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JP2004315390A - 化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルを安定に含有し、良好な使用感、肌効果、製剤としての安定性を有する化粧料。
【解決する手段】ビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルと油溶性抗酸化剤と弾性粉末を含有することを特徴とする化粧料。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルを安定に含有し、且つ、良好な使用感、肌効果、安定性を有する化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルは、肌荒れの改善、皮膚角化症等の予防や治療、さらには皮膚老化の防止や回復等に有効な成分であることが知られている。しかしながら、ビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルは、構造的に極めて不安定であり、光、空気、熱、金属イオン等により容易に種々の異性化、分解、重合等を起こすため、安定に化粧料に配合することが困難であった。上述した問題点を解決するために酸化防止剤、金属イオン封鎖剤(キレート剤)を配合したり、多量の油分を配合するなどの取り組みがなされている。例えば化粧料関連では、酸化防止剤及び金属イオン封鎖剤とを含有してビタミンA類を安定化する技術が開示されている。(例えば、特許文献1、同2、同3参照)
【0003】
一方、ビタミンA類を特定の極性油に溶解すると安定に保たれ、更に抗酸化剤を添加すると更なる安定性の向上が図れるとの技術も開示されている。(例えば、特許文献4参照)また、ビタミンA類の保存に関して、新鮮な植物油に溶解し、酸化防止剤(dl−α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエンなど)などを添加して保存するとの記載もある。(例えば、非特許文献1参照)このように油分に溶解させた油性タイプの化粧料では、ビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルの保存安定性は優れるが、油のヌルツキやべたつきを生じたり使用感が悪くなることがあった。また、さっぱり感を付与する目的で、この油性タイプに水を乳化させた油中水型乳化タイプのものは、製剤としての安定性を確保するために、油剤の種類や配合量などに制約があり、このために、十分満足できる使用感を得ることは困難であった。また、ビタミンAに起因するべたつきを抑えるために、ビタミンA類を含有する皮膚外用剤に有機粉末や、無機顔料、焼結顔料、有機顔料等の粉末を配合した技術も開示されている。(例えば、特許文献5参照)
【0004】
【特許文献1】
特許第3014780号公報(請求項)
【特許文献2】
特開平6−032713号公報(請求項)
【特許文献3】
特開平6−500079号公報(請求項)
【特許文献4】
特開平6−032720号公報(発明が解決しようとする課題、P6 実施例9、同11)
【特許文献5】
特開平6−032722号公報(請求項、産業上の利用分野)
【非特許文献1】
大木道則ら著「化学大辞典」東京化学同人、1989年
10月20日発行 P1870 ビタミンA項 右段落
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、ビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルを安定に含有し、且つ、伸び広がりの良さ、べたつきのなさといった良好な使用感を有し、製剤としての安定性も良い化粧料の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記実状において鋭意検討を重ねた結果、ビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルと油溶性抗酸化剤と弾性粉末を組み合わせて用いることにより、ビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルを安定に含有させることができ、且つ、伸び広がりが良く、べたつきがないといった良好な使用感を有し、製剤としても安定な化粧料が得られることを見出し本発明を完成させた。
【0007】
すなわち本発明は、成分(a)〜(c);
(a)ビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステル
(b)油溶性抗酸化剤
(c)弾性粉末
を含有することを特徴とする化粧料。成分(c)の弾性粉末が、ウレタン樹脂および/または異種オルガノポリシロキサンから選ばれる複合粉末であることを特徴とする化粧料。さらに、成分(d)としてシリコーン油を含有することを特徴とする化粧料。またさらに、成分(e)としてシリコーン系界面活性剤を含有することを特徴とする化粧料、特に油中水型乳化化粧料に関するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について説明する。
本発明に用いられる成分(a)のビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルは、肌荒れの改善、皮膚角化症等の予防や治療、さらには皮膚老化の防止や回復等に有効な成分である。本発明に用いられるビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルとしては、ビタミンA、ビタミンA酢酸エステル、ビタミンAパルミチン酸エステル等が挙げられ、all−トランス型または13−シス型であることが好ましく、それらの混合物であっても構わない。これらは、一種または二種以上を適宜選択して組み合わせることができる。
【0009】
本発明の化粧料における成分(a)のビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルの含有量は、特に限定されるものではないが、0.001〜10質量%(以下、単に「%」と記す。)が好ましく、特に優れた肌荒れの改善、皮膚角化症等の予防や治療、さらには皮膚老化の防止や回復等の効果や皮膚へのべたつき等の使用感を考慮すると、0.01〜1%がより好ましい。
【0010】
本発明に用いられる成分(b)の油溶性抗酸化剤は、成分(a)ビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルの経時における劣化を防止し、変臭、変色等を抑制するなどの安定性を向上させる目的で含有されるものである。本発明に用いられる成分(b)の油溶性抗酸化剤は、通常化粧料に汎用されているものであれば特に限定されないが、具体的には、ジブチルヒドロキシトルエン(以下BHTと表記する)、ブチルヒドロキシアニソール(以下BHAと表記する)、α、β、γ、σ−トコフェロール類、没食子酸プロピル、L−アスコルビン酸脂肪酸エステル等が挙げられる。これらは、一種または二種以上を適宜選択して組み合わせることができる。特に、ビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルの安定性の面からBHT、α、β、γ、σ−トコフェロール類、L−アスコルビン酸脂肪酸エステルが好ましい。
【0011】
本発明の化粧料における成分(b)の油溶性抗酸化剤の含有量は、特に限定されるものではないが、0.001〜10%が好ましく、特に優れたビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルの保存安定性向上効果や皮膚へのべたつき等の使用感を考慮すると、0.01〜1%がより好ましい。
【0012】
本発明に用いられる成分(c)の弾性粉末は、伸び広がりを良好にし、成分(a)のビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルや成分(b)の油溶性抗酸化剤によるべたつきを防止するなどの使用感を向上する目的で含有されるものであり、従来からある無機粉末や有機粉末に比べ弾力性、柔軟性に富んでいることから使用感の改善効果が高い。従って、これら成分(a)に、成分(b)及び成分(c)とを組み合わせることで、安定性、使用感、肌効果を相乗的に向上させることができる。本発明に用いられる弾性粉末としては、ポリウレタン粉末、ポリオルガノシルセスキオキサン樹脂、シリコーンゴム粉粒物、異種オルガノポリシロキサン等の複合粉末が挙げられる。具体的には、ポリウレタン粉末の市販品としては、プラチックパウダーD−400、800(東色ピグメント社製)、ポリオルガノシルセスキオキサン樹脂としては、トスパール145(東芝シリコーン社製)、シリコーンゴム粉粒物としては、トレフィルE505C(東レ・ダウコーニング社製)、異種オルガノポリシロキサンからなる複合粉末の市販品としては、KSP−100、300(信越化学社製)、等が挙げられる。これらは、一種または二種以上を適宜選択して組み合わせることができる。特に、伸び広がりの良さ、後肌のべたつきのなさの点から、ポリウレタン粉末や、異種オルガノポリシロキサンからなる複合粉末が好ましい。
【0013】
本発明の化粧料における成分(c)の弾性粉末の含有量は、特に限定されるものではないが、0.01〜90%が好ましく、特に優れた使用性や使用感を得るためには、0.1〜50%がより好ましい。
【0014】
本発明の化粧料において、使用感向上を目的に、成分(d)としてシリコーン油を配合することも可能である。成分(d)のシリコーン油は、使用時の伸び広がりの良さ、後肌のべたつきのなさ等の使用感をさらに向上することができる。成分(d)のシリコーン油としては、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されないが、ジメチルポリシロキサン、環状シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、高級脂肪酸変性オルガノポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、トリメチルシロキシシリケート等が挙げられる。これらは、一種または二種以上を適宜選択して組み合わせることができる。特に、伸び広がりの良さ、後肌のべたつきのなさの点からオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーンやメチルフェニルポリシロキサンが好ましい。
成分(a)〜(c)に、成分(d)を組み合わせることで、伸び広がりの良さ、べたつきのなさ等を飛躍的に向上させることができる。
【0015】
本発明の化粧料における成分(d)のシリコーン油の含有量は、特に限定されるものではないが、0.01〜90%が好ましく、特に優れた使用感を得るためには、0.1〜50%がより好ましい。
【0016】
本発明の化粧料においては、みずみずしさ、さっぱり感を付与することを目的に、成分(e)としてシリコーン系界面活性剤を配合することができる。更なるみずみずしさ、さっぱり感を付与するために水を配合することがあるが、ビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルの安定性の面から油中水型乳化化粧料とすることが望ましく、その場合、成分(e)のシリコーン系界面活性剤を配合することにより、油中水型乳化化粧料のみずみずしさ、さっぱり感等を飛躍的に向上させることができる。成分(e)のシリコーン系界面活性剤としては、通常油中水型乳化化粧料に用いられるものであれば特に限定されないが、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、特定のシリコーン化合物等が優れた使用感及び保存安定性向上効果が得られて好ましい。これらは、一種又は二種以上を適宜選択して組み合わせて用いることができる。さらに詳細には、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンとしては、下記一般式1に示す構造のものが挙げられ、市販品としては、ABIL EM97(ゴールドシュミット社製)、SH−3772C、SH3775C(東レ・ダウコーニング社製)、KF−6012、KF−6015、KF−6016、KF−6017、X−22−4991(信越化学工業社製)等を好適に用いることができる。
【0017】
【化1】
Figure 2004315390
【0018】
[式中、Rは、炭素数1〜5のアルキル基又はフェニル基を示す。Rは、−Q−O−(CO)−(CO)−R(但し、Qは、炭素数1〜5の2価の炭化水素基を示し、Rは、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又はアセチル基を示す。cは、1〜50の整数、dは、0〜50の整数である。)G及びGは、同一でも異なっても良く、それぞれR又はRを示す。aは、0〜150の整数、bは0〜50の整数を示す。但し、b=0のとき、G、Gの少なくとも一方は、Rである。]
【0019】
長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンとしては、下記一般式2に示す構造のものが挙げられ、市販品としては、特にABIL EM90(ゴールドシュミット社製)、KF−6026(信越化学工業社製)等が好適に用いられる。
【0020】
【化2】
Figure 2004315390
【0021】
[式中,Rは炭素数1〜5のアルキル基又はフェニル基を示す。Rは、−Q−O−(CO)−(CO)−R示され、Qは炭素数1〜5の2価の炭化水素基を示し、Rは水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又はアセチル基を示す。hは1〜50の整数、jは0〜50の整数である。Rは−(CO)−Rで示され、kは0〜5の整数、Rは6〜18のアルキル基である。eは5〜150の整数、fは5〜40の整数、gは2〜40の整数である。]
【0022】
特定のシリコーン化合物としては、下記一般式3に示す単位構造からなるものが挙げられ、市販品としては、特にKF−6028(信越化学工業社製)等が好適に用いられる。
【0023】
【化3】
Figure 2004315390
【0024】
[式中、Rは炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基、フッ素置換アルキル基、あるいは−Q−O−(CO)(CO)12で表される有機基から選択される同種または異種の有機基であり、R10は−Q−O−(CO)(CO)−R13で表されるポリオキシアルキレン基、R11は下記一般式4で表せるオルガノシロキサンであって、R12は炭素数4〜30の炭化水素基またはR14−(CO)−で示される有機基、R13は水素原子若しくは炭素数1〜30の炭化水素基またはR14−(CO)−で示される有機基、R14は炭素数1〜30の炭化水素基である。l、m、nはそれぞれ1.0≦l≦2.5、0.001≦m≦1.5、0.001≦n≦1.5であり、p、qはそれぞれ0≦p≦50、0≦q≦50の整数であり、r、sはそれぞれ2≦r≦200、0≦s≦200、かつr+sが3〜200の整数である。また、tは0≦t≦500の整数であり、Qは炭素数0〜15の2価の炭化水素基を示し、Qは炭素数1〜5の2価の炭化水素基を示す。]
【0025】
【化4】
Figure 2004315390
【0026】
本発明の油中水型乳化化粧料における成分(e)のシリコーン系界面活性剤の含有量は、特に限定されるものではないが、0.01〜20%が好ましく、さらに優れた使用感および安定性を得るためには、特に0.1〜10%がより好ましい。
【0027】
本発明の化粧料には、上述した成分の他に、通常化粧料に用いられる成分として、例えば、成分(d)以外の油剤、成分(c)以外の粉体、成分(e)界面活性剤、水性成分、水溶性高分子、水溶性酸化防止剤、紫外線吸収剤、香料、防腐剤、着色剤、美容剤等を本発明の効果を損なわない範囲にて配合することができる。
【0028】
本発明の化粧料は、室温下で液状のものから、乳液状、クリーム状、さらには固形状のものまで、各種性状のものが含まれる。また、本発明の化粧料の用途は特に限定されず、例えば、美容液、乳液、クリーム、パック、クレンジング、マッサージ料等のスキンケア化粧料、下地、ファンデーション、アイシャドウ、アイライナー等のメーキャップ化粧料、サンプロテクト等の日焼け止め化粧料等が挙げられる。
【0029】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
【0030】
実施例1〜8及び比較例1〜6:油中水型乳化化粧料
下記表1に示す組成の油中水型乳化化粧料を下記製造方法により調製し、(1)肌効果(肌荒れの改善)、(2)使用感(伸び広がりの良さ、べたつきのなさ)、(3)保存安定性(変臭、変色、分離)の評価項目について下記の方法により評価し、結果を併せて表1に示した。
【0031】
【表1】
Figure 2004315390
【0032】
[製造方法]
A:成分(1)〜(12)を60℃に加熱、均一に混合する。
B:成分(13)〜(15)を室温で均一に混合する。
C:AにBを攪拌しながら添加、混合して油中水型乳化化粧料を得た。
【0033】
[評価項目1及びその評価方法:肌効果(肌荒れの改善)]
各資料毎に、化粧歴10年以上の女性20名をパネルとし、皮膚に1日2回1ヶ月間塗布した後の肌荒れの改善効果を以下の(A)4段階評価基準にて評価し、更に各試料の評点の平均点を(B)4段階判定基準を用いて判定した。
【0034】
(A)4段階評価基準
(評点):(評価)
4点 :非常に肌荒れ改善効果がある
3点 :かなり肌荒れ改善効果がある
2点 :わずかに肌荒れ改善効果がある
1点 :肌荒れ改善効果が見られない
(B)4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎ :平均点3.5以上
○ :平均点2.5以上3.5未満
△ :平均点1.5以上2.5未満
× :平均点1.5未満
【0035】
[評価項目2及びその評価方法:使用感(伸び広がりの良さ、べたつきのなさ]各資料毎に、化粧歴10年以上の女性20名をパネルとし、(2)使用感(伸び広がりの良さ、べたつきのなさ)について以下の(C)5段階評価基準にて評価し、更に各試料の評点の平均点を(D)4段階判定基準を用いて判定した。
【0036】
(C)5段階評価基準
(評点):(評価)
5点 :非常に良好
4点 :良好
3点 :普通
2点 :不良
1点 :非常に不良
(D)4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎ :平均点4.5以上
○ :平均点3.5以上4.5未満
△ :平均点2.5以上3.5未満
× :平均点2.5未満
【0037】
[評価項目3及びその評価方法:保存安定性]
(3)保存安定性(変臭、変色、分離)については、各試料を40℃及び5℃の恒温槽で1ヶ月間保存し、調製直後の状態を基準として、以下の(E)4段階判定基準を用いて判定した。
【0038】
(E)4段階判定基準
(判定):(評価)
◎ :変化なし
○ :軽微な変化あり
△ :わずかに変化あり
× :かなり変化あり
【0039】
上記表1の結果から明らかなように、本発明品の実施例1〜8の油中水型乳化化粧料は、比較例1〜6の油中水型乳化化粧料に比較して、肌効果、使用感、保存安定性に優れたものであった。
【0040】
実施例9:リキッドファンデーション
Figure 2004315390
(注1):レオパールISK(千葉製粉社製)
(注2):KF−6028(信越化学工業社製)
(注3):プラスチックパウダーD−400(東色ピグメント社製)
【0041】
(製造方法)
A:成分1〜14を室温で均一に混合する。
B:成分15〜18を室温で均一に混合する。
C:AにBを撹拌しながら添加、混合し、乳化してリキッドファンデーションを得た。
【0042】
実施例9のリキッドファンデーションは、肌効果、使用感が良好で、且つ、安定性に優れたものであった。
【0043】
実施例10:美容液
Figure 2004315390
(注1):フォンブリン HC−04(モンテフロス社製)
(注2):KSP−100(信越化学工業社製)
【0044】
(製造方法)
A:成分1〜8を70℃に加温し、均一に混合する。
B:成分9〜14を70℃に加温し、均一に混合する。
C:AにBを撹拌しながら添加、混合し、乳化して美容液を得た。
【0045】
実施例10の美容液は、肌効果、使用感が良好で、且つ、保存安定性に優れたものであった。
【0046】
実施例11:リップスティック
Figure 2004315390
(注1):KSP−300(信越化学工業社製)
【0047】
(製造方法)
A:成分1〜8を90℃に加熱、均一に混合する。
B:Aに成分9〜12を添加、混合し、冷却してリップスティックを得た。
【0048】
実施例11のリップスティックは、肌効果、使用感が良好で、且つ、保存安定性に優れたものであった。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の化粧料は、ビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステルが安定に含有され、且つ、使用感(伸び広がりの良さ、ベたつきになさ)が良く、製剤としての安定性も良いものである。

Claims (5)

  1. 次の成分(a)〜(c);
    (a)ビタミンAおよび/またはその脂肪酸エステル
    (b)油溶性抗酸化剤
    (c)弾性粉末
    を含有することを特徴とする化粧料。
  2. 成分(c)の弾性粉末が、ウレタン樹脂粉末および/または異種オルガノポリシロキサンから選ばれる複合粉体であることを特徴とする請求項1記載の化粧料。
  3. さらに、成分(d)としてシリコーン油を含有することを特徴とする請求項1〜2何れか1項に記載の化粧料。
  4. さらに、成分(e)としてシリコーン系界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜3何れか1項に記載の化粧料。
  5. 化粧料が油中水型乳化化粧料である請求項4に記載の化粧料。
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