JP2004239195A - Cylinder block of internal combustion engine and its manufacturing method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関のシリンダブロックの構成、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関のシリンダブロックの一般的な構成として、クランク軸を挟んで一対のスカート壁を備えて、このスカート壁の内側に、当該クランク軸やコンロッド等を備えるクランク収容室を形成したものが知られている。
【0003】
そして、スカート壁の内部(内壁と外壁との間)に、潤滑に使用したオイルをオイルパンに戻すためのオイル通路を設けた構成が知られている。
例えば、特許文献1に開示される構成は、シリンダブロック(1)の下端にスカート外壁(11)とスカート内壁(12)が結合されており、この三者(1・11・12)は別部材からなっている。スカート外壁(11)とスカート内壁(12)の下端は、オイルパンに結合する。
【0004】
スカート内壁(12)とスカート外壁(11)との間には、オイル戻し流路(オイル戻し通路に相当;15)が画成されており、このオイル戻し流路(15)が、スカート内壁(12)の下端に開口する通孔(18)を介して、オイルパンに連通している。
【0005】
【特許文献1】
実開平5−27212号公報(段落番号0010〜0011、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1の構成は、シリンダブロック(1)とスカート外壁(11)とスカート内壁(12)とが互いに別部材であるため、部品点数が増大してしまっている。
そこで、スカート外壁とスカート内壁とをシリンダブロックに一体形成し、部品点数を低減することが考えられる。
【0007】
この構成の一例が、本発明の比較対照例として図4・図5に示される。
この比較対照例のシリンダブロック1pはV型エンジンに適用されるものであって、ピストンを収納するシリンダボア9をV字状に並べて形成した本体2と、その下部に備えられるスカート壁3pと、を備えている。
【0008】
図4・図5に示すように、スカート壁3pはクランク軸を挟むように一対で配置され(図では片方のみを図示している)、当該一対のスカート壁3pの内面同士は、クランク軸を支持するためのクランクジャーナル部4によって、一体的に連結されている。
前記本体2と、スカート壁3pと、クランクジャーナル部4の三者は、鋳造で一体形成されており、これによって部品点数の削減が図られている。
【0009】
図4のQ−Q断面矢視図である図5に示すように、クランクジャーナル部4は複数設けられており、これによって一対のスカート壁3pの内部の空間が区画される結果、各シリンダボア9に対応した複数のクランク収容室17が形成されている。このクランク収容室17には、前記クランク軸のクランクアーム部や、前記ピストンとクランク軸とを連結するコンロッドの大端部が配置される。
【0010】
一対のスカート壁3pのそれぞれの下端にはオイルパン5が結合しており、当該オイルパン5には、潤滑オイルのオイル溜まりが形成される。また本体2の上面にはシリンダヘッド6が設置されており、このシリンダヘッド6に、前記シリンダボア9内への給排気を制御するバルブ機構等が構成されている。
【0011】
シリンダヘッド6のバルブ機構等の潤滑(例えば、前記バルブそのものや、バルブの開閉のためのカムシャフトの潤滑)のために、オイルパン5内の潤滑オイルは、図示しないオイルポンプによりシリンダヘッド6へ圧送される。そして、必要部分の潤滑を終えた潤滑オイルは、シリンダヘッド6に形成されるオイル通路7に送られる。
【0012】
このオイル通路7のオイルをオイルパンに戻すためのオイル経路10は、前記本体2においてシリンダボアの軸線方向に平行に設けられた第一オイル通路11と、前記スカート壁3pに設けられた第二オイル通路(オイル戻し通路)12と、から構成される。
【0013】
ここでオイル経路10は、本体2の部分にシリンダヘッド6側から孔をドリル加工して前記第一オイル通路11とする一方、この第一オイル通路11に連通するように、スカート壁3pの部分にオイルパン5側から孔をドリル加工して前記第二オイル通路12とすることで構成される。
上記の第二オイル通路12の形成箇所は、スカート壁3pを薄くしてシリンダブロック1pの軽量化を図りつつ、前記ドリル加工に耐え得る厚肉部分を確保する観点からは、スカート壁3pのうち、クランクジャーナル部4に接続する部位(図5に符号Jで示す部位)に形成するのが好適である。
【0014】
しかし、この場所に第二オイル通路12を形成することができない場合がある。
【0015】
この場合を説明する。即ち、前記クランクジャーナル部4と反対側で前記クランク軸を支持するために、図4・図5に鎖線で示すクランクキャップ8がシリンダブロック1pに取り付けられるが、このクランクキャップ8の取付方法の一例として、一対のスカート壁3pの両外側からボルト止めする方法が考えられる。
【0016】
この取付方法は、シリンダブロック1pの特にスカート壁3p部分の剛性を向上でき、かつ、クランクキャップ8の横方向の滑り(ガタ)を抑えることができる点で、特に本構成例のようなV型エンジンに有効である。
【0017】
しかし、この取付方法を採用するためには、図5に示すように、前記クランクキャップ8が位置する部分、即ち、スカート壁3pが前記クランクジャーナル部4に接続する部分Jに、ボルトを挿通するための孔(ボルト挿通孔)16を形成しなければならない。
【0018】
すると、前記第二オイル通路12は、このボルト挿通孔16を避けた位置、即ち、スカート壁3pの前記クランクジャーナル部4によって繋がれている部位J以外の部位に形成しなければならないことになる。
上記事情から、比較対照例では図5に示すように、第二オイル通路12を、ボルト挿通孔16よりクランク軸方向の一側寄りの位置に形成している。
【0019】
しかしこの構成では、第二オイル通路12がクランク収容室17側にせり出すように配置されるために、クランク収容室17内の前記クランクアーム部やコンロッド等との干渉を避ける必要から、第二オイル通路12としてのドリル孔の径を狭くせざるを得ない。
これでは、シリンダヘッド6側の潤滑を終えたオイルがオイルパンに戻る流量を確保できず、シリンダヘッド6部分にオイルが過剰に溜まり、カムシャフト等によってオイルが掻き上げられる等のトラブルの原因となる。また、第二オイル通路12のオイル戻り性が乏しいためにオイルパン5に溜まるオイル量が不足し、前記オイルポンプの吸込み不良等のトラブルを誘発するおそれもある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0021】
即ち、請求項1の発明は、クランク軸を挟んで配置される一対のスカート壁と、該一対のスカート壁の内面同士を繋ぎ、前記クランク軸を支持する、複数のクランクジャーナル部と、を備える、内燃機関のシリンダブロックであって、前記スカート壁の、一の前記クランクジャーナル部に接続する部分と、当該クランクジャーナル部の隣に位置する前記クランクジャーナル部に接続する部分と、の間の部位は、少なくとも二枚以上の壁部が一体形成された多重壁構造とされており、前記多重壁構造を構成する前記壁部同士は、前記スカート壁が前記クランクジャーナル部に接続する部分において互いに結合されており、かつ、当該壁部同士の間の空間が、オイルをオイルパンに戻すためのオイル戻し通路とされている、内燃機関のシリンダブロックである。
【0022】
請求項2においては、前記オイル戻し通路は、前記スカート壁の厚み方向に押し潰された扁平状に形成されているものである。
【0023】
請求項3においては、前記多重壁構造を構成する前記壁部同士を前記スカート壁の厚み方向に繋ぐように、連結部が一体形成されているものである。
【0024】
請求項4においては、前記スカート壁が前記クランクジャーナル部に接続する部分には、当該シリンダブロックに他の部材を締結するための孔が形成されているものである。
【0025】
請求項5の発明は、前記シリンダブロックの前記スカート壁の内部に前記オイル戻し通路を鋳抜きにて形成する工程を少なくとも含む、内燃機関のシリンダブロックの製造方法である。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るシリンダブロックの全体的な構成を示した断面図、図2は図1のP−P断面矢視図である。図3は、スカート壁の変形例を示した図である。
【0027】
本実施形態のシリンダブロック1はV型エンジンに適用されるものであって、ピストンを収納するシリンダボア9をV字状に並べて形成した本体2と、その下部に備えられるスカート壁3と、を備えている。
【0028】
スカート壁3はクランク軸を挟むように一対で配置され(図1では片方のみを図示している)、当該一対のスカート壁3の内面同士は、クランク軸を支持するためのクランクジャーナル部4によって、一体的に連結されている。
【0029】
本実施形態のシリンダブロック1は、前記本体2と、スカート壁3と、クランクジャーナル部4の三者を含んで、鋳造による一体成形品として構成されており、これによって部品点数の削減が図られている。
【0030】
図1のP−P断面矢視図としての図2に示すように、クランクジャーナル部4はクランク軸方向に複数並べて形成されており、これによって一対のスカート壁3の内部の空間が区画される結果、各シリンダボア9に対応した複数のクランク収容室17が形成されている。このクランク収容室17には、前記クランク軸のクランクアーム部や、前記ピストンとクランク軸とを連結するコンロッドの大端部が配置される。
【0031】
図1に示すように、一対のスカート壁3の下端同士を繋ぐように、シリンダブロック1の下端はオイルパン5によって塞がれる。当該オイルパン5には、潤滑オイルのオイル溜まりが形成される。
【0032】
本体2の上面にはシリンダヘッド6が設置されており、このシリンダヘッド6に、シリンダボア9内への給排気を制御するバルブ機構等が構成されている。
【0033】
シリンダヘッド6のバルブ機構等の潤滑(例えば、前記バルブそのものや、バルブの開閉のためのカムシャフトの潤滑)のために、オイルパン5内の潤滑オイルは、図示しないオイルポンプによりシリンダヘッド6へ向けて圧送される。そして、シリンダヘッド6の必要部分の潤滑を終えた潤滑オイルは、シリンダヘッド6に形成されるオイル通路7に流れる。
【0034】
図1に示すように、このオイル通路7のオイルをオイルパンに戻すためのオイル経路30は、前記本体2においてシリンダボア9の軸線方向に平行に設けられた第一オイル通路31と、スカート壁3に設けられた第二オイル通路(オイル戻し通路)32と、両通路31・32を繋ぐ中継通路33と、から構成される。
【0035】
中継通路33はエンジンのクランク軸に平行な方向に延設された通路としており、この中継通路33から、シリンダヘッド6側に向かって第一オイル通路31が、オイルパン5側に向かって第二オイル通路32が、それぞれ垂直に延出する形状となっている。
第一オイル通路31は前記シリンダヘッド6の前記オイル通路7に接続され、第二オイル通路32は前記オイルパン5内のオイル溜まりに接続されている。
【0036】
次に、スカート壁3における前記第二オイル通路32の構成を、図2を参照して詳細に説明する。
【0037】
即ち、図2に示すように、前記スカート壁3は、前記クランクジャーナル部4に接続している部位(符号Jで示される部位。以下「ジャーナル接続部」と称する)と、それ以外の部位と、に分けることができるが、本実施形態のスカート壁3は、前記ジャーナル接続部J以外の部位が、第一壁部21と第二壁部22による二重壁構造(中空構造)となっている。
【0038】
言い換えれば、一のクランクジャーナル部4に接続するジャーナル接続部Jと、その隣に位置するクランクジャーナル部4に接続するジャーナル接続部Jとの間に、前記の二重壁構造が施されている。
なお、ジャーナル接続部Jについては一重壁構造(中実構造)とされている。言い換えれば、前記二重壁構造を形成する第一壁部21と第二壁部22は、前記ジャーナル接続部Jの箇所において、互いに結合される構成となっている。
【0039】
そして、この第一壁部21と第二壁部22の間の空間に、前記第二オイル通路32が形成されているのである。
【0040】
このように、ジャーナル接続部J以外のスカート壁3の部分を二重壁の構造とすることで、前記第二オイル通路32の通路面積を確保しつつ、ジャーナル接続部J以外の部位に前記第二オイル通路32を設けることができる。
【0041】
従って、スカート壁3内部のスペース(スカート壁3の内面と外面との間のスペース)を有効活用できる。
本実施形態に照らしていえば、ジャーナル接続部Jには第二オイル通路32が形成されていないから、当該ジャーナル接続部Jに、クランクキャップ8を取り付けるためのボルト挿通孔16を形成することができる。即ち、第二オイル通路32の通路面積を広く確保しつつ、当該オイル通路32とボルト挿通孔16との干渉を回避できる有用なレイアウトを実現できる。この結果、第二オイル通路32の流路面積を増大させてオイルの戻り性が向上されるとともに、一対のスカート壁3の両外側からボルトを挿通してクランクキャップ8を組み付ける取付態様が実現され、スカート壁3部分の剛性の向上、及び、クランクキャップ8の横方向の滑りの防止を図ることができる。
【0042】
更に、第一壁部21と第二壁部22による二重壁構造となっている部分は、同じ厚さの一枚壁の構成に比して、スカート壁3の剛性が向上される。また、両壁部21・22がジャーナル接続部Jにて必ず結合されているので、これによっても、スカート壁3の剛性向上に寄与できている。従って、エンジンの稼動に伴うスカート壁3の例えば膜打ち振動が低減されて、振動・騒音を抑えることができる。
【0043】
更には、二枚の壁部21・22は一体形成されているので、両壁部21・22を別部材で形成する構成に比し、部品点数を削減でき、製造コストを低減することができる。
【0044】
また図2に示すように、前記第二オイル通路32は、前記スカート壁3の厚み方向に押し潰された扁平状に形成されている。
従って、スカート壁3の厚みを大きくすることなく、かつ、クランク収容室17内のクランクアームやコンロッド等との干渉を回避しながら、第二オイル通路32の通路面積を広く確保することができる。
【0045】
加えて、第一壁部21と第二壁部22との間の空間は前記第二オイル通路32となっているが、当該第二オイル通路32全体に油が隙間無く充たされない場合は、当該空間が空気層としての役割を果たすことになる。従って、エンジン内部(一対のスカート壁3の内側)で発生する騒音のスカート壁3の透過を抑えることができ、一種の防音構造が実現され、これによってもエンジンの騒音を低減することができる。
特に、本実施形態ではこの前記第二オイル通路32が扁平状に構成されているから、防音効果を有する空気層の面積を増大させることができる。従って、エンジン騒音の一層の低減が実現されている。
【0046】
本実施形態では、前記第二オイル通路32に第一オイル通路31、中継通路33を加えたオイル経路30全体が、シリンダブロック1の鋳造時に、中子を用いて鋳抜きで形成することとしている。
このように鋳抜きを使用することで、前述の二重壁構造(21・22)や、扁平形状の第二オイル通路32を、容易にシリンダブロック1に作り込むことができる。更に、第二オイル通路32の形状の自由度が、ドリル加工等で当該経路を形成する場合に比べて高いので、第二オイル通路32の通路面積を大きく確保しつつ、コンパクトなスペースに第二オイル通路32を配置することができる。また、第二オイル通路32を形成するためのシリンダブロック1の後加工の必要がなくなるので、加工工数を低減できる。
更には、前記第二オイル通路32を形成することで、スカート壁3において極端な厚肉部を少なくでき、鋳造欠陥が起こりにくい形状のシリンダブロック1とすることができる。
【0047】
なお図3の変形例に示すように、二枚の壁部21・22の間をスカート壁3の厚み方向に繋ぐように、リブ状の連結部24が一体形成されていると、スカート壁3の剛性をより一層向上させることができる。この場合は前記第二オイル通路は、前記連結部24によって区画された分割状の通路(32s)として構成される。
この連結部24は、第二オイル通路32を鋳抜きで形成するための中子の形状を、当該連結部24を残すように設定することによって得ることができる。
【0048】
以上に本発明の実施形態および変形例を説明したが、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な変容が可能である。
【0049】
例えば、上記実施形態のシリンダブロック1は、スカート壁3のジャーナル接続部J以外の部位を二重壁構造としているが、これに限定されず、三重壁以上の構造であっても良い。
【0050】
また、クランク軸を挟んで配置される一対のスカート壁3の両方に前述のような多重壁構造を施しても良いし、一方のスカート壁3のみを多重壁構造としても構わない。
【0051】
加えて、スカート壁3には複数のジャーナル接続部Jが形成されるが、互いに隣り合う全てのジャーナル接続部Jの間の部分に多重壁構造を施す必要はなく、どれか一箇所が多重壁構造となっていれば、本発明の効果は妨げられない。
【0052】
更には、本実施形態はV字型エンジンのシリンダブロック1としているが、直列型のエンジンのシリンダブロックに対しても、本発明の適用は妨げられない。
ただし、V字型エンジンのようなバンク角(図1に示す角度θ)を有するエンジンは、直列型と違ってヘッド6が傾斜しているため、オイルが下側に偏って溜まる。そのためヘッドオイル通路7と前記第一オイル通路31の構成がヘッド6が下側になる側壁にしか設けることができないため、ヘッド6の両側面に設けることが可能な直列型に比し、V字型は制約を強いられる。すなわち、通路面積の確保が厳しいこととなる。よって少なくとも第二オイル通路32については良好な戻り性を確保する必要があり、この意味で本発明の効果は、バンク角θを有するエンジンにより有効に発揮されると言うことができる。つまり、第二オイル通路32が通路面積の制約にならなくて済むのである。
【0053】
一方、直列型で且つバンク角θを有しない構造のエンジンは、オイル戻り性について上述したような不利な点は無いが、それでも本発明を適用する意味を失わせるものではない。
例えばエンジンを搭載した車両を登坂させる際には、エンジンが斜めに傾くことでオイル戻り性が悪くなることがあるが、本発明を適用して第二オイル通路32のオイル戻り性を向上させておけば、シリンダヘッド6にオイルが過剰に溜まったり、オイルパン5内のオイル量の低下等のトラブルを未然に防ぐことが可能となる。
【0054】
また、図3の変形例において、連結部24は両壁部21・22の中央部分に形成されているが、これに限るものでもない。即ち、一側のジャーナル接続部Jに偏った位置に形成する構成でも良い。また、それぞれの両壁部21・22を、二つ以上の連結部24で連結する構成であっても良い。
【0055】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0056】
即ち、請求項1に示すように、クランク軸を挟んで配置される一対のスカート壁と、該一対のスカート壁の内面同士を繋ぎ、前記クランク軸を支持する、複数のクランクジャーナル部と、を備える、内燃機関のシリンダブロックであって、前記スカート壁の、一の前記クランクジャーナル部に接続する部分と、当該クランクジャーナル部の隣に位置する前記クランクジャーナル部に接続する部分と、の間の部位は、少なくとも二枚以上の壁部が一体形成された多重壁構造とされており、前記多重壁構造を構成する前記壁部同士は、前記スカート壁が前記クランクジャーナル部に接続する部分において互いに結合されており、かつ、当該壁部同士の間の空間が、オイルをオイルパンに戻すためのオイル戻し通路とされているので、
スカート壁のクランクジャーナル部に接続する部分(ジャーナル接続部)に挟まれた部分を多重壁の構造とするので、スカート壁の剛性を向上でき、騒音・振動を低減できる。
また、多重壁構造の内部に前記オイル戻し通路を形成することで、オイル戻し通路の通路面積を大きく確保してオイルの戻り性を向上させることができ、かつ、ジャーナル接続部以外の部位に前記オイル戻し通路を設けることで、ジャーナル接続部には他の構成を配置することができる。
更には、複数の壁部が一体形成されているので、それぞれの壁部を別部材で形成する構成に比し、部品点数を削減でき、製造コストを低減することができる。
【0057】
請求項2に示すように、前記オイル戻し通路は、前記スカート壁の厚み方向に押し潰された扁平状に形成されているので、
スカート壁の厚みを過剰に大きくすることなく、オイル戻し通路の通路面積を広く確保することができる。
加えて、オイル戻し通路全体に油が隙間なく充たされない場合は、当該オイル戻し通路が、扁平な空気層としての役割を果たすことになる。従って、スカート壁の内部で発生する騒音のスカート壁の透過を前記空気層にて抑えることができる一種の防音構造が実現され、これによってもエンジンの騒音を低減することができる。
【0058】
請求項3に示すように、前記多重壁構造を構成する前記壁部同士を前記スカート壁の厚み方向に繋ぐように、連結部が一体形成されているので、
スカート壁の剛性をより一層向上させることができ、内燃機関の騒音・振動の低減に有効である。
【0059】
請求項4に示すように、前記スカート壁が前記クランクジャーナル部に接続する部分には、当該シリンダブロックに他の部材を締結するための孔が形成されているので、
オイル戻し通路の通路面積を広く確保しつつ、当該オイル通路と前記孔との干渉を回避できる、有用なレイアウトを実現できる。
【0060】
請求項5に示すように、前記シリンダブロックの製造方法は、当該シリンダブロックの前記スカート壁の内部に前記オイル戻し通路を鋳抜きにて形成する工程を少なくとも含むので、
前述の多重壁構造や、その内部のオイル戻し通路を、容易にシリンダブロックに作り込むことができる。
更に、オイル戻し通路の形状の自由度が高いので、コンパクトなスペースに、通路面積を広く確保したオイル戻し通路を形成することができる。
また、オイル戻し通路を形成するためのシリンダブロックの後加工の必要がなくなるので、加工工数を低減できる。
更には、鋳造時にオイル戻し通路を形成することで、スカート壁において極端な厚肉部をなくすことができ、鋳造欠陥が起こりにくい形状のシリンダブロックとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシリンダブロックの全体的な構成を示した断面図。
【図2】図1のP−P断面矢視図。
【図3】スカート壁の変形例を示した図。
【図4】本発明の比較参照例としてのシリンダブロックの全体的な構成を示した断面図。
【図5】図4のQ−Q断面矢視図。
【符号の説明】
1 シリンダブロック
3 スカート壁
4 クランクジャーナル部
16 ボルト挿通孔(孔)
21・22 壁部(多重壁構造の部分)
24 連結部
32 第二オイル通路(オイル戻し通路)
J ジャーナル接続部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a configuration of a cylinder block of an internal combustion engine and a method of manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
As a general configuration of a cylinder block of an internal combustion engine, there is known a configuration in which a pair of skirt walls are provided with a crankshaft interposed therebetween, and a crank accommodating chamber including the crankshaft and the connecting rod is formed inside the skirt wall. ing.
[0003]
There is known a configuration in which an oil passage for returning oil used for lubrication to an oil pan is provided inside a skirt wall (between an inner wall and an outer wall).
For example, in the configuration disclosed in
[0004]
An oil return passage (corresponding to an oil return passage; 15) is defined between the skirt inner wall (12) and the skirt outer wall (11), and the oil return passage (15) is defined by the skirt inner wall ( It communicates with the oil pan through a through hole (18) opening at the lower end of 12).
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Laid-Open No. 5-27212 (paragraph numbers 0010 to 0011, FIG. 1)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the configuration of
Therefore, it is conceivable to integrally form the outer wall of the skirt and the inner wall of the skirt with the cylinder block to reduce the number of parts.
[0007]
An example of this configuration is shown in FIGS. 4 and 5 as a comparative example of the present invention.
The cylinder block 1p of this comparative example is applied to a V-type engine, and includes a
[0008]
As shown in FIGS. 4 and 5, the
The
[0009]
As shown in FIG. 5 which is a cross-sectional view taken along the line QQ in FIG. 4, a plurality of
[0010]
An
[0011]
For lubrication of the valve mechanism and the like of the cylinder head 6 (for example, lubrication of the valve itself and a cam shaft for opening and closing the valve), lubricating oil in the
[0012]
The
[0013]
Here, the
From the viewpoint of securing a thick portion that can withstand the drilling while the thickness of the
[0014]
However, there are cases where the
[0015]
This case will be described. That is, in order to support the crankshaft on the side opposite to the
[0016]
This mounting method can improve the rigidity of the cylinder block 1p, especially at the
[0017]
However, in order to adopt this mounting method, as shown in FIG. 5, a bolt is inserted into a portion where the
[0018]
Then, the
Under the above circumstances, in the comparative example, as shown in FIG. 5, the
[0019]
However, in this configuration, since the
In this case, it is not possible to secure a flow rate at which the oil that has been lubricated on the
[0020]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
[0021]
That is, the invention according to
[0022]
In
[0023]
In a third aspect, a connecting portion is integrally formed so as to connect the wall portions constituting the multi-wall structure to each other in a thickness direction of the skirt wall.
[0024]
According to a fourth aspect, a hole for fastening another member to the cylinder block is formed in a portion where the skirt wall is connected to the crank journal portion.
[0025]
The invention according to
[0026]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of the invention will be described.
FIG. 1 is a cross-sectional view showing the overall configuration of a cylinder block according to an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line PP of FIG. FIG. 3 is a view showing a modification of the skirt wall.
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
As shown in FIG. 2 as a cross-sectional view taken along the line PP in FIG. 1, a plurality of
[0031]
As shown in FIG. 1, the lower end of the
[0032]
A
[0033]
For lubrication of the valve mechanism and the like of the cylinder head 6 (for example, lubrication of the valve itself and a cam shaft for opening and closing the valve), lubricating oil in the
[0034]
As shown in FIG. 1, an
[0035]
The
The
[0036]
Next, the configuration of the
[0037]
That is, as shown in FIG. 2, the
[0038]
In other words, the above-described double wall structure is provided between the journal connecting portion J connected to one crank
The journal connecting portion J has a single wall structure (solid structure). In other words, the
[0039]
The
[0040]
As described above, the
[0041]
Therefore, the space inside the skirt wall 3 (the space between the inner surface and the outer surface of the skirt wall 3) can be effectively utilized.
According to the present embodiment, since the
[0042]
Further, the rigidity of the
[0043]
Further, since the two
[0044]
As shown in FIG. 2, the
Therefore, a large passage area of the
[0045]
In addition, the space between the
In particular, in the present embodiment, since the
[0046]
In the present embodiment, the
By using the casting in this way, the above-described double wall structure (21, 22) and the flat
Further, by forming the
[0047]
As shown in the modification of FIG. 3, when the rib-shaped connecting
The connecting
[0048]
Although the embodiments and modified examples of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above embodiments, and various modifications can be made without departing from the spirit of the present invention.
[0049]
For example, the
[0050]
Further, both of the pair of
[0051]
In addition, a plurality of journal connection portions J are formed on the
[0052]
Furthermore, in the present embodiment, the
However, in an engine having a bank angle (the angle θ shown in FIG. 1) such as a V-shaped engine, unlike the in-line engine, the
[0053]
On the other hand, an engine of a serial type and having no bank angle θ does not have the above-mentioned disadvantages in terms of oil return, but still does not lose the meaning of applying the present invention.
For example, when climbing a vehicle equipped with an engine, the oil return property may be deteriorated due to the engine being inclined obliquely. However, by applying the present invention, the oil return property of the
[0054]
Further, in the modified example of FIG. 3, the connecting
[0055]
【The invention's effect】
The present invention is configured as described above, and has the following effects.
[0056]
That is, as shown in
Since the portion of the skirt wall sandwiched between the portions connected to the crank journal portion (journal connection portion) has a multi-wall structure, the rigidity of the skirt wall can be improved, and noise and vibration can be reduced.
Further, by forming the oil return passage inside the multi-wall structure, it is possible to secure a large passage area of the oil return passage and improve the oil return property, and to provide the oil return passage in a portion other than the journal connection portion. By providing the oil return passage, another configuration can be arranged at the journal connection portion.
Further, since the plurality of wall portions are integrally formed, the number of parts can be reduced and the manufacturing cost can be reduced as compared with a configuration in which each wall portion is formed by a separate member.
[0057]
As described in
A large passage area of the oil return passage can be ensured without excessively increasing the thickness of the skirt wall.
In addition, when the entire oil return passage is not filled with the oil without any gap, the oil return passage serves as a flat air layer. Therefore, a kind of soundproof structure that can suppress the transmission of noise generated inside the skirt wall through the skirt wall is realized by the air layer, whereby the noise of the engine can be reduced.
[0058]
As described in
The rigidity of the skirt wall can be further improved, which is effective in reducing noise and vibration of the internal combustion engine.
[0059]
As shown in
A useful layout that can avoid interference between the oil passage and the hole while securing a large passage area of the oil return passage can be realized.
[0060]
As described in
The above-described multi-wall structure and the oil return passage therein can be easily formed in the cylinder block.
Further, since the degree of freedom of the shape of the oil return passage is high, it is possible to form an oil return passage having a large passage area in a compact space.
Further, since the post-processing of the cylinder block for forming the oil return passage is not required, the number of processing steps can be reduced.
Further, by forming the oil return passage at the time of casting, it is possible to eliminate an extremely thick wall portion in the skirt wall, and to obtain a cylinder block having a shape in which casting defects hardly occur.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing an overall configuration of a cylinder block according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view taken along a line PP in FIG. 1;
FIG. 3 is a view showing a modified example of a skirt wall.
FIG. 4 is a sectional view showing the overall configuration of a cylinder block as a comparative reference example of the present invention.
FIG. 5 is a sectional view taken along the line QQ in FIG. 4;
[Explanation of symbols]
1
21 ・ 22 Wall (multi-wall structure)
24
J journal connection
Claims (5)
該一対のスカート壁の内面同士を繋ぎ、前記クランク軸を支持する、複数のクランクジャーナル部と、
を備える、内燃機関のシリンダブロックであって、
前記スカート壁の、一の前記クランクジャーナル部に接続する部分と、当該クランクジャーナル部の隣に位置する前記クランクジャーナル部に接続する部分と、の間の部位は、少なくとも二枚以上の壁部が一体形成された多重壁構造とされており、
前記多重壁構造を構成する前記壁部同士は、前記スカート壁が前記クランクジャーナル部に接続する部分において互いに結合されており、かつ、当該壁部同士の間の空間が、オイルをオイルパンに戻すためのオイル戻し通路とされていることを特徴とする、
内燃機関のシリンダブロック。A pair of skirt walls arranged across the crankshaft,
A plurality of crank journals that connect the inner surfaces of the pair of skirt walls and support the crankshaft;
A cylinder block of an internal combustion engine, comprising:
A portion between the portion of the skirt wall connected to the one crank journal portion and the portion connected to the crank journal portion located adjacent to the crank journal portion has at least two or more wall portions. It is a multi-wall structure formed integrally,
The walls constituting the multi-wall structure are connected to each other at a portion where the skirt wall is connected to the crank journal, and a space between the walls returns oil to the oil pan. Characterized by an oil return passage for
Cylinder block for internal combustion engine.
前記オイル戻し通路は、前記スカート壁の厚み方向に押し潰された扁平状に形成されていることを特徴とする、
内燃機関のシリンダブロック。A cylinder block for an internal combustion engine according to claim 1,
The oil return passage is formed in a flat shape squashed in the thickness direction of the skirt wall,
Cylinder block for internal combustion engine.
前記多重壁構造を構成する前記壁部同士を前記スカート壁の厚み方向に繋ぐように、連結部が一体形成されていることを特徴とする、
内燃機関のシリンダブロック。It is a cylinder block of an internal combustion engine according to claim 1 or claim 2,
A connecting portion is integrally formed so as to connect the wall portions constituting the multiple wall structure to each other in a thickness direction of the skirt wall,
Cylinder block for internal combustion engine.
前記スカート壁が前記クランクジャーナル部に接続する部分には、当該シリンダブロックに他の部材を締結するための孔が形成されていることを特徴とする、
内燃機関のシリンダブロック。It is a cylinder block of the internal combustion engine according to any one of claims 1 to 3,
In the portion where the skirt wall is connected to the crank journal portion, a hole for fastening another member to the cylinder block is formed.
Cylinder block for internal combustion engine.
当該シリンダブロックの前記スカート壁の内部に前記オイル戻し通路を鋳抜きにて形成する工程を少なくとも含むことを特徴とする、
内燃機関のシリンダブロックの製造方法。A method for manufacturing a cylinder block for an internal combustion engine according to any one of claims 1 to 4,
At least a step of forming the oil return passage by casting inside the skirt wall of the cylinder block,
A method for manufacturing a cylinder block of an internal combustion engine.
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CN102635456A (en) * | 2012-04-26 | 2012-08-15 | 长城汽车股份有限公司 | Engine cylinder body |
CN110500464A (en) * | 2019-08-21 | 2019-11-26 | 江苏长龄液压股份有限公司 | A kind of compact center-rotary joint |
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- 2003-02-07 JP JP2003030289A patent/JP2004239195A/en active Pending
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