JP2004315093A - （シガレット）パックを製造する方法と装置 - Google Patents

Abstract

【課題】(シガレット)パックを製造する方法と装置
【解決手段】パック内部またはパックの外側面に付与される内挿ブランク(２５)を備える(シガレット)パックを製造するために、この内挿ブランクは、挿入ブランク(２５)の領域において、静電気によって帯電されるパックまたはパックの内容物のために、一時的に固定される。このパックは、静電気が活性状態にある間に完成されるので、内挿ブランク(２５)は、パックのブランクを介して、パック自身によって、想定された位置において固定される。
【選択図】 図４

Description

この発明は、パック特にシガレットパックの製造方法に関し、前記パックは、パック内挿体として薄い材料製の別体のブランク‐内挿ブランク‐特に、クーポン、収入印紙等、を備えており、前記内挿ブランクは、パック内またはパック面に配置されており、少なくとも１つのパックのブランクによって包囲されている。この発明はまた、この方法を実施する装置にも関する。

シガレット産業においては、シガレットパックが、プリント媒体すなわち別体のブランクから製造されてパックに付加されるクーポンを備えることがますます普通になりつつある。このクーポンは、消費者用の情報や広告などを含んでいる。１つの困難性は、包装工程中に、このパック内挿体を、作業工程に悪影響を及ぼすことなくパック内に導入することである。この目的のための異なる解決策が知られている。例えば、クーポンをパックの内容物(シガレットブロック)に接するようにパック内に配置すること、或いは、パック(ヒンジ蓋付きボックス、ソフトカートン)の外面に接するように配置することである。これらの場合は、したがって、クーポンが、シガレットパック用に慣習化しているフィルム製の外側包装材によって外側においてのみ包囲されている。

この発明は、特に、少なくとも１つのパックブランクによって包囲された少なくとも１つの内挿ブランクを備えるシガレットパックの製造を取り扱う。この発明が拠って立つ目的は、パックの製造プロセスにおいて、別体のブランクを含むパック内挿体が、正確な予定の相対位置に保持されることを可能にすることである。

この目的を達するために、この発明の方法は、ブランク‐内挿ブランク‐が、静帯電材料によって、少なくとも一時的に、パックまたはサブパック面に固定される点を特徴とする。

この発明は、別体のサブアセンブリ‐クーポンディスペンサ‐によって供給され、(サブ)パック面に配置されるクーポンが、連続移送中に継続する曲折工程または別のパックブランクによって,パックが係合される前に、加速と遠心力とによって、パック面に移動されるという知見に基づく。パックまたはサブパックの帯電は、すでに定位置にあるかまたは帯電作用のあとに供給される内挿ブランクが、安定した態様で定位置に固定されるという結果を招来する。この静電気の保持力は、次いで、その効果を自動的に喪失する。この時点まで、すなわち、内挿ブランクがパック自身によって所望の位置に保持されるまで、包装プロセスが継続される。

この発明の装置の場合は、１つの静帯電手段、特に、帯電用電極が、パックまたはサブパックの移送領域、すなわち、移送路の上方に配置される。この帯電用電極は、連続移送されるか、帯電が行われる間静止するパックに向けられる。この発明によれば、帯電は、内挿ブランクがパック面に付与される直前か、ブランクが(サブ)パック面に配置された瞬間に起きることが可能である。

発明の別の特徴は、添付図面を参照しつつより詳細に説明される。

この発明は、パック１０、特にシガレットパックの製造にかかわる。ヒンジ蓋付きタイプのパック１０が、好ましい具体例として示されている(図４)。このパックは、薄いカードボード製のパックブランク１１を含み、前記ブランクは、ボックス部１２と蓋１３を形成する。パックの内容物が、紙、フィルム、または錫箔製の内側ブランクに包囲されたシガレットのグループによって形成され、シガレットブロック１４がこの工程で形成される。このタイプのパックもまた、別体のブランクからなるカラー１５を含む。

図１の包装機において上記タイプのパック１０を製造して、これを充填するために、
パックのブランク１１が、次々に曲折タレット１６に供給される。現模範具体例の場合、曲折タレット１６は、プレート状のデザインを呈し、垂直軸を中心として(サイクリックに)回転駆動される。図１、２の包装機は、ダブルトラック作業用に設定されている。どちらの場合も、曲折タレット１６の２つの隣接ポケット１７、１８が１つのパックブランク１１で同時に充填される。前記ブランクは、ここでは予備ベースで折り曲げられ、ポケット１７、１８内部において、直立の側部タブ１９とコーナータブ２０を備え、Ｌ字状であるか、長手方向断面に角度のついた曲折位置を達成する(図４参照)。底部壁とこれに続く蓋の底部壁、蓋の端部壁２１、蓋の前部壁２２は、後部壁の面、または、ポケット１７、１８の底部壁の面に延出する。パックのブランク１１の径方向内側の直立脚部は、底部壁と、これに続くボックスの前部壁３１を含む。

図４の曲折位置において、ポケット１７、１８内のパックのブランク１１は、待機して保持されており、各場合に１つのシガレットブロック１４を受け入れる(図２参照)。シガレットブロックは、他所で製造されて、ブロック通路３２を曲折タレット１６まで移送される。前記ブロックは、曲折タレットに関してその径方向に走行し、ポケット１８、１９内において、一部が曲折されたパックのブランク１１内に押し込まれる(図４の位置参照)。

シガレットブロック１４が関連するパックのブランク１１内に押し込まれる前に、Ｕ字状態様で曲折されているカラー１５が、シガレットブロック１４の上部に配置される。カラー１５の曲折されていないブランクは、ブロックの通路３２を横断する方向において、カラーの通路２３を通ってシガレットブロック１４に供給され、そして、Ｕ字状に曲折されて、カラーの前部壁２４が、シガレットブロック１４の大きい表面積のエリアに向き合って接するように、シガレットブロック１４の面に堆積される。

パック１０は、１つの内挿体、詳細には、紙またはその他の薄い材料から作られる別体の内挿ブランク２５の形態をなすプリント媒体を受け入れる。各ブランク１０は、そのような内挿ブランク２５を受け入れる。図４の模範具体例の場合は、この内挿ブランクが、パック１０の内部、すなわち、ヒンジ蓋付きボックスの内部、正確にいえば、シガレットブロック１４と向き合い、かつ、カラーの前部壁２４の真下に配置される。内挿ブランク２５の寸法は、このブランクが、シガレットブロック１４の表を向く大きい表面積のエリアの側の大部分に亘って広がるような寸法である(図４参照)。

内挿ブランク２５を供給する作業と、これをパック１０内に導入する作業は、製造工程において一体化されている。今の場合、内挿ブランク２５は、シガレットブロック１４が、ブロックの通路３２に沿って移送される際にシガレットブロック１４の表側に配置される。この目的で、供給用サブアセンブリーすなわちクーポンディスペンサ２６が、各ブロックの通路３２の上方において、包装機内に設けられる(図１参照)。このクーポンディスペンサは、内挿ブランク２５を上から次々に供給し、これらを各パック１０または各シガレットブロック１４の面に配置する。ヒンジ蓋付きボックスの製造においては、カラー１５が次にシガレットブロック１４または内挿ブランク２５の面に配置する。このようにして形成されるユニットは、押し込みステーション３３の領域において、押し込み機構２７によってポケット１７、１８内または一部が曲折されたブランク１１内に押し込まれる。

パック１０またはシガレットブロック１４の面に緩く静止している内挿ブランク２５は、パック１０またはシガレットブロック１４の移送中に発生する力、特に、もしも曲折タレット１６が静止状態から加速されたならば発生するであろう力によって移動されてしまう可能性がある。内挿ブランク２５をパック１０の面またはシガレットブロック１４の面に固定するために、静電気が発生される。これが内挿ブランク２５をパック１０の面またはシガレットブロック１４の面に、その表面積の全体に亘って接合させることとなる。

静電気は、移送セクションの領域において、すなわち、ブロックの通路３２の領域において、できる限り早期に発生させることができる。図示の模範具体例の場合は、パック１０またはシガレットブロック１４および内挿ブランク２５を静電気で帯電させる手段が、曲折タレット１６に、すなわち、押し込みステーション３３におけるポケット１７、１８の上方に配置されている。これらの手段は、各ポケット１７、１８用の帯電用電極２８、２９である。

帯電用電極２８、２９は、ほぼ円錐形の電界３０がパック１０またはシガレットブロック１４に伝わるようにパック１０の上方に(固定態様で)配置されている。電界３０は、特に、カラー１５の直下および/またはこれに沿った内挿ブランク２５の露出領域をカバーする。しかしながら、電界３０は、パック用の正確な位置において、カラー１５もまた、静電気によってカバーされるようにすることもできる。更には、帯電用電極２８、２９は、静電界３０が、たとえ、シガレットブロック１４が関連するパックのブランク１１内に押し込まれつつある場合でも発生するように制御されることができる。静電気は、内挿ブランク２５が、その全表面エリアに亘ってシガレットブロック１４の上を向く側または壁と向き合って接するように作用する。保持効果は、限られた時間の間、少なくとも、内挿ブランク２５が、特に、折り重ねられるブランクのパーツによって、この場合は、シガレットブロック１４の表側と向き合って折り重ねられる最初は直立したボックスの前部壁３１によって、パック内部にはっきりと固定されるまで持続する。

１つの代替案または追加案として、帯電用電極２８、２９、または、単一の帯電用電極が、押し込みステーション３３の領域外、曲折タレット１６の上方であって、パック１０または内挿ブランク２５の移動通路内(図２の点線位置)に設けることも可能である。この場合は、内容物、すなわち、パックのブランク１１、シガレットブロック１４、カラー１５、および、内挿ブランク２５は、固定帯電用電極を過ぎて移動され、次々に帯電される。帯電用電極２８、２９のパワーは、有利にも、正確に言えば、３０ＫＶ(連続電圧)まで調節が可能である。この包装機はアースされる。

静帯電の効果は、複層の内挿ブランク２５の一時的固定を驚異的に可能にする。図５は、ジグザグの形態を呈するように、すなわち、複層をなすブランクに曲折されたストリップ状の内挿ブランク２５を示す。図示のパックの右半分は、静電気の作用を受けていない位置にある内挿ブランク２５を示しており、この場合、前記複層は、材料の反作用力が排除されていないために、互いに離間されている。同図の左半分は、静電気が複数の層を吸着効果に類似した態様で互いに向かって押圧するので、その結果として、何回も曲折された内挿ブランク２５は、包装工程において望ましいフラットな形成体を達成する。

１つの内挿ブランク２５の固定は、連続移動が続く間、望ましく、かつ、有利である。図６〜図８は、例示を介して、内挿ブランク２５が完成したパック１０の外側面に配置されるという解決例を示し、完成パック１０は、ボックス部１２と蓋１３を備えるヒンジ蓋付きボックスタイプのシガレットパックである。内挿ブランクは、ヒンジ蓋付きボックスの上を向く後側すなわち後部壁３４の面に配置される。

内挿ブランク２５をパック１０の上を向く後側に移送するために、特別に設計されたクーポンディスペンサ２６が利用され、このクーポンディスペンサは、何回にも分けて角度が付与されたベルトコンベヤ３５を含んでいる。内挿ブランク２５は、移送ストランド３６によって、互いに規則的な間隔で移送され、前記ストランドは、各内挿ブランク２５のための連行手段３７を備えている。１つの移送手段、正確には、移送ホイール３８は、クーポンディスペンサ２６の底部脚部の領域に配置される。この移送ホイールは、ベルトコンベヤ３５の個々のベルトの間の中心に配置されており、パック１０の表側に回転移動を及ぼすとともに、同時に、内挿ブランク２５を移送する。

帯電目的のために、静電界を発生する手段が、内挿ブランク２５がパック１０に移送される領域に配置される。この手段は、２つの帯電用電極２８、２９によって形成されており、これらは、ベルトコンベヤ３５と移送ホイール３８の両側に配置されている。電極２８、２９の端部片３９は、互いに向かって角度が付されているので、パック１０の領域において、電界が、内挿ブランク２５の境界部および/または端部領域に向かって特定的に指向される。このことによって、内挿ブランク２５の少なくとも(表裏の)サブ領域が静電気によって固定されることを可能にする。

静電気によって固定された内挿ブランク２５を備えるパック１０は、クーポンディスペンサ２６に続き、引き続く移送によって、包装ステーション４０内に進入する。包装ステーション４０の領域において、フィルム製の外側包装材は、知られた態様で、パック１０の周囲に、詳しくは、内挿ブランク２５と一緒にこの工程中で曲折される。最初の曲折ステップにおいて、横断方向に位置する状態で移送されるパック１０は、外側包装材のブランクによってＵ字状の態様で包囲される。パック１０と曲折タレットのポケット内に押し込まれる外側包装材のブランクのために、内挿ブランク２５は、同時に機械的に固定される。この例においては、帯電は、パック１０が連行手段４１によってパックの通路４１に沿って連続して移送されるときに発生する。

パック面にブランクを固定するか、静電気の減少効果を更新するために、パックの製造工程中に、包装機すなわち定位置に置かれた内挿ブランク２５を備えるパック１０を移送する装置は、異なる位置に規則的に繰り返し設けられる複数の電極を具備することも可能である。

シガレットパックを製造する包装機の概略的側面図。 図１のII‐II面に対応する図１の包装機の細部の拡大側面図。 図２の矢印IIIに対応する細部の極端な拡大側面図。 製造中のシガレットパック、すなわち、ヒンジ蓋付きボックスの斜視図。 定位置に置かれた内挿ブランクを備える(シガレット)パックの側面図(図８のV‐V方向断面)。 包装機の別の具体例の細部の概略的側面図。 図６の装置の一部の拡大断面図。 図６の別の細部XIIの拡大図。

符号の説明

１０…パック.１１…パックブランク.１２…ボックス.１３…蓋.１４…シガレットブロック.１５…カラー.１６…曲折タレット.１７…ポケット.１８…ポケット.１９…側部タブ.２０…コーナータブ.２１…蓋の端部壁.２２…蓋の前部壁.２３…カラー通路.２４…カラーの前部壁.２５…内挿ブランク.２６…クーポンディスペンサ.２７…押し込み機構.２８…帯電電極.２９…帯電電極.３０…電界.３１…ボックス前部壁.３２…ブロック通路.３３…押し込みステーション.３４…後部壁.３５…ベルトコンベヤ.３６…移送ストランド.３７…連行手段.３８…移送ホイール.３９…端部片.４０…包装ステーション.４１…パック通路.４２…連行手段.

Claims (7)

1. パック(１０)、特に、シガレットパックの製造方法であって、パックは、パック内挿体としての薄い材料製の別体のブランク-内挿ブランク(２５)-特に、クーポン、収入印紙マーク等を有し、前記内挿ブランク(２５)は、パック(１０)内に配置されて、少なくとも１つのパックブランク(１１)によって包囲されており、
   パック(１０)は、内挿ブランク(２５)を備え、前記パックは、前記内挿ブランク(２５)が、パックコンベヤまたは曲折サブアセンブリの領域、特に、回転駆動される曲折タレット(１６)の領域において、パックが(更)に移送される過程において、静電気によって帯電されて少なくとも一時的に固定される点を特徴とする方法。
2. 内挿ブランク(２５)は、パック(１０)またはサブパックまたはパックの内容物-シガレットブロック(１４)-の表側に付与され、こうして形成された１つのユニットが、上方から静電気による帯電作用を受ける点を特徴とする請求項１記載の方法。
3. 内挿ブランク(２５)は、シガレットパック(１０)の製造工程に、パック内容物としてのシガレットブロック(１４)の面に配置され、次に、前記シガレットブロック(１４)と一緒に、曲折タレット(１６)の押し込みステーション(３３)の領域において、まだ完成されていないパック(１０)内に導入され、この領域において静電気によって帯電される点を特徴とする請求項２記載の方法。
4. ヒンジ蓋付きボックスタイプのシガレットパック(１０)を製造する間、表側の面と、一部が内挿ブランク(２５)の面に接しているカラー(１５)の面に配置された内挿ブランク(２５)を備えるパック内容物としてのシガレットブロック(１４)は、カラー(１５)の外側の内挿ブランク(２５)の領域において、不可欠の条件として、静電気による帯電を受ける請求項３記載の方法。
5. 複層をなして形成される、特に、ジグザグ形態に曲折される内挿ブランク(２５)は、静電気で帯電され、帯電の結果として、内挿ブランク(２５)の複層が、互いに向き合って密接しパック(１０)またはパックの内容物の面に固定される点を特徴とする請求項１記載の方法。
6. パック(１０)、特に、シガレットパックの製造装置であって、パックは、パック内挿体としての薄い材料製の別体のブランク-内挿ブランク(２５)-特に、クーポン、収入印紙マーク等を有し、内挿ブランク(２５)は、クーポンディスペンサ(２６)によって供給されて、パック(１０)面またはパックの内容物の面に配置されることができ、
   パック(１０)またはパックの内容物は、パックコンベヤによって、特に、パック(１０)を受け入れるためのポケット(１７，１８)を備える曲折タレット(１６)によって移送されることができる点、および、パック(１０)および/またはパックの内容物および/または内挿ブランク(２５)の領域を静電気によって帯電させるために、パックコンベヤの上方に少なくとも１つの帯電用電極(２８，２９)が設けられる点を特徴とする装置。
7. 隣り合う内挿ブランク(２５)を備えるパックの内容物を一部が完成したパック(１０)に挿入するための押し込みステーション(３３)の領域に、好ましくは、２つの帯電用電極(２８，２９)が、これらの電極(２８，２９)が、挿入ブランク(２５)の露出された端部領域向かって指向されるように設けられる点を特徴とする請求項７記載の装置。

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