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JP2004332776A - 流体配管の接続構造及び接続方法 - Google Patents

流体配管の接続構造及び接続方法 Download PDF

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JP2004332776A
JP2004332776A JP2003126376A JP2003126376A JP2004332776A JP 2004332776 A JP2004332776 A JP 2004332776A JP 2003126376 A JP2003126376 A JP 2003126376A JP 2003126376 A JP2003126376 A JP 2003126376A JP 2004332776 A JP2004332776 A JP 2004332776A
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Meiwa Kogyo Co Ltd
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Abstract

【課題】接続管の塑性変形(非溶接)で、管路の変形の虞が生じない加工手段で管路の密封接続を実現する。
【解決手段】接続対象の管路端を差し込み構造とし、外管2の適宜位置にOリング3を収納し、先端部に管軸方向の切り込み24を設けると共に、切り込み先端を広く切除して台形状の折り返し代21を設け、係止凹部11を外周面を設けた内管1を外管2に挿入し、折り返し代の先端を係止凹部11の縁部に係止する状態に折り返し、更に折り返し代の外周に位置する絞り対象部23を絞り込んで、係止凹部内に外管端部を折り返し埋没させて管路を接続する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、主として給排水管等に使用される流体配管の接続構造及び接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
管路の接続に溶接を採用しない接続手段としては、内側スリーブ体(ジョイント管)を採用して連結接続する手段(特許文献1)、外側パイプ状継ぎ手を採用する手段(特許文献2)、内外スリーブ体(連結部材とカラー部材)を採用する手段(特許文献3)、スリーブ体を採用しない手段(特許文献4)等が知られている。
【0003】
特許文献1(特開平8−303653)では、接続対象の管体の開口端部内周面に、管体の長手方向に延びる溝を形成し、前記管体に筒状のジョイント管(スリーブ体)が嵌入され、溝への塑性変形による食い込みによって2本の管体が接続される構造が開示されている。
【0004】
また特許文献2(特開2002−54749)には、パイプ状の形状記憶合金製継手を用い、継手の両側から接続対象のパイプを差し込み、形状記憶合金製継手部分を加熱することによって収縮させてパイプを締結する接続手段が開示されている。
【0005】
また特許文献3(特開平9−257166)には、接続対象の管の内方にカラー部材を挿入し、接続対象管の外周に連結管を外被し、カラー部材から外れた位置で、充分な深さの環状突部を形成して接続する構造が開示されている。
【0006】
更に特許文献4(特開2000−161545)には、接続対象管の端部を内外管の挿入形状にして、外管に突出環状の内溝内に、Oリングを収納し、外方(周方向)からプレス加工を行い、水密接続する手段が示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−303653号公報。
【特許文献2】
特開2002−54749号公報。
【特許文献3】
特開平9−257166号公報。
【特許文献4】
特開2000−161545号公報。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記の特許文献1記載の接続手段以外は、相応の抜け止め対策を採用しているために、接続現場での加熱やプレス加工が必要なる。そして加熱手段は、特別な材質(形状記憶合金継ぎ手)を必要とする面倒さがあり、またプレス加工は周方向から管軸方向への加圧で、モノコック状態に対する加工となり強い加工圧力が必要であると共に、モノコック状態が崩れると容易に変形(所望形状以外)してしまうので、加工作業自体が煩瑣である。
【0009】
また管軸方向の溝を利用して管軸方向の圧力での加工(スリーブ体の圧入)では、抜け方向への抵抗力が必ずしも大きいとは言えず、抜け方向の力が加わる不測の事態となると、水密性能が直ぐに低下してしまう。
【0010】
そこで本発明は、スリーブ対を採用せずに、管軸方向へのプレス加圧で管路を接続する新規な手法を提案したものである。
【0011】
【課題を解決する手段】
本発明に係る流体配管の接続方法は、接続対象の管路端を、差し込み構造となる外管と内管とし、外管の先端部全周を、適宜間隔で管軸方向の切り込みを設けると共に、切り込み先端を広く切除して台形状の折り返し代を設け、更に折り返し代の内周面側の環状境界を浅く抉って、先端部を内管外周に近接する程度に絞り込み、外管適宜位置に外周方向へ突出したOリング収納部を設けると共にOリングを収納し、内管における外管挿入時の折り返し代対応箇所に、浅い係止凹部を全周に設け、内管を外管に挿入し、内管に外装して管軸方向に移動するプレス体の傾斜端面で管軸方向のプレス加工を行うことで、折り返し代の先端が係止凹部縁部に係止する状態に折り返し、更にプレス体の傾斜内周面で、折り返し代の外周に位置する外管部分を絞り込み、係止凹部内に外管端部を折り返し埋没させてなることを特徴とするものである。
【0012】
また本発明に係る流体配管の接続構造は、接続対象の管路端が差し込み構造となる外管と内管とで構成され、内管適宜位置に浅い係止凹部を全周に設け、外管における内管被覆箇所に外周方向へ突出したOリング収納部を設けると共にOリングを収納し、外管先端部を係止凹部内に折り返し埋没させてなることを特徴とするものである。
【0013】
従って前記流体配管の接続方法では、管軸方向へのプレス加圧加工となり、管外形の変形の恐れなく加工ができ、且つ確実な抜け防止となっている。
【0014】
【実施の形態】
次に本発明の実施形態について説明する。接続対象の管路A,B端は、差し込み構造となるように、管路Aの管径と同一径の内管1と、管路Bの端部を拡径して形成した外管2とで構成されている。
【0015】
内管1の接続端から適宜位置離れた位置(後述する外管2への挿入時の折り返し代対応箇所)に、浅い係止凹部を全周に設けてなるものである。
【0016】
外管2は、先端部に折り返し代21を設けると共に、内管1が挿入された際、内管1の外周面を被覆する位置に、外周方向へ突出したOリング収納部22を設けて、折り返し代21とOリング収納部22との間に絞り対象部23を形成してなる。
【0017】
折り返し代21は、外管の先端部全周を、適宜間隔で絞り対象部23の中間部分まで形成した管軸方向の切り込み24を設け、且つ切り込み24の先端部分を広く切除して多数の台形状部分が連なるように形成したものであり、更に外管内周面側の折り返し代21と絞り対象部23との環状境界を浅く抉って、折り返し用抉り部25を設けてなる。更に前記折り返し代21は、接続前に予め先端部を内管1の外周に近接する程度に絞り込んでおく。
【0018】
而して前記の内外管1,2を接続するもので、Oリング収納部22にOリング3を収納し、内管1を外管2に挿入し、外管先端部(折り返し代21及び絞り対象部23)のプレス体Cによる塑性加工で接続を実現するものである。
【0019】
プレス体Cの詳細及びプレス作動機構は、図示していないが、プレス体Cは所定の加工面a,bを備えており、例えば分割体として内管1側の管路Aへ着脱自在となるように構成し、プレス作動機構は、内管1及び外管2の各管路A,B部分をしっかりと保持し、前記プレス体Cを管軸方向に移動加圧可能な構成を具備すれば良いものである。
【0020】
そしてプレス体Cの加工面(傾斜端面)aは、内管1の外周面との接触位置又は最近接位置が、外管2側に突出する傾斜加工面で、前記加工面aの外周側は庇状内周面cとしてなる。
【0021】
従って前記加工面aを備えたプレス体Cで、内管1の管路A側から外管2の管路B側へのプレス加圧を行うと、折り返し代21の先端を折り返し状態で押し込み、当該折り返し代21の先端は、係止凹部11の管路B側の縁部に衝突する。
【0022】
次に加工面(傾斜内周面)bを備えたプレス体Cを使用して絞り込み加工を行う。加工面bは、管路B側が大径となる傾斜内周面で、内管1の管路A側から外管2の管路B側へのプレス加圧を行うと、管路と同心筒状の絞り対象部23が、先細状に絞り込まれ、係止凹部11内に外管2の折り返し代21が埋没し、且つ前記絞り対象部23の傾斜変形が、Oリング収納部22の変形(内管1側への絞り変形)を伴い、Oリング3による密封性が高められる。
【0023】
尚絞り対象部23を被覆する帯状リング体を予め装着しておき、加工面bによる加工に際して、帯状リング体の絞り加工を同時に行って、接続部分のより以上の堅牢化を図っても良い。
【0024】
【発明の効果】
以上のように本発明は、接続対象の管路端を差し込み構造とし、外管適宜位置にOリングを収納し、先端部に管軸方向の切り込みを設けると共に、切り込み先端を広く切除して台形状の折り返し代を設け、係止凹部を外周面似設けた内管を外管に挿入し、折り返し代の先端を係止凹部縁部に係止する状態に折り返し、更に折り返し代の外周に位置する絞り対象部を絞り込みんで、係止凹部内に外管端部を折り返し埋没させて管路を接続する方法で、管路の変形の恐れが生じない管軸方向からのプレス圧力による管端部の塑性加工で、密封性に優れた管路接続を実現できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の接続加工前の説明図。
【図2】同外管の要部正面図。
【図3】同塑性加工の説明図(加工直前状態)。
【図4】同塑性加工の説明図(加工途中状態)。
【図5】同塑性加工の説明図(加工終了状態)。
【符号の説明】
1 内管
11 係止凹部
2 外管
21 折り返し代
22 Oリング収納部
23 絞り対象部
24 切り込み
25 折り返し用抉り部
3 Oリング
A,B 管路
C プレス体

Claims (2)

  1. 接続対象の管路端を、差し込み構造となる外管と内管とし、外管の先端部全周を、適宜間隔で管軸方向の切り込みを設けると共に、切り込み先端を広く切除して台形状の折り返し代を設け、更に折り返し代の内周面側の環状境界を浅く抉って、先端部を内管外周に近接する程度に絞り込み、外管適宜位置に外周方向へ突出したOリング収納部を設けると共にOリングを収納し、内管における外管挿入時の折り返し代対応箇所に、浅い係止凹部を全周に設け、内管を外管に挿入し、内管に外装して管軸方向に移動するプレス体の傾斜端面で管軸方向のプレス加工を行うことで、折り返し代の先端が係止凹部縁部に係止する状態に折り返し、更にプレス体の傾斜内周面で、折り返し代の外周に位置する外管部分を絞り込み、係止凹部内に外管端部を折り返し埋没させてなることを特徴とする流体配管の接続方法。
  2. 接続対象の管路端が差し込み構造となる外管と内管とで構成され、内管適宜位置に浅い係止凹部を全周に設け、外管における内管被覆箇所に外周方向へ突出したOリング収納部を設けると共にOリングを収納し、外管先端部を係止凹部内に折り返し埋没させてなることを特徴とする流体配管の接続構造。
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