JP2004509371A - モジュール方式のパノラマ暗視ゴーグル - Google Patents
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Abstract
Description
(発明の背景)
(関連出願)
この出願は、2000年9月15日出願の、モジュール式パノラマ暗視ゴーグルと名称を付けられた、米国仮特許出願、米国連続番号第60/232720号について優先権を主張する。
【0002】
(発明の分野)
この発明は、好ましくは、弱光条件及び低重力条件で使用することができ、別々のモジュール方式要素、即ち、別々の光学モジュール、カメラモジュール及びHUDモジュールを含み、実質的に拡大した視野を有するモジュール式の、双眼鏡タイプの観察装置に関する。
【0003】
(関連技術の説明)
既存の暗視装置は日常生活において多くの用途を有する。或いは、暗視装置について最も良く知られた使用は、夜間の作戦行動を行うときの軍隊による使用かもしれない。暗視装置は、観察したシーンから入ってくる赤外光及び/又は可視光を、増倍した可視光映像に変換することによって、非常に弱光条件下で見ることを可能にする。夜間作戦行動中、軍隊要員は、彼等が受け持ち区域を調べる間、航空機の操縦又は車両の運転のような、彼等の両手が自由であること必要とする他の任務をしばしば行っている。したがって、暗視装置は、頭に直接固定され、或いは、ヘルメット又はバイザーに取り付けることによって頭に固定されるゴーグルのように、使用者の頭に着けられるように開発されてきた。
【0004】
暗視装置を使用者の頭に装着することは、装置の光学設計を著しく制約する。ゴーグルの過度な重量又は前後長によって、ゴーグルが使用者の頭に大きなモーメントを加える場合があり、ひどい不安定性問題を引き起こし、そして、使用者の頭が高い重力負荷や高い遠心力負荷を受ける用途でのゴーグルの有効な使用を妨げるため、例えば、使用者の頭に着けられたゴーグルは、小型でかつ重量が軽くなければならない。その上、広視野光学装置では、接眼光学系の焦点距離は、単一倍率用の広角対物レンズの焦点距離に相関的に短縮しなければならず、また、暗視ゴーグルでは、この結果、接眼光学系と眼との間の不十分な射出瞳距離となり、使用者に不快さを引き起こすだけでなく、ゴーグルと使用者の眼との間へのヘルメットのバイザー、メガネ及び他のものの配置を妨げる。不十分な射出瞳距離を補償するため、従来の暗視ゴーグルは、一般的に、約40度以下の視野を提供するように制限されていた。
【0005】
暗視ゴーグルは、軍用航空に数年間使用されており、30度(GEC−マルコーニエビオニクス(GEC−Marconi Avionics)からのアーリーキャッツアイ(Early Cat’s Eyes)暗視ゴーグル)から45度(これもGEC−マルコーニエビオニクスからのNITE−OP暗視ゴーグル及びNITE−バード(NITE−Bird)暗視ゴーグル)にわたる視野を有する。軍用航空に使用された暗視ゴーグルの非常に大多数のものは、40度の円形視野(AN/AVS−6及びAN/AVS−9)を有する。かかる従来技術の装置の重大な制限は、増大した視野が分解能の犠牲においてのみ得られることである、というのは、各接眼レンズが単一の映像増倍管のみを使用し、かつ、各映像増倍管は画素の固定数を有するからである。したがって、画素の固定数がより大きな視野の上に広げられるならば、画素あたりの角対辺が増加し、それは結果的に低下した分解能となる。理解できるように、視野の増大は、軍用航空によって望まれた主要な向上であり、すぐ続いて分解能が追従する。在来のゴーグルでは、典型的には、両眼とも同じ視野を見る。即ち、観察者の両眼によって見られる映像の100パーセントの重なり合いがある。
かかる限定された視野は暗視装置の効果を大きく制限する。
【0006】
米国特許第5229598号は上述の問題に取り組み、そして、60度までの拡大した視野を提供可能な、改良した光学的鮮明さ及び十分な射出瞳距離を有する小型で軽量の暗視装置を開示する。
【0007】
暗視装置に加えて、手持ち双眼鏡のような映像装置は、典型的には、かなり制限された視野を提供しており、かかる装置も増大した視野を備えることが望ましい。上述の特徴の幾つかを提供することができる、個々に密封されかつ独立式である構成モジュール方式要素が、それぞれ、かかる映像装置を望み通りに増加的に較正することを可能にするであろう。
【0008】
本発明は、観察者が物体を見ることを可能にするためのモジュール方式の、双眼鏡のような観察装置に関する。その装置は、物体からの光を受ける入力端部と、光学伝達装置と、を有し、光学伝達装置は、入力端部からの入力光を受け、その受けた光を、受けた光を増倍する映像増倍器に転送し、増倍された受けた光は装置の入力端部に伝達され、そこから伝送され、出力端部から伝送された光は、60度より大きい水平視野である物体の視野を形成する。
【0009】
本発明の別の側面は、観察者が物体を見ることを可能にするための、双眼鏡のような観察装置に関する。その装置は、物体からの光を受ける第一入力端部と、第一入力端部からの光を受ける第一出力端部と、を有し、かつ、第一出力端部が、第一入力端部から受けた光の伝送される第一光軸を定める、第一光学構成要素を含む。物体からの光を受ける第二入力端部と、第二入力端部からの光を受ける第二出力端部と、を有し、かつ、第二出力端部が、第二入力端部から受けた光の伝送される第二光軸を定める、第二光学構成要素を含む。物体からの光を受ける第三入力端部と、第三入力端部からの光を受ける第三出力端部と、を有し、第三出力端部が、第三入力端部から受けた光の伝送される第三光軸を定める、第三光学構成要素を含み、第一、第二及び第三光軸に沿って伝送された光は、観察者に対して単眼効果を有する第一部分と、観察者に対して両眼効果を有する第二部分と、からなる視野を形成する。
【0010】
本発明の別の側面は、観察者が物体を見ることを可能にするための、双眼鏡のような観察装置に関する。その装置は、物体からの光を受ける第一入力端部と、第一入力端部からの光を受ける第一出力端部と、を有し、かつ、第一出力端部が、第一入力端部から受けた光の伝送される第一光軸を定める、第一光学構成要素を含む。物体からの光を受ける第二入力端部と、第二入力端部からの光を受ける第二出力端部と、を有し、第二出力端部が、第二入力端部から受けた光の伝送される第二光軸を定める、第二光学構成要素を含む。物体からの光を受ける第三入力端部と、第三入力端部からの光を受ける第三出力端部と、を有し、かつ、第三出力端部が、第三入力端部から受けた光の伝送される第三光軸を定める、第三光学構成要素を含み、第一、第二及び第三光軸に沿って伝送された光は、双眼鏡のような観察装置から観察者へ同時に伝送される。
【0011】
この発明に更なる好ましい実施形態では、パノラマ暗視ゴーグル(panoramic night vision goggle、PNVG)が、好ましい実施形態のように、部分的に重なり合う水平100度に垂直40度の増倍した視野を特色とする。さらに、中央の水平30度に垂直40度の視野は、完全に両眼用であり、右35度が依然として右眼だけによって見られ、左35度が左眼だけによって見られる。加えて、境界の細い線が、両眼用シーンと単眼用シーンとを分離する。この実施形態はまた、新たに開発された16mm映像増倍管、互いに傾けられかつ連合される二重固定接眼レンズ、及び、内側の二つは調節できかつ外側の二つは固定されている四つの対物レンズを利用する。内側の光学チャネルは折り曲げられず、かつ、大口径のF/1.05対物レンズで設計される。外側の光学チャネルは、F/1.17対物レンズを備えて、折り曲げられた内側チャネル光学素子の設計を使用する。物理的な眼の間隔は27mmまで増加したが、接眼レンズの有効焦点距離は24.0mmである。AN/AVS−6及びAN/AVS−9に現在使用されている全ての機械的な調節装置は同じである(即ち、傾斜、独立した眼幅調節、上下及び前後)。
この更なる実施形態は、所望ならば、ヘッドアップディスプレイ(heads−up display、HUD)をも装備することができる。
【0012】
更に別の実施形態では、PNVGゴーグルは、個々の光学チャネルがモジュール式であり、かくして、互いに分離可能であるように設計される。各光学チャネルは、別々に密封され、かつ、独立式であるモジュールである。PNVG組立体からのいかなる単一モジュールの取外しも、いかなる圧力密封をも破壊せず、また、取り外したモジュール又は残存するモジュールのいかなる光学性能をも低下させない。モジュールによって必要とされる電力及び情報(即ち、データ信号等)は、モジュール間に設けられた電気コネクタを介して提供される。モジュールは、隣り合うモジュールの適切な位置決め及び整合をするようにする取付手段を有する。好ましい実施形態では、モジュールの機械的な取付けと同時に行われる隣接したモジュール間の電気的な接続を可能にする一体の電気コネクタが、各モジュール内に含まれる。
【0013】
PNVG組立体の四つの主光学チャネルのモジュール性に加えて、ディスプレイ(即ち、HUD)及びカメラが、なおモジュール方式である。個々の光学モジュールと同様に、これらの構成要素の各々は、なお別々に密封され、かつ、独立式であるモジュールである。単一モジュールのPNVGからの取外しは、いかなる圧力密封をも破壊せず、また、取り外したモジュール又は残存するモジュールの性能を低下させない。さらに、カメラ又はディスプレイによって必要とされる電力及び情報(即ち、データ信号等)は、各モジュールに設けられた電気コネクタ手段によって提供される。
【0014】
かくして、或る好ましい実施形態では、この発明は、パノラマ視野を作り出すために、四つのモジュール方式の光学構成要素を利用する暗視ゴーグルの視野を著しく増大させる装置を提供する。この発明はまた、小型で軽量のモジュール方式の双眼鏡のような観察装置のための改良した鮮明さ及び十分な射出瞳距離を備えた拡大された視野を提供する利点を与える。
【0015】
本発明の更なる利点及び特別の詳細は、目下の好ましい実施形態の以下の詳細な説明に関連して以下に記載されるであろう。
【0016】
(好適な実施形態の説明)
本発明による幾つかの双眼鏡タイプの観察装置が図1〜図23に概略的に示され、同一要素は同一番号によって識別される。広角レンズ群が、例えば40度の所望の視野を提供し、例えば、ここに引用する米国特許第5416315号に開示されている在来の設計のものとすることができる。対物レンズ光学系66が、およそ21mm有効焦点距離、F/1.2を有する、プラスチック又はガラスレンズLのような、およそ2乃至7つの光学要素を含む。
【0017】
対物レンズ光学系66は、観察されている対象物からの光を入力端部72で受け、かつ、その対象物の映像を映像増倍管68の入力端部、即ち光電陰極側74に伝達するように設計される。
【0018】
映像増倍管68は、入力端部74に伝えられた対象物の可視映像及び/又は赤外映像を受けることによって、観察者が対象物を暗条件で見ることを可能にする。映像増倍管68は、受け取った映像を、映像増倍管68の出力端部で、所定の狭い帯域の波長で増倍した可視出力映像に変換する。映像増倍管は、その技術分野で周知である。例えば、映像増倍管68は、入力端部74にGaAs光電陰極を有し、図1〜図23の双眼鏡のような観察装置50は、一般的に、対象物からの光を受ける入力端部(72,90)と、入力端部から受けた光を受け、かつ、受けた光を装置の出力端部(80,92)に伝達する光学的伝達装置とを有し、光学的伝達装置において、出力端部から外に透過した光が、60度のより広い水平視野の対象物視野を形成する。
【0019】
図1〜図3が、上述の方法で機能する、本発明による双眼鏡のような観察装置50の一実施形態を示す。観察装置50はハウジング組立体52に収容され、ハウジング組立体52は、ブリッジ57によって互いに連結された一対のハウジング54及び56を有し、それらは、観察者の右眼58及び左眼60をそれぞれ覆うために配置される。一対のアイレット61が、ストラップ等を受けるようにハウジング54及び56に設けられて、その結果、使用者は、観察装置50を、使用しないときに、首の周りで具合良く支持することができる。
【0020】
ハウジング54及び56の各々は、図1に示すように、ハウジング組立体52を二等分する(破線によって示された)平面63について互いに鏡像である同一の光学系を収容する。したがって、ハウジング54に関する後に続く議論は、ハウジング56に等しく適用できる。
【0021】
図1に示すように、ハウジング54は二つの別々の光学構成要素62及び64を含む。内側の光学構成要素62は、外側の光学構成要素64と等しい光学的構成を有する。したがって、内側の光学構成要素62の構造に関する後に続く議論は、外側の光学構成要素64に等しく適用できる。内側の光学構成要素62は、三つの主な光学的構成、即ち、(1)対物レンズ光学系、(2)映像増倍管68、及び、(3)接眼レンズ光学系を含む。対物レンズ光学系66は、対象物からの光を受ける入力端部72を構成する。対物レンズ光学系66は、他の映像増倍構造も使用できる場合があり得ると認識されるであろうけれども、「P−20」光として知られる光の可視帯域を生じさせる緑色の蛍光体によって放出される、映像増倍管68からの出力光を有する。
【0022】
映像増倍管68はまた、映像データのビットを、光電陰極入力端部74から蛍光体出力端部78へ伝達するための(75で概略的に示す)光ファイバー束を含む。光ファイバー束75は、好ましくは、180度の映像回転をもたらすように、その技術分野で周知の方法で捻られ、その結果、対象物の直立像が使用者の眼に与えられるであろう。
【0023】
映像増倍管68によって作り出された増倍した可視出力映像は、接眼レンズ光学系70によって、内側の光学構成要素62の出力端部80へ伝送される。出力端部80から伝送された光は、右眼58の光軸と整列された光軸84に沿って伝送される。接眼レンズ光学系70は、ここに引用する米国特許第5416315号のような在来の設計のものでもよい。接眼レンズ光学系70は、およそ21mm、F/1.2の有効焦点距離を有するプラスチック又はガラスレンズLのような、およそ2乃至7つの光学要素を含む。対物レンズ光学系のレンズLは、好ましくは、球面又は非球面の設計である。
【0024】
視野を拡大するために、外側の光学構成要素64が設けられ、外側の光学構成要素64はまた、対象物からの光を観察者へ差し向ける。以前に説明したように、外側の光学構成要素64は、以前に説明した内側の光学構成要素62と同じ光学構造を有する。内側の光学構成要素62のように、外側の光学構成要素64は、内側の光学構成要素62の対応するものと同様に機能する、対物レンズ光学系66、映像増倍管68及び接眼レンズ光学系70を含む。したがって、外側の光学構成要素64の対物レンズ光学系66及び接眼レンズ光学系70は、各々、内側光学構成要素62のうちの対応するものと同様に、およそ21mmの有効焦点距離を有する。
【0025】
上述の外側の光学構成要素64は、内側の光学構成要素62のものと同様に機能する。外側の光学構成要素64は対象物からの光を受ける。次いで、受けられた光は、対物レンズ光学系66によって映像増倍管へ伝送され、映像増倍管は、増倍した映像を生成し、増倍した映像は、接眼レンズ光学系70によって受光される。次いで、接眼レンズ光学系70は映像を外側の光学構成要素64の出力端部80へ送る。出力端部80から伝送された光は、およそ30°乃至35°の範囲の角度だけ、好ましくは、30度だけ光軸84からずれた光軸82に沿って進む。
【0026】
以前に述べたように、左眼60用の内側の光学構成要素86は、内側の光学構成要素62と同様な構造を有し、同様に機能する。同様に、左眼60用の外側の光学構成要素88は、外側の光学構成要素64と同様な構造を有し、同様に機能する。換言すれば、内側の光学構成要素86及び外側の光学構成要素88は、各々、対象物からの光を入力端部90で受け、対象物のそれらの映像をそれぞれの出力端部92へ伝送する。図1に示すように、内側の光学構成要素86の映像増倍管68からの光は、光軸94に沿って投射され、光軸94は左眼60の光軸と整列され、かくして、光軸84と実質的に平行である。外側の光沢構成要素88からの映像は光軸96に沿って投射され、光軸96は、30度乃至35度の範囲の角度だけ、好ましくは30度だけ光軸94からずれている。図2に最も良く示すように、ハウジング54及び56の各々のための二つの接眼レンズ光学系70は、互いに隣に位置決めされ、その結果、両方の映像が、出力端部80及び92で、接続レンズ光学系の出口要素の間の目立つ境界ラインなしで連続して見える。前方の眼を向けた方向に対して、各ハウジング54及び56のための二つの隣接した接眼レンズ光学系は、右に(左に)約50度で始まって、左に(右に)15度で終わる連続的な水平視野を提供する。
【0027】
図1に示すように、光学系は、観察者の眼58及び60の視線と整列している。さらに、図2に示すように、出力端部80及び92は、各々、それぞれの入力端部72及び90より下にずれてもよい。これは、映像増倍管68の出力端部78と接眼レンズ光学構成要素70との間に、周知のミラー装置又はプリズム装置(図示せず)を挿入することによって成し遂げられる。その装置はまた、異なる使用者に適合するように、二つのハウジング54及び56内の接眼レンズ光学系間の眼幅を調節するための周知の機構98を有する。
【0028】
観察者への四つの光軸82、84、94、96に沿って同時に伝達された光によって作り出された視野100が、図3に示される。視野100は、互いに重なり合った出力端部80及び92の各々から形成された部分視野を有している結果である。四つの部分視野は、およそ40度の水平視野と、およそ40度の垂直視野と、を有する円形である。視野100は、互いに分離された二つの周辺部分102及び104を含み、各周辺部分102及び104は、観察者に及ぶ単眼の効果を有する。視野100は、およそ30度にわたって重なり合う中央領域106を含む。中央部分106は、単眼用領域102と単眼用領域104との間に配置され、そして、中央領域において十分な奥行知覚及び正確な立体視を提供するように、観察者の両眼58及び60によって見られる。視野100は、およそ40度の垂直視野と、およそ100度の水平視野と、を有する。
【0029】
図1〜図3の上述の双眼鏡のような観察装置50は、およそ550gの質量、6乃至7ミクロンのピッチのマイクロチャネルプレート(micro−channel plate、MCP)、60LP/mm以上の限界分解能、20mm以上の射出瞳距離、及び、およそ1.15cy/mr minの装置分解能を有する。注目すべきは、歪みのない装置50を作るため、四つの光学構成要素62,63,86及び88全部の倍率を、互いに2.5%以内であるように制御しなければならないことである。さらに、連結した焦点合わせ機構108が、X方向及びY方向で入力端部の位置を調節するために設けられ、その結果、出力端部での二つの隣接した映像の間のいかなる不整合も除去される。
【0030】
双眼鏡のような観察装置50の他の例が、対物レンズ光学系66及び接眼レンズ光学系70を、その技術分野で周知の多くの方法で変えることによって可能である。例えば、およそ120度の水平視野とおよそ50度の垂直視野が、図4乃至図6の双眼鏡のような観察装置50によって形成される。図4〜図6の双眼鏡のような観察装置50は、基本的に、図1〜図3に関連して以前に説明した装置50と同様な構造及び機能を有し、光学構成要素62,64,86及び88の対物レンズ光学構成要素66及び接眼レンズ光学構成要素70に対して幾つかの軽微な変更を伴う。映像増倍管68は変わっていない。
【0031】
図1〜図3の観察装置50について、内側の光学構成要素62,86と、外側の光学構成要素64及び88は、各々同一の光学構成を有する。対物レンズ光学系66及び接眼光学系70は、例えば、ここに引用する米国特許第5416315号に開示されている在来の設計のものとすることができる。対物レンズ光学系66は、およそ17mmの有効焦点距離を有するプラスチック又はガラスレンズLのような、およそ2乃至7つの光学要素を含む。接眼レンズ光学系70は、およそ22mmの有効焦点距離を有するプラスチック又はガラスレンズLのような、およそ2乃至7つの光学要素を含む。対物レンズ光学系66と接眼レンズ光学系70の両方のレンズLは、好ましくは、球面又は非球面の設計である。
【0032】
図4に示すように、光軸84及び94は、それぞれ、観察者の右眼58及び左眼60の光軸と整列される。光軸82及び96は、それぞれ、光軸84及び94から、およそ35度だけずれる。
【0033】
四つの光軸82,84,94及び96に沿って同時に伝送した光によって作り出された視野100を図6に概略的に示す。視野100は、出力端部80及び92から形成された、互いに重なり合う部分視野を有している結果である。四つの部分視野は、各々、およそ50度の水平視野と、およそ50度の垂直視野と、を有する円形である。図3に示したのと同様に、視野100は二つの単眼用領域102,104と、35度の両眼用領域106と、を含む。
【0034】
図4〜図6の上述の双眼鏡のような観察装置50は、およそ550gの質量、57乃至60LP/mmの範囲の限界分解能、及び、およそ0.93cy/mr minの装置分解能を有する。
【0035】
図7〜図9の双眼鏡のような観察装置50は、基本的に、図4〜図6に関して以前に説明した観察装置50と同様な構造及び機能を有し、内側及び外側の光学構成要素62,64,86及び88の対物レンズ光学構成要素66が、NOVA−8の登録商標でナイトビジョン社(Night Vision Corporation)によって販売された同様の26乃至27mmの有効焦点距離の対物レンズ光学構成要素66に取り替え替えられている。映像増倍管58も、NOVA−8の登録商標でナイトビジョン社によって販売される。
【0036】
図1〜図6の観察装置50について、内側の光学構成要素62,86と、外側の光学構成要素64及び88は、各々、対物レンズ光学系66、映像増倍管68及び接眼レンズ光学系70用の同一の光学構造を有する。接眼レンズ光学系70は、例えば、ここに引用する米国特許第5416315号に開示されているような在来の設計のものとすることができる。接眼レンズ光学系70は、例えば、およそ26乃至27mmの有効焦点距離を有するプラスチック又はガラスレンズLのような、およそ2乃至7つの光学要素を含む。対物レンズ光学系66と接眼レンズ光学系70の両方のレンズLは、好ましくは、球面又は非球面の設計である。
【0037】
図7に示すように、光軸84及び94は、それぞれ、観察者の右眼58及び左眼60の光軸と整列される。光軸82及び96は、それぞれ、光軸84及び94からおよそ35度だけずれる。
【0038】
四つの光軸82,84,94及び96に沿って同時に伝送された光によって作り出された視野100が、図9に概略的に示される。視野100は、出力端部80及び92から形成された、互いに重なり合う部分視野を有している結果である。
四つの部分視野は、各々、およそ50度の水平視野と、およそ50度の垂直視野とを有する円形である。図4に示したのと同様に、視野100は、二つの単眼用領域102,104と、35度の両眼用領域106とを含む。視野100は、およそ50度の垂直視野と、およそ120度の水平視野とを有する。
【0039】
図7〜図9の上述の双眼鏡のような観察装置50は、950gの質量、60LP/mmの限界分解能、6〜7ミクロンのピッチのMCP、及び、1.2乃至1.4cy/mr minの範囲の装置分解能を有する。
【0040】
本発明による双眼鏡のような観察装置の第四の実施形態を、図10〜図15に示す。より詳細には、図10〜図15に、双眼鏡のような観察装置50が航空機パイロット等用のヘルメット取付バイザー110に取り付けられた観察バイザー装置を示す。図14〜図15に示すように、バイザー110は、飛行士暗視映像装置(Aviator Night Vision Imaging System,ANVIS)型マウント114によって、ヘルメット112に取り付けられる。マウント114は、バイザー110を、使用中の観察者の眼の正面の下げた位置と、使用していないときの観察者の顔面から離れた上げた位置との間で移動させる。観察装置50は、典型的には、ヘッドアップディスプレイ(HUD)情報を投影する入力ポートを有し、他の目的用の、本発明の部分を形成しない適当な電源カップリング及び他の構造は、かくして、ここで説明しない。
【0041】
図10〜図15の双眼鏡のような観察装置50は、図1〜図9の装置50に関して以前に説明した観察装置50と同様な構造及び同様な機能を有し、内側及び外側光学構成要素62,64,86及び88の対物レンズ及び接眼レンズ光学構成要素66及び70は、各々、所望の視野を与える光学構成要素に取り替えられている。図1〜図9の観察装置について、内側の光学構成要素62,86、及び、外側の光学構成要素64及び88は、各々、対物レンズ光学系66,映像増倍管68及び接眼レンズ光学系のための等しい光学構造を有する。対物レンズ及び接眼レンズ光学系66及び70は、ここに引用する米国特許第5416315号に開示されているような在来の設計のものとすることができる。対物レンズ光学系66は、およそ21.9mmの有効焦点距離を有するプラスチック又はガラスレンズLのような、およそ2乃至7つの光学要素を含む。対物レンズ光学系66と接眼光学系70の両方のレンズLは、好ましくは、球面又は非球面の設計である。
【0042】
図10、図11、図14及び図15に示すように、全ての四つの光構成要素62,64,86及び88は、図1〜図9の双眼鏡のような観察装置50の直線状の光路と対比して、折り曲げられた光路を有する。折り曲げられた光路は、ここに引用する米国特許第5416315号に開示されているような方法で、光路に沿って、映像増倍管68と接眼レンズ光学系70との間に、多数の周知の折り曲げプリズムによって形成される。折り曲げられた光路により装置をバイザー110の輪郭に沿って顔面に近い半径方向にまとめ、それによって、全頭重量のどんな結果の重心移動をも最小にすることができる。その装置はまた、突風条件下で生じる筈であるどんな空力的な悪影響をも最小にする低い側面を提供する。
【0043】
図11に示すように、光軸84及び94は、それぞれ、観察者の右眼58及び左眼60の光軸と整合される。光軸82及び96は、それぞれ、光軸84及び94からおよそ35度だけずれている。
【0044】
四つの光軸82、84、94及び96に沿って同時に透過した光によって作り出された視野100を図12に概略的に示す。視野100は、出力端部80及び92から形成された、互いに重なり合う部分視野を含む結果である。四つの部分視野は、各々、およそ40度の水平視野と、およそ40度の垂直視野と、を有する円形である。図3に示したのと同様に、視野100は、二つの単眼用領域102,104と、35度の両眼用領域106と、を含む。視野100は、およそ40度の垂直視野と、およそ100度の水平視野と、を含む。
【0045】
図10〜図15の上述の双眼鏡のような観察装置50は、550gの質量、およそ60LP/mmの限界分解能、20mm min.の射出瞳距離、3000min.の装置利得、およそ1.10cy/mr minの装置分解能を有する。
【0046】
対物レンズ光学系62,64,86及び88の各々は、バイザー110に取り付けられ、バイザー110に設けられた開口を貫いてわずかに延び、かつ、適当な軸受などによってバイザー110に取り付けられる。対物レンズ光学系66はバイザー110の適所に固定されるけれども、接眼レンズ光学系70は、使用者の眼幅に合うように微調整ノブ116(図10)によって調節できる。対物レンズ光学系66を支持するハウジングは、接眼レンズ光学系70を適所に調節することができるように、対物レンズ光学系66の軸受内で回転自在である。図10〜図15のバイザー取付パノラマ暗視装置50の種々の構造上の詳細及び有利な特性は、ここに引用する米国特許第5416315号に開示されている。
【0047】
図10〜図15の双眼鏡のような観察装置50は、操縦士及び搭乗員に対する航空機データ及び記号のような二次情報の表示用のヘッドアップディスプレイ(HUD)ユニット114を有してもよい。コンバイナー要素120が、HUD情報を右眼58の映像増倍シーンに重ねるのに使用され、その結果、それらは同じ面に現れる。かくして、眼の距離調節の変更は必要ない。HUD情報は、図13に示すように、視野100中に、およそ幅28度に高さ20度の、使用者の前方を見る視線上に中心をおく矩形領域122を構成する。
【0048】
HUD情報は、好ましくは、緑色の映像増倍シーンと対照をなす色(例えば黄色)で示されるのがよく、HUDと映像増倍管とが情報を異なる色で提供するのにニ色性コンバイナー(dichroic combiner)が使用される。その結果、装置は、二つの光源のいずれからも過度な照明を必要とすることなく、両方の映像について高い輝度を示す。
【0049】
図10、図11、図14及び図15は、液晶(liquid crystal display、LCD)からなる場合もあるけれども、好ましくは、エレクトロルミネッセンス表示である。これについて、夜間用映像装置における使用者に二次映像を与えるための液晶表示装置の使用を記載している、ここに援用する米国特許第5254852号が引用される。
【0050】
一般的には、電子ディスプレイに与えられた情報は、コンピュータで選択され、かつ、書式化され、公称RS−170等の単色のオン−オフ(グレースケールなしのタイプ、又は、グレースケール付きのタイプの)信号として、表示サブシステムに与えられる。ディスプレイパネルは、480行に640列の最小から1024×1080(SVGA)画素の映像を示すことができる。コンバイナー120が使用されるため、HUD映像は連続的に投影され、使用者は、増倍した映像に重なり合う黄色い記号を知覚する。
【0051】
パノラマ暗視映像装置50へのHUDユニット114の結合は、装置全体に実に少ない重量(例えば、約65グラム)を加え、したがって、装置全体は、全頭重量の重心の最小移動のため、射出の安全は変わらない。
【0052】
図1〜図15を参照して説明した実施形態では、パノラマ暗視映像装置が説明されている。図17〜図23に示すように、本発明は、映像増倍手段を含まない映像装置においても利用することができる。図17〜図23の双眼鏡のような観察装置50は、一般的に、図1〜図15の装置50に関して以前に説明した装置50と同様の構造及同様の機能を有する。図1〜図15の観察装置50と、図17〜図23の観察装置50との間の一つの違いは、図17〜図23の観察装置では、対物レンズ光学系66からの光が、映像増倍管によって増倍されることなく、接眼レンズ光学系70へ直接伝送されることである。図1〜図15の観察装置50と同様に、図17〜図23の観察装置は、眼ごとに二つの光学構成要素を使用することによって、拡大した視野を作り出すことができる。図17〜図23の観察装置は、1000ヤードの距離で113ヤードの水平視野を作り出す、ジェイソンン(Jason)7×35パーマフォーカス(PermaFocus)双眼鏡セットである図16の先行技術の双眼鏡によって作り出される43度の視野より大きな視野を作り出すであろう。
【0053】
図17〜図23の双眼鏡のような観察装置50は、内側の光学構成要素62,86と、外側の光学構成要素64及び88と、を含み、各構成要素は、対物レンズ光学系66及び接眼光学系70について等しい光学構造を有する。対物レンズ光学系66及び接眼レンズ光学系70は、ここに引用する米国特許第5416315号に開示されているように、在来の設計のものとすることができる。対物レンズ光学系66は、およそ160mmの有効焦点距離を有するプラスチック又はガラスレンズLのような、およそ2乃至7つの光学要素を含む。接眼レンズ光学系70は、およそ25mmの有効焦点距離を有するプラスチック又はガラスレンズLのような、およそ2乃至7つの光学構成要素を含む。対物レンズ光学系66及び接眼レンズ光学系70の両方のレンズLは、好ましくは、球面又は非球面の設計である。
【0054】
図17及び図21に示すように、四つの対物レンズ光学系66からの光は、接眼レンズ光学系70に入る前に、中間の光学構成要素124及び126に通される。光学構成要素124は、好ましくは、観察者に直立像を示すために、内側の光学構成要素62及び86からの映像を180度だけ回転させるポロプリズムである。光学構成要素126は、好ましくは、直立像を与えるために、外側の光学構成要素64及び88からの映像を回転させ、かつ曲げるシュミットプリズムである。
【0055】
図17及び図21に示すように、光軸84及び94は、それぞれ、観察者の右眼58及び左眼60の光軸と整合される。光軸82及び96は、それぞれ、光軸84及び94から、およそ35度だけずれる。
【0056】
図17及び図21に示す四つの光軸82,84,94及び96に沿って伝送された光によって作り出された視野100は、図6に示すものと同様である。視野100は、出力端部80及び92から形成された、互いに重なり合う部分視野を有している結果である。四つの部分視野は、各々、およそ50度の水平視野と、およそ50度の垂直視野と、を有する円形である。視野100は、二つの単眼用領域102,104と、35度の両眼用領域と、を含む。視野100は、およそ50度の垂直視野と、およそ120度の水平視野と、を有する。図17の双眼鏡のような観察装置50は、例えば、1000ヤードの距離で495ヤードの水平距離を理論的に作り出す。図18〜図23の観察装置50は、1000ヤードで1058フィートの水平視野を作り出す。
【0057】
図1〜図15の先の実施形態におけるように、各ハウジング54及び56内の接眼レンズ光学系70は互いに隣接して位置決めされ、その結果、全体のパノラマ映像が、接眼レンズの射出要素間に目立つ境界線なしで、連続して見える。
【0058】
図18〜図23の観察装置50は、幾つかの点で、図17の観察装置50と異なる。まず、図18〜図23の観察装置50の外側構成要素64及び88は、各々、入力端部72に挿入された楔形状レンズ128を含む。レンズ128は、外側の構成要素64及び88に入る視線を周知の方法で偏向させる。外側の構成要素64及び88は、対物レンズ光学系66からの光を、プリズム126に隣接して設置される一対の楔形状レンズ132及び134へ差し向ける鏡130を更に含む。図21に示すように、レンズ132及び134は、それぞれ、平行な入力面136と出力面138とを形成するように互いに配置される。レンズ132及び134は、レンズ128によって生じた色を補正する。
【0059】
本発明の同等の更なる実施形態が、図24〜図29に示され、ヘリコプターや輸送飛行のような、高いGの考慮されない飛行に関連して使用されることを特に予定する。射出の可能性のないかかる設定では、減じた重心は関係ない。対象物からの光を受ける入力端部(172,190)と、入力端部から受けた光を受け、かつ、受けた光を装置の出力端部(180,192)へ伝える光学伝送系(162,164,186,188)とを有する観察装置150が示され、そこに、出力端部を透過した光が、60度の水平視野より大きな、物体の視野を形成する。合衆国陸軍による研究は、夜間飛行に最も効率的な視野が約80度であることを示唆する。しかしながら、視野を拡大すると分解能に不利にはたらくことは、暗視の一般的な問題である。この発明の装置は、両方の要素を向上させる。
【0060】
図24は、ブリッジ157によって互いに連結された一対のハウジング14及び156を有するハウジング組立体152に収容された双眼鏡のような観察装置150の更なる実施形態を示す。ハウジング154及び156は、観察者の右眼158及び左眼160をそれぞれ覆うために配置される。
【0061】
ハウジング154及び156の各々は、図24及び図25に示すように、ハウジング組立体152を二等分する(破線で示された)平面163について互いに鏡像である等しい光学系を収容する。ハウジング154及び156は、観察者の右眼158及び左眼160をそれぞれ覆うために配置される。
【0062】
図24に示すように、ハウジング154は、二つの別々の光学構成要素162及び164を含む。内側の光学構成要素162は、ハウジング156の内側の光学構成要素186と同一の光学構造を有する。したがって、内側の光学構成要素162の構造に関する以下の議論は、内側の光学構成要素186に等しく適用できる。内側の光学構成要素162は、三つの主な光学構造、即ち、(1)対物レンズ光学系166、(2)映像増倍管168及び(3)接眼レンズ光学系170を含む。対物レンズ光学系166は、物体からの光を受ける入力端部172を構成し、増倍管168を有する。対物レンズ光学系166は、物体からの光を受ける入力端部172を構成する。対物レンズ光学系166は、他の映像増倍構造も使用される場合があることが認識されるであろうが、「P−20」又は「P−43」として知られる可視帯域の光を生じさせる緑色蛍光体によって放出される、映像増倍管168からの出力光を有する。
【0063】
映像増倍管168は、在来の18mm管より重量の軽い新しい16mm型の高解像度の管である。この装置では四つの映像増倍管が利用されるため、在来の設計に使用された二つの18mmの映像増倍管と比べて、遙かに軽い適当な16mmの映像増倍管168をバージニア州のITT暗視ロアノーク(ITT Night Vision Roanoke)から入手できることは重要である。映像増倍管168は、映像データのビットを、図1〜図23に関して示しかつ説明した実施形態と関連して上述したのと大変よく似た方法で、光電陰極入力端部から蛍光体出力端部へ伝達するための、当該技術分野で周知の光ファイバー束を有する。光ファイバー束は、好ましくは、当該技術で周知の方法で捻らて、180度の映像回転を提供し、その結果、物体の直立映像が観察者の眼に与えられる。
【0064】
映像増倍管168によって作り出された増倍した可視出力映像は、接眼レンズ出力系170によって内側の光学構成要素162の出力端部180へ伝えられる。出力端部180から透過した光は、右眼158の光軸に整合した光軸184に沿って伝送される。接眼レンズ光学系170は、ここに引用する米国特許第5416315号のように、在来の設計のものとすることができる。接眼レンズ光学系170は、およそ24mm、P/1.2の有効焦点距離を有するプラスチック又はガラスレンズLのような、およそ2乃至7つの光学要素を含む。対物レンズ光学系のレンズLは、好ましくは、球面又は非球面の設計である。
【0065】
視野を拡大するために、外側の光学構成要素164は、物体からの光を観察者へ向けることも行う。外側の光学構成要素164は、映像増倍管168と光学装置とを含み、この光学装置は、上述の図10及び図11に関して示され、かつ上述された折り曲げられた対物レンズ光学系66と実質的に同じであり、米国特許第5416315号に開示されている設計のものとすることができる。外側の光学構成要素164は、およそ24mmの有効焦点距離を有するプラスチック又はガラスレンズLのような、2乃至7つの光学要素を含む。光学構成要素164のレンズLは、好ましくは、球面又は非球面の設計である。外側の構成要素164及び188の折り曲げられた光路は、それらの入力端部を、内側の構成要素162及び186の入力端部に対して側方に間隔を保ってより近づけて、視差を減らすことができる。
【0066】
上述の外側の光学構成要素164は、その外側の光学構成要素164の入力端部172が物体からの光を受けるように作動する。次いで、受けられた光は、対物レンズ光学系を経て、ミラー164a、続いてプリズム164bを経て、フィールドフラットナーレンズによって構成された映像増倍管168の入力端部に伝達される。映像増倍管168は、接眼レンズ光学系170によって受けられる、増倍した映像を生成する。次いで、接眼レンズ光学系170は、その映像を外側の光学構成要素164の出力端部180に送る。出力端部180から伝送された光は、内側の光学構成要素162の光軸184から、およそ30度乃至35度の範囲の角度だけ、好ましくは約30度だけずれる光軸182に沿って進む。電力は、電気的ワイパー接触子169によって、内側の光学構成要素162及び外側の光学構成要素164の両方の映像増倍管168に供給される。
【0067】
前述のように、左眼160用の内側の光学構成要素186は、内側の光学構成要素162と同様な構造を有し、同様に作動する。同様に、左眼160用の外側の光学構成要素188は、外側の光学構成要素164と同様な構造を有し、同様に作動する。換言すれば、ハウジング156の内側の光学構成要素186及び外側の光学構成要素188は、各々、入力端部90で物体からの光を受け、その物体のそれらの映像を、それぞれの出力端部192へ伝達する。図24に示すように、内側の光学構成要素186からの映像は、映像増倍管を通過し、次いで、映像は、左眼の光軸と整列された光軸194に沿って投射され、かくして、光軸184と実質的に平行である。外側の光学構成要素188からの映像は、結局、光軸194から30度乃至35度の範囲の角度だけ、好ましくはおよそ30度だけずれる光軸196に沿って投射される。
【0068】
図25に示すように、ハウジング154及び156の各々についての二つの接眼レンズ光学系170は、互いに隣接して位置され、その結果、出力端部180及び192での両方の映像は、接眼レンズ光学系の射出要素間に目立つ境界線なしで連続して見える。前方を見る方向に対して、各ハウジング154及び156について二つの隣接する接眼レンズ光学系は、右に(左に)約50度で始まり、左に(右に)約15度で終わる連続的な水平視野を提供する。
【0069】
図24及び図25に示すように、光学系は、観察者の眼158及び160の視線と整列している。装置は、標準型では、本発明の暗視ゴーグルを標準支給の操縦士のヘルメットに取り付けるための周知のANVIS取付装置151をも含む。取付装置151は、普通には、異なる使用者に適応するために、二つのハウジング54及び57内の接眼レンズ光学系管の眼幅を直接するための機構151aを含む。機構151bは、装置の前後位置を調節するための調節ダイヤルである。暗視装置全体150及びブリッジ157は、ANVIS装置の周知の要素である機構151cによって、操縦士のヘルメットに分離可能に付けられる。
【0070】
内側の二つの対物レンズ光学構成要素166及び186は、18インチから無限遠まで焦点調節可能であり、他の光学構成要素168及び188は、無限遠に固定されている。内側の光学チャネルは、折り曲げられておらず、大口径のF/1.05の対物レンズを付けて設計されている。外側の光学チャネル168及び188は、視差及び大きさを減ずるために、F/1.17の対物レンズを折り曲げられた光学チャネル設計を採用する。接眼レンズの有効焦点距離は24.0mmであり、一方、射出瞳距離は、30mmまで増加された。AN/AVS−6及びAN/AVS−9に目下使用された全ての機械的な調節装置は、同一(即ち、傾斜、独立した眼幅調節装置、上/下、及び左/右)及び同種類のものである。
【0071】
四つの光軸182,184,194,196に沿って観察者へ同時に伝送された光によって作り出された視野200を、図26に概略的に示す。視野200は、出力端部180及び192の各々から形成された重なり合う四つの部分視野を有している結果である。特に図26に示すように、部分視野の各々は、およそ40度の水平視野と、およそ40度の垂直視野と、を有する円形である。視野200は、互いに分離した周辺領域202及び204を含み、各周辺領域202及び204は、観察者に対して単眼効果を有する。視野200は、およそ30度にわたる重なり合う中央領域206を含む。中央領域206は、単眼用領域202と単眼用領域204との間に配置され、そして、中央領域において十分な奥行知覚及び正確な立体視を提供するように、観察者の両眼158及び160によって見られる。視野200は、およそ40度の垂直視野と、およそ100度の水平視野とを有する。
【0072】
図24及び図28の双眼鏡のような観察装置150も、操縦士及び搭乗員に対する航空機データ及び記号のような二次情報の表示用のヘッドアップディスプレイ(HUD)ユニット214を有してもよい。ビームコンバイナー要素220が、HUD情報を右眼158の映像増倍シーンに重ねるのに使用され、その結果、それらは同じ面に現れる。かくして、眼の距離調節の変更は必要ない。コンバイナー220は、光の10%を反射するとと同時に、90%を透過する。HUD214は航空機の制御装置にケーブル215によってつながれる。航空機制御装置のデータは、対物レンズと共にHUDに従う柔軟な多導体コネクタ215’を経由して伝送される。HUD情報は、図29に示すように、使用者の前方を見る視線上に中心を置く、視野200中のおよそ幅28度に高さ20度の矩形領域222を構成する。
【0073】
上述の変形例のHUD装置について、HUD情報は、好ましくは、緑色の映像増倍シーンと対照をなす色(例えば黄色)で提供され、HUDと映像増倍管とが情報を異なる色で示すように、ニ色性コンバイナーが使用される。その結果、装置は、二つの光源のいずれからも過度な照明を必要とすることなく、両方の映像について高い輝度を提供する。
【0074】
図27及び図28に示すヘッドアップディスプレイは、液晶ディスプレイ(LCD)からなる場合もあるけれども、普通、AMELD(active matrix electroluminescent display、能動マトリクスエレクトロルミネッセントディスプレイ)と呼ばれる。これについて、夜間用映像装置における使用者に二次映像を与えるための液晶表示装置の使用を記載している、ここに援用する米国特許第5254852号が引用される。一般的には、電子ディスプレイに与えられた情報は、コンピュータで選択され、かつ、書式化され、公称RS−170等の単色のオン−オフ(グレースケールなしのタイプ、又は、グレースケール付きのタイプの)として、表示サブシステムに与えられ、図10〜図15のバイザー取付パノラマ暗視装置50は、ここに引用する米国特許5416315号に詳細に開示されている。
【0075】
図24及び図25の双眼鏡のような観察装置150は、およそ600gの質量、およそ64LP/mmの限界分解能、30mm min.の射出瞳距離、8000min.の装置利得、およそ1.3cy/mr minの装置分解能を有する。図27及び図28の双眼鏡のような観察装置150は、およそ650gの質量、およそ64LP/mmの限界分解能、30mm min.の射出瞳距離、7000min.の装置利得、およそ1.3cy/mr minの装置分解能を有する。
【0076】
図30〜図40は、さらに、個々の光学チャネルがモジュール方式で、かくして、互いに分離できるように設計された、PNVGゴーグルの別の実施形態を示す。図30及び図31は、HGU−56/Pヘルメット304のバイザー302に取り付けられた、この発明のモジュール方式PNVG組立体300を示す。モジュール方式PNVG組立体300は、バイザー302に在来の手段によって固定することができる。4つの光学チャネル310,320,330,340の各々は、別々に密封され、かつ独立式のモジュールである。PNVG組立体300からのどの単一モジュールの取り外しも、いかなる圧力密封をも破壊せず、また、取り外したモジュール又はどの残存するモジュールの光学性能をも低下させない。モジュールによって必要とされる電極及び情報(即ち、データ信号等)は、モジュール間に設けられた電気コネクタ手段を介して提供される。かかる装置は、例えば、図37に示すように、外側の光学モジュール310に設けられたワイパー接触子312や、図39に示すように、それぞれ、内側の光学モジュール320,330に設けられた接触パッドを含む場合もあり得る。
【0077】
モジュールは、適切な位置決め、及び隣り合うモジュールの整合を確保する取付手段を有する。図37及び図39に最も良く示すように、かかる取付手段は、各モジュールを隣のモジュールが摺動自在に受け入れ、かつ、隣のモジュールに固定するさねはぎタイプのコネクタ314,324,334を含んでもよい。好ましい実施形態では、各モジュール内に収容された一体の電気コネクタ(例えば、ワイパー接触子37やリレー328及び338)が、モジュール機械的な取付けと同時に行われるように、隣接したモジュール間での電気的接続を可能にするが、電気的及びデータ接続は、例えば、隣接するモジュール間に延びるケーブルコネクタ等を経由して別々に行われてもよい。
【0078】
PNVG組立体300の四つの主な光学チャネルのモジュール方式に加えて、ディスプレイ360(即ち、HUD)及びカメラ370が、なおモジュール方式である。個々の光学モジュールと同様に、これらの構成要素360,370の各々は、別々に密封された独立のモジュールである。カメラ370は、飛行操縦用のヘルメット組立体と共に普通に使用されたタイプのものである。ディスプレイ360又はカメラ370の取り外しは、いかなる圧力密封をも破壊せず、また、取り外したモジュール又はいかなる残存するモジュールの性能をも低下させない。さらに、カメラ又はディスプレイによって必要とされる電極及び情報(即ち、データ信号等)は、各モジュールに設けられた電気コネクタ手段を介して提供される。
【0079】
モジュラー構成要素310,320,330,340の四つの光軸に沿って同時に伝送された光によって作り出された視野400を、図38に概略的に示す。視野400は、モジュールの出力端部から形成された、互いに重なり合う部分視野を有している結果である。視野400は、二つの単眼用領域402,404と、40度の両眼用領域406と、を含む。視野400は、およそ40度の垂直視野と、およそ95度の全体の水平視野と、を有する。
【0080】
外側の光学モジュールは同じであり、交換可能である。かかるモジュールは、右の外側のモジュール又は左の外側のモジュールとして役立つように、簡単に180°回転若しくは反転することができる。右の内側のモジュール及び左の内側のモジュールは、専用であり、交換可能ではない。
【0081】
この発明のモジュール方式によってもたらされた著しい利点は、人が、図33及びず34に示すようなこの組立体の二チャネルの実施形態だけを所望であれば、内側の光学モジュール320,330及びブリッジ350だけを構成することを採用することができることである。かかる実施形態は、所望であれば、ディスプレイ360及びカメラ370をも含むことができる。これは、予算が許すとき、エンドユーザが二チャネル版だけを購入し、必要なとき又は資金が許すときに、別に一つ更なる構成要素、即ち、ユニバーサルの外側の光学モジュールを購入して、二チャネル装置をパノラマに変換することを可能にする。これは、特に、軍事予算が制限された開発途上国にとって利点である。これはまた、二チャネル組立体が、操縦士以外の航空搭乗員又は地上整備員のような、無光条件又は弱光条件の視界を必要とするが、パノラマ性能を必要としない人によって使用されることを可能にする。
【0082】
操作の見地から、各光学モジュールは、先の実施形態で論じた非モジュール方式の光学チャネルのものと同様に作動する。かくして、各光学モジュールは、入力端部311,321,331,341で、観察されている物体からの光を受け、そして、その物体の映像を内部の映像増倍手段(図示せず)に伝達するように設計される。映像増倍手段は、観察者が、物体を暗い条件で観察することを、その入力端部に伝達された物体の見える可視の及び/又は増倍した光の映像を受けることによって可能にする。映像増倍手段は、受けた映像を、その出力端部で所定の狭い波長帯域の増倍した可視出力映像に変換する。例えば、映像増倍手段は、その入力端部にGaAsフォトダイオードを有してもよい。光学伝達装置は、入力端部から受けた光を受け、次いで、受けた光を各モジュールの出力端部313,323,333,343に伝達する。
【0083】
本発明によって提供した装置及び方法を好ましい実施形態で説明してきたが、当業者は、特許請求の範囲に記載されたこの発明の範囲から逸脱することなく、変更及び変形を行うことができることを理解するであろう。かかる変更及び変形は、添付の特許請求の範囲内にあると考えられる。例えば、バイザー取付暗視映像装置、又は、ヘルメット取付暗視映像装置をここに説明したが、装置は、所望であれば、ヘルメットに直接取り付けるように容易に設計される場合もあり得る。更に、図1〜図40の光学構成要素は、それらの有効な構成要素が、所望の倍率、及び、その装置の構成要素の有効焦点距離のような観察装置の所望のパラメータを達成することができる限り、互いに異なってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による双眼鏡のような観察装置の上面図である。
【図2】
図1の双眼鏡のような観察装置の後面図である。
【図3】
図1の双眼鏡のような観察装置によって作り出された視野の概略図である。
【図4】
本発明による双眼鏡のような観察装置の第二の実施形態の上面図である。
【図5】
図4の双眼鏡のような観察装置の後面図である。
【図6】
図4の双眼鏡のような観察装置によって作り出された視野の概略図である。
【図7】
本発明による双眼鏡のような観察装置の第三の実施形態の上面図である。
【図8】
図7の双眼鏡のような観察装置の後面図である。
【図9】
図7の双眼鏡のような観察装置によって作り出された視野の概略図である。
【図10】
本発明の双眼鏡のような観察装置の第四の実施形態の正面図である。
【図11】
図10の双眼鏡のような観察装置の底面図である。
【図12】
図10の双眼鏡のような観察装置によって作り出された視野の概略図である。
【図13】
図12の視野に重ね合わされたヘッドアップディスプレイ(HUD)の概略図である。
【図14】
ヘルメットに取り付けるための取付構造を備えた、図10の双眼鏡のような観察装置の正面図である。
【図15】
図14の双眼鏡のような観察装置の底面図である。
【図16】
先行技術の双眼鏡のような観察装置の上面図と、その装置によって作り出された視野である。
【図17】
本発明による双眼鏡のような観察装置の第五の実施形態の上面図と、その装置によって作り出された視野である。
【図18】
本発明による双眼鏡のような観察装置の第六の実施形態の正面図である。
【図19】
図18の双眼鏡のような観察装置の上面図である。
【図20】
図18の双眼鏡のような観察装置の後面図である。
【図21】
図18の双眼鏡のような観察装置の部分露出図である。
【図22】
図18の双眼鏡のような観察装置の側面図である。
【図23】
図22の双眼鏡のような観察装置の露出側面図である。
【図24】
本発明の第七の実施形態による双眼鏡のような観察装置の上面図である。
【図25】
図24の双眼鏡のような観察装置の後面図である。
【図26】
図24の双眼鏡のような観察装置によって作り出された視野の概略図である。
【図27】
ヘッドアップディスプレイ(HUD)を有する、図24の双眼鏡のような観察装置の上面図である。
【図28】
図27の双眼鏡のような観察装置の後面図である。
【図29】
HUDユニットを有する、図27の双眼鏡のような観察装置によって作り出された視野の概略図である。
【図30】
ヘルメットのバイザーに取り付けられたこの発明のモジュール方式の実施形態の正面斜視図である。
【図31】
分離したこの発明のモジュール方式の実施形態の正面斜視図である。
【図32】
取り外された他の光学チャネルを示す、この発明のモジュール方式の実施形態の正面斜視図である。
【図33】
取り外された外部光学モジュールを示す、この発明のモジュール方式の実施形態の上面図である。
【図34】
取り外された外部光学モジュールを示す、この発明のモジュール方式の実施形態の後面図である。
【図35】
取り付けられた他の光学チャネルを示すこのモジュール方式の発明の上面図である。
【図36】
取り付けられた他の光学チャネルを示すこのモジュール方式の発明の後面図である。
【図37】
分離して示された、この発明の他の光学モジュールの斜視図である。
【図38】
この発明のモジュール方式の実施形態によって作り出された視野の概略図である。
【図39】
内側左側及び内側右側の光学モジュールの斜視図である。
【図40】
この発明のモジュール方式暗視や組立体を形成する別々のモジュール要素を示す分解図である。
Claims (27)
- 観察者が物体を見ることを可能にするためのモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体であって、
前記物体からの光を受ける第一入力端部と、前記第一入力端部からの光を受ける第一出力端部と、を有し、かつ、前記第一出力端部が、前記第一入力端部から受けた光の伝送される第一光軸を定める、第一光学モジュールを含む、少なくとも二つの光学モジュールと、
前記物体からの光を受ける第二入力端部と、前記第二入力端部からの光を受ける第二出力端部と、を有し、かつ、前記第二出力端部が、前記第二入力端部から受けた光の伝送される第二光軸を定める、第二光学モジュールと、
ブリッジと、
前記第一及び第二光学モジュールを前記ブリッジに、間隔を隔てた並列な状態で、取外し自在に取り付けるための取付手段と、を含む、モジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。 - 前記少なくとも二つの光学モジュールから伝送された光は、およそ40°の垂直視野を有する視野を形成する、請求項1記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 前記第一及び第二光学モジュールの各々は、入射する赤外光及び/又は可視光を、観察者の眼に与えるための増倍した可視映像に変換するための映像増倍手段を更に有する、請求項1記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 前記光学モジュールの各々は個々に密封され、かつ、独立式である、請求項1記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 前記第一及び第二光学モジュールの各々は、入射する赤外光及び/又は可視光を観察者の眼に与えるために増倍した可視映像に変換するための映像増倍手段を更に有する、請求項2記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 前記光学モジュールの各々は個々に密封され、かつ、独立式である、請求項2記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 前記光学モジュールの各々は個々に密封され、かつ、独立式である、請求項3記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 情報を観察者に表示するために、前記観察組立体に取外し自在に取り付けられ、個々に密封され、かつ、独立式であるヘッドアップディスプレイモジュールを有する、請求項3記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 情報を観察者に表示するために前記観察組立体に取外し自在に取り付けられ、個々に密封され、かつ、独立式であるヘッドアップディスプレイモジュールを有する、請求項6記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 情報を観察者に表示するために前記観察組立体に取外し自在に取り付けられ、個々に密封され、かつ、独立式であるヘッドアップディスプレイモジュールを有する、請求項7記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 前記観察組立体に取外し自在に取り付けられ、個々に密封され、かつ、独立式であるカメラを有する、請求項9記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 前記観察組立体に取外し自在に取り付けられ、個々に密封され、かつ、独立式であるカメラを有する、請求項10記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 観察者が対象物を弱光条件下で見ることを可能にするためのモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体であって、
前記物体からの光を受ける第一入力端部と、前記第一入力端部からの光を受ける第一出力端部と、を有し、かつ、前記第一出力端部が、前記第一入力端部から受けた光の伝送される第一光軸を定める、第一内側光学モジュールと、
前記物体からの光を受ける第二入力端部と、前記第二入力端部からの光を受ける第二出力端部と、を有し、かつ、前記第二出力端部が、前記第二入力端部から受けた光の伝送される第二光軸を定める、第二内側光学モジュールと、
前記物体からの光を受ける第三入力端部と、前記第三入力端部からの光を受ける第三出力端部と、を有し、かつ、前記第三出力端部が、前記第三入力端部から受けた光の伝送される第三光軸を定める少なくとも一つの外側光学モジュールと、
入射した赤外光及び/又は可視光を観察者の眼に与えるためのに、増倍した可視映像に変換するための、前記モジュール内に作動可能に位置決めされた映像増倍手段と、
ブリッジと、
前記第一及び第二光学モジュールを前記ブリッジに、間隔を隔てた並列な状態で、取外し自在に取り付けるための取付手段と、を含み、
前記第一、第二及び第三光軸に沿って伝送された光は、前記モジュール方式の双眼鏡のような観察組立体から前記観察者へ同時に伝送され、使用者の一つの眼に与えられる第一周辺部分と、前記中央部分に十分な奥行知覚及び立体視を提供するために使用者の両眼に与えられる中央部分と、からなる連続的な視野を形成する、モジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。 - 前記光学モジュールの各々は個々に密封され、かつ、独立式である、請求項13記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 前記第一、第二及び第三光学モジュールから伝送された光は、およそ40°の垂直視野を有する視野を形成する、請求項14記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 前記物体からの光を受ける第四入力端部と、前記第四入力端部からの光を受ける第四出力端部と、を有し、かつ、前記第四出力端部が、前記第四入力端部から受けた光の伝送される第四光軸を定める、第四の個々に密封され、かつ独立式である外側光学モジュールを更に含み、
光学モジュール組み合わせた効果が、使用者の左右の眼にそれぞれ示される左右の周辺部分と、中央部分で十分な奥行知覚及び立体視を提供するために観察者の両眼に示される中央部分と、を含む連続的な視野を提供する、請求項15記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。 - 前記連続的な視野は水平方向に少なくとも80°であり、前記視野の前記中央部分は水平方向に少なくとも35°である、請求項16記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 前記第三及び第四外側光学モジュールは交換可能である、請求項16記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 観察者が対象物を弱光条件下で見ることを可能にするためのモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体であって、
前記物体からの光を受ける第一入力端部と、前記第一入力端部からの光を受ける第一出力端部と、を有し、かつ、前記第一出力端部が、前記第一入力端部から受けた光の伝送される第一光軸を定める、第一内側光学モジュールと、
前記物体からの光を受ける第二入力端部と、前記第二入力端部からの光を受ける第二出力端部と、を有し、かつ、前記第二出力端部が、前記第二入力端部から受けた光の伝送される第二光軸を定める、第二内側光学モジュールと、
前記物体からの光を受ける第三入力端部と、前記第三入力端部からの光を受ける第三出力端部と、を有し、かつ、前記第三出力端部が、前記第三入力端部から受けた光の伝送される第三光軸を定める、第三外側光学モジュールと、
前記物体からの光を受ける第四入力端部と、前記第四入力端部からの光を受ける第四出力端部と、を有し、かつ、前記第四力端が、前記第四入力端部から受けた光の伝送される第四光軸を定める、第四外側光学モジュールと、
入射した赤外光及び/又は可視光を観察者の眼に与えるために、増倍した可視映像に変換するための、前記モジュール内に作動可能に位置決めされた映像増倍手段と、
ブリッジと、
前記第一及び第二光学内側モジュールを前記ブリッジに、間隔を隔てた並列な状態で、取外し自在に取り付けるための取付手段と、を含み、
前記第一、第二、第三及び第四光軸に沿って伝送された光は、前記モジュール方式の双眼鏡のような観察組立体から前記観察者へ同時に伝送され、かつ、少なくとも35°の垂直視野と、少なくとも80°の水平視野と、を有する視野を形成する、モジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。 - 前記光学モジュールの各々は個々に密封され、かつ、独立式である、請求項19記載のモジュール方式のパノラマ観察組立体。
- 前記モジュール間に、電力及び情報の自由な流れを可能にするための、前記モジュール間に設けられた電気コネクタ手段を有する、請求項20記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 前記モジュールは、前記外側モジュールを前記内側モジュールに取り付けるための取付手段を有し、前記モジュールは、適切な整合で、互いに取外し自在に取り付けられる、請求項21記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 前記第三及び第四外側モジュールは交換可能である、請求項22記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 情報を観察者に表示するための、前記組立体に取外し自在に取り付けられ、個々に密封されかつ独立式であるヘッドアップディスプレイを有する、請求項23記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 前記観察組立体に取外し自在に取り付けられ、個々に密封され、かつ、独立式であるカメラを有する、請求項24記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 前記電気コネクタ手段は、隣り合うモジュールにワイパー接触子及び接触パッドを構成する、請求項25記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
- 前記取付手段は、さねはぎコネクタを構成する、請求項26記載のモジュール方式の双眼鏡のような観察組立体。
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