリストを決定するステップは、
以前に要求されたプロモーションを決定することと、
前記顧客が以前にプロモーションを要求した商品と似た商品に関するプロモーションを前記プロモーションオファーリストに追加することと
を含む請求項3に記載の方法。 - 前記買い物の好みに基づいてプロモーションオファーリストを決定するステップは、
前記消費者が以前に購入した商品を決定することと、
前記以前に購入した商品に関するプロモーションを前記プロモーションオファーリストに追加することと
を含む請求項3に記載の方法。 - 前記買い物の好みに基づいてプロモーションオファーリストを決定するステップは、
前記消費者が以前に購入した商品を決定することと、
前記以前に購入した商品に似た商品に関するプロモーションを前記プロモーションオファーリストに追加することと
を含む請求項3に記載の方法。 - 前記買い物の好みに基づいてプロモーションオファーリストを決定するステップは、
前記消費者が以前に購入しなかった商品を決定することと、
以前に購入したことのない商品に関するプロモーションを前記プロモーションオファーリストに追加することと
を含む請求項3に記載の方法。 - 前記プロモーションオファーリストを前記消費者に提供するステップは、
前記音声自動応答システムと電話とを介して部門別リストを前記消費者に提供することと、
選択された部門を前記消費者から得ることと
を含む請求項3に記載の方法。 - 前記選択された部門からカテゴリリストを提供するステップと、
選択されたカテゴリを前記消費者から得るステップと
をさらに含む請求項9に記載の方法。 - 前記選択されたカテゴリから商品リストを提供するステップと、
選択された商品を前記消費者から得るステップと
をさらに含む請求項10に記載の方法。 - 前記選択された商品の代替のプロモーションを前記消費者にオファーすることをさらに含む請求項11に記載の方法。
- 前記消費者が典型的に購入する商品について前記消費者に使用可能なプロモーションを広告するために、前記音声自動応答システムと電話とを介して前記消費者をプロモーションデータベースに接触させることをさらに含む請求項12に記載の方法。
- 前記要求されたプロモーションのうち1つを発行するステップは、
電話の発呼者の識別に基づいて前記消費者に関する買い物範囲を決定することと、
前記買い物範囲の中の小売業者に前記要求されたプロモーションのうち1つを発行することと
を含む請求項3に記載の方法。 - 前記要求されたプロモーションのうち1つを発行するステップは、
インタラクティブな音声入力に基づいて消費者の買い物範囲を決定することと、
前記買い物範囲内の小売業者に前記要求されたプロモーションのうち1つを発行することと
を含む請求項14に記載の方法。 - 前記要求されたプロモーションを決定するステップは、
前記プロモーションデータベースからプロモーションオファーリストを決定することと、
前記プロモーションオファーリストを前記消費者に提供することと
を含む請求項2に記載の方法。 - 前記要求されたプロモーションのうち1つを発行するステップは、
電話の発呼者の識別に基づいて前記消費者に関する買い物範囲を決定することと、
前記買い物範囲の中の小売業者に前記要求されたプロモーションのうち1つを発行することと
を含む請求項16に記載の方法。 - 前記要求されたプロモーションのうち1つを発行するステップは、
インタラクティブな音声入力に基づいて消費者の買い物範囲を決定することと、
前記買い物範囲内の小売業者に前記要求されたプロモーションのうち1つを発行することと
を含む請求項16に記載の方法。 - 前記要求されたプロモーションを決定するステップは、
前記音声自動応答システムと電話とを介して部門別リストを前記消費者に提供することと、
選択された部門を前記消費者から得ることと
を含む請求項16に記載の方法。 - 前記選択された部門からカテゴリリストを提供するステップと、
選択されたカテゴリを前記消費者から得るステップと
をさらに含む請求項19に記載の方法。 - 前記選択されたカテゴリから商品リストを提供するステップと、
前記消費者から選択された商品を得るステップと
をさらに含む請求項20に記載の方法。 - 前記選択された商品に対する代替のプロモーションを消費者にオファーすることをさらに含む請求項21に記載の方法。
- 前記音声自動応答システムと電話とを介して消費者を、前記消費者が典型的に購入する商品について前記消費者に使用可能なプロモーションを広告するため、プロモーションデータベースに接触させることをさらに含む請求項22に記載の方法。
- 前記要求されたプロモーションのうち1つを発行するステップは、
前記要求されたプロモーションのうち1つをインターネット上で、ファクシミリ、キオスク、消費者コンピュータのうち少なくとも1つに発行することを含む請求項2に記載の方法。 - 前記要求されたプロモーションのうち1つを消費者に発行するステップは、
前記要求されたプロモーションのうち1つを、前記要求されたプロモーションを生成し前記消費者に郵送するように構成されるダイレクトメール装置に発行することを含む請求項2に記載の方法。 - 前記要求されたプロモーションを認可するステップは、
インターネット接続を介して前記要求されたプロモーションのうち1つに関するプロモーションの認可を前記小売業者に通信することを含む請求項2に記載の方法。 - 前記要求されたプロモーションのうち1つに関するプロモーション認可をローカル購入データベースに記憶するステップと、
前記小売店でのチェックアウト時に消費者を識別するステップと、
関連づけられた購入商品を走査する時に前記要求されたプロモーションのうち1つを引き換えるステップと
をさらに含む請求項26に記載の方法。 - コンピュータで実装される、プロモーションを要求するための方法であって、前記方法は、
広告されるプロモーションを含むプロモーションデータベースを有するホストコンピュータ、および、音声自動応答システム、電話を介して、前記消費者に接触し、前記消費者に使用可能な少なくとも1つのプロモーションを反復して広告することと、
前記消費者からプロモーション要求情報を受信したことに応答して、要求されたプロモーションを前記広告されたプロモーションから決定することと、
前記要求されたプロモーションのうち1つを前記消費者に発行することと
を含む前記方法。 - 前記要求されたプロモーションのうち1つを小売業者において受諾するように認可するステップをさらに含む請求項28に記載の方法。
- 前記要求されたプロモーションを決定するステップは、
音声自動応答システムと電話とを介して消費者に、前記広告されたプロモーションの部門別リストを提供することと、
選択された部門を前記消費者から得ることと
を含む請求項29に記載の方法。 - 前記選択された部門から前記広告されたプロモーションに関するカテゴリリストを提供するステップと、
前記消費者から選択されたカテゴリを得るステップと
をさらに含む請求項30に記載の方法。 - 前記選択されたカテゴリから前記広告されたプロモーションに関する商品リストを提供するステップと、
選択された商品を前記消費者から得るステップと
をさらに含む請求項31に記載の方法。 - 前記消費者に前記選択された商品の代替のプロモーションをオファーすることをさらに含む請求項32に記載の方法。
- 前記要求されたプロモーションのうち1つを発行するステップは、
電話の発呼者の識別に基づいて前記消費者に関する買い物範囲を決定することと、
前記買い物範囲の中の小売業者に前記要求されたプロモーションのうち1つを発行することと
を含む請求項29に記載の方法。 - 消費者がプロモーションを要求するためのシステムであって、前記システムは、
消費者を、電話を介して、制限されないベースで前記消費者に使用可能なプロモーションのプロモーションデータベースと接続するように構成される音声自動応答システムと、
前記音声自動応答システムに接続され、プロモーションデータベースを含むホストコンピュータと、
前記消費者から受信したプロモーション要求情報に応答して、要求されたプロモーションを決定するように構成される決定装置と、
前記要求されたプロモーションのうち1つを前記消費者に発行するように構成される発行装置と
を備えた前記システム。 - 前記要求されたプロモーションのうち1つを小売店において認可するように構成される認可装置をさらに備える請求項35に記載のシステム。
- 前記発行装置は、インターネット上で、ファクシミリ、キオスク、消費者コンピュータのうち少なくとも1つにプロモーションを発行するように構成される請求項36に記載のシステム。
- 前記発行装置は、前記要求されたプロモーションを生成し前記消費者に郵送するダイレクトメール装置にプロモーションを発行するように構成される請求項36に記載のシステム。
- 前記認可装置は、前記発行されたプロモーションに関するプロモーション認可をインターネット接続を介して前記小売業者に通信するように構成される請求項36に記載のシステム。
- 前記要求されたプロモーションのうち1つに関するプロモーションの認可をローカル購入データベースに記憶するように構成される記憶装置と、
前記小売店のチェックアウトにおいて、プロモーションを要求した顧客を識別するように構成される消費者識別装置と、
購入商品を識別するように構成されるスキャナと、
前記要求されたプロモーションと関連づけられた商品を割引するように構成される引き換え装置と
をさらに備えた請求項39に記載のシステム。 - 消費者がプロモーションを要求するためのシステムであって、前記システムは、
前記消費者に使用可能な少なくとも1つのプロモーションを広告するために、電話を介して消費者に接触するように構成される音声自動応答システムと、
少なくとも1つのプロモーションを含むプロモーションデータベースを有するホストコンピュータと、
前記消費者からプロモーション要求情報を受信したことに応答して、要求されたプロモーションを決定するように構成される決定装置と、
前記消費者に前記要求されたプロモーションのうち1つを発行するように構成される発行装置と
を備えた前記システム。 - 前記要求されたプロモーションのうち1つを小売店において認可するように構成される認可装置をさらに備える請求項41に記載のシステム。
- 前記発行装置は、前記要求されたプロモーションを、インターネット上で、ファクシミリ、キオスク、消費者コンピュータのうち少なくとも1つに発行するように構成される請求項42に記載のシステム。
- 前記発行装置は、前記要求されたプロモーションを、前記要求されたプロモーションを生成し前記消費者に郵送するダイレクトメール装置に発行するように構成される請求項42に記載のシステム。
- 前記認可装置は、前記要求されたプロモーションのうち1つに関するプロモーション認可を、インターネット接続を介して前記小売業者に通信するように構成される請求項42に記載のシステム。
- 前記要求されたプロモーションのうち1つに関するプロモーションの認可をローカル購入データベースに記憶するように構成される記憶装置と、
小売業者のチェックアウトにおいて、プロモーションを要求した顧客を識別するように構成される消費者識別装置と、
購入商品を識別するように構成されるスキャナと、
前記要求されたプロモーションと関連づけられた商品を割り引くように構成される引き換え装置と
をさらに備えた請求項45に記載のシステム。 - コンピュータで読み取り可能な記録媒体内で具体化され、コンピュータシステム上で実行するプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記命令はコンピュータシステムによって実行されると、前記コンピュータシステムに、請求項1から34のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム製品。
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