JP2004341736A - デバイス連携通信方法及びその装置、システム、ソフトウェア - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークに接続されたデバイスを連携して示現するコンテンツを与えるデバイス連携通信方法、装置、システム、ソフトウェアを提供すること。
【解決手段】利用者によって選択された主クライアントからコンテンツ配信が要求されたら、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイでユビキタスコンテンツ配信サーバに所定のコンテンツを要求し、そのユビキタスコンテンツ配信サーバで、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの送信要求に基づいて配信を行い、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイで、配信要求を送信した主クライアントに主コンテンツを配信するとともに、主クライアントと関連のあるサブクライアントに対して、主コンテンツの時間的意味的同期指示に従い、ユビキタスコンテンツを構成する各要素コンテンツを配信することによってデバイスを連携させたコンテンツ配信を行う。
【選択図】 図8
【解決手段】利用者によって選択された主クライアントからコンテンツ配信が要求されたら、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイでユビキタスコンテンツ配信サーバに所定のコンテンツを要求し、そのユビキタスコンテンツ配信サーバで、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの送信要求に基づいて配信を行い、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイで、配信要求を送信した主クライアントに主コンテンツを配信するとともに、主クライアントと関連のあるサブクライアントに対して、主コンテンツの時間的意味的同期指示に従い、ユビキタスコンテンツを構成する各要素コンテンツを配信することによってデバイスを連携させたコンテンツ配信を行う。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デバイスを連携させて同期的に通信する方法、並びに、その装置、システム、ソフトウェアに関する。
【0002】
【従来の技術】
既に、インターネットは欠かせないものとなっている。単にネットに接続するという技術から、いつでもどこでもネットに接続可能なユビキタスネットワーク技術の研究が進んでいる。ユビキタス環境においては、高機能なPCやPDAだけでなく、カメラやセンサ、アクチュエータのようなシンプルな機械も接続可能である。そのようなシンプルな機能を持つデバイスがネットワークを通じて連携し、データを処理したり表現したりすることがユビキタス環境における新しい情報流通と考えられている。
従って、ユビキタス環境においては、機構的な面でも情報の関連付けの面でも、ネットワークを通じてコンテンツとデバイスが一体となり、どの様に連携するかということが重要である。
【0003】
インターネットに繋がっているコンピュータやPDAは、高機能なCPUとOSを持ち、内部のソフトウェアを切り替えることでインターネットを通じて多様なサービスを取り出している。確かにそれらのコンピュータは高機能であるが、高価であり、一般の人々がコンピュータを複数台活用すると言うことは現実的ではない。
しかし、その一方で、一般の人々が複数活用する家電製品などにもインターネットへの接続機能が標準装備されつつあり、これらの家電製品を含むあらゆる単一機能のデバイスが、インターネットから情報を引き出してサービスを提供することが可能である。
【0004】
ネットワークの機構の面においても、その流れを加速させる研究開発が進んでいて、IPv6などによる膨大なグローバルネットワークアドレスによって、多様なデバイスをインターネットに直接接続することを容易にしつつある。
そのため、各家庭においても様々なデバイスがインターネットに接続されるという環境が可能なので、インターネットにおいては高速・広帯域であるだけでなくユビキタスであることが重要である。
【0005】
このような背景の下で、ユビキタス環境に関して次のような研究が行われている。
例えば、
【非特許文献1】
M.Murase、T,Iwamoto、T.Nagata、N.Nishio、and H.Tokuda:“Implementation and Evaluation of Wapplet Framework”IEEE International Workshop on Networked Appliances(IWNA)、pp.275−284、Jan.2002
や、
【非特許文献2】
M.Minami、H.Morikawa、and T.Aoyama:Ad−hoc Service Composition Framework for Networked Functions STONE:Service synThesizer On the Net、JPSJ DICOMO、pp.13−18、Jun.2000
は、偏在するデバイスをネットワークで接続し、複合的な機能を実現するものとしてWappletやStoneと呼ばれるシステムに関するものである。
これらは、利用者が要求するサービスを提供可能なデバイスを、ネットワーク上から探し出し、組み合わせて利用することを可能とするものである。これらの技術は、遠隔地からその特定の装置を操作したり、複数のデバイスを組み合わせた複合的なネットワークサービスを実現することを目的としたものである。
【0006】
本発明者は、同様にデバイスを発見して複合的なデバイスを構築し、それらが実現する複合的なネットワークサービスやその複合デバイスをコンテンツとして利用することを目的として、
【非特許文献3】
Y.Kidawara、S.Shinomiya、S.Tsuchiike、and S.Nakagawa、“Information Management Architecture for Network Devices”IPSJ 2002−DPS−107、 107−33、pp. 193−198、Mar.2002
【非特許文献4】
Y.Kidawara、S.Shinomiya、T.Sakurada、Y.Kitaguchi、and S.NakagaWa、“Delivery and Management Architecture for Real World Information Using Network Device”、IPSJ DB−Web 2001 Workshop、pp.21−28、Dec.2001
【非特許文献5】
S.Shinomiya、Y.Kidawara、T.Sakurada、S.Tsuchiike、and S.Nakagawa:“NADIA:Network Accessible Device on the Internet Architecture”、 IEEE ICOIN−16、Vol.III、pp. 8D−4.1−4.11、Jan.2002
【非特許文献6】
Y.Kidawara、S.Shinomiya、T.Sakurada、H.Nagata、and S.Nakagawa:“Device Cooperation and Content Management for Remote−control Microscope for Medical Use”、IEEE AINA、Mar.2003
に、NADIAを提案し、その有効性を検証するためのシステムとして、医療情報分野における複合デバイスとして遠隔制御顕微鏡などの実装を行った。
【0007】
これらの技術は、利用者が各デバイスの機能を組み合わせることで複合的なサービスを自ら作りあげることを目的としているが、このようなデバイス連携技術は放送型コンテンツの利用においても有効である。
インターネットにおけるこれまでの放送型コンテンツは、Re−alVideoやQuickTimeに代表されるように動画像のストリーム配信が主流であった。しかし、PCの高機能化やネットワークの広帯域化によってより複合的なコンテンツを用いた配信が主流となりつつある。
【0008】
その代表的なものとして、
【非特許文献7】
Synchronized Multimedia 2.0、http://www. w3. org/AudioVideo/
などに開示されているSMILがある。
SMILは、一つの時間軸に沿って、複数のコンテンツを同期表示することができる複合コンテンツであり、動画像やテキスト情報、静止画情報などを一つの画面上に配置させ表示させることで、より多くの情報を伝えようとするコンテンツである。
既に、SMILは教育やエンターテイメントなどの分野で利用されていて、利用者は主にPCの画面上で視聴をしている。SMILは、インターネットにおける放送型コンテンツの一つとして、PCだけでなくネットワーク対応TVやPDA、携帯電話等にも広く使われることが可能である。
【0009】
しかし、情報量が大きなSMILコンテンツは、必ずしも利用者に受け入れられるとは限らない。
小さな一つのディスプレイ上に複数の種類の異なるコンテンツが入れ替わり表示されると、目障りであったり疲労感を与える場合もある。
また、
【非特許文献8】
木俵豊、川口知昭、角谷和俊、田中克己、“同期化コンテンツ作成・配信システムの開発と高速ネットワーク環境における配信実験、”情報処理学会論文誌データベース、Vol.42、No.SIG8(TOD10)、pp.156−170、Jul 2001.
によると、複合コンテンツを用いることで、利用者の興味のあるコンテンツとすることが容易となるが、一つの画面上に表示する従来の利用法では、複数の視聴者を対象とした場合にはその手法も利用ができず、利用者ごとの適切なコンテンツ提供が困難となる。
【0010】
複合コンテンツについては、
【特許文献1】
特開2001−312519号
【特許文献2】
特開2001−184399号
【特許文献3】
特開2001−67372号
などが開示されているが、いずれによっても、デバイスを連携させて利用者ごとに適切なコンテンツを提供することは困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、必要に応じて利用者が指定したネットワーク領域上に接続されたデバイスが連携しながら表現を行うデバイス連携コンテンツを与えるデバイス連携通信方法、並びに、その方法を実施する装置、システム、ソフトウェアを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、次の構成を備える。
すなわち、本発明のデバイス連携通信方法は、情報処理装置と、通信機能を備えた連携デバイスとを少なくとも備えたユビキタスネットワークにおいて、ユビキタスコンテンツ配信サーバと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと、連携デバイスを有するユビキタスコンテンツクライアントと、それらで稼働するソフトウェアとを少なくとも備え、利用者によって選択された主クライアントからコンテンツ配信が要求されたら、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイでユビキタスコンテンツ配信サーバに所定のコンテンツを要求し、そのユビキタスコンテンツ配信サーバで、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの送信要求に基づいて配信を行い、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイで、配信要求を送信した主クライアントに主コンテンツを配信するとともに、主クライアントと関連のあるサブクライアントに対して、主コンテンツの時間的意味的同期指示に従い、ユビキタスコンテンツを構成する各要素コンテンツを配信することによってデバイスを連携させたコンテンツ配信を行うことを特徴とする。
【0013】
ここで、各利用者のデバイス連携方法や、ユビキタスコンテンツに含まれる各要素コンテンツによって特徴付けられる個人化機能や適合化機能等のネットワークサービスから得られるコンテンツ表現を、各利用者の属性や課金状況等の利用者個別情報に応じて動的に変化させることで、ネットワークサービス統合型のコンテンツ管理に寄与させてもよい。
【0014】
また、複数利用者に共通のコンテンツを、大画面のディスプレイに表示し、各利用者に固有の要素コンテンツを、各利用者の通信端末に配信して、利用者の個人及び集団としての利便に寄与させてもよい。
【0015】
ドキュメントのレイアウト表示を変更するスタイルシートに、デバイスマッピング処理機能を付加して、構造化文書データをドキュメントモデルの表示から脱却させることに寄与させてもよい。
【0016】
本発明のデバイス連携通信装置は、情報処理装置と、通信機能を備えた連携デバイスとを少なくとも備えたユビキタスネットワークにおいて、ユビキタスコンテンツ配信サーバと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと、連携デバイスを有するユビキタスコンテンツクライアントと、それらで稼働するソフトウェアとを少なくとも備える構成であって、ユビキタスコンテンツ配信サーバが、ユビキタスコンテンツを格納する記録手段と、ユビキタスコンテンツ配信管理ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの要求に従って所定のコンテンツを配信するユビキタスコンテンツ配信手段と、また必要に応じて、ユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツを作成するユビキタスコンテンツ作成手段とを有し、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイが、ユビキタスコンテンツ配信サーバとユビキタスコンテンツクライアントとの間に介在し、ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツ配信サーバへ配信を要求する配信要求手段と、配信されたユビキタスコンテンツの各要素コンテンツを、所定のユビキタスクライアントへ配信する要素コンテンツ配信手段とを、また、クライアント連携ソフトウェアによって、用いるユビキタスクライアントを組み合わせた複合ユビキタスクライアントに関する情報を管理する複合ユビキタスクライアント管理手段とを有し、ユビキタスコンテンツクライアントが、配信されたユビキタスコンテンツを示現するコンテンツ示現手段と、クライアント連携ソフトウェアによって、クライアントに関する情報をユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと授受するクライアント情報授受手段とを有することを特徴とする。
【0017】
ここで、コンテンツ示現手段に、配信要求を送信した主クライアントに配信された主コンテンツを表示する主コンテンツ表示装置と、主クライアントと関連のあるサブクライアントに、主コンテンツの時間的意味的同期指示に従い配信された要素コンテンツを表示するメタコンテンツ表示装置と、実動作を行う実動作表現装置と、コンテンツの利用権に関する情報を格納したコンテンツ利用権格納装置とを設けて、コンテンツを示現する利便に寄与させてもよい。
【0018】
本発明のデバイス連携通信システムは、情報処理装置と、通信機能を備えた連携デバイスとを少なくとも備えたユビキタスネットワークにおいて、ユビキタスコンテンツ配信サーバと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと、連携デバイスを有するユビキタスコンテンツクライアントと、それらで稼働するソフトウェアとを少なくとも備え、ユビキタスコンテンツ配信サーバが、ユビキタスコンテンツを格納するとともに、ユビキタスコンテンツ配信管理ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの要求に従って所定のコンテンツを配信し、また必要に応じて、ユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツを作成し、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイが、ユビキタスコンテンツ配信サーバとユビキタスコンテンツクライアントとの間に介在し、ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツ配信サーバへ配信を要求し、配信されたユビキタスコンテンツの各要素コンテンツを、所定のユビキタスクライアントへ配信し、また、クライアント連携ソフトウェアによって、用いるユビキタスクライアントを組み合わせた複合ユビキタスクライアントに関する情報を管理し、ユビキタスコンテンツクライアントが、配信されたユビキタスコンテンツを示現するとともに、クライアント連携ソフトウェアによって、クライアントに関する情報をユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと授受することを特徴とする。
【0019】
ここで、ユビキタスコンテンツは、デバイス連携コンテンツ統合化メタ言語によって既述されるが、SMILをベースとしたデバイス連携同期化表示言語によって同期化して、簡易な同期化処理に寄与させてもよい。
【0020】
シングルウィンドウSMILコンテンツをデバイス連携コンテンツに変換するには、SMILコンテンツのLayoutタグ配下にあるregionタグを認識し、そのタグに割り付けられるメディアオブジェクトを探索し、そのメディアオブジェクトが処理するコンテンツタイプを処理できるデバイスを検索し、各デバイスで処理するコンテンツデータを、独立したSMILコンテンツとして再構成した後に、各デバイスへのコンテンツルーティングを行うことが好適である。
【0021】
マルチウィンドウSMILコンテンツをデバイス連携コンテンツに変換するには、 SMILコンテンツのLayoutタグの配下にあるtopLayoutタグを認識し、そのタグで指定されたコンテンツを各デバイス用のシングルウィンドウSMILコンテンツとして再構築した後に、各デバイスへのコンテンツルーティングを行うことが好適である。
【0022】
SMILの各regionにメディアオブジェクトを割り付け、メディアオブジェクト単位でデバイス選択またはコンテンツルーティングを行って、メディアオブジェクトの多様化やregionタグの拡張などへの対応に寄与させてもよい。
【0023】
本発明のデバイス連携通信システムは、情報処理装置と、通信機能を備えた連携デバイスとを少なくとも備えたユビキタスネットワークにおいて、ユビキタスコンテンツ配信サーバと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと、連携デバイスを有するユビキタスコンテンツクライアントとのいずれかに格納され、協調して動作することでデバイス連携通信を行うソフトウェアであって、ユビキタスコンテンツ配信サーバ、または、それと類似するハードウェア環境を備えるとともに通信接続された端末で稼働し、ユビキタスコンテンツ配信サーバに格納されたデータベースを用いながらGUIによって対話的にユビキタスコンテンツを作成するユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアと、ユビキタスコンテンツ配信サーバで稼働し、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの要求に応じて所定のコンテンツを検索し配信するとともに、各要素コンテンツまたは作成したユビキタスコンテンツを、キーワードや、データタイプ、データサイズ等の素性で検索できるデータベースを備えるユビキタスコンテンツ配信管理ソフトウェアと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイで稼働し、ユビキタスコンテンツ配信サーバへ配信を要求し、配信されたユビキタスコンテンツの各要素コンテンツを、所定のユビキタスクライアントへ配信するとともに、その配信する際には、示現可能なクライアントの検索と、その各クライアントが利用可能なデータ変換、また、各クライアントの示現の同期管理を行うユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイまたはユビキタスコンテンツクライアントで稼働し、各クライアントとそれらを組み合わせた複合ユビキタスクライアントに関する情報を管理するとともに、その管理情報を、GUIによって対話的に処理可能にするクライアント連携ソフトウェアとを少なくとも備えることを特徴とする。
【0024】
ここで、ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアに、ユビキタスコンテンツ配信サーバより配信された複合ユビキタスコンテンツの状態を参照可能であるとともに、各ユビキタスコンテンツへの配信指示を対話的に行えるGUIと、ユビキタスコンテンツ配信サーバとの間で利用者認証を行い、コンテンツの受信管理を行うユビキタスコテンツ受信管理機能と、各ユビキタスコンテンツクライアントで示現可能なフォーマットに変換し、主コンテンツと同期させて配信するためのクライアント情報に変換するユビキタスコンテンツ配信用適合処理機能と、クライアントからの利用権限情報を受信し、ユビキタスコンテンツ配信適合処理機能に送信するとともに、得られた適合処理済み要素コンテンツを受信し、対応するユビキタスコンテンツクライアントにコンテンツを配信するユビキタスコンテンツ同期配信管理機能とを設けて、コンテンツの適合処理に寄与させてもよい。
【0025】
クライアント連携ソフトウェアに、クライアント情報授受管理機能から送信されたクライアント情報に基づいて、アクティブなクライアントの動作状態を管理するアクティブクライアント管理機能と、作成した複合ユビキタスクライアントや接続して得られたクライアントに関する情報を格納するクライアント情報格納機能とを設けて、クライアントの連携に寄与させてもよい。
【0026】
以上は、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイを物的に独立させた場合であるが、ユビキタスコンテンツ配信サーバまたはユビキタスコンテンツクライアントに属するデバイスの連携によって、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイを形成してもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
以下の実施例においては、デバイス連携コンテンツを同期化するに当たり、SMILを用いた例を示すが、同期化のための任意の言語が利用可能である。
SMILによると、動画像や静止画像、テキスト情報、音声情報など様々なマルチメディアコンテンツを、時間軸に沿って同期化させることが可能となる。従来のSMILは単一のデバイス上で利用されることを想定していて、そのデバイスのスクリーンやデバイスが持つ音声再生ユニットによるコンテンツ表現が行われている。しかし、ユビキタス環境においては、SMILのような複合コンテンツを一つのデバイス上での利用に限定する必要はなく、必要に応じてデバイスが連携しながら再生していくことによって、複合コンテンツの有効性をさらに高める。
【0028】
一方、Webコンテンツも、同様に、多様なコンテンツがドキュメントモデルとして構造化されたコンテンツである。そのドキュメントは、意味的かつ装飾的にレイアウトされていて、それらの構造化されたドキュメントの各要素データはユビキタス環境においては、それぞれが連携しながら表示することでより有効なコンテンツ表現が可能となる。
例えば、このような複合化コンテンツを机の前に座ってブラウザで見るのではなく、リビングで椅子に座ってコンテンツのブラウジングや視聴を行う場合には、各要素コンテンツを内容や時間的に同期させながらテレビに表示させたり手元のタブレットPCやPDAに表示させることで、PCの画面で視聴する以上に快適に情報を取得できる。さらに、各要素コンテンツを取捨選択的に視聴することでより、各利用者の要求するコンテンツ表現が可能となる。
【0029】
IPv6ネットワークなどによって大量のグローバルアドレスが利用可能となると、プロキシなどを利用せずに直接インターネットに接続可能となる。その結果、家庭においても、PCやPDAはもちろんのこと、テレビやラジオ、電子レンジに至る様々な家電製品などもインターネットに接続される。このような環境において複数のデバイスをネットワークで複合的に結びつけることで、コンテンツの表現空間を作り上げる。
【0030】
図1は、SMILによる複合コンテンツを、本発明によるデバイス連携コンテンツ表示機構において視聴する場合の例を示す説明図である。
この例では、下記の手順でコンテンツの利用を行う。
(1)利用者は、ネットワークTVを用いてサーバにアクセスし、SMILコンテンツを取得する。ネットワークTVは、通常のフォーマットでSMILコンテンツを表示する。
(2)利用者は手元のリモコンを用いてコンテンツ構成を確認する。
(3)リモコンには、コンテンツの構成とその部屋で利用可能なデバイスが表示される。その後、利用者がその各デバイスと各要素コンテンツとの対応付けを 行う。
(4)対応付けを行った結果をシステムにロードすることで、要素コンテンツを各デバイスヘルーティングするテーブルが作成され、SMILコンテンツの各要素
コンテンツを指定したデバイスで同期表示する。
このような手順によって、SMILコンテンツは単一デバイスのディスプレイから、利用者の利用実空間全体で表現されるユビキタスネットワーク環境に対して飛び出すコンテンツとして利用可能になる。
【0031】
他方、構造化文書は、インターネットコンテンツとして広く利用されていて、HTMLやXMLが事実上の標準となっている。特にXMLはインターネットにおけるデータ交換やデータ流通の標準ともなっていて、XSLとの組み合わせによって表現手法も多様に変化させることができる。XSLは、ドキュメントスタイルのオブジェクトレイアウトを指定して、そのドキュメントのアピアランスを変更することができる。
しかし、本発明によるデバイス連携コンテンツ表示機構においては、スタイルシートは単にドキュメント上のオブジェクトの配置ではなく、ユビキタス環境におけるデバイスへの対応付けとしての機能も備える。
【0032】
デバイスへの対応付けは以下の手順で行う。
(1)XMLタグのパージングを行い、各要素コンテンツの情報を抜き出す。
(2)各要素データが表示可能なデバイスとの対応付けを行い、その対応付けに基づいて要素データを表示するデバイスにルーティングする。
(3)各要素デバイスは、その操作に基づいてメッセージを送出し、ドキュメントのスクロールやリンク先への移動などに基づいて、デバイス間で連携しながら
ページ切り替えに連動した各要素コンテンツの切り替えを行う。
【0033】
この構成に基づいたWebブラウジング例を図2に示す。この環境においてはXMLコンテンツをブラウジングする場合には、ネットワークテレビに静止画像や動画像を表示させながら、テキスト情報を手元のPDAに表示させ、エージェントの振る舞いをペットロボットの動作として表現させることを示している。
このような手順によって、既存のデータをユビキタスネットワーク環境における新しいコンテンツとして利用する。
すると、図3に示すように、コンテンツを利用者と共に移動させ、利用者の実空間にコンテンツによる影響を与えながら要素情報を伝搬させることができる。
【0034】
本発明によるシステムにおいては、NADIAコンセプトに基づくデバイス連携機能とそれを実現するミドルウェアを用いる。以前開発したミドルウェアは、利用可能なデバイスを発見し、その接続のための情報を取得するものであるので、本システムへの適用のためにコンテンツルーティングのための機能などの拡張を行う必要があった。
【0035】
個々の要素コンテンツを割り付けるためのデバイスを認識するためには、その情報を記述する必要がある。NADIAコンセプトにおいては、名前付きエッジグラフをデバイスの属性を記述するために用いた。そして、そのモデルに基づいてXMLで記述を行う。
【0036】
図4に、ネットワークテレビ(NetTV)とPDAから構成されるCoorperativeDeviceSMILViewerの記述を示す。この例では、機能としてContentViewという機能があり、その機能はPDAとNetTVから構成されることを記述している。また、テキスト情報についてはPDAで処理を行い、realvideoのデータはNetTVで処理を行うことでこの機能を実現することを記述している。
各要素コンテンツを利用可能なデバイスに割り付けることで、このようなデバイス記述情報が生成される。そして、それらに基づいてコンテンツ配信機能が各デバイスに要素コンテンツのルーティングが行われ、デバイス連携コンテンツとして各要素コンテンツの同期表示が行われる。
【0037】
SMILコンテンツをデバイス連携コンテンツへ変換するためには、SMILのLayoutモジュールを活用する。SMILコンテンツには2つのタイプが存在する。一つは、シングルウィンドウコンテンツであり、もう一つはマルチウィンドウコンテンツである。
シングルウィンドウコンテンツはroot−Layoutタグの配下にregion要素が存在する。また、マルチウインドウコンテンツにおいては、Layoutタグの配下にtopLayout要素を持ち、その配下のregionが各ウィンドウにおける表示領域となる。さらにこのregionには、SMILの各メディアオブジェクトが割り付けられる。
【0038】
実装の第一ステップとしては、それぞれのコンテンツのルートレイアウトに割り付けられた最上層のregionを各デバイスに割り付けた。各regionは、それぞれ入れ子構造のregionを配置できるが、それらは、各デバイスに割り付けたコンテンツの構成要素として扱った。
この手法により、複合化コンテンツの各要素コンテンツは、前記デバイス記述情報に基づいた情報で表示すべきデバイスを判断し適切なデバイスにコンテンツ情報を送信する。
しかし、ルートレイアウト配下のregionの子供となるregionが異なるデータタイプを持つ複合的なコンテンツの場合には、その要素コンテンツを表示するデバイスにより高度な処理能力が求められる。また、regionには異なるMediaオブジェクトを割り付けることも可能である。
【0039】
図5は、シングルウィンドウSMILコンテンツからデバイス連携コンテンツへ変換する例を示す説明図である。
図示の例では、二つのregionを持ち、それぞれにコンテンツが割り付けられている。このSMILコンテンツにおいては、左半分に動画像が表示され、右半分にテキスト情報が表示される。この例を、図5の環境で視聴する場合には、以下のような変換が行われる。
まず、システムはSMILコンテンツのLayoutタグ配下にあるregionタグを認識し、そこに割り付けられるべきメディアオブジェクトを探索する。そして、そのメディアオブジェクトが処理すべきコンテンツタイプを処理できるデバイスを検索し、各デバイスで処理すべきコンテンツデータを、独立したSMILコンテンツとして再構成した後に、各デバイスへのコンテンツルーティングを行う。結果として、動画像コンテンツは、ネットワークTVに表示され、テキスト情報はPDAに表示される。
【0040】
図6は、マルチウィンドウSMILコンテンツからデバイス連携コンテンツへ変換する例を示す説明図である。
マルチウインドウSMILコンテンツにおいては、探索するSMILタグが異なる。マルチウィンドウSMILコンテンツは、Layoutタグの配下にあるtopLayoutタグが各ウインドウで表示されるコンテンツのルートセグメントになるため、このタグを探索する。そして、そのタグにはウィンドウのサイズが記述されると共に、各コンテンツを表示するregionタグも含まれている。そこで、このtopLayoutタグで指定されたコンテンツを各デバイス用のシングルウィンドウSMILコンテンツとして再構築した後に、適切なデバイスにルーティングしてデバイス連携コンテンツの一つの要素コンテンツとして利用する。
図示の例においては、main−dev regionの動画像コンテンツがNetTVに表示されると共に、PDAには、画面が上下に分割され上部にsub−dev−topのtext情報が表示され、下部には、Sub−dev−belowの静止画像が同期表示される。
【0041】
図7は、本発明による実施例のシステム構成を示す説明図である。
図示のシステムは、ゲートウェイ、PC、Bluetooth機能付き携帯電話、ペットロボット、PDA、ネットワーク対応動画像再生装置から構成されるLAN環境で接続されたデバイス群と、SMILコンテンツを配信するサーバから構築されている。システムを構築している各機器は、それぞれ以下の機能を備える。
(1)配信サーバ
SMILコンテンツやその他の要素コンテンツを配信する機能を有する。
(2)ゲートウェイ
SMILコンテンツの取得機能、及び、デバイス連携コンテンツとして処理を行うためのSMILデータの生成機能を有する。また、各要素コンテンツのキャッシュ機能と同期受信指示機能も有する。
(3)ネットワーク対応動画像再生装置
動画像ストリーム配信を用いた映像コンテンツの再生機能を有する。
(4)PDA
静止画とテキスト情報の表示を行う機能を有する。また、ゲートウェイを制御するリモコン機能を有する。
(5)ペットロボット
コンテンツの内容に同期して実動作を行う機能を有する。
(6)Bluetooth対応携帯電話
ゲートウェイを制御するリモコン機能を有すると共に、デバイス連携コンテンツとして処理する使用許諾権を管理する機能を有する。
(7)PC
通常のSMILやWebコンテンツの閲覧機能やゲートウェイの管理機能を有する。
また、ペットロボットを除く各デバイスの代用として動作する機能を有する。
【0042】
本システムでは、各デバイス群がEthernet(登録商標)や無線LAN、Bluetoothで接続されるが、全てはIPネットワークとして通信される。これらのデバイス群が接続されるLAN環境は、一般利用者のホームネットワークが好ましい。
利用者は、PCでSMILコンテンツを見る場合には通常の手順と変わらないが、PDAもしくはBluetooth機能付き携帯電話をリモコンとして用いて、デバイス連携コンテンツとしての視聴モードを切り替えると、以下の手順でSMILコンテンツはデバイス連携コンテンツとして処理が行われる。
(1)リモコンからゲートウェイにアクセス指示を行う。
(2)ゲートウェイは、SMILコンテンツを取得し、コンテンツとデバイスとの対応付けを行う。
(3)SMILコンテンツの各要素コンテンツをキャッシュに蓄える。
(4)各トップリージョンのSMIL情報を切り出す。
(5)各デバイスに適切なSMILデータを元SMILデータから生成し、各デバイスに生成したSMILコンテンツを送信する。
(6)各デバイスに対してゲートウェイからアクセス指示を出し、各デバイス用に生成されたSMILデータに基づいた同期化コンテンツの処理を行わせる。
【0043】
本発明者は、このシステムを設計開発し、前記SMILコンテンツの変換手順に従って、SMILコンテンツに特別な記述をすることなくデバイス連携コンテンツとして利用できることを確認した。また、SMILの各regionには自由にMediaオブジェクトを割り付けることが可能であるため、コンテンツによってはregionごとの要素コンテンツ切り出しではなく、メディアオブジェクト単位でのデバイス選択やコンテンツルーティングが効果的であることも確認した。
なお、SMILをベースとした言語拡張によって、メディアオブジェクトの多様化やregionタグの拡張などに柔軟に対応でき、要素コンテンツを動的に個人化及び適合化させることが可能である。
【0044】
複合コンテンツに含まれる各要素コンテンツによって個人化することで、各利用者のレベルや好みなどに合わせたコンテンツとして提供可能であるので、適合化・個人化コンテンツルーティングなどの機能を備えることが好ましい。
本発明によるデバイス連携手法を用いると、例えば大画面には、利用者共通の情報を配置し、各利用者の手元のデバイスには、その利用者のレベルや興味に応じた要素コンテンツを配置することで、個人化された同期化コンテンツが可能である。
【0045】
また、ドキュメントのレイアウト表示を変更するスタイルシートにデバイスマッピング処理機能を付加して、構造化文書データをドキュメントモデルの表示から脱却させたデバイス連携Webシステムが可能である。
デバイス連携手順や接続機能、個人化、適合化機能などのネットワークサービスから得られるコンテンツ表現を、利用者レベルや課金状況などに応じて動的に変化させるネットワークサービス統合型コンテンツ管理方法が可能である。
【0046】
従来のコンテンツは、データを納める記録媒体の中の中身として扱われ、データそのものが重要であった。そのため、従来のコンテンツ管理では、データそのものをどのように守るかということに注力されていたが、本発明によるデバイス連携コンテンツにおいては、データ保存手段は、限定された領域のネットワークであり、その中で動的に生成されたネットワークサービスの結果をコンテンツとして扱う。従って、本発明によるコンテンツは、ネットワークサービスの集合体とも見なせる。
【0047】
【実施例】
以下に、ユビキタスコンテンツ同期配信システムの一実施例を示す。
図8は、ユビキタスコンテンツ同期配信システムの構成を示す説明図である。
本装置は、ユビキタスコンテンツ配信サーバと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイ、ユビキタスコンテンツクライアント、そしてそれらで稼働するソフトウェアを少なくとも備える。
本装置は、有線(Ethernet(登録商標))や無線(IEEE802。11b/Bluetooth)ネットワークで接続されるユビキタスクライアントに対して、ユビキタスコンテンツ配信サーバから配信し、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイを経由して、ユビキタスコンテンツを配信・表示する。連携デバイスには、動画像表示装置や無線通信機能付き携帯端末など用いられる。
【0048】
本発明におけるユビキタスコンテンツとは、動画像(MPEG4等)と、静止画(JPEG、GIF、PNG等)を含むHTML及びXMLコンテンツを要素とする同期化コンテンツであり、各要素コンテンツは適切なユビキタスクライアントで表示される。
ユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアは、同期化記述言語SMILをベースとしたデバイス連携同期表示言語によって、ユビキタスコンテンツを作成し、ユビキタスコンテンツ配信サーバもしくは、配信サーバにネットワークで接続された端末用PCで稼働する。
上記作成ソフトウェアで作成されたユビキタスコンテンツは、ユビキタスコンテンツ配信サーバに蓄積される。
利用者が選択したユビキタスコンテンツクライアント(以下、主クライアント)からコンテンツ配信を要求すると、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイが配信サーバに適切な同期化コンテンツを要求する。一方、ユビキタスコンテンツ配信サーバは、利用者の仕様権限を確認した上で、ユビキタスコンテンツ受信ゲートウェイからの送信要求に基づいて配信を行う。ユビキタスコンテンツ受信ゲートウェイは、ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアによって、配信要求を送信した主クライアントに主コンテンツを配信するとともに、その他のユビキタスコンテンツクライアント(以下、サブクライアント)に対して、主コンテンツの時間的、意味的同期指示に従い、ユビキタスコンテンツを構成する各要素コンテンツを配信する。
【0049】
ユビキタスコンテンツ配信サーバは、ユビキタスコンテンツを格納し、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの要求に従って、適切なコンテンツを配信する。また、MPEG4、JPEG、PNG、GIFなどの動画像、静止画コンテンツ、HTMLやXMLなどのメタコンテンツの配信が可能であり、また、ユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアを稼働し、ユビキタスコンテンツの作成に寄与する。
【0050】
実験室レベルでの仕様としては、次の例が挙げられる。
(ア)ハードウェア仕様
CPU:Pentium(登録商標)4 2.4Ghz以上、または、PowerPC G4 1Ghz以上
主記憶容量:512MB以上、また、2基以上の3.5inchハードディスク
HDD:120GB以上
CD−ROM:スーパードライブを有する
ディスプレイ:SXGA以上の表示が可能な17inch以上の液晶ディスプレイ
ネットワーク:100Base−TXを有し、IPv4/v6デュアルスタックである
(イ)ソフトウェア環境
Windows(登録商標)XP、または、FreeBSD 4.6以上、または、MacOSX10.2以上
【0051】
ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイは、ユビキタスコンテンツクライアントと、ユビキタスコンテンツ配信サーバとの間に存在し、ユビキタスコンテンツ配信サーバへの配信要求や配信されたユビキタスコンテンツの各要素コンテンツを、適切なユビキタスクライアントへ配信する。各クライアントへの配信は、あらかじめ各ユビキタスクライアントを組み合わせた論理的な複合ユビキタスクライアント情報に基づき配信制御を行う。
ユビキタスクライアントとの情報交換は、Ethernet(登録商標)やIEEE802。11a/b、Bluetoothを用いてIPv4、または、IPv6で行う。
【0052】
実験室レベルでの仕様としては、次の例が挙げられる。
(ア)ハードウェア環境
CPU:Pentium(登録商標)4 2.4Ghz以上、または、PowerPC G4 1Ghz以上
主記憶容量:512MB以上、また、2基以上の3.5inchハードディスク
HDD:120GB以上
CD−ROM:スーパードライブ
ディスプレイ:SXGA以上の表示が可能な17inch以上の液晶ディスプレイ
ネットワーク:Ethernet(登録商標)、IEEE802 11a/b、Bluetoothに対応し、IPv4/v6デュアルスタック
(イ)ソフトウェア環境
Windows(登録商標)XP、または、FreeBSD 4.6以上、または、MacOSX10.2以上
【0053】
ユビキタスコンテンツクライアントは、ユビキタスコンテンツ配信サーバから配信されたユビキタスコンテンツを表示可能な主コンテンツ表示装置と、ユビキタスコンテンツの各要素コンテンツを表示するためのメタコンテンツ表示装置、コンテンツ利用権格納装置、実動作表現装置から構成される。主コンテンツ表示装置は、ユビキタスコンテンツを通常の同期化コンテンツ(SMIL)コンテンツと同等の表示を行う。利用者の要求によって、ユビキタスコンテンツをユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイで組み合わせた論理的な複合ユビキタスクライアント情報に基づいた表示を行う場合には、主に動画像の表示を行う。
メタコンテンツ表示可能装置は、主にHTMLやXMLで作成されたコンテンツの表示を行い、実動作表現装置は、AIBO ER220をベースとし、与えられた動作情報に基づいて、実空間で動作を行う。
これらのユビキタスコンテンツは、コンテンツ利用権格納装置内に格納された利用権限情報に基づき、利用の可否、利用レベルが決定される。
【0054】
実験室レベルでの仕様としては、次の例が挙げられる。
(ア)主コンテンツ表示装置
(a)ハードウェア環境
CPU:Pentium(登録商標)4 2.4Ghz以上、または、PowerPC G4 1Ghz以上
主記憶容量:512MB以上、また、2基以上の3.5inchハードディスク
HDD:120GB以上
CD−ROM:スーパードライブ
ディスプレイ:SXGA以上の表示が可能な17inch以上の液晶ディスプレイ、
NTSC出力を持ち、通常のテレビに映像出力可能
ネットワーク:Ethernet(登録商標)、IEEE802 11a/bに対応し、IPv4/v6デュアルスタック
(b)ソフトウェア環境:Windows(登録商標)XP、または、FreeBSD 4.6以
上、または、MacOSX10.2以上
【0055】
(イ)メタコンテンツ表示装置
(a)ハードウェア環境
CPU:StrongARM SA−1110 206MHz以上
主記憶容量:64MB以上、また、CFもしくは、SD/MMCもしくは、PCMCIAカードスロットを一つ以上持つ
ネットワーク:Ethernet(登録商標)、IEEE802 11b、Bluetoothに対応し、IP通信可能
(b)ソフトウェア環境
Windows(登録商標)CE3.0以上
【0056】
(ウ)コンテンツ利用権格納装置
(a)ハードウェア環境
CPU:SH3以上
ネットワーク:Bluetooth上でIP通信可能
接続インターフェース:携帯電話(PDC仕様)との接続が可能
(b)ソフトウェア環境
iTron
【0057】
(エ)実動作表現装置
(a)ハードウェア環境
CPU:AIBO−ER220以上
ネットワーク:IEEE802 11b上でIP通信可能
(b)ソフトウェア環境
Open−R
【0058】
ユビキタスコンテンツ同期配信システムを稼働させるためのソフトウェアは、ユビキタスコンテンツ配信管理ソフトウェア、ユビキタスコンテンツ作成ソフトウェア、クライアント連携ソフトウェア、ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアから構成される。また、ソフトウェアおよびハードウェアのシステムの機能が確認できるテスト用コンテンツも含む。
【0059】
実験室レベルでの仕様としては、次の例が挙げられる。
(ア)ユビキタスコンテンツ配信管理ソフトウェア
(a)機能概要
ユビキタスコンテンツ配信管理サーバ上で稼働し、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイ(以下ゲートウェイ)からの要求に応じて適切なコンテンツを検索し配信する。また、各素材および作成したユビキタスコンテンツを、キーワード、データタイプ、データサイズなどで検索できるデータベースを持つ。ユビキタスコンテンツは、SMILをベースとした上位互換のXMLを用いた同期化言語で記述される。本ソフトウェアは、C++または、Objective−Cまたは、Java(登録商標)で開発する。
(b)機能ブロック(図9)
(i)操作GUI
ユビキタスコンテンツや、その素材となるコンテンツの管理および検索を行ったり、配信の制御を行うためのグラフィカルな利用者インターフェース。利用者は、メニュー操作ボタン操作、テキスト入力などにより目的の処理を行い、その結果を画面で確認できる。
(ii)コンテンツ管理DB
RDBによって管理されたコンテンツ情報。コンテンツの利用および検索に必要な情報を格納する。
(iii)コンテンツ検索機能
コンテンツ名、カテゴリ名、データタイプ、記述情報、キーワードで目的のコンテンツを予検索し、操作GUIで確認できるようにデータを処理する。
(iv)ユビキタスコンテンツ配信管理機能
ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの要求に基づき、ユビキタスコンテンツを配信する。すべての要素コンテンツを規定された時間内に送信する。
【0060】
(イ)ユビキタスコンテンツ作成ソフトウェア
(a)機能概要
ユビキタスコンテンツ管理サーバもしくは、それと同等のハードウェア環境を持つネットワークに接続された端末PC上で稼働し、ユビキタスコンテン
ツ配信管理ソフトウェアのデータベースシステムの情報を用いながらGUIを用いて対話的にユビキタスコンテンツを作成する。本ソフトウェアは、C++または、Objective−Cまたは、Java(登録商標)で開発する。
(b)機能ブロック(図9)
(i)操作GUI
ユビキタスコンテンツを作成するためにMPEG4、JPEG、PNG、GIF、 HTML、XMLのコンテンツを検索・取得し、ユビキタスコンテンツを画面 上で構成する。また、同期情報シミュレーション機能から得られた同期 情報に基づく同期処理を表示する。
(ii)同期情報シミュレーション機能
ユビキタスコンテンツの情報を解析し、想定する複合ユビキタスクライアント上での表示をシミュレーションする。
(iii)ユビキタスコンテンツ同期化記述言語作成機能
ユビキタスコンテンツを実現するためにSMILを拡張したメタ言語による同期化記述コンテンツを作成する。
【0061】
(ウ)クライアント連携ソフトウェア
(a)機能概要
ゲートウェイおよびユビキタスコンテンツクライアント(以下、クライアント)で稼働する。ゲートウェイで稼働するソフトウェアは、各クライアントを論理的に組み合わせるための情報をクライアントから取得し、管理できる。また、利用するクライアントを組み合わせた複合ユビキタスクライアントの管理情報を作成する機能を持つ。その管理情報は、利用者が対話的に組み合わせることができるGUI画面で対話的に処理ができる。また、各クライアントおよび、ゲートウェイは、IPv6またはIPv4を用いて通信するがJINIまたはRendezvous互換または、それ相当の機能を持つ自動接続処理処理機能を用いてアドホックなネットワークを実現する。本ソフトウェアは、C++または、Objective−Cまたは、Java(登録商標)で開発する。
(b)機能ブロック(図10)
(i)操作GUI
ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイでは、複合化ユビキタスクライアントを対話的に作成するための情報を提供する。既存のユビキタスクライアント、利用可能ユビキタスクライアントなどの情報の参照ができる。ユビキタスコンテンツクライアントにおける操作GUIでは、自クライアントの情報や接続された他クライアントの情報が参照でき、それらに対する接続状態の変更なども対話的に行える。
(ii)複合ユビキタスクライアント作成機能
操作GUIで組み合わせた情報に基づいてXMLによる複合化記述情報が 作成される。作成に当たっては、既存のアクティブなクライアント情報 やクライアントDBに格納されたクライアント情報を読み出しながら作成 する。
(iii)アクティブクライアント管理機能
クライアント情報送受信管理機能から渡されたクライアント情報に基づいて、アクティブなクライアントの動作状態を管理する。
(iv)クライアント情報DB
作成した複合ユビキタスクライアントの情報や、接続して得られたクライアントの情報を格納する。
(v)クライアント情報送受信管理機能
アドホックに接続されるユビキタスクライアントとの接続を管理する。Ethernet(登録商標)、IEEE802 11b、Bluetoothに対応し、それらの 上でIP通信によって情報の交換が行われる。情報の交換には、JINIや Rendezvous技術、もしくは相当技術で行われる。
(vi)クライアント情報管理機能
自クライアントの接続インターフェース情報、機能情報、認証情報などの作成および格納などの管理を行う。
(vii)クライアント情報送受信制御機能
ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイやユビキタスコンテンツクライアントとのネットワーク接続を管理する。Ethernet(登録商標)、IEEE802 11b、Bluetoothのいずれかに対応し、それらの上でIP通信によって情報の交換が行われる。情報の交換には、JINIやRendezvous技術、もしくは相当技術で行われる。
【0062】
(エ)ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェア
(a)機能概要
上記クライアント連携ソフトウェアで記述された複合ユビキタスクライアントにユビキタスコンテンツを配信する際に、表示可能クライアントの発見と、その各クライアントが利用可能なデータの変換、もしくは配信要求を行う。また、各クライアントの表示の同期管理を行う。本ソフトウェアは、C+ +または、Objective−Cまたは、Java(登録商標)で開発する。
(b)機能ブロック(図11)
(i)操作GUI
配信サーバより配信されてきた複合ユビキタスコンテンツの状態を参照したり、各ユビキタスコンテンツへの配信指示を対話的に行う。
(ii)ユビキタスコテンツ受信管理機能
配信サーバとの間で利用者認証を行い、指定された品質のコンテンツの受信管理を行う。
(iii)ユビキタスコンテンツ配信用適合処理機能
各ユビキタスコンテンツクライアントで表示可能なフォーマットに変換し、主コンテンツと同期させながら配信するためのクライアント情報に変換する。
(iv)ユビキタスコンテンツ同期配信管理機能
クライアント(コンテンツ利用権格納装置)からの利用権限情報を受信し、ユビキタスコンテンツ配信適合処理機能に渡すとともに、得られた適合処理済み要素コンテンツを受け取り、対応するユビキタスコンテンツクライアントにコンテンツを配信する。
【0063】
(オ)テスト用コンテンツ
本システムのソフトウェアの機能を確認し、本システムの有効性を確認するためのコンテンツとして、主コンテンツ(MPEG4:10分以上)、要素コンテンツ (JPEG、GIF、PNG、HTML、XML:各10個以上)からなる10分以上のものを用意した。主コンテンツ表示クライアントにおいては、従来の同期化コンテンツとして表示され、複合クライアント環境においては、ユビキタスコンテンツとして、各クライアントで同期表示する。本コンテンツは、本システムのユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアで作成され、教育的内容もしくは、スポーツ指導的な内容である。
【0064】
【発明の効果】
本発明によると、利用者の都合に応じて、ネットワークに接続されたデバイスを適宜連携させて、コンテンツを示現できるので、利用者毎に、その周囲を所望の情報で満たせて、時間と空間を有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デバイス連携コンテンツの概念を示す説明図
【図2】デバイス連携Webブラウジングの概念を示す説明図
【図3】要素情報の伝搬を示す説明図
【図4】デバイスを記述したグラフを示す説明図
【図5】シングルウィンドウSMILコンテンツをデバイス連携コンテンツへ変換する例を示す説明図
【図6】マルチウィンドウSMILコンテンツをデバイス連携コンテンツへ変換する例を示す説明図
【図7】実施例のシステム構成を示す説明図
【図8】ユビキタスコンテンツ同期配信システムの構成を示す説明図
【図9】ユビキタスコンテンツ配信管理ソフトウェアとユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアの構成を示すブロック図
【図10】クライアント連携ソフトウェアの構成を示すブロック図
【図11】ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアの構成を示すブロック図
【発明の属する技術分野】
本発明は、デバイスを連携させて同期的に通信する方法、並びに、その装置、システム、ソフトウェアに関する。
【0002】
【従来の技術】
既に、インターネットは欠かせないものとなっている。単にネットに接続するという技術から、いつでもどこでもネットに接続可能なユビキタスネットワーク技術の研究が進んでいる。ユビキタス環境においては、高機能なPCやPDAだけでなく、カメラやセンサ、アクチュエータのようなシンプルな機械も接続可能である。そのようなシンプルな機能を持つデバイスがネットワークを通じて連携し、データを処理したり表現したりすることがユビキタス環境における新しい情報流通と考えられている。
従って、ユビキタス環境においては、機構的な面でも情報の関連付けの面でも、ネットワークを通じてコンテンツとデバイスが一体となり、どの様に連携するかということが重要である。
【0003】
インターネットに繋がっているコンピュータやPDAは、高機能なCPUとOSを持ち、内部のソフトウェアを切り替えることでインターネットを通じて多様なサービスを取り出している。確かにそれらのコンピュータは高機能であるが、高価であり、一般の人々がコンピュータを複数台活用すると言うことは現実的ではない。
しかし、その一方で、一般の人々が複数活用する家電製品などにもインターネットへの接続機能が標準装備されつつあり、これらの家電製品を含むあらゆる単一機能のデバイスが、インターネットから情報を引き出してサービスを提供することが可能である。
【0004】
ネットワークの機構の面においても、その流れを加速させる研究開発が進んでいて、IPv6などによる膨大なグローバルネットワークアドレスによって、多様なデバイスをインターネットに直接接続することを容易にしつつある。
そのため、各家庭においても様々なデバイスがインターネットに接続されるという環境が可能なので、インターネットにおいては高速・広帯域であるだけでなくユビキタスであることが重要である。
【0005】
このような背景の下で、ユビキタス環境に関して次のような研究が行われている。
例えば、
【非特許文献1】
M.Murase、T,Iwamoto、T.Nagata、N.Nishio、and H.Tokuda:“Implementation and Evaluation of Wapplet Framework”IEEE International Workshop on Networked Appliances(IWNA)、pp.275−284、Jan.2002
や、
【非特許文献2】
M.Minami、H.Morikawa、and T.Aoyama:Ad−hoc Service Composition Framework for Networked Functions STONE:Service synThesizer On the Net、JPSJ DICOMO、pp.13−18、Jun.2000
は、偏在するデバイスをネットワークで接続し、複合的な機能を実現するものとしてWappletやStoneと呼ばれるシステムに関するものである。
これらは、利用者が要求するサービスを提供可能なデバイスを、ネットワーク上から探し出し、組み合わせて利用することを可能とするものである。これらの技術は、遠隔地からその特定の装置を操作したり、複数のデバイスを組み合わせた複合的なネットワークサービスを実現することを目的としたものである。
【0006】
本発明者は、同様にデバイスを発見して複合的なデバイスを構築し、それらが実現する複合的なネットワークサービスやその複合デバイスをコンテンツとして利用することを目的として、
【非特許文献3】
Y.Kidawara、S.Shinomiya、S.Tsuchiike、and S.Nakagawa、“Information Management Architecture for Network Devices”IPSJ 2002−DPS−107、 107−33、pp. 193−198、Mar.2002
【非特許文献4】
Y.Kidawara、S.Shinomiya、T.Sakurada、Y.Kitaguchi、and S.NakagaWa、“Delivery and Management Architecture for Real World Information Using Network Device”、IPSJ DB−Web 2001 Workshop、pp.21−28、Dec.2001
【非特許文献5】
S.Shinomiya、Y.Kidawara、T.Sakurada、S.Tsuchiike、and S.Nakagawa:“NADIA:Network Accessible Device on the Internet Architecture”、 IEEE ICOIN−16、Vol.III、pp. 8D−4.1−4.11、Jan.2002
【非特許文献6】
Y.Kidawara、S.Shinomiya、T.Sakurada、H.Nagata、and S.Nakagawa:“Device Cooperation and Content Management for Remote−control Microscope for Medical Use”、IEEE AINA、Mar.2003
に、NADIAを提案し、その有効性を検証するためのシステムとして、医療情報分野における複合デバイスとして遠隔制御顕微鏡などの実装を行った。
【0007】
これらの技術は、利用者が各デバイスの機能を組み合わせることで複合的なサービスを自ら作りあげることを目的としているが、このようなデバイス連携技術は放送型コンテンツの利用においても有効である。
インターネットにおけるこれまでの放送型コンテンツは、Re−alVideoやQuickTimeに代表されるように動画像のストリーム配信が主流であった。しかし、PCの高機能化やネットワークの広帯域化によってより複合的なコンテンツを用いた配信が主流となりつつある。
【0008】
その代表的なものとして、
【非特許文献7】
Synchronized Multimedia 2.0、http://www. w3. org/AudioVideo/
などに開示されているSMILがある。
SMILは、一つの時間軸に沿って、複数のコンテンツを同期表示することができる複合コンテンツであり、動画像やテキスト情報、静止画情報などを一つの画面上に配置させ表示させることで、より多くの情報を伝えようとするコンテンツである。
既に、SMILは教育やエンターテイメントなどの分野で利用されていて、利用者は主にPCの画面上で視聴をしている。SMILは、インターネットにおける放送型コンテンツの一つとして、PCだけでなくネットワーク対応TVやPDA、携帯電話等にも広く使われることが可能である。
【0009】
しかし、情報量が大きなSMILコンテンツは、必ずしも利用者に受け入れられるとは限らない。
小さな一つのディスプレイ上に複数の種類の異なるコンテンツが入れ替わり表示されると、目障りであったり疲労感を与える場合もある。
また、
【非特許文献8】
木俵豊、川口知昭、角谷和俊、田中克己、“同期化コンテンツ作成・配信システムの開発と高速ネットワーク環境における配信実験、”情報処理学会論文誌データベース、Vol.42、No.SIG8(TOD10)、pp.156−170、Jul 2001.
によると、複合コンテンツを用いることで、利用者の興味のあるコンテンツとすることが容易となるが、一つの画面上に表示する従来の利用法では、複数の視聴者を対象とした場合にはその手法も利用ができず、利用者ごとの適切なコンテンツ提供が困難となる。
【0010】
複合コンテンツについては、
【特許文献1】
特開2001−312519号
【特許文献2】
特開2001−184399号
【特許文献3】
特開2001−67372号
などが開示されているが、いずれによっても、デバイスを連携させて利用者ごとに適切なコンテンツを提供することは困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、必要に応じて利用者が指定したネットワーク領域上に接続されたデバイスが連携しながら表現を行うデバイス連携コンテンツを与えるデバイス連携通信方法、並びに、その方法を実施する装置、システム、ソフトウェアを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、次の構成を備える。
すなわち、本発明のデバイス連携通信方法は、情報処理装置と、通信機能を備えた連携デバイスとを少なくとも備えたユビキタスネットワークにおいて、ユビキタスコンテンツ配信サーバと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと、連携デバイスを有するユビキタスコンテンツクライアントと、それらで稼働するソフトウェアとを少なくとも備え、利用者によって選択された主クライアントからコンテンツ配信が要求されたら、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイでユビキタスコンテンツ配信サーバに所定のコンテンツを要求し、そのユビキタスコンテンツ配信サーバで、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの送信要求に基づいて配信を行い、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイで、配信要求を送信した主クライアントに主コンテンツを配信するとともに、主クライアントと関連のあるサブクライアントに対して、主コンテンツの時間的意味的同期指示に従い、ユビキタスコンテンツを構成する各要素コンテンツを配信することによってデバイスを連携させたコンテンツ配信を行うことを特徴とする。
【0013】
ここで、各利用者のデバイス連携方法や、ユビキタスコンテンツに含まれる各要素コンテンツによって特徴付けられる個人化機能や適合化機能等のネットワークサービスから得られるコンテンツ表現を、各利用者の属性や課金状況等の利用者個別情報に応じて動的に変化させることで、ネットワークサービス統合型のコンテンツ管理に寄与させてもよい。
【0014】
また、複数利用者に共通のコンテンツを、大画面のディスプレイに表示し、各利用者に固有の要素コンテンツを、各利用者の通信端末に配信して、利用者の個人及び集団としての利便に寄与させてもよい。
【0015】
ドキュメントのレイアウト表示を変更するスタイルシートに、デバイスマッピング処理機能を付加して、構造化文書データをドキュメントモデルの表示から脱却させることに寄与させてもよい。
【0016】
本発明のデバイス連携通信装置は、情報処理装置と、通信機能を備えた連携デバイスとを少なくとも備えたユビキタスネットワークにおいて、ユビキタスコンテンツ配信サーバと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと、連携デバイスを有するユビキタスコンテンツクライアントと、それらで稼働するソフトウェアとを少なくとも備える構成であって、ユビキタスコンテンツ配信サーバが、ユビキタスコンテンツを格納する記録手段と、ユビキタスコンテンツ配信管理ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの要求に従って所定のコンテンツを配信するユビキタスコンテンツ配信手段と、また必要に応じて、ユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツを作成するユビキタスコンテンツ作成手段とを有し、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイが、ユビキタスコンテンツ配信サーバとユビキタスコンテンツクライアントとの間に介在し、ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツ配信サーバへ配信を要求する配信要求手段と、配信されたユビキタスコンテンツの各要素コンテンツを、所定のユビキタスクライアントへ配信する要素コンテンツ配信手段とを、また、クライアント連携ソフトウェアによって、用いるユビキタスクライアントを組み合わせた複合ユビキタスクライアントに関する情報を管理する複合ユビキタスクライアント管理手段とを有し、ユビキタスコンテンツクライアントが、配信されたユビキタスコンテンツを示現するコンテンツ示現手段と、クライアント連携ソフトウェアによって、クライアントに関する情報をユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと授受するクライアント情報授受手段とを有することを特徴とする。
【0017】
ここで、コンテンツ示現手段に、配信要求を送信した主クライアントに配信された主コンテンツを表示する主コンテンツ表示装置と、主クライアントと関連のあるサブクライアントに、主コンテンツの時間的意味的同期指示に従い配信された要素コンテンツを表示するメタコンテンツ表示装置と、実動作を行う実動作表現装置と、コンテンツの利用権に関する情報を格納したコンテンツ利用権格納装置とを設けて、コンテンツを示現する利便に寄与させてもよい。
【0018】
本発明のデバイス連携通信システムは、情報処理装置と、通信機能を備えた連携デバイスとを少なくとも備えたユビキタスネットワークにおいて、ユビキタスコンテンツ配信サーバと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと、連携デバイスを有するユビキタスコンテンツクライアントと、それらで稼働するソフトウェアとを少なくとも備え、ユビキタスコンテンツ配信サーバが、ユビキタスコンテンツを格納するとともに、ユビキタスコンテンツ配信管理ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの要求に従って所定のコンテンツを配信し、また必要に応じて、ユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツを作成し、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイが、ユビキタスコンテンツ配信サーバとユビキタスコンテンツクライアントとの間に介在し、ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツ配信サーバへ配信を要求し、配信されたユビキタスコンテンツの各要素コンテンツを、所定のユビキタスクライアントへ配信し、また、クライアント連携ソフトウェアによって、用いるユビキタスクライアントを組み合わせた複合ユビキタスクライアントに関する情報を管理し、ユビキタスコンテンツクライアントが、配信されたユビキタスコンテンツを示現するとともに、クライアント連携ソフトウェアによって、クライアントに関する情報をユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと授受することを特徴とする。
【0019】
ここで、ユビキタスコンテンツは、デバイス連携コンテンツ統合化メタ言語によって既述されるが、SMILをベースとしたデバイス連携同期化表示言語によって同期化して、簡易な同期化処理に寄与させてもよい。
【0020】
シングルウィンドウSMILコンテンツをデバイス連携コンテンツに変換するには、SMILコンテンツのLayoutタグ配下にあるregionタグを認識し、そのタグに割り付けられるメディアオブジェクトを探索し、そのメディアオブジェクトが処理するコンテンツタイプを処理できるデバイスを検索し、各デバイスで処理するコンテンツデータを、独立したSMILコンテンツとして再構成した後に、各デバイスへのコンテンツルーティングを行うことが好適である。
【0021】
マルチウィンドウSMILコンテンツをデバイス連携コンテンツに変換するには、 SMILコンテンツのLayoutタグの配下にあるtopLayoutタグを認識し、そのタグで指定されたコンテンツを各デバイス用のシングルウィンドウSMILコンテンツとして再構築した後に、各デバイスへのコンテンツルーティングを行うことが好適である。
【0022】
SMILの各regionにメディアオブジェクトを割り付け、メディアオブジェクト単位でデバイス選択またはコンテンツルーティングを行って、メディアオブジェクトの多様化やregionタグの拡張などへの対応に寄与させてもよい。
【0023】
本発明のデバイス連携通信システムは、情報処理装置と、通信機能を備えた連携デバイスとを少なくとも備えたユビキタスネットワークにおいて、ユビキタスコンテンツ配信サーバと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと、連携デバイスを有するユビキタスコンテンツクライアントとのいずれかに格納され、協調して動作することでデバイス連携通信を行うソフトウェアであって、ユビキタスコンテンツ配信サーバ、または、それと類似するハードウェア環境を備えるとともに通信接続された端末で稼働し、ユビキタスコンテンツ配信サーバに格納されたデータベースを用いながらGUIによって対話的にユビキタスコンテンツを作成するユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアと、ユビキタスコンテンツ配信サーバで稼働し、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの要求に応じて所定のコンテンツを検索し配信するとともに、各要素コンテンツまたは作成したユビキタスコンテンツを、キーワードや、データタイプ、データサイズ等の素性で検索できるデータベースを備えるユビキタスコンテンツ配信管理ソフトウェアと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイで稼働し、ユビキタスコンテンツ配信サーバへ配信を要求し、配信されたユビキタスコンテンツの各要素コンテンツを、所定のユビキタスクライアントへ配信するとともに、その配信する際には、示現可能なクライアントの検索と、その各クライアントが利用可能なデータ変換、また、各クライアントの示現の同期管理を行うユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイまたはユビキタスコンテンツクライアントで稼働し、各クライアントとそれらを組み合わせた複合ユビキタスクライアントに関する情報を管理するとともに、その管理情報を、GUIによって対話的に処理可能にするクライアント連携ソフトウェアとを少なくとも備えることを特徴とする。
【0024】
ここで、ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアに、ユビキタスコンテンツ配信サーバより配信された複合ユビキタスコンテンツの状態を参照可能であるとともに、各ユビキタスコンテンツへの配信指示を対話的に行えるGUIと、ユビキタスコンテンツ配信サーバとの間で利用者認証を行い、コンテンツの受信管理を行うユビキタスコテンツ受信管理機能と、各ユビキタスコンテンツクライアントで示現可能なフォーマットに変換し、主コンテンツと同期させて配信するためのクライアント情報に変換するユビキタスコンテンツ配信用適合処理機能と、クライアントからの利用権限情報を受信し、ユビキタスコンテンツ配信適合処理機能に送信するとともに、得られた適合処理済み要素コンテンツを受信し、対応するユビキタスコンテンツクライアントにコンテンツを配信するユビキタスコンテンツ同期配信管理機能とを設けて、コンテンツの適合処理に寄与させてもよい。
【0025】
クライアント連携ソフトウェアに、クライアント情報授受管理機能から送信されたクライアント情報に基づいて、アクティブなクライアントの動作状態を管理するアクティブクライアント管理機能と、作成した複合ユビキタスクライアントや接続して得られたクライアントに関する情報を格納するクライアント情報格納機能とを設けて、クライアントの連携に寄与させてもよい。
【0026】
以上は、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイを物的に独立させた場合であるが、ユビキタスコンテンツ配信サーバまたはユビキタスコンテンツクライアントに属するデバイスの連携によって、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイを形成してもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
以下の実施例においては、デバイス連携コンテンツを同期化するに当たり、SMILを用いた例を示すが、同期化のための任意の言語が利用可能である。
SMILによると、動画像や静止画像、テキスト情報、音声情報など様々なマルチメディアコンテンツを、時間軸に沿って同期化させることが可能となる。従来のSMILは単一のデバイス上で利用されることを想定していて、そのデバイスのスクリーンやデバイスが持つ音声再生ユニットによるコンテンツ表現が行われている。しかし、ユビキタス環境においては、SMILのような複合コンテンツを一つのデバイス上での利用に限定する必要はなく、必要に応じてデバイスが連携しながら再生していくことによって、複合コンテンツの有効性をさらに高める。
【0028】
一方、Webコンテンツも、同様に、多様なコンテンツがドキュメントモデルとして構造化されたコンテンツである。そのドキュメントは、意味的かつ装飾的にレイアウトされていて、それらの構造化されたドキュメントの各要素データはユビキタス環境においては、それぞれが連携しながら表示することでより有効なコンテンツ表現が可能となる。
例えば、このような複合化コンテンツを机の前に座ってブラウザで見るのではなく、リビングで椅子に座ってコンテンツのブラウジングや視聴を行う場合には、各要素コンテンツを内容や時間的に同期させながらテレビに表示させたり手元のタブレットPCやPDAに表示させることで、PCの画面で視聴する以上に快適に情報を取得できる。さらに、各要素コンテンツを取捨選択的に視聴することでより、各利用者の要求するコンテンツ表現が可能となる。
【0029】
IPv6ネットワークなどによって大量のグローバルアドレスが利用可能となると、プロキシなどを利用せずに直接インターネットに接続可能となる。その結果、家庭においても、PCやPDAはもちろんのこと、テレビやラジオ、電子レンジに至る様々な家電製品などもインターネットに接続される。このような環境において複数のデバイスをネットワークで複合的に結びつけることで、コンテンツの表現空間を作り上げる。
【0030】
図1は、SMILによる複合コンテンツを、本発明によるデバイス連携コンテンツ表示機構において視聴する場合の例を示す説明図である。
この例では、下記の手順でコンテンツの利用を行う。
(1)利用者は、ネットワークTVを用いてサーバにアクセスし、SMILコンテンツを取得する。ネットワークTVは、通常のフォーマットでSMILコンテンツを表示する。
(2)利用者は手元のリモコンを用いてコンテンツ構成を確認する。
(3)リモコンには、コンテンツの構成とその部屋で利用可能なデバイスが表示される。その後、利用者がその各デバイスと各要素コンテンツとの対応付けを 行う。
(4)対応付けを行った結果をシステムにロードすることで、要素コンテンツを各デバイスヘルーティングするテーブルが作成され、SMILコンテンツの各要素
コンテンツを指定したデバイスで同期表示する。
このような手順によって、SMILコンテンツは単一デバイスのディスプレイから、利用者の利用実空間全体で表現されるユビキタスネットワーク環境に対して飛び出すコンテンツとして利用可能になる。
【0031】
他方、構造化文書は、インターネットコンテンツとして広く利用されていて、HTMLやXMLが事実上の標準となっている。特にXMLはインターネットにおけるデータ交換やデータ流通の標準ともなっていて、XSLとの組み合わせによって表現手法も多様に変化させることができる。XSLは、ドキュメントスタイルのオブジェクトレイアウトを指定して、そのドキュメントのアピアランスを変更することができる。
しかし、本発明によるデバイス連携コンテンツ表示機構においては、スタイルシートは単にドキュメント上のオブジェクトの配置ではなく、ユビキタス環境におけるデバイスへの対応付けとしての機能も備える。
【0032】
デバイスへの対応付けは以下の手順で行う。
(1)XMLタグのパージングを行い、各要素コンテンツの情報を抜き出す。
(2)各要素データが表示可能なデバイスとの対応付けを行い、その対応付けに基づいて要素データを表示するデバイスにルーティングする。
(3)各要素デバイスは、その操作に基づいてメッセージを送出し、ドキュメントのスクロールやリンク先への移動などに基づいて、デバイス間で連携しながら
ページ切り替えに連動した各要素コンテンツの切り替えを行う。
【0033】
この構成に基づいたWebブラウジング例を図2に示す。この環境においてはXMLコンテンツをブラウジングする場合には、ネットワークテレビに静止画像や動画像を表示させながら、テキスト情報を手元のPDAに表示させ、エージェントの振る舞いをペットロボットの動作として表現させることを示している。
このような手順によって、既存のデータをユビキタスネットワーク環境における新しいコンテンツとして利用する。
すると、図3に示すように、コンテンツを利用者と共に移動させ、利用者の実空間にコンテンツによる影響を与えながら要素情報を伝搬させることができる。
【0034】
本発明によるシステムにおいては、NADIAコンセプトに基づくデバイス連携機能とそれを実現するミドルウェアを用いる。以前開発したミドルウェアは、利用可能なデバイスを発見し、その接続のための情報を取得するものであるので、本システムへの適用のためにコンテンツルーティングのための機能などの拡張を行う必要があった。
【0035】
個々の要素コンテンツを割り付けるためのデバイスを認識するためには、その情報を記述する必要がある。NADIAコンセプトにおいては、名前付きエッジグラフをデバイスの属性を記述するために用いた。そして、そのモデルに基づいてXMLで記述を行う。
【0036】
図4に、ネットワークテレビ(NetTV)とPDAから構成されるCoorperativeDeviceSMILViewerの記述を示す。この例では、機能としてContentViewという機能があり、その機能はPDAとNetTVから構成されることを記述している。また、テキスト情報についてはPDAで処理を行い、realvideoのデータはNetTVで処理を行うことでこの機能を実現することを記述している。
各要素コンテンツを利用可能なデバイスに割り付けることで、このようなデバイス記述情報が生成される。そして、それらに基づいてコンテンツ配信機能が各デバイスに要素コンテンツのルーティングが行われ、デバイス連携コンテンツとして各要素コンテンツの同期表示が行われる。
【0037】
SMILコンテンツをデバイス連携コンテンツへ変換するためには、SMILのLayoutモジュールを活用する。SMILコンテンツには2つのタイプが存在する。一つは、シングルウィンドウコンテンツであり、もう一つはマルチウィンドウコンテンツである。
シングルウィンドウコンテンツはroot−Layoutタグの配下にregion要素が存在する。また、マルチウインドウコンテンツにおいては、Layoutタグの配下にtopLayout要素を持ち、その配下のregionが各ウィンドウにおける表示領域となる。さらにこのregionには、SMILの各メディアオブジェクトが割り付けられる。
【0038】
実装の第一ステップとしては、それぞれのコンテンツのルートレイアウトに割り付けられた最上層のregionを各デバイスに割り付けた。各regionは、それぞれ入れ子構造のregionを配置できるが、それらは、各デバイスに割り付けたコンテンツの構成要素として扱った。
この手法により、複合化コンテンツの各要素コンテンツは、前記デバイス記述情報に基づいた情報で表示すべきデバイスを判断し適切なデバイスにコンテンツ情報を送信する。
しかし、ルートレイアウト配下のregionの子供となるregionが異なるデータタイプを持つ複合的なコンテンツの場合には、その要素コンテンツを表示するデバイスにより高度な処理能力が求められる。また、regionには異なるMediaオブジェクトを割り付けることも可能である。
【0039】
図5は、シングルウィンドウSMILコンテンツからデバイス連携コンテンツへ変換する例を示す説明図である。
図示の例では、二つのregionを持ち、それぞれにコンテンツが割り付けられている。このSMILコンテンツにおいては、左半分に動画像が表示され、右半分にテキスト情報が表示される。この例を、図5の環境で視聴する場合には、以下のような変換が行われる。
まず、システムはSMILコンテンツのLayoutタグ配下にあるregionタグを認識し、そこに割り付けられるべきメディアオブジェクトを探索する。そして、そのメディアオブジェクトが処理すべきコンテンツタイプを処理できるデバイスを検索し、各デバイスで処理すべきコンテンツデータを、独立したSMILコンテンツとして再構成した後に、各デバイスへのコンテンツルーティングを行う。結果として、動画像コンテンツは、ネットワークTVに表示され、テキスト情報はPDAに表示される。
【0040】
図6は、マルチウィンドウSMILコンテンツからデバイス連携コンテンツへ変換する例を示す説明図である。
マルチウインドウSMILコンテンツにおいては、探索するSMILタグが異なる。マルチウィンドウSMILコンテンツは、Layoutタグの配下にあるtopLayoutタグが各ウインドウで表示されるコンテンツのルートセグメントになるため、このタグを探索する。そして、そのタグにはウィンドウのサイズが記述されると共に、各コンテンツを表示するregionタグも含まれている。そこで、このtopLayoutタグで指定されたコンテンツを各デバイス用のシングルウィンドウSMILコンテンツとして再構築した後に、適切なデバイスにルーティングしてデバイス連携コンテンツの一つの要素コンテンツとして利用する。
図示の例においては、main−dev regionの動画像コンテンツがNetTVに表示されると共に、PDAには、画面が上下に分割され上部にsub−dev−topのtext情報が表示され、下部には、Sub−dev−belowの静止画像が同期表示される。
【0041】
図7は、本発明による実施例のシステム構成を示す説明図である。
図示のシステムは、ゲートウェイ、PC、Bluetooth機能付き携帯電話、ペットロボット、PDA、ネットワーク対応動画像再生装置から構成されるLAN環境で接続されたデバイス群と、SMILコンテンツを配信するサーバから構築されている。システムを構築している各機器は、それぞれ以下の機能を備える。
(1)配信サーバ
SMILコンテンツやその他の要素コンテンツを配信する機能を有する。
(2)ゲートウェイ
SMILコンテンツの取得機能、及び、デバイス連携コンテンツとして処理を行うためのSMILデータの生成機能を有する。また、各要素コンテンツのキャッシュ機能と同期受信指示機能も有する。
(3)ネットワーク対応動画像再生装置
動画像ストリーム配信を用いた映像コンテンツの再生機能を有する。
(4)PDA
静止画とテキスト情報の表示を行う機能を有する。また、ゲートウェイを制御するリモコン機能を有する。
(5)ペットロボット
コンテンツの内容に同期して実動作を行う機能を有する。
(6)Bluetooth対応携帯電話
ゲートウェイを制御するリモコン機能を有すると共に、デバイス連携コンテンツとして処理する使用許諾権を管理する機能を有する。
(7)PC
通常のSMILやWebコンテンツの閲覧機能やゲートウェイの管理機能を有する。
また、ペットロボットを除く各デバイスの代用として動作する機能を有する。
【0042】
本システムでは、各デバイス群がEthernet(登録商標)や無線LAN、Bluetoothで接続されるが、全てはIPネットワークとして通信される。これらのデバイス群が接続されるLAN環境は、一般利用者のホームネットワークが好ましい。
利用者は、PCでSMILコンテンツを見る場合には通常の手順と変わらないが、PDAもしくはBluetooth機能付き携帯電話をリモコンとして用いて、デバイス連携コンテンツとしての視聴モードを切り替えると、以下の手順でSMILコンテンツはデバイス連携コンテンツとして処理が行われる。
(1)リモコンからゲートウェイにアクセス指示を行う。
(2)ゲートウェイは、SMILコンテンツを取得し、コンテンツとデバイスとの対応付けを行う。
(3)SMILコンテンツの各要素コンテンツをキャッシュに蓄える。
(4)各トップリージョンのSMIL情報を切り出す。
(5)各デバイスに適切なSMILデータを元SMILデータから生成し、各デバイスに生成したSMILコンテンツを送信する。
(6)各デバイスに対してゲートウェイからアクセス指示を出し、各デバイス用に生成されたSMILデータに基づいた同期化コンテンツの処理を行わせる。
【0043】
本発明者は、このシステムを設計開発し、前記SMILコンテンツの変換手順に従って、SMILコンテンツに特別な記述をすることなくデバイス連携コンテンツとして利用できることを確認した。また、SMILの各regionには自由にMediaオブジェクトを割り付けることが可能であるため、コンテンツによってはregionごとの要素コンテンツ切り出しではなく、メディアオブジェクト単位でのデバイス選択やコンテンツルーティングが効果的であることも確認した。
なお、SMILをベースとした言語拡張によって、メディアオブジェクトの多様化やregionタグの拡張などに柔軟に対応でき、要素コンテンツを動的に個人化及び適合化させることが可能である。
【0044】
複合コンテンツに含まれる各要素コンテンツによって個人化することで、各利用者のレベルや好みなどに合わせたコンテンツとして提供可能であるので、適合化・個人化コンテンツルーティングなどの機能を備えることが好ましい。
本発明によるデバイス連携手法を用いると、例えば大画面には、利用者共通の情報を配置し、各利用者の手元のデバイスには、その利用者のレベルや興味に応じた要素コンテンツを配置することで、個人化された同期化コンテンツが可能である。
【0045】
また、ドキュメントのレイアウト表示を変更するスタイルシートにデバイスマッピング処理機能を付加して、構造化文書データをドキュメントモデルの表示から脱却させたデバイス連携Webシステムが可能である。
デバイス連携手順や接続機能、個人化、適合化機能などのネットワークサービスから得られるコンテンツ表現を、利用者レベルや課金状況などに応じて動的に変化させるネットワークサービス統合型コンテンツ管理方法が可能である。
【0046】
従来のコンテンツは、データを納める記録媒体の中の中身として扱われ、データそのものが重要であった。そのため、従来のコンテンツ管理では、データそのものをどのように守るかということに注力されていたが、本発明によるデバイス連携コンテンツにおいては、データ保存手段は、限定された領域のネットワークであり、その中で動的に生成されたネットワークサービスの結果をコンテンツとして扱う。従って、本発明によるコンテンツは、ネットワークサービスの集合体とも見なせる。
【0047】
【実施例】
以下に、ユビキタスコンテンツ同期配信システムの一実施例を示す。
図8は、ユビキタスコンテンツ同期配信システムの構成を示す説明図である。
本装置は、ユビキタスコンテンツ配信サーバと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイ、ユビキタスコンテンツクライアント、そしてそれらで稼働するソフトウェアを少なくとも備える。
本装置は、有線(Ethernet(登録商標))や無線(IEEE802。11b/Bluetooth)ネットワークで接続されるユビキタスクライアントに対して、ユビキタスコンテンツ配信サーバから配信し、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイを経由して、ユビキタスコンテンツを配信・表示する。連携デバイスには、動画像表示装置や無線通信機能付き携帯端末など用いられる。
【0048】
本発明におけるユビキタスコンテンツとは、動画像(MPEG4等)と、静止画(JPEG、GIF、PNG等)を含むHTML及びXMLコンテンツを要素とする同期化コンテンツであり、各要素コンテンツは適切なユビキタスクライアントで表示される。
ユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアは、同期化記述言語SMILをベースとしたデバイス連携同期表示言語によって、ユビキタスコンテンツを作成し、ユビキタスコンテンツ配信サーバもしくは、配信サーバにネットワークで接続された端末用PCで稼働する。
上記作成ソフトウェアで作成されたユビキタスコンテンツは、ユビキタスコンテンツ配信サーバに蓄積される。
利用者が選択したユビキタスコンテンツクライアント(以下、主クライアント)からコンテンツ配信を要求すると、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイが配信サーバに適切な同期化コンテンツを要求する。一方、ユビキタスコンテンツ配信サーバは、利用者の仕様権限を確認した上で、ユビキタスコンテンツ受信ゲートウェイからの送信要求に基づいて配信を行う。ユビキタスコンテンツ受信ゲートウェイは、ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアによって、配信要求を送信した主クライアントに主コンテンツを配信するとともに、その他のユビキタスコンテンツクライアント(以下、サブクライアント)に対して、主コンテンツの時間的、意味的同期指示に従い、ユビキタスコンテンツを構成する各要素コンテンツを配信する。
【0049】
ユビキタスコンテンツ配信サーバは、ユビキタスコンテンツを格納し、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの要求に従って、適切なコンテンツを配信する。また、MPEG4、JPEG、PNG、GIFなどの動画像、静止画コンテンツ、HTMLやXMLなどのメタコンテンツの配信が可能であり、また、ユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアを稼働し、ユビキタスコンテンツの作成に寄与する。
【0050】
実験室レベルでの仕様としては、次の例が挙げられる。
(ア)ハードウェア仕様
CPU:Pentium(登録商標)4 2.4Ghz以上、または、PowerPC G4 1Ghz以上
主記憶容量:512MB以上、また、2基以上の3.5inchハードディスク
HDD:120GB以上
CD−ROM:スーパードライブを有する
ディスプレイ:SXGA以上の表示が可能な17inch以上の液晶ディスプレイ
ネットワーク:100Base−TXを有し、IPv4/v6デュアルスタックである
(イ)ソフトウェア環境
Windows(登録商標)XP、または、FreeBSD 4.6以上、または、MacOSX10.2以上
【0051】
ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイは、ユビキタスコンテンツクライアントと、ユビキタスコンテンツ配信サーバとの間に存在し、ユビキタスコンテンツ配信サーバへの配信要求や配信されたユビキタスコンテンツの各要素コンテンツを、適切なユビキタスクライアントへ配信する。各クライアントへの配信は、あらかじめ各ユビキタスクライアントを組み合わせた論理的な複合ユビキタスクライアント情報に基づき配信制御を行う。
ユビキタスクライアントとの情報交換は、Ethernet(登録商標)やIEEE802。11a/b、Bluetoothを用いてIPv4、または、IPv6で行う。
【0052】
実験室レベルでの仕様としては、次の例が挙げられる。
(ア)ハードウェア環境
CPU:Pentium(登録商標)4 2.4Ghz以上、または、PowerPC G4 1Ghz以上
主記憶容量:512MB以上、また、2基以上の3.5inchハードディスク
HDD:120GB以上
CD−ROM:スーパードライブ
ディスプレイ:SXGA以上の表示が可能な17inch以上の液晶ディスプレイ
ネットワーク:Ethernet(登録商標)、IEEE802 11a/b、Bluetoothに対応し、IPv4/v6デュアルスタック
(イ)ソフトウェア環境
Windows(登録商標)XP、または、FreeBSD 4.6以上、または、MacOSX10.2以上
【0053】
ユビキタスコンテンツクライアントは、ユビキタスコンテンツ配信サーバから配信されたユビキタスコンテンツを表示可能な主コンテンツ表示装置と、ユビキタスコンテンツの各要素コンテンツを表示するためのメタコンテンツ表示装置、コンテンツ利用権格納装置、実動作表現装置から構成される。主コンテンツ表示装置は、ユビキタスコンテンツを通常の同期化コンテンツ(SMIL)コンテンツと同等の表示を行う。利用者の要求によって、ユビキタスコンテンツをユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイで組み合わせた論理的な複合ユビキタスクライアント情報に基づいた表示を行う場合には、主に動画像の表示を行う。
メタコンテンツ表示可能装置は、主にHTMLやXMLで作成されたコンテンツの表示を行い、実動作表現装置は、AIBO ER220をベースとし、与えられた動作情報に基づいて、実空間で動作を行う。
これらのユビキタスコンテンツは、コンテンツ利用権格納装置内に格納された利用権限情報に基づき、利用の可否、利用レベルが決定される。
【0054】
実験室レベルでの仕様としては、次の例が挙げられる。
(ア)主コンテンツ表示装置
(a)ハードウェア環境
CPU:Pentium(登録商標)4 2.4Ghz以上、または、PowerPC G4 1Ghz以上
主記憶容量:512MB以上、また、2基以上の3.5inchハードディスク
HDD:120GB以上
CD−ROM:スーパードライブ
ディスプレイ:SXGA以上の表示が可能な17inch以上の液晶ディスプレイ、
NTSC出力を持ち、通常のテレビに映像出力可能
ネットワーク:Ethernet(登録商標)、IEEE802 11a/bに対応し、IPv4/v6デュアルスタック
(b)ソフトウェア環境:Windows(登録商標)XP、または、FreeBSD 4.6以
上、または、MacOSX10.2以上
【0055】
(イ)メタコンテンツ表示装置
(a)ハードウェア環境
CPU:StrongARM SA−1110 206MHz以上
主記憶容量:64MB以上、また、CFもしくは、SD/MMCもしくは、PCMCIAカードスロットを一つ以上持つ
ネットワーク:Ethernet(登録商標)、IEEE802 11b、Bluetoothに対応し、IP通信可能
(b)ソフトウェア環境
Windows(登録商標)CE3.0以上
【0056】
(ウ)コンテンツ利用権格納装置
(a)ハードウェア環境
CPU:SH3以上
ネットワーク:Bluetooth上でIP通信可能
接続インターフェース:携帯電話(PDC仕様)との接続が可能
(b)ソフトウェア環境
iTron
【0057】
(エ)実動作表現装置
(a)ハードウェア環境
CPU:AIBO−ER220以上
ネットワーク:IEEE802 11b上でIP通信可能
(b)ソフトウェア環境
Open−R
【0058】
ユビキタスコンテンツ同期配信システムを稼働させるためのソフトウェアは、ユビキタスコンテンツ配信管理ソフトウェア、ユビキタスコンテンツ作成ソフトウェア、クライアント連携ソフトウェア、ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアから構成される。また、ソフトウェアおよびハードウェアのシステムの機能が確認できるテスト用コンテンツも含む。
【0059】
実験室レベルでの仕様としては、次の例が挙げられる。
(ア)ユビキタスコンテンツ配信管理ソフトウェア
(a)機能概要
ユビキタスコンテンツ配信管理サーバ上で稼働し、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイ(以下ゲートウェイ)からの要求に応じて適切なコンテンツを検索し配信する。また、各素材および作成したユビキタスコンテンツを、キーワード、データタイプ、データサイズなどで検索できるデータベースを持つ。ユビキタスコンテンツは、SMILをベースとした上位互換のXMLを用いた同期化言語で記述される。本ソフトウェアは、C++または、Objective−Cまたは、Java(登録商標)で開発する。
(b)機能ブロック(図9)
(i)操作GUI
ユビキタスコンテンツや、その素材となるコンテンツの管理および検索を行ったり、配信の制御を行うためのグラフィカルな利用者インターフェース。利用者は、メニュー操作ボタン操作、テキスト入力などにより目的の処理を行い、その結果を画面で確認できる。
(ii)コンテンツ管理DB
RDBによって管理されたコンテンツ情報。コンテンツの利用および検索に必要な情報を格納する。
(iii)コンテンツ検索機能
コンテンツ名、カテゴリ名、データタイプ、記述情報、キーワードで目的のコンテンツを予検索し、操作GUIで確認できるようにデータを処理する。
(iv)ユビキタスコンテンツ配信管理機能
ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの要求に基づき、ユビキタスコンテンツを配信する。すべての要素コンテンツを規定された時間内に送信する。
【0060】
(イ)ユビキタスコンテンツ作成ソフトウェア
(a)機能概要
ユビキタスコンテンツ管理サーバもしくは、それと同等のハードウェア環境を持つネットワークに接続された端末PC上で稼働し、ユビキタスコンテン
ツ配信管理ソフトウェアのデータベースシステムの情報を用いながらGUIを用いて対話的にユビキタスコンテンツを作成する。本ソフトウェアは、C++または、Objective−Cまたは、Java(登録商標)で開発する。
(b)機能ブロック(図9)
(i)操作GUI
ユビキタスコンテンツを作成するためにMPEG4、JPEG、PNG、GIF、 HTML、XMLのコンテンツを検索・取得し、ユビキタスコンテンツを画面 上で構成する。また、同期情報シミュレーション機能から得られた同期 情報に基づく同期処理を表示する。
(ii)同期情報シミュレーション機能
ユビキタスコンテンツの情報を解析し、想定する複合ユビキタスクライアント上での表示をシミュレーションする。
(iii)ユビキタスコンテンツ同期化記述言語作成機能
ユビキタスコンテンツを実現するためにSMILを拡張したメタ言語による同期化記述コンテンツを作成する。
【0061】
(ウ)クライアント連携ソフトウェア
(a)機能概要
ゲートウェイおよびユビキタスコンテンツクライアント(以下、クライアント)で稼働する。ゲートウェイで稼働するソフトウェアは、各クライアントを論理的に組み合わせるための情報をクライアントから取得し、管理できる。また、利用するクライアントを組み合わせた複合ユビキタスクライアントの管理情報を作成する機能を持つ。その管理情報は、利用者が対話的に組み合わせることができるGUI画面で対話的に処理ができる。また、各クライアントおよび、ゲートウェイは、IPv6またはIPv4を用いて通信するがJINIまたはRendezvous互換または、それ相当の機能を持つ自動接続処理処理機能を用いてアドホックなネットワークを実現する。本ソフトウェアは、C++または、Objective−Cまたは、Java(登録商標)で開発する。
(b)機能ブロック(図10)
(i)操作GUI
ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイでは、複合化ユビキタスクライアントを対話的に作成するための情報を提供する。既存のユビキタスクライアント、利用可能ユビキタスクライアントなどの情報の参照ができる。ユビキタスコンテンツクライアントにおける操作GUIでは、自クライアントの情報や接続された他クライアントの情報が参照でき、それらに対する接続状態の変更なども対話的に行える。
(ii)複合ユビキタスクライアント作成機能
操作GUIで組み合わせた情報に基づいてXMLによる複合化記述情報が 作成される。作成に当たっては、既存のアクティブなクライアント情報 やクライアントDBに格納されたクライアント情報を読み出しながら作成 する。
(iii)アクティブクライアント管理機能
クライアント情報送受信管理機能から渡されたクライアント情報に基づいて、アクティブなクライアントの動作状態を管理する。
(iv)クライアント情報DB
作成した複合ユビキタスクライアントの情報や、接続して得られたクライアントの情報を格納する。
(v)クライアント情報送受信管理機能
アドホックに接続されるユビキタスクライアントとの接続を管理する。Ethernet(登録商標)、IEEE802 11b、Bluetoothに対応し、それらの 上でIP通信によって情報の交換が行われる。情報の交換には、JINIや Rendezvous技術、もしくは相当技術で行われる。
(vi)クライアント情報管理機能
自クライアントの接続インターフェース情報、機能情報、認証情報などの作成および格納などの管理を行う。
(vii)クライアント情報送受信制御機能
ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイやユビキタスコンテンツクライアントとのネットワーク接続を管理する。Ethernet(登録商標)、IEEE802 11b、Bluetoothのいずれかに対応し、それらの上でIP通信によって情報の交換が行われる。情報の交換には、JINIやRendezvous技術、もしくは相当技術で行われる。
【0062】
(エ)ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェア
(a)機能概要
上記クライアント連携ソフトウェアで記述された複合ユビキタスクライアントにユビキタスコンテンツを配信する際に、表示可能クライアントの発見と、その各クライアントが利用可能なデータの変換、もしくは配信要求を行う。また、各クライアントの表示の同期管理を行う。本ソフトウェアは、C+ +または、Objective−Cまたは、Java(登録商標)で開発する。
(b)機能ブロック(図11)
(i)操作GUI
配信サーバより配信されてきた複合ユビキタスコンテンツの状態を参照したり、各ユビキタスコンテンツへの配信指示を対話的に行う。
(ii)ユビキタスコテンツ受信管理機能
配信サーバとの間で利用者認証を行い、指定された品質のコンテンツの受信管理を行う。
(iii)ユビキタスコンテンツ配信用適合処理機能
各ユビキタスコンテンツクライアントで表示可能なフォーマットに変換し、主コンテンツと同期させながら配信するためのクライアント情報に変換する。
(iv)ユビキタスコンテンツ同期配信管理機能
クライアント(コンテンツ利用権格納装置)からの利用権限情報を受信し、ユビキタスコンテンツ配信適合処理機能に渡すとともに、得られた適合処理済み要素コンテンツを受け取り、対応するユビキタスコンテンツクライアントにコンテンツを配信する。
【0063】
(オ)テスト用コンテンツ
本システムのソフトウェアの機能を確認し、本システムの有効性を確認するためのコンテンツとして、主コンテンツ(MPEG4:10分以上)、要素コンテンツ (JPEG、GIF、PNG、HTML、XML:各10個以上)からなる10分以上のものを用意した。主コンテンツ表示クライアントにおいては、従来の同期化コンテンツとして表示され、複合クライアント環境においては、ユビキタスコンテンツとして、各クライアントで同期表示する。本コンテンツは、本システムのユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアで作成され、教育的内容もしくは、スポーツ指導的な内容である。
【0064】
【発明の効果】
本発明によると、利用者の都合に応じて、ネットワークに接続されたデバイスを適宜連携させて、コンテンツを示現できるので、利用者毎に、その周囲を所望の情報で満たせて、時間と空間を有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デバイス連携コンテンツの概念を示す説明図
【図2】デバイス連携Webブラウジングの概念を示す説明図
【図3】要素情報の伝搬を示す説明図
【図4】デバイスを記述したグラフを示す説明図
【図5】シングルウィンドウSMILコンテンツをデバイス連携コンテンツへ変換する例を示す説明図
【図6】マルチウィンドウSMILコンテンツをデバイス連携コンテンツへ変換する例を示す説明図
【図7】実施例のシステム構成を示す説明図
【図8】ユビキタスコンテンツ同期配信システムの構成を示す説明図
【図9】ユビキタスコンテンツ配信管理ソフトウェアとユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアの構成を示すブロック図
【図10】クライアント連携ソフトウェアの構成を示すブロック図
【図11】ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアの構成を示すブロック図
Claims (18)
- 情報処理装置と、通信機能を備えた連携デバイスとを少なくとも備えたユビキタスネットワークにおいて、
ユビキタスコンテンツ配信サーバと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと、連携デバイスを有するユビキタスコンテンツクライアントと、それらで稼働するソフトウェアとを少なくとも備える構成であって、
ユビキタスコンテンツ配信サーバが、
ユビキタスコンテンツを格納する記録手段と、ユビキタスコンテンツ配信管理ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの要求に従って所定のコンテンツを配信するユビキタスコンテンツ配信手段と、また必要に応じて、ユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツを作成するユビキタスコンテンツ作成手段とを有し、
ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイが、
ユビキタスコンテンツ配信サーバとユビキタスコンテンツクライアントとの間に介在し、ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツ配信サーバへ配信を要求する配信要求手段と、配信されたユビキタスコンテンツの各要素コンテンツを、所定のユビキタスクライアントへ配信する要素コンテンツ配信手段とを、また、クライアント連携ソフトウェアによって、用いるユビキタスクライアントを組み合わせた複合ユビキタスクライアントに関する情報を管理する複合ユビキタスクライアント管理手段とを有し、
ユビキタスコンテンツクライアントが、
配信されたユビキタスコンテンツを示現するコンテンツ示現手段と、クライアント連携ソフトウェアによって、クライアントに関する情報をユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと授受するクライアント情報授受手段とを有する
ことを特徴とするデバイス連携通信装置。 - ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイが、
ユビキタスコンテンツ配信サーバまたはユビキタスコンテンツクライアントに属するデバイスの連携によって形成される
請求項1に記載のデバイス連携通信装置。 - コンテンツ示現手段が、
配信要求を送信した主クライアントに配信された主コンテンツを表示する主コンテンツ表示装置と、
主クライアントと関連のあるサブクライアントに、主コンテンツの時間的意味的同期指示に従い配信された要素コンテンツを表示するメタコンテンツ表示装置と、
実動作を行う実動作表現装置と、
コンテンツの利用権に関する情報を格納したコンテンツ利用権格納装置とを備える
請求項1または2に記載のデバイス連携通信装置。 - 情報処理装置と、通信機能を備えた連携デバイスとを少なくとも備えたユビキタスネットワークにおいて、
ユビキタスコンテンツ配信サーバと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと、連携デバイスを有するユビキタスコンテンツクライアントと、それらで稼働するソフトウェアとを少なくとも備え、
利用者によって選択された主クライアントからコンテンツ配信が要求されたら、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイでユビキタスコンテンツ配信サーバに所定のコンテンツを要求し、そのユビキタスコンテンツ配信サーバで、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの送信要求に基づいて配信を行い、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイで、配信要求を送信した主クライアントに主コンテンツを配信するとともに、主クライアントと関連のあるサブクライアントに対して、主コンテンツの時間的意味的同期指示に従い、ユビキタスコンテンツを構成する各要素コンテンツを配信する
ことによってデバイスを連携させたコンテンツ配信を行う
ことを特徴とするデバイス連携通信方法。 - ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイが、
ユビキタスコンテンツ配信サーバまたはユビキタスコンテンツクライアントに属するデバイスの連携によって形成される
請求項4に記載のデバイス連携通信方法。 - 各利用者のデバイス連携方法や、ユビキタスコンテンツに含まれる各要素コンテンツによって特徴付けられる個人化機能や適合化機能等のネットワークサービスから得られるコンテンツ表現を、
各利用者の属性や課金状況等の利用者個別情報に応じて動的に変化させることで、ネットワークサービス統合型のコンテンツ管理を行う
請求項4または5に記載のデバイス連携通信方法。 - 複数利用者に共通のコンテンツを、大画面のディスプレイに表示し、各利用者に固有の要素コンテンツを、各利用者の通信端末に配信する
請求項4ないし6に記載のデバイス連携通信方法。 - ドキュメントのレイアウト表示を変更するスタイルシートに、デバイスマッピング処理機能を付加した
請求項4ないし7に記載のデバイス連携通信方法。 - 情報処理装置と、通信機能を備えた連携デバイスとを少なくとも備えたユビキタスネットワークにおいて、
ユビキタスコンテンツ配信サーバと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと、連携デバイスを有するユビキタスコンテンツクライアントと、それらで稼働するソフトウェアとを少なくとも備え、
ユビキタスコンテンツ配信サーバが、
ユビキタスコンテンツを格納するとともに、ユビキタスコンテンツ配信管理ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの要求に従って所定のコンテンツを配信し、また必要に応じて、ユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツを作成し、
ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイが、
ユビキタスコンテンツ配信サーバとユビキタスコンテンツクライアントとの間に介在し、ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアによって、ユビキタスコンテンツ配信サーバへ配信を要求し、配信されたユビキタスコンテンツの各要素コンテンツを、所定のユビキタスクライアントへ配信し、また、クライアント連携ソフトウェアによって、用いるユビキタスクライアントを組み合わせた複合ユビキタスクライアントに関する情報を管理し、
ユビキタスコンテンツクライアントが、
配信されたユビキタスコンテンツを示現するとともに、クライアント連携ソフトウェアによって、クライアントに関する情報をユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと授受する
ことを特徴とするデバイス連携通信システム。 - ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイが、
ユビキタスコンテンツ配信サーバまたはユビキタスコンテンツクライアントに属するデバイスの連携によって形成される
請求項9に記載のデバイス連携通信システム。 - ユビキタスコンテンツが、SMILをベースとしたデバイス連携同期化表示言語によって同期化される
請求項9または10に記載のデバイス連携通信システム。 - シングルウィンドウSMILコンテンツをデバイス連携コンテンツに変換するには、
SMILコンテンツのLayoutタグ配下にあるregionタグを認識し、そのタグに割り付けられるメディアオブジェクトを探索し、そのメディアオブジェクトが処理するコンテンツタイプを処理できるデバイスを検索し、各デバイスで処理するコンテンツデータを、独立したSMILコンテンツとして再構成した後に、各デバイスへのコンテンツルーティングを行う
請求項9ないし11に記載のデバイス連携通信システム。 - マルチウィンドウSMILコンテンツをデバイス連携コンテンツに変換するには、 SMILコンテンツのLayoutタグの配下にあるtopLayoutタグを認識し、そのタグで指定されたコンテンツを各デバイス用のシングルウィンドウSMILコンテンツとして再構築した後に、各デバイスへのコンテンツルーティングを行う
請求項12に記載のデバイス連携通信システム。 - SMILの各regionにメディアオブジェクトを割り付け、メディアオブジェクト単位でデバイス選択またはコンテンツルーティングを行う
請求項11ないし13に記載のデバイス連携通信システム。 - 情報処理装置と、通信機能を備えた連携デバイスとを少なくとも備えたユビキタスネットワークにおいて、
ユビキタスコンテンツ配信サーバと、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイと、連携デバイスを有するユビキタスコンテンツクライアントとのいずれかに格納され、協調して動作することでデバイス連携通信を行うソフトウェアであって、
ユビキタスコンテンツ配信サーバ、または、それと類似するハードウェア環境を備えるとともに通信接続された端末で稼働し、ユビキタスコンテンツ配信サーバに格納されたデータベースを用いながらGUIによって対話的にユビキタスコンテンツを作成するユビキタスコンテンツ作成ソフトウェアと、
ユビキタスコンテンツ配信サーバで稼働し、ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイからの要求に応じて所定のコンテンツを検索し配信するとともに、各要素コンテンツまたは作成したユビキタスコンテンツを、キーワードや、データタイプ、データサイズ等の素性で検索できるデータベースを備えるユビキタスコンテンツ配信管理ソフトウェアと、
ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイで稼働し、ユビキタスコンテンツ配信サーバへ配信を要求し、配信されたユビキタスコンテンツの各要素コンテンツを、所定のユビキタスクライアントへ配信するとともに、その配信する際には、示現可能なクライアントの検索と、その各クライアントが利用可能なデータ変換、また、各クライアントの示現の同期管理を行うユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアと、
ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイまたはユビキタスコンテンツクライアントで稼働し、各クライアントとそれらを組み合わせた複合ユビキタスクライアントに関する情報を管理するとともに、その管理情報を、GUIによって対話的に処理可能にするクライアント連携ソフトウェアとを少なくとも備える
ことを特徴とするデバイス連携通信ソフトウェア。 - ユビキタスコンテンツ適合処理ゲートウェイが、
ユビキタスコンテンツ配信サーバまたはユビキタスコンテンツクライアントに属するデバイスの連携によって形成される
請求項15に記載のデバイス連携通信システム。 - ユビキタスコンテンツ適合処理ソフトウェアが、
ユビキタスコンテンツ配信サーバより配信された複合ユビキタスコンテンツの状態を参照可能であるとともに、各ユビキタスコンテンツへの配信指示を対話的に行えるGUIと、
ユビキタスコンテンツ配信サーバとの間で利用者認証を行い、コンテンツの受信管理を行うユビキタスコテンツ受信管理機能と、
各ユビキタスコンテンツクライアントで示現可能なフォーマットに変換し、主コンテンツと同期させて配信するためのクライアント情報に変換するユビキタスコンテンツ配信用適合処理機能と、
クライアントからの利用権限情報を受信し、ユビキタスコンテンツ配信適合処理機能に送信するとともに、得られた適合処理済み要素コンテンツを受信し、対応するユビキタスコンテンツクライアントにコンテンツを配信するユビキタスコンテンツ同期配信管理機能とを備える
請求項15または16に記載のデバイス連携通信ソフトウェア。 - クライアント連携ソフトウェアが、
クライアント情報授受管理機能から送信されたクライアント情報に基づいて、アクティブなクライアントの動作状態を管理するアクティブクライアント管理機能と、
作成した複合ユビキタスクライアントや接続して得られたクライアントに関する情報を格納するクライアント情報格納機能とを備える
請求項15ないし17に記載のデバイス連携通信ソフトウェア。
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