JP2004337136A - 循環利用型の無放流畜産施設 - Google Patents
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Abstract
【課題】露天放牧型であるが、降雨による家畜排泄物などの施設外溢出を防止する構造を持ち、家畜排泄物を飼育場所で処理し、排泄物処理水の再生循環利用、並びに生物資源資材の堆肥化促進と糞尿の消臭を行う、低コストで無放流、無公害の畜産施設を提供する。
【解決手段】箱型の容器状に形成した遮水構造の基盤内に、生物資源資材からなる敷料層を造成して家畜飼育場とし、排泄された家畜排泄物の敷料層からの浸出水を土着発酵菌培養液をもって活性水化し、循環装置で敷料に循環散布して敷料の堆肥化促進を図り、排泄物処理水を施設外へ排出、流出、浸出させない構造を備え、更に、雨水と排泄物が施設の外へ溢れ出るのを防ぎ、敷料層の湿度調整と敷料層のズレ移動防止の為、オリフィスを備えた調整ダムを設ける。
【選択図】図1
【解決手段】箱型の容器状に形成した遮水構造の基盤内に、生物資源資材からなる敷料層を造成して家畜飼育場とし、排泄された家畜排泄物の敷料層からの浸出水を土着発酵菌培養液をもって活性水化し、循環装置で敷料に循環散布して敷料の堆肥化促進を図り、排泄物処理水を施設外へ排出、流出、浸出させない構造を備え、更に、雨水と排泄物が施設の外へ溢れ出るのを防ぎ、敷料層の湿度調整と敷料層のズレ移動防止の為、オリフィスを備えた調整ダムを設ける。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
養豚などの家畜排泄物を循環利用する無放流型の畜産施設に関する。
【0002】
家畜排泄物の循環利用の過程で、敷料の堆肥化を促進する畜産施設に関する。
【0003】
【従来の技術】
従来、家畜排泄物の汚水処理には活性汚泥処理浄化槽が用いられて来たが、設備投資が高額になり、食肉等畜産物のコストが高くなる難点がある。
【0004】
従来から山野等で放牧し、糞尿を自由に排泄させたり、野積み、素堀り溜めをしたり、生物資源資材を敷料にして排泄物の発酵分解作用で敷料の堆肥化と排泄物を自然消滅する方法は行われて来た。
【0005】
敷料の堆肥化を自然発酵分解に任せているので悪臭を放ち、敷料の乾燥化、又は多湿化が起こり、完熟された堆肥を作るには長時間を必要とする。
【0006】
狭い畜舎で運動を制限して飼育しているので、運動不足でストレスが溜まり、病弱、不健康な家畜が育成される場合があり、抗生物質等の投与が多くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
家畜排泄物を施設外に排出、放流、浸出しない排泄物循環利用型の低コストの畜産施設を提供する。
【0008】
畜産施設に堆積された生物資源資材を排泄物循環利用の過程において堆肥化を早め、糞尿の悪臭を消滅させる。
【0009】
降雨による施設外への溢水を防止し、敷料のズレ移動、敷料の乾燥化、多湿化が防止される畜産施設を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この畜産施設は容器状で箱型の遮水構造とした傾斜付自然集水床を設け床面には集水溝(幹)、集水溝(枝)を付け、地上部には簡易ハウスを設け、降雨時の雨水が施設外に溢水しない様、屋根を取り付け、側面は開放し周囲は柵を設ける。更に床面に水量と湿度調整のためのオリフィスを備えた調整ダムを取り付ける。
敷料として、木材チップ、バーク、間伐材等の生物資源資材を堆積して敷料層を形成する。敷料層の同一場所で家畜の飼育と放牧を行い糞尿を排泄させる。敷料層上に排泄される尿は敷料層内を浸透通過する過程で、ろ過、発酵分解、浄化され浸出水となり、固形排泄物と敷料は発酵分解され堆肥化される。
傾斜付自然集水床と集水溝(幹)、集水溝(枝)により活性水槽へと導かれた浸出水は、微生物と微生物の栄養物とを添加混合されて熟成槽で活性化された活性水を循環ポンプ、循環パイプ、バルブ、シャワーによって敷料層に散布される。散布された活性水は再び循環利用される仕組みとする。
【0011】
【発明の実施の形態】
この畜産施設は、地盤1を掘削し地下部2に遮水シート、コンクリート等の遮水性資材を用いて築造された箱型容器状で、遮水構造の傾斜付自然集水床4を備え、傾斜付自然集水床の平面形状は約30メートル×10メートル程度の長方形を標準とし、流出口17に向かって傾斜を付け、床の深さは浅い所でも約1メートルとする。
【0012】
地上部3に簡易ハウス5を設け、降雨時には少量の雨水が施設内に入る程度の屋根6を取り付け、側面を開放して露天放牧型の放牧場7とし、周囲を柵8で囲い、家畜、敷料、飼料、資材等の搬出入口9を設け、簡易ハウス内に給餌給水施設10を備えた畜産施設を形成する。
【0013】
傾斜付自然集水床面に木材チップ、バーク、破砕された間伐材、剪定枝、枯葉、刈草、稲わら、古畳等、生物資源資材を堆積して敷料層11を形成し、敷料層上の同一場所で飼育と放牧を行い、給餌給水箱を一定間隔を置いて設置する事で、家畜の排泄物は敷料層上の全体にわたって満遍なく排泄される。
【0014】
敷料層は家畜排泄物の浸透、ろ過、通過所要時間を十分に確保するため、最も浅い箇所でも1メートル以上に堆積させる。
【0015】
敷料層上に排泄される家畜の尿は、敷料層を浸透通過する間に、発酵分解、ろ過、浄化され浸出水となり、固形排泄物は生物資源資材の敷料と共に発酵分解され堆肥化される。
【0016】
敷料層には予め用意された微生物の土着発酵菌培養液を散布して置く事で敷料の堆肥化が一層促進される。
【0017】
敷料層からの浸出水を集水し、活性水槽19へと導くため、傾斜付自然集水床面に集水溝(幹)12と集水溝(枝)13を設ける。集水溝(幹)、集水溝(枝)は敷料層のズレ移動を防止する働きを有する。
【0018】
更に傾斜付自然集水床面の中央部に
【図4】形式の調整ダム14と流出口17に調整弁18を設けて、露天放牧場7へ降る雨水が活性水槽19、熟成槽22へ流入する量を調整し、活性水槽及び熟成槽からの溢水を防止する。
【0019】
調整ダムの中央部にV字型のオリフィス15を設け、雨水の増加に比例して下流に放流する水量を増加させ、施設外への溢水を防ぐ構造とし、調整ダムは流量調整の他、敷料層のズレ移動を防止する。
【0020】
更に、調整ダムの中央下部と流出口の下部は、傾斜付自然集水床底辺との間に段差16を設けて若干の水分を貯える構造とし、敷料の乾燥化を防ぎ適度の湿度を保たせて敷料の堆肥化を促進させ、併せて敷料の天地返しを月に数回行う事で敷料の堆肥化は一層促進される。
【0021】
敷料層からの浸出水は、流出口から活性水槽へ集水され、投入口21から、予め用意された微生物の土着発酵菌原液と土着発酵菌の栄養源となる糖蜜等を投入し、攪拌機20または手動で攪拌混合し土着発酵菌培養液を製造する。
【0022】
土着発酵菌培養液を熟成槽で貯え、数日間熟成させて活性水を製造し、循環ポンプ23、循環パイプ24、バルブ25、シャワー26、又は人力を用いて敷料層に循環散布する事により、排泄される尿の発酵分解、ろ過、浄化が促進されて浸出水となり、固形排泄物と敷料は発酵分解が早まり、堆肥化が一層促進され排泄物の悪臭を消滅させる働きをする。
【0023】
散布されて、敷料層内を通過して再び集水された浸出水は、活性水槽に導かれ土着発酵菌液と糖蜜などで土着発酵菌培養液となり、熟成槽を経て活性水となり循環利用される。
【0024】
完熟された堆肥は農園芸用として用いられるだけでなく、乾燥させて敷料として再利用する事が出来る。
【0025】
この畜産施設は、養豚だけでなく、牛、馬、羊、鶏等、他の家畜の飼育にも広く利用できる施設である。
【0026】
【発明の効果】
家畜飼育場所において簡便に排泄物処理が出来、同時に敷料の堆肥製造が行われるので、設備及び労力が節減され低コストの畜産施設が提供される。
【0027】
家畜排泄物とその処理水が、一切、施設外に排出、流出、浸出されないので田畑、地下水、河川、湖沼等の環境汚染を防止する事が出来る。
【0028】
敷料に用いる生物資源資材の堆肥化が促進され、製造された堆肥を乾燥し、敷料に再利用することも出来る。
【0029】
家畜排泄物とその処理水を外部に出さないで露天放牧の飼育が可能になるので家畜の運動量が多くなり、家畜にストレスが溜まらず健康的で良質な畜産物が提供できる。
【0030】
本施設が広く普及する事により、生物資源資材の利用が増加し、産業廃棄物の焼却処分等が減少してCO2、ダイオキシン等の発生を抑制する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】系統説明図
【図2】施設全体斜視図
【図3】活性水槽と調整弁図
【図4】調整ダム図
【図5】活性水槽と熟成槽の構造図
【符号の説明】
1. 地盤
2. 地下部
3. 地上部
4. 傾斜付自然集水床
5. 簡易ハウス
6. 屋根
7. 露天放牧場
8. 柵
9. 搬入搬出口
10.給餌給水施設
11.敷料層
12.集水溝(幹)
13.集水溝(枝)
14.調整ダム
15.オリフィス
16.段差
17.流出口
18.調整弁
19.活性水槽
20.攪拌機
21.投入口
22.熟成槽
23.循環ポンプ
24.循環パイプ
25.バルブ
26.シャワー
【発明の属する技術分野】
養豚などの家畜排泄物を循環利用する無放流型の畜産施設に関する。
【0002】
家畜排泄物の循環利用の過程で、敷料の堆肥化を促進する畜産施設に関する。
【0003】
【従来の技術】
従来、家畜排泄物の汚水処理には活性汚泥処理浄化槽が用いられて来たが、設備投資が高額になり、食肉等畜産物のコストが高くなる難点がある。
【0004】
従来から山野等で放牧し、糞尿を自由に排泄させたり、野積み、素堀り溜めをしたり、生物資源資材を敷料にして排泄物の発酵分解作用で敷料の堆肥化と排泄物を自然消滅する方法は行われて来た。
【0005】
敷料の堆肥化を自然発酵分解に任せているので悪臭を放ち、敷料の乾燥化、又は多湿化が起こり、完熟された堆肥を作るには長時間を必要とする。
【0006】
狭い畜舎で運動を制限して飼育しているので、運動不足でストレスが溜まり、病弱、不健康な家畜が育成される場合があり、抗生物質等の投与が多くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
家畜排泄物を施設外に排出、放流、浸出しない排泄物循環利用型の低コストの畜産施設を提供する。
【0008】
畜産施設に堆積された生物資源資材を排泄物循環利用の過程において堆肥化を早め、糞尿の悪臭を消滅させる。
【0009】
降雨による施設外への溢水を防止し、敷料のズレ移動、敷料の乾燥化、多湿化が防止される畜産施設を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この畜産施設は容器状で箱型の遮水構造とした傾斜付自然集水床を設け床面には集水溝(幹)、集水溝(枝)を付け、地上部には簡易ハウスを設け、降雨時の雨水が施設外に溢水しない様、屋根を取り付け、側面は開放し周囲は柵を設ける。更に床面に水量と湿度調整のためのオリフィスを備えた調整ダムを取り付ける。
敷料として、木材チップ、バーク、間伐材等の生物資源資材を堆積して敷料層を形成する。敷料層の同一場所で家畜の飼育と放牧を行い糞尿を排泄させる。敷料層上に排泄される尿は敷料層内を浸透通過する過程で、ろ過、発酵分解、浄化され浸出水となり、固形排泄物と敷料は発酵分解され堆肥化される。
傾斜付自然集水床と集水溝(幹)、集水溝(枝)により活性水槽へと導かれた浸出水は、微生物と微生物の栄養物とを添加混合されて熟成槽で活性化された活性水を循環ポンプ、循環パイプ、バルブ、シャワーによって敷料層に散布される。散布された活性水は再び循環利用される仕組みとする。
【0011】
【発明の実施の形態】
この畜産施設は、地盤1を掘削し地下部2に遮水シート、コンクリート等の遮水性資材を用いて築造された箱型容器状で、遮水構造の傾斜付自然集水床4を備え、傾斜付自然集水床の平面形状は約30メートル×10メートル程度の長方形を標準とし、流出口17に向かって傾斜を付け、床の深さは浅い所でも約1メートルとする。
【0012】
地上部3に簡易ハウス5を設け、降雨時には少量の雨水が施設内に入る程度の屋根6を取り付け、側面を開放して露天放牧型の放牧場7とし、周囲を柵8で囲い、家畜、敷料、飼料、資材等の搬出入口9を設け、簡易ハウス内に給餌給水施設10を備えた畜産施設を形成する。
【0013】
傾斜付自然集水床面に木材チップ、バーク、破砕された間伐材、剪定枝、枯葉、刈草、稲わら、古畳等、生物資源資材を堆積して敷料層11を形成し、敷料層上の同一場所で飼育と放牧を行い、給餌給水箱を一定間隔を置いて設置する事で、家畜の排泄物は敷料層上の全体にわたって満遍なく排泄される。
【0014】
敷料層は家畜排泄物の浸透、ろ過、通過所要時間を十分に確保するため、最も浅い箇所でも1メートル以上に堆積させる。
【0015】
敷料層上に排泄される家畜の尿は、敷料層を浸透通過する間に、発酵分解、ろ過、浄化され浸出水となり、固形排泄物は生物資源資材の敷料と共に発酵分解され堆肥化される。
【0016】
敷料層には予め用意された微生物の土着発酵菌培養液を散布して置く事で敷料の堆肥化が一層促進される。
【0017】
敷料層からの浸出水を集水し、活性水槽19へと導くため、傾斜付自然集水床面に集水溝(幹)12と集水溝(枝)13を設ける。集水溝(幹)、集水溝(枝)は敷料層のズレ移動を防止する働きを有する。
【0018】
更に傾斜付自然集水床面の中央部に
【図4】形式の調整ダム14と流出口17に調整弁18を設けて、露天放牧場7へ降る雨水が活性水槽19、熟成槽22へ流入する量を調整し、活性水槽及び熟成槽からの溢水を防止する。
【0019】
調整ダムの中央部にV字型のオリフィス15を設け、雨水の増加に比例して下流に放流する水量を増加させ、施設外への溢水を防ぐ構造とし、調整ダムは流量調整の他、敷料層のズレ移動を防止する。
【0020】
更に、調整ダムの中央下部と流出口の下部は、傾斜付自然集水床底辺との間に段差16を設けて若干の水分を貯える構造とし、敷料の乾燥化を防ぎ適度の湿度を保たせて敷料の堆肥化を促進させ、併せて敷料の天地返しを月に数回行う事で敷料の堆肥化は一層促進される。
【0021】
敷料層からの浸出水は、流出口から活性水槽へ集水され、投入口21から、予め用意された微生物の土着発酵菌原液と土着発酵菌の栄養源となる糖蜜等を投入し、攪拌機20または手動で攪拌混合し土着発酵菌培養液を製造する。
【0022】
土着発酵菌培養液を熟成槽で貯え、数日間熟成させて活性水を製造し、循環ポンプ23、循環パイプ24、バルブ25、シャワー26、又は人力を用いて敷料層に循環散布する事により、排泄される尿の発酵分解、ろ過、浄化が促進されて浸出水となり、固形排泄物と敷料は発酵分解が早まり、堆肥化が一層促進され排泄物の悪臭を消滅させる働きをする。
【0023】
散布されて、敷料層内を通過して再び集水された浸出水は、活性水槽に導かれ土着発酵菌液と糖蜜などで土着発酵菌培養液となり、熟成槽を経て活性水となり循環利用される。
【0024】
完熟された堆肥は農園芸用として用いられるだけでなく、乾燥させて敷料として再利用する事が出来る。
【0025】
この畜産施設は、養豚だけでなく、牛、馬、羊、鶏等、他の家畜の飼育にも広く利用できる施設である。
【0026】
【発明の効果】
家畜飼育場所において簡便に排泄物処理が出来、同時に敷料の堆肥製造が行われるので、設備及び労力が節減され低コストの畜産施設が提供される。
【0027】
家畜排泄物とその処理水が、一切、施設外に排出、流出、浸出されないので田畑、地下水、河川、湖沼等の環境汚染を防止する事が出来る。
【0028】
敷料に用いる生物資源資材の堆肥化が促進され、製造された堆肥を乾燥し、敷料に再利用することも出来る。
【0029】
家畜排泄物とその処理水を外部に出さないで露天放牧の飼育が可能になるので家畜の運動量が多くなり、家畜にストレスが溜まらず健康的で良質な畜産物が提供できる。
【0030】
本施設が広く普及する事により、生物資源資材の利用が増加し、産業廃棄物の焼却処分等が減少してCO2、ダイオキシン等の発生を抑制する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】系統説明図
【図2】施設全体斜視図
【図3】活性水槽と調整弁図
【図4】調整ダム図
【図5】活性水槽と熟成槽の構造図
【符号の説明】
1. 地盤
2. 地下部
3. 地上部
4. 傾斜付自然集水床
5. 簡易ハウス
6. 屋根
7. 露天放牧場
8. 柵
9. 搬入搬出口
10.給餌給水施設
11.敷料層
12.集水溝(幹)
13.集水溝(枝)
14.調整ダム
15.オリフィス
16.段差
17.流出口
18.調整弁
19.活性水槽
20.攪拌機
21.投入口
22.熟成槽
23.循環ポンプ
24.循環パイプ
25.バルブ
26.シャワー
Claims (1)
- 箱形容器状で遮水構造の畜産施設の中に、生物資源資材からなる敷料層(10)を作り、敷料層上で家畜を露天放牧飼育する形態の施設において、敷料層上に排泄された家畜の糞尿が敷料層内に浸透し、ろ過され、傾斜付自然集水床面(4)に浸出された浸出水を集水する集水溝幹(11)、集水溝枝(12)と、傾斜付自然集水床の中央部にオリフィス(14)を備えた調整ダム(15)を設け、更に、浸出水が集水溝、調整ダム、オリフィス、流出口(17)を経て集水され、活性水槽(18)に集められて微生物と微生物の栄養物とを添加混合されて熟成槽(22)で活性化された活性水を循環ポンプ(23)、循環パイプ(24)、バルブ(25)、シャワー(26)によって敷料層に散布する循環利用型の無放流畜産施設。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003170070A JP2004337136A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 循環利用型の無放流畜産施設 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003170070A JP2004337136A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 循環利用型の無放流畜産施設 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004337136A true JP2004337136A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=33534608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003170070A Pending JP2004337136A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 循環利用型の無放流畜産施設 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004337136A (ja) |
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WO2024004303A1 (ja) * | 2022-06-30 | 2024-01-04 | 株式会社下瀬微生物研究所 | 有機物を含む液体廃棄物の処理システム |
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-
2003
- 2003-05-12 JP JP2003170070A patent/JP2004337136A/ja active Pending
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