[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2004335572A - Coater, system for forming thin film, process for fabricating semiconductor device, electro-optical device, and electronic apparatus - Google Patents

Coater, system for forming thin film, process for fabricating semiconductor device, electro-optical device, and electronic apparatus Download PDF

Info

Publication number
JP2004335572A
JP2004335572A JP2003126318A JP2003126318A JP2004335572A JP 2004335572 A JP2004335572 A JP 2004335572A JP 2003126318 A JP2003126318 A JP 2003126318A JP 2003126318 A JP2003126318 A JP 2003126318A JP 2004335572 A JP2004335572 A JP 2004335572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid material
coating
pipe
container
purge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003126318A
Other languages
Japanese (ja)
Inventor
Kazuo Yudasaka
一夫 湯田坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2003126318A priority Critical patent/JP2004335572A/en
Publication of JP2004335572A publication Critical patent/JP2004335572A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a coater, and a thin film forming system in which maintenance can be carried out efficiently and a thin film can be formed with higher safety, and to provide a process for fabricating a semiconductor device, an electro-optical device and an electronic apparatus. <P>SOLUTION: The coater for coating a substrate W with a liquid material in a coating chamber 40 comprises a liquid material supply system 50 for supplying liquid material to the coating chamber 40. The liquid supply system 50 is provided with a container 51 for storing the liquid material, a nozzle section 53 for ejecting the liquid material introduced from the container, and a piping group consisting of piping 65 leading to the upstream side of the container 51 and piping 56 interconnecting the container 51 and the nozzle section 53. The container 51 is fixed removably to the piping group. The piping group fixed with the container 51 is provided with purge mechanisms 47 and 54 for introducing purge gas into the pipe group. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液状材料を用いて薄膜を形成する技術に係るもので、特に塗布装置、薄膜形成装置、半導体装置の製造方法、電気光学装置、並びに電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種電子機器に採用されている半導体装置は、半導体膜、絶縁膜、及び導電膜等の薄膜で構成されているのが一般的である。これらの薄膜形成には、主にCVD(Chemical Vapor Deposition)法やスパッタ法が採用されている。CVD法には常圧CVD、減圧CVD、プラズマCVD、光CVD等がある。また、スパッタ法にはAC型とDC型があり、AC型は絶縁膜形成に、DC型は導電膜形成に用いられている。
【0003】
従来のCVD法やスパッタ法には、真空装置、プラズマ等を発生させるための電源装置、薄膜形成のためのガス供給装置、基板温度の制御等が必要である。また、薄膜形成に用いるガスとしては、可燃性、自然発火性(自燃性)、毒性などの性質を有するものが多く、ガスの漏洩検知器、排ガスを無害化するための除害装置、ガス容器やガス配管部の排気装置など、安全性を確保するために様々な付帯設備が必要となる。従って、従来の薄膜形成装置は高価でかつ大掛かりなものとなってしまうという問題を有している。また、膜厚や膜質の制御に関与する装置条件が非常に多く、膜厚や膜質の均一性や再現性を確保するのが難しいという問題を有している。更にまた、これらの方法では、気相から固相の薄膜を形成するため、生産性がよくないと云う問題も有している。このような問題を解決する方法として、近年、従来の前記成膜法とは異なる手法により薄膜を形成し、半導体装置などを製造する方法が提案されている。
【0004】
例えば、液状材料を基板に塗布して塗布膜を形成し、該塗布膜を熱処理することにより所望の薄膜を形成する方法がある。該薄膜の基本形成工程は、基板上に液状材料を塗布して塗布膜を形成する塗布工程と、該塗布膜を熱処理して所望の薄膜を得るための熱処理工程からなる。この工程によれば、小型で安価な装置により、生産性が高く、低コストで薄膜形成ができ、結果的に低コストの薄膜デバイスを製造することが可能となる。
【0005】
前記塗布工程としては、スピンコート法又は液体吐出法(インクジェット法)による塗布方法が一般に採用される。スピンコート法では、例えば、処理液の変更等に伴って必要となるカバーの着脱作業が容易なスピナー(例えば、特許文献1参照。)や、回転容器の蓋体を閉じたまま塗布液を被処理基板に供給できる塗布装置(例えば、特許文献2参照。)等が提案されている。また、インクジェット法では、近年、角速度や移動速度を制御しながら、被塗布基板とインクジェットヘッドとを相対的に回転しつつ、回転軸側の領域とそれから遠くなる側の領域との間で相対移動し、インクジェットヘッドの微小ノズルから、被塗布基板へ液体を吐出し、均一性の良い状態の塗布膜を被塗布基板上に形成する装置(例えば、特許文献3参照。)等が提案されている。
【0006】
また、前記熱処理工程としては、酸素濃度が一定値以下に調整された焼成炉内で絶縁膜を焼成する方法(例えば、特許文献4参照。)等が提案されている。さらに、塗布工程と熱処理工程との一連の工程としては、例えば、被処理物表面に塗布された塗布液を滴下し、被処理物表面に塗布液を均一に拡げ、被処理物の外端部下面に被膜形成用塗布液の一部が廻り込んだままの被処理物をそのまま減圧乾燥装置に搬送し、ある程度まで乾燥させた後、加熱乾燥する被膜形成方法が提案されている(例えば、特許文献5参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−154430号公報
【特許文献2】
特開平8−83762号公報
【特許文献3】
特開平9−10657号公報
【特許文献4】
特開平9−213693号公報
【特許文献5】
特開平11−262720号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術に示すように、塗布工程及び熱処理工程を連続的に処理する薄膜形成装置や、各工程で使用される様々な塗布装置及び熱処理装置が提案されてはいるものの、特に前記塗布装置や熱処理装置の性能向上、かつ小型化及び低コスト化、ひいては薄膜形成装置全体の高性能化、かつ小型化及び低コスト化を進める上で、更なる改良が必要となっている。
【0009】
また、塗布膜を形成するための液状材料に、安全上問題のあるものがある。例えば、液状材料は、通常有機溶剤を含むので可燃性である。このため、薄膜形成装置を構成する部材の材料には、可能な限り金属材料を用い、少なくとも塗布工程が行われるチャンバには、プラスチック材料等の可燃性材料を使用せず、さらに、有機溶剤の蒸気を排気する構造を設けるなどの措置が施されるべきである。ところが、従来の塗布装置や薄膜形成装置では必ずしもそのようにはなっていない。
また、液状材料が、毒性の気体を発生させる、あるいは酸素の存在下において自然発火性(自燃性)を有するなど、安全上特に注意を要するものの場合には、このような液状材料を、従来の塗布装置や薄膜形成装置では実質的に使用することができなかった。
【0010】
さらにまた、半導体膜や金属膜を液状材料から形成する場合には、塗布工程や熱処理工程において、その処理雰囲気を厳密に管理する必要がある。しかしながら、従来の薄膜形成装置では処理雰囲気の管理が不充分であった。例えば、Si膜を形成する場合、酸素が少しでも存在している雰囲気で塗布工程や熱処理工程を行うと、Si膜中にシリコン酸化膜が形成されてしまい、半導体膜としての性能が損なわれてしまう結果となる。このような薄膜形成においては、酸素濃度を例えば10ppm以下に制御するなどの必要があるが、そのための具体的な装置構成は従来提案されていなかった。
また、液状材料を長時間放置すると、溶剤の揮発や化学的な反応などによって粘度上昇や固形成分の析出などを起こすので、液状材料の供給系統や制御系統に支障が出たり、欠陥を多く含む膜膜になったりするという問題が生じるが、従来の塗布装置や薄膜形成装置ではこれらの問題に対して十分な対策が講じられていなかった。
【0011】
本発明は、前記事情を鑑みてなされたもので、装置のメンテナンスを効率よく行うことができ、さらに安全性の高い薄膜形成を行うことができる、塗布装置、薄膜形成装置、半導体装置の製造方法、電気光学装置、並びに電子機器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明の塗布装置は、塗布室内にて基板上に液状材料を塗布する塗布装置であって、前記塗布室に前記液状材料を供給する液状材料供給系が設けられ、前記液状材料供給系には、前記液状材料を貯留する容器と、該容器から導出された液状材料を吐出するノズル部と、前記容器の上流側に通じる配管及び前記容器とノズル部とを連通させる配管からなる配管群とが備えられ、前記容器は前記配管群に対して着脱可能に取り付けられており、前記容器が取り付けられた配管群には該配管群内にパージガスを導入するためのパージ機構が設けられていることを特徴としている。
【0013】
この塗布装置によれば、液状材料を貯留する容器を配管群に対して着脱可能に取り付けているので、容器内の液状材料が空になったり液状材料の仕様や種類を代える際に容器ごと交換できることから、作業の容易化、迅速化が図られる。
また、配管群にパージ機構を設けたので、前記した容器や液状材料の交換、さらにメンテナンスなどの際に、配管群に残留した液状材料をパージガスでパージすることができ、したがって例えば液状材料が発火性、可燃性、又は毒性を有している場合にも、安全に作業を行うことが可能になる。
特に、容器を取りつける時は、取り付け部において、ある程度の空気が取り付け部の配管内に封入されてしまうことを避けることが出来ない。液状材料が自然発火性を有していたり、室温で酸素と反応する性質を有している場合は、安全上の問題や、液体材料の品質管理の面から大きな問題となる。しかし、本発明の構成により、一旦封入された空気をパージ機構により排除することが出来るので、上記のような問題をなくすることが出来る。
【0014】
また、前記塗布装置においては、前記パージ機構は、前記容器とノズル部とを連通させる配管に接続されており、この配管の前記パージ機構との接続点より上流側には、該配管の流路を開閉するための開閉バルブが設けられているのが好ましい。
このようにすれば、メンテナンス時などにおいて容器より下流側で何らかの異常があった場合に、前記開閉バルブを閉じた状態で配管にパージガスを導入することにより、容器に液状材料が入っている状態のままでも、容器より下流側の配管等に残留した液状材料等をパージすることができる。したがって、作業を安全に行うことができ、かつ、液状材料の無駄を最小限に抑えることができる。
【0015】
また、前記塗布装置においては、前記パージ機構は、前記パージガス供給手段と、前記配管に接続されて前記パージガス供給手段から供給されたパージガスを該配管に導入するパージ配管と、該パージ配管に連通する排気配管と、前記パージ配管に設けられたパージ側開閉バルブと、前記排気配管に設けられた排気側開閉バルブと、を備えてなり、前記パージ機構に接続する配管には、前記パージ配管との接続点の近傍においてその下流側に開閉バルブが設けられているのが好ましい。
このようにすれば、パージ配管との接続点近傍の下流側の開閉バルブを閉じた状態で、パージ機構から配管中にパージガスを導入することにより、配管中に残留する液状材料や空気等をパージすることができる。
【0016】
また、前記塗布装置においては、前記パージ側開閉バルブ及び前記排気側開閉バルブは、前記配管との接続点より上方に位置し、前記パージ配管には、前記接続点から前記パージ側開閉バルブに向かう経路中において下方に向かう部分がなく、前記排気配管には、前記接続点から前記排気側開閉バルブに向かう経路中において下方に向かう部分がないのが好ましい。
このようにすれば、容器から液状材料を導出した際、パージ配管及び排気配管に、前記接続点から前記パージ側開閉バルブ及び排気側開閉バルブに向かう経路中において下方に向かう部分がないため、液状材料がこれらパージ配管や排気配管に回り込み、そこに残留してしまうことが防止される。したがって、例えば液状材料が発火性、可燃性、又は毒性を有している場合に、交換などのため容器を配管から取り外した際、パージ配管や排気配管に残留した液状材料が空気に触れ、あるいはその溶剤成分が気化することなどにより、自然発火や環境汚染を起こすといったことが防止される。
【0017】
また、前記塗布装置においては、前記容器とノズル部との間の配管中に、前記容器から導出された液状材料の滴下量を制御する滴下量制御部が設けられているのが好ましい。
このようにすれば、基板上に滴下する液状材料の量を精度よく制御することができる。
【0018】
また、前記塗布装置は、特に前記液状材料が発火性、可燃性、又は毒性を有している場合に好適となる。
すなわち、液状材料がこのような性質を有している場合に、液状材料の取り扱いや、装置、特にその配管系のメンテナンスが困難になるが、前述したように容器を着脱可能にしたことによって容器ごとの交換が可能になり、またパージ機構を設けたことで配管内をパージした後にメンテナンス等を行うことができ、したがって前述したように容易で迅速に、かつ安全に各種の作業を行うことができる。また、容器を取りつけた後に、取り付け部から配管内に取り込まれた空気を、パージ機構により排除できるので、液状材料の酸化による劣化を防ぐことができ、したがって得られる薄膜の品質を確保することができる。
【0019】
また、前記塗布装置においては、前記液状材料供給系に、前記塗布室内または液状材料供給系内に残留する液状材料を洗浄しあるいは該液状材料の活性を失わせるための液を供給する液剤供給系が設けられているのが好ましい。
このようにすれば、洗浄剤または失活剤により、液状材料供給系内に残留している液状材料を除去しあるいはこれを無害化することが可能となる。
塗布膜を例えばスピンコート法で形成した場合、滴下した液状材料のうち90%以上が基板の回転によって基板周辺に飛散する。この飛散した液状材料は、基板周辺に設けた受け皿で捕集し、廃液系に導かれるが、塗布室内に残留してしまうものもある。この残留液状材料は、長時間の放置で乾燥し固形の粉末となり、次に塗布膜を形成するときの欠陥要因となってしまう。
しかし、前記の塗布装置によれば、残留液状材料を洗浄しあるいは無害化し、さらに廃液系に導くこともできるので、欠陥の少ない薄膜を形成することが可能となる。
また、メンテナンスや非定常作業のために塗布室を大気解放しなければならないこともあるが、多くの液状材料は可燃性であり、液状材料によっては毒性や発火性を有するものもあることから、メンテナンスや非定常作業は危険な作業となる。
しかし、前記の塗布装置によれば、これらの作業も安全に行うことが可能となる。
【0020】
なお、この塗布装置においては、前記塗布室に、該塗布室内の雰囲気を独立して制御するための制御機構が設けられているのが好ましい。
このようにすれば、液状材料の塗布を制御された雰囲気下で連続して実施できるので、液状材料や基板上に形成された塗布膜が大気に晒されることがなく、したがって例えば得られる薄膜への酸化物の含有を極力抑えることができ、これにより所望の特性を有する薄膜を良好に形成することが可能となる。
【0021】
また、前記塗布装置においては、前記液剤供給系が複数設けられており、そのうちの少なくとも一つが前記塗布室内または液状材料供給系内に残留する液状材料を洗浄するための洗浄剤を供給する系であり、他の少なくとも一つが前記塗布室内または液状材料供給系内に残留する液状材料の活性を失わせるための失活剤を供給する系であるのが好ましい。
このようにすれば、洗浄剤が失活剤としての機能を有していない場合や、洗浄と失活のそれぞれの機能を効率的に発揮できる液体材料が異なる場合に、それぞれの別の液剤供給系から洗浄剤および失活剤を供給することが可能となり、したがって塗布室内または液状材料供給系内の洗浄および失活の両方を容易に行うことができるようになる。
【0022】
本発明の薄膜形成装置は、前記の塗布装置と、該塗布装置で液状材料が塗布された基板を加熱する熱処理装置とを備えてなり、前記塗布装置および前記熱処理装置には、前記基板に各処理を施す処理室内の雰囲気をそれぞれ独立して制御する制御機構が備えられていることを特徴としている。
この薄膜形成装置によれば、特に塗布装置において、前述したように作業の容易化、迅速化を図ることができ、また、液状材料が発火性、可燃性、又は毒性を有している場合にも安全に作業を行うことができる。
また、液状材料の塗布や熱処理を制御された雰囲気下で連続して実施できるので、液状材料や基板上に形成された塗布膜が大気に晒されることがなく、したがって例えば得られる薄膜への酸化物の含有を極力抑えることができ、これにより所望の特性を有する薄膜を良好に形成することが可能となる。
【0023】
また、前記薄膜形成装置においては、前記基板の表面洗浄等の前処理を行う前処理装置を備え、この前処理装置にも、その処理を施す処理室内の雰囲気を独立して制御する制御機構が備えられているのが好ましい。
このようにすれば、前処理装置についてもその処理室内の雰囲気を適宜な雰囲気に制御することが可能になり、したがって前処理の内容に応じた雰囲気を適宜選択して採用することができる。
【0024】
また、前記薄膜形成装置においては、前記各装置の処理室に連通する連接室が備えられ、この連接室にも、該連接室内の雰囲気を独立して制御する制御機構が備えられているのが好ましい。
このようにすれば、前記の各装置の処理室から別の処理室に移動させる際や一時保管する際に、基板を連接室内に入れるとともに、この連接室内の雰囲気を制御機構によって予め制御しておくことにより、基板を大気に晒すことなく所望の雰囲気に保持することができ、したがって大気中の酸素による酸化等を防止することができる。また、各処理室は連接室を介した接続となるので、各処理室の雰囲気ガスが他の処理室の雰囲気に影響することを少なくすることが出来る。
【0025】
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体装置を構成する各機能層のいずれかの機能層を、該機能層の構成成分を含有する液状材料を基板上に塗布することによって形成する半導体装置の製造方法において、前記機能層の形成を、前記の塗布装置、あるいは前記の薄膜形成装置を用いて行うことを特徴としている。
この半導体装置の製造方法によれば、作業の容易化、迅速化が図られ、さらにはその安全性も確保されているので、所望の特性を有する機能層(薄膜)を良好に、しかも高い生産性で形成することができ、したがって良好な特性を有し、かつ低コストの半導体装置を製造することができる。
【0026】
本発明の電気光学装置は、前記の半導体装置の製造方法を用いて製造された半導体装置を備えたことを特徴としている。
ここで、「電気光学装置」とは、電気的作用によって発光するあるいは外部からの光の状態を変化させる電気光学素子を備えた装置一般をいい、自ら光を発するものと外部からの光の通過を制御するもの双方を含む。例えば、電気光学素子として、液晶素子、電気泳動素子、EL(エレクトロルミネッセンス)素子、電界の印加により発生した電子を発光板に当てて発光させる電子放出素子などが挙げられる。
この電気光学装置によれば、良好で低コストの半導体装置を備えているので、この電気光学装置自体も良好で低コストのものとなる。
【0027】
本発明の電子機器は、前記の電気光学装置を備えることを特徴としている。
ここで、「電子機器」とは、複数の素子または回路の組み合わせにより一定の機能を奏する機器一般をいい、例えば電気光学装置やメモリを備えて構成される。ここで電子機器は、回路基板を一枚または複数備えることが可能である。その構成に特に限定が無いが、例えば、ICカード、携帯電話、ビデオカメラ、パーソナルコンピュータ、ヘッドマウントディスプレイ、リア型またはフロント型のプロジェクター、さらに表示機能付きファックス装置、デジタルカメラのファインダ、携帯型TV、DSP装置、PDA、電子手帳、電光掲示盤、宣伝公告用ディスプレイ等が含まれる。
この電子機器によれば、良好で低コストの電気光学装置を備えているので、この電子機器自体も高性能のものとなる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
〔第1の実施形態〕
(薄膜形成装置)
図1に、本発明の薄膜形成装置の第1の実施形態を示す。この薄膜形成装置は、薄膜を形成するための基板を導入するローダ(LD)10と、該ローダ10から導入された基板に各種の薄膜形成工程を実施する処理部11と、該処理部11にて薄膜が形成された基板を収納するアンローダ(UL)12と、ローダ10、処理部11、及びアンローダ12に連接されて基板の搬送が行われる連接室13と、から構成されたものである。ローダ10、処理部11の各処理室、及びアンローダ12は、連接室13に対してそれぞれゲートバルブ15を介して連通するよう構成されたものである。また、処理部11における各部20〜24には、後述するように各種(酸化性、還元性、不活性)のガスを供給する供給系及び排気設備に接続される排気系がそれぞれに設けられており、これによって各部20〜24は、その内部圧力及び雰囲気が独立して制御されるようになっている。なお、ローダ10、アンローダ12及び連接室13についても、処理部11における各部20〜24の雰囲気に大気が巻き込まれないように、その内部の雰囲気を制御できる機構を具備しているのが望ましい。
【0029】
処理部11は、前処理部20と塗布部21と熱処理部とを備えてなり、さらに熱処理部は第1熱処理部22と第2熱処理部23と第3熱処理部23との3部からなっている。前処理部20では、基板に液状材料を塗布する前の前処理を施すようになっており、塗布部21ではスピンコート法などにより液状材料を基板に塗布して塗布膜を形成するようになっている。また、第1熱処理室22では塗布膜に含まれる溶剤などの比較的低温で揮発する成分を除去するようになっており、第2熱処理室23では溶剤が除去された塗布膜をより高い温度で焼成するようになっており、第3熱処理部24では更に高温の熱処理を行い、膜質の改善を図って所望の薄膜を形成するようになっている。
【0030】
ここで、前記の各処理部、すなわち前処理部20、塗布部21、第1熱処理部22、第2熱処理部23、第3熱処理部24、さらには前記連接室13には、後述するようにそれぞれに排気装置や真空装置(図示せず)と各種(酸化性、還元性、不活性)のガス導入装置等からなる制御機構が設けられており、これによって各処理部及び連接室13の雰囲気、すなわち各工程の処理雰囲気は、その雰囲気ガス種や圧力などがそれぞれ独立して制御されるようになっている。
【0031】
前記の各処理部についてさらに具体的に説明すると、前処理部20では、基板に対する前処理として、基板表面を洗浄するクリーニング処理や、基板表面の親液性又は撥液性を適宜調整する表面処理がなされるようになっている。これらの処理としては、紫外線光を基板表面に照射して処理室(チャンバ)内にオゾンを発生させ、表面処理を行う方法や、大気圧プラズマを発生させて基板表面の表面処理を行う方法等が採用される。これらの処理方法においては、基板の加熱が有効である場合もあることから、必要に応じて基板の加熱を行うようにしてもよい。なお、これらの異なる表面処理をするため、処理室を複数有していてもよい。
【0032】
図2に、紫外光を照射して表面処理を行うようにした、前処理部20の概略構成を示す。
前処理部20は、図1に示したようにゲートバルブ15を介して連接室13に接続されたもので、内部の雰囲気を気密に保持するチャンバ30と、基板Wを保持し、加熱機構(図示せず)を備えた基板ステージ31と、チャンバ30内部に向かって紫外光を照射するUVランプ32と、チャンバ30内の雰囲気制御のためにその内部に各種雰囲気ガスを供給するガス供給系33と、チャンバ30内を排気する排気系34とから構成されている。基板ステージ31には昇降機構(図示せず)が設けられており、基板とUVランプとの距離を変化させることができるようになっている。なお、ガス供給系33は複数のガスを供給することが可能となっており、前処理として目的に合ったガスを供給することができるようになっている。また、チャンバ30にチャンバ30内の圧力を検出するための圧力センサ(図示せず)や、処理雰囲気のガス種やその濃度を検出するための雰囲気センサなどを取り付け、これらセンサの出力をガス供給系33及び排気系34にフィードバックすることにより、より精度良く雰囲気制御を行うようにしてもよい。
【0033】
基板ステージ31に備えられた加熱機構は、例えばホットプレート等の加熱装置を有してなるもので、基板W上に吸着している水分を除去することができるように構成されたものである。また、UVランプ32には、例えば172nmの波長を含むエキシマランプが採用され、ガス供給系33から供給された酸素を紫外光によって分解してオゾンを発生させ、基板W上の有機系不純物を分解し、基板表面を親水性或いは親液性とすることができる。また、172nmのUV光は、基板上に付着している有機物を直接分解除去する作用を有しているので、基板とUVランプ32との距離や雰囲気ガスやその圧力制御により、基板の洗浄効果をより高めることができる。
【0034】
ガス供給系33からは、前記酸素(酸化性ガス)の他に、還元性ガス(例えば水素等)や不活性ガス(例えば窒素等)、或いはフッ素を有するガスも適宜チャンバ30内に供給することができるようになっている。また、排気系34には、排気装置または真空装置(図示せず)が接続されており、チャンバ30内に供給されたガス量に応じて可変バルブ35を制御することにより、チャンバ30内の圧力をほぼ大気圧に保持させることが可能となっている。さらに、排気系34は、処理後の基板Wを他の処理チャンバへ移動させる際に、一旦チャンバ30内に充満した酸化性ガスを排気し、その後、チャンバ30内に不活性ガスを供給することにより、酸化性ガスが他の処理チャンバに漏洩することを抑止する役割も有している。
【0035】
なお、本実施形態では、前処理部20が紫外光を照射して表面処理を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、前処理部20としては、基板の周辺部にオゾンを発生させ、紫外線光を基板表面に照射して表面洗浄を行う工程や、大気圧プラズマを発生させて基板表面の表面洗浄を行う工程を有するものであってもよい。このような工程であっても、基板表面の洗浄等の処理を施すことにより、液状材料塗布時の濡れ性や密着性を向上させることができる。具体的には、例えば大気圧プラズマにより基板表面を表面処理する場合、酸素プラズマを用いることにより、基板表面の有機物汚染の除去や、基板表面を親液性にすることができる。また、CFガスなどのフッ素を含有したプラズマを用いれば、基板表面を撥液性にすることができる。
【0036】
図3に、塗布部21の概略構成を示す。
塗布部21は、図1に示したようにゲートバルブ15を介して連接室13に接続されたもので、内部の雰囲気を気密に保持するチャンバ(塗布室)40と、基板Wを保持し、回転機構(図示せず)を備えた基板ステージ41と、液体供給系42と、基板ステージ41の回転力によって飛散する液状材料を捕捉し、廃液として収集する廃液処理系43と、チャンバ40内部に各種雰囲気ガスを供給するガス供給系44と、チャンバ40内を排気する排気系45とを備えて構成されたものである。ここで、この塗布部21は本発明における塗布装置の一実施形態となるものであり、特に本実施形態では、スピンコート法で塗布を行うよう構成されたものとなっている。
【0037】
液体供給系42は、基板Wに薄膜形成用の液状材料を供給する液状材料供給系50と、洗浄剤供給系(液剤供給系)52および失活剤供給系(液剤供給系)92と、パージ機構47、54とを備えて構成されたものである。
液状材料供給系50は、液状材料を貯留する液状材料容器51と、この液状材料容器51に窒素等の不活性ガスを導入し、該容器51から液状材料を押し出すとともに液状材料が導出された後の液状材料容器51内の圧力を所定圧に保持する役目を果たすガス供給部55と、ノズル(ノズル部)53と、液状材料容器51とノズル53との間に設けられた液状材料の滴下量制御部と、前記液状材料容器50の上流側に通じる配管65と、前記各部を接続する配管56及び各開閉バルブ(V1〜V3、V14)とを備えて構成されたものである。滴下量制御部は、液状材料の流量を制御する流量制御装置(マスフローコントローラ:以下、MFCと表記する。)57及び該MFC57の上下に設けられた開閉バルブV2、V3からなっている。尚、液状材料の流量制御装置は、ノズル53から基板上に滴下する液体材料の滴下量を制御することが目的であるため、MFCの替わりにニードルバルブでもよいし、単にバルブV3の開閉動作の時間制御だけで前記滴下量を制御するようにしてもよい。
【0038】
ここで、この液状材料供給系50においては、液状材料容器51とMFC57とノズル53とが、この順で鉛直方向に上から配置されており、さらにこれら各部を接続する配管56は水平部分を有することなく全て鉛直方向に向けて配設されている。このような構成のもとに液状材料供給系50は、液状材料をその自重で液状材料容器51からノズル53にまで効率よく流動させることができるので、基板W上に滴下する液状材料の量を正確に制御することができるようになっている。また、メンテナンス時などにおいて液状材料容器51内あるいは配管56内の液状材料が不測に流れてしまっても、その自重によってチャンバ40内に導かれることから、液状材料は塗布装置の外には流れ出ないようになっている。
【0039】
また、液状材料容器51は、液状材料供給系50の配管群、すなわち配管65及び配管56に対し、その接続点C1、C2で着脱可能に取り付けられている。このような構成のもとに液状材料容器51は、特に開閉バルブV1及び開閉バルブV2を閉じておくことにより、その液漏れを心配することなく、前記配管群から取り外すことができるようになっている。
また、前記配管65には、開閉バルブV1の上流側において該配管65から分岐して排気配管68が設けられており、この排気配管68にはその流路の開閉をなす排気側開閉バルブV15が設けられている。
このような構成によって、容器51を取りつけた時、接続点C1及びC2部で配管内に取り込まれてしまう空気を除去可能となる。すなわち、接続点C1において取り込まれた空気は、55より供給される不活性ガスにより、排気配管68を通してパージすることが出来る。接続点C2において取り込まれた空気は、64より供給される不活性ガスにより、排気配管66を通してパージすることが出来る。また、排気配管68及び66が真空排気装置に接続されていれば、取り込まれた空気を速やかに排除できると同時に、配管内の残留酸素濃度を極限まで低くすることができる。このとき、不活性ガスによるパージ用配管62、64は、減圧状態となった配管内を不活性ガスで大気圧に戻す役割を機能を持つことになる。
【0040】
洗浄剤供給系52は、液状材料供給系50だけでなく、この液状材料供給系50を通じてチャンバ40内や廃液処理系43も洗浄する機能を有したもので、本実施形態では液状材料供給系50における開閉バルブV1の上流側でかつ前記接続点C1の上流側に接続されてなるものである。すなわち、この洗浄剤供給系52は、液状材料供給系50の配管65に連設する配管59中に設けられて、一旦洗浄剤を貯留して液状材料供給系50に洗浄剤を供給するための洗浄剤容器60と、この洗浄剤容器60に窒素等の不活性ガスを導入し、該容器60から洗浄剤を押し出すとともに洗浄剤が導出された後の洗浄剤容器60内の圧力を所定圧に保持する役目を果たすガス導入部58と、該洗浄剤容器60に接続される配管59の2カ所の両接続部に設置される開閉バルブV4及び開閉バルブV5とから構成されたものである。なお、この洗浄剤容器60も、開閉バルブV4及び開閉バルブV5を閉じた後、配管59から取り外すことができるようになっている。
【0041】
失活剤供給系92も、前記洗浄剤供給系52と同様、液状材料供給系50だけでなく、この液状材料供給系50を通じてチャンバ40内や廃液処理系43に残留している液状材料の活性を失わせる機能を有したものである。すなわち、この失活剤供給系92も、前記洗浄剤供給系52と同様、液状材料供給系50における開閉バルブV1の上流側でかつ前記接続点C1の上流側に接続されてなるもので、液状材料供給系50の配管65に連設する配管94中に設けられて、一旦失活剤を貯留して液状材料供給系50に失活剤を供給するための失活剤容器95と、この失活剤容器95に窒素等の不活性ガスを導入し、該容器95から失活剤を押し出すとともに失活剤が導出された後の失活剤容器95内の圧力を所定圧に保持する役目を果たすガス導入部93と、該失活剤容器95に接続される配管94の2カ所の両接続部に設置される第9バルブV9及び第10バルブV10とから構成されたものである。なお、この失活剤容器95も、開閉バルブV4及び開閉バルブV5を閉じた後、配管94から取り外すことができるようになっている。
【0042】
ここで、前記洗浄剤供給系52で用いられる洗浄剤としては、使用する液状材料に応じて適宜選択されるが、具体的には、アルコール系溶液等の洗浄剤が用いられる。一方、失活剤供給系92で用いられる失活剤としても、使用する液状材料に応じて適宜選択されるが、例えば液状材料がシリコン膜形成用としてのシクロシラン(Si2n;n≧5)や高次シラン(Si2n+2;n≧3)である場合、例えば有機アルカリやIPA(イソプロパノール)が好適に用いられる。すなわち、シクロシランや高次シランは、空気に触れると自然発火する自然発火性を有し、また、人体に有害なガスを発生することから毒性を有しているので、失活剤としてはこれらを分解して不燃化及び無害化することで、結果としてその活性、すなわち発火性や毒性を失わせることができるものが用いられる。尚、シクロシランなどには失活剤として、例えばTMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)が有効である。TMAHはIPAより失活効果が高く、IPAは容易に揮発するのでガスでパージし易いという特徴を有している。したがって、IPAを洗浄剤とし、TMAHを失活剤として用いるのがより好ましい。
【0043】
なお、本実施形態では、液剤供給系として洗浄剤供給系52および失活剤供給系92の二つを備えたが、洗浄剤が失活剤としても機能する場合にはこの洗浄剤で失活剤を兼ねさせ、液剤供給系を洗浄剤供給系52あるいは失活剤供給系92のいずれか一つにし、これから失活剤としても機能する洗浄剤を液状材料供給系50に供給するようにしてもよい。また、洗浄剤や失活剤を複数種用意したい場合には、液剤供給系を二つでなく、三つ以上備えてもよいのはもちろんである。また、液体材料には可燃性であっても、毒性や自然発火性を有しない材料もある。その場合には、失活剤ははじめから不要であり、洗浄剤供給系だけがあればよい。
【0044】
また、本実施形態では、洗浄剤供給系52および失活剤供給系92を、それぞれ液状材料供給系50における開閉バルブV1と液状材料容器51との間に接続させ、洗浄剤あるいは失活剤を液状材料供給系50全体、すなわち液状材料容器51、MFC57、ノズル53、チャンバ40、およびこれらを連通させる配管56に供給できるようにしたが、本発明は特にこれに限定されることなく、第1の液供給系である液状材料供給系50の任意の箇所に液を供給することができるよう、その接続点を任意の箇所に設けることができる。具体的には、開閉バルブV2とMFC57との間に接続してMFC57以下に液を供給することができるようにしてもよく、また開閉バルブV3とノズル53との間に接続してノズル53以下に液を供給することができるようにしてもよい。図3に示した実施形態では、洗浄剤供給系52、失活剤供給系92を開閉バルブV1と液状材料容器51との間に接続し、洗浄剤、失活剤を液状材料容器51に通すようにしているため、液状材料容器51中に使用可能な液状材料が残っている場合、この液状材料をそのままにしては洗浄処理や失活処理を行うことができないが、開閉バルブV2以下に接続することにより、液状材料容器51中に液状材料が残っているか否かに関係なく、液状材料供給系50の洗浄処理や失活処理を行うことができる。
【0045】
なお、特に第2の液供給系を複数設けた場合、一つをチャンバ40に直接接続し、チャンバ40内を直接洗浄処理または失活処理できるようにしてもよい。
また、液状材料供給系50には、その経路中にフィルタを設けておき、液状材料中に存在する異物や液状材料が固化した固形分等が基板W上に塗布されるのを防止しておくのが好ましい。このような目的でフィルタを設ける場合、特にノズル53の先端側(吐出側)に設けるのが、基板W上への異物等の塗布をより確実に防止することができ、好ましい。
【0046】
パージ機構47は、液状材料供給系50における開閉バルブV2とMFC57の上流側に設けられた開閉バルブV14との間に接続されたもので、パージガス供給手段(図示せず)より窒素等の不活性ガスなどからなるパージガスを導入するガス導入部63と、このガス導入部63に接続され、かつ液状材料供給系50の配管56に接続されたパージ配管64と、該パージ配管64及び配管56に連通する排気配管66と、前記パージ配管64に設けられたパージ側開閉バルブV11と、前記排気配管66に設けられた排気側開閉バルブV12と、を備えて構成されたものである。ここで、排気配管66には、真空ポンプまたは排気ダクト等の排気手段が接続されている。
【0047】
また、パージ機構54は、液状材料供給系50におけるノズル53と開閉バルブV3との間に接続されたもので、パージガス供給手段(図示せず)より窒素等の不活性ガスなどからなるパージガスを導入するガス導入部61と、このガス導入部61に接続され、かつ液状材料供給系50の配管56に接続されたパージ配管62と、該パージ配管62及び配管56に連通する排気配管67と、前記パージ配管62に設けられたパージ側開閉バルブV6と、前記排気配管67に設けられた排気側開閉バルブV13と、を備えて構成されたものである。ここで、排気配管67にも、真空ポンプまたは排気ダクト等の排気手段が接続されている。
【0048】
これらパージ機構47、54は、前記の液状材料容器51や液状材料の交換、さらにはメンテナンスなどの際に、配管56等に残留した液状材料やこれの有機溶剤蒸気、さらには異物などをパージガスでパージ(置換)するようにしたものである。すなわち、このようなパージを行うことによって液状材料やその有機溶剤蒸気、異物等を除去し、液状材料中の有機溶剤の揮発や液状材料の硬化に起因する液詰まり等を防止するようにしたものである。また、液状材料容器51や流量制御部57を取りつけた時、配管内に取り込まれる空気を排除する目的も有している。尚、不活性ガス供給部55と排気配管68もパージ機構として機能させることができ、液状材料容器51を取りつけた時、配管内に取り込まれる空気を排除することができる。
【0049】
ここで、特に液状材料の種類を代えるために、液状材料容器51を交換する際の、パージ機構47によるパージについて説明する。
液状材料容器51内に液状材料が無くなったとき、あるいは液状材料の種類を代えるとき、液状材料容器51を交換するが、その際、配管65、配管56から液状材料容器51を取り外す前に、まず、開閉バルブV1と開閉バルブV2とを閉じる。そして、その状態でパージ機構47のパージ側開閉バルブV11を開き、さらに必要に応じて排気側開閉バルブV12も開く。次いで、ガス導入部63からパージガスを導入し、液状材料容器51より下流側の配管56等をパージする。このとき、MFC57の上流側に設けられた開閉バルブV14についてはこれを必要に応じて開いておく。すなわち、この開閉バルブV14を開いて前記排気側開閉バルブV12を閉じておくことにより、導入したパージガスをMFC57側に流すことができ、したがってここに残留する液状材料やこれの有機溶剤蒸気、さらには異物などを除去することができる。また、開閉バルブV14を閉じて前記排気側開閉バルブV12を開いておくことにより、前述したようなMFC57側のパージを終了した後の、開閉バルブV14より上流側の配管56内をパージすることができる。
【0050】
また、このような液状材料容器51より下流側のパージとは別に、排気配管68の排気側開閉バルブV15を開いておき、その状態でガス導入部55から窒素等のパージガスを導入することにより、液状材料容器51より上流側のパージも必要に応じて行っておく。なお、これらガス導入部55、排気配管68、排気側開閉バルブV15からなる機構も、本発明におけるパージ機構の一例となっている。
【0051】
そして、このようにして液状材料容器51より下流側をパージし、交換前の液状材料の残留物や洗浄剤、失活剤の残留物を除去したら、液状材料容器51を別のもの(別の液状材料を充填したもの)に交換し、これを配管65、配管56に取り付ける。このようにして液状容器51を交換すると、その取付時に空気等の環境ガスが配管65や配管56内に巻き込まれて入ってしまう。そして、その状態のままで液状材料を流すと、特に液状材料が自然発火性を有している場合では、この液状材料が空気と触れることで発火してしまうことがある。自然発火性がなくても、容易に酸素と反応する液体材料もあるが、そのような液体材料は微量な酸素の存在で品質が低下することになる。そこで、特に液状材料が自然発火性を有している場合などでは、再度パージ機構47によって配管56内を前記した場合と同様にしてパージする。また、必要に応じて配管65内もパージしておく。
【0052】
なお、パージ機構54によるパージも、前記パージ機構47によるパージと基本的には同じであるが、特にこのパージ機構54では、ノズル53に液や異物の詰まりが生じた場合に、これを良好に取り除くことができる。
また、これらパージ機構47、54にあっては、メンテナンス時などにおいて液状材料容器51より下流側で何らかの異常があった場合に、開閉バルブV2、あるいは開閉バルブV3を閉じた状態で配管56にパージガスを導入することにより、液状材料が入っている液状材料容器51が取り付けられたままでも、該液状材料容器51より下流側を何等支障なくパージすることができる。また、液状材料容器51内の液状材料をそのたびに抜き出すなどの必要がないことから、液状材料の無駄を最小限に抑えることができる。
【0053】
廃液処理系43は、チャンバ40内において、基板ステージ41の外周及び下面部を覆うように設置され、これにより基板ステージ41の回転力によって飛散した液状材料を収集するカバー70と、該カバー70に接続され、カバー70で収集した液状材料を一時収容する1次容器71と、該1次容器71に開閉バルブV7を介して連設された2次容器72とを備えて構成されたものである。該2次容器72は、開閉バルブV7を閉じた後、取り外しが可能となっている。
【0054】
ガス供給系44は、前記の前処理部20の場合と同様に、酸化性ガス、還元性ガス及び不活性ガスを適宜選択してチャンバ40内に供給することができるよう構成されたものである。
また、排気系45は、ドライポンプ等の真空装置(図示せず)を備えて構成されたもので、チャンバ40内に供給されたガス量に応じて可変バルブ(図示せず)を制御し、チャンバ40内の圧力をほぼ大気圧に保持させるようにしたものである。さらに、この排気系45は、処理後の基板Wを他の処理チャンバへ移動させる際に、一旦チャンバ40内に充満した雰囲気ガスを排気し、その後、前記ガス供給系44よりチャンバ40内に不活性ガスを導入することで、雰囲気ガス中に含まれていた酸化性ガスが他の処理チャンバに漏洩することを防止する役割も有している。
【0055】
また、チャンバ40には、雰囲気ガス中の各種ガス濃度、例えば酸素濃度を調整する調整手段が設けられており、これによって酸素濃度等の各種ガス濃度を任意に調整できるようになっている。このような構成のもとにチャンバ40は、その内部の酸素濃度や水等の酸化物濃度を共に10ppm以下、実際には1ppm以下に保持できるようになっている。なお、チャンバ40にはチャンバ40内の圧力を検出するための圧力センサ(図示せず)や、処理雰囲気のガス種やその濃度を検出するための雰囲気センサ(図示せず)などが取り付けられており、これらセンサの出力をガス供給系44及び排気系45にフィードバックすることにより、より精度良く雰囲気制御が行われるようになっている。そして、このように精度良く雰囲気制御が行われることにより、形成する薄膜の膜質を向上させることができるようになっている。また、前記の圧力センサや雰囲気センサなどについては、チャンバ40内の上部側に設けられているのが好ましい。このように上部側に設けられることにより、前記センサに液状材料が付着して汚染され、機能が低下するといったことが防止される。
【0056】
このような構成の塗布部21、すなわち本発明の塗布装置によって基板W上に液状材料を塗布するには、基板ステージ41上に基板Wを真空吸着し、ノズル53から液状材料を基板W上に滴下する。液状材料は、液状材料容器51に一旦貯留された後、ガス導入部55から窒素ガス等の不活性ガスが導入されて液状材料容器51内が加圧されることにより、該液状材料容器51内から導出される。そして、MFC57でその流量が調整されつつノズル53から吐出され、基板W上に塗布される。塗布された液状材料は、基板Wの中央部に拡がり、さらに基板ステージ41の回転によって基板Wの全面に引き延ばされ、塗布膜となる。
【0057】
このとき、基板W上に留まらずに塗布膜とならなかった液状材料は、基板ステージ41の回転力によって基板ステージ41の外周部に向かって飛散する。飛散した液状材料は、チャンバ40内に備えられたカバー70によって収集された後、1次容器71に導入され、ここで一時収容される。1次容器71に溜まった液状材料は、開閉バルブV7が開放され、かつ第2容器72内が減圧されることによって第2容器72に導入される。そして、開閉バルブV7が閉じられた後、第2容器72が取り外されることにより、この第2容器72内の液状材料は廃棄等の処分がなされるようになっている。なお、液状材料を1次容器71から第2容器72に移動する作業は、塗布膜を形成する合間に行うのが望ましい。また、第2容器72は有機溶剤を含む液が溜まるので、この第2容器72には排気系を接続しておくのが望ましく、その場合、この第2容器72にバルブを介して排気系46に接続するようにしてもよい。
【0058】
次に、塗布部21におけるスピンコータを一時休止させる際、液状材料の種類を変更させる際、または液状材料容器51が空になり交換が必要な際などに、洗浄剤供給機構52によって液状材料容器51の内部を洗浄する方法について説明する。
まず、洗浄剤を収容した洗浄剤容器60を洗浄剤供給系52の配管59に取り付ける。そして、液状材料容器51内の液状材料を排出してこれをほぼ空にした後、開閉バルブV2を閉じる。その後、開閉バルブV4と開閉バルブV5と開閉バルブ15とを開放し、ガス導入部58から不活性ガスを導入して洗浄剤容器60内を加圧し、これによりこの洗浄剤容器60から洗浄剤を導出させ、液状材料容器51に流入させる。
【0059】
ここで、液状材料として例えばシリコン膜を形成するシクロシラン等を使用しており、洗浄液ではこのシクロシランの活性を失わせることができない場合には、洗浄剤供給系52から洗浄剤を液状材料容器51に流入させ、洗浄処理を行うのに代えて、失活剤供給系92から洗浄剤供給系52による場合と同様にして失活剤を液状材料容器51の内部に流入させ、該液状材料容器51内に残留した液状材料の活性を失わせるようにする。次に、液状材料容器51内の失活剤をバルブV2、V14、V3を開けてノズル53からチャンバ内に吐出する。ノズルは待機位置にセットし、カバー70から廃液処理系43に導かれるようにする。こうして配管56、ノズル53、および廃液処理系43内の液体材料を失活させることができる。なお、このようにして失活処理を行った後、あるいはこれに先立ち、前記洗浄剤供給系52から洗浄剤を液状材料容器51に流入させ、洗浄処理を行うようにしてもよいのはもちろんである。洗浄剤も最終的には廃液タンク72に導くことにより、液状材料供給系50全体を洗浄する。
【0060】
また、スピンコータ21を一時休止させる際、または前述したように液状材料の種類を変更するなどで液状材料容器51を交換する際やメンテナンスの際には、前述したようにパージ機構47あるいはパージ機構54によって液状材料供給系50内、特に配管56内やノズル53内をパージすることにより、液状材料の残留物や異物等を除去してこれらに起因する液詰まり等を防止することができる。また、特に液状材料が自然発火性や可燃性、毒性を有している場合には、これらの性質に起因する事故等を防止して安全性を確保することができる。
【0061】
このような塗布装置(塗布部21)にあっては、液状材料を貯留する液状材料容器51を配管56、配管65からなる配管群に対して着脱可能に取り付けているので、液状材料容器51内の液状材料が空になったり液状材料の種類を代える際にこの容器51ごと交換できることから、作業の容易化、迅速化を図ることができる。
また、パージ機構47、54を設けたので、前述したように装置の一時休止や液状材料容器51の交換、さらにメンテナンスなどの際に、配管群等に残留した液状材料をパージガスでパージすることができ、したがって例えば液状材料が発火性、可燃性、又は毒性を有している場合にも、安全に且つ迅速に作業を行うことができる。
【0062】
また、洗浄剤供給系52または失活剤供給系92によって残留した液状材料を洗浄しあるいは無害化することができるので、欠陥の少ない薄膜を形成することができる。
また、塗布膜をスピンコート法で形成した際、滴下した液状材料のうちの90%以上が基板Wの回転によって基板Wの周辺側に飛散し、その一部がそのままチャンバ40内に残留し乾燥して固形の粉末となってしまい、次の塗布膜形成時の欠陥の原因となることがある。しかし、前記塗布装置(塗布部21)にあっては、残留した液状材料を無害化すると同時に廃液処理系43に導くことができるので、欠陥の少ない薄膜を形成することができる。
また、メンテナンスや非定常作業のためにチャンバ(塗布室)40を大気解放しなければならないこともあるが、多くの液状材料は可燃性であり、液状材料によっては毒性や発火性を有するものもあることから、メンテナンスや非定常作業は危険な作業となる。しかし、前記の塗布装置によれば、これらの作業も安全に行うことができる。
【0063】
なお、前記塗布装置(塗布部21)においては、特に液状材料容器51の接続点C2のすぐ下に設けられるパージ機構47として、図4(a)または図4(b)に示すような構成の機構を採用するのが好ましい。
すなわち、図4(a)に示すパージ機構47では、これを構成するパージ配管64が、そのパージ側開閉バルブV11から配管56との接続点C3までの間においてパージ側開閉バルブV11側が上方となるよう傾斜して配置されており、同様に排気配管66も、その排気側開閉バルブV12から配管56との接続点C3までの間において排気側開閉バルブV11側が上方となるよう傾斜して配置されている。このような構成のもとにパージ配管64には、前記接続点C3から前記パージ側開閉バルブV11に向かう経路中において下方に向かう部分がなく、同様に前記排気配管にも、前記接続点C3から前記排気側開閉バルブV12に向かう経路中において下方に向かう部分がないようになっている。
【0064】
また、図4(b)に示すパージ機構47では、これを構成するパージ配管64が、そのパージ側開閉バルブV11から配管56との接続点C3までの間においてパージ側開閉バルブV11側が上方となるよう折曲して配置されており、同様に排気配管66も、その排気側開閉バルブV12から配管56との接続点C3までの間において排気側開閉バルブV11側が上方となるよう折曲して配置されている。すなわち、この例では、パージ配管64及び排気配管66がいずれも接続点C3から水平方向に延び、その後鉛直方向において上方に延び、さらに水平方向に延びて形成されており、この水平方向に延びた部分にてパージ側開閉バルブV11あるいは排気側開閉バルブV12が設けられている。このような構成のもとにパージ配管64には、前記接続点C3から前記パージ側開閉バルブV11に向かう経路中において下方に向かう部分がなく、同様に前記排気配管にも、前記接続点C3から前記排気側開閉バルブV12に向かう経路中において下方に向かう部分がないようになっている。
【0065】
このような構成のパージ機構47にあっては、液状材料容器51から液状材料を導出した際、パージ配管64及び排気配管66に、配管56との接続点C3から前記パージ側開閉バルブV11及び排気側開閉バルブV12に向かう経路中において下方に向かう部分がないため、液状材料がこれらパージ配管64や排気配管66に回り込み、そこに残留してしまうことが防止される。したがって、例えば液状材料が発火性、可燃性、又は毒性を有している場合に、交換などのため液状材料容器51を配管56から取り外した際、パージ配管64や排気配管66に残留した液状材料が空気に触れ、あるいはその溶剤成分が気化することなどにより、自然発火や環境汚染を起こすといったことが防止される。尚、上記の安全性をより確実なものとするため、接続点CとバルブV11、V12との距離はできるだけ短くするのが望ましい。
【0066】
また、液状材料容器51を配管56に取り付けた後、開閉バルブV2、V14を閉じた状態でパージ機構47により配管56内をパージすれば、容器取りつけに伴なって、空気が配管56内に取り込まれても、取り込まれた空気を排除することができる。その後パージ側開閉バルブV11、排気側開閉バルブV12を閉じ、開閉バルブV2、V14を開いて液状材料容器51から液状材料を導出させても、パージ機構47におけるパージ配管64、排気配管66には前述したようにこれらに下方に向かう部分がないことから、これらパージ配管64、排気配管66内はパージガスが充填された状態に維持されることになる。また、空気(酸素)が排除されているので、液状材料が酸化したり燃焼したりすることがない。したがって、前述したように交換などのため液状材料容器51を配管56から脱着する時、パージ配管64、排気配管66に液状材料が残留していなく、また、空気の取り込みもないため、液状材料が環境中に直接触れてしまうことによる前記の不都合が防止される。
【0067】
また、前記塗布装置(塗布部21)において液状材料容器51については、ガス供給部55によってその上部側に窒素等の不活性ガスを導入し、底部側から液状材料を導出させるようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば図5に示すようにガス供給部55によって液状材料容器51の上部側に窒素等の不活性ガスを導入し、かつ同じ上部側から液状材料を導出させるようにしてもよい。すなわち、ガス供給部55によって不活性ガスを導入して液状材料容器51内の圧力を高めることで、該容器51の導出配管69から液状材料を押し出すと同時に、液状材料が導出された後の液状材料容器51内の圧力を所定圧に保持するように構成してもよい。
【0068】
また、前記塗布装置(塗布部21)においては、ノズル53が2つの停止位置、すなわち前記液状材料を基板W上に滴下するための滴下位置と、該基板Wの搬送時や液状材料のダミー吐出時などのように液状材料を基板W上に滴下しないときの待機位置とを有し、これら停止位置間を移動可能になっており、かつその移動が制御可能になっているのが好ましい。また、その場合、特にノズル53の待機位置に液受け部を設けておくのが望ましい。尚、液受け部は、カバー70の一部として構成するか、液受け部で受けた液体を廃液処理系43に導くような構成とするのが望ましい。
このような構成とすれば、ノズル53が待機位置で待機できるため、基板Wをチャンバ40に出し入れする際にノズル53が邪魔になることなく、またノズル53から不要な液状材料が基板W上に滴下されてしまうといったことも防止される。また、ノズル53の待機位置に液受け部を設けた場合、基板Wへの液状材料を滴下する前にダミー滴下を行うことができ、したがってこのダミー滴下を一連の塗布作業の最初に行うことにより、液状材料を安定して滴下し、得られる薄膜の膜質、膜厚の均一性を確保することができる。さらに、洗浄処理や失活処理によって液状材料供給系50に導入された洗浄剤や失活剤を、待機位置で滴下することもできる。
【0069】
また、本発明の塗布装置における廃液処理系としては、チャンバ40(塗布室)内に導入された後不要となった液を廃液として収容するものであれば、前記の廃液処理系43に限定されることなく適宜な構成のものを採用することができる。例えば、廃液容器と、該廃液容器とチャンバ40とを接続する廃液配管とを備え、該廃液配管は該配管内を廃液が重力の働く方向に流れるよう配置され、該廃液容器とチャンバ40とをアイソレートするアイソレートバルブを有し、前記廃液容器はその内部の気体を排気する排気配管と、内部の液体の量を検出する液量計(液面計)と、該廃液容器内の圧力が所定の圧力以上になると開いて前記圧力を解放するリリーフ弁と、を有して構成されたものでもよい。
【0070】
このような構成とすれば、廃液処理系の安全性の向上と廃液の影響を排除して膜質のよい薄膜を形成することができるようになる。また、廃液容器に液量計(液面計)を設けたので、該容器が一杯になる前に交換が可能となり、また、廃液容器に排気配管やリリーフ弁を設けたので、容器内に充満している有機溶剤などの気体を安全に排気することができ、万一容器内の圧力上昇があってもリリーフ弁によって一定圧力以上にはならないようにすることができる。したがって、廃液処理系の安全性を確保することができる。
また、チャンバ40と廃液容器との間を、重力の働く方向に廃液が流れるよう、水平方向でなく鉛直方向に向いてあるいは傾斜して配置された廃液配管で接続しているので、液状材料や洗浄剤、失活剤を速やかに廃液容器に導くことができる。さらに、廃液処理系をチャンバ40から遮断するアイソレートバルブを設けているので、塗布膜を形成する際、廃液処理系に存在する廃液の影響を遮断することができ、薄膜の膜質が損なわれるのを防止することができる。
【0071】
図6に、第1熱処理部22の概略構成を示す。
第1熱処理部22は、図1に示したようにゲートバルブ15を介して連接室13に接続されたもので、内部の雰囲気を気密に保持するチャンバ80と、基板Wを保持し、かつ基板Wを加熱する加熱機構81と、チャンバ80内部に各種雰囲気ガスを供給する供給系82と、チャンバ80内部を排気する排気系83とを有して構成されたものである。加熱機構81としては、ホットプレートが好適に採用される。加熱機構81による加熱によって、基板上の塗布膜に含まれる溶剤を除去し、膜の固体化を図ることができる。なお、本加熱機構81により、基板温度を80〜200℃の範囲に制御することができ、また、排気系83により、チャンバ80内の酸素濃度及び水等の酸化物濃度は、10ppm以下、実際には1ppm以下に維持することができるようになっている。また、チャンバ80内部に各種雰囲気ガスを供給する供給系82と、チャンバ80内部を排気する排気系83とは、第1熱処理部22、すなわちチャンバ80内の処理雰囲気を独立して制御するための、前記制御機構の主構成要素となっている。
【0072】
図7に、第2熱処理部23の概略構成を示す。
第2熱処理部23は、加熱炉(ホットウォール型)を構成するもので、ゲートバルブ15を介して連接室13に接続され(図1参照)、かつ、内部の雰囲気を気密に保持する石英管(処理室)85と、該石英管85内部において基板Wを保持するための、複数段からなる石英製の基板ホルダ86と、該基板ホルダ86を載置し、加熱機構(図示せず)及び上下可動機構を備えたサセプター87と、石英管85内部に各種雰囲気ガスを供給する供給系88と、石英管85内部を排気する排気系89とからなるものである。該加熱炉によって、第1熱処理部22における加熱温度よりも高い温度で基板Wを加熱することにより、塗布膜の膜質を改善して、所望の機能を有する薄膜を形成することができる。また、排気系89により、炉内の酸素濃度及び水等の酸化物濃度は、10ppm以下、実際には1ppm以下に維持することができるようになっている。なお、薄膜の種類に応じて良好な薄膜を得るために、雰囲気ガスを選択できるようになっており、ガス供給系88は不活性ガス、酸化性ガス、水素ガス等の還元性ガスが供給できるようになっている。また、石英管85内部に各種雰囲気ガスを供給する供給系88と、石英管85内部を排気する排気系89とは、第2熱処理部23の処理室、すなわち石英管85の処理雰囲気を独立して制御するための、前記制御機構の主構成要素となっている。
【0073】
第3熱処理部24では、図示しないものの、加熱手段としてレーザアニール又はランプアニールが採用されている。これらの熱処理は高温短時間の熱処理方法であり、第2熱処理部24における加熱温度よりも高い温度で加熱処理することにより、さらに良好な膜質改善を行うことができる。なお、この第3熱処理部24にも、そのチャンバ(処理室)内部に各種雰囲気ガスを供給する供給系と、チャンバ内部を排気する排気系とが備えられており、これらは、チャンバ内の処理雰囲気を独立して制御するための、前記制御機構の主構成要素となっている。
【0074】
連接室13は、その内部の雰囲気ガスを制御するための制御手段(制御機構)を備えたもので、前記各処理部20〜24における各チャンバ(処理室)から別の処理部に移動させる際や一時保管する際に、基板Wを大気に晒すことなく所望の雰囲気に保持できるようにしたものである。前記制御手段(制御機構)は、雰囲気ガスの選択および選択されたガスの供給を担う供給手段と、ドライポンプ等による排気手段と、を有してなるものである。また、排気手段と十分純度の高い不活性ガス(例えば窒素ガス)の供給により、所定の処理室の雰囲気ガス中の酸素、もしくは水等の酸化物濃度を、10ppm以下、実際には1ppm以下に制御することができるようになっている。処理部11の各部と連接室13内の圧力は、装置外部からの大気流入を防止するために、常時、大気圧より高めに維持されているのが望ましい。また、連接室13には、前記排気手段のドライポンプに加えてクライオポンプを備え、必要に応じて所定の処理室の雰囲気ガス中の水分除去を行うことができるようにしてもよい。クライオポンプは水分除去能力が高いので、各処理室11で特に水分濃度や酸素濃度を低減したい時には、連接室13を介して当該処理室をクライオポンプで排気することも可能となる。
ここで、この連接室13と処理部11の各部とには、それぞれAPC(Auto Pressure Controller)が備えられることにより、各部の雰囲気と圧力とを互いに独立して制御できるようになっている。
なお、前記制御手段、すなわち雰囲気ガスの選択と選択されたガスの供給手段と、ドライポンプ等による排気手段とを有してなる制御機構を、前述した各部20〜24のそれぞれに設けるようにしてもよく、また連接部13の制御手段を用いて前記APCを介して各部20〜24の雰囲気および圧力をそれぞれ独立して制御するようにしてもよい。
【0075】
前記のような構成によれば、従来のCVD装置に比較して、装置構成が著しく簡単であり、従って、装置価格が格段に安価となる。しかもCVD装置に比較してスループットが高く、メンテナンスが簡単であり装置の可動率が高い。CVD装置では成膜室の内壁にも薄膜が形成され、その薄膜が剥がれることによる欠陥が発生するが、本装置構成ではそのようなことがない。
また、本発明の構成による薄膜形成は、従来の薄膜形成装置に比べて、制御すべき項目が少なく、且つ簡単な方法で制御できるので、均一で再現性の高い薄膜形成が可能である。従来の装置では、複数のガスの流量とその比率、圧力、基板の温度、プラズマのパワー、電極と基板間の距離、など非常に多くの制御項目があるのに対し、本発明による薄膜形成においては、塗布条件(例えばスピンコータの回転数と回転時間)と、熱処理条件(温度と時間)及び各処理室の雰囲気が制御項目となる。
また、例えば連接室13に設けられた制御装置によって処理部11の各部と連接室13内の雰囲気ガスとをそれぞれ独立して制御するようにしたので、各工程における雰囲気ガスを所望の雰囲気に制御することができ、したがって得られる薄膜への酸化物の含有を極力抑えることができるなど、所望の特性を有する薄膜を形成することができる。
さらに、塗布部21には、洗浄剤供給系52、失活剤供給系92、及び廃液処理系43、パージ機構47、54等を備えたことにより、装置のメンテナンスを効率良く実施し、装置の高性能化と、高性能化による製品の低コスト化を実現することができる。
【0076】
(塗布導電膜の形成方法)
次に、導電性粒子を含有した液状材料を塗布して塗布導電膜を形成する方法について説明する。
この塗布導電膜は、図1に示した薄膜形成装置を用いて製造することができる。この場合、液状材料としては、金属などの導電性物質の微粒子を液体、例えば有機溶媒に分散させたものを用いる。例えば、粒径8〜10nmの銀(Ag)微粒子をテルピネオールやトルエン等の有機溶媒に分散させたものを、基板上にスピンコート法により塗布する。あるいは、液滴吐出法により、基板上に所望のパターンで塗布膜を形成する。
【0077】
次に、第1の熱処理部で塗布膜中の揮発成分を除去した後、さらに、第2の熱処理部23にて、約250〜300℃で熱処理すれば、数百nmの導電膜を得ることができる。導電性物質の微粒子には、そのほかにAu、Al、Cu、Ni、Co、Cr、又はITO(IndiumTinOxide)などがあり、前記の薄膜形成装置によって導電膜を形成することができる。
【0078】
また、塗布導電膜の抵抗値はバルクの抵抗値に比べると1桁程度高くなることがあるので、第3熱処理部24にて、塗布導電膜を約300〜500℃あるいはさらに高い温度で熱処理し、導電膜の抵抗値を低下させるのが好ましい。熱処理時間が数秒あるいは数m秒以下の場合は、薄膜デバイスや基板への影響がない範囲でより高温で熱処理することも出来る。このような加熱処理により、例えばTFTのソース領域と、塗布導電膜で形成したソース配線とのコンタクト抵抗、さらにはドレイン領域と、塗布導電膜で形成したドレイン電極とのコンタクト抵抗を低減することができる。すなわち、この第3熱処理部24にて、レーザアニールやランプアニール等の高温短時間の熱処理を行うことにより、塗布導電膜の低抵抗化とコンタクト抵抗の低減をより効果的に行うことができる。また、異種の金属を多層形成して、信頼性を向上させることもできる。なお、AlやCuは比較的空気中で酸化され易いので、これらの膜の上に空気中で酸化されにくいAgなどを形成するのが好ましい。
【0079】
(塗布絶縁膜の形成方法)
次に、塗布絶縁膜を形成する方法について説明する。
該塗布絶縁膜は、図1に示す装置を用いて製造することができる。塗布された後に熱処理されることで絶縁膜となる液体として、ポリシラザン(Si−N結合を有する高分子の総称である)を挙げることができる。ポリシラザンのひとつは、[SiHNH]n(nは正の整数)であり、ポリペルヒドロシラザンと言われる。この製品は、クラリアントジャパン(株)より市販されている。なお、[SiHNH]n中のHがアルキル基(例えばメチル基、エチル基など)で置換されると、有機ポリシラザンとなり、無機ポリシラザンとは区別されることがある。本実施形態では、無機ポリシラザンを使用することが好ましい。ポリシラザンをキシレンなどの液体に混合して、基板上に、スピンコートする。
【0080】
また、塗布された後に熱処理することで絶縁膜となるものとして、SOG(Spin On Glass)膜を挙げることもできる。このSOG膜は、シロキサン結合を基本構造とするもので、アルキル基を有する有機SOGとアルキル基を持たない無機SOGがあり、アルコールなどが溶媒として使用される。SOG膜は平坦化を目的としてLSIの層間絶縁膜に使用されている。有機SOG膜は酸素プラズマ処理に対してエッチングされ易く、無機SOG膜は数百nmの膜厚でもクラックが発生し易すいなどの問題があり、単層で層間絶縁膜などに使用されることは殆どなく、CVD絶縁膜の上層や下層の平坦化層として利用される。これに対して、ポリシラザンはクラック耐性が高く、また耐酸素プラズマ性があり、単層でもある程度厚い絶縁膜として使用可能である。
【0081】
液状材料が塗布された基板を、第1の熱処理部20で塗布膜中の揮発成分を除去する熱処理を行った後、第2熱処理部23に搬送し、酸素又は水蒸気雰囲気で温度約300〜500℃、約60分間熱処理することにより、SiOに変成される。ここで、例えば、形成する絶縁膜がゲート絶縁膜である場合、ゲート絶縁膜は、TFTの電気的特性を左右する重要な絶縁膜であるので、膜厚、膜質と同時にシリコン膜との界面特性も制御されなければならない。従って、絶縁膜の塗布形成前のシリコン膜の表面状態を清浄にする前処理部での基板洗浄や、第3熱処理部24において、第2の熱処理部23での上述した熱処理の後に、レーザアニール又はランプアニールによって、第2熱処理部23での熱処理温度より高い温度にて、短時間の熱処理を行うのが望ましい。
【0082】
(塗布シリコン膜の形成方法)
次に、半導体膜としてシリコン膜を形成する方法について説明する。
このシリコン膜は、図1に示した薄膜形成装置を用いて製造することができる。塗布された後に熱処理されることでシリコン膜となる液体として、例えば、シクロシランを挙げることができる。また、そのほかに本発明におけるシリコン膜形成において使用可能な液状材料としては、一般式SinXm(ここで、nは5以上の整数を表し、mはn又は2n−2、又は2nの整数を表し、Xは水素原子及び/又はハロゲン原子を表す)で表される環系を有するケイ素化合物を必須成分とする溶液が挙げられるが、該溶液に、n−ペンタシラン、n−ヘキサシラン、n−ヘプタシラン等のケイ素化合物が含まれていてもよい。
【0083】
塗布部21にて前記液状材料を塗布された基板は、第1熱処理部で100℃程度の熱処理により溶剤が除去され、次に第2熱処理部23にて300〜500℃程度の温度で熱処理されることにより、金属シリコン膜が形成される。さらに、第3熱処理部24にて熱処理される。この熱処理は、レーザアニール又はランプアニールにより高温短時間で行われ、結晶性のよいシリコン膜が形成される。レーザアニールではシリコン膜の溶融結晶化が起こり、ランプアニールでは高温での固相結晶化が起こる。このような高温短時間の熱処理を行うことにより、第2熱処理部23のみで熱処理されたものと比較して、シリコン膜の結晶性、緻密性、及び他の膜との密着性を向上させることができる。
【0084】
〔第2の実施形態〕
図8は、本発明の薄膜形成装置の第2の実施形態を示す図である。なお、図8中において図1と同一構成のものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態における薄膜形成装置では、基本的な構成は図1に示す第1の実施の形態と同様であるが、処理部90の、基板に液状材料を塗布する塗布部91(塗布装置)、すなわち本発明における塗布装置の他の実施形態となる塗布部91は、スピンコート法にて液状材料を塗布する代わりに、インクジェット法にて液状材料を塗布するようになっている。
【0085】
図9に、塗布部91の概略構成を示す。
塗布部91を構成する塗布装置は、ゲートバルブ15を介して連接室13に接続され、かつ、内部の雰囲気を気密に保持するチャンバ(塗布室)100と、基板Wを保持する基板ステージ101と、基板Wに対して液状材料を供給する液体供給系102と、飛散した液状材料を確保し、廃液として収集する廃液処理系103と、チャンバ100内部に各種雰囲気ガスを供給する供給系104と、チャンバ100内部を排気する排気系105とを備えている。なお、チャンバ100内部に各種雰囲気ガスを供給する供給系104と、チャンバ100内部を排気する排気系105とは、塗布部91の処理室、すなわちチャンバ100の処理雰囲気を独立して制御するための、前記制御機構の主構成要素となっている。
ここで、液体供給系102、廃液処理系103、供給系104、及び排気系105については、それぞれ第1の実施形態で示した塗布部21に備えられている液体供給系42、廃液処理系43、供給系44、及び排気系45とほぼ同一構成となっているので、その説明を省略し、塗布部21と異なる点についてのみ説明する。
【0086】
塗布部91では、液状材料は、液状材料容器51からMFC57を介してディスペンサヘッド110に供給され、ディスペンサヘッド110に設けられた複数のノズル111から、基板W上に非常に多くのドット300として塗布される。ここで、ディスペンサヘッド110は微小液滴を吐出する液滴吐出部となるものであり、このディスペンサヘッド110は、前記基板ステージ101に対して相対的に移動することにより、該基板ステージ101上に保持された基板Wの所望位置に微小液滴を滴下できるようになっている。尚、MFC57は必ずしも必要ではなく、ディスペンサヘッド110により所望の量の微小液滴を吐出することが出来れば不要である。
【0087】
図10に、ディスペンサヘッド110の詳細断面を示す。
このディスペンサヘッド110は、インクジェットプリンタのヘッドと同様の構造のもので、ピエゾ素子の振動で液状材料を吐出するよう構成されたものである。液状材料は、入り口部311から供給口312を介してキャビティ部313に溜まる。振動板315に密着しているピエゾ素子314の伸縮によって該振動板315が動き、キャビティ313の体積が減少または増加する。すると、液状材料は、キャビティ313の体積が減少することでノズル口316から吐出され、また、キャビティ313の体積が増加することで供給口312からキャビティ313に供給される。ノズル口316は、例えば、図11に示すように、2次元的に複数個配列されており、図9に示したように、基板W又はディスペンサヘッド110が相対的に移動することにより、基板全面に液状材料がドット状に塗布されるようになっている。
【0088】
図11において、ノズル口316の配列ピッチは、横方向ピッチP1が数10〜100μm、縦方向ピッチP2が数mmである。ノズル口316の口径は数10μm〜数100μm程度である。一回の吐出量は数〜数100ngであり、吐出される液状材料の液滴の大きさは直径数〜数100μmである。ノズル305から吐出された1つの液滴は基板上では数〜数100μmの円形のパターン(ドット300)となる。、前記ドット300のピッチを小さくして隣り合うドットを互いに連続させるように吐出することで、基板上に線状パターンや島状パターンに塗布膜を形成することができる。この方式は、第1の実施形態で説明した塗布膜にて形成される導電膜、絶縁膜、半導体膜の形成にも適用できる。従って、本方式による薄膜の形成方法では、必要な領域に必要な量の液体材料を塗布するので、材料の使用効率が著しく高くなり、コストを低減することができる。また、薄膜をエッチングする工程をなくすることが出来るので、エッチング装置も不要になり、エッチングに伴なうプラズマダメージやオーバエッチに起因する下地に対する問題もなくなることになる。従って、大幅なコストダウンと工程短縮、デバイスの高性能化や安定した品質のデバイスを作製することが可能となる。
【0089】
また、このインクジェット方式の液体塗布方式では、基板全面に塗布膜を形成することもできる。このためには、ドット300の間隔を狭くして互いに重なるようにドット300を形成するか、ステージ101に回転機構を設けて、ドット状に形成された液体材料を、基板全面に広がるようにしてもよい。したがって液状材料を効率的に使用することができる。この方式は、第1の実施形態で説明した塗布膜にて形成される導電膜、絶縁膜、半導体膜の形成にも適用できるので、これらの薄膜を有して形成された薄膜デバイスを利用した画像表示装置や電子機器のコスト低減に非常に大きな効果をもたらすものとなる。
【0090】
〔第3の実施形態〕
図12は、本発明の薄膜形成装置の第3の実施形態を示す図である。なお、図12中において図1及び図8と同一構成のものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態における薄膜形成装置では、基本的な構成は図1及び図8に示す第1及び第2の実施の形態と同様であるが、処理部120において、基板に液状材料を塗布する塗布工程として、スピンコート法にて液状材料を塗布する塗布部(塗布装置)21と、インクジェット法にて液状材料を塗布する塗布部(塗布装置)91とをそれぞれ有している。
【0091】
このような構成によれば、薄膜の種類や形状によって、液状材料の塗布方法を選択することが可能となる。例えば、基板全面に薄膜を形成する場合には、塗布部21にてスピンコート法を用いて効率良く塗布を行うことができる。それに対して、塗布部91でのインクジェット法による液体塗布では、数から数10μm幅の線状のパターンに塗布することができる。この技術をシリコン膜や導電膜の形成に用いれば、例えばTFTの薄膜形成において、フォトリソグラフィ工程が不要な直接描画が可能となる。TFTのデザインルールが数10μm程度であれば、この直接描画と塗布方式の薄膜形成技術を組み合わせることにより、CVD装置、スパッタ装置、、露光装置、エッチング装置を使用しない液晶表示装置の製造が可能となる。また、不純物がドープされた半導体材料を用いることにより、イオン打ち込みやイオンドーピング装置も不要となる。
【0092】
〔第4の実施形態〕
(半導体装置の形成方法)
図13〜図15に、半導体装置(例えば、TFT)の基本的な製造工程を示す。
図13(a)に示すように、シリコン基板200上に第1絶縁膜(下地絶縁膜)201が形成され、さらに、該第1絶縁膜201上に第2絶縁膜202が形成される。第1絶縁膜201及び第2絶縁膜202は、それぞれ、例えばポリシラザンを溶媒に混合した第1の液状材料がスピンコート法で塗布され、熱処理によってSiO2とされることで形成される。
【0093】
次に、フォトエッチング工程によりシリコン膜形成領域がパターニングされる。第2絶縁膜202上には、第1レジスト膜203が形成され、該第1レジスト膜203のパターンに合わせて第2絶縁膜202のシリコン膜形成領域がエッチングされる。絶縁膜のエッチングにフッ素を含有したプラズマを用いると、レジスト表面が弗化され、撥液性を有するようになる。シリコン原子を含有した第2の液状材料は、インクジェット法によりシリコン膜形成領域に向けて滴下される。第1レジスト膜203の表面は、第2の液状材料が接触する第1絶縁膜201の表面に比べて、プラズマの作用で撥液性となっているので、第2の液状材料は、スムースにシリコン膜形成領域に進入することが可能となる。第2の液状材料の塗布の終了後、熱処理によって、第2の液状材料に含有していた有機溶剤が除去される。この熱処理の加熱温度は、約150℃、加熱時間は、約5分間である。
【0094】
図13(b)に示すように、第1の熱処理後、第1レジスト膜203は、剥離され、さらに、第2の熱処理によって、シリコン塗布膜は固体化され、シリコン膜204が形成される。尚、第1レジスト膜203に耐熱性があれば第1の熱処理をより高い温度で行ったり、あるいは第2の熱処理後に第1レジスト膜203を隔離してもよい。
【0095】
図13(c)に示すように、シリコン膜204の形成後、該シリコン膜204及び第2絶縁膜202上にゲート絶縁膜となる第3絶縁膜205が形成される。第3絶縁膜205は、下層の絶縁膜と同様に、例えば、ポリシラザンを溶媒に混合した第1の液状材料をスピンコート法により塗布され、熱処理によりSiO2に転化されて形成される。
【0096】
図14(d)に示すように、第3絶縁膜205形成後、図13(a)と同様に、フォトエッチング工程によりゲート電極領域がパターニングされる。第3絶縁膜205上には、第2レジスト膜206が形成され、フォト工程によりゲート電極形成領域がパターニングされる。次に、第2レジスト膜206の表面を、フッ素含有ガスを用いたプラズマで処理することにより、レジスト表面を撥液性にさせる表面処理を行っても良い。該表面処理後、AgやCu等の金属粒子が含有された第3の液状材料は、材料吐出方式法によりゲート電極領域に向けて滴下される。第2レジスト膜206の表面は、プラズマ処理によるフッ化作用で撥液性を有しているので、第3の液状材料は、スムースにシリコン膜領域に進入することが可能となる。第3の液状材料の塗布の終了後、第1の熱処理によって、第3の液状材料に含有していた有機溶剤が除去される。この第1の熱処理の加熱温度は、約150℃、加熱時間は、約30分間である。
【0097】
図14(e)に示すように、第1の熱処理後、第2レジスト膜206は、剥離され、さらに、第2の熱処理によって、ゲート電極膜は微密化され、ゲート電極207が形成される。ゲート電極207の形成後、シリコン膜204に向けて不純物の注入が行われ、シリコン膜204には、不純物が高濃度にドープされたソース領域204S及びドレイン領域204Dと、ソース領域204Sとドレイン領域204Dとの間のチャネル領域204Cとが形成される。
【0098】
図14(f)に示すように、シリコン膜204への不純物注入の終了後、第3絶縁膜205、及びゲート電極207上に、層間絶縁膜となる第4の絶縁膜208が形成される。第4絶縁膜208は、下層の絶縁膜と同様に、例えば、ポリシラザンを溶媒に混合した第1の液状材料をスピンコート法により塗布され、熱処理によりSiO2に転化されて形成される。ここで、さらに熱処理を加え、各種絶縁膜の緻密化と、注入した不純物の活性化を図る。
【0099】
図14(g)に示すように、第4の絶縁膜208上には、コンタクトホールを形成するための第3レジスト膜209が形成され、シリコン膜204の表面までエッチングをし、コンタクトホールを開口する。
【0100】
図15(h)に示すように、コンタクトホール形成後、さらに第3レジスト膜209上に追加露光してソース電極及びドレイン電極の形成領域をパターニング形成する。
【0101】
図15(i)に示すように、電極パターン領域形成後、CuやAl等の金属粒子が含有された第4の液状材料は、材料吐出方式によりソース・ドレイン各電極領域に向けて滴下される。第3レジスト膜209の表面は、プラズマ処理により撥液性を有しているので、第4の液状材料は、スムースにソース・ドレイン各電極領域に進入することが可能となる。第4の液状材料の塗布の終了後、第1の熱処理によって、第4の液状材料に含有していた有機溶剤が除去され、固体状の金属膜が形成される。この熱処理の加熱温度は、約150℃、加熱時間は、約30分間である。
【0102】
図15(j)に示すように、熱処理後、第4レジスト膜209は、剥離され、さらに、第2の熱処理によって、金属膜は焼成され、低抵抗のソース電極211とドレイン電極210とが形成される。電極形成後、最上層に保護膜(保護用絶縁層)212が形成される。
【0103】
なお、この第4の実施形態では、半導体装置の製造方法として説明したが、電気光学装置に用いられるアクティブマトリクス基板であるTFT基板や、同様にアクティブマトリクス基板としてMIM(金属−絶縁−金属)、MIS(金属−絶縁−シリコン)などの他の2端子、3端子素子を画素スイッチング素子とするものにも適用できる。例えばMIMを用いたアクティブマトリクス基板の薄膜積層構造は半導体層を含まず、導電層と絶縁層のみで構成されるが、この場合にも本発明を適用できる。
また、例えば有機EL装置などの電気光学装置の製造や、一般的なLSIの製造にも適用可能であり、さらには、前記以外の半導体層を含む種々の薄膜積層構造を有する薄膜デバイスにも本発明は適用可能である。
【0104】
〔第5の実施形態〕
(電気光学装置)
次に、本発明の電気光学装置の一例として、有機EL(エレクトロルミネッセンス)装置について説明する。
図16は、前記薄膜形成装置によって形成された半導体装置を有する有機EL装置の側断面図であり、まずこの有機EL装置の概略構成を説明する。
図16に示すようにこの有機EL装置301は、基板311、回路素子部321、画素電極331、バンク部341、発光素子351、陰極361(対向電極)、および封止基板371から構成された有機EL素子302に、フレキシブル基板(図示略)の配線および駆動IC(図示略)を接続したものである。回路素子部321は、TFT等からなるアクティブ素子322を基板311上に形成し、複数の画素電極331を回路素子部321上に整列させて構成されたものである。ここで、TFT等からなるアクティブ素子322は、その一部が前記の薄膜塗布装置によって形成されたものであり、具体的には図13〜図15に示したような工程で形成されたものである。
【0105】
また、各画素電極331間にはバンク部341が格子状に形成されており、バンク部341により生じた凹部開口344に、発光素子351が形成されている。陰極361は、バンク部341および発光素子351の上部全面に形成され、陰極361の上には封止用基板371が形成されている。
有機EL素子を含む有機EL装置301の製造プロセスは、バンク部341を形成するバンク部形成工程と、発光素子351を適切に形成するためのバンク表面処理工程と、発光素子351を形成する発光素子形成工程と、陰極361を形成する対向電極形成工程と、封止用基板371により発光素子全体を外界から保護するための封止工程とを備えている。
【0106】
発光素子形成工程は、バンク部341に囲まれた凹部開口344、すなわち画素電極331上に正孔注入層352および発光層353を形成することにより発光素子351を形成するもので、正孔注入層形成工程と発光層形成工程とを具備している。そして、正孔注入層形成工程は、正孔注入層352を形成するための第1組成物(液状体)を各画素電極331上に吐出する第1吐出工程と、吐出された第1組成物を乾燥させて正孔注入層352を形成する第1乾燥工程とを有し、発光層形成工程は、発光層353を形成するための第2組成物(液状体)を正孔注入層352の上に吐出する第2吐出工程と、吐出された第2組成物を乾燥させて発光層353を形成する第2乾燥工程とを有している。
【0107】
この有機EL装置301においては、そのアクティブ素子322として第4の実施形態で示したような半導体装置(TFT)が用いられており、したがってこの有機EL装置301によれば、低コストで高性能の半導体装置を備えていることにより、この有機EL装置301自体も高性能のものとなる。
なお、本発明が適用される電気光学装置としては、前記のものに限定されることなく、例えば電気泳動装置や液晶表示装置、プラズマディスプレイ装置など種々のものにも適用可能である。
【0108】
〔第6の実施形態〕
(電子機器)
第6の実施形態として、本発明の電子機器の具体例について説明する。
図17は、携帯電話の一例を示した斜視図である。
図17において、600は内部に第4の実施形態の方法で製造された半導体装置を備えた携帯電話本体を示し、601は同じく第4の実施形態の方法で製造された半導体装置を備えた有機EL装置からなる表示部を示している。
図17に示した電子機器(携帯電話)は、前記実施形態の半導体装置もしくは有機EL装置を備えたものであるので、高性能の半導体装置を備えていることにより、この電子機器自体も高性能のものとなる。
なお、電子機器としては、前記の携帯電話以外にも、ワープロ、パソコン、腕時計型電子機器など各種のものに適用可能である。
【0109】
以上、本発明の塗布装置、薄膜の形成方法、薄膜形成装置、半導体装置の製造方法、電気光学装置、並びに電子機器について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計自由に変更が可能である。
例えば、前記第1の実施形態の薄膜形成装置では、図1に示したように処理部11に連接室13を連接した構成としたが、本発明は、これに限定されることなく、図18に示すように連接室を設けず、処理部11をローダ10からアンローダ12まで直接連続(連通)させた構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態による薄膜形成装置を示す概略構成図である。
【図2】前処理部の概略構成図である。
【図3】塗布部(塗布装置)の概略構成図である。
【図4】(a)、(b)はパージ機構の変形例を示す図である。
【図5】液状材料容器の変形例を示す図である。
【図6】第1熱処理部の概略構成図である。
【図7】第2熱処理部の概略構成図である。
【図8】第2実施形態による薄膜形成装置を示す概略構成図である。
【図9】インクジェット処理部の概略図である。
【図10】図9におけるディスペンサヘッドの部分拡大側面図である。
【図11】図9におけるディスペンサヘッドの部分拡大底面図である。
【図12】第3実施形態による薄膜形成装置を示す概略構成図である。
【図13】半導体装置の製造工程図である。
【図14】半導体装置の製造工程図である。
【図15】半導体装置の製造工程図である。
【図16】有機EL装置の側断面図である。
【図17】第5の実施形態による電子機器の例を示す斜視図である。
【図18】他の実施形態による薄膜形成装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
13…連接室、20…前処理部、21…塗布部(塗布装置)、
22…第1熱処理部(熱処理装置)、23…第2熱処理部(熱処理装置)、
24…第3熱処理部(熱処理装置)、40…チャンバ(塗布室)、
42…液体供給系、43…廃液処理系、47、54…パージ機構、
50…液状材料供給系、51…液状材料容器(容器)、
52…洗浄剤供給系(液剤供給系)、53、111…ノズル(ノズル部)、
57…MFC(マスフローコントローラ)、60…洗浄剤容器(容器)、
62、64…パージ配管、66、67…排気配管、
91…塗布部(塗布装置)、92…失活剤供給系(液剤供給系)、
V6、V11…パージ側開閉バルブ、V12、V13…排気側開閉バルブ、
V14…開閉バルブ、W…基板
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a technique for forming a thin film using a liquid material, and particularly to a coating apparatus, a thin film forming apparatus, a method for manufacturing a semiconductor device, an electro-optical device, and an electronic apparatus.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a semiconductor device employed in various electronic devices generally includes a thin film such as a semiconductor film, an insulating film, and a conductive film. For forming these thin films, a CVD (Chemical Vapor Deposition) method or a sputtering method is mainly employed. The CVD method includes normal pressure CVD, low pressure CVD, plasma CVD, optical CVD and the like. The sputtering method includes an AC type and a DC type. The AC type is used for forming an insulating film, and the DC type is used for forming a conductive film.
[0003]
Conventional CVD and sputtering methods require a vacuum device, a power supply device for generating plasma and the like, a gas supply device for forming a thin film, control of the substrate temperature, and the like. In addition, many gases used for forming a thin film have flammability, spontaneous combustion (self-combustibility), toxicity, and the like. Various ancillary facilities are required to ensure safety, such as gas and gas pipe exhaust equipment. Therefore, the conventional thin film forming apparatus has a problem that it is expensive and large-scale. In addition, there is a problem that it is difficult to ensure uniformity and reproducibility of the film thickness and film quality because there are so many device conditions involved in controlling the film thickness and film quality. Furthermore, these methods have a problem that productivity is not good because a thin film of a solid phase is formed from a gas phase. As a method for solving such a problem, in recent years, a method for manufacturing a semiconductor device or the like by forming a thin film by a method different from the conventional film forming method has been proposed.
[0004]
For example, there is a method in which a liquid material is applied to a substrate to form a coating film, and the coating film is heat-treated to form a desired thin film. The basic step of forming the thin film includes a coating step of applying a liquid material on a substrate to form a coating film, and a heat treatment step of heat-treating the coating film to obtain a desired thin film. According to this process, a thin film device can be formed with high productivity and at low cost by using a small and inexpensive apparatus, and as a result, a low-cost thin film device can be manufactured.
[0005]
As the application step, an application method by a spin coating method or a liquid discharge method (ink jet method) is generally adopted. In the spin coating method, for example, a spinner (for example, see Patent Document 1), which is easy to attach / detach a cover required when changing the processing liquid, or coating the coating liquid with the lid of the rotating container closed. There has been proposed a coating device capable of supplying a processing substrate (for example, see Patent Document 2). In recent years, in the inkjet method, while controlling the angular velocity and the moving speed, the substrate to be coated and the inkjet head are relatively rotated, and the relative movement between the area on the rotation axis side and the area farther from the rotation axis side is performed. In addition, there has been proposed an apparatus that discharges a liquid from a minute nozzle of an inkjet head to a substrate to be coated, and forms a coating film with good uniformity on the substrate to be coated (for example, see Patent Document 3). .
[0006]
As the heat treatment step, there has been proposed a method of firing an insulating film in a firing furnace in which the oxygen concentration is adjusted to a certain value or less (for example, see Patent Document 4). Further, as a series of steps of the coating step and the heat treatment step, for example, the coating liquid applied to the surface of the processing object is dropped, and the coating liquid is uniformly spread on the surface of the processing object, and the outer edge of the processing object is processed. A coating forming method has been proposed in which an object to be processed with a part of the coating liquid for forming a coating on the lower surface is conveyed to a reduced-pressure drying apparatus as it is, dried to a certain extent, and then heated and dried (for example, patents). Reference 5).
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-5-154430
[Patent Document 2]
JP-A-8-83762
[Patent Document 3]
JP-A-9-10657
[Patent Document 4]
JP-A-9-213693
[Patent Document 5]
JP-A-11-262720
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, as shown in the prior art, although a thin film forming apparatus that continuously performs a coating step and a heat treatment step, and various coating apparatuses and heat treatment apparatuses used in each step have been proposed, particularly, the coating step is performed. Further improvements are required in order to improve the performance of the apparatus and the heat treatment apparatus, and to reduce the size and cost of the apparatus, and further to improve the performance of the entire thin film forming apparatus and to reduce the size and the cost of the apparatus.
[0009]
In addition, some liquid materials for forming a coating film have a problem in safety. For example, liquid materials are flammable because they typically contain organic solvents. For this reason, a metal material is used as much as possible for the members constituting the thin film forming apparatus, and at least a chamber where the coating process is performed does not use a flammable material such as a plastic material, and furthermore, an organic solvent is used. Measures such as providing a structure to exhaust steam should be taken. However, this is not always the case in a conventional coating apparatus or thin film forming apparatus.
In the case where the liquid material requires special attention for safety, such as generating a toxic gas or having a self-igniting property (self-combustibility) in the presence of oxygen, such a liquid material may be replaced with a conventional liquid material. It could not be practically used in a coating device or a thin film forming device.
[0010]
Furthermore, when a semiconductor film or a metal film is formed from a liquid material, it is necessary to strictly control the processing atmosphere in a coating step or a heat treatment step. However, in the conventional thin film forming apparatus, the management of the processing atmosphere was insufficient. For example, when forming a Si film, if a coating process or a heat treatment process is performed in an atmosphere in which even a little oxygen exists, a silicon oxide film is formed in the Si film, and the performance as a semiconductor film is impaired. Result. In forming such a thin film, it is necessary to control the oxygen concentration to, for example, 10 ppm or less, but no specific device configuration has been proposed for this purpose.
In addition, if the liquid material is left for a long time, the solvent will evaporate or a chemical reaction will cause an increase in viscosity or precipitation of solid components. Although problems such as film formation occur, conventional coating apparatuses and thin film forming apparatuses have not taken sufficient measures against these problems.
[0011]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and therefore, a coating apparatus, a thin-film forming apparatus, and a method of manufacturing a semiconductor device, which can efficiently perform maintenance of the apparatus and can form a thin film with higher safety. , Electro-optical device, and electronic equipment.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the coating apparatus of the present invention is a coating apparatus for coating a liquid material on a substrate in a coating chamber, a liquid material supply system for supplying the liquid material to the coating chamber is provided, In the liquid material supply system, a container for storing the liquid material, a nozzle for discharging the liquid material derived from the container, a pipe communicating with an upstream side of the container, and a pipe for communicating the container and the nozzle with each other A vessel group is provided, the vessel is detachably attached to the vessel group, and the vessel group is provided with a purge mechanism for introducing a purge gas into the vessel group. It is characterized by being provided.
[0013]
According to this coating apparatus, since the container for storing the liquid material is detachably attached to the group of pipes, when the liquid material in the container becomes empty or when the specification or type of the liquid material is changed, the entire container is replaced. Since it is possible, work is facilitated and speeded up.
In addition, since a purge mechanism is provided in the piping group, the liquid material remaining in the piping group can be purged with a purge gas at the time of replacement of the above-mentioned container or liquid material, further maintenance, and the like. It is possible to work safely even if it is toxic, flammable, or toxic.
In particular, when mounting the container, it is unavoidable that a certain amount of air is sealed in the pipe of the mounting portion in the mounting portion. When the liquid material has spontaneous ignition properties or has a property of reacting with oxygen at room temperature, it poses a serious problem in terms of safety and quality control of the liquid material. However, according to the configuration of the present invention, the air once enclosed can be removed by the purge mechanism, so that the above-described problem can be eliminated.
[0014]
Further, in the coating apparatus, the purge mechanism is connected to a pipe that connects the container and the nozzle portion, and a flow path of the pipe is provided upstream of a connection point of the pipe with the purge mechanism. It is preferable that an opening / closing valve for opening and closing is provided.
In this way, when there is any abnormality on the downstream side of the container at the time of maintenance or the like, by introducing a purge gas into the pipe with the open / close valve closed, the liquid material is contained in the container. Even as it is, it is possible to purge the liquid material and the like remaining in the piping and the like downstream of the container. Therefore, the operation can be performed safely, and the waste of the liquid material can be minimized.
[0015]
In the coating apparatus, the purge mechanism communicates with the purge gas supply means, a purge pipe connected to the pipe and introducing a purge gas supplied from the purge gas supply means into the pipe, and the purge pipe. An exhaust pipe, a purge-side open / close valve provided in the purge pipe, and an exhaust-side open / close valve provided in the exhaust pipe, and a pipe connected to the purge mechanism is provided with a purge pipe. Preferably, an on-off valve is provided downstream of the connection point near the connection point.
In this way, the purge gas is introduced from the purge mechanism into the pipe while the on-off valve on the downstream side near the connection point with the purge pipe is closed, thereby purging liquid material, air, and the like remaining in the pipe. can do.
[0016]
In the coating apparatus, the purge-side opening / closing valve and the exhaust-side opening / closing valve are located above a connection point with the pipe, and the purge pipe is directed from the connection point to the purge-side opening / closing valve. Preferably, there is no downward portion in the path, and the exhaust pipe has no downward portion in the path from the connection point to the exhaust side opening / closing valve.
With this configuration, when the liquid material is discharged from the container, the purge pipe and the exhaust pipe do not have a downward portion in the path from the connection point to the purge-side open / close valve and the exhaust-side open / close valve. The material is prevented from flowing around these purge pipes and exhaust pipes and remaining there. Therefore, for example, when the liquid material is ignitable, flammable, or toxic, when the container is removed from the pipe for replacement or the like, the liquid material remaining in the purge pipe or the exhaust pipe comes into contact with air, or The occurrence of spontaneous combustion and environmental pollution due to the evaporation of the solvent component is prevented.
[0017]
Further, in the coating apparatus, it is preferable that a drop amount control unit that controls a drop amount of the liquid material led out of the container is provided in a pipe between the container and the nozzle unit.
In this case, the amount of the liquid material dropped onto the substrate can be controlled with high accuracy.
[0018]
Further, the coating device is particularly suitable when the liquid material has ignitability, flammability, or toxicity.
That is, when the liquid material has such a property, handling of the liquid material and maintenance of the apparatus, particularly the piping system thereof, become difficult, but the container is made detachable as described above. Can be replaced, and by providing a purge mechanism, maintenance and the like can be performed after purging the inside of the piping. Therefore, various operations can be performed easily, quickly, and safely as described above. it can. Also, after the container is attached, the air taken into the pipe from the attachment portion can be removed by the purge mechanism, so that deterioration due to oxidation of the liquid material can be prevented, and therefore, the quality of the obtained thin film can be ensured. it can.
[0019]
Further, in the coating apparatus, a liquid material supply system for supplying a liquid for cleaning the liquid material remaining in the coating chamber or in the liquid material supply system or for losing the activity of the liquid material to the liquid material supply system. Is preferably provided.
In this case, the liquid material remaining in the liquid material supply system can be removed or made harmless by the detergent or the deactivator.
When the coating film is formed by, for example, a spin coating method, 90% or more of the dropped liquid material scatters around the substrate due to the rotation of the substrate. The scattered liquid material is collected by a tray provided around the substrate and guided to a waste liquid system, but some of the scattered liquid material remains in the coating chamber. The residual liquid material is dried after being left for a long time to become a solid powder, which becomes a cause of defects when a coating film is formed next time.
However, according to the above-mentioned coating apparatus, the residual liquid material can be washed or made harmless and can be led to a waste liquid system, so that a thin film with few defects can be formed.
In addition, the coating chamber may need to be released to the atmosphere for maintenance or irregular work.However, many liquid materials are flammable, and some liquid materials have toxicity and ignitability. Maintenance and irregular work is dangerous.
However, according to the above-mentioned coating apparatus, these operations can be performed safely.
[0020]
In the coating apparatus, it is preferable that a control mechanism for independently controlling the atmosphere in the coating chamber be provided in the coating chamber.
In this way, the application of the liquid material can be performed continuously in a controlled atmosphere, so that the liquid material and the coating film formed on the substrate are not exposed to the atmosphere, and thus, for example, the obtained thin film The oxide content can be suppressed as much as possible, thereby making it possible to favorably form a thin film having desired characteristics.
[0021]
Further, in the coating apparatus, a plurality of the liquid material supply systems are provided, at least one of which is a system for supplying a cleaning agent for cleaning a liquid material remaining in the coating chamber or the liquid material supply system. Preferably, at least one other is a system for supplying a deactivator for losing the activity of the liquid material remaining in the coating chamber or the liquid material supply system.
In this way, when the cleaning agent does not have a function as a quenching agent, or when a liquid material that can efficiently perform the functions of cleaning and quenching is different from each other, a different liquid material supply is performed. It is possible to supply the cleaning agent and the quenching agent from the system, and therefore, it is possible to easily perform both the cleaning and the quenching in the coating chamber or the liquid material supply system.
[0022]
The thin film forming apparatus of the present invention includes the coating apparatus, and a heat treatment apparatus that heats the substrate on which the liquid material has been applied by the coating apparatus. It is characterized in that a control mechanism for independently controlling the atmosphere in the processing chamber for performing the processing is provided.
According to this thin film forming apparatus, particularly in a coating apparatus, the work can be facilitated and speeded up as described above, and when the liquid material has ignitability, flammability, or toxicity. Can also work safely.
In addition, since the application and heat treatment of the liquid material can be continuously performed in a controlled atmosphere, the liquid material and the coating film formed on the substrate are not exposed to the atmosphere, and thus, for example, oxidation to a thin film to be obtained. As a result, it is possible to favorably form a thin film having desired characteristics.
[0023]
Further, the thin film forming apparatus includes a pre-processing apparatus for performing pre-processing such as surface cleaning of the substrate, and the pre-processing apparatus also has a control mechanism for independently controlling an atmosphere in a processing chamber for performing the processing. Preferably it is provided.
This makes it possible to control the atmosphere in the processing chamber of the pretreatment apparatus to an appropriate atmosphere, and accordingly, it is possible to appropriately select and adopt an atmosphere according to the content of the pretreatment.
[0024]
Further, in the thin film forming apparatus, a connecting chamber communicating with the processing chamber of each of the apparatuses is provided, and this connecting chamber is also provided with a control mechanism for independently controlling the atmosphere in the connecting chamber. preferable.
With this configuration, when the substrate is moved from the processing chamber of each apparatus to another processing chamber or when the substrate is temporarily stored, the substrate is put into the connecting chamber, and the atmosphere in the connecting chamber is controlled in advance by the control mechanism. By doing so, the substrate can be maintained in a desired atmosphere without being exposed to the air, and thus oxidation or the like due to oxygen in the air can be prevented. Further, since each processing chamber is connected via the connecting chamber, it is possible to reduce the influence of the atmosphere gas of each processing chamber on the atmosphere of another processing chamber.
[0025]
The method for manufacturing a semiconductor device according to the present invention is directed to a semiconductor device in which any one of the functional layers constituting the semiconductor device is formed by applying a liquid material containing a component of the functional layer onto a substrate. In the manufacturing method, the formation of the functional layer is performed using the coating device or the thin film forming device.
According to this method of manufacturing a semiconductor device, the work is facilitated and speeded up, and the safety thereof is ensured. Therefore, a functional layer (thin film) having desired characteristics can be favorably and highly produced. Accordingly, a semiconductor device having good characteristics and low cost can be manufactured.
[0026]
According to another aspect of the invention, an electro-optical device includes a semiconductor device manufactured using the above-described method for manufacturing a semiconductor device.
Here, the term "electro-optical device" generally refers to a device having an electro-optical element that emits light by an electric action or changes the state of external light, and that emits light by itself and the passage of external light. That control both. For example, examples of the electro-optical element include a liquid crystal element, an electrophoretic element, an EL (electroluminescence) element, and an electron emitting element that emits light by applying electrons generated by application of an electric field to a light emitting plate.
According to this electro-optical device, since a good and low-cost semiconductor device is provided, the electro-optical device itself is also good and low-cost.
[0027]
An electronic apparatus according to another aspect of the invention includes the above-described electro-optical device.
Here, the “electronic device” generally means a device that performs a certain function by a combination of a plurality of elements or circuits, and includes, for example, an electro-optical device and a memory. Here, the electronic device can include one or more circuit boards. Although the configuration is not particularly limited, for example, an IC card, a mobile phone, a video camera, a personal computer, a head-mounted display, a rear or front type projector, a facsimile apparatus with a display function, a finder of a digital camera, and a portable TV , A DSP device, a PDA, an electronic organizer, an electronic bulletin board, a display for advertising, and the like.
According to this electronic apparatus, since the electronic apparatus includes a good and low-cost electro-optical device, the electronic apparatus itself has high performance.
[0028]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[First Embodiment]
(Thin film forming equipment)
FIG. 1 shows a first embodiment of the thin film forming apparatus of the present invention. This thin film forming apparatus includes a loader (LD) 10 for introducing a substrate for forming a thin film, a processing unit 11 for performing various thin film forming steps on the substrate introduced from the loader 10, and a processing unit 11 for An unloader (UL) 12 for accommodating a substrate on which a thin film is formed, a loader 10, a processing unit 11, and a connection chamber 13 connected to the unloader 12 for carrying the substrate. The loader 10, each processing chamber of the processing unit 11, and the unloader 12 are configured to communicate with the connection chamber 13 via the gate valve 15. Further, each of the units 20 to 24 in the processing unit 11 is provided with a supply system for supplying various (oxidizing, reducing, and inert) gases and an exhaust system connected to exhaust equipment, as described later. As a result, the internal pressure and atmosphere of each of the units 20 to 24 are independently controlled. The loader 10, the unloader 12, and the connection chamber 13 are preferably provided with a mechanism capable of controlling the atmosphere inside the processing unit 11 so that the atmosphere of each of the units 20 to 24 is not involved in the atmosphere.
[0029]
The processing unit 11 includes a pre-processing unit 20, a coating unit 21, and a heat treatment unit. The heat treatment unit includes three parts of a first heat treatment unit 22, a second heat treatment unit 23, and a third heat treatment unit 23. I have. The pre-processing unit 20 performs pre-processing before applying the liquid material to the substrate, and the coating unit 21 applies the liquid material to the substrate by a spin coating method or the like to form a coating film. ing. Further, in the first heat treatment chamber 22, components which are volatilized at a relatively low temperature such as a solvent contained in the coating film are removed, and in the second heat treatment chamber 23, the coating film from which the solvent has been removed is removed at a higher temperature. The third heat treatment section 24 performs a heat treatment at a higher temperature to improve the film quality and form a desired thin film.
[0030]
Here, the above-described processing units, that is, the pre-processing unit 20, the coating unit 21, the first heat-treating unit 22, the second heat-treating unit 23, the third heat-treating unit 24, and the connecting chamber 13 are provided as described later. Each of them is provided with a control mechanism including an exhaust device, a vacuum device (not shown), and various (oxidizing, reducing, and inert) gas introduction devices. That is, the processing atmosphere of each step is controlled independently of the atmosphere gas type and pressure.
[0031]
The above-described processing units will be described in more detail. In the pre-processing unit 20, a cleaning process for cleaning the substrate surface or a surface processing for appropriately adjusting the lyophilicity or lyophobic property of the substrate surface is performed as pre-processing for the substrate. Is made. As these treatments, a method of performing surface treatment by irradiating ultraviolet light to the substrate surface to generate ozone in a treatment chamber (chamber), a method of performing surface treatment on the substrate surface by generating atmospheric pressure plasma, and the like. Is adopted. In these treatment methods, since heating of the substrate may be effective, the substrate may be heated as necessary. Note that a plurality of processing chambers may be provided to perform these different surface treatments.
[0032]
FIG. 2 shows a schematic configuration of the pre-processing unit 20 in which surface treatment is performed by irradiating ultraviolet light.
The pre-processing unit 20 is connected to the connecting chamber 13 through the gate valve 15 as shown in FIG. 1, and has a chamber 30 for keeping the internal atmosphere airtight, a substrate 30 for holding the substrate W, and a heating mechanism ( (Not shown), a UV lamp 32 for irradiating the interior of the chamber 30 with ultraviolet light, and a gas supply system 33 for supplying various atmosphere gases to the inside of the chamber 30 for controlling the atmosphere inside the chamber 30. And an exhaust system 34 for exhausting the inside of the chamber 30. The substrate stage 31 is provided with a lifting mechanism (not shown) so that the distance between the substrate and the UV lamp can be changed. The gas supply system 33 can supply a plurality of gases, and can supply a gas suitable for the purpose as pretreatment. Further, a pressure sensor (not shown) for detecting the pressure in the chamber 30 and an atmosphere sensor for detecting the type of gas in the processing atmosphere and its concentration are attached to the chamber 30, and the output of these sensors is supplied to the gas supply. Atmosphere control may be performed more accurately by feeding back to the system 33 and the exhaust system 34.
[0033]
The heating mechanism provided on the substrate stage 31 has a heating device such as a hot plate, for example, and is configured to remove moisture adsorbed on the substrate W. An excimer lamp having a wavelength of, for example, 172 nm is used as the UV lamp 32. Oxygen supplied from the gas supply system 33 is decomposed by ultraviolet light to generate ozone, and organic impurities on the substrate W are decomposed. The surface of the substrate can be made hydrophilic or lyophilic. Further, since the 172 nm UV light has a function of directly decomposing and removing organic substances adhering to the substrate, the cleaning effect of the substrate can be obtained by controlling the distance between the substrate and the UV lamp 32, the atmosphere gas, and the pressure thereof. Can be further enhanced.
[0034]
From the gas supply system 33, in addition to the oxygen (oxidizing gas), a reducing gas (for example, hydrogen, etc.), an inert gas (for example, nitrogen, etc.), or a gas containing fluorine is appropriately supplied into the chamber 30. Can be done. An exhaust device or a vacuum device (not shown) is connected to the exhaust system 34. By controlling the variable valve 35 according to the amount of gas supplied into the chamber 30, the pressure in the chamber 30 is reduced. Can be maintained substantially at atmospheric pressure. Further, when moving the processed substrate W to another processing chamber, the exhaust system 34 once exhausts the oxidizing gas filled in the chamber 30 and then supplies the inert gas into the chamber 30. Accordingly, it also has a role of preventing the oxidizing gas from leaking to another processing chamber.
[0035]
In the present embodiment, the case where the pre-processing unit 20 performs surface treatment by irradiating ultraviolet light has been described. However, the present invention is not limited to this. And a step of irradiating the substrate surface with ultraviolet light to perform surface cleaning, or a step of generating atmospheric pressure plasma to clean the surface of the substrate surface. Even in such a process, it is possible to improve the wettability and adhesion at the time of applying the liquid material by performing processing such as cleaning of the substrate surface. Specifically, for example, when the surface of a substrate is surface-treated with atmospheric pressure plasma, the use of oxygen plasma can remove organic contamination on the surface of the substrate and make the surface of the substrate lyophilic. Also, CF 4 When a plasma containing fluorine such as a gas is used, the substrate surface can be made lyophobic.
[0036]
FIG. 3 shows a schematic configuration of the application unit 21.
The coating unit 21 is connected to the connecting chamber 13 via the gate valve 15 as shown in FIG. 1, and holds a chamber (coating chamber) 40 for keeping the internal atmosphere airtight, a substrate W, A substrate stage 41 provided with a rotation mechanism (not shown), a liquid supply system 42, a waste liquid treatment system 43 for capturing a liquid material scattered by the rotational force of the substrate stage 41 and collecting it as a waste liquid, It is provided with a gas supply system 44 that supplies various atmospheric gases and an exhaust system 45 that exhausts the inside of the chamber 40. Here, the coating section 21 is an embodiment of the coating apparatus of the present invention, and in this embodiment, in particular, is configured to perform coating by a spin coating method.
[0037]
The liquid supply system 42 supplies a liquid material for forming a thin film to the substrate W, a liquid material supply system 50, a cleaning agent supply system (liquid material supply system) 52, a deactivator supply system (liquid material supply system) 92, and a purge. It is provided with mechanisms 47 and 54.
The liquid material supply system 50 includes a liquid material container 51 for storing the liquid material, an inert gas such as nitrogen introduced into the liquid material container 51, and the liquid material is pushed out from the container 51 and the liquid material is discharged. A gas supply unit 55 serving to maintain the pressure in the liquid material container 51 at a predetermined pressure, a nozzle (nozzle unit) 53, and a dripping amount of the liquid material provided between the liquid material container 51 and the nozzle 53. It comprises a control section, a pipe 65 leading to the upstream side of the liquid material container 50, a pipe 56 connecting the above sections, and each of the open / close valves (V1 to V3, V14). The dripping amount control unit includes a flow rate control device (mass flow controller: hereinafter, referred to as MFC) 57 for controlling the flow rate of the liquid material, and open / close valves V2, V3 provided above and below the MFC 57. Since the liquid material flow control device is intended to control the amount of liquid material dropped from the nozzle 53 onto the substrate, a needle valve may be used instead of the MFC, or the opening / closing operation of the valve V3 may be simply performed. The drop amount may be controlled only by time control.
[0038]
Here, in the liquid material supply system 50, the liquid material container 51, the MFC 57, and the nozzle 53 are vertically arranged in this order from above, and a pipe 56 connecting these parts has a horizontal portion. All of them are arranged vertically. With such a configuration, the liquid material supply system 50 can efficiently flow the liquid material from the liquid material container 51 to the nozzle 53 by its own weight, so that the amount of the liquid material dropped on the substrate W is reduced. It can be controlled accurately. Further, even if the liquid material in the liquid material container 51 or the pipe 56 flows unexpectedly during maintenance or the like, the liquid material is guided into the chamber 40 by its own weight, so that the liquid material does not flow out of the coating apparatus. It has become.
[0039]
Further, the liquid material container 51 is detachably attached to the piping group of the liquid material supply system 50, that is, the piping 65 and the piping 56 at connection points C1 and C2. With such a configuration, the liquid material container 51 can be detached from the pipe group without worrying about liquid leakage, particularly by closing the open / close valve V1 and the open / close valve V2. I have.
The pipe 65 is provided with an exhaust pipe 68 branched from the pipe 65 on the upstream side of the on-off valve V1. The exhaust pipe 68 is provided with an exhaust-side on-off valve V15 for opening and closing the flow path. Is provided.
With such a configuration, when the container 51 is attached, it is possible to remove air that is taken into the pipe at the connection points C1 and C2. That is, the air taken in at the connection point C1 can be purged through the exhaust pipe 68 by the inert gas supplied from 55. The air taken in at the connection point C2 can be purged by the inert gas supplied from the exhaust port 66 through the exhaust pipe 66. In addition, if the exhaust pipes 68 and 66 are connected to a vacuum exhaust device, the taken-in air can be quickly removed, and the concentration of residual oxygen in the pipes can be reduced to the utmost. At this time, the inert gas purge pipes 62 and 64 have a function of returning the pressure of the reduced-pressure pipe to the atmospheric pressure with the inert gas.
[0040]
The cleaning agent supply system 52 has a function of cleaning not only the liquid material supply system 50 but also the inside of the chamber 40 and the waste liquid treatment system 43 through the liquid material supply system 50. In the present embodiment, the liquid material supply system 50 is used. Is connected upstream of the on-off valve V1 and upstream of the connection point C1. That is, the cleaning agent supply system 52 is provided in a pipe 59 connected to the pipe 65 of the liquid material supply system 50, and temporarily stores the cleaning agent and supplies the cleaning material to the liquid material supply system 50. The cleaning agent container 60 and an inert gas such as nitrogen are introduced into the cleaning agent container 60, the cleaning agent is pushed out from the container 60, and the pressure in the cleaning agent container 60 after the cleaning agent is discharged is adjusted to a predetermined pressure. It comprises a gas introducing portion 58 serving as a holding member, and an opening / closing valve V4 and an opening / closing valve V5 installed at two connection portions of a pipe 59 connected to the cleaning agent container 60. The cleaning agent container 60 can also be removed from the pipe 59 after closing the open / close valve V4 and the open / close valve V5.
[0041]
Similarly to the cleaning agent supply system 52, the deactivator supply system 92 not only activates the liquid material supply system 50 but also activates the liquid material remaining in the chamber 40 and the waste liquid treatment system 43 through the liquid material supply system 50. Has the function to lose the That is, the deactivator supply system 92 is also connected to the liquid material supply system 50 on the upstream side of the on-off valve V1 and on the upstream side of the connection point C1, similarly to the cleaning agent supply system 52. A deactivator container 95 provided in a pipe 94 connected to the pipe 65 of the material supply system 50 for temporarily storing the deactivator and supplying the deactivator to the liquid material supply system 50; Introducing an inert gas such as nitrogen into the activator container 95, pushing out the quenching agent from the container 95, and maintaining the pressure in the quenching agent container 95 at a predetermined pressure after the quenching agent is discharged. The ninth valve V9 and the tenth valve V10 are provided at two connection portions of a gas introduction portion 93 to be fulfilled and a pipe 94 connected to the quenching agent container 95. The deactivator container 95 can also be removed from the pipe 94 after closing the open / close valve V4 and the open / close valve V5.
[0042]
Here, the cleaning agent used in the cleaning agent supply system 52 is appropriately selected according to the liquid material to be used, and specifically, a cleaning agent such as an alcohol-based solution is used. On the other hand, the deactivator used in the deactivator supply system 92 is also appropriately selected according to the liquid material to be used. For example, the liquid material is cyclosilane (Si) for forming a silicon film. n H 2n N ≧ 5) or higher silane (Si n H 2n + 2 N> 3), for example, an organic alkali or IPA (isopropanol) is suitably used. That is, cyclosilanes and higher silanes have a spontaneous combustibility that spontaneously ignite when exposed to air, and are toxic because they generate harmful gases to the human body. A substance that can be decomposed to make it nonflammable and harmless, resulting in the loss of its activity, that is, its ignitability and toxicity, is used. For cyclosilane and the like, for example, TMAH (tetramethylammonium hydroxide) is effective as a deactivator. TMAH has a higher deactivating effect than IPA, and IPA is easily volatilized, so that it is easily purged with gas. Therefore, it is more preferable to use IPA as a detergent and TMAH as a deactivator.
[0043]
In the present embodiment, the cleaning agent supply system 52 and the quenching agent supply system 92 are provided as the liquid agent supply system. However, when the cleaning agent also functions as the quenching agent, the cleaning agent is used for quenching. The liquid agent supply system is made to be one of the cleaning agent supply system 52 and the quenching agent supply system 92, and a cleaning agent that also functions as a quenching agent is supplied to the liquid material supply system 50. Is also good. When it is desired to prepare a plurality of cleaning agents and deactivators, it is needless to say that three or more liquid material supply systems may be provided instead of two. In addition, some liquid materials are flammable but do not have toxicity or spontaneous combustion. In that case, the deactivator is unnecessary from the beginning, and only the detergent supply system is required.
[0044]
Further, in the present embodiment, the cleaning agent supply system 52 and the quenching agent supply system 92 are connected between the opening / closing valve V1 and the liquid material container 51 in the liquid material supply system 50, respectively. The entire liquid material supply system 50, that is, the liquid material container 51, the MFC 57, the nozzle 53, the chamber 40, and the pipe 56 for communicating these components can be supplied. However, the present invention is not particularly limited thereto. The connection point can be provided at an arbitrary position so that the liquid can be supplied to an arbitrary position of the liquid material supply system 50 as the liquid supply system. Specifically, it may be connected between the on-off valve V2 and the MFC 57 so that the liquid can be supplied to the MFC 57 or lower, or connected between the on-off valve V3 and the nozzle 53 and the nozzle 53 or lower. It may be possible to supply the liquid to the container. In the embodiment shown in FIG. 3, the cleaning agent supply system 52 and the quenching agent supply system 92 are connected between the opening / closing valve V1 and the liquid material container 51, and the cleaning agent and the quenching agent are passed through the liquid material container 51. Therefore, when usable liquid material remains in the liquid material container 51, the liquid material cannot be subjected to the cleaning process or the deactivation process without being used. By doing so, the cleaning process and the deactivation process of the liquid material supply system 50 can be performed regardless of whether or not the liquid material remains in the liquid material container 51.
[0045]
In particular, when a plurality of second liquid supply systems are provided, one of them may be directly connected to the chamber 40 so that the inside of the chamber 40 can be directly cleaned or deactivated.
In addition, a filter is provided in the liquid material supply system 50 in its path to prevent foreign substances existing in the liquid material, solids obtained by solidifying the liquid material, and the like from being applied to the substrate W. Is preferred. When a filter is provided for such a purpose, it is particularly preferable to provide the filter on the tip end side (ejection side) of the nozzle 53 because application of a foreign substance or the like onto the substrate W can be more reliably prevented.
[0046]
The purge mechanism 47 is connected between the on-off valve V2 in the liquid material supply system 50 and the on-off valve V14 provided on the upstream side of the MFC 57, and is supplied with inert gas such as nitrogen by a purge gas supply means (not shown). A gas introducing section 63 for introducing a purge gas such as a gas, a purge pipe 64 connected to the gas introducing section 63 and connected to a pipe 56 of the liquid material supply system 50, and communicating with the purge pipe 64 and the pipe 56 An exhaust pipe 66, a purge-side open / close valve V11 provided in the purge pipe 64, and an exhaust-side open / close valve V12 provided in the exhaust pipe 66. Here, exhaust means such as a vacuum pump or an exhaust duct is connected to the exhaust pipe 66.
[0047]
The purge mechanism 54 is connected between the nozzle 53 and the opening / closing valve V3 in the liquid material supply system 50, and introduces a purge gas composed of an inert gas such as nitrogen from a purge gas supply means (not shown). A gas introducing section 61, a purge pipe 62 connected to the gas introducing section 61 and connected to a pipe 56 of the liquid material supply system 50, an exhaust pipe 67 communicating with the purge pipe 62 and the pipe 56, A purge side opening / closing valve V6 provided in the purge pipe 62 and an exhaust side opening / closing valve V13 provided in the exhaust pipe 67 are provided. Here, an exhaust means such as a vacuum pump or an exhaust duct is also connected to the exhaust pipe 67.
[0048]
These purge mechanisms 47 and 54 are used for purging the liquid material remaining in the piping 56 and the like, the organic solvent vapor thereof, and further foreign matters with the purge gas during the replacement of the liquid material container 51 and the liquid material, and further during maintenance. Purging (replacement) is performed. That is, by performing such purging, the liquid material, its organic solvent vapor, foreign matter, and the like are removed, and liquid clogging and the like due to volatilization of the organic solvent in the liquid material and curing of the liquid material are prevented. It is. Further, when the liquid material container 51 and the flow rate control unit 57 are attached, it also has a purpose of eliminating air taken into the piping. In addition, the inert gas supply unit 55 and the exhaust pipe 68 can also function as a purge mechanism, and when the liquid material container 51 is attached, air taken into the pipe can be eliminated.
[0049]
Here, the purging by the purge mechanism 47 when the liquid material container 51 is replaced, particularly in order to change the type of the liquid material, will be described.
When the liquid material is exhausted in the liquid material container 51, or when the type of the liquid material is changed, the liquid material container 51 is replaced.In this case, before removing the liquid material container 51 from the pipes 65 and 56, first, Then, the open / close valve V1 and the open / close valve V2 are closed. Then, in this state, the purge side opening / closing valve V11 of the purge mechanism 47 is opened, and further, the exhaust side opening / closing valve V12 is opened as needed. Next, a purge gas is introduced from the gas introduction unit 63 to purge the pipe 56 and the like downstream of the liquid material container 51. At this time, the opening / closing valve V14 provided on the upstream side of the MFC 57 is opened as needed. That is, by opening the on-off valve V14 and closing the exhaust-side on-off valve V12, the introduced purge gas can be flown to the MFC 57 side. Therefore, the liquid material remaining here and the organic solvent vapor thereof, Foreign matter and the like can be removed. Further, by closing the on-off valve V14 and opening the exhaust-side on-off valve V12, it is possible to purge the inside of the pipe 56 on the upstream side of the on-off valve V14 after completing the purging on the MFC 57 side as described above. it can.
[0050]
Further, separately from the purge on the downstream side of the liquid material container 51, the exhaust-side opening / closing valve V15 of the exhaust pipe 68 is opened, and a purge gas such as nitrogen is introduced from the gas introduction unit 55 in that state. Purging upstream of the liquid material container 51 is also performed as necessary. The mechanism including the gas introduction unit 55, the exhaust pipe 68, and the exhaust side opening / closing valve V15 is also an example of the purge mechanism in the present invention.
[0051]
Then, after purging the downstream side of the liquid material container 51 in this way to remove the residue of the liquid material before the replacement, the residue of the cleaning agent, and the residue of the deactivator, another liquid material container 51 (another (Filled with a liquid material), and attached to the pipes 65 and 56. When the liquid container 51 is replaced in this manner, an environmental gas such as air is caught in the pipes 65 and 56 when the liquid container 51 is mounted. If a liquid material is allowed to flow in this state, the liquid material may ignite when it comes into contact with air, especially when the liquid material has spontaneous ignition. Although some liquid materials will readily react with oxygen without spontaneous combustion, such liquid materials will be degraded in the presence of trace amounts of oxygen. Therefore, particularly when the liquid material has spontaneous combustion, the inside of the pipe 56 is purged again by the purge mechanism 47 in the same manner as described above. Also, the inside of the pipe 65 is purged as necessary.
[0052]
The purging by the purging mechanism 54 is basically the same as the purging by the purging mechanism 47. In particular, with the purging mechanism 54, when the nozzle 53 is clogged with liquid or foreign matter, Can be removed.
Further, in the purging mechanisms 47 and 54, when there is any abnormality on the downstream side of the liquid material container 51 at the time of maintenance or the like, the purge gas is supplied to the pipe 56 with the open / close valve V2 or the open / close valve V3 closed. , The downstream side of the liquid material container 51 can be purged without any trouble even when the liquid material container 51 containing the liquid material is still attached. Further, since there is no need to extract the liquid material in the liquid material container 51 each time, it is possible to minimize waste of the liquid material.
[0053]
The waste liquid processing system 43 is installed in the chamber 40 so as to cover the outer periphery and the lower surface of the substrate stage 41, thereby collecting a liquid material scattered by the rotational force of the substrate stage 41, and a cover 70. It is configured to include a primary container 71 that is connected and temporarily stores the liquid material collected by the cover 70, and a secondary container 72 that is connected to the primary container 71 via an open / close valve V7. . The secondary container 72 can be removed after closing the open / close valve V7.
[0054]
The gas supply system 44 is configured such that an oxidizing gas, a reducing gas, and an inert gas can be appropriately selected and supplied into the chamber 40 as in the case of the pretreatment unit 20 described above. .
The exhaust system 45 is provided with a vacuum device (not shown) such as a dry pump, and controls a variable valve (not shown) according to the amount of gas supplied into the chamber 40. The pressure in the chamber 40 is maintained substantially at atmospheric pressure. Further, when moving the processed substrate W to another processing chamber, the exhaust system 45 once exhausts the atmosphere gas filled in the chamber 40, and thereafter, the gas supply system 44 unloads the atmosphere gas into the chamber 40. The introduction of the active gas also has a role of preventing the oxidizing gas contained in the atmospheric gas from leaking to another processing chamber.
[0055]
The chamber 40 is provided with adjusting means for adjusting various gas concentrations in the atmospheric gas, for example, the oxygen concentration, so that various gas concentrations such as the oxygen concentration can be arbitrarily adjusted. With such a configuration, the chamber 40 can maintain both the oxygen concentration and the oxide concentration of water and the like inside the chamber 40 at 10 ppm or less, and actually 1 ppm or less. The chamber 40 is provided with a pressure sensor (not shown) for detecting the pressure in the chamber 40, an atmosphere sensor (not shown) for detecting the type of gas in the processing atmosphere and its concentration, and the like. In addition, by feeding back the outputs of these sensors to the gas supply system 44 and the exhaust system 45, the atmosphere control can be performed more accurately. By controlling the atmosphere with high precision, the quality of the thin film to be formed can be improved. Further, it is preferable that the pressure sensor, the atmosphere sensor, and the like are provided on the upper side in the chamber 40. By being provided on the upper side in this way, it is possible to prevent the liquid material from adhering to and contaminating the sensor, thereby preventing the sensor from deteriorating its function.
[0056]
In order to apply the liquid material onto the substrate W by the coating unit 21 having such a configuration, that is, the coating apparatus of the present invention, the substrate W is vacuum-sucked on the substrate stage 41 and the liquid material is applied from the nozzle 53 onto the substrate W. Drip. After the liquid material is once stored in the liquid material container 51, an inert gas such as nitrogen gas is introduced from the gas introduction unit 55 and the inside of the liquid material container 51 is pressurized. Is derived from Then, the liquid is discharged from the nozzle 53 while the flow rate is adjusted by the MFC 57, and is applied onto the substrate W. The applied liquid material spreads to the central portion of the substrate W, and is further extended over the entire surface of the substrate W by the rotation of the substrate stage 41 to form a coating film.
[0057]
At this time, the liquid material that does not remain on the substrate W and does not become a coating film is scattered toward the outer peripheral portion of the substrate stage 41 by the rotational force of the substrate stage 41. The scattered liquid material is collected by the cover 70 provided in the chamber 40, and then introduced into the primary container 71, where it is temporarily stored. The liquid material accumulated in the primary container 71 is introduced into the second container 72 by opening the on-off valve V7 and depressurizing the inside of the second container 72. After the opening / closing valve V7 is closed, the second container 72 is removed, so that the liquid material in the second container 72 is disposed of, for example, discarded. It is desirable that the operation of moving the liquid material from the primary container 71 to the second container 72 be performed between the formation of the coating film. Since the second container 72 stores a liquid containing an organic solvent, it is desirable to connect an exhaust system to the second container 72. In this case, the exhaust system 46 is connected to the second container 72 via a valve. May be connected.
[0058]
Next, when the spin coater in the application section 21 is temporarily stopped, when the type of the liquid material is changed, or when the liquid material container 51 becomes empty and needs to be replaced, the cleaning material supply mechanism 52 causes the liquid material container 51 to be used. A method for cleaning the inside of the device will be described.
First, the detergent container 60 containing the detergent is attached to the pipe 59 of the detergent supply system 52. After the liquid material in the liquid material container 51 is discharged and almost emptied, the open / close valve V2 is closed. Thereafter, the opening / closing valve V4, the opening / closing valve V5, and the opening / closing valve 15 are opened, and an inert gas is introduced from the gas introducing portion 58 to pressurize the inside of the detergent container 60, thereby removing the detergent from the detergent container 60. It is drawn out and flows into the liquid material container 51.
[0059]
Here, for example, cyclosilane or the like that forms a silicon film is used as the liquid material. If the activity of the cyclosilane cannot be lost with the cleaning liquid, the cleaning agent is supplied from the cleaning agent supply system 52 to the liquid material container 51. Instead of flowing and performing the cleaning process, the quenching agent is caused to flow from the quenching agent supply system 92 to the inside of the liquid material container 51 in the same manner as in the case of the cleaning agent supply system 52, and the inside of the liquid material container 51 is removed. So that the activity of the remaining liquid material is lost. Next, the deactivator in the liquid material container 51 is discharged from the nozzle 53 into the chamber by opening the valves V2, V14, and V3. The nozzle is set at the standby position, and is guided from the cover 70 to the waste liquid processing system 43. Thus, the liquid material in the pipe 56, the nozzle 53, and the waste liquid processing system 43 can be deactivated. After or before the deactivation treatment is performed in this manner, the cleaning treatment may be performed by flowing a detergent from the detergent supply system 52 into the liquid material container 51. is there. The cleaning agent is also finally guided to the waste liquid tank 72, thereby cleaning the entire liquid material supply system 50.
[0060]
Further, when the spin coater 21 is temporarily stopped, or when the liquid material container 51 is exchanged by changing the type of the liquid material as described above, or when maintenance is performed, as described above, the purge mechanism 47 or the purge mechanism 54 is used. By purging the inside of the liquid material supply system 50, particularly the inside of the pipe 56 and the nozzle 53, it is possible to remove the liquid material residue, foreign matter, and the like, thereby preventing liquid clogging and the like caused by these. In particular, when the liquid material has spontaneous combustibility, flammability, and toxicity, it is possible to prevent accidents and the like caused by these properties and to ensure safety.
[0061]
In such a coating apparatus (coating unit 21), the liquid material container 51 for storing the liquid material is detachably attached to the pipe group including the pipes 56 and 65, so that the liquid material container 51 Since the container 51 can be replaced when the liquid material becomes empty or when the type of the liquid material is changed, the work can be facilitated and speeded up.
Further, since the purge mechanisms 47 and 54 are provided, the liquid material remaining in the piping group or the like can be purged with the purge gas during the temporary stop of the apparatus, the replacement of the liquid material container 51, and the maintenance as described above. Thus, for example, even when the liquid material is flammable, combustible, or toxic, the operation can be performed safely and quickly.
[0062]
Further, the remaining liquid material can be cleaned or rendered harmless by the cleaning agent supply system 52 or the quenching agent supply system 92, so that a thin film with few defects can be formed.
When the coating film is formed by the spin coating method, 90% or more of the dropped liquid material scatters around the substrate W due to the rotation of the substrate W, and a part thereof remains in the chamber 40 as it is and is dried. As a result, a solid powder is formed, which may cause a defect at the time of forming the next coating film. However, in the coating device (coating unit 21), the remaining liquid material can be detoxified and guided to the waste liquid treatment system 43, so that a thin film with few defects can be formed.
In addition, the chamber (coating chamber) 40 may need to be released to the atmosphere for maintenance or irregular work, but many liquid materials are flammable, and some liquid materials have toxicity or ignitability. For this reason, maintenance and irregular work are dangerous. However, according to the coating apparatus described above, these operations can be performed safely.
[0063]
In the coating device (coating unit 21), the purge mechanism 47 provided immediately below the connection point C2 of the liquid material container 51 has a configuration as shown in FIG. 4A or FIG. Preferably, a mechanism is employed.
That is, in the purge mechanism 47 shown in FIG. 4A, the purge pipe 64 constituting the purge mechanism 47 is located above the purge-side open / close valve V11 between the purge-side open / close valve V11 and a connection point C3 with the pipe 56. Similarly, the exhaust pipe 66 is also inclined such that the exhaust-side open / close valve V11 side is upward from the exhaust-side open / close valve V12 to a connection point C3 with the pipe 56. I have. With such a configuration, the purge pipe 64 does not have a downward portion in the path from the connection point C3 to the purge side opening / closing valve V11. Similarly, the exhaust pipe also has a portion extending from the connection point C3. There is no downward portion in the path toward the exhaust side opening / closing valve V12.
[0064]
In the purge mechanism 47 shown in FIG. 4B, the purge pipe 64 constituting the purge mechanism 47 has the purge-side open / close valve V11 side upward from the purge-side open / close valve V11 to the connection point C3 with the pipe 56. Similarly, the exhaust pipe 66 is also bent and arranged so that the exhaust-side open / close valve V11 side is upward from the exhaust-side open / close valve V12 to a connection point C3 with the pipe 56. Have been. That is, in this example, the purge pipe 64 and the exhaust pipe 66 both extend in the horizontal direction from the connection point C3, then extend upward in the vertical direction, further extend in the horizontal direction, and extend in the horizontal direction. A purge side opening / closing valve V11 or an exhaust side opening / closing valve V12 is provided at the portion. With such a configuration, the purge pipe 64 does not have a downward portion in the path from the connection point C3 to the purge side opening / closing valve V11. Similarly, the exhaust pipe also has a portion extending from the connection point C3. There is no downward portion in the path toward the exhaust side opening / closing valve V12.
[0065]
In the purge mechanism 47 having such a configuration, when the liquid material is discharged from the liquid material container 51, the purge side opening / closing valve V11 and the exhaust gas are connected to the purge pipe 64 and the exhaust pipe 66 from the connection point C3 with the pipe 56. Since there is no downward portion in the path toward the side opening / closing valve V12, the liquid material is prevented from sneaking into the purge pipe 64 and the exhaust pipe 66 and remaining there. Therefore, for example, when the liquid material is ignitable, flammable, or toxic, when the liquid material container 51 is removed from the pipe 56 for replacement or the like, the liquid material remaining in the purge pipe 64 or the exhaust pipe 66 is removed. This prevents spontaneous ignition and environmental pollution due to contact with air or evaporation of the solvent component. In order to further ensure the above-mentioned safety, it is desirable that the distance between the connection point C and the valves V11 and V12 be as short as possible.
[0066]
Further, after the liquid material container 51 is attached to the pipe 56, if the inside of the pipe 56 is purged by the purge mechanism 47 with the open / close valves V2 and V14 closed, air is taken into the pipe 56 as the container is attached. In this case, it is possible to eliminate the trapped air. After that, even if the purge side opening / closing valve V11 and the exhaust side opening / closing valve V12 are closed and the opening / closing valves V2 and V14 are opened to draw out the liquid material from the liquid material container 51, the purge pipe 64 and the exhaust pipe 66 in the purge mechanism 47 are still described above. As described above, since there is no downward portion, the inside of the purge pipe 64 and the exhaust pipe 66 is maintained in a state of being filled with the purge gas. Further, since air (oxygen) is excluded, the liquid material does not oxidize or burn. Therefore, as described above, when the liquid material container 51 is detached from the pipe 56 for replacement or the like, no liquid material remains in the purge pipe 64 and the exhaust pipe 66, and no air is taken in. The above-mentioned inconvenience caused by directly touching the environment is prevented.
[0067]
Further, in the liquid material container 51 in the coating device (the coating unit 21), an inert gas such as nitrogen is introduced into the upper side by the gas supply unit 55, and the liquid material is led out from the bottom side. The present invention is not limited to this. For example, as shown in FIG. 5, an inert gas such as nitrogen is introduced to the upper side of the liquid material container 51 by the gas supply unit 55, and the liquid material is derived from the same upper side. You may make it do. That is, by introducing an inert gas by the gas supply unit 55 to increase the pressure in the liquid material container 51, the liquid material is pushed out from the outlet pipe 69 of the container 51, and at the same time, the liquid material after the liquid material is drawn out. The pressure inside the material container 51 may be maintained at a predetermined pressure.
[0068]
Further, in the coating apparatus (coating unit 21), the nozzle 53 has two stop positions, that is, a drop position for dropping the liquid material onto the substrate W, and a dummy discharge of the liquid material during the transfer of the substrate W and the liquid material. It is preferable that the apparatus has a standby position when the liquid material is not dropped onto the substrate W as in the case where the liquid material is dropped, and that the liquid material can be moved between these stop positions, and that the movement can be controlled. Further, in this case, it is desirable to provide a liquid receiving portion particularly at a standby position of the nozzle 53. In addition, it is desirable that the liquid receiving section is configured as a part of the cover 70 or configured to guide the liquid received by the liquid receiving section to the waste liquid processing system 43.
With such a configuration, since the nozzle 53 can stand by at the standby position, the nozzle 53 does not hinder the substrate W when the substrate W is taken in and out of the chamber 40, and unnecessary liquid material is discharged from the nozzle 53 onto the substrate W. Dropping is also prevented. In addition, when the liquid receiving portion is provided at the standby position of the nozzle 53, it is possible to perform a dummy drop before the liquid material is dropped onto the substrate W. Therefore, by performing the dummy drop at the beginning of a series of coating operations, In addition, the liquid material is stably dropped, and the quality and uniformity of the thickness of the obtained thin film can be secured. Further, the cleaning agent and the deactivator introduced into the liquid material supply system 50 by the cleaning process and the deactivation process can be dropped at the standby position.
[0069]
Further, the waste liquid treatment system in the coating apparatus of the present invention is limited to the waste liquid treatment system 43 as long as the waste liquid after being introduced into the chamber 40 (coating chamber) is stored as a waste liquid. A suitable configuration can be adopted without any need. For example, a waste liquid container, and a waste liquid pipe for connecting the waste liquid container and the chamber 40 are provided. The waste liquid pipe is arranged so that the waste liquid flows in the pipe in a direction in which gravity works, and the waste liquid container and the chamber 40 are connected to each other. The waste liquid container has an isolation valve, and the waste liquid container has an exhaust pipe for exhausting gas inside the waste liquid container, a liquid level meter (level gauge) for detecting the amount of liquid inside, and a pressure in the waste liquid container. And a relief valve that opens when the pressure exceeds a predetermined pressure to release the pressure.
[0070]
With such a configuration, it is possible to improve the safety of the waste liquid treatment system and eliminate the influence of the waste liquid to form a thin film with good film quality. In addition, a liquid level meter (liquid level gauge) is provided in the waste liquid container so that it can be replaced before the container becomes full. In addition, since the waste liquid container is provided with an exhaust pipe and a relief valve, the container is filled. It is possible to safely exhaust gas such as an organic solvent, and even if there is a pressure increase in the container, the pressure can be prevented from exceeding a certain value by a relief valve. Therefore, safety of the waste liquid treatment system can be ensured.
In addition, since the chamber 40 and the waste liquid container are connected by a waste liquid pipe arranged not vertically but horizontally or inclined so that the waste liquid flows in the direction of gravity, the liquid material or The cleaning agent and the deactivator can be quickly guided to the waste liquid container. Further, since the isolation valve for shutting off the waste liquid processing system from the chamber 40 is provided, the influence of the waste liquid existing in the waste liquid processing system can be cut off when forming the coating film, and the film quality of the thin film is deteriorated. Can be prevented.
[0071]
FIG. 6 shows a schematic configuration of the first heat treatment unit 22.
The first heat treatment section 22 is connected to the connecting chamber 13 via the gate valve 15 as shown in FIG. 1, and has a chamber 80 for keeping the internal atmosphere airtight, a substrate 80 for holding the substrate W, and The apparatus has a heating mechanism 81 for heating W, a supply system 82 for supplying various atmospheric gases into the chamber 80, and an exhaust system 83 for exhausting the inside of the chamber 80. As the heating mechanism 81, a hot plate is preferably adopted. By the heating by the heating mechanism 81, the solvent contained in the coating film on the substrate can be removed, and the film can be solidified. The heating mechanism 81 can control the substrate temperature in the range of 80 to 200 ° C., and the exhaust system 83 allows the oxygen concentration and the oxide concentration of water and the like in the chamber 80 to be 10 ppm or less. Can be maintained at 1 ppm or less. Further, a supply system 82 for supplying various atmosphere gases to the inside of the chamber 80 and an exhaust system 83 for exhausting the inside of the chamber 80 are used to independently control the first heat treatment section 22, that is, the processing atmosphere in the chamber 80. , Which are the main components of the control mechanism.
[0072]
FIG. 7 shows a schematic configuration of the second heat treatment unit 23.
The second heat treatment part 23 constitutes a heating furnace (hot wall type), is connected to the connection chamber 13 via the gate valve 15 (see FIG. 1), and also holds a quartz tube in an air-tight state. (Processing chamber) 85, a plurality of stages of quartz-made substrate holders 86 for holding the substrates W inside the quartz tube 85, the substrate holders 86, and a heating mechanism (not shown) It comprises a susceptor 87 having a vertically movable mechanism, a supply system 88 for supplying various atmospheric gases into the quartz tube 85, and an exhaust system 89 for exhausting the inside of the quartz tube 85. By heating the substrate W at a temperature higher than the heating temperature in the first heat treatment section 22 by the heating furnace, the quality of the coating film can be improved and a thin film having a desired function can be formed. In addition, the exhaust system 89 allows the oxygen concentration in the furnace and the oxide concentration such as water to be maintained at 10 ppm or less, and actually 1 ppm or less. In order to obtain a good thin film according to the type of the thin film, an atmosphere gas can be selected, and the gas supply system 88 can supply a reducing gas such as an inert gas, an oxidizing gas, or a hydrogen gas. It has become. A supply system 88 for supplying various atmosphere gases to the inside of the quartz tube 85 and an exhaust system 89 for exhausting the inside of the quartz tube 85 are independent of the processing chamber of the second heat treatment unit 23, that is, the processing atmosphere of the quartz tube 85. It is a main component of the control mechanism for controlling the pressure.
[0073]
Although not shown, the third heat treatment section 24 employs laser annealing or lamp annealing as a heating means. These heat treatments are high-temperature and short-time heat treatment methods. By performing the heat treatment at a temperature higher than the heating temperature in the second heat treatment unit 24, it is possible to further improve the film quality. The third heat treatment section 24 is also provided with a supply system for supplying various atmospheric gases to the inside of the chamber (processing chamber) and an exhaust system for exhausting the inside of the chamber. It is a main component of the control mechanism for independently controlling the atmosphere.
[0074]
The connecting chamber 13 is provided with a control means (control mechanism) for controlling the atmospheric gas therein, and is used when moving from each chamber (processing chamber) in each of the processing units 20 to 24 to another processing unit. During temporary storage, the substrate W can be maintained in a desired atmosphere without being exposed to the atmosphere. The control means (control mechanism) includes a supply means for selecting an atmosphere gas and supplying the selected gas, and an exhaust means using a dry pump or the like. Further, the concentration of oxides such as oxygen or water in the atmospheric gas in a predetermined processing chamber is reduced to 10 ppm or less, and actually to 1 ppm or less, by the exhaust means and the supply of an inert gas (for example, nitrogen gas) having sufficiently high purity. It can be controlled. It is desirable that the pressure in each part of the processing unit 11 and the inside of the connection chamber 13 is always kept higher than the atmospheric pressure in order to prevent the inflow of air from outside the apparatus. Further, the connecting chamber 13 may be provided with a cryopump in addition to the dry pump of the exhaust means, so that water in the atmospheric gas in a predetermined processing chamber can be removed as necessary. Since the cryopump has a high water removing ability, when it is desired to particularly reduce the water concentration or the oxygen concentration in each processing chamber 11, the processing chamber can be exhausted by the cryopump through the connection chamber 13.
Here, the connection chamber 13 and each section of the processing section 11 are provided with an APC (Auto Pressure Controller), respectively, so that the atmosphere and the pressure of each section can be controlled independently of each other.
The control means, that is, the control mechanism including the selection of the atmosphere gas and the supply means of the selected gas, and the exhaust means by a dry pump or the like is provided in each of the above-described units 20 to 24. Alternatively, the atmosphere and pressure of each of the units 20 to 24 may be independently controlled via the APC using the control unit of the connecting unit 13.
[0075]
According to the above-described configuration, the configuration of the apparatus is remarkably simple as compared with the conventional CVD apparatus, and therefore, the apparatus price is significantly lower. Moreover, the throughput is higher than that of the CVD apparatus, the maintenance is simple, and the operability of the apparatus is high. In the CVD apparatus, a thin film is also formed on the inner wall of the film forming chamber, and a defect occurs due to the peeling of the thin film.
Further, the thin film formation according to the configuration of the present invention has fewer items to be controlled and can be controlled by a simple method as compared with a conventional thin film forming apparatus, so that a uniform thin film can be formed with high reproducibility. In the conventional apparatus, there are very many control items such as the flow rates and ratios of a plurality of gases, the pressure, the temperature of the substrate, the power of the plasma, and the distance between the electrode and the substrate. The control items are the application conditions (for example, the number of rotations and the rotation time of the spin coater), the heat treatment conditions (temperature and time), and the atmosphere of each processing chamber.
Further, for example, the control unit provided in the connecting chamber 13 controls each part of the processing unit 11 and the atmospheric gas in the connecting chamber 13 independently, so that the atmospheric gas in each step is controlled to a desired atmosphere. Accordingly, a thin film having desired characteristics can be formed, for example, the content of an oxide in the obtained thin film can be suppressed as much as possible.
Further, the coating unit 21 is provided with a cleaning agent supply system 52, a deactivator supply system 92, a waste liquid treatment system 43, purge mechanisms 47 and 54, etc., so that maintenance of the apparatus can be efficiently performed, and Higher performance and lower cost of the product due to higher performance can be realized.
[0076]
(Method of forming coated conductive film)
Next, a method for forming a coated conductive film by applying a liquid material containing conductive particles will be described.
This coated conductive film can be manufactured using the thin film forming apparatus shown in FIG. In this case, as the liquid material, a material in which fine particles of a conductive substance such as a metal are dispersed in a liquid, for example, an organic solvent is used. For example, a dispersion of silver (Ag) fine particles having a particle size of 8 to 10 nm in an organic solvent such as terpineol or toluene is applied on a substrate by spin coating. Alternatively, a coating film is formed on a substrate in a desired pattern by a droplet discharge method.
[0077]
Next, after removing volatile components in the coating film in the first heat treatment part, and further performing heat treatment at about 250 to 300 ° C. in the second heat treatment part 23, a conductive film of several hundred nm is obtained. Can be. Other examples of the conductive material fine particles include Au, Al, Cu, Ni, Co, Cr, and ITO (Indium Tin Oxide). A conductive film can be formed by the above-described thin film forming apparatus.
[0078]
In addition, since the resistance value of the applied conductive film may be about one digit higher than the resistance value of the bulk, the applied conductive film is heat-treated at about 300 to 500 ° C. or a higher temperature in the third heat treatment unit 24. Preferably, the resistance value of the conductive film is reduced. When the heat treatment time is several seconds or several milliseconds or less, the heat treatment can be performed at a higher temperature as long as there is no influence on the thin film device or the substrate. By such a heat treatment, for example, the contact resistance between the source region of the TFT and the source wiring formed of the coating conductive film and the contact resistance between the drain region and the drain electrode formed of the coating conductive film can be reduced. it can. That is, by performing a high-temperature and short-time heat treatment such as laser annealing or lamp annealing in the third heat treatment unit 24, it is possible to more effectively reduce the resistance of the applied conductive film and reduce the contact resistance. In addition, reliability can be improved by forming a multi-layer of different kinds of metals. Since Al and Cu are relatively easily oxidized in the air, it is preferable to form Ag or the like which is hardly oxidized in the air on these films.
[0079]
(Method of forming coating insulating film)
Next, a method for forming a coating insulating film will be described.
The coating insulating film can be manufactured using the apparatus shown in FIG. As a liquid which becomes an insulating film by being heat-treated after being applied, polysilazane (which is a general term for a polymer having a Si—N bond) can be given. One of the polysilazanes is [SiH 2 NH] n (n is a positive integer) and is called polyperhydrosilazane. This product is commercially available from Clariant Japan K.K. Note that [SiH 2 When H in [NH] n is substituted with an alkyl group (for example, a methyl group, an ethyl group, or the like), an organic polysilazane is formed, and may be distinguished from an inorganic polysilazane. In the present embodiment, it is preferable to use an inorganic polysilazane. Polysilazane is mixed with a liquid such as xylene and spin-coated on a substrate.
[0080]
An SOG (Spin On Glass) film can also be used as an insulating film formed by heat treatment after being applied. This SOG film has a siloxane bond as a basic structure, and includes organic SOG having an alkyl group and inorganic SOG having no alkyl group, and alcohol or the like is used as a solvent. The SOG film is used as an interlayer insulating film of an LSI for the purpose of planarization. The organic SOG film is easily etched by the oxygen plasma treatment, and the inorganic SOG film has a problem that cracks are easily generated even with a thickness of several hundreds of nm. Almost none is used as an upper or lower planarization layer of the CVD insulating film. On the other hand, polysilazane has high crack resistance and oxygen plasma resistance, and can be used as a thick insulating film even in a single layer.
[0081]
After the substrate on which the liquid material is applied is subjected to a heat treatment for removing volatile components in the applied film in the first heat treatment unit 20, the substrate is transported to the second heat treatment unit 23, where the temperature is about 300 to 500 in an oxygen or steam atmosphere. Heat treatment for about 60 minutes at 2 Metamorphosis. Here, for example, when the insulating film to be formed is a gate insulating film, the gate insulating film is an important insulating film that affects the electrical characteristics of the TFT, and therefore, the interface characteristics with the silicon film at the same time as the film thickness and film quality. Must also be controlled. Therefore, after the substrate is cleaned in the pre-processing unit for cleaning the surface state of the silicon film before the formation of the insulating film, or in the third heat treatment unit 24, the laser annealing is performed after the above-described heat treatment in the second heat treatment unit 23. Alternatively, it is preferable to perform a short-time heat treatment at a temperature higher than the heat treatment temperature in the second heat treatment unit 23 by lamp annealing.
[0082]
(Method of forming coated silicon film)
Next, a method for forming a silicon film as a semiconductor film will be described.
This silicon film can be manufactured using the thin film forming apparatus shown in FIG. As a liquid that becomes a silicon film by being heat-treated after being applied, for example, cyclosilane can be given. In addition, as a liquid material that can be used in forming a silicon film in the present invention, a general formula SinXm (where n represents an integer of 5 or more, m represents n or an integer of 2n-2, or 2n, X represents a hydrogen atom and / or a halogen atom), and a solution containing a silicon compound having a ring system represented by an essential component, such as n-pentasilane, n-hexasilane, n-heptasilane, etc. A silicon compound may be contained.
[0083]
The substrate on which the liquid material has been applied in the application section 21 is subjected to a heat treatment at about 100 ° C. in a first heat treatment section to remove the solvent, and then subjected to a heat treatment in a second heat treatment section 23 at a temperature of about 300 to 500 ° C. As a result, a metal silicon film is formed. Further, heat treatment is performed in the third heat treatment unit 24. This heat treatment is performed at a high temperature for a short time by laser annealing or lamp annealing, and a silicon film having good crystallinity is formed. In laser annealing, melt crystallization of a silicon film occurs, and in lamp annealing, solid phase crystallization at a high temperature occurs. By performing such a high-temperature and short-time heat treatment, the crystallinity, the denseness, and the adhesion to another film of the silicon film are improved as compared with the heat treatment performed only in the second heat treatment unit 23. Can be.
[0084]
[Second embodiment]
FIG. 8 is a view showing a second embodiment of the thin film forming apparatus of the present invention. In FIG. 8, the same components as those in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
In the thin film forming apparatus of this embodiment, the basic configuration is the same as that of the first embodiment shown in FIG. 1, but an application section 91 (application apparatus) of the processing section 90 for applying a liquid material to a substrate, That is, the coating unit 91 according to another embodiment of the coating apparatus of the present invention is configured to apply a liquid material by an inkjet method instead of applying a liquid material by a spin coating method.
[0085]
FIG. 9 shows a schematic configuration of the coating unit 91.
The coating apparatus constituting the coating unit 91 is connected to the connection chamber 13 via the gate valve 15 and has a chamber (coating chamber) 100 for keeping the internal atmosphere airtight, and a substrate stage 101 for holding the substrate W. A liquid supply system 102 for supplying a liquid material to the substrate W, a waste liquid treatment system 103 for securing the scattered liquid material and collecting it as a waste liquid, and a supply system 104 for supplying various atmospheric gases into the chamber 100. An exhaust system 105 that exhausts the inside of the chamber 100 is provided. A supply system 104 for supplying various atmosphere gases into the chamber 100 and an exhaust system 105 for exhausting the inside of the chamber 100 are provided for independently controlling the processing chamber of the coating unit 91, that is, the processing atmosphere of the chamber 100. , Which are the main components of the control mechanism.
Here, as for the liquid supply system 102, the waste liquid treatment system 103, the supply system 104, and the exhaust system 105, the liquid supply system 42 and the waste liquid treatment system 43 provided in the coating unit 21 shown in the first embodiment, respectively. , The supply system 44, and the exhaust system 45, the description thereof is omitted, and only different points from the coating unit 21 will be described.
[0086]
In the application unit 91, the liquid material is supplied from the liquid material container 51 to the dispenser head 110 via the MFC 57, and is applied as a large number of dots 300 on the substrate W from the plurality of nozzles 111 provided in the dispenser head 110. Is done. Here, the dispenser head 110 serves as a droplet discharge unit that discharges minute droplets. The dispenser head 110 moves on the substrate stage 101 by moving relative to the substrate stage 101. A minute droplet can be dropped at a desired position on the held substrate W. Note that the MFC 57 is not necessarily required, and is not required if a desired amount of microdroplets can be discharged by the dispenser head 110.
[0087]
FIG. 10 shows a detailed cross section of the dispenser head 110.
The dispenser head 110 has the same structure as the head of an ink jet printer, and is configured to discharge a liquid material by vibration of a piezo element. The liquid material accumulates in the cavity 313 from the inlet 311 via the supply port 312. The diaphragm 315 moves due to expansion and contraction of the piezo element 314 which is in close contact with the diaphragm 315, and the volume of the cavity 313 decreases or increases. Then, the liquid material is discharged from the nozzle port 316 as the volume of the cavity 313 decreases, and is supplied from the supply port 312 to the cavity 313 as the volume of the cavity 313 increases. For example, as shown in FIG. 11, a plurality of nozzle openings 316 are two-dimensionally arranged, and as shown in FIG. The liquid material is applied in the form of dots.
[0088]
In FIG. 11, the arrangement pitch of the nozzle openings 316 is such that the horizontal pitch P1 is several tens to 100 μm, and the vertical pitch P2 is several mm. The diameter of the nozzle port 316 is about several tens μm to several hundred μm. The amount of discharge at one time is several to several hundreds of ng, and the size of the liquid material droplet to be discharged is several to several hundred μm in diameter. One droplet discharged from the nozzle 305 forms a circular pattern (dot 300) of several to several hundred μm on the substrate. By discharging the adjacent dots so as to be continuous with each other by reducing the pitch of the dots 300, it is possible to form a coating film in a linear pattern or an island pattern on the substrate. This method can also be applied to the formation of a conductive film, an insulating film, and a semiconductor film formed using the coating film described in the first embodiment. Therefore, in the method of forming a thin film according to the present method, a required amount of a liquid material is applied to a required region, so that the use efficiency of the material is significantly increased, and the cost can be reduced. In addition, since the step of etching the thin film can be eliminated, an etching apparatus is not required, and plasma damage due to etching and a problem with a base caused by overetching are eliminated. Therefore, it is possible to greatly reduce the cost and process, increase the performance of the device, and manufacture a device of stable quality.
[0089]
In addition, in the ink-jet type liquid coating method, a coating film can be formed on the entire surface of the substrate. For this purpose, the dots 300 are formed so as to overlap with each other by reducing the interval between the dots 300, or a rotating mechanism is provided on the stage 101 so that the liquid material formed in a dot shape is spread over the entire surface of the substrate. Is also good. Therefore, the liquid material can be used efficiently. Since this method can be applied to the formation of a conductive film, an insulating film, and a semiconductor film formed by the coating film described in the first embodiment, a thin film device formed with these thin films is used. This has a great effect on cost reduction of image display devices and electronic devices.
[0090]
[Third embodiment]
FIG. 12 is a view showing a third embodiment of the thin film forming apparatus of the present invention. 12, the same components as those in FIGS. 1 and 8 are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
The basic configuration of the thin film forming apparatus according to this embodiment is the same as that of the first and second embodiments shown in FIGS. 1 and 8, but the processing unit 120 applies a coating process of applying a liquid material to a substrate. And a coating unit (coating device) 91 for applying a liquid material by a spin coating method and a coating unit (coating device) 91 for applying a liquid material by an inkjet method.
[0091]
According to such a configuration, it is possible to select a method of applying the liquid material according to the type and shape of the thin film. For example, when a thin film is formed on the entire surface of the substrate, the coating can be efficiently performed in the coating unit 21 by using a spin coating method. On the other hand, in the liquid application by the inkjet method in the application section 91, it is possible to apply a linear pattern having a width of several to several tens of μm. If this technique is used to form a silicon film or a conductive film, for example, in the formation of a thin film of a TFT, direct drawing that does not require a photolithography step becomes possible. If the design rule of the TFT is about several tens of micrometers, it is possible to manufacture a liquid crystal display device without using a CVD device, a sputtering device, an exposure device, and an etching device by combining this direct writing and the thin film forming technology of the coating method. Become. Further, by using a semiconductor material doped with an impurity, an ion implantation and an ion doping apparatus are not required.
[0092]
[Fourth embodiment]
(Method of Forming Semiconductor Device)
13 to 15 show basic manufacturing steps of a semiconductor device (for example, a TFT).
As shown in FIG. 13A, a first insulating film (base insulating film) 201 is formed on a silicon substrate 200, and a second insulating film 202 is formed on the first insulating film 201. Each of the first insulating film 201 and the second insulating film 202 is formed by applying a first liquid material obtained by mixing, for example, polysilazane in a solvent by a spin coating method and converting the material into SiO2 by heat treatment.
[0093]
Next, the silicon film formation region is patterned by a photoetching process. A first resist film 203 is formed on the second insulating film 202, and a silicon film forming region of the second insulating film 202 is etched according to the pattern of the first resist film 203. When plasma containing fluorine is used for etching the insulating film, the resist surface is fluorinated and becomes lyophobic. The second liquid material containing silicon atoms is dropped toward a silicon film formation region by an inkjet method. Since the surface of the first resist film 203 is more lyophobic due to the action of plasma than the surface of the first insulating film 201 with which the second liquid material comes into contact, the second liquid material is smoother. It is possible to enter the silicon film formation region. After the application of the second liquid material is completed, the organic solvent contained in the second liquid material is removed by heat treatment. The heating temperature of this heat treatment is about 150 ° C., and the heating time is about 5 minutes.
[0094]
As shown in FIG. 13B, after the first heat treatment, the first resist film 203 is peeled off, and the silicon coating film is solidified by the second heat treatment to form a silicon film 204. Note that if the first resist film 203 has heat resistance, the first heat treatment may be performed at a higher temperature, or the first resist film 203 may be isolated after the second heat treatment.
[0095]
As shown in FIG. 13C, after forming the silicon film 204, a third insulating film 205 serving as a gate insulating film is formed on the silicon film 204 and the second insulating film 202. Similarly to the lower insulating film, the third insulating film 205 is formed, for example, by applying a first liquid material obtained by mixing polysilazane in a solvent by a spin coating method, and converting the first liquid material into SiO 2 by heat treatment.
[0096]
As shown in FIG. 14D, after the formation of the third insulating film 205, the gate electrode region is patterned by a photoetching step, as in FIG. 13A. A second resist film 206 is formed on the third insulating film 205, and a gate electrode formation region is patterned by a photo process. Next, a surface treatment for making the resist surface lyophobic by treating the surface of the second resist film 206 with plasma using a fluorine-containing gas may be performed. After the surface treatment, the third liquid material containing metal particles such as Ag and Cu is dropped toward the gate electrode region by a material discharge method. Since the surface of the second resist film 206 has liquid repellency due to the fluorinating action of the plasma treatment, the third liquid material can smoothly enter the silicon film region. After the application of the third liquid material, the organic solvent contained in the third liquid material is removed by the first heat treatment. The heating temperature of the first heat treatment is about 150 ° C., and the heating time is about 30 minutes.
[0097]
As shown in FIG. 14E, after the first heat treatment, the second resist film 206 is peeled off, and further, the gate electrode film is miniaturized by the second heat treatment, so that the gate electrode 207 is formed. . After the formation of the gate electrode 207, impurities are implanted into the silicon film 204, and the silicon film 204 is doped with the impurity at a high concentration in the source region 204S and the drain region 204D, and the source region 204S and the drain region 204D. And a channel region 204C between them.
[0098]
As shown in FIG. 14F, after the impurity implantation into the silicon film 204 is completed, a fourth insulating film 208 serving as an interlayer insulating film is formed over the third insulating film 205 and the gate electrode 207. Like the lower insulating film, the fourth insulating film 208 is formed, for example, by applying a first liquid material in which polysilazane is mixed in a solvent by a spin coating method, and converting the first liquid material into SiO 2 by heat treatment. Here, heat treatment is further performed to achieve densification of various insulating films and activation of the implanted impurities.
[0099]
As shown in FIG. 14G, a third resist film 209 for forming a contact hole is formed on the fourth insulating film 208, and etching is performed up to the surface of the silicon film 204, and the contact hole is opened. I do.
[0100]
As shown in FIG. 15H, after the formation of the contact holes, additional exposure is performed on the third resist film 209 to pattern and form the source and drain electrode formation regions.
[0101]
As shown in FIG. 15I, after the formation of the electrode pattern region, the fourth liquid material containing metal particles such as Cu and Al is dropped toward each source / drain electrode region by a material discharging method. . Since the surface of the third resist film 209 has liquid repellency due to the plasma treatment, the fourth liquid material can smoothly enter the source / drain electrode regions. After the application of the fourth liquid material is completed, the organic solvent contained in the fourth liquid material is removed by the first heat treatment, and a solid metal film is formed. The heating temperature of this heat treatment is about 150 ° C., and the heating time is about 30 minutes.
[0102]
As shown in FIG. 15J, after the heat treatment, the fourth resist film 209 is peeled off, and further, the metal film is baked by the second heat treatment, so that the low-resistance source electrode 211 and the low-resistance source electrode 210 are formed. Is done. After the electrodes are formed, a protective film (protective insulating layer) 212 is formed on the uppermost layer.
[0103]
Although the fourth embodiment has been described as a method of manufacturing a semiconductor device, a TFT substrate, which is an active matrix substrate used in an electro-optical device, and a MIM (metal-insulation-metal) as an active matrix substrate, The present invention can be applied to a case where another two-terminal or three-terminal element such as MIS (metal-insulation-silicon) is used as a pixel switching element. For example, a thin-film laminated structure of an active matrix substrate using MIM does not include a semiconductor layer, and includes only a conductive layer and an insulating layer. In this case, the present invention can be applied.
In addition, the present invention can be applied to the manufacture of electro-optical devices such as organic EL devices, and the manufacture of general LSIs. Further, the present invention is applicable to thin-film devices having various thin-film laminated structures including semiconductor layers other than those described above. The invention is applicable.
[0104]
[Fifth Embodiment]
(Electro-optical device)
Next, an organic EL (electroluminescence) device will be described as an example of the electro-optical device of the present invention.
FIG. 16 is a side sectional view of an organic EL device having a semiconductor device formed by the thin film forming apparatus. First, a schematic configuration of the organic EL device will be described.
As shown in FIG. 16, the organic EL device 301 is an organic EL device including a substrate 311, a circuit element portion 321, a pixel electrode 331, a bank portion 341, a light emitting element 351, a cathode 361 (counter electrode), and a sealing substrate 371. A wiring of a flexible substrate (not shown) and a driving IC (not shown) are connected to the EL element 302. The circuit element portion 321 is formed by forming an active element 322 including a TFT or the like on a substrate 311 and arranging a plurality of pixel electrodes 331 on the circuit element portion 321. Here, a part of the active element 322 composed of a TFT or the like is formed by the above-described thin film coating apparatus, and specifically, is formed by the steps shown in FIGS. is there.
[0105]
A bank 341 is formed between the pixel electrodes 331 in a lattice pattern, and a light emitting element 351 is formed in a concave opening 344 formed by the bank 341. The cathode 361 is formed on the entire upper surface of the bank portion 341 and the light emitting element 351, and a sealing substrate 371 is formed on the cathode 361.
The manufacturing process of the organic EL device 301 including the organic EL element includes a bank part forming step for forming the bank part 341, a bank surface treatment step for appropriately forming the light emitting element 351, and a light emitting element for forming the light emitting element 351. The method includes a forming step, a counter electrode forming step for forming the cathode 361, and a sealing step for protecting the entire light emitting element from the outside with the sealing substrate 371.
[0106]
In the light emitting element forming step, the light emitting element 351 is formed by forming the hole injection layer 352 and the light emitting layer 353 on the concave opening 344 surrounded by the bank portion 341, that is, on the pixel electrode 331. The method includes a forming step and a light emitting layer forming step. The hole injection layer forming step includes a first discharge step of discharging a first composition (liquid) for forming the hole injection layer 352 onto each pixel electrode 331, and a discharged first composition. And a first drying step of forming a hole injecting layer 352 by drying the second composition (liquid material) for forming the light emitting layer 353. The method includes a second discharging step of discharging the liquid composition upward and a second drying step of forming the light emitting layer 353 by drying the discharged second composition.
[0107]
In the organic EL device 301, the semiconductor device (TFT) as shown in the fourth embodiment is used as the active element 322. Therefore, according to the organic EL device 301, a low cost and high performance By including the semiconductor device, the organic EL device 301 itself also has high performance.
In addition, the electro-optical device to which the present invention is applied is not limited to the above-described device, but can be applied to various devices such as an electrophoretic device, a liquid crystal display device, and a plasma display device.
[0108]
[Sixth embodiment]
(Electronics)
As a sixth embodiment, a specific example of the electronic device of the invention will be described.
FIG. 17 is a perspective view showing an example of a mobile phone.
In FIG. 17, reference numeral 600 denotes a mobile phone main body including a semiconductor device manufactured by the method of the fourth embodiment, and reference numeral 601 denotes an organic device including the semiconductor device similarly manufactured by the method of the fourth embodiment. 2 shows a display unit including an EL device.
The electronic device (mobile phone) shown in FIG. 17 includes the semiconductor device or the organic EL device of the above-described embodiment. It will be.
In addition, as an electronic device, various devices such as a word processor, a personal computer, and a wristwatch type electronic device can be applied in addition to the above-described mobile phone.
[0109]
As described above, the coating apparatus, the thin film forming method, the thin film forming apparatus, the semiconductor device manufacturing method, the electro-optical device, and the electronic apparatus of the present invention have been described. However, the present invention is not limited to the above-described embodiment. The design can be freely changed without departing from the spirit of the invention.
For example, in the thin film forming apparatus according to the first embodiment, the connecting chamber 13 is connected to the processing unit 11 as shown in FIG. 1, but the present invention is not limited to this. As shown in (2), the processing chamber 11 may be directly connected (communicated) from the loader 10 to the unloader 12 without providing a connection chamber.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing a thin film forming apparatus according to a first embodiment.
FIG. 2 is a schematic configuration diagram of a preprocessing unit.
FIG. 3 is a schematic configuration diagram of a coating unit (coating device).
FIGS. 4A and 4B are diagrams showing a modification of the purge mechanism.
FIG. 5 is a view showing a modification of the liquid material container.
FIG. 6 is a schematic configuration diagram of a first heat treatment unit.
FIG. 7 is a schematic configuration diagram of a second heat treatment unit.
FIG. 8 is a schematic configuration diagram illustrating a thin film forming apparatus according to a second embodiment.
FIG. 9 is a schematic diagram of an inkjet processing unit.
FIG. 10 is a partially enlarged side view of the dispenser head in FIG. 9;
11 is a partially enlarged bottom view of the dispenser head in FIG.
FIG. 12 is a schematic configuration diagram showing a thin film forming apparatus according to a third embodiment.
FIG. 13 is a manufacturing process diagram of the semiconductor device.
FIG. 14 is a manufacturing process diagram of the semiconductor device.
FIG. 15 is a manufacturing process diagram of the semiconductor device.
FIG. 16 is a side sectional view of the organic EL device.
FIG. 17 is a perspective view illustrating an example of an electronic apparatus according to a fifth embodiment.
FIG. 18 is a schematic configuration diagram showing a thin film forming apparatus according to another embodiment.
[Explanation of symbols]
13 connecting chamber, 20 pretreatment unit, 21 coating unit (coating device),
22: first heat treatment unit (heat treatment device), 23: second heat treatment unit (heat treatment device),
24: third heat treatment section (heat treatment apparatus), 40: chamber (coating chamber),
42: liquid supply system, 43: waste liquid treatment system, 47, 54: purge mechanism,
50: liquid material supply system, 51: liquid material container (container),
52: cleaning agent supply system (liquid agent supply system), 53, 111: nozzle (nozzle part),
57: MFC (mass flow controller), 60: detergent container (container),
62, 64: purge pipe, 66, 67: exhaust pipe,
91: coating unit (coating device), 92: deactivator supply system (liquid material supply system)
V6, V11: purge-side open / close valve, V12, V13: exhaust-side open / close valve,
V14: open / close valve, W: substrate

Claims (14)

塗布室内にて基板上に液状材料を塗布する塗布装置であって、
前記塗布室に前記液状材料を供給する液状材料供給系が設けられ、
前記液状材料供給系には、前記液状材料を貯留する容器と、該容器から導出された液状材料を吐出するノズル部と、前記容器の上流側に通じる配管及び前記容器とノズル部とを連通させる配管からなる配管群とが備えられ、
前記容器は前記配管群に対して着脱可能に取り付けられており、
前記容器が取り付けられた配管群には該配管群内にパージガスを導入するためのパージ機構が設けられていることを特徴とする塗布装置。
A coating apparatus for coating a liquid material on a substrate in a coating chamber,
A liquid material supply system for supplying the liquid material to the coating chamber is provided,
In the liquid material supply system, a container for storing the liquid material, a nozzle portion for discharging the liquid material derived from the container, a pipe communicating with an upstream side of the container, and the container and the nozzle portion are communicated with each other. A pipe group consisting of pipes,
The container is detachably attached to the piping group,
A coating device, wherein a purge mechanism for introducing a purge gas into the piping group is provided in the piping group to which the container is attached.
前記パージ機構は、前記容器とノズル部とを連通させる配管に接続されており、この配管の前記パージ機構との接続点より上流側には、該配管の流路を開閉するための開閉バルブが設けられていることを特徴とする請求項1記載の塗布装置。The purge mechanism is connected to a pipe that communicates the container and the nozzle portion, and an open / close valve for opening and closing a flow path of the pipe is provided upstream of a connection point of the pipe with the purge mechanism. The coating device according to claim 1, wherein the coating device is provided. 前記パージ機構は、前記パージガス供給手段と、前記配管に接続されて前記パージガス供給手段から供給されたパージガスを該配管に導入するパージ配管と、該パージ配管に連通する排気配管と、前記パージ配管に設けられたパージ側開閉バルブと、前記排気配管に設けられた排気側開閉バルブと、を備えてなり、
前記パージ機構に接続する配管には、前記パージ配管との接続点の近傍においてその下流側に開閉バルブが設けられていることを特徴とする請求項2記載の塗布装置。
The purge mechanism includes a purge gas supply unit, a purge pipe connected to the pipe and introducing a purge gas supplied from the purge gas supply unit into the pipe, an exhaust pipe communicating with the purge pipe, and the purge pipe. A purge-side open / close valve provided, and an exhaust-side open / close valve provided in the exhaust pipe,
The coating apparatus according to claim 2, wherein the pipe connected to the purge mechanism is provided with an open / close valve downstream of the pipe near the connection point with the purge pipe.
前記パージ側開閉バルブ及び前記排気側開閉バルブは、前記配管との接続点より上方に位置し、前記パージ配管には、前記接続点から前記パージ側開閉バルブに向かう経路中において下方に向かう部分がなく、前記排気配管には、前記接続点から前記排気側開閉バルブに向かう経路中において下方に向かう部分がないことを特徴とする請求項3記載の塗布装置。The purge-side on-off valve and the exhaust-side on-off valve are located above a connection point with the pipe, and the purge pipe has a downward portion in a path from the connection point to the purge-side on-off valve. 4. The coating apparatus according to claim 3, wherein the exhaust pipe does not have a downward portion in a path from the connection point to the exhaust side opening / closing valve. 5. 前記容器とノズル部との間の配管中に、前記容器から導出された液状材料の滴下量を制御する滴下量制御部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の塗布装置。The dripping amount control part which controls the dripping amount of the liquid material derived | led-out from the said container is provided in the piping between the said container and a nozzle part, The one of Claims 1-4 characterized by the above-mentioned. The coating device according to Item. 前記液状材料供給系に、前記塗布室内または液状材料供給系内に残留する液状材料を洗浄しあるいは該液状材料の活性を失わせるための液を供給する液剤供給系が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の塗布装置。The liquid material supply system is provided with a liquid material supply system for supplying a liquid for cleaning a liquid material remaining in the coating chamber or the liquid material supply system or for losing the activity of the liquid material. The coating device according to any one of claims 1 to 5, wherein 前記塗布室には、該塗布室内の雰囲気を独立して制御するための制御機構が設けられていることを特徴とする請求項6記載の記載の塗布装置。The coating apparatus according to claim 6, wherein the coating chamber is provided with a control mechanism for independently controlling an atmosphere in the coating chamber. 前記液剤供給系が複数設けられており、そのうちの少なくとも一つが前記塗布室内または液状材料供給系内に残留する液状材料を洗浄するための洗浄剤を供給する系であり、他の少なくとも一つが前記塗布室内または液状材料供給系内に残留する液状材料の活性を失わせるための失活剤を供給する系であることを特徴する請求項6又は7記載の塗布装置。A plurality of the liquid material supply systems are provided, at least one of which is a system for supplying a cleaning agent for cleaning a liquid material remaining in the coating chamber or the liquid material supply system, and at least one other is the 8. The coating apparatus according to claim 6, wherein the coating apparatus supplies a deactivator for losing the activity of the liquid material remaining in the coating chamber or the liquid material supply system. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の塗布装置と、該塗布装置で液状材料が塗布された基板を加熱する熱処理装置とを備えてなり、
前記塗布装置および前記熱処理装置には、前記基板に各処理を施す処理室内の雰囲気をそれぞれ独立して制御する制御機構が備えられていることを特徴とする薄膜形成装置。
The coating apparatus according to any one of claims 1 to 8, comprising a heat treatment apparatus that heats the substrate on which the liquid material is applied by the coating apparatus,
A thin film forming apparatus, wherein the coating apparatus and the heat treatment apparatus each include a control mechanism for independently controlling an atmosphere in a processing chamber for performing each processing on the substrate.
前記基板の表面洗浄等の前処理を行う前処理装置を備え、この前処理装置にも、その処理を施す処理室内の雰囲気を独立して制御する制御機構が備えられていることを特徴とする請求項9記載の薄膜形成装置。A pre-processing device for performing pre-processing such as surface cleaning of the substrate is provided, and the pre-processing device is also provided with a control mechanism for independently controlling an atmosphere in a processing chamber for performing the processing. The thin film forming apparatus according to claim 9. 前記各装置の処理室に連通する連接室が備えられ、この連接室にも、該連接室内の雰囲気を独立して制御する制御機構が備えられていることを特徴とする請求項9又は10記載の薄膜形成装置。11. The connecting chamber communicating with the processing chamber of each of the apparatuses is provided, and the connecting chamber is also provided with a control mechanism for independently controlling the atmosphere in the connecting chamber. Thin film forming equipment. 半導体装置を構成する各機能層のいずれかの機能層を、該機能層の構成成分を含有する液状材料を基板上に塗布することによって形成する半導体装置の製造方法において、
前記機能層の形成を、請求項1から8のいずれか一項に記載の塗布装置、あるいは請求項9から11のいずれか一項に記載の薄膜形成装置を用いて行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
In a method of manufacturing a semiconductor device, any one of functional layers constituting a semiconductor device is formed by applying a liquid material containing a component of the functional layer onto a substrate.
A semiconductor, wherein the functional layer is formed using the coating apparatus according to any one of claims 1 to 8 or the thin film forming apparatus according to any one of claims 9 to 11. Device manufacturing method.
請求項12記載の半導体装置の製造方法を用いて製造された半導体装置を備えたことを特徴とする電気光学装置。An electro-optical device comprising a semiconductor device manufactured by using the method for manufacturing a semiconductor device according to claim 12. 請求項13記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。An electronic apparatus comprising the electro-optical device according to claim 13.
JP2003126318A 2003-05-01 2003-05-01 Coater, system for forming thin film, process for fabricating semiconductor device, electro-optical device, and electronic apparatus Pending JP2004335572A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003126318A JP2004335572A (en) 2003-05-01 2003-05-01 Coater, system for forming thin film, process for fabricating semiconductor device, electro-optical device, and electronic apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003126318A JP2004335572A (en) 2003-05-01 2003-05-01 Coater, system for forming thin film, process for fabricating semiconductor device, electro-optical device, and electronic apparatus

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004335572A true JP2004335572A (en) 2004-11-25

Family

ID=33503290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003126318A Pending JP2004335572A (en) 2003-05-01 2003-05-01 Coater, system for forming thin film, process for fabricating semiconductor device, electro-optical device, and electronic apparatus

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004335572A (en)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006203121A (en) * 2005-01-24 2006-08-03 Seiko Epson Corp Semiconductor device, active matrix type electro-optical device, electronic apparatus, and manufacturing method of semiconductor device
JP2006286719A (en) * 2005-03-31 2006-10-19 Toppan Printing Co Ltd Process for fabricating thin film transistor
JP2007095825A (en) * 2005-09-27 2007-04-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Vacuum treatment device and its impurity monitoring method
JP2010219133A (en) * 2009-03-13 2010-09-30 Fuji Electric Systems Co Ltd Apparatus for manufacturing semiconductor device, and method of manufacturing semiconductor device
WO2015159335A1 (en) * 2014-04-14 2015-10-22 株式会社石井表記 Coating film forming and drying device and coating film forming and drying method
JP2016502271A (en) * 2012-11-23 2016-01-21 ネーデルランセ オルハニサチエ フォール トゥーヘパスト−ナツールウェーテンシャッペルック オンデルズク テーエヌオーNederlandse Organisatie voor toegepast−natuurwetenschappelijk onderzoek TNO Laminate manufacturing apparatus and manufacturing method
JP2018157218A (en) * 2010-04-23 2018-10-04 株式会社半導体エネルギー研究所 Semiconductor device manufacturing method
JP2019033276A (en) * 2010-02-12 2019-02-28 株式会社半導体エネルギー研究所 Manufacturing method of semiconductor device
JP2020145456A (en) * 2018-03-23 2020-09-10 株式会社東芝 Treatment solution and treatment method

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006203121A (en) * 2005-01-24 2006-08-03 Seiko Epson Corp Semiconductor device, active matrix type electro-optical device, electronic apparatus, and manufacturing method of semiconductor device
JP2006286719A (en) * 2005-03-31 2006-10-19 Toppan Printing Co Ltd Process for fabricating thin film transistor
JP2007095825A (en) * 2005-09-27 2007-04-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Vacuum treatment device and its impurity monitoring method
JP2010219133A (en) * 2009-03-13 2010-09-30 Fuji Electric Systems Co Ltd Apparatus for manufacturing semiconductor device, and method of manufacturing semiconductor device
JP2019033276A (en) * 2010-02-12 2019-02-28 株式会社半導体エネルギー研究所 Manufacturing method of semiconductor device
JP2018157218A (en) * 2010-04-23 2018-10-04 株式会社半導体エネルギー研究所 Semiconductor device manufacturing method
JP2016502271A (en) * 2012-11-23 2016-01-21 ネーデルランセ オルハニサチエ フォール トゥーヘパスト−ナツールウェーテンシャッペルック オンデルズク テーエヌオーNederlandse Organisatie voor toegepast−natuurwetenschappelijk onderzoek TNO Laminate manufacturing apparatus and manufacturing method
WO2015159335A1 (en) * 2014-04-14 2015-10-22 株式会社石井表記 Coating film forming and drying device and coating film forming and drying method
JP2020145456A (en) * 2018-03-23 2020-09-10 株式会社東芝 Treatment solution and treatment method
JP2020145455A (en) * 2018-03-23 2020-09-10 株式会社東芝 Treatment solution and treatment method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3988676B2 (en) Coating apparatus, thin film forming method, thin film forming apparatus, and semiconductor device manufacturing method
JP4543617B2 (en) Active matrix substrate manufacturing method, electro-optical device manufacturing method, electronic device manufacturing method, active matrix substrate manufacturing device, electro-optical device manufacturing device, and electric device manufacturing device
JP5288639B2 (en) Method for manufacturing semiconductor device
US8176653B2 (en) Method for removing moisture from substrate coated with transparent electrode
JP2003173871A (en) Manufacturing method of organic electroluminescent element
JP2004335572A (en) Coater, system for forming thin film, process for fabricating semiconductor device, electro-optical device, and electronic apparatus
TWI283064B (en) Thin film transistor, electro-optical device and electronic apparatus
JP4120455B2 (en) Pattern forming method and device manufacturing method
JP3584933B2 (en) Manufacturing method of microstructure, optical element, integrated circuit and electronic equipment
KR20060053099A (en) Droplet discharge apparatus
TWI303852B (en) Wiring pattern forming method, and film pattern forming method
JP3951044B2 (en) Film forming method and device manufactured using the method
US20060084206A1 (en) Thin-film pattern forming method, semiconductor device, electro-optic device, and electronic apparatus
JP4656843B2 (en) Method for manufacturing semiconductor device
US10020327B2 (en) Method for selective thin film deposition
US7432137B2 (en) Method of manufacturing thin film transistor
JP2004294878A (en) Method of manufacturing microstructure, device, optical element, integrated circuit, and electronic equipment
JP2006128581A (en) Forming method of semiconductor film, manufacturing method of semiconductor element substrate, electrooptic apparatus, electronic device, and semiconductor film forming apparatus
JP4869657B2 (en) Droplet discharge device
JP2004134446A (en) Method of manufacturing fine structure, optical element, integrated circuit, and electronic equipment
JP4531475B2 (en) Method for manufacturing semiconductor device
KR100719674B1 (en) Paste supply apparatus and paste supply method
JP2009218431A (en) Film formation method, method of manufacturing semiconductor device, and method of manufacturing electronic equipment
JP2009218430A (en) Film formation method, method of manufacturing semiconductor device, and method of manufacturing electronic equipment
JP2008010456A (en) Metal wiring formation method and baking furnace