JP2004300934A - ファン静翼、航空エンジン用ファン、及び航空エンジン - Google Patents
ファン静翼、航空エンジン用ファン、及び航空エンジン Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】翼スパン方向Dに対する前縁Leのスイープ角θsが27度以上であって33度以下になるように構成され、チップ側部分57tのみを翼スパン方向Dに対して負圧翼面Fn側へ傾斜するように構成され、翼スパン方向Dに対するチップ側部分57tのリーン角θrが27度以上であって33度以下になるように構成されたこと。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、航空エンジン用ファン等のファンに用いられるファン静翼、航空エンジン用ファン、及びこの航空エンジン用ファンを備えた航空エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
航空エンジン用ファンは航空エンジンにおけるエンジン本体内に同軸状に形成された環状の主流路と環状のバイパス流路に空気を送り込むものであって、一般的な航空エンジン用ファンについて簡単に説明すると、次のようになる。
【0003】
即ち、前記エンジン本体にはファンロータが回転可能に設けられており、このファンロータは複数のファン動翼を周方向に等間隔に備えている。また、前記エンジン本体における前記ファンロータの後方には前記バイパス流路に送り込まれた空気を旋回流から軸流に整流するファンステータが設けられており、このファンステータは複数のファン静翼を周方向に等間隔に備えている。
【0004】
従って、前記航空エンジン用ファンの駆動を開始して、前記ファンロータを回転させて、複数の前記ファン動翼を旋回させると、前記主流路と前記バイパス流路に空気を送り込むことができる。そして、前記主流路に送り込まれた空気は、圧縮工程,燃焼工程等を経て、排気ガスとして前記主流路から後方向へ噴出される。また、前記バイパス流路に送り込まれた空気は、前記ファンステータによって旋回流から軸流に整流されて、前記排気ガスを覆うように前記バイパス流路から後方向へ噴出される。
【0005】
ところで、前記ファンロータの回転によって前記ファン動翼を旋回させると、前記ファン動翼の後縁には動翼伴流(ウェーク)が尾を引くように生じ、動翼伴流と前記ファン静翼の翼面との干渉によって、前記航空エンジン用ファンのファン騒音の主音源である、前記ファン静翼の翼面の圧力変動が引き起こされる。そのため、従来から、前記航空エンジン用ファンの空力性能を落とさずにファン騒音の低減を図るため、前記ファン静翼の翼形状に関して種々の改良がなされており、本発明の発明者は既に特許文献1に示すような改良型ファン静翼について出願している。
【0006】
次に、特許文献1に示す改良型ファン静翼の構成及び作用について図7から図9を参照して説明する。
【0007】
ここで、図7(a)は、特許文献1に示す改良型ファン静翼の前視からの図であって、図7(b)は、改良型ファン静翼の側視からの図であって、図8(a)は、改良型ファン静翼における音源強度分布を示す側視からの図であって、図8(b)は、改良型ファン静翼間における全圧損失の大きい領域を示す後視からの模式的な図であって、図9(a)は、基本型ファン静翼における音源強度分布を示す側視からの図であって、図9(b)は、隣接する基本型ファン静翼間における全圧損失の大きい領域を示す後視からの模式的な図である。
【0008】
図7(a)(b)に示すように、改良型ファン静翼100は、翼スパン方向Dに対する前縁Leのスイープ角(後退角)θsが20度程度になるように構成されている。また、改良型ファン静翼100は、ハブ側部分100hが翼スパン方向Dに対して正圧翼面Fp側(換言すれば前記ファンロータの径方向に対して前記ファンロータの回転側の反対側(図7(a)において右側,図7(b)において紙面に向かって表側))へ傾斜すると共に、ハブ側部分100h以外の残り部分100bが翼スパン方向Dに対して負圧翼面Fn側(換言すれば前記径方向に対して前記回転側(図7(a)において左側,図7(b)において紙面に向かって裏側))へ傾斜するように構成されている。
【0009】
従って、翼スパン方向Dに対する前縁Leのスイープ角(後退角)θsが20度程度になるように構成され、かつ改良型ファン静翼100における残り部分100bが翼スパン方向Dに対して負圧翼面Fn側へ傾斜するように構成されたことによって、残り部分100bと動翼後流との干渉する回数が増加して、それに応じて、ファン静翼100の翼面Fp,Fnにおける圧力変動位相も増加して、ファン静翼100の翼面Fp,Fnにおける圧力変動の相殺作用が働く。そのため、図8(a)及び図9(a)に示すように、ファン静翼100を前記航空エンジン用ファンに用いると、基本型ファン静翼200を前記航空エンジン用ファンに用いた場合に比較して、翼面Fp,Fn全体に亘っての音源強度、特に翼面Fp,FnにおけるチップT付近の音源強度を小さくでき、ファン騒音の低減を図ることができる。
【0010】
また、ハブ側部分100hが翼スパン方向Dに対して正圧翼面Fp側へ傾斜するように構成されたことによって、ハブ側部分100hにおける空気の剥離現象を抑制することができる。そのため、図8(b)及び図9(b)に示すように、ファン静翼100を前記航空エンジン用ファンに用いると、ファン静翼200を前記航空エンジン用ファンに用いた場合に比較して、ハブH付近において全圧損失の大きい領域Gが少なくなって、前記航空エンジン用ファンの空力性能が向上する。
【0011】
なお、図8(a)及び図9(a)における音源強度分布は、正圧翼面Fpと負圧翼面Fn間の圧力差変動を音源とみなし、3次元非定常CFD(Computational Fluid Dynamics)解析により求められ、音源強度は無次元化されている。また、図8(b)及び図9(b)における全圧損失の大きい領域Gは、3次元定常粘性CFD(Computational Fluid Dynamics)解析をより求められる。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−349498号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、改良型ファン静翼100を前記航空エンジン用ファンに用いた場合であっても、ファン騒音を十分に低減できるものの、ハブ側部分100hが翼スパン方向Dに対して正圧翼面Fp側へ傾斜するように構成されたことによって、ハブ側部分100hにおいて動翼後流と翼面Fp,Fnとの干渉する回数が減少して、翼面Fp,Fnにおける圧力変動の相殺作用の妨げになり、ファン騒音のより大きな低減を図ることが困難になる。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明にあっては、ファンに用いられるファン静翼において、翼スパン方向に対する前縁のスイープ角(後退角)が27度以上であって33度以下になるように構成され、チップ側部分のみを前記翼スパン方向に対して負圧翼面側へ傾斜するように構成されたことを特徴とする。
【0015】
請求項1に記載の発明特定事項によると、翼スパン方向に対する前縁のスイープ角が27度以上であって33度以下になるように構成されたこと、換言すれば改良型ファン静翼100に比べてスイープ角を10度程度大きくなるように構成されたことによって、前記ファン静翼と動翼伴流との干渉する回数が増加して、前記ファン静翼の翼面における圧力変動の相殺作用が働くと共に、ハブ側部分における空気の剥離現象が抑制されかつチップ側部分における空気の剥離現象が促進される傾向にある。
【0016】
また、前記チップ側部分のみを前記翼スパン方向に対して負圧翼面側へ傾斜するように構成されたことによって、前記チップ側部分と動翼伴流との干渉する回数が更に増加して、前記ファン静翼の翼面における圧力変動の相殺作用がより大きく作用すると共に、前述のように促進される傾向にある前記チップ側部分における空気の剥離現象を抑制することができる。
【0017】
そのため、前記ファン静翼を前記ファンに用いると、ファン静翼100を前記ファンに用いた場合に比較して、全圧損失が大きい領域を増やすことなく、翼面全体に亘って音源強度を十分に小さくできる。
【0018】
請求項2に記載の発明にあっては、請求項1に記載の発明特定事項の他に、前記翼スパン方向に対する前記チップ側部分のリーン角(傾斜角)が27度以上であって33度以下になるように構成されたことを特徴とする。
【0019】
請求項2に記載の発明特定事項によると、請求項1に記載の発明特定事項による作用の他に、前記翼スパン方向に対する前記チップ側部分のリーン角が27度以上であって33度以下になるように構成されたことによって、前記ファン静翼の全長が長くなることを抑制しつつ、前述のように促進される傾向にある前記チップ側部分における空気の剥離現象を十分に抑制することができる。
【0020】
請求項3に記載の発明にあっては、航空エンジンにおけるエンジン本体内に同軸状に形成された環状の主流路と環状のバイパス流路に空気を送り込む航空エンジン用ファンにおいて、
前記エンジン本体に回転可能に設けられ、複数のファン動翼を周方向に備えたファンロータと、
前記エンジン本体における前記ファンロータの後方に設けられ、複数のファン静翼を周方向に備えてあって、前記バイパス流路に送り込まれた空気を旋回流から軸流に整流するファンステータとを具備してあって、
各ファン静翼は、
前記ファンロータの径方向に対する前縁のスイープ角(後退角)が27度以上であって33度以下になるようにそれぞれ構成され、チップ側部分のみを前記径方向に対して前記ファンロータの回転側へ傾斜するようにそれぞれ構成されたことを特徴とする。
【0021】
請求項3に記載の発明特定事項によると、前記航空エンジン用ファンの駆動を開始して、前記ファンロータを回転させて、複数の前記ファン動翼を旋回させると、前記主流路と前記バイパス流路に空気を送り込むことができる。そして、前記主流路に送り込まれた空気は、圧縮工程,燃焼工程等を経て、排気ガスとして前記主流路の後部から後方向へ噴出される。また、前記バイパス流路内に送り込まれた空気は、前記ファンステータによって旋回流から軸流に整流される(前記航空エンジン用ファンの一般的な作用)。
【0022】
前記航空エンジン用ファンの前記一般的な作用の他に、各ファン静翼は、前記径方向に対する前縁のスイープ角が27度以上であって33度以下になるようにそれぞれ構成されたこと、換言すればファン静翼100に比べてスイープ角を10度程度大きくなるようにそれぞれ構成されたことによって、前記ファン静翼と動翼伴流との干渉する回数が増加して、前記ファン静翼の翼面における圧力変動の相殺作用が働くと共に、ハブ側部分における空気の剥離現象が抑制されかつチップ側部分における空気の剥離現象が促進される傾向にある。
【0023】
また、前記チップ側部分のみを前記径方向に対して前記ファンロータの回転側へ傾斜するように構成されたことによって、前記チップ側部分と動翼伴流との干渉する回数が更に増加して、前記ファン静翼の翼面における圧力変動の相殺作用がより大きく作用すると共に、前述のように促進される傾向にある前記チップ側部分における空気の剥離現象を抑制することができる。
【0024】
そのため、前記ファン静翼を用いた前記航空エンジン用ファンにあっては、前記ファン静翼の代わりにファン静翼100を用いた場合に比較して、全圧損失が大きい領域を増やすことなく、翼面全体に亘って音源強度を十分に小さくできる。
【0025】
請求項4に記載の発明にあっては、請求項3に記載の発明特定事項の他に、各ファン静翼は、前記径方向に対する前記チップ側部分のリーン角(傾斜角)が27度以上であって33度以下になるようにそれぞれ構成されたことを特徴とする。
【0026】
請求項4に記載の発明特定事項によると、請求項3に記載の発明特定事項による作用の他に、各ファン静翼は、前記径方向に対する前記チップ側部分のリーン角(傾斜角)が27度以上であって33度以下になるようにそれぞれ構成されたことによって、前記ファン静翼の全長が長くなることを抑制しつつ、前述のように促進される傾向にある前記チップ側部分における空気の剥離現象を十分に抑制することができる。
【0027】
請求項5に記載の発明にあっては、航空機に搭載される航空エンジンにおいて、
請求項3又は請求項4に記載の航空エンジン用ファンを具備してなることを特徴とする。
【0028】
請求項5に記載の発明特定事項によると、請求項3又は請求項4に記載の発明特定事項による作用と同様の作用を奏する。
【0029】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の実施の形態に係わる航空エンジンについて図3を参照して説明する。
【0030】
ここで、図3は、本発明の実施の形態に係わる航空エンジンの側面図である。なお、「前後」とは、図3において左右のことをいう。
【0031】
図3に示すように、本発明の実施の形態に係わる航空エンジン1は、航空機に搭載されるエンジンであって、エンジン本体3をベースとしている。このエンジン本体3は、外筒フレーム5と、この外筒フレーム5の内側に一体的に設けられた内筒フレーム7とを備えている。また、内筒フレーム7の内側には環状の主流路(コア流路)9が形成されており、外筒フレーム5の内側と内筒フレーム7の外側には環状のバイパス流路11が形成されている。
【0032】
エンジン本体3にはファン(航空エンジン用ファン)13が設けられており、このファン13は、主流路9及びバイパス流路11に空気を送り込むものである。また、ファン13は、内筒フレーム5の前端部に回転可能に設けられたファンロータ15と、外筒フレーム5と内筒フレーム7の間におけるファンロータ15の後側に設けられたファンステータ17とを備えている。ここで、ファンステータ17は、バイパス流路11に送り込まれた空気を旋回流から軸流に整流するものである。
【0033】
なお、ファンステータ17の中央部には空気を案内するインレットコーン19が設けられている。
【0034】
内筒フレーム5におけるファンロータ15の後側には低圧圧縮機21が設けられており、この低圧圧縮機21は、主流路9内に取り入れた空気を低圧圧縮するものである。また、この低圧圧縮機21は、内筒フレーム7にエンジン軸方向(前後方向)に沿って回転可能に設けられた複数段の低圧圧縮機ロータ23と、内筒フレーム7にエンジン軸方向に沿って設けられた複数段の低圧圧縮機ステータ25とを備えている。ここで、複数段の低圧圧縮機ロータ23と複数段の低圧圧縮機ステータ25は交互に配置されてあって、複数の低圧圧縮機ロータ23はファンロータ15に一体的に連結されている。
【0035】
内筒フレーム7における低圧圧縮機21の後方側には高圧圧縮機27が設けられており、この高圧圧縮機27は、低圧圧縮された圧縮空気を更に高圧圧縮するものである。また、高圧圧縮機27は、内筒フレーム5にエンジン軸方向に沿って回転可能に設けられた複数段の高圧圧縮機ロータ29と、内筒フレーム7にエンジン軸方向に沿って設けられた複数段の高圧圧縮機ステータ31とを備えている。ここで、複数段の高圧圧縮機ロータ29と複数段の高圧圧縮機ステータ31は交互に配置されている。
【0036】
内筒フレーム7における高圧圧縮機27の後側には燃焼器33が設けられており、この燃焼器33は、高圧圧縮された圧縮空気の中で燃料を燃焼させるものである。また、燃焼器33は燃料を噴射する複数の噴射ノズル35を備えている。
【0037】
内筒フレーム7における燃焼器27の後側には高圧タービン37が設けられており、この高圧タービン37は、燃焼器33からの燃焼ガスの膨張によって駆動されると共に高圧圧縮機27を連動して駆動するものである。また、高圧タービン37は、内筒フレーム7に回転可能に設けられた高圧タービンロータ39と、内筒フレーム7に設けられた高圧タービンステータ41とを備えている。ここで、高圧タービン37が駆動されると高圧圧縮機27を連動して駆動することができるように、内筒フレーム7には高圧タービンロータ39と高圧圧縮機ロータ29に一体的に連結する高圧タービン軸43が回転可能に設けられてあって、高圧タービン軸43はエンジン軸方向へ延びるように構成されている。
【0038】
内筒フレーム7における高圧タービン37の後方側には低圧タービン45が設けられており、この低圧タービン45は、燃焼ガスの膨張によって駆動される共に低圧圧縮機21及びファン13を連動して駆動するものである。また、低圧タービン45は、内筒フレーム7にエンジン軸方向に沿って回転可能に設けられた複数段の低圧タービンロータ47と、内筒フレーム7に設けられた複数段の低圧タービンステータ49とを備えている。ここで、複数段の低圧タービンロータ47と複数段の低圧タービンステータ49は交互に配置されてあって、低圧タービン45が駆動されると低圧圧縮機21及びファン13を連動して駆動することができるように、内筒フレーム7には低圧タービンロータ47と低圧圧縮機ロータ23に一体的に連結する低圧タービン軸51が回転可能に設けられてあって、この低圧タービン軸51は高圧タービン軸43と同軸状でかつエンジン軸方向へ延びるように構成されている。
【0039】
なお、内筒フレーム5の後端部には主流路9から噴出された燃焼ガスを案内するテールコーン53が設けられている。
【0040】
航空エンジン1の動作について説明すると、次のようになる。
【0041】
即ち、適宜のスタータ装置(図示省略)の作動によって高圧圧縮機27を駆動させて、複数段の高圧圧縮機ロータ29を回転させる。これにより、航空エンジン1の稼働が開始される。なお、高圧タービンロータ39の回転数が所定の回転数に達したら、前記スタータ装置の作動を停止しておく。
【0042】
そして、燃焼器33によって圧縮空気の中で燃料を燃焼させることにより、燃焼ガスの膨張によって高圧タービン37及び低圧タービン45を駆動させて、高圧タービンロータ39及び複数段の低圧タービンロータ47を回転させる。また、高圧タービン37によって高圧圧縮機27を連動して駆動して高圧圧縮機ロータ29を回転させると共に、低圧タービン45によって低圧圧縮機21及びファン13を連動して駆動して複数段の低圧圧縮機ロータ23及びファン13を一体的に回転させる。これにより、ファン13の駆動によって空気を主流路9及びバイパス流路11送り込んで、低圧圧縮機21によって主流路9に送り込んだ空気を低圧圧縮し、更に、高圧圧縮機27によって低圧圧縮された圧縮空気を高圧圧縮することができる。
【0043】
上述のような一連の動作(ファン13の駆動、低圧圧縮機21の駆動、高圧圧縮機27の駆動、燃焼器33による燃焼、高圧タービン37の駆動、低圧タービン45の駆動)が連続して行われることにより、航空エンジン1を適切に稼働させることができ、高圧タービン37の駆動によって回転力を得たり、主流路9から噴射される燃焼ガス及びバイパス流路11から噴射される空気によって推進力を得ることができる。
【0044】
次に、本発明の実施の形態に係わる航空エンジン用ファン13の構成について、図3の他に、図1を参照して説明する。
【0045】
ここで、図1(a)は、本発明の実施の形態に係わるファン静翼の前視からの図であって、図1(b)は、本発明の実施の形態係わるファン静翼の側視からの図である。
【0046】
図3に示すように、航空エンジン用ファン13は、前述のようにファンロータ15とファンステータ17とを具備してあって、ファンロータ15は複数(図3には1つのみ図示)のファン動翼55を周方向に等間隔に備えてあって、ファンステータ17は複数(図3には1つのみ図示)のファン静翼57を周方向に等間隔に備えている。
【0047】
図1に示すように、各ファン静翼57は、翼スパン方向D(換言すればファンロータ15の径方向)に対する前縁Leのスイープ角(後退角)θsが27度以上であって33度以下になるようにそれぞれ構成されている。また、各ファン静翼57は、チップ側部分57tのみを翼スパン方向Dに対して負圧翼面Fn側(換言すればファンロータ15の径方向に対してファンロータ15の回転側(図1(a)において左側,図1(b)において紙面に向かって裏側))へ傾斜するようにそれぞれ構成されてあって、翼スパン方向D(換言すればファンロータ15の径方向)に対するチップ側部分57tのリーン角(傾斜角)θrが27度以上であって33度以下になるようにそれぞれ構成されている。
【0048】
なお、ファン静翼57の構成の成立する過程において、スイープ角θsが30度であってリーン角θrが0度になるように構成された試験ファン静翼59(図4参照)を用いた。
【0049】
次に、本発明の実施の形態に係わる航空エンジン用ファン13の作用及び効果について、図1の他に、図2、図4、図5、図6を参照して説明する。
【0050】
ここで、図2(a)は、本発明の実施の形態に係わるファン静翼における音源強度分布を示す側視からの図であって、図2(b)は、本発明の実施の形態に係わるファン静翼間における全圧損失の大きい領域を示す後視からの模式的な図であって、図4(a)は、試験ファン静翼における音源強度分布を示す側視からの図であって、図4(b)は、試験ファン静翼間における全圧損失の大きい領域を示す後視からの模式的な図であって、図5は、基本型ファン静翼、改良型ファン静翼、試験ファン静翼、本発明の実施の形態に係わるファン静翼を航空エンジン用ファンに用いた場合における音源強度の平均値を表した図であって、図6は、基本型ファン静翼、改良型ファン静翼、試験ファン静翼、本発明の実施の形態に係わるファン静翼を航空エンジン用ファンに用いた場合における全圧損失音の平均値を表した図である。
【0051】
航空エンジン用ファン13の駆動を開始して、ファンロータ15を回転させて、複数のファン動翼55を旋回させると、主流路9とバイパス流路11に空気を送り込むことができる。そして、主流路9に送り込まれた空気は、前述のように圧縮工程,燃焼工程等を経て、排気ガスとして主流路9から後方向へ噴出される。また、バイパス流路11に送り込まれた空気は、ファンステータ17によって非旋回流に整流されて、前記排気ガスを覆うようにバイパス流路11から後方向へ噴出される(航空エンジン用ファン13の一般的な作用)。
【0052】
航空エンジン用ファン13の前記一般的な作用の他に、翼スパン方向Dに対する前縁Leのスイープ角θsが27度以上であって33度以下になるように構成されたこと、換言すれば改良型ファン静翼100に比べてスイープ角θsを10度程度大きくなるように構成されたことによって、ファン静翼57と動翼伴流との干渉する回数が増加して、ファン静翼57の翼面における圧力変動の相殺作用が働くと共に、ハブ側部分57hにおける空気の剥離現象が抑制されかつチップ側部分57tにおける空気の剥離現象が促進される傾向にある。なお、この傾向に関しては、図4(a)(b)に示すように明らかである。
【0053】
また、チップ側部分57tのみを翼スパン方向Dに対して負圧翼面Fn側へ傾斜するように構成されたことによって、チップ側部分57tと動翼伴流との干渉する回数が更に増加して、ファン静翼57の翼面Fp,Fnにおける圧力変動の相殺作用がより大きく作用すると共に、前述のように促進される傾向にあるチップ側部分57tにおける空気の剥離現象を抑制することができる。特に、翼スパン方向Dに対するチップ側部分57tのリーン角θrが27度以上であって33度以下になるように構成されたことによって、ファン静翼57の全長が長くなることを抑制しつつ、前述のように促進される傾向にあるチップ側部分57tにおける空気の剥離現象を十分に抑制することができる。
【0054】
そのため、ファン静翼57を航空エンジン用ファン13に用いると、図2(a)(b)に示すように、ファン静翼100を航空エンジン用ファン13に用いた場合に比較して、全圧損失が大きい領域Gを増やすことなく、翼面Fp,Fn全体に亘って音源強度を十分に小さくできる。また、ファン静翼57を航空エンジン用ファン13に用いると、図5及び図6に示すように、ファン静翼100、ファン静翼200、試験ファン静翼59を航空エンジン用ファン13に用いた場合に比較して、ファン静翼100を用いた場合における全圧損失の平均値(翼スパン方向の平均値)と同程度の全圧損失の平均値に抑えつつ、音源強度の平均値(翼面面積の平均値)を十分に低減することができる。
【0055】
なお、図2(a)及び図4(a)における音源強度分布は、正圧翼面Fpと負圧翼面Fn間の圧力差変動を音源とみなし、3次元非定常CFD(Computational Fluid Dynamics)解析により求められ、音源強度は無次元化されている。また、図2(b)及び図4(b)における全圧損失の大きい領域Gは、3次元定常粘性CFD(Computational Fluid Dynamics)解析をより求められる。
【0056】
以上の如き、本発明の実施の形態によれば、ファン静翼57を用いた航空エンジン用ファン13にあっては、ファン静翼57の代わりにファン静翼100を用いた場合に比較して、全圧損失が大きい領域Gを増やすことなく、翼面Fp,Fn全体に亘って音源強度を十分に小さくできるため、航空エンジン用ファン13の空力性能を落とさずにファン騒音のより大きな低減を図ることができる。
【0057】
また、ファン静翼57の全長が長くなることを抑制しつつ、前述のように促進される傾向にあるチップ側部分57tにおける空気の剥離現象を十分に抑制できるため、航空エンジン用ファン13の軽量化を促進しつつ、航空エンジン用ファン13の空力性能を向上させることができる。
【0058】
なお、本発明は、前述の発明の実施の形態の説明に限るものではなく、例えばファン静翼57を航空エンジン用ファン13以外のファンに用いる等、適宜の変更を行うことにより、その他種々の態様で実施可能である。
【0059】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、前記ファン静翼を前記ファンに用いると、ファン静翼100を前記ファンに用いた場合に比較して、全圧損失が大きい領域を増やすことなく、翼面全体に亘って音源強度を十分に小さくできるため、前記ファンの空力性能を落とさずにファン騒音のより大きな低減を図ることができる。
【0060】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果の他に、前記ファン静翼の全長が長くなることを抑制しつつ、前述のように促進される傾向にある前記チップ側部分における空気の剥離現象を十分に抑制できるため、前記ファンの軽量化を促進しつつ、前記ファンの空力性能を向上させることができる。
【0061】
請求項3に記載の発明によれば、前記ファン静翼を用いた前記航空エンジン用ファンにあっては、前記ファン静翼の代わりにファン静翼100を用いた場合に比較して、全圧損失が大きい領域を増やすことなく、翼面全体に亘って音源強度を十分に小さくできるため、前記航空エンジン用ファンの空力性能を落とさずにファン騒音のより大きな低減を図ることができる。
【0062】
請求項4に記載の発明にあっては、請求項3に記載の発明の効果の他に、前記ファン静翼の全長が長くなることを抑制しつつ、前述にように促進される傾向にある前記チップ側部分における空気の剥離現象を十分に抑制できるため、前記航空エンジン用ファンの軽量化を促進しつつ、前記航空エンジン用ファンの空力性能を向上させることができる。
【0063】
請求項5に記載の発明にあっては、請求項3又は請求項4に記載の発明の効果と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の実施の形態に係わるファン静翼の前視からの図であって、図1(b)は、本発明の実施の形態係わるファン静翼の側視からの図である。
【図2】図2(a)は、本発明の実施の形態に係わるファン静翼における音源強度分布を示す側視からの図であって、図2(b)は、本発明の実施の形態に係わるファン静翼間における全圧損失の大きい領域を示す後視からの模式的な図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる航空エンジンの側面図であって、上側半分を断面している。
【図4】図4(a)は、試験ファン静翼における音源強度分布を示す側視からの図であって、図4(b)は、試験ファン静翼間における全圧損失の大きい領域を示す後視からの模式的な図である。
【図5】基本型ファン静翼、改良型ファン静翼、試験ファン静翼、本発明の実施の形態に係わるファン静翼を航空エンジン用ファンに用いた場合における音源強度の平均値を表した図である。
【図6】基本型ファン静翼、改良型ファン静翼、試験ファン静翼、本発明の実施の形態に係わるファン静翼を航空エンジン用ファンに用いた場合における全圧損失音の平均値を表した図である。
【図7】図7(a)は、特許文献1に示す改良型ファン静翼の前視からの図であって、図7(b)は、改良型ファン静翼の側視からの図である。
【図8】図8(a)は、改良型ファン静翼における音源強度分布を示す側視からの図であって、図8(b)は、改良型ファン静翼間における全圧損失の大きい領域を示す後視からの模式的な図である。
【図9】図9(a)は、基本型ファン静翼における音源強度分布を示す側視からの図であって、図9(b)は、基本型ファン静翼間における全圧損失の大きい領域を示す後視からの図である。
【符号の説明】
1 航空エンジン
3 エンジン本体
7 主流路
9 バイパス流路
13 ファン(航空エンジン用ファン)
15 ファンロータ
17 ファンステータ
55 ファン動翼
57 ファン静翼
Claims (5)
- ファンに用いられるファン静翼において、
翼スパン方向に対する前縁のスイープ角(後退角)が27度以上であって33度以下になるように構成され、チップ側部分のみを前記翼スパン方向に対して負圧翼面側へ傾斜するように構成されたことを特徴とするファン静翼。 - 前記翼スパン方向に対する前記チップ側部分のリーン角(傾斜角)が27度以上であって33度以下になるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のファン静翼。
- 航空エンジンにおけるエンジン本体内に同軸状に形成された環状の主流路と環状のバイパス流路に空気を送り込む航空エンジン用ファンにおいて、
前記エンジン本体に回転可能に設けられ、複数のファン動翼を周方向に備えたファンロータと、
前記エンジン本体における前記ファンロータの後方に設けられ、複数のファン静翼を周方向に備えてあって、前記バイパス流路に送り込まれた空気を旋回流から軸流に整流するファンステータとを具備してあって、
各ファン静翼は、
前記ファンロータの径方向に対する前縁のスイープ角(後退角)が27度以上であって33度以下になるようにそれぞれ構成され、チップ側部分のみを前記径方向に対して前記ファンロータの回転側へ傾斜するようにそれぞれ構成されたことを特徴とする航空エンジン用ファン。 - 各ファン静翼は、前記径方向に対する前記チップ側部分のリーン角(傾斜角)が27度以上であって33度以下になるようにそれぞれ構成されたことを特徴とする請求項3に記載の航空エンジン用ファン。
- 航空機に搭載される航空エンジンにおいて、
請求項3又は請求項4に記載の航空エンジン用ファンを具備してなることを特徴とする航空エンジン。
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