JP2004319819A - 化学的気相成長装置および化学的気相成長方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウェハ面上に形成する薄膜の膜厚を均一にできる化学的気相成長装置およびそれを用いた気相成長方法を提供すること。
【解決手段】化学的気相成長装置は、一端(上部)が閉じている外部容器管5と、この外部容器管5内に設置される反応室9となる内部容器管4と、この内部容器管4に収納されるボートと称せられる支持治具2と、外部容器管5を収納し、支持治具2にセットされたウェハ1と略相似な形状の薄板3の上に積載されたウェハ1を加熱するヒータ6を有する電気炉7などから構成されている。略相似な形状の薄板3の上にウェハ1を積載することにより、均一な薄膜をウェハ1に成膜できる。
【選択図】 図1
【解決手段】化学的気相成長装置は、一端(上部)が閉じている外部容器管5と、この外部容器管5内に設置される反応室9となる内部容器管4と、この内部容器管4に収納されるボートと称せられる支持治具2と、外部容器管5を収納し、支持治具2にセットされたウェハ1と略相似な形状の薄板3の上に積載されたウェハ1を加熱するヒータ6を有する電気炉7などから構成されている。略相似な形状の薄板3の上にウェハ1を積載することにより、均一な薄膜をウェハ1に成膜できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、基板の表面に薄膜を形成する化学的気相成長装置および化学的気相成長方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスは、半導体基板に多結晶シリコン膜、金属膜および絶縁膜など各種薄膜を積層して形成されるが、その成膜方法として化学的気相成長法が多用されている。
図5は、従来のバッチ式の化学的気相成長装置の要部構成図であり、同図(a)は全体図、同図(b)はウェハをセットした支持治具(ボート)の斜視図である。
化学的気相成長装置(CVD装置:Chemical Vapor Deposition装置)は、一端(上部)が閉じている外部容器管5と、この外部容器管5内に設置される、内部が反応室9となる内部容器管4と、この内部容器管4に収納されるボートと称せられる支持治具2と、外部容器管5を収納し、支持治具2にセットされたウェハ1(基板)を加熱するヒータ6を有する電気炉7などから構成されている。また、支持治具2は、支持台24と、この支持台24にウェハ1を矢印Hの方向からセットできるように配置された複数本の支柱25とこれらの支柱25を途中で支える支え板26で構成される。
【0003】
支持治具2にウェハ1を多数枚、狭間隔で列状に配置し、この支持治具2を内部容器管4内に挿入し、外部容器管5の開口部(下部)に蓋8をして、密封し、外部容器管5内を減圧雰囲気にして、反応性ガスとキャリアガスを、下部に設置されているガス流入口10から内部容器管4(反応室)に導入し、上部に流れて来たこれらのガス流12を内部容器管4の壁面と外部容器管5の壁面で挟まれた隙間を通して、ガス排気口11から、図示しない真空ポンプで吸引して排気する。
図5においては、下方から上方にガス流12が流れるので、下方が源流領域21となり、上方が下流領域23となり、中間が中流領域22となる。
【0004】
この成膜方法は、ナノメートルオーダーの薄膜を比較的低温で制御性よく成長させることができる、優れた方法である。例えば、MOS型トランジスタのゲート電極の材料として適用される多結晶シリコン膜(ポリシリコン膜)は、炉内温度550℃、真空度100Paの雰囲気中に、モノシラン(SiH4 )ガスを1000sccm、キャリアガスとして窒素(N2)ガス200sccmとともに注入すると約30Å/分の成膜速度でウェハ1に堆積する。
ただ、上記の成膜速度下では、1枚ずつ処理する図示しない枚葉式の装置ではウェハ1上の膜厚の均一性は優れるが生産性を上げられないので、通常は50枚から200枚程度のウェハ1を同時に1回で処理するバッチ処理ができるバッチ式の装置が用いられる。このバッチ処理では、多数枚のウェハ1を、温度均一性の良い領域に配置するため、できるだけ小さな間隔でウェハ1を順次平行に並べ、その周辺部に反応性ガスをキャリアガスとともに流すという構成をとる。
【0005】
しかし、このような構成では、反応性ガスは源流領域21から下流領域23へと高温雰囲気に触れながら流れるので、その間に熱エネルギーを受けて化学変化を起こし、当初の反応性ガス以外の反応種もわずかながらも混ざってくる。この反応種は極めて反応性に富む反応種(ラジカルな反応種)であり、ウェハ1に触れるとともにポリシリコン薄膜として堆積してしまうために、ウェハ1上の膜厚の均一性が充分とれないという問題が生じる。
図6は、図5に示す化学的気相成長装置の内部容器管内の様子を示すモデル図である。このモデル図を用いて膜厚が不均一になるメカニズムを説明する。
【0006】
ポリシリコン成膜の場合、反応性ガスは100%SiH4ガスで、キャリアガスであるN2 ガスとともに反応室である内部容器管4の下部から注入される。反応室内ではウェハ設置領域にわたって550℃の均一温度に保たれており、その均一温度領域は150枚のバッチ装置では約800mmの長さがある。反応室の下部から注入されたSiH4ガス13はこの長い高温領域で熱輻射やガス分子同士の衝突を受けて、以下の反応式に従って、一部はSiH2ガス14に変化する。
SiH4→ SiH2+H2
ここで、SiH2がス14は、ラジカルなガスと呼ばれ、極めて反応性に富み、ウェハ1の表面にぶつかるだけで分解してシリコン膜として堆積する。つまり、SiH2はラジカルな反応種である。
【0007】
すなわち、SiH2ガス14のSiH4ガス13に対する相対濃度が高くなればなるほど、ウェハ1の外周部でSiH2ガス14からのポリシリコンの堆積が盛んになり、その部分での膜厚が増加し、結果としてウェハ1面内の膜厚が不均一になる。
実際、SiH2のSiH4に対する相対濃度(濃度割合)を求めると、源流領域21にあるウェハでは1×10−7程度以下であるのに対し、中流領域22にあるウェハでは3×10−7程度、下流領域23にあるウェハでは7×10−7程度と増加する。そのために、下流領域23の方が源流領域21より膜厚のばらつきが大きくなる。つまり、ウェハ面内の膜厚の不均一性は、熱エネルギーによる生成されるSiH2ガス14量に依存する。
【0008】
図7は、ウェハ位置と膜厚の関係を示す図である。全体で150枚のウェハ1を支持治具2にセットし、反応性ガスが流入する側を源流領域21、中間を中流領域22、反応性ガスが流出する側を下流領域23の3領域に分割し、各領域に30枚のウェハをセットしてウェハ1上にポリシリコン膜を成膜する。このときの狭間隔は8mmである。成膜したポリシリコン膜の膜厚を、ウェハ1の中心を含む直線上の20点(−40mmから+40mmの間は10mm間隔、その外側では5mm間隔である)で、図8のX方向で測定する。この膜厚の測定は、源流領域21、中流領域22、下流領域23の3領域にセットされた各50枚のウェハで行う。つぎに、各領域のウェハ1の同一測定点での膜厚の平均値(50枚の平均値)を出し、この平均値を、ウェハ1の中心での膜厚の平均値(50枚の平均値)で割った値を、各測定点で、各領域での規格化した膜厚の平均値(以下、規格化平均膜厚値という)として示した。図中のDは源流領域、Eは中流領域、Fは上流領域の各測定点での規格化平均膜厚値である。
【0009】
前記したように、下流領域23の方が、反応性に富んだ反応種の割合が多くなるために、下流領域23で形成されるポリシリコン膜の規格化平均膜厚値のばらつきが1.5%と最大となり、源流領域でも0.8%と大きなばらつきとなる。
このように、ウェハ面内での薄膜の膜厚のばらつきが大きくなる場合の不都合について、薄膜としてポリシリコン膜を例に説明する。
図9は、トレンチ溝の場合の不都合を説明する図である。トレンチゲートのMOSFETなどのゲート電極を形成する場合、ゲート絶縁膜52で被覆されたトレンチ溝53をポリシリコン膜51で充填して形成するが、ラジカルな反応種(SiH2 )があると、トレンチ溝53が上部で塞がれて、トレンチ溝53内部に空洞54ができて、ゲート抵抗が増大する不具合を生じる。尚、図中の55はウェル領域で、56はソース領域である。
【0010】
図10は、プレーナの場合の不都合を説明する図である。プレーナ型の縦型のMOSFET(DMOS)などで、ゲート電極となるポリシリコン膜61の膜厚にばらつきがあると、ポリシリコン膜61をマスクとして、ウェル領域62の表面層にソース領域63を形成する場合に、薄い箇所(図では左側)では、ポリシリコン膜61をイオン注入不純物64が貫通して、チャネル部をドーピングして、しきい値電圧を変化させるという不都合が生じる。
このように、ウェハ1上に形成されるポリシリコン膜などの薄膜の膜厚がばらつくと半導体装置を製作する上で、前記したような不都合が生じる。
【0011】
支持治具の円板あるいはリング状のウェハ支持部の口径をウェハより大きくし、支柱の数を2本または1本とすることにより、膜厚の不均一を抑制することができることが記載されている(特許文献1)。しかしながら、支柱のウェハ成膜面への影響による膜厚の不均一性を抑制するものであり、ラジカルな反応種については何ら記載されていない。
【0012】
【特許文献1】
特開平2−156523号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の目的は、前記の課題を解決して、ウェハ面上に形成する薄膜の膜厚を均一にできる化学的気相成長装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、加熱炉と、該加熱炉に収納され、一端が閉じている外部容器管と、該外部容器管に収納され、両端が開口している内部容器管と、該内部容器管に収納され、複数の基板を列状に配置する支持治具とを具備し、内部容器管の壁面と、前記基板を配置した支持治具との間に反応性ガスを流して前記基板上に薄膜を形成する化学的気相成長装置において、
前記支持治具は前記基板より所定の幅外形が大きい形状を有し、表面に凹凸を有する薄板を備えたものとする。
【0015】
また、前記支持治具は、前記基板より所定の幅外形が大きい前記基板と略相似な形状を有するものとする。
また、前記薄板の表面が、基板と略同一形状の部分を鏡面に加工し、それ以外の周辺部に凹凸を有するものとする。
また、成長方法としては、前記支持治具を、前記基板より所定の幅外形が大きい前記基板と略相似な形状を有する薄板を備えたものとして、基板を薄板と互いの中心が合致するように積載して薄膜を形成するもととする。
このように、バッチ式の化学的気相成長装置において、この装置の反応室となる内部容器管の壁面と基板列との間の空間(ガス流路になる)において熱エネルギーで生成されるSiH2が、基板表面に侵入する確率を低下させることでウェハ1上の薄膜の膜厚均一性を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の第1実施例の化学的気相成長装置の要部構成図で、図5と同一箇所には同一符号を記した。
化学的気相成長装置は、一端(上部)が閉じている外部容器管5と、この外部容器管5内に設置される反応室9となる内部容器管4と、この内部容器管4に収納されるボートと称せられる支持治具2(図5(b)に示す)と、外部容器管5を収納し、支持治具2にセットされたウェハ1(基板)を加熱するヒータ6を有する電気炉7などから構成されている。支持治具2にはウェハ1より大きくかつウェハ1と相似形の薄板3を多数枚列状に設置し、1枚の薄板3上にウェハ1を1枚ずつ互いの中心が合致するように積載し、この支持治具2を内部容器管4内に挿入し、該部容器管5の開口部(下部)に蓋8をして密封し、該部容器管5内を減圧雰囲気にして、反応性ガスであるSiH4ガスとキャリアガスであるN2ガスを、下部に設置されているガス流入り口10から内部容器管4(反応室9)に導入し、上部に均一に流れて来たこれらのガス流12を、内部容器管4の壁面と外部容器管5の壁面で挟まれた隙間を通して、ガス排気口11から図示しない真空ポンプで吸引して排気する。図においては、下方から上方にガス流11が流れるので、下方が源流領域21となり、上方が下流領域23で、中間が中流領域22となる。
【0017】
支持治具2にウェハ1と相似な形状を有する薄板3を取り付け、その上にウェハ1を薄板3と互いの中心が合致するように積載することにより、反応性ガスが分解して形成されるラジカルな反応種を薄板3の外周部の露出部分で消滅させることにより、内部容器管4の壁面と基板列との間の空間(ガス流路になる)で熱エネルギーにより生成されるSiH2が、基板の表面に侵入する確率を低下させることで、図4に示すように、ウェハ1に堆積するポリシリコン膜の膜厚の面内ばらつきを、図5の従来の装置を用い場合に比べて1/2程度に改善することができる。
【0018】
なお、ここでは薄膜として、ポリシリコン膜を挙げたが、窒化膜や酸化膜の場合も本発明のように、ラジカルな反応種が隣り合う基板の相対する面の間に侵入する確率を低下させるため、薄板3を設け、薄板3の上にウェハ1を互いの中心が合致するように積載することは有効であると推測される。
図2は、本発明に適用される薄板3の一例を示す平面図(a)と(a)のA−Aにおける断面図(b)である。
薄板3は、石英や炭化珪素から形成され、ウェハと略相似の形状に形成される。周辺部分には、ラジカルな反応種を捕らえ消滅させる効率を上げるため、前記周辺部分の表面に凹凸31が形成されている。凹凸31は、表面積を増加させてラジカルな反応種を効率よく捕らえることを目的とするものである。よって、表面積を増加する構成であればよく、例えば、サンドブラストや砥粒研磨で形成したものでも、石英粒を融着して形成したものでもよい。
【0019】
また、図2では溝32が形成されている。このように溝32が形成された薄板3では、ウェハ1を溝32内に配置することで、容易にウェハ1と薄板3の中心を一致させることができる。この溝32は、例えばダイヤモンド砥粒などでの研磨、HF溶液によるウェットエッチングやドライエッチングで形成する。
図2に示した薄板3は、一例であり、例えば、凹凸31、溝32を形成しないものであってもかまわない。
また、薄板3は、ウェハ1が積載され接触する箇所は鏡面に加工されていることがウェハ1との密着性の点から望ましい。また、薄板3が、リング形状をなしウェハ1裏面が露出するような場合では、ウェハ1の裏面において、薄板3とウェハ1とからなる段差部が形成され、この段差部に成膜される薄膜は剥がれやすく、ウェハ1の裏面直下の別のウェハ1の表面に剥がれた膜が落ちてパーティクルやフレークが発生する。よって、薄板3は開口が無い裏面が平坦な構成が望ましい。
【0020】
図3は、図1に示す化学的気相成長装置の内部容器管内の様子を示すモデル図である。ガス流12は、源流側から下流側へ流れる。前記支持治具2にウェハ1と相似な形状を有する薄板3を取り付け、その上にウェハ1を薄板3と互いの中心が合致するように配置すること、また、薄板3の周辺部分でラジカルな反応種を捕らえ消滅させる効率を上げるため、前記周辺部分の表面に凹凸を形成しその表面積を増大させるか、かつ、もしくは、当該気相成長装置で成長させる材料の薄膜を前記周辺部分に予め被着させ、反応性ガスが分解して形成されるラジカルな反応種を薄板3周辺部分で消滅させることにより、熱エネルギーによって生成されるラジカルな反応種であるSiH2ガス14が基板の間隙に侵入する確率を低減することができる。SiH2ガス14の濃度の上昇を抑制することで、ガス13により、ウェハ1内でのポリシリコン膜の膜厚を均一化できる。
【0021】
図4は、図1の化学的気相成長装置を用いてウェハにポリシリコン膜を成膜したときの、膜厚分布である。
全体で150枚のウェハ1を支持治具2にセットし、反応性ガスが流入する側を源流領域21、中間を中流領域22、反応性ガスが流出する側を下流領域23の3領域に分割し、各領域に50枚のウェハ1をセットしてウェハ1上に薄膜としてポリシリコン膜を成膜する。成膜したポリシリコン膜の膜厚を、図10に示すようにウェハ1の中心を含む直線上の20点(−40mmから+40mmの間は10mm間隔、その外側では5mm間隔である)で測定する。
【0022】
この膜厚の測定は、源流領域21、中流領域22、下流領域23の3領域にセットされた各50枚のウェハで行う。つぎに、各領域の同一測定点での膜厚の平均値を出し、この平均値を、ウェハ1の中心の膜厚の平均値で割った値を、各測定点での各領域での規格化した膜厚の平均値(規格化平均膜厚値)として示した。図中のAは源流領域、Bは中流領域、Cは下流領域の各測定点での規格化平均膜厚値である。
ラジカルな反応種が基板領域に侵入しにくくなるために、下流領域Cで形成されるポリシリコン膜の規格化平均膜厚値のばらつきは0.7%と小さくなる。しかも、図示しないが下流領域Cでの規格化した膜厚の最大値(規格化最大膜厚値)のばらつきも、この規格化平均膜厚値のばらつきの約1.4倍程度で、1%と小さなばらつきになる。
【0023】
このように、本発明の薄板を用いることにより、薄膜の膜厚を1%以下の面内ばらつきに抑え込むことができるようになり、デバイス特性の均一性を大きく伸ばすことができるようになる。
【0024】
【発明の効果】
この発明により、基板に堆積する薄膜の膜厚均一性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の化学的気相成長装置の要部構成図
【図2】この発明の薄板の実施例の(a)平面図、(a)のA−Aにおける断面図
【図3】内部容器管内の様子を示すモデル図
【図4】図1の化学的気相成長装置を用いてウェハにポリシリコン膜を成膜したときの膜厚分布図
【図5】従来のバッチ式の化学的気相成長装置の要部構成図であり、(a)は全体図、(b)はウェハをセットした支持治具の斜視図
【図6】図5の縦型ポリシリコン化学的気相成長装置の内部容器管内の様子を示すモデル図
【図7】ウェハ位置と膜厚の関係を示す図
【図8】ウェハ上のポリシリコン膜の膜厚を測定する箇所を示す図
【図9】トレンチ溝の場合の不都合を示す図
【図10】プレーナの場合の不都合を示す図
【符号の説明】
1 ウェハ
2 支持治具
3 薄板
4 内部容器管
5 外部容器管
6 ヒータ
7 加熱炉
8 蓋
9 反応室
10 ガス流入口
11 ガス排出口
12 ガス流
【発明の属する技術分野】
この発明は、基板の表面に薄膜を形成する化学的気相成長装置および化学的気相成長方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスは、半導体基板に多結晶シリコン膜、金属膜および絶縁膜など各種薄膜を積層して形成されるが、その成膜方法として化学的気相成長法が多用されている。
図5は、従来のバッチ式の化学的気相成長装置の要部構成図であり、同図(a)は全体図、同図(b)はウェハをセットした支持治具(ボート)の斜視図である。
化学的気相成長装置(CVD装置:Chemical Vapor Deposition装置)は、一端(上部)が閉じている外部容器管5と、この外部容器管5内に設置される、内部が反応室9となる内部容器管4と、この内部容器管4に収納されるボートと称せられる支持治具2と、外部容器管5を収納し、支持治具2にセットされたウェハ1(基板)を加熱するヒータ6を有する電気炉7などから構成されている。また、支持治具2は、支持台24と、この支持台24にウェハ1を矢印Hの方向からセットできるように配置された複数本の支柱25とこれらの支柱25を途中で支える支え板26で構成される。
【0003】
支持治具2にウェハ1を多数枚、狭間隔で列状に配置し、この支持治具2を内部容器管4内に挿入し、外部容器管5の開口部(下部)に蓋8をして、密封し、外部容器管5内を減圧雰囲気にして、反応性ガスとキャリアガスを、下部に設置されているガス流入口10から内部容器管4(反応室)に導入し、上部に流れて来たこれらのガス流12を内部容器管4の壁面と外部容器管5の壁面で挟まれた隙間を通して、ガス排気口11から、図示しない真空ポンプで吸引して排気する。
図5においては、下方から上方にガス流12が流れるので、下方が源流領域21となり、上方が下流領域23となり、中間が中流領域22となる。
【0004】
この成膜方法は、ナノメートルオーダーの薄膜を比較的低温で制御性よく成長させることができる、優れた方法である。例えば、MOS型トランジスタのゲート電極の材料として適用される多結晶シリコン膜(ポリシリコン膜)は、炉内温度550℃、真空度100Paの雰囲気中に、モノシラン(SiH4 )ガスを1000sccm、キャリアガスとして窒素(N2)ガス200sccmとともに注入すると約30Å/分の成膜速度でウェハ1に堆積する。
ただ、上記の成膜速度下では、1枚ずつ処理する図示しない枚葉式の装置ではウェハ1上の膜厚の均一性は優れるが生産性を上げられないので、通常は50枚から200枚程度のウェハ1を同時に1回で処理するバッチ処理ができるバッチ式の装置が用いられる。このバッチ処理では、多数枚のウェハ1を、温度均一性の良い領域に配置するため、できるだけ小さな間隔でウェハ1を順次平行に並べ、その周辺部に反応性ガスをキャリアガスとともに流すという構成をとる。
【0005】
しかし、このような構成では、反応性ガスは源流領域21から下流領域23へと高温雰囲気に触れながら流れるので、その間に熱エネルギーを受けて化学変化を起こし、当初の反応性ガス以外の反応種もわずかながらも混ざってくる。この反応種は極めて反応性に富む反応種(ラジカルな反応種)であり、ウェハ1に触れるとともにポリシリコン薄膜として堆積してしまうために、ウェハ1上の膜厚の均一性が充分とれないという問題が生じる。
図6は、図5に示す化学的気相成長装置の内部容器管内の様子を示すモデル図である。このモデル図を用いて膜厚が不均一になるメカニズムを説明する。
【0006】
ポリシリコン成膜の場合、反応性ガスは100%SiH4ガスで、キャリアガスであるN2 ガスとともに反応室である内部容器管4の下部から注入される。反応室内ではウェハ設置領域にわたって550℃の均一温度に保たれており、その均一温度領域は150枚のバッチ装置では約800mmの長さがある。反応室の下部から注入されたSiH4ガス13はこの長い高温領域で熱輻射やガス分子同士の衝突を受けて、以下の反応式に従って、一部はSiH2ガス14に変化する。
SiH4→ SiH2+H2
ここで、SiH2がス14は、ラジカルなガスと呼ばれ、極めて反応性に富み、ウェハ1の表面にぶつかるだけで分解してシリコン膜として堆積する。つまり、SiH2はラジカルな反応種である。
【0007】
すなわち、SiH2ガス14のSiH4ガス13に対する相対濃度が高くなればなるほど、ウェハ1の外周部でSiH2ガス14からのポリシリコンの堆積が盛んになり、その部分での膜厚が増加し、結果としてウェハ1面内の膜厚が不均一になる。
実際、SiH2のSiH4に対する相対濃度(濃度割合)を求めると、源流領域21にあるウェハでは1×10−7程度以下であるのに対し、中流領域22にあるウェハでは3×10−7程度、下流領域23にあるウェハでは7×10−7程度と増加する。そのために、下流領域23の方が源流領域21より膜厚のばらつきが大きくなる。つまり、ウェハ面内の膜厚の不均一性は、熱エネルギーによる生成されるSiH2ガス14量に依存する。
【0008】
図7は、ウェハ位置と膜厚の関係を示す図である。全体で150枚のウェハ1を支持治具2にセットし、反応性ガスが流入する側を源流領域21、中間を中流領域22、反応性ガスが流出する側を下流領域23の3領域に分割し、各領域に30枚のウェハをセットしてウェハ1上にポリシリコン膜を成膜する。このときの狭間隔は8mmである。成膜したポリシリコン膜の膜厚を、ウェハ1の中心を含む直線上の20点(−40mmから+40mmの間は10mm間隔、その外側では5mm間隔である)で、図8のX方向で測定する。この膜厚の測定は、源流領域21、中流領域22、下流領域23の3領域にセットされた各50枚のウェハで行う。つぎに、各領域のウェハ1の同一測定点での膜厚の平均値(50枚の平均値)を出し、この平均値を、ウェハ1の中心での膜厚の平均値(50枚の平均値)で割った値を、各測定点で、各領域での規格化した膜厚の平均値(以下、規格化平均膜厚値という)として示した。図中のDは源流領域、Eは中流領域、Fは上流領域の各測定点での規格化平均膜厚値である。
【0009】
前記したように、下流領域23の方が、反応性に富んだ反応種の割合が多くなるために、下流領域23で形成されるポリシリコン膜の規格化平均膜厚値のばらつきが1.5%と最大となり、源流領域でも0.8%と大きなばらつきとなる。
このように、ウェハ面内での薄膜の膜厚のばらつきが大きくなる場合の不都合について、薄膜としてポリシリコン膜を例に説明する。
図9は、トレンチ溝の場合の不都合を説明する図である。トレンチゲートのMOSFETなどのゲート電極を形成する場合、ゲート絶縁膜52で被覆されたトレンチ溝53をポリシリコン膜51で充填して形成するが、ラジカルな反応種(SiH2 )があると、トレンチ溝53が上部で塞がれて、トレンチ溝53内部に空洞54ができて、ゲート抵抗が増大する不具合を生じる。尚、図中の55はウェル領域で、56はソース領域である。
【0010】
図10は、プレーナの場合の不都合を説明する図である。プレーナ型の縦型のMOSFET(DMOS)などで、ゲート電極となるポリシリコン膜61の膜厚にばらつきがあると、ポリシリコン膜61をマスクとして、ウェル領域62の表面層にソース領域63を形成する場合に、薄い箇所(図では左側)では、ポリシリコン膜61をイオン注入不純物64が貫通して、チャネル部をドーピングして、しきい値電圧を変化させるという不都合が生じる。
このように、ウェハ1上に形成されるポリシリコン膜などの薄膜の膜厚がばらつくと半導体装置を製作する上で、前記したような不都合が生じる。
【0011】
支持治具の円板あるいはリング状のウェハ支持部の口径をウェハより大きくし、支柱の数を2本または1本とすることにより、膜厚の不均一を抑制することができることが記載されている(特許文献1)。しかしながら、支柱のウェハ成膜面への影響による膜厚の不均一性を抑制するものであり、ラジカルな反応種については何ら記載されていない。
【0012】
【特許文献1】
特開平2−156523号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の目的は、前記の課題を解決して、ウェハ面上に形成する薄膜の膜厚を均一にできる化学的気相成長装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、加熱炉と、該加熱炉に収納され、一端が閉じている外部容器管と、該外部容器管に収納され、両端が開口している内部容器管と、該内部容器管に収納され、複数の基板を列状に配置する支持治具とを具備し、内部容器管の壁面と、前記基板を配置した支持治具との間に反応性ガスを流して前記基板上に薄膜を形成する化学的気相成長装置において、
前記支持治具は前記基板より所定の幅外形が大きい形状を有し、表面に凹凸を有する薄板を備えたものとする。
【0015】
また、前記支持治具は、前記基板より所定の幅外形が大きい前記基板と略相似な形状を有するものとする。
また、前記薄板の表面が、基板と略同一形状の部分を鏡面に加工し、それ以外の周辺部に凹凸を有するものとする。
また、成長方法としては、前記支持治具を、前記基板より所定の幅外形が大きい前記基板と略相似な形状を有する薄板を備えたものとして、基板を薄板と互いの中心が合致するように積載して薄膜を形成するもととする。
このように、バッチ式の化学的気相成長装置において、この装置の反応室となる内部容器管の壁面と基板列との間の空間(ガス流路になる)において熱エネルギーで生成されるSiH2が、基板表面に侵入する確率を低下させることでウェハ1上の薄膜の膜厚均一性を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の第1実施例の化学的気相成長装置の要部構成図で、図5と同一箇所には同一符号を記した。
化学的気相成長装置は、一端(上部)が閉じている外部容器管5と、この外部容器管5内に設置される反応室9となる内部容器管4と、この内部容器管4に収納されるボートと称せられる支持治具2(図5(b)に示す)と、外部容器管5を収納し、支持治具2にセットされたウェハ1(基板)を加熱するヒータ6を有する電気炉7などから構成されている。支持治具2にはウェハ1より大きくかつウェハ1と相似形の薄板3を多数枚列状に設置し、1枚の薄板3上にウェハ1を1枚ずつ互いの中心が合致するように積載し、この支持治具2を内部容器管4内に挿入し、該部容器管5の開口部(下部)に蓋8をして密封し、該部容器管5内を減圧雰囲気にして、反応性ガスであるSiH4ガスとキャリアガスであるN2ガスを、下部に設置されているガス流入り口10から内部容器管4(反応室9)に導入し、上部に均一に流れて来たこれらのガス流12を、内部容器管4の壁面と外部容器管5の壁面で挟まれた隙間を通して、ガス排気口11から図示しない真空ポンプで吸引して排気する。図においては、下方から上方にガス流11が流れるので、下方が源流領域21となり、上方が下流領域23で、中間が中流領域22となる。
【0017】
支持治具2にウェハ1と相似な形状を有する薄板3を取り付け、その上にウェハ1を薄板3と互いの中心が合致するように積載することにより、反応性ガスが分解して形成されるラジカルな反応種を薄板3の外周部の露出部分で消滅させることにより、内部容器管4の壁面と基板列との間の空間(ガス流路になる)で熱エネルギーにより生成されるSiH2が、基板の表面に侵入する確率を低下させることで、図4に示すように、ウェハ1に堆積するポリシリコン膜の膜厚の面内ばらつきを、図5の従来の装置を用い場合に比べて1/2程度に改善することができる。
【0018】
なお、ここでは薄膜として、ポリシリコン膜を挙げたが、窒化膜や酸化膜の場合も本発明のように、ラジカルな反応種が隣り合う基板の相対する面の間に侵入する確率を低下させるため、薄板3を設け、薄板3の上にウェハ1を互いの中心が合致するように積載することは有効であると推測される。
図2は、本発明に適用される薄板3の一例を示す平面図(a)と(a)のA−Aにおける断面図(b)である。
薄板3は、石英や炭化珪素から形成され、ウェハと略相似の形状に形成される。周辺部分には、ラジカルな反応種を捕らえ消滅させる効率を上げるため、前記周辺部分の表面に凹凸31が形成されている。凹凸31は、表面積を増加させてラジカルな反応種を効率よく捕らえることを目的とするものである。よって、表面積を増加する構成であればよく、例えば、サンドブラストや砥粒研磨で形成したものでも、石英粒を融着して形成したものでもよい。
【0019】
また、図2では溝32が形成されている。このように溝32が形成された薄板3では、ウェハ1を溝32内に配置することで、容易にウェハ1と薄板3の中心を一致させることができる。この溝32は、例えばダイヤモンド砥粒などでの研磨、HF溶液によるウェットエッチングやドライエッチングで形成する。
図2に示した薄板3は、一例であり、例えば、凹凸31、溝32を形成しないものであってもかまわない。
また、薄板3は、ウェハ1が積載され接触する箇所は鏡面に加工されていることがウェハ1との密着性の点から望ましい。また、薄板3が、リング形状をなしウェハ1裏面が露出するような場合では、ウェハ1の裏面において、薄板3とウェハ1とからなる段差部が形成され、この段差部に成膜される薄膜は剥がれやすく、ウェハ1の裏面直下の別のウェハ1の表面に剥がれた膜が落ちてパーティクルやフレークが発生する。よって、薄板3は開口が無い裏面が平坦な構成が望ましい。
【0020】
図3は、図1に示す化学的気相成長装置の内部容器管内の様子を示すモデル図である。ガス流12は、源流側から下流側へ流れる。前記支持治具2にウェハ1と相似な形状を有する薄板3を取り付け、その上にウェハ1を薄板3と互いの中心が合致するように配置すること、また、薄板3の周辺部分でラジカルな反応種を捕らえ消滅させる効率を上げるため、前記周辺部分の表面に凹凸を形成しその表面積を増大させるか、かつ、もしくは、当該気相成長装置で成長させる材料の薄膜を前記周辺部分に予め被着させ、反応性ガスが分解して形成されるラジカルな反応種を薄板3周辺部分で消滅させることにより、熱エネルギーによって生成されるラジカルな反応種であるSiH2ガス14が基板の間隙に侵入する確率を低減することができる。SiH2ガス14の濃度の上昇を抑制することで、ガス13により、ウェハ1内でのポリシリコン膜の膜厚を均一化できる。
【0021】
図4は、図1の化学的気相成長装置を用いてウェハにポリシリコン膜を成膜したときの、膜厚分布である。
全体で150枚のウェハ1を支持治具2にセットし、反応性ガスが流入する側を源流領域21、中間を中流領域22、反応性ガスが流出する側を下流領域23の3領域に分割し、各領域に50枚のウェハ1をセットしてウェハ1上に薄膜としてポリシリコン膜を成膜する。成膜したポリシリコン膜の膜厚を、図10に示すようにウェハ1の中心を含む直線上の20点(−40mmから+40mmの間は10mm間隔、その外側では5mm間隔である)で測定する。
【0022】
この膜厚の測定は、源流領域21、中流領域22、下流領域23の3領域にセットされた各50枚のウェハで行う。つぎに、各領域の同一測定点での膜厚の平均値を出し、この平均値を、ウェハ1の中心の膜厚の平均値で割った値を、各測定点での各領域での規格化した膜厚の平均値(規格化平均膜厚値)として示した。図中のAは源流領域、Bは中流領域、Cは下流領域の各測定点での規格化平均膜厚値である。
ラジカルな反応種が基板領域に侵入しにくくなるために、下流領域Cで形成されるポリシリコン膜の規格化平均膜厚値のばらつきは0.7%と小さくなる。しかも、図示しないが下流領域Cでの規格化した膜厚の最大値(規格化最大膜厚値)のばらつきも、この規格化平均膜厚値のばらつきの約1.4倍程度で、1%と小さなばらつきになる。
【0023】
このように、本発明の薄板を用いることにより、薄膜の膜厚を1%以下の面内ばらつきに抑え込むことができるようになり、デバイス特性の均一性を大きく伸ばすことができるようになる。
【0024】
【発明の効果】
この発明により、基板に堆積する薄膜の膜厚均一性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の化学的気相成長装置の要部構成図
【図2】この発明の薄板の実施例の(a)平面図、(a)のA−Aにおける断面図
【図3】内部容器管内の様子を示すモデル図
【図4】図1の化学的気相成長装置を用いてウェハにポリシリコン膜を成膜したときの膜厚分布図
【図5】従来のバッチ式の化学的気相成長装置の要部構成図であり、(a)は全体図、(b)はウェハをセットした支持治具の斜視図
【図6】図5の縦型ポリシリコン化学的気相成長装置の内部容器管内の様子を示すモデル図
【図7】ウェハ位置と膜厚の関係を示す図
【図8】ウェハ上のポリシリコン膜の膜厚を測定する箇所を示す図
【図9】トレンチ溝の場合の不都合を示す図
【図10】プレーナの場合の不都合を示す図
【符号の説明】
1 ウェハ
2 支持治具
3 薄板
4 内部容器管
5 外部容器管
6 ヒータ
7 加熱炉
8 蓋
9 反応室
10 ガス流入口
11 ガス排出口
12 ガス流
Claims (4)
- 加熱炉と、該加熱炉に収納され、一端が閉じている外部容器管と、該外部容器管に収納され、両端が開口している内部容器管と、該内部容器管に収納され、複数の基板を列状に配置する支持治具とを具備し、内部容器管の壁面と、前記基板を配置した支持治具との間に反応性ガスを流して前記基板上に薄膜を形成する化学的気相成長装置において、
前記支持治具は前記基板より外形が大きい形状を有し、表面に凹凸を有する薄板を備えたことを特徴とする化学的気相成長装置。 - 加熱炉と、該加熱炉に収納され、一端が閉じている外部容器管と、該外部容器管に収納され、両端が開口している内部容器管と、該内部容器管に収納され、複数の基板を列状に配置する支持治具とを具備し、内部容器管の壁面と、前記基板を配置した支持治具との間に反応性ガスを流して前記基板上に薄膜を形成する化学的気相成長装置において、
前記支持治具は、前記基板より所定の幅外形が大きい前記基板と略相似な形状を有する薄板を備えたことを特徴とする化学的気相成長装置。 - 前記薄板の表面が、基板と略同一形状の部分を鏡面に加工し、それ以外の周辺部に凹凸を有することを特徴とする請求項1または2に記載の化学的気相成長装置。
- 加熱炉と、該加熱炉に収納され、一端が閉じている外部容器管と、該外部容器管に収納され、両端が開口している内部容器管と、該内部容器管に収納され、複数の基板を列状に配置する支持治具とを具備し、内部容器管の壁面と、前記基板を配置した支持治具との間に反応性ガスを流して前記基板上に薄膜を形成する化学的気相成長方法であって、
前記支持治具に、前記基板より所定の幅外形が大きい前記基板と略相似な形状を有する薄板を備え、前記基板を前記薄板と互いの中心が合致するように積載して前記薄膜を形成することを特徴とする化学的気相成長方法。
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