JP2004352437A - シート給送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートの分離の際、エアを吹き付けることなく、しかも簡単な構成で確実に一枚ずつシートを給送する。
【解決手段】シート給送装置は、複数のシートが積載されたシート積載ユニットから最上位シートを給紙通路に送り出すために用いられる。搬送ユニット31は最上位シートの上側に配置され、最上位シートを吸引・分離して給紙通路51に搬送しており、搬送ユニットの一端側(駆動ローラ33及び34側)で最上位シートが給紙通路側に押圧されると、この押圧によってシートの先端が摩擦部材32aに当接して摩擦力によってシートの先端が保持され、最上位シートを搬送ユニット側に撓ませる。これによって、搬送ユニットは最上位シートを吸引しつつ分離して、給紙通路に搬送する。
【選択図】 図2
【解決手段】シート給送装置は、複数のシートが積載されたシート積載ユニットから最上位シートを給紙通路に送り出すために用いられる。搬送ユニット31は最上位シートの上側に配置され、最上位シートを吸引・分離して給紙通路51に搬送しており、搬送ユニットの一端側(駆動ローラ33及び34側)で最上位シートが給紙通路側に押圧されると、この押圧によってシートの先端が摩擦部材32aに当接して摩擦力によってシートの先端が保持され、最上位シートを搬送ユニット側に撓ませる。これによって、搬送ユニットは最上位シートを吸引しつつ分離して、給紙通路に搬送する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、又はプリンタ等の画像形成装置に用いられるシート給送装置に関し、特に、エアを用いてシート状の記録媒体を給送するシート給送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、画像形成装置においては、感光体ドラム等の像担持体に形成されたトナー像を転写位置でシート状の記録媒体(以下単にシートと呼ぶ)に転写して画像形成を行っており、シートはシート給送装置によって転写位置に給送される。
【0003】
シート給送装置として、例えば、給紙トレイ等のシート載置台に積載されたシートにエアを吹き付けて、シート載置台上のシートを浮き上がらせて、シートを一枚ずつ分離した後、最上位に位置するシートを給送ベルト(搬送ベルト)に吸引して給送するようにしたものがある。ところが、この種のシート給送装置では、少なくともシートにエアを吹き付けるとともに、シートを給送ベルトに吸引するため機構が必要となってしまう。
【0004】
一方、シート給送装置として、最上位のシートをバキュームチャンバを有するエア吸引ベルト機構によって吸引し、エアノズルにより一枚ずつ分離して給紙を行う際、エア吸引ベルト機構を、その吸引面をシートの給送方向下流に向かってシートの紙面に対して離れるように傾斜配置して、バキュームチャンバがシートの給送方向上流に回動支点を有し、エア吸引ベルト機構の吸引面を積載されたシートの紙面に対して平行する接近位置と紙面から離れてシートを給送する給送位置とに揺動可能に支持され、バキュームチャンバがシートの紙面に対する接近及び離間動作を行うようにしたものがある(特許文献1参照)。
【0005】
また、シート給送装置として、台板に積み重ねられた用紙の先端及び後端にそれぞれブラシローラを配置して、用紙の先端及び後端部をさばいて、用紙上部に配置されたエア吸引ベルトに用紙を吸引して搬送するようにしたものがある(特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−103535公報(段落(0009)〜段落(0018)、第1図〜第3図)
【特許文献2】
特開平7−41199号公報(段落(0011)〜段落(0013)、第5図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に記載されたシート給送装置においては、上述のように、エア吸引ベルト機構の吸引面を、積載されたシートの紙面に対して平行する接近位置と紙面から離れてシートを給送する給送位置とに揺動可能に支持して、バキュームチャンバがシートの紙面に対する接近及び離間動作を行って、シートの吸引を行っているものの、積載されたシートにエアノズルからエアを吹き付けてシートを分離する必要があり、エア吸引ベルト機構の他にシート分離のため、送風ファン等が必要となってしまうという課題がある。
【0008】
また、特許文献2に記載されたシート給送装置では、用紙の先端及び後端にそれぞれブラシローラを配置して、ブラシローラの回転によって用紙の先端及び後端部をさばくようにしているものの、用紙の先端及び後端をブラシローラでさばく関係上、エアを吹き付けて用紙を分離する場合に比べて、分離が不十分となって、複数枚の用紙が給紙ベルトに吸引されてしまう恐れが高く、所謂重送が発生することが多いという課題がある。
【0009】
本発明の目的は、シートの分離の際エアを吹き付けることなく、しかも簡単な構成で確実に一枚ずつシートを給送することのできるシート給送装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、複数のシートが積載されたシート積載ユニットから最上位シートを給紙通路に送り出すためのシート給送装置であって、前記最上位シートの上側に配置され、前記最上位シートを吸引・分離して前記給紙通路に搬送するための搬送ユニットと、前記搬送ユニットによって前記最上位シートが前記給紙通路側に押圧されると、該押圧によって前記最上位シートを前記搬送ユニット側に撓ませて前記搬送ユニットによる前記最上位シートの吸引・分離を補助する補助手段とを有することを特徴とするシート給送装置が得られる。
【0011】
このようにして、搬送ユニットによって最上位シートが給紙通路側に押圧されると、この押圧によって最上位シートを搬送ユニット側に撓ませるようにすれば、搬送ユニットと最上位シートとが接近した状態となって、最上位シートの分離の際、エアを吹き付ける必要がなく、単に搬送ユニットで最上位シートを押圧すればよく、簡単な構成で最上位シートの吸引・分離を行うことができる結果、確実に一枚ずつシートを給送することができる。さらに、搬送ユニットと最上位シートとが接近としているから、吸引損失が少なくなって、風量を少なくしても確実に最上位シートの吸引・分離を行うことができる。
【0012】
本発明では、前記搬送ユニットは前記給紙通路と反対側に位置する支点で支持されており、前記搬送ユニットが駆動されると、該搬送ユニットの前記給紙通路と反対側に位置する端部を、前記支点を中心として前記駆動ユニットを前記最上位シートから離間する方向に回動させて前記搬送ユニットを前記給紙通路に向ける回動制御手段を有しており、例えば、前記回動制御手段は、前記搬送ユニットに取り付けられ駆動ローラの回転によるトルクに応じて前記搬送ユニットを回動させるトルクリミッタと、前記搬送ユニットが前記給紙通路に向けられる規制角度位置で前記搬送ユニットの回動を規制する回動規制部材とを有している。
【0013】
このようにして、搬送ユニットが駆動されると、支点を中心として搬送ユニットを最上位シートから離間する方向に回動させて、搬送ユニットを給紙通路に向けるようにすれば、搬送ユニット側に撓んだ最上位シートを搬送ユニットが吸引しつつ、最上位シートの分離を行うことができ、さらに、最上位シートは撓んで搬送ユニットの近傍に位置している結果、吸引力が小さくても容易に最上位シート全体を吸引・分離できることになる。
【0014】
また、本発明では、前記搬送ユニットを前記給紙通路と反対側に位置する端部が前記最上位シートに当接した状態で前記最上位シートと所定の角度をもって配置して前記給紙通路に向けるようにしてもよい。
【0015】
本発明では、前記補助手段は前記最上位シートが前記給紙通路側に押圧されると前記最上位シートの前記押圧の方向先端に当接して前記最上位シートの押圧方向先端を保持する保持部材であり、例えば、前記保持部材は前記最上位シート積載ユニットに取り付けられ前記最上位シートの押圧方向先端を摩擦で保持する摩擦部材である。
【0016】
このように、最上位シートが給紙通路側に押圧されると最上位シートの押圧の方向先端に当接してシートの押圧方向先端を保持するようにしたから、簡単な構成で最上位シートを搬送ユニット側に撓ませることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0018】
まず、図1を参照して、本発明に係るシート給送装置が用いられる画像形成装置について説明する。図示の画像形成装置は、第1〜第3のシート給送装置3〜5を備えており、ここでは、第1のシート給送装置3が所謂エア給紙装置である。これら第1〜第3のシート給送装置3〜5からは選択的にシートが給送されて、フィードローラ10によって搬送路7にシートが送出される。
【0019】
搬送路7にはレジストローラ11が備えられており、搬送路7を搬送されたシートには、転写位置で画像形成部13によってトナー像が転写される。その後、シートは定着部14に送られて、ここでシート上のトナー像がシートに定着される。
【0020】
そして、シートは排出ローラ15によって外部に排紙される。なお、図示の例では、画像形成部13には、感光体ドラム18、帯電器20、露光装置21、現像装置22、転写ベルト23、及びクリーニング装置24等が備えられている。
【0021】
ここで、図2及び図3を参照して、エア給紙装置について説明する。図示のエア給紙装置は、搬送ユニット31を備えており、この搬送ユニット31は、複数枚のシートSが積載された給紙トレイ等のシート積載台(シート積載ユニット)32の上側に配置されている。搬送ユニット31は、一対の駆動ローラ33及び34と一対の従動ローラ35及び36を備えており、これら駆動ローラ33及び34と従動ローラ35及び36との間には、それぞれ搬送ベルト37及び38が張架されている。
【0022】
駆動ローラ33及び34は所定の間隔をおいて駆動ローラ軸体33aに支持され、同様にして、従動ローラ35及び36は所定の間隔をおいて従動ローラ軸体35aに支持されており、これら駆動ローラ軸体33a及び従動ローラ軸体35aは支持ステー39に回転可能に支持されている。支持ステー39は中心部39aと中心部39aの両端に位置づけられ中心部39aと直交する方向に延びるフランジ体39b及び39cを有しており、図示のように、駆動ローラ軸体33a及び従動ローラ軸体35aは中心部39aと平行に位置づけられて、フランジ部39b及び39cに回転可能に支持されている。
【0023】
駆動ローラ33及び34は、支持ステー39の中心部39aとフランジ部39b及び39cとで規定されるスペースの一方に配置され、従動ローラ35及び36は中心部39aを挟んでスペースの他方側に配置されている。そして、駆動ローラ33と従動ローラ35との間には、搬送ベルト37が張架され、駆動ローラ34と従動ローラ36との間には、搬送ベルト38が張架されている。
【0024】
駆動ローラ軸体33aの一端(図3において下側端)は画像形成装置本体(ハウジング:図示せず)に回転可能に支持され、駆動ローラ体33aの他端側には駆動ローラ34の側面に当接するようにして、支持ステー39と一体的にトルクリミッタ40が配設されている。駆動ローラ軸体33aの他端は駆動伝達クラッチ41を介して駆動入力ギア42に連結され、この駆動入力ギア42は、例えば、ハウジング42aに回転可能に支持されている。そして、駆動入力ギア42には図示しないモータによって駆動力が与えられる。
【0025】
図2を参照して(図3には不図示)、支持ステー39には、吸引ダクト部43が取り付けられて、吸引ダクト部43は駆動ローラ33及び34と従動ローラ35及び36との間に位置づけられている。吸引ダクト部43内には吸引ファン(図示せず)が配置され、吸引ダクト部43の下面は開口されて、吸引ファンが駆動されると、吸引ダクト43によって、後述するようにして、シートが吸引されることになる。
【0026】
図2に示すように、搬送ユニット31の右側には給紙通路51が規定され、この給紙通路51内には、フィードスイッチ(SW)52が配置され、搬送ユニット31によって送り出されたシートSは、給紙通路51を通って、フィードローラ10によって画像形成部31(図1参照)に送られる。
【0027】
また、シート積載台32の給紙通路51側の内側面には、上下方向に延びる摩擦部材32aが設けられており、この摩擦部際32aとして、例えば、マジックテープ(登録商標)、毛ブラシ、シーガル、又はラバー等の材料が用いられる。
【0028】
なお、シート積載台32は、その底面(図示せず)が、シートSが給送される都度、上方に移動し、最上位に位置するシートSを所定の位置に位置づけることになる。
【0029】
いま、例えば、印刷開始ボタン(図示せず)が押圧されると、制御装置は給紙開始信号を送出し、これによって、駆動伝達クラッチ41がオンして、駆動ローラ軸体33aが回動し、これによって、駆動ローラ33及び34が回転する。これに伴って、従動ローラ35及び35が回転するとともに、搬送ベルト37及び38が回転する。さらに、給紙開始信号によって吸引ファンが駆動される。
【0030】
なお、搬送ユニット31は、給紙開始信号が与えられる前においては、図2に一点鎖線で示すように、最上位のシートに搬送ベルト37及び38が接して略水平に保たれている。
【0031】
吸引ファンの駆動によって、吸引ダクト部43によって吸引が行われて、シート積載台32上のシートが搬送ユニット側に吸引される。
【0032】
一方、駆動ローラ33及び34は、図2において反時計回りに回動しており、搬送ユニット31は駆動ローラ軸体33aを支点として支持され、しかも駆動ローラ軸体33aには支持ステー39に一体的に取り付けられたトルクリミッタ40が位置づけられているから、駆動ローラ33及び34の反時計回りの回動によって、搬送ユニット31は、駆動ローラ軸体33aを中心(支点)として反時計回りに回動(揺動)することになる。この結果、図2に実線で示すように、従動ローラ35及び36側が持ち上がることになる。
【0033】
この際、駆動ローラ33及び34側は、最上位のシート面に当接しているから、駆動ローラ33及び34側において、搬送ベルト37及び38によって最上位のシートが図2において右方向に押圧されることになる。
【0034】
前述のように、シート積載台32の給紙通路51側の内側面(つまり、シート先端側の内側面)には、摩擦部材32aが設けられているから、シート先端が摩擦部材32aに押し付けられることになって、摩擦部材32aの摩擦作用によってシート先端が摩擦部材32aに保持される結果、シートの先端付近においてシートは上方に湾曲することになり(撓むことになり)、これによって、最上位に位置するシート(最上位シート)が搬送ユニット31に近づくことになって、最上位シートは搬送ユニット31に吸引されつつ分離されることになる。つまり、最上位シートが二枚目のシートと分離されて、最上位シート全体を容易に搬送ユニット31に吸引することができる。
【0035】
そして、最上位シートが捌かれた際には、最上位シートは搬送ユニット31の近傍に位置しているから、最上位シートを吸引して捌きつつ、最上位シートを分離することができ、搬送ユニット31は吸引力が小さくても容易に最上位シートを吸引して搬送できることになる。
【0036】
上述のように、搬送ユニット31は駆動ローラ33及び34の回動に連れて駆動ローラ軸体33aを支点として反時計回りに回動することになるが、図示しない回動規制部材によって搬送ユニット31は所定の角度(規制角度位置)で回動が規制される。この規制角度位置においては、図2に示すように、搬送ベルト37及び38(シート積載台32側の部分)の延長線(つまり、給紙方向)は給紙通路51に向かうことになって、搬送ユニット31に吸引されたシートを搬送ベルト37及び38によって良好に給紙通路51に送り込むことができる。
【0037】
なお、駆動ローラ33及び34は回動を継続することになるが、回動規制部材(図示せず)によって搬送ユニット31は規制角度位置で回動が規制されて、トルクリミッタ40に所定のトルク(反時計回りのトルク)が加わると、トルクリミッタ40が空転することによって、搬送ユニット31の回動は停止することになる。
【0038】
上述のようにして、シートが給紙通路51に送り込まれて、シートの先端がフィードSW52を通過すると、フィードSW52がオンする。そして、シートの後端がフィードSW52を通過すると、フィードSW52はオフして、制御装置はこのオフを検知して、給紙停止信号を送出する。
【0039】
この給紙停止信号によって駆動伝達クラッチ41がオフ状態となって、駆動ローラ33及び34の回動が停止し、搬送ベルト37及び38の回転が停止する。この結果、搬送ユニット31は自重によって、図2に一点鎖線で示す初期位置に戻る。なお、搬送ユニット31が自重によって初期位置に戻る際の衝撃等を吸収するため、弾性部材等の吸収材をシート積載台32側に配置することが望ましい。
【0040】
そして、再度、給紙開始信号が送出されると、前述のように動作して給紙が行われることになる。
【0041】
上述の例では、駆動ローラ33及び34の回動によって、搬送ユニット31が駆動ローラ軸体33aを支点として所定の規制角度位置まで回動して、シート積載台32上の最上位シートを給送する例について説明したが、予め、搬送ユニット31を前述の規制角度位置に固定しておき、駆動ローラ33及び34側で搬送ベルト37及び38を最上位シートに当接する状態に搬送ユニット31を配置するようにしてもよい。この際には、トルクリミッタ40及び回動規制部材は不要である。
【0042】
このように、搬送ユニット31を配置しても、駆動ローラ33及び34側は、最上位のシート面に当接しているから、駆動ローラ33及び34側において、搬送ベルト37及び38によって最上位シートが図2において右方向に押圧されることになる。そして、最上位シート先端が摩擦部材32aに押し付けられることになって、摩擦部材32aの摩擦作用によって最上位シート先端が摩擦部材32aに保持される結果、最上位シートの先端付近において、最上位シートは上方に湾曲し(撓み)、搬送ユニット31の吸引と最上位シートの撓みとによって最上位シートが捌かれて、最上位シートが二枚目のシートと分離され、最上位シート全体が搬送ユニット31に吸引され、搬送ベルト37及び38によって最上位シートが給送通路51に送出される。
【0043】
また、上述の例では、トルクリミッタ40を用いて反時計回りのトルクが搬送ユニット31を回動させるようにしたが、他の機構を用いて、搬送ユニット31を規制角度位置まで回動させるようにしてもよい。例えば、ソレノイドのオン動作によって、搬送ユニット31を規制角度位置まで回動させるようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、搬送ユニットによって最上位シートが給紙通路側に押圧されると、この押圧によって最上位シートを搬送ユニット側に撓ませるようにしたので、搬送ユニットと最上位シートとが接近した状態となり、最上位シートの分離の際、エアを吹き付ける必要がなく、単に搬送ユニットで最上位シートを押圧すればよく、簡単な構成で最上位シートの吸引・分離を確実に行うことができるという効果がある。さらに、搬送ユニットと最上位シートとが接近としているから、吸引損失が少なくなって、風量を少なくしても確実に最上位シートの吸引・分離を行うことができるという効果がある。
【0045】
さらに、本発明では、搬送ユニットが駆動されると、支点を中心として搬送ユニットを最上位シートから離間する方向に回動させて、搬送ユニットを給紙通路に向けるようにしたので、搬送ユニット側に撓んだ最上位シートを搬送ユニットが吸引しつつ、最上位シートの分離を行うことができるという効果があり、しかも、最上位シートは撓んで搬送ユニットの近傍に位置しているので、吸引力が小さくても容易に最上位シート全体を吸引・分離できるという効果がある。
【0046】
また、本発明では、最上位シートが給紙通路側に押圧されると最上位シートの押圧の方向先端に当接してシートの押圧方向先端を保持するようにしたから、簡単な構成で最上位シートを搬送ユニット側に撓ませることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシート給送装置が用いられる画像形成装置の一例を示す図である。
【図2】本発明によるシート給送装置の一例を側方から一部破断して示す図である。
【図3】本発明によるシート給送装置の一例を上方から示す図である。
【符号の説明】
31 搬送ユニット
32 シート積載台(シート積載ユニット)
33,34 駆動ローラ
35,36 従動ローラ
37,38 搬送ベルト
39 支持ステー
40 トルクリミッタ
41 駆動伝達クラッチ
42 駆動入力ギア
43 吸引ダクト部
51 給紙通路
52 フィードスイッチ(SW)
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、又はプリンタ等の画像形成装置に用いられるシート給送装置に関し、特に、エアを用いてシート状の記録媒体を給送するシート給送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、画像形成装置においては、感光体ドラム等の像担持体に形成されたトナー像を転写位置でシート状の記録媒体(以下単にシートと呼ぶ)に転写して画像形成を行っており、シートはシート給送装置によって転写位置に給送される。
【0003】
シート給送装置として、例えば、給紙トレイ等のシート載置台に積載されたシートにエアを吹き付けて、シート載置台上のシートを浮き上がらせて、シートを一枚ずつ分離した後、最上位に位置するシートを給送ベルト(搬送ベルト)に吸引して給送するようにしたものがある。ところが、この種のシート給送装置では、少なくともシートにエアを吹き付けるとともに、シートを給送ベルトに吸引するため機構が必要となってしまう。
【0004】
一方、シート給送装置として、最上位のシートをバキュームチャンバを有するエア吸引ベルト機構によって吸引し、エアノズルにより一枚ずつ分離して給紙を行う際、エア吸引ベルト機構を、その吸引面をシートの給送方向下流に向かってシートの紙面に対して離れるように傾斜配置して、バキュームチャンバがシートの給送方向上流に回動支点を有し、エア吸引ベルト機構の吸引面を積載されたシートの紙面に対して平行する接近位置と紙面から離れてシートを給送する給送位置とに揺動可能に支持され、バキュームチャンバがシートの紙面に対する接近及び離間動作を行うようにしたものがある(特許文献1参照)。
【0005】
また、シート給送装置として、台板に積み重ねられた用紙の先端及び後端にそれぞれブラシローラを配置して、用紙の先端及び後端部をさばいて、用紙上部に配置されたエア吸引ベルトに用紙を吸引して搬送するようにしたものがある(特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−103535公報(段落(0009)〜段落(0018)、第1図〜第3図)
【特許文献2】
特開平7−41199号公報(段落(0011)〜段落(0013)、第5図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に記載されたシート給送装置においては、上述のように、エア吸引ベルト機構の吸引面を、積載されたシートの紙面に対して平行する接近位置と紙面から離れてシートを給送する給送位置とに揺動可能に支持して、バキュームチャンバがシートの紙面に対する接近及び離間動作を行って、シートの吸引を行っているものの、積載されたシートにエアノズルからエアを吹き付けてシートを分離する必要があり、エア吸引ベルト機構の他にシート分離のため、送風ファン等が必要となってしまうという課題がある。
【0008】
また、特許文献2に記載されたシート給送装置では、用紙の先端及び後端にそれぞれブラシローラを配置して、ブラシローラの回転によって用紙の先端及び後端部をさばくようにしているものの、用紙の先端及び後端をブラシローラでさばく関係上、エアを吹き付けて用紙を分離する場合に比べて、分離が不十分となって、複数枚の用紙が給紙ベルトに吸引されてしまう恐れが高く、所謂重送が発生することが多いという課題がある。
【0009】
本発明の目的は、シートの分離の際エアを吹き付けることなく、しかも簡単な構成で確実に一枚ずつシートを給送することのできるシート給送装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、複数のシートが積載されたシート積載ユニットから最上位シートを給紙通路に送り出すためのシート給送装置であって、前記最上位シートの上側に配置され、前記最上位シートを吸引・分離して前記給紙通路に搬送するための搬送ユニットと、前記搬送ユニットによって前記最上位シートが前記給紙通路側に押圧されると、該押圧によって前記最上位シートを前記搬送ユニット側に撓ませて前記搬送ユニットによる前記最上位シートの吸引・分離を補助する補助手段とを有することを特徴とするシート給送装置が得られる。
【0011】
このようにして、搬送ユニットによって最上位シートが給紙通路側に押圧されると、この押圧によって最上位シートを搬送ユニット側に撓ませるようにすれば、搬送ユニットと最上位シートとが接近した状態となって、最上位シートの分離の際、エアを吹き付ける必要がなく、単に搬送ユニットで最上位シートを押圧すればよく、簡単な構成で最上位シートの吸引・分離を行うことができる結果、確実に一枚ずつシートを給送することができる。さらに、搬送ユニットと最上位シートとが接近としているから、吸引損失が少なくなって、風量を少なくしても確実に最上位シートの吸引・分離を行うことができる。
【0012】
本発明では、前記搬送ユニットは前記給紙通路と反対側に位置する支点で支持されており、前記搬送ユニットが駆動されると、該搬送ユニットの前記給紙通路と反対側に位置する端部を、前記支点を中心として前記駆動ユニットを前記最上位シートから離間する方向に回動させて前記搬送ユニットを前記給紙通路に向ける回動制御手段を有しており、例えば、前記回動制御手段は、前記搬送ユニットに取り付けられ駆動ローラの回転によるトルクに応じて前記搬送ユニットを回動させるトルクリミッタと、前記搬送ユニットが前記給紙通路に向けられる規制角度位置で前記搬送ユニットの回動を規制する回動規制部材とを有している。
【0013】
このようにして、搬送ユニットが駆動されると、支点を中心として搬送ユニットを最上位シートから離間する方向に回動させて、搬送ユニットを給紙通路に向けるようにすれば、搬送ユニット側に撓んだ最上位シートを搬送ユニットが吸引しつつ、最上位シートの分離を行うことができ、さらに、最上位シートは撓んで搬送ユニットの近傍に位置している結果、吸引力が小さくても容易に最上位シート全体を吸引・分離できることになる。
【0014】
また、本発明では、前記搬送ユニットを前記給紙通路と反対側に位置する端部が前記最上位シートに当接した状態で前記最上位シートと所定の角度をもって配置して前記給紙通路に向けるようにしてもよい。
【0015】
本発明では、前記補助手段は前記最上位シートが前記給紙通路側に押圧されると前記最上位シートの前記押圧の方向先端に当接して前記最上位シートの押圧方向先端を保持する保持部材であり、例えば、前記保持部材は前記最上位シート積載ユニットに取り付けられ前記最上位シートの押圧方向先端を摩擦で保持する摩擦部材である。
【0016】
このように、最上位シートが給紙通路側に押圧されると最上位シートの押圧の方向先端に当接してシートの押圧方向先端を保持するようにしたから、簡単な構成で最上位シートを搬送ユニット側に撓ませることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0018】
まず、図1を参照して、本発明に係るシート給送装置が用いられる画像形成装置について説明する。図示の画像形成装置は、第1〜第3のシート給送装置3〜5を備えており、ここでは、第1のシート給送装置3が所謂エア給紙装置である。これら第1〜第3のシート給送装置3〜5からは選択的にシートが給送されて、フィードローラ10によって搬送路7にシートが送出される。
【0019】
搬送路7にはレジストローラ11が備えられており、搬送路7を搬送されたシートには、転写位置で画像形成部13によってトナー像が転写される。その後、シートは定着部14に送られて、ここでシート上のトナー像がシートに定着される。
【0020】
そして、シートは排出ローラ15によって外部に排紙される。なお、図示の例では、画像形成部13には、感光体ドラム18、帯電器20、露光装置21、現像装置22、転写ベルト23、及びクリーニング装置24等が備えられている。
【0021】
ここで、図2及び図3を参照して、エア給紙装置について説明する。図示のエア給紙装置は、搬送ユニット31を備えており、この搬送ユニット31は、複数枚のシートSが積載された給紙トレイ等のシート積載台(シート積載ユニット)32の上側に配置されている。搬送ユニット31は、一対の駆動ローラ33及び34と一対の従動ローラ35及び36を備えており、これら駆動ローラ33及び34と従動ローラ35及び36との間には、それぞれ搬送ベルト37及び38が張架されている。
【0022】
駆動ローラ33及び34は所定の間隔をおいて駆動ローラ軸体33aに支持され、同様にして、従動ローラ35及び36は所定の間隔をおいて従動ローラ軸体35aに支持されており、これら駆動ローラ軸体33a及び従動ローラ軸体35aは支持ステー39に回転可能に支持されている。支持ステー39は中心部39aと中心部39aの両端に位置づけられ中心部39aと直交する方向に延びるフランジ体39b及び39cを有しており、図示のように、駆動ローラ軸体33a及び従動ローラ軸体35aは中心部39aと平行に位置づけられて、フランジ部39b及び39cに回転可能に支持されている。
【0023】
駆動ローラ33及び34は、支持ステー39の中心部39aとフランジ部39b及び39cとで規定されるスペースの一方に配置され、従動ローラ35及び36は中心部39aを挟んでスペースの他方側に配置されている。そして、駆動ローラ33と従動ローラ35との間には、搬送ベルト37が張架され、駆動ローラ34と従動ローラ36との間には、搬送ベルト38が張架されている。
【0024】
駆動ローラ軸体33aの一端(図3において下側端)は画像形成装置本体(ハウジング:図示せず)に回転可能に支持され、駆動ローラ体33aの他端側には駆動ローラ34の側面に当接するようにして、支持ステー39と一体的にトルクリミッタ40が配設されている。駆動ローラ軸体33aの他端は駆動伝達クラッチ41を介して駆動入力ギア42に連結され、この駆動入力ギア42は、例えば、ハウジング42aに回転可能に支持されている。そして、駆動入力ギア42には図示しないモータによって駆動力が与えられる。
【0025】
図2を参照して(図3には不図示)、支持ステー39には、吸引ダクト部43が取り付けられて、吸引ダクト部43は駆動ローラ33及び34と従動ローラ35及び36との間に位置づけられている。吸引ダクト部43内には吸引ファン(図示せず)が配置され、吸引ダクト部43の下面は開口されて、吸引ファンが駆動されると、吸引ダクト43によって、後述するようにして、シートが吸引されることになる。
【0026】
図2に示すように、搬送ユニット31の右側には給紙通路51が規定され、この給紙通路51内には、フィードスイッチ(SW)52が配置され、搬送ユニット31によって送り出されたシートSは、給紙通路51を通って、フィードローラ10によって画像形成部31(図1参照)に送られる。
【0027】
また、シート積載台32の給紙通路51側の内側面には、上下方向に延びる摩擦部材32aが設けられており、この摩擦部際32aとして、例えば、マジックテープ(登録商標)、毛ブラシ、シーガル、又はラバー等の材料が用いられる。
【0028】
なお、シート積載台32は、その底面(図示せず)が、シートSが給送される都度、上方に移動し、最上位に位置するシートSを所定の位置に位置づけることになる。
【0029】
いま、例えば、印刷開始ボタン(図示せず)が押圧されると、制御装置は給紙開始信号を送出し、これによって、駆動伝達クラッチ41がオンして、駆動ローラ軸体33aが回動し、これによって、駆動ローラ33及び34が回転する。これに伴って、従動ローラ35及び35が回転するとともに、搬送ベルト37及び38が回転する。さらに、給紙開始信号によって吸引ファンが駆動される。
【0030】
なお、搬送ユニット31は、給紙開始信号が与えられる前においては、図2に一点鎖線で示すように、最上位のシートに搬送ベルト37及び38が接して略水平に保たれている。
【0031】
吸引ファンの駆動によって、吸引ダクト部43によって吸引が行われて、シート積載台32上のシートが搬送ユニット側に吸引される。
【0032】
一方、駆動ローラ33及び34は、図2において反時計回りに回動しており、搬送ユニット31は駆動ローラ軸体33aを支点として支持され、しかも駆動ローラ軸体33aには支持ステー39に一体的に取り付けられたトルクリミッタ40が位置づけられているから、駆動ローラ33及び34の反時計回りの回動によって、搬送ユニット31は、駆動ローラ軸体33aを中心(支点)として反時計回りに回動(揺動)することになる。この結果、図2に実線で示すように、従動ローラ35及び36側が持ち上がることになる。
【0033】
この際、駆動ローラ33及び34側は、最上位のシート面に当接しているから、駆動ローラ33及び34側において、搬送ベルト37及び38によって最上位のシートが図2において右方向に押圧されることになる。
【0034】
前述のように、シート積載台32の給紙通路51側の内側面(つまり、シート先端側の内側面)には、摩擦部材32aが設けられているから、シート先端が摩擦部材32aに押し付けられることになって、摩擦部材32aの摩擦作用によってシート先端が摩擦部材32aに保持される結果、シートの先端付近においてシートは上方に湾曲することになり(撓むことになり)、これによって、最上位に位置するシート(最上位シート)が搬送ユニット31に近づくことになって、最上位シートは搬送ユニット31に吸引されつつ分離されることになる。つまり、最上位シートが二枚目のシートと分離されて、最上位シート全体を容易に搬送ユニット31に吸引することができる。
【0035】
そして、最上位シートが捌かれた際には、最上位シートは搬送ユニット31の近傍に位置しているから、最上位シートを吸引して捌きつつ、最上位シートを分離することができ、搬送ユニット31は吸引力が小さくても容易に最上位シートを吸引して搬送できることになる。
【0036】
上述のように、搬送ユニット31は駆動ローラ33及び34の回動に連れて駆動ローラ軸体33aを支点として反時計回りに回動することになるが、図示しない回動規制部材によって搬送ユニット31は所定の角度(規制角度位置)で回動が規制される。この規制角度位置においては、図2に示すように、搬送ベルト37及び38(シート積載台32側の部分)の延長線(つまり、給紙方向)は給紙通路51に向かうことになって、搬送ユニット31に吸引されたシートを搬送ベルト37及び38によって良好に給紙通路51に送り込むことができる。
【0037】
なお、駆動ローラ33及び34は回動を継続することになるが、回動規制部材(図示せず)によって搬送ユニット31は規制角度位置で回動が規制されて、トルクリミッタ40に所定のトルク(反時計回りのトルク)が加わると、トルクリミッタ40が空転することによって、搬送ユニット31の回動は停止することになる。
【0038】
上述のようにして、シートが給紙通路51に送り込まれて、シートの先端がフィードSW52を通過すると、フィードSW52がオンする。そして、シートの後端がフィードSW52を通過すると、フィードSW52はオフして、制御装置はこのオフを検知して、給紙停止信号を送出する。
【0039】
この給紙停止信号によって駆動伝達クラッチ41がオフ状態となって、駆動ローラ33及び34の回動が停止し、搬送ベルト37及び38の回転が停止する。この結果、搬送ユニット31は自重によって、図2に一点鎖線で示す初期位置に戻る。なお、搬送ユニット31が自重によって初期位置に戻る際の衝撃等を吸収するため、弾性部材等の吸収材をシート積載台32側に配置することが望ましい。
【0040】
そして、再度、給紙開始信号が送出されると、前述のように動作して給紙が行われることになる。
【0041】
上述の例では、駆動ローラ33及び34の回動によって、搬送ユニット31が駆動ローラ軸体33aを支点として所定の規制角度位置まで回動して、シート積載台32上の最上位シートを給送する例について説明したが、予め、搬送ユニット31を前述の規制角度位置に固定しておき、駆動ローラ33及び34側で搬送ベルト37及び38を最上位シートに当接する状態に搬送ユニット31を配置するようにしてもよい。この際には、トルクリミッタ40及び回動規制部材は不要である。
【0042】
このように、搬送ユニット31を配置しても、駆動ローラ33及び34側は、最上位のシート面に当接しているから、駆動ローラ33及び34側において、搬送ベルト37及び38によって最上位シートが図2において右方向に押圧されることになる。そして、最上位シート先端が摩擦部材32aに押し付けられることになって、摩擦部材32aの摩擦作用によって最上位シート先端が摩擦部材32aに保持される結果、最上位シートの先端付近において、最上位シートは上方に湾曲し(撓み)、搬送ユニット31の吸引と最上位シートの撓みとによって最上位シートが捌かれて、最上位シートが二枚目のシートと分離され、最上位シート全体が搬送ユニット31に吸引され、搬送ベルト37及び38によって最上位シートが給送通路51に送出される。
【0043】
また、上述の例では、トルクリミッタ40を用いて反時計回りのトルクが搬送ユニット31を回動させるようにしたが、他の機構を用いて、搬送ユニット31を規制角度位置まで回動させるようにしてもよい。例えば、ソレノイドのオン動作によって、搬送ユニット31を規制角度位置まで回動させるようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、搬送ユニットによって最上位シートが給紙通路側に押圧されると、この押圧によって最上位シートを搬送ユニット側に撓ませるようにしたので、搬送ユニットと最上位シートとが接近した状態となり、最上位シートの分離の際、エアを吹き付ける必要がなく、単に搬送ユニットで最上位シートを押圧すればよく、簡単な構成で最上位シートの吸引・分離を確実に行うことができるという効果がある。さらに、搬送ユニットと最上位シートとが接近としているから、吸引損失が少なくなって、風量を少なくしても確実に最上位シートの吸引・分離を行うことができるという効果がある。
【0045】
さらに、本発明では、搬送ユニットが駆動されると、支点を中心として搬送ユニットを最上位シートから離間する方向に回動させて、搬送ユニットを給紙通路に向けるようにしたので、搬送ユニット側に撓んだ最上位シートを搬送ユニットが吸引しつつ、最上位シートの分離を行うことができるという効果があり、しかも、最上位シートは撓んで搬送ユニットの近傍に位置しているので、吸引力が小さくても容易に最上位シート全体を吸引・分離できるという効果がある。
【0046】
また、本発明では、最上位シートが給紙通路側に押圧されると最上位シートの押圧の方向先端に当接してシートの押圧方向先端を保持するようにしたから、簡単な構成で最上位シートを搬送ユニット側に撓ませることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシート給送装置が用いられる画像形成装置の一例を示す図である。
【図2】本発明によるシート給送装置の一例を側方から一部破断して示す図である。
【図3】本発明によるシート給送装置の一例を上方から示す図である。
【符号の説明】
31 搬送ユニット
32 シート積載台(シート積載ユニット)
33,34 駆動ローラ
35,36 従動ローラ
37,38 搬送ベルト
39 支持ステー
40 トルクリミッタ
41 駆動伝達クラッチ
42 駆動入力ギア
43 吸引ダクト部
51 給紙通路
52 フィードスイッチ(SW)
Claims (6)
- 複数のシートが積載されたシート積載ユニットから最上位シートを給紙通路に送り出すためのシート給送装置であって、
前記最上位シートの上側に配置され、前記最上位シートを吸引・分離して前記給紙通路に搬送するための搬送ユニットと、
前記搬送ユニットによって前記最上位シートが前記給紙通路側に押圧されると、該押圧によって前記最上位シートを前記搬送ユニット側に撓ませて前記搬送ユニットによる前記最上位シートの吸引・分離を補助する補助手段とを有することを特徴とするシート給送装置。 - 前記搬送ユニットは、前記給紙通路と反対側に位置する支点で支持されており、
前記搬送ユニットが駆動されると、該搬送ユニットの前記給紙通路と反対側に位置する端部を、前記支点を中心として前記搬送ユニットを前記最上位シートから離間する方向に回動させて、前記搬送ユニットを前記給紙通路に向ける回動制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。 - 前記回動制御手段は、前記搬送ユニットに取り付けられ駆動ローラの回転によるトルクに応じて前記搬送ユニットを回動させるトルクリミッタと、
前記搬送ユニットが前記給紙通路に向けられる規制角度位置で前記搬送ユニットの回動を規制する回動規制部材とを有することを特徴とする請求項2に記載のシート給送装置。 - 前記搬送ユニットは、前記給紙通路と反対側に位置する端部が前記最上位シートに当接した状態で、前記最上位シートと所定の角度をもって配置され前記給紙通路に向けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
- 前記補助手段は、前記最上位シートが前記給紙通路側に押圧されると、前記最上位シートの前記押圧の方向先端に当接して、前記最上位シートの押圧方向先端を保持する保持部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシート給送装置。
- 前記保持部材は、前記シート積載ユニットに取り付けられ、前記最上位シートの押圧方向先端を摩擦で保持する摩擦部材であることを特徴とする請求項5に記載のシート給送装置。
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-
2003
- 2003-05-29 JP JP2003152137A patent/JP2004352437A/ja active Pending
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