[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2004500079A - 骨髄性コロニー刺激因子およびその用途 - Google Patents

骨髄性コロニー刺激因子およびその用途 Download PDF

Info

Publication number
JP2004500079A
JP2004500079A JP2001554388A JP2001554388A JP2004500079A JP 2004500079 A JP2004500079 A JP 2004500079A JP 2001554388 A JP2001554388 A JP 2001554388A JP 2001554388 A JP2001554388 A JP 2001554388A JP 2004500079 A JP2004500079 A JP 2004500079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hyaluronidase
csf5
bone marrow
human
mammal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001554388A
Other languages
English (en)
Inventor
フロスト グレゴリー アイ.
ボーグストローム パー
Original Assignee
シドニー キンメル キャンサー センター
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シドニー キンメル キャンサー センター filed Critical シドニー キンメル キャンサー センター
Publication of JP2004500079A publication Critical patent/JP2004500079A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/24Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2)
    • C12N9/2402Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2) hydrolysing O- and S- glycosyl compounds (3.2.1)
    • C12N9/2405Glucanases
    • C12N9/2408Glucanases acting on alpha -1,4-glucosidic bonds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Abstract

ヒト血漿由来の骨髄性コロニー刺激因子(CSF)としてのHYAL1ヒアルロニダーゼ酵素の同定、本明細書で示されたCSF5−ヒアルロニダーゼ、その組換え産生、および使用方法を記載する。このタンパク質は、白血球レベルの増加が有益でありうる、放射線照射、化学療法、または他の疾患後に起こりうる骨髄抑制の治療のために、使用されうる。例えば、CSF5は免疫抑制に関連するウイルス感染または他の疾患に対する、免疫反応を増強するために使用することができる。

Description

【0001】
発明の分野
本発明は、以前に報告されているヒトヒアルロニダーゼHYAL1が実は、骨髄性コロニー刺激因子と総称して知られている分子のクラスの新規メンバーであるという発見に関する。
【0002】
発明の背景
コロニー刺激因子は、身体の血液の細胞成分を担う細胞の増殖および分化に影響を及ぼすことができるタンパク質である。コロニー刺激因子は、従来より、半固形培地での骨髄細胞コロニーの成長を刺激する能力によって特定されている。マクロファージコロニー刺激因子は、未熟造血前駆細胞からのマクロファージの増殖および分化を促し、インターフェロンγ、腫瘍壊死因子の分泌、および非M−CSFコロニー刺激活性を含む、成熟マクロファージのエフェクター機能を誘導することによって免疫応答の調節に役割を果たす、コロニー刺激因子のサブクラスである。
【0003】
様々な組織において非常に低い濃度で産生された特定の因子が骨髄前駆細胞の顆粒球および/またはマクロファージへの増殖および発達を刺激する能力は何年にもわたって知られている。多くの種からの血清、尿試料、および組織抽出物にこのような因子が存在することは、半固体培地にプレートされた骨髄細胞によるコロニー形成の刺激を測定するアッセイを用いて証明することができる。インビボアッセイは知られていない。これらの因子はこのようなコロニーの形成を誘導するので、総称してコロニー刺激因子(CSF)と呼ばれている。
【0004】
コロニー刺激因子は多くの組織供給源および種から精製されている。日本国特許第8,020,599号は、ラット胸腺マクロファージおよびミクログリア細胞を刺激することができるラット筋様細胞由来コロニー刺激因子を開示している。ある種に由来するCSFが遠類の種においてコロニー形成活性を欠く場合があるように、コロニー刺激因子の中にはその活性が種によって制限されているものもある(シャナフェルト(Shanafelt)ら、J Biol Chem 1991 Jul 25;266(21):13804−10)。
【0005】
結果として生じたコロニーに見出される細胞タイプによって特定される少なくとも3種類のサブクラスのヒトCSFタンパク質があることが示されている。サブクラスCSF−1は、主にマクロファージを含むコロニーをもたらす。他のサブクラスは、好中性顆粒球およびマクロファージの両方からなるコロニー;好中性顆粒球だけを含むコロニー;ならびに好中性顆粒球および好酸性顆粒球およびマクロファージを含むコロニーを産生する。
【0006】
PCT国際公開公報第87/03204号および米国特許第4,482,485号では、コロニー刺激因子を単独で用いた、またはエリスロポエチンおよび/または抗ウイルス薬および/またはIL−2と共に用いたAIDS患者の治療が報告されている。これらの参考文献は、CSFが癌治療における補助的な役割に使用できることを開示している。さらに、欧州特許第118,915号は、癌治療を受けている患者の顆粒球減少症およびマクロファージ減少症を予防および治療するための、感染症を予防するための、ならびに骨髄が移植された患者を治療するためのCSFの産生を報告している。さらに、CSFは非特異的な殺腫瘍活性を刺激する(Ralphら、Immunobiol 172:194−204,1986)。CSFには、線維肉腫1023、リンパ腫18−8、および熱帯リーシュマニア(L.tropica)無鞭毛型に対する殺腫瘍活性および殺微生物活性のためのマクロファージ活性化に直接的な役割がない(Ralphら、76:10〜21、1983)。CSF−1およびリンホカインの組み合わせはマウス肉腫TU5標的に対して付加的な殺腫瘍効果を有する(Ralphら、Cell.Immunol.105:270〜279、1987)。ワレン(Warren)ら(J Immunol.137:2281−2285,1986)は、CSFがインターフェロン、TNFの単球産生、およびコロニー刺激活性を刺激することを開示している。リー(Lee)ら(J.Immunol.138:3019−3022,1987)は、マウスマクロファージにおけるウイルス感染に対するCSF誘導耐性を開示している。
【0007】
発明の要約
本発明は、以前に報告されたヒアルロニダーゼ活性を有するヒトタンパク質HYAL1が強力なコロニー刺激活性を有するという発見に基づいている。このために、この分子は本明細書でCSF5−ヒアルロニダーゼと新たに命名される。
【0008】
本発明の1つの態様は、精製ヒトCSF5−ヒアルロニダーゼが回収されるように、ヒトまたはヒト組織起源の生物学的試料を、相抽出、陽イオン交換クロマトグラフィー、およびハイドロキシアパタイトクロマトグラフィーの段階に供する段階を含む、ヒトCSF5−ヒアルロニダーゼタンパク質を精製する過程である。
【0009】
本発明はまた、細胞集団と外因性由来CSF5−ヒアルロニダーゼを接触させる段階を含む、細胞集団における骨髄球系前駆細胞の数を増やす方法を含む。
【0010】
本発明は、哺乳類に有効量の外因性由来CSF5−ヒアルロニダーゼを投与する段階を含む、骨髄抑制状態を有する哺乳類を治療する方法をさらに提供する。1つの態様において、外科手術、放射線療法、および化学療法からなる群より選択される治療と共にCSF5−ヒアルロニダーゼが投与される。ある特定の態様において、骨髄抑制は、放射線、化学療法、またはウイルス感染と関連している。
【0011】
本発明は、SCF5ヒアルロニダーゼが哺乳類において発現されるように、哺乳類にCSF5−ヒアルロニダーゼを作動可能にコードする核酸を投与する段階を含む、骨髄抑制状態を有する哺乳類を治療する方法をさらに含む。有利なことに、核酸は発現ベクター内にあってもよく、好ましくは、プロモーターに作動可能に連結されていてもよい。プロモーターは、例えば、外因性プロモーター、誘導性プロモーター、ウイルスプロモーター、構成的プロモーター、または異種ヒトプロモーターでもよい。
【0012】
本発明のさらなる局面は、骨髄性細胞と外因性由来CSF5−ヒアルロニダーゼを接触させる段階を含む、骨髄性細胞によるサイトカインの産生を増強する方法である。本発明で意図されるサイトカインとして、例えば、インターフェロン、インターロイキン、腫瘍壊死因子、および骨髄性コロニー刺激因子が挙げられる。
【0013】
発明の詳細な説明
本発明は、文献においてHYAL1として知られているタンパク質に関連するコロニー刺激活性の発見に関する。このタンパク質は、単球サブクラスのコロニー刺激因子ファミリーの新規メンバーであり、その生化学的に精製された組換えタンパク質もまた、酸性条件下でコンドロイチン硫酸およびヒアルロナンに対してグリコサミノグリカン分解活性を有するという点で独特の二重機能を有する。HYAL1として以前に知られているこのタンパク質は、最近、そのグリコサミノグリカン分解活性またはヒアルロニダーゼ活性によって精製、クローニング、および配列決定された(Frostら、Biochem.Binphys.Res.commun.236:5〜10,1997)。HYAL1とパラロガスな6つの配列がヒトゲノムにおいて同定されている(Csokaら、Genomics 1999 Sep 15;60(3):356〜61)。ヒアルロニダーゼ様遺伝子が、マウスおよびラットを含む他の哺乳類種において同定されている(Stroblら、Genomics 1998 Oct 15;53(2):214〜9)(GenBankアクセッション番号4104235)。このような遺伝子間のオルソロガスな関係はいくつかの種で確立されていない。
【0014】
本発明より前に、骨髄刺激活性またはコロニー刺激活性はこのグリコサミノグリカン分解酵素によるものだとは考えられていなかった。HYAL1酵素は高い特異性を有し、主にヒト血漿に20〜50μg/mlの濃度で存在する(フロストら、1997)。そのCSF活性のために、HYAL1遺伝子産物はCSF5−ヒアルロニダーゼと再定義されるべきである。
【0015】
ヒトCSF5−ヒアルロニダーゼはインビトロで単球の増殖および/または分化を支援する。この遺伝子産物の新規特性は、インビトロでヒト末梢血単球を以下の実施例に記載のように産生された組換えCSF5−ヒアルロニダーゼで処理することから同定された。この発見に基づいて、CSF5−ヒアルロニダーゼおよびこのタンパク質をコードするベクターは、インビボでの造血の支援、および化学療法またはウイルス感染に関連する免役不全の治療における使用に適している。
【0016】
CSF5−ヒアルロニダーゼはまた、本発明において、細胞集団と有効量のタンパク質とを接触させることによって細胞集団における単球の数を増やすのに用いられる。この有効量は、一般的に、約0.01μg/ml〜100mg/ml、好ましくは約0.1μg/ml〜10mg/ml、より好ましくは約1μg/ml〜1mg/mlである。これらの量は、標準的な用量応答曲線を用いて任意の細胞集団について最適化することができる。これは、治療に用いることができる多数の培養単球を産生するのに、または単球からのサイトカインの放出を刺激することができる化合物を発見するためのスクリーニングアッセイに有用である。これはまた、骨髄性細胞の機能不全を治療するためにインビボで使用することができる。
【0017】
本発明の言及された態様は外因性由来CSF5−ヒアルロニダーゼを用いることに注目されたい。細胞集団または哺乳類の治療に関連して「外因性由来」は、ある系に導入されているCSF5−ヒアルロニダーゼ(例えば、別々の時点で、組換え産生されたCSF5−ヒアルロニダーゼ、精製もしくは単離されたCSF5−ヒアルロニダーゼ、別の生物から産生されたCSF5−ヒアルロニダーゼ、または同じ生物の組織または体液から以前に精製されたCSF5−ヒアルロニダーゼ)と定義される。このタンパク質をコードするポリヌクレオチドを外部導入して産生されるCSF5−ヒアルロニダーゼもまた、本発明のために「外因性由来」と定義される。
【0018】
細胞集団および哺乳類(ヒトおよび非ヒト哺乳類を含む)を治療する様々な方法が本明細書で説明されるが、本発明はまた、本明細書に記載の全ての治療方法を実施するための医薬品の調製におけるCSF5−ヒアルロニダーゼ(またはCSF5−ヒアルロニダーゼをコードするポリヌクレオチド)の使用を意図することも理解されると思われる。このような薬物は、一般的に、CSF5−ヒアルロニダーゼを周知の種類の薬学的に許容される担体と共に処方することによって調製される。一般的に、このような担体は注射可能な担体であるが、吸入可能な製剤および他のタンパク質送達法も意図される。
【0019】
1つの局面において、本発明は、単球を有効量のCSF5(ネイティブCSF5または組換えCSF5)で処理することによって、単球によるサイトカイン(特に、インターフェロン、腫瘍壊死因子、および骨髄性CSF)の産生を増強する方法に関する。別の局面において、本発明は、マクロファージによる標的細胞の殺傷を増強する方法、幹細胞からの白血球の産生を増強する方法または被検体の免疫系を増強する方法、マクロファージにおいてウイルス感染に対する耐性を誘導する方法、創傷治癒を促す方法、および腫瘍治療有効量の本発明のCSF5−ヒアルロニダーゼを用いることによって腫瘍細胞を治療する方法に関する。さらに、本発明は、CSF5−ヒアルロニダーゼを含む薬学的組成物および治療組成物、ならびにそれらと賦形剤またはサイトカインまたはリンホカインとの混合物に関する。
【0020】
本発明の別の態様において、CSF5−ヒアルロニダーゼをコードする核酸の遺伝子導入によって、単球系列の細胞を刺激する方法が提供される。当業者に理解されるように、遺伝子を発現するのに利用することができる多くの方法があり、これらの全てが本発明による使用に意図される。本発明の特定の局面において、CSF5−ヒアルロニダーゼ遺伝子発現は、遺伝子構築物にCSF5−ヒアルロニダーゼをコードするcDNAを導入することによって達成される(例えば、ヒトCSF5−ヒアルロニダーゼmRNA配列については配列番号:8を参照のこと)。ウイルスにより媒介される移入(例えば、レトロウイルス、アデノウイルス)、裸の核酸、および他の当業者に周知の手段によるCSF5発現が、患者へのCSF5−ヒアルロニダーゼ遺伝子の移入に利用可能な方法である。遺伝子送達系はフェルガー(Felgner)ら(Hum.Gene Ther.8:511〜512,1997)により説明され、カチオン性脂質に基づく送達系(リポプレックス(lipoplex))、ポリカチオンに基づく送達系(ポリプレックス(polyplex))、およびその組み合わせ(リポポリプレックス(lipopolyplex))を含み、これらの全てが本発明における使用に意図される。
【0021】
CSF5−ヒアルロニダーゼ発現用の宿主ベクター系は原核生物性でも真核生物性でもよいが、真核生物発現ベクターが好ましい。多くのこのような発現ベクターが周知であり、市販されている。これらの発現ベクターを構築するための標準的な技法は周知であり、サンブルック(Sambrook)らなどの参考文献に、またはいろいろな場所で入手できる組換えDNA技術に関する任意の実験マニュアルに見出される。発現は、例えば、原核生物細胞または真核生物細胞を、CSF5−ヒアルロニダーゼをコードする適切なベクターで形質転換することによって達成することができる。DNA配列は、適切なプロモーター制御下で哺乳類細胞において直接発現することができる。当業者に周知の異種プロモーターを用いることができる。このようなプロモーターの例として、ヒトサイトメガロウイルス(CMV)プロモーター、SV40プロモーター、単純ヘルペスウイルス(HSV)チミジンキナーゼ(TK)遺伝子プロモーター、アデノウイルス即時初期遺伝子プロモーター、およびレトロウイルス長末端反復が挙げられる。構成的プロモーター、誘導性プロモーター、および組織特異的プロモーターの使用は全て本発明の範囲内である。発現ベクターは、一般的に、タンパク質を発現している細胞を選択するために抗生物質耐性などの選択マーカーを含む。染色体へのDNAの組み込み、DNAの発現、およびベクターのクローニングを容易にするために、他のヌクレオチド配列エレメントを発現ベクターに組み込んでもよい。例えば、プロモーターの上流にあるエンハンサーまたはコード領域の下流にあるターミネーターが存在すると、発現ベクターに含まれる核酸の発現が容易になりうる。
【0022】
原核生物細胞または酵母細胞内でCSF5−ヒアルロニダーゼを発現するために、一般的に、リーダー配列(または分泌配列)が取り除かれる。これは、当業者に周知の標準的な技法を用いて行うことができる。一旦、望ましいCSF5−ヒアルロニダーゼcDNAクローンが得られたら、CSFタンパク質を発現するために、周知の適切な手段、例えば、適切なベクターへの挿入、適切な宿主細胞へのベクターのトランスフェクション、形質転換細胞の選択、およびCSF活性を発現するこれらの形質転換体の培養が用いられる。このような方法は、サンブルックら、「分子クローニング:実験マニュアル(Molecular Cloning : a Laboratory Manual)」Cold Spring Harbor Laboratory Press、コールドスプリングハーバー、ニューヨークの最新版およびアウスベル(Ausubel)ら、「分子生物学の最新プロトコール(Current Protocols in Molecular Biology)」の最新版に詳細に記載されている。適切な宿主細胞には、細菌、例えば、大腸菌、酵母、哺乳類細胞、例えば、CHO、および昆虫細胞、例えば、Sf9細胞が含まれる。このように産生されたCSF5−ヒアルロニダーゼタンパク質は、タンパク質のN末端にメチオニン基を有している場合がある(本明細書ではMet−CSFと呼ぶ)。原核生物細胞および真核生物細胞によって産生された成熟タンパク質はアミノ酸配列は他の点では同一であるが、真核生物産物は天然産物と同じ程度または異なる程度でグリコシル化されている場合がある。CSFタンパク質を得るための慣習による様々な方法が以下に記載の実施例で例示される。エレクトロポレーション、リン酸カルシウム沈殿、マイクロインジェクション、および細胞融合を含む様々な細胞トランスフェクション法を用いることができる。他の方法または材料、例えば、ベクターは実施例および前述の説明に基づいて当業者に容易に明らかであると考えられる。
【0023】
単球減少症、特に放射線、化学療法、およびウイルス感染に関連した単球減少症に罹患している哺乳類を治療するために、CSF5−ヒアルロニダーゼの薬学的に許容される組成物を使用することができる。単球減少症は、血中の単球の割合の異常な減少と定義される。様々な哺乳類宿主を本発明に従って治療することができる。このような宿主には、希少または有益な哺乳類、ペットおよび家畜、ヒトなどが含まれる。
【0024】
前記のように、本発明の方法は、組換えCSF5−ヒアルロニダーゼのタンパク質またはそれをコードする核酸の投与によって、単球系列の細胞の増加をもたらす。CSF5−ヒアルロニダーゼは、外科手術、放射線療法、および化学療法を含む、さらなる治療様式と併用することができる。腫瘍塊の生検および縮小または排除のための外科手術法は当業者に周知である。放射線療法もまた当業者に周知であり、電磁放射線、例えば、高周波数x線ならびに亜原子粒子放射線、例えば、α粒子、β粒子、中性子、陽子、中間子、および重イオンを含む。最後に、様々な化学療法剤および癌治療におけるその使用方法は周知であり、以下を含む:アルキル化剤(例えば、塩酸メクロレタミン(ナイトロジェンマスタード,ムスタルゲン(Mustargen),HN2)、シクロフォスファミド(シトバン(Cytovan),エンドキサナ(Endoxana))、イホスファミド(IFEX)、クロラムブシル(リューケラン(Leukeran))、メルファラン(フェニルアラニンマスタード、L−サルコリジン(L−sarcolysin),アルケラン,LPAM)、ブスルファン(ミレラン(Myleran))、チオテパ(トリエチレンチオホスホルアミド)、カルムスチン(BiCNU,BCNU)、ロムスチン(CeeNU,CCNU)、ストレプトゾシン(Streptozocin)(ザノサール(Zanosar))など);植物アルカロイド(例えば、ビンクリスチン(オンコビン)、ビンブラスチン(ベルバン(Velban)、ベルベ(Velbe))、パクリタキセル(タキソール)など);代謝拮抗物質、例えば、メトトレキセート(MTX)、メルカプトプリン(プリネソール(Purinethol)、6−MP)、チオグアニン(6−TG)、フルオロウラシル(5−FU)、シタラビン(サイトサールU(Cytosar−U)、Ara−C)、アザシチジン(ミロサール(Mylosar)、5−AZA)など;抗生物質、例えば、ダクチノマイシン(アクチノマイシンD コスメゲン)、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、ダウノルビシン(デュアノマイシン(duanomycin),セルビジン(Cerubidine))、イダルビシン(イダマイシン)、ブジェオマイシン(Bjeomycin)(ブレノキサン(Blenoxane))、ピカマイシン(Picamycin)(ミトラマイシン,ミトラシン(Mithracin))、マイトマイシン(ムタマイシン(Mutamycin))など、および他の抗細胞増殖剤、例えば、ヒドロキシウレア(ハイドレア)、プロカルバジン(ムタラン(Mutalane))、ダカルバジン(DTIC−Dome)、シスプラチン(プラチノール(Platinol))、カルボプラチン(パラプラチン)、アスパラギナーゼ(エスルパール(Elspar))、エトポシド(VePesid,VP−16213)、アムサルクリン(Amsarcrine)(AMSA,m−AMSA)、ミトタン(リソドレン(Lysodren))、ミトキサントロン(ノバトロン(Novatrone))など。
【0025】
本発明の方法と前記で概説された従来の治療様式の1つまたは複数との併用において、単球系列の細胞に対する有益な効果に関して最適の結果が得られるように異なる様式の時機を調節することができる。
【0026】
本発明の実施における使用に意図される、薬学的に許容される組成物は、固体、溶液、エマルジョン、分散液、ミセル、リポソームなどの形で使用することができ、ここで、結果として得られる組成物は、鼻適用、経腸適用、または非経口適用に適した有機または無機の担体または賦形剤との混合物中に、その活性成分として本明細書での使用に意図される活性化合物の1つまたは複数を含む。活性成分は、錠剤、小丸剤、カプセル、トローチ、ロゼンジ、水性懸濁液または油性懸濁液、分散可能な散剤または顆粒剤、坐剤、溶液、エマルジョン、懸濁液、硬カプセルまたは軟カプセル、カプレットまたはシロップ剤またはエリキシル剤、および使用に適した他の任意の形態のために、例えば、ありふれた無毒の薬学的または生理学的に許容される担体と調合されてもよい。使用することができる担体には、グルコース、ラクトース、アカシアゴム、ゼラチン、マンニトール、デンプン糊、三ケイ酸マグネシウム、タルク、コーンスターチ、ケラチン、コロイドケイ酸、バレイショデンプン、尿素、中鎖長トリグリセリド、デキストラン、および固体、半固体、または液体の形をした製剤の製造における使用に適した他の担体が挙げられる。さらに、補助剤、安定化剤、増粘剤、および着色剤を使用してもよい。本明細書での使用に意図される活性化合物は、標的の過程、状態、または疾患に対して望ましい効果を生じるのに十分な量で、薬学的組成物に含まれる。
【0027】
さらに、このような組成物は、薬学的に優れかつ味のよい製剤を提供するために、着香料(例えば、ペパーミント、ウインターグリーン油またはサクランボ油)、着色剤、防腐剤などから選択される1つまたは複数の薬剤を含んでもよい。無毒の薬学的に許容される賦形剤との混合物に活性成分を含む錠剤もまた、周知の方法によって製造することができる。使用される賦形剤は、例えば、(1)不活性希釈剤(例えば、炭酸カルシウム、ラクトース、リン酸カルシウム、リン酸ナトリウムなど)、(2)顆粒化剤および崩壊剤(例えば、コーンスターチ、バレイショデンプン、アルギン酸など)、(3)結合剤(例えば、トラガカントゴム、コーンスターチ、ゼラチン、アカシアなど)、ならびに(4)潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルクなど)でもよい。錠剤はコーティングされてなくてもよく、胃腸管内での崩壊および吸収を遅らし、それにより長期間にわたって持続作用をもたらすために周知の技法でコーティングされてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリンまたはジステアリン酸グリセリンなどの時間遅延物質(time delay material)を使用してもよい。錠剤はまた、制御された放出のための浸透性治療錠剤を形成するための、米国特許第4,256,108号;同第4,160,452号;および同第4,265,874号に記載の技法によってコーティングされてもよい。
【0028】
経口使用の製剤が硬ゼラチンカプセルの形をとる場合、活性成分は、不活性固形希釈剤(例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、カオリンなど)と混合されてもよい。製剤はまた軟ゼラチンカプセルの形をとってもよく、ここで、活性成分は、水または油媒質(例えば、ラッカセイ油、流動パラフィン、オリーブ油など)と混合される。
【0029】
製剤はまた、注射可能な滅菌懸濁液の形をとってもよい。このような懸濁液は、適切な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を用いて、周知の方法に従って処方することができる。この注射可能な滅菌製剤はまた、無毒の非経口的に許容される希釈剤または溶媒に溶解した注射可能な滅菌溶液または懸濁液(例えば、1,4−ブタンジオール中の溶液)でもよい。溶媒または懸濁媒質として、滅菌した不揮発性油が従来より用いられる。この目的のために、合成モノグリセリドもしくはジグリセリド、脂肪酸(オレイン酸を含む)、天然に存在する植物油(例えば、ゴマ油、ヤシ油、ラッカセイ油、綿実油など)、またはオレイン酸エチルのような合成脂肪ビヒクルなどを含む、任意の無刺激性の不揮発性油を使用することができる。必要に応じて、緩衝液、防腐剤、酸化防止剤などを含めてもよい。
【0030】
本発明の実施における使用に意図される製剤はまた、活性成分の直腸投与用に坐剤の形で投与されてもよい。これらの組成物は、活性成分を適切な非刺激性賦形剤(例えば、カカオ脂、ポリエチレングリコールの合成グリセリドエステル(常温では固体であるが、直腸腔では液化および/または溶解して活性成分を放出する)など)と混合することによって調製することができる。
【0031】
さらに、成型物品(例えば、フィルムまたはマイクロカプセル)の形をした半透性ポリマーマトリックスを含む徐放システムもまた、本明細書で用いられる活性化合物の投与に使用することができる。CSF5−ヒアルロニダーゼはまた、凍結乾燥された、または水溶液に溶解した1回服用量(例えば、セプタムで密封されたバイアル)として提供されてもよい。
【0032】
患者に投与されるCSF5−ヒアルロニダーゼの量は、治療しようとする状態、状態の重篤度、および治療に対する患者の応答によって異なる。一般的に、CSF5−ヒアルロニダーゼの投与量は、約0.01μg/kgと1,000mg/kgの間、好ましくは約0.1μg/kgと100mg/kgの間、およびより好ましくは約1μg/kgと10mg/kgの間である。標準的な用量応答曲線を用いて、投与量の最適化を行うことができる。
【0033】
実施例1
ヒトヒアルロニダーゼ−CSF5の精製
2リッターのヒト血漿(Irwin Memorial Blood Bank、カリフォルニア州サンフランシスコ)に、0.02%のアジ化ナトリウム、50mMのNaCl、5%のショ糖および7.5%のトリトンX−114(Boehringer Mannheim、インディアナ州インディアナポリス)を4℃において90分撹拌しながら溶解し、次いで10,000 x gで30分間遠心分離した。次いで、37℃において血漿を温度で誘導される相抽出に供した。抽出物を37℃において10,000 x gで30分間遠心分離して、2相を清澄させた。界面活性剤に富む相を取り除き、氷冷した50 mMの(N−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジン−N’−[2−エタンスルホン酸])(HEPES)、pH 7.5、0.15M NaClで2 Lに希釈し、次に37℃において遠心分離して再区分した。この洗浄手法を3回繰り返した。最終的な界面活性剤相を25 mM(2−[N−モルホリノ]エタンスルホン酸)(MES)、pH 6.0で6倍に希釈し、かつ20 mlの平衡化したSP−セファロース陽イオン交換樹脂を添加し(Pharmacia、ニュージャージー州ピスカタウェイ)、かつ4℃において一晩撹拌した。遠心分離でビーズを回収し、46 mMオクチルグルコシド(Boehringer Mannheim)を含有する25 mMのMES、pH 6.0で洗浄した。MES緩衝液、pH6.0中の0.3 M NaClを添加することにより、CSF5−ヒアルロニダーゼをビーズから溶出し、数回洗浄した。YM3膜(Amicon、マサチューセッツ州ベヴァリー)を使用して、SP−セファロース溶離液を限外濾過で濃縮し、FPLC、急速脱塩(Fast−Desalting)カラム(Pharmacia)で、25 mM NaCl、46 mMオクチルグルコシドを加えた10 mM PO pH 7.4へと脱塩した。次いで、ヒアルロニダーゼ調製物を、同じ緩衝液で平衡化した10mLのヒドロキシアパタイト樹脂(Biorad、カリフォルニア州リッチモンド)と混合して、4℃において一晩ロッカーに放置した。CSF−5ヒアルロニダーゼは樹脂に吸着せず、上清に回収された。次いで、セントリプラス(Centriplus)YM3 濃縮器(Amicon、マサチューセッツ州ベヴァリー)で0.5 mLに上清を濃縮し、ファストゲルシステム(Phast Gel System)(Pharmacia)の12.5%ポリアクリルアミドゲルに適用し、純度を保障するために、製造業者の指示に従って銀染色した。タンパク質定量は、精製全体を通して、標準としてBSAを用いるラウリー(Lowry)アッセイ法(Pierce、イリノイ州ロックフォード)またはブラッドフォード(Bradford)アッセイ法(Biorad)を使用して測定した。
【0034】
CSF5−ヒアルロニダーゼは、温度で誘導されるトリトンX−114界面活性剤相に分配され、60倍濃縮された。活性は、非イオン界面活性剤の存在下において37℃で非常に安定であった。トリトンX−114の除去は、SP−セファロース陽イオン交換樹脂へのバッチ吸着によって実施した。SP−セファロース処理後の調製物は、銀染色で均一と測定されるまで精製できた。ヒドロキシアパタイト樹脂を使用したバッチ吸着により、全体で150万倍の精製となった。CSF5−ヒアルロニダーゼの酵素活性の非活性(100,000 rTRU/mg)は、精子ヒアルロニダーゼ、PH−20に報告されている値とほぼ同じであり(Harrison, Biochem. J. 252:865−874, 1988)、それによって少量のコロニー刺激因子夾雑物を有する酵素因子の混入は排除される。タンパク質は、57 kDaの相対分子量でSDS−PAGE上を移動した。
【0035】
実施例2
抗CSF5−ヒアルロニダーゼモノクローナル抗体の作製
確立されている手法(Harlow, 「抗体:実験マニュアル(Antibiotics: a Laboratory Manual)」、 Cold Spring Harbor Laboratory Press、コールドスプリングハーバー、ニューヨーク 1988)を使用して、実施例1に記載したヒドロキシアパタイト段階後から精製された抗原を使用して、6週齢の雌BALB/cマウスを免疫した。標準的な手法(Ed Harlow, D. L. 「抗体:実験マニュアル(Antibiotics: a Laboratory Manual)」Cold Spring Harbor Laboratory、コールドスプリングハーバー、ニューヨーク 1988)を使用して、脾臓細胞と骨髄腫細胞の融合によってハイブリドーマを得た。抗CSF5−ヒアルロニダーゼ抗体を分泌するハイブリドーマは、酵素捕獲アッセイ法の改良法によってスクリーニングした。bHA(Frostら 1997a Anal Biochem. 251:263−9)酵素基質は、bHAおよびヤギ抗マウスIgGがプレートに共有結合されるように、1.25μg/ウェルのヤギ抗マウスIgG(Jackson Immunolabs, ペンシルバニア州ウェストグローブ)をbHAと共にインキュベーションすることを除いて、マイクロタイターに基づいた酵素アッセイ法(Frostら 1997a)について記載されているものと同じ条件下で、コバリンク(Covalink)プレート(ニュージャージー州プレーサーヴィル)にコーティングした。ハイブリドーマ上清は希釈したヒト血漿と共に37℃において60分間インキュベーションし、次に37℃において60分間bHA/抗マウス−IgGプレート中でインキュベーションした。1% トリトン X−100および10mg/mlのBSAを含有するPBSでプレートを5回洗浄し、ギ酸アッセイ緩衝液を添加し、37℃において60分間インキュベーションした。標準的なアッセイ法と同様に、免疫沈降したCSF5−ヒアルロニダーゼの結果として消化されたbHAが検出された。
【0036】
中性pHにおけるCSF5−ヒアルロニダーゼ活性の欠損および、HA−セファロース親和性クロマトグラフィーによって測定したとき、タンパク質はpH 4.5より上では、HAに対する結合親和性がないことを使用した酵素捕獲アッセイ法は、ハイブリドーマをスクリーニングするために開発された。抗体−抗原複合体を免疫沈降させるために、ハイブリドーマ上清をbHA/抗マウスIgGマイクロタータープレート中で中性pHで粗血漿とインキュベーションした。このスクリーニング手法を使用して、20のハイブリドーマ融合プレートから8のクローンを同定した。腹水を形成するために、IgG2aクラスの一クローンである、17E9を使用した。17E9抗体の連続希釈液をヒト血漿に添加し、次にプロテインAで免疫沈降することにより、酸性で活性な、全ての検出可能なヒアルロニダーゼ活性は沈殿した。
【0037】
実施例3
免疫沈降および免疫親和性精製
実施例2で記載したように調製した、17E9抗CSF5−ヒアルロニダーゼハイブリドーマクローンから精製したIgG2aを、通常の免疫沈降および精製に使用した。血漿由来のCSF5−ヒアルロニダーゼを免疫沈降するために、精製した17E9 IgGまたは対照マウスIgG2aの連続希釈液を、RIPA緩衝液(PBS中の、1% NP40、1%デオキシコレート、1% トリトン X−100、5 mM EDTA)で希釈した血漿と混合し、次にプロテイン−Aビーズで免疫沈降させた。次いで、上清中の残存CSF5−ヒアルロニダーゼ活性をマイクロタイターアッセイ法で測定した。CSF5−ヒアルロニダーゼを免疫親和性精製するために、17E9ハイブリドーマクローンから精製した3 mgのIgGをハイトラップNHS(Hi−TRap−NHS)活性化カラム(Pharmacia)1 mLに結合させた。血漿またはHEK−293ヒト胎児腎臓細胞組換えCSF5−ヒアルロニダーゼ調整培地をRIPA緩衝液で1:2に希釈し、抗CSF5−ヒアルロニダーゼIgGカラムに通した。2M NaCl、100 mMオクチルグルコシドを含有するPBSで最初にカラムを洗浄し、次に100 mMクエン酸塩 pH 4.0、0.15 M NaClおよびオクチルグルコシドで洗浄し、次いでpH 3.0に調整した同じ緩衝液で溶出した。
【0038】
ヒアルロニダーゼは、17E9抗体を用いる免疫親和性クロマトグラフィーで、ヒト血漿から一段階で均一に精製することができた。厳密な条件下においてカラムを洗浄後、pH 4.0で溶出した酵素をSDS−PAGEで測定したとき均一になるまで精製し、アミノ酸の配列を決定した。免疫精製したタンパク質のCNBr消化物から3つの配列を得た。
【0039】
実施例4
CSF5−ヒアルロニダーゼのアミノ酸配列決定
N末端アミノ酸の配列を決定するために、免疫親和性精製したタンパク質をSDSゲルからPVDF膜(ABI、カリフォルニア州フォスターシティ)に電気ブロットし、エドマン分解によって配列決定した。免疫親和性精製したCSF5−ヒアルロニダーゼの内部ペプチドは、臭化シアン(CNBr)で消化し、次にHPLC(Vydac C−18)カラムでの断片分離によって得た。
【0040】
CSF5−ヒアルロニダーゼのヌクレオチドおよびアミノ酸配列を、それぞれ配列番号:8および配列番号:9に示す。CSF5−ヒアルロニダーゼのN末端および内部アミノ酸配列は、cDNAの概念上の翻訳と100%同一である。コロニー刺激因子およびヒトPH−20の予測される翻訳のアラインメント(Frohmanら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 85:8998−9002,1988)は、アミノ酸レベルで40%の配列の同一性と60%の相同性を示した。PH−20は、精子特異的で、中性において活性なヒアルロニダーゼである。厳密に酸性において活性なヒアルロニダーゼとPH−20との相同性は、哺乳類β、1−4ヒアルロニダーゼは全て保存されているファミリーのメンバーであることを示唆している。
【0041】
実施例5
cDNAヒアルロニダーゼcDNAクロマトグラフィー
発現配列タグ(EST)データベース(Lennonら、Genomics 33: 151−152, 1996)のTBLASTN(Altschulら、J. Mol. Biol. 215: 403−410, 1990)相同性検索(全ての読み枠で翻訳されたヌクレオチド配列データベースに対して、タンパク質配列を比較する)は、実施例4により測定したN末端アミノ酸配列に100%同一であるI.M.A.G.E. コンソーシアム(Consortrium)クローン(Lennonら、上記)(GenBankアクセッション番号第AA223264号)を明らかにした。このESTはゲノムシステム(Genome Sysytems)社(ミズーリ州セントルイス)から入手可能であり、2 kbで、3’末端にポリA末端を含有する。cDNAの5’末端を得るために、5’RACE(Boguskiら、 Nature Genetics 4: 332.333, 1993)を、わずかな改良を加え、製造業者の指示に従って、まらそんレディ(Marathon Ready)(商標)ヒト心臓cDNAライブラリー(Clontech Laboratories, Inc.,カリフォルニア州パロアルト)で実施した。簡単に説明すると、最初のPCR反応には、以下のプライマーを使用した:HPHRACE1
Figure 2004500079
(配列番号:1)およびクロンテック(Clontech)社製のアダプタープライマー(Adapter Primer)2(AP2)
Figure 2004500079
(配列番号:2)。アニーリング/伸長は73℃で、40サイクルとした。「ホットスタート」を提供するためにアドバンテージ(Avantage)(商標)クレンタグ(KlenTag)(商標)ポリメラーゼミックス(Clontech)を使用した。800 bpの拡散したバンドがアガロースゲル電気泳動で観察された。キアクイック(QIAquick)ゲル抽出キット(Qiagen Inc., カリフォルニア州チャッツワース)を製造業者の指示に従って使用してバンドを切り取った。切り取ったDNAは、プライマーHPHRACE2
Figure 2004500079
(配列番号:3)およびAP2プライマー(配列番号:2)を使用した第2の入れ子(nested)PCRの鋳型として使用し、アニーリング/伸長は72℃で15サイクルとした。上記のように、「ホットスタート」を使用した。800 bpの1つの鮮明なバンドがアガロースゲル電気泳動で観察された。PCR産物120 ngをTAクローニングベクターpCR2.1にライゲーションし(Invitrogen, カリフォルニア州サンフランシスコ)、製造業者の指示に従ってワンショットトップ(One Shot TOP)10Fコンピテント細胞を形質転換するために使用した。陽性のコロニーを上記のように配列決定した。800bpの産物はESTの5’末端と300 bpだけ100%の重複を示した。
【0042】
CSF5−ヒアルロニダーゼcDNAコード配列を作製するために、以下のプライマー:HPHF1
Figure 2004500079
(配列番号:4)およびHPHR1
Figure 2004500079
(配列番号:5)を用い、58℃においてアニーリングし、35サイクルとして、鋳型としてESTを使用して、PCR反応を実施した。PCR産物120 ngをTA発現ベクターpCR3.1−Uni(Invitrogen、カリフォルニア州サンディエゴ)にクローニングし、製造業者の指示に従ってワンショットトップ(One Shot TOP)10Fコンピテント細胞を形質転換するために使用した。pCR3.1−Uni発現ベクター中のコロニー刺激因子を陽性コロニーから精製し、Pst IおよびDra IIIを用いた制限マッピングによって証明した。挿入物は標準的な方法によって配列決定され、(Frostら 1997)およびGenBankアクセッション番号第U03056号(Waiら、1996)に記載されているHYAL1遺伝子(配列番号:8)と100%同一である、完全なオープンリーディングフレームを含有することが見出された。
【0043】
実施例6
ヒト胎児腎臓細胞における組換えCSF5−ヒアルロニダーゼの発現
コロニー刺激因子とクローニングした遺伝子との同一性を実証するために、cDNAをヒト胎児腎臓(HEK−293)細胞に安定にトランスフェクトした。cDNAはESTから増幅し、次いで一方向性発現ベクターにサブクローニングした。このベクターを使用して、ヒアルロニダーゼ活性を過剰発現するHEK−293クローンを作製した。
【0044】
20 mLのDME/F12 50/50中の、精製した血漿9μgおよびリポフェクチン(Lipotectin)(Gibco BRL)60μlを使用し、血清不含の状態で、CSF5−ヒアルロニダーゼを含有するベクターをヒト胎児腎臓(HEK−293)細胞の集密度75%のT75フラスコ中で5時間トランスフェクトした。次いで、トランスフェクトした細胞を、10%ウシ胎仔血清(FBS)を含有するDME/F12 50/50中でさらに48時間増殖させた。48時間後、ネオマイシン耐性について選択するために、500μg/mlのG418の存在下において細胞を24ウェルプレートに限定希釈により培養した。14日後、耐性コロニーの調整培地を、本明細書に記載されているプロトコールを使用してヒアルロニダーゼ活性についてアッセイした。次いで、高レベルの発現のコロニーを増殖させた。組換えCSF5−ヒアルロニダーゼを分析し、生化学的に精製したタンパク質と比較するために、ヒアルロニダーゼを過剰発現する組換えHEK 293細胞系統を血清不含培地で48時間増殖させ、調整培地を17E9抗CSF免疫親和性カラムに通した。組換え酵素は、ヒト血漿と同じプロトコールを使用して溶出した。次いで、信頼性を保証するために、精製した組換えヒアルロニダーゼをPVDFにブロットし、N末端アミノ酸の配列決定に供した。
【0045】
親HEK−293細胞系統は、調整培地および細胞層に検出可能なレベルのヒアルロニダーゼを産生しなかったが、安定にトランスフェクトしたクローンは3,000倍の増加である、約15rTRU/mlを分泌した。組換えHEK−293細胞クローンに見出されるヒアルロニダーゼ活性が、トランスフェクトしたcDNAの産物であることを保証するために、HEK−293過剰発現クローンの血清不含調整培地からヒアルロニダーゼを免疫親和性精製し、17E9カラムからの溶離物を配列決定した。これは、ヒト血漿に見出される、同様に処理されたN末端(FRGPLLVP)を生じ、SDS−PAGEで1つのバンドとして移動した。銀染色および基質ゲル酵素電気泳動を使用して、このバンドを精製した血漿と整列させた。比活性を比較するために、市販品の精巣ヒアルロニダーゼ(3,000 TRU/mg固体)を泳動した。組換えコロニー刺激因子のpH活性曲線は、免疫親和性精製した血漿酵素と同じプロフィールを有し、pH 7より上で最大の活性を有する、ウシ精巣ヒアルロニダーゼとは異なり、pH 4.5より上ではインビトロにおいて活性がなかった。
【0046】
実施例7
CSF5−ヒアルロニダーゼ転写物の臓器調査
コロニー刺激因子cDNAの1.3 kbコード領域を増幅する入れ子PCRプライマーを使用して、λgt10cDNAライブラリー中の転写物の組織分布を分析した。最初のPCRに関しては、以下のプライマーをアニーリング温度58℃において使用した:HPHF2
Figure 2004500079
(配列番号:6)およびHPHR2
Figure 2004500079
(配列番号:7)。第2のPCR反応は、プライマーHPHF1およびHPHR1(上記参照)を用い、アニーリング温度58℃、15サイクルから成った。PCR産物は心臓、腎臓、肝臓、肺、胎盤および骨格筋に見られたが、脳では検出されなかった。
【0047】
実施例8
CSF5−ヒアルロニダーゼによる単球コロニー形成の刺激
HEK293細胞由来の組換えCSF5−ヒアルロニダーゼ上清を使用して、CSF5−ヒアルロニダーゼのコロニー刺激活性を血清不含培地で測定した。簡単に説明すると、正常なドナー由来の全血をEDTA中に回収した。リン酸緩衝生理食塩液(PBS)中に血液を1:2に希釈し、リンホプレップ(Lymphoprep)に2:1の比で積層した。試料を1,500 xgで20分間遠心分離し、リンパ球バンドを除去した。血清不含ダルベッコ改良イーグル培地(DMEM)で細胞を2回洗浄し、24ウェル培養皿中37℃で1時間、DMEM中で血清不含状態で培養した。次いで、血清不含DMEMでプレートを洗浄し、残存する付着性抹消血単核細胞をコロニー形成アッセイ法に使用した。
【0048】
CSF5−ヒアルロニダーゼのコロニー形成活性を測定するために、実施例6で記載したCSF5−ヒアルロニダーゼを過剰発現するHEK293を、接種量1×10細胞/mlで、HEK293SFM培地(Gibco BRL)中で血清不含状態で6日間増殖させた。対照として、CSF5を発現しないHEK293細胞を、同じ接種量で同一条件下において6日間増殖させた。6日後に培地中に存在するCSF5−ヒアルロニダーゼ活性の量を、おおよその比活性100,000TRU/mgタンパク質に基づいた、酵素に基づくアッセイ法によって測定した(Frostら 1997a)。結果を表3に示す。単球コロニー形成の最大半減刺激は約5 ng/mlヒアルロニダーゼで生じた。
【0049】
【表3】
Figure 2004500079
【0050】
CSF5−ヒアルロニダーゼ培地、またはHEK対照細胞由来の対応する対照培地を、HEK293SFM中の連続希釈液で、付着性抹消血単核細胞(PBMC)に適用した。希釈したCSF5−ヒアルロニダーゼ中で細胞を10日間培養した。1%クリスタルバイオレットを含有するメタノールで細胞を固定することにより、10日目に細胞増殖を観察し、ライツ(Leitz)倒立顕微鏡下で観察した。得られたコロニーは、ギムザ用いた核染色によって単核球形態であることが判明した。
【0051】
上記の発明は、理解を明確にする目的のために、例示および実施例によっていくぶん詳細に記載されているが、記載および主張されている本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、一定の変更および修正をなし得ることは、本発明の開示内容に鑑みて、当業者に容易に明らかである。

Claims (15)

  1. 精製されたヒトCSF5−ヒアルロニダーゼが回収されるように、ヒトまたはヒト組織起源の生物試料を、相抽出(phase extraction)、陽イオン交換クロマトグラフィー、およびヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーの段階に供する段階を含む、ヒトCSF5−ヒアルロニダーゼタンパク質を精製する過程。
  2. 細胞集団を外因性由来CSF5−ヒアルロニダーゼと接触させる段階を含む、細胞集団中の骨髄前駆体数を増大させる方法。
  3. 哺乳類に、有効量の外因性由来CSF5−ヒアルロニダーゼを投与する段階を含む、骨髄抑制状態の哺乳類を治療する方法。
  4. 手術、放射線療法、および化学療法からなる群より選択される治療と併用してCSF5−ヒアルロニダーゼを投与する、請求項3に記載の方法。
  5. 骨髄抑制が、放射線、化学療法またはウィルス感染に関連する、請求項3に記載の方法。
  6. 骨髄抑制状態の哺乳類を治療する方法であって、CSF5−ヒアルロニダーゼが該哺乳類において発現されるように、CSF5−ヒアルロニダーゼを効果的にコードする核酸を、該哺乳類に投与する段階を含む方法。
  7. 核酸が発現ベクター中にある、請求項6に記載の方法。
  8. 核酸がプロモーターに機能的に結合している、請求項7に記載の方法。
  9. 骨髄細胞を外因性由来CSF5−ヒアルロニダーゼに接触させる段階を含む、骨髄細胞によりサイトカインの産生を増強する方法。
  10. サイトカインが、インターフェロン、インターロイキン、腫瘍壊死因子および骨髄コロニー刺激因子からなる群より選択される、請求項9に記載の方法。
  11. 骨髄細胞不全症を治療するための薬物の調製における、CSF5−ヒアルロニダーゼまたはCSF5−ヒアルロニダーゼをコードするDNAの用途。
  12. 骨髄細胞不全症が骨髄抑制である、請求項11に記載の用途。
  13. 骨髄細胞不全症が、放射線療法、化学療法、またはウィルス感染に起因する、請求項12に記載の用途。
  14. 骨髄細胞不全症が、少なくとも1つのサイトカインの不十分な産生によって特徴づけられ、かつ薬物がそのサイトカインの産生を促進する、請求項11に記載の用途。
  15. サイトカインが、インターフェロン、インターロイキン、腫瘍壊死因子および骨髄コロニー刺激因子からなる群より選択される、請求項14に記載の用途。
JP2001554388A 2000-01-25 2001-01-25 骨髄性コロニー刺激因子およびその用途 Pending JP2004500079A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17791300P 2000-01-25 2000-01-25
PCT/US2001/002575 WO2001055357A2 (en) 2000-01-25 2001-01-25 Myeloid colony stimulating factor and uses thereof

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004500079A true JP2004500079A (ja) 2004-01-08

Family

ID=22650424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001554388A Pending JP2004500079A (ja) 2000-01-25 2001-01-25 骨髄性コロニー刺激因子およびその用途

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP1250422B1 (ja)
JP (1) JP2004500079A (ja)
AT (1) ATE315082T1 (ja)
AU (1) AU784155B2 (ja)
CA (1) CA2398539C (ja)
DE (1) DE60116466T2 (ja)
DK (1) DK1250422T3 (ja)
ES (1) ES2259024T3 (ja)
WO (1) WO2001055357A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015535278A (ja) * 2012-11-05 2015-12-10 ビーエムアイ コリア カンパニー リミテッド ヒアルロニダーゼの安定化製剤およびこれを含む液状製剤

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101363658B1 (ko) 2003-03-05 2014-02-14 할로자임, 아이엔씨 가용성 하이알우로니다제 당단백질 (sHASEGP), 이를 제조하는 방법, 용도 및 이를 포함하는 약학 조성물

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6123938A (en) * 1996-10-17 2000-09-26 The Regents Of The University Of California Human urinary hyaluronidase

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015535278A (ja) * 2012-11-05 2015-12-10 ビーエムアイ コリア カンパニー リミテッド ヒアルロニダーゼの安定化製剤およびこれを含む液状製剤
US9682149B2 (en) 2012-11-05 2017-06-20 Bmi Korea Co., Ltd Stabilizer for hyaluronidase and liquid formulation comprising hyaluronidase

Also Published As

Publication number Publication date
AU3300401A (en) 2001-08-07
AU784155B2 (en) 2006-02-09
EP1250422B1 (en) 2006-01-04
CA2398539A1 (en) 2001-08-02
WO2001055357A3 (en) 2002-03-28
ES2259024T3 (es) 2006-09-16
WO2001055357A2 (en) 2001-08-02
DE60116466D1 (de) 2006-03-30
DE60116466T2 (de) 2006-09-28
CA2398539C (en) 2011-05-31
ATE315082T1 (de) 2006-02-15
EP1250422A2 (en) 2002-10-23
DK1250422T3 (da) 2006-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7718428B2 (en) Myeloid colony stimulating factor and uses thereof
JP6921797B2 (ja) ヒト疾患に関連する生物製剤およびタンパク質の産生のための修飾ポリヌクレオチド
JP5590788B2 (ja) α−ガラクトシダーゼA欠損症の治療
US5547931A (en) Methods of stimulatory thrombocytopoiesis using modified C-reactive protein
AU590543B2 (en) Purification of native colony stimulating factor-1
EA005581B1 (ru) ПОЛИПЕПТИДЫ ЦИТОКИНА Zcyto10 ЧЕЛОВЕКА И МЫШИ, КОДИРУЮЩИЕ ИХ ПОЛИНУКЛЕОТИДЫ И АНТИТЕЛА К УКАЗАННЫМ ПОЛИПЕПТИДАМ
HU226142B1 (en) Il-2 selective agonists and antagonists
EP1250422B1 (en) Myeloid colony stimulating factor and uses thereof
EP0517925A1 (en) Novel megakaryocyte amplifier and production thereof
KR100692226B1 (ko) 신규 폴리펩티드, 그 폴리펩티드를 암호화하는 cDNA 및 그 용도
KR20010043090A (ko) 신규인 폴리펩티드, 그 폴리펩티드를 코드화하는 cDNA및 그 용도
CA2322684A1 (en) Utilization of cd137 in order to promote the proliferation of peripheral monocytes
WO1993016106A1 (en) Novel megakaryocyte amplifier and production thereof
WO2000008056A1 (fr) NOUVEAU POLYPEPTIDE, ADNc LE CODANT ET SON UTILISATION
WO1999062556A1 (fr) Facteur chimiotactique pour les eosinophiles
KR20020047191A (ko) Prv-1 유전자 및 그의 용도
MXPA00008633A (en) Utilization of cd137 in order to promote the proliferation of peripheral monocytes
JPH0692997A (ja) 新規な巨核球増幅因子及びその製造方法