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JP2004312520A - データ処理装置およびデータ処理装置において実行可能なコンピュータプログラム - Google Patents

データ処理装置およびデータ処理装置において実行可能なコンピュータプログラム Download PDF

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JP2004312520A
JP2004312520A JP2003105224A JP2003105224A JP2004312520A JP 2004312520 A JP2004312520 A JP 2004312520A JP 2003105224 A JP2003105224 A JP 2003105224A JP 2003105224 A JP2003105224 A JP 2003105224A JP 2004312520 A JP2004312520 A JP 2004312520A
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packets
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Application number
JP2003105224A
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English (en)
Inventor
Norikazu Ueno
憲和 上野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】特殊再生に必要なピクチャ位置の情報を記録媒体に保持することなく特殊再生を行う。
【解決手段】本発明のデータ処理装置は、記録媒体から読み出され、複数のパケットにパケット化されたデータストリームを受信する。データストリームは、ピクチャヘッダおよびピクチャデータを含む。ピクチャデータはピクチャを表し、ピクチャヘッダはデータストリームにおけるピクチャデータの位置を特定する。検出部は、データストリームからピクチャヘッダを検出して、ピクチャヘッダを含むパケットを特定するパケット特定情報を生成する。制御部は、パケット特定情報に基づいてピクチャヘッダを含む特殊再生用パケットを特定し、ピクチャヘッダに基づいて1以上の特殊再生用パケットの位置を特定し、1以上の特殊再生用パケットから特殊再生用のデータストリームを生成する。これにより特殊再生用のデータストリームを生成できる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスク、DVD(Digital Versatile Disc)メディア、BD(Blu−ray Disc)メディア等の記録媒体に記録されたMPEGトランスポートストリームから必要なピクチャデータを取り出し、リアルタイムで特殊再生する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、記録媒体に記録されたMPEGトランスポートストリームを特殊再生する際に有用な種々の技術が知られている。ここで「特殊再生」とは、通常の速度と異なる速度で再生することをいい、例えば、映像の早送り再生、巻き戻し再生、スロー再生を含む。
【0003】
例えば従来、ハードディスクにMPEGトランスポートストリームを記録する際には、記録装置は、MPEGトランスポートストリーム内でのピクチャ位置を特定するピクチャ位置情報を作成し、MPEGトランスポートストリームとは別個にハードディスクに記録していた。ピクチャ位置情報をMPEGトランスポートストリームとは別個に記録する目的は、特殊再生の際に、MPEGトランスポートストリームを読み出す位置を、ピクチャ位置検出情報に基づいて容易に特定できるからである。例えば特許文献1に記載されている画像処理装置は、まずストリームの記録時にハードディスクにピクチャ位置情報を記録する。この画像処理装置は、そのピクチャ位置情報を使用して、任意の位置から任意の位置までのMPEGトランスポートストリームのピクチャデータを取り出し、特殊再生に利用する。
【0004】
特殊再生に関連して、特殊再生中の画像のノイズを低減する技術も知られている。例えば特許文献2は特殊再生時のノイズ発生を低減する技術を開示している。この文献に記載されたデータ配信装置は、記録媒体に記録されているデータを読み出し、読み出されたデータをデコードする。そして位置情報に基づいて必要なピクチャのみを抽出し、特殊再生用データを作成する。その後、データ配信装置は、デコードされた特殊再生用データをエンコードし、MPEGトランスポートストリームパケットへ変換する。これによりノイズを抑制できる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−285792号公報
【特許文献2】
特開2001−359071号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術によれば、記録媒体の容量を最大限に活用することができない。その理由は、MPEGトランスポートストリームとは別に、ピクチャ位置情報を記録媒体に記録しておかなければならないからである。さらに従来の技術を、BD(Blu−ray Disc)規格等の規格化されたフォーマットを持つ記録媒体に適用することは困難である。任意のピクチャデータを用いて特殊再生を行うことができないからである。例えばBD規格上では、記録装置は、映像の早送り再生の際に利用するピクチャに関する管理データをディスクに記録できる。しかし記録可能なデータ容量は制限されており、ディスクの記憶容量に対して十分な管理データを記録できない。これでは早送り再生の際に利用できるピクチャが少なくなり、早送り再生すると、大きく間引かれた途切れ途切れの映像しか表示されないこととなる。
【0007】
またノイズが発生しないように、データストリームを一旦デコードして特殊再生用データを生成する処理を採用すると、その後、再エンコードし、MPEGトランスポートストリームパケットへ変換する処理を連続して行わなければならず、非常に複雑で高価なシステムが必要となる。
【0008】
本発明の目的は、記録媒体の容量を最大限に活用するために、特殊再生に必要なピクチャ位置情報を記録媒体に保持することなく、かつ規格化されたフォーマットを持つ記録媒体への適用も容易な技術を提供することである。さらに、デコードの後エンコードを行いパケット変換も行う等の複雑な処理とは異なる、簡易な処理により、ノイズの発生しない特殊再生を実現することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のデータ処理装置は、記録媒体から読み出され、複数のパケットにパケット化されたデータストリームを受信する受信部であって、前記データストリームは、ピクチャヘッダおよびピクチャデータを含み、前記ピクチャデータはピクチャを表し、前記ピクチャヘッダは前記データストリームにおける前記ピクチャデータの位置を特定する、受信部と、前記データストリームから前記ピクチャヘッダを検出して、前記ピクチャヘッダを含むパケットを特定するパケット特定情報を生成する検出部と、前記パケット特定情報に基づいて前記ピクチャヘッダを含む特殊再生用パケットを特定し、前記ピクチャヘッダに基づいて前記1以上の特殊再生用パケットの位置を特定し、前記1以上の特殊再生用パケットから特殊再生用のデータストリームを生成する制御部と、前記特殊再生用のデータストリームを出力する出力部とを備えている。これにより上記目的が達成される。
【0010】
前記複数のパケットの各々は、そのパケットの属性に関するパケット管理データを記述したパケットヘッダを有しており、前記制御部は、前記受信部において受信した前記データストリームの複数のパケットの一部を、前記1以上の特殊再生用パケットのうちの先頭に位置する前記特殊再生用パケットから順に取り出し、取り出した一部の前記データストリームを前記パケット管理データに基づいてフィルタリングして前記1以上の特殊再生用パケットを抽出し、前記1以上の特殊再生用パケットから特殊再生用のデータストリームを生成してもよい。
【0011】
前記制御部は、前記受信部において受信した前記データストリームから、位置を特定した前記1以上の特殊再生用パケットを抽出して、前記特殊再生用のデータストリームを生成してもよい。
【0012】
前記ピクチャヘッダは、前記ピクチャの種類を特定する種類情報をさらに含み、前記検出部は、前記種類情報を検出し、前記制御部は、前記検出部から前記種類情報を受け取り、さらに前記種類情報に基づいて特定された前記ピクチャの種類にしたがって、前記1以上の特殊再生用パケットを抽出してもよい。
【0013】
前記1以上の特殊再生用パケットの各々は、そのパケットの属性に関するパケット管理データを記述したパケットヘッダを有しており、データ処理装置は、抽出された前記1以上の特殊再生用パケットのうちの特定のパケットに、前記特殊再生に必要なピクチャデータ、前記特殊再生に必要なピクチャデータの位置を特定する特殊再生用ヘッダ、および前記パケット管理データ以外の他のデータが含まれている場合に、前記他のデータを、前記特殊再生用ピクチャデータのデコードに影響しないダミーデータに置き換えるパケット加工部をさらに備えていてもよい。
【0014】
前記特定のパケットは、抽出された前記1以上の特殊再生用パケットからなるパケット列の先頭パケットおよび最終パケットの少なくとも一方であってもよい。
【0015】
前記データ処理装置は、前記ピクチャヘッダの位置を検出して、前記特定のパケットの先頭から前記ピクチャヘッダの位置までのデータ量を取得するヘッダ位置検出部であって、前記特定のパケットが先頭パケットのとき、取得された前記データ量に基づいて、前記ピクチャヘッダより前に存在する前記他のデータを、前記ダミーデータに置き換え、前記特定のパケットが最終パケットである場合には、取得された前記データ量に基づいて、前記ピクチャヘッダの先頭以後の前記他のデータを、前記ダミーデータに置き換えるヘッダ位置検出部をさらに備えていてもよい。
【0016】
前記データストリームは、MPEG規格に準拠したトランスポートストリームであり、前記ダミーデータは、アダプテーションスタッフィングおよびゼロスタッフィングの一方であってもよい。
【0017】
データ処理装置は、抽出された前記特殊再生用ピクチャデータに所定のパケットを挿入して、前記MPEG規格に準拠したトランスポートストリームを生成するストリーム生成部をさらに備えていてもよい。
【0018】
前記ピクチャデータは所定の形式でエンコードされており、データ処理装置は、前記1以上の特殊再生用パケットに含まれる前記特殊再生用ピクチャデータをデコードするデコーダをさらに備えていてもよい。
【0019】
前記出力部は、前記特殊再生用のデータストリームを、IEEE1394規格に準拠した伝送媒体に出力してもよい。
【0020】
前記記録媒体は、ハードディスク、DVDメディアおよびBDメディアの少なくとも1つであってもよい。
【0021】
本発明によるデータ処理プログラムは、記録媒体から読み出され、複数のパケットにパケット化されたデータストリームを受信するステップであって、前記データストリームは、ピクチャヘッダおよびピクチャデータを含み、前記ピクチャデータはピクチャを表し、前記ピクチャヘッダは前記データストリームにおける前記ピクチャデータの位置を特定する、ステップと、前記データストリームから前記ピクチャヘッダを検出して、前記ピクチャヘッダを含むパケットを特定するパケット特定情報を生成するステップと、前記パケット特定情報に基づいて前記ピクチャヘッダを含む特殊再生用パケットを特定し、前記ピクチャヘッダに基づいて前記1以上の特殊再生用パケットの位置を特定し、前記1以上の特殊再生用パケットから特殊再生用のデータストリームを生成するステップと、前記特殊再生用のデータストリームを出力するステップとを含む。これにより上記目的が達成される。
【0022】
前記複数のパケットの各々は、そのパケットの属性に関するパケット管理データを記述したパケットヘッダを有しており、前記特殊再生用のデータストリームを生成するステップは、受信した前記データストリームの複数のパケットの一部を、前記1以上の特殊再生用パケットのうちの先頭に位置する前記特殊再生用パケットから順に取り出すステップと、取り出した一部の前記データストリームを前記パケット管理データに基づいてフィルタリングして前記1以上の特殊再生用パケットを抽出して、前記特殊再生用のデータストリームを生成するステップとを含んでいてもよい。
【0023】
前記特殊再生用のデータストリームを生成するステップは、位置を特定した前記1以上の特殊再生用パケットを、受信した前記データストリームから抽出して、前記特殊再生用のデータストリームを生成するステップであってもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明のデータ処理装置の実施形態を説明する。まず図1(a)および(b)を参照して、処理の対象となるデータストリームのデータ構造を説明し、その後、図2〜4を参照しながらデータ処理装置の構成および動作を説明する。
【0025】
図1(a)は、データストリーム10を示す模式図である。本実施形態では、データストリーム10は、例えば、MPEG規格に準拠したトランスポートストリーム(Transport Stream;TS)である。以下、「MPEGトランスポートストリーム10」を「MPEGトランスポートストリーム10」と称することとする。MPEGトランスポートストリーム10は、種々のデータ、例えば動画データ、音声データ、静止画像データ、テキストデータを含む。図示されるMPEGトランスポートストリーム10には、3枚の異なるピクチャを表すピクチャデータ1〜3が含まれているとする。
【0026】
「データストリーム」とは、データを伝送する際のデータ列を意味する。「データ列」は、データ処理装置へデータを伝送する際のデータ列、および、データ処理装置内のデータバスでデータを伝送する際のデータ列の両方を含む。なお記録媒体上に記録された状態では、データはストリームではなく、ファイルの形態で存在する。
【0027】
MPEGトランスポートストリーム10は、複数のパケットから構成されている。図1(b)は、パケット化されたMPEGトランスポートストリーム10のデータ構造を示す模式図である。図には、MPEGトランスポートストリームパケット(以下、「TSパケット」と称する)P1〜P100が示されている。
【0028】
まずTSパケットP1を参照して、一般的なTSパケットを説明する。TSパケットP1は、188バイトの固定長である。TSパケットP1は、パケットヘッダ11aおよびデータフィールド11bから構成される。
【0029】
パケットヘッダ11aは4バイトの固定長であり、受信側のために各パケットの属性に関するパケット管理データが記述される。パケット管理データは、例えば、TSパケットの種類を識別するパケット識別子(PID)や、各種のフラグである。TSパケットのパケット番号もパケットヘッダ11aに記述される。
【0030】
一方、データフィールド11bは、可変長のアダプテーションフィールド(adaptation field)および/またはペイロード(payload)から構成される。アダプテーションフィールドには、クロック情報や、TSパケットを188バイトの固定長にするための調整用データを記述する。アダプテーションフィールドによるデータ調整機能は、スタッフィング機能と呼ばれている。ペイロードには、映像データや音声データ等の個別のストリームが収められたPESパケット、ストリームに含まれている番組とその番組を構成する映像・音声のストリーム等の番組要素との関係を表すテーブル情報等が記述される。
【0031】
次に、TSパケットP2に含まれるピクチャデータを説明する。TSパケットP2のパケットヘッダ12aに続くデータフィールドには、ピクチャ1を構成するピクチャデータの一部12b、ピクチャ2を構成するピクチャデータの一部であるピクチャヘッダ12c、およびピクチャデータ12dが記述される。図1(b)の例では、ピクチャヘッダ12cは対応するピクチャデータ12dの前に配置されている。
【0032】
ピクチャヘッダ12cは、MPEGトランスポートストリーム10におけるピクチャデータの位置を特定する。まず、ピクチャヘッダ12cの先頭には、ピクチャヘッダの先頭であることを認識できる特定のデータパターン、例えば”00 00 01 00“が配置される。さらに、ピクチャヘッダ12cには、その後に続くピクチャデータの種類(ピクチャタイプ)が記述される。ピクチャ2がMPEG規格に規定されるIピクチャである場合には、ピクチャヘッダ12cにはIピクチャであることを示すデータが記述される。
【0033】
ピクチャデータ12d以降、後続のTSパケットP3〜P99には、符号「I」で示すとおりピクチャ2のピクチャデータが記述される。なお、必ずしも同じピクチャのピクチャデータが連続するTSパケットに記述されなくともよい。TSパケットのパケットヘッダにより同じピクチャのピクチャデータには、同じPIDが付されるからである。ピクチャ2のピクチャデータがすべて記述されると、次のピクチャ3を伝送するために、ピクチャ3を示すピクチャヘッダ13cが配置される。TSパケットP99から伝送が開始されるピクチャ3は、符号「P」で示すようにMPEG規格に規定されるPピクチャである。
【0034】
次に、図2を参照して、本発明のデータ処理装置100の構成を説明する。図2は、本発明のデータ処理装置100の構成を示すブロック図である。データ処理装置100は、MPEGトランスポートストリーム10が記録された記録媒体を有する外部機器からMPEGトランスポートストリーム10を受け取り、通常の再生または特殊再生を行う。図2の例では、データ処理装置100は、DVD、BD(Blu−ray Disc)等の光ディスクを記録媒体とする光ディスクドライブ200、磁気ディスクを記録媒体とするハードディスクドライブ(HDD)300等と接続されている。本明細書において「通常の再生」とは、MPEGトランスポートストリーム10等のデータストリームに含まれる映像データを通常の速度で再生することをいう。一方「特殊再生」とは、データストリームに含まれる映像データを通常の速度と異なる速度で再生することをいう。特殊再生は、早送り再生、巻き戻し再生、およびスロー再生を含む。
【0035】
データ処理装置100は、制御部102と、受信部104と、パケット位置検出部106と、メモリ108と、バイト位置検出部110と、パケット加工部112と、挿入パケット生成部114と、ストリーム生成部116と、デコード部118と、出力部120とを備える。
【0036】
制御部102は、データ処理装置100の動作を制御する。後述の図3および図4に示す処理は、制御部102の制御に基づいて行われる。受信部104は、光ディスクドライブ200、HDD300等から、それらの記録媒体に記録されているMPEGトランスポートストリーム10を受信するインターフェースである。
【0037】
パケット位置検出部106は、MPEGトランスポートストリーム10の複数のTSパケットのうちから、ピクチャヘッダを含むパケットを検出して、そのパケットを特定する情報としてパケット番号を制御部102に伝える。さらにパケット位置検出部106は、ピクチャヘッダに含まれるピクチャデータの種類を検出する。
【0038】
メモリ108は、受信したMPEGトランスポートストリーム10を順次格納する。メモリ108に格納されるデータのデータ量は制御部102により管理されている。メモリ108内のデータ量が所定量以下になると、制御部102は、受信部104においてMPEGトランスポートストリーム10を受信して、メモリ108に格納する。これにより受信しながら再生を行ういわゆる「ストリーミング再生」が可能になる。
【0039】
メモリ108は、通常再生においては、制御部102の指示に基づいて、通常再生の対象となっている番組のピクチャデータを含むTSパケットを出力する。これらのTSパケットは、メモリ108からデコード部118に送出される経路を経て、デコード部118に送られる。
【0040】
一方特殊再生時には、制御部102の指示に基づいて、メモリ108から特殊再生用ピクチャヘッダを含むTSパケットおよび特殊再生用ピクチャデータを含むTSパケット列が抽出される。これらのTSパケットは、メモリ108からバイト位置検出部110へ入力される経路を流れる。ここで「特殊再生用ピクチャデータ」とは、特殊再生に必要なピクチャを表すピクチャデータである。そして「特殊再生用ピクチャヘッダ」とは、MPEGトランスポートストリーム10における特殊再生用ピクチャデータの位置を特定するピクチャヘッダである。
【0041】
バイト位置検出部110は、特殊再生用ピクチャヘッダの先頭部分が、そのヘッダを含むTSパケットの先頭から何バイト目にあるかを検出する。上述のように、ピクチャヘッダの先頭部分にはピクチャヘッダの先頭であることを認識できる特定のデータパターンが存在することから、バイト位置検出部110は、そのデータパターンがTSパケットの先頭から何バイト目に現れたかを検出する。
【0042】
再び図1(b)を参照して、特殊再生用ピクチャヘッダの位置を説明する。仮にピクチャヘッダ12cが特殊再生用ピクチャヘッダであるとすると、バイト位置検出部110は、TSパケットP2の先頭からピクチャヘッダ12cまでのデータ量を取得する。図に示す例では50バイトである。このとき、TSパケットP99のフィールド13bにも特殊再生用ピクチャデータが含まれているので、TSパケットP99も抽出されている。そのためバイト位置検出部110は、TSパケットP99の先頭からピクチャヘッダ13cまでのデータ量も取得する。図に示す例では80バイトである。
【0043】
パケット加工部112は、バイト位置検出部110から出力された、特殊再生用ピクチャヘッダを含むTSパケットおよび特殊再生用ピクチャデータを含むTSパケット列を受け取る。そしてパケット加工部112は、そのパケット列の先頭パケットおよび/または最終パケット内に、TSパケットのパケットヘッダ、特殊再生用ピクチャヘッダ、および特殊再生用ピクチャデータ以外の他のデータが存在するか否かを判定する。「他のデータ」は、特殊再生用ピクチャデータ以外のピクチャデータ、およびそのピクチャデータの位置を特定するピクチャヘッダを含む。特殊再生用ピクチャデータ以外のピクチャデータの判定は、特殊再生用ピクチャヘッダとは異なるピクチャヘッダの、TSパケットの先頭からの位置(データ量)に基づいて行われる。
【0044】
判定の結果、「他のデータ」が存在する場合には、そのデータをダミーデータに置き換えて出力する。「ダミーデータ」とは、特殊再生用ピクチャデータのデコードに影響しないデータである。ダミーデータに置き換える範囲は、TSパケットの先頭からピクチャヘッダまでのデータ量に基づいて決定される。具体的には、先頭パケットに別のピクチャのピクチャデータが存在する場合には、取得していたデータ量に基づいて、ピクチャヘッダより前に存在する別のピクチャのピクチャデータをダミーデータに置き換える。一方、最終パケットに別のピクチャのピクチャデータが存在する場合には、取得していたデータ量に基づいて、ピクチャヘッダより後に存在する、別のピクチャのピクチャデータをダミーデータに置き換える。
【0045】
図1(b)および(c)を参照してダミーデータへの置き換え処理を説明する。ピクチャ2を特殊再生に利用する場合を考える。図1(b)のTSパケットP2では、ピクチャデータ12bはピクチャ1を構成するデータであり、一方、ピクチャヘッダ12cおよびピクチャデータ12dはピクチャ2を構成するデータである。ピクチャ2を特殊再生する場合に、TSパケットP2をそのままデコード部118に入力すると、ピクチャ1を構成するピクチャデータ12bもあわせてデコードされ、ピクチャ2の特殊再生画像にブロックノイズ等のノイズが現れる。このためパケット加工部112は、ピクチャ1を構成するピクチャデータ12bを、図1(c)で示すダミーデータ14に置換する。このダミーデータ14は、具体的にはアダプテーションスタッフィングまたはゼロスタッフィングのいずれかである。ダミーデータへの置き換え処理は、ピクチャ2のピクチャデータを含む最後のTSパケットP99においても行われる。TSパケットP99に対しては、パケット加工部112は、ピクチャヘッダ13cおよびピクチャデータ13dをダミーデータ15に置き換える。なお、デコード後のピクチャ2にノイズ等が生じない場合には、ピクチャヘッダ13cをダミーデータに置き換えなくてもよい。
【0046】
以上のように、特殊再生に必要なピクチャデータとは別のピクチャデータをダミーデータに置き換えることにより、特殊再生に必要なピクチャデータのデコード時に生じるノイズを抑えることができる。パケット加工部112は、特殊再生に用いるピクチャデータ以外のデータを含むパケットは破棄し、特殊再生に用いるピクチャデータのみのパケットを出力する。
【0047】
挿入パケット生成部114は、パケット加工部112でパケットを加工した際に必要な情報が欠落することから、欠落した情報を補い、MPEG2の文法に合致したMPEGトランスポートストリームパケットを挿入する。挿入されるパケットは、例えば、PCR(Program Clock Reference)、PSI(Program Specific Information)、PESヘッダ、シーケンスヘッダ、シーケンスエンド等の情報を含むトランスポートストリームパケットである。
【0048】
PCR(Program Clock Reference)は、STC(System Time Clock)の値を符号器側で意図した値にセットするための情報であり、長くとも100m秒に一回トランスポートパケットに付加されて送られる。このPCRは特殊再生などによりトランスポートパケットを抽出することによって欠落する場合が生じる。このような場合には、特殊再生用ピクチャのために新たに100msec毎にPCRを作成し、PCRを含むトランスポートパケットを生成し、パケットを割り込み出力させる。
【0049】
次に、PSI(Program Specific Information)は、MPEGトランスポートストリームの中から、どの番組を選び、どのパケットを取り出して、どのように復号すればよいかなどのプログラム仕様情報であり、特定のPIDを持ったトランスポートパケットとして送られてくる。PSIもPCRと同様に、トランスポートパケットを抽出する際に欠落することがあるので、PCRと同様の方法で特殊再生用にPSIを含むトランスポートパケットを付加する必要がある。
【0050】
PTS(Presentation Time Stamp)は、ピクチャを再生表示するタイミングを決めるタイムスタンプであり、ピクチャデータの先頭に付加されている。早送り再生などを行う場合、PTSの値が意味をなさなくなるので、特殊再生用にPTSを書き替える必要がある。
【0051】
PES(Program Elementary Stream)ヘッダは、映像データや音声データ等の個別のストリームが収められたPESパケットのヘッダである。PESヘッダもトランスポートパケットを抽出する際に欠落してしまうので、付加する。
【0052】
シーケンスヘッダ(Sequence heder)は番組の開始を示し、シーケンスエンドヘッダ(Sequence End)は番組の終了を示す。これらもトランスポートパケットを抽出する際に欠落してしまうので、付加する。
【0053】
再び図2を参照する。ストリーム生成部116は、制御部102から指示されたタイミングで、パケット加工部112によって加工されたMPEGトランスポートストリーム10のパケットと、挿入パケット生成部114によって生成された挿入パケットとをMPEG2の文法に合致するMPEGトランスポートストリーム10として生成する。MPEGトランスポートストリーム10は、特殊再生用のデータストリームである。
【0054】
デコード部118は、符号化されているMPEGトランスポートストリーム10をデコードして、元の映像を生成する。
【0055】
出力部120は、映像データをデータ処理装置100の外部に出力するインターフェースである。出力先は、例えば図示しないディスプレイである。
【0056】
なお、図2ではデータ処理装置100はデコード部118を備えているが、必ずしもデコード部118を有していなくてもよい。デコード部118を有しない場合には、以下で説明する再生処理において、デコード部118に関連する処理を省略すればよい。この場合にはMPEGトランスポートストリーム10は、受信部104において受信され、メモリ108を経た後に出力部120から伝送媒体に出力される。または、出力部120は、ストリーム生成部116が生成した特殊再生用のデータストリームを伝送媒体に出力する。伝送媒体は、例えばIEEE1394規格等の所定の規格に準拠したケーブルである。このような伝送媒体を介して、データ処理装置100はデコード機能を有するセットトップボックス等の外部機器にデコードされていないデータストリームを送信できる。
【0057】
次に、図2および図3を参照して、データ処理装置100の動作を説明する。図3は、通常再生処理の手順を示すフローチャートである。
【0058】
まず、図3のステップS30において、まずデータ処理装置100の受信部104は、MPEGトランスポートストリーム10を受信する。図1から明らかなように、MPEGトランスポートストリーム10は、1以上のトランスポートストリームパケットにより構成されている。次に、ステップS31において、パケット位置検出部106は、特定のデータパターンによりピクチャヘッダを認識し、ピクチャヘッダを含んでいるトランスポートストリームパケットの位置と、ピクチャヘッダによって特定されるピクチャの種類とを検出する。「位置」はピクチャヘッダを含むトランスポートストリームパケットに付された番号により特定される。一方「ピクチャの種類」は、上述の例ではIピクチャであり、ピクチャヘッダに記述されている。検出された結果は、制御部102に送られる。その後ステップS32において、MPEGトランスポートストリーム10の各パケットが、メモリ108に格納される。図1(b)に示すように、各パケットは、パケットのパケット番号に基づいてMPEGトランスポートストリーム10が整列された順序で格納される。
【0059】
次に、ステップS33において、格納した順にメモリ108からMPEGトランスポートストリーム10のパケットを読み出す。この読み出しは、MPEGトランスポートストリーム10の格納がすべて完了した後に行われてもよいし、または格納が完了する前に開始されてもよい。ステップS34において、デコード部118はピクチャの種類に応じてTSパケット内のピクチャデータをデコードして出力する。そしてステップS35において、制御部102は全てのパケットを処理したか否かを判定し、まだ処理していない場合にはステップS33からの処理を繰り返す。処理が終了すると、通常再生処理を終了する。
【0060】
以上説明したように、データ処理装置100は、MPEGトランスポートストリームの受信および再生と同時に、パケット位置検出部106においてMPEGトランスポートストリームを解析し、ピクチャヘッダの位置を認識する。データ処理装置100は、ピクチャヘッダに基づいて、ピクチャデータの種類、格納位置等を得られる。記録媒体に位置情報が記録されていない場合であっても、スムーズな再生が可能になり、記録媒体の容量を最大限に活用できる。さらに、十分な位置情報が記録できないBD規格等のフォーマットでMPEGトランスポートストリームが記録されていた場合であっても、同様にスムーズな再生が可能になる。
【0061】
次に、図2および図4を参照して、データ処理装置100の動作を説明する。図4は、特殊再生処理の手順を示すフローチャートである。まず図4のステップS30〜S32は、図3のステップS30〜S32と同じであるのでそれらの説明は省略する。以下においては、MPEGトランスポートストリーム10のTSパケットが、メモリ108に格納された後の処理を説明する。
【0062】
図4のステップS40において、制御部102は、TSパケットに付された番号によって表されるTSパケットの位置に基づいて、メモリ108から、特殊再生に必要なピクチャのピクチャデータを格納したTSパケットの抽出を開始する。さらに、例えばIピクチャを指定して特殊再生を行う場合には、ピクチャの種類にも基づいて、TSパケットの抽出を開始する。このとき制御部102は、特殊再生用ピクチャヘッダを含むTSパケットも抽出する。抽出されたTSパケットは、バイト位置検出部110に入力される。ステップS41において、バイト位置検出部110は、抽出されたTSパケットの各々について、ピクチャヘッダを含むか否かを判定する。ピクチャヘッダを含まないTSパケットであれば、ステップS45に進む。ここでは最初のTSパケットの場合にはピクチャヘッダが含まれているので、ステップS42に進む。ステップS42では、バイト位置検出部110は、TSパケット先頭からのピクチャヘッダの位置を検出し、その後はTSパケットをパケット加工部112に送る。続いてステップS43において、パケット加工部112は、受け取ったTSパケットに、TSパケットのパケットヘッダ、特殊再生用ピクチャヘッダ、および特殊再生用ピクチャデータ以外の他のデータが含まれているか否かを判定する。「他のデータ」は、例えば特殊再生用ピクチャデータとは異なるピクチャデータや、特殊再生用ピクチャヘッダとは異なるピクチャヘッダである。「他のデータ」が含まれている場合にはステップS44に進み、含まれていない場合にはステップS45に進む。
【0063】
ステップS44では、パケット加工部112は、当該「他のデータ」をダミーデータに置き換える。そしてステップS45では、ストリーム生成部116は、挿入パケット生成部114が生成したパケットを加工したTSパケット列に挿入し、特殊再生用のMPEGトランスポートストリームを生成する。ストリーム生成部116は、生成したストリームをデコード部118に送る。ステップS46では、デコード部118は特殊再生用のMPEGトランスポートストリームを解析して、ストリームを構成する各TSパケット内のピクチャデータをデコードして出力する。ステップS47では、制御部102は、必要な全てのTSパケットをメモリ108から抽出したか否かを判定する。全てのTSパケットを抽出していない場合には、ステップS40からの処理を繰り返す。一方、抽出が完了した場合には処理を終了する。
【0064】
以上、データ処理装置100の特殊再生処理を説明した。上述のステップS40の説明では、制御部102が、メモリ108から特殊再生用ピクチャヘッダを含むTSパケットおよび特殊再生用ピクチャデータを含むTSパケット列を抽出するとして説明した。しかし、制御部102は、メモリ108から、先頭の特殊再生用ピクチャヘッダを含むTSパケットから順にTSパケットを読み出すこともできる。この場合には、出力されるTSパケット列には、特殊再生用ピクチャヘッダまたは特殊再生用ピクチャデータを含むTSパケット列の他に、特殊再生に用いられるTSパケット以外のTSパケット、例えばオーディオデータを含むTSパケットが含まれることがある。そのため制御部102は、出力されたTSパケット列を、TSパケットの種類を識別するパケット識別子(PID)に基づいてフィルタリングする。フィルタリングの結果、特殊再生に用いられるTSパケット以外のTSパケットが除去される。この結果得られるTSパケット列は、特殊再生用ピクチャヘッダを含むTSパケットおよび特殊再生用ピクチャデータを含むTSパケット列のみとなる。この後は、ステップS41以降の処理を行えばよい。
【0065】
以上、本発明のデータ処理装置100の動作を説明した。本明細書では図3の通常再生と図4の特殊再生とに分けて動作を説明したが、これらは任意の時点で切り替えることができる。例えば、ユーザが通常再生の途中で特殊再生を指示した場合には、例えば図4のステップS40から、特殊再生の処理を行うようにすればよい。逆にユーザが特殊再生の途中で通常再生を指示した場合には、例えば図3のステップS33から、特殊再生の処理を行うようにすればよい。
【0066】
図3および図4の処理は、データ処理装置100がストリーミング再生を行う場合も含む。ストリーミング再生においては、メモリ108に格納されているデータのデータ量に応じて、制御部102はMPEGトランスポートストリーム10を受信して、メモリ108に格納する。よって制御部102は、図3のステップS35および図4のステップS47において、メモリ108に存在するTSパケットに基づいて判定を行えば十分である。
【0067】
なおこれらのフローチャートでは、ピクチャヘッダに基づいて処理を行うとして説明した。しかし、ピクチャヘッダの前にシーケンスヘッダやGOPヘッダが存在するMPEGトランスポートストリームに対しても、それらのヘッダを用いて、パケット位置、パケットの先頭からのバイト位置の検出を行い、特殊再生を行うこともできる。
【0068】
以上説明したデータ処理装置100の処理は、図3および4のフローチャートに従った処理を規定するコンピュータプログラムに基づいて実現される。そのようなコンピュータプログラムは、フレキシブルディスク等の磁気記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体記録媒体、および、光ディスク等の光記録媒体等の種々の記録媒体に記録可能であり、ネットワーク等の電気通信回線を介して伝送可能である。さらにそのようなコンピュータプログラムを記憶した1以上の半導体記録媒体により、個々に流通するチップセットを構成することもできる。コンピュータプログラムは、データ処理装置100の図示しない中央処理ユニット(CPU)が実行する。このとき中央処理ユニットは、図2に記載されたデータ処理装置100の構成要素のうち、例えば制御部102、パケット位置検出部106、バイト位置検出部110、パケット加工部112、挿入パケット生成部114、ストリーム生成部116として動作することができる。
【0069】
本明細書では、記録媒体に記録されたMPEGトランスポートストリーム10を再生するデータ処理装置100の処理を説明した。データ処理装置100がMPEGトランスポートストリーム10を受信して記録する機能を有する場合には、受信したストリームの各ピクチャ位置を検出する機能ブロックを有することから、その機能ブロックをパケット位置検出部106として機能させることにより、構成要素を共用できる。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、再生時にデータストリームを解析し、任意のピクチャのピクチャヘッダを含むパケット位置を検出する。ピクチャヘッダを用いることにより、データストリームにおけるピクチャデータの位置を特定できるので、ピクチャ位置を特定するピクチャ位置情報を予め設けなくとも、データストリームを再生できる。よってピクチャ位置情報をハードディスク等の記録媒体の容量を最大限に活用できる。さらにピクチャ位置情報を完全に記録できないBD規格等のフォーマットにも対応できる。
【0071】
さらに特殊再生時にも任意のピクチャデータの位置を特定できるので、必要なピクチャデータのみを抽出することができる。よってエンコードされたピクチャデータを一旦デコードし、再度エンコードする必要もないので、ノイズの発生しない特殊再生を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、データストリーム10を示す模式図であり、(b)は、パケット化されたMPEGトランスポートストリーム10のデータ構造を示す模式図であり、(c)はダミーデータへ置き換えた後のピクチャ2のTSパケット列を示す図である。
【図2】本発明のデータ処理装置100の構成を示すブロック図である。
【図3】通常再生処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】特殊再生処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 データ処理装置
102 制御部
104 受信部
106 パケット位置検出部
108 メモリ
110 バイト位置検出部
112 パケット加工部
114 挿入パケット生成部
116 ストリーム生成部
118 デコード部
120 出力部

Claims (15)

  1. 記録媒体から読み出され、複数のパケットにパケット化されたデータストリームを受信する受信部であって、前記データストリームは、ピクチャヘッダおよびピクチャデータを含み、前記ピクチャデータはピクチャを表し、前記ピクチャヘッダは前記データストリームにおける前記ピクチャデータの位置を特定する、受信部と、
    前記データストリームから前記ピクチャヘッダを検出して、前記ピクチャヘッダを含むパケットを特定するパケット特定情報を生成する検出部と、
    前記パケット特定情報に基づいて前記ピクチャヘッダを含む特殊再生用パケットを特定し、前記ピクチャヘッダに基づいて前記1以上の特殊再生用パケットの位置を特定し、前記1以上の特殊再生用パケットから特殊再生用のデータストリームを生成する制御部と、
    前記特殊再生用のデータストリームを出力する出力部と
    を備えた、データ処理装置。
  2. 前記複数のパケットの各々は、そのパケットの属性に関するパケット管理データを記述したパケットヘッダを有しており、
    前記制御部は、前記受信部において受信した前記データストリームの複数のパケットの一部を、前記1以上の特殊再生用パケットのうちの先頭に位置する前記特殊再生用パケットから順に取り出し、取り出した一部の前記データストリームを前記パケット管理データに基づいてフィルタリングして前記1以上の特殊再生用パケットを抽出し、前記1以上の特殊再生用パケットから特殊再生用のデータストリームを生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記制御部は、前記受信部において受信した前記データストリームから、位置を特定した前記1以上の特殊再生用パケットを抽出して、前記特殊再生用のデータストリームを生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
  4. 前記ピクチャヘッダは、前記ピクチャの種類を特定する種類情報をさらに含み、
    前記検出部は、前記種類情報を検出し、
    前記制御部は、前記検出部から前記種類情報を受け取り、さらに前記種類情報に基づいて特定された前記ピクチャの種類にしたがって、前記1以上の特殊再生用パケットを抽出する、請求項3に記載のデータ処理装置。
  5. 前記1以上の特殊再生用パケットの各々は、そのパケットの属性に関するパケット管理データを記述したパケットヘッダを有しており、
    抽出された前記1以上の特殊再生用パケットのうちの特定のパケットに、前記特殊再生に必要なピクチャデータ、前記特殊再生に必要なピクチャデータの位置を特定する特殊再生用ヘッダ、および前記パケット管理データ以外の他のデータが含まれている場合に、前記他のデータを、前記特殊再生用ピクチャデータのデコードに影響しないダミーデータに置き換えるパケット加工部をさらに備えた、請求項1〜4のいずれかに記載のデータ処理装置。
  6. 前記特定のパケットは、抽出された前記1以上の特殊再生用パケットからなるパケット列の先頭パケットおよび最終パケットの少なくとも一方である、請求項5に記載のデータ処理装置。
  7. 前記ピクチャヘッダの位置を検出して、前記特定のパケットの先頭から前記ピクチャヘッダの位置までのデータ量を取得するヘッダ位置検出部であって、
    前記特定のパケットが先頭パケットのとき、取得された前記データ量に基づいて、前記ピクチャヘッダより前に存在する前記他のデータを、前記ダミーデータに置き換え、
    前記特定のパケットが最終パケットである場合には、取得された前記データ量に基づいて、前記ピクチャヘッダの先頭以後の前記他のデータを、前記ダミーデータに置き換えるヘッダ位置検出部をさらに備えた、請求項6に記載のデータ処理装置。
  8. 前記データストリームは、MPEG規格に準拠したトランスポートストリームであり、前記ダミーデータは、アダプテーションスタッフィングおよびゼロスタッフィングの一方である、請求項5〜7のいずれかに記載のデータ処理装置。
  9. 抽出された前記特殊再生用ピクチャデータに所定のパケットを挿入して、前記MPEG規格に準拠したトランスポートストリームを生成するストリーム生成部をさらに備えた、請求項8に記載のデータ処理装置。
  10. 前記ピクチャデータは所定の形式でエンコードされており、
    前記1以上の特殊再生用パケットに含まれる前記特殊再生用ピクチャデータをデコードするデコーダをさらに備えた、請求項1〜9のいずれかに記載のデータ処理装置。
  11. 前記出力部は、前記特殊再生用のデータストリームを、IEEE1394規格に準拠した伝送媒体に出力する、請求項1〜9のいずれかに記載のデータ処理装置。
  12. 前記記録媒体は、ハードディスク、DVDメディアおよびBDメディアの少なくとも1つである、請求項1〜11のいずれかに記載のデータ処理装置。
  13. 記録媒体から読み出され、複数のパケットにパケット化されたデータストリームを受信するステップであって、前記データストリームは、ピクチャヘッダおよびピクチャデータを含み、前記ピクチャデータはピクチャを表し、前記ピクチャヘッダは前記データストリームにおける前記ピクチャデータの位置を特定する、ステップと、
    前記データストリームから前記ピクチャヘッダを検出して、前記ピクチャヘッダを含むパケットを特定するパケット特定情報を生成するステップと、
    前記パケット特定情報に基づいて前記ピクチャヘッダを含む特殊再生用パケットを特定し、前記ピクチャヘッダに基づいて前記1以上の特殊再生用パケットの位置を特定し、前記1以上の特殊再生用パケットから特殊再生用のデータストリームを生成するステップと、
    前記特殊再生用のデータストリームを出力するステップと
    を含む、データ処理プログラム。
  14. 前記複数のパケットの各々は、そのパケットの属性に関するパケット管理データを記述したパケットヘッダを有しており、
    前記特殊再生用のデータストリームを生成するステップは、
    受信した前記データストリームの複数のパケットの一部を、前記1以上の特殊再生用パケットのうちの先頭に位置する前記特殊再生用パケットから順に取り出すステップと、
    取り出した一部の前記データストリームを前記パケット管理データに基づいてフィルタリングして前記1以上の特殊再生用パケットを抽出して、前記特殊再生用のデータストリームを生成するステップと
    を含む、請求項13に記載のデータ処理プログラム。
  15. 前記特殊再生用のデータストリームを生成するステップは、
    位置を特定した前記1以上の特殊再生用パケットを、受信した前記データストリームから抽出して、前記特殊再生用のデータストリームを生成するステップである、請求項13に記載のデータ処理プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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