JP2004328104A - アクセスポイントノード装置および端末位置情報登録方法 - Google Patents
アクセスポイントノード装置および端末位置情報登録方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004328104A JP2004328104A JP2003116761A JP2003116761A JP2004328104A JP 2004328104 A JP2004328104 A JP 2004328104A JP 2003116761 A JP2003116761 A JP 2003116761A JP 2003116761 A JP2003116761 A JP 2003116761A JP 2004328104 A JP2004328104 A JP 2004328104A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terminal
- authentication
- sip
- server
- user
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
- Telephonic Communication Services (AREA)
Abstract
【課題】新たなユーザ端末が接続された時、端末位置情報登録を容易にしたアクセスポイントノード装置および端末位置情報登録を提供する。
【解決手段】SIPサーバ3と認証サーバ4とが接続されたIPネットワーク1へのアクセスポイントとなるノード装置5Aが、ユーザ端末から送信されたアカウント識別子を含む認証要求に応答して、上記認証サーバとの間でユーザ認証のための通信手順を実行するアクセスマネージャ6と、上記認証サーバによって認証されたユーザ端末について、上記アカウント識別子を呼接続制御における端末識別子として、上記呼接続制御サーバに端末位置情報の登録を要求するSIPアクセスマネージャ7とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】SIPサーバ3と認証サーバ4とが接続されたIPネットワーク1へのアクセスポイントとなるノード装置5Aが、ユーザ端末から送信されたアカウント識別子を含む認証要求に応答して、上記認証サーバとの間でユーザ認証のための通信手順を実行するアクセスマネージャ6と、上記認証サーバによって認証されたユーザ端末について、上記アカウント識別子を呼接続制御における端末識別子として、上記呼接続制御サーバに端末位置情報の登録を要求するSIPアクセスマネージャ7とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はIPネットワーク用のアクセスポイントノード装置および端末位置情報登録方法に関し、特に、新たなユーザ端末の接続時または端末移動時に、呼接続制御サーバへの端末位置情報の登録を容易にしたアクセスポイントノード装置および端末位置情報登録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまで電話交換機網によって実現されていた音声通信をIP(Internet Protocol)網上で実現するVoIP(Voice over IP)が普及しつつある。VoIP通信を実現する際に必要となる通話接続(呼接続制御)用の制御プロトコルとして、IETF(The Internet Engineering Task Force)がRFC3261(非特許文献1)として仕様化したSIP(Session Initiation Protocol)がある。SIPでは、呼接続時にSDP(Session Description Protocol)を使用してセッション情報を受け渡しする。
【0003】
SIP電話網では、網内に設置されたSIPサーバと呼ばれる呼接続制御用の管理サーバによって、クライアント端末(SIP端末)間の接続管理を行う。SIP端末は、他のSIP端末との通信に先立って、SIPサーバに宛先端末への接続要求メッセージを送信する。上記接続要求メッセージを受信したSIPサーバは、データベース(SIP情報テーブル)から宛先SIP端末のアドレスを検索し、宛先SIP端末に対して接続要求メッセージを発行する。接続可能な宛先SIP端末は、SIPサーバに対して上記接続要求への合意メッセージを回答する。接続合意メッセージは、SIPサーバを介して、接続要求元のSIP端末に転送される。上記接続合意メッセージに応答して、接続要求元のSIP端末が確認応答メッセージを送信し、SIPサーバから宛先SIP端末に確認応答メッセージが転送された時、呼接続手順が完了し、通話が開始される。
【0004】
上述したSIPの呼接続手順は、従来提案されてきた他の呼接続手順に比較して仕組みが簡潔で、接続制御情報の送信にUDP(User Datagram Protocol)を適用しているため、接続所要時間も比較的短くて済む。また、SIPは、呼制御に特化したプロトコルとなっているため、仕様が簡潔で、通信装置に容易に実装できるため、ベンダ間の相互接続にも適したプロトコルとなっている。
【非特許文献】
SIP:Session Initiation Protocol、IETF RFC3261
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、SIP方式のVoIPでは、SIPサーバが、網に収容された全てのSIP端末について、アドレス情報と端末識別情報となるURI(Uniform Resource Identifiers)をSIPユーザ情報(端末位置情報)として管理する必要がある。このため、SIP方式でVoIPの呼接続を行うためには、事前に各SIP端末のアドレスとURIを登録する端末位置情報登録手続きが必要となる。
【0006】
すなわち、IPネットワークに新たなSIP端末を接続する時、ネットワーク管理者が、SIPサーバに新たなSIPユーザ情報(端末位置情報)エントリを追加するか、各端末ユーザが、SIPサーバに対してSIPユーザ情報の登録手順を実行する必要がある。また、ユーザ端末がIP網の拠点(アクセスポイント)間を移動し、移動先での通話を希望する場合、それぞれの移動先でSIPユーザ情報を登録する必要がある。
【0007】
本発明の目的は、新たなユーザ端末の接続時に、端末位置情報登録を容易にしたアクセスポイントノード装置および端末位置情報登録方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、ユーザ端末が別のアクセスポイントに移動した時、移動先での端末位置情報登録を容易にしたアクセスポイントノード装置および端末位置情報登録方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、認証サーバと呼接続制御サーバ(例えば、SIPサーバ)とが接続されたIPネットワークへのアクセスポイントとなるノード装置が、ユーザ端末から送信されたアカウント識別子を含む認証要求に応答して、上記認証サーバとの間でユーザ認証のための通信手順を実行する第1手段と、上記認証サーバによって認証されたユーザ端末について、上記アカウント識別子を呼接続制御における端末識別子として、上記呼接続制御サーバに端末位置情報の登録を要求する第2手段とを有することを特徴とする。
【0009】
更に詳述すると、上記ユーザ端末から送信される認証要求は、アカウント識別子と対応するユーザパスワードを含む。この場合、第1手段は、ユーザ端末から受信した上記認証要求が示すアカウント識別子とユーザパスワードとを含む認証要求メッセージを認証サーバに送信し、認証サーバからの応答メッセージが示す認証ユーザへの割当て端末アドレスを要求元のユーザ端末に通知する。また、第2手段は、上記アカウント識別子と端末アドレスとを指定して、呼接続制御サーバに端末位置情報の登録を要求する。
【0010】
本発明の1実施例では、第2手段が、端末識別子の少なくとも一部の情報と呼接続制御サーバとの対応関係を示すサーバ選択テーブルを備え、上記サーバ選択テーブルから前記アカウント識別子と対応する呼接続制御サーバを選択し、選択された呼接続制御サーバに端末位置登録を要求することを特徴とする。
【0011】
本発明の端末位置登録方法は、(a)ユーザ端末から上記IPネットワークへのアクセスポイントとなるノード装置に対して、ユーザのアカウント識別子を含む認証要求メッセージを送信するステップと、(b)上記認証要求メッセージの受信に応答して、上記ノード装置と上記IPネットワークに接続された認証サーバとの間で、ユーザ認証のための通信手順を実行するステップと、(c)上記ノード装置から上記ユーザ端末に、上記認証サーバからの応答メッセージが示す認証ユーザ端末への割当て端末アドレスを通知するステップと、(d)上記ユーザ端末への割当てアドレスについて、上記ノード装置から呼接続制御サーバに、上記アカウント識別子を呼接続制御における端末識別子として、端末位置情報の登録を要求するステップとからなることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、認証サーバが使用するアカウント識別子と、呼接続制御サーバ(SIPサーバ)が宛先端末を特定するために使用する端末識別子(URI)とを共通化したことによって、ユーザ認証が成功した時、アクセスポイントから呼接続制御サーバに、ユーザ端末の位置情報登録を自動的に行うことが可能となる。従って、新たな端末が接続された時、ネットワーク管理者や端末ユーザによる端末位置情報の登録を省略できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施例のアクセスポイントノード装置が適用されるSIPネットワークの1例を示す。
SIPネットワーク1には、SIP情報テーブル30を備えたSIPサーバ3と、認証情報テーブル40を備えた認証サーバ4と、アクセスポイントとなるノード装置5(5A、5B、・・・)とが接続され、ノード装置5には、例えばLANを介して複数のSIP端末2(2A1〜2An、2B1〜2Bn)が収容されている。
【0014】
各アクセスポイントノード装置5は、接続されたSIP端末の認証手順を実行するためのアクセスマネージャ6と、SIP端末が接続された時にSIPサーバ3へのSIPユーザ情報の登録手順を実行するSIPアクセスマネージャ7を備えている。本発明の1つの特徴は、上記SIPアクセスマネージャ7が、SIPサーバ3のSIP情報テーブル30にユーザ識別情報として登録されるURIとして、認証手順において各SIP端末が提示するアカウント情報(識別子ID)を適用するようにしたことにある。
【0015】
図2は、アクセスポイントノード装置5A(5B)の構成図を示す。
アクセスポイントノード装置5Aは、プロセッサ50と、SIP端末を収容しているLANに接続された入力回線インタフェース51−1および出力回線インタフェース52−1と、IPネットワーク1に接続された入力回線インタフェース51−2および出力回線インタフェース52−2と、上記各入力回線インタフェースに接続された受信バッファ53−1および53−2と、上記各出力回線インタフェースに接続された送信バッファ54−1および54−2と、メモリ56と、内部バス57とからなる。
【0016】
メモリ56には、パケットの転送を制御する基本制御部9と、SIP端末から受信した認証要求に応答して、認証サーバ4への問合せや、認証されたSIP端末へのアドレス配布などの手順を実行するアクセスマネージャ(プログラム)6と、認証されたSIP端末について、SIPサーバに位置情報(SIPユーザ情報)を登録するSIPアクセスマネージャ(プログラム)7が格納されている。受信バッファ53−1、53−2に蓄積されたパケットは、基本制御部9によって読出され、ヘッダ情報に従って、アクセスマネージャ6または送信バッファ54−1、54−2に選択的に転送される。
【0017】
図3は、アクセスポイントノード装置5Aを介して、新たなSIP端末2A−xをSIPネットワークに接続する場合に実行される通信シーケンスを示す。
LANに新規のSIP端末2A−xが接続されると(301)、SIP端末2A−xからアクセスポイントノード装置5Aに対して、ユーザのアカウントID(URI)を含む認証要求メッセージが発行される(302)。上記認証要求メッセージは、基本制御部9によってアクセスマネージャ6に転送され(303)、アクセスマネージャ6から認証サーバ4に認証要求メッセージM1が発行される(304)。
【0018】
上記認証要求メッセージM1は、例えば、図4に示すように、ヘッダフィールド21にMACヘッダ211とPPPヘッダ212を含み、情報フィールド22に、SIP端末ユーザのアカウントID221とパスワード222とを含むパケット形式となっている。PPPヘッダ212には、このパケットが、アクセスマネージャから送信された新規接続端末の認証用のものであることを示す認証種別コードが設定されている。
【0019】
認証サーバ4は、上記認証要求メッセージM1が示すアカウントID221とパスワード222を認証情報テーブル40に登録済みの情報と照合することによって、ユーザ認証(310)を行う。
認証情報テーブル40は、例えば、図5に示すように、予め登録されたユーザのアカウントID41をもつ複数の認証情報エントリ400−1、400−2、…からなる。各エントリは、アカウントID41と対応した登録済みのパスワード42と、アドレス情報43、エントリの有効性表示フラグ44、エントリ有効期限45、その他の情報46を示している。
【0020】
認証サーバ4は、認証要求メッセージM1が示すアカウントID221と一致するアカウントID41をもつエントリ400−jを検索し、認証要求メッセージM1が示すパスワード222が該エントリ400−jに登録されたパスワード42と一致した場合、要求元端末ユーザを登録済みユーザと認証する。認証サーバ4は、認証結果に応じた認証要求応答メッセージを生成し、認証要求元のアクセスポイントノード装置5Aに送信する(312)。
【0021】
認証に成功した場合の認証要求応答メッセージM2は、例えば、図6に示すように、情報フィールド22に、ユーザのアカウントID223とSIP端末で使用すべきIPアドレス224とを含んでいる。
【0022】
認証要求応答メッセージM2は、アクセスマネージャ6によって判定され(313)、ユーザ認証に成功した場合、使用すべきIPアドレスを示す認証要求応答メッセージが要求元SIP端末2A−xに送信される(314)。認証に失敗した場合は、その旨を示す応答メッセージが送信され、IPアドレスの通知は行われない。
【0023】
本発明では、ユーザ認証に成功した時、アクセスマネージャ6からSIPアクセスマネージャ7に、上記認証要求応答メッセージM2から抽出されたSIP端末2AのアカウントID223とIPアドレス224とを指定して、SIPアクセス要求を発行する(320)。但し、アカウントIDには、SIP端末2Aからの認証要求メッセージの受信時に記憶したアカウントIDを使用してもよい。
【0024】
SIPアクセスマネージャ7は、上記アカウントID223とIPアドレス224に基づいて、SIP端末2AをSIPサーバ3に位置登録するためのSIP位置登録要求メッセージ(SIP REGISTER)を生成し(321)、SIPサーバ3に送信する(325)。
【0025】
SIPメッセージは、図7に示すように、メッセージ種類と宛先を示すスタートライン61と、メッセージヘッダ62と、これに続くメッセージボディ(図示省略)からなり、SIP位置登録要求メッセージの場合、スタートライン61には、メッセージ種類(メソッド名)を示す「REGISTER」とSIPサーバ3のドメイン名が設定される。また、メッセージヘッダ62には、Toヘッダ部に、IP情報テーブル30でエントリ識別子となるSIP−URIの値が設定され、Contactヘッダ部に、SIP端末2Aの位置情報として、今回割り当てられたIPアドレス224の値が設定される。尚、SIP位置登録要求メッセージでは、Fromヘッダ部にもToヘッダ部と同一の値が設定される。
【0026】
本発明の特徴は、SIPのユーザ情報を規定する上記SIP−URIの値として、SIP端末2A−xが持つアカウントIDを適用したことにある。従って、SIPサーバ3は、上記SIP位置登録要求メッセージを受信すると、受信メッセージから抽出したSIP−URI(アカウントID)とIPアドレスとの組をユーザ情報として、図8に示すように、SIP−URI31と、Contactアドレス32と、例えば、エントリ有効期限等のその他の項目33とからなるエントリを生成し、これをSIP情報テーブル30に登録する(330)。SIP情報テーブル30へのエントリ登録を終えたSIPサーバ3は、位置登録要求元であるアクセスポイントノード装置5A(SIPアクセスマネージャ7)に対して応答メッセージ(OK)を送信する(331)。
【0027】
一方、認証要求応答(314)を受信したSIP端末2A−xは、他の端末、例えば、端末2B−1と通信する場合、データパケット(DATA)の送信に先立って、SIPサーバ3に対して、スタートライン61に、メッセージ種類を示す“INVITE”と、宛先端末2B−1のSIP−URIとを含むSIPメッセージ(INVITE)を送信する(340)。上記INVITEメッセージは、SIPサーバ3を介して宛先端末2B−1にされ(341)、宛先2B−1が送信したSIP応答メッセージ(OK)が、SIPサーバ3を介して、SIP端末2A−xに転送される(342、343)。
【0028】
上記OKメッセージを受信したSIP端末2A−xが、SIP応答確認メッセージ(ACK)を送信し(344)、これを宛先端末2B−1が受信すると(345)、呼接続が完了し、SIP端末2A−xと宛先端末2B−1との間で、音声パケットを含むデータパケット通信(DATA)が可能となる(350)。
【0029】
SIPネットワークに接続された他のSIP端末が発呼元となって、上記位置登録を終えたSIP端末2A−xに呼接続する場合、SIPサーバ3は、発呼元SIP端末から受信したINVITEメッセージのスタートラインが示す宛先端末2A−xのSIP−URIに基づいて、SIP情報テーブル30から宛先端末2A−xのContactアドレスを検索できるため、INVITEメッセージを宛先端末2A−xに転送できる。従って、図3の340〜345と同様のシーケンスで、発呼元端末とSIP端末2A−xとの間の呼接続が可能となる。
【0030】
次に、図9を参照して、複数のSIPサーバが存在する大規模なSIPネットワークに適用される本発明の第2実施例のアクセスポイントノード装置について説明する。
図9は、SIPサーバ3を含む図1に示したSIPネットワーク1と、SIPサーバ13を含むSIPネットワーク10とが接続されたネットワーク構成を示している。SIPネットワーク10には、認証情報テーブル140を備える認証サーバ14と、SIP端末2C−1〜2C−n収容したアクセスポイントノード装置5Cが接続され、SIPサーバ13はSIP情報テーブル130を備えている。
【0031】
本実施例では、各アクセスポイントノード装置5(5A〜5C)のSIPアクセスマネージャ7が、SIP選択テーブル8を備えている。SIP選択テーブル8は、図10に示すように、URIの少なくとも一部の情報81と、SIPサーバ位置情報(アドレス)82との関係を示している。
【0032】
また、本実施例では、認証サーバ4、14が参照する認証テーブルに、例えば、図11に示す認証テーブル40のように、図5で説明した項目41〜45の他に、転送先認証サーバアドレス46が含まれる。
【0033】
図12は、上記ネットワークにおいて、アクセスポイントノード装置5Cに接続されていたSIP端末2C−nが移動し、別のアクセスポイントノード装置5AのLANに接続された場合の動作シーケンスを示す。
SIP端末2C−nが、LANに接続され(301)、認証要求メッセージを送信すると(302)、第1実施例と同様、アクセスポイントノード装置5Aの基本制御部9が、上記認証要求メッセージをアクセスマネージャ6に転送し(303)、アクセスマネージャ6から認証サーバ4に認証要求メッセージが送信される。
【0034】
本実施例では、SIP端末2C−nのユーザ情報は、SIPネットワーク10の認証サーバ14に登録してあり、認証サーバ4にはユーザ情報が未登録となっている。認証サーバ4は、認証情報テーブル40に認証要求メッセージが示すアカウントIDに一致するエントリが未登録の場合、アカウントIDの部分情報と対応して転送先認証サーバアドレス47を指定したエントリ群410−1、410−2、…を参照し、認証要求メッセージが示すアカウントIDの@マーク以降に含まれる部分的URI情報と対応するエントリから、転送先認証サーバのアドレスを特定する。この場合、転送先認証サーバとして、認証サーバ14が選択され(305)、認証要求メッセージが認証サーバ14に転送される(306)。
【0035】
認証サーバ14の認証テーブル140には、上記認証要求メッセージが示すアカウントIDとパスワードが登録済みとなっているため、認証サーバ14から認証サーバ4に認証要求応答が返送される(310)。この場合、認証要求応答が示すIPアドレスは、SIP端末2C−nがアクセスポイントノード装置5Cに接続された時に有効なアドレスであり、移動先のアクセスポイントノード装置5Aでは使えない。そのため、認証サーバ4は、SIP端末2C−nが移動先で使用すべきアドレスを自動的に割当て、該割当てアドレスとアカウントIDとを含む認証要求応答をアクセスポイントノード装置5Aに送信する(312)。
【0036】
アクセスポイントノード装置5Aでは、上記認証要求応答が基本制御部9からアクセスマネージャ6に転送され、第1実施例と同様のステップ313〜320が実行される。SIPアクセスマネージャ7は、アクセスマネージャ6からSIPアクセス要求を受信すると、位置登録メッセージを生成する(321)。この後、SIP選択テーブル8を参照し、上記位置登録メッセージのアカウントIDが示す部分的URI情報と対応するエントリから、該メッセージの宛先となるSIPサーバアドレスを選択する(322)。この例では、宛先サーバとして、SIPネットワーク1に接続されたSIPサーバ3が選択され、位置登録メッセージ(SIP REGISTER)が上記SIPサーバ3に送信される(325)。SIPサーバ3が実行するSIP情報管理テーブル更新(新エントリの登録)330以降のシーケンスは、第1実施例と同様である。
【0037】
以上の実施例から、SIP端末が別のアクセスポイントノード装置に移動した場合でも、認証サーバ間に連携によってSIP端末を認証し、移動先のアクセスポイントノード装置が、移動先ネットワークにSIPサーバに端末位置登録できる。これによって、第1実施例と同様、上記SIP端末から他の端末への呼接続と、他の端末から上記SIP端末への呼接続が可能となる 。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、認証サーバが使用するアカウント識別子と、呼接続制御サーバが使用する端末識別子とを共通化したことによって、ユーザ認証の成功時に、アクセスポイントから呼接続制御サーバに、ユーザ端末の位置情報登録を自動的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のアクセスポイントノード装置5Aが適用されるSIPネットワークの1例を示す図。
【図2】本発明によるアクセスポイントノード装置5Aの第1実施例を示す図。
【図3】アクセスポイントノード装置5Aを介してSIP端末をSIPネットワークに接続した場合に実行される通信シーケンス図。
【図4】アクセスマネージャ6から認証サーバ4に送信される認証要求メッセージのフォーマットを示す図。
【図5】認証サーバ4が備える認証テーブルの1例を示す図。
【図6】認証サーバ4からアクセスマネージャ6に送信される認証要求応答メッセージのフォーマットを示す図。
【図7】SIPアクセスマネージャ7からSIPサーバ3に送信される位置登録メッセージのフォーマット図。
【図8】SIPサーバ3が備えるSIP情報テーブル8の構成図。
【図9】本発明の第2実施例のアクセスポイントノード装置5Aが適用されるSIPネットワークの1例を示す図。
【図10】第2実施例のSIPアクセスマネージャ7が備えるSIP選択テーブル8の構成図。
【図11】第2実施例の認証サーバ4が備える認証テーブル40の構成図。
【図12】SIP端末がアクセスポイントノード装置5Cから5Aに移動した場合に実行される通信シーケンス図。
【符号の説明】
1、10:SIPネットワーク、2:SIP端末、
3、13:SIPサーバ、4、14:認証サーバ、
5:アクセスポイントノード装置、6:アクセスマネージャ、
7:SIPアクセスマネージャ、8:SIP選択テーブル。
【発明の属する技術分野】
本発明はIPネットワーク用のアクセスポイントノード装置および端末位置情報登録方法に関し、特に、新たなユーザ端末の接続時または端末移動時に、呼接続制御サーバへの端末位置情報の登録を容易にしたアクセスポイントノード装置および端末位置情報登録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまで電話交換機網によって実現されていた音声通信をIP(Internet Protocol)網上で実現するVoIP(Voice over IP)が普及しつつある。VoIP通信を実現する際に必要となる通話接続(呼接続制御)用の制御プロトコルとして、IETF(The Internet Engineering Task Force)がRFC3261(非特許文献1)として仕様化したSIP(Session Initiation Protocol)がある。SIPでは、呼接続時にSDP(Session Description Protocol)を使用してセッション情報を受け渡しする。
【0003】
SIP電話網では、網内に設置されたSIPサーバと呼ばれる呼接続制御用の管理サーバによって、クライアント端末(SIP端末)間の接続管理を行う。SIP端末は、他のSIP端末との通信に先立って、SIPサーバに宛先端末への接続要求メッセージを送信する。上記接続要求メッセージを受信したSIPサーバは、データベース(SIP情報テーブル)から宛先SIP端末のアドレスを検索し、宛先SIP端末に対して接続要求メッセージを発行する。接続可能な宛先SIP端末は、SIPサーバに対して上記接続要求への合意メッセージを回答する。接続合意メッセージは、SIPサーバを介して、接続要求元のSIP端末に転送される。上記接続合意メッセージに応答して、接続要求元のSIP端末が確認応答メッセージを送信し、SIPサーバから宛先SIP端末に確認応答メッセージが転送された時、呼接続手順が完了し、通話が開始される。
【0004】
上述したSIPの呼接続手順は、従来提案されてきた他の呼接続手順に比較して仕組みが簡潔で、接続制御情報の送信にUDP(User Datagram Protocol)を適用しているため、接続所要時間も比較的短くて済む。また、SIPは、呼制御に特化したプロトコルとなっているため、仕様が簡潔で、通信装置に容易に実装できるため、ベンダ間の相互接続にも適したプロトコルとなっている。
【非特許文献】
SIP:Session Initiation Protocol、IETF RFC3261
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、SIP方式のVoIPでは、SIPサーバが、網に収容された全てのSIP端末について、アドレス情報と端末識別情報となるURI(Uniform Resource Identifiers)をSIPユーザ情報(端末位置情報)として管理する必要がある。このため、SIP方式でVoIPの呼接続を行うためには、事前に各SIP端末のアドレスとURIを登録する端末位置情報登録手続きが必要となる。
【0006】
すなわち、IPネットワークに新たなSIP端末を接続する時、ネットワーク管理者が、SIPサーバに新たなSIPユーザ情報(端末位置情報)エントリを追加するか、各端末ユーザが、SIPサーバに対してSIPユーザ情報の登録手順を実行する必要がある。また、ユーザ端末がIP網の拠点(アクセスポイント)間を移動し、移動先での通話を希望する場合、それぞれの移動先でSIPユーザ情報を登録する必要がある。
【0007】
本発明の目的は、新たなユーザ端末の接続時に、端末位置情報登録を容易にしたアクセスポイントノード装置および端末位置情報登録方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、ユーザ端末が別のアクセスポイントに移動した時、移動先での端末位置情報登録を容易にしたアクセスポイントノード装置および端末位置情報登録方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、認証サーバと呼接続制御サーバ(例えば、SIPサーバ)とが接続されたIPネットワークへのアクセスポイントとなるノード装置が、ユーザ端末から送信されたアカウント識別子を含む認証要求に応答して、上記認証サーバとの間でユーザ認証のための通信手順を実行する第1手段と、上記認証サーバによって認証されたユーザ端末について、上記アカウント識別子を呼接続制御における端末識別子として、上記呼接続制御サーバに端末位置情報の登録を要求する第2手段とを有することを特徴とする。
【0009】
更に詳述すると、上記ユーザ端末から送信される認証要求は、アカウント識別子と対応するユーザパスワードを含む。この場合、第1手段は、ユーザ端末から受信した上記認証要求が示すアカウント識別子とユーザパスワードとを含む認証要求メッセージを認証サーバに送信し、認証サーバからの応答メッセージが示す認証ユーザへの割当て端末アドレスを要求元のユーザ端末に通知する。また、第2手段は、上記アカウント識別子と端末アドレスとを指定して、呼接続制御サーバに端末位置情報の登録を要求する。
【0010】
本発明の1実施例では、第2手段が、端末識別子の少なくとも一部の情報と呼接続制御サーバとの対応関係を示すサーバ選択テーブルを備え、上記サーバ選択テーブルから前記アカウント識別子と対応する呼接続制御サーバを選択し、選択された呼接続制御サーバに端末位置登録を要求することを特徴とする。
【0011】
本発明の端末位置登録方法は、(a)ユーザ端末から上記IPネットワークへのアクセスポイントとなるノード装置に対して、ユーザのアカウント識別子を含む認証要求メッセージを送信するステップと、(b)上記認証要求メッセージの受信に応答して、上記ノード装置と上記IPネットワークに接続された認証サーバとの間で、ユーザ認証のための通信手順を実行するステップと、(c)上記ノード装置から上記ユーザ端末に、上記認証サーバからの応答メッセージが示す認証ユーザ端末への割当て端末アドレスを通知するステップと、(d)上記ユーザ端末への割当てアドレスについて、上記ノード装置から呼接続制御サーバに、上記アカウント識別子を呼接続制御における端末識別子として、端末位置情報の登録を要求するステップとからなることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、認証サーバが使用するアカウント識別子と、呼接続制御サーバ(SIPサーバ)が宛先端末を特定するために使用する端末識別子(URI)とを共通化したことによって、ユーザ認証が成功した時、アクセスポイントから呼接続制御サーバに、ユーザ端末の位置情報登録を自動的に行うことが可能となる。従って、新たな端末が接続された時、ネットワーク管理者や端末ユーザによる端末位置情報の登録を省略できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施例のアクセスポイントノード装置が適用されるSIPネットワークの1例を示す。
SIPネットワーク1には、SIP情報テーブル30を備えたSIPサーバ3と、認証情報テーブル40を備えた認証サーバ4と、アクセスポイントとなるノード装置5(5A、5B、・・・)とが接続され、ノード装置5には、例えばLANを介して複数のSIP端末2(2A1〜2An、2B1〜2Bn)が収容されている。
【0014】
各アクセスポイントノード装置5は、接続されたSIP端末の認証手順を実行するためのアクセスマネージャ6と、SIP端末が接続された時にSIPサーバ3へのSIPユーザ情報の登録手順を実行するSIPアクセスマネージャ7を備えている。本発明の1つの特徴は、上記SIPアクセスマネージャ7が、SIPサーバ3のSIP情報テーブル30にユーザ識別情報として登録されるURIとして、認証手順において各SIP端末が提示するアカウント情報(識別子ID)を適用するようにしたことにある。
【0015】
図2は、アクセスポイントノード装置5A(5B)の構成図を示す。
アクセスポイントノード装置5Aは、プロセッサ50と、SIP端末を収容しているLANに接続された入力回線インタフェース51−1および出力回線インタフェース52−1と、IPネットワーク1に接続された入力回線インタフェース51−2および出力回線インタフェース52−2と、上記各入力回線インタフェースに接続された受信バッファ53−1および53−2と、上記各出力回線インタフェースに接続された送信バッファ54−1および54−2と、メモリ56と、内部バス57とからなる。
【0016】
メモリ56には、パケットの転送を制御する基本制御部9と、SIP端末から受信した認証要求に応答して、認証サーバ4への問合せや、認証されたSIP端末へのアドレス配布などの手順を実行するアクセスマネージャ(プログラム)6と、認証されたSIP端末について、SIPサーバに位置情報(SIPユーザ情報)を登録するSIPアクセスマネージャ(プログラム)7が格納されている。受信バッファ53−1、53−2に蓄積されたパケットは、基本制御部9によって読出され、ヘッダ情報に従って、アクセスマネージャ6または送信バッファ54−1、54−2に選択的に転送される。
【0017】
図3は、アクセスポイントノード装置5Aを介して、新たなSIP端末2A−xをSIPネットワークに接続する場合に実行される通信シーケンスを示す。
LANに新規のSIP端末2A−xが接続されると(301)、SIP端末2A−xからアクセスポイントノード装置5Aに対して、ユーザのアカウントID(URI)を含む認証要求メッセージが発行される(302)。上記認証要求メッセージは、基本制御部9によってアクセスマネージャ6に転送され(303)、アクセスマネージャ6から認証サーバ4に認証要求メッセージM1が発行される(304)。
【0018】
上記認証要求メッセージM1は、例えば、図4に示すように、ヘッダフィールド21にMACヘッダ211とPPPヘッダ212を含み、情報フィールド22に、SIP端末ユーザのアカウントID221とパスワード222とを含むパケット形式となっている。PPPヘッダ212には、このパケットが、アクセスマネージャから送信された新規接続端末の認証用のものであることを示す認証種別コードが設定されている。
【0019】
認証サーバ4は、上記認証要求メッセージM1が示すアカウントID221とパスワード222を認証情報テーブル40に登録済みの情報と照合することによって、ユーザ認証(310)を行う。
認証情報テーブル40は、例えば、図5に示すように、予め登録されたユーザのアカウントID41をもつ複数の認証情報エントリ400−1、400−2、…からなる。各エントリは、アカウントID41と対応した登録済みのパスワード42と、アドレス情報43、エントリの有効性表示フラグ44、エントリ有効期限45、その他の情報46を示している。
【0020】
認証サーバ4は、認証要求メッセージM1が示すアカウントID221と一致するアカウントID41をもつエントリ400−jを検索し、認証要求メッセージM1が示すパスワード222が該エントリ400−jに登録されたパスワード42と一致した場合、要求元端末ユーザを登録済みユーザと認証する。認証サーバ4は、認証結果に応じた認証要求応答メッセージを生成し、認証要求元のアクセスポイントノード装置5Aに送信する(312)。
【0021】
認証に成功した場合の認証要求応答メッセージM2は、例えば、図6に示すように、情報フィールド22に、ユーザのアカウントID223とSIP端末で使用すべきIPアドレス224とを含んでいる。
【0022】
認証要求応答メッセージM2は、アクセスマネージャ6によって判定され(313)、ユーザ認証に成功した場合、使用すべきIPアドレスを示す認証要求応答メッセージが要求元SIP端末2A−xに送信される(314)。認証に失敗した場合は、その旨を示す応答メッセージが送信され、IPアドレスの通知は行われない。
【0023】
本発明では、ユーザ認証に成功した時、アクセスマネージャ6からSIPアクセスマネージャ7に、上記認証要求応答メッセージM2から抽出されたSIP端末2AのアカウントID223とIPアドレス224とを指定して、SIPアクセス要求を発行する(320)。但し、アカウントIDには、SIP端末2Aからの認証要求メッセージの受信時に記憶したアカウントIDを使用してもよい。
【0024】
SIPアクセスマネージャ7は、上記アカウントID223とIPアドレス224に基づいて、SIP端末2AをSIPサーバ3に位置登録するためのSIP位置登録要求メッセージ(SIP REGISTER)を生成し(321)、SIPサーバ3に送信する(325)。
【0025】
SIPメッセージは、図7に示すように、メッセージ種類と宛先を示すスタートライン61と、メッセージヘッダ62と、これに続くメッセージボディ(図示省略)からなり、SIP位置登録要求メッセージの場合、スタートライン61には、メッセージ種類(メソッド名)を示す「REGISTER」とSIPサーバ3のドメイン名が設定される。また、メッセージヘッダ62には、Toヘッダ部に、IP情報テーブル30でエントリ識別子となるSIP−URIの値が設定され、Contactヘッダ部に、SIP端末2Aの位置情報として、今回割り当てられたIPアドレス224の値が設定される。尚、SIP位置登録要求メッセージでは、Fromヘッダ部にもToヘッダ部と同一の値が設定される。
【0026】
本発明の特徴は、SIPのユーザ情報を規定する上記SIP−URIの値として、SIP端末2A−xが持つアカウントIDを適用したことにある。従って、SIPサーバ3は、上記SIP位置登録要求メッセージを受信すると、受信メッセージから抽出したSIP−URI(アカウントID)とIPアドレスとの組をユーザ情報として、図8に示すように、SIP−URI31と、Contactアドレス32と、例えば、エントリ有効期限等のその他の項目33とからなるエントリを生成し、これをSIP情報テーブル30に登録する(330)。SIP情報テーブル30へのエントリ登録を終えたSIPサーバ3は、位置登録要求元であるアクセスポイントノード装置5A(SIPアクセスマネージャ7)に対して応答メッセージ(OK)を送信する(331)。
【0027】
一方、認証要求応答(314)を受信したSIP端末2A−xは、他の端末、例えば、端末2B−1と通信する場合、データパケット(DATA)の送信に先立って、SIPサーバ3に対して、スタートライン61に、メッセージ種類を示す“INVITE”と、宛先端末2B−1のSIP−URIとを含むSIPメッセージ(INVITE)を送信する(340)。上記INVITEメッセージは、SIPサーバ3を介して宛先端末2B−1にされ(341)、宛先2B−1が送信したSIP応答メッセージ(OK)が、SIPサーバ3を介して、SIP端末2A−xに転送される(342、343)。
【0028】
上記OKメッセージを受信したSIP端末2A−xが、SIP応答確認メッセージ(ACK)を送信し(344)、これを宛先端末2B−1が受信すると(345)、呼接続が完了し、SIP端末2A−xと宛先端末2B−1との間で、音声パケットを含むデータパケット通信(DATA)が可能となる(350)。
【0029】
SIPネットワークに接続された他のSIP端末が発呼元となって、上記位置登録を終えたSIP端末2A−xに呼接続する場合、SIPサーバ3は、発呼元SIP端末から受信したINVITEメッセージのスタートラインが示す宛先端末2A−xのSIP−URIに基づいて、SIP情報テーブル30から宛先端末2A−xのContactアドレスを検索できるため、INVITEメッセージを宛先端末2A−xに転送できる。従って、図3の340〜345と同様のシーケンスで、発呼元端末とSIP端末2A−xとの間の呼接続が可能となる。
【0030】
次に、図9を参照して、複数のSIPサーバが存在する大規模なSIPネットワークに適用される本発明の第2実施例のアクセスポイントノード装置について説明する。
図9は、SIPサーバ3を含む図1に示したSIPネットワーク1と、SIPサーバ13を含むSIPネットワーク10とが接続されたネットワーク構成を示している。SIPネットワーク10には、認証情報テーブル140を備える認証サーバ14と、SIP端末2C−1〜2C−n収容したアクセスポイントノード装置5Cが接続され、SIPサーバ13はSIP情報テーブル130を備えている。
【0031】
本実施例では、各アクセスポイントノード装置5(5A〜5C)のSIPアクセスマネージャ7が、SIP選択テーブル8を備えている。SIP選択テーブル8は、図10に示すように、URIの少なくとも一部の情報81と、SIPサーバ位置情報(アドレス)82との関係を示している。
【0032】
また、本実施例では、認証サーバ4、14が参照する認証テーブルに、例えば、図11に示す認証テーブル40のように、図5で説明した項目41〜45の他に、転送先認証サーバアドレス46が含まれる。
【0033】
図12は、上記ネットワークにおいて、アクセスポイントノード装置5Cに接続されていたSIP端末2C−nが移動し、別のアクセスポイントノード装置5AのLANに接続された場合の動作シーケンスを示す。
SIP端末2C−nが、LANに接続され(301)、認証要求メッセージを送信すると(302)、第1実施例と同様、アクセスポイントノード装置5Aの基本制御部9が、上記認証要求メッセージをアクセスマネージャ6に転送し(303)、アクセスマネージャ6から認証サーバ4に認証要求メッセージが送信される。
【0034】
本実施例では、SIP端末2C−nのユーザ情報は、SIPネットワーク10の認証サーバ14に登録してあり、認証サーバ4にはユーザ情報が未登録となっている。認証サーバ4は、認証情報テーブル40に認証要求メッセージが示すアカウントIDに一致するエントリが未登録の場合、アカウントIDの部分情報と対応して転送先認証サーバアドレス47を指定したエントリ群410−1、410−2、…を参照し、認証要求メッセージが示すアカウントIDの@マーク以降に含まれる部分的URI情報と対応するエントリから、転送先認証サーバのアドレスを特定する。この場合、転送先認証サーバとして、認証サーバ14が選択され(305)、認証要求メッセージが認証サーバ14に転送される(306)。
【0035】
認証サーバ14の認証テーブル140には、上記認証要求メッセージが示すアカウントIDとパスワードが登録済みとなっているため、認証サーバ14から認証サーバ4に認証要求応答が返送される(310)。この場合、認証要求応答が示すIPアドレスは、SIP端末2C−nがアクセスポイントノード装置5Cに接続された時に有効なアドレスであり、移動先のアクセスポイントノード装置5Aでは使えない。そのため、認証サーバ4は、SIP端末2C−nが移動先で使用すべきアドレスを自動的に割当て、該割当てアドレスとアカウントIDとを含む認証要求応答をアクセスポイントノード装置5Aに送信する(312)。
【0036】
アクセスポイントノード装置5Aでは、上記認証要求応答が基本制御部9からアクセスマネージャ6に転送され、第1実施例と同様のステップ313〜320が実行される。SIPアクセスマネージャ7は、アクセスマネージャ6からSIPアクセス要求を受信すると、位置登録メッセージを生成する(321)。この後、SIP選択テーブル8を参照し、上記位置登録メッセージのアカウントIDが示す部分的URI情報と対応するエントリから、該メッセージの宛先となるSIPサーバアドレスを選択する(322)。この例では、宛先サーバとして、SIPネットワーク1に接続されたSIPサーバ3が選択され、位置登録メッセージ(SIP REGISTER)が上記SIPサーバ3に送信される(325)。SIPサーバ3が実行するSIP情報管理テーブル更新(新エントリの登録)330以降のシーケンスは、第1実施例と同様である。
【0037】
以上の実施例から、SIP端末が別のアクセスポイントノード装置に移動した場合でも、認証サーバ間に連携によってSIP端末を認証し、移動先のアクセスポイントノード装置が、移動先ネットワークにSIPサーバに端末位置登録できる。これによって、第1実施例と同様、上記SIP端末から他の端末への呼接続と、他の端末から上記SIP端末への呼接続が可能となる 。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、認証サーバが使用するアカウント識別子と、呼接続制御サーバが使用する端末識別子とを共通化したことによって、ユーザ認証の成功時に、アクセスポイントから呼接続制御サーバに、ユーザ端末の位置情報登録を自動的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のアクセスポイントノード装置5Aが適用されるSIPネットワークの1例を示す図。
【図2】本発明によるアクセスポイントノード装置5Aの第1実施例を示す図。
【図3】アクセスポイントノード装置5Aを介してSIP端末をSIPネットワークに接続した場合に実行される通信シーケンス図。
【図4】アクセスマネージャ6から認証サーバ4に送信される認証要求メッセージのフォーマットを示す図。
【図5】認証サーバ4が備える認証テーブルの1例を示す図。
【図6】認証サーバ4からアクセスマネージャ6に送信される認証要求応答メッセージのフォーマットを示す図。
【図7】SIPアクセスマネージャ7からSIPサーバ3に送信される位置登録メッセージのフォーマット図。
【図8】SIPサーバ3が備えるSIP情報テーブル8の構成図。
【図9】本発明の第2実施例のアクセスポイントノード装置5Aが適用されるSIPネットワークの1例を示す図。
【図10】第2実施例のSIPアクセスマネージャ7が備えるSIP選択テーブル8の構成図。
【図11】第2実施例の認証サーバ4が備える認証テーブル40の構成図。
【図12】SIP端末がアクセスポイントノード装置5Cから5Aに移動した場合に実行される通信シーケンス図。
【符号の説明】
1、10:SIPネットワーク、2:SIP端末、
3、13:SIPサーバ、4、14:認証サーバ、
5:アクセスポイントノード装置、6:アクセスマネージャ、
7:SIPアクセスマネージャ、8:SIP選択テーブル。
Claims (5)
- 認証サーバと呼接続制御サーバとが接続されたIP(Internet Protocol)ネットワークへのアクセスポイントとなるノード装置において、
ユーザ端末から送信されたアカウント識別子を含む認証要求に応答して、上記認証サーバとの間でユーザ認証のための通信手順を実行する第1手段と、
上記認証サーバによって認証されたユーザ端末について、上記アカウント識別子を呼接続制御における端末識別子として、上記呼接続制御サーバに端末位置情報の登録を要求する第2手段とを有することを特徴とするノード装置。 - 前記ユーザ端末から送信された認証要求が、前記アカウント識別子と対応するユーザパスワードを含み、
前記第1手段が、上記ユーザ端末から受信した上記認証要求が示すアカウント識別子とユーザパスワードとを含む認証要求メッセージを前記認証サーバに送信し、前記認証サーバからの応答メッセージが示す認証ユーザへの割当て端末アドレスを前記ユーザ端末に通知し、
前記第2手段が、上記アカウント識別子と上記端末アドレスとを指定して、前記呼接続制御サーバに端末位置情報の登録を要求することを特徴とする請求項1に記載のノード装置。 - 前記認証サーバが、前記パスワードによって認証されたユーザ端末について、前記アカウント識別子と端末アドレスとを含む応答メッセージを前記第1手段に返送し、
前記第2手段が、上記応答メッセージが示すアカウント識別子と端末アドレスとを使用して、前記呼接続制御サーバに端末位置登録を要求することを特徴とする請求項2に記載のノード装置。 - 前記第2手段が、端末識別子の少なくとも一部の情報と呼接続制御サーバとの対応関係を示すサーバ選択テーブルを備え、
上記サーバ選択テーブルから前記アカウント識別子と対応する呼接続制御サーバを選択し、選択された呼接続制御サーバに端末位置登録を要求することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のノード装置 - IP(Internet Protocol)ネットワークに接続された呼接続制御サーバへの端末位置登録方法において、
ユーザ端末から上記IPネットワークへのアクセスポイントとなるノード装置に対して、ユーザのアカウント識別子を含む認証要求メッセージを送信するステップと、
上記認証要求メッセージの受信に応答して、上記ノード装置と上記IPネットワークに接続された認証サーバとの間で、ユーザ認証のための通信手順を実行するステップと、
上記ノード装置から上記ユーザ端末に、上記認証サーバからの応答メッセージが示す認証ユーザ端末への割当て端末アドレスを通知するステップと、
上記ユーザ端末への割当てアドレスについて、上記ノード装置から上記呼接続制御サーバに、上記アカウント識別子を呼接続制御における端末識別子として、端末位置情報の登録を要求するステップとからなることを特徴とする端末位置情報登録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003116761A JP2004328104A (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | アクセスポイントノード装置および端末位置情報登録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003116761A JP2004328104A (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | アクセスポイントノード装置および端末位置情報登録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004328104A true JP2004328104A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33496869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003116761A Pending JP2004328104A (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | アクセスポイントノード装置および端末位置情報登録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004328104A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007208500A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Fujitsu Ltd | 通話システム |
WO2008006311A1 (fr) * | 2006-07-05 | 2008-01-17 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Procédé et dispositif d'utilisation d'un identificateur de terminal utilisateur |
JP2008172420A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Nippon Syst Wear Kk | 多人数通話用の通話端末、多人数通話システム、多人数通話方法、多人数通話用のプログラムおよびプログラムを格納した記録媒体 |
JP2008172489A (ja) * | 2007-01-11 | 2008-07-24 | Toshiba Corp | 端末装置を認証する装置、方法、プログラム、端末装置、および端末装置の通信を中継する装置 |
JP2008530846A (ja) * | 2005-02-04 | 2008-08-07 | パイオリンク・インコーポレイテッド | Sipロードバランサでレジスタ機能を実行する方法およびこれを実行するsipロードバランサ |
JP2008546245A (ja) * | 2005-05-16 | 2008-12-18 | ポーソス テクノロジーズ, インコーポレイテッド | Ip電話ネットワークにおけるプロキシ信号操作のためのシステムおよび方法 |
US8307200B2 (en) | 2006-12-21 | 2012-11-06 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Apparatus, method and computer program product for authenticating communication terminal |
KR20140069218A (ko) * | 2011-09-23 | 2014-06-09 | 알엑스 네트웍스 아이엔씨. | 모바일 장치의 지오-레퍼런스 기반한 포지셔닝 |
JP2014147133A (ja) * | 2009-11-25 | 2014-08-14 | Interdigital Patent Holdings Inc | マシンタイプ通信事前登録 |
JP2021010148A (ja) * | 2019-07-03 | 2021-01-28 | Necプラットフォームズ株式会社 | 電話交換装置、電話交換システム、制御方法及びプログラム |
-
2003
- 2003-04-22 JP JP2003116761A patent/JP2004328104A/ja active Pending
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008530846A (ja) * | 2005-02-04 | 2008-08-07 | パイオリンク・インコーポレイテッド | Sipロードバランサでレジスタ機能を実行する方法およびこれを実行するsipロードバランサ |
US8064468B2 (en) | 2005-02-04 | 2011-11-22 | Piolink, Inc. | Method for providing function of registering in session initiation protocol and SIP load balancer of enabling the method |
US8259705B2 (en) | 2005-05-16 | 2012-09-04 | Openpeak Inc. | System and method for proxy signaling manipulation in an IP telephony network |
JP2008546245A (ja) * | 2005-05-16 | 2008-12-18 | ポーソス テクノロジーズ, インコーポレイテッド | Ip電話ネットワークにおけるプロキシ信号操作のためのシステムおよび方法 |
JP4699226B2 (ja) * | 2006-01-31 | 2011-06-08 | 富士通株式会社 | 通話システム |
JP2007208500A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Fujitsu Ltd | 通話システム |
US8010125B2 (en) | 2006-01-31 | 2011-08-30 | Fujitsu Limited | Call system |
WO2008006311A1 (fr) * | 2006-07-05 | 2008-01-17 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Procédé et dispositif d'utilisation d'un identificateur de terminal utilisateur |
US8307200B2 (en) | 2006-12-21 | 2012-11-06 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Apparatus, method and computer program product for authenticating communication terminal |
JP4684240B2 (ja) * | 2007-01-10 | 2011-05-18 | 日本システムウエア株式会社 | 多人数通話用の通話端末、多人数通話システム、多人数通話方法、多人数通話用のプログラムおよびプログラムを格納した記録媒体 |
JP2008172420A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Nippon Syst Wear Kk | 多人数通話用の通話端末、多人数通話システム、多人数通話方法、多人数通話用のプログラムおよびプログラムを格納した記録媒体 |
JP4643596B2 (ja) * | 2007-01-11 | 2011-03-02 | 株式会社東芝 | 端末装置を認証する装置、方法、プログラム、端末装置、および端末装置の通信を中継する装置 |
JP2008172489A (ja) * | 2007-01-11 | 2008-07-24 | Toshiba Corp | 端末装置を認証する装置、方法、プログラム、端末装置、および端末装置の通信を中継する装置 |
JP2014147133A (ja) * | 2009-11-25 | 2014-08-14 | Interdigital Patent Holdings Inc | マシンタイプ通信事前登録 |
KR20140069218A (ko) * | 2011-09-23 | 2014-06-09 | 알엑스 네트웍스 아이엔씨. | 모바일 장치의 지오-레퍼런스 기반한 포지셔닝 |
US9967856B2 (en) | 2011-09-23 | 2018-05-08 | Rx Networks Inc. | Geo-reference based positioning of a mobile device |
KR101921228B1 (ko) * | 2011-09-23 | 2019-02-13 | 알엑스 네트웍스 아이엔씨. | 모바일 장치의 지오-레퍼런스 기반한 포지셔닝 |
US10237845B2 (en) | 2011-09-23 | 2019-03-19 | Rx Networks Inc. | Geo-reference based positioning of a mobile device |
JP2021010148A (ja) * | 2019-07-03 | 2021-01-28 | Necプラットフォームズ株式会社 | 電話交換装置、電話交換システム、制御方法及びプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8205074B2 (en) | Data communication method and data communication system | |
US8571020B2 (en) | Session initiation protocol (SIP) based voice over internet protocol (VoIP) system and method of registering SIP terminal therein | |
US8472454B2 (en) | Relay-server arranged to carry out communications between communication terminals on different LANS | |
US20070288754A1 (en) | Data communication method and system | |
US20060095768A1 (en) | Data communication method and system | |
JP2010514229A (ja) | ドメイン間情報通信のための認証方法、システム、およびその装置 | |
JP5591799B2 (ja) | 訪問先ネットワークを経由したリモートネットワークアクセス | |
EP1758324A1 (en) | The session initial protocol identification method | |
JP2004328104A (ja) | アクセスポイントノード装置および端末位置情報登録方法 | |
US8578455B2 (en) | Method and apparatus for authenticating terminal device, and terminal device | |
JP3854221B2 (ja) | アドレス組の生存時間取得・計算を可能としたalg装置 | |
JP4627506B2 (ja) | Http対応端末をsip対応サーバに接続する代理接続方法、プロキシサーバ及びプログラム | |
WO2011120365A1 (zh) | 多穴终端建立连接的方法和系统 | |
US20070025337A1 (en) | Technique for providing ancillary information to an entity in a communications network | |
JP6462783B2 (ja) | Ip−pbxシステム、ip−pbx設定自動化方法およびip−pbx設定自動化プログラム | |
JP4472566B2 (ja) | 通信システム、及び呼制御方法 | |
JP2004266547A (ja) | ネットワーク機器 | |
JP4889617B2 (ja) | ゲートウエイ装置および通信制御方法 | |
US8861380B2 (en) | Terminal, method, and computer program product for registering user address information | |
JP4571006B2 (ja) | ネットワーク制御装置、ネットワークシステム、及びプログラム | |
JP4551381B2 (ja) | データ通信方法およびシステム | |
JP5022474B2 (ja) | サーバ装置、通信方法およびプログラム | |
TWI295136B (en) | Method for integrated device to register telephone number and ip address with location register | |
JP2006229265A (ja) | ゲートウェイシステム | |
JP2004282115A (ja) | Sip通信方法及びsip通信システム |