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JP2004519667A - 時間分解蛍光用イメージング蛍光計 - Google Patents

時間分解蛍光用イメージング蛍光計 Download PDF

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JP2004519667A
JP2004519667A JP2002567812A JP2002567812A JP2004519667A JP 2004519667 A JP2004519667 A JP 2004519667A JP 2002567812 A JP2002567812 A JP 2002567812A JP 2002567812 A JP2002567812 A JP 2002567812A JP 2004519667 A JP2004519667 A JP 2004519667A
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shutter
sample
illumination
light
lens
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Application number
JP2002567812A
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ザラテ,カルロス
ドンダース,ポール
イエクタ,アーメド
マソウミ,ザーラ
ラム,ピーター
Original Assignee
イメージング リサーチ, インク.
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
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    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
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    • G01N2201/00Features of devices classified in G01N21/00
    • G01N2201/06Illumination; Optics
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    • G01N2201/0648Shutters

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Abstract

本発明は、生化学的及び医学的サンプルにおける時間分解蛍光をイメージングするための装置及び方法に関する。主要な態様において、本装置は.アパーチャが大きいレンズと、照明経路にあるフラッシュランプと、発光経路にある高速ソリッドステートシャッタまたはゲート検出器と、マイクロウェルプレート内に分布する複数のウェルに均質な単色照明を送達するための装置と、高量子効率のデジタルカメラと、コンピュータとを含む。コンピュータ制御下で、ランプは短い間隔でパルシングする。高速発光シャッタまたはゲート検出器は、カメラの露出を各ランプパルスの消光後数マイクロ秒の期間に制限し、その間に遅延蛍光のみをカメラに伝送する。本発明は、高感度及び高スループットで複数のサンプルの同時時間分解イメージングを達成する。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
(関連出願の相互参照)
本出願は、その全開示がこれにより参照してここに組み込まれる2001年2月28日に提出された米国仮特許出願第60/272,083号に基づいて35米国特許法第119条(e)に規定された優先権を主張する。
(発明の分野)
本発明は、生化学的及び医学的サンプルにおける時間分解蛍光をイメージングするための装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
(発明の背景)
蛍光体が入射光子と相互作用した際に、蛍光は発せられる(励起)。光子の吸収は、蛍光体中の電子が基底状態から高エネルギレベルへ上昇するのを誘発する。蛍光体及びその環境に依存する時間が経過した後、電子は転換中に放出されるエネルギの量に依存する波長を有する光子を放出しながら最初のレベルへ戻る(蛍光発光)。蛍光体は、電子が様々な軌道関数からそれらの基底状態へ落下するにつれて単一または多重波長で発光することができる(発光スペクトルの作成)。発光スペクトルは蛍光体の各種について一定である。
【0003】
蛍光標識は、典型的にはフルオレセイン、テキサスレッドもしくはローダミン等の小さな有機色素分子であり、ステプタビジン等のプローブ分子へ容易に共役結合できる。蛍光体は、適切な励起周波数の光線を用いて照明することによって検出でき、結果として生じるスペクトル発光は電気光学センサまたは目視で検出することができる。
【0004】
蛍光物質を対象にアッセイを実施する方法は当分野において周知であり、例えばラコヴィッツ(Lakowicz) J.R.、蛍光分光分析法の原理(Principles of Fluorescence Spectroscopy)、ニューヨーク:プレナム・プレス(1983年);テイラー(Taylor),D.L.及びワン(Wang),Y.−L.編集による培養中の生存細胞の蛍光顕微鏡法、パートB、細胞生物学における方法、第30巻(Fluorescence Microscopy of Living Cells in Culture, Part B,Methods in Cell Biolgy, Vol. 30)中のハーマン(Herman)B.、共鳴エネルギ移動顕微鏡法(Resonance Energy Transfer Microscopy)、サンディエゴ:アカデミック・プレス(1989年)、第219〜243頁;テュロ(Turro) N.J.、現代分子光化学(Modern Molecular Photochemistry)、メンロパーク:ベンジャミン/カミングス・パブリッシング(1978年)、第296〜361頁及び分子プローブカタログ(the Molecular Probes Catalog)(2001)、オレゴン州、米国の中で記載されている。
【0005】
蛍光計は、蛍光を測定する機器である。蛍光計は、3つの主要コンポーネントを有する。すなわち、(a)励起用の光源であって、最も典型的にはレーザまたは広帯域光源、(b)励起及び発光の両方において所望の波長領域を選択するためのフィルタ及び/または分光モノクロメータ、並びに(c)衝突する蛍光発光を電気信号に変換する検出器である。本発明は、生物学的サンプル中で、最も詳細には新薬開発プログラムで使用される生物学的サンプル中で蛍光を測定する蛍光計に関する。
【0006】
一部の蛍光計(マイクロ蛍光計)は、共焦点または非共焦点顕微鏡の周囲に構成され、蛍光標識細胞または微量のサンプルを個々の標的として視認できるように設計されている。係るマイクロ蛍光計に関連する先行技術は大量にある。これら先行技術の部分集合は、マイクロウェルプレートまたはウェハを備えたマイクロ蛍光計の使用に関連する(例、ガルブレイス(Galbraith)等、1991;リグラー(Rigler)、1995)。
【0007】
その他の蛍光計(マクロ蛍光計)は、細胞解像度では測定せず、複数のサンプル中の各サンプルからの信号を収集するためにむしろ低倍率光学素子を使用し(例、ビョルソン(Bjornson)等の米国特許第5,125,748号;エデン(Eden)の米国特許第5,340,747号)、最も典型的にはウェルはマイクロウェルプレート内に配列されている(例、モドリン(Modlin)等の米国特許第6,071,748号;アコン(Akong)等の米国特許第5,670,113号)。
【0008】
複数のサンプルを測定する手段は、「スキャニング蛍光計」、「ステッピング蛍光計」及び「エリアイメージング蛍光計」の間で相違する。
【0009】
スキャニングマクロ蛍光計(例、ケイン(Kain)の米国特許第5,672,880号に開示)では、サンプル上方の励起ビームをスキャンし、各発光点を連続的に収集することによって、複数のサンプルを連続的に検出する。スキャニング蛍光計は、各サンプルを複数の解像点に分解することができる。
【0010】
ステッピングマクロ蛍光計では、励起ビーム及び検出器(通常は光増倍管またはダイオード)がサンプルからサンプルへ段階的に移動する。検出器(または検出器のアレイ)は各サンプルから単一の測定を実施し、各サンプル内の複数の解像点は識別しない(例、ハルートゥニアン(Harootunian)の米国特許第5,589,351号;アコン(Akong)等の第5,670,113号;トューナネン(Tuunanen)等の第6,144,455号;アコン(Akong)等の第6,127,133号)。
【0011】
エリアイメージングマクロ蛍光計において、検出器は並列に配置された複数のサンプルへ向けられ(スキャニングまたはステッピングを使用せずに)、各サンプルは検出器領域の様々な部分で検出される。種々のサンプルを検出器の様々な地点へ配置することによって、エリアイメージング蛍光計は複数サンプル内の個々のサンプルを識別する能力を維持する。エリアイメージングマクロ蛍光計は、各サンプル内にある複数の解像点を識別できる場合とできない場合とがある。
【0012】
エリアイメージングマクロ蛍光計は周知のものである(例、ハガート(Haggart)1994;チェ(Che)の米国特許第6,140,653号;カワノ(Kawano)等の第6,069,734号;多数の市販システム)。これらの多くは、例えば電気泳動法用ゲルのようなフラットなサンプルに好適である。一部の特許(例、ラインチェス(Reintjes)等の米国特許第5,275,168号;ヌッテル(Knuttel)の第5,309,912号)は、ラマン分光法または照明の位相/振幅変調法等の高度に特殊化された方法を必要とし、さらに複数の生物学的サンプルと一緒に使用する場合の即時または時間分解蛍光強度測定のいずれにも適合しない。他の特許(ステイビル(Stabile)等の第5,854,684号)は、マクロ蛍光計においてイメージング検出器の効果的使用を可能にする照明及び光学的検出システム内の特定の実施形態を記載せずに、複数のサンプルから反射された光線を定量するためのイメージング検出器の一般的使用について言及している。最後に、その他の特許(マクニール(McNeil)等の国際公開第WO96/05488号)は、エリアイメージングマクロ蛍光測定を遂行するための特定の手段を開示しているが、その手段は目的のためには最適ではない。
【0013】
薬剤開発への適用においては、サンプルのスループットを上げる必要性があり、通常、蛍光性の試験片を複数のウェル内に配列して、高いスループットを要求する。エリアイメージング蛍光計は、多数のサンプルを並列的に定量化することによって高いスループットを達成するというその能力における周知の利点を提供するが、装置がスループット及び感度の両方で高くなければならない場合、この目的に適当な特定の実施形態を必要とする。
【0014】
エリアイメージングマクロ蛍光計の技術を考察すると、サンプルをイメージングできるようにCCDカメラを位置決めし、既知の手段によって蛍光励起を送達し、さらに既知の方法でレンズを使用して放射光を収集することは自明である。しかしながら、マクニール(McNeil)等の国際公開第WO96/05488号によって開示された種類のイメージング蛍光計は、感度において非イメージング蛍光計との同等性を達成することはできず、信号検出における誤差に悩まされている。例えば、それらは反射0予備の他の形態の擬似信号を最小限に抑えられるように計算されたメカニズムを含有していない標準レンズ系を使用しており、視差に悩まされており、さらに通例はマイクロウェルプレートがそれを通してサンプルが読み取られる透明な底部を備えた種類のマイクロウェルプレートであることを必要とする。これとは対照的に、非イメージング蛍光計は高感度であり、視差を有しておらず、プレートの上部もしくは底部から読み取ることができ、さらに底部が透明である高価なプレートを必要としない。薬物スクリーニングにおけるエリアイメージング蛍光計の潜在的使用者は、例えば上記で説明したような要因のために先行技術システムを余り広く採用してこなかった。
【0015】
薬物スクリーニングへエリアイメージング蛍光測定を適用することにおける課題は、主として下記の4つの要因から生じる。
a)ウェルは照明の入射角と相互作用するアパーチャを形成する。大きな角度で照明を受けるウェルは、より直接的な照明を受けるウェルより良好には照明されない。大多数のイメージング蛍光計は集光レンズに側方領域から照明を送達するので(例、ネリ(Neri)等、1996)、それらはフラットな試料については良好な結果を得ることができるが、深いウェルを適正に照明することには失敗する可能性がある。実際に、照明の送達がマイクロウェルプレートの底部を通してのか発生するのでない限り、マイクロウェルプレートにおける様々な位置にあるウェルへの光の送達において300%を超える差異を観察することは珍しくない(例、シュレーダー(Schroeder)の米国特許第5,355,215号、及び、マクニール(McNeil)等の国際公開第WO96/05488号)。
b)ウェルは極めて薄暗い。標準マイクロウェルプレート内に含まれている複数のウェルは約96cm平方の空間的広がりを占めている。マクロエリアイメージング蛍光計がすべてのウェルを並列的にイメージングできなければならないのであれば、すべてのウェルが同時に照明されなければならない。このため、いずれか1つのウェルに送達される照明の量(照明される面積と強度/単位面積との間の幾何学的反比例関係によって説明される)は極めて小さく、いずれか1つのウェルから発光される蛍光の量もまた小さくなる傾向を有し、高感度検出器が必要とされる。しかしながら、検出器が高感度であっても、すべてのウェルができる限り効率的に照明光線を受けることが重要である。照明が一部のウェルの内容物に到達できなければ、極めて高感度の検出器でさえ使用可能な信号を引き出すことは不可能であろう。
c)視差が存在する。マイクロウェルプレート内の様々な位置に配置された奥深いウェルは標準型レンズによって様々な角度でイメージングされる。このよく知られている視差は、集光光学素子の精度に、特に光学素子が上部から複数のウェルをイメージングするときには大きな影響を及ぼす。
d)照射光線は検出用光学素子と相互作用する。ウェルプレート全体へ照明を送達するための、及びプレート内の複数のウェルからの蛍光発光を同時に収集するための光学素子は特別の特性を有していなければならない。例えば、最も効率的な照明方法は集光レンズ内からであるが(エピイルミネーション)、マクロエピイルミネーションレンズは、反射及びその他の明白ではない起源の偽信号に曝される。
【0016】
ウェルプレート、ゲル及びブロット内のアッセイのためのデジタルシステムのイメージングシステムは、ラム(Ramm)等による米国特許出願第09/240,649号及び第09/477,444号に開示されている。このシステムは、高スロープット・エリアイメージング蛍光測定に対する必要を満たし、さらに上記のa)〜d)に挙げた問題を克服することにおける技術的進歩を達成する。最も詳細には、そこに開示されたシステムは:
a)上方からであろうと下方からであろうと、効率的かつ一様な方法で複数のウェルを照明できるようにウェルアパーチャと最小限に相互作用し;
b)効率的方法で照明することによって、エリアイメージング蛍光測定においてより高感度を可能にし、
c)視差を回避するためにテレセントリック光学素子を使用し;
d)マクロエリアイメージング蛍光測定において発生するバックグラウンド信号源を最小限に抑える(例えば、集光レンズ内に取り付けられた発光フィルタからの内部反射を最小限に抑える)ように計算された光学素子及びコンポーネントを含有する。
【0017】
開示された上記のシステムは、実施化されており、蛍光のエリアイメージング及び即時蛍光信号のために広く使用されてきた。時間分解蛍光イメージングのためのシステムを使用する手段は上記の特許出願に開示されているが、この目的のための実施形態の詳細な説明は記載されていない。そこで本発明では、ウェルプレート、ゲル及びブロットにおける時間分解アッセイのためのエリアイメージング蛍光計の好ましい実施形態を開示する。
【0018】
即時蛍光発光とは、発光された蛍光が収集されるのと同時の励起照明の送達であると定義されている。即時蛍光における課題には下記が含まれる:
・システムが励起光で投光されている間に発光における極めて小さな変化が検出されなければならない;
・発光は強度に関して励起よりはるかに低く、減衰していない発光を残せるように励起全部をフィルタリングすることは困難である;
・サンプル媒体(例、溶媒、標識化合物を含有する細胞)、光学素子(例、ベヴァルー(Beverloo)等、1990,1992)及びサンプル担体(ウェルプレート、キュベット)が対象の蛍光体のものに類似するスペクトル成分を発光する可能性がある。
【0019】
これらをまとめて、検出器に到達する励起光またはサンプル媒体の寄与は「バックグラウンド」と呼ばれている。発光フィルタは、バックグラウンド信号が検出器に到達するのをできる限り阻止できるようにサンプルと検出器との間に配置される(例、ラム(Ramm)等の国際公開第WO99/08233号)。しかしながら、発光フィルタはバックグラウンド全部を取り除くことはできず、検出器へのバックグラウンドの残存漏出は検出感度の悪化を生じさせる。即ち、蛍光計の感度は高レベルのバックグラウンド信号の存在によって制限される傾向がある。
【0020】
時間分解蛍光(TRF)は、バックグラウンドを減少させて検出感度を増加させるために使用されるよく知られている技術である(例、ヘミラ(Hemilla)等の米国特許第4,565,790号、ミコラ(Mikola)等の第4,808,541号、ツァーリング(Zarling)等の第5,736,410号)。TRFでは、サンプルを励起するために光源が使用され、その後迅速に消光または遮蔽される。励起期間中、検出器のスイッチは切られている。スイッチが切られているので、検出器は励起期間中に発生するバックグラウンド寄与(例、発光フィルタを通しての励起光の漏出)には曝されない。
【0021】
励起終了後には、ほとんどのバックグラウンド寄与は欠如するか、または急速に減衰する(例、溶媒蛍光)。これとは対照的に、蛍光体はそれらの発光を直ちには中止しない。むしろ、励起が終了した後に蛍光体が発光し続ける期間(ピコ秒〜ミリ秒の範囲内)が存在する。この期間中に、最小のバックグラウンドを伴う重要な蛍光シグナルを観察するために検出器のスイッチが入れられる。この検出期間の遅延性タイミングがTRFの主要原理である。
【0022】
TRF検出を可能にするためには、検出器のスイッチを制御された時間内に入れたり切ったりしなければならない。検出期間は励起の終了からある時間の経過後(遅延時間後)にスタートし、一定時間(捕獲時間)継続する。TRFは最も頻回には、バックグラウンド源の典型的な減衰時間よりはるかに長いほぼ100マイクロ秒〜2ミリ秒の減衰時間を有するランタニド系元素(ユーロピウム[Eu]、テルビウム[Tb]等)に基づく蛍光体と一緒に使用される。典型的には、遅延時間はほぼ数十マイクロ秒であり、さらに捕獲時間は数十〜数百マイクロ秒である。
【0023】
励起期間及び遅延時間の間は、検出器は遮蔽されている、またはスイッチが切られている(以下、ゲートオフという)。捕獲時間中には、検出器はサンプルからの発光に曝される(以下、ゲートオンという)。ゲートオフ及びゲートオンのいずれかの単一サイクルが検出器に信頼できる信号を発生させることは考えられないので、十分な信号が蓄積されるまでそのサイクルは繰り返される。
【0024】
遅延蛍光発光は、即時蛍光発光よりはるかに強度が低いので、エリアイメージングシステムは極めて低いレベルの発光/単位面積に対して機能しなければならない。このため、エリアイメージング蛍光計は他のタイプの蛍光計より検出器のノイズレベルにおける遅延発光の消失により多く曝される。従って、TRFシステムは高光学スループット(エテンデュ[etendue])及び低い伝送損失量を生じさせる幾何学的配置を有していることが望ましい。この迅速なゲーティング及び高エテンデュの組み合わせを達成するためにシステムを最適化することに関する課題が発生する。
【0025】
励起光及び検出器はどちらもゲーティングされなければならない。機械的チョッパを用いて及び/またはパルスレーザ類(例、ガデラ(Gadella)及びジョバン(Jovin)、1995)によっての励起のゲーティングは、遅延捕獲へのそれらの寄与が最小限であるために十分迅速に減衰するフラッシュランプの使用のように(例、ラム(Ramm)等の国際公開第WO99/08233号;ヴァイサラ(Vaisala)等の欧州特許第0987540A2号;ヴェレブ(Vereb)等、1998)、広く知られている。
【0026】
TRFにおける発光経路のゲーティングには、一般に3種の方法が使用されている。
(a)シャッタホイールを迅速に回転させて放射光のマイクロ秒規模のゲーティングが作り出される。このアプローチは、TRF顕微鏡において即時蛍光からの信号を拒絶し、それによって自己蛍光を減少させるために適用されている(セビュース(Seveus)等、1992)。類似の方法は、ヴァイサラ(Vaisala)等の欧州特許第0626575A1号、及びスキャニング検出システム(ハリユ(Harju)等の米国特許第5,780,857号)の中で開示されている。1度に1つのサンプルを検出する顕微鏡またはシステム上では、エテンデュが極めて小さいので単一高速シャッタが実行可能である。これとは対照的に、マクロイメージングシステムのエテンデュは大きく、顕微鏡のエテンデュの約2桁大きい。マクロイメージングシステムは、開放から閉鎖までの比較的段階的な移行を示す大きな機械的シャッタ機構を必要とするであろう。
(b)高速回転式シャッタホイールを使用するマルチコンポーネント機械的シャッタは、検出器の小さなセクションを一度に露出させるような方法で同期化される開口部を有している。この配列(例、ヴァイサラ(Vaisala)等の欧州特許第0987540A2号に開示されている)は単一ホイールより高速であるが、複雑で、高速に作動するパーツから構成されており、さらに不良なエテンデュを有する。
(c)検出器は電気的にゲーティングされ、さらに発光光子を電子に転換する。この方法では、フォトカソード(光電陰極)が光経路内に配置される。フォトカソードは、TRFのタイミング要求に対応するために短時間の間隔でスイッチを入れたり切ったりすることができる。しかしながら、このタイプのデバイスは低い量子効率を有しており、イメージング検出器に薄暗い蛍光発光をイメージングするために使用することはできないであろう。このため、標的に先立って光電子のエネルギを増加させるために加速電界が適用されるが、多くの場合に加速電子がマイクロチャンネルプレートを通して誘導され、そこでそれらははるかに多数の加速電子の発光を開始する。従って、電気的にゲーティングされる検出器は通常、標的に先立って電子流を増幅させる光増幅器を組み込んでいる。
【0027】
フォトカソード及びマイクロチャンネルプレート増幅を用いて電気的にゲーティングされる検出器を使用するマクロTRFイメージングシステムは開示されている(ラム(Ramm)等の国際公開第WO99/08233号;ラム(Ramm)、1999)。レンズと検出器との間での増幅された光電陰極の使用は固有の欠点を有している。
(a)最も典型的には、TRFは長い波長で発光される。これは特に、スペクトルの赤色部分に放射する傾向がある蛍光共鳴エネルギ伝達(FRET)におけるドナー/アクセプタの対について当てはまる。これらのタイプの信号を検出するためには、フォトカソードのバンドギャップは長波長の光子が光電子を生成できるように十分に低い必要がある。しかしながら、バンドギャップが低い材料は熱信号を生成し、検出されるべき信号から識別できない機器バックグラウンドを作り出す傾向がある。フォトカソードを軽度に冷却することは(市販で入手できる装置において実施化されているように)、熱バックグラウンドを除去しない。熱バックグラウンドを大きく減少させるためにフォトカソードを十分に低い温度へ大幅に冷却することは、重大な技術的課題を意味しており、一般には使用されていない。
(b)インテンシファイドシステムのカメラコンポーネントはノイズ、特に熱バックグラウンドを生成する。これを克服するために、熱バックグラウンドを減少させるためにCCDを冷却することができる(多数の市販装置において実施化されているように)。インテンシファイアからの熱負荷を吸収するファイバ結合CCDを冷却すること、及び暖かいファイバ結合と冷却CCDとの結合を保持することには困難が存在する。
(c)ゲーティング/増幅コンポーネントのQE(量子効率)は、典型的には青色−緑色波長では約10%、赤色波長では1%と低い。このため、増幅されたゲーティングシステムへ入射するほとんどの信号は失われ、さらに赤色で発光する時間分解蛍光を備えたシステムの使用は問題が多い。
(d)増幅プロセスは入射光電子当たり一定数の電子を生み出さない。このゲインノイズは、典型的には検出されたイベントに対する最低閾値を設定し、さらに有効である確率が高いイベントだけを計数することによって克服される。この方法で、増幅した装置は積算イメージャとしての代わりにカウンタとして操作される。この計数モードでは高感度であるが、増幅した装置は極めて非効率的でもあり、画像を作製するために十分に閾値を超えるイベントを集積するためには長時間の検出が必要とされる。
【0028】
さらに、光増幅器の易損性(明るい光線によって容易に破壊される)及び増幅された画像への不良な変調伝達を含む他の短所がある。さらに、試料の明るい領域はそれらの周囲領域に影響を及ぼす傾向があり、このためマイクロウェルプレートのイメージングはウェル間のクロストークに大きく曝される。これらをまとめると、フォトカソード・ゲーティング及び増幅を使用する先行技術システムはすべて本発明の分野において欠点を示している。
【0029】
【特許文献1】
米国特許第4,565,790号明細書
【特許文献2】
米国特許第4,808,541号明細書
【特許文献3】
米国特許第5,736,410号明細書
【0030】
【課題を解決するための手段】
ゲーティング及び増幅機能が検出器に最初から装備されている、TRFのためのマクロエリアイメージング蛍光計を構築することが可能である。例えば、電子衝撃CCD(EBCCD)をラム(Ramm)等(国際公開第WO99/08233号)によって開示された構成のシステム内で実行することは確証されている。例えば電子増幅CCD(英国のマルコーニ・アプライド・テクノロジーズ[Marconi Applied Technologies]によって実施化されているような)他の一体化増幅検出器もまたここで開示する形状のシステム内で適用できるであろうことも想定されている。インテンシファイドCCDカメラと比較して、かすかな遅延蛍光信号を検出するためにはまだ十分に高感度であるが、イメージング用マイクロウェルプレートにおいては極めて小さなクロストークしか示さないことがEBCCD(及びおそらく他の一体化ゲーティング検出器)の長所である。
【0031】
ほぼあらゆるタイプの高速シャッタはTRFシステムのためのゲートして想定できるであろう。光経路内の試料の後だが検出器の前に取り付けられた液晶、リーフもしくはその他のシャッタを使用するマクロエピイルミネーションシステムを備えたTRFは開示されている(ラム(Ramm)等の国際公開第WO99/08233号)。ある好ましい実施形態において、本発明は、その使用を可能にできるように至適化されているシステム内に導入されたシャッタを組み込んでいる。
【0032】
それによって本発明が適用されるプロセスの自動化は詳細には記載されていないが、ここに記載されているモジュレータ、経路、有用な活性を有する化学薬品を同定するために自動化された一体化可能なワークステーションを利用するシステム及び方法並びにここに記載されたその他の方法と一緒に使用できることは想像できる。そのようなシステムは、一般に当分野において記載されている(クレイマー(Kramer)等の米国特許第4,000,976号(1977年1月4日発行)、ポスト(Pfost))等の米国特許第5,104,621号(1992年4月14日発行)、ビョルソン(Bjornson)等の米国特許第5,125,748号(1992年6月30日発行)、コワルスキー(Kowalski)の米国特許第5,139,744号(1992年8月18日発行)、ビョルソン(Bjornson)等の米国特許第5,206,568号(1993年4月27日発行)、マッツァ(Mazza)等の米国特許第5,350,564号(1994年9月27日)、ハルートゥーニアン(Harootunian)の米国特許第5,589,351号(1996年12月31日発行)、並びにバクスター・ドイツGMBH社(Baxter Deutschland GMBH)のPCT特許公開第WO93/20612号(1993年10月14日公開)、マクニール(McNeil)等の公開第WO96/05488号(1996年2月22日公開)及びアゴン(Agong)等の公開第WO93/13423号(1993年7月8日公開)を参照)。
【0033】
本発明によると、ウェルプレート、ゲル及びブロット内のサンプルの時間分解蛍光測定のためのエリアイメージングシステムは、高感度カメラに結合された大きなエテンデュのストロボ照明システム内に導入された速効型電子発光シャッタを組み込んでいる(好ましくはラム(Ramm)等の国際公開第WO99/08233号に開示されている)。好ましくは、だが必要という訳ではないシステムの発光シャッタは、強誘電体結晶(FLC)テクノロジーに基づいている。FLCシャッタは、入力偏光器、電界に応じて偏光の回転を変化させる強誘電物質、及びサンプルと固相アレイ検出器との間でアレイイメージングシステムの発光経路に挿入された偏光解析器から構成される強誘電に基づくデバイスである。
【0034】
電子シャッタを通る伝送損失が光増幅段階を必要とせずに対応できるほどFLCシャッタを含有する光学/検出コンポーネントが高感度である点が本発明のシステムの特性である。ある好ましい構成では、検出器の量子効率が高く、光学素子のエテンデュは大きい。そのようなシステム内で使用すると、本発明のシャッタは、非イメージング時間分解蛍光計から入手される測定値に匹敵する測定値を生み出すのに十分な遅延蛍光を伝達し、そのようなシステムの欠点(クロストーク、易損性、等)を伴わずに増幅したフォトカソードを使用するシステムの感度を超える。
【0035】
当業者であれば、高速電子シャッタがTRFのためのゲーティング機構として有用であろうことを理解するであろう。しかしながら、ケルセル(Kerr cells)、音響光学的モジュレータ類または電気光学的モジュレータ類のようなほとんどの高速シャッタは、顕微鏡のような小さなエテンデュを備えたシステムへのそれらの適用を制限する限られたエテンデュを有している。大きなアパーチャを有し、本発明のシステムのエテンデュの長所を利用することが本発明の電子シャッタの長所である。
【0036】
本発明のシステムには、液晶に基づくシャッタを装備することができよう。このタイプのシャッタは本発明の大きなエテンデュと共に使用できる十分なアパーチャを有することができるが、これは閉鎖状態に対する伝達状態の不良な比(コントラスト比と定義されている)を有している。最も典型的には、液晶シャッタのコントラスト比は、FLCシャッタを用いた場合に>400:1が観察されるのと比較してほぼ<200:1である。液晶に基づくシャッタはまた、多数の一般に使用される発光体を用いたTRFイメージングのためには十分に高速ではない。
【0037】
好ましくは、本発明のシステムは強誘電結晶(FLC)に基づくシャッタを組み込んでいる。FLCシャッタが、100マイクロ秒未満以内でゲートオンからゲートオフへ遷移することができ、一般に使用されるランタニド、ユーロピウム及びテルビウム発光体の遅延蛍光イメージングに適合する点が本発明のシステムの長所である。
【0038】
TRF顕微鏡法においてFLCシャッタを使用する以前の試みにおいて開示されたようなFLCの短所は、不適正なコントラスト比に起因する即時蛍光の不良な拒絶であった(フルウールト(Verwoerd)等、1994;ショッテン(Shotten)、1995)。この不良なコントラスト比は、2個のFLCシャッタの連続した使用を余儀なくさせ、その結果として生じる伝達損失が極めて高いために(ヴェレブ(Vereb)等、1998)マクロイメージング蛍光計における使用は不可能であろう。本発明では、FLCが最高に可能なコントラスト比を生じる位置で光学素子内に配置される。法線に対してシャッタ上への入射角度が20°を超えないような方法で、発光された蛍光の光経路に高速シャッタが配置されるように、光学素子が構築される点が本発明のシステムの特性である。この位置決めは、シャッタからの最高のコントラスト比を達成し、さらに伝送光線の波長特性に対する前記シャッタの作用を最小限に抑える。
【0039】
本発明のある好ましい実施形態では、FLCシャッタを通しての漏出は、まず最初にシャッタを閉鎖して即時蛍光の画像(漏れ画像)を撮像することによって補正される。この画像は、遅延蛍光画像の収集に先立って、CCDカメラから読み取られる。その後、FLCシャッタを通しての漏れによって付加されたバックグラウンドを伴わない遅延蛍光の画像を残すために、漏れ画像が遅延蛍光画像から差し引かれる。
【0040】
それらを現行マクロエリアイメージング蛍光計に使用できるように、前記装置の大きな修正を必要(例、ラム(Ramm)等の国際公開第WO99/08233号に開示されているように)とせずに適合させることができる点が本発明の照明システム及び電子シャッタの長所である。それどころか、本発明の照明システムは既存のマクロエリアイメージング蛍光計内に据え付けることができ、さらにシャッタは大きな修正なしで前記装置内に据え付けることもできる。
【0041】
前記シャッタからの妨害なく極めて広範囲の適用のために前記蛍光計を使用できるようにするために、シャッタをマクロエリアイメージング蛍光計内に容易に挿入したり、取り外したりできることは本発明の長所である。
【0042】
モジュレータ類、経路、有用な活性を有する化学薬品を同定するための自動化かつ一体化可能なワークステーションを利用するシステム及び方法並びにここに記載した他の方法と共に使用できることは本発明のシステムの長所である。そのようなシステムは、一般に当分野において記載されている(クレイマー(Kramer)等の米国特許第4,000,976号(1977年1月4日発行)、ポスト(Pfost)等の米国特許第5,104,621号(1992年4月14日発行)、ビョルソン(Bjornson)等の米国特許第5,125,748号(1992年6月30日発行)、コワルスキー(Kowalski)の米国特許第5,139,744号(1992年8月18日発行)、ビョルソン(Bjornson)等の米国特許第5,206,568号(1993年4月27日発行)、マッツァ(Mazza)等の米国特許第5,350,564号(1994年9月27日)、ハルートゥニアン(Harootunian)の米国特許第5,589,351号(1996年12月31日発行)、並びにバクスター・ドイツGMBH社(Baxter Deutschland GMBH)のPCT特許公開第WO93/20612号(1993年10月14日公開)、マクニール(McNeil)等の公開第WO96/05488号(1996年2月22日公開)及びアゴン(Agong)等の公開第WO93/13423号(1993年7月8日公開)を参照)。
【0043】
本発明は時間分解マクロ蛍光エリアイメージングに向けられているが、当業者であれば、偏光マクロ蛍光エリアイメージングシステムを構築するために、偏光光学素子を組み込んでいるFLCシャッタまたはその他のシャッタにおいて具現化されているように、本発明の偏光能力を使用できるであろうと理解されなければならない。そのようなシステムでは、励起光はまず最初にFLCシャッタまたは一部の他の偏光装置を通過することによって偏光させられる。放射光は発光経路内に取り付けられた偏光器を通過する。どちらかの偏光器を他方の偏光器に対して回転させることができ、このシステムは非エリアイメージング装置の測定値に匹敵する偏光測定値を達成するほどに高感度である。
【0044】
本発明の上記及びその他の目的、特徴及び長所は、下記の添付の図面を参照しながら本発明に従った現在好ましい、しかしあくまでも例示を目的とする実施態様についての下記の説明からより完全に理解されるであろう。
【0045】
【発明の実施の形態】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
図1は、マイクロウェルプレート3内に含まれた複数のウェル2の蛍光イメージングのために使用される光学系1を断面図で示している。光学系1の主要コンポーネントは、レンズ系4、パルス光源5、一次励起フィルタ6、環状照明器7、一次発光フィルタ8(望ましいサンプル信号に無関係の波長を除去するため)、及びCCDカメラシステム9である。光学系1のレンズ系4は、テレセントリックスペースで機能し、さらにCCDカメラ9のCCD検出器10上にウェルプレート3の画像を形成するフロントエレメント4aを有している。
【0046】
操作時に、光源5は、ウェル2内の試料へ適用するのに必要な光エネルギを提供する。好ましくは、光源は、100マイクロ秒未満の時間で高強度から高強度の1%未満へ調節することができる。光源からの光はフィルタ6を通して伝送され、例えば光ファイバ束または液状光導波路のような光導波路を通してレンズ系の内部にある環状照明器7へ伝導され、その環状照明器は、エピイルミネーション、好ましくは25cm平方より大きな面積の照射を実施する。エピイルミネーションによって励起された試料により発光された光エネルギは、レンズ4a及びレンズ系4全体を通してカメラ9へ伝送され、そこでCCD検出器10上に画像が生成される。
【0047】
図2は、環状照明器のエピタキシャル照明システムへの置換を含めて、図1を複写している。エピタキシャル照明はパルス光源11、一次励起フィルタ12、及びサンプル上への励起波長を反射して試料から発光された波長をカメラへ伝送するダイクロイックミラー13から構成される。
【0048】
図3は、高速シャッタ14の追加を含めて、図2を複写している。シャッタ14は、全光線が光学軸に近い位置で、発光フィルタ8の極めて近位にある。好ましくは、シャッタ14は、100マイクロ秒より短いオン−オフ時間及び200:1を越えるコントラスト比で不透明(オフ)または透明(オン)にできる材料から作られている。さらにまたシャッタが500〜700ナノメータ間の光の波長で20%以上の透過性であることが好ましい。ある好ましい実施形態では、シャッタ14はFLC装置であるが、発光経路内では速効型電子シャッタを適用する原理が一般的であり、シャッタ14は他の速効型電子シャッタであってよい。例えば、シャッタ14は、電界に応じて偏光の回転を変化させる圧電材料から構成される入力偏光器、及びサンプル3とCCDカメラ9との間に配置される偏光解析器と一緒に導入できよう。
【0049】
図4は、プレートの1つのコーナーの1つのポイントから始まる光線A1−A3がその後高速シャッタ14及び発光フィルタ8をどのように通過するのかを示している。さらにまた、プレートの中央及び反対側のコーナーから各々始まる光線B1−B3及び光線C1−C3もまた示されている。シャッタ14及びフィルタ8はレンズ4を通してイメージングされるプレート3に対して無限共役位置であるように計算された位置にある。シャッタ14及びフィルタは、a)放射光線(光線A1′−A3′、B1′−B3′及びC1′−C3′によって示される)がフィルタの光学軸を通過する角度がどちらもフィルタ8の面に対する法線に近く、フィルタ8の法線の中心に集まり、並びに、b)プレート3からフィルタ8への光線の分布が一様であるように配置される。図示された構成では、本発明のシステムは、フィルタが干渉型のフィルタである場合に、発光フィルタ8の作用から生じるスペクトル・シフトを最小限に抑えることができる。発光フィルタがレンズ4の無限共役位置にあること、ビームもまた法線に対して小さな角度でシャッタ14に衝突することは本発明の特長であり、本発明は、a)シャッタ14のコントラスト比が最大である;b)発光フィルタ8及びシャッタ14のサイズは所定の最高入射角に対して最小限に抑えられる;並びにc)検出器10上に作成される画像において明るい、またはは暗いスポットを作り出すことなく、不可避のシャッタ14の点欠陥の作用が検出器全体に一様に分散されるという有益な特長を有している。
【0050】
図5は、時間分解蛍光のための最適なコンポーネントを装備した非イメージング時間分解蛍光計(この場合は、ワラック・ビクター2(Wallac Victor 2、パーキンエルマー・ライフサイエンス(Perkin Elmer Life Sciences)が例示されている)と比較した、本発明のシステムの性能を示している。ユーロピウムについての検出限界は3:1の信号:ノイズ比によって定義されており、これはどちらの装置についても同様である。どちらかと言えば、本発明は検出限界に近い優れた性能を提供する。
【0051】
図6は、本発明のシステム内に導入されるような電子衝撃CCDカメラ(ハママツ(Hamamatsu)製)の性能を示している。この場合には、ゲーティングが、レンズ4内に取り付けられた高速電子シャッタの使用による場合とは反対に電子衝撃CCD検出器内で遂行される。この構成では、性能はやはり非イメージング蛍光計の性能と同等である。図6は、発光経路内のシャッタであろうと検出装置内に導入されたゲーティング機構であろうと、本発明のシステムに多数の形態の電子ゲーティングを用いて実行できることを例示している。
【0052】
図5及び図6から、本発明によって少なくとも最良の非イメージング蛍光計と同様に良好に時間分解イメージング蛍光計システムにおいて性能を達成することが可能になることは理解されるであろう。
【0053】
本発明の好ましい実施形態を実例として開示してきたが、当業者であれば添付の特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲及び精神から逸脱することなく多数の追加、変形及び置換が可能であることは理解するであろう。
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12.Verwoerd N.P.,Hennink,E.J.,Bonnet J.,Van der Geest C.R.and Tanke,H.J. Use of ferro−electric liquid crystal shutters for time−resolved fluorescenece microscopy.Cytometry 1994 Jun 1;16(2):113−7。
【図面の簡単な説明】
【図1】
蛍光イメージングのために有用な本発明による光学系の好ましい実施形態の模式的断面図である。
【図2】
環状照明器をエピタキシャル照明システムに置き換えた図1に記載の光学系の断面図である。
【図3】
高速シャッタの追加を示している図2と同様の断面図である。
【図4】
光学系におけるシャッタ及びフィルタの操作を具体的に示している光線図である。
【図5】
本発明によるシステムの性能を非イメージング時間分解蛍光計と比較したグラフである。
【図6】
現行システム内に導入された電子衝撃CCDカメラと非イメージング時間分解蛍光計との性能を比較したグラフである。

Claims (12)

  1. 照明に曝されるように収容媒体上に準備された化学的、生物学的及び医学的なサンプルを発光させて、それらの時間分解蛍光測定を実施するためのイメージングシステムにおいて、
    略100マイクロ秒未満の時間内に実質的な全強度から全強度の約1%未満まで調節できる照明光源と、
    前記照明光源から顕微鏡の視野より大きくなり得るサンプルの近傍領域まで照明を提供する照明システムと、
    照明領域内に入っているサンプルから発せられた光を収集するレンズと、
    サンプルからの光が前記レンズを通過して当たり、サンプル発光の画像の描写を生成するように配置された画像生成装置と、
    サンプルと前記画像生成装置との間に配置されており、不透明(オフ)または透明(オン)にすることができる構造を有し、オン/オフ時間が略100マイクロ秒より短く、オンとオフとのコントラスト比が略100:1を超えているシャッタと、
    前記照明光源のオン/オフ時間及び前記シャッタの開/閉時間を設定するための制御装置と
    を備えることを特徴とするイメージングシステム。
  2. 前記シャッタは、印加される電界に応じてそれを通過する光の偏りの回転を変化させる偏光器として構成された強誘電結晶装置であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. サンプルと前記画像生成装置との間の発光経路に挿入された偏光解析装置をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
  4. 前記シャッタは、できる限り最良のコントラスト比を生み出すような位置で、前記レンズ内に配置されていることを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載のシステム。
  5. 前記レンズは、前記シャッタの法線に対して光の入射角度が20°を超えないように構成された光学素子を有し、前記シャッタは、自身の法線に対して光の入射角度が20°を超えないように発せられた光の光学経路に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のシステム。
  6. 前記収容媒体は、プレート内に配列された複数のウェルを有しており、前記レンズは、視差を伴わずにウェルの全内容物を検出するように構成されていることを特徴とする前述の請求項のいずれかに記載のシステム。
  7. 前記照明光源は、フラッシュランプであることを特徴とする前述の請求項のいずれかに記載のシステム。
  8. 前記制御装置は、複数回のオン/オフサイクルを通して前記シャッタ及び照明光源を作動するように構成されており、前記画像生成装置は、複数のサイクル中に自身へ当たる光を蓄積するようにしたことを特徴とする前述の請求項のいずれかに記載のシステム。
  9. 発せられた光が強度における減衰を示し、減衰過程での種々の時点で画像を獲得できるように、サンプルの照明後の減衰中に前記シャッタが2回以上ゲートオン及びゲートオフされるようにしたことを特徴とする前述の請求項のいずれかに記載のシステム。
  10. 前記照明システムは、前記照明光源からの光をサンプルに向けて前記レンズの内部及び外部へ誘導するように構成されていることを特徴とする前述の請求項のいずれかに記載のシステム。
  11. 前記照明システムは、前記レンズとサンプルとの間に、前記照明光源からの光をサンプルに向けて反射し、サンプルから発生せられた光を前記レンズに向けて伝送するように構成されたビームスプリッタを有することを特徴とする前述の請求項のいずれかに記載のシステム。
  12. 補正された遅延蛍光画像を作成するために、前記シャッタを閉じて即時蛍光の漏れ画像を保存し、この保存した漏れ画像を後続の遅延蛍光画像から減じる補正処理装置をさらに備えることを特徴とする前述の請求項のいずれかに記載のシステム。
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