【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カップ式飲料自動販売機に関し、特に、カップなどの容器に供給したコーヒーやシロップなどに細かく砕いた氷を混合してシャーベット状のフローズン飲料を製造して販売するカップ式飲料自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カップ式飲料自動販売機として、製氷機で製造した氷を飲料入りのカップに供給して氷入りのコールド飲料を製造するものがある。この種のカップ式飲料自動販売機は、湯タンクあるいは水タンクから供給された湯水と、原料供給装置としての各キャニスタから供給された原料(コーヒー原料、砂糖およびクリームなど)とを混合して混合液にする。この混合液はカップに供給してあり、当該カップに対して製氷機で作られた氷を供給して混合液に投入することでコールド飲料を製造する。
【0003】
製氷機には氷を排出するための氷排出口が設けてある。氷排出口からの氷の排出は、ゲートの開閉によって制御される。また、氷排出口には、氷を整流して一定にして通過させるためのシュータが接続してある。このシュータの中途部には、シュータ内を通過する氷を検出するセンサが設けてある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−6253号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のカップ式飲料自動販売機では、センサで所望の氷量を検出したときにゲートを閉鎖している。ところが、ゲートを閉鎖した時点で、既に氷排出口から排出されてセンサの位置を通過していない氷がシュータ内に存在するため、検出した所望の氷量に対して上記未検出の氷量が加わってしまうことになる。なお、ゲートの開放時間に基づいて上記未検出の氷量を含む所望の氷量を判断することも考えられるが、氷排出口から排出する氷量が一定でないため上記判断は難しい。この結果、製氷機から排出される氷量は変化することになる。
【0006】
ところで、最近では、飲料に対する嗜好の多様化により、口当たりが良く清涼感のあるコールド飲料として、例えばシャーベット状のフローズン飲料が好まれるようになってきている。このフローズン飲料を製造するには、混合液に細氷(例えば略米粒の寸法の氷)を混合することが要求される。そこで、フローズン飲料を製造する細氷を得るため、例えば製氷機で作られた氷を粉砕して細氷を作る氷加工手段を備えることが考えられる。
【0007】
しかしながら、フローズン飲料は、細氷を主体としてなるものであり、細氷量の変化に応じてフローズン飲料の出来が大きく変わることになる。すなわち、上述したように製氷機から排出される氷量が変化すると所望の細氷量が得られず所望とするフローズン飲料を得ることができない。具体的には、細氷量が少ないと味が濃く、見た目に少ないフローズン飲料になり、細氷量が多いと味が薄く、カップから溢れるほどのフローズン飲料になる。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みて、製氷機から所望の氷量を精度よく排出することができ、特にフローズン飲料を製造するに必要な細氷量を精度よく得ることができるカップ式飲料自動販売機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係るカップ式飲料自動販売機は、製氷機から氷を排出する氷排出手段と、前記製氷機から排出された氷を案内する案内経路と、前記案内経路に通過する氷量を検出する氷検出手段とを備え、前記製氷機から氷を排出した後、前記案内経路に通過する氷の通過量の変化に基づき所望の氷量が前記製氷機から排出したことを予測して氷の排出を止めることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係るカップ式飲料自動販売機の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態であるカップ式飲料自動販売機の概略構成図である。
【0011】
図1に示すように、カップ式飲料自動販売機は、カップ搬送装置10、水リザーバ20、湯タンク40、コーヒー飲料調理装置50、製氷機60、氷振り分け装置70、氷加工手段としての氷加工装置80、シロップタンク90、キャニスタ100、攪拌装置110および排水容器120を備える。
【0012】
カップ搬送装置10は、カップ供給装置(図示せず)により供給されたカップCを搬送する。カップCを搬送する位置としては、飲料を調理するための調理位置(図1に例示するカップCの位置)、および販売口(図示せず)に通じる販売位置がある。その他、カップ搬送装置10がカップCを搬送する位置には、各種原料などを受け取る受取位置がある。なお、調理位置には、排水のための排水口11が設けてある。
【0013】
水リザーバ20は、給水弁21を介して上水道から供給された水を貯留する。この水リザーバ20には、送水配管22と製氷用水配管23とが接続してある。
【0014】
送水配管22は、水リザーバ20から延在する先端に三方弁24を有している。三方弁24の一方には水配管25が接続してあり、他方には湯タンク用水配管26が接続してある。このように、送水配管22は、水配管25と湯タンク用水配管26とに分岐接続してある。
【0015】
三方弁24は、水配管25あるいは湯タンク用水配管26に対して個別に開閉可能であり、通常時はそれぞれに対して閉状態に保持してある。この三方弁24は、必要に応じて開状態となり、送水配管22と水配管25とを接続、あるいは送水配管22と湯タンク用水配管26とを接続する。水配管25は、その先端が調理位置にあるカップCに臨むように配設してある。すなわち、三方弁24が開状態となって送水配管22と水配管25とが接続されると、水リザーバ20内の水が調理位置にあるカップCに供給される。また、湯タンク用水配管26は、湯タンク40に接続してある。すなわち、三方弁24が開状態となって送水配管22と湯タンク用水配管26とが接続されると、水リザーバ20内の水が湯タンク40に供給される。
【0016】
また、製氷用水配管23は、製氷機60に接続してある。ゆえに、水リザーバ20内の水が製氷機60に供給される。
【0017】
湯タンク40は、ヒータ40aを内蔵し、湯タンク用水配管26により供給された水を加熱して貯留する。湯タンク40内では、ヒータ40aを駆動して、湯(加熱した水あるいは温水)の温度を例えば93〜97℃に保持している。この湯タンク40には、湯配管41とコーヒー調理用湯配管42とが接続してある。
【0018】
湯配管41は、その先端が調理位置にあるカップCに臨むように配設してある。湯配管41の途中には、当該湯配管41の流路を開閉する湯弁41aが設けてある。すなわち、湯弁41aが開状態にあると湯タンク40内の湯が調理位置にあるカップCに供給され、湯弁41aが閉状態にあると湯配管41による湯の供給が止められる。また、コーヒー調理用湯配管42は、コーヒー飲料調理装置50に接続してある。コーヒー調理用湯配管42の途中には、当該コーヒー調理用湯配管42の流路を開閉する湯弁42aが設けてある。すなわち、湯弁42aが開状態にあると湯タンク40内の湯がコーヒー飲料調理装置50に供給され、湯弁42aが閉状態にあるとコーヒー調理用湯配管42による湯の供給が止められる。
【0019】
コーヒー飲料調理装置50は、挽いたコーヒー豆と、コーヒー調理用湯配管42により供給された湯とを用いてコーヒー飲料を抽出する。コーヒー飲料調理装置50には、コーヒー配管51が接続してある。コーヒー配管51は、その先端が調理位置にあるカップCに臨むように配設してある。ゆえに、コーヒー飲料調理装置50により抽出したコーヒー飲料が調理位置にあるカップCに供給される。
【0020】
製氷機60は、上述した製氷用水配管23を通じて水リザーバ20内から供給された水を用いて氷を製造して貯蔵する。この氷は、予め設定された大きさをなし、例えば略10mm角に製造される。以下、製氷機60で製造した氷を角氷という。本実施の形態における製氷機60は、オーガ式製氷機からなり製氷部60aと貯氷部60bとを備えている。図には明示しないが、製氷部60aは、製氷用水配管23を通じて供給された水を製氷筒の内壁面に氷膜として結氷し、この氷膜を螺旋状回転刃で削り取ってフレーク状として押し上げて氷押出ヘッドで圧縮しつつカッタでせん断して角氷にする。この角氷は、断熱壁で囲まれた貯氷部60bに送り込まれて貯えられる。貯氷部60bは、角氷を貯えつつ当該角氷が一塊とならないように攪拌する。
【0021】
この製氷機60は、図2の氷の排出機構部を示す図に示すように貯氷部60bに氷排出口61を有している。氷排出口61は貯氷部60bに設けた開口であり、氷排出手段としてのゲート62によって開閉する。ゲート62は、例えば回動軸62aによって支承した板体62bからなり、回動軸62aを中心とした板体62bの回動によって氷排出口61を閉じる閉状態(図2中実線で示す)あるいは氷排出口61を開ける開状態(図2中一点差線で示す)になる。また、氷排出口61は、案内経路63を介して氷振り分け装置70に接続してある。案内経路63は、氷排出口61から排出した角氷を整流して一定の通過状態とする。そして、ゲート62を開状態にすると貯氷部60bに貯えてある角氷が氷排出口61から案内経路63を介して氷振り分け装置70に排出され、ゲート62を閉状態にすると氷排出口61からの角氷の排出が止められる。
【0022】
氷振り分け装置70は、氷配管用姿勢(図1中破線で例示)と、氷加工装置用姿勢(図1中、実線で例示)とに可動する氷振り分け機構71を内蔵している。氷振り分け装置70は、氷振り分け機構71の各姿勢に応じて一方あるいは他方の通路をなす。一方の通路は氷配管72に接続してあり、他方の通路は氷加工装置80に接続してある。氷配管72は、その先端が調理位置にあるカップCに臨むように配設してある。そして、氷振り分け装置70は、氷振り分け機構71が氷配管用姿勢のときに一方の通路が開通し、氷配管72を介して製氷機60からの角氷を調理位置にあるカップCに供給する。また、氷振り分け装置70は、氷振り分け機構71が氷加工装置用姿勢のときに他方の通路が開通し、製氷機60からの角氷を氷加工装置80に供給する。このように、氷振り分け装置70は、製氷機60からの氷を氷配管72(調理位置にあるカップC)あるいは氷加工装置80に択一的に振り分けて供給する。
【0023】
氷加工装置80は、氷振り分け装置70により供給された氷を粉砕して、例えば、略米粒の寸法となるように小さい氷を製造し、さらにこの氷を調理位置にあるカップCに供給する。以下、氷加工装置80で製造する氷を細氷という。氷加工装置80は、氷加工部81およびシュータ82を備えて構成してある。
【0024】
氷加工部81は、略すり鉢形状の容器81aの上面に氷投入口81bを有している。容器81aの内部には、回転羽根81cが設けてある。回転羽根81cは、容器81aのすり鉢状の底部に設けた回転軸に対して複数(本実施の形態では3個)設けてあり、当該回転軸を中心として容器81aのすり鉢状の内周面に沿って回転可能としてある。この回転羽根81cは、容器81aの外部に設けたモータ81dの駆動によって回転する。また、容器81aのすり鉢状の周面の一部には、細氷排出口(図示せず)と、当該細氷排出口の位置に設けた削り刃(図示せず)とが設けてある。さらに、容器81aのすり鉢状の底部には、排水口81eが設けてある。この氷加工部81では、氷振り分け機構71を介して製氷機60で製造した角氷が氷投入口81bから容器81a内に投入される。その後、モータ81dの駆動によって回転羽根81cが回転すると、角氷が回転羽根81cによって容器81aのすり鉢状の内周面に押し付けられる。この結果、細氷排出口の位置で角氷が削り刃で砕かれて細氷(例えば、略米粒の寸法の氷)となり当該細氷排出口から容器の外部に排出される。
【0025】
シュータ82は、容器81aの外部であって細氷排出口に通じて設けてある。このシュータ82は、断面略矩形状の筒体をなしている。シュータ82の先端の口部は、調理位置にあるカップCの開口部分に臨んでいる。
【0026】
シロップタンク90は、シロップを貯蔵する。シロップタンク90には、シロップ配管91が接続してある。シロップ配管91は、その先端が調理位置にあるカップCに臨むように配設してある。シロップ配管91の途中には、当該シロップ配管91の流路を開閉するシロップ弁91aがある。このため、シロップ弁91aが開状態にあるとシロップタンク90内のシロップが調理位置にあるカップCに供給され、シロップ弁91aが閉状態にあるとシロップ配管91によるシロップの供給が止められる。なお、本実施の形態でのシロップタンク90は、図1において3個示してあり、各々貯蔵したシロップをそれぞれのシロップ配管91によってカップCに供給できる。
【0027】
キャニスタ100は、粉末原料として、例えば砂糖、クリーム、インスタントコーヒーおよびココアなどを貯蔵する。キャニスタ100は、貯蔵してある粉末原料を受取位置にあるカップCに定量供給する。なお、本実施の形態でのキャニスタ100は、図1において3個示してあり、各々貯蔵した粉末原料をカップCに定量供給する。
【0028】
攪拌装置110は、調理位置にあるカップCに対して進退可能、かつ軸心回りに回転可能に構成された攪拌羽根111を有する。この攪拌装置110は、攪拌羽根111を回転動作させるときには当該攪拌羽根111を下降させてカップC内に配置する一方、それ以外のときには当該攪拌羽根111を上昇させてカップCから出た位置で保持する。
【0029】
排水容器120は、排水を貯留する。この排水容器120には、氷加工排水配管121と調理排水配管122とが接続してある。氷加工排水配管121は、上述した氷加工部81の排水口81eに接続してあって当該氷加工部81の容器81a内の水を排水容器120に送出する。調理排水配管122は、上述したカップCの搬送系路(例えば調理位置など)に設けた排水口11に接続してあって当該搬送系路上の水を排水容器120に送出する。
【0030】
上述したように構成したカップ式飲料自動販売機において、口当たりが良く清涼感のあるコールド飲料として、例えばシャーベット状のフローズン飲料を製造するための動作について以下に詳述する。
【0031】
例えば、購入者により販売ボタン(図示せず)が操作されて、フローズン飲料の販売指令が送出されると、カップ搬送装置10は、カップ供給手段(図示せず)により供給されたカップCをキャニスタ100の粉末原料を受け取る受取位置に搬送する。
【0032】
この受取位置において、例えばコーヒー味のフローズン飲料の販売指令が送出されている場合では、キャニスタ100に貯蔵してある砂糖、クリーム、インスタントコーヒーなどの粉末原料をカップCに定量供給する。また、例えばココア味のフローズン飲料の販売指令が送出されている場合では、キャニスタ100に貯蔵してある砂糖、ココアなどの粉末原料をカップCに定量供給する。
【0033】
その後、カップ搬送装置10は、カップCを調理位置に搬送する。カップCが調理位置に搬送されると、湯弁41aを開状態として湯タンク40内の湯をカップCに供給する。この際、攪拌装置110は、攪拌羽根111を降下してカップC内に配置するとともに当該攪拌羽根111をカップC内で回転作動する。これにより、粉末原料および湯が攪拌混合されて粉末原料が湯に溶け込み、フローズン飲料の原料液となる。
【0034】
この間に、製氷機60のゲート62を開状態として角氷を氷排出口61から氷振り分け装置70に排出する。このとき、氷振り分け装置70は、氷振り分け機構71を氷加工装置用姿勢に保持して、製氷機60からの角氷を氷加工部81に供給する。
【0035】
氷振り分け装置70によって製氷機60からの角氷が氷加工部81に供給されると、氷加工装置80は、氷加工部81のモータ81dを駆動して回転羽根81cを作動させることで角氷を粉砕して細氷にしつつ、シュータ82を通じて調理位置にあるカップCに供給する。
【0036】
氷加工装置80によって細氷がカップCに供給されるとき、攪拌装置110は、粉末原料および湯を攪拌した後であって引き続き当該攪拌羽根111をカップC内で回転作動している。すなわち、先にカップC内に供給した原料液に細氷を供給しながら攪拌羽根111で攪拌する。この結果、カップC内で原料液と細氷とが混合攪拌されてフローズン飲料が製造される。
【0037】
こうしてフローズン飲料の製造が終了すると、攪拌装置110は、攪拌羽根111を上昇してカップCから出た位置で保持する。その後、カップ搬送装置10によりカップCを販売位置に搬送する。そして、フローズン飲料が調理されたカップCが販売口(図示せず)から購入者に受け渡される。
【0038】
このように、本実施の形態であるカップ式飲料自動販売機によれば、製氷機60からの角氷を粉砕する氷加工装置80を備え、氷加工装置80により粉砕した細氷をカップCに供給して飲料を製造するので、製氷機60で製造した角氷の大きさによらず、口当たりの良く清涼感のあるコールド飲料(フローズン飲料)を製造する。
【0039】
なお、上述したカップ式飲料自動販売機においてフローズン飲料を製造するための原料液は、キャニスタ100の粉末原料および湯を混合したものに限定されない。例えば、原料液としてコーヒー飲料調理装置50により抽出したコーヒー飲料を用いたもの、あるいはシロップタンク90からのシロップを用いたものからフローズン飲料を製造することができる。
【0040】
また、本実施の形態におけるカップ式飲料自動販売機では、製氷機60からの氷を氷加工装置80および氷配管72に択一的に供給可能な氷振り分け装置70を備えているので、従来のものと同様に角氷入りのコールド飲料を製造することもできる。この場合、氷振り分け装置70により製氷機60からの氷を氷配管72に振り分けて供給すれば、製氷機60からの氷が氷配管72を通じてそのままカップCに供給される。
【0041】
ところで、上述のカップ式飲料自動販売機において、フローズン飲料を調理するための細氷量は、コールド飲料に比較して多くの氷量を必要とする。ゆえに、細氷量の変化に応じてフローズン飲料の出来が大きく変わることになる。すなわち、細氷を作る氷加工装置80に供給する角氷量を精度よく排出する必要がある。
【0042】
そこで、本実施の形態におけるカップ式飲料自動販売機では、製氷機60からの角氷の排出制御を行っている。図3は氷の排出制御に係るブロック図である。
【0043】
図3に示すように、制御手段130には、氷排出駆動手段64および氷検出手段131が接続してある。
【0044】
氷排出駆動手段64は、制御手段130から送出された開閉信号によってゲート62を開状態あるいは閉状態にして氷排出口61を開閉する。
【0045】
氷検出手段131は、氷加工装置80に供給した角氷量を得るために、案内経路63を通過する角氷量を検出する。氷検出手段131は、検出部131aと検出信号処理回路131bとを有している。検出部131aは、図2に示すように案内経路63に設けてあり、本実施の形態では案内経路63を横切る態様で投受光素子を備えた光センサで構成してある。検出部131aは、光センサの投受光を角氷が遮ることで角氷の通過時間信号を出力する。検出信号処理回路131bは、光センサからの通過時間信号を電圧として得てこれを蓄えて検出信号として積分処理する(以下上記積分処理した電圧を「電圧」という)。検出信号処理回路131bで処理した検出信号は、制御手段130に出力される。
【0046】
なお、図2に示すように、本実施の形態で検出部131aを構成する光センサは、対をなしており投受光を互いに略平行かつ相互逆向きにして設けてある。検出信号処理回路131bでは、各光センサ双方からの通過時間信号を検出信号として制御手段130に出力する態様、あるいは各光センサのいずれか一方の通過信号を検出信号として制御手段130に出力する態様に切り替え可能である。このように光センサを対にして通過信号を出力すれば、角氷が詰まることなく通過する案内経路63の内径を維持し、かつ、光センサの線状の投受光であっても角氷の通過を確実に検出することが可能になる。
【0047】
制御手段130では、氷検出手段131からの検出信号を基に、角氷が光センサを遮る時間(電圧)の合計から光センサを通過した角氷量(すなわち氷加工装置80に供給した角氷量)を得る。この場合、上述のごとく角氷が予め設定された大きさ(例えば略10mm角)に作られていることから、1つの角氷における氷量を一定(略1g相当)とし、各角氷の通過速度を一定とすることができる。
【0048】
さらに、制御手段130では、氷検出手段131からの検出信号を基に、所定時間あたりでの角氷が光センサを遮る時間(電圧)から光センサを通過した角氷量(通過量)の変化を得る。
【0049】
なお、制御手段130には、各種カップCの大きさに応じた所望の細氷量、当該所望の細氷量を得るための角氷量、および氷排出口61から氷検出手段131に至る角氷の通過時間などのデータが予め格納してある。
【0050】
上記制御手段130の制御によって製氷機60から角氷を排出する動作を以下に説明する。図4(a)および(b)は制御手段におけるタイミング図、図5は排出した角氷量を示す図である。
【0051】
制御手段130では、例えば、購入者により販売ボタン(図示せず)が操作されてフローズン飲料の販売指令が送出されたときに、使用されるカップCの大きさに応じた所望の細氷量と、所望の細氷量を得るために必要な全角氷量を取得する。
【0052】
その後、角氷を氷加工部81の容器81aに供給する。図4(a)および(b)に示すように、制御手段130は、氷排出駆動手段64に開信号(ON信号)を送出してゲート62を開状態とする。これにより、氷排出口61から排出した角氷が案内経路63に案内されて氷振り分け装置70を経由して氷加工部81に供給される。
【0053】
ここで、案内経路63を通過する角氷は、氷検出手段131によって検出される。制御手段130では、氷検出手段131からの検出信号に基づき、所定時間あたりの角氷の通過量を得る。図4(a)および図4(b)を比較すると、図4(a)では検出信号のOFF時間の間隔が短く角氷が密に通過しているので角氷の通過量が多く、図4(b)では検出信号のOFF時間の間隔が長く角氷が粗く通過しているので角氷の通過量が少ない。そして、角氷の通過量が多いと図5にAで示すように所望の角氷量(実線で示す)に到達する時間が早く、角氷の通過量が少ないと図5にBで示すように所望の角氷量(実線で示す)に到達する時間が遅い。
【0054】
制御手段130では、角氷の通過量に基づいて所望の角氷量が氷排出口61から排出したことを予測してゲート62を閉状態にする。図4に示すように、所望の角氷量が検出信号ONでのa〜jまでの合計であるとする。この場合、図4(a)では、検出信号OFFの間隔が短いので角氷の通過量が多く、gまでの検出信号を入力した時点で氷排出駆動手段64に閉信号(OFF信号)を送出してゲート62を閉状態とする。残りのh〜jまでの角氷量は、既に氷排出口61から排出されて検出部131aに至る以前の案内経路63内にあると予測している。なお、氷排出口61から検出部131aに至る間隔は、案内経路63において氷排出口61から排出した角氷を整流して検出部131aの位置で一定の通過状態とするための間隔である。
【0055】
また、図4(b)では、検出信号OFFの間隔が長いので角氷の通過量が少なく、hまでの検出信号を入力した時点で氷排出駆動手段64に閉信号(OFF信号)を送出してゲート62を閉状態とする。残りのi,jの角氷量は、既に氷排出口61から排出されて検出部131aに至る以前の案内経路63内にあると予測している。
【0056】
すなわち、制御手段130は、図5に示すように角氷の通過量が多いときに(A)、一点鎖線以前の角氷の通過量を得ることで、当該一点鎖線から実線位置(所望の角氷量)までに角氷が氷排出口61から排出される時間を予測し、この時間を差し引いてゲート62を閉状態にして角氷の排出を止める。また、制御手段130は、角氷の通過量が少ないときに(B)、破線以前の角氷の通過量を得ることで、当該破線から実線位置(所望の角氷量)までに角氷が氷排出口61から排出される時間を予測し、この時間を差し引いてゲート62を閉状態にして角氷の排出を止める。
【0057】
以上のように、本実施の形態におけるカップ式飲料自動販売機では、ゲート62を開状態にして氷排出口61から角氷を排出した後、案内経路63に通過する角氷の通過量の変化に基づいて所望の角氷量が氷排出口61から排出したことを予測しゲート62を閉状態にする。この結果、氷排出口61から排出される角氷の通過量に変化があっても所望の角氷量を製氷機60から排出することができる。また、特にフローズン飲料を製造するに必要な細氷量を精度よく得ることができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係るカップ式飲料自動販売機によれば、製氷機から氷を排出した後、案内経路に通過する氷の通過量の変化に基づき所望の氷量が製氷機から排出したことを予測して氷の排出を止める。これにより、製氷機から排出して案内経路に通過する氷の通過量に変化があっても、所望の氷量を精度よく排出することができる。また、特に口当たりが良く清涼感のある例えばシャーベット状のフローズン飲料を製造するに必要な細氷の量を精度よく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるカップ式飲料自動販売機の概略構成図である。
【図2】氷の排出機構部を示す図である。
【図3】氷の排出制御に係るブロック図である。
【図4】(a)および(b)は制御手段におけるタイミング図である。
【図5】排出した氷量を示す図である。
【符号の説明】
10 カップ搬送装置
11 排水口
20 水リザーバ
21 給水弁
22 送水配管
23 製氷用水配管
24 三方弁
25 水配管
26 湯タンク用水配管
40 湯タンク
40a ヒータ
41 湯配管
41a 湯弁
42 コーヒー調理用湯配管
42a 湯弁
50 コーヒー飲料調理装置
51 コーヒー配管
60 製氷機
60a 製氷部
60b 貯氷部
61 氷排出口
62 ゲート(氷排出手段)
63 案内経路
64 氷排出駆動手段
70 氷振り分け装置
71 氷振り分け機構
72 氷配管
80 氷加工装置
81 氷加工部
81a 容器
81b 氷投入口
81c 回転羽根
81d モータ
81e 排水口
82 シュータ
90 シロップタンク
91 シロップ配管
91a シロップ弁
100 キャニスタ
110 攪拌装置
111 攪拌羽根
120 排水容器
121 氷加工排水配管
122 調理排水配管
130 制御手段
131 氷検出手段
131a 検出部
131b 検出信号処理回路
C カップ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a cup-type beverage vending machine, and more particularly to a cup-type beverage vending machine that manufactures and sells a sherbet-shaped frozen beverage by mixing finely crushed ice with coffee or syrup supplied to a container such as a cup. It is about the machine.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as a cup-type beverage vending machine, there is one that supplies ice produced by an ice machine to a beverage-containing cup to produce a cold beverage containing ice. This type of cup-type beverage vending machine mixes and mixes hot water supplied from a hot water tank or a water tank with raw materials (coffee raw material, sugar and cream, etc.) supplied from each canister as a raw material supply device. Make it liquid. The mixed liquid is supplied to a cup, and ice produced by an ice machine is supplied to the cup, and the mixed liquid is supplied to produce a cold beverage.
[0003]
The ice machine is provided with an ice outlet for discharging ice. Discharge of ice from the ice discharge port is controlled by opening and closing a gate. In addition, a shooter for rectifying and passing the ice through the ice outlet is connected to the ice outlet. A sensor for detecting ice passing through the chute is provided in the middle of the chute (for example, see Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-7-6253
[Problems to be solved by the invention]
In the above-described conventional cup-type beverage vending machine, the gate is closed when a desired amount of ice is detected by the sensor. However, when the gate is closed, there is ice in the chute that has already been discharged from the ice discharge port and has not passed the sensor position. You will be added. Although it is conceivable to determine a desired ice amount including the undetected ice amount based on the gate opening time, the above determination is difficult because the amount of ice discharged from the ice outlet is not constant. As a result, the amount of ice discharged from the ice maker changes.
[0006]
By the way, recently, with the diversification of tastes for drinks, for example, sherbet-shaped frozen drinks have been favored as cold drinks having a pleasant taste and a refreshing feeling. In order to produce this frozen beverage, it is required to mix fine ice (for example, ice of approximately rice grain size) with the mixed liquid. Therefore, in order to obtain fine ice for producing frozen beverages, for example, it is conceivable to provide ice processing means for crushing ice produced by an ice machine to produce fine ice.
[0007]
However, frozen beverages are mainly made of fine ice, and the quality of the frozen beverage changes greatly according to the change in the amount of fine ice. That is, if the amount of ice discharged from the ice maker changes as described above, a desired amount of fine ice cannot be obtained, and a desired frozen beverage cannot be obtained. Specifically, when the amount of fine ice is small, the taste becomes deep and the appearance is small, and when the amount of fine ice is large, the taste becomes light and the frozen drink overflows from the cup.
[0008]
The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and is capable of accurately discharging a desired amount of ice from an ice machine, and in particular, a cup-type beverage automatic vending machine capable of accurately obtaining a fine ice amount required for producing a frozen beverage. The purpose is to provide a machine.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, a cup-type beverage vending machine according to claim 1 of the present invention has an ice discharging means for discharging ice from an ice maker, and a guide path for guiding ice discharged from the ice maker. And ice detecting means for detecting the amount of ice passing through the guide route, and after discharging the ice from the ice making machine, the desired amount of ice is determined based on a change in the amount of ice passing through the guide route. It is characterized in that the discharge of ice is stopped by predicting that the ice has been discharged from the ice making machine.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a cup-type beverage vending machine according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a cup-type beverage vending machine according to an embodiment of the present invention.
[0011]
As shown in FIG. 1, a cup-type beverage vending machine includes a cup transport device 10, a water reservoir 20, a hot water tank 40, a coffee beverage cooking device 50, an ice maker 60, an ice sorting device 70, and ice processing as ice processing means. The apparatus includes a device 80, a syrup tank 90, a canister 100, a stirring device 110, and a drainage container 120.
[0012]
The cup transport device 10 transports the cup C supplied by a cup supply device (not shown). The position for transporting the cup C includes a cooking position for cooking a beverage (the position of the cup C illustrated in FIG. 1), and a sales position communicating with a sales outlet (not shown). In addition, the position where the cup conveying device 10 conveys the cup C includes a receiving position for receiving various raw materials and the like. Note that a drain port 11 for draining water is provided at the cooking position.
[0013]
The water reservoir 20 stores the water supplied from the water supply via the water supply valve 21. A water supply pipe 22 and an ice making water pipe 23 are connected to the water reservoir 20.
[0014]
The water supply pipe 22 has a three-way valve 24 at a distal end extending from the water reservoir 20. A water pipe 25 is connected to one of the three-way valves 24, and a hot water tank water pipe 26 is connected to the other. Thus, the water supply pipe 22 is branched and connected to the water pipe 25 and the hot water tank water pipe 26.
[0015]
The three-way valve 24 can be individually opened and closed with respect to the water pipe 25 or the hot water tank water pipe 26, and is normally kept closed in each case. The three-way valve 24 is opened as required, and connects the water supply pipe 22 and the water pipe 25 or connects the water supply pipe 22 and the hot water tank water pipe 26. The water pipe 25 is disposed so that its tip faces the cup C at the cooking position. That is, when the three-way valve 24 is opened and the water supply pipe 22 and the water pipe 25 are connected, the water in the water reservoir 20 is supplied to the cup C at the cooking position. The hot water tank water pipe 26 is connected to a hot water tank 40. That is, when the three-way valve 24 is opened and the water supply pipe 22 and the hot water tank water pipe 26 are connected, the water in the water reservoir 20 is supplied to the hot water tank 40.
[0016]
The ice making water pipe 23 is connected to an ice making machine 60. Therefore, the water in the water reservoir 20 is supplied to the ice maker 60.
[0017]
Hot water tank 40 has a built-in heater 40a and heats and supplies water supplied by hot water tank water pipe 26. In the hot water tank 40, the heater 40a is driven to maintain the temperature of hot water (heated water or hot water) at, for example, 93 to 97 ° C. A hot water pipe 41 and a hot water pipe 42 for coffee cooking are connected to the hot water tank 40.
[0018]
The hot water pipe 41 is disposed so that its tip faces the cup C at the cooking position. In the middle of the hot water pipe 41, a hot water valve 41a for opening and closing the flow path of the hot water pipe 41 is provided. That is, when the hot water valve 41a is open, the hot water in the hot water tank 40 is supplied to the cup C at the cooking position, and when the hot water valve 41a is closed, the hot water supply by the hot water pipe 41 is stopped. The hot water pipe 42 for coffee cooking is connected to a coffee beverage cooking device 50. A hot water valve 42a that opens and closes a flow path of the hot water pipe 42 for coffee cooking is provided in the middle of the hot water pipe 42 for coffee cooking. That is, when the hot water valve 42a is in the open state, the hot water in the hot water tank 40 is supplied to the coffee beverage cooking device 50, and when the hot water valve 42a is in the closed state, the supply of the hot water by the hot water pipe 42 for coffee cooking is stopped.
[0019]
The coffee beverage cooking device 50 extracts the coffee beverage using the ground coffee beans and the hot water supplied by the hot water pipe 42 for coffee cooking. A coffee pipe 51 is connected to the coffee beverage cooking device 50. The coffee pipe 51 is disposed so that the tip thereof faces the cup C at the cooking position. Therefore, the coffee beverage extracted by the coffee beverage cooking device 50 is supplied to the cup C at the cooking position.
[0020]
The ice maker 60 manufactures and stores ice using water supplied from the inside of the water reservoir 20 through the ice making water pipe 23 described above. This ice has a predetermined size, and is manufactured, for example, in a size of about 10 mm square. Hereinafter, ice produced by the ice maker 60 is referred to as ice cubes. The ice maker 60 according to the present embodiment is composed of an auger-type ice maker and includes an ice maker 60a and an ice storage 60b. Although not explicitly shown in the figure, the ice making unit 60a freezes water supplied through the ice making water pipe 23 on the inner wall surface of the ice making cylinder as an ice film, and scrapes the ice film with a spiral rotary blade to push it up as flakes. While being compressed by the ice extrusion head, it is sheared with a cutter to form ice cubes. The ice cubes are sent to and stored in the ice storage section 60b surrounded by the heat insulating wall. The ice storage unit 60b stores the ice cubes and stirs the ice cubes so as not to form one lump.
[0021]
The ice maker 60 has an ice discharge port 61 in the ice storage section 60b as shown in the drawing showing the ice discharge mechanism section in FIG. The ice discharge port 61 is an opening provided in the ice storage section 60b, and is opened and closed by a gate 62 as ice discharge means. The gate 62 is composed of, for example, a plate 62b supported by a rotation shaft 62a, and the gate 62b is rotated about the rotation shaft 62a to close the ice discharge port 61 (shown by a solid line in FIG. 2) or The ice discharge port 61 is opened (shown by a dashed line in FIG. 2). The ice discharge port 61 is connected to an ice sorting device 70 via a guide path 63. The guide path 63 rectifies the ice cubes discharged from the ice discharge port 61 and sets the ice cubes to a constant passage state. When the gate 62 is opened, ice cubes stored in the ice storage section 60b are discharged from the ice discharge port 61 to the ice sorting device 70 via the guide path 63, and when the gate 62 is closed, the ice cube is discharged from the ice discharge port 61. Of ice cubes is stopped.
[0022]
The ice sorting device 70 has a built-in ice sorting mechanism 71 that is movable between an ice piping position (illustrated by a broken line in FIG. 1) and an ice processing device position (illustrated by a solid line in FIG. 1). The ice sorting device 70 forms one or the other passage according to each posture of the ice sorting mechanism 71. One passage is connected to the ice pipe 72 and the other passage is connected to the ice processing device 80. The ice pipe 72 is disposed so that its tip faces the cup C at the cooking position. Then, the ice sorting device 70 supplies ice cubes from the ice maker 60 to the cup C at the cooking position via the ice piping 72 when one of the passages is opened when the ice sorting mechanism 71 is in the posture for ice piping. . When the ice sorting mechanism 71 is in the attitude for the ice processing device, the other path is opened, and the ice sorting device 70 supplies the ice cubes from the ice maker 60 to the ice processing device 80. As described above, the ice sorting device 70 selectively sorts and supplies the ice from the ice making machine 60 to the ice pipe 72 (the cup C at the cooking position) or the ice processing device 80.
[0023]
The ice processing device 80 crushes the ice supplied by the ice sorting device 70 to produce small ice having, for example, approximately the size of rice grains, and supplies the ice to the cup C at the cooking position. Hereinafter, ice produced by the ice processing device 80 is referred to as fine ice. The ice processing device 80 includes an ice processing unit 81 and a shooter 82.
[0024]
The ice processing section 81 has an ice inlet 81b on the upper surface of a substantially mortar-shaped container 81a. A rotating blade 81c is provided inside the container 81a. A plurality (three in this embodiment) of rotating blades 81c are provided for the rotating shaft provided at the bottom of the container 81a in the mortar shape, and the rotating blades 81c are provided on the mortar-shaped inner peripheral surface of the container 81a around the rotating shaft. It is rotatable along. The rotating blade 81c is rotated by driving a motor 81d provided outside the container 81a. Further, a part of the mortar-shaped peripheral surface of the container 81a is provided with a thin ice discharge port (not shown) and a sharpening blade (not shown) provided at the position of the thin ice discharge port. Further, a drain port 81e is provided in the mortar-shaped bottom of the container 81a. In the ice processing unit 81, ice cubes produced by the ice maker 60 are put into the container 81a from the ice inlet 81b via the ice sorting mechanism 71. Thereafter, when the rotating blade 81c is rotated by the drive of the motor 81d, the ice cube is pressed against the mortar-shaped inner peripheral surface of the container 81a by the rotating blade 81c. As a result, the ice cubes are crushed by the shaving blade at the position of the thin ice discharge port to become thin ice (for example, ice of approximately the size of rice grains), and are discharged from the thin ice discharge port to the outside of the container.
[0025]
The shooter 82 is provided outside the container 81a and communicates with the thin ice discharge port. The shooter 82 has a cylindrical body having a substantially rectangular cross section. The mouth at the tip of the shooter 82 faces the opening of the cup C at the cooking position.
[0026]
The syrup tank 90 stores syrup. A syrup pipe 91 is connected to the syrup tank 90. The syrup pipe 91 is disposed so that the tip thereof faces the cup C at the cooking position. In the middle of the syrup pipe 91, there is a syrup valve 91a for opening and closing the flow path of the syrup pipe 91. Therefore, when the syrup valve 91a is in the open state, the syrup in the syrup tank 90 is supplied to the cup C at the cooking position, and when the syrup valve 91a is in the closed state, the supply of the syrup by the syrup pipe 91 is stopped. In addition, three syrup tanks 90 in the present embodiment are shown in FIG. 1, and the stored syrups can be supplied to the cup C through the respective syrup pipes 91.
[0027]
The canister 100 stores, for example, sugar, cream, instant coffee, cocoa, and the like as powder raw materials. The canister 100 supplies a fixed amount of the stored powdery raw material to the cup C at the receiving position. In addition, three canisters 100 in the present embodiment are shown in FIG.
[0028]
The stirring device 110 has stirring blades 111 configured to be able to advance and retreat with respect to the cup C at the cooking position and to be rotatable around the axis. The stirring device 110 lowers the stirring blade 111 when rotating the stirring blade 111 and disposes the stirring blade 111 in the cup C. At other times, the stirring device 111 raises the stirring blade 111 and holds the stirring blade 111 out of the cup C. I do.
[0029]
The drainage container 120 stores drainage. An ice processing drainage pipe 121 and a cooking drainage pipe 122 are connected to the drainage container 120. The ice processing drainage pipe 121 is connected to the drainage port 81e of the ice processing unit 81 described above, and sends out water in the container 81a of the ice processing unit 81 to the drainage container 120. The cooking drainage pipe 122 is connected to the drainage port 11 provided in the above-described transfer path (for example, a cooking position) of the cup C, and sends out water on the transfer path to the drainage container 120.
[0030]
In the cup-type beverage vending machine configured as described above, an operation for producing, for example, a sherbet-shaped frozen beverage as a cold beverage having a good mouthfeel and a refreshing feeling will be described in detail.
[0031]
For example, when a purchase button is operated by a purchaser to transmit a frozen beverage sales instruction, the cup transport device 10 transfers the cup C supplied by the cup supply means (not shown) to the canister. 100 powder materials are conveyed to the receiving position.
[0032]
At this receiving position, for example, when a sales command for a coffee-flavored frozen beverage is sent out, powder materials such as sugar, cream, and instant coffee stored in the canister 100 are supplied to the cup C in a fixed amount. Further, for example, when a sales command for a cocoa-flavored frozen beverage is sent, powder materials such as sugar and cocoa stored in the canister 100 are supplied to the cup C in a fixed amount.
[0033]
Thereafter, the cup transport device 10 transports the cup C to the cooking position. When the cup C is transported to the cooking position, the hot water valve 41a is opened and the hot water in the hot water tank 40 is supplied to the cup C. At this time, the stirring device 110 lowers the stirring blade 111 and arranges it in the cup C, and rotates the stirring blade 111 in the cup C. Thus, the powdered raw material and the hot water are stirred and mixed, and the powdered raw material is dissolved in the hot water, and becomes a raw material liquid of a frozen beverage.
[0034]
During this time, the ice cube is discharged from the ice discharge port 61 to the ice sorting device 70 with the gate 62 of the ice making machine 60 opened. At this time, the ice sorting device 70 supplies the ice cubes from the ice maker 60 to the ice processing unit 81 while holding the ice sorting mechanism 71 in the attitude for the ice processing device.
[0035]
When ice cubes from the ice maker 60 are supplied to the ice processing unit 81 by the ice sorting device 70, the ice processing device 80 drives the motor 81d of the ice processing unit 81 to operate the rotating blades 81c, thereby causing the ice cubes to operate. Is supplied to the cup C at the cooking position through the shooter 82 while crushing into fine ice.
[0036]
When the fine ice is supplied to the cup C by the ice processing device 80, the stirring device 110 rotates the stirring blade 111 in the cup C after stirring the powder raw material and the hot water. That is, the raw material liquid previously supplied into the cup C is stirred by the stirring blade 111 while supplying the fine ice. As a result, the raw material liquid and the fine ice are mixed and stirred in the cup C to produce a frozen beverage.
[0037]
When the production of the frozen beverage is completed in this manner, the stirring device 110 raises the stirring blade 111 and holds the stirring blade 111 at the position where the stirring blade 111 comes out of the cup C. Thereafter, the cup C is transported by the cup transport device 10 to the sales position. Then, the cup C in which the frozen beverage has been cooked is delivered to the purchaser from a sales outlet (not shown).
[0038]
As described above, according to the cup-type beverage vending machine of the present embodiment, the ice processing device 80 for crushing ice cubes from the ice maker 60 is provided, and the fine ice crushed by the ice processing device 80 is placed in the cup C. Since the beverage is supplied and produced, a cold beverage (frozen beverage) having a refreshing sensation with a good mouthfeel is produced regardless of the size of the ice cube produced by the ice maker 60.
[0039]
In addition, the raw material liquid for producing a frozen beverage in the above-described cup-type beverage vending machine is not limited to a mixture of the powdered raw material of the canister 100 and hot water. For example, a frozen beverage can be manufactured from one using a coffee beverage extracted by the coffee beverage cooking device 50 as a raw material liquid, or one using syrup from a syrup tank 90.
[0040]
In addition, the cup-type beverage vending machine according to the present embodiment is provided with the ice sorting device 70 that can selectively supply ice from the ice maker 60 to the ice processing device 80 and the ice pipe 72. Cold drinks containing ice cubes can also be produced. In this case, if the ice from the ice maker 60 is distributed and supplied to the ice piping 72 by the ice distribution device 70, the ice from the ice maker 60 is directly supplied to the cup C through the ice piping 72.
[0041]
By the way, in the above-mentioned cup-type beverage vending machine, the amount of fine ice for cooking the frozen beverage requires a larger amount of ice than the cold beverage. Therefore, the quality of the frozen beverage greatly changes according to the change in the amount of fine ice. That is, it is necessary to accurately discharge the amount of ice cubes supplied to the ice processing device 80 for making fine ice.
[0042]
Therefore, in the cup-type beverage vending machine according to the present embodiment, discharge of ice cubes from the ice maker 60 is controlled. FIG. 3 is a block diagram related to ice discharge control.
[0043]
As shown in FIG. 3, the control means 130 is connected to the ice discharge driving means 64 and the ice detecting means 131.
[0044]
The ice discharge driving means 64 opens and closes the ice discharge port 61 by opening or closing the gate 62 according to the open / close signal sent from the control means 130.
[0045]
The ice detecting means 131 detects the amount of ice cubes passing through the guide route 63 in order to obtain the amount of ice cubes supplied to the ice processing device 80. The ice detecting means 131 has a detecting unit 131a and a detection signal processing circuit 131b. The detection unit 131a is provided in the guide path 63 as shown in FIG. 2, and in the present embodiment, is configured by an optical sensor including a light emitting and receiving element so as to cross the guide path 63. The detection unit 131a outputs a passage time signal of the ice cube by blocking the projection and reception of the light sensor by the ice cube. The detection signal processing circuit 131b obtains a passing time signal from the optical sensor as a voltage, stores the voltage, and performs integration processing as a detection signal (hereinafter, the integrated voltage is referred to as “voltage”). The detection signal processed by the detection signal processing circuit 131b is output to the control means 130.
[0046]
As shown in FIG. 2, the optical sensors constituting the detection unit 131a in the present embodiment are paired and provided so that light emission and reception are substantially parallel to each other and opposite to each other. In the detection signal processing circuit 131b, a mode in which the passage time signal from each of the optical sensors is output to the control unit 130 as a detection signal, or a mode in which any one of the optical sensors is output to the control unit 130 as a detection signal. Can be switched to In this way, if the optical sensor is paired to output a passage signal, the inner diameter of the guide path 63 through which the ice cube passes without clogging is maintained, and even if the optical sensor is linearly projecting and receiving light, Passage can be reliably detected.
[0047]
Based on the detection signal from the ice detecting means 131, the control means 130 calculates the amount of ice cubes that have passed through the optical sensor (that is, the ice cubes supplied to the ice processing device 80) based on the total time (voltage) during which the ice cube blocks the optical sensor. Amount). In this case, since the ice cubes are formed in a predetermined size (for example, approximately 10 mm square) as described above, the amount of ice in one ice cube is made constant (equivalent to approximately 1 g), and the passage of each ice cube is performed. The speed can be constant.
[0048]
Further, in the control means 130, based on the detection signal from the ice detection means 131, a change in the amount of ice cubes passing through the optical sensor (the amount passed) from the time (voltage) at which the ice cube blocks the optical sensor per a predetermined time. Get.
[0049]
The control means 130 includes a desired amount of thin ice corresponding to the size of the various cups C, an amount of ice cube for obtaining the desired amount of ice, and a corner from the ice discharge port 61 to the ice detecting means 131. Data such as the ice passage time is stored in advance.
[0050]
The operation of discharging ice cubes from the ice maker 60 under the control of the control means 130 will be described below. 4A and 4B are timing charts in the control means, and FIG. 5 is a view showing the amount of ice cubes discharged.
[0051]
In the control means 130, for example, when a purchase button (not shown) is operated by the purchaser and a frozen beverage sales instruction is sent out, the desired amount of fine ice corresponding to the size of the cup C to be used is determined. Then, the amount of ice cubes necessary to obtain the desired amount of fine ice is obtained.
[0052]
Thereafter, the ice cubes are supplied to the container 81a of the ice processing section 81. As shown in FIGS. 4A and 4B, the control means 130 sends an open signal (ON signal) to the ice discharge drive means 64 to open the gate 62. Thereby, the ice cubes discharged from the ice discharge port 61 are guided to the guide path 63 and supplied to the ice processing section 81 via the ice sorting device 70.
[0053]
Here, ice cubes passing through the guide route 63 are detected by the ice detecting means 131. The control means 130 obtains the passage amount of ice cubes per predetermined time based on the detection signal from the ice detection means 131. When comparing FIG. 4A and FIG. 4B, in FIG. 4A, since the OFF time interval of the detection signal is short and the ice cubes pass densely, the amount of ice cubes passing is large, and FIG. In (b), since the OFF time interval of the detection signal is long and the ice cube passes coarsely, the amount of ice cube passing is small. When the amount of ice cubes passing is large, the time required to reach a desired amount of ice cubes (shown by a solid line) is short as shown by A in FIG. 5, and when the amount of ice cubes passing is small, as shown by B in FIG. It takes a long time to reach a desired ice cube amount (shown by a solid line).
[0054]
The control unit 130 predicts that a desired amount of ice cubes has been discharged from the ice discharge port 61 based on the amount of ice cubes passed, and closes the gate 62. As shown in FIG. 4, it is assumed that the desired amount of ice cubes is the sum of a to j when the detection signal is ON. In this case, in FIG. 4A, since the interval of the detection signal OFF is short, a large amount of ice cube passes, and a closing signal (OFF signal) is transmitted to the ice discharge driving means 64 when the detection signal up to g is input. Gate 62 is closed. The remaining ice cube amounts from h to j are predicted to be in the guide route 63 before being discharged from the ice discharge port 61 and reaching the detection unit 131a. The interval from the ice discharge port 61 to the detection unit 131a is an interval for rectifying the ice cubes discharged from the ice discharge port 61 in the guide path 63 so as to make the ice cubes pass at the position of the detection unit 131a.
[0055]
In FIG. 4B, since the interval of the detection signal OFF is long, the amount of ice cube passing is small, and a closing signal (OFF signal) is sent to the ice discharge driving means 64 when the detection signal up to h is input. Gate 62 is closed. The remaining ice cube amounts of i and j are predicted to be in the guide route 63 before being discharged from the ice discharge port 61 and reaching the detection unit 131a.
[0056]
That is, when the passing amount of ice cubes is large as shown in FIG. 5 (A), the control means 130 obtains the passing amount of ice cubes before the dashed-dotted line to obtain the position of the solid line from the dashed-dotted line (the desired angle). The time required for ice cubes to be discharged from the ice discharge port 61 before the ice amount is estimated, and the gate 62 is closed to stop discharging the ice cubes by subtracting this time. Further, when the amount of ice cubes passing is small (B), the control means 130 obtains the amount of ice cubes passing before the broken line, so that the ice cubes move from the broken line to the position of the solid line (the desired amount of ice cubes). The time for discharging ice cubes is predicted, and the time is subtracted to close gate 62 to stop discharging ice cubes.
[0057]
As described above, in the cup-type beverage vending machine according to the present embodiment, after the gate 62 is opened and the ice cubes are discharged from the ice discharge port 61, the change in the amount of ice cubes passing through the guide route 63 changes. And that the gate 62 is closed. As a result, a desired amount of ice cubes can be discharged from the ice maker 60 even if the amount of ice cubes discharged from the ice discharge port 61 changes. Further, in particular, the amount of fine ice required for producing a frozen beverage can be accurately obtained.
[0058]
【The invention's effect】
As described above, according to the cup-type beverage vending machine according to claim 1 of the present invention, after discharging ice from the ice machine, a desired amount of ice is determined based on a change in the amount of ice passing through the guide route. Predicts that ice has been discharged from the ice machine and stops discharging ice. Thereby, even if there is a change in the amount of ice discharged from the ice machine and passing through the guide route, a desired amount of ice can be discharged accurately. In addition, it is possible to accurately obtain the amount of fine ice required for producing a particularly refreshing and refreshing, for example, sherbet-shaped frozen beverage.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a cup-type beverage vending machine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing an ice discharging mechanism.
FIG. 3 is a block diagram related to ice discharge control.
FIGS. 4A and 4B are timing charts in the control means.
FIG. 5 is a diagram showing the amount of ice discharged.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Cup conveyance apparatus 11 Drainage port 20 Water reservoir 21 Water supply valve 22 Water supply pipe 23 Ice water pipe 24 Three-way valve 25 Water pipe 26 Water tank water pipe 40 Hot tank 40a Heater 41 Hot water pipe 41a Hot water valve 42 Coffee cooking hot water pipe 42a Hot water Valve 50 Coffee drink cooking device 51 Coffee piping 60 Ice making machine 60a Ice making part 60b Ice storage part 61 Ice outlet 62 Gate (ice discharging means)
63 Guide path 64 Ice discharge drive means 70 Ice sorting device 71 Ice sorting mechanism 72 Ice piping 80 Ice processing device 81 Ice processing section 81a Container 81b Ice inlet 81c Rotating blade 81d Motor 81e Drain outlet 82 Shooter 90 Syrup tank 91 Syrup pipe 91a Syrup valve 100 Canister 110 Stirrer 111 Stirrer blade 120 Drainage container 121 Ice processing drainage pipe 122 Cooking drainage pipe 130 Control means 131 Ice detection means 131a Detection unit 131b Detection signal processing circuit C Cup