JP2004504895A - 血管カテーテルの洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
血管カテーテルの洗浄装置。インレットポートとアウトレット・ポートの各々から延びるインレット導管とアウトレット導管が、シール部材と協働し且つ閉位置へ付勢された手動操作部材を介して選択的に互いに連通する。カテーテルを連続的及び断続的に洗浄する機構が併合されている。
Description
【0001】
発明の分野
本発明は、一般的には、血管カテーテルの処置に使用される装置に関し、より具体的には、そのような処置中にカテーテルを洗浄するための装置に関する。
【0002】
発明の背景
カテーテルを用いた診断的、治療的、又は介入的な血管の処置を行うとき、血液の凝固が形成されるのを防止するために(典型的には、食塩水で)カテーテルを洗浄することが必要である。現在最も一般的に使用されている装置は、手動で操作される多数のストップコック弁を有するマニホルドである。定期的に医師又は専門家は、高圧源からの食塩水がカテーテルを洗浄することが出来るようにするため、一定時間一つ又はそれ以上のストップコックを手動で開き又は閉じなければならない。十分な量で洗浄された後、ストップコックは再び手動でその最初の位置に戻され、外科医はその後に処置を再開するのである。
【0003】
現在のマニホルドには、多数の欠点が存在する。その一つは、医師が長時間(洗浄毎に20秒又はそれ以上)処置から離れるということである。離れなければ、その時間は患者への処置に使用できたであろう。手動で洗浄しなければならないということはさらに、処置の継続を中断させる。このことは、注意を乱すものである。さらに、操作者は(仮に、医師でない場合でも)全時間中無菌であることが要求される。他の欠点は、洗浄が適正に頻繁になされなければならないということである。各洗浄中、血圧の示度は中断する。ことことは、望ましくない。2度、3度と繰返される洗浄は、さらに他の妨害、潜在的な注意散漫、及び処置の更なる遅延をもたらす。
【0004】
必要とされることは、自動的に閉じ、且つカテーテルの比較的ゆっくりした連続的な洗浄を提供する血管カテーテルの洗浄装置である。
【0005】
発明の概要
本発明によれば、血管カテーテルの洗浄装置が提供される。本発明は、様々な診断的、治療的及び介入的な、血管カテーテルを使用する処置に用いられる。
【0006】
本発明の一局面において、洗浄装置は、洗浄液体源に結合されるインレット・ポートと血管カテーテルに連通するアウトレット・ポートとを有するハウジングを備える。インレット及びアウトレット導管は、各々インレット及びアウトレット・ポートに連通し、且つさらに選択的に互いに連通している。手動操作部材は、閉位置へ付勢されており、且つ開位置へ移動可能である。シール部材は、閉位置で、インレット導管とアウトレット導管を互いに封止し、開位置で、インレット導管とアウトレット導管が互いに連通するように、手動操作部材と協働する。このようにして、手動操作部材は解放されると、自動的に閉位置へ復帰する。好適な例では、シール部材はゆっくりと密閉位置へ戻り、これにより、手動操作部材が開位置へ移動されると、一定時間カテーテルを洗浄する。
【0007】
本発明の他の局面において、洗浄装置は、洗浄液体源に結合されるインレット・ポートと血管カテーテルに連通するアウトレット・ポートとを有するハウジングを備える。連続的な洗浄及び断続的な洗浄の機構が提供される。連続的な洗浄機構は、インレット・ポートからアウトレット・ポートへの洗浄流体の比較的ゆっくりした流速を提供する。断続的な洗浄機構は、インレット・ポートからアウトレット・ポートへの洗浄液体の比較的早い流速を提供するため、連続的な洗浄機構をバイパスする。
【0008】
本発明を特徴付ける、上述及びその他の長所と新規な特徴とは、添付の特許請求の範囲で詳細に指摘されている。しかしながら、本発明及びその長所のより良好な理解のために、本発明の更なる部分を形成する図面、及び本発明の好適な実施例が例示且つ記述された本発明の詳細な説明が参照されるべきである。
【0009】
好適な実施例の詳細な説明
先ず図面を参照すると、血管カテーテルの洗浄のための本発明による装置の一実施例が図1に示されている。
【0010】
装置10は、インレット・ポート16及びアウトレット・ポート18を有するハウジング15を備える。インレット・ポート16は、一般的に使用されるような高圧の液体(一般的には、食塩水)の洗浄源に結合されている。アウトレット・ポート18は、一般的には止血弁を介して、血管カテーテルに連通している。
【0011】
装置10は、その手動操作部材40が開位置へ移動された後自動的に閉位置に復帰するように構成されている。部材40は押しボタン41、軸43、及びピストンとして設計されたシール部材45を有し、軸43及びシール部材45はプランジャを構成する。インレット導管20及びアウトレット導管30は、インレット・ポート16及びアウトレット・ポート18の各々と、バイバス室62との間の連通を提供する。押しボタン41及び軸43上のOリング42、47は室62を密閉する。押しボタン41が下へ押し下げられると、Oリング47は着座面48から移動して離れ、それにより、洗浄液体はインレット導管20からバイバス室62を通過し、そして、カテーテルに至るアウトレット・ポート18に出て行くことになる。手動操作部材40及びシール部材45はプランジャ・ストッパ50上の圧縮ばね52により閉位置(図示)へ付勢されている。プランジャ・ストッパ50は、それに接するシール部材45により、開位置の終端を画定する。
【0012】
この配置が本発明の原理内で多くの手段に変更し得ることは、理解されるであろう。例えば、レバーが押しボタン及びプランジャの代わりに利用され得る。手動操作部材及びシール部材も同様に必ずしも必須部分ではない。様々なばね(又は、ばね手段)も同様に利用され得、且つ、ばねは操作部材又はシール部材に作用し得る。
【0013】
装置10はさらに、操作部材40が解除された後高圧の洗浄流体がカテーテルを洗浄し続けるように、シール部材45を閉位置へゆっくりと戻す機構を提供する。これは、毛細管24、34及び調時室60により達成される。室60はシール部材45のOリング46により密閉されている。シール部材45が室60から外に向かって(図中右に)移動し始めるとき、シール部材45の底(図中左)側の低圧により、手動操作部材40は突出位置に戻らない状態を保っている。食塩水が毛細管24、34を通して調時室60に吸引される時、部材40は徐々にその突出位置に移動する。毛細管24、34は、インレット導管20及びアウトレット導管30からインレット導管22及びアウトレット導管32を経由して洗浄液体を受け取る。毛細管24、34からの洗浄液体がゆっくりと調時室60に充満するので、一定時間後、シール及び手動操作部材40は突出位置へ復帰し、且つOリング47はバイパス室62を閉じ、それによって、早い速度の液体の洗浄が終る。
【0014】
バイパス時間の好ましい総計は、好適には約20秒である。複雑な数々の部品の設計上のパラメータは、これを達成するため変更され得る。好ましい例では、シール部材45は、0.29インチの一ストローク長さ及び0.75インチの直径を有する。毛細管24、34は0.30インチの長さであり、且つ0.0060インチの内径を有し、結果として、毎分ほぼ0.04立法インチ/psi.のコンダクタンスになる。ばね52の平均的な効果的な応力は、約4ポンドである。
【0015】
シール部材の閉位置への移動をゆっくりさせるため、他の機構の変更が利用し得ることは、理解されるであろう。例えば、必要な抵抗を提供するため、空気を大気からピン・ホールを通して調時室に吸引することもできる。空気、液体を使用する他の方法、他のばね手段、又は他の機構も同様に利用し得る。
【0016】
阻止弁70は、押しボタン41が押し下げられるとき液体を調時室60から排出するために提供される。阻止弁70は、球72を閉位置(図示)へ付勢するばね73を有する。押しボタン41が押し下げられるとき、毛細管24、34はそれを通る流れに抵抗し、その結果、球72が座席から押しのけられ、且つ液体が調時室60から導管71を通してインレット・ポート16に流出する。他の配置の変更は、液体又は空気を調時室から同様に排出するために利用され得る。
【0017】
装置10はさらに、カテーテルの比較的ゆっくりした速度の連続的な洗浄を提供する。これは、インレット・ポート16から調時室60を経由しアウトレット・ポート18へのゆっくりした流れを作る毛細管24、34により達成される。流速は、毎分1.0ml.(300mm.Hg 圧力の滴下で)と同じようなゆっくりした滴下であり、結果として、上記毛細管の仕様から毎分0.010立法インチ/psi.のコンダクタンスになる。
【0018】
この方法では、毛細管24、34は二重の役割を果たす。毛細管は、ゆっくりした速度の連続的な洗浄に用意し、且つさらに、操作部材40のバイパス閉位置への移動をゆっくりさせる抵抗機構の役割を果たす。
【0019】
連続的な洗浄、及び連続的な洗浄機構をバイパスする断続的な洗浄の両者を提供するため、装置が多くの仕方で変更し得ることは、理解されるであろう。様々な機械的及び電子的な手段、又はそれらの組合せは、この目的を達成するため利用し得る。断続的な洗浄はさらに、手動に代えて自動で実施し得る。
【0020】
本発明が例示的にのみ上述した好適な実施例に限定されないことは、理解されるべきである。本発明の原理内で細部において、特に、構成要素のタイプ、配列、形状、及びサイズの事項において、添付の特許請求の範囲で表現された用語の広範な一般的な意味により示唆される充分な範囲まで変更しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による血管カテーテルの洗浄装置の断面図である。
発明の分野
本発明は、一般的には、血管カテーテルの処置に使用される装置に関し、より具体的には、そのような処置中にカテーテルを洗浄するための装置に関する。
【0002】
発明の背景
カテーテルを用いた診断的、治療的、又は介入的な血管の処置を行うとき、血液の凝固が形成されるのを防止するために(典型的には、食塩水で)カテーテルを洗浄することが必要である。現在最も一般的に使用されている装置は、手動で操作される多数のストップコック弁を有するマニホルドである。定期的に医師又は専門家は、高圧源からの食塩水がカテーテルを洗浄することが出来るようにするため、一定時間一つ又はそれ以上のストップコックを手動で開き又は閉じなければならない。十分な量で洗浄された後、ストップコックは再び手動でその最初の位置に戻され、外科医はその後に処置を再開するのである。
【0003】
現在のマニホルドには、多数の欠点が存在する。その一つは、医師が長時間(洗浄毎に20秒又はそれ以上)処置から離れるということである。離れなければ、その時間は患者への処置に使用できたであろう。手動で洗浄しなければならないということはさらに、処置の継続を中断させる。このことは、注意を乱すものである。さらに、操作者は(仮に、医師でない場合でも)全時間中無菌であることが要求される。他の欠点は、洗浄が適正に頻繁になされなければならないということである。各洗浄中、血圧の示度は中断する。ことことは、望ましくない。2度、3度と繰返される洗浄は、さらに他の妨害、潜在的な注意散漫、及び処置の更なる遅延をもたらす。
【0004】
必要とされることは、自動的に閉じ、且つカテーテルの比較的ゆっくりした連続的な洗浄を提供する血管カテーテルの洗浄装置である。
【0005】
発明の概要
本発明によれば、血管カテーテルの洗浄装置が提供される。本発明は、様々な診断的、治療的及び介入的な、血管カテーテルを使用する処置に用いられる。
【0006】
本発明の一局面において、洗浄装置は、洗浄液体源に結合されるインレット・ポートと血管カテーテルに連通するアウトレット・ポートとを有するハウジングを備える。インレット及びアウトレット導管は、各々インレット及びアウトレット・ポートに連通し、且つさらに選択的に互いに連通している。手動操作部材は、閉位置へ付勢されており、且つ開位置へ移動可能である。シール部材は、閉位置で、インレット導管とアウトレット導管を互いに封止し、開位置で、インレット導管とアウトレット導管が互いに連通するように、手動操作部材と協働する。このようにして、手動操作部材は解放されると、自動的に閉位置へ復帰する。好適な例では、シール部材はゆっくりと密閉位置へ戻り、これにより、手動操作部材が開位置へ移動されると、一定時間カテーテルを洗浄する。
【0007】
本発明の他の局面において、洗浄装置は、洗浄液体源に結合されるインレット・ポートと血管カテーテルに連通するアウトレット・ポートとを有するハウジングを備える。連続的な洗浄及び断続的な洗浄の機構が提供される。連続的な洗浄機構は、インレット・ポートからアウトレット・ポートへの洗浄流体の比較的ゆっくりした流速を提供する。断続的な洗浄機構は、インレット・ポートからアウトレット・ポートへの洗浄液体の比較的早い流速を提供するため、連続的な洗浄機構をバイパスする。
【0008】
本発明を特徴付ける、上述及びその他の長所と新規な特徴とは、添付の特許請求の範囲で詳細に指摘されている。しかしながら、本発明及びその長所のより良好な理解のために、本発明の更なる部分を形成する図面、及び本発明の好適な実施例が例示且つ記述された本発明の詳細な説明が参照されるべきである。
【0009】
好適な実施例の詳細な説明
先ず図面を参照すると、血管カテーテルの洗浄のための本発明による装置の一実施例が図1に示されている。
【0010】
装置10は、インレット・ポート16及びアウトレット・ポート18を有するハウジング15を備える。インレット・ポート16は、一般的に使用されるような高圧の液体(一般的には、食塩水)の洗浄源に結合されている。アウトレット・ポート18は、一般的には止血弁を介して、血管カテーテルに連通している。
【0011】
装置10は、その手動操作部材40が開位置へ移動された後自動的に閉位置に復帰するように構成されている。部材40は押しボタン41、軸43、及びピストンとして設計されたシール部材45を有し、軸43及びシール部材45はプランジャを構成する。インレット導管20及びアウトレット導管30は、インレット・ポート16及びアウトレット・ポート18の各々と、バイバス室62との間の連通を提供する。押しボタン41及び軸43上のOリング42、47は室62を密閉する。押しボタン41が下へ押し下げられると、Oリング47は着座面48から移動して離れ、それにより、洗浄液体はインレット導管20からバイバス室62を通過し、そして、カテーテルに至るアウトレット・ポート18に出て行くことになる。手動操作部材40及びシール部材45はプランジャ・ストッパ50上の圧縮ばね52により閉位置(図示)へ付勢されている。プランジャ・ストッパ50は、それに接するシール部材45により、開位置の終端を画定する。
【0012】
この配置が本発明の原理内で多くの手段に変更し得ることは、理解されるであろう。例えば、レバーが押しボタン及びプランジャの代わりに利用され得る。手動操作部材及びシール部材も同様に必ずしも必須部分ではない。様々なばね(又は、ばね手段)も同様に利用され得、且つ、ばねは操作部材又はシール部材に作用し得る。
【0013】
装置10はさらに、操作部材40が解除された後高圧の洗浄流体がカテーテルを洗浄し続けるように、シール部材45を閉位置へゆっくりと戻す機構を提供する。これは、毛細管24、34及び調時室60により達成される。室60はシール部材45のOリング46により密閉されている。シール部材45が室60から外に向かって(図中右に)移動し始めるとき、シール部材45の底(図中左)側の低圧により、手動操作部材40は突出位置に戻らない状態を保っている。食塩水が毛細管24、34を通して調時室60に吸引される時、部材40は徐々にその突出位置に移動する。毛細管24、34は、インレット導管20及びアウトレット導管30からインレット導管22及びアウトレット導管32を経由して洗浄液体を受け取る。毛細管24、34からの洗浄液体がゆっくりと調時室60に充満するので、一定時間後、シール及び手動操作部材40は突出位置へ復帰し、且つOリング47はバイパス室62を閉じ、それによって、早い速度の液体の洗浄が終る。
【0014】
バイパス時間の好ましい総計は、好適には約20秒である。複雑な数々の部品の設計上のパラメータは、これを達成するため変更され得る。好ましい例では、シール部材45は、0.29インチの一ストローク長さ及び0.75インチの直径を有する。毛細管24、34は0.30インチの長さであり、且つ0.0060インチの内径を有し、結果として、毎分ほぼ0.04立法インチ/psi.のコンダクタンスになる。ばね52の平均的な効果的な応力は、約4ポンドである。
【0015】
シール部材の閉位置への移動をゆっくりさせるため、他の機構の変更が利用し得ることは、理解されるであろう。例えば、必要な抵抗を提供するため、空気を大気からピン・ホールを通して調時室に吸引することもできる。空気、液体を使用する他の方法、他のばね手段、又は他の機構も同様に利用し得る。
【0016】
阻止弁70は、押しボタン41が押し下げられるとき液体を調時室60から排出するために提供される。阻止弁70は、球72を閉位置(図示)へ付勢するばね73を有する。押しボタン41が押し下げられるとき、毛細管24、34はそれを通る流れに抵抗し、その結果、球72が座席から押しのけられ、且つ液体が調時室60から導管71を通してインレット・ポート16に流出する。他の配置の変更は、液体又は空気を調時室から同様に排出するために利用され得る。
【0017】
装置10はさらに、カテーテルの比較的ゆっくりした速度の連続的な洗浄を提供する。これは、インレット・ポート16から調時室60を経由しアウトレット・ポート18へのゆっくりした流れを作る毛細管24、34により達成される。流速は、毎分1.0ml.(300mm.Hg 圧力の滴下で)と同じようなゆっくりした滴下であり、結果として、上記毛細管の仕様から毎分0.010立法インチ/psi.のコンダクタンスになる。
【0018】
この方法では、毛細管24、34は二重の役割を果たす。毛細管は、ゆっくりした速度の連続的な洗浄に用意し、且つさらに、操作部材40のバイパス閉位置への移動をゆっくりさせる抵抗機構の役割を果たす。
【0019】
連続的な洗浄、及び連続的な洗浄機構をバイパスする断続的な洗浄の両者を提供するため、装置が多くの仕方で変更し得ることは、理解されるであろう。様々な機械的及び電子的な手段、又はそれらの組合せは、この目的を達成するため利用し得る。断続的な洗浄はさらに、手動に代えて自動で実施し得る。
【0020】
本発明が例示的にのみ上述した好適な実施例に限定されないことは、理解されるべきである。本発明の原理内で細部において、特に、構成要素のタイプ、配列、形状、及びサイズの事項において、添付の特許請求の範囲で表現された用語の広範な一般的な意味により示唆される充分な範囲まで変更しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による血管カテーテルの洗浄装置の断面図である。
Claims (18)
- (a)洗浄液体源に結合されるインレット・ポートと血管カテーテルに連通するアウトレット・ポートとを有するハウジングと、
(b)前記インレット・ポート及びアウトレット・ポートの各々に連通し、且つ選択的に互いに連通するインレット導管及びアウトレット導管と、
(c)閉位置へ不勢され、且つ開位置へ移動可能な手動操作部材と、
(d)前記閉位置で、前記インレット導管とアウトレット導管を互いに封止し、且つ前記開位置で、前記インレット導管とアウトレット導管を互いに連通するように、前記手動操作部材と協働するシール部材と、
を備えた血管カテーテルの洗浄装置であって、
(e)前記シール部材は、該シール部材の密閉位置への移動が実質的におそくなり、それにより、前記手動操作部材が前記開位置へ移動されると、血管カテーテルを一定時間洗浄するように構成及び配置された、血管カテーテルの洗浄装置。 - 前記手動操作部材は、前記閉及び開位置の各々に対応する突出位置と押し下げ位置との間を移動可能な押しボタンである、請求項1に記載の血管カテーテルの洗浄装置。
- 前記シール部材は、周囲にシール・ガスケットを有し、前記押しボタンに固定されたプランジャである、請求項2に記載の血管カテーテルの洗浄装置。
- 前記手動操作部材は、ばねにより前記閉位置へ付勢された、請求項1に記載の血管カテーテルの洗浄装置。
- 前記シール部材の前記密閉位置への前記移動は、該シール部材を該密閉位置から引き離す一時的差圧を発生する手段によりおそくなる、請求項1に記載の血管カテーテルの洗浄装置。
- 前記差圧発生手段は、流体がゆっくり流入する注入口を有する密閉室を備える、請求項5に記載の血管カテーテルの洗浄装置。
- 前記洗浄装置は、前記流体が前記インレット・ポートから受ける洗浄液体であるように構成及び配置される、請求項6に記載の血管カテーテルの洗浄装置。
- 前記シール部材が前記室に移動するとき、流体を該室内から排出する手段を更に含む、請求項6に記載の血管カテーテルの洗浄装置。
- 前記インレット・ポートから前記アウトレット・ポートへの洗浄液体の比較的ゆっくりした流速を提供することにより血管カテーテルを連続的に洗浄する手段を更に含む、請求項1に記載の血管カテーテルの洗浄装置。
- 前記連続的な洗浄手段はさらに、前記シール部材の密閉位置への移動をおそくするために利用される、請求項9に記載の血管カテーテルの洗浄装置。
- (a)洗浄液体源に結合されるインレット・ポートと血管カテーテルに連通するアウトレット・ポートとを有するハウジングと、
(b)前記インレット・ポートから前記アウトレット・ポートへの洗浄液体の比較的ゆっくりした流速を提供することにより血管カテーテルを連続的に洗浄する手段と、
(c)前記インレット・ポートから前記アウトレット・ポートへの洗浄液体の比較的早い流速を提供するため、前記連続的な洗浄手段をバイバスすることにより血管カテーテルを断続的に洗浄する手段と、
を備えた血管カテーテルの洗浄装置であって、
(d)手動操作部材を含む前記断続的な洗浄手段は、バイパス位置へ移動された後、前記操作部材の閉位置への移動が実質的におそくなり、それにより、前記手動操作部材が前記バイパス位置へ移動されると、血管カテーテルを一定時間比較的早い速度で継続して洗浄するように構成及び配置された、血管カテーテルの洗浄装置。 - 前記連続的な洗浄手段は、毎分約0.10〜10.0立法センチメートルの割合で洗浄流体を提供する毛細管を備える、請求項11に記載の血管カテーテルの洗浄装置。
- 前記手動操作部材は、圧縮ばねにより前記閉位置へ付勢された押しボタンである、請求項11に記載の血管カテーテルの洗浄装置。
- 前記手動操作部材の前記閉位置への移動は、該手動操作部材を該閉位置から引き離す一時的差圧を発生する手段によりおそくなる、請求項11に記載の血管カテーテルの洗浄装置。
- 前記差圧発生手段は、流体がゆっくり流入する注入口を有する密閉室を備える、請求項14に記載の血管カテーテルの洗浄装置。
- 前記差圧発生手段は、前記連続的な洗浄手段の少なくとも一部を備える、請求項15に記載の血管カテーテルの洗浄装置。
- 前記洗浄装置は、前記一定時間が少なくとも5秒であるように構成及び配置された、請求項11に記載の血管カテーテルの洗浄装置。
- 前記洗浄装置は、前記一定時間が少なくとも5秒であるように構成及び配置された、請求項1に記載の血管カテーテルの洗浄装置。
Applications Claiming Priority (1)
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