JP2004353404A - 電子キーシステムの携帯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子キーシステムの携帯機を小型化する。
【解決手段】本携帯機1では、本体3の収納部7にエマージェンシーキー(以下単に、キー)5が収納されるが、そのキー5の方に抜け防止用のロック機構があり、該ロック機構は、キー5の後端付近に該キー5の側面から突出するように設けられ、押されるとキー5の側面よりも沈み込むボタン9と、ボタン9を支持すると共に、該ボタン9が押された際には該ボタン9を元の位置へ戻るように付勢する支持部(図示省略)とからなる。そして、本体3には、(A)の如くキー5が収納部7に収納された状態でボタン9が嵌合する穴13が設けられており、その状態で穴13からボタン9を押してキー5を引っ張れば、(B)の如くキー5を抜き出すことができ、該キー5を(C)の如く後端側から収納部7へ挿入して(D)の如くボタン9を穴13に嵌合させれば、キー5の使用状態となる。
【選択図】 図1
【解決手段】本携帯機1では、本体3の収納部7にエマージェンシーキー(以下単に、キー)5が収納されるが、そのキー5の方に抜け防止用のロック機構があり、該ロック機構は、キー5の後端付近に該キー5の側面から突出するように設けられ、押されるとキー5の側面よりも沈み込むボタン9と、ボタン9を支持すると共に、該ボタン9が押された際には該ボタン9を元の位置へ戻るように付勢する支持部(図示省略)とからなる。そして、本体3には、(A)の如くキー5が収納部7に収納された状態でボタン9が嵌合する穴13が設けられており、その状態で穴13からボタン9を押してキー5を引っ張れば、(B)の如くキー5を抜き出すことができ、該キー5を(C)の如く後端側から収納部7へ挿入して(D)の如くボタン9を穴13に嵌合させれば、キー5の使用状態となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子キーシステムにおいて使用者に携帯される携帯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、使用者に携帯される携帯機と電子装置との間で無線通信によりIDを照合してドアの施解錠といったセキュリティ機能の動作を行う電子キーシステムが知られており、特に自動車では、車両盗難防止効果を高めるために、エンジンの始動許可も、携帯機と車載電子装置との間のID照合に基づいて行うようにしたものが実用化されている。
【0003】
そして、この種の電子キーシステムでは、携帯機の電池の電力が無くなった場合に備えて、その携帯機の本体に設けられた収納部に、メカニカルなキー(キープレート)であるエマージェンシーキーを収納しておくようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
そして更に、従来の電子キーシステムの携帯機では、エマージェンシーキーが本体の収納部から容易に抜けない様にするためのロック機構を本体側に構成している。
例えば図8に示すように、携帯機101の本体103には、手動でスライド操作されるスライド部材105と、そのスライド部材105を一定方向に付勢するスプリング107とからなるロック機構が設けられており、スライド部材105のスプリング107側とは反対側の突起105aが、本体103の収納部109に挿入されて収納されたエマージェンシーキー111の係合溝111aに嵌合することで、エマージェンシーキー111が収納部109から抜けてしまうことが防止される。そして、この構成例では、スライド部材105をスプリング107の付勢力に抗してスライドさせれば(つまり、図8における左方向にスライドさせれば)、そのスライド部材105の突起105aと上記係合溝111aとの嵌合が解除して、エマージェンシーキー111を本体103の収納部109から抜き出すことができるようになる。尚、図8において、(A)は、携帯機101の正面図であり、(B)は、携帯機101の左側面図である。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−322841号公報(図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の携帯機では、エマージェンシーキーを本体の収納部に着脱可能に保持するためのロック機構を、その本体の方に設けているため、携帯機を小型化するのに障害となっていた。
【0007】
そこで、本発明は、電子キーシステムの携帯機を小型化することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の電子キーシステムの携帯機では、当該携帯機の本体に設けられた収納部にメカニカルなエマージェンシーキーが挿入されて収納されるが、特に、そのエマージェンシーキーを収納部に着脱可能に保持するためのロック機構が、エマージェンシーキー側に設けられている。
【0009】
このため、携帯機の本体に手動でスライド操作されるスライド部材などを設ける必要がなく、携帯機の本体(延いては、携帯機)を小型化することができる。
次に、請求項2に記載の携帯機では、請求項1の携帯機において、エマージェンシーキーの使用時には、前記収納部から抜かれたエマージェンシーキーが、その収納部に当該エマージェンシーキーの後端側から所定長だけ挿入されることで、当該エマージェンシーキーにて鍵溝が設けられたキー部分が当該携帯機の本体から突出した状態となるように構成されている。
【0010】
このような請求項2の携帯機では、エマージェンシーキーの使用時に、当該携帯機の本体がエマージェンシーキーを捻り操作するためのグリップとなるため、エマージェンシーキーが細くても、また、エマージェンシーキーの後端部を大きくしなくても、操作性を良好にすることができる。
【0011】
つまり、エマージェンシーキーの操作性を良好にするためには、例えば、エマージェンシーキーの幅を広くするか、あるいは、図8に例示したエマージェンシーキー111のように、その後端部に大きなグリップ部111bを設けることが考えられるが、請求項2の構成によれば、そのようなグリップ部111bを設けたり、エマージェンシーキーの幅を広くしたりする必要がなく、その結果、携帯機を一層小型化することができる。
【0012】
一方、請求項1の携帯機において、ロック機構としては、携帯機の本体(以下、携帯機本体ともいう)における特定部分との係合/非係合が手動で切り換え可能なものであれば良いが、具体的には請求項3のような構成のものが簡単で好ましい。
【0013】
即ち、請求項3に記載の携帯機では、ロック機構が、エマージェンシーキーにて鍵溝が設けられていない後端付近に、当該エマージェンシーキーの側面から外側へ突出するように設けられた部分であって、エマージェンシーキーの外側から内側への方向に押されることで、そのエマージェンシーキーの側面よりも外側へ突出する基準位置から、該エマージェンシーキーの側面よりも外側へ突出しない位置に移動するボタン部と、そのボタン部を支持すると共に、該ボタン部が前記方向に押された際には、該ボタン部を前記基準位置へ戻る方向に付勢する支持部とからなっている。そして、携帯機の本体には、エマージェンシーキーが収納部に収納された状態で、そのエマージェンシーキーの前記ボタン部が嵌合する保持穴が設けられている。
【0014】
このような請求項3の携帯機では、エマージェンシーキーが携帯機本体の収納部に収納された状態において、エマージェンシーキーのボタン部が携帯機本体の保持穴に嵌合することにより、そのエマージェンシーキーが収納部から抜けてしまうことが防止される。
【0015】
そして、その状態で、携帯機本体の外側から、上記保持穴に勘合しているエマージェンシーキーのボタン部を押せば、そのボタン部と保持穴との嵌合が解除される。尚、以下の説明では、このようにしてボタン部と保持穴との嵌合を解除することを、「ロックを解除する」ともいう。
【0016】
このため、携帯機本体の収納部からエマージェンシーキーを抜き出す場合には、上記保持穴に勘合しているエマージェンシーキーのボタン部を押しながら、そのエマージェンシーキーの端部を引っ張れば良い。
また、請求項2の携帯機は、具体的には請求項4のように構成することができる。
【0017】
即ち、請求項4に記載の携帯機では、請求項3の携帯機において、エマージェンシーキーの使用時には、携帯機本体の収納部から抜かれたエマージェンシーキーが、その収納部に当該エマージェンシーキーの後端側から挿入されると共に、前記ボタン部が前記保持穴に嵌合することで、当該エマージェンシーキーにて鍵溝が設けられたキー部分が携帯機本体から突出した状態となる。
【0018】
このような請求項4の携帯機によれば、請求項2の携帯機について述べた効果に加えて、更に、エマージェンシーキーの使用時にも、そのエマージェンシーキーのボタン部が携帯機本体の保持穴に嵌合するロック状態となるため、エマージェンシーキーと、グリップとしての役割を果たす携帯機本体との連結がしっかりしたものとなり、延いては、操作性を一層良好にすることができる。
【0019】
次に、請求項5に記載の携帯機では、請求項4の携帯機において、携帯機本体の収納部は、エマージェンシーキーを貫通させることが可能に形成されている。
そして更に、携帯機本体には、収納部に収納されたエマージェンシーキーを該収納部内で摺動させて、そのエマージェンシーキーのキー部分(鍵溝が設けられた部分)を当該本体から突出させた場合に、エマージェンシーキーのボタン部が嵌合する第2の保持穴が設けられている。
【0020】
この請求項5の携帯機によれば、下記の(1)又は(2)の何れかの方法でエマージェンシーキーを使用することができる。尚、以下の請求項5に関する説明では、第2の保持穴とは違う方の保持穴のことを、その第2の保持穴との区別を明確にするために、第1の保持穴ともいう。
【0021】
(1)エマージェンシーキーを、請求項3の携帯機について述べた手順で携帯機本体の収納部から抜き出し、その抜いたエマージェンシーキーを、携帯機本体の収納部に後端側からボタン部が第1の保持穴に嵌合するまで差し込む。すると、エマージェンシーキーのキー部分が携帯機本体から突出した状態となる。つまり、この使用方法は、請求項4の携帯機と同じである。
【0022】
(2)エマージェンシーキーが携帯機本体の収納部に収納されている状態で、携帯機本体の外側から、第1の保持穴に勘合しているエマージェンシーキーのボタン部を押して、ロックを解除し、更に、エマージェンシーキーを、その先端側が携帯機本体から突出する方向に収納部内で摺動させて、ボタン部を第2の保持穴に嵌合させる。すると、この場合も、エマージェンシーキーのキー部分が携帯機本体から突出した状態となる。つまり、この場合には、エマージェンシーキーのキー部分が、携帯機本体において上記(1)の場合とは反対側から突出した状態となる。
【0023】
よって、このような請求項5の携帯機によれば、エマージェンシーキーを使用したい場合において、使用者の好みに合った使用方法を採ることができ有利である。そして、このことから、高級感及び商品性を高めることができる。
次に、請求項6に記載の携帯機では、請求項5の携帯機において、当該携帯機の本体には、第1の保持穴と第2の保持穴とを結ぶスリットが形成されている。そして更に、エマージェンシーキーのボタン部には、当該エマージェンシーキーを収納部内で摺動させる際に前記スリットから突出する突起が設けられている。
【0024】
このような請求項6の携帯機によれば、上記(2)の使用方法を実施する際に、ボタン部の突起をスリットに沿ってスライドさせるだけで、エマージェンシーキーを収納部内で摺動(スライド)させることができる。よって、エマージェンシーキーのキー部分を携帯機本体から突出させるための操作が簡単になる。
【0025】
一方、請求項7に記載の携帯機では、請求項3又は請求項4の携帯機において、収納部には、エマージェンシーキーが当該収納部に収納されてボタン部が前記保持穴に嵌合している状態で、そのエマージェンシーキーを当該収納部から押し出す方向に付勢する付勢部材が設けられている。
【0026】
このような請求項7の携帯機によれば、エマージェンシーキーが携帯機本体の収納部に収納されている状態で、携帯機本体の外側から、保持穴に勘合しているエマージェンシーキーのボタン部を押してロックを解除すると、上記付勢部材の付勢力により、エマージェンシーキーが収納部から自動的に押し出されることとなる。よって、エマージェンシーキーを使用したい場合に、携帯機本体の収納部からエマージェンシーキーを抜き出す作業を、非常に簡単なものにすることができる。
【0027】
ところで、エマージェンシーキーは、一般に金属で形成されるが、請求項8に記載の如く、エマージェンシーキーの少なくとも本体部分を樹脂で形成するようにすれば、軽量なものとなり有利である。しかも、エマージェンシーキーを樹脂で形成すれば、携帯機本体内に設けられる無線通信回路の通信動作に影響を及ぼすことがないという点においても有利である。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施形態の電子キーシステムの携帯機について、図面を用いて説明する。尚、本実施形態の携帯機は、使用者に携帯される小型の電子キーユニットと車載電子装置との間で無線通信によりIDを照合し、その照合結果に基づき車両のドアの施解錠やエンジンの始動許可などを行う、所謂イモビライザーシステムを兼ね備えたスマートキーシステムにおいて、使用者側の電子キーユニットとして用いられるものである。
【0029】
[第1実施形態]
まず図1は、第1実施形態の携帯機1を表す斜視図であり、特に(A)は、使用者に携帯される場合の通常の状態を表し、(B)〜(D)の各々は、当該携帯機1に内蔵された後述のエマージェンシーキーが使用される場合の状態を段階的に表している。
【0030】
携帯機1は、樹脂によって略直方体に形成された本体(以下、携帯機本体ともいう)3の内部に、車載電子装置の通信回路とID照合用の無線通信を行うためのアンテナ、送受信回路及びマイコン等からなるID照合通信処理部と、そのID照合通信処理部が動作するための電池と、該電池の電力が無くなった場合に車載電子装置のトランスポンダ送受信回路との間で電磁誘導式の無線通信によりID照合を行うトランスポンダとを備えている。尚、これら内部の電子回路部分については、一般的なものであるため、図示は省略している。
【0031】
そして更に、本体3には、上記電池の電力が無くなった場合に使用されるメカニカルなエマージェンシーキー5を収納するための収納部7が設けられており、通常の状態では、その収納部7にエマージェンシーキー5が挿入されて収納されている。
【0032】
尚、収納部7は、本体3の一つの側面3aの内側に沿って設けられている。また、エマージェンシーキー5は、本携帯機1の電池の電力が無くなった場合に、車両のドアに設けられているキーシリンダに差し込んで該ドアを解錠又は施錠するために用いられ、システムによっては、例えば車室内に設けられたキーシリンダに差し込むことで、車載電子装置の動作モードを、上記トランスポンダ送受信回路により本携帯機1のトランスポンダとID照合を行う電磁誘導式通信モードに切り換えるために用いられる。
【0033】
ここで、エマージェンシーキー5にて鍵溝が設けられていない後端付近には、当該エマージェンシーキー5の側面から外側へ突出するボタン9が設けられている。そして、そのボタン9は、エマージェンシーキー5の外側から内側への方向に押せば、エマージェンシーキー5の側面よりも外側へ突出する基準位置から、そのエマージェンシーキー5の側面よりも外側へ突出しない位置に移動し、押すことを止めれば(当該ボタン9を押す力が無くなれば)、上記基準位置へ戻るようになっている。
【0034】
また、エマージェンシーキー5の後端には、リング11が設けられている。このリング11は、当該エマージェンシーキー5を、本体3の収納部7から抜き出した単独の状態で携帯したり保管する際において、キーホルダー等に取り付けることができるように設けられている。
【0035】
一方、携帯機本体3の側面のうち、収納部7の側壁となっている1つの側面3aには、エマージェンシーキー5が収納部7に収納された状態で、そのエマージェンシーキー5の上記ボタン9が嵌合する穴(保持穴に相当)13が設けられている。
【0036】
次に、エマージェンシーキー5の構成について、図2を用い更に詳しく説明する。尚、図2において、(A)は、エマージェンシーキー5の正面図であり、(B)は、エマージェンシーキー5の右側面図であり、(C)は、エマージェンシーキー5の背面図である。そして、(D)は、(A)におけるX1−X1断面の一部を表す図である。
【0037】
図2に示すように、エマージェンシーキー5は、長尺板状のキー本体(即ち、当該エマージェンシーキー5の本体部分)15と、上記リング11と、キー本体15の後端付近に上記ボタン9を支持すると共に、リング11をキー本体15の後端に保持する金具17とから構成されている。
【0038】
キー本体15にて、その先端(図2における下端)から後端(図2における上端)へ至る途中までのキー部分Kには、鍵溝が形成されている。そして、キー本体15の後端付近において、ボタン9が突設される方の面(以下、この面を表面という)には、ボタン9を収容可能な溝15aが設けられており、その表面とは反対側の面(以下、裏面という)には、金具17を保持するための係合孔15bが設けられている。尚、本実施形態において、キー本体15は、樹脂(例えば、PA66)によって形成されている。
【0039】
また、金具17は、板バネ材からなり、キー本体15の後端付近の表面と裏面とを挟み込むような断面略U字状に形成されている。
そして、金具17は、その略U字状の頂部にリング11を掛けた状態で、キー本体15の後端から、そのキー本体15の表面と裏面を挟むようにして差し込まれることにより、該キー本体15の後端部に取り付けられている。
【0040】
つまり、金具17がキー本体15の後端から差し込まれると、その金具17にて、キー本体15の裏面に接する側に設けられた突部17bがキー本体15の上記係合孔15bに係合すると共に、金具17にて、キー本体15の溝15aに嵌る板バネ部17aの根本であってL字状に湾曲されたL字部分17cが、その溝15aの壁15cに係合することで、当該金具17が固定される。
【0041】
更に、金具17において、キー本体15の溝15aに嵌る上記板バネ部17aの外側面に、ボタン9が設けられている。尚、ボタン9は、金具17と一体で形成されていても良いし、また、金具17と別体のものを取り付けるようにしても良い。
【0042】
そして、ボタン9に押圧力が加えられていない状態において、そのボタン9は、金具17(特に、その板バネ部17a)により、当該ボタン9の少なくとも外側面(図2(B),(D)の左側の面)がキー本体15の側面(表面)から外側へ突出する基準位置(図2(B),(D)に示す位置)に支持されることとなる。
【0043】
また、ボタン9がキー本体15の外側から内側への方向に押されると、金具17の板バネ部17aがたわんで、そのボタン9の外側面がキー本体15の側面(表面)と同じ高さか、それよりもキー本体15の中側に沈み込むようになっており、その際に、金具17の板バネ部17aは、ボタン9を上記基準位置へ戻る方向に付勢する付勢部材として機能する。
【0044】
以上のような携帯機1においては、図1(A)に示すように、エマージェンシーキー5が携帯機本体3の収納部7に収納された状態では、エマージェンシーキー5のボタン9が携帯機本体3の穴13に嵌合することにより、エマージェンシーキー5が収納部7から抜けてしまうことが防止される。
【0045】
そして、図1(A)の矢印Y1で示すように、携帯機本体3の外側から、穴13に勘合しているエマージェンシーキー5のボタン9を押せば、そのボタン9と穴13との嵌合(即ちロック)が解除される。
このため、携帯機本体3の収納部7からエマージェンシーキー5を抜き出したい場合には、携帯機本体3の外側からエマージェンシーキー5のボタン9を押しながら、図1(B)の矢印Y2に示すように、そのエマージェンシーキー5の後端(具体的には、リング11の部分)を引っ張れば良い。
【0046】
尚、携帯機本体3の収納部7からエマージェンシーキー5を抜き出す場合としては、電池の電力が無くなってエマージェンシーキー5を使用する場合の他にも、例えばホテルなどで他人に自動車の移動を依頼する場合が考えられる。つまり、不正行為によってエマージェンシーキー5の複製が作成されてしまうのを確実に防止するためである。
【0047】
また、エマージェンシーキー5を使用する場合には、上記の手順で携帯機本体3の収納部7から抜いたエマージェンシーキー5を、図1(C)の矢印Y3に示すように、その後端側(リング11の側)から携帯機本体3の収納部7の開口7aへ挿入し、図1(D)に示すように、ボタン9が携帯機本体3の穴13に嵌合した状態にする。すると、エマージェンシーキー5(キー本体15)にて鍵溝が設けられたキー部分Kが携帯機本体3から突出した状態となる。そして、携帯機本体3がエマージェンシーキー5を捻り操作するためのグリップとなる。
【0048】
一方、エマージェンシーキー5を図1(D)の使用状態から図1(A)の通常状態に戻すには、前述した手順と逆の作業を行えば良い。つまり、図1(D)の状態で、携帯機本体3の外側からエマージェンシーキー5のボタン9を押しながら、そのエマージェンシーキー5の先端を引っ張れば、エマージェンシーキー5を携帯機本体3から抜き出すことができる。そして、携帯機本体3の収納部7から抜いたエマージェンシーキー5を、その先端側から携帯機本体3の収納部7の開口7aへ挿入し、図1(A)の如くボタン9が携帯機本体3の穴13に嵌合した状態にすれば良い。
【0049】
尚、本第1実施形態では、エマージェンシーキー5に設けられた金具17とボタン9が、ロック機構に相当しており、特にそのうちで、ボタン9がボタン部に相当し、金具17が支持部に相当している。
以上のような本第1実施形態の携帯機1によれば、エマージェンシーキー5を収納部7に着脱可能に保持するためのボタン9及び金具17からなるロック機構を、エマージェンシーキー5側に設けているため、携帯機本体3には穴13だけを設ければ良く、携帯機本体3(延いては、本携帯機1)を小型化することができる。
【0050】
しかも、本第1実施形態の携帯機1では、エマージェンシーキー5の使用時に、該エマージェンシーキー5を携帯機本体3の収納部7に逆挿入して、その携帯機本体3をエマージェンシーキー5のグリップとして機能させることができるため、エマージェンシーキー5の幅が細くても、また、エマージェンシーキー5の後端部を大きくしなくても、良好な操作性を確保することができ、その結果、一層の小型化を達成することができる。
【0051】
そして更に、エマージェンシーキー5の使用時にも、そのエマージェンシーキー5のボタン9が携帯機本体3の穴13に嵌合するロック状態となるため、エマージェンシーキー5と、グリップとしての役割を果たす携帯機本体3との連結がしっかりしたものとなり、操作性を一層良好にすることができる。
【0052】
また、エマージェンシーキー5のキー本体15は、金属で形成しても良いが、本第1実施形態の如く樹脂で形成した方が、軽量であるという点や、携帯機本体3内に設けられた無線通信用回路の通信動作に影響を及ぼすことがないという点において有利である。
【0053】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の携帯機について説明する。尚、以下の第2実施形態及び他の各実施形態に関する説明において、第1実施形態の携帯機1と同様の構成要素及び部分については、同じ符号を用いることにより、詳細な説明は省略する。
【0054】
第2実施形態の携帯機では、第1実施形態の携帯機1と比較すると、エマージェンシーキー5のみが異なっており、図3に示すように、本第2実施形態のエマージェンシーキー5では、当該エマージェンシーキー5を携帯機本体3の収納部7に着脱可能に保持するためのボタン9及びそれを支持するバネ部19からなるロック機構と、リング11とが、樹脂製のキー本体15と一体で成形されている。尚、図3において、(A)は、エマージェンシーキー5の正面図であり、(B)は、エマージェンシーキー5の右側面図であり、(C)は、エマージェンシーキー5の背面図である。そして、(D)は、(A)におけるX2−X2断面の一部を表す図である。
【0055】
即ち、本第2実施形態のエマージェンシーキー5では、キー本体15の後端付近の部分であって第1実施形態の溝15aに相当する部分が、そのキー本体15の表面側と裏面側とを貫通させる空間21となっている。そして、その空間21内に、ボタン9と、そのボタン9を当該空間21内に支持するバネ部19とが、キー本体15と一体で成形されている。また、キー本体15の後端には、リング11が一体成形されている。
【0056】
そして、このような第2実施形態のエマージェンシーキー5においても、ボタン9は、押圧力が加えられていない状態では、バネ部19により、当該ボタン9の少なくとも外側面(図3(B),(D)の左側の面)がキー本体15の側面(表面)から外側へ突出する基準位置(図3(B),(D)に示す位置)に支持される。
【0057】
また、ボタン9がキー本体15の外側から内側への方向に押されると、バネ部19がたわんで、そのボタン9の外側面がキー本体15の側面(表面)と同じ高さか、それよりもキー本体15の中側に沈み込むようになっており、その際に、バネ部19は、ボタン9を上記基準位置へ戻る方向に付勢する付勢部材として機能する。
【0058】
そして、以上のような第2実施形態の携帯機によっても、ロック機構の構成は異なるが、第1実施形態の携帯機1と全く同様の効果を得ることができる。尚、本第2実施形態では、ボタン9がボタン部に相当し、バネ部19が支持部に相当している。
【0059】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の携帯機について説明する。
第3実施形態の携帯機も、第1実施形態の携帯機1に対して、エマージェンシーキー5のみが異なっている。
【0060】
そして、図4に示すように、本第3実施形態のエマージェンシーキー5では、当該エマージェンシーキー5を携帯機本体3の収納部7に着脱可能に保持するためのボタン9及びそれを支持するバネ部23からなるロック機構が、キー本体15とは別体の樹脂で成形されており、また、リング11がキー本体15と一体で成形されている。尚、図4において、(A)は、エマージェンシーキー5の正面図であり、(B)は、エマージェンシーキー5の右側面図であり、(C)は、エマージェンシーキー5の背面図である。そして、(D)は、(A)におけるX3−X3断面の一部を表す図である。
【0061】
更に詳しく説明すると、本第3実施形態のエマージェンシーキー5では、キー本体15の後端付近の部分であって第1実施形態の溝15aに相当する部分が、キー本体15の表面側よりも裏面側の方が開口の大きい空間25となっており、その空間25の表面側の開口(以下、表面側開口という)25aは、ボタン9を突出させることが可能な円形になっている。
【0062】
そして更に、キー本体15にて、円形の上記表面側開口25aよりも当該キー本体15の先端寄り(図4において下方)の位置には、表面側から上記空間25の裏面側の開口に連通する固定孔27が設けられている。
一方、バネ部23の先端にボタン9が設けられており、また、そのバネ部23にて、ボタン9とは反対側には、キー本体15の上記固定孔27に係合するスナップ式の係合突起23aが設けられている。
【0063】
そして、バネ部23は、キー本体15の裏面側から空間25内に入れられて、上記係合突起23aがキー本体15の固定孔27に係合することで、キー本体15に取り付けられ、ボタン9を上記表面側開口25aから突出させた状態に支持することとなる。
【0064】
このような第3実施形態のエマージェンシーキー5においても、ボタン9は、押圧力が加えられていない状態では、バネ部23により、当該ボタン9の少なくとも外側面(図4(B),(D)の左側の面)がキー本体15の側面(表面)から外側へ突出する基準位置(図4(B),(D)に示す位置)に支持される。
【0065】
また、ボタン9がキー本体15の外側から内側への方向に押されると、バネ部23がたわんで、そのボタン9の外側面がキー本体15の側面(表面)と同じ高さか、それよりもキー本体15の中側に沈み込むようになっており、その際に、バネ部23は、ボタン9を上記基準位置へ戻る方向に付勢する付勢部材として機能する。
【0066】
そして、以上のような第3実施形態の携帯機によっても、ロック機構の構成は異なるが、第1実施形態の携帯機1と全く同様の効果を得ることができる。尚、本第3実施形態では、ボタン9がボタン部に相当し、バネ部23が支持部に相当している。
【0067】
一方、本第3実施形態においても、キー本体15は、金属で形成しても良いが、前述したように樹脂で形成した方が有利である。また、キー本体15を樹脂で形成する場合、バネ部23は、キー本体15の樹脂よりも弾性が高い樹脂で形成することが好ましい。キー本体15には数回から数十回程度の使用に耐え得る強度が必要であるのに対して、バネ部23には弾性が必要であるからである。
【0068】
[第4実施形態]
次に、第4実施形態の携帯機について図5を用い説明する。尚、図5は、第4実施形態の携帯機31の説明図であり、特に(A)は、使用者に携帯される場合の携帯機31の通常状態を表す斜視図であり、(B),(C)の各々は、エマージェンシーキー5が使用される場合の携帯機31の状態を段階的に表す斜視図である。また、(D)は、エマージェンシーキー5の単体の斜視図である。
【0069】
本第4実施形態の携帯機31は、第1実施形態の携帯機1と比較すると、下記の(1−1)及び(1−2)の2点が異なっている。
(1−1)携帯機本体3の収納部7は、エマージェンシーキー5を貫通させることが可能に形成されている。つまり、図5では隠れているが、携帯機本体3にて収納部7の開口7aがある側面とは反対側の側面にも、その収納部7の開口7bが設けられている。
【0070】
(1−2)携帯機本体3にて穴13が設けられた側面3aには、その側面3aの長手方向の中心位置に対して穴13と対象な位置に、その穴13と同じ形状及び寸法の穴(第2の保持穴に相当)33が設けられている。
このような第4実施形態の携帯機31では、第1実施形態の携帯機1と同じ手順だけでなく、下記の手順でもエマージェンシーキー5を使用することができる。
【0071】
まず、図5(A)の如くエマージェンシーキー5が携帯機本体3の収納部7に収納されている状態で、携帯機本体3の外側から、穴13に勘合しているエマージェンシーキー5のボタン9を押してロックを解除しながら、図5(A)の矢印Y4に示すように、そのエマージェンシーキー5の後端(具体的には、リング11の部分)を携帯機本体3の方へ押す。
【0072】
すると、エマージェンシーキー5が収納部7内で開口7bの方へ摺動して、図5(B)に示すように、その開口7bからエマージェンシーキー5の先端が突出することとなる。
そして次に、収納部7の開口7bから突出したエマージェンシーキー5の先端を、図5(B)の矢印Y5に示すように引っ張る。
【0073】
すると、図5(C)に示すように、エマージェンシーキー5のボタン9が携帯機本体3の穴33の方に嵌合すると共に、エマージェンシーキー5のキー部分Kが携帯機本体3から突出した状態となる。つまり、この場合には、エマージェンシーキー5のキー部分Kが、携帯機本体3において第1実施形態の場合(詳しくは、図1(D)の場合)とは反対側から突出した状態となる。
【0074】
以上のような第4実施形態の携帯機31によれば、エマージェンシーキー5を使用したい場合において、使用者の好みに合った使用方法を採ることができる。そして、このことから、高級感及び商品性を高めることができる。
尚、エマージェンシーキー5を図5(C)の使用状態から図5(A)の通常状態に戻すには、携帯機本体3の外側から、穴33に勘合しているエマージェンシーキー5のボタン9を押してロックを解除しながら、エマージェンシーキー5の先端を携帯機本体3の方(矢印Y5とは反対の方向)へ押し、エマージェンシーキー5を収納部7内で開口7aの方へと摺動させて、ボタン9を携帯機本体3の穴13に嵌合させれば良い。また、図5(C)の状態で、携帯機本体3の外側からエマージェンシーキー5のボタン9を押しながら、そのエマージェンシーキー5の先端を引っ張って、該エマージェンシーキー5を携帯機本体3から一旦抜き出し、その抜いたエマージェンシーキー5を、その先端側から携帯機本体3の収納部7の開口7aへ挿入して、図5(A)の如くボタン9が携帯機本体3の穴13に嵌合した状態にしても良い。
【0075】
一方、エマージェンシーキー5としては、図3、図4に示した第2、第3実施形態のものを用いても良い。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態の携帯機について図6を用い説明する。尚、図6は、第5実施形態の携帯機35の説明図であり、特に(A)は、使用者に携帯される場合の携帯機35の通常状態を表す斜視図であり、(D)は、本携帯機35に内蔵されるエマージェンシーキー5’の単体の斜視図である。そして、(B),(C)の各々は、エマージェンシーキー5’が使用される場合の携帯機35の状態を段階的に表す斜視図である。
【0076】
本第5実施形態の携帯機35は、第4実施形態の携帯機31と比較すると、下記の(2−1)及び(2−2)の2点が異なっている。
(2−1)携帯機本体3の側面3aに、穴13と穴33とを結ぶ直線状のスリット37が形成されている。
【0077】
(2−2)本携帯機35に内蔵されるエマージェンシーキー5’は、第1実施形態のエマージェンシーキー5に対して、ボタン9の外側面に突起9aを設けたものとなっている。そして、この突起9aは、エマージェンシーキー5’を携帯機本体3の収納部7内で摺動させる際に、上記スリット37から突出するようになっている。つまり、突起9aの幅は、スリット37の幅よりも若干小さく、また、突起9aの高さは、スリット37の深さ(即ち、携帯機本体3の側面3aを成す側壁の厚さ)よりも若干大きく設定されている。
【0078】
このような第5実施形態の携帯機35によれば、エマージェンシーキー5’を収納部7内で摺動させて、キー部分Kを携帯機本体3における開口7b側から突出させる操作が非常に簡単となる。
即ち、図6(A)の如くエマージェンシーキー5’が携帯機本体3の収納部7に収納されている状態で、携帯機本体3の外側から、穴13に勘合しているボタン9の突起9aの部分を押してロックを解除し、その突起9aに指をかけて、該突起9aを図6(B)の矢印Y6に示すように、穴33の方向へスリット37に沿ってスライドさせるだけで、エマージェンシーキー5’を収納部7内で摺動させることができ、図6(C)に示すように、エマージェンシーキー5’のキー部分Kが携帯機本体3から突出した状態にすることができる。
【0079】
また、エマージェンシーキー5’を図6(C)の使用状態から図6(A)の通常状態に戻す際にも、携帯機本体3の外側から、穴33に勘合しているボタン9の突起9aの部分を押してロックを解除し、その突起9aに指をかけて、該突起9aを穴13の方向へスリット37に沿ってスライドさせるだけで良い。
【0080】
尚、エマージェンシーキー5’としては、図3、図4に示した第2、第3実施形態のエマージェンシーキー5に対して、ボタン9に上記突起9aを設けたものを用いても良い。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態の携帯機について図7を用い説明する。
【0081】
本第6実施形態の携帯機41は、第1実施形態の携帯機1に対して、下記の点のみが異なっている。
即ち、図7に示すように、携帯機本体3の収納部7において、開口7a側とは反対側の端部(つまり、収納部7の終端位置)に、ゴムやバネなどからなる付勢部材43が設けられている。そして、その付勢部材43は、エマージェンシーキー5が収納部7に収納されてボタン9が穴13に嵌合している状態で、そのエマージェンシーキー5の先端に当接して、該エマージェンシーキー5を収納部7から押し出す方向に付勢する。
【0082】
このような第6実施形態の携帯機41によれば、エマージェンシーキー5が収納部7に収納されている状態で、携帯機本体3の外側から、穴13に勘合しているエマージェンシーキー5のボタン9を押してロックを解除すると、付勢部材43の付勢力により、収納部7の開口7aからエマージェンシーキー5の後端側が自動的に飛び出すこととなる。
【0083】
よって、エマージェンシーキー5を使用したい場合に、携帯機本体3の収納部7からエマージェンシーキー5を抜き出すことが非常に容易となる。
尚、エマージェンシーキー5としては、図3、図4に示した第2、第3実施形態のものを用いても良い。
【0084】
[その他]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、エマージェンシーキー5,5’のボタン9は、押された際に元の突出位置(基準位置)へ戻ろうとするようになっていれば、前述したものとは違う部材や構造で支持するようにしても良い。一例を挙げると、エマージェンシーキー5,5’の内部に、ボタン9を、そのボタン9が当該エマージェンシーキー5,5’の側面から突出/非突出可能となるように保持する円筒状の保持室を設け、更に、その保持室内にスプリングを設けて、そのスプリングによりボタン9に突出方向の付勢力を常時与える構成などでも良い。そして、この場合には、上記保持室とスプリングとが、支持部に該当することとなる。
【0085】
一方、携帯機本体3の形状は、略直方体に限らず、様々な形状にすることができる。
また、本発明は、車両用の電子キーシステムに限らず、住宅用など様々な用途の電子キーシステムの携帯機に対して、同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の携帯機を表す斜視図である。
【図2】第1実施形態のエマージェンシーキーを説明する説明図である。
【図3】第2実施形態のエマージェンシーキーを説明する説明図である。
【図4】第3実施形態のエマージェンシーキーを説明する説明図である。
【図5】第4実施形態の携帯機を説明する説明図である。
【図6】第5実施形態の携帯機を説明する説明図である。
【図7】第6実施形態の携帯機を説明する説明図である。
【図8】従来の電子キーシステムの携帯機を説明する説明図である。
【符号の説明】
1,31,35,41…携帯機、3…携帯機本体(携帯機の本体)、5,5’…エマージェンシーキー、K…キー部分、7…収納部、7a,7b…開口、9…ボタン、9a…突起、11…リング、13,33…穴、15…キー本体、17…金具、17a…板バネ部、19,23…バネ部、23a…係合突起、27…固定孔、37…スリット、43…付勢部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子キーシステムにおいて使用者に携帯される携帯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、使用者に携帯される携帯機と電子装置との間で無線通信によりIDを照合してドアの施解錠といったセキュリティ機能の動作を行う電子キーシステムが知られており、特に自動車では、車両盗難防止効果を高めるために、エンジンの始動許可も、携帯機と車載電子装置との間のID照合に基づいて行うようにしたものが実用化されている。
【0003】
そして、この種の電子キーシステムでは、携帯機の電池の電力が無くなった場合に備えて、その携帯機の本体に設けられた収納部に、メカニカルなキー(キープレート)であるエマージェンシーキーを収納しておくようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
そして更に、従来の電子キーシステムの携帯機では、エマージェンシーキーが本体の収納部から容易に抜けない様にするためのロック機構を本体側に構成している。
例えば図8に示すように、携帯機101の本体103には、手動でスライド操作されるスライド部材105と、そのスライド部材105を一定方向に付勢するスプリング107とからなるロック機構が設けられており、スライド部材105のスプリング107側とは反対側の突起105aが、本体103の収納部109に挿入されて収納されたエマージェンシーキー111の係合溝111aに嵌合することで、エマージェンシーキー111が収納部109から抜けてしまうことが防止される。そして、この構成例では、スライド部材105をスプリング107の付勢力に抗してスライドさせれば(つまり、図8における左方向にスライドさせれば)、そのスライド部材105の突起105aと上記係合溝111aとの嵌合が解除して、エマージェンシーキー111を本体103の収納部109から抜き出すことができるようになる。尚、図8において、(A)は、携帯機101の正面図であり、(B)は、携帯機101の左側面図である。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−322841号公報(図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の携帯機では、エマージェンシーキーを本体の収納部に着脱可能に保持するためのロック機構を、その本体の方に設けているため、携帯機を小型化するのに障害となっていた。
【0007】
そこで、本発明は、電子キーシステムの携帯機を小型化することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の電子キーシステムの携帯機では、当該携帯機の本体に設けられた収納部にメカニカルなエマージェンシーキーが挿入されて収納されるが、特に、そのエマージェンシーキーを収納部に着脱可能に保持するためのロック機構が、エマージェンシーキー側に設けられている。
【0009】
このため、携帯機の本体に手動でスライド操作されるスライド部材などを設ける必要がなく、携帯機の本体(延いては、携帯機)を小型化することができる。
次に、請求項2に記載の携帯機では、請求項1の携帯機において、エマージェンシーキーの使用時には、前記収納部から抜かれたエマージェンシーキーが、その収納部に当該エマージェンシーキーの後端側から所定長だけ挿入されることで、当該エマージェンシーキーにて鍵溝が設けられたキー部分が当該携帯機の本体から突出した状態となるように構成されている。
【0010】
このような請求項2の携帯機では、エマージェンシーキーの使用時に、当該携帯機の本体がエマージェンシーキーを捻り操作するためのグリップとなるため、エマージェンシーキーが細くても、また、エマージェンシーキーの後端部を大きくしなくても、操作性を良好にすることができる。
【0011】
つまり、エマージェンシーキーの操作性を良好にするためには、例えば、エマージェンシーキーの幅を広くするか、あるいは、図8に例示したエマージェンシーキー111のように、その後端部に大きなグリップ部111bを設けることが考えられるが、請求項2の構成によれば、そのようなグリップ部111bを設けたり、エマージェンシーキーの幅を広くしたりする必要がなく、その結果、携帯機を一層小型化することができる。
【0012】
一方、請求項1の携帯機において、ロック機構としては、携帯機の本体(以下、携帯機本体ともいう)における特定部分との係合/非係合が手動で切り換え可能なものであれば良いが、具体的には請求項3のような構成のものが簡単で好ましい。
【0013】
即ち、請求項3に記載の携帯機では、ロック機構が、エマージェンシーキーにて鍵溝が設けられていない後端付近に、当該エマージェンシーキーの側面から外側へ突出するように設けられた部分であって、エマージェンシーキーの外側から内側への方向に押されることで、そのエマージェンシーキーの側面よりも外側へ突出する基準位置から、該エマージェンシーキーの側面よりも外側へ突出しない位置に移動するボタン部と、そのボタン部を支持すると共に、該ボタン部が前記方向に押された際には、該ボタン部を前記基準位置へ戻る方向に付勢する支持部とからなっている。そして、携帯機の本体には、エマージェンシーキーが収納部に収納された状態で、そのエマージェンシーキーの前記ボタン部が嵌合する保持穴が設けられている。
【0014】
このような請求項3の携帯機では、エマージェンシーキーが携帯機本体の収納部に収納された状態において、エマージェンシーキーのボタン部が携帯機本体の保持穴に嵌合することにより、そのエマージェンシーキーが収納部から抜けてしまうことが防止される。
【0015】
そして、その状態で、携帯機本体の外側から、上記保持穴に勘合しているエマージェンシーキーのボタン部を押せば、そのボタン部と保持穴との嵌合が解除される。尚、以下の説明では、このようにしてボタン部と保持穴との嵌合を解除することを、「ロックを解除する」ともいう。
【0016】
このため、携帯機本体の収納部からエマージェンシーキーを抜き出す場合には、上記保持穴に勘合しているエマージェンシーキーのボタン部を押しながら、そのエマージェンシーキーの端部を引っ張れば良い。
また、請求項2の携帯機は、具体的には請求項4のように構成することができる。
【0017】
即ち、請求項4に記載の携帯機では、請求項3の携帯機において、エマージェンシーキーの使用時には、携帯機本体の収納部から抜かれたエマージェンシーキーが、その収納部に当該エマージェンシーキーの後端側から挿入されると共に、前記ボタン部が前記保持穴に嵌合することで、当該エマージェンシーキーにて鍵溝が設けられたキー部分が携帯機本体から突出した状態となる。
【0018】
このような請求項4の携帯機によれば、請求項2の携帯機について述べた効果に加えて、更に、エマージェンシーキーの使用時にも、そのエマージェンシーキーのボタン部が携帯機本体の保持穴に嵌合するロック状態となるため、エマージェンシーキーと、グリップとしての役割を果たす携帯機本体との連結がしっかりしたものとなり、延いては、操作性を一層良好にすることができる。
【0019】
次に、請求項5に記載の携帯機では、請求項4の携帯機において、携帯機本体の収納部は、エマージェンシーキーを貫通させることが可能に形成されている。
そして更に、携帯機本体には、収納部に収納されたエマージェンシーキーを該収納部内で摺動させて、そのエマージェンシーキーのキー部分(鍵溝が設けられた部分)を当該本体から突出させた場合に、エマージェンシーキーのボタン部が嵌合する第2の保持穴が設けられている。
【0020】
この請求項5の携帯機によれば、下記の(1)又は(2)の何れかの方法でエマージェンシーキーを使用することができる。尚、以下の請求項5に関する説明では、第2の保持穴とは違う方の保持穴のことを、その第2の保持穴との区別を明確にするために、第1の保持穴ともいう。
【0021】
(1)エマージェンシーキーを、請求項3の携帯機について述べた手順で携帯機本体の収納部から抜き出し、その抜いたエマージェンシーキーを、携帯機本体の収納部に後端側からボタン部が第1の保持穴に嵌合するまで差し込む。すると、エマージェンシーキーのキー部分が携帯機本体から突出した状態となる。つまり、この使用方法は、請求項4の携帯機と同じである。
【0022】
(2)エマージェンシーキーが携帯機本体の収納部に収納されている状態で、携帯機本体の外側から、第1の保持穴に勘合しているエマージェンシーキーのボタン部を押して、ロックを解除し、更に、エマージェンシーキーを、その先端側が携帯機本体から突出する方向に収納部内で摺動させて、ボタン部を第2の保持穴に嵌合させる。すると、この場合も、エマージェンシーキーのキー部分が携帯機本体から突出した状態となる。つまり、この場合には、エマージェンシーキーのキー部分が、携帯機本体において上記(1)の場合とは反対側から突出した状態となる。
【0023】
よって、このような請求項5の携帯機によれば、エマージェンシーキーを使用したい場合において、使用者の好みに合った使用方法を採ることができ有利である。そして、このことから、高級感及び商品性を高めることができる。
次に、請求項6に記載の携帯機では、請求項5の携帯機において、当該携帯機の本体には、第1の保持穴と第2の保持穴とを結ぶスリットが形成されている。そして更に、エマージェンシーキーのボタン部には、当該エマージェンシーキーを収納部内で摺動させる際に前記スリットから突出する突起が設けられている。
【0024】
このような請求項6の携帯機によれば、上記(2)の使用方法を実施する際に、ボタン部の突起をスリットに沿ってスライドさせるだけで、エマージェンシーキーを収納部内で摺動(スライド)させることができる。よって、エマージェンシーキーのキー部分を携帯機本体から突出させるための操作が簡単になる。
【0025】
一方、請求項7に記載の携帯機では、請求項3又は請求項4の携帯機において、収納部には、エマージェンシーキーが当該収納部に収納されてボタン部が前記保持穴に嵌合している状態で、そのエマージェンシーキーを当該収納部から押し出す方向に付勢する付勢部材が設けられている。
【0026】
このような請求項7の携帯機によれば、エマージェンシーキーが携帯機本体の収納部に収納されている状態で、携帯機本体の外側から、保持穴に勘合しているエマージェンシーキーのボタン部を押してロックを解除すると、上記付勢部材の付勢力により、エマージェンシーキーが収納部から自動的に押し出されることとなる。よって、エマージェンシーキーを使用したい場合に、携帯機本体の収納部からエマージェンシーキーを抜き出す作業を、非常に簡単なものにすることができる。
【0027】
ところで、エマージェンシーキーは、一般に金属で形成されるが、請求項8に記載の如く、エマージェンシーキーの少なくとも本体部分を樹脂で形成するようにすれば、軽量なものとなり有利である。しかも、エマージェンシーキーを樹脂で形成すれば、携帯機本体内に設けられる無線通信回路の通信動作に影響を及ぼすことがないという点においても有利である。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施形態の電子キーシステムの携帯機について、図面を用いて説明する。尚、本実施形態の携帯機は、使用者に携帯される小型の電子キーユニットと車載電子装置との間で無線通信によりIDを照合し、その照合結果に基づき車両のドアの施解錠やエンジンの始動許可などを行う、所謂イモビライザーシステムを兼ね備えたスマートキーシステムにおいて、使用者側の電子キーユニットとして用いられるものである。
【0029】
[第1実施形態]
まず図1は、第1実施形態の携帯機1を表す斜視図であり、特に(A)は、使用者に携帯される場合の通常の状態を表し、(B)〜(D)の各々は、当該携帯機1に内蔵された後述のエマージェンシーキーが使用される場合の状態を段階的に表している。
【0030】
携帯機1は、樹脂によって略直方体に形成された本体(以下、携帯機本体ともいう)3の内部に、車載電子装置の通信回路とID照合用の無線通信を行うためのアンテナ、送受信回路及びマイコン等からなるID照合通信処理部と、そのID照合通信処理部が動作するための電池と、該電池の電力が無くなった場合に車載電子装置のトランスポンダ送受信回路との間で電磁誘導式の無線通信によりID照合を行うトランスポンダとを備えている。尚、これら内部の電子回路部分については、一般的なものであるため、図示は省略している。
【0031】
そして更に、本体3には、上記電池の電力が無くなった場合に使用されるメカニカルなエマージェンシーキー5を収納するための収納部7が設けられており、通常の状態では、その収納部7にエマージェンシーキー5が挿入されて収納されている。
【0032】
尚、収納部7は、本体3の一つの側面3aの内側に沿って設けられている。また、エマージェンシーキー5は、本携帯機1の電池の電力が無くなった場合に、車両のドアに設けられているキーシリンダに差し込んで該ドアを解錠又は施錠するために用いられ、システムによっては、例えば車室内に設けられたキーシリンダに差し込むことで、車載電子装置の動作モードを、上記トランスポンダ送受信回路により本携帯機1のトランスポンダとID照合を行う電磁誘導式通信モードに切り換えるために用いられる。
【0033】
ここで、エマージェンシーキー5にて鍵溝が設けられていない後端付近には、当該エマージェンシーキー5の側面から外側へ突出するボタン9が設けられている。そして、そのボタン9は、エマージェンシーキー5の外側から内側への方向に押せば、エマージェンシーキー5の側面よりも外側へ突出する基準位置から、そのエマージェンシーキー5の側面よりも外側へ突出しない位置に移動し、押すことを止めれば(当該ボタン9を押す力が無くなれば)、上記基準位置へ戻るようになっている。
【0034】
また、エマージェンシーキー5の後端には、リング11が設けられている。このリング11は、当該エマージェンシーキー5を、本体3の収納部7から抜き出した単独の状態で携帯したり保管する際において、キーホルダー等に取り付けることができるように設けられている。
【0035】
一方、携帯機本体3の側面のうち、収納部7の側壁となっている1つの側面3aには、エマージェンシーキー5が収納部7に収納された状態で、そのエマージェンシーキー5の上記ボタン9が嵌合する穴(保持穴に相当)13が設けられている。
【0036】
次に、エマージェンシーキー5の構成について、図2を用い更に詳しく説明する。尚、図2において、(A)は、エマージェンシーキー5の正面図であり、(B)は、エマージェンシーキー5の右側面図であり、(C)は、エマージェンシーキー5の背面図である。そして、(D)は、(A)におけるX1−X1断面の一部を表す図である。
【0037】
図2に示すように、エマージェンシーキー5は、長尺板状のキー本体(即ち、当該エマージェンシーキー5の本体部分)15と、上記リング11と、キー本体15の後端付近に上記ボタン9を支持すると共に、リング11をキー本体15の後端に保持する金具17とから構成されている。
【0038】
キー本体15にて、その先端(図2における下端)から後端(図2における上端)へ至る途中までのキー部分Kには、鍵溝が形成されている。そして、キー本体15の後端付近において、ボタン9が突設される方の面(以下、この面を表面という)には、ボタン9を収容可能な溝15aが設けられており、その表面とは反対側の面(以下、裏面という)には、金具17を保持するための係合孔15bが設けられている。尚、本実施形態において、キー本体15は、樹脂(例えば、PA66)によって形成されている。
【0039】
また、金具17は、板バネ材からなり、キー本体15の後端付近の表面と裏面とを挟み込むような断面略U字状に形成されている。
そして、金具17は、その略U字状の頂部にリング11を掛けた状態で、キー本体15の後端から、そのキー本体15の表面と裏面を挟むようにして差し込まれることにより、該キー本体15の後端部に取り付けられている。
【0040】
つまり、金具17がキー本体15の後端から差し込まれると、その金具17にて、キー本体15の裏面に接する側に設けられた突部17bがキー本体15の上記係合孔15bに係合すると共に、金具17にて、キー本体15の溝15aに嵌る板バネ部17aの根本であってL字状に湾曲されたL字部分17cが、その溝15aの壁15cに係合することで、当該金具17が固定される。
【0041】
更に、金具17において、キー本体15の溝15aに嵌る上記板バネ部17aの外側面に、ボタン9が設けられている。尚、ボタン9は、金具17と一体で形成されていても良いし、また、金具17と別体のものを取り付けるようにしても良い。
【0042】
そして、ボタン9に押圧力が加えられていない状態において、そのボタン9は、金具17(特に、その板バネ部17a)により、当該ボタン9の少なくとも外側面(図2(B),(D)の左側の面)がキー本体15の側面(表面)から外側へ突出する基準位置(図2(B),(D)に示す位置)に支持されることとなる。
【0043】
また、ボタン9がキー本体15の外側から内側への方向に押されると、金具17の板バネ部17aがたわんで、そのボタン9の外側面がキー本体15の側面(表面)と同じ高さか、それよりもキー本体15の中側に沈み込むようになっており、その際に、金具17の板バネ部17aは、ボタン9を上記基準位置へ戻る方向に付勢する付勢部材として機能する。
【0044】
以上のような携帯機1においては、図1(A)に示すように、エマージェンシーキー5が携帯機本体3の収納部7に収納された状態では、エマージェンシーキー5のボタン9が携帯機本体3の穴13に嵌合することにより、エマージェンシーキー5が収納部7から抜けてしまうことが防止される。
【0045】
そして、図1(A)の矢印Y1で示すように、携帯機本体3の外側から、穴13に勘合しているエマージェンシーキー5のボタン9を押せば、そのボタン9と穴13との嵌合(即ちロック)が解除される。
このため、携帯機本体3の収納部7からエマージェンシーキー5を抜き出したい場合には、携帯機本体3の外側からエマージェンシーキー5のボタン9を押しながら、図1(B)の矢印Y2に示すように、そのエマージェンシーキー5の後端(具体的には、リング11の部分)を引っ張れば良い。
【0046】
尚、携帯機本体3の収納部7からエマージェンシーキー5を抜き出す場合としては、電池の電力が無くなってエマージェンシーキー5を使用する場合の他にも、例えばホテルなどで他人に自動車の移動を依頼する場合が考えられる。つまり、不正行為によってエマージェンシーキー5の複製が作成されてしまうのを確実に防止するためである。
【0047】
また、エマージェンシーキー5を使用する場合には、上記の手順で携帯機本体3の収納部7から抜いたエマージェンシーキー5を、図1(C)の矢印Y3に示すように、その後端側(リング11の側)から携帯機本体3の収納部7の開口7aへ挿入し、図1(D)に示すように、ボタン9が携帯機本体3の穴13に嵌合した状態にする。すると、エマージェンシーキー5(キー本体15)にて鍵溝が設けられたキー部分Kが携帯機本体3から突出した状態となる。そして、携帯機本体3がエマージェンシーキー5を捻り操作するためのグリップとなる。
【0048】
一方、エマージェンシーキー5を図1(D)の使用状態から図1(A)の通常状態に戻すには、前述した手順と逆の作業を行えば良い。つまり、図1(D)の状態で、携帯機本体3の外側からエマージェンシーキー5のボタン9を押しながら、そのエマージェンシーキー5の先端を引っ張れば、エマージェンシーキー5を携帯機本体3から抜き出すことができる。そして、携帯機本体3の収納部7から抜いたエマージェンシーキー5を、その先端側から携帯機本体3の収納部7の開口7aへ挿入し、図1(A)の如くボタン9が携帯機本体3の穴13に嵌合した状態にすれば良い。
【0049】
尚、本第1実施形態では、エマージェンシーキー5に設けられた金具17とボタン9が、ロック機構に相当しており、特にそのうちで、ボタン9がボタン部に相当し、金具17が支持部に相当している。
以上のような本第1実施形態の携帯機1によれば、エマージェンシーキー5を収納部7に着脱可能に保持するためのボタン9及び金具17からなるロック機構を、エマージェンシーキー5側に設けているため、携帯機本体3には穴13だけを設ければ良く、携帯機本体3(延いては、本携帯機1)を小型化することができる。
【0050】
しかも、本第1実施形態の携帯機1では、エマージェンシーキー5の使用時に、該エマージェンシーキー5を携帯機本体3の収納部7に逆挿入して、その携帯機本体3をエマージェンシーキー5のグリップとして機能させることができるため、エマージェンシーキー5の幅が細くても、また、エマージェンシーキー5の後端部を大きくしなくても、良好な操作性を確保することができ、その結果、一層の小型化を達成することができる。
【0051】
そして更に、エマージェンシーキー5の使用時にも、そのエマージェンシーキー5のボタン9が携帯機本体3の穴13に嵌合するロック状態となるため、エマージェンシーキー5と、グリップとしての役割を果たす携帯機本体3との連結がしっかりしたものとなり、操作性を一層良好にすることができる。
【0052】
また、エマージェンシーキー5のキー本体15は、金属で形成しても良いが、本第1実施形態の如く樹脂で形成した方が、軽量であるという点や、携帯機本体3内に設けられた無線通信用回路の通信動作に影響を及ぼすことがないという点において有利である。
【0053】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の携帯機について説明する。尚、以下の第2実施形態及び他の各実施形態に関する説明において、第1実施形態の携帯機1と同様の構成要素及び部分については、同じ符号を用いることにより、詳細な説明は省略する。
【0054】
第2実施形態の携帯機では、第1実施形態の携帯機1と比較すると、エマージェンシーキー5のみが異なっており、図3に示すように、本第2実施形態のエマージェンシーキー5では、当該エマージェンシーキー5を携帯機本体3の収納部7に着脱可能に保持するためのボタン9及びそれを支持するバネ部19からなるロック機構と、リング11とが、樹脂製のキー本体15と一体で成形されている。尚、図3において、(A)は、エマージェンシーキー5の正面図であり、(B)は、エマージェンシーキー5の右側面図であり、(C)は、エマージェンシーキー5の背面図である。そして、(D)は、(A)におけるX2−X2断面の一部を表す図である。
【0055】
即ち、本第2実施形態のエマージェンシーキー5では、キー本体15の後端付近の部分であって第1実施形態の溝15aに相当する部分が、そのキー本体15の表面側と裏面側とを貫通させる空間21となっている。そして、その空間21内に、ボタン9と、そのボタン9を当該空間21内に支持するバネ部19とが、キー本体15と一体で成形されている。また、キー本体15の後端には、リング11が一体成形されている。
【0056】
そして、このような第2実施形態のエマージェンシーキー5においても、ボタン9は、押圧力が加えられていない状態では、バネ部19により、当該ボタン9の少なくとも外側面(図3(B),(D)の左側の面)がキー本体15の側面(表面)から外側へ突出する基準位置(図3(B),(D)に示す位置)に支持される。
【0057】
また、ボタン9がキー本体15の外側から内側への方向に押されると、バネ部19がたわんで、そのボタン9の外側面がキー本体15の側面(表面)と同じ高さか、それよりもキー本体15の中側に沈み込むようになっており、その際に、バネ部19は、ボタン9を上記基準位置へ戻る方向に付勢する付勢部材として機能する。
【0058】
そして、以上のような第2実施形態の携帯機によっても、ロック機構の構成は異なるが、第1実施形態の携帯機1と全く同様の効果を得ることができる。尚、本第2実施形態では、ボタン9がボタン部に相当し、バネ部19が支持部に相当している。
【0059】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の携帯機について説明する。
第3実施形態の携帯機も、第1実施形態の携帯機1に対して、エマージェンシーキー5のみが異なっている。
【0060】
そして、図4に示すように、本第3実施形態のエマージェンシーキー5では、当該エマージェンシーキー5を携帯機本体3の収納部7に着脱可能に保持するためのボタン9及びそれを支持するバネ部23からなるロック機構が、キー本体15とは別体の樹脂で成形されており、また、リング11がキー本体15と一体で成形されている。尚、図4において、(A)は、エマージェンシーキー5の正面図であり、(B)は、エマージェンシーキー5の右側面図であり、(C)は、エマージェンシーキー5の背面図である。そして、(D)は、(A)におけるX3−X3断面の一部を表す図である。
【0061】
更に詳しく説明すると、本第3実施形態のエマージェンシーキー5では、キー本体15の後端付近の部分であって第1実施形態の溝15aに相当する部分が、キー本体15の表面側よりも裏面側の方が開口の大きい空間25となっており、その空間25の表面側の開口(以下、表面側開口という)25aは、ボタン9を突出させることが可能な円形になっている。
【0062】
そして更に、キー本体15にて、円形の上記表面側開口25aよりも当該キー本体15の先端寄り(図4において下方)の位置には、表面側から上記空間25の裏面側の開口に連通する固定孔27が設けられている。
一方、バネ部23の先端にボタン9が設けられており、また、そのバネ部23にて、ボタン9とは反対側には、キー本体15の上記固定孔27に係合するスナップ式の係合突起23aが設けられている。
【0063】
そして、バネ部23は、キー本体15の裏面側から空間25内に入れられて、上記係合突起23aがキー本体15の固定孔27に係合することで、キー本体15に取り付けられ、ボタン9を上記表面側開口25aから突出させた状態に支持することとなる。
【0064】
このような第3実施形態のエマージェンシーキー5においても、ボタン9は、押圧力が加えられていない状態では、バネ部23により、当該ボタン9の少なくとも外側面(図4(B),(D)の左側の面)がキー本体15の側面(表面)から外側へ突出する基準位置(図4(B),(D)に示す位置)に支持される。
【0065】
また、ボタン9がキー本体15の外側から内側への方向に押されると、バネ部23がたわんで、そのボタン9の外側面がキー本体15の側面(表面)と同じ高さか、それよりもキー本体15の中側に沈み込むようになっており、その際に、バネ部23は、ボタン9を上記基準位置へ戻る方向に付勢する付勢部材として機能する。
【0066】
そして、以上のような第3実施形態の携帯機によっても、ロック機構の構成は異なるが、第1実施形態の携帯機1と全く同様の効果を得ることができる。尚、本第3実施形態では、ボタン9がボタン部に相当し、バネ部23が支持部に相当している。
【0067】
一方、本第3実施形態においても、キー本体15は、金属で形成しても良いが、前述したように樹脂で形成した方が有利である。また、キー本体15を樹脂で形成する場合、バネ部23は、キー本体15の樹脂よりも弾性が高い樹脂で形成することが好ましい。キー本体15には数回から数十回程度の使用に耐え得る強度が必要であるのに対して、バネ部23には弾性が必要であるからである。
【0068】
[第4実施形態]
次に、第4実施形態の携帯機について図5を用い説明する。尚、図5は、第4実施形態の携帯機31の説明図であり、特に(A)は、使用者に携帯される場合の携帯機31の通常状態を表す斜視図であり、(B),(C)の各々は、エマージェンシーキー5が使用される場合の携帯機31の状態を段階的に表す斜視図である。また、(D)は、エマージェンシーキー5の単体の斜視図である。
【0069】
本第4実施形態の携帯機31は、第1実施形態の携帯機1と比較すると、下記の(1−1)及び(1−2)の2点が異なっている。
(1−1)携帯機本体3の収納部7は、エマージェンシーキー5を貫通させることが可能に形成されている。つまり、図5では隠れているが、携帯機本体3にて収納部7の開口7aがある側面とは反対側の側面にも、その収納部7の開口7bが設けられている。
【0070】
(1−2)携帯機本体3にて穴13が設けられた側面3aには、その側面3aの長手方向の中心位置に対して穴13と対象な位置に、その穴13と同じ形状及び寸法の穴(第2の保持穴に相当)33が設けられている。
このような第4実施形態の携帯機31では、第1実施形態の携帯機1と同じ手順だけでなく、下記の手順でもエマージェンシーキー5を使用することができる。
【0071】
まず、図5(A)の如くエマージェンシーキー5が携帯機本体3の収納部7に収納されている状態で、携帯機本体3の外側から、穴13に勘合しているエマージェンシーキー5のボタン9を押してロックを解除しながら、図5(A)の矢印Y4に示すように、そのエマージェンシーキー5の後端(具体的には、リング11の部分)を携帯機本体3の方へ押す。
【0072】
すると、エマージェンシーキー5が収納部7内で開口7bの方へ摺動して、図5(B)に示すように、その開口7bからエマージェンシーキー5の先端が突出することとなる。
そして次に、収納部7の開口7bから突出したエマージェンシーキー5の先端を、図5(B)の矢印Y5に示すように引っ張る。
【0073】
すると、図5(C)に示すように、エマージェンシーキー5のボタン9が携帯機本体3の穴33の方に嵌合すると共に、エマージェンシーキー5のキー部分Kが携帯機本体3から突出した状態となる。つまり、この場合には、エマージェンシーキー5のキー部分Kが、携帯機本体3において第1実施形態の場合(詳しくは、図1(D)の場合)とは反対側から突出した状態となる。
【0074】
以上のような第4実施形態の携帯機31によれば、エマージェンシーキー5を使用したい場合において、使用者の好みに合った使用方法を採ることができる。そして、このことから、高級感及び商品性を高めることができる。
尚、エマージェンシーキー5を図5(C)の使用状態から図5(A)の通常状態に戻すには、携帯機本体3の外側から、穴33に勘合しているエマージェンシーキー5のボタン9を押してロックを解除しながら、エマージェンシーキー5の先端を携帯機本体3の方(矢印Y5とは反対の方向)へ押し、エマージェンシーキー5を収納部7内で開口7aの方へと摺動させて、ボタン9を携帯機本体3の穴13に嵌合させれば良い。また、図5(C)の状態で、携帯機本体3の外側からエマージェンシーキー5のボタン9を押しながら、そのエマージェンシーキー5の先端を引っ張って、該エマージェンシーキー5を携帯機本体3から一旦抜き出し、その抜いたエマージェンシーキー5を、その先端側から携帯機本体3の収納部7の開口7aへ挿入して、図5(A)の如くボタン9が携帯機本体3の穴13に嵌合した状態にしても良い。
【0075】
一方、エマージェンシーキー5としては、図3、図4に示した第2、第3実施形態のものを用いても良い。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態の携帯機について図6を用い説明する。尚、図6は、第5実施形態の携帯機35の説明図であり、特に(A)は、使用者に携帯される場合の携帯機35の通常状態を表す斜視図であり、(D)は、本携帯機35に内蔵されるエマージェンシーキー5’の単体の斜視図である。そして、(B),(C)の各々は、エマージェンシーキー5’が使用される場合の携帯機35の状態を段階的に表す斜視図である。
【0076】
本第5実施形態の携帯機35は、第4実施形態の携帯機31と比較すると、下記の(2−1)及び(2−2)の2点が異なっている。
(2−1)携帯機本体3の側面3aに、穴13と穴33とを結ぶ直線状のスリット37が形成されている。
【0077】
(2−2)本携帯機35に内蔵されるエマージェンシーキー5’は、第1実施形態のエマージェンシーキー5に対して、ボタン9の外側面に突起9aを設けたものとなっている。そして、この突起9aは、エマージェンシーキー5’を携帯機本体3の収納部7内で摺動させる際に、上記スリット37から突出するようになっている。つまり、突起9aの幅は、スリット37の幅よりも若干小さく、また、突起9aの高さは、スリット37の深さ(即ち、携帯機本体3の側面3aを成す側壁の厚さ)よりも若干大きく設定されている。
【0078】
このような第5実施形態の携帯機35によれば、エマージェンシーキー5’を収納部7内で摺動させて、キー部分Kを携帯機本体3における開口7b側から突出させる操作が非常に簡単となる。
即ち、図6(A)の如くエマージェンシーキー5’が携帯機本体3の収納部7に収納されている状態で、携帯機本体3の外側から、穴13に勘合しているボタン9の突起9aの部分を押してロックを解除し、その突起9aに指をかけて、該突起9aを図6(B)の矢印Y6に示すように、穴33の方向へスリット37に沿ってスライドさせるだけで、エマージェンシーキー5’を収納部7内で摺動させることができ、図6(C)に示すように、エマージェンシーキー5’のキー部分Kが携帯機本体3から突出した状態にすることができる。
【0079】
また、エマージェンシーキー5’を図6(C)の使用状態から図6(A)の通常状態に戻す際にも、携帯機本体3の外側から、穴33に勘合しているボタン9の突起9aの部分を押してロックを解除し、その突起9aに指をかけて、該突起9aを穴13の方向へスリット37に沿ってスライドさせるだけで良い。
【0080】
尚、エマージェンシーキー5’としては、図3、図4に示した第2、第3実施形態のエマージェンシーキー5に対して、ボタン9に上記突起9aを設けたものを用いても良い。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態の携帯機について図7を用い説明する。
【0081】
本第6実施形態の携帯機41は、第1実施形態の携帯機1に対して、下記の点のみが異なっている。
即ち、図7に示すように、携帯機本体3の収納部7において、開口7a側とは反対側の端部(つまり、収納部7の終端位置)に、ゴムやバネなどからなる付勢部材43が設けられている。そして、その付勢部材43は、エマージェンシーキー5が収納部7に収納されてボタン9が穴13に嵌合している状態で、そのエマージェンシーキー5の先端に当接して、該エマージェンシーキー5を収納部7から押し出す方向に付勢する。
【0082】
このような第6実施形態の携帯機41によれば、エマージェンシーキー5が収納部7に収納されている状態で、携帯機本体3の外側から、穴13に勘合しているエマージェンシーキー5のボタン9を押してロックを解除すると、付勢部材43の付勢力により、収納部7の開口7aからエマージェンシーキー5の後端側が自動的に飛び出すこととなる。
【0083】
よって、エマージェンシーキー5を使用したい場合に、携帯機本体3の収納部7からエマージェンシーキー5を抜き出すことが非常に容易となる。
尚、エマージェンシーキー5としては、図3、図4に示した第2、第3実施形態のものを用いても良い。
【0084】
[その他]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、エマージェンシーキー5,5’のボタン9は、押された際に元の突出位置(基準位置)へ戻ろうとするようになっていれば、前述したものとは違う部材や構造で支持するようにしても良い。一例を挙げると、エマージェンシーキー5,5’の内部に、ボタン9を、そのボタン9が当該エマージェンシーキー5,5’の側面から突出/非突出可能となるように保持する円筒状の保持室を設け、更に、その保持室内にスプリングを設けて、そのスプリングによりボタン9に突出方向の付勢力を常時与える構成などでも良い。そして、この場合には、上記保持室とスプリングとが、支持部に該当することとなる。
【0085】
一方、携帯機本体3の形状は、略直方体に限らず、様々な形状にすることができる。
また、本発明は、車両用の電子キーシステムに限らず、住宅用など様々な用途の電子キーシステムの携帯機に対して、同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の携帯機を表す斜視図である。
【図2】第1実施形態のエマージェンシーキーを説明する説明図である。
【図3】第2実施形態のエマージェンシーキーを説明する説明図である。
【図4】第3実施形態のエマージェンシーキーを説明する説明図である。
【図5】第4実施形態の携帯機を説明する説明図である。
【図6】第5実施形態の携帯機を説明する説明図である。
【図7】第6実施形態の携帯機を説明する説明図である。
【図8】従来の電子キーシステムの携帯機を説明する説明図である。
【符号の説明】
1,31,35,41…携帯機、3…携帯機本体(携帯機の本体)、5,5’…エマージェンシーキー、K…キー部分、7…収納部、7a,7b…開口、9…ボタン、9a…突起、11…リング、13,33…穴、15…キー本体、17…金具、17a…板バネ部、19,23…バネ部、23a…係合突起、27…固定孔、37…スリット、43…付勢部材
Claims (8)
- 電子キーシステムの携帯機であって、
当該携帯機の本体に設けられた収納部にメカニカルなエマージェンシーキーが挿入されて収納されると共に、
前記エマージェンシーキーを前記収納部に着脱可能に保持するためのロック機構が、前記エマージェンシーキー側に設けられていること、
を特徴とする電子キーシステムの携帯機。 - 請求項1に記載の電子キーシステムの携帯機において、
前記エマージェンシーキーの使用時には、前記収納部から抜かれたエマージェンシーキーが、その収納部に当該エマージェンシーキーの後端側から所定長だけ挿入されることで、当該エマージェンシーキーにて鍵溝が設けられたキー部分が前記本体から突出した状態となるように構成されていること、
を特徴とする電子キーシステムの携帯機。 - 請求項1に記載の電子キーシステムの携帯機において、
前記ロック機構は、
前記エマージェンシーキーにて鍵溝が設けられていない後端付近に、当該エマージェンシーキーの側面から外側へ突出するように設けられ、前記エマージェンシーキーの外側から内側への方向に押されることで、前記エマージェンシーキーの側面よりも外側へ突出する基準位置から、前記エマージェンシーキーの側面よりも外側へ突出しない位置に移動するボタン部と、
前記ボタン部を支持すると共に、前記ボタン部が前記方向に押された際には、該ボタン部を前記基準位置へ戻る方向に付勢する支持部とからなり、
当該携帯機の本体には、前記エマージェンシーキーが前記収納部に収納された状態で、前記エマージェンシーキーの前記ボタン部が嵌合する保持穴が設けられていること、
を特徴とする電子キーシステムの携帯機。 - 請求項3に記載の電子キーシステムの携帯機において、
前記エマージェンシーキーの使用時には、前記収納部から抜かれたエマージェンシーキーが、その収納部に当該エマージェンシーキーの後端側から挿入されると共に、前記ボタン部が前記保持穴に嵌合することで、当該エマージェンシーキーにて鍵溝が設けられたキー部分が前記本体から突出した状態になること、
を特徴とする電子キーシステムの携帯機。 - 請求項4に記載の電子キーシステムの携帯機において、
前記収納部は、前記エマージェンシーキーを貫通させることが可能に形成されており、
当該携帯機の本体には、前記収納部に収納された前記エマージェンシーキーを該収納部内で摺動させて、そのエマージェンシーキーの前記キー部分を当該本体から突出させた場合に、前記エマージェンシーキーの前記ボタン部が嵌合する第2の保持穴が設けられていること、
を特徴とする電子キーシステムの携帯機。 - 請求項5に記載の電子キーシステムの携帯機において、
当該携帯機の本体には、前記保持穴と前記第2の保持穴とを結ぶスリットが形成されていると共に、
前記エマージェンシーキーのボタン部には、当該エマージェンシーキーを前記収納部内で摺動させる際に前記スリットから突出する突起が設けられていること、
を特徴とする電子キーシステムの携帯機。 - 請求項3又は請求項4に記載の電子キーシステムの携帯機において、
前記収納部には、前記エマージェンシーキーが当該収納部に収納されて前記ボタン部が前記保持穴に嵌合している状態で、前記エマージェンシーキーを、当該収納部から押し出す方向に付勢する付勢部材が設けられていること、
を特徴とする電子キーシステムの携帯機。 - 請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の電子キーシステムの携帯機において、
前記エマージェンシーキーの少なくとも本体部分は樹脂で形成されていること、
を特徴とする電子キーシステムの携帯機。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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