JP2004306842A - Electric door mirror device and motor actuator - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータの駆動力によりミラーを格納位置と展開位置との間で回動させることができる電動ドアミラー装置及びこのような電動ドアミラー装置に好適なモータアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の車両における後方視認用のミラーには、運転席や助手席に対応したドアパネルの近傍に設けられたドアミラーが採用されている。
【0003】
また、この種のドアミラーには、運転席等からミラーで車両後方を視認できる展開位置と、ミラーの反射面が車両幅方向内側(すなわち、室内側)を向く格納位置との間でミラーが取り付けられたバイザ等をモータ等の駆動力で回動させる電動ドアミラー装置がある(一例として、下記特許文献1参照)。
【0004】
この種の電動ドアミラー装置は、車体に固定されたスタンドを備えている。スタンドには円筒状のシャフトが形成されている。シャフトには、上記のバイザ等が機械的に連結されたモータアクチュエータのフレームが略車両上下方向を軸方向とする軸周りに所定範囲回動自在に軸支されている。フレームの内部では、リング状に形成された最終のウオームホイールがシャフトに回転自在に軸支されている。但し、この最終のウオームホイールは基本的にはクラッチ機構によりシャフトに一体的に連結されている。
【0005】
また、フレームにはモータが収容されている。モータの出力軸は、フレームの内部に収容された外歯の平歯車やウオームギヤ等のギヤ列から成る減速機構によって最終のウオームホイールに機械的に接続されており、モータの駆動力が減速されつつ最終のウオームホイールに伝えられる。上記のように、最終のウオームホイールは基本的にシャフトに一体的に連結されている。
【0006】
このため、このウオームホイールに噛み合うウオームギヤの回転力を受けると、ウオームホイールはその反力で自らの軸心周り(すなわち、シャフト周り)にウオームギヤを回転させる。これにより、上記の減速機構並びにモータ、ひいてはフレームが回転し、更に、ミラーが設けられているバイザが回転する構造となっている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−274266公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような電動ドアミラー装置等に用いられるモータアクチュエータは、モータの出力軸にウオームギヤ等の1番目のギヤを一体的に設け、この1番目のギヤの回転を2番目以降のギヤに順次伝えながら減速し、電動ドアミラー装置の場合には、最終のウオームホイールに回転を伝える。
【0009】
したがって、バイザを含むドアミラー装置の本体部分の荷重や2番目以降のギヤ等の荷重が1番目のギヤに対して負荷として作用する。したがって、モータの駆動時、特に、作動状態よりも必要とするトルクが大きな駆動開始時において、上記のような負荷に対抗しうるトルクが必要となる。
【0010】
このようにトルクが大きなモータを用いることで、モータが必然的に大型化してしまい、結果的に電動ドアミラー装置が大型化すると共に、駆動開始時におけるトルクを大きくすることで、駆動開始後の作動時におけるトルクも不必要に大きくなる。このため、消費電力も大きい。さらに、このようなトルクの大きなモータを用いることでコストも高くなる。
【0011】
本発明は、上記事実を考慮して、最終ギヤに対する回転力の付与の開始時において必要なモータのトルクを軽減でき、小型化、省電力化、及び低コストを実現できる電動ドアミラー装置及びモータアクチュエータを得ることが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明に係る電動ドアミラー装置は、1乃至複数のギヤを介してモータの駆動力を最終ギヤに伝え、前記駆動力により前記最終ギヤを回転させ、又は前記最終ギヤに噛み合うギヤが前記最終ギヤに付与した回転力に対応する反力により前記最終ギヤ周りに、前記最終ギヤに噛み合う前記ギヤを回転させることで、ミラー本体を格納位置と展開位置との間で旋回させる電動ドアミラー装置であって、前記モータの駆動軸に一体的に設けられると共に、前記駆動軸の外周部よりも前記駆動軸の回転半径方向外方に突出した係合部と、前記駆動軸が回転自在に嵌挿される挿通孔が軸心部分に形成されると共に、前記挿通孔の軸心周りに対向する一対の係合壁を有する係合孔が形成され、前記挿通孔への前記駆動軸の嵌挿状態で前記駆動軸の軸周りに前記係合部が前記一対の係合壁に対向する駆動ギヤと、を備え、前記駆動ギヤに直接又は他の中間ギヤを介して機械的且つ間接的に前記最終ギヤを連結した、ことを特徴としている。
【0013】
請求項1に記載の本発明に係る電動ドアミラー装置では、モータの駆動軸は駆動ギヤに形成された挿通孔内で回転自在に挿通されている。したがって、基本的には、単にモータの駆動力で駆動軸が回転しても、この駆動軸の回転が駆動ギヤに伝えられることはない。
【0014】
但し、駆動ギヤには、一対の係合壁を有する係合孔が形成されており、その内側には駆動軸に一体的に設けられた係合部が収容されている。したがって、係合部が駆動軸と共に回転して、この回転方向に沿って一対の係合壁の一方に当接し、更に、この当接状態で駆動軸が同方向に回転すると、一方の係合壁の当該回転方向に係合部が押圧し、駆動ギヤを回転させる。
【0015】
このようにして駆動ギヤが回転すると、駆動ギヤに直接最終ギヤが噛み合っている場合には、駆動ギヤから直接回転力が最終ギヤに伝えられ、他の中間ギヤを介して駆動ギヤと最終ギヤとが間接的に連結されている場合には、駆動ギヤの回転力が中間ギヤを介して最終ギヤに伝えられる。
【0016】
ここで、最終ギヤを回転自在な構造とした場合には、最終ギヤに噛み合う駆動ギヤ又は中間ギヤから回転力を受けた最終ギヤが自らの軸心周りに回転し、この最終ギヤの回転によってミラー本体が格納位置から展開位置へ、又は、展開位置から格納位置へ旋回させられる。
【0017】
これに対して、基本的に最終ギヤの回転を規制した構造とした場合には、駆動ギヤ又は中間ギヤから最終ギヤが回転力を受けても、最終ギヤは自らの軸心周りに回転することができない。したがって、最終ギヤに噛み合う駆動ギヤ又は中間ギヤが最終ギヤに付与した回転力に対応する反力を最終ギヤから受け、この反力によって最終ギヤに噛み合う駆動ギヤ又は中間ギヤ、ひいてはモータが最終ギヤの周囲を回転する。この最終ギヤ周りの駆動ギヤの回転によってミラー本体が格納位置から展開位置へ、又は、展開位置から格納位置へ旋回させられる。
【0018】
ところで、本発明に係る電動ドアミラー装置では、上記のように、係合部が係合壁を押圧することで駆動軸の回転力(すなわち、モータの駆動力)が駆動ギヤに伝えられ、駆動ギヤが回転する。
【0019】
この点について更に言えば、係合部が一方の係合壁に当接した状態(又は、少なくとも他方の係合壁から一方の係合壁の側に離間した状態)でモータが駆動し、駆動軸が回転して係合部が他方の係合壁側へ回転しても、係合部が他方の係合壁に当接するまでは、駆動軸及び係合部のみが回転した、言わば空転状態になる。この空転状態では、モータの駆動力が駆動ギヤに伝わらないため、駆動軸に作用する負荷が極めて小さい。
【0020】
このため、モータ駆動開始直後の初期トルクを比較的小さく設定しても、駆動軸を円滑且つ確実に回転を開始させることができる。また、このように、モータの駆動開始直後では駆動軸のみが回転するものの、係合壁に係合部が当接した後はモータの駆動力で係合部が係合壁を押圧して駆動ギヤを回転させる。
【0021】
ここで、上記のように係合部が係合壁に当接するまでは、係合部が駆動軸と共に空転している。この空転により係合壁に係合部が当接したときの衝撃トルクは、駆動軸と駆動ギヤとが予め一体的に連結されて構造の衝撃トルクよりも大きくなる。このため、トルクが小さなモータを使用しても駆動ギヤを確実に回転させて最終ギヤに回転を伝えることができる。
【0022】
請求項2に記載の本発明に係る電動ドアミラー装置は、請求項1に記載の本発明において、略円筒形状に形成されて前記駆動軸が圧入されて前記駆動軸に一体的に連結される基部と、前記基部の外周部から延出された押圧片と、を含めて前記係合部を構成し、前記挿通孔に対して同軸的に形成されて、一端が前記駆動ギヤの軸方向一端で開口すると共に、前記基部が内側で回転自在に遊嵌される円孔と、前記円孔と略同心で且つ半径寸法が前記円孔の半径寸法よりも長い略扇形状に形成されて、内周面のうち前記円孔の軸心周りに対向する内周面が前記一対の係合壁とされ、且つ、内側に前記押圧片が前記駆動軸の軸心周りに所定角度回転可能に収容される扇状部と、を含めて前記係合孔を形成した、ことを特徴としている。
【0023】
請求項2に記載の本発明に係る電動ドアミラー装置では、モータの駆動軸は駆動ギヤに係合部を構成する基部が圧入され、これにより、係合部が駆動軸に一体的に連結される。
【0024】
このように係合部が一体的に連結された駆動軸は、上述したように駆動ギヤに形成された挿通孔に挿通される。駆動軸が挿通孔に挿通されると、挿通孔に対して同軸的に形成された係合孔を構成する円孔に係合部の基部が遊嵌され、更に、円孔と共に係合孔を構成する扇状部に基部の外周部から延出された押圧片が収容される。
【0025】
円孔の中心周り、すなわち、扇状部の要の部分を中心にした軸周りに対向する内周面が係合壁とされ、一方の係合壁に押圧片が当接した状態又は他方の係合壁に当接しないまでも一方の係合壁から押圧片が離間した状態で、モータの駆動力によって駆動軸が回転すると、押圧片が他方の係合壁に当接するまで駆動軸及び係合部が空転する。
【0026】
この状態から押圧片が他方の係合壁に当接すると押圧片が他方の係合壁を駆動軸の回転方向に押圧し、これによって駆動ギヤが回転する。
【0027】
ここで、本発明に係る電動ドアミラー装置では、駆動軸と係合部とが基本的に別体で構成され、係合部の基部を駆動軸に圧入することで駆動軸と係合部とが一体的に連結される。したがって、駆動軸、ひいてはモータに関しては一般的に市販されているモータをそのまま適用できる。このように市販されている、すなわち、量産されているモータを適用できることでコストを大幅に削減することができる。
【0028】
また、仕様の変更等でモータを変更した場合でも、駆動軸の外径寸法が変わらなければ係合部をそのまま適用できるため、これによってもコストを安価にできる。
【0029】
さらに、駆動ギヤの種類が異なっても係合孔の形状を変えないように設計すれば、係合部に関しては駆動ギヤの種類が異なっても流用できるため、これによってもコストを安価にできる。
【0030】
請求項3に記載の本発明に係る電動ドアミラー装置は、請求項1又は請求項2に記載の本発明において、前記係合孔内における前記軸心周りの前記係合部の最大可動範囲を60度以上に設定した、ことを特徴としている。
【0031】
請求項3に記載の本発明に係る電動ドアミラー装置では、挿通孔の軸心を中心とした係合孔内における係合部の最大可動範囲、すなわち、一対の係合壁の一方に係合部が接している状態から、他方の係合壁の方向へ駆動軸が回転し、これに伴い係合部が係合孔内で空転して他方の係合壁に接するまでの最大回動角度が60度以上に設定される。
【0032】
このため、一方の係合壁に係合部が接触している状態から係合部が駆動軸と共に回転して他方の係合壁に当接した際に係合部が係合壁に付与する衝撃トルクは、上記の角度を0度、すなわち、駆動軸と駆動ギヤとを一体的に連結した構造の場合の衝撃トルクの約3倍以上になる。
【0033】
これにより、モータ駆動開始時におけるトルクが小さくても駆動ギヤを確実に回転させることができる。
【0034】
請求項4に記載の本発明に係るモータアクチュエータは、ギヤ列を含めて構成される伝達手段によりモータの駆動力を最終ギヤに伝えるモータアクチュエータであって、前記モータの駆動軸に一体的に設けられると共に、前記駆動軸の外周部よりも前記駆動軸の回転半径方向外方に突出した係合部と、前記駆動軸が回転自在に嵌挿される挿通孔が軸心部分に形成されると共に、前記挿通孔の軸心周りに対向する一対の係合壁を有する係合孔が形成され、前記挿通孔への前記駆動軸の嵌挿状態で前記駆動軸の軸周りに前記係合部が前記一対の係合壁に対向する駆動ギヤと、を備え、前記駆動ギヤに直接又は他の中間ギヤを介して機械的且つ間接的に前記最終ギヤを連結した、ことを特徴としている。
【0035】
請求項4に記載の本発明に係るモータアクチュエータでは、モータの駆動軸は駆動ギヤに形成された挿通孔内で回転自在に挿通されている。したがって、基本的には、単にモータの駆動力で駆動軸が回転しても、この駆動軸の回転が駆動ギヤに伝えられることはない。
【0036】
但し、駆動ギヤには、一対の係合壁を有する係合孔が形成されており、その内側には駆動軸に一体的に設けられた係合部が収容されている。したがって、係合部が駆動軸と共に回転して、この回転方向に沿って一対の係合壁の一方に当接し、更に、この当接状態で駆動軸が同方向に回転すると、一方の係合壁の当該回転方向に係合部が押圧し、駆動ギヤを回転させる。
【0037】
このようにして駆動ギヤが回転すると、駆動ギヤに直接最終ギヤが噛み合っている場合には、駆動ギヤから直接回転力が最終ギヤに伝えられ、他の中間ギヤを介して駆動ギヤと最終ギヤとが間接的に連結されている場合には、駆動ギヤの回転力が中間ギヤを介して最終ギヤに伝えられる。
【0038】
ところで、本発明に係るモータアクチュエータでは、上記のように、係合部が係合壁を押圧することで駆動軸の回転力(すなわち、モータの駆動力)が駆動ギヤに伝えられ、駆動ギヤが回転する。
【0039】
この点について更に言えば、係合部が一方の係合壁に当接した状態(又は、少なくとも他方の係合壁から一方の係合壁の側に離間した状態)でモータが駆動し、駆動軸が回転して係合部が他方の係合壁側へ回転しても、係合部が他方の係合壁に当接するまでは、駆動軸及び係合部のみが回転した、言わば空転状態になる。この空転状態では、モータの駆動力が駆動ギヤに伝わらないため、駆動軸に作用する負荷が極めて小さい。
【0040】
このため、モータ駆動開始直後の初期トルクを比較的小さく設定しても、駆動軸を円滑且つ確実に回転を開始させることができる。また、このように、モータの駆動開始直後では駆動軸のみが回転するものの、係合壁に係合部が当接した後はモータの駆動力で係合部が係合壁を押圧して駆動ギヤを回転させる。
【0041】
ここで、上記のように係合部が係合壁に当接するまでは、係合部が駆動軸と共に空転している。この空転により係合壁に係合部が当接したときの衝撃トルクは、駆動軸と駆動ギヤとが予め一体的に連結されて構造の衝撃トルクよりも大きくなる。このため、トルクが小さなモータを使用しても駆動ギヤを確実に回転させて最終ギヤに回転を伝えることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
<本実施の形態の構成>
図2には、本発明の一実施の形態に係る電動ドアミラー装置10の駆動部12(本発明の一実施の形態に係るモータアクチュエータとしての駆動部12)の構成が断面図によって示されている。この図に示されるように、本電動ドアミラー装置10の駆動部12は合成樹脂材によって成形されたスタンド14を含めて構成される基板16を備えている。基板16は、図示しないステーに固定されており、ステーを介して図示しない車両のドアパネルに固定されている。
【0043】
基板16を構成するスタンド14からは、略車両上方へ向けて中空(すなわち、パイプ状)のシャフト18が立設されている。また、スタンド14の略車上方には合成樹脂材により成形されたベース20が配置されている。ベース20は略車両上方側の端部が開口した略有底筒形状に形成されている。ベース20の底壁22にはシャフト18が貫通する円孔24が形成されており、シャフト18周りにベース20は回動可能とされている。
【0044】
ベース20の内側には、減速手段又は駆動力伝達機構11を構成する最終ギヤとしての第2ウオームホイール90がシャフト18に対して同軸的で且つ回転自在にシャフト18に軸支されている。底壁22を介して第2ウオームホイール90とは反対側には、クラッチ盤28が配置されている。クラッチ盤28にはシャフト18が貫通する孔が形成されているが、基本的にシャフト18の軸方向に沿った変位は可能であるものの、シャフト18周りの回転は不能とされている。
【0045】
さらに、クラッチ盤28を介して第2ウオームホイール90とは反対側には、圧縮コイルスプリング30がシャフト18に嵌挿されており、圧縮コイルスプリング30の付勢力がクラッチ盤28を第2ウオームホイール90へ押し付けている。圧縮コイルスプリング30の付勢力に基づくクラッチ盤28の押圧力がベース20の底壁22に第2ウオームホイール90を押し付けており、クラッチ盤28及び底壁22と第2ウオームホイール90との間の摩擦が基本的に底壁22及びシャフト18に対する第2ウオームホイール90の回転を不能にしている。
【0046】
一方、第2ウオームホイール90の半径方向外方のベース20上には、モータ支持盤36が設けられており、モータ支持盤36上には駆動手段としてのモータ42が取り付けられている。モータ42の駆動軸44は、軸方向がシャフト18の軸方向に対して略同方向とされており、モータ支持盤36を貫通して底壁22に形成された軸受孔92に回転自在に嵌め込まれて支持されている。
【0047】
モータ支持盤36と底壁22との間には、駆動ギヤとしての第1ウオームギヤ94が配置されている。図3に示されるように、第1ウオームギヤ94は略円筒形状に形成されており、その外周部に螺旋状のウオームギヤ歯が形成されている。また、第1ウオームギヤ94の内側は挿通孔96とされており、モータ42の駆動軸44が遊嵌されている。
【0048】
また、第1ウオームギヤ94には第1ウオームギヤ94の軸方向一端(上端)で開口した係合孔98が形成されており、上記の挿通孔96の上端は係合孔98の底部にて開口している。図3及び図4(A)に示されるように、係合孔98は、円孔としての大径部100を備えている。大径部100は挿通孔96よりも大径の円孔で挿通孔96に対して同軸的に形成されている。この大径部100の中心を介して大径部100の半径方向外方の一方の側には扇状部102が形成されており、また、大径部100を介して扇状部102とは反対側にも扇状部102が形成されている。
【0049】
これらの扇状部102は、その要の部分が大径部100や挿通孔96の軸心と略一致する扇形状に形成されており、その軸心から扇の弧状部分までの径寸法は大径部100の半径寸法よりも充分に大きい。したがって、扇状部102の弧状部分は大径部100の内周部よりも第1ウオームギヤ94の外側に位置している。
【0050】
これらの扇状部102及び大径部100により構成された係合孔98には、係合部としての係合片104が収容されている。係合片104は略円筒形状の基部106を備えている。基部106の外径寸法は大径部100の内径寸法よりも極僅かに小さい程度とされており、係合片104が係合孔98に収容された状態では、基部106が大径部100の内側で大径部100の軸心周りに回転自在に嵌挿される。
【0051】
また、基部106の内径寸法はモータ42の駆動軸44の外径寸法と略等しく(厳密には極僅かに小さい)、基部106は駆動軸44の基端側まで圧入されて基部106と駆動軸44とが略一体的に結合されている。
【0052】
一方、基部106の外周部からは略直方体形状の押圧片108が延出されている。押圧片108は基部106を介して互いに相反する方向に延出する如く形成されている(すなわち、押圧片108は一対形成されている)。基部106の外周部からの押圧片108の延出寸法は、扇状部102の軸心から弧部分までの径寸法から大径部100の半径寸法を差し引いた長さよりも僅かに小さく、基部106が大径部100に嵌挿された状態では一方の押圧片108が一方の扇状部102の内側に収容され、他方の押圧片108が他方の扇状部102に収容される。
【0053】
また、押圧片108の厚さ寸法(大径部100の軸心周り方向に沿った押圧片108の一方の面から他方の面までの長さ)は、一方の押圧片108の厚さ方向一方の面が一方の扇状部102の一方の辺の部分に相当する内周面である係合壁102Aに当接した状態で、他方の押圧片108の厚さ方向一方の面が他方の扇状部102の一方の辺の部分に相当する内周面である係合壁102Aに当接するように設定されている。
【0054】
したがって、両押圧片108の厚さ方向一方の面が扇状部102の内周面に当接した状態で基部106が大径部100の内側で回転することにより、一方の押圧片108の厚さ方向他方の面が扇状部102の内周面である係合壁102Bに当接すると、他方の押圧片108の厚さ方向他方の面もまた扇状部102の内周面である係合壁102Bに当接することになる。
【0055】
また、本実施の形態では、上記のように、両押圧片108の厚さ方向一方の面が係合壁102A、102Bの何れか一方に当接した状態から、両押圧片108の厚さ方向他方の面が係合壁102A、102Bの何れか他方に当接するまでの押圧片108の回動角度、すなわち、扇状部102内での押圧片108の最大可動角度θが60度以上なるように扇状部102の形状が設定されている。
【0056】
一方、図2に示されるように、第1ウオームギヤ94の下端側は底壁22に形成されたギヤ収容部110に収容されている。また、図1に示されるように、第1ウオームギヤ94の側方には、減速手段又は駆動力伝達機構11を構成する第1ウオームホイール112が配置されている。第1ウオームホイール112は、上記の底壁22に形成されたギヤ収容部110にその一部が収容されている。第1ウオームホイール112の軸方向一方の端部には、円柱形状のボス114が第1ウオームホイール112に対して同軸的且つ一体的に形成されている。
【0057】
ボス114に対応してギヤ収容部110には軸支部116が設けられている。軸支部116はボス114の半径方向外方からボス114を挟むが如くギヤ収容部110の内壁から延出されており、この軸支部116にボス114が軸支されることで第1ウオームホイール112の軸方向一端側が回転自在に支持される。また、ボス114を介して第1ウオームホイール112とは反対側には、底壁22にウオームギヤ収容部124が形成されており、第2ウオームギヤ118が収容されている。
【0058】
第2ウオームギヤ118は、軸心が上記の第1ウオームホイール112及びボス114の軸心の延長線上に位置するように設けられている。また、図5に示されるように、第2ウオームギヤ118は、その軸方向両端における直径寸法に対して軸方向中央における直径寸法が短くなるように形成されており、その断面形状は、概ね、第2ウオームギヤ118の回転半径方向外側へ向けて開口する如く第2ウオームホイール90の外周部における曲率半径以上に湾曲した凹形状とされている。
【0059】
第2ウオームギヤ118は第2ウオームホイール90に噛み合っており、しかも、第2ウオームホイール90に噛み合う第2ウオームギヤ118の歯の向き(歯元から歯先への向き)は、概ね第2ウオームホイール90の回転中心側へ向くように形成されている(すなわち、第2ウオームギヤ118は、第2ウオームホイール90に対応した「鼓状ウオーム」とされている)。
【0060】
図1に示されるように、第2ウオームギヤ118の軸方向一端(第2ウオームギヤ118を介して第1ウオームホイール112とは反対側)からはシャフト120が同軸的且つ一体的に延出されている。このシャフト120に対応して、ウオームギヤ収容部124には軸支部122が形成されている。軸支部122はシャフト120を介して互いに対向した壁状で、シャフト120の半径方向外方からシャフト120に干渉することでシャフト120を回転自在に軸支している。
【0061】
さらに、第2ウオームギヤ118の軸方向他端(第2ウオームギヤ118を介してシャフト120とは反対側)からはシャフト126が同軸的且つ一体的に延出されている。シャフト126は、上述したボス114から第1ウオームホイール112に圧入されて一体的に結合されている。これにより、第1ウオームホイール112と第2ウオームギヤ118とが同軸的且つ一体的に連結されている。
【0062】
また、ボス114を軸支する軸支部116の第2ウオームギヤ118側には軸支部128が形成されている。軸支部128は軸支部122と同様にシャフト126を介して互いに対向した壁状で、シャフト126の半径方向外方からシャフト120に干渉することでシャフト126を回転自在に軸支している。
【0063】
一方、図1に示されるように、周壁34の開口端側には合成樹脂材により成形されたカバー48が配置されている。カバー48は周壁50を含めて構成されており、周壁50を周壁34の開口端へ嵌合させることで周壁50の周壁34とは反対側に形成された被覆部52が第2ウオームホイール90等、周壁34の内側に配置された各種部材やモータ42を略車両上方側から覆っている。
【0064】
さらに、図2に示されるように、ベース20の周壁34の外周一部にはブラケット82が形成されており、このブラケット82に反射面を有するミラー本体(反射鏡)が取り付けられた図示しないフレームが直接或いは間接的に固定される。
【0065】
<本実施の形態の作用、効果>
本電動ドアミラー装置10では、モータ42に電力が供給されることで駆動軸44が回転する。駆動軸44は挿通孔96に遊嵌されているだけであるため、駆動軸44は挿通孔96内で回転する。駆動軸44が回転すると駆動軸44が圧入されることで駆動軸44と一体になった係合片104が係合孔98内で回転する。係合片104が回転することで、図4(A)に示されるように、それまで扇状部102の係合壁102Aに接していた押圧片108は、図4(B)に示されるように、係合壁102Aから離間して、扇状部102の係合壁102Bに向かう。
【0066】
この状態から一定角度駆動軸44が回転すると、図4(C)に示されるように、係合壁102Bに押圧片108が干渉する。さらに、この状態から駆動軸44が回転すると、図4(D)に示されるように、駆動軸44の回転方向へ向けて係合壁102Bを押圧片108が押圧する。これにより、駆動軸44の回転力、すなわち、モータ42の駆動力が第1ウオームギヤ94に伝えられ、第1ウオームギヤ94が回転する。
【0067】
この点について更に言えば、押圧片108が係合壁102Aに当接した状態(又は、少なくとも係合壁102Bから係合壁102Aの側に離間した状態)でモータ42が駆動し、駆動軸44と共に係合片104が回転して、押圧片108が係合壁102B側へ回転しても、押圧片108が係合壁102Bに当接するまでは、駆動軸44及び係合片104のみが回転した、言わば空転状態になる。
【0068】
ここで、本電動ドアミラー装置10では、上述したように扇状部102内での押圧片108の最大可動角度θが60度以上に設定される。図6のグラフに示されるように、扇状部102内での押圧片108の可動角度θが0度、すなわち、第1ウオームギヤ94を駆動軸44と一体とした構成(又は少なくとも、係合壁102Bに予め押圧片108が当接している状態)のような場合には、衝撃トルクは約60gf・cmである。これに対し、扇状部102内での押圧片108の可動角度θが約60度である場合の衝撃トルクは約180gf・cmとなる。
【0069】
すなわち、例えば、最終的に第2ウオームホイール90に回転力を付与してミラー本体(図示省略)を回動開始させるのに、約180gf・cmの初期トルクが必要で、しかも、第1ウオームギヤ94を駆動軸44と一体とした構成では駆動開始時の初期トルクが約60gf・cmのモータ42では、ミラー本体(図示省略)を回動させることができない。
【0070】
しかしながら、本電動ドアミラー装置10では、駆動開始時の初期トルクが約60gf・cmのモータ42であっても、第1ウオームギヤ94の回転を開始させる際に係合壁102Bに付与する衝撃トルクは駆動開始時の初期トルクの約3倍の約180gf・cmに達する。このため、駆動開始時の初期トルクが約60gf・cmのモータ42であってもミラー本体(図示省略)を確実に回動させることができる。
【0071】
この点について換言すると、本来であればミラー本体の回動を開始させるのに必要な駆動開始時のトルクの約1/3の初期トルクを有するモータ42で、確実にミラー本体を確実に回動させることが可能となる。これにより、比較的小さなトルクのモータ42を適用することができ、モータ42の小型化を図ることができる。また、このようにモータ42の小型化や軽量化を図ることができることで、本電動ドアミラー装置10全体の小型化や軽量化を図ることができ、コストも安価になる。
【0072】
さらに、上記のように、駆動軸44と係合片104とが基本的に別体で構成され、基部106を駆動軸44に圧入することで駆動軸44と係合片104とが一体的に連結される。したがって、駆動軸44、ひいてはモータ42に関しては一般的に市販されているモータ42をそのまま適用できる。このように市販されている、すなわち、量産されているモータ42を適用できることでコストを大幅に削減することができる。
【0073】
また、仕様の変更等でモータ42を変更した場合でも、駆動軸44の外径寸法が変わらなければ係合片104をそのまま適用できるため、これによってもコストを安価にできる。
【0074】
さらに、第1ウオームギヤ94の種類が異なっても係合孔98の形状を変えないように設計すれば、係合片104に関しては第1ウオームギヤ94の種類が異なっても流用できるため、これによってもコストを安価にできる。
【0075】
一方、上記のように、モータ42の駆動力で第1ウオームギヤ94が回転すると、この回転力は第1ウオームホイール112を介して第2ウオームギヤ118に伝わり、第2ウオームギヤ118を回転させる。この第2ウオームギヤ118の回転力は第2ウオームホイール90に伝わり、第2ウオームホイール90をシャフト18周りに回転させようとする。
【0076】
しかしながら、上述したように、圧縮コイルスプリング30の付勢力に基づくクラッチ盤28の押圧力でベース20の底壁22及びクラッチ盤28と第2ウオームホイール90との間に摩擦が生じており、この摩擦によって第2ウオームホイール90が回転不能とされている。
【0077】
このため、第2ウオームギヤ118が第2ウオームホイール90に付与する押圧力に応じた第2ウオームホイール90からの反力で、第2ウオームギヤ118が第2ウオームホイール90周り(すなわち、シャフト18周り)に回転し、ベース20がシャフト18周りに回動する。
【0078】
このベース20の回動により車両の後方をミラー本体で視認できる展開位置と、ミラー本体の反射面が略車両幅方向内方(略車両室内側)を向く格納位置との間でブラケット82に固定された図示しないフレームが回動する。
【0079】
ところで、図1に示されるように、ベース20がシャフト18周りに回動する際には、第2ウオームギヤ118が第2ウオームホイール90からの反力を受ける。この反力は、第2ウオームホイール90の回転周方向の成分と、第2ウオームホイール90の回転半径方向外方の成分と、に分けることができ、この第2ウオームホイール90の回転半径方向外方の成分である反力(外力)F1が第2ウオームホイール90から第2ウオームギヤ118を離間させるように作用する。
【0080】
ここで、このような反力F1により第2ウオームホイール90から第2ウオームギヤ118が離間しようとすると、反力F1の作用方向とは反対側から軸支部122が第2ウオームギヤ118の軸方向両側のシャフト120、126に干渉し、両シャフト120、126が両軸支部122、128を押圧した際に生じる反力F2が両軸支部122、128から両シャフト120、126に付与される。
【0081】
このように、本電動ドアミラー装置10では、第2ウオームギヤ118に付与された反力F1に対し、反力F1とは反対方向の反力を両軸支部122が第2ウオームギヤ118の軸方向両側のシャフト120、126に付与することでバランス(釣り合い)がとられ、第2ウオームギヤ118やシャフト120、126が傾くことを効果的に抑制又は防止できる。
【0082】
このように、第2ウオームギヤ118やシャフト120、126の傾きを抑制又は防止できることで、第2ウオームホイール90と第2ウオームギヤ118との噛み合いを良好に維持でき、これにより、第2ウオームホイール90と第2ウオームギヤ118との噛合性の低下に起因する異音の発生や回転力の伝達ロスを防止又は効果的に低減できる。
【0083】
一方、第1ウオームギヤ94からの回転力のうち、回転半径方向外方の成分である外力F3が第1ウオームホイール112に作用することで、第1ウオームホイール112が傾こうとすると、ボス114を軸支する軸支部116が外力F3の作用方向とは反対方向からボス114に干渉して、反力F4をボス114に付与する。これにより、第1ウオームホイール112の傾きが防止又は効果的に抑制される。
【0084】
このように、第1ウオームホイール112の傾きが防止又は効果的に抑制されることで、上記の外力F3に起因して第2ウオームギヤ118が傾くことも防止又は効果的に抑制できる。したがって、これによっても第2ウオームホイール90と第2ウオームギヤ118との噛合性の低下に起因する異音の発生や回転力の伝達ロスを防止又は効果的に低減できる。
【0085】
さらに、第2ウオームギヤ118は、軸方向両端から軸方向中央へ向けて漸次直系寸法が短くなり、その断面形状は、第2ウオームホイール90の外周部における曲率半径以上に湾曲した凹形状である。しかも、第2ウオームホイール90に噛み合った状態で第2ウオームギヤ118の歯の向きが概ね第2ウオームホイール90の回転中心側へ向いている。
【0086】
このため、噛合状態で第2ウオームギヤ118の歯の先端と側面との角部でなく、第2ウオームギヤ118の複数の歯の側面が、第2ウオームホイール90の歯の側面に当接している。このように、本実施の形態では、第2ウオームギヤ118の複数の歯の側面に第2ウオームホイール90の歯の側面が当接することで、第2ウオームギヤ118の歯と第2ウオームホイール90の歯との接触面積が大きくなり、第2ウオームホイール90から第2ウオームギヤ118に付与される反力F1が分散される。
【0087】
これによっても、第2ウオームギヤ118やシャフト120が傾くことを効果的に抑制又は防止でき、その結果、第2ウオームホイール90と第2ウオームギヤ118との噛合性の低下に起因する異音の発生や回転力の伝達ロスを防止又は効果的に低減できる。
【0088】
さらに、上記のように、第2ウオームホイール90から第2ウオームギヤ118に付与される反力F1が1つの歯に集中せずに多数の歯に分散されるため、第2ウオームホイール90や第2ウオームギヤ118の各歯の機械的強度が低くても反力F1により各歯が損傷することがない。
【0089】
すなわち、本電動ドアミラー装置10では、第2ウオームホイール90や第2ウオームギヤ118の各歯の機械的強度を比較的低く設定できる。これにより、例えば、材質を金属材料から合成樹脂材に変更でき、第2ウオームホイール90や第2ウオームギヤ118の小型化、軽量化が可能になる。
【0090】
このように第2ウオームホイール90や第2ウオームギヤ118の小型化、軽量化が可能になることで、本電動ドアミラー装置10全体の小型化、軽量化を図ることができる。
【0091】
なお、本実施の形態では、両シャフト120、126を軸支部122、128で軸支した構成であったが、シャフト120だけを軸支部122で軸支して軸支部116、128を設けない構成し、軸支部122の反力F2と第1ウオームギヤ94からの外力F3により反力F1に対抗する構成としてもよい。
【0092】
また、本実施の形態は、請求項4に記載の本発明に係るモータアクチュエータを電動ドアミラー装置10に適用した構成であったが、請求項4に記載の本発明の観点からすれば、請求項4に記載の本発明はモータ42の駆動力を1乃至複数のギヤを介して出力する構造であれば、電動ドアミラー装置10に限らず広く一般的に適用できることは言うまでもない。
【0093】
さらに、本実施の形態では、駆動ギヤを第1ウオームギヤ94とした構成であったが、駆動ギヤがウオームギヤに限定されるものではなく、平歯車等の様々なギヤを適用できる。また、同様に本実施の形態では、最終ギヤを第2ウオームホイール90とした構成であったが、最終ギヤがウオームホイールに限定されるものではなく、平歯車等の様々なギヤを適用できる。
【0094】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明では、最終ギヤに対する回転力の付与の開始時において必要なモータのトルクを軽減でき、小型化、省電力化、及び低コストを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電動ドアミラー装置の駆動部の要部の概略的な平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る電動ドアミラー装置の駆動部の構成を示す断面図である。
【図3】モータの駆動軸と回転伝達部材としてのウオームギヤの分解斜視図である。
【図4】回転伝達部材としてのウオームギヤの平面図で、(A)は駆動軸の回転開始前の状態、(B)は駆動軸の回転開始直後の状態、(C)は駆動軸が所定角度回転した状態、(D)は駆動軸が所定角度を超えて回転した状態を示す。
【図5】ウオームギヤとウオームホイールとの噛合状態を示す平断面図である。
【図6】係合孔の扇状部の角度と衝撃トルクとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 電動ドアミラー装置
12 駆動部(モータアクチュエータ)
42 モータ
44 駆動軸
90 第2ウオームホイール(最終ギヤ)
94 第1ウオームギヤ(駆動ギヤ)
96 挿通孔
98 係合孔
100 大径部(円孔)
102 扇状部
102A 係合壁
102B 係合壁
104 係合片(係合部)
106 基部
108 押圧片[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an electric door mirror device capable of rotating a mirror between a retracted position and a deployed position by a driving force of a motor, and a motor actuator suitable for such an electric door mirror device.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, a rearview mirror in a vehicle employs a door mirror provided near a door panel corresponding to a driver's seat or a passenger's seat.
[0003]
In addition, this type of door mirror has a mirror mounted between a deployment position where the rear of the vehicle can be visually recognized from the driver's seat or the like and a storage position where the reflection surface of the mirror faces inward in the vehicle width direction (that is, the indoor side). There is an electric door mirror device that rotates a visor or the like with a driving force of a motor or the like (for example, see
[0004]
This type of electric door mirror device includes a stand fixed to a vehicle body. A cylindrical shaft is formed on the stand. A frame of a motor actuator to which the above-mentioned visor and the like are mechanically connected is rotatably supported on the shaft so as to be rotatable within a predetermined range around an axis substantially in the vertical direction of the vehicle. Inside the frame, a ring-shaped final worm wheel is rotatably supported by a shaft. However, this final worm wheel is basically integrally connected to the shaft by a clutch mechanism.
[0005]
Further, a motor is housed in the frame. The output shaft of the motor is mechanically connected to the final worm wheel by a reduction mechanism consisting of a gear train such as spur gears and worm gears of external teeth housed inside the frame, and the driving force of the motor is reduced. Conveyed to the final worm wheel. As mentioned above, the final worm wheel is basically connected integrally to the shaft.
[0006]
For this reason, when receiving the rotational force of the worm gear meshing with the worm wheel, the worm wheel rotates the worm gear around its own axis (that is, around the shaft) by its reaction force. Thereby, the above-described speed reduction mechanism, motor, and eventually the frame are rotated, and further, the visor provided with the mirror is rotated.
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2002-274266 A
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the motor actuator used in the electric door mirror device and the like as described above has a first gear such as a worm gear integrally provided on the output shaft of the motor, and the rotation of the first gear is sequentially transmitted to the second and subsequent gears. While transmitting, the motor decelerates, and in the case of an electric door mirror device, transmits rotation to the final worm wheel.
[0009]
Therefore, the load of the main body portion of the door mirror device including the visor and the loads of the second and subsequent gears act as loads on the first gear. Therefore, at the time of driving the motor, particularly at the start of driving, which requires a larger torque than the operating state, a torque that can withstand the above load is required.
[0010]
The use of such a motor having a large torque inevitably increases the size of the motor, and consequently increases the size of the electric door mirror device. The torque at the time also becomes unnecessarily large. Therefore, power consumption is large. Further, the cost is increased by using a motor having such a large torque.
[0011]
The present invention has been made in consideration of the above-described circumstances, and an electric door mirror device and a motor actuator capable of reducing a required motor torque at the start of applying a rotational force to a final gear and realizing miniaturization, power saving, and low cost. The purpose is to obtain
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In the electric door mirror device according to the present invention, the driving force of the motor is transmitted to the final gear through one or more gears, and the driving force rotates the final gear or meshes with the final gear. By rotating the gear meshing with the final gear around the final gear by a reaction force corresponding to the rotational force applied to the final gear by the gear, the mirror body turns between the retracted position and the deployed position. A door mirror device, wherein the engaging portion is provided integrally with the drive shaft of the motor, and the engaging portion protrudes outward in the rotation radial direction of the drive shaft from an outer peripheral portion of the drive shaft, and the drive shaft is rotatable. An insertion hole to be inserted into the insertion hole is formed in the shaft center portion, and an engagement hole having a pair of engagement walls facing each other around the axis of the insertion hole is formed, and the drive shaft is fitted into the insertion hole. In the inserted state A drive gear in which the engagement portion faces the pair of engagement walls around an axis of a dynamic shaft, and mechanically and indirectly connects the final gear to the drive gear directly or through another intermediate gear. It is characterized by being connected.
[0013]
In the electric door mirror device according to the first aspect of the present invention, the drive shaft of the motor is rotatably inserted into an insertion hole formed in the drive gear. Therefore, basically, even if the drive shaft is simply rotated by the driving force of the motor, the rotation of the drive shaft is not transmitted to the drive gear.
[0014]
However, an engagement hole having a pair of engagement walls is formed in the drive gear, and an engagement portion provided integrally with the drive shaft is accommodated inside the engagement hole. Therefore, when the engagement portion rotates together with the drive shaft and abuts one of the pair of engagement walls along the rotation direction, and further, when the drive shaft rotates in the same direction in this abutment state, the one engagement The engaging portion presses in the direction of rotation of the wall to rotate the drive gear.
[0015]
When the driving gear rotates in this manner, when the final gear is directly meshed with the driving gear, the rotational force is directly transmitted from the driving gear to the final gear, and the driving gear and the final gear are connected via another intermediate gear. Are indirectly connected, the torque of the drive gear is transmitted to the final gear via the intermediate gear.
[0016]
Here, when the final gear is configured to be rotatable, the final gear receiving rotational force from the driving gear or the intermediate gear meshing with the final gear rotates around its own axis, and the rotation of the final gear causes the mirror to rotate. The main body is pivoted from the storage position to the deployment position or from the deployment position to the storage position.
[0017]
On the other hand, in the case of a structure in which the rotation of the final gear is basically restricted, even if the final gear receives the rotational force from the drive gear or the intermediate gear, the final gear rotates around its own axis. Can not. Therefore, the driving gear or intermediate gear meshing with the final gear receives from the final gear a reaction force corresponding to the rotational force given to the final gear, and the driving gear or intermediate gear meshing with the final gear by this reaction force, and thus the motor is driven by the final gear. Rotate around. The rotation of the drive gear around the final gear causes the mirror body to pivot from the retracted position to the deployed position or from the deployed position to the retracted position.
[0018]
By the way, in the electric door mirror device according to the present invention, as described above, the rotational force of the drive shaft (ie, the drive force of the motor) is transmitted to the drive gear by the engagement portion pressing the engagement wall, and the drive gear Rotates.
[0019]
To further describe this point, the motor is driven in a state where the engagement portion is in contact with one of the engagement walls (or at least a state where the engagement portion is separated from the other engagement wall toward the one of the engagement walls). Even if the shaft rotates and the engaging portion rotates toward the other engaging wall, only the drive shaft and the engaging portion rotate until the engaging portion comes into contact with the other engaging wall. become. In this idling state, since the driving force of the motor is not transmitted to the driving gear, the load acting on the driving shaft is extremely small.
[0020]
For this reason, even if the initial torque immediately after the start of the motor drive is set relatively small, the drive shaft can start rotating smoothly and reliably. Also, as described above, although only the drive shaft rotates immediately after the start of driving of the motor, after the engaging portion comes into contact with the engaging wall, the engaging portion presses the engaging wall with the driving force of the motor to drive. Rotate the gear.
[0021]
Here, the engaging portion idles together with the drive shaft until the engaging portion contacts the engaging wall as described above. The impact torque when the engaging portion comes into contact with the engaging wall due to the idling becomes larger than the impact torque of the structure in which the drive shaft and the drive gear are integrally connected in advance. For this reason, even if a motor with a small torque is used, the drive gear can be reliably rotated to transmit the rotation to the final gear.
[0022]
According to a second aspect of the present invention, in the electric door mirror device according to the first aspect of the present invention, the base is formed in a substantially cylindrical shape, and the drive shaft is press-fitted and integrally connected to the drive shaft. And a pressing piece extending from the outer peripheral portion of the base portion, the engaging portion is configured to include the engaging portion, and is formed coaxially with the insertion hole, and one end is formed at one axial end of the drive gear. A circular hole that is open and has the base portion rotatably fitted inside in a freely rotatable manner on the inner side, and a substantially fan-shaped shape that is substantially concentric with the circular hole and whose radius is longer than the radius of the circular hole. Of the surfaces, inner peripheral surfaces facing around the axis of the circular hole are the pair of engagement walls, and the pressing piece is housed inside so as to be rotatable by a predetermined angle around the axis of the drive shaft. And the engaging hole is formed including the fan-shaped portion.
[0023]
In the electric door mirror device according to the second aspect of the present invention, the drive shaft of the motor is press-fitted with the base that forms the engagement portion in the drive gear, whereby the engagement portion is integrally connected to the drive shaft. .
[0024]
The drive shaft to which the engagement portion is integrally connected as described above is inserted into the insertion hole formed in the drive gear as described above. When the drive shaft is inserted into the insertion hole, the base of the engagement portion is loosely fitted into a circular hole forming an engagement hole formed coaxially with the insertion hole, and further, the engagement hole is formed together with the circular hole. The pressing piece extended from the outer peripheral portion of the base is accommodated in the fan-shaped portion.
[0025]
An inner peripheral surface facing around the center of the circular hole, that is, around an axis around a main portion of the fan-shaped portion is an engagement wall, and a state in which the pressing piece is in contact with one of the engagement walls or the other is When the drive shaft is rotated by the driving force of the motor in a state where the pressing piece is separated from one of the engagement walls even if it does not abut on the mating wall, the drive shaft and the engagement are made until the pressing piece comes into contact with the other engagement wall. The part spins.
[0026]
When the pressing piece abuts on the other engaging wall from this state, the pressing piece presses the other engaging wall in the rotation direction of the drive shaft, whereby the drive gear rotates.
[0027]
Here, in the electric door mirror device according to the present invention, the drive shaft and the engagement portion are basically formed as separate bodies, and the drive shaft and the engagement portion are formed by press-fitting the base of the engagement portion to the drive shaft. They are integrally connected. Therefore, a generally commercially available motor can be directly applied to the drive shaft and, consequently, the motor. As described above, a commercially available, that is, mass-produced motor can be applied, so that the cost can be significantly reduced.
[0028]
Further, even when the motor is changed due to a change in specification or the like, the engaging portion can be applied as long as the outer diameter of the drive shaft does not change, so that the cost can be reduced.
[0029]
Further, if the shape of the engagement hole is not changed even if the type of the drive gear is different, the engagement portion can be diverted even if the type of the drive gear is different, so that the cost can be reduced.
[0030]
According to a third aspect of the present invention, in the electric door mirror device according to the first or second aspect, the maximum movable range of the engagement portion around the axis in the engagement hole is set to 60. It is characterized by having been set to a degree or higher.
[0031]
In the electric door mirror device according to the third aspect of the present invention, the maximum movable range of the engaging portion in the engaging hole around the axis of the insertion hole, that is, the engaging portion is provided on one of the pair of engaging walls. Is in contact with the other engagement wall, the drive shaft rotates in the direction of the other engagement wall, and the maximum rotation angle until the engagement portion idles in the engagement hole and comes into contact with the other engagement wall accordingly. It is set to 60 degrees or more.
[0032]
For this reason, when the engaging portion rotates with the drive shaft from the state where the engaging portion is in contact with one of the engaging walls and comes into contact with the other engaging wall, the engaging portion applies to the engaging wall. The impact torque is 0 degrees, that is, about three times or more the impact torque in the case of a structure in which the drive shaft and the drive gear are integrally connected.
[0033]
Thus, the drive gear can be reliably rotated even when the torque at the start of driving the motor is small.
[0034]
A motor actuator according to a fourth aspect of the present invention is a motor actuator for transmitting a driving force of a motor to a final gear by transmission means including a gear train, and is provided integrally with a driving shaft of the motor. And an engaging portion protruding outward in the rotation radial direction of the drive shaft from the outer peripheral portion of the drive shaft, and an insertion hole in which the drive shaft is rotatably inserted is formed in the shaft center portion, An engagement hole having a pair of engagement walls facing each other around the axis of the insertion hole is formed, and the engagement portion is formed around the axis of the drive shaft when the drive shaft is inserted into the insertion hole. And a drive gear opposed to the pair of engagement walls, wherein the final gear is mechanically and indirectly connected to the drive gear directly or via another intermediate gear.
[0035]
In the motor actuator according to the fourth aspect of the present invention, the drive shaft of the motor is rotatably inserted into an insertion hole formed in the drive gear. Therefore, basically, even if the drive shaft is simply rotated by the driving force of the motor, the rotation of the drive shaft is not transmitted to the drive gear.
[0036]
However, an engagement hole having a pair of engagement walls is formed in the drive gear, and an engagement portion provided integrally with the drive shaft is accommodated inside the engagement hole. Therefore, when the engagement portion rotates together with the drive shaft and abuts one of the pair of engagement walls along the rotation direction, and further, when the drive shaft rotates in the same direction in this abutment state, the one engagement The engaging portion presses in the direction of rotation of the wall to rotate the drive gear.
[0037]
When the driving gear rotates in this manner, when the final gear is directly meshed with the driving gear, the rotational force is directly transmitted from the driving gear to the final gear, and the driving gear and the final gear are connected via another intermediate gear. Are indirectly connected, the torque of the drive gear is transmitted to the final gear via the intermediate gear.
[0038]
By the way, in the motor actuator according to the present invention, as described above, the rotational force of the drive shaft (that is, the drive force of the motor) is transmitted to the drive gear by the engagement portion pressing the engagement wall, and the drive gear is driven. Rotate.
[0039]
To further describe this point, the motor is driven in a state where the engagement portion is in contact with one of the engagement walls (or at least a state where the engagement portion is separated from the other engagement wall toward the one of the engagement walls). Even if the shaft rotates and the engaging portion rotates toward the other engaging wall, only the drive shaft and the engaging portion rotate until the engaging portion comes into contact with the other engaging wall. become. In this idling state, since the driving force of the motor is not transmitted to the driving gear, the load acting on the driving shaft is extremely small.
[0040]
For this reason, even if the initial torque immediately after the start of the motor drive is set relatively small, the drive shaft can start rotating smoothly and reliably. Also, as described above, although only the drive shaft rotates immediately after the start of driving of the motor, after the engaging portion comes into contact with the engaging wall, the engaging portion presses the engaging wall with the driving force of the motor to drive. Rotate the gear.
[0041]
Here, the engaging portion idles together with the drive shaft until the engaging portion contacts the engaging wall as described above. The impact torque when the engaging portion comes into contact with the engaging wall due to the idling becomes larger than the impact torque of the structure in which the drive shaft and the drive gear are integrally connected in advance. For this reason, even if a motor with a small torque is used, the drive gear can be reliably rotated to transmit the rotation to the final gear.
[0042]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
<Configuration of the present embodiment>
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating a configuration of a driving unit 12 (a driving
[0043]
A hollow (that is, pipe-shaped)
[0044]
Inside the
[0045]
Further, a
[0046]
On the other hand, a
[0047]
A
[0048]
An
[0049]
These fan-shaped
[0050]
An engaging
[0051]
The inner diameter of the
[0052]
On the other hand, a
[0053]
The thickness of the pressing piece 108 (the length from one surface to the other surface of the
[0054]
Accordingly, the
[0055]
Further, in the present embodiment, as described above, the state in which one surface in the thickness direction of both
[0056]
On the other hand, as shown in FIG. 2, the lower end side of the
[0057]
A
[0058]
The
[0059]
The
[0060]
As shown in FIG. 1, a
[0061]
Further, a
[0062]
A
[0063]
On the other hand, as shown in FIG. 1, a
[0064]
Further, as shown in FIG. 2, a
[0065]
<Operation and effect of the present embodiment>
In the electric
[0066]
When the
[0067]
More specifically, the
[0068]
Here, in the present electric
[0069]
That is, for example, in order to finally apply a rotational force to the
[0070]
However, in the present electric
[0071]
In other words, the mirror body is surely rotated by the
[0072]
Further, as described above, the
[0073]
Further, even when the
[0074]
Furthermore, if the shape of the
[0075]
On the other hand, as described above, when the
[0076]
However, as described above, the pressing force of the
[0077]
Therefore, the
[0078]
The
[0079]
By the way, as shown in FIG. 1, when the
[0080]
Here, when the
[0081]
As described above, in the electric
[0082]
As described above, since the inclination of the
[0083]
On the other hand, of the rotational force from the
[0084]
As described above, the inclination of the
[0085]
Further, the
[0086]
For this reason, the side surfaces of the teeth of the
[0087]
This also effectively suppresses or prevents the inclination of the
[0088]
Further, as described above, since the reaction force F1 applied from the
[0089]
That is, in the electric
[0090]
Since the
[0091]
In this embodiment, the
[0092]
Further, the present embodiment has a configuration in which the motor actuator according to the present invention described in claim 4 is applied to the electric
[0093]
Further, in the present embodiment, the drive gear is the
[0094]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the torque of the motor required at the start of applying the rotational force to the final gear can be reduced, and miniaturization, power saving, and low cost can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic plan view of a main part of a drive unit of an electric door mirror device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating a configuration of a driving unit of the electric door mirror device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an exploded perspective view of a drive shaft of a motor and a worm gear as a rotation transmitting member.
4A and 4B are plan views of a worm gear as a rotation transmitting member, wherein FIG. 4A is a state before the rotation of the drive shaft is started, FIG. 4B is a state immediately after the rotation of the drive shaft is started, and FIG. (D) shows a state in which the drive shaft has rotated beyond a predetermined angle.
FIG. 5 is a plan sectional view showing a meshing state between the worm gear and the worm wheel.
FIG. 6 is a graph showing the relationship between the angle of the fan-shaped portion of the engagement hole and the impact torque.
[Explanation of symbols]
10 electric
42
94 1st worm gear (drive gear)
96
102 Fan-shaped
106
Claims (4)
前記モータの駆動軸に一体的に設けられると共に、前記駆動軸の外周部よりも前記駆動軸の回転半径方向外方に突出した係合部と、
前記駆動軸が回転自在に嵌挿される挿通孔が軸心部分に形成されると共に、前記挿通孔の軸心周りに対向する一対の係合壁を有する係合孔が形成され、前記挿通孔への前記駆動軸の嵌挿状態で前記駆動軸の軸周りに前記係合部が前記一対の係合壁に対向する駆動ギヤと、
を備え、前記駆動ギヤに直接又は他の中間ギヤを介して機械的且つ間接的に前記最終ギヤを連結した、
ことを特徴とする電動ドアミラー装置。The driving force of the motor is transmitted to the final gear via one or more gears, and the driving force rotates the final gear, or the gear meshing with the final gear reacts with the rotational force applied to the final gear. An electric door mirror device that rotates the mirror body between the retracted position and the deployed position by rotating the gear meshing with the final gear around the final gear,
An engagement portion that is provided integrally with the drive shaft of the motor, and that protrudes outward in the rotation radius direction of the drive shaft from an outer peripheral portion of the drive shaft;
An insertion hole into which the drive shaft is rotatably inserted is formed in an axis portion, and an engagement hole having a pair of engagement walls facing around the axis of the insertion hole is formed. A drive gear in which the engagement portion faces the pair of engagement walls around the axis of the drive shaft when the drive shaft is inserted.
Wherein the final gear is mechanically and indirectly connected to the drive gear directly or through another intermediate gear,
An electric door mirror device characterized by the above-mentioned.
前記基部の外周部から延出された押圧片と、
を含めて前記係合部を構成し、
前記挿通孔に対して同軸的に形成されて、一端が前記駆動ギヤの軸方向一端で開口すると共に、前記基部が内側で回転自在に遊嵌される円孔と、
前記円孔と略同心で且つ半径寸法が前記円孔の半径寸法よりも長い略扇形状に形成されて、内周面のうち前記円孔の軸心周りに対向する内周面が前記一対の係合壁とされ、且つ、内側に前記押圧片が前記駆動軸の軸心周りに所定角度回転可能に収容される扇状部と、
を含めて前記係合孔を形成した、
ことを特徴とする請求項1に記載の電動ドアミラー装置。A base formed in a substantially cylindrical shape, the drive shaft being press-fitted and integrally connected to the drive shaft;
A pressing piece extended from an outer peripheral portion of the base,
Comprising the engaging portion,
A circular hole formed coaxially with the insertion hole, one end of which is open at one axial end of the drive gear, and the base portion is freely rotatably fitted inside,
The circular hole is formed substantially in the shape of a sector that is substantially concentric with the circular hole and the radial dimension is longer than the radial dimension of the circular hole. A fan-shaped portion which is an engagement wall, and in which the pressing piece is accommodated inside so as to be rotatable by a predetermined angle around the axis of the drive shaft;
Formed the engagement hole including,
The electric door mirror device according to claim 1, wherein:
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動ドアミラー装置。The maximum movable range of the engagement portion around the axis in the engagement hole is set to 60 degrees or more,
The electric door mirror device according to claim 1 or 2, wherein:
前記モータの駆動軸に一体的に設けられると共に、前記駆動軸の外周部よりも前記駆動軸の回転半径方向外方に突出した係合部と、
前記駆動軸が回転自在に嵌挿される挿通孔が軸心部分に形成されると共に、前記挿通孔の軸心周りに対向する一対の係合壁を有する係合孔が形成され、前記挿通孔への前記駆動軸の嵌挿状態で前記駆動軸の軸周りに前記係合部が前記一対の係合壁に対向する駆動ギヤと、
を備え、前記駆動ギヤに直接又は他の中間ギヤを介して機械的且つ間接的に前記最終ギヤを連結した、
ことを特徴とするモータアクチュエータ。A motor actuator for transmitting the driving force of the motor to the final gear by transmission means including a gear train,
An engagement portion that is provided integrally with the drive shaft of the motor, and that protrudes outward in the rotation radius direction of the drive shaft from an outer peripheral portion of the drive shaft;
An insertion hole into which the drive shaft is rotatably inserted is formed in an axis portion, and an engagement hole having a pair of engagement walls facing around the axis of the insertion hole is formed. A drive gear in which the engagement portion faces the pair of engagement walls around the axis of the drive shaft when the drive shaft is inserted.
Wherein the final gear is mechanically and indirectly connected to the drive gear directly or through another intermediate gear,
A motor actuator characterized by the above-mentioned.
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