JP2004332555A - Ion current detection device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通電により発熱する発熱抵抗体により加熱されるセラミックス発熱体を有するグロープラグが搭載される内燃機関において、グロープラグを用いてイオン電流検知を行うイオン電流検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、内燃機関においては、燃料の燃焼により発生するイオンによって流れるイオン電流を検知するためのイオン電流検知装置が知られている。
内燃機関には、例えば、グロープラグが備えられるディーゼル内燃機関があり、グロープラグとしては、セラミックス発熱体を有するものが知られている。このグロープラグは、セラミックス発熱体の一部が燃焼室に配置される状態でエンジンブロックに装着されるものであり、セラミックス発熱体が発熱することで、燃料混合気の燃焼を補助している。
【0003】
なお、グロープラグのセラミックス発熱体は、例えば、電流通電により発熱する発熱抵抗体を、Si3N4を主体とするセラミックス基体の内部に備える形態で形成される。
このようなグロープラグを備える内燃機関において、イオン電流を検知する装置としては、例えば、図7に示すような、グロープラグを用いてイオン電流を検知する従来型イオン電流検知装置101が挙げられる(特許文献1参照)。
【0004】
従来型イオン電流検知装置101は、マイクロコンピュータを主体に構成された電子制御装置103(以下、ECU103ともいう)からの指令に基づき、発熱用スイッチ105が通電状態になり、発熱用バッテリ107の出力電圧を発熱抵抗体14に印加することで、グロープラグ11のセラミックス発熱体15を加熱するよう構成されている。なお、セラミックス発熱体15のうちで発熱抵抗体14を内部に備える絶縁性のセラミックス基体83は、常温では絶縁体としての性質を示すが、温度が上昇することで絶縁抵抗値が低下する性質を示す。
【0005】
そして、このようなセラミックス発熱体の性質を利用して、従来型イオン電流検知装置101は、検知用バッテリ111により高温状態にあるセラミックス発熱体15の発熱抵抗体14とエンジンブロック17との間に検知用電圧を印加して、検知用抵抗113および電圧検出回路115を用いてイオン電流を検出するよう構成されている。
【0006】
つまり、従来型イオン電流検知装置101は、燃焼室19の内部に存在するイオンを介して、グロープラグ11(詳細には、発熱抵抗体14)とエンジンブロック17との間に流れるイオン電流を検出するよう構成されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−295744号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来型イオン電流検知装置101は、発熱用バッテリ107として負極がグランドラインに接続(接地)されていないバッテリを用いる必要がある。従来型イオン電流検知装置101に負極が接地されたバッテリを用いると、セラミックス発熱体15の発熱抵抗体14とエンジンブロック17とが略同電位となり、これらの間に検知用電圧を印加するとダイオード109、グランドライン、エンジンブロック17、検知用抵抗113の順に電流が流れて、イオン電流の検出が不可能となるからである。
【0009】
一方、内燃機関においては、一般に負極あるいは正極が基準電位であるグランドラインに接続されるバッテリが用いられている。そのため、このような内燃機関に従来型イオン電流検知装置101を搭載するには、別途にグランドラインから絶縁されたバッテリを準備する必要があり、コストが高くなるという問題が生じる。
【0010】
そこで、本発明者らが検討した結果、基準電位(グランドライン)に接続された電源を発熱用バッテリに用いる場合、発熱用バッテリと発熱抵抗体を含む電流経路と、検知用バッテリ(換言すれば、イオン電流検知用電源)と発熱抵抗体を含む電流経路とを交互に切り換えるようにすることで、イオン電流の検出が可能となることが分かった。
【0011】
しかし、基準電位に接続された発熱用バッテリと検知用バッテリとを交互にグロープラグ(発熱抵抗体)に接続する場合、検知用バッテリによる電圧印加の開始直後に、検知用抵抗を含む電流経路に過渡的な電流値の大きいスパイク電流が発生するという新たな問題が発生することが、本発明者らのさらなる検討により分かった。そして、イオン電流は電流値が微小であることから、このスパイク電流の影響により、イオン電流の検出精度(検知精度)が低下する虞がある。
【0012】
そこで、本発明はこうした問題に鑑みなされたものであり、正極または負極が基準電位であるグランドラインを介して電気的に接続された発熱用電源を有しつつ、イオン電流検知用電源と発熱用電源とを交互に切り換えてイオン電流を検知するにあたり、イオン電流の検知精度の低下を抑制できるグロープラグのイオン電流検知装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、電流通電により発熱する発熱抵抗体を絶縁性セラミックス基体の内部に備えるセラミックス発熱体を有し、セラミックス発熱体とは電気的に絶縁された状態でセラミックス発熱体を保持すると共に、発熱抵抗体の少なくとも一部が燃焼室内に配置される状態でエンジンブロックに装着されるグロープラグと、発熱抵抗体に印加するための発熱用電圧を出力し、正極または負極のいずれかが基準電位となるグランドラインを介してエンジンブロックと電気的に接続された発熱用電源を有し、発熱抵抗体に対する発熱用電圧の印加によりセラミックス発熱体を加熱する発熱用電圧印加手段と、を備える内燃機関において、イオン電流を検知するためのイオン検知用電圧を出力するイオン検知用電源を有し、発熱抵抗体とエンジンブロックとの間にイオン検知用電圧を印加する検知用電圧印加手段と、発熱用電圧印加手段または検知用電圧印加手段のいずれか一方のみが電圧印加状態となるように、発熱用電圧印加手段および検知用電圧印加手段を駆動制御する電圧印加切換制御手段と、検知用電圧印加手段が電圧印加状態となる検知用電圧印加期間に含まれるイオン電流検出期間において、発熱抵抗体に対するイオン検知用電圧の印加により発熱抵抗体とエンジンブロックとの間に流れる電流を、イオン電流として検出するイオン電流検出手段と、を備えてイオン電流を検知するイオン電流検知装置であって、イオン電流検出期間の開始時期は、検知用電圧印加期間の開始時期から所定の検出遅延時間が経過した時点以降に設定されており、検出遅延時間は、検知用電圧印加手段による電圧印加直後に一時的に発生するスパイク電流の発生期間よりも長い時間であることを特徴とする。
【0014】
このイオン電流検知装置は、発熱用電源がグランドラインに電気的に接続されているが、電圧印加切換制御手段が、発熱用電圧印加手段または検知用電圧印加手段のいずれか一方のみを電圧印加状態に駆動制御するため、イオン検知用電源が出力するイオン検知用電圧を、確実にグロープラグとエンジンブロックとの間に印加することができる。
【0015】
また、イオン電流検出手段によるイオン電流検出期間の開始時期は、検知用電圧印加期間の開始時期から検出遅延時間が経過した時点以降に設定されており、検出遅延時間は、検知用電圧印加手段による電圧印加直後に一時的に発生するスパイク電流の発生期間よりも長い時間である。このため、イオン電流を検出するにあたり、発熱用電圧印加手段から検知用電圧印加手段への電圧印加状態に切り換えた時に生じるスパイク電流の影響が及ぶのを防ぐことができる。
【0016】
よって、本発明(請求項1)のイオン電流検知装置によれば、基準電位に接続された電源を発熱用電源として用いる場合においても、検知用電圧を確実に発熱抵抗体とエンジンブロックとの間に印加でき、燃焼室内に存在するイオンによって流れるイオン電流を検知することができる。また、スパイク電流の影響を抑えることができるため、スパイク電流を誤ってイオン電流として検出するのを防止できることから、イオン電流の検知精度の低下を防ぐことができる。
【0017】
なお、スパイク電流は、発熱用電圧印加時にセラミックス発熱体とエンジンブロックとの間に蓄積された電荷が放電されることで発生すると考えられる。つまり、発熱抵抗体およびエンジンブロックは、絶縁性セラミックス基体を介し向かい合って配置されることから、コンデンサとして機能し、発熱用電圧印加時には、発熱抵抗体とエンジンブロックとの電位差に応じた電荷が蓄積されて、この蓄積電荷によりスパイク電流が発生すると考えられる。
【0018】
ところで、イオン電流検出期間を、検知用電圧印加手段から発熱用電圧印加手段への電圧印加状態に切り換える時点に跨るように設定すると、検知用電圧印加手段による電圧印加直後に発生するスパイク電流の発生を抑制しても、イオン電流検出期間中にスパイク電流が重畳することになる。しかし、請求項1記載の発明では、イオン電流検出期間を検知用電圧印加手段が電圧印加状態となる検知用電圧印加期間に含まれるように設定しており、検知用電圧印加手段の電圧印加状態のときにイオン電流検出期間が終了するようにしている。したがって、本発明においては、検知用電圧印加手段から発熱用電圧印加手段への電圧印加状態に切り換える前までにイオン電流検出期間が終了することから、検知用電圧印加手段による電圧印加直後に加えて、イオン電流検出期間中にスパイク電流の影響が及ぶのを防ぐことができる。
【0019】
次に、上述(請求項1)に記載のイオン電流検知装置は、請求項2に記載のように、検出遅延時間が、0.5[ms]から5.0[ms]までの範囲内に設定されているとよい。
つまり、スパイク電流の発生期間は、一般に、0.5[ms]から5.0[ms]までの範囲内であり、検出遅延時間をこの範囲内に設定することで、スパイク電流の影響を抑えることができる。
【0020】
よって、本発明(請求項2)によれば、イオン電流の検出に際して、スパイク電流の影響を抑えることができ、イオン電流の検出精度の低下を抑えることができる。
そして、上述(請求項1または請求項2)のイオン電流検知装置は、請求項3に記載のように、検知用電圧印加期間の開始時期が、圧縮行程のうち、燃料混合気の燃焼開始時期よりも検出遅延時間だけ早い時点以前に設定されているとよい。
【0021】
このように検知用電圧印加時間の開始時期を設定することで、検知用電圧の印加により発生するスパイク電流は、燃料混合気の燃焼開始時期までに収束することになり、換言すれば、イオンの発生開始時期までに、スパイク電流が収束することになる。この結果、イオン発生開始時期(燃焼開始時期)からイオン消滅時期までの全てのイオン発生期間にわたり、スパイク電流の影響を抑えてイオン電流検知が可能となる。
【0022】
よって、本発明(請求項3)によれば、全てのイオン発生期間にわたり、スパイク電流の影響を抑えてイオン電流検知が可能となり、イオン電流の検出精度を向上させることが出来る。
ところで、燃焼サイクルのうち、吸気行程は比較的温度の低い燃料混合気が燃焼室内に取り入れられるため、グロープラグ(セラミックス発熱体)は、燃料混合気によって冷却され易く、温度低下に伴う絶縁性セラミックス基体の絶縁抵抗値の上昇により、イオン電流の検出精度が低下するおそれがある。
【0023】
そこで、上述(請求項1から請求項3のいずれか)のイオン電流検知装置は、請求項4に記載のように、検知用電圧印加期間の開始時期が、圧縮行程のうち、クランク角度で上死点前180[°CA]から上死点前45[°CA]までの期間内に設定されているとよい。
【0024】
検知用電圧印加時間の開始時期を圧縮行程中に設定することで、少なくとも吸気行程においては、発熱抵抗体への通電が行われてセラミックス発熱体への加熱が行われることになり、セラミックス発熱体の温度低下を防ぐことができ、絶縁性セラミックス基体の絶縁抵抗値の上昇を防止できる。
【0025】
また、圧縮行程のうちクランク角度で上死点前45[°CA]以前に検知用電圧印加時間の開始時期を設定することで、スパイク電流の発生期間が燃焼開始時期と重複するのを防止することができる。
よって、本発明(請求項4)によれば、絶縁性セラミックス基体の絶縁抵抗値の上昇に起因して、検出されるイオン電流の電流値が小さくなり過ぎるのを防止することができ、イオン電流の検出精度の低下を防ぐことが出来る。また、スパイク電流の影響を抑えてイオン電流の検知が可能となるため、イオン電流の検出精度の低下を防ぐことが出来る。
【0026】
次に、燃料混合気の燃焼により発生したイオンは、時間経過と共に消滅する。そして、通常、検知用電圧印加期間に含まれるイオン電流検出期間の終了時期は、燃焼室内のイオン量がほぼゼロとなる時期に設定される。ところで、発熱用電圧印加手段と検知用電圧印加手段を電圧印加切換制御手段によって切り換えながら駆動制御すると、発熱抵抗体とエンジンブロックとの間に漏洩電流が流れることがある。そして、この漏洩電流が流れることがあると、イオンが無い場合であっても、イオン電流検出手段は、その漏洩電流を検出することになる。なお、漏洩電流は、イオン電流検出期間の全領域にて発生することから、イオン電流検出手段は、イオン電流と漏洩電流とが合計された電流を、誤ってイオン電流として検出することになる。また、この漏洩電流は、セラミックス発熱体の温度変化(絶縁性セラミックス基体の絶縁抵抗値の変化)などに伴い変動することから、常に一定の値を示す状態量ではなく、内燃機関の運転状態に応じて変化する状態量である。
【0027】
そこで、上述(請求項1から請求項4のいずれか)のイオン電流検知装置は、請求項5に記載のように、イオン電流検出手段が、イオン電流検出期間の終了直前にセラミックス発熱体の発熱抵抗体とエンジンブロックとの間に流れる電流を定常電流として記憶し、今回の燃焼サイクルのイオン電流検出期間に検出する電流から、前回の燃焼サイクルで記憶された定常電流を差し引いた電流を、イオン電流として検出するとよい。
【0028】
イオン電流検出期間の終了直前には、上述したように、イオン量がほぼゼロとなっていることから、この終了直前にセラミックス発熱体の発熱抵抗体とエンジンブロックとの間に流れる電流は、イオン電流ではなく漏洩電流であり、この漏洩電流を定常電流として記憶する。また、同一気筒において、時間的に連続した2つの燃焼サイクルにおいては、セラミックス発熱体の温度が急激に変化することはないため、2つの燃焼サイクルにおける漏洩電流の値は略等しくなる。
【0029】
この結果、内燃機関の運転状態に応じた実際の漏洩電流に略等しい電流値を検出することができ、今回の燃焼サイクルで検出した電流値から、前回の記憶した定常電流を差し引くことで、実際のイオン電流に略等しい電流値を検出することが出来る。
【0030】
よって、本発明(請求項5)によれば、漏洩電流の影響を抑えて、イオン電流を検出することができるため、イオン電流の検出精度の低下を防止することが出来る。
また、上記目的を達成するためになされた請求項6に記載の発明は、電流通電により発熱する発熱抵抗体を絶縁性セラミックス基体の内部に備えるセラミックス発熱体を有し、前記セラミックス発熱体とは電気的に絶縁された状態で前記セラミックス発熱体を保持すると共に、前記発熱抵抗体の少なくとも一部が燃焼室内に配置される状態でエンジンブロックに装着されるグロープラグと、発熱抵抗体に印加するための発熱用電圧を出力し、正極または負極のいずれかが基準電位となるグランドラインを介してエンジンブロックと電気的に接続された発熱用電源を有し、発熱抵抗体に対する発熱用電圧の印加によりセラミックス発熱体を加熱する発熱用電圧印加手段と、を備える内燃機関において、イオン電流を検知するためのイオン検知用電圧を出力するイオン検知用電源を有し、発熱抵抗体とエンジンブロックとの間にイオン検知用電圧を印加する検知用電圧印加手段と、発熱用電圧印加手段または検知用電圧印加手段のいずれか一方のみが電圧印加状態となるように、発熱用電圧印加手段および検知用電圧印加手段を駆動制御する電圧印加切換制御手段と、検知用電圧印加手段が電圧印加状態となる検知用電圧印加期間に含まれるイオン電流検出期間において、前記発熱抵抗体に対する前記イオン検知用電圧の印加により発熱抵抗体とエンジンブロックとの間に流れる電流を、イオン電流として検出するイオン電流検出手段と、を備えてイオン電流を検知するイオン電流検知装置であって、検知用電圧印加期間の開始時期が、圧縮行程のうち、燃料混合気の燃焼開始時期よりも検出遅延時間だけ早い時点以前に設定されていることを特徴とする。
【0031】
このイオン電流検知装置は、発熱用電源がグランドラインに電気的に接続されているが、電圧印加切換制御手段が、発熱用電圧印加手段または検知用電圧印加手段のいずれか一方のみを電圧印加状態に駆動制御するため、イオン検知用電源が出力するイオン検知用電圧を、確実にグロープラグとエンジンブロックとの間に印加することができる。
【0032】
また、検知用電圧印加期間の開始時期を燃料混合気の燃焼開始時期よりも検出遅延時間だけ早い時点以前に設定することで、検知用電圧の印加により発生するスパイク電流は、燃料混合気の燃焼開始時期までに収束することになり、換言すれば、イオンの発生開始時期までに、スパイク電流が収束することになる。この結果、イオン発生開始時期(燃焼開始時期)からイオン消滅時期までの全てのイオン発生期間にわたり、スパイク電流の影響を抑えてイオン電流を検出することができる。
【0033】
よって、本発明(請求項6)のイオン電流検知装置によれば、基準電位に接続された電源を発熱用電源として用いる場合においても、検知用電圧を確実にグロープラグとエンジンブロックとの間に印加でき、燃焼室内に存在するイオンによって流れるイオン電流を検知することができる。また、本発明(請求項6)によれば、全てのイオン発生期間にわたり、スパイク電流の影響を抑えてイオン電流検知が可能となり、イオン電流の検出精度を向上させることが出来る。
【0034】
次に、上述(請求項6)のイオン電流検知装置は、請求項7に記載のように、検知用電圧印加期間の開始時期が、圧縮行程のうち、クランク角度で上死点前180[°CA]から上死点前45[°CA]までの期間内に設定されているとよい。
【0035】
検知用電圧印加時間の開始時期を圧縮行程中に設定することで、少なくとも吸気行程においては、発熱抵抗体への通電が行われてセラミックス発熱体への加熱が行われることになり、セラミックス発熱体の温度低下を防ぐことができ、絶縁性セラミックス基体の絶縁抵抗値の上昇を防止できる。
【0036】
また、圧縮行程のうちクランク角度で上死点前45[°CA]以前に検知用電圧印加時間の開始時期を設定することで、スパイク電流の発生期間が燃焼開始時期と重複するのを確実に防止することができる。
よって、本発明(請求項7)によれば、絶縁性セラミックス基体の絶縁抵抗値の上昇に起因して、検出されるイオン電流の電流値が小さくなり過ぎるのを防止することができ、イオン電流の検出精度の低下を防ぐことが出来る。また、スパイク電流の影響を抑えてイオン電流の検知が可能となるため、イオン電流の検出精度の低下を防ぐことが出来る。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施例を図面と共に説明する。
図1は、グロープラグを備えるディーゼル内燃機関において、イオン電流検知を行うイオン電流検知装置1の概略構成を表す電気回路図である。
【0038】
なお、本実施例では、1気筒分について説明を行うが、本発明は複数の気筒を備える内燃機関についても適用でき、各気筒毎のイオン電流検知装置の基本構成は同様である。
図1に示すように、本実施例のイオン電流検知装置1は、発熱用スイッチ23を駆動制御するための発熱用駆動指令信号32を出力する電子制御装置31(以下、ECU31ともいう)と、発熱用駆動指令信号32の電位レベルを変換して、変換後駆動指令信号33を出力する発熱用信号レベル変換回路27と、変換後駆動指令信号33に基づき通電状態または開放状態に設定される発熱用スイッチ23と、負極がグランドライン10に接地されて、発熱用電圧(例えば、電圧12[V])を出力する発熱用電源装置21(以下、発熱用バッテリ21ともいう)と、発熱抵抗体14を有するセラミックス発熱体15および絶縁ハウジング13を備えて内燃機関の気筒に装着されるグロープラグ11と、発熱用バッテリ21の正極から発熱抵抗体14へ流れる電流を許容し、反対方向に流れる電流を阻止する第1逆流防止用ダイオード25と、を備えている。
【0039】
なお、発熱用バッテリ21、第1逆流防止用ダイオード25、グロープラグ11の発熱抵抗体14および発熱用スイッチ23は、この順に直列接続されて、閉ループを形成している。
次に、図8に、グロープラグの内部構成を表す断面図を示す。グロープラグ11は、図8に示すように、金属製のハウジング本体部12、中軸81、金属製の保護外筒16およびセラミックス発熱体15を備える。セラミックス発熱体15は、保護外筒16を介してハウジング本体部12に保持されている。即ち、本実施のグロープラグ11では、ハウジング本体部12および保護外筒16が絶縁ハウジング13に相当するものであり、この絶縁ハウジング13がセラミックス発熱体15を保持している。なお、図1では、ハウジング本体部12と保護外筒16を図示せず、纏めて絶縁ハウジング13として図示している。このセラミックス発熱体15は、絶縁性セラミックス基体83と、その絶縁性セラミックス基体83の内部に配設された略U字形状の発熱抵抗体14とを有する。絶縁性セラミックス基体83は、Si3N4を主としたセラミックスから構成され、埋設される発熱抵抗体14を保護する。また、発熱抵抗体14は、Si3N4を主とした絶縁性のセラミックスにWCやMoSi2 等の導電性成分を含有して形成される。
【0040】
そして、図1を参照して示すように、このグロープラグ11は、ハウジング本体部12に形成される装着ネジ部をエンジンブロック17に対し、発熱抵抗体14の少なくとも一部が燃焼室19内に配置されるように取り付け、使用に供される。なお、発熱抵抗体14は、絶縁ハウジング13と電気的に絶縁された状態で絶縁性セラミックス基体83の内部に配設されており、通電用電極85と中軸81に対して、発熱用電圧が印加されることで発熱し、イオン電流検知用電圧(イオン検知用電圧)が印加されることで、後述するように燃焼室19内に存在するイオンによりイオン電流を流すことを可能とする。通電用電極85と中軸81とは、略円筒状に形成された絶縁性部材87により互いに絶縁されている。
【0041】
なお、図1におけるグロープラグ11は、その内部構造を示すために断面図として表しており、また、エンジンブロック17は、グロープラグ11が装着される部分を断面図として表している。
そして、グロープラグ11は、発熱抵抗体14への発熱用バッテリ21からの電力供給により、所定の点火用温度(例えば、1000[℃]以上)に加熱されたセラミックス発熱体15により、燃料混合気の点火補助を行うために備えられている。
【0042】
なお、セラミックス発熱体15の絶縁性セラミックス基体83は、常温では絶縁抵抗値が約1[GΩ]であるが、温度上昇と共に絶縁抵抗値が低下する特性を有しており、約1000[℃]になると、絶縁抵抗値は、1[MΩ]〜10[MΩ](例えば、約3[MΩ])まで低下する。
【0043】
発熱用スイッチ23は、nチャネルのMOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)で構成されており、ソースが発熱用バッテリ21の負極に接続され、ドレインがグロープラグ11の発熱抵抗体14に接続され、ゲートが発熱用信号レベル変換回路27と第1抵抗素子24との接続点に接続されている。なお、第1抵抗素子24は、発熱用バッテリ21の正極と発熱用信号レベル変換回路27との間に設けられている。なお、MOSFETには、ソースからドレインに向かう電流を許容する寄生ダイオードが形成されており、発熱用スイッチ23には、寄生ダイオード91が形成されている。
【0044】
この発熱用スイッチ23は、発熱用信号レベル変換回路27が出力する変換後駆動指令信号33がローレベル(発熱用バッテリ21の負極電位(具体的には、グランド電位=0[V]))になると開放状態(オフ状態)となり、変換後駆動指令信号33がハイレベル(発熱用バッテリ21の負極電位よりも駆動電圧だけ高い電位)になると短絡状態(オン状態)になる。
【0045】
このようにして発熱用スイッチ23が短絡状態になると、発熱用バッテリ21から出力される電圧がグロープラグ11の発熱抵抗体14に印加されて、発熱抵抗体14の発する熱によりセラミックス発熱体15が加熱される。
第1逆流防止用ダイオード25は、アノードが発熱用バッテリ21の正極に接続され、カソードがグロープラグ11の発熱抵抗体14に接続されており、発熱用バッテリ21の正極から発熱抵抗体14に向かう電流の通電を許容し、反対方向に流れる電流通電を阻止するよう備えられている。
【0046】
発熱用信号レベル変換回路27は、ECU31から出力される発熱用駆動指令信号32の電位レベル(ローレベルまたはハイレベル)を反転して出力するインバータ回路28と、入力側がインバータ回路28に接続され、出力側が発熱用スイッチ23に接続された第1フォトカプラ29とを備えている。
【0047】
第1フォトカプラ29は、一定電流値以上の入力信号が入力されると発光する発光素子35を入力側に備え、発光素子35が出力する光を受光すると短絡状態になる受光素子36を出力側に備えて構成されている。このように光を介して信号状態を伝達する第1フォトカプラ29は、入力側端子と出力側端子とが電気的に絶縁された構造であり、入力信号の電位レベルとは異なる電位レベルの出力信号を出力することができる。
【0048】
そして、第1フォトカプラ29は、インバータ回路28からハイレベル信号が入力されると、発光素子35が発光して受光素子36が短絡状態となり、発熱用スイッチ23のゲートに対して、ローレベル(発熱用バッテリ21の負極電位)の変換後駆動指令信号33を出力する。また、第1フォトカプラ29は、インバータ回路28からローレベル信号が入力されると、発光素子35は発光せず受光素子36は開放状態となり、発熱用スイッチ23のゲートに対して、ハイレベル(発熱用バッテリ21の負極電位よりも駆動電圧だけ高い電位)の変換後駆動指令信号33を出力する。
【0049】
つまり、発熱用信号レベル変換回路27は、ECU31からローレベルの発熱用駆動指令信号32が入力されるとローレベルの変換後駆動指令信号33を出力し、ECU31からハイレベルの発熱用駆動指令信号32が入力されるとハイレベルの変換後駆動指令信号33を出力する。
【0050】
ECU31は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、内燃機関の燃料噴射量、アイドル回転数(アイドル回転速度)等を総合的に制御するためのものであり、後述する駆動信号制御処理を実行することで、加熱期間中に発熱用駆動指令信号32をハイレベル出力する。また、ECU31では、別途、内燃機関の吸入空気量(吸気管圧力),回転速度(エンジン回転数)、スロットル開度、冷却水温、吸気温等、機関各部の運転状態を検出する運転状態検出処理等を実行している。
【0051】
つまり、イオン電流検知装置1においては、ECU31が発熱用駆動指令信号32をハイレベル出力する際に、発熱用バッテリ21の出力電圧により、グロープラグ11(詳細には発熱抵抗体14)への通電が行われて、セラミックス発熱体15の加熱が行われる。
【0052】
次に、イオン電流検知装置1のうち、イオン電流検知に関する部分の構成について説明する。
イオン電流検知装置1は、発熱用駆動指令信号32の電位レベル(ハイレベルまたはローレベル)を反転すると共に電位レベルを変換した検知用駆動指令信号53を出力する信号レベル反転変換回路47と、検知用駆動指令信号53に基づき通電状態または開放状態に設定される検知用スイッチ43と、検知用電圧(例えば、約300[V])を出力するイオン検知用電源装置41(検知用バッテリ41)と、検知用バッテリ41の正極から発熱抵抗体14へ流れる電流を許容し、反対方向に流れる電流を阻止する第2逆流防止用ダイオード45と、エンジンブロック17と検知用スイッチ43との間に備えられる検知用抵抗57と、検知用抵抗57の両端電圧に応じた検出電圧信号60を出力する電圧検出回路59と、イオン電流検出期間の終了直前の検出電圧信号60を保持してリーク電流オフセット電圧信号62を出力するリーク電流保持回路61と、を備えている。
【0053】
なお、エンジンブロック17、検知用抵抗57、検知用スイッチ43、検知用バッテリ41、第2逆流防止用ダイオード45、グロープラグ11の発熱抵抗体14は、この順に直列に接続されている。
検知用スイッチ43は、nチャネルのMOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)で構成されており、ソースが検知用バッテリ41の負極に接続され、ドレインが検知用抵抗57を介してエンジンブロック17に接続され、ゲートが信号レベル反転変換回路47と第2抵抗素子44との接続点に接続されている。なお、第2抵抗素子44は、検知用バッテリ41の正極と信号レベル反転変換回路47との間に設けられている。また、MOSFETからなる検知用スイッチ43には、寄生ダイオード93が形成されている。
【0054】
この検知用スイッチ43は、信号レベル反転変換回路47が出力する検知用駆動指令信号53がローレベル(検知用バッテリ41の負極電位)になると開放状態(オフ状態)となり、検知用駆動指令信号53がハイレベル(検知用バッテリ41の負極電位よりも駆動電圧だけ高い電位)になると短絡状態(オン状態)になる。
【0055】
このようにして検知用スイッチ43が短絡状態になると、検知用バッテリ41から出力される電圧が発熱抵抗体14とエンジンブロック17との間に印加されることになり、この短絡状態になる前には、セラミックス発熱体15が目標温度(約1000[℃])となるように発熱抵抗体14が通電状態にあり、絶縁性セラミックス基体83の絶縁抵抗値が低下していることから、燃焼室19の内部にイオンが存在する場合には、そのイオンを介してイオン電流が流れる。なお、イオン電流が流れるためには、セラミックス発熱体15が目標温度となって、絶縁性セラミックス基体83の絶縁抵抗値が低下することが必要であるが、イオン電流の検出時期以外の期間に発熱抵抗体14への通電により加熱を行うことで、セラミックス発熱体15の絶縁性セラミックス基体83の絶縁抵抗値をイオン電流の検出が可能な範囲に設定することができる。
【0056】
第2逆流防止用ダイオード45は、アノードが検知用バッテリ41の正極に接続され、カソードがグロープラグ11の発熱抵抗体14に接続されており、検知用バッテリ41の正極から発熱抵抗体14に向かう電流の通電を許容し、反対方向の電流通電を阻止するよう備えられている。
【0057】
信号レベル反転変換回路47は、ECU31から出力される発熱用駆動指令信号32の電位レベル(ローレベルまたはハイレベル)をそのままの状態で出力する信号中継回路48と、入力側が信号中継回路48に接続され、出力側が検知用スイッチ43に接続された第2フォトカプラ49とを備えている。
【0058】
第2フォトカプラ49は、一定電流値以上の入力信号が入力されると発光する第2発光素子55を入力側に備え、第2発光素子55が出力する光を受光すると短絡状態になる第2受光素子56を出力側に備えて構成されている。このように光を介して信号状態を伝達する第2フォトカプラ49は、入力側端子と出力側端子とが電気的に絶縁された構造であり、入力信号の電位レベルとは異なる電位レベルの出力信号を出力することができる。
【0059】
そして、第2フォトカプラ49は、信号中継回路48からハイレベル信号が入力されると、第2発光素子55が発光して第2受光素子56が短絡状態となり、検知用スイッチ43のゲートに対して、ローレベル(検知用バッテリ41の負極電位)の検知用駆動指令信号53を出力する。また、第2フォトカプラ49は、信号中継回路48からローレベル信号が入力されると、第2発光素子55は発光せず第2受光素子56は開放状態となり、検知用スイッチ43のゲートに対して、ハイレベル(検知用バッテリ41の負極電位よりも駆動電圧だけ高い電位)の検知用駆動指令信号53を出力する。
【0060】
つまり、信号レベル反転変換回路47は、ECU31からローレベルの発熱用駆動指令信号32が入力されるとハイレベルの検知用駆動指令信号53を出力し、ECU31からハイレベルの発熱用駆動指令信号32が入力されるとローレベルの検知用駆動指令信号53を出力する。
【0061】
検知用抵抗57には、発熱抵抗体14とエンジンブロック17との間に流れるイオン電流に比例した電圧が発生する。
次に、電圧検出回路59およびリーク電流保持回路61の電気回路図を、図2に示す。
【0062】
電圧検出回路59は、図2に示すように、第1演算増幅器67、第3抵抗素子63および第4抵抗素子65を備えて構成されている。
第1演算増幅器67は、非反転入力端子+がグランドライン10に接続(接地)され、反転入力端子−が第3抵抗素子63を介して検知用抵抗57と検知用スイッチ43との接続点に接続され、出力端子がサンプルホールド用スイッチ69に接続されている。また、反転入力端子−と出力端子とは、第4抵抗素子65を介して接続されている。つまり、第1演算増幅器67、第3抵抗素子63および第4抵抗素子65は、検知用抵抗57の両端電圧を反転増幅する反転増幅回路を形成している。
【0063】
このように構成される電圧検出回路59は、検知用抵抗57(抵抗値=100[kΩ])の両端電圧を検出すると共に、検知用抵抗57の両端電圧を反転増幅した検出電圧信号60を、ECU31およびリーク電流保持回路61に対して出力する。
【0064】
次に、リーク電流保持回路61は、図2に示すように、サンプルホールド用スイッチ69と、電圧保持用コンデンサ73と、第2演算増幅器77とを備えて構成されている。
サンプルホールド用スイッチ69は、一端が電圧検出回路59の出力端子に接続され、他端が第5抵抗素子71に接続されており、また、ECU31からのホールド指令信号68の入力時には短絡状態(オン状態)となり、ホールド指令信号68の非入力時には開放状態(オフ状態)となるよう構成されている。
【0065】
電圧保持用コンデンサ73は、一端がグランドライン10に接続され、他端が第5抵抗素子71を介してサンプルホールド用スイッチ69に接続されている。この電圧保持用コンデンサ73は、サンプルホールド用スイッチ69が通電状態になると、検出電圧信号60に応じた電圧に充電され、サンプルホールド用スイッチ69が開放状態に切り換わった後は、切換直前の充電電圧を保持する。
【0066】
第2演算増幅器77は、非反転入力端子+が第6抵抗素子75を介して電圧保持用コンデンサ73と第5抵抗素子71との接続点に接続されており、反転入力端子−が第7抵抗素子79を介して出力端子と接続されており、出力端子がECU31に接続されて構成されている。この第2演算増幅器77は、電圧保持用コンデンサ73の両端電圧に応じたリーク電流オフセット電圧信号62を、ECU31に対して出力する。
【0067】
つまり、リーク電流保持回路61は、ECU31からの指令に基づき、セラミックス発熱体15とエンジンブロック17との間に流れるリーク電流に応じた電圧値を電圧保持用コンデンサ73に記憶し、記憶した電圧値に応じたリーク電流オフセット電圧信号62をECU31に対して出力するよう構成されている。
【0068】
ECU31は、電圧検出回路59が出力する検出電圧信号60と、リーク電流保持回路61が出力するリーク電流オフセット電圧信号62と、予め内部に記憶された検知用抵抗57の電気抵抗値とに基づき、イオン電流値を算出するイオン電流検出処理を実行する。
【0069】
つまり、イオン電流検知装置1においては、ECU31が発熱用駆動指令信号32を出力しない場合(発熱用駆動指令信号32をローレベル出力する場合)には、検知用バッテリ41の出力電圧により、発熱抵抗体14とエンジンブロック17との間にイオン検知用電圧が印加される。このイオン検知用電圧の印加時において、ECU31は、電圧検出回路59から入力される検出電圧信号60に基づいて、イオン電流を検出(算出)する処理を行う。なお、このとき、ECU31は、リーク電流オフセット電圧信号62に基づきリーク電流を検出(算出)しており、今回の燃焼サイクルで検出電圧信号60に基づき算出されたイオン電流から、前回の燃焼サイクルでリーク電流を差し引くことで、算出したイオン電流を補正する。
【0070】
次に、本実施例の内燃機関におけるTDC信号(上死点信号)、TDC整形波、分周波形、発熱用駆動指令信号32(グロー通電)、検出電圧信号60(イオン電流波形)、ホールド指令信号68の各状態を示すタイムチャートを図3に示すと共に、ECU31にて実行される駆動信号制御処理の処理内容を表すフローチャートを図4に示す。
【0071】
なお、本実施例の内燃機関は4気筒構成であり、図3に示すTDC信号は、全ての気筒のTDC信号を合成した波形を表しており、第1気筒、第4気筒、第2気筒、第3気筒の順にTDC信号を示すように設定されている。また、本実施例の内燃機関は4サイクルであり、1つの気筒におけるTDC信号は、1燃焼サイクルの期間中に2回上限ピーク値を示す。
【0072】
TDC整形波は、TDC信号が上限しきい値Thiを超えてから下限しきい値Tloを下回るまでの期間中(例えば、図3における時刻t1から時刻t3までの期間中)はローレベルとなり、TDC信号が下限しきい値Tloを下回ってから上限しきい値Thiを超えるまでの期間中(例えば、図3における時刻t3から時刻t4までの期間中)はハイレベルとなる波形である。
【0073】
図3における分周波形は、第1気筒に対応する1燃焼サイクルを表す波形であり、ハイレベルからローレベルに変化するエッジ部の間隔(図3における時刻t1から時刻t6までの間隔)が、各気筒の1燃焼サイクルを表している。また、図3に示す分周波形がハイレベルからローレベルに変化する時点は、圧縮工程から燃焼行程に移行する際のTDC(上死点)を表している。
【0074】
なお、この4気筒の内燃機関では、各気筒の燃焼順序は予め定められていることから、分周波形がハイレベルからローレベルに変化した後、次にTDC整形波がハイレベルからローレベルに変化した時点は、第1気筒の次に燃焼される気筒(具体的には第4気筒)における圧縮工程から燃焼行程に移る際のTDC(上死点)を表している。このため、分周波形とTDC整形波とに基づいて、全ての気筒について圧縮工程から燃焼行程に移る際のTDC(上死点)を検出できる。
【0075】
また、TDC整形波は、全ての気筒を合わせてみたときに、90〔°CA〕間隔で発生するようになっている。それより、第1気筒に対応する分周波形がハイレベルからローレベルに変化する時点は、第4気筒において圧縮工程から燃焼行程に移る際のTDC(上死点)前90〔°CA〕にあたることになる。
【0076】
さらに、図3における発熱用駆動指令信号32(グロー通電)、検出電圧信号60(イオン電流波形)、ホールド指令信号68は、第4気筒に対応するものを表している。
次に、ECU31で実行される駆動信号制御処理について説明する。なお、駆動信号制御処理は、分周波形およびTDC整形波に基づいて、各気筒毎にそれぞれ1燃焼サイクルに1回の割合で、繰り返し実行される。図4では、第4気筒を対象にしてECU31にて実行される駆動信号制御処理の処理内容を表し、以下第4気筒についての駆動信号制御処理を代表して説明する。
【0077】
そして、内燃機関が始動され、ECU31における駆動信号制御処理が開始されると、まず、S110(Sはステップを表す)では、イオン電流検知用電圧印加開始時期であるか否かを判断し、肯定判定するとS120に移行し、否定判定すると同ステップを繰り返し実行して、イオン検知用電圧印加開始時期になるまで待機する。S110では、第1気筒の分周波形がハイレベルからローレベルに変化したときのTDC整形波のハイレベル出力が第4気筒の圧縮工程から燃焼行程に移る際のTDC(上死点)前90〔°CA〕に相当することから、第1気筒の分周波形がハイレベルからローレベルに変化し、且つTDC波形がローレベルからハイレベルに変化すると、第4気筒についてイオン検知用電圧印加開始時期に達したと判断する。なお、この駆動信号制御処理を第2気筒に適用する場合には、第1気筒の分周波形がハイレベルからローレベルに変化し、且つその変化からTDC波形のローレベルからハイレベルの変化が2回生じるとイオン検知用電圧印加開始時期に達したと判断するようにしている。
【0078】
S110で肯定判定されてS120に移行すると、S120では、発熱用駆動指令信号32のローレベル出力を開始する。なお、S120が実行される前は、同気筒における前回の燃焼サイクルにおける後述のS160での処理により、発熱用駆動指令信号32はハイレベル出力されている。
【0079】
次のS130では、イオン電流検出開始時期であるか否かを判断し、肯定判定するとS140に移行し、否定判定すると同ステップを繰り返し実行して、イオン電流検出開始時期になるまで待機する。なお、S130では、S110で肯定判定された後、検出遅延時間(本実施例では、5.0〔ms〕)が経過すると、イオン電流検出開始時期に達したと判断する。検出遅延時間は、検知用電圧の電圧印加直後に一時的に発生するスパイク電流の発生期間よりも長い時間に設定されている。
【0080】
S130で肯定判定されてS140に移行すると、S140では、電圧検出回路59が出力する検出電圧信号60と、リーク電流保持回路61が出力するリーク電流オフセット電圧信号62と、予め内部に記憶された検知用抵抗57の電気抵抗値とに基づき、イオン電流値を算出するイオン電流検出処理を開始する(図3における時刻t2)。なお、イオン電流検出処理では、今回の燃焼サイクルの検出電圧信号60に基づき算出されたイオン電流から、前回の燃焼サイクルにおける後述のS180にて検出(算出)されて記憶領域(メモリなど)に記憶されているリーク電流を差し引くことで、算出したイオン電流を補正する電流補正処理を行う。
【0081】
続くS150では、ホールド指令信号68のハイレベル出力を開始する。ホールド指令信号68がハイレベル出力されることで、サンプルホールド用スイッチ69が短絡状態(オン状態)となるため、リーク電流保持回路61の電圧保持用コンデンサ73は、リーク電流値に応じた電圧に充電される。なお、S150が実行される前は、前記の燃焼サイクルにおける後述のS170での処理により、ホールド指令信号68はローレベル出力されている。
【0082】
また、S130での肯定判定時期、S140およびS150の各実行時期は、厳密にはECU31でのクロック周期に応じた時間差が生じるが、各実行時期の時間差は僅かであるため、図3に示す時刻t2において、それぞれ略同時期に実行されているとみなすことができる。
【0083】
次のS160では、発熱用電圧印加開始時期であるか否かを判断し、肯定判定するとS170に移行し、否定判定すると同ステップを繰り返し実行して、発熱用電圧印加開始時期になるまで待機する。つまり、このS160では、イオン電流検出終了時期に達したか否かを判断しているのである。なお、S160では、S130で肯定判定された後、予め定められたイオン検出期間が経過すると、発熱用電圧印加開始時期に達したと判断する。
【0084】
S160で肯定判定されてS170に移行すると、S170では、ホールド指令信号のローレベル出力を開始する(図3における時刻t5)。ホールド指令信号68がローレベル出力に切り換えられると、サンプルホールド用スイッチ69が解放状態(オフ状態)となるため、電圧保持用コンデンサ73の両端電圧は、信号切換直前のリーク電流値に応じた電圧を保持する。
【0085】
次のS180では、リーク電流保持回路61のリーク電流オフセット電圧信号62に基づいて、リーク電流を検出(算出)する処理を行い、算出したリーク電流をイオン電流検知装置に備えられる図示しない記憶領域(メモリなど)に記憶する処理を行う。
【0086】
続くS190では、イオン電流を検出するイオン電流検出処理を停止する。そして、S200に移行して、S200にて発熱用駆動指令信号32のハイレベル出力を開始する。
なお、S160での肯定判定時期、S170、S180、S190およびS200の各実行時期は、厳密にはECU31でのクロック周期に応じた時間差が生じるが、各実行時期の時間差は僅かであるため、図3に示す時刻t5において、それぞれ略同時期に実行されているとみなすことができる。
【0087】
S200での処理が終了すると、駆動信号制御処理が終了する。
そして、図3においては、イオン電流波形として、時刻t2から時刻t5までの期間はイオンが発生した場合の波形を表している。
なお、ECU31では、上述のように検出したイオン電流を用いて、公知の手法により内燃機関の失火判定やノッキング判定などの処理を別途実行する。
【0088】
また、ECU31では、燃焼室19の内部に燃料を噴射するタイミングを制御する燃料噴射制御処理を実行している。燃料噴射制御処理では、各気筒においてクランク角度でBTDC(上死点前)22[°CA]からTDC(上死点)0[°CA]までの範囲内で、燃料噴射時期を設定する。
【0089】
以上説明したように、実施例のイオン電流検知装置1は、発熱用バッテリ21の負極がグランドライン10に接地されて構成されているが、発熱用信号レベル変換回路27および信号レベル反転変換回路47によって、発熱用スイッチ23または検知用スイッチ43のいずれか一方のみを通電状態(オン状態)に駆動制御する。このため、検知用バッテリ41が出力する検知用電圧を、確実にグロープラグ11(詳細には、発熱抵抗体14)とエンジンブロック17との間に印加することができる。
【0090】
また、ECU31で実行される駆動信号制御処理のうち、S140の処理開始時期(換言すれば、イオン電流検出期間の開始時期)は、検知用電圧印加期間の開始時期(図3における時刻t1)から検出遅延時間が経過した時点(図3における時刻t2)に設定されている。そして、本実施例では、駆動信号制御処理のS130での処理に用いられる検出遅延時間が、検知用バッテリ41による電圧印加直後に一時的に発生するスパイク電流の発生期間よりも長い時間に設定されている。このため、イオン電流検出期間にスパイク電流の発生期間が含まれることはなく、イオン電流の検出にあたり、スパイク電流の影響が及ぶのを防ぐことができる。
【0091】
よって、本実施例のイオン電流検知装置1によれば、グランドライン10に接続された電源を発熱用バッテリ21として用いる場合においても、検知用電圧を確実にグロープラグ11(発熱抵抗体14)とエンジンブロック17との間に印加でき、燃焼室19の内部に存在するイオンによって流れるイオン電流を検知することができる。また、スパイク電流の影響を抑えることができるため、スパイク電流を誤ってイオン電流として検出するのを防止できることから、イオン電流の検知精度の低下を防ぐことができる。
【0092】
なお、イオン電流検知装置1では、図4に示したように、発熱用駆動指令信号32をローレベルからハイレベルに切り換える(S200)前に、イオン電流検出期間を終了する(S190)ように設定している。それにより、検知用バッテリ41から発熱用バッテリ21に切り換えることに起因して、イオン電流の検出精度にスパイク電流の影響が及ぶのを防ぐこともできる。
【0093】
また、本実施例のイオン電流検知装置1では、検知用電圧印加期間の開始時期は、圧縮行程のうちクランク角度がBTDC(上死点前)90[°CA]になる時点に設定されている。そして、BTDC90[°CA]は、最も早期の燃料混合気の燃焼開始時期であるBTDC22[°CA]よりも検出遅延時間(5.0[ms])だけ早い時点以前の領域に含まれる。
【0094】
このように検知用電圧印加時間の開始時期を設定することで、検知用電圧の印加により発生するスパイク電流は、燃料混合気の燃焼開始時期までに収束することになり、換言すれば、イオンの発生開始時期までに、スパイク電流が収束することになる。この結果、イオン発生開始時期(燃焼開始時期)からイオン消滅時期までの全てのイオン発生期間にわたり、スパイク電流の影響を抑えてイオン電流検知が可能となる。
【0095】
よって、本実施例のイオン電流検知装置1によれば、全てのイオン発生期間にわたり、スパイク電流の影響を抑えてイオン電流検知が可能となり、イオン電流の検出精度を向上させることが出来る。
さらに、本実施例のイオン電流検知装置1は、検知用電圧印加期間の開始時期が、圧縮行程のうち、クランク角度が上死点前90[°CA]となる時期に設定されており、クランク角度で上死点前180[°CA]から上死点前45[°CA]までの期間内に設定されている。
【0096】
このように検知用電圧印加時間の開始時期を圧縮行程中に設定することで、少なくとも吸気行程においては、発熱抵抗体14への通電が行われてセラミックス発熱体15への加熱が行われることになり、セラミックス発熱体15の温度低下を防ぐことができ、セラミックス発熱体15における絶縁性セラミックス基体83の絶縁抵抗値の上昇を防止できる。
【0097】
また、圧縮行程のうちクランク角度で上死点前45[°CA]以前に検知用電圧印加時間の開始時期を設定することで、スパイク電流の発生期間が燃焼開始時期と重複するのを防止することができる。
よって、本実施例のイオン電流検知装置1によれば、絶縁性セラミックス基体83の絶縁抵抗値の上昇に起因してイオン電流の検出が不可能となるのを防止することができ、イオン電流の検出精度の低下を防ぐことが出来る。また、スパイク電流の影響を抑えてイオン電流の検知が可能となるため、イオン電流の検出精度の低下を防ぐことが出来る。
【0098】
さらに、本実施例のイオン電流検知装置1は、ECU31で実行される駆動信号制御処理のS180において、イオン電流検出期間の終了直前にセラミックス発熱体15とエンジンブロック17との間に流れる電流をリーク電流として記憶している。そして、ECU31で実行されるイオン電流検出処理では、今回の燃焼サイクルのイオン電流検出期間に検出する電流から、前回の燃焼サイクルで記憶されたリーク電流を差し引いた電流を、イオン電流として検出している。
【0099】
イオン電流検出期間の終了直前にセラミックス発熱体15とエンジンブロック17との間に流れる電流は、イオン電流ではなく漏洩電流であり、イオン電流検知装置1では、この漏洩電流をリーク電流として記憶領域に記憶する。また、時間的に連続した2つの燃焼サイクルにおいては、セラミックス発熱体の温度が急激に変化することはないため、2つの燃焼サイクルにおけるリーク電流(漏洩電流)の値は略等しくなる。
【0100】
この結果、内燃機関の運転状態に応じた実際の漏洩電流に略等しい電流値を検出することができ、今回の燃焼サイクルで検出した電流値から、前回の記憶したリーク電流を差し引くことで、実際のイオン電流に略等しい電流値を検出することが出来る。なお、本実施例のリーク電流は、特許請求の範囲に記載の定常電流に相当する。
【0101】
よって、本実施例のイオン電流検知装置によれば、漏洩電流の影響を抑えて、イオン電流を検出することができるため、イオン電流の検出精度の低下を防止することが出来る。
なお、本実施例のイオン電流検知装置1においては、発熱用電源装置21(発熱用バッテリ21)が特許請求の範囲に記載の発熱用電源に相当し、発熱用電源装置21、発熱用スイッチ23および第1逆流防止用ダイオード25が発熱用電圧印加手段に相当し、イオン検知用電源装置41(検知用バッテリ41)がイオン検知用電源に相当し、イオン検知用電源装置41、検知用スイッチ43および第2逆流防止用ダイオード45が検知用電圧印加手段に相当する。
【0102】
また、発熱用信号レベル変換回路27および信号レベル反転変換回路47が、特許請求の範囲に記載の電圧印加切換制御手段に相当し、検知用抵抗57、電圧検出回路59、リーク電流保持回路61およびECU31(駆動信号制御処理、イオン電流検出処理)が、イオン電流検出手段に相当する。
【0103】
ここで、本発明を適用しないイオン電流検知装置を用いて検出したイオン電流の測定結果を図5に示し、本発明を適用したイオン電流検知装置を用いて検出したイオン電流の測定結果を図6に示す。
なお、図5および図6ともに、TDC信号電圧波形を示しているが、本測定に用いた内燃機関は4気筒構成であり、4気筒全てのTDC信号電圧波形を重ね合わせた波形を示している。また、この内燃機関は4サイクルであり、クランク軸は1燃焼サイクルで2回転することから、1つの気筒におけるTDC信号電圧波形は、1燃焼サイクル期間中に2回上限ピーク値を示すことになる。
【0104】
また、図5および図6ともに、横軸の時間が0[ms]となる時点が、圧縮行程から燃焼行程に移行するTDCに対応しており、横軸の時間がー24[ms]となる時点が、クランク角度がBTDC90[°CA]に対応している。
図5に示す測定結果から、検出したイオン電流波形(検出抵抗電流)に、横軸の時間が−24[ms]以降、約5.0[ms]が経過するまでの期間において、電流値の大きいスパイク電流が重畳していることが判る。また、イオン電流検出期間の終了直前(横軸の時間が20[ms]の時点)に検出されるイオン電流値は、約27[μA]であり、イオン電流検出期間の全期間において、少なくとも25[μA]以上のイオン電流を検出している。
【0105】
一方、図6に示す測定結果から、イオン電流検出期間の開始時期は、横軸の時間の−19[ms]の時点であり、検出したイオン電流波形(補正後抵抗電流)にスパイク電流は重畳されていない。また、前回の燃焼サイクルで記憶されたリーク電流を差し引いているため、イオン電流検出期間の終了直前におけるイオン電流値は、略0[μA]であり、燃焼室内のイオンによって流れる電流値(8.1[μA])を正確に検出することが出来る。
【0106】
これらの測定結果から、本実施例のイオン電流検知装置は、スパイク電流およびリーク電流の影響を抑えて、イオン電流の検出精度が低下するのを防止できることが判る。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
【0107】
例えば、検出遅延時間は、5.0[ms]に限ることはなく、0.5[ms]から5.0[ms]までの範囲内に設定されているとよい。つまり、スパイク電流の発生期間は、一般に、0.5[ms]から5.0[ms]までの範囲内であり、検出遅延時間をこの範囲内に設定することで、スパイク電流の影響を抑えることができる。このようにして、スパイク電流の影響を抑えることで、イオン電流の検出精度の低下を抑えることができる。
【0108】
さらに、イオン電流検出期間の終了直前に検出するリーク電流の保持は、リーク電流保持回路61に限らず、ECU31の内部処理として、イオン電流検出期間の終了直前の検出電圧信号60をリーク電流として保持する内部処理を備えて、この内部処理を用いて実行してもよい。
【0109】
また、検出遅延時間、イオン電流検出期間、検知用電圧印加期間は、固定値に限ることはなく、内燃機関の運転状態に応じて適切な値に更新しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】グロープラグを備える内燃機関において、イオン電流検知を行うイオン電流検知装置の概略構成を表す電気回路図である。
【図2】電圧検出回路およびリーク電流保持回路の電気回路図である。
【図3】本実施例の内燃機関におけるTDC信号(上死点信号)、TDC整形波、分周波形、発熱用駆動指令信号(グロー通電)、検出電圧信号(イオン電流波形)、ホールド指令信号の各状態を示すタイムチャートである。
【図4】電子制御装置(ECU)にて実行される駆動信号制御処理の処理内容を表すフローチャートである。
【図5】本発明を適用しないイオン電流検知装置を用いて検出したイオン電流の測定結果である。
【図6】本発明を適用したイオン電流検知装置を用いて検出したイオン電流の測定結果である。
【図7】グロープラグを用いてイオン電流を検知する従来型イオン電流検知装置の概略構成を表す電気回路図である。
【図8】グロープラグの内部構成を表す断面図である。
【符号の説明】
1…イオン電流検知装置、10…グランドライン、11…グロープラグ、12…ハウジング本体部、13…絶縁ハウジング、14…発熱抵抗体、15…セラミックス発熱体、17…エンジンブロック、19…燃焼室、21…発熱用電源装置(発熱用バッテリ)、23…発熱用スイッチ、25…第1逆流防止用ダイオード、27…発熱用信号レベル変換回路、29…第1フォトカプラ、31…電子制御装置(ECU)、41…イオン検知用電源装置(検知用バッテリ)、43…検知用スイッチ、45…第2逆流防止用ダイオード、47…信号レベル反転変換回路、49…第2フォトカプラ、57…検知用抵抗、59…電圧検出回路、60…検出電圧信号、61…リーク電流保持回路、69…サンプルホールド用スイッチ、73…電圧保持用コンデンサ。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an ion current detection device that performs ion current detection using a glow plug in an internal combustion engine equipped with a glow plug having a ceramic heating element that is heated by a heating resistor that generates heat when energized.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Conventionally, in an internal combustion engine, an ion current detection device for detecting an ion current flowing due to ions generated by fuel combustion has been known.
The internal combustion engine is, for example, a diesel internal combustion engine provided with a glow plug, and a glow plug having a ceramic heating element is known. The glow plug is mounted on the engine block in a state where a part of the ceramic heating element is disposed in the combustion chamber, and the ceramic heating element generates heat to assist combustion of the fuel mixture.
[0003]
The ceramic heating element of the glow plug is, for example, a heating resistor that generates heat when current is supplied, 3 N 4 It is formed in a form provided inside a ceramic base mainly composed of
In an internal combustion engine having such a glow plug, as a device for detecting an ion current, for example, there is a conventional ion
[0004]
In the conventional ion
[0005]
Utilizing such a property of the ceramic heating element, the conventional ion
[0006]
That is, the conventional ion
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2001-295744 A
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional ion
[0009]
On the other hand, in an internal combustion engine, a battery connected to a ground line whose negative electrode or positive electrode is a reference potential is generally used. Therefore, in order to mount the conventional ion
[0010]
Therefore, as a result of investigations by the present inventors, when a power supply connected to a reference potential (ground line) is used for a heating battery, a current path including the heating battery and the heating resistor and a detection battery (in other words, It has been found that the ion current can be detected by alternately switching between the ion current detection power supply) and the current path including the heating resistor.
[0011]
However, when the heating battery and the detection battery connected to the reference potential are alternately connected to a glow plug (heating resistor), the current path including the detection resistor immediately starts the voltage application by the detection battery. It has been found from further studies by the present inventors that a new problem of generating a spike current having a large transient current value occurs. Since the ionic current has a very small current value, there is a possibility that the detection accuracy (detection accuracy) of the ionic current is reduced due to the influence of the spike current.
[0012]
Accordingly, the present invention has been made in view of such a problem, and has a heat generating power supply in which a positive electrode or a negative electrode is electrically connected through a ground line that is a reference potential, and an ion current detecting power supply and a heat generating power supply. An object of the present invention is to provide an ion current detection device for a glow plug that can suppress a decrease in ion current detection accuracy when detecting an ion current by alternately switching between a power supply and a power supply.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to
[0014]
In this ion current detection device, the heating power supply is electrically connected to the ground line, but the voltage application switching control means controls only one of the heating voltage application means and the detection voltage application means to apply the voltage. Therefore, the ion detection voltage output from the ion detection power supply can be reliably applied between the glow plug and the engine block.
[0015]
Further, the start time of the ion current detection period by the ion current detection means is set after the detection delay time has elapsed from the start time of the detection voltage application period, and the detection delay time is determined by the detection voltage application means. This is a period longer than the period during which the spike current temporarily occurs immediately after the voltage application. For this reason, in detecting the ion current, it is possible to prevent the influence of the spike current generated when switching from the heating voltage application unit to the voltage application state to the detection voltage application unit from occurring.
[0016]
Therefore, according to the ion current detection device of the present invention (claim 1), even when the power supply connected to the reference potential is used as the heat generation power supply, the detection voltage is reliably applied between the heat generation resistor and the engine block. And an ion current flowing by ions existing in the combustion chamber can be detected. Further, since the influence of the spike current can be suppressed, it is possible to prevent the spike current from being erroneously detected as the ion current, and thus it is possible to prevent the detection accuracy of the ion current from lowering.
[0017]
The spike current is considered to be generated by discharging the electric charge accumulated between the ceramic heating element and the engine block when the heating voltage is applied. In other words, since the heating resistor and the engine block are arranged to face each other with the insulating ceramic substrate interposed therebetween, they function as a capacitor, and when a heating voltage is applied, electric charges corresponding to the potential difference between the heating resistor and the engine block are accumulated. Then, it is considered that a spike current is generated by the accumulated charge.
[0018]
By the way, if the ion current detection period is set so as to straddle the time when the voltage is applied from the detection voltage applying means to the voltage application to the heating voltage applying means, the spike current generated immediately after the voltage application by the detection voltage applying means is generated. Is suppressed, the spike current is superimposed during the ion current detection period. However, according to the first aspect of the present invention, the ion current detection period is set so as to be included in the detection voltage application period in which the detection voltage application unit is in the voltage application state. At this time, the ion current detection period ends. Therefore, in the present invention, since the ion current detection period ends before switching to the voltage application state from the detection voltage application unit to the heating voltage application unit, the ion current detection period is added immediately after the voltage application by the detection voltage application unit. In addition, the influence of the spike current during the ion current detection period can be prevented.
[0019]
Next, in the ion current detection device according to the above (claim 1), the detection delay time falls within a range from 0.5 [ms] to 5.0 [ms] as described in
That is, the generation period of the spike current is generally in the range of 0.5 [ms] to 5.0 [ms], and the influence of the spike current is suppressed by setting the detection delay time in this range. be able to.
[0020]
Therefore, according to the present invention (claim 2), it is possible to suppress the influence of the spike current when detecting the ion current, and to suppress a decrease in the detection accuracy of the ion current.
In the above-described ion current detection device (
[0021]
By setting the start time of the detection voltage application time in this way, the spike current generated by the application of the detection voltage converges by the time when the fuel mixture starts burning. By the start of the generation, the spike current will converge. As a result, over the entire ion generation period from the ion generation start time (combustion start time) to the ion extinction time, it is possible to detect the ion current while suppressing the influence of the spike current.
[0022]
Therefore, according to the present invention (claim 3), it is possible to detect the ion current while suppressing the influence of the spike current over the entire ion generation period, and it is possible to improve the detection accuracy of the ion current.
By the way, in the intake stroke of the combustion cycle, a fuel mixture having a relatively low temperature is taken into the combustion chamber, so that the glow plug (ceramic heating element) is easily cooled by the fuel mixture, and the insulating ceramics accompanying the temperature decrease are insulated. Due to an increase in the insulation resistance value of the base, there is a possibility that the detection accuracy of the ion current is reduced.
[0023]
Therefore, in the ion current detection device described above (any one of
[0024]
By setting the start time of the detection voltage application time during the compression stroke, at least in the intake stroke, the heating resistor is energized to heat the ceramic heating element, and the ceramic heating element is heated. Temperature can be prevented, and an increase in the insulation resistance value of the insulating ceramic substrate can be prevented.
[0025]
In addition, by setting the start time of the detection voltage application time before 45 [° CA] before the top dead center at the crank angle in the compression stroke, the occurrence period of the spike current is prevented from overlapping the combustion start time. be able to.
Therefore, according to the present invention (claim 4), it is possible to prevent the current value of the detected ionic current from becoming too small due to an increase in the insulation resistance value of the insulating ceramic substrate, and to prevent the ionic current from being increased. Can be prevented from lowering the detection accuracy. In addition, since the ion current can be detected while suppressing the influence of the spike current, it is possible to prevent the detection accuracy of the ion current from lowering.
[0026]
Next, the ions generated by the combustion of the fuel mixture disappear with time. Then, usually, the end time of the ion current detection period included in the detection voltage application period is set to a time when the amount of ions in the combustion chamber becomes substantially zero. By the way, if drive control is performed while switching between the heating voltage applying unit and the detection voltage applying unit by the voltage application switching control unit, a leakage current may flow between the heating resistor and the engine block. If the leakage current flows, the ion current detecting means detects the leakage current even when there is no ion. Since the leakage current occurs in the entire region of the ion current detection period, the ion current detection unit erroneously detects the current obtained by adding the ion current and the leakage current as the ion current. Further, since the leakage current fluctuates with a change in temperature of the ceramic heating element (a change in the insulation resistance value of the insulating ceramic base), the leakage current is not a state value that always shows a constant value, but depends on the operating state of the internal combustion engine. It is a state quantity that changes in accordance with it.
[0027]
Therefore, in the above-described ion current detecting device (any one of
[0028]
Immediately before the end of the ion current detection period, as described above, since the amount of ions is almost zero, the current flowing between the heating resistor of the ceramic heating element and the engine block immediately before this end is It is not a current but a leakage current, and this leakage current is stored as a steady current. Further, in the same cylinder, in two successive combustion cycles, the temperature of the ceramic heating element does not change abruptly, so that the value of the leakage current in the two combustion cycles is substantially equal.
[0029]
As a result, a current value substantially equal to the actual leakage current according to the operating state of the internal combustion engine can be detected, and by subtracting the previously stored steady-state current from the current value detected in the current combustion cycle, A current value substantially equal to the ion current of the above can be detected.
[0030]
Therefore, according to the present invention (claim 5), since the ion current can be detected while suppressing the influence of the leakage current, it is possible to prevent a decrease in the detection accuracy of the ion current.
According to a sixth aspect of the present invention, there is provided a ceramic heating element including a heat-generating resistor that generates heat by current supply inside an insulating ceramic base, wherein the ceramic heating element is The ceramic heating element is held in an electrically insulated state, and a glow plug mounted on an engine block in a state where at least a part of the heating resistor is disposed in a combustion chamber; And a heating power supply electrically connected to the engine block via a ground line having either a positive electrode or a negative electrode as a reference potential, and applying the heating voltage to the heating resistor. A heat generating voltage applying means for heating a ceramic heating element by means of an ion detecting means for detecting an ion current in an internal combustion engine. A voltage detecting means for applying an ion detecting voltage between the heating resistor and the engine block, and any one of a heating voltage applying means and a detecting voltage applying means; A voltage application switching control means for driving and controlling the heating voltage application means and the detection voltage application means so that only one of them is in the voltage application state, and a detection voltage application period in which the detection voltage application means is in the voltage application state. Ion current detection means for detecting, as an ion current, a current flowing between the heating resistor and the engine block by applying the ion detection voltage to the heating resistor during the included ion current detection period. An ion current detection device for detecting current, wherein a start time of a detection voltage application period is shorter than a combustion start time of a fuel mixture in a compression stroke. Characterized in that it is set to the earliest time point earlier detection delay time.
[0031]
In this ion current detection device, the heating power supply is electrically connected to the ground line, but the voltage application switching control means controls only one of the heating voltage application means and the detection voltage application means to apply the voltage. Therefore, the ion detection voltage output from the ion detection power supply can be reliably applied between the glow plug and the engine block.
[0032]
In addition, by setting the start time of the detection voltage application period to a point earlier than the start time of the combustion of the fuel mixture by the detection delay time, the spike current generated by the application of the detection voltage reduces the combustion of the fuel mixture. The spike current converges by the start time, in other words, the spike current converges by the ion start time. As a result, over the entire ion generation period from the ion generation start time (combustion start time) to the ion disappearance time, the ion current can be detected while suppressing the influence of the spike current.
[0033]
Therefore, according to the ion current detection device of the present invention (claim 6), even when the power supply connected to the reference potential is used as the power supply for heat generation, the detection voltage is reliably applied between the glow plug and the engine block. It is possible to detect the ionic current flowing by the ions that can be applied and exist in the combustion chamber. Further, according to the present invention (claim 6), over the entire ion generation period, the effect of the spike current can be suppressed and the ion current can be detected, and the detection accuracy of the ion current can be improved.
[0034]
Next, in the ion current detection device described above (claim 6), as described in claim 7, the start time of the detection voltage application period is 180 [° before the top dead center at the crank angle in the compression stroke. CA] to 45 [° CA] before top dead center.
[0035]
By setting the start time of the detection voltage application time during the compression stroke, at least in the intake stroke, the heating resistor is energized to heat the ceramic heating element, and the ceramic heating element is heated. Temperature can be prevented, and an increase in the insulation resistance value of the insulating ceramic substrate can be prevented.
[0036]
In addition, by setting the start time of the detection voltage application time before 45 [° CA] before the top dead center at the crank angle in the compression stroke, it is ensured that the spike current generation period overlaps with the combustion start time. Can be prevented.
Therefore, according to the present invention (claim 7), it is possible to prevent the detected current value of the ionic current from becoming too small due to an increase in the insulation resistance value of the insulating ceramic substrate. Can be prevented from lowering the detection accuracy. In addition, since the ion current can be detected while suppressing the influence of the spike current, it is possible to prevent the detection accuracy of the ion current from lowering.
[0037]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is an electric circuit diagram illustrating a schematic configuration of an ion
[0038]
In this embodiment, one cylinder is described. However, the present invention can be applied to an internal combustion engine having a plurality of cylinders, and the basic configuration of the ion current detection device for each cylinder is the same.
As shown in FIG. 1, the ion
[0039]
The
Next, FIG. 8 is a cross-sectional view illustrating an internal configuration of the glow plug. As shown in FIG. 8, the
[0040]
As shown in FIG. 1, in the
[0041]
Note that the
The
[0042]
The insulating
[0043]
The heating switch 23 is formed of an n-channel MOSFET (MOS field effect transistor), a source is connected to the negative electrode of the
[0044]
In the heating switch 23, the converted drive command signal 33 output from the heating signal
[0045]
When the heating switch 23 is short-circuited in this manner, the voltage output from the
The first
[0046]
The heat generation signal
[0047]
The
[0048]
When a high-level signal is input from the
[0049]
That is, when the low-level heating
[0050]
The
[0051]
That is, in the ion
[0052]
Next, a configuration of a portion related to the ion current detection in the ion
The ion
[0053]
The
The
[0054]
The
[0055]
When the
[0056]
The second
[0057]
The signal level inversion conversion circuit 47 is connected to a signal relay circuit 48 that outputs the potential level (low level or high level) of the heat generation
[0058]
The
[0059]
Then, when a high-level signal is input from the signal relay circuit 48, the
[0060]
That is, when the low-level heat generation
[0061]
A voltage proportional to the ionic current flowing between the
Next, an electric circuit diagram of the
[0062]
As shown in FIG. 2, the
The first operational amplifier 67 has a non-inverting input terminal + connected to the ground line 10 (ground), and an inverting input terminal − connected to a connection point between the
[0063]
The
[0064]
Next, as shown in FIG. 2, the leak
The sample and hold switch 69 has one end connected to the output terminal of the
[0065]
One end of the
[0066]
The second operational amplifier 77 has a non-inverting input terminal + connected to a connection point between the
[0067]
That is, the leak
[0068]
The
[0069]
That is, in the ion
[0070]
Next, a TDC signal (top dead center signal), a TDC shaped wave, a divided waveform, a heating drive command signal 32 (glow energization), a detection voltage signal 60 (ion current waveform), and a hold command in the internal combustion engine of the present embodiment. FIG. 3 is a time chart showing each state of the
[0071]
The internal combustion engine of the present embodiment has a four-cylinder configuration, and the TDC signal shown in FIG. 3 represents a waveform obtained by synthesizing the TDC signals of all the cylinders, and includes a first cylinder, a fourth cylinder, a second cylinder, The TDC signal is set in the order of the third cylinder. Further, the internal combustion engine of this embodiment has four cycles, and the TDC signal in one cylinder shows the upper limit peak value twice during one combustion cycle.
[0072]
The TDC shaped wave is at a low level during a period from the time when the TDC signal exceeds the upper threshold value Thi to a time when the TDC signal falls below the lower threshold value Tlo (for example, during a period from time t1 to time t3 in FIG. 3), and TDC The waveform has a high level during a period from when the signal falls below the lower threshold value Tlo to when it exceeds the upper threshold value Thi (for example, during a period from time t3 to time t4 in FIG. 3).
[0073]
The frequency-divided waveform in FIG. 3 is a waveform representing one combustion cycle corresponding to the first cylinder, and the interval between the edge portions that change from the high level to the low level (the interval from time t1 to time t6 in FIG. 3) is This represents one combustion cycle of each cylinder. The point in time at which the frequency-divided waveform shown in FIG. 3 changes from the high level to the low level represents TDC (top dead center) at the time of transition from the compression process to the combustion stroke.
[0074]
In this four-cylinder internal combustion engine, since the combustion order of each cylinder is predetermined, after the frequency-divided waveform changes from high level to low level, the TDC shaped wave then changes from high level to low level. The point of change represents TDC (top dead center) at the time of transition from the compression process to the combustion stroke in the cylinder (specifically, the fourth cylinder) to be burned after the first cylinder. For this reason, TDC (top dead center) at the time of shifting from the compression process to the combustion stroke can be detected for all cylinders based on the divided waveform and the TDC shaped wave.
[0075]
The TDC shaped waves are generated at intervals of 90 [° CA] when all cylinders are combined. Thus, the point in time at which the frequency-divided waveform corresponding to the first cylinder changes from the high level to the low level corresponds to 90 [° CA] before TDC (top dead center) at the time of shifting from the compression process to the combustion stroke in the fourth cylinder. Will be.
[0076]
Further, the heat generation drive command signal 32 (glow energization), the detection voltage signal 60 (ion current waveform), and the
Next, a drive signal control process executed by the
[0077]
Then, when the internal combustion engine is started and the drive signal control processing in the
[0078]
When the affirmative determination is made in S110 and the process proceeds to S120, the low-level output of the heating
[0079]
In the next S130, it is determined whether or not it is the ion current detection start timing. If the determination is affirmative, the process proceeds to S140. If the determination is negative, the same steps are repeatedly executed, and the process waits until the ion current detection start timing is reached. In S130, when the detection delay time (5.0 [ms] in this embodiment) elapses after the affirmative determination in S110, it is determined that the ion current detection start timing has been reached. The detection delay time is set to a time longer than the generation period of the spike current temporarily generated immediately after the application of the detection voltage.
[0080]
When the determination in S130 is affirmative and the process proceeds to S140, in S140, the
[0081]
At S150, the high level output of the
[0082]
Strictly speaking, a time difference corresponding to the clock cycle in the
[0083]
In the next S160, it is determined whether or not it is the heating voltage application start timing. If the determination is affirmative, the process proceeds to S170. If the determination is negative, the same steps are repeatedly performed, and the process waits until the heating voltage application start timing is reached. . That is, in S160, it is determined whether the ion current detection end time has been reached. In S160, when a predetermined ion detection period has elapsed after the affirmative determination in S130, it is determined that the application of the heating voltage has started.
[0084]
When the determination at S160 is affirmative and the process proceeds to S170, the low level output of the hold command signal is started at S170 (time t5 in FIG. 3). When the
[0085]
In the next S180, a process of detecting (calculating) the leak current is performed based on the leak current offset
[0086]
In the following S190, the ion current detection processing for detecting the ion current is stopped. Then, the flow shifts to S200, where a high-level output of the heat generation
Strictly speaking, there is a time difference corresponding to the clock cycle in the
[0087]
When the processing in S200 ends, the drive signal control processing ends.
FIG. 3 shows a waveform when ions are generated in a period from time t2 to time t5 as an ion current waveform.
The
[0088]
Further, the
[0089]
As described above, the ion
[0090]
In the drive signal control processing executed by the
[0091]
Therefore, according to the ion
[0092]
In the ion
[0093]
Further, in the ion
[0094]
By setting the start time of the detection voltage application time in this way, the spike current generated by the application of the detection voltage converges by the time when the fuel mixture starts burning. By the start of the generation, the spike current will converge. As a result, over the entire ion generation period from the ion generation start time (combustion start time) to the ion extinction time, it is possible to detect the ion current while suppressing the influence of the spike current.
[0095]
Therefore, according to the ion
Further, in the ion
[0096]
By setting the start time of the detection voltage application time during the compression stroke in this way, at least in the intake stroke, the
[0097]
In addition, by setting the start time of the detection voltage application time before 45 [° CA] before the top dead center at the crank angle in the compression stroke, the occurrence period of the spike current is prevented from overlapping the combustion start time. be able to.
Therefore, according to the ion
[0098]
Further, the ion
[0099]
The current flowing between the
[0100]
As a result, a current value substantially equal to the actual leakage current according to the operating state of the internal combustion engine can be detected. By subtracting the previously stored leakage current from the current value detected in the current combustion cycle, the actual A current value substantially equal to the ion current of the above can be detected. Note that the leak current of the present embodiment corresponds to a steady current described in the claims.
[0101]
Therefore, according to the ion current detection device of the present embodiment, since the ion current can be detected while suppressing the influence of the leakage current, it is possible to prevent the detection accuracy of the ion current from lowering.
In the ion
[0102]
The heat generation signal
[0103]
Here, the measurement result of the ion current detected by using the ion current detection device to which the present invention is not applied is shown in FIG. 5, and the measurement result of the ion current detected by using the ion current detection device to which the present invention is applied is shown in FIG. Shown in
5 and 6 show TDC signal voltage waveforms, the internal combustion engine used in this measurement has a four-cylinder configuration, and shows a waveform obtained by superimposing the TDC signal voltage waveforms of all four cylinders. . Since the internal combustion engine has four cycles and the crankshaft rotates twice in one combustion cycle, the TDC signal voltage waveform in one cylinder shows the upper limit peak value twice during one combustion cycle period. .
[0104]
In both FIG. 5 and FIG. 6, the time point at which the time on the horizontal axis becomes 0 [ms] corresponds to the TDC transitioning from the compression stroke to the combustion stroke, and the time on the horizontal axis becomes -24 [ms]. The time point corresponds to a crank angle of BTDC 90 [° CA].
From the measurement results shown in FIG. 5, the current value of the detected ion current waveform (detection resistance current) was measured in a period from −24 [ms] to about 5.0 [ms] on the horizontal axis. It can be seen that a large spike current is superimposed. Further, the ion current value detected immediately before the end of the ion current detection period (time on the horizontal axis is 20 [ms]) is approximately 27 [μA], and at least 25 μA in the entire ion current detection period. An ion current of [μA] or more is detected.
[0105]
On the other hand, from the measurement results shown in FIG. 6, the start time of the ion current detection period is −19 [ms] on the horizontal axis, and the spike current is superimposed on the detected ion current waveform (corrected resistance current). It has not been. Also, since the leak current stored in the previous combustion cycle is subtracted, the ion current value immediately before the end of the ion current detection period is approximately 0 [μA], and the current value (8. 1 [μA]) can be accurately detected.
[0106]
From these measurement results, it is understood that the ion current detection device of the present embodiment can suppress the influence of the spike current and the leak current and prevent the detection accuracy of the ion current from being lowered.
The embodiments of the present invention have been described above. However, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modes can be adopted.
[0107]
For example, the detection delay time is not limited to 5.0 [ms], but may be set in a range from 0.5 [ms] to 5.0 [ms]. That is, the generation period of the spike current is generally in the range of 0.5 [ms] to 5.0 [ms], and the influence of the spike current is suppressed by setting the detection delay time in this range. be able to. In this manner, by suppressing the influence of the spike current, it is possible to suppress a decrease in the detection accuracy of the ion current.
[0108]
Further, the holding of the leak current detected immediately before the end of the ion current detection period is not limited to the leak
[0109]
Further, the detection delay time, the ion current detection period, and the detection voltage application period are not limited to fixed values, and may be updated to appropriate values according to the operation state of the internal combustion engine.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an electric circuit diagram showing a schematic configuration of an ion current detection device for detecting an ion current in an internal combustion engine having a glow plug.
FIG. 2 is an electric circuit diagram of a voltage detection circuit and a leakage current holding circuit.
FIG. 3 shows a TDC signal (top dead center signal), a TDC shaped wave, a divided waveform, a heating drive command signal (glow energization), a detection voltage signal (ion current waveform), and a hold command signal in the internal combustion engine of the present embodiment. 3 is a time chart showing each state.
FIG. 4 is a flowchart showing a processing content of a drive signal control process executed by an electronic control unit (ECU).
FIG. 5 is a measurement result of an ion current detected using an ion current detection device to which the present invention is not applied.
FIG. 6 shows a measurement result of an ion current detected using an ion current detection device to which the present invention is applied.
FIG. 7 is an electric circuit diagram illustrating a schematic configuration of a conventional ion current detecting device that detects an ion current using a glow plug.
FIG. 8 is a sectional view illustrating an internal configuration of a glow plug.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記発熱抵抗体に印加するための発熱用電圧を出力し、正極または負極のいずれかが基準電位となるグランドラインを介して前記エンジンブロックと電気的に接続された発熱用電源を有し、前記発熱抵抗体に対する前記発熱用電圧の印加により前記セラミックス発熱体を加熱する発熱用電圧印加手段と、
を備える内燃機関において、
イオン電流を検知するためのイオン検知用電圧を出力するイオン検知用電源を有し、前記発熱抵抗体と前記エンジンブロックとの間に前記イオン検知用電圧を印加する検知用電圧印加手段と、
前記発熱用電圧印加手段または前記検知用電圧印加手段のいずれか一方のみが電圧印加状態となるように、前記発熱用電圧印加手段および前記検知用電圧印加手段を駆動制御する電圧印加切換制御手段と、
前記検知用電圧印加手段が電圧印加状態となる検知用電圧印加期間に含まれるイオン電流検出期間において、前記発熱抵抗体に対する前記イオン検知用電圧の印加により当該発熱抵抗体と前記エンジンブロックとの間に流れる電流を、イオン電流として検出するイオン電流検出手段と、
を備えてイオン電流を検知するイオン電流検知装置であって、
前記イオン電流検出期間の開始時期は、前記検知用電圧印加期間の開始時期から所定の検出遅延時間が経過した時点以降に設定されており、
前記検出遅延時間は、前記検知用電圧印加手段による電圧印加直後に一時的に発生するスパイク電流の発生期間よりも長い時間であること、
を特徴とするイオン電流検知装置。A ceramic heating element provided with a heating resistor that generates heat by applying a current to the inside of the insulating ceramic base; holding the ceramic heating element in an electrically insulated state from the ceramic heating element; A glow plug attached to the engine block with at least a portion of the body disposed in the combustion chamber;
A heating power supply for outputting a heating voltage to be applied to the heating resistor, and having a heating power supply electrically connected to the engine block through a ground line having one of a positive electrode and a negative electrode as a reference potential, Heating voltage applying means for heating the ceramic heating element by applying the heating voltage to a heating resistor;
In an internal combustion engine comprising:
A detection voltage application unit that has an ion detection power supply that outputs an ion detection voltage for detecting an ion current, and applies the ion detection voltage between the heating resistor and the engine block.
Voltage application switching control means for driving and controlling the heating voltage applying means and the detecting voltage applying means such that only one of the heating voltage applying means and the detection voltage applying means is in a voltage applied state; ,
In the ion current detection period included in the detection voltage application period in which the detection voltage application unit is in the voltage application state, the application of the ion detection voltage to the heat generation resistor causes the heat generation resistor and the engine block to be in contact with each other. An ion current detecting means for detecting a current flowing through the device as an ion current;
An ion current detection device for detecting an ion current, comprising:
The start time of the ion current detection period is set after a predetermined detection delay time has elapsed from the start time of the detection voltage application period,
The detection delay time is longer than a spike current generation period that is temporarily generated immediately after voltage application by the detection voltage application unit,
An ion current detection device characterized by the above-mentioned.
を特徴とする請求項1に記載のイオン電流検知装置。The detection delay time is set in a range from 0.5 [ms] to 5.0 [ms];
The ion current detection device according to claim 1, wherein:
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のイオン電流検知装置。The start time of the detection voltage application period is set before the point in time of the detection delay time earlier than the start time of combustion of the fuel mixture in the compression stroke,
The ion current detection device according to claim 1 or 2, wherein
を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のイオン電流検知装置。The start timing of the detection voltage application period is set within a period from 180 [° CA] before the top dead center to 45 [° CA] before the top dead center at the crank angle in the compression stroke.
The ion current detecting device according to any one of claims 1 to 3, wherein
前記イオン電流検出期間の終了直前に前記セラミックス発熱体の前記発熱抵抗体と前記エンジンブロックとの間に流れる電流を定常電流として記憶し、今回の燃焼サイクルの前記イオン電流検出期間に検出する電流値から、前回の燃焼サイクルで記憶された前記定常電流を差し引いた電流を、イオン電流として検出すること、
を特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のイオン電流検知装置。The ion current detection means,
Immediately before the end of the ion current detection period, a current flowing between the heating resistor of the ceramic heating element and the engine block is stored as a steady current, and a current value detected during the ion current detection period of the current combustion cycle. From, a current obtained by subtracting the steady-state current stored in the previous combustion cycle is detected as an ion current,
The ion current detecting device according to any one of claims 1 to 4, wherein
前記発熱抵抗体に印加するための発熱用電圧を出力し、正極または負極のいずれかが基準電位となるグランドラインを介して前記エンジンブロックと電気的に接続された発熱用電源を有し、前記発熱抵抗体に対する前記発熱用電圧の印加により前記セラミックス発熱体を加熱する発熱用電圧印加手段と、
を備える内燃機関において、
イオン電流を検知するためのイオン検知用電圧を出力するイオン検知用電源を有し、前記発熱抵抗体と前記エンジンブロックとの間に前記イオン検知用電圧を印加する検知用電圧印加手段と、
前記発熱用電圧印加手段または前記検知用電圧印加手段のいずれか一方のみが電圧印加状態となるように、前記発熱用電圧印加手段および前記検知用電圧印加手段を駆動制御する電圧印加切換制御手段と、
前記検知用電圧印加手段が電圧印加状態となる検知用電圧印加期間に含まれるイオン電流検出期間において、前記発熱抵抗体に対する前記イオン検知用電圧の印加により当該発熱抵抗体と前記エンジンブロックとの間に流れる電流を、イオン電流として検出するイオン電流検出手段と、
を備えてイオン電流を検知するイオン電流検知装置であって、
前記検知用電圧印加期間の開始時期が、圧縮行程のうち、燃料混合気の燃焼開始時期よりも前記検出遅延時間だけ早い時点以前に設定されていること、
を特徴とするイオン電流検知装置。A ceramic heating element provided with a heating resistor that generates heat by applying a current to the inside of the insulating ceramic base; holding the ceramic heating element in an electrically insulated state from the ceramic heating element; A glow plug attached to the engine block with at least a portion of the body disposed in the combustion chamber;
A heating power supply for outputting a heating voltage to be applied to the heating resistor, and having a heating power supply electrically connected to the engine block through a ground line having one of a positive electrode and a negative electrode as a reference potential, Heating voltage applying means for heating the ceramic heating element by applying the heating voltage to a heating resistor;
In an internal combustion engine comprising:
A detection voltage application unit that has an ion detection power supply that outputs an ion detection voltage for detecting an ion current, and applies the ion detection voltage between the heating resistor and the engine block.
Voltage application switching control means for driving and controlling the heating voltage applying means and the detecting voltage applying means such that only one of the heating voltage applying means and the detection voltage applying means is in a voltage applied state; ,
In the ion current detection period included in the detection voltage application period in which the detection voltage application unit is in the voltage application state, the application of the ion detection voltage to the heat generation resistor causes the heat generation resistor and the engine block to be in contact with each other. An ion current detecting means for detecting a current flowing through the device as an ion current;
An ion current detection device for detecting an ion current, comprising:
The start time of the detection voltage application period is set before the point in time of the detection delay time earlier than the combustion start time of the fuel mixture in the compression stroke,
An ion current detection device characterized by the above-mentioned.
を特徴とする請求項6に記載のイオン電流検知装置。The start timing of the detection voltage application period is set within a period from 180 [° CA] before the top dead center to 45 [° CA] before the top dead center at the crank angle in the compression stroke.
The ion current detection device according to claim 6, wherein:
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