【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貴金属コロイドを顔料に被覆し、それを焼成することにより得られる貴金属被覆処理顔料およびその配合化粧料に関する。
さらに詳しくは、貴金属コロイドの保護コロイドなどを焼成により除去することで、水や油に対しても色落ちせず、強い耐久性と良好な熱伝導性を有し、かつ保護コロイド成分などによる安全性の低下を防止でき、色彩的にも優れた性能を有することを特徴とする貴金属被覆処理顔料およびその配合化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、貴金属でメッキした雲母を配合した化粧料が知られている(特許文献1、2)。また、水膨潤性粘土鉱物にアルミニウム、金、銀粉を取り込んだ複合粉体(特許文献3)のように貴金属粉末を取り込んだものも知られている。さらには、金属コロイドを用いてシルクパウダーを染色したものを化粧料へ配合する技術についても知られている(特許文献4)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭62−10880号公報
【特許文献2】
特開昭61−229808号公報
【特許文献3】
特開昭63−30313号公報
【特許文献4】
特開平3−77806号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、貴金属でメッキする場合、被覆量を多くしないと被覆がうまくいかなかったり、均一な処理ができない問題があり、また、被覆量を多くすると高価になってしまう問題もあった。一方、貴金属の粒子を固定化する場合では、貴金属の量を多くしないとその効果が出しにくく、この場合も高価になってしまう問題があった。さらには、貴金属コロイドを用いた場合には、その保護コロイドなどが皮膚や人体に安全であるか否かによりかなりの使用上の制限を受けてしまうことが多かった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明人らは、これらの問題について鋭意検討を行った結果、貴金属コロイドで顔料を処理した後、焼成することにより、保護コロイドを燃焼により除去し、かつコロイドを顔料表面に固定化することに成功した。また、メッキなどで問題になっていた貴金属の被覆量についても自在にコントロールができるようになった。また、この貴金属被覆処理顔料を配合した化粧料は、色の安定性に優れ、耐久性にも優れている他、熱伝導性が良いので、夏場の放熱性に優れる特徴がある。
【0006】
すなわち、本発明は、貴金属コロイドを顔料に被覆し、それを焼成することにより得られることを特徴とする貴金属被覆処理顔料である。
【0007】
第2の本発明は、貴金属コロイドの被覆量が母材顔料の質量に対して、貴金属純分として0.1〜50質量%の範囲にあることを特徴とする上記の貴金属被覆処理顔料である。
【0008】
第3の本発明は、貴金属が金、銀、白金から選ばれることを特徴とする上記の貴金属被覆処理顔料である。
【0009】
第4の本発明は、焼成温度が400〜1000℃の範囲にあることを特徴とする上記の貴金属被覆処理顔料である。
【0010】
第5の本発明は、上記の貴金属被覆処理顔料を含有することを特徴とする化粧料である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明で用いる貴金属とは、金、銀、白金、パラジウムなどが挙げられる。この内、金、銀、白金が好ましく、特に粒子が微細な球状であり、色が赤色系で使いやすい金コロイドが好ましい。本発明で用いる貴金属はコロイド状態で用いる。貴金属コロイドは、例えば、塩化金酸、硝酸銀、酢酸銀、過塩素酸銀、塩化白金酸、塩化白金酸カリウムなどの貴金属化合物を、水、低級アルコール、その他の有機溶媒などの溶媒を単独、または2種以上を用いて溶解した後、水素化ホウ素ナトリウム、ポリビニルブチラール、クエン酸ナトリウム、アスコルビン酸塩、アミンなどの還元剤を用いて貴金属に還元することによって、貴金属のコロイド粒子を形成させるが、還元処理の際に保護コロイドを加えておくことによって、保護コロイドで保護されて分散性に優れ安定な貴金属コロイドが得られる。保護コロイドとしては、クエン酸などの有機酸系化合物、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース塩等の水溶性高分子、アミン系樹脂、界面活性剤などが挙げられるが、貴金属のコロイドの濃度を高くし易いアミン系樹脂が好ましい。本発明では貴金属がコロイド状態のものであれば、その製造方法は問わない。また、上記溶媒を一部除去するか全量除いたものも使用できる。市販の高濃度コロイドの例としては、日本ペイント社製の高濃度貴金属コロイド(例えばAuE−101、金コロイド、粒径約10nm)が好ましい例として挙げられる。
【0012】
本発明では貴金属コロイドを顔料に被覆するが、エタノール、イソプロピルアルコール、プロピルアルコールなどの低級アルコール類、ヘキサン、トルエンなどの揮発性有機溶媒などと顔料、貴金属コロイドを混合してスラリーを形成した後、溶媒を留去または噴霧乾燥する方法が最も好ましい。また流動層乾燥機を用いて、低濃度の貴金属コロイド液を顔料に噴霧する方法や、ヘンシェルミキサーなどの混合機を用いて顔料と貴金属コロイドを乾式で混合する方法などが挙げられる。また混合後、粉砕機を用いて粉砕したり、メッシュを通すことで粒子の凝集を減らすことも可能である。
【0013】
本発明で用いる貴金属コロイドの被覆量としては、貴金属コロイド中の貴金属純分換算で、母材顔料の質量に対して0.1〜50質量%の範囲にあることが好ましい。0.1質量%未満では熱伝導が悪い場合があり、また50質量%を超えると価格が高くなり、色が濃色化して化粧料などに使用しにくくなる場合がある。
【0014】
本発明で用いる母材顔料としては化粧品で使用できるものであればよいが、400℃以上で燃焼してしまうものは使用できない。具体的には無機粉体が好ましく、例えば、顔料級酸化チタン、酸化ジルコニウム、顔料級酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸(シリカ)、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、低次酸化チタン、ベンガラ、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウムなどが挙げられる。また、これらの顔料の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、鱗片状、紡錘状等)、粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができる。
【0015】
本発明では、こうして得られた貴金属コロイド被覆顔料を焼成する。焼成の条件としては、空気中または不活性ガス中で、400〜1000℃の温度範囲で実施することが好ましい。400℃未満では保護コロイド等の燃焼が不完全となる場合があり、また1000℃を超えると顔料によっては融解してしまう問題がでる。また、焼成の時間としては、10分〜24時間が好ましく、特に好ましくは30分〜12時間の範囲である。この範囲であると品質の安定性とコストが両立しやすい。
【0016】
本発明ではこうして得られた焼成顔料を、さらに粉砕、篩い分けしても構わない。さらに、この焼成顔料をシリコーン処理、シリコーン樹脂処理、シラン処理、有機チタネート処理、有機アルミニウム処理、油剤処理、樹脂処理、フッ素化合物処理、N−アシル化リジン処理、金属石鹸処理などの撥水化表面処理や、金属酸化物処理、デオキシリボ核酸処理、寒天処理、ヒアルロン酸処理、ポリアルギン酸処理などの親水性表面処理など、各種の表面処理を行っても構わない。
【0017】
本発明の化粧料ではこうして得られた焼成顔料を化粧料の総量に対して、0.1〜100質量%の範囲で配合することが可能である。
【0018】
本発明の化粧料では、上記の焼成顔料以外の成分として、化粧料に用いられる各種の成分、例えば顔料、樹脂、粘剤、油剤、紫外線吸収剤、防菌防腐剤、界面活性剤、香料、保湿剤、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、生理活性成分等の成分を配合することが可能である。
【0019】
油剤の例としては、例えばアボガド油、アマニ油、アーモンド油、エノ油、オリーブ油、カポックロウ、カヤ油、肝油、キョウニン油、鯨ロウ、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シナギリ油、シナモン油、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、ナタネ油、日本キリ油、胚芽油、パーシック油、ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、綿実油、落花生油、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート;炭化水素油として、スクワラン、スクワレン、流動パラフィン、プリスタン、ポリブテン、α−オレフィンオリゴマー等;高級脂肪酸としては、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、イソステアリン酸;エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸ミリスチル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等が挙げられる。また、シリコーン油の例として、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、アモジメチコーン、フッ素変性ジメチコノール、シリコーンガム等が挙げられる。
【0020】
本発明で用いる紫外線吸収剤の例としては、例えばパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(別名;パラメトキシケイ皮酸オクチル)、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、p−メトキシハイドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、パラアミノ安息香酸(以後、PABAと略す)、エチルジヒドロキシプロピルPABA、グリセリルPABA、サリチル酸ホモメンチル、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、オクチルジメチルPABA、サリチル酸オクチル、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、サリチル酸トリエタノールアミン、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェニン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキシベンゾフェノン、4−イソプロピル ジベンゾイルメタン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オクチルトリアゾン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、これらの高分子誘導体、及びシラン誘導体等が挙げられる。
【0021】
また、有機系紫外線吸収剤がポリマー粉末中に封止されたものを用いることも可能である。ポリマー粉末は中空であってもなくても良く、平均一次粒子径としては0.1〜50μmの範囲にあれば良く、粒度分布はブロードであってもシャープであっても構わない。ポリマーの種類としてはアクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、シリコーン樹脂、ナイロン、アクリルアミド樹脂等が挙げられる。これらのポリマー粉末中に、粉末質量の0.1〜30質量%の範囲で有機系紫外線吸収剤を取り込ませた粉末が好ましく、特にUVA吸収剤である4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンを配合することが好ましい。
上記の紫外線防御成分のうち、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤からなる群より選ばれる少なくとも1種が、汎用されており、入手が容易で、かつ紫外線防御効果が高いので、好ましい。特に、無機系と有機系を併用することが好ましい。また、UV−Aに対応したものとUV−Bに対応したものを組み合わせて用いることも好適である。
【0022】
保湿剤の例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、グルコース、ショ糖、果糖、キシリトール、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロース、混合異性化糖、硫酸化トレハロース、プルラン、ラフィノース等が挙げられる。
【0023】
本発明の化粧料で用いる顔料としては、通常の化粧料に使用されるものであれば、その形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、鱗片状、紡錘状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができ、例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料、天然色素等があげられ、具体的には、無機粉体としては、顔料級酸化チタン、酸化ジルコニウム、顔料級酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸(シリカ)、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウム等;有機粉体としては、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、12ナイロン、6ナイロン等のナイロンパウダーやポリアミドパウダー、シリコーンパウダー、シリコーンゴムパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリメチルシルセスキオキサン球状粉体、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン末、ラウロイルリジン等;界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等;有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体等;パール顔料として、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる顔料が挙げられる。これらの顔料は前記同様に各種の表面処理がされていてもいなくても構わない。
【0024】
本発明の化粧料で用いる生理活性成分としては、皮膚、頭髪に塗布した場合に皮膚、頭髪に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、抗炎症剤、老化防止剤、ひきしめ剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。その中でも、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分が特に好ましい。本発明では、これらの生理活性成分を1種または2種以上配合することが好ましい。例えば、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カルカデエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、蜂蜜、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
【0025】
また、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、グリシン、ヴァリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、シスチン、システイン、メチオニン、トリプトファン等のアミノ酸、エストラジオール、エテニルエストラジオールなどのホルモン、アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン、アラントイン、トラネキサム酸、アズレン等の抗炎症剤、ビタミンA,B2,B6,C,D,K,ビタミンC配糖体、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、α−ヒドロキシ酸、α−ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ−オリザノールなどの血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、l−メントール、カンフルなどの清涼剤、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ酪酸−β−ヒドロキシ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコルチゾン、ハッカ油等が挙げられる。
【0026】
本発明で用いる生理活性成分の配合量はその活性成分の効果濃度によって異なり、それぞれの活性成分の効果濃度範囲に濃度設定することが好ましい。例えばアスコルビン酸ならば3質量%、アスコルビン酸配糖体ならば2質量%といった濃度が挙げられる。
【0027】
防菌防腐剤としては、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール等、抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、トリクロサン、感光素、フェノキシエタノール等がある。
【0028】
界面活性剤としては、例えばアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤を用いることができる。より詳しくは脂肪酸石鹸、α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、スルホコハク酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等のアニオン性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム等のカチオン性界面活性剤、ラウリン酸アルカノールアミド、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POE脂肪酸エステル、ポリエーテル変性シリコーン等のノニオン性界面活性剤、カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等の両性界面活性剤が挙げられる。また、サポニン、糖系界面活性剤等の天然系界面活性剤を用いることもできる。
【0029】
本発明の化粧料に用いられる樹脂粘剤の例としては、例えばポリアクリル酸ナトリウム、セルロースエーテル、アルギン酸カルシウム、カルボキシビニルポリマー、エチレン/アクリル酸共重合体、ビニルピロリドン系ポリマー、ビニルアルコール/ビニルピロリドン共重合体、窒素置換アクリルアミド系ポリマー、ポリアクリルアミド、カチオン化ガーガムなどのカチオン系ポリマー、ジメチルアクリルアンモニウム系ポリマー、アクリル酸メタクリル酸アクリル共重合体、POE/POP共重合体、ポリビニルアルコール、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、ガーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン、セルロース、ポリエチレンイミン、高重合ポリエチレングリコール、カチオン化シリコーン重合体、合成ラテックス、シリコーン化プルラン、トリメチルシロキシケイ酸、フッ素化ポリメチルシロキシケイ酸、アクリル化シリコーン、ポリアミド変性シリコーン、アルキル変性シリコーンなどが挙げられる。
【0030】
本発明の化粧料としては、例えばファンデーション、白粉、アイシャドウ、アイライナー、アイブロー、チーク、口紅、ネイルカラーなどのメイクアップ化粧料、乳液、クリーム、ローション、カラミンローション、サンスクリーン剤、サンタン剤、アフターシェーブローション、プレシェーブローション、パック料、アクネ対策化粧料、エッセンスなどの基礎化粧料、シャンプー、リンス、コンディショナー、ヘアカラー、ヘアトニック、セット剤、ボディパウダー、デオドラント、脱毛剤、石鹸、ボディシャンプー、入浴剤、ハンドソープ、香水などが挙げられる。
【0031】
本発明の化粧料の剤型としては、二層状、油中水型エマルション、水中油型エマルション、ジェル状、スプレー、ムース状、油性、固型状、シート状など従来公知の剤型を使用することができる。
【0032】
【実施例】
以下、実施例および比較例によって本発明を更に詳細に説明する。
【0033】
実施例および比較例の各組成物の各種特性に対する評価方法を以下に示す。
【0034】
[放熱性評価]
29℃の室内で、内腕部に粉末を塗布し、経時での温度変化を非接触表面温度計を用い、未塗布部位との比較で測定した。
【0035】
[貴金属コロイドの溶出確認]
被覆処理顔料を精製水に5質量%の割合で分散させ、沈降させた時の溶液色の変化からコロイドの溶出を確認した。
【0036】
[官能特性評価]
専門パネラーを各評価品目ごとに10名ずつ用意し(但し、品目によりパネラーが重複する場合もある)、表1に示す評価基準に従って評価を行い、全パネラーの合計点数を以て評価結果とした。従って、点数が高いほど評価項目に対する有用性が高いことを示す(満点:50点)。尚、使用時には、乳液状の化粧下地料を塗布してから試料を塗布して評価を実施した。
【0037】
[表1]
【0038】
実施例1
タルク100質量部に、金コロイド溶液(日本ペイント製AuE−101)を金純分で5質量部とエタノール100質量部との混合溶液を加えてスラリーを形成させ、よく攪拌した。次いで攪拌下に加熱して溶媒を留去し、ミキサーで粉砕して金コロイド被覆タルクを得た。次に、るつぼに同顔料を入れ、焼成炉を用いて500℃にて1時間焼成を行い、濃紫色の金処理タルクを得た。
【0039】
比較例1
実施例1の金コロイド被覆タルク(未焼成)を以って比較例とした。
【0040】
実施例2
顔料級酸化チタン100質量部に、金コロイド溶液(日本ペイント製AuE−101)を金純分で0.5質量部とエタノール70質量部との混合溶液を加えてスラリーを形成させ、よく攪拌した。次いで攪拌下に加熱して溶媒を留去し、ミキサーで粉砕して金コロイド被覆顔料級酸化チタンを得た。次に、るつぼに同顔料を入れ、焼成炉を用いて500℃にて1時間焼成を行い、紫色の金処理顔料級酸化チタンを得た。
【0041】
比較例2
実施例2の金コロイド被覆顔料級酸化チタン(未焼成)を以って比較例とした。
【0042】
実施例3
実施例2の顔料級酸化チタンの代わりにセリサイトを用いた他は全て実施例2と同様にして金処理セリサイトを得た。
【0043】
比較例3
実施例3の金コロイド被覆セリサイト(未焼成)を以って比較例とした。
【0044】
実施例4
実施例1の金処理タルクをさらに顔料質量比で3質量%の量のメチルハイドロジェンポリシロキサンとイソプロピルアルコールを用いて湿式被覆処理し、溶媒を留去した後、130℃で3時間加熱処理し、シリコーン処理・金処理タルクを得た。
【0045】
実施例5
実施例2の金処理顔料級酸化チタンを用いた他は全て実施例4と同様にしてシリコーン処理・金処理顔料級酸化チタンを得た。
【0046】
実施例6
実施例3の金処理セリサイトを用いた他は全て実施例4と同様にしてシリコーン処理・金処理顔料級酸化チタンを得た。
【0047】
実施例7
表2の処方と製造方法に従いファンデーションを得た。尚、配合量の単位は質量%である。
【0048】
[表2]
(成分A)
シリコーン処理・金処理タルク(実施例4) 5
シリコーン処理・金処理顔料級酸化チタン(実施例5) 12
シリコーン処理・金処理セリサイト(実施例6) 残 量
パーフルオロアルキルリン酸エステル塩処理板状硫酸バリウム 15
パーフルオロアルキルリン酸エステル塩処理酸化鉄(黄、黒混合) 3.6
パーフルオロアルキルリン酸エステル塩処理超微粒子酸化亜鉛 3
ポリアルキルシルセスキオキサン(球状吸油性粉末) 1
(成分B)
スクワラン 4
ポリアミド変性シリコーン 1
ジメチルポリシロキサン(10cs) 4
イソノナン酸イソノニル 2
防腐剤 適 量
【0049】
[製造方法]
成分Aを混合し、攪拌下に均一に加熱溶解した成分Bをゆっくりと加えた。ついで粉砕し、メッシュを通した後、金型を用いて金皿に打型して製品を得た。
【0050】
比較例4
表3の処方と製造方法に従いファンデーションを得た。尚、表3で用いたタルク、顔料級酸化チタン、セリサイトは実施例7で使用したものと同じグレードのものを使用し、シリコーン処理の条件も実施例4と同様にした。配合量の単位は質量%である。
【0051】
[表3]
(成分A)
シリコーン処理タルク 7
シリコーン処理顔料級酸化チタン 12
シリコーン処理セリサイト 残 量
パーフルオロアルキルリン酸エステル塩処理板状硫酸バリウム 15
パーフルオロアルキルリン酸エステル塩処理酸化鉄 4.5
(黄、ベンガラ、黒)
パーフルオロアルキルリン酸エステル塩処理超微粒子酸化亜鉛 3
ポリアルキルシルセスキオキサン(球状吸油性粉末) 1
(成分B)
スクワラン 4
ポリアミド変性シリコーン 1
ジメチルポリシロキサン(10cs) 4
イソノナン酸イソノニル 2
防腐剤 適 量
【0052】
[製造方法]
成分Aを混合し、攪拌下に均一に加熱溶解した成分Bをゆっくりと加えた。ついで粉砕し、メッシュを通した後、金型を用いて金皿に打型して製品を得た。
【0053】
比較例5
表4の処方と製造方法に従いファンデーションを得た。尚、配合量の単位は質量%である。
【0054】
[表4]
(成分A)
金コロイド被覆タルク(未焼成)(比較例1) 7
金コロイド被覆顔料級酸化チタン(未焼成)(比較例2) 12
金コロイド被覆セリサイト(未焼成)(比較例3) 残 量
パーフルオロアルキルリン酸エステル塩処理板状硫酸バリウム 15
パーフルオロアルキルリン酸エステル塩処理酸化鉄 3.1
(黄、ベンガラ混合)
パーフルオロアルキルリン酸エステル塩処理超微粒子酸化亜鉛 3
ポリアルキルシルセスキオキサン(球状吸油性粉末) 1
(成分B)
スクワラン 4
ポリアミド変性シリコーン 1
ジメチルポリシロキサン(10cs) 4
イソノナン酸イソノニル 2
防腐剤 適 量
【0055】
[製造方法]
成分Aを混合し、攪拌下に均一に加熱溶解した成分Bをゆっくりと加えた。ついで粉砕し、メッシュを通した後、金型を用いて金皿に打型して製品を得た。
【0056】
表5、表6、表7に実施例および比較例の評価結果を示す。
【0057】
[表5]
(コロイドの溶出確認試験結果)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
実施例1 溶出少ない
実施例2 溶出少ない
実施例3 溶出少ない
比較例1 溶出が認められる
比較例2 溶出が認められる
比較例3 溶出が認められる
【0058】
[表6]
(放熱性評価結果) 塗布10分後の未塗布部位との温度差
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
実施例1 −2℃
実施例2 −2℃
実施例3 −1℃
未処理タルク 0℃
未処理顔料級酸化チタン 0℃
未処理セリサイト 0℃
【0059】
[表7]
(官能特性評価結果)
【0060】
表5の結果より、本実施例は比較例と比べて耐溶出性に優れていることが判る。また、この傾向は水だけでなく、油剤と接触した場合にも生じることが判っており、焼成しないと皮膚に適用した時に塗布時および経時で色ムラが生じることが判る。
また、表6の結果より、本実施例は未処理粉体と比べて放熱性に優れていることが判る。
次に、表7の結果より、本発明の化粧料の実施例は、貴金属処理を行っていない顔料を配合した比較例4および焼成処理を行っていない貴金属被覆顔料を配合した比較例5と比べて、ひんやり感、つやに優れ、かつ塗りムラが目立たないことが判る。尚、比較例4、5では用いたタルク、顔料級酸化チタン、セリサイトが処理により大きく色が異なるため、酸化鉄部分の配合量を調整して色を出した。
【0061】
【発明の効果】
以上のことから、本発明は、貴金属コロイドを顔料に被覆し、それを焼成により保護コロイドなどの成分を除去することで、水や油に対しても色落ちせず、強い耐久性と良好な熱伝導性を有し、かつ保護コロイド成分などによる安全性の低下を防止でき、色彩的にも優れた性能を有する貴金属被覆処理顔料および化粧料が得られることは明らかである。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a noble metal-coated pigment obtained by coating a pigment with a noble metal colloid and calcining the pigment, and to a cosmetic composition containing the pigment.
More specifically, by removing the protective colloid of precious metal colloid by baking, it does not discolor to water or oil, has strong durability and good thermal conductivity, and is safe due to protective colloid components etc. The present invention relates to a pigment coated with a noble metal, which is characterized in that it can prevent a decrease in the properties and has excellent performance in terms of color, and a cosmetic containing the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, cosmetics containing mica plated with a noble metal are known (Patent Documents 1 and 2). Further, there is also known a compound in which a noble metal powder is incorporated, such as a composite powder in which aluminum, gold, and silver powder are incorporated in a water-swellable clay mineral (Patent Document 3). Furthermore, there is also known a technique of blending silk powder dyed with a metal colloid into cosmetics (Patent Document 4).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-62-10880 [Patent Document 2]
JP-A-61-229808 [Patent Document 3]
JP-A-63-30313 [Patent Document 4]
JP-A-3-77806
[Problems to be solved by the invention]
However, when plating with a noble metal, there is a problem that the coating is not successful or a uniform treatment cannot be performed unless the coating amount is increased, and there is also a problem that the coating becomes expensive if the coating amount is increased. On the other hand, when the noble metal particles are immobilized, the effect is difficult to obtain unless the amount of the noble metal is increased, and in this case, there is a problem that the cost is high. Further, when a noble metal colloid is used, the use of the protective colloid is often considerably restricted depending on whether it is safe for the skin or the human body.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies on these problems, and as a result, after treating the pigment with a noble metal colloid, by firing, the protective colloid was removed by burning, and the colloid was fixed on the pigment surface. Successful. In addition, the amount of precious metal coating, which has been a problem in plating and the like, can be freely controlled. In addition, cosmetics containing the pigment treated with a noble metal are excellent in color stability and durability, and have good heat conductivity, so that they are excellent in heat radiation in summer.
[0006]
That is, the present invention is a noble metal-coated pigment obtained by coating a pigment with a noble metal colloid and baking the pigment.
[0007]
According to a second aspect of the present invention, there is provided the above precious metal-coated pigment, wherein the coating amount of the precious metal colloid is in the range of 0.1 to 50% by mass as a precious metal pure component based on the mass of the base pigment. .
[0008]
A third aspect of the present invention is the above-mentioned pigment coated with a noble metal, wherein the noble metal is selected from gold, silver and platinum.
[0009]
A fourth aspect of the present invention is the above-mentioned precious metal-coated pigment, wherein the calcination temperature is in the range of 400 to 1000 ° C.
[0010]
A fifth aspect of the present invention is a cosmetic containing the pigment treated with a noble metal.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The noble metal used in the present invention includes gold, silver, platinum, palladium and the like. Among them, gold, silver, and platinum are preferable, and gold colloid, which has a fine spherical shape and a red color and is easy to use, is particularly preferable. The noble metal used in the present invention is used in a colloidal state. Noble metal colloid, for example, chloroauric acid, silver nitrate, silver acetate, silver perchlorate, chloroplatinic acid, noble metal compounds such as potassium chloroplatinate, water, lower alcohol, a solvent such as another organic solvent alone, or After dissolving using two or more, by reducing to a noble metal using a reducing agent such as sodium borohydride, polyvinyl butyral, sodium citrate, ascorbate, and amine, colloidal particles of the noble metal are formed, By adding a protective colloid at the time of the reduction treatment, a stable noble metal colloid protected by the protective colloid and having excellent dispersibility can be obtained. Examples of the protective colloid include organic acid-based compounds such as citric acid, gelatin, water-soluble polymers such as carboxymethylcellulose salt, amine-based resins, and surfactants, and amine-based compounds that can easily increase the concentration of the noble metal colloid. Resins are preferred. In the present invention, the production method is not limited as long as the noble metal is in a colloidal state. In addition, those in which the above-mentioned solvent is partially removed or wholly removed may be used. Preferred examples of commercially available high-concentration colloids include high-concentration noble metal colloids (for example, AuE-101, gold colloid, and a particle size of about 10 nm) manufactured by Nippon Paint Co., Ltd.
[0012]
In the present invention, the pigment is coated with the noble metal colloid, but ethanol, isopropyl alcohol, lower alcohols such as propyl alcohol, hexane, a volatile organic solvent such as toluene and the like, and a noble metal colloid are mixed to form a slurry, Most preferably, the solvent is distilled off or spray-dried. Examples of the method include a method of spraying a low-concentration noble metal colloid liquid onto a pigment using a fluidized bed dryer, and a method of dry-mixing the pigment and the noble metal colloid using a mixer such as a Henschel mixer. After mixing, it is also possible to reduce the aggregation of particles by crushing using a crusher or passing through a mesh.
[0013]
The coating amount of the noble metal colloid used in the present invention is preferably in the range of 0.1 to 50% by mass based on the mass of the base pigment in terms of the noble metal pure content in the noble metal colloid. If the amount is less than 0.1% by mass, heat conduction may be poor. If the amount exceeds 50% by mass, the price may increase, and the color may be darkened, making it difficult to use it for cosmetics.
[0014]
The base pigment used in the present invention may be any pigment that can be used in cosmetics, but one that burns at 400 ° C. or higher cannot be used. Specifically, inorganic powders are preferable, for example, pigment grade titanium oxide, zirconium oxide, pigment grade zinc oxide, cerium oxide, magnesium oxide, barium sulfate, calcium sulfate, magnesium sulfate, calcium carbonate, magnesium carbonate, talc, mica, Kaolin, sericite, muscovite, synthetic mica, phlogopite, mica, biotite, lithia mica, silicic acid, silicic anhydride (silica), aluminum silicate, magnesium silicate, aluminum magnesium silicate, calcium silicate, Barium silicate, strontium silicate, metal tungstate, hydroxyapatite, vermiculite, heidilite, bentonite, montmorillonite, hectorite, zeolite, ceramic powder, dicalcium phosphate, alumina, aluminum hydroxide, nitrided C arsenide, boron nitride, zinc oxide, aluminum oxide, zirconium oxide, lower titanium oxide, red iron oxide, fine particle titanium oxide, zinc oxide particles, such as fine cerium oxide. In addition, the shape of these pigments (spherical, rod-like, needle-like, plate-like, irregular, scale-like, spindle-like, etc.), particle size (fume-like, fine particles, pigment grade, etc.), particle structure (porous, non-porous) Irrespective of quality, etc.).
[0015]
In the present invention, the noble metal colloid-coated pigment thus obtained is calcined. The firing is preferably performed in the air or in an inert gas at a temperature of 400 to 1000 ° C. If the temperature is lower than 400 ° C., the burning of the protective colloid may be incomplete. If the temperature is higher than 1000 ° C., some pigments may be melted. The firing time is preferably from 10 minutes to 24 hours, particularly preferably from 30 minutes to 12 hours. Within this range, it is easy to achieve both quality stability and cost.
[0016]
In the present invention, the calcined pigment thus obtained may be further pulverized and sieved. Further, the calcined pigment is treated with a water-repellent surface such as a silicone treatment, a silicone resin treatment, a silane treatment, an organic titanate treatment, an organic aluminum treatment, an oil agent treatment, a resin treatment, a fluorine compound treatment, an N-acylated lysine treatment, and a metal soap treatment. Various surface treatments such as treatment, hydrophilic surface treatment such as metal oxide treatment, deoxyribonucleic acid treatment, agar treatment, hyaluronic acid treatment, and polyalginic acid treatment may be performed.
[0017]
In the cosmetic of the present invention, the calcined pigment thus obtained can be blended in the range of 0.1 to 100% by mass based on the total amount of the cosmetic.
[0018]
In the cosmetic of the present invention, as components other than the above-mentioned calcined pigment, various components used in cosmetics, for example, pigments, resins, adhesives, oils, ultraviolet absorbers, antibacterial preservatives, surfactants, fragrances, Components such as humectants, salts, solvents, antioxidants, chelating agents, neutralizing agents, pH adjusters, insect repellents, and bioactive components can be blended.
[0019]
Examples of oils include, for example, avocado oil, linseed oil, almond oil, eno oil, olive oil, kapok wax, kaya oil, liver oil, kyounin oil, spermaceti, wheat germ oil, sesame oil, rice germ oil, sugarcane wax, sasanqua oil, Safflower oil, cinnamon oil, cinnamon oil, turtle oil, soybean oil, teaseed oil, camellia oil, evening primrose oil, corn oil, rapeseed oil, Japanese drill oil, germ oil, persic oil, castor oil, castor oil fatty acid methyl ester , Sunflower oil, grape oil, jojoba oil, macadamia nut oil, mink oil, cottonseed oil, peanut oil, liquid lanolin, reduced lanolin, lanolin alcohol, lanolin acetate, lanolin fatty acid isopropyl, hexyl laurate, POE lanolin alcohol ether, POE lanolin alcohol acetate Squalane as a hydrocarbon oil; Squalene, liquid paraffin, pristane, polybutene, α-olefin oligomer, etc .; higher fatty acids as oleic acid, linoleic acid, linolenic acid, arachidonic acid, isostearic acid; ester oils as diisobutyl adipate, 2-hexyldecyl adipate Di-2-heptylundecyl adipate, N-alkyl glycol monoisostearate, isocetyl isostearate, trimethylolpropane triisostearate, ethylene glycol di-2-ethylhexanoate, cetyl 2-ethylhexanoate, tri-2 -Trimethylolpropane ethylhexanoate, pentaerythritol tetra-2-ethylhexanoate, cetyl octoate, oleyl oleate, octyldodecyl oleate, decyl oleate, neodicaprate Pentyl glycol, triethyl citrate, 2-ethylhexyl succinate, amyl acetate, ethyl acetate, butyl acetate, diisopropyl sebacate, di-2-ethylhexyl sebacate, myristyl lactate, isononyl isononanoate, isopropyl palmitate, 2-ethylhexyl palmitate 2-hexyldecyl palmitate, 2-heptylundecyl palmitate, dipentaerythritol fatty acid ester, isopropyl myristate, octyldodecyl myristate, hexyldecyl dimethyloctanoate, ethyl laurate, hexyl laurate, N-lauroyl-L -Glutamic acid-2-octyldodecyl ester, diisostearyl malate and the like. Examples of the silicone oil include dimethylpolysiloxane, methylphenylpolysiloxane, fluorine-modified organopolysiloxane, alkyl-modified organopolysiloxane, amino-modified organopolysiloxane, amodimethicone, fluorine-modified dimethiconol, and silicone gum.
[0020]
Examples of the ultraviolet absorber used in the present invention include, for example, 2-ethylhexyl paramethoxycinnamate (alias: octyl paramethoxycinnamate), 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone, 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone- 5-sulfuric acid, 2,2'-dihydroxy-4-methoxybenzophenone, p-methoxyhydrocinnamic acid diethanolamine salt, paraaminobenzoic acid (hereinafter abbreviated as PABA), ethyldihydroxypropyl PABA, glyceryl PABA, homomenthyl salicylate, methyl- O-aminobenzoate, 2-ethylhexyl-2-cyano-3,3-diphenylacrylate, octyldimethyl PABA, octyl salicylate, 2-phenyl-benzimidazole-5-sulfate, triethanolamine salicylate, 3 -(4-methylbenzylidene) camphor, 2,4-dihydroxybenzophenine, 2,2 ', 4,4'-tetrahydroxybenzophenone, 2,2'-dihydroxy-4,4'-dimethoxybenzophenone, 2-hydroxy -4-N-octoxybenzophenone, 4-isopropyldibenzoylmethane, butylmethoxydibenzoylmethane, octyltriazone, 4- (3,4-dimethoxyphenylmethylene) -2,5-dioxo-1-imidazolidinepropionic acid Examples thereof include 2-ethylhexyl, a polymer derivative thereof, and a silane derivative.
[0021]
Further, it is also possible to use an organic ultraviolet absorber sealed in a polymer powder. The polymer powder may or may not be hollow, and the average primary particle size may be in the range of 0.1 to 50 μm, and the particle size distribution may be broad or sharp. Examples of the type of polymer include acrylic resin, methacrylic resin, styrene resin, polyurethane resin, polyethylene, polypropylene, polyethylene terephthalate, silicone resin, nylon, and acrylamide resin. Powders obtained by incorporating an organic ultraviolet absorber in the range of 0.1 to 30% by mass of the powder mass in these polymer powders are preferable, and in particular, 4-tert-butyl-4'-methoxydiphenyl which is a UVA absorber is preferable. It is preferable to incorporate benzoylmethane.
Among the above-mentioned UV protection components, at least one selected from the group consisting of fine particle titanium oxide, fine particle zinc oxide, 2-ethylhexyl paramethoxycinnamate, butylmethoxydibenzoylmethane, oxybenzone, and benzophenone-based UV absorber is commonly used. It is preferable because it is easily available and has a high ultraviolet protection effect. In particular, it is preferable to use an inorganic type and an organic type together. It is also preferable to use a combination of UV-A and UV-B.
[0022]
Examples of humectants include ethylene glycol, diethylene glycol, polyethylene glycol, propylene glycol, dipropylene glycol, polypropylene glycol, glycerin, diglycerin, polyglycerin, 3-methyl-1,3-butanediol, and 1,3-butylene glycol. Sorbitol, mannitol, glucose, sucrose, fructose, xylitol, lactose, maltose, maltitol, trehalose, mixed isomerized sugar, sulfated trehalose, pullulan, raffinose and the like.
[0023]
As the pigment used in the cosmetic of the present invention, as long as it is used in ordinary cosmetics, its shape (spherical shape, rod shape, needle shape, plate shape, irregular shape, scale shape, spindle shape, etc.) and particle size Any substance can be used regardless of the particle structure (porous, non-porous, etc.), for example, inorganic powder, organic powder, surfactant metal salt, etc. Powders, colored pigments, pearl pigments, metal powder pigments, natural pigments, etc. Specifically, as inorganic powders, pigment grade titanium oxide, zirconium oxide, pigment grade zinc oxide, cerium oxide, magnesium oxide, Barium sulfate, calcium sulfate, magnesium sulfate, calcium carbonate, magnesium carbonate, talc, mica, kaolin, sericite, muscovite, synthetic mica, phlogopite, rhodolite, biotite, lithia mica, silicic acid, silicic anhydride (silica , Aluminum silicate, magnesium silicate, aluminum magnesium silicate, calcium silicate, barium silicate, strontium silicate, metal tungstate, hydroxyapatite, vermiculite, heidilite, bentonite, montmorillonite, hectorite, zeolite, ceramic powder , Dibasic calcium phosphate, alumina, aluminum hydroxide, boron nitride, boron nitride, fine titanium oxide, fine zinc oxide, fine cerium oxide, etc .; organic powders include polyester powder, polyethylene powder, polypropylene powder, polystyrene powder, and polyurethane powder. , Benzoguanamine powder, polymethylbenzoguanamine powder, polytetrafluoroethylene powder, polymethylmethacrylate Nylon powder, cellulose powder, silk powder, 12 nylon, 6 nylon, etc., polyamide powder, silicone powder, silicone rubber powder, silicone elastomer spherical powder, polymethylsilsesquioxane spherical powder, styrene / acrylic acid copolymer , Divinylbenzene / styrene copolymer, vinyl resin, urea resin, phenol resin, fluorine resin, silicon resin, acrylic resin, melamine resin, epoxy resin, polycarbonate resin, microcrystalline fiber powder, starch powder, lauroyl lysine, etc .; Activator metal salt powder (metal soap) includes zinc stearate, aluminum stearate, calcium stearate, magnesium stearate, zinc myristate, magnesium myristate, zinc cetyl phosphate, cetyl Calcium phosphate, sodium cetyl zinc phosphate, etc .; Colored pigments include inorganic red pigments such as iron oxide, iron hydroxide, and iron titanate; inorganic brown pigments such as γ-iron oxide; and inorganic yellow pigments such as yellow iron oxide and loess. , Inorganic black pigments such as manganese violet and cobalt violet, inorganic green pigments such as chromium hydroxide, chromium oxide, cobalt oxide and cobalt titanate, and inorganic blue pigments such as navy blue and ultramarine blue -Based pigments, laked tar-based pigments, laked natural pigments, and synthetic resin powders obtained by compounding these powders; titanium oxide-coated mica, titanium oxide-coated mica, and oxy as pearl pigments Bismuth chloride, titanium oxide-coated bismuth oxychloride, titanium oxide-coated talc, fish scale foil, titanium oxide-coated colored mica, etc .; tar pigment Red 3, Red 104, Red 106, Red 201, Red 202, Red 204, Red 205, Red 220, Red 226, Red 227, Red 228, Red 230 No., Red No. 401, Red No. 505, Yellow No. 4, Yellow No. 5, Yellow No. 202, Yellow No. 203, Yellow No. 204, Yellow No. 401, Blue No. 1, Blue No. 2, Blue No. 201, Blue No. 404, Green No. 3, Green No. 201, Green No. 204, Green No. 205, Orange No. 201, Orange No. 203, Orange No. 204, Orange No. 206, Orange No. 207, etc .; As natural pigments, carminic acid, raccaic acid, calsamine, And pigments selected from brasilin, crocin, and the like. These pigments may or may not be subjected to various surface treatments as described above.
[0024]
Examples of the physiologically active ingredient used in the cosmetic of the present invention include substances that give some physiological activity to the skin and hair when applied to the skin and hair. For example, anti-inflammatory agents, anti-aging agents, tightening agents, hair growth agents, hair restorers, moisturizers, blood circulation promoters, antibacterial agents, bactericides, desiccants, cooling agents, warming agents, vitamins, amino acids, wounds Examples include a healing promoter, a stimulant, an analgesic, a cell activator, and an enzyme component. Among them, natural plant extract components, seaweed extract components, and crude drug components are particularly preferable. In the present invention, it is preferable to mix one or more of these physiologically active ingredients. For example, Ashitaba extract, Avocado extract, Amacha extract, Altea extract, Arnica extract, Aloe extract, Apricot extract, Apricot kernel extract, Ginkgo extract, Turmeric extract, Oolong tea extract, Age extract, Echinacea leaf extract, Ohgon extract, Oubaku extract, Barley extract Extract, St. John's wort extract, Pondflower extract, Dutch mustard extract, orange extract, seawater dried product, hydrolyzed elastin, hydrolyzed wheat powder, hydrolyzed silk, chamomile extract, carrot extract, kawagomugi extract, calcade extract, kiwi extract, kina extract, cucumber Extract, Guanosine, Gardenia extract, Kumazasa extract, Clara extract, Walnut extract, Grapefruit extract, Clematis extract, Chlorella extract, Mulberry extract, Asian extract, black tea extract, yeast extract, burdock extract, fermented rice bran extract, rice germ oil, comfrey extract, collagen, lingonberry extract, psychin extract, psycho extract, Sai Thai extract, salvia extract, sabonso extract, sasa extract, hawthorn extract, Salamander extract, shiitake extract, radish extract, radish extract, perilla extract, linden extract, sycamore extract, peonies extract, shobu root extract, birch extract, horsetail extract, euphorbia serrata extract, Atlantic hawthorn extract, Atlantic elderberry extract, Acacia catechu extract Extract, sage extract, mallow extract, senkyu extract, assembly extract, soybean extract, syrup extract, thyme extract, chiyaya extract, chin Extract, Touki extract, Calendula extract, Tonin extract, Spruce extract, Dokudami extract, Tomato extract, Natto extract, Carrot extract, Garlic extract, Novara extract, Hibiscus extract, Bacmondou extract, Lotus extract, Parsley extract, Honey, Parietaria extract, Hikikoshi extract, bisabolol, coltsfoot extract, butterbur extract, budberry extract, butcher bloom extract, grape extract, propolis, loofah extract, safflower extract, peppermint extract, bodaige extract, button extract, hop extract, pine extract, mizubasho extract, mukuroji extract, peach extract , Cornflower extract, eucalyptus extract, saxifrage extract, yuzu extract, yokuinin extract, mugwort extract, lavender extract, Lettuce extract, lemon extract, astragalus extract, rose extract, Roman chamomile extract, royal jelly extract and the like can be mentioned.
[0025]
Also, mucopolysaccharides, sodium hyaluronate, sodium chondroitin sulfate, collagen, elastin, chitin, chitosan, biomolecules such as hydrolyzed eggshell membranes, glycine, valine, leucine, isoleucine, serine, threonine, phenylalanine, arginine, lysine, Amino acids such as aspartic acid, glutamic acid, cystine, cysteine, methionine and tryptophan, hormones such as estradiol and ethenyl estradiol, amino acids, sodium lactate, urea, sodium pyrrolidonecarboxylate, moisturizing ingredients such as betaine and whey, sphingolipids, ceramides, Oil components such as cholesterol, cholesterol derivatives, phospholipids, ε-aminocaproic acid, glycyrrhizic acid, β-glycyrrhetinic acid, lysozyme chloride, guaia Anti-inflammatory agents such as durene, hydrocortisone, allantoin, tranexamic acid, azulene, vitamin A, B2, B6, C, D, K, vitamin C glycoside, calcium pantothenate, biotin, nicotinamide, allantoin, diisopropylamine dichloro Acetate, active ingredients such as 4-aminomethylcyclohexanecarboxylic acid, α-hydroxy acids, cell activators such as α-hydroxy acids, blood circulation promoters such as γ-oryzanol, retinol, wound healing agents such as retinol derivatives, cepharanthin, Licorice extract, pepper tincture, hinokitiol, garlic iodide extract, pyridoxine hydrochloride, nicotinic acid, nicotinic acid derivatives, calcium pantothenate, D-pantothenyl alcohol, acetyl pantothenyl ethyl ether, biotin, allantoin Isopropylmethylphenol, estradiol, ethinylesteradiol, capronium chloride, benzalkonium chloride, diphenhydramine hydrochloride, tacanal, camphor, salicylic acid, nonylate vanillylamide, nonylate vanillylamide, pyroctonolamine, glyceryl pentadecanoate, l-menthol, camphor, etc. Cooling agents, mononitroguaiacol, resorcinol, γ-aminobutyric acid, γ-aminobutyric acid-β-hydroxybutyric acid, benzethonium chloride, mexiletine hydrochloride, auxin, female hormones, canthari tincture, cyclosporine, zinc pyrithione, hydrocortisone, peppermint oil, etc. No.
[0026]
The amount of the physiologically active ingredient used in the present invention varies depending on the effective concentration of the active ingredient, and it is preferable to set the concentration within the effective concentration range of each active ingredient. For example, ascorbic acid may have a concentration of 3% by mass, and ascorbic acid glycoside may have a concentration of 2% by mass.
[0027]
Antibacterial preservatives include alkyl paraoxybenzoate, benzoic acid, sodium benzoate, sorbic acid, potassium sorbate, phenoxyethanol, and antibacterial agents include benzoic acid, salicylic acid, phthalic acid, sorbic acid, and alkyl alkyl paraoxybenzoate. , Parachloromethcresol, hexachlorophen, benzalkonium chloride, chlorhexidine chloride, trichlorocarbanilide, triclosan, photosensitizer, phenoxyethanol and the like.
[0028]
As the surfactant, for example, an anionic surfactant, a cationic surfactant, a nonionic surfactant, and an amphoteric surfactant can be used. More specifically, fatty acid soap, α-acyl sulfonate, alkyl sulfonate, alkyl allyl sulfonate, alkyl naphthalene sulfonate, alkyl sulfate, alkyl ether sulfate, alkylamide sulfate, alkyl phosphate, alkyl Anionic surfactants such as amide phosphate, alkylloylalkyl taurate, N-acyl amino acid salt, sulfosuccinate, perfluoroalkyl phosphate, alkyltrimethylammonium chloride, stearyltrimethylammonium chloride, stearyltrimethylammonium bromide Cationic surfactants such as cetostearyltrimethylammonium chloride, distearyldimethylammonium chloride, stearyldimethylbenzylammonium chloride, and behenyltrimethylammonium bromide; Nonionic surfactants such as alkanolamides of fatty acids, POE sorbitan fatty acid esters, POE glycerin fatty acid esters, POE fatty acid esters, polyether-modified silicones, carboxybetaine type, amide betaine type, sulfobetaine type, hydroxysulfobetaine type, amide sulfo Examples include amphoteric surfactants such as betaine type, phosphobetaine type, aminocarboxylate type, imidazoline derivative type and amidoamine type. In addition, natural surfactants such as saponins and sugar surfactants can also be used.
[0029]
Examples of the resin adhesive used in the cosmetic of the present invention include, for example, sodium polyacrylate, cellulose ether, calcium alginate, carboxyvinyl polymer, ethylene / acrylic acid copolymer, vinylpyrrolidone-based polymer, vinyl alcohol / vinylpyrrolidone Copolymer, Nitrogen-substituted acrylamide polymer, polyacrylamide, cationic polymer such as cationized guar gum, dimethylacrylammonium polymer, acrylic acid methacrylate acrylic copolymer, POE / POP copolymer, polyvinyl alcohol, pullulan, agar , Gelatin, tamarind seed polysaccharide, xanthan gum, carrageenan, high methoxyl pectin, low methoxyl pectin, guar gum, gum arabic, crystalline cellulose, arabinogalactan, karaya Gum, tragacanth gum, alginic acid, albumin, casein, curdlan, gellan gum, dextran, cellulose, polyethyleneimine, highly polymerized polyethylene glycol, cationized silicone polymer, synthetic latex, siliconized pullulan, trimethylsiloxysilicic acid, fluorinated polymethylsiloxy Examples thereof include silicic acid, acrylated silicone, polyamide-modified silicone, and alkyl-modified silicone.
[0030]
Examples of the cosmetics of the present invention include foundations, white powder, eyeshadow, eyeliner, eyebrow, teak, lipstick, nail color and other makeup cosmetics, emulsions, creams, lotions, calamine lotions, sunscreens, suntans, After-shave lotion, pre-shave lotion, pack fee, anti-acne cosmetics, basic cosmetics such as essence, shampoo, rinse, conditioner, hair color, hair tonic, set agent, body powder, deodorant, depilatory, soap, body shampoo, bathing Agents, hand soaps, perfumes and the like.
[0031]
As the dosage form of the cosmetic of the present invention, conventionally known dosage forms such as a two-layer form, a water-in-oil emulsion, an oil-in-water emulsion, a gel form, a spray, a mousse form, an oily form, a solid form, and a sheet form are used. be able to.
[0032]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples and Comparative Examples.
[0033]
Evaluation methods for various properties of each composition of the examples and comparative examples are shown below.
[0034]
[Evaluation of heat dissipation]
The powder was applied to the inner arm in a room at 29 ° C., and the temperature change over time was measured by using a non-contact surface thermometer in comparison with an uncoated portion.
[0035]
[Confirmation of elution of noble metal colloid]
The coated pigment was dispersed in purified water at a ratio of 5% by mass, and the color change of the solution upon sedimentation confirmed the elution of the colloid.
[0036]
[Sensory property evaluation]
Ten specialized panelists were prepared for each evaluation item (however, panelists may be duplicated depending on the item), evaluated according to the evaluation criteria shown in Table 1, and evaluated as the total score of all panelists. Therefore, the higher the score, the higher the usefulness of the evaluation item is shown (full score: 50 points). In addition, at the time of use, evaluation was performed by applying a sample after applying a milky cosmetic base material.
[0037]
[Table 1]
[0038]
Example 1
To 100 parts by mass of talc, a mixed solution of 5 parts by mass of gold colloid solution (AuE-101 manufactured by Nippon Paint) and 100 parts by mass of ethanol was added to form a slurry, and the mixture was stirred well. Then, the mixture was heated under stirring to distill off the solvent, and the mixture was pulverized with a mixer to obtain talc coated with colloidal gold. Next, the same pigment was put in a crucible and baked at 500 ° C. for 1 hour using a baking furnace to obtain a dark purple gold-treated talc.
[0039]
Comparative Example 1
A comparative example was prepared using the colloidal gold-coated talc of Example 1 (unfired).
[0040]
Example 2
To 100 parts by mass of pigment grade titanium oxide, a mixed solution of 0.5 parts by mass of gold colloidal solution (AuE-101 manufactured by Nippon Paint) and 70 parts by mass of ethanol was added to form a slurry, and the mixture was stirred well. . Then, the mixture was heated under stirring to distill off the solvent and pulverized by a mixer to obtain a colloidal gold-coated pigment-grade titanium oxide. Next, the pigment was put in a crucible and baked at 500 ° C. for 1 hour using a firing furnace to obtain a purple gold-treated pigment-grade titanium oxide.
[0041]
Comparative Example 2
A comparative example was obtained using the colloidal gold-coated pigment grade titanium oxide of Example 2 (unfired).
[0042]
Example 3
Gold-treated sericite was obtained in the same manner as in Example 2 except that sericite was used in place of the pigment-grade titanium oxide of Example 2.
[0043]
Comparative Example 3
A comparative example was prepared using the gold colloid-coated sericite (unfired) of Example 3.
[0044]
Example 4
The gold-treated talc of Example 1 was further subjected to a wet coating treatment using methyl hydrogen polysiloxane and isopropyl alcohol in an amount of 3% by mass based on the pigment mass ratio, and after the solvent was distilled off, heat-treated at 130 ° C. for 3 hours. Thus, talc treated with silicone and gold was obtained.
[0045]
Example 5
A silicon-treated / gold-treated pigment-grade titanium oxide was obtained in the same manner as in Example 4 except that the gold-treated pigment-grade titanium oxide of Example 2 was used.
[0046]
Example 6
A silicon-treated / gold-treated pigment-grade titanium oxide was obtained in the same manner as in Example 4 except that the gold-treated sericite of Example 3 was used.
[0047]
Example 7
A foundation was obtained according to the formulation and manufacturing method in Table 2. The unit of the amount is mass%.
[0048]
[Table 2]
(Component A)
Silicone treated / gold treated talc (Example 4) 5
Silicone treated / gold treated pigment grade titanium oxide (Example 5) 12
Silicone treated / gold treated sericite (Example 6) Residual perfluoroalkyl phosphate ester treated plate barium sulfate 15
Iron oxide treated with perfluoroalkyl phosphate ester salt (mixed yellow and black) 3.6
Ultrafine zinc oxide treated with perfluoroalkyl phosphate ester salt 3
Polyalkylsilsesquioxane (spherical oil-absorbing powder) 1
(Component B)
Squalane 4
Polyamide-modified silicone 1
Dimethyl polysiloxane (10cs) 4
Isononyl isononanoate 2
Preservative appropriate amount [0049]
[Production method]
The component A was mixed, and the component B, which was uniformly heated and dissolved under stirring, was slowly added. Then, after pulverizing and passing through a mesh, the product was obtained by stamping into a metal plate using a metal mold.
[0050]
Comparative Example 4
A foundation was obtained according to the formulation and manufacturing method in Table 3. The talc, pigment grade titanium oxide and sericite used in Table 3 were of the same grade as those used in Example 7, and the conditions for silicone treatment were the same as in Example 4. The unit of the compounding amount is mass%.
[0051]
[Table 3]
(Component A)
Silicone treated talc 7
Silicone treated pigment grade titanium oxide 12
Silicone treated sericite Residual perfluoroalkyl phosphate ester treated plate barium sulfate 15
Perfluoroalkyl phosphate ester treated iron oxide 4.5
(Yellow, red, black)
Ultrafine zinc oxide treated with perfluoroalkyl phosphate ester salt 3
Polyalkylsilsesquioxane (spherical oil-absorbing powder) 1
(Component B)
Squalane 4
Polyamide-modified silicone 1
Dimethyl polysiloxane (10cs) 4
Isononyl isononanoate 2
Preservative appropriate amount [0052]
[Production method]
The component A was mixed, and the component B, which was uniformly heated and dissolved under stirring, was slowly added. Then, after pulverizing and passing through a mesh, the product was obtained by stamping into a metal plate using a metal mold.
[0053]
Comparative Example 5
A foundation was obtained according to the formulation and manufacturing method in Table 4. The unit of the amount is mass%.
[0054]
[Table 4]
(Component A)
Gold colloid coated talc (unfired) (Comparative Example 1) 7
Gold colloid coated pigment grade titanium oxide (unfired) (Comparative Example 2) 12
Colloidal gold coated sericite (unfired) (Comparative Example 3) Residual perfluoroalkyl phosphate salt treated plate barium sulfate 15
Iron oxide treated with perfluoroalkyl phosphate ester 3.1
(Yellow, mixed red)
Ultrafine zinc oxide treated with perfluoroalkyl phosphate ester salt 3
Polyalkylsilsesquioxane (spherical oil-absorbing powder) 1
(Component B)
Squalane 4
Polyamide-modified silicone 1
Dimethyl polysiloxane (10cs) 4
Isononyl isononanoate 2
Preservative appropriate amount
[Production method]
The component A was mixed, and the component B, which was uniformly heated and dissolved under stirring, was slowly added. Then, after pulverizing and passing through a mesh, the product was obtained by stamping into a metal plate using a metal mold.
[0056]
Tables 5, 6, and 7 show the evaluation results of the examples and the comparative examples.
[0057]
[Table 5]
(Results of colloid dissolution confirmation test)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
Example 1 Low elution Example 2 Low elution Example 3 Low elution Comparative example 1 Elution observed Comparative example 2 Elution observed Comparative example 3 Elution observed
[Table 6]
(Results of heat radiation evaluation) Temperature difference from the uncoated area 10 minutes after application -------------------------------------- −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
Example 1-2 ° C
Example 2 -2 ° C
Example 3 -1 ° C
Untreated talc 0 ° C
Untreated pigment grade titanium oxide 0 ° C
Untreated sericite 0 ℃
[0059]
[Table 7]
(Results of evaluation of sensory characteristics)
[0060]
From the results in Table 5, it can be seen that this example is superior in elution resistance as compared with the comparative example. It is also known that this tendency occurs not only with water but also when it comes into contact with an oil agent, and it is understood that, if not baked, color unevenness occurs during application and over time when applied to the skin.
Also, from the results in Table 6, it can be seen that this example is superior in heat dissipation as compared with the untreated powder.
Next, from the results in Table 7, the Example of the cosmetic of the present invention was compared with Comparative Example 4 in which a pigment not treated with a noble metal was blended and Comparative Example 5 in which a pigment coated with a noble metal without a firing treatment was blended. As a result, it was found that the film had a cool feeling and excellent gloss, and that uneven coating was not noticeable. In Comparative Examples 4 and 5, the talc, pigment grade titanium oxide and sericite used differed greatly in color due to the treatment. Therefore, the color was obtained by adjusting the blending amount of the iron oxide portion.
[0061]
【The invention's effect】
From the above, the present invention covers the pigment with the noble metal colloid, and removes components such as protective colloid by baking, so that it does not discolor even to water or oil, has strong durability and good durability. It is clear that a precious metal-coated pigment and cosmetic having thermal conductivity, capable of preventing a reduction in safety due to protective colloid components and the like, and having excellent performance in terms of color can be obtained.