JP2004333517A - 多層膜フィルタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】優れたリップル特性と優れたエッジ特性を有し、かつ使用されるときの同一使用条件における反射の重心位置をそろえたフィルタを、量産に適した状態で、安価に作成して解決した。
【選択図】 図1
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、第1の特定波長の光を反射し第2の特定波長の光を透過するというような光フィルタ(以下、単にフィルタともいう)機能を有する多層膜を用いた多層膜フィルタに関し、さらに具体的には、コリメートレンズなしで光回路中に用いたときに、反射損失が小さく、反射損失のバラツキが小さい多層膜フィルタに関する。
【0002】
【従来技術】
光通信は近年のブロ−ドバンドの要求により幹線系−メトロ系−アクセス系へと利用技術範囲を広げている。メトロ系から加入者に繋がるアクセス系では、加入者系の波長多重システムが導入され、そこではコスト低減と小型化のため、レンズなしで導波路や光ファイバからの光をフッ素化ポリイミド(以下、単に、ポリイミドともいう)薄膜を基板として、その上にフィルタ用の多層膜を形成したフッ素化ポリイミドフィルタ(単に、ポリイミドフィルタともいう)と呼ばれているフィルタによって透過あるいは反射させる波長合分波器が提案されている。
ポリイミドフィルタについては、たとえば、特開平4−211203(特許第2608633号)(以下、文献1という)にその特徴と製造方法が詳しく述べられている。
【0003】
幹線系−メトロ系に用いる波長合分波器は、扱う波長間隔が狭いことなどにより高性能なものが必要とされている。
【0004】
図19は従来の光ファイバコリメータ(以下、光ファイバのことを単にファイバともいう)を用いた波長合分波器を説明するための模式図である。図19において、符号208は波長合分波器、201および202は2芯光ファイバコリメータ203のファイバ芯線、204および206はレンズ、205はフィルタ、207は光ファイバ芯線である。
【0005】
図19において、レンズ204の焦点の付近にフィルタ205が配置されている。2芯光ファイバコリメータ203の一方のファイバ芯線201を伝送されてその端面から発散された光はレンズ204によって平行光にされた後に、その波長に応じてレンズ204の焦点付近に設置されたフィルタ205によって反射または透過される。透過光はレンズ206で光ファイバ芯線207に結合し、反射光は再びレンズ204を通過した後、光軸と平行に戻り、2芯光ファイバコリメータ203の他方の光ファイバ芯線202に光結合するように各光学系が配置されている。この際のフィルタ205を置く位置精度を見積もると、例えば光ファイバの開口数(以下、NAともいう)が0.1、2芯光ファイバコリメータの光ファイバ芯線201と光ファイバ芯線202の中心間距離を125μm、レンズ204の焦点距離fを1.8mmとしたとき、フィルタ205を置く位置の誤差を±1mmとしても、光ファイバ芯線201と光ファイバ芯線202の間の損失は0.2dB程度で、フィルタ205の基板を除いた部分の厚さ10〜20μmは、この範囲に十分に収まり、したがって、フィルタ205を置く位置の精度は全く問題にされていなかった。もちろん、衆知のように、実際の組み立て作業では、フィルタ205を置く位置の精度よりもフィルタの配置角度が反射損失に大きく作用する。
【0006】
図20は従来の光導波路(以下、単に、導波路ともいう)を用いた波長合分波器を説明するための断面図で、ポリイミドフィルタを用いており、レンズを用いていない例である。
【0007】
図20において、符号210は波長合分波器、211,212,216は光導波路のコア部、211a,212a,216aはそれぞれコア部211,212,216の中心線、213はポリイミド薄膜を用いた多層膜フィルタ、213aはポリイミドフィルタ213のフィルタ機能を有する多層膜、213bはフッ素化ポリイミド膜で形成されている基板、214は波長合分波器210の入射面としての多層膜の表面、215a〜215cは信号光の向きを説明するための矢印、217は接着剤である。
【0008】
図20で、光導波路のコア部211内を、前記のように、進行してきた信号光は、フィルタ213によって透過または反射されて光導波路のコア部216または212に入射される。
【0009】
しかし、レンズ無しでフッ素化ポリイミドフィルタ213を用いる光導波路を用いた波長合分波器では、入射光ビームに対して所定角度だけ傾斜させて配置したフィルタ213に、コア部211からの光ビ−ムを直接当てるので、ビ−ム径はモ−ド径であるおおよそ10μm程度の細さであり、フィルタ213で反射域の波長を有する入射光のフィルタ213での反射面が、たとえば、多層膜213aの前面であるか後面であるかによって、反射光とそれを受けるコア部212との間に軸ずれを生じ、損失の増大を招く。
【0010】
すなわち、反射面を図20の多層膜213aの表面214の位置である多層膜の前面と仮定して接着固定した場合には、実際の反射面が、仮に前面と後面の中間の位置であったときとの大きな損失差が生じてしまう。例えば、分岐角を16度として、フィルタの周囲媒質(接着剤)換算厚さを10μmとすると、実際の反射面が、仮に前面と後面の中間の位置であったときとの前記損失差は理想的な計算値でも約0.4dBとなる。
【0011】
ポリイミドフィルタに関しては、前記のように、たとえば文献1に詳述されているので、ここでの詳しい記述は割愛するが、ポリイミドフィルタは、たとえばBK−7ガラス(ドイツ国、ショット社の商品名)のような材料を用いた仮基板の上に、熱膨張の比較的小さい特性を有するフッ素化ポリイミドの薄膜(たとえば、厚さ5μm)を形成し、このフッ素化ポリイミドの薄膜の上に誘電体多層膜を形成し、その後前記仮基板から、上に誘電体多層膜を形成してあるフッ素化ポリイミドの薄膜を誘電体多層膜を付けた状態で剥離し、フッ素化ポリイミドの薄膜を基板とする誘電体多層膜フィルタを構成するようにしたものである。
【0012】
このポリイミドフィルタは、基板を含めたフィルタ全体の厚みを薄くすることができ、光導波路の切断面に接着するなどして前記のような波長合分波器を形成するなど、これからの有望な光部品として期待されている。
【0013】
しかし、その活用は著についたばかりで、たとえば図20のフィルタでは、透過波長域と反射波長域のリップルを小さくするとともに前記両波長域の境界部分のカットオフ特性をシャープにするなど、良好なフィルタ特性の実現が一つの重要な課題になっている。
【0014】
前記透過波長域と反射波長域のリップルを小さくするなど、フィルタ特性を良くすることに関しては、たとえば、李正中著、(株)アルバック訳、アグネ技術センター発行、光学薄膜と成膜技術(2002年9月25日発行)、の178〜183ページ(以下、文献2という)に記載されている。
【0015】
多層膜フィルタは、衆知のように、以下において層Hと定義する屈折率が高い方の層である層Hと、以下において層Lと定義する屈折率が低い方の層である層Lをそれぞれ単層積層膜と定義すると、基本的には膜厚が、物理的厚さ×屈折率である光路長で表現した、設計波長の1/4(4分の1)の屈折率の高い方の単層積層膜と屈折率の低い方の単層積層膜とを交互に積層した組合せ層で構成するが、前記リップルを少なくするなどフィルタ特性を良くするために多くの改善が施されている。リップルを少なくする一つの方法として、前記文献2に記されているように、多層膜の表面と裏面の近傍の単層積層膜の膜厚を1/4波長からずらす方法が知られている。しかし、この方法は基本的には適用できるが、実際に製造してみた結果から、フィルタ特性への要求が高まるにつれて、この方法を単に当てはめただけでは、フィルタ特性が製品としての仕様を満たすことができず、そこに多くの改善、工夫が要求されているのが現状である。
【0016】
そして、フィルタにおける微妙な反射の条件まではまだ大きな問題にされない状態でポリイミドフィルタが導波路に応用されはじめている。
【0017】
ただ、利用する側のシステムの都合から、光回路全体の損失を低減させることが要求されている。
【0018】
このため、レンズ無しでフッ素化ポリイミドフィルタを用いる従来の波長合分波器では、たとえば、導波路のポリイミドフィルタを挿入する部分のダイシングカット位置を多少変えたものを何通りも作成しておき、最小損失の位置を探すために、組立工程において、様々な技法により試行錯誤を繰り返して損失を測定しながら試作テストを行い、最小損失の位置を決定して、その状態でポリイミドフィルタと導波路を接着する接着剤を硬化させて波長合分波器を構成していた。このような製造工程では、製造に非常に手間がかかり、同時に多数の試作品を作らなければならないので、製造コストが極めて高くなってしまっていた。さらに、接着剤の厚さなどにも影響されやすいため、均質な性能を示す波長合分波器の作成は困難であった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、フッ素化ポリイミドフィルタに代表される基板に薄膜を使用する多層膜フィルタや多層膜だけで用いる多層膜フィルタの場合、フィルタ全体の厚みが薄く、導波路などの光回路への利用が期待されている。
【0020】
しかし、以上の説明からも推察できるように、フィルタ特性として、たとえばエッジフィルタでは透過波長域におけるリップルや透過波長域と反射波長域の境界のシャープさなどが大きな課題とされているが、それを用いる光回路、たとえば波長合分波器への利用に際して、光回路としての損失とそのバラツキを小さくするための課題はまだ解決されていない。
【0021】
そして、前記のように、従来のフッ素化ポリイミドフィルタを用いた波長合分波器は、その製造コストが高く、損失が最小損失よりもかなり大きくなるのみならず、損失特性のバラツキが大きく、本格的実用化に対して大きな障害があった。
【0022】
本発明は、このような点に鑑みて成されたものであり、本発明の目的は、上記の問題を解決して、損失が最小損失となるような波長合分波器を量産に適した状態で提供することができる多層膜フィルタを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明では、前記課題を、フィルタの反射波に対する反射特性をそろえた多層膜フィルタを作成することによって解決した。
【0024】
本発明の多層膜フィルタは、フィルタの反射波長域にある第1の特定の波長λaの入射光を反射し、フィルタの透過波長域にある第2の特定の波長λbの入射光を透過する特性のエッジフィルタとしての機能を有する多層膜を有する多層膜フィルタで、以下において層Hと定義する屈折率が高い方の層である層Hと、以下において層Lと定義する屈折率が低い方の層である層Lをそれぞれ単層積層膜と定義して、前記多層膜の入射光の光路を含む断面における各単層積層膜あたりの反射量の分布の重心の位置を反射の重心位置と定義して、前記多層膜は少なくとも単層積層膜としての層Hと単層積層膜としての層Lを交互に積層した組合せ層で構成されており、前記多層膜に入射した前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の表面から特定の単層積層膜までの深さを単層積層膜の層数で表現する数値Dを5〜10の数値とするとき、前記多層膜の前記第1の特定の波長λaの入射光が入射する側の表面からD層だけ前記多層膜の内側に形成されている前記単層積層膜の近傍にあることを特徴としている。
【0025】
本発明の多層膜フィルタの例は、以下に説明する種々の例が場合によって特定の例に固有の特徴もを有するわけであるが、矛盾しない範囲において可能な限りそれらの特徴を組み合わせて有することができるものである。
【0026】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記波長λaと前記波長λbが1200〜2000nmのいずれかの波長であり、前記波長λaが、当該エッジフィルタの反射波長域の中心波長と、前記反射波長域とそれに隣接する透過波長域の境界の波長であるエッジ波長との間の波長であり、同一仕様のフィルタにおける前記反射の重心位置を表す数値Dの最大値と最小値の差は3以内であることを特徴としている。
【0027】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜がフッ素化ポリイミドを用いた薄膜を用いた基板に形成されていることを特徴としている。
【0028】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜がSiO2すなわち二酸化珪素を用いた薄膜を用いた基板に形成されていることを特徴としている。
【0029】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜が誘電体で構成された誘電体多層膜であることを特徴としている。
【0030】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記各特徴を適宜組み合わせた特徴を有することができるものであるが、さらに、本発明の多層膜フィルタの例は、その特徴によりいくつかのグループあるいはそのグループの中の小グループに分類して説明することができるものである。
【0031】
本発明の多層膜フィルタの例の第1のグループは、次のような特徴を有している。
【0032】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記数値Dが7〜9のいずれかの値であることを特徴としている。
【0033】
そして、本発明の第1のグループの第1の小グループに属する発明は次のような特徴を有している。
【0034】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、物理的寸法で2.04〜2.57μmの位置にあることを特徴としている。
【0035】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、各単層積層膜の、その屈折率で割った空気換算厚みに、周囲媒質の屈折率を乗じた値である媒質換算寸法で1.9〜2.4μmの位置にあることを特徴としている。
【0036】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜の厚みが18.9μmであることを特徴としている。
【0037】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜を構成する単層積層膜の層数が71層であることを特徴としている。
【0038】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記多層膜フィルタを構成する各単層積層膜の膜厚が、前記基板側から各層の膜厚を光路長(屈折率×物理厚さ)として表現する場合、当該フィルタで反射域の中心にある中心波長とも呼称する設計基準波長をλcとして、λc/4を単位とする光路長で表現した膜厚をnで表現したときに、前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.19,1.43,0.73,1.28,1.04,0.95,1.11,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,0.98,1.02,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.02,0.98,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.04,1.03,1.09,0.92,1.3,0.79,1.41,1.27であることを特徴としている。そして、本発明の多層膜フィルタの例は、前記波長λcが1805nmであることを特徴としている。
【0039】
そして、本発明の第1のグループの第2の小グループに属する発明は次のような特徴を有している。
【0040】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、物理的寸法で2.04〜2.57μmの位置にあることを特徴としている。
【0041】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、各単層積層膜の媒質換算寸法で1.9〜2.4μmの位置にあることを特徴としている。
【0042】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜の厚みが13.7μmであることを特徴としている。
【0043】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜を構成する単層積層膜の層数が51層であることを特徴としている。
【0044】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記多層膜フィルタを構成する各単層積層膜の膜厚を表現する前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.19,1.43,0.73,1.28,1.04,0.95,1.11,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,.98,1.02,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.02,0.98,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.04,1.03,1.09,0.92,1.3,0.79,1.41,1.27であることを特徴としている。
【0045】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記波長λcが1805nmであることを特徴としている。
【0046】
そして、本発明の第1のグループの第3の小グループに属する発明は次のような特徴を有している。
【0047】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、物理的寸法で1.82〜2.32μmの位置にあることを特徴としている。
【0048】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、各単層積層膜の媒質換算寸法で1.52〜1.95μmの位置にあることを特徴としている。
【0049】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜の厚みが12.74μmであることを特徴としている。
【0050】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜を構成する単層積層膜の層数が50層であることを特徴としている。
【0051】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記多層膜フィルタを構成する各単層積層膜の膜厚を表現する前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.17,1.41,0.841,1.19,1.12,0.854,1.145,1.014,1,1.014,1,1.014,1,1.014,1,1.014,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1.012,1,1.012,1,1.012,1,1.012,1,1.012,1.1,0.927,1.07,1.064,1.12,0.99,1.4であることを特徴としている。
【0052】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記波長λcが1720nmであることを特徴としている。
【0053】
そして、本発明の第1のグループの第4の小グループに属する発明は次のような特徴を有している。
【0054】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、物理的寸法で1.89〜2.39μmの位置にあることを特徴としている。
【0055】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、各単層積層膜の媒質換算寸法で1.76〜2.22μmの位置にあることを特徴としている。
【0056】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜の厚みが12.43μmであることを特徴としている。
【0057】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜を構成する単層積層膜の層数が49層であることを特徴としている。
【0058】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記多層膜フィルタを構成する各単層積層膜の膜厚を表現する前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.09,1.41,0376,1.24,1.04,0.96,1.1,1.003,1.011,1.003,1.011,1.003,1.011,1.003,1.011,1.003,1.011,1,1.01,1.002,1.001,1.002,1.001,1.002,1.001,1.002,1.001,1.002,1.001,1.01,0.99,1.026,0.9866,1.026,0.9866,1.026,0.9866,1.026,0.9866,1.026,0.9866,1.05,1.01,1.09,0.93,1.28,0.78,1.39,1.13であることを特徴としている。
【0059】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記波長λcが1715nmであることを特徴としている。
【0060】
本発明の多層膜フィルタの例の前記とは別の第2のグループは、次のような特徴を有している。
【0061】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記数値Dが6〜8のいずれかの値であることを特徴としている。
【0062】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、物理的寸法で1.0〜1.37μmの位置にあることを特徴としている。
【0063】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、各単層積層膜の媒質換算寸法で0.91〜1.24μmの位置にあることを特徴としている。
【0064】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜の厚みが9.72μmであることを特徴としている。
【0065】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜を構成する単層積層膜の層数が53層であることを特徴としている。
【0066】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記多層膜フィルタを構成する各単層積層膜の膜厚を表現する前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.05,0.68,0.66,0.92,1.26,0.79,0.97,0.85,1.132,0.85,1.132,0.85,1.132,0.85,1.132,0.85,1.132,0.85,1.132,1,0.92,1.035,0.965,1.035,0.965,1.035,0.965,1.035,0.965,1.035,0.965,1.035,0.965,0.89,1.15,0.998,0.966,0.998,0.966,0.998,0.966,0.998,0.966,0.998,0.966,0.998,0.966,0.92,0.68,1.2,0.89,0.32,1.26であることを特徴としている。
【0067】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記波長λcが1300nmであることを特徴としている。
【0068】
本発明の多層膜フィルタの例の前記とは別の第3のグループは、次のような特徴を有している。
【0069】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記数値Dが5〜6のいずれかの値であることを特徴としている。
【0070】
そして、本発明の第3のグループの第1の小グループに属する発明は次のような特徴を有している。
【0071】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、物理的寸法で1.36〜1.57μmの位置にあることを特徴としている。
【0072】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、各単層積層膜の媒質換算寸法で1.32〜1.47μmの位置にあることを特徴としている。
【0073】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜の厚みが11.76μmであることを特徴としている。
【0074】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜を構成する単層積層膜の層数が49層であることを特徴としている。
【0075】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記多層膜フィルタを構成する各単層積層膜の膜厚を表現する前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.36,1.38,0.75,1.34,1,0.82,1.15,1.055,0.946,1.055,0.946,1.055,0.946,1.055,0.946,1.055,0.946,1.055,0.946,0.98,1.04,0.983,1.004,0.983,1.004,0.983,1.004,0.983,1.004,1.02,1.01,0.904,1.097,0.904,1.097,0.904,1.097,0.904,1.097,0.904,1.097,0.904,1.097,1.12,0.86,1.03,1.25,1.12,1.38であることを特徴としている。
【0076】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記波長λcが1603nmであることを特徴としている。
【0077】
そして、本発明の第3のグループの第2の小グループに属する発明は次のような特徴を有している。
【0078】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、物理的寸法で1.32〜1.51μmの位置にあることを特徴としている。
【0079】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、各単層積層膜の媒質換算寸法で1.18〜1.31μmの位置にあることを特徴としている。
【0080】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜の厚みが11μmであることを特徴としている。
【0081】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記フィルタ機能を有する多層膜を構成する単層積層膜の層数が47層であることを特徴としている。
【0082】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記多層膜フィルタを構成する各単層積層膜の膜厚を表現する前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1,1.35,1,1.17,0.83,1.162,1.03,0.982,1.03,0.982,1.03,0.982,1.03,0.982,1.03,0.982,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,0.978,1.044,0.978,1.044,0.978,1.044,0.978,1.044,0.978,1.044,1.21,0.8313,1.16,1.37,1であることを特徴としている。
【0083】
本発明の多層膜フィルタの例は、前記波長λcが1580nmであることを特徴としている。
【0084】
なお、本発明の前記課題を解決するための手段は、これらの例の特徴を適宜組み合わせた特徴を有することは前記の如くであるが、本発明の多層膜フィルタは前記の如き特徴を有する技術に基づいた多くのバリエーションを可能とするものである。
【0085】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明に用いる各図は本発明を理解できる程度に各構成要素の寸法、形状、配置関係などを概略的に示してある。そして、本発明の説明の都合上、部分的に拡大率を変えて図示する場合もあり、本発明に用いる図は、必ずしも実施の形態などの実物や記述と相似形でない場合もある。また、各図において、同様な構成要素については同一の番号を付けて示し、重複する説明を省略することもある。
【0086】
図1は、光導波路に本発明の多層膜フィルタを用いた波長合分波器の例を説明するための断面図で、入射光の光路を含んでフッ素化ポリイミドフィルタの周辺を拡大した図である。多層膜フィルタとしてポリイミドフィルタを用いており、レンズを用いていない例である。
【0087】
図1において、符号11は本発明の多層膜フィルタを用いた波長合分波器、1〜3は光導波路のコア部、1aはコア部1とコア部2の端面(以下、導波路の端面あるいは光導波路の端面ともいう)、4は基板5の上に形成された多層膜、6は基板5と多層膜4で構成される多層膜フィルタ、7は多層膜フィルタ6を導波路の端面に接着するための接着剤、8〜10は光導波路のコア部1〜3の中心線、8aと9aは信号光の進行方向を表すための矢印、4aはコア部1から第1の特定波長である波長λaの光が多層膜フィルタ6に入射してコア部2の方向に反射されるときの反射の重心位置、4bは見かけの反射面と定義する想定した反射面、4cは多層膜4の表面であるとともに多層膜フィルタ6の一方の入射面、w1はコア部1とコア部2の合流点からコア部1とコア部2の端面1aまでの距離、w2はコア部1とコア部2の端面1aと多層膜4の表面4cの間隔、D、dph、dは多層膜4の表面4cから反射の重心位置4aまでの距離で、Dは多層膜4を構成する単層積層膜の層数で表現した場合、dphは物理的寸法で表現した場合、dは距離dphを媒質の屈折率で割った空気換算厚みに周囲媒質である接着剤の屈折率を乗じた媒質換算寸法で表現した場合の距離である。
【0088】
図1で、コア部1とコア部2はθ1の角度をなして形成されており、コア部3は多層膜フィルタ6から見てコア部1およびコア部2とは反対側に設けられている。また、多層膜フィルタ6は薄膜からなる基板5にイオンアシスト蒸着などの方法で多層膜4を形成することによって形成されており、多層膜フィルタ6は接着剤7によってコア部1およびコア部2の端面1aに接着固定されている。
【0089】
図1に示したような、光導波路に多層膜フィルタを用いた波長合分波器を作成する場合、コア部1を進行してきて多層膜フィルタ4により反射されてコア部2に進行させるべき光を、コア部1からコア部2に如何に低損失で入射させるかが重要な課題である。従来のように、コア部1から多層膜フィルタ6の多層膜4に入射して反射されてコア部2に進行する光の多層膜4における反射に関するたとえば反射の重心位置4aのような情報がわからない場合、前記のように、コア部1とコア部2の合流点からコア部1とコア部2の端面1aまでの距離w1を一義的に設定できなかったが、反射の重心位置4aの範囲がわかっている場合、それを基に見かけの反射面4bを設定することができるので、コア部1の中心線8とコア部2の中心線9の交点が見かけの反射面4b上に来るように距離w1を設定して導波路の端面1aを切断しておけばよい。
【0090】
このように設定された距離w1を有する導波路の端面に多層膜4の表面4cを配置し、接着剤7によって接着固定する。
【0091】
多層膜4としては、後述のように、良好なフィルタ特性を有して、反射の重心位置を明確にすることができる積層膜を用いることができる。
【0092】
図2〜図10は本発明による多層膜フィルタの例における透過波長域と反射波長域のフィルタ特性を説明する図、図11〜図18は、それぞれ図3〜図10の特性を有する本発明の各多層膜フィルタの、反射域にある特定波長λaに対する反射特性を説明する図である。
【0093】
図2は、本発明の多層膜フィルタの例の波長特性を波長が800nm〜2400nmにわたって示した図で、図3は図2のフィルタ特性を1300〜1600nmの範囲について拡大して示した図である。図4〜図10は本発明の多層膜フィルタの他の例の波長特性を示した図である。図2〜図10で横軸はnm単位で表した波長、縦軸は%単位で表したフィルタの透過率である。図11〜図18で横軸は単層積層膜の層数単位で表した入射面から多層膜内部の各反射位置への距離、縦軸は%単位で表したフィルタの反射率で、前記特定波長λaの入射光が当該フィルタの入射面から多層膜内部の各反射位置までの間に反射された総反射光量の入射光量に対する割合を%で表した値である。
【0094】
いずれの多層膜フィルタも、フッ素かポリイミド薄膜を基板に用い、その上に後述の多層膜を形成したものである。
【0095】
図2〜図18で、符号61,71,81,91,101,111,121,131は透過波長域における透過特性曲線(s偏光に対する特性とp偏光に対する特性が重なっているため一本の線に見える)、62,72,82,92,102,112,122,132は反射波長域における透過特性曲線(s偏光に対する特性とp偏光に対する特性が重なっているため一本の線に見える)、63,73,83,93,103,113,123,133はs偏光に対する透過波長域と反射波長域の境界部分の特性、64,74,84,94,104,114,124,134はp偏光に対する透過波長域と反射波長域の境界部分の特性、65,75,85,95,105,115,125,135は反射率が50%になる多層膜中における反射位置で、本発明ではこれを基に反射の重心位置を表している。
【0096】
図2と図3で特性を示した本発明の多層膜フィルタの例(以下、フィルタF1ともいう)は、反射波長域では1550〜1560nmの波長域の反射特性を重視し、透過波長域では1260〜1380nmと1480〜1500nmの透過特性を重視し(リップルが特に少なくなるようにし)さらに、透過波長域と反射波長域の境界部分の特性がシャープになるようにし、反射波長域における反射の重心位置の当該多層膜の入射面からの距離のバラツキが小さくなるようにした例である。発展途上にあるともいえる光導波路に用いる多層膜フィルタは、その使用される条件により、極めて難しい条件の特性を実現しなければならず、従来の設計条件を当てはめたのでは、到底実現できない仕様を要求されることが多い。図2、図3に示した特性の多層膜フィルタは、この一つの例ということができるものである。本発明の多層膜フィルタの例としてのフィルタF1では、これらの条件を満たすため、前記設計基準波長λcを1725nmに設定して多層膜フィルタを製作した。その結果、図2、図3に示したようなフィルタ特性を有し、図11に示したような反射特性を有する多層膜フィルタを得ることができた。
【0097】
図3,図11に示した特性からわかるように、本発明の多層膜フィルタF1は、透過波長域の1260〜1380nmと1480〜1500nmの波長域におけるリップルがせいぜい1dB程度と極めて小さく、エッジ領域である透過波長域と反射波長域の境界部分の特性が10nm以内でシャープに下がっている。そして、反射量の積算値が入射光量の50%になる位置がフィルタの入射面から8〜10層目になっている。
【0098】
フィルタF1の反射特性について調べた結果をさらに詳細に説明すると、反射の重心位置は、フィルタの入射面から、単層積層膜の層数で表現する数値Dの値で8〜10層目,物理的寸法で表現すると2.23〜2.73μm、媒質換算寸法で表現すると1.32〜1.62μmの深さにある。
【0099】
図3,図11の特性を有する前記フィルタF1の例として、基板としてフッ素化ポリイミド薄膜を用い、その上に、層HとしてTa2O5(五酸化タンタル)を用いて形成した層を、層LとしてSiO2(二酸化ケイ素)を用いて形成した層を、設計基準波長をλcを1725nmとし、λc/4を単位とする光路長で表現した膜厚をnで表現し、隣り合った2層の前記nの値がn1とn2である層の組合せをm回繰り返すときの表現を(n1,n2)×m組で表現したときに、前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.20347,1.44593,0.68638,1.27392,1.04806,0.99116,1.0478,(1.07984,0.93439)×7組,(1.01673,0.99014)×組,(1,1)×26組,(0.99924,1.0062)×5組,(0.96159,1.05257)×7組,1.0956,0.87252,1.13268,1.0293,1.12749,0.97213,1.39396,1.42392になるように単層積層膜を115層積層して多層膜を形成して多層膜フィルタF1を実現することができた。
【0100】
図4と図12で特性を示した本発明の多層膜フィルタの例(以下、フィルタF2ともいう)は、反射波長域では1645〜1655nmの波長域の反射特性を重視し、透過波長域でのリップルが特に少なくなるようにし、さらに、透過波長域と反射波長域の境界部分の特性がシャープになるようにし、反射波長域における反射の重心位置の当該多層膜の入射面からの距離のバラツキが小さくなるようにした例である。
【0101】
本発明の多層膜フィルタの例としてのフィルタF2では、これらの条件を満たすため、前記設計基準波長λcを1805nmに設定して多層膜フィルタを製作した。その結果、図4に示したようなフィルタ特性を有し、図12に示したような反射特性を有する多層膜フィルタを得ることができた。
【0102】
図4,図12に示した特性からわかるように、本発明の多層膜フィルタF2は、透過波長域の1450〜1535nmを除くその両側の波長域におけるリップルがせいぜい1dB程度と極めて小さく、エッジ領域である透過波長域と反射波長域の境界部分もシャープに下がっている。そして、反射量の積算値が入射光量の50%になる位置がフィルタの入射面から7〜9層目になっている。
【0103】
フィルタF2の反射特性について調べた結果をさらに詳細に説明すると、反射の重心位置は、フィルタの入射面から、単層積層膜の層数で表現する数値Dの値で7〜9層目,物理的寸法で表現すると2.04〜2.57μm、媒質換算寸法で表現すると1.9〜2.4μmの深さにある。
【0104】
図4,図12の特性を有する前記フィルタF2の例として、基板としてフッ素化ポリイミド薄膜を用い、その上に、層HとしてTa2O5(五酸化タンタル)を用いて形成した層を、層LとしてSiO2(二酸化ケイ素)を用いて形成した層を、設計基準波長をλcを1805nmとし、前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.19,1.43,0.73,1.28,1.04,0.95,1.11,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,0.98,1.02,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.02,0.98,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.04,1.03,1.09,0.92,1.3,0.79,1.41,1.27になるように単層積層膜を71層積層して多層膜を形成して多層膜フィルタF2を実現することができた。
【0105】
図5と図13で特性を示した本発明の多層膜フィルタの例(以下、フィルタF3ともいう)は、反射波長域では1270〜1350nmの波長域の反射特性を重視し、透過波長域でのリップルが特に少なくなるようにし、さらに、透過波長域と反射波長域の境界部分の特性がシャープになるようにし、反射波長域における反射の重心位置の当該多層膜の入射面からの距離のバラツキが小さくなるようにした例である。
【0106】
本発明の多層膜フィルタの例としてのフィルタF3では、これらの条件を満たすため、前記設計基準波長λcを1300nmに設定して多層膜フィルタを製作した。その結果、図5に示したようなフィルタ特性を有し、図13に示したような反射特性を有する多層膜フィルタを得ることができた。
【0107】
図5,図13に示した特性からわかるように、本発明の多層膜フィルタF3は、反射量の積算値が入射光量の50%になる位置がフィルタの入射面から6〜8層目になっている。
【0108】
フィルタF3の反射特性について調べた結果をさらに詳細に説明すると、反射の重心位置は、フィルタの入射面から、単層積層膜の層数で表現する数値Dの値で6〜8層目,物理的寸法で表現すると1.0〜1.37μm、媒質換算寸法で表現すると0.91〜1.24μmの深さにある。
【0109】
図5,図13の特性を有する前記フィルタF3の例として、基板としてフッ素化ポリイミド薄膜を用い、その上に、層HとしてTa2O5(五酸化タンタル)を用いて形成した層を、層LとしてSiO2(二酸化ケイ素)を用いて形成した層を、設計基準波長をλcを1300nmとし、前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.05,0.68,0.66,0.92,1.26,0.79,0.97,0.85,1.132,0.85,1.132,0.85,1.132,0.85,1.132,0.85,1.132,0.85,1.132,1,0.92,1.035,0.965,1.035,0.965,1.035,0.965,1.035,0.965,1.035,0.965,1.035,0.965,0.89,1.15,0.998,0.966,0.998,0.966,0.998,0.966,0.998,0.966,0.998,0.966,0.998,0.966,0.92,0.68,1.2,0.89,0.32,1.26になるように単層積層膜を53層積層して多層膜を形成して多層膜フィルタF3を実現することができた。
【0110】
図6と図14で特性を示した本発明の多層膜フィルタの例(以下、フィルタF4ともいう)は、反射波長域では1645〜1655nmの波長域の反射特性を重視し、透過波長域でのリップルが特に少なくなるようにし、反射波長域における反射の重心位置の当該多層膜の入射面からの距離のバラツキが小さくなるようにした例である。
【0111】
本発明の多層膜フィルタの例としてのフィルタF4では、これらの条件を満たすため、前記設計基準波長λcを1805nmに設定して多層膜フィルタを製作した。その結果、図6に示したようなフィルタ特性を有し、図14に示したような反射特性を有する多層膜フィルタを得ることができた。
【0112】
図6,図14に示した特性からわかるように、本発明の多層膜フィルタF4は、反射量の積算値が入射光量の50%になる位置がフィルタの入射面から7〜9層目になっている。
【0113】
フィルタF4の反射特性について調べた結果をさらに詳細に説明すると、反射の重心位置は、フィルタの入射面から、単層積層膜の層数で表現する数値Dの値で7〜9層目,物理的寸法で表現すると2.04〜2.57μm、媒質換算寸法で表現すると1.9〜2.4μmの深さにある。
【0114】
図6,図14の特性を有する前記フィルタF4の例として、基板としてフッ素化ポリイミド薄膜を用い、その上に、層HとしてTa2O5(五酸化タンタル)を用いて形成した層を、層LとしてSiO2(二酸化ケイ素)を用いて形成した層を、設計基準波長をλcを1805nmとし、前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.19,1.43,0.73,1.28,1.04,0.95,1.11,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,.98,1.02,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.02,0.98,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.04,1.03,1.09,0.92,1.3,0.79,1.41,1.27になるように単層積層膜を51層積層して多層膜を形成して多層膜フィルタF4を実現することができた。
【0115】
図7と図15で特性を示した本発明の多層膜フィルタの例(以下、フィルタF5ともいう)は、反射波長域では1550〜1560nmの波長域の反射特性を重視し、透過波長域でのリップルが特に少なくなるようにし、反射波長域における反射の重心位置の当該多層膜の入射面からの距離のバラツキが小さくなるようにした例である。
【0116】
本発明の多層膜フィルタの例としてのフィルタF5では、これらの条件を満たすため、前記設計基準波長λcを1720nmに設定して多層膜フィルタを製作した。その結果、図7に示したようなフィルタ特性を有し、図15に示したような反射特性を有する多層膜フィルタを得ることができた。
【0117】
図7,図15に示した特性からわかるように、本発明の多層膜フィルタF5は、反射量の積算値が入射光量の50%になる位置がフィルタの入射面から7〜9層目になっている。
【0118】
フィルタF5の反射特性について調べた結果をさらに詳細に説明すると、反射の重心位置は、フィルタの入射面から、単層積層膜の層数で表現する数値Dの値で7〜9層目,物理的寸法で表現すると1.82〜2.32μm、媒質換算寸法で表現すると1.52〜1.95μmの深さにある。
【0119】
図7,図15の特性を有する前記フィルタF5の例として、基板としてフッ素化ポリイミド薄膜を用い、その上に、層HとしてTa2O5(五酸化タンタル)を用いて形成した層を、層LとしてSiO2(二酸化ケイ素)を用いて形成した層を、設計基準波長をλcを1720nmとし、前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.17,1.41,0.841,1.19,1.12,0.854,1.145,1.014,1,1.014,1,1.014,1,1.014,1,1.014,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1.012,1,1.012,1,1.012,1,1.012,1,1.012,1.1,0.927,1.07,1.064,1.12,0.99,1.4になるように単層積層膜を50層積層して多層膜を形成して多層膜フィルタF5を実現することができた。
【0120】
図8と図16で特性を示した本発明の多層膜フィルタの例(以下、フィルタF6ともいう)は、反射波長域では1550〜1560nmの波長域の反射特性を重視し、透過波長域でのリップルが特に少なくなるようにし、反射波長域における反射の重心位置の当該多層膜の入射面からの距離のバラツキが小さくなるようにした例である。
【0121】
本発明の多層膜フィルタの例としてのフィルタF6では、これらの条件を満たすため、前記設計基準波長λcを1715nmに設定して多層膜フィルタを製作した。その結果、図8に示したようなフィルタ特性を有し、図16に示したような反射特性を有する多層膜フィルタを得ることができた。
【0122】
図8,図16に示した特性からわかるように、本発明の多層膜フィルタF6は、反射量の積算値が入射光量の50%になる位置がフィルタの入射面から7〜9層目になっている。
【0123】
フィルタF6の反射特性について調べた結果をさらに詳細に説明すると、反射の重心位置は、フィルタの入射面から、単層積層膜の層数で表現する数値Dの値で7〜9層目,物理的寸法で表現すると1.89〜2.39μm、媒質換算寸法で表現すると1.76〜2.22μmの深さにある。
【0124】
図8,図16の特性を有する前記フィルタF6の例として、基板としてフッ素化ポリイミド薄膜を用い、その上に、層HとしてTa2O5(五酸化タンタル)を用いて形成した層を、層LとしてSiO2(二酸化ケイ素)を用いて形成した層を、設計基準波長をλcを1715nmとし、前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.09,1.41,0376,1.24,1.04,0.96,1.1,1.003,1.011,1.003,1.011,1.003,1.011,1.003,1.011,1.003,1.011,1,1.01,1.002,1.001,1.002,1.001,1.002,1.001,1.002,1.001,1.002,1.001,1.01,0.99,1.026,0.9866,1.026,0.9866,1.026,0.9866,1.026,0.9866,1.026,0.9866,1.05,1.01,1.09,0.93,1.28,0.78,1.39,1.13になるように単層積層膜を49層積層して多層膜を形成して多層膜フィルタF6を実現することができた。
【0125】
図9と図17で特性を示した本発明の多層膜フィルタの例(以下、フィルタF7ともいう)は、反射波長域では1520〜1580nmの波長域の反射特性を重視し、透過波長域でのリップルが特に少なくなるようにし、反射波長域における反射の重心位置の当該多層膜の入射面からの距離のバラツキが小さくなるようにした例である。
【0126】
本発明の多層膜フィルタの例としてのフィルタF7では、これらの条件を満たすため、前記設計基準波長λcを1603nmに設定して多層膜フィルタを製作した。その結果、図9に示したようなフィルタ特性を有し、図17に示したような反射特性を有する多層膜フィルタを得ることができた。
【0127】
図9,図17に示した特性からわかるように、本発明の多層膜フィルタF7は、反射量の積算値が入射光量の50%になる位置がフィルタの入射面から5〜6層目になっている。
【0128】
フィルタF7の反射特性について調べた結果をさらに詳細に説明すると、反射の重心位置は、フィルタの入射面から、単層積層膜の層数で表現する数値Dの値で5〜6層目,物理的寸法で表現すると1.36〜1.57μm、媒質換算寸法で表現すると1.32〜1.47μmの深さにある。
【0129】
図9,図17の特性を有する前記フィルタF7の例として、基板としてフッ素化ポリイミド薄膜を用い、その上に、層HとしてTa2O5(五酸化タンタル)を用いて形成した層を、層LとしてSiO2(二酸化ケイ素)を用いて形成した層を、設計基準波長をλcを1603nmとし、前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.36,1.38,0.75,1.34,1,0.82,1.15,1.055,0.946,1.055,0.946,1.055,0.946,1.055,0.946,1.055,0.946,1.055,0.946,0.98,1.04,0.983,1.004,0.983,1.004,0.983,1.004,0.983,1.004,1.02,1.01,0.904,1.097,0.904,1.097,0.904,1.097,0.904,1.097,0.904,1.097,0.904,1.097,1.12,0.86,1.03,1.25,1.12,1.38になるように単層積層膜を49層積層して多層膜を形成して多層膜フィルタF7を実現することができた。
【0130】
図10と図18で特性を示した本発明の多層膜フィルタの例(以下、フィルタF8ともいう)は、反射波長域では1520〜1580nmの波長域の反射特性を重視し、透過波長域でのリップルが特に少なくなるようにし、反射波長域における反射の重心位置の当該多層膜の入射面からの距離のバラツキが小さくなるようにした例である。
【0131】
本発明の多層膜フィルタの例としてのフィルタF8では、これらの条件を満たすため、前記設計基準波長λcを1580nmに設定して多層膜フィルタを製作した。その結果、図10に示したようなフィルタ特性を有し、図18に示したような反射特性を有する多層膜フィルタを得ることができた。
【0132】
図10,図18に示した特性からわかるように、本発明の多層膜フィルタF8は、反射量の積算値が入射光量の50%になる位置がフィルタの入射面から5〜6層目になっている。
【0133】
フィルタF8の反射特性について調べた結果をさらに詳細に説明すると、反射の重心位置は、フィルタの入射面から、単層積層膜の層数で表現する数値Dの値で5〜6層目,物理的寸法で表現すると1.32〜1.51μm、媒質換算寸法で表現すると1.18〜1.31μmの深さにある。
【0134】
図10,図18の特性を有する前記フィルタF8の例として、基板としてフッ素化ポリイミド薄膜を用い、その上に、層HとしてTa2O5(五酸化タンタル)を用いて形成した層を、層LとしてSiO2(二酸化ケイ素)を用いて形成した層を、設計基準波長をλcを1580nmとし、前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1,1.35,1,1.17,0.83,1.162,1.03,0.982,1.03,0.982,1.03,0.982,1.03,0.982,1.03,0.982,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,0.978,1.044,0.978,1.044,0.978,1.044,0.978,1.044,0.978,1.044,1.21,0.8313,1.16,1.37,1になるように単層積層膜を47層積層して多層膜を形成して多層膜フィルタF8を実現することができた。
【0135】
前記フィルタ1〜8は、その特徴の共通性によりいくつかのグループにまとめて考えることができ、使われる場合の詳細な使用条件によって、さらに狭いグループとして扱うことができるが、光回路に使用することを目的に製造されるときは、その仕様が詳細に設定されるので、これを考慮すると、本発明による多層膜フィルタは、反射特性のそろったものにすることができる。
【0136】
以上説明したように、本発明の多層膜フィルタは、フィルタとしての優れたリップル特性と優れたエッジ特性を持たせた上で、さらに、たとえば波長合分波器への同一使用条件において、フィルタの入射光の光路を含む断面における、フィルタの反射波長域にある特定の波長λaの入射光の反射の重心位置のバラツキを、多層膜フィルタの多層膜を構成する前記単層積層膜の層数で3層程度の範囲のバラツキになるような多層膜フィルタを作成し、たとえば図1のように波長合分波器に使用したときの反射損失とそのバラツキを極めて小さくすることができるようにしたものである。
【0137】
以上、いくつかの例をあげて本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらの例に狭く限定されるものではなく、多くのバリエーションを可能とするのである。たとえば、多層膜を構成する層Hを形成する材料としてTa2O5を用い、層Lを形成する材料としてSiO2を用いたが、層Hにはこのほかにも多くの材料を用いることができ、層Lも層Hよりも屈折率が低い材料をひろく用いることによっても本発明の効果を発揮することができる。また、各積層膜の形成方法も従来の方法を広く用いることができるものである。
【0138】
そして、本発明の実施の形態例として説明した前記の各例は、実験の結果、波長が1200〜2000nmにおいてきわめて顕著な効果を発揮することが確認できた。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多層膜フィルタは、光導波路を用いた波長合分波器などのようにコリメータレンズを用いずにフィルタを光回路中に用いるときに、光回路の損失増大を防ぎかつ損失のバラツキを小さく押さえることができ、波長合分波器等の製造工程を簡素化でき、量産に適した部品として、安価に提供できるという大きな効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層膜フィルタを用いた分岐導波路波長合分波器を説明する断面図である。
【図2】本発明の多層膜フィルタの例の透過波長域と反射波長域のフィルタ特性を説明する図である。
【図3】本発明の多層膜フィルタの例の透過波長域と反射波長域のフィルタ特性を説明する図である。
【図4】本発明の多層膜フィルタの例の透過波長域と反射波長域のフィルタ特性を説明する図である。
【図5】本発明の多層膜フィルタの例の透過波長域と反射波長域のフィルタ特性を説明する図である。
【図6】本発明の多層膜フィルタの例の透過波長域と反射波長域のフィルタ特性を説明する図である。
【図7】本発明の多層膜フィルタの例の透過波長域と反射波長域のフィルタ特性を説明する図である。
【図8】本発明の多層膜フィルタの例の透過波長域と反射波長域のフィルタ特性を説明する図である。
【図9】本発明の多層膜フィルタの例の透過波長域と反射波長域のフィルタ特性を説明する図である。
【図10】本発明の多層膜フィルタの例の透過波長域と反射波長域のフィルタ特性を説明する図である。
【図11】本発明の多層膜フィルタの例の反射域にある特定波長λaに対する反射特性を説明する図である。
【図12】本発明の多層膜フィルタの例の反射域にある特定波長λaに対する反射特性を説明する図である。
【図13】本発明の多層膜フィルタの例の反射域にある特定波長λaに対する反射特性を説明する図である。
【図14】本発明の多層膜フィルタの例の反射域にある特定波長λaに対する反射特性を説明する図である。
【図15】本発明の多層膜フィルタの例の反射域にある特定波長λaに対する反射特性を説明する図である。
【図16】本発明の多層膜フィルタの例の反射域にある特定波長λaに対する反射特性を説明する図である。
【図17】本発明の多層膜フィルタの例の反射域にある特定波長λaに対する反射特性を説明する図である。
【図18】本発明の多層膜フィルタの例の反射域にある特定波長λaに対する反射特性を説明する図である。
【図19】従来の多層膜フィルタを用いた対向光ファイバコリメ−タ波長合分波器を説明する図である。
【図20】従来の多層膜フィルタを用いた分岐導波路波長合分波器を説明する断面図である。
【符号の説明】
1〜3,211,212,216:光導波路のコア部
1a:端面
4,213a:多層膜
4a:反射の重心位置
4b:見かけの反射面
4c:入射面
5,213b:基板
6,205,213:フィルタ
7,217:接着剤、
8〜10,211a,212a,216a:コア部の中心線
8a,9a,215a〜215c:矢印
11,210:波長合分波器
61,71,81,91,101,111,121,131:透過波長域における透過特性曲線
62,72,82,92,102,112,122,132:反射波長域における透過特性曲線
63,73,83,93,103,113,123,133:s偏光に対する透過波長域と反射波長域の境界部分の特性
64,74,84,94,104,114,124,134:p偏光に対する透過波長域と反射波長域の境界部分の特性
65,75,85,95,105,115,125,135:反射率が50%になる多層膜中における反射位置
201,202,207:ファイバ芯線
203:2芯光ファイバコリメータ
204,206:レンズ
214:多層膜の表面
D:単層積層膜の層数で表現した多層膜の表面から反射の重心位置までの距離
d:媒質換算寸法で表現した多層膜の表面から反射の重心位置までの距離
dph:物理的寸法で表現した多層膜の表面から反射の重心位置までの距離
w1:2つのコア部の合流点とコア部の端面の距離
w2:コア部の端面と多層膜の表面の間隔
θ1:角度
Claims (48)
- フィルタの反射波長域にある第1の特定の波長λaの入射光を反射し、フィルタの透過波長域にある第2の特定の波長λbの入射光を透過する特性のエッジフィルタとしての機能を有する多層膜を有する多層膜フィルタにおいて、以下において層Hと定義する屈折率が高い方の層である層Hと、以下において層Lと定義する屈折率が低い方の層である層Lをそれぞれ単層積層膜と定義して、前記多層膜の入射光の光路を含む断面における各単層積層膜あたりの反射量の分布の重心の位置を反射の重心位置と定義して、前記多層膜は少なくとも単層積層膜としての層Hと単層積層膜としての層Lを交互に積層した組合せ層で構成されており、前記多層膜に入射した前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の表面から特定の単層積層膜までの深さを単層積層膜の層数で表現する数値Dを5〜10の数値とするとき、前記多層膜の前記第1の特定の波長λaの入射光が入射する側の表面からD層だけ前記多層膜の内側に形成されている前記単層積層膜の近傍にあることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項1に記載の多層膜フィルタにおいて、前記波長λaと前記波長λbが1200〜2000nmのいずれかの波長であり、前記波長λaが、当該エッジフィルタの反射波長域の中心波長と、前記反射波長域とそれに隣接する透過波長域の境界の波長であるエッジ波長との間の波長であり、同一仕様のフィルタにおける前記反射の重心位置を表す数値Dの最大値と最小値の差は3以内であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項1または2に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜がフッ素化ポリイミドを用いた薄膜を用いた基板に形成されていることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜がSiO2すなわち二酸化珪素を用いた薄膜を用いた基板に形成されていることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜が誘電体で構成された誘電体多層膜であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記数値Dが7〜9のいずれかの値であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項6に記載の多層膜フィルタにおいて、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、物理的寸法で2.04〜2.57μmの位置にあることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項6に記載の多層膜フィルタにおいて、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、各単層積層膜の、その屈折率で割った空気換算厚みに、周囲媒質の屈折率を乗じた値である媒質換算寸法で1.9〜2.4μmの位置にあることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項6〜8のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜の厚みが18.9μmであることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項6〜9のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜を構成する単層積層膜の層数が71層であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項10に記載の多層膜フィルタにおいて、前記多層膜フィルタを構成する各単層積層膜の膜厚が、前記基板側から各層の膜厚を光路長(屈折率×物理厚さ)として表現する場合、当該フィルタで反射域の中心にある中心波長とも呼称する設計基準波長をλcとして、λc/4を単位とする光路長で表現した膜厚をnで表現したときに、前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.19,1.43,0.73,1.28,1.04,0.95,1.11,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,0.98,1.02,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.02,0.98,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.04,1.03,1.09,0.92,1.3,0.79,1.41,1.27であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項11に記載の多層膜フィルタにおいて、前記波長λcが1805nmであることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項6〜8のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜の厚みが13.7μmであることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項6〜8のいずれか1項または請求項19に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜を構成する単層積層膜の層数が51層であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項14に記載の多層膜フィルタにおいて、前記多層膜フィルタを構成する各単層積層膜の膜厚を表現する前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.19,1.43,0.73,1.28,1.04,0.95,1.11,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,0.998,1.02,.98,1.02,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.001,1.02,0.98,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.017,1.001,1.04,1.03,1.09,0.92,1.3,0.79,1.41,1.27であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項15に記載の多層膜フィルタにおいて、前記波長λcが1805nmであることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項6に記載の多層膜フィルタにおいて、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、物理的寸法で1.82〜2.32μmの位置にあることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項6に記載の多層膜フィルタにおいて、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、各単層積層膜の媒質換算寸法で1.52〜1.95μmの位置にあることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項6,17,18のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜の厚みが12.74μmであることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項6または17〜19のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜を構成する単層積層膜の層数が50層であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項20に記載の多層膜フィルタにおいて、前記多層膜フィルタを構成する各単層積層膜の膜厚を表現する前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.17,1.41,0.841,1.19,1.12,0.854,1.145,1.014,1,1.014,1,1.014,1,1.014,1,1.014,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1.012,1,1.012,1,1.012,1,1.012,1,1.012,1.1,0.927,1.07,1.064,1.12,0.99,1.4であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項21に記載の多層膜フィルタにおいて、前記波長λcが1720nmであることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項6に記載の多層膜フィルタにおいて、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、物理的寸法で1.89〜2.39μmの位置にあることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項6に記載の多層膜フィルタにおいて、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、各単層積層膜の媒質換算寸法で1.76〜2.22μmの位置にあることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項6,23,24のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜の厚みが12.43μmであることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項6または23〜25のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜を構成する単層積層膜の層数が49層であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項26に記載の多層膜フィルタにおいて、前記多層膜フィルタを構成する各単層積層膜の膜厚を表現する前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.09,1.41,0376,1.24,1.04,0.96,1.1,1.003,1.011,1.003,1.011,1.003,1.011,1.003,1.011,1.003,1.011,1,1.01,1.002,1.001,1.002,1.001,1.002,1.001,1.002,1.001,1.002,1.001,1.01,0.99,1.026,0.9866,1.026,0.9866,1.026,0.9866,1.026,0.9866,1.026,0.9866,1.05,1.01,1.09,0.93,1.28,0.78,1.39,1.13であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項27に記載の多層膜フィルタにおいて、前記波長λcが1715nmであることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記数値Dが6〜8のいずれかの値であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項29に記載の多層膜フィルタにおいて、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、物理的寸法で1.0〜1.37μmの位置にあることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項29に記載の多層膜フィルタにおいて、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、各単層積層膜の媒質換算寸法で0.91〜1.24μmの位置にあることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項29〜31のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜の厚みが9.72μmであることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項29〜32のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜を構成する単層積層膜の層数が53層であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項33に記載の多層膜フィルタにおいて、前記多層膜フィルタを構成する各単層積層膜の膜厚を表現する前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.05,0.68,0.66,0.92,1.26,0.79,0.97,0.85,1.132,0.85,1.132,0.85,1.132,0.85,1.132,0.85,1.132,0.85,1.132,1,0.92,1.035,0.965,1.035,0.965,1.035,0.965,1.035,0.965,1.035,0.965,1.035,0.965,0.89,1.15,0.998,0.966,0.998,0.966,0.998,0.966,0.998,0.966,0.998,0.966,0.998,0.966,0.92,0.68,1.2,0.89,0.32,1.26であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項34に記載の多層膜フィルタにおいて、前記波長λcが1300nmであることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記数値Dが5〜6のいずれかの値であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項36に記載の多層膜フィルタにおいて、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、物理的寸法で1.36〜1.57μmの位置にあることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項36に記載の多層膜フィルタにおいて、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、各単層積層膜の媒質換算寸法で1.32〜1.47μmの位置にあることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項36〜38のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜の厚みが11.76μmであることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項36〜39のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜を構成する単層積層膜の層数が49層であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項40に記載の多層膜フィルタにおいて、前記多層膜フィルタを構成する各単層積層膜の膜厚を表現する前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1.36,1.38,0.75,1.34,1,0.82,1.15,1.055,0.946,1.055,0.946,1.055,0.946,1.055,0.946,1.055,0.946,1.055,0.946,0.98,1.04,0.983,1.004,0.983,1.004,0.983,1.004,0.983,1.004,1.02,1.01,0.904,1.097,0.904,1.097,0.904,1.097,0.904,1.097,0.904,1.097,0.904,1.097,1.12,0.86,1.03,1.25,1.12,1.38であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項41に記載の多層膜フィルタにおいて、前記波長λcが1603nmであることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項36に記載の多層膜フィルタにおいて、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、物理的寸法で1.32〜1.51μmの位置にあることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項36に記載の多層膜フィルタにおいて、前記第1の特定の波長λaの入射光の反射の重心位置が、前記多層膜の当該入射光の入射面から、各単層積層膜の媒質換算寸法で1.18〜1.31μmの位置にあることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項36,43,44のいずれか1項に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜の厚みが11μmであることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項43〜45のいずれか1項または請求項17に記載の多層膜フィルタにおいて、前記フィルタ機能を有する多層膜を構成する単層積層膜の層数が47層であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項46に記載の多層膜フィルタにおいて、前記多層膜フィルタを構成する各単層積層膜の膜厚を表現する前記nの値が前記多層膜の基板側から表面の側へ順に、それぞれ層L、層Hの順に、1,1.35,1,1.17,0.83,1.162,1.03,0.982,1.03,0.982,1.03,0.982,1.03,0.982,1.03,0.982,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,0.978,1.044,0.978,1.044,0.978,1.044,0.978,1.044,0.978,1.044,1.21,0.8313,1.16,1.37,1であることを特徴とする多層膜フィルタ。
- 請求項47に記載の多層膜フィルタにおいて、前記波長λcが1580nmであることを特徴とする多層膜フィルタ。
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JP2006215212A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Omron Corp | 光合分波器とその製造方法 |
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