【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両における排気管の取付構造に関し、特に排気管の後部(テールパイプ)と樹脂製の車体後部バンパとの、該排気管後部による前記バンパへの熱的影響が配慮された前記排気管の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両における排気管の取付け、とりわけ、排気管後部のテールパイプの車体への配設は、該排気管のテールパイプが排気ガス熱によりかなりの高温になることから、テールパイプの熱的影響を受ける車体構造部は該テールパイプとの直接接触が避けられるようになされているのが普通であり、この点が考慮されて前記排気管の車体への取付けがなされている。具体的には前記車体構造部、例えば、比較的熱的影響を受けやすい通常樹脂製であるバンパと排気管テールパイプ間との両者の間隔を充分に確保する排気管の取付支持による熱的影響の回避、もしくは、前記バンパと排気管テールパイプ間に適宜断熱材や遮熱板等を介在させた排気管の取付支持による熱的影響の回避等の方策が採られていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−240444号公報(第2頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の車両における樹脂製バンパへの熱的影響が配慮された排気管の取付構造としては、排気管後部(テールパイプ)とバンパとを充分な距離をもって互いに離して取付ける、もしくは排気管後部(テールパイプ)とバンパの両者間に断熱材や遮熱板を介在させて取付ける等の構造が採用されてきた。そして、前者における排気管の取付構造は、たとえば、図4に図示されるように、バンパ010の上部に排気管01後部(テールパイプ)01bが所定間隔離されて配設されることで、バンパ010への熱的影響の回避がなされている。
【0005】
また、後者における排気管の取付構造は、たとえば、図5に図示されるように、通常、熱的影響を受け易い樹脂製バンパ010に対して近接配置される排気管01後部(テールパイプ)01bにエキパイフィニッシャ03等の遮熱板が取付けられ、これによりテールパイプ01からの直接的なバンパ010への放熱を防ぎ、バンパ010の熱的損傷を避けるというものである。
【0006】
そして、図6に図示される前記特許文献1に記載の従来の排気装置の取付けにおける該排気装置後部(排気管のテールパイプ)01の配設もその詳細については明らかでないが、自動車車体の後部バンパ010の下部においてなされており、該排気管01後部におけるその配設構造は概ね上記のような構造、すなわち、排気管テールパイプ01とバンパ010との充分な間隔の確保による熱的影響の回避、もしくはテールパイプのエキパイフィニッシャ等の遮熱板による防熱等の構造が採用されている。
【0007】
ところで、樹脂製バンパへの熱的影響が配慮された前記排気管とバンパ間の間隔を充分に確保するバンパへの熱的影響の回避構造については言うまでもないが、排気管テールパイプのエキパイフィニッシャ等の遮熱板によるバンパの防熱構造においても、通常、エキパイフィニッシャがテールパイプに直接取付けられ、しかも該エキパイフィニッシャは金属製であることからエキパイフィニッシャはテールパイプからの熱伝導により相当の高温となり、エキパイフィニッシャによる樹脂製バンパへの熱的影響の略完全な回避には、エキパイフィニッシャと樹脂製バンパ間の間隔が、通常30cm程度は必要であると考えられている。
【0008】
しかしながら、車体後部空間における前記排気管テールパイプのバンパへの熱的影響の回避のための排気管取付けにおける前記30cmにも及ぶ間隔保持のための空間の確保は、車体の設計において様々な制約を与えるものであり、前記間隔保持のための空間の確保は決して安易に見過ごすことができることではない。
【0009】
すなわち、前記間隔保持のための車体空間の確保が必要であるため、車体設計における車体後部における各種装備品の配置の自由度が大幅に制限されることになり、また、車体後部におけるその良好な外観の維持という視点からも前記間隔保持のための車体空間の確保はきわめて大きな影響を与えるものであり、このような視点からして上述の従来の排気管テールパイプ配設のための排気管取付構造は、多くの改善すべく余地が残されたものである。
【0010】
したがって、このような状況の中で、前記バンパへの排気管による熱的影響、とりわけ樹脂製のバンパへの排気管後部(テールパイプ)による熱的影響が完全に排除され、かつバンパとの有為な構造上の適合性をもってコンパクトにまとめられ、しかも車体後部の良好な外観維持という視点において優れた低コストで提供される排気管後部(テールパイプ)の配設構造を備えた排気管の取付構造の開発が望まれるところである。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
本発明は、前記課題を解決するための車両における排気管の取付構造に関し、特に車体後部における樹脂製バンパへの排気管後部(テールパイプ)の与える熱的影響に配慮された排気管の取付構造であり、車両における排気管の取付構造において、前記排気管後部の排気口の位置が、樹脂製バンパ後部面よりも車体の前方となるように該排気管が車体に対して取付けられており、該排気管後部の前記排気口近傍の外周部が、該外周部よりも大きな内径をもつ前記バンパ後部面から該バンパを貫通して車体の前方に向かって延びる金属製の筒状部材により覆われており、これにより前記排気管後部の排気口が前記筒状部材内に臨むようになされていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項1に係る発明は、排気管後部の排気口の位置が、樹脂製バンパ後部面よりも車体の前方となるように該排気管が車体に対して取付けられており、該排気管後部の前記排気口近傍の外周部が、該外周部よりも大きな内径をもつ前記バンパ後部面から該バンパを貫通して車体の前方に向かって延びる金属製の筒状部材により覆われており、これにより前記排気管後部の排気口が前記筒状部材内に臨むようになされているから、排気管後部(テールパイプ)の排気口が樹脂製バンパの位置よりも車体前方に所定距離ズラされて、しかも該排気管後部の排気口近傍の外周部が金属製の筒状部材により覆われるので、該排気管からの放熱は該筒状部材により効果的に遮断されて、排気管による樹脂製バンパへの熱的影響は殆ど回避される。
【0013】
そして、排気管後部の排気口は、バンパの後部面から車体の前方に向かって延びる該バンパを貫通する筒状部材に臨むようになされているが、該排気口の位置は、バンパの後部面から所定の距離後退した位置、すなわち車体の前方に向けて所定距離だけズラされた位置にあるから、車体の後部から視て排気管の後部排気口付近は後部バンパ開口部越しには殆ど見えることがなく、したがって、車体後部のその外観の良好性が向上される。
【0014】
排気管後部の排気口近傍がバンパを貫通する筒状部材により覆われる構造であるから、排気管とバンパがコンパクトにまとめられ、特に車体の上下方向および左右方向における排気管とバンパ配設のための空間が大幅に縮小されるので、車体後部における各種装備品のための空間が十分に確保され、該装備品の取付配置における自由度が大幅に緩和される。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図1ないし図3に基づいて以下に説明する。
本発明の排気管は、図1に図示されるように、エンジンの排気系統におけるその構造の主体をなすものであるが、該排気管は、周知のように図示されないエンジン排気口に連なるエキゾーストマニフォルドに連結されたエキゾーストパイプEp、触媒コンバータCv、さらにはマフラM等の各部材と連接されてこれら部材と共に前記エンジンの排気系統を構成している。
【0016】
そして、前記排気系統は、図示されないエンジンの排気口に連なるエキゾーストパイプEpがやや下方へ向けて延びて、フレキシブルパイプ等の連接部を介して排気管が車体のシャシ部の下部に沿って車体前方部から車体後方部へ向かって延伸し、通常は、その排気管延伸経路において触媒コンバータCvや複数のマフラM、すなわち、メインマフラM1、サブマフラM2等が装備されて、排気管テールパイプ1が車体後部に向かって延出するようになされている。
【0017】
図2および図3には、前記排気系統における後方部の構造が図示されており、これらの図から明らかなように、該排気系統構造部の比較的後方寄りの位置には、周知のように消音のためのメインマフラM1が設けられており、該マフラM1の後部排気側口Maにはその先端が連接されて排気管のテールパイプ1が設けられている。
【0018】
そして、排気管のテールパイプ1の後部構造は特徴的であり、排気管のテールパイプ1後部の排気口1aは、車体後部に設けられたバンパ10の後面部10aに設けられた開口部10bに臨むようになされており、テールパイプ1は実質的に該バンパ10の開口部10bより少し前方の位置、すなわち、開口部10bよりも少し車体の前側寄りの後退位置でそのパイプ1の延伸が終了するような状態において形成されている。
【0019】
前記テールパイプ1後部の排気口1aが臨む前記開口部10bが形成されたバンパ10は、その緩衝性と軽量化、さらにはその成形の容易性等が考慮されて通常、樹脂製とされており、該バンパ10の開口部10bは、テールパイプ1の排気口1aが臨む位置に設けられることから該テールパイプ1の排気口1aからの排気ガスの排出に供される開口でもあり、また、後述する筒状部材4の取付けに供される開口でもある。
【0020】
図3に詳しく図示されるように、テールパイプ1後部の排気口1aに臨むバンパ10の開口部10bは、その開口の周縁10cに環状の部材2が嵌入されており、該環状部材2は通常、アルミニュウム等の金属からなり、該環状部材2は後に詳しく説明されるようにテールパイプ1後部の排気口1a近傍外周部を覆う筒体3の取付けに供されるものである。
【0021】
また、環状部材2は、バンパ10の開口部10b開口周縁10cの保護と装飾性をも兼ねたものであり、そのために該環状部材2にはその外周部一方端側に該外周部からやや鍔状の形状をもって突出する環状突部2aが形成されており、該環状突部2aに前記開口部10bの周縁10cが当接されるような状態において前記環状部材2が該開口部10bに嵌入されて適宜接着剤、ボルト,ナット等による固着手段により強固に固着される。
【0022】
そして、環状部材2のバンパ10の開口部10b周縁10cへの嵌入状態における該環状部材2の環状突部2aによるバンパ開口部10b周縁10cの押さえ込みにより、該開口部10b周縁10cは外部から見て完全に環状部材2の環状突部2aにより覆い隠されるようになされて、該バンパ10における開口部10b周縁10cの外観の良好性を向上させている。
【0023】
バンパ10の開口部10b周縁10cに嵌入される環状部材2はその内周部に、やはり環状の段部2bを備えており、該段部2bは該環状部材2の内周部に小径内周部2cと拡大内周部2dとを形成せしめるものであり、小径内周部2cは前記テールパイプ1の後部1b外径より僅かに大きめに形成されており、該小径内周部2cはその後部が実質的にバンパ10の開口部10b周縁10cを覆う前記環状突部2aに連接した構造部とされている。
【0024】
また、環状部材2の拡大内周部2dは、小径内周部2cより僅かにその径が大きく形成され、該拡大内周部2dには所定長さの筒体3がその外周部が該拡大内周部2dに嵌入固定されることで取付けられており、該拡大内周部2dに嵌入固定される前記筒体3は適宜金属材により形成され、その具体的な形状は、前記環状部材2の拡大内周部2dにその外周部が嵌合固定される所定長さの小径筒部3aと、該小径筒部3aに連接される所定長さの大径筒部3bとからなるものである。
【0025】
そして、筒体3の小径筒部3aはその内径が前記排気管のテールパイプ1後部1b外径より僅かに大きく形成されており、また、大径筒部3bの内径は前記テールパイプ1の後部1b外径より比較的大きく形成されている。しかしながら、不必要に大きなものではなく、大径筒部3bの内周面はテールパイプ1の前記後部1b外径外周面から所定の間隔を隔てて位置するようになされるとともに、該大径筒部3bは前記テールパイプ1の後部1bの排気口1a近傍外周部を略完全に覆うようになされている。
【0026】
上述のように、テールパイプ1後部1bの排気口1a近傍外周部は、バンパ10に対して前記バンパ10開口部10b周縁10cに嵌入された環状部材2を介して間接的に該バンパ10の前記開口部10bに取付けられる筒体3により覆われるものであるが、実質的には環状部材2と筒体3は両者が一体となり一つの筒状部材4が形成されており、この筒状部材4がバンパ10の後部面10aから車体の前方に向って前記バンパ10の開口部10bを貫通して前記テールパイプ1後部1bの排気口1a近傍外周部を覆うことになる。
【0027】
ところで、前記筒体3は、その小径筒部3aがバンパ10側となり、大径筒部3bが排気管テールパイプ1側とされ、しかも小径筒部3aの内径がテールパイプ1の後部1b外径より僅かに大きいだけであるから、大径筒部3bとの連接部分3cの縮径段部により、バンパ10後部面10a側、すなわち、車体の後部からバンパ10の開口部10b越しにテールパイプ1後部1bを視たときに殆どテールパイプ1後部の排気口1aが見えない状態となり、その外観の良好性は保たれる。
【0028】
本発明の図1ないし図3に図示された実施形態は上記構成であるから、テールパイプ1後部1bとバンパ10間にテールパイプ1から所定の間隔をもってかつ該テールパイプ1後部1bの排気口1a近傍を略完全に覆う筒状部材4が設けられるから、筒状部材4はテールパイプ1から完全に分離された部材であり、バンパ10はテールパイプ1からの直接的な熱的影響を受けることがなく、樹脂製のバンパ10であっても熱的影響による該バンパ10の損傷や変形は略完全に回避される。
【0029】
バンパ10の開口部10bを実質的に貫通する筒状部材4に排気管テールパイプ1後部1bの排気口1aが臨むようになされており、該バンパ10の開口部10bは前記排気口1aに直接連なる開口として形成されるから、その構造はきわめてコンパクトとなり、いわゆるスペース的に無駄となる空間がなくなり、特に、排気管とバンパ10の上下左右における間隔が大幅に縮小されて、車体空間の有効利用が図れるので、車体後部における各種装備品のための取付配置の自由度が大幅に緩和されかつ拡大される。
【0030】
また、前記筒状部材4に排気管後部1bの排気口1aが臨むようになされていることから、車両の側面視において排気管後部1bの排気口1a近傍が直接見えることがないので、車両の、とりわけ車両後部の外観の良好性が向上される。
【0031】
バンパ10の開口部10b周縁10cにはアルミニュウム等の金属からなる環状部材2が嵌入固定され、該周縁10cは前記環状部材2により実質的に覆われるので、該開口周縁10cが強化されると共に排気ガスによる直接的な熱的影響が避けられ、また、その環状部材2嵌入による装飾的効果により開口部10b周辺部の外観の良好性が向上され、強いては車体後部における外観性の向上が図られる。
【0032】
本発明の実施形態に換えて他の実施形態が考えられる。
【0033】
本発明の実施形態においては、前記環状部材2と前記筒体3は別部材として形成されているが、必ずしもその必要性はなく、両者を同一部材としてバンパ10を貫通する部材とすることができ、その材質はアルミニュウム等が適材として選択されるが、他の金属材や耐熱性材料も適宜選択の対象とされる。
【0034】
また、材料の選択については、本発明の実施形態における環状部材2は、アルミニュウム製とされているが、該環状部材2においても適宜他の金属材や耐熱性材料がその選択の対象とされるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気管が用いられているエンジンの排気系統を示す図である。
【図2】本発明の排気管とバンパとの関連構造部が示された斜視図である。
【図3】本発明の主要構造部を示す断面図である。
【図4】従来の排気管とバンパとの関連構造部を示す図である。
【図5】従来の排気管とバンパとの関連構造部を示す図である。
【図6】従来の排気管とバンパとの関連が示される車両側面図である。
【符号の説明】
1・・・排気管のテールパイプ、1a・・・排気口、1b・・・テールパイプの後部、2・・・環状部材、2a・・・環状突部、2b・・・段部、2c・・・小径内周部、2d・・・大径内周部、3・・・筒体、3a・・・小径筒部、3b・・・大径筒部、3c・・・縮径部、4・・・筒状部材、10・・・バンパ、10a・・・バンパ後部面、10b・・・開口部、10c・・・開口部周縁、Cv・・・触媒コンバータ、Ep・・・エキゾーストパイプ、M・・・マフラ、M1・・・メインマフラ、M2・・・サブマフラ、Ma・・・マフラの排気側口。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a mounting structure of an exhaust pipe in a vehicle, and more particularly, to the exhaust of a rear part of an exhaust pipe (tail pipe) and a rear bumper made of a resin body, in which a thermal influence on the bumper by the rear part of the exhaust pipe is considered. The present invention relates to a pipe mounting structure.
[0002]
[Prior art]
The installation of the exhaust pipe in the conventional vehicle, particularly, the arrangement of the tail pipe at the rear of the exhaust pipe on the vehicle body, has a problem that the tail pipe of the exhaust pipe becomes considerably hot due to the exhaust gas heat, so that the thermal effect of the tail pipe is caused. Generally, the vehicle body structure to be received is configured so as to avoid direct contact with the tail pipe, and in consideration of this point, the exhaust pipe is attached to the vehicle body. More specifically, the thermal effect due to the mounting support of the exhaust pipe which sufficiently secures the space between the exhaust pipe tail pipe and the bumper which is usually made of resin, which is relatively easily affected by heat, is provided. (See, for example, Patent Documents) 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-2000-240444 (page 2, FIG. 1)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, as a mounting structure of the exhaust pipe in consideration of the thermal influence on the resin bumper in the conventional vehicle, a rear part (tail pipe) of the exhaust pipe and the bumper are mounted with a sufficient distance from each other, or A structure in which a heat insulating material or a heat shield plate is interposed between both the rear part of the exhaust pipe (tail pipe) and the bumper has been adopted. The exhaust pipe mounting structure in the former case is, for example, as shown in FIG. 4, in which a rear part (tail pipe) 01b of the exhaust pipe 01 is disposed at a predetermined interval above the bumper 010 so as to be separated from the bumper 010. Avoidance of thermal effects on 010.
[0005]
In addition, as shown in FIG. 5, for example, the attachment structure of the exhaust pipe in the latter case is generally a rear part (tail pipe) 01b of the exhaust pipe 01 which is disposed close to the resin bumper 010 which is easily affected by heat. A heat shield plate, such as an exhaust finisher 03, is attached to the cover, thereby preventing heat radiation from the tail pipe 01 directly to the bumper 010 and preventing thermal damage to the bumper 010.
[0006]
The arrangement of the rear part (exhaust pipe tail pipe) 01 of the conventional exhaust system described in Patent Document 1 shown in FIG. The lower part of the bumper 010 is provided at the rear part of the exhaust pipe 01, and the arrangement structure is substantially as described above, that is, the thermal influence is avoided by securing a sufficient space between the exhaust pipe tail pipe 01 and the bumper 010. Alternatively, a structure such as heat insulation by a heat shield plate such as an exhaust finisher of a tail pipe is employed.
[0007]
By the way, needless to say, the structure for avoiding the thermal effect on the bumper which sufficiently secures the space between the exhaust pipe and the bumper in consideration of the thermal effect on the resin bumper is not limited. Even in the heat insulation structure of the bumper by the heat shield plate, usually, the exhaust pipe finisher is directly attached to the tail pipe, and since the exhaust pipe finisher is made of metal, the exhaust pipe finisher becomes considerably high temperature due to heat conduction from the tail pipe, It is considered that the gap between the exhaust finisher and the resin bumper is usually required to be about 30 cm in order to substantially completely avoid the thermal effect on the resin bumper by the exhaust finisher.
[0008]
However, securing the space for maintaining the space of up to 30 cm in mounting the exhaust pipe in the rear space of the vehicle body in order to avoid thermal influence on the bumper of the exhaust pipe tail pipe imposes various restrictions on the design of the vehicle body. That is, the securing of the space for maintaining the interval is not something that can be easily overlooked.
[0009]
That is, since it is necessary to secure the vehicle body space for maintaining the space, the degree of freedom of arrangement of various equipments at the rear part of the vehicle body in the vehicle body design is greatly restricted, and the favorable From the viewpoint of maintaining the appearance, the securing of the vehicle body space for maintaining the gap has a very large effect, and from such a viewpoint, the above-described conventional exhaust pipe mounting for arranging the exhaust pipe tail pipe is performed. The structure leaves much room for improvement.
[0010]
Therefore, in such a situation, the thermal effect of the exhaust pipe on the bumper, particularly the thermal effect of the rear part of the exhaust pipe (tail pipe) on the resin bumper, is completely eliminated, and the presence of the bumper is eliminated. Of exhaust pipe with tail pipe structure provided at low cost in terms of maintaining a good appearance of the rear part of the body, compactly assembled with structural adaptability Development of the structure is desired.
[0011]
Means for Solving the Problems and Effects of the Invention
The present invention relates to a mounting structure of an exhaust pipe in a vehicle for solving the above-mentioned problem, and more particularly to a mounting structure of an exhaust pipe in consideration of a thermal influence exerted on a resin bumper at a rear part of a vehicle body by a rear part of an exhaust pipe (tail pipe). In the mounting structure of the exhaust pipe in the vehicle, the exhaust pipe is attached to the vehicle body such that the position of the exhaust port at the rear of the exhaust pipe is in front of the vehicle body with respect to the rear surface of the resin bumper, An outer peripheral portion of the rear part of the exhaust pipe near the exhaust port is covered with a metal tubular member extending from the rear surface of the bumper having a larger inner diameter than the outer peripheral portion to the front of the vehicle body through the bumper. Thereby, the exhaust port at the rear of the exhaust pipe faces the inside of the tubular member.
[0012]
In the invention according to claim 1, the exhaust pipe is attached to the vehicle body such that the position of the exhaust port at the rear of the exhaust pipe is ahead of the vehicle body with respect to the rear surface of the resin bumper. An outer peripheral portion in the vicinity of the exhaust port is covered with a metal tubular member that extends from the rear surface of the bumper having an inner diameter larger than the outer peripheral portion to the front of the vehicle body through the bumper, Since the exhaust port at the rear of the exhaust pipe faces the inside of the tubular member, the exhaust port at the rear of the exhaust pipe (tail pipe) is shifted a predetermined distance forward of the vehicle body from the position of the resin bumper, and Since the outer peripheral portion near the exhaust port at the rear part of the exhaust pipe is covered with a metal tubular member, heat radiation from the exhaust pipe is effectively blocked by the tubular member, and the exhaust pipe is used to prevent the resin bumper from moving toward the resin bumper. Thermal effects are largely avoided.
[0013]
The exhaust port at the rear of the exhaust pipe faces a cylindrical member that extends from the rear surface of the bumper toward the front of the vehicle body and penetrates the bumper. The position of the exhaust port is at the rear surface of the bumper. At a predetermined distance from the vehicle, that is, a position shifted by a predetermined distance toward the front of the vehicle body, so that the vicinity of the rear exhaust port of the exhaust pipe is almost visible through the rear bumper opening when viewed from the rear of the vehicle body. Therefore, the appearance of the rear portion of the vehicle body is improved.
[0014]
Since the exhaust port near the rear of the exhaust pipe is covered by a cylindrical member that penetrates the bumper, the exhaust pipe and the bumper are compactly assembled, especially for the arrangement of the exhaust pipe and the bumper in the vertical and horizontal directions of the vehicle body. Is significantly reduced, so that a sufficient space for various accessories in the rear part of the vehicle body is secured, and the degree of freedom in the arrangement of the accessories is greatly reduced.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS.
As shown in FIG. 1, the exhaust pipe of the present invention is a main component of the structure of an exhaust system of an engine, and the exhaust pipe is connected to an exhaust manifold (not shown) which is well known. The exhaust pipe Ep, the catalytic converter Cv, and the muffler M are connected to the exhaust pipe Ep and the exhaust pipe of the engine.
[0016]
In the exhaust system, an exhaust pipe Ep connected to an exhaust port of an engine (not shown) extends slightly downward, and an exhaust pipe is connected to a lower portion of a chassis portion of the vehicle body through a connecting portion such as a flexible pipe. The exhaust pipe tailpipe 1 extends from the section toward the rear of the vehicle body, and is usually equipped with a catalytic converter Cv and a plurality of mufflers M, that is, a main muffler M1, a sub-muffler M2, etc., in the exhaust pipe extension path. It is designed to extend toward the rear.
[0017]
FIGS. 2 and 3 show the structure of the rear part of the exhaust system. As is clear from these drawings, the position of the exhaust system structure relatively rearward is well known. A main muffler M1 for silencing is provided, and a tail pipe 1 of an exhaust pipe is provided at the rear exhaust side port Ma of the muffler M1 so that the end thereof is connected.
[0018]
The rear structure of the tail pipe 1 of the exhaust pipe is characteristic, and the exhaust port 1a at the rear of the tail pipe 1 of the exhaust pipe is connected to the opening 10b provided at the rear face 10a of the bumper 10 provided at the rear of the vehicle body. The tail pipe 1 ends substantially at a position slightly ahead of the opening 10b of the bumper 10, that is, at a retreat position slightly closer to the front of the vehicle body than the opening 10b. It is formed in such a state as to perform.
[0019]
The bumper 10 in which the opening 10b facing the exhaust port 1a at the rear part of the tail pipe 1 is formed is usually made of resin in consideration of its cushioning property and weight reduction, and further its ease of molding. Since the opening 10b of the bumper 10 is provided at a position facing the exhaust port 1a of the tail pipe 1, the opening 10b is also an opening provided for exhaust gas exhaust from the exhaust port 1a of the tail pipe 1. It is also an opening provided for attaching the cylindrical member 4 to be formed.
[0020]
As shown in detail in FIG. 3, the opening 10b of the bumper 10 facing the exhaust port 1a at the rear part of the tail pipe 1 has an annular member 2 fitted into a peripheral edge 10c of the opening. The annular member 2 is used for attaching a cylindrical body 3 that covers an outer peripheral portion of the rear portion of the tail pipe 1 near the exhaust port 1a, as will be described in detail later.
[0021]
Further, the annular member 2 also serves to protect the opening 10b of the bumper 10 and the peripheral edge 10c of the opening and to provide a decorative property. The annular member 2 is fitted into the opening 10b in such a state that the annular projection 2a projecting in the shape of a circle is formed and the peripheral edge 10c of the opening 10b abuts on the annular projection 2a. And firmly fixed by an appropriate fixing means such as an adhesive, a bolt, a nut or the like.
[0022]
When the annular member 2 is fitted into the peripheral portion 10c of the opening 10b of the bumper 10, the peripheral portion 10c of the annular member 2 is pressed by the annular projection 2a of the annular member 2 so that the peripheral portion 10c of the opening 10b is viewed from the outside. The outer periphery of the opening 10b of the bumper 10 is improved in appearance by being completely covered by the annular protrusion 2a of the annular member 2.
[0023]
The annular member 2 fitted into the opening 10b peripheral edge 10c of the bumper 10 also has an annular step 2b on its inner periphery, and the step 2b has a small-diameter inner periphery on the inner periphery of the annular member 2. The small-diameter inner peripheral portion 2c is formed slightly larger than the outer diameter of the rear portion 1b of the tail pipe 1, and the small-diameter inner peripheral portion 2c is formed at the rear portion. Is a structural portion connected to the annular protrusion 2a which substantially covers the periphery 10c of the opening 10b of the bumper 10.
[0024]
The enlarged inner peripheral portion 2d of the annular member 2 is formed slightly larger in diameter than the small-diameter inner peripheral portion 2c, and a cylindrical body 3 having a predetermined length is provided on the enlarged inner peripheral portion 2d. The cylindrical body 3 fitted and fixed to the inner peripheral part 2d is fixed to the enlarged inner peripheral part 2d, and is appropriately formed of a metal material. A small-diameter cylindrical portion 3a having a predetermined length whose outer peripheral portion is fitted and fixed to the enlarged inner peripheral portion 2d of the above, and a large-diameter cylindrical portion 3b having a predetermined length connected to the small-diameter cylindrical portion 3a. .
[0025]
The inner diameter of the small diameter cylindrical portion 3a of the cylindrical body 3 is slightly larger than the outer diameter of the tail pipe 1 rear portion 1b of the exhaust pipe, and the inner diameter of the large diameter cylindrical portion 3b is the rear portion of the tail pipe 1. 1b is formed relatively larger than the outer diameter. However, it is not unnecessarily large, and the inner peripheral surface of the large diameter cylindrical portion 3b is located at a predetermined distance from the outer diameter outer peripheral surface of the rear portion 1b of the tail pipe 1. The portion 3b substantially completely covers the outer peripheral portion of the rear portion 1b of the tail pipe 1 near the exhaust port 1a.
[0026]
As described above, the outer peripheral portion near the exhaust port 1a of the rear portion 1b of the tail pipe 1 is indirectly connected to the bumper 10 via the annular member 2 fitted into the bumper 10 opening 10b peripheral edge 10c. The annular member 2 and the cylindrical body 3 are covered with the cylindrical body 3 attached to the opening 10b. Penetrates through the opening 10b of the bumper 10 from the rear surface 10a of the bumper 10 toward the front of the vehicle body and covers the outer peripheral portion near the exhaust port 1a of the rear portion 1b of the tail pipe 1.
[0027]
In the cylindrical body 3, the small-diameter cylindrical portion 3a is on the bumper 10 side, the large-diameter cylindrical portion 3b is on the exhaust pipe tail pipe 1 side, and the inner diameter of the small-diameter cylindrical portion 3a is the outer diameter of the rear portion 1b of the tail pipe 1. Since the diameter of the tail pipe 1c is slightly larger than the diameter of the tail pipe 1b from the rear surface 10a of the bumper 10, that is, from the rear of the vehicle body, through the opening 10b of the bumper 10 due to the reduced diameter step of the connecting portion 3c with the large diameter cylindrical portion 3b. When the rear part 1b is viewed, the exhaust port 1a at the rear part of the tail pipe 1 is almost invisible, and the good appearance is maintained.
[0028]
Since the embodiment of the present invention shown in FIGS. 1 to 3 has the above configuration, the exhaust port 1a of the rear portion 1b of the tail pipe 1 is provided between the rear portion 1b of the tail pipe 1 and the bumper 10 at a predetermined distance from the tail pipe 1. Since the tubular member 4 that covers the vicinity almost completely is provided, the tubular member 4 is a member completely separated from the tail pipe 1, and the bumper 10 is directly affected by the thermal influence from the tail pipe 1. Therefore, even if the bumper 10 is made of resin, damage and deformation of the bumper 10 due to thermal influence can be almost completely avoided.
[0029]
The exhaust port 1a of the rear part 1b of the exhaust pipe tail pipe 1 faces the cylindrical member 4 which substantially penetrates the opening 10b of the bumper 10, and the opening 10b of the bumper 10 is directly connected to the exhaust port 1a. Since the openings are formed as a continuous opening, the structure is extremely compact, so that there is no space that is wasted in terms of space. In particular, the space between the exhaust pipe and the bumper 10 in the upper, lower, left and right directions is greatly reduced, and the effective use of the vehicle body space is achieved. Therefore, the degree of freedom in mounting arrangements for various accessories at the rear of the vehicle body is greatly reduced and expanded.
[0030]
Further, since the exhaust port 1a of the exhaust pipe rear part 1b faces the cylindrical member 4, the vicinity of the exhaust port 1a of the exhaust pipe rear part 1b is not directly seen in a side view of the vehicle. In particular, the good appearance of the rear part of the vehicle is improved.
[0031]
An annular member 2 made of a metal such as aluminum is fitted and fixed to a peripheral edge 10c of the opening 10b of the bumper 10, and the peripheral edge 10c is substantially covered by the annular member 2, so that the peripheral edge 10c of the opening is strengthened and exhaust is performed. The direct thermal influence of the gas is avoided, and the decorative effect of the fitting of the annular member 2 improves the appearance of the periphery of the opening 10b, thereby improving the appearance at the rear of the vehicle body. .
[0032]
Other embodiments are possible instead of the embodiments of the present invention.
[0033]
In the embodiment of the present invention, the annular member 2 and the cylindrical body 3 are formed as separate members. However, it is not always necessary, and the two members can be the same member and can be a member penetrating the bumper 10. As the material, aluminum or the like is selected as a suitable material, but other metal materials and heat-resistant materials are also appropriately selected.
[0034]
Further, regarding the selection of the material, although the annular member 2 in the embodiment of the present invention is made of aluminum, other metallic materials and heat-resistant materials are also appropriately selected in the annular member 2. Things.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an exhaust system of an engine using an exhaust pipe of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a related structure of an exhaust pipe and a bumper according to the present invention.
FIG. 3 is a sectional view showing a main structure of the present invention.
FIG. 4 is a view showing a related structure of a conventional exhaust pipe and a bumper.
FIG. 5 is a view showing a related structure of a conventional exhaust pipe and a bumper.
FIG. 6 is a vehicle side view showing the relationship between a conventional exhaust pipe and a bumper.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... tail pipe of exhaust pipe, 1a ... exhaust port, 1b ... rear part of tail pipe, 2 ... annular member, 2a ... annular protrusion, 2b ... stepped part, 2c ... ..Small-diameter inner peripheral portion, 2d: Large-diameter inner peripheral portion, 3: Cylinder, 3a: Small-diameter cylindrical portion, 3b: Large-diameter cylindrical portion, 3c: Diameter-reduced portion, 4 ... Cylindrical member, 10 ... Bumper, 10a ... Bumper rear surface, 10b ... Opening portion, 10c ... Opening periphery, Cv ... Catalyst converter, Ep ... Exhaust pipe, M: muffler, M1: main muffler, M2: sub-muffler, Ma: exhaust port of muffler.