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JP2004513245A - 織編物のソーキング方法 - Google Patents

織編物のソーキング方法 Download PDF

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JP2004513245A
JP2004513245A JP2000581140A JP2000581140A JP2004513245A JP 2004513245 A JP2004513245 A JP 2004513245A JP 2000581140 A JP2000581140 A JP 2000581140A JP 2000581140 A JP2000581140 A JP 2000581140A JP 2004513245 A JP2004513245 A JP 2004513245A
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alkyl
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JP2000581140A
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ディ カプア,グローリア
ドレスコ,ピエール アントワン
シャッラ,ステファノ
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Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
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Publication date
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    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/39Organic or inorganic per-compounds
    • C11D3/3945Organic per-compounds
    • DTEXTILES; PAPER
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    • D06L4/12Bleaching fibres, filaments, threads, yarns, fabrics, feathers or made-up fibrous goods; Bleaching leather or furs using agents which develop oxygen combined with specific additives
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Abstract

【解決手段】本発明は、織編物をペルオキシカルボン酸を含有する組成物と接触させること、該織編物をソーキングすること、及び、その後、該織編物を水でリンスすることからなる織編物の漂白方法に関する。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペルオキシカルボン酸を含有する漂白剤組成物で織編物を漂白する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
洗濯用途に適した洗剤組成物は当該技術分野において良く知られている。漂白剤として次亜塩素酸塩に依存する洗剤組成物は酸素漂白剤よりも、主として性能、特に低温における性能のためより好まれる。普通、使用される酸素漂白剤は、活性種と反応して過酸化水素を生成する酸素漂白剤前駆体の過ホウ酸若しくは過カルボン酸である。
【0003】
しかしながら次亜塩素酸塩漂白剤の利便性には幾つかの制限がある。特に、次亜塩素酸塩漂白剤は、漂白した織編物に黄ばみ及び/又は損傷を生じさせるかもしれないことは消費者には良く知られている。これは特に合成織編物について正しく、市販の次亜塩素酸塩漂白剤のラベルの警告からも判るように合成繊維に次亜塩素酸塩漂白剤を使用することに対する固定した偏見がある。また、合成繊維から作られ又は合成繊維を含有する種々の織編物は製造者により漂白不可能とラベルされている。
【0004】
製造者はそれゆえクリーニング性能と織編物及び/又は色の損傷とのバランスを達成することに直面している。本発明者は、次亜塩素酸塩より緩やかな漂白剤であるペルオキシカルボン酸漂白剤が、全処方洗剤組成物に、現在、最も使用されている酸素漂白前駆体に対比して、改良されたクリーニング性能をもたらすこと見出した。ペルオキシカルボン酸漂白剤は当該技術文献、例えばEP435,379号で知られている。
【0005】
しかしながら、この漂白剤の明白な適合性にも拘わらず、クリーニング性能は消費者の期待に充分合致しないことが時折あることが明らかになった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の目的は上述の問題点に対処することであり、即ち、広範囲のシミ汚れに対して改善された総合シミ汚れ除去性能を提供し、並びに、織編物を漂白したとき、織編物及び色に対して安全である、改善された漂白性能を提供することにある。
【0007】
本発明者は、これらの問題点が、汚れた(着色した)織編物を本明細書に記載の組成物で漂白するとき、効率的に対処されることを見出した。それにまた本発明の織編物の漂白方法が組成物を水で希釈する工程を含んでも、改良された総合シミ除去性能及び改良された漂白性能がもたらされることが見出された。
【0008】
有利なことには、本明細書に記載の漂白方法は、比較的短いソーキング時間の条件、例えば30分未満、より好ましくは10分未満、最も好ましくは5分未満の条件を使用しても効果的な漂白性能及び効果的なシミ除去性能をもたらす。さらに本明細書に記載の漂白方法は、ソーキング(浸漬)を例えば4℃の冷水で行なっても効果的な漂白性能及び効果的なシミ除去性能をもたらす。従って、本発明は今日の消費者の要求に最も良く合致する織編物の漂白方法、即ち、短縮された時間内で及び/又は冷水を使用することにより、効果的な漂白及びシミ汚れ除去性能をもたらす織編物の漂白方法を提供するものである。
【0009】
有利なことには本発明の洗濯漂白作業は、織編物自体及び/又は織編物の色に対して安全である。それにまた、驚くべきことには、塩及び方法に使用する組成物を本明細書に記載のように処方すると、該組成物で本発明方法に従って漂白された織編物にもたらされる安全性(織編物の安全性と色の安全性の双方)が、同じ成分を顆粒状に処方するのに比べて、改善されることが見出された。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、織編物の漂白方法であって、以下の段階:
(a)織編物を、プレフォーム化ペルオキシカルボン酸及び0.01以上5%未満の界面活性剤を含有する漂白剤組成物と接触させること、
(b)織編物を該組成物中に1分〜24時間ソーキングすること、及び
(c)織編物を水でリンスすること、
からなる方法を包含する。
【0011】
織編物の漂白方法
本発明は以下に記載する織編物の漂白方法を包含する。
「織編物」とは、例えば、衣服、カーテン、ドレープ、ベッドリネン、バスリネン、テーブルクロス、寝袋、テント、被覆家具等を包含する任意のタイプの織編物と理解される。
本発明の織編物の漂白方法は天然織編物及び合成織編物の双方に適している。「天然」織編物とは、綿花、ビスコース、亜麻、絹及び/又は木材から作られる織編物を意味する。「合成」織編物とは、ポリマー性繊維(ポリアミド、ポリエステル、Lycra(登録商標)及びelasthane(登録商標))のような合成繊維から作られるもの、並びに天然繊維及び合成繊維の双方で作られるものを意味する。
【0012】
方法
本発明の織編物の漂白方法は、
(a)該織編物を、プレフォーム化ペルオキシカルボン酸(以降、過酸という)及び0.01以上5%未満の界面活性剤を含有する漂白剤組成物と接触させること;
(b)織編物を該組成物中に1分〜24時間の間ソーキングすること;及び
(c)織編物を水でリンスすること、
の段階からなる。
【0013】
本発明の織編物の漂白方法においては、織編物を漂白するのに充分な時間、織編物を過酸を含有する組成物と接触させる(いわゆる「ソーキング段階」)。この時間は、普通、1分から24時間、好ましくは3分から12時間、より好ましくは4分から6時間である。有利なことには本発明の漂白方法は、普通、1時間未満、好ましくは20分未満、より好ましくは4分〜15分の、より短いソーキング時間でも、効果的な漂白性能及び効果的なシミ除去性能をもたらす。
【0014】
組成物は、水で、その重量の500倍まで、好ましくは5〜200倍、より好ましくは10〜80倍の希釈濃度で希釈してもよい。このような希釈は例えば手による洗濯作業並びに洗濯機のような他の方法で発生する。
【0015】
漂白工程の温度は、本発明に使用する組成物のシミ汚れ除去性能及び/又は漂白性能に影響を及ぼさないが、普通4℃ぐらいの低温においても効果的なシミ除去性能及び/又は漂白性能がもたらされる。普通、本発明の漂白方法は、4〜60℃、好ましくは10〜50℃、最も好ましくは15〜30℃で行われる。より具体的にはこれらの効果は、低温のみならず、普通20分未満の短いソーキング時間で見られる。また、温度を上げると漂白方法が促進される、即ち与えられた汚れた織編物を漂白するのに要する時間が低減されることが理解される。
【0016】
驚くべきことには、本発明の織編物の漂白方法は、同じ漂白剤総濃度の活性過酸化水素系組成物を使用する同じ方法に比べ、改良された漂白性能及び改良された総合シミ汚れ除去性能をもたらす。またこれらの利益は本発明の織編物の漂白方法では、低温又は高温の水性浴の双方において短時間のソーキングで得られる。
【0017】
それにまた、親水性及び疎水性の織編物の双方上にある、疎水性から親水性の汚れのような種々の漂白可能な汚れに対して効果的な漂白性能が得られる。
有利なことには、本発明は、油脂状シミ(例えば、口紅、トマト、メークアップ)及び/又酵素シミ(例えば、血、チョコプリン)を含む種々のタイプのシミ汚れについて効果的な漂白性能を提供するのみならず効果的な総合シミ汚れ除去性能をもたらす。
【0018】
もし、該織編物が洗浄されるものであるなら、即ち、洗剤重量の5%よりも多い少なくとも1種の界面活性剤を含有する慣用洗濯洗剤組成物で洗浄するのであれば、該洗浄は本発明方法による該織編物のソーキングと同時に行なわれる。代替的に洗浄は本発明方法の漂白組成物中に織編物をソーキング(浸漬)する前又は後に行なってもよい。
【0019】
本発明の好ましい態様において、織編物は好ましくは本発明方法とは別の段階で洗浄され、最大の漂白及びシミ汚れ除去性能を得る。それにまた、本発明方法と洗剤組成物による洗浄を同じ段階で行なうと、過酸と慣用洗剤組成物中にふつう存在する慣用洗剤成分、即ち、酵素、界面活性剤等との間で化学的相互作用が生じるかもしれず、その結果漂白性能及び/又はシミ汚れ除去性能が減少するかもしれない。
【0020】
本発明の高度に好ましい態様において、該織編物を最初に慣用洗濯洗剤組成物で洗浄した後、漂白工程を行なうことが好ましい。それにまた、織編物を洗剤組成物で洗浄した後、本発明方法を行なうと、本発明方法を洗浄の前に行なうよりも、より少ない労力及び洗剤で優れた漂白及びシミ除去性能をもたらされることが観察された。
【0021】
本明細書に記載のソーキング方法は、適当な容器を使用して手で行なってもよい。適当な容器は、織編物、漂白剤組成物及びもし必要なら希釈水を収納するのに充分な容量の任意の容器、器である。このような容器の例は、バケツ、流し、浴槽、ボウル等である。またソーキング方法は洗濯機で行なっても良い。洗浄段階を行なうことがまた好ましい場合には、洗浄段階もまた適当な容器中で手で行なうか、洗濯機中で行なう。
【0022】
本発明の織編物の漂白によれば、低減された色損傷(即ち、色変化及び/又は脱色)及び低減された引っ張り強度が観察されることがさらに見出された。
たとえ織編物をリンス前に、例えば24時間の長期間、本明細書に記載の組成物に浸漬しても、低減された引っ張り強度及び低減された色損傷が観察される。実際、組成物をpH値7未満で処方すると、織編物を本発明方法で漂白したとき、一般的に着色織編物の表面に存在する、銅−ホルマザン染料及び/又は金属−アゾ染料を包含する、漂白感受性染料及び/又は金属化染料のような染料の分解(酸化)を防止する。
【0023】
織編物の引っ張り強さは該織編物を破れるまで引き伸ばすことにより測定される。織編物を破るのに必要な力を「最大抗張力」といい、INSTRONから入手できる応力歪みINSTRON(登録商標)装置で測定される。引っ張り強度損失は、参照とした織編物の引っ張り強度、例えば漂白されていない織編物と、本発明の組成物で漂白した後の同じ織編物の引っ張り強さとの差である。引っ張り強さ損失がゼロとは織編物の損失が観察されないことをいう。
【0024】
色安全性は、本発明の組成物と参照組成物でソーキングした織編物を並べて比較することにより目視で評価できる。色の違いと等級付けは、目視で評価でき、適当な尺度を使用してパネルスコアユニット(Panel Score Units(PSU))に従って等級化できる。PSUデータは慣用の技術を使い統計的に処理できる。代替的に、種々のタイプの光学機器と方法を使用し、本発明によって付与される色安全性の改良を評価することができる。例えば織編物への色安全性を評価するとき、Hunterlab colour Quest 45/0装置が使用できる。
【0025】
本発明の織編物の漂白方法に使用するのに適した漂白剤組成物の利点は、それらが貯蔵期間中に継続して物理的及び化学的に安定であることである。
これら組成物の化学的安定性は、組成物を製造した後、所定の貯蔵期間経過時の有効酸素濃度を測定することにより評価できる。ここで「化学的に安定」とは、本発明に使用される組成物が、25℃、1ヶ月で、15%AvOを超える損失を受けない、好ましくは10%以下の損失の、過酸を含有することを意味する。
【0026】
過酸含有組成物の有効酸素(AvO)損失は、硫酸第一鉄アンモニウムを含有する溶液で還元した後、過マンガン酸カリウムで滴定することにより測定することができる。該安定度試験は当業者によく知られ、例えばInteroxから市販のCurox(登録商標)の技術情報シートに報告されている。また、過酸濃度は、過酸についての文献(エフ、ジ フリアら、過酸測定のための気体−液体クロマトグラフィー法、アナリスト、113巻、1988年5月、793−795頁(F.Di Furia et al.,Gas−liquid Chromatography Method for Determination of Peracid, Analyst, Vol 113, May 1988, p793−795))に記載のクロマトグラフィー法を使用して測定することができる。
ここで、「物理的に安定」とは、本発明に使用する漂白剤組成物において、50℃で7日間、相分離が起きないことを意味する。
【0027】
織編物の漂白方法に使用される組成物
本発明の織編物の漂白方法に使用される組成物は好ましくは液体組成物である。ここで使用される「液体」という用語は、「ペースト状」組成物を包含する。これらの液体組成物は、好ましくは漂白剤組成物の10〜99重量%、より好ましくは50〜98重量%の濃度の水を含有する水性組成物である。本発明のこれら組成物は7未満、より好ましくは0.1〜6.5、最も好ましくは1〜5、最も好ましくは2〜4のpHを有する。酸性pH範囲でこれらの組成物を処方することは、これら組成物を本発明の織編物の漂白方法に使用する前の長期保存における化学安定性に重要なことである。
【0028】
これら組成物のpHは当業者に知られた任意の酸性化剤若しくはアルカリ性化剤で調整してもよい。酸性化剤の例はクエン酸のような有機酸、並びに、硫酸、スルホン酸及び/又はメタンスルホン酸のような無機酸がある。アルカリ性化剤の例には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び/又は炭酸ナトリウムがある。
【0029】
漂白剤組成物
本発明の組成物はプレフォーム化ペルオキシカルボン酸(以下、過酸という)を含有する。
本発明の好ましい態様において、過酸は一般式
【化3】
Figure 2004513245
を有する。
【0030】
式中、Rは、少なくとも1個の炭素原子を有する、直鎖若しくは分枝鎖のアルキル鎖で、Xは、アルキル特に1〜24個の炭素原子のアルキル鎖、アリール、ハロゲン、エステル、エーテル、アミン、アミド、置換フタル酸アミノ、イミド、水酸化物、硫化物、スルフェート、スルホネート、カルボン酸類、複素環式類、ニトレート、アルデヒド、ホスホネート、ホスホン酸類又はそれらの混合物からなる群から選ばれる置換基又は水素原子である。
【0031】
より具体的には、R基は好ましくは2〜24個の炭素原子を含有する。
またR基は、アリール、ハロゲン、エステル、エーテル、アミン、アミド、置換フタル酸アミノ、イミド、水酸化物、硫化物、スルフェート、スルホネート、カルボン酸類、複素環式類、ニトレート、アルデヒド、ケトン又はそれらの混合物からなる群から選ばれる置換基を含有する1以上の側鎖を含有する分枝鎖のアルキル鎖である。
【0032】
上記一般式の好ましい過酸におけるX基は、フタルイミド基である。従って特に好ましい過酸は一般式:
【化4】
Figure 2004513245
を有するものである。
【0033】
式中、Rは、C1−20アルキル基で、A、B、C及びDは独立に、アルキル、ヒドロキシル、ニトロ、ハロゲン、アミン、アンモニウム、シアン化物、カルボキシル、スルフェート、スルホネート、アルデヒド又はそれらの混合物からなる群から個別に選ばれた置換基又は水素原子である
【0034】
本発明の好ましい一面において、Rは、3〜12個、より好ましくは5〜9個の炭素原子を有するアルキル基である。好ましい置換基A、B、C及びDは、直鎖若しくは分枝鎖の1〜5個の炭素原子を有するアルキル基で、より好ましくは水素原子である
【0035】
好ましい過酸は、フタロイルアミドペルオキシヘキサン酸(フタロイルアミド−ペルオキシカプロン酸としても知られる)、フタロイルアミドペルオキシヘプタン酸、フタロイルアミドペルオキシオクタン酸、フタロイルアミドペルオキシノナン酸、フタロイルアミドペルオキシデカン酸及びこれらの混合物からなる群から選ばれる。
【0036】
更により好ましい過酸は一般式:
【化5】
Figure 2004513245
(式中、Rは、C1−4アルキル基から選ばれ、nは1〜5の整数である)
を有する。
【0037】
本発明の特に好ましい一面において、過酸は、式中、RがCHでnが5、即ちフタロイルアミド−ペルオキシカプロン酸、即ちPAPである。
過酸は好ましくは実質的に水不溶性の固体若しくはウエットケーキとして使用され、Ausimontから商品名Eurocoで市販されている。
過酸は、組成物中に0.1〜10%、より好ましくは0.5〜8%、最も好ましくは1〜6%の濃度で存在させても良い。また過酸はかなり高い濃度、例えば10〜40%、より好ましくは15〜30%、最も好ましくは20〜25%で存在させてもよい。
【0038】
界面活性剤
本発明の織編物の漂白方法に使用するのに適当な組成物は、0.01以上5%未満の濃度の界面活性剤を含有する。界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、双極イオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤から選ばれる。
普通、本発明組成物は、組成物の0.01以上5重量%未満、好ましくは0.1〜4重量%、より好ましくは1〜3重量%の界面活性剤を含有する。
【0039】
該組成物に使用するのに適当なアニオン性界面活性剤には、式ROSOMの水溶性塩若しくは酸があり、式中Rは好ましくはC10−C24炭化水素で、好ましくはC10−C20アルキル成分を有するアルキル若しくはヒドロキシアルキルで、より好ましくはC12−C18アルキル若しくはヒドロキシアルキルで、MはH又はカチオン、例えばアルカリ金属カチオン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム)、又はアンモニウム若しくは置換アンモニウム(例えばメチル−、ジメチル−、及びトリメチル−アンモニウムカチオン、及びテトラメチルアンモニウムのような四級アンモニウムカチオン、及びジメチルピペリジニウムカチオン、及びエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンのようなアルキルアミン由来の四級アンモニウムカチオン、並びにこれらの混合物のようなものがある)。普通、C12−C16のアルキル鎖が低洗浄温度(例えば約50℃より低い)に好ましく、C16−C18のアルキル鎖が高洗浄温度(例えば約50℃を超える)に好ましい。
【0040】
本発明に使用するのに適当な他のアニオン性界面活性剤には、式RO(A)SOMの水溶性塩若しくは酸があり、式中RはC10−C24アルキル成分を有する非置換C10−C24アルキル若しくはヒドロキシアルキルで、好ましくはC12−C20アルキル若しくはヒドロキシアルキルで、より好ましくはC12−C18アルキル若しくはヒドロキシアルキルで、Aはエトキシ若しくはプロポキシ単位で、mは0より大きく、普通、約0.5〜約6の間で、より好ましくは約0.5〜約3の間で、MはH又はカチオン、例えばアルカリ金属カチオン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム)、又はアンモニウム若しくは置換アンモニウムである。アルキルエトキシ化スルフェート同様にアルキルプロポキシ化スルフェートも使用できる。置換アンモニウムカチオンの特定例には、メチル−、ジメチル−、及びトリメチル−アンモニウム、及びテトラメチルアンモニウムのような四級アンモニウムカチオン、ジメチルピペリジニウム、及びエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンのようなアルカノールアミン由来のカチオン、並びにこれらの混合物のようなものがある。界面活性剤の例には、C12−C18アルキルポリエトキシレート(1.0)スルフェート(C12−C18E(1.0)M)、C12−C18アルキルポリエトキシレート(2.25)スルフェート(C12−C18E(2.25)M)、C12−C18アルキルポリエトキシレート(3.0)スルフェート(C12−C18E(3.0))、及びC12−C18アルキルポリエトキシレート(4.0)スルフェート(C12−C18E(4.0)M)があり、式中Mはナトリウム及びカリウムから適宜選ばれる。
【0041】
本発明に使用するのに適当な他の界面活性剤には、式RSOMの水溶性塩若しくは酸を包含するアルキルスルホネートがあり、式中RはC−C22直鎖若しくは分枝鎖の、飽和若しくは不飽和のアルキル基で、好ましくはC12−C18アルキル基で、より好ましくはC14−C16アルキル基であり、MはH又はカチオン、例えばアルカリ金属カチオン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム)、又はアンモニウム若しくは置換アンモニウム(例えばメチル−、ジメチル−、及びトリメチル−アンモニウムカチオン、及びテトラメチルアンモニウムのような四級アンモニウムカチオン、及びジメチルピペリジニウムカチオン、及びエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンのようなアルキルアミン由来の四級アンモニウムカチオン、並びにこれらの混合物のようなものがある)。
【0042】
本発明に使用するのに適当なアルキルアリールスルホネートには、式RSOMの水溶性塩若しくは酸があり、式中Rは、C−C22直鎖若しくは分枝鎖の飽和若しくは不飽和のアルキル基で、好ましくはC12−C18アルキル基で、より好ましくはC14−C16アルキル基で置換されたアリール、好ましくはベンジルであり、MはH又はカチオン、例えばアルカリ金属カチオン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム)、又はアンモニウム若しくは置換アンモニウム(例えばメチル−、ジメチル−、及びトリメチル−アンモニウムカチオン、及びテトラメチルアンモニウムのような四級アンモニウムカチオン、及びジメチルピペリジニウムカチオン、及びエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンのようなアルキルアミン由来の四級アンモニウムカチオン、並びにこれらの混合物のようなものがある)。
【0043】
本発明に使用するアルキルスルホネート及びアルキルアリールスルホネートには、第一及び第二アルキルスルホネート及び第一及び第二アルキルアリールスルホネートがある。ここで「第二C−C22アルキル若しくはC−C22アルキルアリールスルホネート」は、上記に定義された式において、SOM若しくはアリール−SOM基が、該アルキル鎖の他の2個の炭素の間にある、アルキル鎖の炭素原子(第二炭素)に結合している。
【0044】
例えばC14−C16アルキルスルホネート塩は、Hoechstから商品名Hostapur(登録商標)SASで市販され、C8−アルキルスルホネートナトリウム塩はWitco SAからWitconate NAS 8(登録商標)で市販されている。市販のアルキルアリールスルホネートの例はSu.Maからのラウリルアリールスルホネートである。特に好ましいアルキルアリールスルホネートは、Albright & Wilsonから商品名Nansa(登録商標)で市販のアルキルベンゼンスルホネートである。
【0045】
洗浄用途に有用な他のアニオン性界面活性剤も使用することができる。これらには、石鹸の塩(例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム及びモノ−、ジ−及びトリエタノールアミン塩のような置換アンモニウム塩)、C−C24オレフィンスルホネート、例えば、英国特許明細書1,082,179号に記載のクエン酸アルカリ土類金属塩の熱分解物のスルホン化により調製されるスルホン化ポリカルボン酸、C−C24アルキルポリグリコールエーテルスルフェート(10モルまでのエチレンオキシドを含有する);C14−C16メチルエステルスルホネートのようなアルキルエステルスルホネート;アシルグリセロールスルホネート、脂肪オレイルグリセロールスルフェート、アルキルフェノールエチレンオキシドエーテルスルフェート、パラフィンスルホネート、アルキルホスフェート、アシルイセチオネートのようなイセチオネート、N−アシルタウレート、アルキルスクシネート及びスルホスクシネート、スルホスクシネートのモノエステル(特に飽和及び不飽和のC12−C18モノエステル)、スルホスクシネートのジエステル(特に飽和及び不飽和のC−C14ジエステル)、アルキルポリグリコシドのスルフェートのようなアルキルポリサッカライドのスルフェート(下記の非イオン性非硫酸化化合物)、分枝鎖第一アルキルスルフェート、式RO(CHCHO)CHCOOのようなアルキルポリエトキシカルボキシレート(式中RはC−C22アルキル、kは0〜10の整数、Mは溶解性塩形成性カチオン)がある。ロジン、水素化ロジンのような樹脂酸及び水素化樹脂酸、トール油中に存在しトール油由来の樹脂酸及び水素化樹脂酸もまた適している。さらなる例は「界面活性剤及び洗剤」(第I及び第II巻、シュワルツ、ペリー及びバーチ)(”Surface Active Agents and Detergents”(Vol.I and II by Schwartz,Perry and Berch))に示されている。種々のこのような界面活性剤はまた、米国特許3,929,678号(1975年12月30日発行、ラウグリンら、第23欄第58行〜第29欄第23行)に開示されている(引用し本明細書に含める)。
【0046】
本発明に使用するのに特に適した他のアニオン性界面活性剤には、アルキル鎖に4〜24個、好ましくは8〜18個、より好ましくは8〜16個の炭素原子を有するアルキルカルボキシレート及びアルキルアルコキシカルボキシレートがあり、ここでアルコキシはプロポキシ及び/又はエトキシで好ましくはアルコキシ化度が0.5〜20、好ましくは5〜15のエトキシである。本発明に使用するのに好ましいアルキルアルコキシカルボキシレートは、Kao Chemical Gbmhから商品名Akyposoft(登録商標)100NVで市販のラウレス11カルボン酸ナトリウム(即ち、RO(CO)10−CHCOONa、R=C12−C14)である。
【0047】
本発明に使用するのに適した両性界面活性剤には、次式RNOを有するアミンオキシドで、式中、各R、R及びRは独立して、1〜30個の炭素原子の飽和した置換若しくは非置換、直鎖若しくは分枝鎖の炭化水素である。本発明に使用するのに特に好ましいアミンオキシド界面活性剤は、次式RNOを有するアミンオキシド界面活性剤で、式中Rは、1〜30個、好ましくは6〜20個、より好ましくは8〜16個、最も好ましくは8〜12個の炭素原子を有する炭化水素鎖であり、式中R及びRは独立して、1〜4個、好ましくは1〜3個の炭素原子を有する、置換若しくは非置換、直鎖若しくは分枝鎖の炭化水素鎖で、さらにより好ましくはメチル基である。Rは、飽和した、置換若しくは非置換、直鎖若しくは分枝鎖の炭化水素である。本発明に使用するのに適当なアミンオキシド界面活性剤は、例えばHoechstから市販の天然ブレンドC−C10アミンオキシド並びにC12−C16アミンオキシドである。
【0048】
本発明に使用するのに適当な双極イオン性ベタイン界面活性剤は、カチオン性親水性基、即ち四級アンモニウム基、及びアニオン性親水性基の双方を、比較的広い範囲のpHで同一分子中に含有する。スルフェート、ホスホネート等の他のグループも使用できるが、典型的なアニオン性親水性基はカルボキシレート及びスルホネートである。本発明に使用する双極イオン性ベタイン界面活性剤の一般式は:
【化6】
Figure 2004513245
である。
【0049】
式中Rは疎水性基;Rは水素、C−Cアルキル、ヒドロキシアルキル又は他の置換C−Cアルキル基;RはC−Cアルキル基、ヒドロキシアルキル又はRに結合してNと共に環構造を形成することができる他の置換C−Cアルキル基、又はC−Cスルホネート基であり;Rはカチオン性窒素原子と親水性基を結合する基で普通、アルキレン、ヒドロキシアルキレン、又は1〜10個の炭素原子を含有するポリアルコキシ基であり;Xはカルボキシレート又はスルホネート基である親水性基である。
【0050】
好ましい疎水性基Rは、アミド基やエステル基のような結合基を含有することができる脂肪族若しくは芳香族、飽和若しくは不飽和、置換若しくは非置換炭化水素鎖である。より好ましくはRは1〜24個、好ましくは8〜18個、より好ましくは10〜16個の炭素原子を含有するアルキル基である。これらの単純アルキル基がコスト及び安定性の見地から好ましい。しかしながら疎水性基Rはまた式R−C(O)−NH−(C(Rのアミド基であってもよく、式中Rは脂肪族若しくは芳香族、飽和若しくは不飽和、置換若しくは非置換炭化水素鎖で、8〜20個、好ましくは18個まで、より好ましくは16個までの炭素原子を含有するアルキル基であり、Rは、水素原子及びヒドロキシ基からなる群より選ばれ、mは1〜4、好ましくは2〜3、より好ましくは3で、(C(R)残基中にはヒドロキシ基は1個しか存在しない。
【0051】
好ましいRは、水素原子、又はC−Cアルキルで、より好ましくはメチルである。好ましいRはC−Cカルボン酸基又はC−Cスルホネート基、又はC−Cアルキル及びより好ましくはメチルである。好ましいRは(CHで式中nは1〜10、好ましくは1〜6、より好ましくは1〜3の整数である。
通常のベタイン/スルホベタインの一般例の幾つかは、米国特許2,082,275号、2,702,279号、2,255,082号に記載されこれらを引用し本明細書に含める。
【0052】
特に適したアルキルジメチルベタインの例には、ココナッツ−ジメチルベタイン、ラウリルジメチルベタイン、デシルジメチルベタイン、2−(N−デシル−N,N−ジメチル−アンモニア)アセテート、2−(N−ココN,N−ジメチル−アンモニオ)アセテート、ミリスチルジメチルベタイン、パルミチルジメチルベタイン、セチルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタインがある。例えばココナッツジメチルベタインはSeppicから商品名Amonyl(登録商標)265で市販されている。ラウリルベタインはAlbright & Wilsonから商品名Empigen BB/L(登録商標)で市販されている。
【0053】
アミドベタインの例には、ココアミドエチルベタイン、ココアミドプロピルベタイン又はC10−C14脂肪アシルアミドプロピレン(ヒドロプロピレン)スルホベタインがある。例えばC10−C14脂肪アシルアミドプロピレン(ヒドロプロピレン)スルホベタインはSherex社から商品名「Varion CAS(登録商標)スルホベタイン」で市販されている。
ベタインのさらなる例には、Rhone−Poulencから商品名Mirataine H2C−HA(登録商標)で市販されているラウリル−イミノ−ジプロピオネートがある。
【0054】
本発明に使用するのに適したカチオン性界面活性剤には、四級アンモニウム、ホスホニウム、イミダゾリウム及びスルホニウム化合物の誘導体を含む。本発明に使用するのに適したカチオン性界面活性剤は、四級アンモニウム化合物で、窒素原子に結合した1個若しくは2個の炭化水素基は、6〜30個、好ましくは10〜25個、より好ましくは12〜20個の炭素原子の、飽和の直鎖若しくは分枝鎖のアルキル基で、窒素原子に結合した他の炭化水素基(即ち、1個の炭化水素基が上述したように長鎖炭化水素基のとき3個、又は2個の炭化水素基が上述したように長鎖炭化水素基のとき2個)は、独立に、1〜4個の炭素原子、好ましくは1〜3個の炭素原子の、置換若しくは非置換、直鎖若しくは分枝鎖のアルキル鎖で、より好ましくはメチル基である。本発明に使用するのに適した四級アンモニウム化合物は、非塩素/非ハロゲン四級アンモニウム化合物である。該四級アンモニウム化合物に使用される対イオンは任意の過酸と適合性があるもので、メチルスルフェート、又はメチルスルホネート等の群から選ばれる。
【0055】
本発明の組成物に使用するのに特に適しているのは、ミリスチルトリメチルスルフェート、セチルトリメチルスルフェート及び/又はタロウトリメチルスルフェートのようなトリメチル四級アンモニウム化合物である。このようなトリメチル四級アンモニウム化合物はHoechstから、又はAlbright & WilsonからEMPIGEN CM(登録商標)で市販されている。
【0056】
なかでも非イオン性界面活性剤、アルコキシ化非イオン性界面活性剤、及び特にエトキシ化非イオン性界面活性剤が使用するのに適している。本発明に使用するのに特に好ましい非イオン性界面活性剤は、過酸に対して改良された安定性を有するので、キャップされたアルコキシ化非イオン性界面活性剤である。
【0057】
本発明に使用するのに適したキャップされたアルコキシ化非イオン性界面活性剤は式:
【化7】
Figure 2004513245
で表わされる。
式中Rは、C−C24直鎖若しくは分枝鎖アルキル若しくはアルケニル基、アリール基、アルカリール基、好ましくはRはC−C18アルキル若しくはアルケニル基、より好ましくはC10−C15アルキル若しくはアルケニル基、さらにより好ましくはC10−C15アルキル基であり;
式中Rは、C−C10直鎖若しくは分枝鎖アルキル、好ましくはC−C10直鎖若しくは分枝鎖アルキルで;
式中Rは、C−C10アルキル又はアルケニル基、好ましくはC−Cアルキルで、より好ましくはメチルであり;
式中n及びmは、独立に、1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜5の範囲の整数;又はそれらの混合物である。
【0058】
これらの界面活性剤はBASFから商品名Plurafac(登録商標)、HOECHSTから商品名Genapol(登録商標)、ICIから商品名Symperonic(登録商標)で市販されている。上記の好ましいキャップされた非イオン性アルコキシ化界面活性剤は、Hoechstから商品名Genapol(登録商標)L 2.5NRで、BASFから商品名Plurafac(登録商標)で市販されている。
【0059】
任意成分
本発明の織編物の漂白方法に使用する組成物はさらに、キレート剤、ラジカルスカベンジャー、酸化防止剤、他の安定剤、ビルダー、汚れ懸濁剤、ポリマー性汚れ放出剤、触媒、染料転移剤、溶媒、制泡剤、増白剤、香料、顔料、染料等のような種々の任意成分を含有していてもよい。
【0060】
キレート剤
本発明の織編物の漂白方法に使用するのに適した組成物は、好ましい任意成分としてキレート剤を含有してもよい。
適当なキレート剤は、ホスホネートキレート剤、アミノカルボキシレートキレート剤、他のカルボキシレートキレート剤、多官能性置換芳香族キレート剤、エチレンジアミンN,N’−ジコハク酸、又はこれらの混合物からなる群から選ばれるもののような当業者に知られているものである。
【0061】
キレート剤の存在は該組成物の化学安定性をさらに促進するのに貢献する。キレート剤は、該組成物のイオン強度を増加させ、種々の表面上におけるシミ除去及び漂白性能を増加させるので、該組成物に望ましい。
【0062】
本発明に使用するのに好適なホスホネートキレート剤には、エタン−1−ヒドロキシ−ジホスホン酸アルカリ金属塩(HEDP)、アルキレンポリ(アルキレンホスホネート)並びにアミノアミノトリ(メチレンホスホン酸)(ATMP)を含むアミノホスホネート化合物、ニトリロトリメチレンホスホネート(NTP)、エチレンジアミンテトラメチレンホスホネート、及びジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート(DTPMP)がある。ホスホネート化合物は、その酸形態、又はその幾つか若しくは全ての酸官能基において異なるカチオンの塩のどちらでもよい。本発明に使用するのに好ましいホスホネートキレート剤は、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート(DTPMP)及びエタン−1−ヒドロキシ−ジホスホネート(HEDP)である。このようなホスホネートキレート剤はMonsantoから商品名DEQUEST(登録商標)で市販されている。
【0063】
多官能性置換−芳香族キレート剤はまた本発明組成物に有用である。米国特許3,812,044号(1974年5月21日発行、コンノア(Connor)ら)を参照。酸形態のこのタイプの好ましい化合物は、1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼンのようなジヒドロキシジスルホベンゼンである。
【0064】
本発明に使用するのに好ましい生分解性キレート剤は、エチレンジアミンN,N’−ジコハク酸、又はそのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は置換アンモニウム塩又はそれらの混合物である。エチレンジアミンN,N’−ジコハク酸、特に(S,S)異性体は、米国特許4,704,233号(1987年11月3日、ハートマン及びパーキンス)に詳細に記載されている。エチレンジアミンN,N’−ジコハク酸は、例えばPalmer Research Laboratoriesから市販の商品名ssEDDS(登録商標)がある。
【0065】
本発明に使用するのに適したアミノカルボキシレートには、酸又はアルカリ金属、アンモニウム、置換アンモニウム塩の双方の形態を含む、エチレンジアミンテトラアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテート(DTPA)、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロピオネート、トリエチレンテトラアミンヘキサ−アセテート、エタノールジグリシン、プロピレンジアミンテトラ酢酸(PDTA)、及びメチルグリシンジ−酢酸(MGDA)がある。本発明に使用するのに特に適したアミノカルボキシレートは、例えばジエチレントリアミンペンタ酢酸、BASFから商品名Trilon FS(登録商標)で市販のプロピレンジアミンテトラ酢酸(PDTA)及びメチルグリシンジ−酢酸(MGDA)である。
さらに本発明に使用するカルボキシレートキレート剤には、サリチル酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、マロン酸又はこれらの混合物がある。
【0066】
本発明に使用する他のキレート剤は式:
【化8】
Figure 2004513245
のものである。
【0067】
式中、R、R、R及びRは、独立に、−H、アルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、−Cl、−Br、−NO、−C(O)R’、及び−SOR”からなる群より選ばれ;ここでR’は、−H、−OH、アルキル、アルコキシ、アリール及びアリールオキシからなる群より選ばれ;R”は、アルキル、アルコキシ、アリール及びアリールオキシからなる群より選ばれ;R、R、R及びRは、独立に、−H及びアルキルからなる群より選ばれる。
【0068】
本発明に使用するのに特に好ましいキレート剤は、アミノアミノトリ(メチレンホスホン酸)、ジ−エチレン−トリアミノ−ペンタ酢酸、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート、1−ヒドロキシエタンジホスホネート、エチレンジアミン−N,N−ジコハク酸、及びこれらの混合物である。
普通、本発明の織編物の漂白方法に使用するのに適した組成物は、総組成物の5重量%まで、好ましくは0.01〜1.5重量%、より好ましくは0.01〜0.5重量%のキレート剤若しくはそれらの混合物を含有する。
【0069】
ラジカルスカベンジャー:
本発明の織編物の漂白方法に使用するのに適した漂白組成物は、ラジカルスカベンジャー若しくはそれらの混合物を含有してもよい。
本発明に使用するのに適したラジカルスカベンジャーには、良く知られた置換モノ及びジヒドロキシベンゼン及びそれらの類似体、アルキル及びアリールカルボキシレート及びそれらの混合物がある。本発明に使用するのに好ましいこのようなラジカルスカベンジャーには、ジ−tert−ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ヒドロキノン、ジ−tert−ブチルヒドロキノン、モノ−tert−ブチルヒドロキノン、tert−ブチル−ヒドロキシアニソール、安息香酸、トルイル酸、カテコール、t−ブチルカテコール、ベンジルアミン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、n−プロピル没食子酸、及びこれらの混合物があり、高度に好ましいのはジ−tert−ブチルヒドロキシトルエンである。N−プロピル没食子酸のようなラジカルスカベンジャーは、Nipa Laboratoriesから商品名Nipanox S1(登録商標)で市販されている。本発明にラジカルスカベンジャーを使用するときは、普通、総組成物の10重量%まで、好ましくは0.001〜0.5重量%含有させる。
ラジカルスカベンジャーの存在は、本発明に使用する漂白剤組成物の化学安定性並びに安全性プロフィールに寄与する。
【0070】
試験方法:
種々のタイプの漂白可能なシミ汚れに対して、漂白性能は以下の方法で評価してもよい。
汚れた織編物に対する漂白性能の適当な評価試験方法は以下のようである:本明の漂白組成物を、普通、希釈濃度1対100ml/L、好ましくは20ml/L(組成物:水)で希釈する、その後、その中に汚れた織編物を20分〜6時間浸漬し、その後リンスする(すすぐ)。代替的に、洗濯機中で、普通、1対100ml/L(組成物:水)の希釈濃度で、漂白剤組成物を使用することができる。洗濯機中では、汚れた織編物は30〜70℃の温度で10〜100分漂白され、その後リンスされる。この比較試験における参照組成物は同じ処理をする。例えば、紅茶、コーヒー等で汚れた織編物/見本はE.M.C.Co.Inc.から市販されている。
【0071】
漂白性能は、本発明に使用される組成物で処理した汚れた織編物と、参照組成物(例えば、漂白剤を含有しない又は同じ漂白剤総濃度の異種類の漂白剤を含有する以外は同じ組成物)で処理した汚れた織編物とを並べて比較することにより評価される。目視格付けを使用し、0〜4の範囲のパネルユニット(psu)の差異を付与してもよい。
汚れ除去性能は、酵素及び/又は油脂シミで汚れた織編物を用いる以外は
同じ試験方法を用いて評価できる。
【0072】
【実施例】
リストした成分をリストした割合(特に指定しない限り重量%)で混ぜることにより以下の液体水性過硫酸組成物を調製した。
【表1】
Figure 2004513245
【0073】
Akyposoft 100 NV(登録商標)は、Kao Chemical Gmbhから市販のC12−C14アルキルエトキシ10カルボキシレートである。
Witkonate NAS 8(登録商標)は、Witco ASから市販のアルキルスルホネートである。
HEDPは、MonsantoからDequest(登録商標)シリーズで市販のエタン−1−ヒドロキシ−ジホスホネートである。
PAPは、Ausimontから商品名Euroco(登録商標)で市販のフタルイミドペルオキシヘキサン酸である。
Cabopol(登録商標) ETD 2623及び2991はBFGoodrichから入手できるポリマーである。
【0074】
本発明を次の織編物の漂白方法で説明する:
実施例1
上に例示された液体過酸組成物(組成物I〜V)100mlを、5Lの水中に希釈した。次に汚れた織編物を得られた水性浴に20分間接触させ、水でリンスした(すすいだ)。
実施例2
上に例示された液体過酸組成物(組成物I〜V)200mlを、5Lの水中に希釈した。次に汚れた織編物を得られた水性浴に20分間接触させ、水で20分間リンスした。
実施例3
上に例示された液体過酸組成物(組成物I〜V)300mlを、5Lの水中に希釈した。次に汚れた織編物を得られた水性浴に20分間接触させ、水で20分間リンスした。
【0075】
実施例4
上に例示された液体過酸組成物(組成物I〜V)100mlを、5Lの水中に希釈した。次に汚れた織編物を得られた水性浴に1時間接触させ、水で20分間リンスした。
実施例5
上に例示された液体過酸組成物(組成物I〜V)100mlを、5Lの水中に希釈した。次に汚れた織編物を得られた水性浴に6時間接触させ、水で20分間リンスした。
実施例6
上に例示された液体過酸組成物(組成物I〜V)100mlを、5Lの水中に希釈した。次に汚れた織編物を得られた水性浴に24時間接触させ、水で20分間リンスした。
【0076】
実施例7
上に例示された液体過酸組成物(組成物I〜V)100mlを、5Lの水中に希釈した。次に汚れた織編物を得られた水性浴に1時間接触させ、水で20分間リンスした。最後に漂白された織編物を5Lの水で希釈した40gのDash Futur(登録商標)に1時間接触させ、その後、水でリンスした。
実施例8
140mlのAriel a mano(登録商標)を5Lの水に希釈した。汚れた織編物を得られたソーキング溶液に1時間接触させ、その後リンスした。次に上に例示された液体過酸組成物(組成物I〜V)100mlを、5Lの水中に希釈した。次に織編物を得られた水性浴に1時間接触させ、水で20分間リンスした。
実施例9
上に例示された液体過酸含有組成物(組成物I〜V)100mlを、5Lの水中に希釈し、汚れた織編物を得られた水性浴に20分間接触させた。その後、織編物を2分間リンスし、洗濯機(例えば、San Giorgip 352 ZX、主サイクル)中で225gのDash Futur(登録商標)で洗浄した。
上述の全ての方法は、織編物の漂白において、織編物と色に安全で、優れた漂白性能並びに効果的なシミ汚れ除去性能をもたらす。

Claims (9)

  1. 織編物の漂白方法であって、以下の段階:
    (a)織編物を、プレフォーム化ペルオキシカルボン酸及び0.01以上5%未満の界面活性剤を含有する漂白剤組成物と接触させること;
    (b)織編物を該組成物中に1分〜24時間ソーキングすること;及び
    (c)織編物を水でリンスすること;
    からなる方法。
  2. ペルオキシカルボン酸が一般式:
    Figure 2004513245
    (式中、Rは、C1−20アルキル基で、A、B、C及びDは独立に、アルキル、ヒドロキシル、ニトロ、ハロゲン、アミン、アンモニウム、シアン化物、カルボキシル、スルフェート、スルホネート、アルデヒド又はそれらの混合物からなる群から個別に選ばれた置換基又は水素原子のいずれかである)
    を有する請求項1に記載の方法。
  3. ペルオキシカルボン酸が一般式:
    Figure 2004513245
    (式中、Rは、C1−4で、nは1〜5の整数である)
    を有する請求項1又は2に記載の方法。
  4. プレフォーム化ペルオキシカルボン酸が、RがCHでnが5である該一般式で表わされる請求項3に記載の方法。
  5. アニオン性又は非イオン性界面活性剤又はそれらの混合物から選ばれる1以上の界面活性剤を含有する請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 組成物が、その重量の500倍までの希釈濃度に、水で希釈される請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 組成物のpHが7未満である請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 織編物が漂白剤組成物と接触する前、後又は同時に、織編物が、洗剤組成物の5重量%を超える濃度の界面活性剤を含有する洗濯洗剤組成物で洗浄される請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 適当な容器中で手により若しくは洗濯洗浄機で行われる請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
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