JP2004238389A - ダニ忌避用組成物およびダニ忌避剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】
ダニ忌避効果に優れ、人体に対する安全性が高く、しかも使用時あるいは使用後にも快い匂いをもたらすことができるダニ忌避用組成物およびダニ忌避剤を提供すること。
【課題手段】
ダニ忌避用組成物の構成成分として、
1)下式(1)
R1OR1 (1)
(式中、R1はフェニル基またはベンジル基を示す)
で表されるエーテル類、
2)下式(2)
R2CH2OH (2)
(式中、R2はフェニル基、ベンジル基、またはフェノキシメチル基を示す)
で表されるアルコール類、および
3)3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナールおよび/または3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒドを含有させる。さらにα−アミルシナミックアルデヒドおよび/またはα−ヘキシルシナミックアルデヒドを含ませてもよい。
【選択図】 なし
ダニ忌避効果に優れ、人体に対する安全性が高く、しかも使用時あるいは使用後にも快い匂いをもたらすことができるダニ忌避用組成物およびダニ忌避剤を提供すること。
【課題手段】
ダニ忌避用組成物の構成成分として、
1)下式(1)
R1OR1 (1)
(式中、R1はフェニル基またはベンジル基を示す)
で表されるエーテル類、
2)下式(2)
R2CH2OH (2)
(式中、R2はフェニル基、ベンジル基、またはフェノキシメチル基を示す)
で表されるアルコール類、および
3)3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナールおよび/または3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒドを含有させる。さらにα−アミルシナミックアルデヒドおよび/またはα−ヘキシルシナミックアルデヒドを含ませてもよい。
【選択図】 なし
Description
本発明は、ダニ忌避用組成物およびダニ忌避剤に関する。さらには、ダニ忌避効果に優れ、しかもダニ忌避用組成物を含むダニ忌避剤を使用したときあるいは使用後に好ましい匂いと感じられること、すなわち嗜好性が向上したダニ忌避用組成物およびダニ忌避剤に関する。
従来から多数のダニ忌避剤あるいはダニ駆除剤が市販されている。それらダニ忌避剤あるいはダニ駆除剤で用いられている有効成分は例えば有機リン化合物あるいはカルバメート化合物などがあり、それらの成分はダニ忌避効果あるいはダニ駆除効果に優れており、その点では一応満足されるものの、人体に対する影響が大きく、一般家屋内での使用には適していなかった。
また、近年、建築技術の発展などにより密閉された構造を有する家屋が増加しており、さらに空調技術の発展により家屋内の温度はそこに住んでいる住人にとって生活しやすい温度に保たれるようになってきた。これは家屋内でダニが生息・繁殖しやすい環境にあるということができ、人ダニの被害は増大することを意味するものである。
また、近年、建築技術の発展などにより密閉された構造を有する家屋が増加しており、さらに空調技術の発展により家屋内の温度はそこに住んでいる住人にとって生活しやすい温度に保たれるようになってきた。これは家屋内でダニが生息・繁殖しやすい環境にあるということができ、人ダニの被害は増大することを意味するものである。
そこで、人体に対する安全性が高く、家屋内で使用可能であり、しかもダニ忌避効果が高いダニ忌避剤が開発され、報告されている(例えば、特許文献1、特許文献2などを参照)。引用文献1にはヨモギの抽出物とドクダミの抽出物とを混合してダニ忌避剤を得る技術が報告されている。このダニ忌避剤は確かに人体に対して安全であり、ダニ忌避効果が一応達成されてはいるが、さらに優れたダニ忌避効果を有するダニ忌避剤が望まれていた。一方、引用文献2は例えばイソアミルシンナメートなどの十数種類の化合物を示し、それらはダニ駆除に有効であり、しかも人体に対して安全性が高いことが開示されている。しかし、これらの化合物は特有の匂いがあり、ダニ忌避剤として使用すると不快感が伴うのではないかとの指摘があり、さらなる技術の改良が求められるという余地が残されている。
そこで、本発明の解決する課題は、ダニ忌避効果に優れ、人体に対する安全性が高く、しかも使用時や使用後にも快い匂いをもたらすことができるダニ忌避用組成物およびダニ忌避剤を提供することである。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、従来から知られているダニ駆除効果が優れているジベンジルエーテルとフェノキシエタノールとを選び、それら化合物に3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナールあるいは3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒドを添加すると、上記問題点を解消したダニ忌避用組成物が得られることを見出し、さらに研究を重ね、遂に本発明に到達した。
すなわち、本発明は
1)下式(1)
R1OR1 (1)
(式中、R1はフェニル基またはベンジル基を示す)
で表されるエーテル類、
2)下式(2)
R2CH2OH (2)
(式中、R2はフェニル基、ベンジル基、またはフェノキシメチル基を示す)
で表されるアルコール類、および
3)3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナールおよび/または3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒドを含有することを特徴とするダニ忌避用組成物、
上記ダニ忌避用剤にさらにα−アミルシナミックアルデヒドおよび/またはα−ヘキシルシナミックアルデヒドを含ませたダニ忌避用組成物、
上記ダニ忌避用組成物を溶剤中に溶解させることを特徴とするダニ忌避剤、
上記ダニ忌避用組成物を1)水と溶剤および2)界面活性剤中に溶解または乳化・分散させることを特徴とするダニ忌避剤、
上記ダニ忌避剤を含むことを特徴とするダニ忌避噴霧剤
を提供することにある。
1)下式(1)
R1OR1 (1)
(式中、R1はフェニル基またはベンジル基を示す)
で表されるエーテル類、
2)下式(2)
R2CH2OH (2)
(式中、R2はフェニル基、ベンジル基、またはフェノキシメチル基を示す)
で表されるアルコール類、および
3)3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナールおよび/または3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒドを含有することを特徴とするダニ忌避用組成物、
上記ダニ忌避用剤にさらにα−アミルシナミックアルデヒドおよび/またはα−ヘキシルシナミックアルデヒドを含ませたダニ忌避用組成物、
上記ダニ忌避用組成物を溶剤中に溶解させることを特徴とするダニ忌避剤、
上記ダニ忌避用組成物を1)水と溶剤および2)界面活性剤中に溶解または乳化・分散させることを特徴とするダニ忌避剤、
上記ダニ忌避剤を含むことを特徴とするダニ忌避噴霧剤
を提供することにある。
(発明の実施の形態)
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、ダニ忌避用組成物を構成する原料の一つであるエーテル類について説明する。
本発明で用いられるエーテル類は下式(1)
R1OR1 (1)
(式中、R1はフェニル基またはベンジル基を示す)
で表されるエーテル類である。
具体的には、ジベンジルエーテルあるいはジフェニルエーテルである。それらは単独で使用してもよいが、併用してもよい。
これら化合物は合成してもよいが、市販品を購入してもよい。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、ダニ忌避用組成物を構成する原料の一つであるエーテル類について説明する。
本発明で用いられるエーテル類は下式(1)
R1OR1 (1)
(式中、R1はフェニル基またはベンジル基を示す)
で表されるエーテル類である。
具体的には、ジベンジルエーテルあるいはジフェニルエーテルである。それらは単独で使用してもよいが、併用してもよい。
これら化合物は合成してもよいが、市販品を購入してもよい。
本発明で用いられるアルコール類は下式(2)
R2CH2OH (2)
(式中、R2はフェニル基、ベンジル基、またはフェノキシメチル基を示す)
で表されるアルコール類である。
具体的には、ベンジルアルコール、フェニルエタノールあるいはフェノキシエタノールである。それらは単独で使用してもよいが、二種類以上併用してもよい。
これら化合物は合成してもよいが、市販品を購入してもよい。
R2CH2OH (2)
(式中、R2はフェニル基、ベンジル基、またはフェノキシメチル基を示す)
で表されるアルコール類である。
具体的には、ベンジルアルコール、フェニルエタノールあるいはフェノキシエタノールである。それらは単独で使用してもよいが、二種類以上併用してもよい。
これら化合物は合成してもよいが、市販品を購入してもよい。
本発明のダニ忌避用組成物を構成する他の成分について説明する。
本発明では3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナール単独または3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒド単独あるいは両者を必須の成分とする。
3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナールはすでに公知の香料であり、フローラル系香料として知られており、調合香料に多用されている。その化合物の各種合成法が研究されており、代表的な製法として、ヘリオトロピンとプロピオンアルデヒドとの縮合生成物を水素添加する方法が知られている。
3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒドも公知の香料である。天然界にはバニラ豆、Spiraea ulmaria の花などに存在することが知られている。その化合物の合成法としては、サフラールあるいはカテコールから製造する方法が代表的な方法として知られている。
これら化合物は合成してもよいが、市販品を購入してもよい。
本発明では3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナール単独または3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒド単独あるいは両者を必須の成分とする。
3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナールはすでに公知の香料であり、フローラル系香料として知られており、調合香料に多用されている。その化合物の各種合成法が研究されており、代表的な製法として、ヘリオトロピンとプロピオンアルデヒドとの縮合生成物を水素添加する方法が知られている。
3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒドも公知の香料である。天然界にはバニラ豆、Spiraea ulmaria の花などに存在することが知られている。その化合物の合成法としては、サフラールあるいはカテコールから製造する方法が代表的な方法として知られている。
これら化合物は合成してもよいが、市販品を購入してもよい。
なお、本発明ではさらにα−アミルシナミックアルデヒドあるいはα−ヘキシルシナミックアルデヒドを共存させることが好ましく、また両者を共存させてもよい。
α−アミルシナミックアルデヒドはフローラル系香料として知られており、普通n−ヘプチルアルデヒドとベンズアルデヒドから製造される。
α−ヘキシルシナミックアルデヒドもフローラル系香料として知られており、普通n−オクチルアルデヒドとベンズアルデヒドから製造される。
これらの化合物は合成してもよいが、市販品を購入してもよい。
本発明の幾つかある特徴の一つが上記各成分を組み合わせたダニ忌避用組成物を提供した点にある。
α−アミルシナミックアルデヒドはフローラル系香料として知られており、普通n−ヘプチルアルデヒドとベンズアルデヒドから製造される。
α−ヘキシルシナミックアルデヒドもフローラル系香料として知られており、普通n−オクチルアルデヒドとベンズアルデヒドから製造される。
これらの化合物は合成してもよいが、市販品を購入してもよい。
本発明の幾つかある特徴の一つが上記各成分を組み合わせたダニ忌避用組成物を提供した点にある。
なお、本発明のダニ忌避用組成物には当初の目的を達成できる範囲内であれば他のダニ忌避効果を有する化合物および精油、さらにはそれ以外の化合物や精油が共存されていてもよい。ダニ忌避用組成物に含まれてよい化合物としては、シトロネラール、シトロネロール、シトラール、ゲラニオール、l−メントール、p−メンタン、リナロール、テルピネオール、ミルセノール、ピネン、カンフェン、リモネン、セドリルアセテート、ミルセニルアセテート、ゲラニルアセテート、ヘキセニルアセテート、ベンジルアセテート、リナリルフォーメート、エチレンブラシレート、イロン、ヨノン、ガラクソリド、ダマスコン、メチルヘプテノン、メチルジオキソラン、ジエチルトルアミド(以下、DEETという)などの化合物が挙げられる。
ダニ忌避用組成物に含まれてよい精油としては、アニス油、イランイラン油、エレミ油、オークモス油、オレゴン油、カミツレ油、カモミル油、カルダモン油、キャラウェー油、クミン油、クラリセージ油、セージ油、クローブ油、シトロネラ油、ヒバ油、ベチバー油、ミント油、ユーカリ油、ローズマリー油、ラバンジン油、ローズ油、セダーウッド油、ユーカリ油、ペパーミント油、などが挙げられる。
本発明では、ダニ忌避用組成物内に上記エーテル類とアルコール類との合計量を特定の量割合だけ存在させると共に3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナールおよび/または3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒドあるいは3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナールおよび/または3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒドとα−アミルシナミックアルデヒドおよび/またはα−ヘキシルシナミックアルデヒドを特定の量割合だけ存在させることにより優れた効果をもたらすことを見出した点にも特徴がある。
すなわち、本発明では、上記エーテル類とアルコール類との合計量がダニ忌避用組成物内に80重量%以上存在することが必要であり、85〜95重量%とするとよい結果をもたらし、さらには90〜93重量%とするとよりよい効果をもたらす。それと共に、ダニ忌避用組成物内に0.1〜5重量%、より好ましくは0.3〜4重量%、さらに好ましくは0.3〜3重量%の3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナールおよび/または3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒドを存在させると好ましい結果をもたらすことができる。
また、α−アミルシナミックアルデヒドおよび/またはα−ヘキシルシナミックアルデヒドをダニ忌避剤組成物内に0.1〜5重量%、より好ましくは0.3〜4重量%、さらに好ましくは0.3〜3重量%存在させると好ましい結果をもたらすことができる。
上記の量割合にそれぞれの化合物を共存させることが必要である。すなわち、エーテル類とアルコール類との合計量が低ければダニ忌避効果が劣ることになり、該合計量が高ければ当該化合物特有の匂いが強すぎて、好ましくない。また、3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナールおよび/または3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒドあるいは3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナールおよび/または3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒドとα−アミルシナミックアルデヒドおよび/またはα−ヘキシルシナミックアルデヒドの合計量を上記の範囲内にすると好ましい匂いを付与することができる。
すなわち、本発明では、上記エーテル類とアルコール類との合計量がダニ忌避用組成物内に80重量%以上存在することが必要であり、85〜95重量%とするとよい結果をもたらし、さらには90〜93重量%とするとよりよい効果をもたらす。それと共に、ダニ忌避用組成物内に0.1〜5重量%、より好ましくは0.3〜4重量%、さらに好ましくは0.3〜3重量%の3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナールおよび/または3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒドを存在させると好ましい結果をもたらすことができる。
また、α−アミルシナミックアルデヒドおよび/またはα−ヘキシルシナミックアルデヒドをダニ忌避剤組成物内に0.1〜5重量%、より好ましくは0.3〜4重量%、さらに好ましくは0.3〜3重量%存在させると好ましい結果をもたらすことができる。
上記の量割合にそれぞれの化合物を共存させることが必要である。すなわち、エーテル類とアルコール類との合計量が低ければダニ忌避効果が劣ることになり、該合計量が高ければ当該化合物特有の匂いが強すぎて、好ましくない。また、3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナールおよび/または3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒドあるいは3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナールおよび/または3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒドとα−アミルシナミックアルデヒドおよび/またはα−ヘキシルシナミックアルデヒドの合計量を上記の範囲内にすると好ましい匂いを付与することができる。
本発明のダニ忌避用組成物は家屋内に生息・繁殖するダニ類全般にわたり忌避効果を発揮することができる。ダニ類としては、コナダニ科のケナガコナダニ、ムギコナダニなど、チリダニ科のコナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニなど、ツメダニ科のクワガタツメダニ、フトツメダニなど、ニクダニ科のチリニクダニ、イエニクダニなどが挙げられる。
本発明では上記説明したダニ忌避用組成物をダニ忌避剤として使用することも可能であるが、以下に説明するダニ忌避剤として使用することが好ましい。
本発明におけるダニ忌避剤を構成する成分について説明する。
まず、ダニ忌避剤の成分として水が挙げられる。
以下、本発明におけるダニ忌避剤を構成する溶剤について説明する。
上記溶剤はダニ忌避用組成物の溶解性、可溶化性、乳化・分散性を向上させることができる溶剤であればどのような溶剤も使用可能である。それら溶剤の中では水溶性溶剤が好ましい。なお、本発明では、「乳化・分散」とは乳化または分散のどちらかであることを意味する。
水溶性溶剤の具体例としては、エタノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。市販品としてはソルフィット(クラレ株式会社製)、DPM(ダウケミカル社製)が好適である。
本発明における水溶性溶剤の含有量はダニ忌避用組成物などにより変動するので一概に規定することはできないが、一般的にはダニ忌避剤中に10〜99.9重量%程度である。
本発明におけるダニ忌避剤を構成する成分について説明する。
まず、ダニ忌避剤の成分として水が挙げられる。
以下、本発明におけるダニ忌避剤を構成する溶剤について説明する。
上記溶剤はダニ忌避用組成物の溶解性、可溶化性、乳化・分散性を向上させることができる溶剤であればどのような溶剤も使用可能である。それら溶剤の中では水溶性溶剤が好ましい。なお、本発明では、「乳化・分散」とは乳化または分散のどちらかであることを意味する。
水溶性溶剤の具体例としては、エタノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。市販品としてはソルフィット(クラレ株式会社製)、DPM(ダウケミカル社製)が好適である。
本発明における水溶性溶剤の含有量はダニ忌避用組成物などにより変動するので一概に規定することはできないが、一般的にはダニ忌避剤中に10〜99.9重量%程度である。
本発明では油溶性溶剤を使用してもよい。この場合は油溶性溶剤のみで上記ダニ忌避用組成物を溶解することができる。
油溶性溶剤の好ましい例としては、例えばイソパラフィン、ノルマルパラフィン系溶剤などが挙げられる。市販品としてはアイソパーL(エクソン社製)が好適である。本発明における油溶性溶剤の含有量はダニ忌避用組成物などにより変動するので一概に規定することはできないが、一般的にはダニ忌避剤中に10〜99.9重量%程度である。
なお、上記水溶性溶剤および油溶性溶剤は一種単独で用いてもよいが、二種以上を併用してもよい。
油溶性溶剤の好ましい例としては、例えばイソパラフィン、ノルマルパラフィン系溶剤などが挙げられる。市販品としてはアイソパーL(エクソン社製)が好適である。本発明における油溶性溶剤の含有量はダニ忌避用組成物などにより変動するので一概に規定することはできないが、一般的にはダニ忌避剤中に10〜99.9重量%程度である。
なお、上記水溶性溶剤および油溶性溶剤は一種単独で用いてもよいが、二種以上を併用してもよい。
本発明においては上記ダニ忌避用組成物をダニ忌避剤中に効果的に可溶化させたり、乳化・分散させたりするために界面活性剤を使用することが好ましい。
界面活性剤の具体例としては、ポリエチレングリコール型及び多価アルコール型の非イオン系界面活性剤、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、及びリン酸エステル塩等のアニオン系界面活性剤が好適に挙げられ、これらの中でもポリエチレングリコール型の非イオン系界面活性剤がより好ましい。市販品としては、NSA−17(三洋化成工業株式会社製)、ノニポールソフトSS−90(三洋化成工業株式会社製)が好適である。本発明における界面活性剤の含有量はダニ忌避用組成物、溶剤などにより変動するので一概に規定することはできないが、一般的にはダニ忌避剤中に1〜10重量%程度である。
なお、上記界面活性剤は一種単独で用いてもよいが、二種以上を併用してもよい。また、本発明では上記溶剤と界面活性剤を併用してもよいが、界面活性剤単独であってもよい。
界面活性剤の具体例としては、ポリエチレングリコール型及び多価アルコール型の非イオン系界面活性剤、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、及びリン酸エステル塩等のアニオン系界面活性剤が好適に挙げられ、これらの中でもポリエチレングリコール型の非イオン系界面活性剤がより好ましい。市販品としては、NSA−17(三洋化成工業株式会社製)、ノニポールソフトSS−90(三洋化成工業株式会社製)が好適である。本発明における界面活性剤の含有量はダニ忌避用組成物、溶剤などにより変動するので一概に規定することはできないが、一般的にはダニ忌避剤中に1〜10重量%程度である。
なお、上記界面活性剤は一種単独で用いてもよいが、二種以上を併用してもよい。また、本発明では上記溶剤と界面活性剤を併用してもよいが、界面活性剤単独であってもよい。
本発明のダニ忌避剤は、ダニ忌避用組成物が液中に溶解した状態または乳化・分散した液状のダニ忌避剤であることが好ましい。
ここで、「液状」とは、前記ダニ忌避用組成物が液中に均一に分布している状態、例えば、溶解、可溶化、乳化・分散している状態であれば、いかなる態様をも包含すること意味する。具体的には、例えば、任意の噴霧器に充填した場合に噴霧可能な程度の流動性を有しているものであればよい。
ここで、「液状」とは、前記ダニ忌避用組成物が液中に均一に分布している状態、例えば、溶解、可溶化、乳化・分散している状態であれば、いかなる態様をも包含すること意味する。具体的には、例えば、任意の噴霧器に充填した場合に噴霧可能な程度の流動性を有しているものであればよい。
本発明のダニ忌避剤には慣用の配合剤を含ませておくことができる。すなわち、セルロース誘導体、アルキッド樹脂、ユリア樹脂、ウレタン樹脂、ポリビニルアルコールなどの塗膜形成剤、液化石油ガス、フロンガス、ジメチルエーテルなどの噴射剤の他、湿潤剤、安定剤、酸化防止剤、殺菌剤、抗菌剤、着色剤、共力剤、防黴剤、消臭剤などを配合させておいてもよい。慣用の配合剤などの配合量はダニ忌避用組成物、溶剤、界面活性剤などにより変動するので一概に規定することができないが、通常ダニ忌避剤中に70重量%以下とすることが好ましい。また、所期の目的を達成できる範囲で他のダニ忌避剤を配合させておいてもよい。
本発明のダニ忌避剤は上記各成分を常法により混合して、調製することができる。そのダニ忌避剤をそのまま用いることができるが、固体担体に保持させた後、使用することもできる。
固体担体としては、活性炭、ベントナイト、ケイソウ土、タルク、ケイ酸、カオリンなどの無機物粉体、澱粉、小麦粉などの有機物粉体、ポリ塩化ビニル粉末などの合成ポリマー粉体、ポリオレフィンフィルム、ポリアミドフィルム、不織布、金属フォイル、それらの積層体などのフィルム、シートなどが挙げられる。
固体担体としては、活性炭、ベントナイト、ケイソウ土、タルク、ケイ酸、カオリンなどの無機物粉体、澱粉、小麦粉などの有機物粉体、ポリ塩化ビニル粉末などの合成ポリマー粉体、ポリオレフィンフィルム、ポリアミドフィルム、不織布、金属フォイル、それらの積層体などのフィルム、シートなどが挙げられる。
本発明のダニ忌避剤はどのような剤形で用いてもよい。具体的には、乳剤、油剤、水和剤、噴霧剤、塗布剤、粉剤、粒剤、カプセル剤、シート剤などが挙げられる。とくに噴霧剤が実用上の使用性の観点からみて好ましい。なお、本発明ではエアゾールタイプあるいはスプレータイプのものも噴霧剤という。本発明ではエアゾールタイプのものがより好ましい。
本発明のダニ忌避剤の使用法はとくに限定されることがない。例えば、エアゾールタイプのダニ忌避剤あるいはスプレータイプのダニ忌避剤として、家屋内の任意の部位、たとえばたたみ、布団、枕、ソファー、じゅうたん、壁面、押入れ内などに自由に適用できる。その他、せっけん、柔軟仕上げ剤、防虫剤などの種々の家庭用品、医薬部外品、化粧品などに予め配合しておくこともできる。また、ダニ忌避剤を任意の方法により加熱し、ダニ忌避剤を希望する空間に揮散させることもできるし、不織布などのシートにダニ忌避剤を含浸させておき、希望する任意の部位に配置しておき、ダニ忌避剤を揮散させることもできる。
なお、当然のことながら屋外でも使用可能である。
なお、当然のことながら屋外でも使用可能である。
本発明のダニ忌避剤は優れたダニ忌避効果を有する。そのうえ、人体に対する安全性が高いので、一般家庭内で自由に使用することができる。さらに、ダニ忌避剤を使用したときには、従来の忌避剤と異なり、快い香りを発するので、ダニ忌避剤を使用している最中、あるいは使用した後でも快適な生活を過ごすことができる。
以下、本発明を実施例および試験例に基づいて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、本発明では特に記載していない限り重量である。
(実施例1、比較例1〜2) ダニ忌避用組成物の調製
下記表1に記載の処方に基づいて、各成分を混合し、ダニ忌避用組成物を調製した。
(実施例1、比較例1〜2) ダニ忌避用組成物の調製
下記表1に記載の処方に基づいて、各成分を混合し、ダニ忌避用組成物を調製した。
(実施例2) 噴霧状のダニ忌避噴霧剤の調製
無水エチルアルコ−ル97gに実施例1記載のダニ忌避用組成物を3g加え、攪拌して均一に溶解させ液状物を調製した。得られた液状物を所定のエアゾ−ル容器に70g充填し、所定のエアゾ−ルバルブを取り付け、バキュ−ムクリンパ−を用いてエアゾ−ル容器内を減圧してからエアゾ−ルバルブをクリンプした。
その後所定圧力の液化石油ガス30gをエアゾ−ルバルブのステム部から充填してこれに所定のエアゾ−ルボタンを取り付けてダニ忌避剤を得た。
無水エチルアルコ−ル97gに実施例1記載のダニ忌避用組成物を3g加え、攪拌して均一に溶解させ液状物を調製した。得られた液状物を所定のエアゾ−ル容器に70g充填し、所定のエアゾ−ルバルブを取り付け、バキュ−ムクリンパ−を用いてエアゾ−ル容器内を減圧してからエアゾ−ルバルブをクリンプした。
その後所定圧力の液化石油ガス30gをエアゾ−ルバルブのステム部から充填してこれに所定のエアゾ−ルボタンを取り付けてダニ忌避剤を得た。
(比較例3〜4)
実施例2において、実施例1のダニ忌避用組成物の代わりに比較例1および2のダニ忌避用組成物を用いる以外は実施例2と同様な操作を行い、比較用のダニ忌避剤を調製した。
実施例2において、実施例1のダニ忌避用組成物の代わりに比較例1および2のダニ忌避用組成物を用いる以外は実施例2と同様な操作を行い、比較用のダニ忌避剤を調製した。
(試験例1) ダニ忌避剤の忌避効果試験
実施例2、比較例3、4で調製したダニ忌避剤の忌避効果を下記のとおりの方法で試験した。得られた結果を表2に示した。
試験方法: 所謂ダニ侵入阻止法を用いてダニ忌避剤の忌避効果を試験した。
供試ダニ:ヤケヒョウヒダニ
検体の調製:
5cm×10cmの布(綿ブロード)に、ダニ忌避剤(エアゾール)を10秒間均一にスプレーし、1昼夜室内風乾し、直径4cmの円形に切り抜いて試験用の検体とした。
誘引用飼料の調製:
小動物飼育用飼料MF(オリエント酵母工業株式会社製)と局方乾燥酵母(アサヒビール株式会社製)とを1:1(重量比)で混合したものを使用した。これは累代飼育しているダニ培地の飼料と同一のものである。
実施例2、比較例3、4で調製したダニ忌避剤の忌避効果を下記のとおりの方法で試験した。得られた結果を表2に示した。
試験方法: 所謂ダニ侵入阻止法を用いてダニ忌避剤の忌避効果を試験した。
供試ダニ:ヤケヒョウヒダニ
検体の調製:
5cm×10cmの布(綿ブロード)に、ダニ忌避剤(エアゾール)を10秒間均一にスプレーし、1昼夜室内風乾し、直径4cmの円形に切り抜いて試験用の検体とした。
誘引用飼料の調製:
小動物飼育用飼料MF(オリエント酵母工業株式会社製)と局方乾燥酵母(アサヒビール株式会社製)とを1:1(重量比)で混合したものを使用した。これは累代飼育しているダニ培地の飼料と同一のものである。
試験手順:
内径4cmのシャーレの内部底面に、直径4cmの円形に切り抜いた検体を敷き、検体の中心にダニを誘引するための飼料50mgを置いた。直径9cmのシャーレの内部底面に供試ダニ約10,000個体を含むダニ培地を置き、均一に広げた後、底面のほぼ中央に上記内径4cmのシャーレ(検体を配置したもの)を設置した。これらのシャーレを粘着シートに設置したうえで、食品保存用シール容器(内容量2.4リットル)の底部に置いた。シール容器内底部には、飽和食塩水に浸した脱脂綿を敷き、湿度を約75%RTに調湿すると共に、他からのダニ類の混入を防止した。
上記シール容器を25℃に設定されている遮光された恒温室に保管した。(便宜上、これらを処理区という)
一方、ダニ忌避剤を含まない点を除く外は上記試験手順と同様に操作して得られたシール容器を、上記恒温室に保管した。(便宜上、これらを対照区という)
なお、1サンプルについて、試験繰り返し数は1回とした。
内径4cmのシャーレの内部底面に、直径4cmの円形に切り抜いた検体を敷き、検体の中心にダニを誘引するための飼料50mgを置いた。直径9cmのシャーレの内部底面に供試ダニ約10,000個体を含むダニ培地を置き、均一に広げた後、底面のほぼ中央に上記内径4cmのシャーレ(検体を配置したもの)を設置した。これらのシャーレを粘着シートに設置したうえで、食品保存用シール容器(内容量2.4リットル)の底部に置いた。シール容器内底部には、飽和食塩水に浸した脱脂綿を敷き、湿度を約75%RTに調湿すると共に、他からのダニ類の混入を防止した。
上記シール容器を25℃に設定されている遮光された恒温室に保管した。(便宜上、これらを処理区という)
一方、ダニ忌避剤を含まない点を除く外は上記試験手順と同様に操作して得られたシール容器を、上記恒温室に保管した。(便宜上、これらを対照区という)
なお、1サンプルについて、試験繰り返し数は1回とした。
忌避効果の評価
1昼夜経過後に、飼料、検体と内径4cmシャーレの内部底面に付着した供試ダニの数の確認を行った。
飼料は、飽和食塩水浮遊法により、供試ダニを取り出して、実体顕微鏡下で供試ダニ数を計数した。検体は洗い出し法により、供試ダニを抽出し、実体顕微鏡下でその数を計数した。上記飼料においての生存ダニ数と検体においての生存ダニ数との和を移動個体数とした。
1昼夜経過後に、飼料、検体と内径4cmシャーレの内部底面に付着した供試ダニの数の確認を行った。
飼料は、飽和食塩水浮遊法により、供試ダニを取り出して、実体顕微鏡下で供試ダニ数を計数した。検体は洗い出し法により、供試ダニを抽出し、実体顕微鏡下でその数を計数した。上記飼料においての生存ダニ数と検体においての生存ダニ数との和を移動個体数とした。
上記手順に従って得られたダニの移動個体数を下式に当てはめ忌避率を算出した。
忌避率(%)=(A−B)/A × 100
式中、Aは対照区の移動個体数、Bは処理区の移動個体数を示す。
得られた忌避率の数値に基づき下記基準によりダニ忌避剤の忌避効果を評価した。
得られた結果を表2に示した。
忌避効果の評価基準
◎ 忌避率が90%以上
○ 忌避率が70%以上
△ 忌避率が50%以上
× 忌避率が50%未満
忌避率(%)=(A−B)/A × 100
式中、Aは対照区の移動個体数、Bは処理区の移動個体数を示す。
得られた忌避率の数値に基づき下記基準によりダニ忌避剤の忌避効果を評価した。
得られた結果を表2に示した。
忌避効果の評価基準
◎ 忌避率が90%以上
○ 忌避率が70%以上
△ 忌避率が50%以上
× 忌避率が50%未満
(試験例2) ダニ忌避剤の芳香効果試験
実施例2、比較例3、4で調製したダニ忌避剤の芳香効果を下記のとおりの方法で試験した。得られた結果を表2に示した。
試験方法
調製されたエアゾールタイプのダニ忌避剤をスプレー散布し、芳香性について官能評価した。
試験手順:
無臭室(1.2m×1.2m×3.0m(H))の中央部に設けられた開閉式小窓から、ダニ忌避剤を2秒間スプレーし、5分後から30分以内に無臭室内の小窓からパネラーが顔を入れて匂いを嗅ぎ、下記評価項目に対して下記評価基準に基づき官能評価した。
実施例2、比較例3、4で調製したダニ忌避剤の芳香効果を下記のとおりの方法で試験した。得られた結果を表2に示した。
試験方法
調製されたエアゾールタイプのダニ忌避剤をスプレー散布し、芳香性について官能評価した。
試験手順:
無臭室(1.2m×1.2m×3.0m(H))の中央部に設けられた開閉式小窓から、ダニ忌避剤を2秒間スプレーし、5分後から30分以内に無臭室内の小窓からパネラーが顔を入れて匂いを嗅ぎ、下記評価項目に対して下記評価基準に基づき官能評価した。
評価項目: 芳香性(匂いの好ましさ、および匂いの強さ)に対する満足度
芳香効果の評価基準
匂いの好ましさ 匂いの強さ
5 非常に良い 5 極めて適切である
4 やや良い 4 やや適切である
3 どちらともいえない 3 どちらともいえない
2 やや良くない 2 やや適切でない
1 全く良くない 1 全く適切でない
芳香効果の評価基準
匂いの好ましさ 匂いの強さ
5 非常に良い 5 極めて適切である
4 やや良い 4 やや適切である
3 どちらともいえない 3 どちらともいえない
2 やや良くない 2 やや適切でない
1 全く良くない 1 全く適切でない
芳香効果の評価
パネラー50名の評価結果の平均値に基づき、下記基準によりダニ忌避剤の芳香性を評価した。
結果を表2に示した。
芳香効果の評価基準
◎ 平均値が4以上
○ 平均値が3以上4未満
△ 平均値が2以上3未満
× 平均値が2未満
パネラー50名の評価結果の平均値に基づき、下記基準によりダニ忌避剤の芳香性を評価した。
結果を表2に示した。
芳香効果の評価基準
◎ 平均値が4以上
○ 平均値が3以上4未満
△ 平均値が2以上3未満
× 平均値が2未満
(比較例5〜6)
表1記載の化合物の代わりに無水エタノール単独およびダニ忌避剤として知られているDEET単独を用いて、試験例1および2と同様な操作、すなわちダニ忌避剤の忌避効果試験および芳香効果試験を行った。
得られた結果を表2に示した。
表1記載の化合物の代わりに無水エタノール単独およびダニ忌避剤として知られているDEET単独を用いて、試験例1および2と同様な操作、すなわちダニ忌避剤の忌避効果試験および芳香効果試験を行った。
得られた結果を表2に示した。
(試験例3) ダニ忌避剤の総合評価
実施例2および比較例4で調製したダニ忌避剤の総合評価及び忌避効果を下記のとおりの方法で試験した。
得られた結果を表3に示した。
試験方法
実施例2および比較例4で調製したダニ忌避剤のそれぞれを100家庭で約1ヵ月間使用してもらい、忌避効果およびダニ忌避剤全体に対する総合評価(芳香性、安全性、使い勝手など)について、下記基準に基づき評価してもらった。
評価項目: ダニ忌避剤全体に対する総合効果および忌避効果
総合評価 忌避効果
5 非常に良い 5 非常に優れている
4 やや良い 4 やや優れている
3 どちらともいえない 3 どちらともいえない
2 やや良くない 2 やや優れていない
1 全く良くない 1 全く優れていない
実施例2および比較例4で調製したダニ忌避剤の総合評価及び忌避効果を下記のとおりの方法で試験した。
得られた結果を表3に示した。
試験方法
実施例2および比較例4で調製したダニ忌避剤のそれぞれを100家庭で約1ヵ月間使用してもらい、忌避効果およびダニ忌避剤全体に対する総合評価(芳香性、安全性、使い勝手など)について、下記基準に基づき評価してもらった。
評価項目: ダニ忌避剤全体に対する総合効果および忌避効果
総合評価 忌避効果
5 非常に良い 5 非常に優れている
4 やや良い 4 やや優れている
3 どちらともいえない 3 どちらともいえない
2 やや良くない 2 やや優れていない
1 全く良くない 1 全く優れていない
ダニ忌避剤全体に対する総合効果および忌避効果の評価
各家庭での評価結果の平均値に基づき、下記基準によりダニ忌避剤全体に対する総合効果および忌避効果を評価した。
結果を表3に示した。
評価基準
◎ 平均値が4以上
○ 平均値が3以上4未満
△ 平均値が2以上3未満
× 平均値が2未満
各家庭での評価結果の平均値に基づき、下記基準によりダニ忌避剤全体に対する総合効果および忌避効果を評価した。
結果を表3に示した。
評価基準
◎ 平均値が4以上
○ 平均値が3以上4未満
△ 平均値が2以上3未満
× 平均値が2未満
Claims (5)
- 1)下式(1)
R1OR1 (1)
(式中、R1はフェニル基またはベンジル基を示す)
で表されるエーテル類、
2)下式(2)
R2CH2OH (2)
(式中、R2はフェニル基、ベンジル基、またはフェノキシメチル基を示す)
で表されるアルコール類、および
3)3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナールおよび/または3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒド
を含有することを特徴とするダニ忌避用組成物。 - さらにα−アミルシナミックアルデヒドおよび/またはα−ヘキシルシナミックアルデヒドを含有する請求項1記載のダニ忌避用組成物。
- 請求項1または2記載のダニ忌避用組成物を溶剤中に溶解させることを特徴とするダニ忌避剤。
- 請求項1または2記載のダニ忌避用組成物を1)水と溶剤および2)界面活性剤中に溶解または乳化・分散させることを特徴とするダニ忌避剤。
- 請求項3または4記載のダニ忌避剤を含むことを特徴とするダニ忌避噴霧剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003395309A JP2004238389A (ja) | 2003-01-14 | 2003-11-26 | ダニ忌避用組成物およびダニ忌避剤 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003005340 | 2003-01-14 | ||
JP2003395309A JP2004238389A (ja) | 2003-01-14 | 2003-11-26 | ダニ忌避用組成物およびダニ忌避剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004238389A true JP2004238389A (ja) | 2004-08-26 |
Family
ID=32964714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003395309A Withdrawn JP2004238389A (ja) | 2003-01-14 | 2003-11-26 | ダニ忌避用組成物およびダニ忌避剤 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004238389A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010059063A (ja) * | 2008-09-01 | 2010-03-18 | Earth Chem Corp Ltd | 屋内塵性ダニ忌避剤 |
WO2018151419A1 (ko) * | 2017-02-15 | 2018-08-23 | (주)우정비에스씨 | 흡혈성 절지동물 기피제 조성물 |
JP2020117457A (ja) * | 2019-01-23 | 2020-08-06 | 白元アース株式会社 | 害虫忌避組成物 |
WO2022168680A1 (ja) * | 2021-02-03 | 2022-08-11 | 大日本除蟲菊株式会社 | ダニ忌避組成物、及びダニ忌避製品 |
-
2003
- 2003-11-26 JP JP2003395309A patent/JP2004238389A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN110402083A (zh) * | 2017-02-15 | 2019-11-01 | 株式会社 宇正 Bio | 吸血节肢动物忌避剂组合物 |
US10959428B2 (en) | 2017-02-15 | 2021-03-30 | Woojung Bio Inc. | Hematophagous arthropod repellent composition |
CN110402083B (zh) * | 2017-02-15 | 2021-08-27 | 株式会社 宇正 Bio | 吸血节肢动物忌避剂组合物 |
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JP7360797B2 (ja) | 2019-01-23 | 2023-10-13 | 白元アース株式会社 | 害虫忌避組成物 |
WO2022168680A1 (ja) * | 2021-02-03 | 2022-08-11 | 大日本除蟲菊株式会社 | ダニ忌避組成物、及びダニ忌避製品 |
TWI836334B (zh) * | 2021-02-03 | 2024-03-21 | 日商大日本除蟲菊股份有限公司 | 驅蜱蟎組成物及驅蜱蟎製品 |
JP7570442B2 (ja) | 2021-02-03 | 2024-10-21 | 大日本除蟲菊株式会社 | ダニ忌避組成物、及びダニ忌避製品 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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