JP2004304342A - 携帯電話機、その制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の携帯電話機は、着信報知音量が一定の音量に設定されていても(S10:大、中)、携帯電話機が展開状態にあれば(S20:YES)、所定の内容のスピーチをレシーバから発声し(S41)、所定時間待ち(S42)、その後着信報知音を漸増する音量で発音する(S43)。これにより、スピーチの発声を聞いたユーザには、着信報知音が有害な大音量に達するまでの猶予時間が与えられ、その時間に携帯電話期を耳から遠ざけることができる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機に関し、特に、着信報知音の突然の大音量がユーザに与える害悪を軽減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話機において、着信報知音量を時間的に徐々に増大させるRamped Ringerと呼ばれる手法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。携帯電話機は、ユーザからの指示に応じてこの手法を実行する。つまり、ユーザがRamped Ringerモードを設定しておけば、携帯電話機は、着信時に、徐々に増大する音量で着信報知音を発音するので、例えば、ユーザがメッセージ録音再生機能(いわゆる留守録機能)を使用して録音メッセージを確認中に、突然耳元で大音量の着信報知音が鳴って不快を感じ、又は耳への障害を蒙る事態を未然に防ぐことができる。
【0003】
一方、ユーザがRamped Ringerモードを解除しておけば、携帯電話機は、所定の一定音量で着信報知音を発音するので、例えば、携帯電話機がユーザから離れて置かれ、又はかばんに入れられていても、ユーザは鳴り出しと同時に着信報知音に気付くことができ、便利である。
【0004】
【特許文献1】
特開平05−83332
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の携帯電話機では、ユーザがRamped Ringerモードを設定し忘れて留守録メッセージを確認中に着信があった場合には、大音量の着信報知音が突然発音するという問題がある。
当該モードの設定し忘れは、特に、携帯電話機をかばんから取り出した直後等に、頻繁に起こり得るものである。
【0006】
上記の問題に鑑み、本発明は、ユーザが当該モードを設定していない場合においても、着信報知音の突然の大音量がユーザに与える不快感、及び耳への障害といった害悪を軽減する携帯電話機の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)上記問題を解決するため、本発明の折畳型携帯電話機は、着信時に着信報知音を発音する折畳型携帯電話機であって、自身が展開状態にあるか否かを検出する検出手段と、展開状態にあると検出された場合に、前記着信報知音の発音に先立って、受話用のレシーバから所定内容のスピーチを発声させる制御手段とを備える。
(2)また、本発明の携帯電話機は、着信時に着信報知音を発音する携帯電話機であって、ユーザが当該携帯電話機を耳に当てて使用することが想定される特定機能を提供中であるか否かを検出する検出手段と、当該特定機能を提供中であると検出された場合に、前記着信報知音の発音に先立って、受話用のレシーバから所定内容のスピーチを発声させる制御手段とを備える。
(3)また、本発明の折畳型携帯電話機の制御方法は、着信時に着信報知音を発音する折畳型携帯電話機の制御方法であって、自身が展開状態にあるか否かを検出する検出ステップと、展開状態にあると検出された場合に、前記着信報知音の発音に先立って、受話用のレシーバから所定内容のスピーチを発声させる制御ステップとを含む。
(4)また、本発明の携帯電話機の制御方法は、着信時に着信報知音を発音する携帯電話機の制御方法であって、ユーザが当該携帯電話機を耳に当てて使用することが想定される特定機能を提供中であるか否かを検出する検出ステップと、当該特定機能を提供中であると検出された場合に、前記着信報知音の発音に先立って、受話用のレシーバから所定内容のスピーチを発声させる制御ステップとを含む。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る携帯電話機について図面を参照しながら説明する。
<全体構造>
図1は、実施の形態に係る携帯電話機の構造を模式的に示す断面図である。
同図に示すように、本実施の形態に係る携帯電話機10は折畳型であって、第1筐体11と第2筐体12とが折畳可能に接続されてなる。
【0009】
携帯電話機10は、本発明に関する主要な構成部品として、第1筐体11内に、レシーバ13、リンガ14、及び表示部15を備え、第2筐体12内に、状態検出スイッチ16、振動モータ17、操作部18、及びマイク19を備える。
レシーバ13は、通話音声の出力や、録音メッセージの再生に使用される。リンガ14は、着信報知音を含む報知用の音声を発生する。表示部15は、カラー液晶パネル、DMD(デジタル・ミラー・デバイス)、有機ELパネル、又はPDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)などで実現され、現在時刻、バッテリ残量、電波強度等を示す状態情報、発信者電話番号、メール内容、各種設定内容等を表示する。
【0010】
状態検出スイッチ16は、携帯電話機10が折畳状態にあるか展開状態にあるかを検出する。振動モータ17は、報知用の振動を発生させる。操作部18は、テンキー、カーソルキー等を含み、電話番号や文字、及び各種設定の入力に使用される。マイク19は、通話音声や音声コマンドの入力に使用される。
ユーザは携帯電話機10を、通話操作、メッセージ録音再生操作、音声コマンド入力操作、及び電子メール操作の際に展開状態にする一方、着信待ち受けの際に折畳状態にする。特に、通話操作、メッセージ録音再生操作、音声コマンド入力操作では、ユーザは展開状態の携帯電話機を耳に当てて使用することが想定される。
<機能構成>
図2は、携帯電話機10の機能構成を示すブロック図である。
【0011】
携帯電話機10は、レシーバ13、リンガ14、表示部15、状態検出スイッチ16、振動モータ17、操作部18、マイク19、アンテナ20、送受信部21、変復調部22、音声処理部23、制御部30から構成される。
図1に示した各構成部品に対応する機能ブロックについては、図1と同一の符号を付して説明を省略する。
【0012】
通話に関して各機能ブロックは次のように作用する。
アンテナ20に受信された受信電波は送受信部21で増幅され、変復調部22で音声信号に復調される。当該音声信号は音声処理部23で所定の処理を施された後、レシーバ13で電気−音響変換され音声として出力される。
一方、マイク19で音響−電気変換されたユーザの音声は、音声処理部23で所定の処理を施された後、変復調部22で変調信号に変換される。当該変調信号は送受信部21を経てアンテナ20から送信される。
【0013】
また、携帯電話機10は、内部に留守録機能を有している。
留守録機能に関して各機能ブロックは次のように作用する。
ユーザが着信に応答しない場合、設定に応じて携帯電話機10が当該着信に応答する。この場合、変復調部22が復調した音声信号を、制御部30がRAM33に記録する。RAM33に記録された音声信号は、後刻ユーザ操作に応じて、音声処理部23に読み出され、レシーバ13で電気−音響変換され音声として出力される。
【0014】
この留守録機能は内部で賄われ、携帯電話機10は、録音メッセージを再生しながら着信を受け付けることができる。
制御部30は、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33等からなり、ROM32に格納されているプログラムをCPU31が実行することにより、携帯電話機10の全体動作を制御する。RAM33は、当該プログラムの実行において作業用データを保持する。また、バッテリバックアップされることによって、各種設定情報、及び留守録メッセージを、ユーザから変更、消去操作を受けるまで永続的に保持する。
<着信報知音量選択>
携帯電話機10は、ユーザが選択した音量で着信報知音を発生する機能を有している。
【0015】
図3(A)は、ユーザが当該音量を選択する際に表示部15に表示される画面例である。この画面でユーザが行った選択の内容は、RAM33に記録される。
「1大」「2中」「3小」は、それぞれに対応する、時間的に一定の音量を選択する。
「4ランプアップ」は、小音量から大音量まで所定の時間内に徐々に増大する音量を選択する。
<着信報知制御処理>
前述した着信報知音量の選択内容に応じて、制御部30が行う着信報知制御処理について説明する。この処理は、着信報知音の発音が禁止されていない限り(つまり、振動モータ又は発光のみによる報知が指定されていない限り)、着信時に実行される。
【0016】
ここで言う着信とは、通話の着信に限らない。メールの着信、FAXの着信等、着信報知音を発音させる契機となる全ての着信を意味する。
図4は、当該着信報知制御処理を示すフローチャートである。
制御部30は、その着信に関連する着信関連情報を表示部15に表示させる(S05)。ここで、着信関連情報とは、着信時に通知された発信者電話番号、又は、ユーザが当該電話番号に対応付けて予め電話機に記憶させておいた発信者名、若しくは、メールの差出人アドレス、サブジェクト等を指す。
【0017】
制御部30は、RAM33を参照して着信報知音量の選択内容を識別する。選択内容が「4ランプアップ」であれば(S10:ランプアップ)、小音量から大音量まで所定の時間内に徐々に増大する音量で、リンガ14から着信報知音を発音させる(S11)。
選択内容が「3小」であれば(S10:小)、当該選択内容に応じた音量で、リンガ14から着信報知音を発音させる(ステップS21)。
【0018】
選択内容が「1大」「2中」の何れかであれば(S10:大、中)、状態検出スイッチ16の検出結果を参照する。そして、携帯電話機が展開状態になければ(S20:NO)、当該選択内容に応じた音量で、リンガ14から着信報知音を発音させる(ステップS21)。
携帯電話機が展開状態にあれば(S30:YES)、制御部30は、所定内容のスピーチをレシーバ13から発声させる(S41)。
【0019】
このスピーチは、例えば、レシーバから耳を離す指示「電話機(レシーバ)を耳から遠ざけてください」、着信報知音がまもなく発音されることの告知「まもなく着信音が鳴ります」、現に着信があることの告知「電話が掛かってきました」「FAXを受信しました」、及び着信に関連する情報「○○さんからの電話です」「××さんからメールが届きました」といった所定の内容を、人の声で提示する。
【0020】
なお、留守録内容が再生中であれば、このスピーチの発声は、当該留守録内容の再生を中断して行われる。
当該スピーチの発声後、所定時間待ち(ステップS42)、小音量から前記選択された着信報知音量まで所定の時間内に徐々に増大する音量で、リンガ14から着信報知音を発音させる(ステップS43)。
【0021】
この着信報知音は、通話の着信である場合には、ユーザが電話に出るか、留守録が開始されるか、発呼者が呼び出しを終了するまで継続して発音され、メール及びFAXの着信である場合には、所定の期間発音された後、自動的に停止する。
<まとめ>
以上説明したように、携帯電話機10は、着信報知音量に大、中、又は小の一定音量が選択されている場合であっても、展開状態にあれば、着信報知音の発音に先立って、レシーバから耳を離す指示等の所定内容のスピーチを、レシーバから発声する。展開状態でレシーバを耳に当てて携帯電話機を使用しているユーザは、このスピーチを聞いて、着信報知音が発音開始されるまでに、その携帯電話機を耳から遠ざけることができる。
【0022】
このスピーチの内容は、必ずしも、レシーバから耳を離す指示に限定する必要はなく、前述したように、着信報知音がまもなく発音されることの告知、現に着信があることの告知、及び着信に関連する情報であってもよい。いずれの内容であっても、ユーザに注意を喚起し、まもなく着信通知音の発音が開始されることを知らせることができる。特に、着信に関連する情報を読み上げれば、ユーザは着信の存在と当該情報とを一度に知ることができ、非常に便利である。
【0023】
また、携帯電話機10は、着信報知音を徐々に増大する音量で発音するから、万一ユーザがスピーチを聞き逃した場合でも、突然大音量の着信報知音に晒されることがなく、安全を保証できる。
また、携帯電話機10は、着信があれば、表示部15に着信関連情報を表示するので、スピーチを聞いたユーザは、携帯電話機を耳から遠ざけると同時に表示部15を一瞥することによって、発信者名などの情報を得ることができる。
<その他の変形例>
なお、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)本発明は、実施の形態で説明したステップを含む方法を、コンピュータシステムを用いて実現するためのコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記プログラムを表すデジタル信号であるとしてもよい。
【0024】
また、本発明は、前記プログラム又は前記デジタル信号を記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD、MO、DVD、半導体メモリ等であるとしてもよい。
また、本発明は、電気通信回線、無線又は有線通信回線、若しくはインターネットに代表されるネットワーク等を経由して伝送される前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号であるとしてもよい。
【0025】
また、前記プログラム又は前記デジタル信号は、前記記録媒体に記録されて移送され、若しくは、前記ネットワーク等を経由して移送され、独立した他のコンピュータシステムにおいて実施されるとしてもよい。
(2)実施の形態では、折畳型携帯電話機を例示し、当該携帯電話機が展開状態にあると検出された場合に、着信報知音に先立って所定内容のスピーチを発声させることを説明した。
【0026】
別法として、ユーザが当該携帯電話機を耳に当てて使用することが想定される特定機能を携帯電話機が提供中に、着信報知音に先立って所定内容のスピーチを発声させてもよい。
ユーザへの音声提示、又はユーザからの音声取得、若しくはその両方を伴う機能がそのような特定機能に該当し、具体例として、留守録機能(メッセージ録音再生機能)、及び音声コマンド認識機能等が考えられる。
【0027】
このために、制御部30は、特定機能を提供するための処理を行っている間、特定機能を提供中であることを識別する情報をRAM33に保持する。着信時にこの情報を参照することにより、特定機能を提供中であるか否かを検出し、特定機能を提供中であれば着信報知音に先立って所定内容のスピーチを発声させる。
この場合の着信報知制御処理は、図4に示した処理と比較して、ステップS20が変更される。
【0028】
図5は、当該変更された着信報知制御処理を示すフローチャートである。ステップS20に代えて設けられるステップS30において、制御部30は、RAM33に記録されている前記情報を参照して、その時点でメッセージ録音再生機能、又は音声コマンド認識機能を提供中であるか否かを検出する。それらを提供中であると検出されれば、ステップS41以降を実行することにより、前述と同様のスピーチを発声させる。
【0029】
この構成は、スピーチの発声制御の要否を検出するために携帯電話機が折畳型であることを必要としないので、実施の形態の例示と比較して、より広汎に適用できる。
(3)本発明は、携帯電話機の通話方式について限定しない。例えば、CDMA(Code Division Multiple Access)、PHS(Personal Handyphone System)、又はPDC(Personal Digital Cellular telecommunication system)の何れの方式を用いる携帯電話機に適用してもよい。
(4)実施の形態では、選択音量が「3小」である場合には、状態検出スイッチ16の検出結果を参照することなく、リンガ14から小音量で着信報知音を発音させるとしたが、選択音量が「3小」である場合にも「1大」又は「2中」の場合と同様に、状態検出スイッチ16の検出結果に応じてスピーチを発声させてもよい。また、前記(2)項に説明した特定機能を提供中であるか否かを考慮する変形例においては、選択音量が「3小」である場合にも「1大」又は「2中」の場合と同様に、特定機能を提供中であるか否かに応じてスピーチを発声させてもよい。
【0030】
【発明の効果】
(1)本発明の折畳型携帯電話機は、着信時に着信報知音を発音する折畳型携帯電話機であって、自身が展開状態にあるか否かを検出する検出手段と、展開状態にあると検出された場合に、前記着信報知音の発音に先立って、受話用のレシーバから所定内容のスピーチを発声させる制御手段とを備える
また、前記着信は、通話の着信、メールの着信、又はFAXの着信であるとしてもよい。
【0031】
この構成によれば、携帯電話機が展開状態にありさえすれば、着信報知音の発音に先立って所定内容のスピーチを発声するので、そのスピーチを聞いたユーザには、着信報知音が発音開始されるまでの猶予時間が与えられる。
展開状態にある携帯電話機は、ユーザが耳に当てて使用していることが想定されるが、そのユーザは当該猶予時間のうちに携帯電話機を耳から遠ざけることができる。
【0032】
また、前記折畳型携帯電話機は、前記着信報知音を発生するリンガと受話用のレシーバとを同一筐体内に備えてもよい。
リンガとレシーバとが同一筐体内にあることは、それらが近接位置にあることを意味し、この場合、リンガが発する突然の大音響はレシーバを耳に当てているユーザにとって特に大きな害悪となるので、改善効果も大きい。
【0033】
また、前記制御手段は、(A)レシーバから耳を離す指示、(B)着信報知音がまもなく発音されることの告知、(C)現に着信があることの告知、及び(D)現にある着信に関連する情報のうちの少なくとも一つを内容とする前記スピーチを発声させてもよい。
この構成によれば、いずれの内容であっても、ユーザに注意を喚起し、まもなく着信通知音の発音が開始されることを知らせることができる。特に、着信に関連する情報を読み上げれば、ユーザは着信の存在と当該情報とを一度に知ることができ、非常に便利である。
【0034】
また、前記折畳型携帯電話機は、前記着信報知音を、その音量を徐々に増大させながら発音してもよい。
この構成によれば、万一ユーザがスピーチを聞き逃した場合でも、突然大音量の着信報知音に晒されることがなく、安全を保証できる。
また、前記折畳型携帯電話機は、さらに、前記着信に関連する情報を表示する表示手段を備えてもよい。
【0035】
この構成によれば、スピーチを聞いたユーザは、携帯電話機を耳から遠ざけると同時に表示手段を一瞥することによって、発信者名などの情報を得ることができる。
(2)本発明の携帯電話機は、着信時に着信報知音を発音する携帯電話機であって、ユーザが当該携帯電話機を耳に当てて使用することが想定される特定機能を提供中であるか否かを検出する検出手段と、当該特定機能を提供中であると検出された場合に、前記着信報知音の発音に先立って、受話用のレシーバから所定内容のスピーチを発声させる制御手段とを備える。
【0036】
また、前記着信は、通話の着信、メールの着信、又はFAXの着信であるとしてもよい。
また、前記特定機能は、ユーザへの音声提示、若しくはユーザからの音声取得、又はその両方を伴う機能であるとしてもよいし、前記特定機能には、メッセージ録音再生機能、及び音声コマンド認識機能が含まれるとしてもよい。
【0037】
この構成によれば、携帯電話機がそのような処理を提供中でありさえすれば、着信報知音の発音に先立って所定内容のスピーチを発声するので、そのスピーチを聞いたユーザには、携帯電話機を耳から遠ざけるための猶予時間が与えられる。
また、前記制御手段は、(A)レシーバから耳を離す指示、(B)着信報知音がまもなく発音されることの告知、(C)現に着信があることの告知、及び(D)現にある着信に関連する情報のうちの少なくとも一つを内容とする前記スピーチを発声させてもよい。
【0038】
この構成によれば、いずれの内容であっても、ユーザに注意を喚起し、まもなく着信通知音の発音が開始されることを知らせることができる。特に、着信に関連する情報を読み上げれば、ユーザは着信の存在と当該情報とを一度に知ることができ、非常に便利である。
また、前記折畳型携帯電話機は、前記着信報知音を、その音量を徐々に増大させながら発音してもよい。
【0039】
この構成によれば、万一ユーザがスピーチを聞き逃した場合でも、突然大音量の着信報知音に晒されることがなく、安全を保証できる。
また、前記折畳型携帯電話機は、さらに、前記着信に関連する情報を表示する表示手段を備えてもよい。
この構成によれば、スピーチを聞いたユーザは、携帯電話機を耳から遠ざけると同時に表示手段を一瞥することによって、発信者名などの情報を得ることができる。
(3)本発明の制御方法は、着信時に着信報知音を発音する折畳型携帯電話機の制御方法であって、自身が展開状態にあるか否かを検出する検出ステップと、展開状態にあると検出された場合に、前記着信報知音の発音に先立って、受話用のレシーバから所定内容のスピーチを発声させる制御ステップとを含む。
【0040】
また、本発明の制御方法は、着信時に着信報知音を発音する携帯電話機の制御方法であって、ユーザが当該携帯電話機を耳に当てて使用することが想定される特定機能を提供中であるか否かを検出する検出ステップと、当該特定機能を提供中であると検出された場合に、前記着信報知音の発音に先立って、受話用のレシーバから所定内容のスピーチを発声させる制御ステップとを含む。
【0041】
これらの方法によって折畳型携帯電話機及び携帯電話機を制御すれば、前述と同様の効果を得ることができる。
(4)本発明のプログラムは、着信時に着信報知音を発音する折畳型携帯電話機を制御するためのコンピュータ実行可能プログラムであって、自身が展開状態にあるか否かを検出する検出ステップと、展開状態にあると検出された場合に、前記着信報知音の発音に先立って、受話用のレシーバから所定内容のスピーチを発声させる制御ステップとをコンピュータに実行させる。
【0042】
また、本発明のプログラムは、着信時に着信報知音を発音する携帯電話機を制御するためのコンピュータ実行可能プログラムであって、ユーザが当該携帯電話機を耳に当てて使用することが想定される特定機能を提供中であるか否かを検出する検出ステップと、当該特定機能を提供中であると検出された場合に、前記着信報知音の発音に先立って、受話用のレシーバから所定内容のスピーチを発声させる制御ステップとをコンピュータに実行させる。
【0043】
これらのプログラムを実行するコンピュータによって制御される折畳型携帯電話機及び携帯電話機は、前述と同様の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る携帯電話機の構造を模式的に示す断面図である。
【図2】当該携帯電話機の機能構成を示すブロック図である。
【図3】着信報知音量選択画面の一例である。
【図4】着信報知制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】着信報知制御処理を他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 携帯電話機
11 第1筐体
12 第2筐体
13 レシーバ
14 リンガ
15 表示部
16 状態検出スイッチ
17 振動モータ
18 操作部
19 マイク
20 アンテナ
21 送受信部
22 変復調部
23 音声処理部
30 制御部
31 CPU
32 ROM
33 RAM
Claims (17)
- 着信時に着信報知音を発音する折畳型携帯電話機であって、
自身が展開状態にあるか否かを検出する検出手段と、
展開状態にあると検出された場合に、前記着信報知音の発音に先立って、受話用のレシーバから所定内容のスピーチを発声させる制御手段と
を備えることを特徴とする折畳型携帯電話機。 - 前記制御手段は、
(A)レシーバから耳を離す指示、
(B)着信報知音がまもなく発音されることの告知、
(C)現に着信があることの告知、及び
(D)現にある着信に関連する情報
のうちの少なくとも一つを内容とする前記スピーチを発声させる
ことを特徴とする請求項1に記載の折畳型携帯電話機。 - 前記着信は、通話の着信、メールの着信、又はFAXの着信である
ことを特徴とする請求項1に記載の折畳型携帯電話機。 - 前記折畳型携帯電話機は、前記着信報知音を、その音量を徐々に増大させながら発音する
ことを特徴とする請求項1に記載の折畳型携帯電話機。 - 前記折畳型携帯電話機は、さらに、
前記着信に関連する情報を表示する表示手段
を備えることを特徴とする請求項1に記載の折畳型携帯電話機。 - 前記折畳型携帯電話機は、
前記着信報知音を発音するリンガと前記レシーバとを同一筐体内に備える
ことを特徴とする請求項1に記載の折畳型携帯電話機。 - 着信時に着信報知音を発音する携帯電話機であって、
ユーザが当該携帯電話機を耳に当てて使用することが想定される特定機能を提供中であるか否かを検出する検出手段と、
当該特定機能を提供中であると検出された場合に、前記着信報知音の発音に先立って、受話用のレシーバから所定内容のスピーチを発声させる制御手段と
を備えることを特徴とする携帯電話機。 - 前記特定機能は、ユーザへの音声提示、若しくはユーザからの音声取得、又はその両方を伴う機能である
ことを特徴とする請求項7に記載の携帯電話機。 - 前記特定機能には、メッセージ録音再生機能、及び音声コマンド認識機能が含まれる
ことを特徴とする請求項8に記載の携帯電話機。 - 前記制御手段は、
(A)レシーバから耳を離す指示、
(B)着信報知音がまもなく発音されることの告知、
(C)現に着信があることの告知、及び
(D)当該着信に関連する情報
のうちの少なくとも一つを内容とする前記スピーチを発声させる
ことを特徴とする請求項7に記載の携帯電話機。 - 前記着信は、通話の着信、メールの着信、又はFAXの着信である
ことを特徴とする請求項7に記載の携帯電話機。 - 前記携帯電話機は、前記着信報知音を、その音量を徐々に増大させながら発音する
ことを特徴とする請求項7に記載の携帯電話機。 - 前記携帯電話機は、さらに、
前記着信に関連する情報を表示する表示手段
を備えることを特徴とする請求項7に記載の携帯電話機。 - 着信時に着信報知音を発音する折畳型携帯電話機の制御方法であって、
自身が展開状態にあるか否かを検出する検出ステップと、
展開状態にあると検出された場合に、前記着信報知音の発音に先立って、受話用のレシーバから所定内容のスピーチを発声させる制御ステップと
を含むことを特徴とする制御方法。 - 着信時に着信報知音を発音する携帯電話機の制御方法であって、
ユーザが当該携帯電話機を耳に当てて使用することが想定される特定機能を提供中であるか否かを検出する検出ステップと、
当該特定機能を提供中であると検出された場合に、前記着信報知音の発音に先立って、受話用のレシーバから所定内容のスピーチを発声させる制御ステップと
を含むことを特徴とする制御方法。 - 着信時に着信報知音を発音する折畳型携帯電話機を制御するためのコンピュータ実行可能プログラムであって、
自身が展開状態にあるか否かを検出する検出ステップと、
展開状態にあると検出された場合に、前記着信報知音の発音に先立って、受話用のレシーバから所定内容のスピーチを発声させる制御ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 着信時に着信報知音を発音する携帯電話機を制御するためのコンピュータ実行可能プログラムであって、
ユーザが当該携帯電話機を耳に当てて使用することが想定される特定機能を提供中であるか否かを検出する検出ステップと、
当該特定機能を提供中であると検出された場合に、前記着信報知音の発音に先立って、受話用のレシーバから所定内容のスピーチを発声させる制御ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003092553A JP2004304342A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 携帯電話機、その制御方法、及びコンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003092553A JP2004304342A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 携帯電話機、その制御方法、及びコンピュータプログラム |
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Family
ID=33405603
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2004304342A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2003
- 2003-03-28 JP JP2003092553A patent/JP2004304342A/ja active Pending
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