JP2004361151A - Support curve measuring method and support curve measuring system - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、負荷荷重によって鉄筋コンクリート柱のような支持物が描く輪郭の曲線の座標を簡易かつ厳密に解析するための支持柱曲線測定方法および支持柱曲線測定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
支持物には木柱、鉄柱、鉄筋コンクリート柱、複合柱、鉄塔等各種含まれるが、現状最も一般的に使用されている鉄筋コンクリート柱を例に挙げて以下説明する。
鉄筋コンクリート柱における支持柱曲線測定の第1の先行技術としては、鉄筋コンクリート柱の製造過程における耐性試験が挙げられる。
この耐性試験では、例えば、鉄筋コンクリート柱を寝かせて地際側を固定し、この固定した鉄筋コンクリート柱に負荷荷重を与え、各高さ位置における無負荷時からの変位を変位計により計測し、全体の湾曲程度から耐性を計測するというものであった。
【0003】
また、鉄筋コンクリート柱における支持柱曲線測定の第2の先行技術としては、既設の鉄筋コンクリート柱の各高さにおける変位計測が挙げられる。電線等の負荷荷重により湾曲する既設の鉄筋コンクリート柱に対して直接変位計測を行うため、実情に応じた変位を計測することができる。この変位計測では測量器を用いて座標を計測する。
【0004】
さらにまた、鉄筋コンクリート柱の支持柱曲線測定の第3の先行技術として、特許発明に係る特許文献1(発明の名称:電柱の湾曲程度を測定する装置)が知られている。この特許発明は画像データを解析して、電柱の湾曲程度を測定している。
【0005】
【特許文献1】
特許第3043910号公報
(段落番号0007〜0023,図1〜図15)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年、既設の鉄筋コンクリート柱の輪郭曲線を簡易かつ厳密に計測する手法の必要性が高まっている。
先に説明した第1の先行技術である、鉄筋コンクリート柱の製造過程における耐性試験は、厳密な測定が可能であるが、高コストかつ手間を要するという問題があり、簡易な測定手法ではなかった。さらには、計測が必要となっている既設の鉄筋コンクリート柱の輪郭曲線を計測することができなかった。
【0007】
また、先に説明した第2の先行技術は、負荷荷重による既設の鉄筋コンクリート柱の各高さで変位計測を行うというものであり、既設の鉄筋コンクリート柱に対して行うことができ、厳密な計測が可能ではあるが、測量に専門の知識を必要とする上、非常に手間がかかるという問題があり、簡易な計測手法ではなかった。その結果、敷設後の負荷加重による鉄筋コンクリート柱の各高さにおける変位計測は、目視による非定量的な測定判断を行って、正確な計測もなされなくなるおそれがあるという問題もあった。
【0008】
さらにまた、先に説明した第3の先行技術の特許文献1に記載された画像解析による電柱の湾曲程度の測定は、画像データを解析するもので第1,第2の先行技術と比較しても大変簡易ではあるが、例えば、画角、撮影位置等を特に考慮しておらず、また、湾曲程度を全て直線の組み合わせとしたため、厳密性に欠けるという問題点があった。
【0009】
まとめると、第1〜第3の先行技術では、厳密であっても簡易でない(第1,第2の先行技術)、または簡易であっても厳密でない(第3の先行技術)というものであった。そこで、簡易かつ厳密に既設の鉄筋コンクリート柱の変位を解析できる実用的な手法の具体化が望まれている。
【0010】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、定量的な輪郭曲線を表す近似曲線式を算出して既設の鉄筋コンクリート柱のような支持物の変位を簡易かつ厳密に解析できるようにし、解析結果から支持物の耐性および負荷状態を診断するための支持柱曲線測定方法および支持柱曲線測定システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の支持柱曲線測定方法は、請求項1に記載するように、
撮像手段により複数の特徴点とともに支持物が撮像された画像データに対し、画像データに含まれる特徴点を検出して特徴点画像座標を算出する特徴点画像座標算出行程と、
特徴点画像座標から撮像手段の姿勢データを算出する姿勢データ算出行程と、
特徴点画像座標から直線状の支持物の理想軸を算出する理想軸算出行程と、
画像データ上の支持物の輪郭線上のサンプル点を入力してサンプル座標を算出するサンプル点入力行程と、
輪郭線上のサンプル座標間を補間して補間座標を算出する補間座標算出行程と、
撮像手段の姿勢データを用いてカメラ座標系で表されたサンプル座標および補間座標を世界座標系の曲線座標へ変換して算出する曲線座標算出行程と、
世界座標系の曲線座標を用いて近似曲線式を算出する近似曲線式算出行程と、近似曲線式により理想軸上の所定位置の座標における曲がりを特定することを特徴とする。
【0012】
また本発明の支持柱曲線測定方法は、請求項2に記載するように、
請求項1記載の支持柱曲線測定方法において、
撮像手段に固有の光学的歪みを予め補正変換した画像データを用いて支持柱曲線測定を行うことを特徴とする。
【0013】
また本発明の支持柱曲線測定方法は、請求項3に記載するように、
請求項1または請求項2に記載の支持柱曲線測定方法において、
前記画像データの特徴点は、支持物の地際から輪郭線に沿わせて固定する標尺に付された特徴点であることを特徴とする。
【0014】
また本発明の支持柱曲線測定システムは、請求項4に記載するように、
請求項1〜請求項3の何れか一項に記載された支持柱曲線測定方法の各行程を行って支持曲線測定を行う解析手段を備えることを特徴とする。
【0015】
また本発明の支持柱曲線測定システムは、請求項5に記載するように、
支持物全体を撮影して画像データを出力する撮像手段と、
前記撮像手段から伝送路を介して読み出された画像データを用いて請求項1〜請求項3の何れか一項に記載された支持柱曲線測定方法の各行程を行って支持曲線測定を行う解析手段と、
を備えることを特徴とする。
【0016】
【作用】
本発明の支持物(鉄筋コンクリート柱)の輪郭曲線を解析する手法では、支持物の全体像を任意の姿勢で撮影し、画像データのカメラ姿勢、さらには光学的歪み(必要時)による歪みを補正し、支持物の輪郭線が描く世界座標系の近似曲線式を算出する。これにより、支持物が描く輪郭の曲線を簡易かつ厳密に計測する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図に沿って本発明の支持柱曲線測定方法および支持柱曲線測定システムを一括して説明する。図1は本実施形態の支持柱曲線測定システムのシステム構成図である。なお、本実施形態でも支持物(支持柱と同義である)の具体例として鉄筋コンクリート柱を挙げて以下説明する。
【0018】
この支持柱曲線測定システムは2種類あり、例えば、図1で示す支持柱曲線測定システム▲1▼のように、解析手段1のみのシステムとし、伝送路2を介して撮像手段3と接続される解析手段1が画像データを取り込み、画像処理により支持柱曲線測定を行うようにしても良い。
【0019】
例えば、現場にてデジタルカメラ(撮像手段3)で既設の鉄筋コンクリート柱を撮像して画像データを取得し、後で他の箇所に設置されているコンピュータ(解析手段1)にケーブル(伝送路2)を介して取り込み、本発明の支持柱曲線測定方法に基づき作成された解析プログラムによって解析作業を行うような場合を想定している。
または、カメラ付き携帯電話(撮像手段3)で既設の支持物を撮像して画像データを取得し、後で移動体通信回線・データ回線(伝送路2)を介して遠隔地にあるコンピュータ(解析手段1)に取り込むような場合も想定している。
【0020】
また、図1で示す支持柱曲線測定システム▲2▼のように、解析手段1、伝送路2および撮像手段3を一体としたシステムとしても良い。
例えば、カメラ(撮像手段3)とコンピュータ(解析手段1)とが一体に組み込まれた携帯型コンピュータ・携帯型装置などの支持柱曲線計測システムを想定している。
支持柱曲線測定システム▲1▼,▲2▼の何れの場合でも解析手段1が伝送路2を介して撮像手段3と接続され、撮像手段3が撮像した画像データを読み込めるようになされている。
【0021】
続いて、このような支持柱曲線計測システムを用いる支持柱曲線計測方法について図を参照しつつ説明する。図2は鉄筋コンクリート柱への標尺の設置を説明する説明図、図3は標尺の構成図、図4はz方向に眺めたときの鉄筋コンクリート柱を示す図、図5はx方向に眺めたときの鉄筋コンクリート柱を示す図である。図6は、支持柱曲線計測の各行程を説明するフローチャート、図7は画像データの回転変換を説明する説明図、図8は撮像手段のカメラ姿勢の算出原理を説明する説明図、図9は輪郭線の抽出範囲の切り出しを説明する説明図、図10は輪郭線の抽出を説明する説明図、図11は座標変換を説明する説明図、図12は別方向からの座標変換を示す図である。
【0022】
支持柱曲線計測の各行程は、図6で示すような行程となる。
行程1は、撮像前に予め鉄筋コンクリート柱に標尺を固定する行程である。
具体的には、図2で示すように、標尺20が鉄筋コンクリート柱10に固定治具30により固定される。この標尺20は、図3で示すように直線棒状に形成され、その両端と中間に等間隔に計3点の特徴点21,22,23が印されており、後述するが、画像解析での指標点となる。なお、標尺20は鉄筋コンクリート柱10の曲り計測を行う輪郭曲線上に地際から沿わせて標尺20を固定するものであり、水準計等を利用して、地面から垂直に立設するように調整される。
【0023】
図6に戻るが、行程2は、鉄筋コンクリート柱を撮像手段により撮像して画像データを取得する行程である。なお、撮像手段としてデジタルカメラを、伝送路としてケーブルを、解析手段としてコンピュータを用いるものとして以下説明する。
【0024】
例を挙げると、図5で示すようにz軸方向に沿ってデジタルカメラ(撮像手段3)を向け、鉄筋コンクリート柱10の全体を一画面内に収めることのできる任意の撮影距離、撮影角度により鉄筋コンクリート柱10と標尺20を撮像して画像データを取得する。
【0025】
図6に戻るが、行程3は、デジタルカメラ(撮像手段3)から出力される画像データをコンピュータ(解析手段1)へ入力する行程である。この場合、デジタルカメラとコンピュータとにケーブル(伝送路2)を接続し、このケーブルを介して画像データが取り込まれる。
【0026】
以後、行程4〜行程13の行程は、コンピュータ(解析手段1)により行われる行程である。行程4では撮像手段に固有の光学的歪みを予め補正変換した画像データとする行程である。デジタルカメラ(撮像手段3)のレンズの光学的歪みをあらかじめ解析して登録したデータを読み出し、入力された画像データの光学的歪みを補正変換して画像データを生成する処理を行う。これにより光学的歪みによる解析誤差を軽減する。なお、光学的歪みが無視できる程度に小さい場合もあり、その場合は本行程を省略することも可能である。この結果図7(a)で示すような画像データが生成されたものとする。
【0027】
行程5では、画像データに含まれる標尺20の3点の特徴点21,22,23を画像処理によって検出して特徴点画像座標を算出する行程(特徴点画像座標算出行程)である。
例えば、図7(a)で示す画像データから特徴点21,22,23が位置する特徴点画像座標を抽出することとなる。この場合、各特徴点の重心が特徴点画像座標として特定される。
【0028】
この行程5では、さらに、特徴点21,22,23の特徴点画像座標を解析し、画像データが傾いていると判断したならば光軸座標を中心に画像データを回転させる回転変換を行う。回転角度は、例えば、変換後の特徴点21,22,23の特徴点画像座標のx座標が全て一致するような回転角度を選択すればよい。ここに特徴点画像座標は回転変換後の座標となる。このようにして回転変換された画像データは図7(b)に示すように標尺20が垂直な画像となる。
【0029】
図6に戻るが、行程6では、この標尺20の3点の特徴点21,22,23の特徴点画像座標から、デジタルカメラ(撮像手段3)の高さ・撮影距離・撮影角度からなるデジタルカメラ(撮像手段3)の姿勢データを算出する行程である(姿勢データ算出行程)。デジタルカメラの姿勢の算出方法について図8を用いて説明する。
【0030】
先の行程5で求められた特徴点21,22,23の特徴点画像座標は、図8に示すように、カメラ座標系におけるP’,A’,B’の各点の座標であり、P’(x,y)、A’(x,y)、B’(x,y)という値である。
また、▲1▼予め解析されたレンズの焦点距離f、▲2▼光軸とカメラ座標系との交点である光軸座標t(x,y)、および、▲3▼デジタルカメラのCCD1画素の寸法(縦、横)、▲4▼標尺20の実寸法PAと寸法ABの比kが既知で与えられる。
さらにまた、カメラ座標系にて光軸と各特徴点がなす角度γ(∠POT),α(∠POA),β(∠POB)が得られる。これらは光軸座標(t)から特徴点座標(P’、A’またはB’)までの距離と、焦点距離と、の逆正接により算出する。
【0031】
これら値により、(1)撮影角度θ、(2)撮影距離OR、および、(3)地際からデジタルカメラまでのカメラ高さRB、というデジタルカメラの姿勢データを算出する。PA=kABという条件より次式の連立方程式が成り立つ。
【0032】
【数1】
【0033】
ここにρ=θ−γであり、デジタルカメラを通る水平線ORと直線OPとがなす角度である。
続いて上記の連立方程式を解く導出過程について説明する。上記連立方程式からPAとABとを消去すると次式のようになる。
【0034】
【数2】
【0035】
加法定理により変換すると次式のようになる。
【0036】
【数3】
【0037】
ここで次式で示すように変数の変換を行う。
【0038】
【数4】
【0039】
この変数を用いると次式で示すようになる。
【0040】
【数5】
【0041】
まとめると次式で示すようになる。
【0042】
【数6】
【0043】
ここにpは実数であり、(p2+1)は0でないため消去できる。まとめると次式で示すようになる。
【0044】
【数7】
【0045】
さらにθ=γ−ρの関係と先の数4による変数の関係とから次式のように変換される。
【0046】
【数8】
【0047】
このようにして(1)撮影角度θが算出される。
続いて(2)撮影距離ORについて算出する。PAとRPとの比を取ると次式のようになる。
【0048】
【数9】
【0049】
これにより次式の関係を満たす。
【0050】
【数10】
【0051】
このようにして(2)撮影距離ORが算出される。
続いて(3)カメラ高さRBについて算出される。カメラ高さRBは次式を満たす。
【0052】
【数11】
【0053】
ここにRP=OR・tanρであり、またPBは標尺20の長さであって、何れも既知の値から算出することができる。
このようにして地際Bに対するカメラ高さRBが算出される。
以上、(1)撮影角度θ、(2)撮影距離OR、および、(3)地際からデジタルカメラまでのカメラ高さRB、というデジタルカメラの姿勢データを算出する。
【0054】
さて、図6に戻る。
行程7は、標尺20の3点の特徴点21,22,23の特徴点画像座標から、無負荷状態における直線上(すなわち湾曲していない)の鉄筋コンクリート柱10の理想軸を算出する行程(理想軸算出行程)である。
特徴点は標尺20上に描かれた点であるから、標尺20と輪郭線が接する直線と、特徴点重心とを結ぶ直線と、でなす角度により逆算して真の理想軸を定義する。
【0055】
行程8は、画像データ上の鉄筋コンクリート柱10の輪郭線上のサンプル点を入力してサンプル座標を算出する行程(サンプル点入力行程)である。
この行程では、コンピュータ(解析手段1)の図示しないディスプレイ装置に画像データを表示させ、マウス等のポインティングディバイスを用いてユーザがポインティングし、鉄筋コンクリート柱10の輪郭線上のサンプル点を数箇所、末口点まで入力する。
【0056】
敷設状態の鉄筋コンクリート柱10にはさまざまな装柱機器やケーブルがあり、輪郭線が隠れてしまう部分があるため、ここでは輪郭線が明瞭に目視できる箇所をサンプル点として入力する。鉄筋コンクリート柱の頂部までまんべんなく3点以上を入力する。サンプル点は装柱機器やケーブルなどで隠れた部分を除く輪郭線が目視できる画素とする。このようなサンプル点についてサンプル座標を算出する。
【0057】
行程9は輪郭線上のサンプル座標間を補間して補間座標を算出する行程(補間座標算出行程)である。
この行程では、入力されたサンプル点間の輪郭線を画像処理によって抽出し補間する。すなわち、数箇所入力されたサンプル点を補間し増やすことにより後述する行程11にて得られる近似曲線式の整合性を高めることができる。
【0058】
具体的には、図9に示すように地際から頂部に向かって各サンプル点から次のサンプル点までの矩形状の輪郭線を切り出す。ここに、輪郭線の抽出範囲はサンプル点を結ぶ直線が対称軸となるような矩形とする。切り出した各抽出範囲にて輪郭線をたどり、それらを結合することにより一本の輪郭線を生成する。
【0059】
また、前後のサンプル点の傾きから輪郭線の方向性を加味し、輪郭線が誤った方向に大きく反れることがないよう抽出範囲の幅aを制限することで安定した抽出を実現する。
ただし入力されたポイント間の傾き差θがほとんど変わらない部分は抽出範囲の幅は1画素すなわちほぼ直線であると思われるためそのまま直線で補間を行う。
【0060】
続いてこのようにして切り出した各抽出範囲にて輪郭線をたどる手順について図10を用いて説明する。
まず、切り出した矩形画像の軸が垂直になるよう回転補正し、水平方向への濃度変化を表したエッジ画像に変換する。このエッジ画像を用い、地際側つまり下部に位置するサンプル点よりその上部に位置する3画素(左上、上、右上)の中から最もエッジの強い画素を輪郭線とする。
【0061】
さらにその画素の上部に位置する3画素の中から最もエッジの強い画素を輪郭線とする。もし、装柱機器などで輪郭線が隠れているなど、強いエッジが存在しない場合はそのまま上へ進む。これを繰り返すことにより次のサンプル点までたどりつき、1本の輪郭線が生成される。これを回転補正時の角度に基づき元にもどし各抽出範囲にて生成した輪郭線を結合することにより全体の輪郭線を生成する。
【0062】
図6に戻るが、行程10は、撮像手段の姿勢データを用いてカメラ座標系で表されたサンプル座標および補間座標を、行程7によって得られた理想軸を高さ方向のY軸とする世界座標系の曲線座標へ変換して算出する行程(曲線座標算出行程)である。
【0063】
輪郭線に該当する画像座標をレンズの光軸位置を原点としたカメラ座標に変換する。
図11,図12で示すように、先に行程6で算出した撮影距離Lz、カメラ高さCyおよび撮影角度θAを利用してカメラ座標系の座標P(Px,Py)から世界座標系の座標R(Rx,Ry)へ変換する。
まず、カメラ座標系のY軸座標P(0,Py)とレンズとを結ぶ直線と、光軸と、がなす角度θyを算出する。
【0064】
【数12】
【0065】
このθyより実座標Ryが算出される。
【0066】
【数13】
【0067】
レンズと実座標R(0,Ry)との距離Ctを算出する。
【0068】
【数14】
【0069】
レンズと、P(0,Py),P(Px,Py)をそれぞれ結ぶ直線のなす角度θxを算出する。レンズとP(0,Py)を結ぶ直線の長さLPは、次式のようになる。
【0070】
【数15】
【0071】
であるから、実座標Rxが算出できる。
【0072】
【数16】
【0073】
以上のようにしてすべての輪郭線上にあって、カメラ座標に対して算出した実座標を、標尺20の傾きをもとに回転補正する。これにより撮影したコンクリート柱が傾いていた場合や角度をつけて撮影した画像でもその理想軸をY軸とした世界座標が得られる。そしてカメラ座標系でのサンプル座標および補間座標から、世界座標系の曲線座標を得る。
【0074】
図6に戻るが、第11行程では、世界座標系の曲線座標を用いて近似曲線式を算出する行程(近似曲線式算出行程)である。
この近似曲線式は、鉄筋コンクリート柱の高さを入力値とすると、理想軸上の変位を出力値とし、世界座標上における実際の鉄筋コンクリート柱の描く曲線を表す式である。
【0075】
すなわち、得られた世界座標系の曲線座標を用いて最小二乗法により多項式近似を行い、図4に示すように、鉄筋コンクリート柱10の地際点を原点とし、標尺20から得られた理想軸を高さ方向のY軸とし、輪郭線各高さにおける変位をX軸とする。そして高さYと変位Xの近似曲線X=f(Y)を結果として出力する。
近似曲線X=f(Y)は、例えば、次式のようになる。
【0076】
【数17】
【0077】
この行程により、画像の分解能による誤差のばらつきを軽減し、装柱機器などによる隠れた輪郭線の推定を可能とし、滑らかな輪郭線を表す近似曲線式を得ることができる。
【0078】
行程12では、予め鉄筋コンクリート柱10の装柱状態や土質状態からシミュレーション解析された理論曲線と重ねてグラフ出力することによりその安全を評価する。
行程13では、解析の結果となるデータを出力する。例えば、ディスプレイ表示・印刷などである。
支持柱曲線測定方法および支持柱曲線測定システムはこのようなものである。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、定量的な輪郭曲線を表す近似曲線式を算出して既設の鉄筋コンクリート柱のような支持物の変位を簡易かつ厳密に解析できるようにし、解析結果から支持物の耐性および負荷状態を診断するための支持柱曲線測定方法および支持柱曲線測定システムを提供することができる。
鉄筋コンクリート柱の製造過程における耐性試験を簡素化する他、輪郭曲線を非破壊で解析することができ、敷設後の経年劣化および過負荷状態の診断に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の支持柱曲線測定システムのシステム構成図である。
【図2】鉄筋コンクリート柱への標尺の設置を説明する説明図である。
【図3】
標尺の構成図である。
【図4】z方向に眺めたときの鉄筋コンクリート柱を示す図である。
【図5】x方向に眺めたときの鉄筋コンクリート柱を示す図である。
【図6】支持柱曲線計測の各行程を説明するフローチャートである。
【図7】画像データの回転変換を説明する説明図である。
【図8】撮像手段のカメラ姿勢の算出原理を説明する説明図である。
【図9】輪郭線の抽出範囲の切り出しを説明する説明図である。
【図10】輪郭線の抽出を説明する説明図である。
【図11】座標変換を説明する説明図である。
【図12】別方向からの座標変換を示す図である。
【符号の説明】
1 解析手段
2 伝送路
3 撮像手段
10 鉄筋コンクリート柱
20 標尺
21,22,23 特徴点
30 固定治具[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a supporting column curve measuring method and a supporting column curve measuring system for simply and strictly analyzing the coordinates of a contour curve drawn by a support such as a reinforced concrete column by a load.
[0002]
[Prior art]
The support includes various types such as wooden pillars, steel columns, reinforced concrete columns, composite columns, and steel towers. The following description will be made by taking the most commonly used reinforced concrete columns at present as an example.
A first prior art technique for measuring a support column curve in a reinforced concrete column includes a resistance test in a manufacturing process of the reinforced concrete column.
In this resistance test, for example, the ground side is fixed by laying down a reinforced concrete column, a load is applied to the fixed reinforced concrete column, the displacement at each height position from when no load is applied is measured by a displacement meter, and the whole is measured. The tolerance was measured from the degree of curvature.
[0003]
In addition, as a second prior art for measuring a supporting column curve of a reinforced concrete column, displacement measurement at each height of an existing reinforced concrete column can be mentioned. Since the displacement is directly measured on an existing reinforced concrete column that is curved by a load such as an electric wire, the displacement according to the actual situation can be measured. In this displacement measurement, coordinates are measured using a surveying instrument.
[0004]
Further, as a third prior art for measuring a support column curve of a reinforced concrete column, Patent Document 1 (name of the invention: a device for measuring the degree of curvature of a utility pole) according to a patent invention is known. This patent invention analyzes image data to measure the degree of curvature of a utility pole.
[0005]
[Patent Document 1]
Patent No. 3043910 (paragraphs 0007 to 0023, FIGS. 1 to 15)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In recent years, there is an increasing need for a technique for simply and strictly measuring the contour curve of an existing reinforced concrete column.
The resistance test in the process of manufacturing a reinforced concrete column, which is the first prior art described above, can perform strict measurement, but has a problem of high cost and labor, and is not a simple measurement method. Furthermore, it was not possible to measure the contour curves of existing reinforced concrete columns that required measurement.
[0007]
In addition, the second prior art described above is to measure displacement at each height of an existing reinforced concrete column due to a load, and can perform measurement on an existing reinforced concrete column. Although it is possible, surveying requires specialized knowledge and is very time-consuming, and is not a simple measurement method. As a result, there is a problem that the displacement measurement at each height of the reinforced concrete column due to the load applied after the laying is performed by a non-quantitative measurement judgment by visual observation, and accurate measurement may not be performed.
[0008]
Furthermore, the measurement of the degree of curvature of a utility pole by image analysis described in
[0009]
In summary, the first to third prior arts are either strict or not simple (first and second prior arts) or simple but not strict (third prior art). Was. Therefore, there is a demand for a practical method capable of simply and strictly analyzing the displacement of an existing reinforced concrete column.
[0010]
Therefore, the present invention has been made in order to solve the above problems, and an object of the present invention is to calculate an approximate curve equation representing a quantitative contour curve and calculate the displacement of a support such as an existing reinforced concrete column. An object of the present invention is to provide a support column curve measurement method and a support column curve measurement system for enabling simple and strict analysis, and for diagnosing the resistance and load state of a support from the analysis results.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the supporting column curve measuring method of the present invention provides, as described in
A feature point image coordinate calculation step of detecting a feature point included in the image data and calculating a feature point image coordinate for image data obtained by capturing the support with the plurality of feature points by the imaging unit;
A posture data calculation step of calculating posture data of the imaging means from the feature point image coordinates;
An ideal axis calculation step of calculating an ideal axis of the linear support from the feature point image coordinates,
A sample point input process for calculating sample coordinates by inputting sample points on the contour line of the support on the image data;
An interpolation coordinate calculation step of calculating interpolation coordinates by interpolating between sample coordinates on the contour line;
A curve coordinate calculation step of converting the sample coordinates and the interpolation coordinates represented in the camera coordinate system into curve coordinates in the world coordinate system by using the attitude data of the imaging means, and
An approximate curve expression calculation step of calculating an approximate curve expression using curve coordinates in the world coordinate system, and a curve at a coordinate at a predetermined position on an ideal axis is specified by the approximate curve expression.
[0012]
Further, according to the supporting column curve measuring method of the present invention,
The support column curve measuring method according to
It is characterized in that the support column curve measurement is performed using image data obtained by correcting and converting optical distortion inherent to the imaging means in advance.
[0013]
Further, according to the supporting column curve measuring method of the present invention,
In the supporting column curve measuring method according to
The feature points of the image data are feature points attached to a staff staff fixed along the contour line from the ground of the support.
[0014]
Further, the support column curve measuring system of the present invention, as described in claim 4,
An analysis means for performing a support curve measurement by performing each step of the support column curve measurement method according to any one of
[0015]
Further, the support column curve measuring system of the present invention, as described in claim 5,
Imaging means for photographing the entire support and outputting image data;
The support curve measurement is performed by performing each step of the support column curve measurement method according to any one of
It is characterized by having.
[0016]
[Action]
In the method for analyzing the contour curve of a support (reinforced concrete column) according to the present invention, the entire image of the support is photographed in an arbitrary posture, and the camera posture of the image data and further the distortion due to optical distortion (when necessary) are corrected. Then, an approximate curve expression of the world coordinate system drawn by the outline of the support is calculated. Thus, the contour curve drawn by the support is measured simply and strictly.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the supporting column curve measuring method and the supporting column curve measuring system of the present invention will be collectively described with reference to the drawings. FIG. 1 is a system configuration diagram of a support column curve measurement system of the present embodiment. In the present embodiment, a reinforced concrete column will be described below as a specific example of the support (synonymous with the support column).
[0018]
There are two types of support column curve measurement systems. For example, a support column curve measurement system (1) shown in FIG. 1 is a system including only the
[0019]
For example, an image of an existing reinforced concrete column is acquired by a digital camera (imaging means 3) at the site to obtain image data, and a cable (transmission path 2) is later connected to a computer (analyzing means 1) installed at another location. It is assumed that the analysis work is performed by an analysis program created based on the support column curve measuring method of the present invention.
Alternatively, a camera-equipped mobile phone (imaging means 3) captures an image of an existing support to acquire image data, which is later transferred to a remote computer (analysis device) via a mobile communication line / data line (transmission line 2). It is also assumed that it is taken into the means 1).
[0020]
Further, as in a supporting column curve measuring system (2) shown in FIG. 1, a system in which the analyzing means 1, the
For example, a support column curve measuring system such as a portable computer or a portable device in which a camera (imaging means 3) and a computer (analyzing means 1) are integrated is assumed.
In any of the support column curve measurement systems (1) and (2), the analysis means 1 is connected to the imaging means 3 via the
[0021]
Subsequently, a supporting column curve measuring method using such a supporting column curve measuring system will be described with reference to the drawings. FIG. 2 is an explanatory view for explaining the setting of a staff on a reinforced concrete pillar, FIG. 3 is a diagram showing a staff structure, FIG. 4 is a view showing a reinforced concrete pillar when viewed in a z direction, and FIG. 5 is a view when viewed in an x direction. It is a figure showing a reinforced concrete pillar. FIG. 6 is a flowchart for explaining each process of the support column curve measurement, FIG. 7 is an explanatory diagram for explaining the rotation conversion of the image data, FIG. 8 is an explanatory diagram for explaining the principle of calculating the camera attitude of the imaging means, and FIG. FIG. 10 is an explanatory diagram illustrating extraction of a contour extraction range, FIG. 10 is an explanatory diagram illustrating extraction of a contour line, FIG. 11 is an explanatory diagram illustrating coordinate conversion, and FIG. 12 is a diagram illustrating coordinate conversion from another direction. is there.
[0022]
Each process of the support column curve measurement is a process as shown in FIG.
Specifically, as shown in FIG. 2, the
[0023]
Referring back to FIG. 6,
[0024]
As an example, as shown in FIG. 5, the digital camera (imaging means 3) is directed along the z-axis direction, and the reinforced
[0025]
Referring back to FIG. 6,
[0026]
Hereinafter, the steps 4 to 13 are steps performed by the computer (the analysis unit 1). Step 4 is a step in which optical data inherent to the imaging means is converted into image data that has been corrected and converted in advance. The optical distortion of the lens of the digital camera (imaging means 3) is analyzed in advance, the registered data is read, and the optical distortion of the input image data is corrected and converted to generate image data. This reduces analysis errors due to optical distortion. In some cases, the optical distortion is so small as to be negligible. In such a case, this step can be omitted. As a result, it is assumed that image data as shown in FIG. 7A is generated.
[0027]
Step 5 is a step (feature point image coordinate calculation step) of detecting three
For example, feature point image coordinates at which the feature points 21, 22, and 23 are located are extracted from the image data shown in FIG. In this case, the center of gravity of each feature point is specified as feature point image coordinates.
[0028]
In this step 5, the feature point image coordinates of the feature points 21, 22, and 23 are further analyzed, and if it is determined that the image data is inclined, rotation conversion is performed to rotate the image data around the optical axis coordinates. As the rotation angle, for example, a rotation angle may be selected such that all the x-coordinates of the feature point image coordinates of the converted feature points 21, 22, and 23 match. Here, the feature point image coordinates are the coordinates after the rotation transformation. The image data that has been rotationally converted in this way is an image in which the
[0029]
Returning to FIG. 6, in step 6, the digital coordinates of the height, photographing distance, and photographing angle of the digital camera (imaging means 3) are obtained from the characteristic point image coordinates of the three
[0030]
The feature point image coordinates of the feature points 21, 22, and 23 obtained in the previous step 5 are the coordinates of points P ', A', and B 'in the camera coordinate system, as shown in FIG. The values are '(x, y), A' (x, y), and B '(x, y).
Also, (1) the focal length f of the lens analyzed in advance, (2) the optical axis coordinate t (x, y), which is the intersection of the optical axis and the camera coordinate system, and (3) one pixel of the CCD of the digital camera. Dimensions (length, width), (4) The ratio k between the actual size PA of the
Furthermore, angles γ (∠POT), α (∠POA), and β (∠POB) between the optical axis and each feature point in the camera coordinate system are obtained. These are calculated by the arc tangent of the distance from the optical axis coordinates (t) to the feature point coordinates (P ′, A ′ or B ′) and the focal length.
[0031]
From these values, posture data of the digital camera such as (1) photographing angle θ, (2) photographing distance OR, and (3) camera height RB from the ground to the digital camera are calculated. The following simultaneous equation is established under the condition of PA = kAB.
[0032]
(Equation 1)
[0033]
Here, ρ = θ−γ, which is the angle between the horizontal line OR passing through the digital camera and the straight line OP.
Next, a derivation process for solving the above simultaneous equations will be described. When PA and AB are eliminated from the above simultaneous equations, the following equations are obtained.
[0034]
(Equation 2)
[0035]
When converted by the addition theorem, the following equation is obtained.
[0036]
[Equation 3]
[0037]
Here, variable conversion is performed as shown by the following equation.
[0038]
(Equation 4)
[0039]
When this variable is used, the following equation is obtained.
[0040]
(Equation 5)
[0041]
In summary, it is as shown in the following equation.
[0042]
(Equation 6)
[0043]
Here, p is a real number, and since (p 2 +1) is not 0, it can be erased. In summary, it is as shown in the following equation.
[0044]
(Equation 7)
[0045]
Further, the relationship is converted as follows from the relationship of θ = γ−ρ and the relationship of the variables by the above Expression 4.
[0046]
(Equation 8)
[0047]
Thus, (1) the photographing angle θ is calculated.
Subsequently, (2) the shooting distance OR is calculated. Taking the ratio between PA and RP gives:
[0048]
(Equation 9)
[0049]
This satisfies the following relationship.
[0050]
(Equation 10)
[0051]
Thus, (2) the shooting distance OR is calculated.
Subsequently, (3) the camera height RB is calculated. The camera height RB satisfies the following equation.
[0052]
(Equation 11)
[0053]
Here, RP = OR · tan ρ, and PB is the length of the
In this way, the camera height RB with respect to the ground B is calculated.
As described above, the posture data of the digital camera such as (1) the photographing angle θ, (2) the photographing distance OR, and (3) the camera height RB from the ground to the digital camera are calculated.
[0054]
Now, return to FIG.
Step 7 is a step of calculating the ideal axis of the reinforced
Since the feature point is a point drawn on the
[0055]
Step 8 is a step of inputting sample points on the outline of the reinforced
In this process, image data is displayed on a display device (not shown) of the computer (analyzing means 1), and the user points using a pointing device such as a mouse, and several sample points on the contour line of the reinforced
[0056]
Since the reinforced
[0057]
Step 9 is a step of calculating interpolation coordinates by interpolating between sample coordinates on the contour line (interpolation coordinate calculation step).
In this process, the contour between the input sample points is extracted and interpolated by image processing. In other words, by interpolating and increasing the number of sample points input at several places, it is possible to enhance the consistency of the approximate curve expression obtained in step 11 described later.
[0058]
Specifically, as shown in FIG. 9, a rectangular outline from each sample point to the next sample point is cut out from the ground to the top. Here, the extraction range of the contour is a rectangle such that the straight line connecting the sample points is the axis of symmetry. An outline is traced in each of the extracted extraction ranges, and a single outline is generated by combining them.
[0059]
In addition, by taking into account the directionality of the outline from the inclination of the preceding and following sample points, the width a of the extraction range is limited so that the outline does not significantly warp in the wrong direction, thereby achieving stable extraction.
However, since the width of the extraction range is considered to be one pixel, that is, almost a straight line, the portion where the inclination difference θ between the input points hardly changes is directly subjected to the straight line interpolation.
[0060]
Next, a procedure for following the contour in each of the extracted ranges extracted in this manner will be described with reference to FIG.
First, rotation of the cut rectangular image is corrected so that the axis of the rectangular image becomes vertical, and the image is converted into an edge image representing a density change in the horizontal direction. Using this edge image, the pixel with the strongest edge among the three pixels (upper left, upper, upper right) located above the sample point located on the ground side, that is, the lower part, is defined as the contour line.
[0061]
Further, a pixel having the strongest edge among the three pixels located above the pixel is defined as a contour line. If a strong edge does not exist, such as a contour line is hidden by a pillar device, the process proceeds upward. By repeating this, the process reaches the next sample point and one contour line is generated. This is restored based on the angle at the time of rotation correction, and the contour lines generated in each extraction range are combined to generate the entire contour line.
[0062]
Returning to FIG. 6, a
[0063]
The image coordinates corresponding to the contour are converted into camera coordinates using the optical axis position of the lens as the origin.
11, as shown in Figure 12, previously photographing distance Lz calculated in step 6, the camera height Cy and imaging angle θ by using the A coordinate P in the camera coordinate system (Px, Py) from the world coordinate system Convert to coordinates R (Rx, Ry).
First, an angle θy between a straight line connecting the Y-axis coordinate P (0, Py) of the camera coordinate system and the lens and the optical axis is calculated.
[0064]
(Equation 12)
[0065]
The actual coordinates Ry are calculated from this θy.
[0066]
(Equation 13)
[0067]
The distance Ct between the lens and the real coordinates R (0, Ry) is calculated.
[0068]
[Equation 14]
[0069]
An angle θx formed by a straight line connecting the lens with P (0, Py) and P (Px, Py) is calculated. The length LP of a straight line connecting the lens and P (0, Py) is expressed by the following equation.
[0070]
(Equation 15)
[0071]
Therefore, the actual coordinates Rx can be calculated.
[0072]
(Equation 16)
[0073]
The rotation of the real coordinates on all the contour lines calculated with respect to the camera coordinates as described above is corrected based on the inclination of the
[0074]
Referring back to FIG. 6, the eleventh step is a step of calculating an approximate curve equation using curve coordinates in the world coordinate system (an approximate curve equation calculation step).
This approximate curve equation is an equation that represents a curve drawn by an actual reinforced concrete column in world coordinates, using the displacement on the ideal axis as an output value, when the height of the reinforced concrete column is set as an input value.
[0075]
That is, a polynomial approximation is performed by the least squares method using the obtained curve coordinates of the world coordinate system, and as shown in FIG. The Y-axis in the height direction is set, and the displacement at each height of the contour line is set as the X-axis. Then, an approximate curve X = f (Y) of the height Y and the displacement X is output as a result.
The approximate curve X = f (Y) is, for example, as follows.
[0076]
[Equation 17]
[0077]
By this process, it is possible to reduce the variation in error due to the resolution of the image, to enable estimation of a hidden contour line by a pillar device or the like, and to obtain an approximate curve equation representing a smooth contour line.
[0078]
In the process 12, the safety is evaluated by outputting a graph superimposed on a theoretical curve that has been simulated and analyzed from the mounting condition and soil condition of the reinforced
In step 13, data as a result of the analysis is output. For example, display / printing, etc.
The supporting column curve measuring method and the supporting column curve measuring system are such.
[0079]
【The invention's effect】
According to the present invention, an approximate curve equation representing a quantitative contour curve is calculated so that displacement of a support such as an existing reinforced concrete column can be easily and strictly analyzed, and the resistance and load of the support are determined from the analysis result. A support column curve measurement method and a support column curve measurement system for diagnosing a condition can be provided.
In addition to simplifying the resistance test in the manufacturing process of reinforced concrete columns, the profile curve can be analyzed in a non-destructive manner, and can be used for diagnosis of aging deterioration and overload after laying.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a system configuration diagram of a support column curve measurement system according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram illustrating installation of a staff on a reinforced concrete pillar.
FIG. 3
It is a lineblock diagram.
FIG. 4 is a diagram showing a reinforced concrete column when viewed in the z direction.
FIG. 5 is a view showing a reinforced concrete column when viewed in the x direction.
FIG. 6 is a flowchart illustrating each process of support column curve measurement.
FIG. 7 is an explanatory diagram illustrating rotation conversion of image data.
FIG. 8 is an explanatory diagram illustrating a principle of calculating a camera attitude of an imaging unit.
FIG. 9 is an explanatory diagram illustrating extraction of a contour line extraction range.
FIG. 10 is an explanatory diagram illustrating extraction of a contour line.
FIG. 11 is an explanatory diagram illustrating coordinate conversion.
FIG. 12 is a diagram showing coordinate conversion from another direction.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (5)
画像データに含まれる特徴点を検出して特徴点画像座標を算出する特徴点画像座標算出行程と、
特徴点画像座標から撮像手段の姿勢データを算出する姿勢データ算出行程と、
特徴点画像座標から直線状の支持物の理想軸を算出する理想軸算出行程と、
画像データ上の支持物の輪郭線上のサンプル点を入力してサンプル座標を算出するサンプル点入力行程と、
輪郭線上のサンプル座標間を補間して補間座標を算出する補間座標算出行程と、
撮像手段の姿勢データを用いてカメラ座標系で表されたサンプル座標および補間座標を世界座標系の曲線座標へ変換して算出する曲線座標算出行程と、
世界座標系の曲線座標を用いて近似曲線式を算出する近似曲線式算出行程と、
近似曲線式により理想軸上の所定位置の座標における曲がりを特定することを特徴とする支持柱曲線測定方法。For image data obtained by imaging the support with a plurality of feature points by the imaging means,
A feature point image coordinate calculation step of detecting feature points included in the image data and calculating feature point image coordinates;
A posture data calculation step of calculating posture data of the imaging means from the feature point image coordinates;
An ideal axis calculation step of calculating an ideal axis of the linear support from the feature point image coordinates,
A sample point input process for calculating sample coordinates by inputting sample points on the contour line of the support on the image data;
An interpolation coordinate calculation step of calculating interpolation coordinates by interpolating between sample coordinates on the contour line;
A curve coordinate calculation step of converting the sample coordinates and the interpolation coordinates represented in the camera coordinate system into curve coordinates in the world coordinate system by using the attitude data of the imaging means, and
An approximate curve expression calculation step of calculating an approximate curve expression using the curve coordinates in the world coordinate system;
A method of measuring a support column curve, wherein a curve at a predetermined position on an ideal axis is specified by an approximate curve equation.
撮像手段に固有の光学的歪みを予め補正変換した画像データを用いて支持柱曲線測定を行うことを特徴とする支持柱曲線測定方法。The support column curve measuring method according to claim 1,
A method for measuring a support column curve using image data obtained by correcting and converting optical distortion inherent to an imaging unit in advance.
前記画像データの特徴点は、支持物の地際から輪郭線に沿わせて固定する標尺に付された特徴点であることを特徴とする支持柱曲線測定方法。In the supporting column curve measuring method according to claim 1 or 2,
The method according to claim 1, wherein the characteristic points of the image data are characteristic points attached to a staff staff fixed along the contour from the ground of the support.
前記撮像手段から伝送路を介して読み出された画像データを用いて請求項1〜請求項3の何れか一項に記載された支持柱曲線測定方法の各行程を行って支持曲線測定を行う解析手段と、
を備えることを特徴とする支持柱曲線測定システム。Imaging means for photographing the entire support and outputting image data;
The support curve measurement is performed by performing each step of the support column curve measurement method according to any one of claims 1 to 3 using image data read out from the imaging unit via a transmission path. Analysis means;
A support column curve measuring system, comprising:
Priority Applications (1)
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