JP2004233714A - Led照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ストロボ光源であるRGB三色のLED38R、38B、38Gは、メインコンデンサ44に直列接続されている。各LED38R、38G、38Bには、それぞれトランジスタ46R、46G、46Bが並列接続されている。トランジスタ46R、46G、46Bのベースには、システムコントローラ52からデューティー比の制御されたパルス信号が加えられ、これにより、各LED38R、38G、38Bが所定の発光量比で発光されて、所定の色温度の光が発光される。この際、LED群38に流れる電流が常に一定になるように、LED群38に供給する電圧が電圧調整回路54によって調整される。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はLED照明装置に係り、特にカメラに内蔵又は装着されて撮影時の補助光源として使用されるLED照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にカメラのストロボはキセノン管を光源に用いているが、近年、高輝度で白色発光する白色LEDや青色発光する青色LEDが開発されたことから、これらのLED(発光ダイオード)をストロボの光源に利用することが提案されている(たとえば、特許文献1)。
【0003】
このLEDを光源に用いたストロボ(LEDストロボ)には、白色LEDを光源とするものと、赤(R)、緑(G)、青(B)の三色のLEDを光源とするものとがある。RGB三色のLEDを光源とするLEDストロボは、各LEDから放出される光を混合して白色のストロボ光を発光させるが、この混合比を変えることにより、色温度の調節ができる。
【0004】
従来、色温度の調節は、RGB三色のLEDを電源に対して並列に接続し、各LEDに流れる電流をオペアンプ等で制御することにより、各LEDの発光量の比を変えて調節している。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−116481号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、RGB三色のLEDを電源に対して並列に接続すると、各LEDごとに抵抗値が異なるため、単に並列に接続すると、各LEDごとに異なる電流が流れてしまい、所望の色温度の光を発光できないという欠点がある。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、所定の色温度の光を発光させることができるLED照明装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、赤と緑と青の三色のLEDを光源とし、各LEDから放出される光を混合して所定の色温度の光を発光するLED照明装置において、直列に接続された前記三色のLEDと、前記各色のLEDに流れる電流をそれぞれ個別に短絡させ、前記各色のLEDに流れる電流をそれぞれ個別にON/OFFさせるスイッチ手段と、前記各LEDから放出される光を混合して所定の色温度の光が発光されるように前記スイッチ手段のON/OFFをそれぞれ制御する色温度制御手段と、前記LEDに供給する電圧を調整する電圧調整手段と、前記LEDに流れる電流を計測する電流計測手段と、前記電流計側手段で計測された電流値に基づいて前記LEDに流れる電流が一定になるように前記電圧調整手段を制御する電圧制御手段と、を備えたことを特徴とするLED照明装置を提供する。
【0009】
本発明によれば、三色のLEDを直列に接続し、スイッチ手段にて各色のLEDに流れる電流をそれぞれ個別に短絡させることにより、各色のLEDに流れる電流をそれぞれ個別にON/OFFさせて、所定の色温度の光を発光させる。この際、LEDに流れる電流を電流計測手段し、この電流値が一定になるようにLEDに供給する電圧を調整する。これにより、各LEDに流れる電流が一定になり、所望の色温度の光を発光させることができる。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、前記LED照明装置は、カメラに内蔵又は装着され、該カメラの露光に同期して発光されることを特徴とする請求項1に記載のLED照明装置を提供する。
【0011】
本発明によれば、カメラの補助光源として用いることにより、被写界の色温度と同じ色温度の光を発光させたり、露光期間に同期させて発光させたりすることが可能になり、ストロボを用いた撮影の表現の幅を広げることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係るLED照明装置の好ましい実施の形態について詳説する。なお、ここではカメラの補助光源として使用されるストロボに本発明を適用した場合を例に説明する。
【0013】
図1、図2は、それぞれ本発明が適用されたLEDストロボの外観構成を示す正面図と背面図である。同図に示すように、LEDストロボ10のストロボ本体12は、矩形の箱状に形成されており、その下面にはLEDストロボ10をカメラのホットシュー等に装着するためのシュー14が設けられている。
【0014】
ストロボ本体12の前面には、図1に示すように、ストロボ光の発光窓16が設けられており、発光窓16にはフレネルレンズ18が取り付けられている。また、ストロボ本体12の前面には、被写界の色温度を検出するための色温度センサ20(R、G、Bフィルタ付きのフォトセンサ20R、20G、20B)、調光センサ(ストロボ調光用の受光センサ)22等が設けられている。
【0015】
一方、ストロボ本体12の背面には、図2に示すように、電源スイッチ24、モード切替スイッチ26、色温度設定ボリューム28、色温度記憶スイッチ30(30A、30B、30C) 、表示ランプ32(32A、32B、32C)、色温度読出スイッチ34等が設けられている。
【0016】
モード切替スイッチ26は、LEDストロボ10の設定モードを切り替えるためのスイッチとして機能し、このモード切替スイッチ26の切り替え操作により、LEDストロボ10の設定モードが、マニュアルモード(ストロボ光の色温度の設定を手動で行なうモード)と、オートモード(ストロボ光の色温度の設定を自動で行うモード)とに切り替えられる。
【0017】
マニュアルモード時におけるストロボ光の色温度の設定は、色温度設定ボリューム28で行なわれ、この色温度設定ボリューム28をスライド操作して所望の色温度の目盛の位置にレバーを移動させることにより、マニュアルモード時の色温度が設定される。
【0018】
色温度記憶スイッチ30は、あらかじめ所望の色温度を登録するスイッチとして機能し、この色温度記憶スイッチ30が操作されると、その操作時に色温度センサ20によって検出された被写界の色温度がストロボ本体12内に設けられた不揮発性メモリ(EEPROM)36に記憶される(図3参照)。なお、この実施の形態では、3つの色温度記憶スイッチ30A、30B、30Cにより3種類の色温度を登録できるようにされている。
【0019】
色温度読出スイッチ34は、色温度記憶スイッチ30A、30B、30Cで登録された色温度を読み出すスイッチとして機能し、ワンプッシュするごとに色温度記憶スイッチ30A、30B、30Cで登録された色温度を順次選択して読み出す。表示ランプ32A、32B、32Cは色温度記憶スイッチ30A、30B、30Cに対応して設けられており、現在選択されている色温度記憶スイッチ30A、30B、30Cに対応する表示ランプが点灯する。なお、このようにして読み出された色温度に基づいてストロボ光の色温度が調整されるが、その詳細については後述する。
【0020】
図3は、LEDストロボ10の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、LEDストロボ10は、上述した色温度センサ20(20R、20G、20B)、調光センサ22、電源スイッチ24、モード切替スイッチ26、色温度設定ボリューム28、色温度記憶スイッチ30(30A、30B、30C) 、表示ランプ32(32A、32B、32C)、色温度読出スイッチ34、EEPROM36のほか、光源としてのLED群38(RGB三色のLED38R、38G、38B)、電池40、電源回路42、メインコンデンサ44、電流制御用のトランジスタ46R、46G、46B、調光回路48、温度センサ50、システムコントローラ52、電圧調整回路54、発光制御用のトランジスタ56等を備えている。
【0021】
LEDストロボ10の動作は、システムコントローラ52に統括制御されており、システムコントローラ52は、各スイッチから入力される操作信号や各センサから入力されるセンサ出力信号、シュー14を介してカメラから入力される発光指令や発光量を決定するための情報等に基づいて各回路を統括制御する。
【0022】
光源であるRGB三色のLED38R、38G、38Bはメインコンデンサ44に対して直列に接続されている。そして、各LED38R、38G、38Bには、それぞれ電流制御用のトランジスタ46R、46G、46Bが並列接続されている。このトランジスタ46R、46G、46Bのベースには、システムコントローラ52からON/OFFのデューティ比が制御されたパルス信号が加えられ、これにより、各LED38R、38G、38Bに流れる電流(順方向電流)が制御される。すなわち、各トランジスタ46R、46G、46Bは、ベースに加えられたパルス信号のON期間だけ各LED38R、38G、38Bに電流を流し、OFF期間は各LED38R、38G、38Bに流れる電流を短絡させる。これにより、各LED38R、38G、38Bへの通電が個別に制御され、発光が制御される。
【0023】
システムコントローラ52は、各トランジスタ46R、46G、46Bのベースに加えるパルス信号のON/OFFのデューティ比を制御して、各色のLED38R、38G、38Bの通電を制御し、これにより、LED群38から発光される光の色温度を制御する。すなわち、各LED38R、38G、38Bは、パルス信号のON期間だけ発光するので、このパルス信号のON期間の比が、所定の色温度の光を発光させるために必要なR、G、Bの発光量の比となるように、各LED38R、38G、38BのON/OFFのデューティ比を決定し、所定の色温度の光を発光させる。
【0024】
たとえば、図4に示すように、所定の色温度の光を発光させるために必要なR、G、Bの発光量の比が、R:G:B=1:2:3の場合、各トランジスタ46R、46G、46Bのベースに印加するパルス信号のON期間の比が、R:G:B=1:2:3となるように、各トランジスタ46R、46G、46Bのベースに印加するパルス信号のON/OFFのデューティ比を設定する。そして、このようにON/OFFのデューティ比が設定されたパルス信号をトランジスタ46R、46G、46Bのベースに加えて、直列に接続されたLED群38に定電流を流すと、各LED38R、38G、38Bが、それぞれ所定の発光量で発光し、全体として所定の色温度の光がLED群38から発光される。
【0025】
ところで、LEDの明るさは、流れる電流に応じて変化し、一定の明るさで発光させるためには、常に一定の電流を流す必要がある。
【0026】
一方、上記のようにLED38R、38G、38Bを直列に接続し、全体に一定の電圧をかけ、各LED38R、38G、38Bに流れる電流を個別に短絡させて、各LED38R、38G、38Bの発光を個別に制御すると、発光させるLEDの組み合わせによって、LEDに流れる電流が変化し、各LEDを一定の明るさで発光させることができなくなる。
【0027】
そこで、本実施の形態のLEDストロボ10は、LED38R、38G、38Bに流れる電流が常に一定になるようにするため、次のようにLED群38に供給する電圧を制御する。
【0028】
図3に示すように、LED群38にはメインコンデンサ44から電圧調整回路54を介して電源が供給される。
【0029】
メインコンデンサ44は、電源回路42から電源が供給されて充電される。電源回路42は、システムコントローラ52から出力される制御信号に基づいて電池40の電圧を所定電圧に昇圧し、この昇圧された電圧でメインコンデンサ44を充電する。
【0030】
電圧調整回路54は、LED群38に流れる電流をモニタし、この電流が常に一定になるように、LED群38に供給する電圧を調節する。この電圧調整回路54は、トランジスタ60、PWM制御回路62、ダイオード64、コイル66等で構成されている。
【0031】
トランジスタ60は、PWM制御回路62から加えられるON/OFFのパルス信号に基づきON/OFFされ、ダイオード64及びコイル66を介してLED群38に供給される電圧を変化させる。PWM制御回路62は、このトランジスタ60に加えるパルス信号のON/OFFのデューティ比を制御することにより、LED群38に加える電圧を制御する。
【0032】
ここで、PWM制御回路62は、LED群38に直列接続された抵抗68の電圧VX を計測しており、この電圧VX とシステムコントローラ52から入力される基準電圧VR とを比較する。そして、両者が一致するようにトランジスタ60のベースに加えるパルス信号のON/OFFのデューティ比を設定する。すなわち、LED群38に流れる電流が常に一定になるようにフィードバック制御をかけ、電源の電圧を調整する。
【0033】
これにより、発光させるLEDの組み合わせが変化した場合であっても、LED群38には常に一定の電流が流れ、各LED38R、38G、38Bを常に規定の明るさで発光させることができる。この結果、所望の色温度の光を発光させることができる。
【0034】
発光制御用のトランジスタ56は、LED群38に直列接続されており、LED群38に流れる電流のON/OFFを制御する。すなわち、このトランジスタ56のベースにシステムコントローラ52からON信号を加えることにより、LED群38に電流が流され、OFF信号が加えられることにより、LED群38に流れる電流が遮断される。システムコントローラ52は、このトランジスタ56のベースに加える信号のON/OFFを制御し、LED群38の発光開始と発光停止を制御する。
【0035】
また、システムコントローラ52は、モード切替スイッチ26の設定状態に応じてLED群38から発光させる光の色温度を制御する。すなわち、モード切替スイッチ26がマニュアルモードに設定されていると、色温度設定ボリューム28で設定した色温度となるようにストロボ光の色温度を制御し、オートモードに設定されていると、色温度センサ20によって検出した被写界の色温度となるようにストロボ光の色温度を制御する。
【0036】
また、システムコントローラ52は、色温度記憶スイッチ30が操作されると、その操作時に色温度センサ20が検出した被写界の色温度をEEPROM36に記憶させる。そして、色温度読出スイッチ34が操作されると、EEPROM36に記憶された色温度を読み出し、この読み出した色温度となるようにストロボ光の色温度を制御する。これにより、たとえば、式場のスポットライトや天井の照明、スタジオ照明など特定の光源の色温度をあらかじめ登録しておき、必要に応じて登録された所望の色温度を読み出して、その読み出した色温度のストロボ光を発光させることができる。
【0037】
なお、LEDは周囲温度によって光量が変動するため、この周囲温度の変化に関わらず常に所要の光量で発光するように各LED38R、38G、38Bへの電流制御が行なわれる。すなわち、システムコントローラ52は、温度センサ50によって検出されるLED群38の周囲温度に基づいて各LED38R、38G、38Bへの電流制御を行なう。これにより、周囲温度の変化に関わらず常に所要の発光量でLEDが発光する。
【0038】
次に、上記システムコントローラ52の動作を図5に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。
【0039】
まず、システムコントローラ52は、充電開始信号を電源回路42に出力し(▲1▼)、メインコンデンサ44の充電を開始させる。メインコンデンサ44の充電が完了すると、電源回路42からシステムコントローラ52に充電完了を示す充電OK信号が出力される(▲2▼)。
【0040】
この後、カメラのシャッターレリーズボタンが半押しされると、LEDストロボ10はスタンバイ状態となり、システムコントローラ52はガイドナンバーなどのストロボ発光量を決定するための情報をシュー14を介してカメラから取り込む。そして、その取り込んだ情報に基づいてストロボ発光量を決定し、決定した発光量を得るための発光量調整用の基準値を調光回路48に出力する。
【0041】
また、システムコントローラ52は、モード切替スイッチ26の設定モードに応じてLED群38から発光する光の色温度を設定する。すなわち、モード切替スイッチ26が、オートモードに設定されている場合には、色温度センサ20から被写界の色温度を読み取り、その読み取った色温度をLED群38から発光する光の色温度に設定する。
【0042】
一方、モード切替スイッチ26がマニュアルモードに設定されている場合には、色温度設定ボリューム28で設定された色温度を読み取り、その読み取った色温度をLED群38から発光する光の色温度に設定する。
【0043】
なお、色温度読出スイッチ34が操作された場合には、EEPROM36から対応する色温度を読み取り、その読み取った色温度をLED群38から発光する光の色温度に設定する。
【0044】
そして、設定された色温度の光を発光させるために必要な各LED38R、38G、38Bの発光量の比を決定し、この比となるようなON/OFFのデューティ比を決定する。
【0045】
この後、シャッターレリーズボタンが全押しされ(S2ON)、カメラ側からシステムコントローラ52に発光指令の信号が入力されると(▲4▼)、システムコントローラ52は、発光制御用のトランジスタ56にON信号を出力し、各LED38R、38G、38Bを通電可能な状態にする。そして、決定されたデューティ比のパルス信号を各トランジスタ46R、46G、46Bのベースに加える。これにより、各LED38R、38G、38Bが、所定のデューティ比でON/OFFし、LED群全体として所定の色温度の光が発光される。
【0046】
この際、LED群38には、常に一定の電流が流れるように電圧調整回路54によって供給電圧が調整される。すなわち、PWM制御回路62によって、LED群38に直列接続された抵抗68の電圧VX が計測され、この計測された電圧VX とシステムコントローラ52から入力される基準電圧VR とが常に一致するように供給電圧が制御される(トランジスタ60のベースに加えるパルス信号のON/OFFのデューティ比が制御される。)。これにより、LED群38には常に一定の電流が流れ、この結果、LED群38から設定された色温度の光が安定して発光される(▲6▼)。
【0047】
カメラは、このストロボ光の発光開始後、露光を開始する(▲7▼)。これにより、ストロボ発光の時間遅れが補正され、露光中に確実にストロボ光を発光させることができる。
【0048】
LED群38からストロボ光が発光されると、調光回路48は、調光センサ22を介して発光量を検知する。そして、この検知した発光量が発光量調整用の基準値と一致すると、発光を停止させるために調光OK信号をシステムコントローラ52に出力する(▲5▼)。システムコントローラ52は、調光回路48から調光OK信号を入力すると、発光制御用のトランジスタ56にOFF信号を出力する。これにより、LED群38に流れる電流が遮断され、LED群38の発光が停止する(▲6▼)。
【0049】
なお、露光終了までにストロボの発光量が発光量調整用の基準値に満たない場合は、露光終了と同時に露光終了信号がカメラからシステムコントローラ52に入力され、この入力をもってLED群38の発光を停止させる。
【0050】
以上により、ストロボ撮影が完了する。この際、モード切替スイッチ26が、オートモードに設定されている場合には、被写界の色温度と同じ色温度に光が発光されてストロボ撮影が行なわれ、マニュアルモードに設定されている場合には、色温度設定ボリューム28で設定された色温度の光が発光されてストロボ撮影が行なわれる。また、色温度読出スイッチ34が操作された場合には、あらかじめ登録された色温度の光が発光されてストロボ撮影が行なわれる。
【0051】
このように、本実施の形態のLEDストロボ10によれば、直列に接続され、個別にON/OFFされるLED38R、38G、38Bに対して常に一定の電流を供給することができ、これにより、所望の色温度の光を精度よく発光させることができる。
【0052】
なお、本実施の形態では、RGB三色のLED38R、38G、38Bをそれぞれ1個ずつ使用してストロボ光源を構成しているが、光量が不足する場合は、複数個のLEDを使用してストロボ光源を構成してもよい。たとえば、図6に示すように、同じ色のLEDを2個ずつ直列接続し、各色ごとに電流制御用のトランジスタ46R、46G、46Bを並列に接続してもよい。
【0053】
また、本実施の形態では、各LED38R、38G、38Bに流れる電流をトランジスタ46R、46G、46Bで短絡させることにより、各LED38R、38G、38Bへの通電を個別に制御し、所定の色温度の光を発光させているが、図7に示すように、たとえば緑色LED38Gについては常に電流を流しておき、赤色LED38Rと青色LED38Bに流す電流をトランジスタ46R、46Bで個別に制御することにより、各LED38R、38G、38Bの発光量の比を制御して、所定の色温度の光を発光させるようにしてもよい。なお、この場合も電圧調整回路54は、LED群38に流れる電流が常に一定になるように、LED群38に印加する電圧を調整する。
【0054】
また、本実施の形態では、LED群38に直列接続された抵抗68の電圧VX を計測し、この電圧VX とシステムコントローラ52から入力される基準電圧VR とが一致するようにLED群38への印加電圧を制御して、LED群38に流れる電流を一定に制御しているが(抵抗68の電圧VX を計測することにより、間接的にLED群38に流れる電流を計測)、LED群38に流れる電流を直接計測し、この計測された電流が常に一定になるようにLED群38への印加電圧を制御してもよい。
【0055】
図8は本発明が適用されたLEDストロボを内蔵したデジタルカメラのブロック図である。
【0056】
このデジタルカメラ110は、撮影モードとして、静止画撮影を行なう静止画撮影モードと、動画撮影を行なう動画撮影モードを備えており、ストロボ撮影時には、その撮影モード及びホワイトバランスモード(WBモード)に応じたストロボ光が発光される。
【0057】
まず、このデジタルカメラ110の概略構成について説明する。被写体を示す画像光は、撮影レンズ112及び絞り114を介して固体撮像素子(CCD)116の受光面に結像される。CCD116の受光面には、多数のフォトセンサが平面的に配列されており、受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって、その入射光量に応じた量の信号電荷に変換され、蓄積される。
【0058】
各フォトセンサに蓄積された画像の信号電荷は、CCD駆動回路118から加えられるリードゲートパルスによってシフトレジスタに出力され、レジスタ転送パルスによって信号電荷に応じた電圧信号として順次出力される。
【0059】
なお、CCD116は、CCD駆動回路118からシャッターゲートパルスを印加することにより、各フォトセンサに蓄積された信号電荷を掃き出すことができ、これにより、電荷の蓄積時間(露光時間)が制御される(いわゆる電子シャッタ機能)。
【0060】
CCD116から順次読み出された画像の電圧信号は、相関二重サンプリング回路(CDS回路)120に加えられ、ここで各画素ごとのR、G、B信号がサンプリングホールドされ、A/D変換器122に加えられる。
【0061】
A/D変換器122は、CDS回路120から順次加えられるアナログのR、G、B信号をデジタルのR、G、B信号に変換して出力する。そして、A/D変換器122から出力されたデジタルのR、G、B信号は、一旦メモリ126に格納された後、デジタル信号処理回路128に加えられる。
【0062】
なお、上記のCCD駆動回路118とCDS回路120とA/D変換器122は、タイミング発生回路124から加えられるタイミング信号によって同期して駆動されている。
【0063】
デジタル信号処理回路128は、同時化回路130、ホワイトバランス調整回路132、ガンマ補正回路134、YC信号作成回路136、メモリ138等で構成されている。
【0064】
同時化回路130は、メモリ126から読み出された点順次のR、G、B信号を同時式に変換し、R、G、B信号を同時にホワイトバランス調整回路132に出力する。
【0065】
ホワイトバランス調整回路132は、R、G、B信号のデジタル値をそれぞれ増減するための乗算器132R、132G、132Bを備えている。同時化回路130から出力されたR、G、B信号は、この乗算器132R、132G、132Bに加えられる。乗算器132R、132G、132Bの他の入力には、中央処理装置(CPU)140からホワイトバランス制御のためのホワイトバランス補正値(ゲイン値)が加えられており、乗算器132R、132G、132Bは、このホワイトバランス補正値と同時化回路130から出力されたR、G、B信号とを乗算してホワイトバランス補正を行なう。そして、ホワイトバランス補正されたR、G、B信号をガンマ補正回路134に出力する。
【0066】
ガンマ補正回路134は、ホワイトバランス補正されたR、G、B信号に対して所望のガンマ特性となるように入出力特性を変更し、YC信号作成回路136に出力する。
【0067】
YC信号作成回路136は、ガンマ補正されたR、G、B信号から輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cbとを作成する。これらの輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(YC信号)は、メモリ126と同じメモリ空間のメモリ138に格納される。このメモリ138内のYC信号を読み出し、液晶モニタ142に出力することにより、スルー画像が液晶モニタ142に表示される。
【0068】
ここで、カメラのモードが静止画撮影モードに設定された状態でカメラ操作部144のレリーズボタンが押されると、静止画撮影が行なわれ、本画像のYCデータが、メモリ138の所定領域に記憶される。この本画像のYCデータは、圧縮伸長処理回路146によって所定のフォーマットに圧縮されたのち、記録部148でメモリカードなどの記録媒体に記録される。
【0069】
また、カメラのモードが動画撮影モードに設定された状態でカメラ操作部144のレリーズボタンが押されると、動画撮影が開始され、YC信号作成回路136からYCデータが所定の周期(たとえば、毎秒30コマ)でメモリ138の所定領域に取り込まれる。メモリ138に取り込まれたYCデータは、3回に1回の割合で圧縮され、メモリ138の所定領域に記憶される。そして、再びレリーズボタンが押されると、動画撮影は終了し、このときメモリ138の所定領域に圧縮記憶された動画のYCデータが、記録部148で記録媒体に記録される。
【0070】
CPU140は、モードスイッチ、レリーズボタン、十字ボタン等を含むカメラ操作部144からの入力情報に基づいて各回路を統括制御するとともに、オートフォーカス(AF)制御、自動露光(AE)制御、ホワイトバランス(AWB)制御等の制御を行う。
【0071】
ここで、AF制御は、たとえばG信号の高周波成分が最大になるように撮影レンズ112を移動させるコントラストAFであり、レリーズボタンの半押し時にG信号の高周波成分が最大になるように図示しないレンズ駆動部を介して撮影レンズ112を合焦位置に移動させる。
【0072】
また、AE制御は、R、G、B信号を取り込み、これらのR、G、B信号を積算した積算値に基づいて被写体の明るさ(撮像EV値)を求め、この撮像EV値に基づいて撮像時の絞り値とシャッタスピードを決定する。この際、撮影光量が不足している場合には、LEDストロボ160からストロボ光を発光させる。
【0073】
また、AWB制御は、被写界の光源種(色温度)を測定し、その測定した光源種に応じたホワイトバランス補正(WB補正)を行う。この被写界の光源種の測定は、次のように行われる。すなわち、R、G、B信号から、1画面を複数のエリア(たとえば8×8の64エリア)に分割し、各エリアごとにR、G、B信号の色別の平均積算値を求める。これらの分割エリアごとのR、G、B信号の平均積算値は、積算回路150によって算出され、CPU140に加えられる。積算回路150とCPU140との間には乗算器152R、152G、152Bが設けられており、乗算器152R、152G、152Bには、機器のバラツキを調整するための調整ゲイン値が加えられる。CPU140は、各分割エリアごとのR、G、B信号の平均積算値に基づいてデーライト(晴れ)、日陰−曇り、蛍光灯、タングステン電球等の光源種の判別を行う。この光源種の判別は、分割エリアごとにR、G、B信号の色別の平均積算値の比R/G、B/Gを求め、続いて横軸をR/G、縦軸をB/Gとするグラフ上で各光源種に対応する色分布の範囲を示す検出枠を設定する。そして、求めた各エリアごとの比R/G、B/Gに基づいて検出枠に入るエリアの個数を求め、被写体の輝度レベル及び検出枠に入るエリアの個数に基づいて光源種を判別する(特開2000−224608 参照) 。
【0074】
CPU140は、以上のようにして光源種(被写界の色温度)を求めると、その光源種に適したホワイトバランス補正値を決定し、その決定したホワイトバランス補正値(ゲイン値)を乗算器132R、132G、132Bに出力する。これにより、乗算器132R、132G、132BからWB補正されたR、G、B信号がガンマ補正回路134に出力される。
【0075】
図9は、デジタルカメラ110に内蔵されたLEDストロボ160の構成を示すブロック図である。同図に示すように、このLEDストロボ160は、上記実施の形態のLEDストロボ10と比較して、主として色温度センサ20とシステムコントローラ52とが設けられていない点で相違している。したがって、上記実施の形態のLEDストロボ10と同じ構成部材には、同じ符号を付して、その説明は省略する。
【0076】
なお、被写界の色温度は、上記のようにCCD116から得られたR、G、B信号に基づいて求められ、LEDストロボ160を構成する各回路の制御はCPU140にて行なわれる
また、上記実施の形態のLEDストロボ10と同様に光源であるRGB三色のLED38R、38G、38Bは、それぞれメインコンデンサ44に対して直列に接続されており、各LED38R、38G、38Bには、電流制御用のトランジスタ46R、46G、46Bが並列に接続されている。そして、このトランジスタ46R、46G、46Bのベースに加えるパルス信号のON/OFFのデューティ比を制御することにより、LED群38から発光する光の色温度が制御される。また、この際、LED群38に流れる電流が常に一定になるように、LED群38に印加する電圧が電圧調整回路54によって制御される。
【0077】
さて、従来のデジタルカメラは、ストロボ撮影する場合、ストロボ光(デーライト)に応じた固定のホワイトバランス補正値を用いてWB補正を行うが、本実施の形態のデジタルカメラ110は、ホワイトバランスモード(WBモード)に応じたストロボ光を発光してストロボ撮影を行なう。すなわち、ストロボ撮影時にWBモードがオートに設定されている場合には、被写界の色温度と同じ色温度のストロボ光が発光され、WBモードがマニュアルに設定されている場合には、マニュアルで設定した被写界の色温度(光源種)と同じ色温度のストロボ光が発光される。これにより、オート又はマニュアル補正されるホワイトバランスに対して影響を与えることなくストロボ撮影を行なうことができる。
【0078】
図10は、ストロボ撮影時におけるデジタルカメラの動作手順を示すフローチャートである。
【0079】
LEDストロボ160は、静止画撮影と動画撮影の両方で使用することができ、初めに現在設定されているカメラの撮影モードが判別される(ステップS10)。すなわち、カメラの撮影モードが、静止画撮影モードに設定されているか、動画撮影モードに設定されているかが判別される。なお、撮影モードの設定は、たとえばカメラ操作部144の撮影モード切替スイッチで行なわれ、この撮影モード切替スイッチの設定状態に基づいて撮影モードが判定される。
【0080】
まず、カメラの撮影モードが静止画撮影モードに設定されている場合について説明する。
【0081】
カメラの撮影モードが静止画撮影モードに設定されている場合、最初にメインコンデンサ44の充電が行なわれる(ステップS12)。すなわち、電源回路162に充電開始信号が出力され(図5▲1▼参照)、電池164の電圧が所定電圧に昇圧されて、メインコンデンサ44が充電される(図5▲2▼参照)。メインコンデンサ44の充電が完了すると、電源回路162からCPU140に充電完了を示す充電OK信号が出力される(図5▲3▼参照)。
【0082】
この後、レリーズボタンが半押しされると、CPU140にS1ON信号が出力され(ステップS14)、AE、AF、WB制御が行われる(ステップS16)。すなわち、被写体の明るさ(撮影EV値)が測定され、その測定された撮影EV値から絞り値とシャッタースピード(電荷蓄積時間)が決定される。また、被写体のコントラスト情報に基づいて主要被写体にピントが合うように撮影レンズ14が駆動される。さらに、設定されたWBモードに応じてWB補正値が決定される。すなわち、WBモードがオートに設定されている場合には、被写界の色温度が測定され、その色温度(光源種)に応じたWB補正値が決定さる。また、WBモードがマニュアルに設定されている場合には、そのマニュアルで設定された光源種に応じたWB補正値が決定される。
【0083】
また、設定されたWBモードに応じてLEDストロボ160から発光されるストロボ光の色温度が設定される。すなわち、LEDストロボ160から発光されるストロボ光の色温度は、WBモードがオートに設定されている場合には、測定された被写界の色温度と同じ色温度に設定され、マニュアルに設定されている場合には、マニュアルで設定した色温度(光源種)と同じ色温度に設定される。そして、その色温度の光を発光させるために必要な各LED38R、38G、38BのON/OFFのデューティ比が決定される。
【0084】
なお、WBモードの設定は、たとえば液晶モニタ142に表示される操作メニューに従ってカメラ操作部144の十字キー等で行い、この設定状態に基づいてWBモードが判定される。
【0085】
この後、レリーズボタンが全押しされると(ステップS18)、S2ON信号がCPU140に出力され(図5▲4▼参照)、ストロボ撮影が行なわれる。すなわち、ステップS16で設定された色温度のストロボ光がLEDストロボ160から発光されるとともに、ステップS14で決定された絞り値及びシャッタースピードでCCD116が露光される(図5▲6▼、▲7▼参照)。
【0086】
この際、ストロボ発光の時間遅れを補正するため、まず、LEDストロボ160が発光され(ステップS20)、その後、CCD116の露光が行なわれる(ステップS22)。
【0087】
また、LEDストロボ160の発光は、上記実施の形態のLEDストロボ10と同様に発光制御用のトランジスタ56にON信号を出力した後、各LED38R、38G、38Bに並列接続されたトランジスタ46R、46G、46Bのベースに所定のデューティ比(ステップS16で設定したデューティ比)のパルス信号を加えることにより行なわれる。これにより、各LED38R、38G、38Bが所定の発光量比(設定された色温度の光を発光させるために必要なR、G、Bの発光量比)で発光し、LEDストロボ160から所定の色温度の光が発光される。
【0088】
また、上記実施の形態のLEDストロボ10と同様に発光中はLED群38に流れる電流が常に一定になるように、LED群38に供給する電圧が電圧調整回路54によって制御される。これにより、各LED38R、38G、38Bを規定の明るさで発光させることができ、所望の色温度の光を精度よく発光させることができる。
【0089】
LED群38が発光を開始すると、調光制御が行なわれ、調光センサ22に入射した光量が所定の光量に達したか否かが判定される(ステップS24)。すなわち、調光回路48から発光OFF信号(調光OK)が発せられたか否かが判定され、発光OFF信号が発せられると(図5▲5▼参照)、LED群38への電流供給が停止され、発光が停止される(ステップS26)。一方、調光OKでない場合には、露光時間が経過したか否かが判定され(ステップS28)、調光完了前に露光時間が経過した場合にもLED群38の発光が停止される。
【0090】
なお、LEDストロボ160の発光停止は、発光制御用のトランジスタ56にOFF信号を出力することにより行なわれる。
【0091】
以上のように、静止画撮影モードでは、WBモードに応じたストロボ光が発光される。
【0092】
次に、カメラの撮影モードが動画撮影モードに設定されている場合について説明する。
【0093】
カメラの撮影モードが動画撮影モードに設定されている場合、初めにメインコンデンサ44の充電が行なわれる(ステップS30)。すなわち、電源回路162に充電開始信号が出力され(図11▲1▼参照)、電池164の電圧が所定電圧に昇圧されて、メインコンデンサ44が充電される(図11▲2▼参照)。メインコンデンサ44の充電が完了すると、電源回路162からCPU140に充電完了を示す充電OK信号が出力される(図11▲3▼参照)。
【0094】
この後、被写界の色温度が測定され(ステップS32)、その被写界の色温度と同じ色温度の光を発光させるために必要な各LED38R、38G、38BのON/OFFのデューティ比が決定される。
【0095】
次に、レリーズボタンが全押しされると(ステップS34)、CPU140にS2ON信号が出力され(図11▲4▼参照)、LEDストロボ160を用いた動画撮影が開始される。すなわち、LEDストロボ160から被写界の色温度と同じ色温度のストロボ光が発光されながら、一定周期で連続的にCCD116が露光される(図11▲5▼、▲6▼参照)。
【0096】
この際、ストロボ発光の時間遅れを補正するため、まず、LEDストロボ160が発光され(ステップS36)、その後、CCD116の露光が行なわれる(ステップS38)。
【0097】
また、LEDストロボ160は、発光制御用のトランジスタ56にON信号を出力した後、各LED38R、38G、38Bに並列接続されたトランジスタ46R、46G、46Bに所定のデューティ比(ステップS32で設定したデューティ比)のパルス信号を加えることにより発光される。これにより、各LED38R、38G、38Bが所定の発光量比(被写界の色温度と同じ色温度の光を発光させるために必要なR、G、Bの発光量比)で発光し、LEDストロボ160から被写界の色温度と同じ色温度の光が発光される。
【0098】
また、ストロボ光の発光中は、LED群38に流れる電流が常に一定になるように、LED群38に供給する電圧が電圧調整回路54によって制御される。これにより、各LED38R、38G、38Bを規定の明るさで発光させることができ、所望の色温度の光を精度よく発光させることができる。
【0099】
この後、レリーズボタンが全押しされると(ステップS40)、CPU140にS2ON信号が出力され(図11▲7▼参照)、撮影が終了されるとともに、ストロボ光の発光が停止される(ステップS26)。すなわち、CCD116の露光が終了されるとともに、発光制御用のトランジスタ56にOFF信号が出力され、LED群38への電流供給が停止されて、ストロボ光の発光が停止される(図11▲5▼、▲6▼参照)。
【0100】
このように、動画撮影モードでは、被写界の色温度と同じ色温度のストロボ光を発光させながら撮影が行なわれる。
【0101】
以上説明したように、本実施の形態のデジタルカメラ110は、1つのLEDストロボ160を静止画撮影と動画撮影の両方に使用することができ、各撮影モードに応じた色温度の光を発光させて撮影することができる。
【0102】
なお、本実施の形態では、動画撮影時にストロボ光の色温度を被写界の色温度と同じ色温度に調節して発光させているが、一定の色温度(たとえば、日中の太陽光(デーライト)と同じ色温度)のストロボ光を発光させてもよい。
【0103】
また、本実施の形態では、動画撮影時に一定光量のストロボ光を発光させているが、適正露光量に対する不足光量分のみを発光させるようにしてもよい。すなわち、所定の絞り値、シャッタースピードで撮影する際、その適正露光量に対する不足光量を測光結果(撮影EV値)に基づいて算出し、その不足光量分だけLEDストロボ160から発光させるようにしてもよい。
【0104】
また、本実施の形態では、動画撮影中に連続してストロボ光を発光させているが、CCD116の露光期間に同期させて発光させてもよい。すなわち、動画撮影時は、CCD116が周期的に露光されるので、このCCD116の露光期間にのみストロボ光を発光させてもよい。
【0105】
さらに、本実施の形態では、静止画撮影時に調光回路48を介してストロボ光の調光制御を行なっているが、被写体の明るさ及び被写体距離に基づき事前に発光量を決定し、その決定した発光量が露光時間(シャッタースピードの時間)内に発光されるようにLED群38の発光制御を行なうようにしてもよい。
【0106】
また、上述した一連の実施の形態では、本発明をデジタルスチルカメラに適用した場合を例に説明したが、ビデオカメラにも同様に適用することができる。
【0107】
また、本発明はカメラ用のストロボとしてだけでなく、その他の照明装置にも適用することができる。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、直列接続された各LEDに一定の電流が流れるので、所望の色温度の光を発光させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたLEDストロボの外観構成を示す正面図
【図2】本発明が適用されたLEDストロボの外観構成を示す背面図
【図3】LEDストロボの内部構成を示すブロック図
【図4】R、G、Bの各LEDのON/OFFのデューティ比を調整してストロボ光の色温度(R、G、Bの発光量の比)を制御する場合のタイミングチャート
【図5】システムコントローラの動作を説明するためのタイミングチャート
【図6】LEDストロボの他の実施の形態の構成を示すブロック図
【図7】LEDストロボの他の実施の形態の構成を示すブロック図
【図8】本発明が適用されたLEDストロボを内蔵したデジタルカメラのブロック図
【図9】デジタルカメラに内蔵されたLEDストロボの構成を示すブロック図
【図10】ストロボ撮影時におけるデジタルカメラの動作手順を示すフローチャート
【図11】動画撮影時におけるCPUの動作を説明するためのタイミングチャート
【符号の説明】
10…LEDストロボ、12…ストロボ本体、14…シュー、16…発光窓、18…フレネルレンズ、20…色温度センサ、22…調光センサ、24…電源スイッチ、26…モード切替スイッチ、28…色温度設定ボリューム、30…色温度記憶スイッチ、32…表示ランプ、34…色温度読出スイッチ、36…EEPROM、38…LED群、38R…赤色(R)LED、38G…緑色(G)LED、38B…青色(B)LED、40…電池、42…電源回路、44…メインコンデンサ、46R、46G、46B…トランジスタ、48…調光回路、50…温度センサ、52…システムコントローラ、54…電圧調整回路、56…トランジスタ、60…トランジスタ、62…PWM制御回路、64…ダイオード、66…コイル、68…抵抗、110…デジタルカメラ、112…撮影レンズ、114…絞り、116…固体撮像素子(CCD)、118…CCD駆動回路、120…相関二重サンプリング回路(CDS回路)、122…A/D変換器、124…タイミング発生回路(TG)、126…メモリ、128…デジタル信号処理回路、130…同時化回路、132…ホワイトバランス調整回路、132R、132G、132B…乗算器、134…ガンマ補正回路、136…YC信号作成回路、138…メモリ、140…中央処理装置(CPU)、142…液晶モニタ、144…カメラ操作部、146…圧縮伸長処理回路、148…記録部、150…積算回路、152R、152G、152B…乗算器、160…LEDストロボ、162…電源回路、164…電池
Claims (2)
- 赤と緑と青の三色のLEDを光源とし、各LEDから放出される光を混合して所定の色温度の光を発光するLED照明装置において、
直列に接続された前記三色のLEDと、
前記各色のLEDに流れる電流をそれぞれ個別に短絡させ、前記各色のLEDに流れる電流をそれぞれ個別にON/OFFさせるスイッチ手段と、
前記各LEDから放出される光を混合して所定の色温度の光が発光されるように前記スイッチ手段のON/OFFをそれぞれ制御する色温度制御手段と、
前記LEDに供給する電圧を調整する電圧調整手段と、
前記LEDに流れる電流を計測する電流計測手段と、
前記電流計側手段で計測された電流値に基づいて前記LEDに流れる電流が一定になるように前記電圧調整手段を制御する電圧制御手段と、
を備えたことを特徴とするLED照明装置。 - 前記LED照明装置は、カメラに内蔵又は装着され、該カメラの露光に同期して発光されることを特徴とする請求項1に記載のLED照明装置。
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