JP2004232996A - Refrigeration cycle device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は蒸発器出口側冷媒の気液を分離するアキュムレータタンクを有する冷凍サイクル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の蒸発器出口側冷媒の気液を分離するアキュムレータタンクを有する冷凍サイクル装置は種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図4、図5は従来の冷凍サイクル装置およびアキュムレータタンクを示すものであり、蒸発器4の出口側冷媒の全量をアキュムレータタンク7内に導入し、この導入冷媒の気液をアキュムレータタンク7内にて分離し、液冷媒をタンク7内の下部に溜める。
【0004】
そして、タンク7内にU字状冷媒戻し管73を配置し、この冷媒戻し管73の上部のガス吸入口73aからタンク7内上部のガス冷媒を冷媒戻し管73内に吸入するとともに、冷媒戻し管73の底部に開けたオイル戻し穴73bから液冷媒および液冷媒中に溶け込んでいるオイルを冷媒戻し管73内に吸入する。この冷媒戻し管73内で液冷媒およびオイルをガス冷媒に混合し、この混合冷媒を圧縮機1に吸入させる構成になっている。
【0005】
【特許文献1】
実開昭48−99940号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の従来技術では、蒸発器出口側冷媒の全量をアキュムレータタンク7内に導入して気液分離を行うので、アキュムレータタンク7の必要内容積がどうしても大きくなり、アキュムレータタンク7の搭載スペースが増大する。車両用の場合にはアキュムレータタンク7をスペース的制約が強いエンジンルーム内に搭載しているので、アキュムレータタンク7の車両搭載性において非常に問題があった。
【0007】
本発明は上記点に鑑みて、アキュムレータタンクの小型化を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、蒸発器(4)の出口側冷媒の気液をアキュムレータタンク(7)内で分離し、アキュムレータタンク(7)内のガス冷媒、およびアキュムレータタンク(7)内下部に溜まる液冷媒と液冷媒に溶け込んだオイルを取り出して圧縮機(1)の吸入側に戻す冷凍サイクル装置において、
蒸発器(4)の出口側を圧縮機(1)の吸入側に連通させるメイン通路(5)と、メイン通路(5)から蒸発器(4)出口側冷媒の一部を分岐させアキュムレータタンク(7)内に導入する分岐通路(6)と、アキュムレータタンク(7)内のガス冷媒、およびアキュムレータタンク(7)内下部に溜まる液冷媒と液冷媒に溶け込んだオイルを取り出す冷媒戻し通路(8)とを有し、冷媒戻し通路(8)の出口部を、メイン通路(5)のうち分岐通路(6)の分岐位置よりも下流側に合流させることを特徴とする。
【0009】
これによると、蒸発器(4)出口側冷媒の一部をメイン通路(5)から分岐通路(6)に分岐し、この分岐冷媒をアキュムレータタンク(7)内に導入して冷媒の気液を分離するから、アキュムレータタンク(7)の冷媒気液分離のための空間容積を従来技術に比較して大幅に縮小でき、アキュムレータタンク(7)を小型化できる。
【0010】
また、冷媒戻し通路(8)を通してアキュムレータタンク(7)内のガス冷媒、およびアキュムレータタンク(7)内下部の液冷媒と液冷媒に溶け込んだオイルを圧縮機(1)の吸入側に戻すことができるから、アキュムレータタンク(7)内に溜まる液冷媒量の調整によるサイクル内循環冷媒流量の調整機能およびオイル戻し機能は通常のものと同様に発揮できる。
【0011】
請求項2に記載の発明では、請求項1において、メイン通路(5)、分岐通路(6)、および冷媒戻し通路(8)をアキュムレータタンク(7)内に設けたことを特徴とする。
【0012】
これによると、メイン通路(5)の入口部を蒸発器(4)出口側に接続し、メイン通路(5)の出口部を圧縮機(1)の吸入側に接続するだけでよく、分岐通路(6)や冷媒戻し通路(8)のための冷媒通路接続部を新たに追加する必要がない。従って、分岐通路(6)を追加してもアキュムレータタンク(7)の通路接続作業は従来と同様の作業にて簡単に行うことができる。
【0013】
請求項3に記載の発明では、請求項1または2において、メイン通路(5)のうち、分岐通路(6)の分岐位置と冷媒戻し通路(8)の合流位置との間に絞り部(11)を配置したことを特徴とする。
【0014】
これにより、絞り部(11)の前後に発生する差圧によって、サイクル循環冷媒流量の小流量時にも、冷媒戻し通路(8)からメイン通路(5)の合流部に流出するガス冷媒量を確保でき、これに伴って、冷媒戻し通路(8)に吸入される液冷媒量も確保できる。従って、小流量時にもオイル戻し量を確実に確保できる。
【0015】
請求項4に記載の発明では、請求項1または2において、メイン通路(5)内を流れる冷媒中の液冷媒を取り込んで分岐通路(6)にガイドするガイド部材(12)をメイン通路(5)に配置したことを特徴とする。
【0016】
これにより、メイン通路(5)内の液冷媒をガイド部材(12)によって確実に分岐通路(6)からアキュムレータタンク(7)内に導入できる。そのため、圧縮機(1)の起動時のように圧縮機(1)の吸入圧が急低下して圧縮機(1)への液戻りが発生しやすい条件下(過渡時)においても、圧縮機(1)への液戻りの発生を抑制できる。
【0017】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は第1実施形態による冷凍サイクル装置の基本構成図であり、車両空調用冷凍サイクル装置に適用した場合を示している。図2は図1のアキュムレータタンク部の断面図である。
【0019】
冷凍サイクル装置の圧縮機1は図示しない電磁クラッチ等を介して車両エンジン(図示せず)によりベルト駆動される。圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は凝縮器2に流入する。凝縮器2は冷媒の放熱器であり、図示しない電動冷却ファンにより外気が送風される。そのため、吐出ガス冷媒は外気中に放熱して凝縮する。
【0020】
凝縮器2で凝縮した液冷媒は減圧装置3で減圧され、低圧の気液2相状態となる。減圧装置3はオリフィス、ノズル、キャピラリーチューブ等の固定絞りで構成してある。なお、減圧装置3を高圧冷媒の状態(圧力、温度)に応じて開度が調整される可変絞り、あるいは固定絞りと可変絞りの組み合わせで構成してもよい。
【0021】
蒸発器4は減圧装置3を通過した低圧冷媒を図示しない空調用送風機の送風空気から吸熱して蒸発させるものである。蒸発器4は図示しない空調室内ユニットのケース内に配置され、蒸発器4で冷却された冷風は周知のごとく図示しないヒータコア部で温度調整された後に車室内へ吹き出す。
【0022】
蒸発器4の出口側には蒸発器4の出口冷媒(蒸発器4で蒸発したガス冷媒を含む飽和ガス)の主流が流れるメイン通路5を設けるとともに、このメイン通路5から蒸発器出口冷媒の一部を分岐する分岐通路6を設け、この分岐通路6からの分岐冷媒をアキュムレータタンク7内に導入し、このアキュムレータタンク7内にて導入冷媒の気液を分離するようになっている。
【0023】
そして、アキュムレータタンク7内のガス冷媒および液冷媒と、液冷媒に溶け込んだオイルを戻し通路8からメイン通路5に合流させ、メイン通路5を通過する蒸発器出口冷媒の主流とアキュムレータタンク7内からの戻し冷媒とを圧縮機1に吸入させるようになっている。。
【0024】
図2に示すように、アキュムレータタンク7は縦長の略円筒形状のタンク本体70を有している。このタンク本体70はアルミニウム等の金属で構成され、その内部に気液混合のための空間71を形成する。タンク本体70の上面壁部72は空間71の上部を区画するものであり、この上面壁部72を水平方向に貫通するように円形の貫通穴を開けてメイン通路5を形成している。
【0025】
このメイン通路5の一端部(上流端)は入口側接続通路9を介して蒸発器4の出口に連通する。また、メイン通路5の他端部(下流端)は出口側接続通路10を介して圧縮機1の吸入側に連通する。そして、メイン通路5の中間部位には絞り11を設けている。タンク本体70の上面壁部72において絞り11の上流側部位に、メイン通路5と空間71内とを上下方向に連通する連通穴を開けて分岐通路6を形成している。
【0026】
一方、タンク本体70の空間71内にはU字状の冷媒戻し管73を配置し、この冷媒戻し管73のU字状の一端部を空間71内上部のガス冷媒域に開口してガス吸入口73aを形成している。また、冷媒戻し管73のU字状の底部を空間71内下部の液冷媒域に配置するとともに、このU字状底部に微小径の円形穴からなるオイル戻し穴73bを開口している。このオイル戻し穴73bから液冷媒および液冷媒に溶け込んでいるオイルを冷媒戻し管73内に吸入するようになっている。
【0027】
冷媒戻し管73のU字状の他端部をタンク本体70の上面壁部72の穴部72aに嵌合固定するとともに、冷媒戻し管73の他端部をメイン通路5のうち絞り11の下流側部位に合流させている。従って、図2のタンク構成では冷媒戻し管73内部の通路によって図1の冷媒戻し通路8が形成される。
【0028】
タンク本体70の空間71内において分岐通路6の下方(出口)開口端と冷媒戻し管73のガス吸入口73aとの間の中間部位に邪魔板74が配置されている。この邪魔板74は円板状の板形状であり、取付穴74aを有し、この取付穴74aの部分で邪魔板74を冷媒戻し管73に嵌合固定するようになっている。
【0029】
邪魔板74は分岐通路6から空間71内に流入する入口冷媒を衝突させてガス吸入口73aに入口冷媒が直接流入することを防止するものである。また、邪魔板74の円板外周部とタンク本体70の内周面との間に所定の隙間部75を形成し、邪魔板74に衝突した後の冷媒がこの隙間部75を通過して下方へ移動するようになっている。
【0030】
次に、上記構成において作動を説明する。圧縮機1が運転されると、圧縮機1の吐出ガスが凝縮器2で放熱して凝縮し、この凝縮後の液冷媒は減圧装置3で減圧され、低温低圧の気液2相状態となる。この低圧冷媒は蒸発器4に流入して空調空気から吸熱して蒸発する。蒸発器4の出口では通常の冷房熱負荷条件ではガス冷媒と液冷媒が共存する飽和状態にあり、この蒸発器出口の飽和冷媒の主流はメイン通路5を通過して圧縮機1の吸入側へ向かう。
【0031】
メイン通路5の途中には絞り11が配置され、この絞り11の前後間に所定の差圧が発生する。このため、蒸発器出口の飽和冷媒の一部は絞り11の上流部から分岐通路6に分岐され、この分岐通路6を通過してアキュムレータタンク7のタンク本体70内に導入される。
【0032】
この分岐通路6からの導入冷媒は邪魔板74の上面に衝突し、その後、邪魔板74の円板外周部の隙間部75を通過してタンク本体70の空間71内の下方へ移動する。ここで、邪魔板74は導入冷媒がガス吸入口73aに直接流入することを防止するとともに、導入冷媒がタンク本体70内の液冷媒の液面Aに衝突して液面Aを乱すことを防止することにより、タンク本体70の空間71内部における気液分離作用を向上させる。
【0033】
タンク本体70の空間71内においてガス冷媒と液冷媒の密度差により液冷媒が下方に溜まり、ガス冷媒は液冷媒の液面Aの上方に分離される。そして、空間71内上部に開口しているガス吸入口73aからガス冷媒が冷媒戻し管73内に吸入される。液冷媒中に開口しているオイル戻し穴73bから、液冷媒および液冷媒に溶け込んでいるオイルが冷媒戻し管73内に吸入される。
【0034】
従って、この液冷媒およびオイルが冷媒戻し管73内においてガス吸入口73aからのガス冷媒と混合して、メイン通路5の絞り11の下流部に合流する。そのため、メイン通路5を通過する蒸発器出口冷媒の主流に冷媒戻し管73からの戻し冷媒が合流した状態で圧縮機1に冷媒が吸入される。
【0035】
そして、蒸発器4の冷房熱負荷が増大して、蒸発器4の出口冷媒が過熱度を持つ過熱ガス状態になると、分岐通路6からアキュムレータタンク7のタンク本体70内に過熱ガス冷媒が導入され、タンク本体70内の貯留液冷媒を蒸発させる。これにより、タンク本体70内の貯留液冷媒をガス冷媒として圧縮機1の吸入側に供給でき、サイクル内循環冷媒流量を増加できる。これにより、蒸発器4の出口冷媒が飽和状態に戻る。
【0036】
逆に、蒸発器4の冷房熱負荷が減少すると、蒸発器4の出口の飽和冷媒の乾き度が減少するので、タンク本体70内に溜まる液冷媒量を増加させてサイクル内循環冷媒流量を減少できる。これにより、蒸発器4の出口冷媒の乾き度が過度に減少して、圧縮機1に液冷媒が吸入されること(液バック)を防止する。
【0037】
ところで、本実施形態によると、蒸発器4の出口冷媒の主流はメイン通路5を通過して圧縮機1に直接吸入され、蒸発器4の出口冷媒の一部のみを分岐通路6に分岐してアキュムレータタンク7のタンク本体70内に導入するようにしているから、図4、5に示す従来技術のように蒸発器4の出口冷媒の全量をアキュムレータタンク7のタンク本体70内に導入するものに比較して、タンク本体70の気液分離のための空間スペースを縮小でき、アキュムレータタンク7を小型化できる。
【0038】
このようにアキュムレータタンク7を効果的に小型化するためには、分岐通路6への分岐冷媒の割合をメイン通路5を通過する主流冷媒の割合よりも小さくすることが好ましい。
【0039】
また、アキュムレータタンク7のタンク本体70自身にメイン通路5および分岐通路6を形成し、メイン通路5の絞り部11の下流部に冷媒戻し管73(冷媒戻し通路8)の出口部を合流しているから、アキュムレータタンク7の外部冷媒通路9、10との接続箇所は、メイン通路5の上流端と下流端の2箇所のみにすることができる。そのため、分岐通路6を形成しても、図5の一般的なアキュムレータタンク7に対して接続箇所が増加せず、冷媒通路接続作業を簡単に行うことができる。
【0040】
また、従来技術では冷媒戻し管73のうち、オイル戻し穴73bの下流側で、且つ、液面Aの上方部位に、圧縮機1の停止時における液冷媒戻しを防止するための均圧穴73cを開けなければならない。すなわち、圧縮機1の停止時にアキュムレータタンク7の温度が圧縮機1吸入側より高くなって、アキュムレータタンク7内の冷媒圧力が圧縮機1吸入側の冷媒圧力より高くなると、アキュムレータタンク7の液冷媒がオイル戻し穴73bから圧縮機1吸入側へ押し出されるという現象が発生する。しかし、均圧穴73cを形成すると、冷媒戻し管73のうち、オイル戻し穴73bの下流側圧力がアキュムレータタンク7内の冷媒圧力と同じになるので、液冷媒がオイル戻し穴73bから圧縮機1吸入側へ押し出されることを防止できる。
【0041】
これに対し、本実施形態によると、冷媒戻し管73の出口部をメイン通路5の絞り11の下流部に合流しているから、圧縮機1の停止時に冷媒戻し管73の出口部はメイン通路5および分岐通路6を通してアキュムレータタンク7内の冷媒圧力と同じ状態(均圧状態)に維持される。従って、冷媒戻し管73に特別に均圧穴73cを形成しなくても、アキュムレータタンク7内の液冷媒がオイル戻し穴73bから圧縮機1吸入側へ押し出されることを防止できる。
【0042】
また、従来技術によると、蒸発器4の出口冷媒の全量をアキュムレータタンク7のタンク本体70内に導入するから、タンク本体70内に導入した冷媒が邪魔板74に衝突して広範囲に飛散するので、邪魔板74の必要面積が大きくなる。しかも、ガス吸入口73aおよび均圧穴73cの両方を覆うように邪魔板74を傘形状に形成する必要がある。これらの理由から邪魔板74の製造コストが高くなる。
【0043】
これに対し、本実施形態によると、蒸発器4の出口冷媒の一部のみを分岐通路6に分岐してアキュムレータタンク7のタンク本体70内に導入するから、邪魔板74への衝突後における冷媒飛散範囲が小さくなり、邪魔板74の必要面積を従来技術の邪魔板74より小さくできる。これに加え、均圧穴73cを廃止できるから、邪魔板74の形状を単純な円板状にすることができる。そのため、邪魔板74の製造コストを従来技術より低減できる。
【0044】
(第2実施形態)
図3は第2実施形態を示すものであり、メイン通路5のうち分岐通路6との分岐部に、メイン通路5内の液冷媒を選択的(優先的)に分岐通路6側へガイドするガイド部材12を配置している。
【0045】
ところで、アキュムレータタンク7の入口側接続通路9(蒸発器4の出口側通路)およびメイン通路5においては、その内部を飽和冷媒の液冷媒とガス冷媒が環状流になって流れる。すなわち、液冷媒はガス冷媒に比較して粘性が高いので、通路9、5の内壁面に沿って液冷媒が環状に流れ、この環状の液冷媒流れの中心部をガス冷媒が流れる。
【0046】
そこで、第2実施形態では、メイン通路5のうち分岐通路6との分岐部に設けるガイド部材12を第1、第2ガイド面12a、12bを持つ断面L形状に形成している。第1ガイド面12aはメイン通路5の下側内壁面に沿う円弧状に形成され、第2ガイド面12bは第1ガイド面12aの下流端に垂直に結合される。この第2ガイド面12bの先端(下端)は、メイン通路5の下側内壁面のうち分岐通路6の上方(入口)開口端の下流位置に固定されている。
【0047】
これにより、メイン通路5の下側内壁面と第1ガイド面12aとの間に流入した液冷媒を第2ガイド面12bにより分岐通路6の上方開口端内に確実に流入させることができる。
【0048】
車両空調用の冷凍サイクル装置においては、圧縮機1の作動を電磁クラッチにより断続することにより蒸発器4の吹出空気温度を制御することが行われる。従って、圧縮機1は頻繁に作動、停止を繰り返すことになる。そして、圧縮機1が停止後、再起動した直後には圧縮機1の吸入圧が急低下して圧縮機1への液冷媒戻りが発生しやすいが、第2実施形態によると、メイン通路5の内壁面に沿って流れる液冷媒Bをガイド部材12によって選択的に分岐通路6からタンク本体70内に導入できる。これにより、圧縮機1の再起動直後における液冷媒戻りの発生を抑制できる。
【0049】
また、蒸発器4の出口冷媒の乾き度が低下して液冷媒の比率が高くなると、液冷媒Bは重力の影響を受けてメイン通路5の内壁面の円周方向において下側部位に移行してくる。そのため、このメイン通路5の下側内壁面に移行した液冷媒Bをガイド部材12によってタンク本体70内に効果的に導入できる。
【0050】
なお、第2実施形態では、メイン通路5を通過する冷媒の一部をガイド部材12により確実にタンク本体70内に導入できるので、第1実施形態の絞り部11を設置していない。
【0051】
また、第2実施形態では、ガイド部材12をメイン通路5の内壁面の円周方向において下側部位のみに円弧状に形成しているが、ガイド部材12をメイン通路5の内壁面の円周方向の全周に至る環状の形状に形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す冷凍サイクルの回路図である。
【図2】第1実施形態のアキュムレータタンクの断面図である。
【図3】第2実施形態のアキュムレータタンクの断面図である。
【図4】従来技術の冷凍サイクルの回路図である。
【図5】従来技術のアキュムレータタンクの断面図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…凝縮器(放熱器)、3…減圧装置、4…蒸発器、
5…メイン通路、6…分岐通路、7…アキュムレータタンク、
8…冷媒戻し通路。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a refrigeration cycle apparatus having an accumulator tank for separating gas-liquid of an evaporator outlet side refrigerant.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various types of refrigeration cycle devices having an accumulator tank for separating the vapor-liquid of the evaporator outlet-side refrigerant have been proposed (for example, see Patent Document 1).
[0003]
4 and 5 show a conventional refrigeration cycle apparatus and an accumulator tank, in which the entire amount of the refrigerant on the outlet side of the
[0004]
Then, a U-shaped
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-48-99940 [0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above-described conventional technology, the entire amount of the evaporator outlet-side refrigerant is introduced into the
[0007]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and has as its object to reduce the size of an accumulator tank.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the invention, the gas-liquid of the refrigerant on the outlet side of the evaporator (4) is separated in the accumulator tank (7), and the gas refrigerant in the accumulator tank (7); In a refrigeration cycle device, a liquid refrigerant collected in a lower portion of an accumulator tank (7) and oil dissolved in the liquid refrigerant are taken out and returned to a suction side of the compressor (1).
A main passage (5) for connecting the outlet side of the evaporator (4) to the suction side of the compressor (1), and a part of the evaporator (4) outlet side refrigerant branched from the main passage (5) to accumulator tank ( A branch passage (6) introduced into the accumulator tank (7), a gas refrigerant in the accumulator tank (7), and a refrigerant return passage (8) for removing liquid refrigerant accumulated in the lower portion of the accumulator tank (7) and oil dissolved in the liquid refrigerant. And the outlet of the refrigerant return passage (8) is joined to the main passage (5) downstream of the branch position of the branch passage (6).
[0009]
According to this, a part of the refrigerant on the outlet side of the evaporator (4) is branched from the main passage (5) to the branch passage (6), and the branched refrigerant is introduced into the accumulator tank (7) to remove gas-liquid of the refrigerant. Since the separation is performed, the space volume for refrigerant gas-liquid separation in the accumulator tank (7) can be significantly reduced as compared with the related art, and the accumulator tank (7) can be downsized.
[0010]
Further, the gas refrigerant in the accumulator tank (7), the liquid refrigerant in the lower part of the accumulator tank (7), and the oil dissolved in the liquid refrigerant can be returned to the suction side of the compressor (1) through the refrigerant return passage (8). Therefore, the function of adjusting the flow rate of the circulating refrigerant in the cycle and the function of returning the oil by adjusting the amount of the liquid refrigerant accumulated in the accumulator tank (7) can be exerted in the same manner as the normal one.
[0011]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the main passage (5), the branch passage (6), and the refrigerant return passage (8) are provided in the accumulator tank (7).
[0012]
According to this, it is only necessary to connect the inlet of the main passage (5) to the outlet of the evaporator (4) and to connect the outlet of the main passage (5) to the suction of the compressor (1). (6) It is not necessary to newly add a refrigerant passage connecting portion for the refrigerant return passage (8). Therefore, even if the branch passage (6) is added, the work of connecting the accumulator tank (7) can be easily performed by the same work as the conventional one.
[0013]
According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect, the throttle portion (11) is provided between the branch position of the branch passage (6) and the merging position of the refrigerant return passage (8) in the main passage (5). ) Is arranged.
[0014]
Due to this, the amount of gas refrigerant flowing out from the refrigerant return passage (8) to the junction of the main passage (5) is ensured even when the cycle circulation refrigerant flow rate is small, due to the differential pressure generated before and after the throttle portion (11). Accordingly, the amount of the liquid refrigerant sucked into the refrigerant return passage (8) can be secured. Therefore, the oil return amount can be ensured even at a small flow rate.
[0015]
According to the fourth aspect of the present invention, in the first or second aspect, the guide member (12) that takes in the liquid refrigerant in the refrigerant flowing in the main passage (5) and guides the refrigerant to the branch passage (6) is provided. ).
[0016]
Thus, the liquid refrigerant in the main passage (5) can be reliably introduced from the branch passage (6) into the accumulator tank (7) by the guide member (12). Therefore, even when the suction pressure of the compressor (1) suddenly drops and liquid returns to the compressor (1) is likely to occur, such as when the compressor (1) is started (transient), The occurrence of liquid return to (1) can be suppressed.
[0017]
In addition, the code | symbol in the parenthesis of each said means shows the correspondence with the concrete means described in embodiment mentioned later.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(1st Embodiment)
FIG. 1 is a basic configuration diagram of a refrigeration cycle device according to a first embodiment, and shows a case where the present invention is applied to a refrigeration cycle device for vehicle air conditioning. FIG. 2 is a cross-sectional view of the accumulator tank shown in FIG.
[0019]
The compressor 1 of the refrigeration cycle apparatus is belt-driven by a vehicle engine (not shown) via an electromagnetic clutch or the like (not shown). The high-temperature and high-pressure gas refrigerant discharged from the compressor 1 flows into the
[0020]
The liquid refrigerant condensed in the
[0021]
The
[0022]
The outlet side of the
[0023]
Then, the gas refrigerant and the liquid refrigerant in the
[0024]
As shown in FIG. 2, the
[0025]
One end (upstream end) of the
[0026]
On the other hand, a U-shaped
[0027]
The other end of the U-shaped
[0028]
In the
[0029]
The
[0030]
Next, the operation of the above configuration will be described. When the compressor 1 is operated, the discharge gas of the compressor 1 radiates heat in the
[0031]
A
[0032]
The refrigerant introduced from the
[0033]
The liquid refrigerant accumulates below in the
[0034]
Therefore, the liquid refrigerant and the oil are mixed with the gas refrigerant from the
[0035]
When the cooling heat load of the
[0036]
Conversely, when the cooling heat load of the
[0037]
By the way, according to the present embodiment, the main flow of the outlet refrigerant of the
[0038]
In order to effectively reduce the size of the
[0039]
Further, the
[0040]
In the prior art, a
[0041]
On the other hand, according to the present embodiment, since the outlet of the
[0042]
Further, according to the prior art, since the entire amount of the refrigerant at the outlet of the
[0043]
On the other hand, according to the present embodiment, only a part of the outlet refrigerant of the
[0044]
(2nd Embodiment)
FIG. 3 shows a second embodiment, in which a liquid refrigerant in the
[0045]
By the way, in the inlet-side connection passage 9 (outlet-side passage of the evaporator 4) and the
[0046]
Therefore, in the second embodiment, the
[0047]
Thus, the liquid refrigerant flowing between the lower inner wall surface of the
[0048]
In a refrigeration cycle device for vehicle air conditioning, the operation of the compressor 1 is interrupted by an electromagnetic clutch to control the temperature of the air blown out of the
[0049]
When the dryness of the outlet refrigerant of the
[0050]
In the second embodiment, since a part of the refrigerant passing through the
[0051]
Further, in the second embodiment, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a circuit diagram of a refrigeration cycle showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of the accumulator tank according to the first embodiment.
FIG. 3 is a sectional view of an accumulator tank according to a second embodiment.
FIG. 4 is a circuit diagram of a conventional refrigeration cycle.
FIG. 5 is a sectional view of a conventional accumulator tank.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Compressor, 2 ... Condenser (radiator), 3 ... Decompression device, 4 ... Evaporator,
5 main passage, 6 branch passage, 7 accumulator tank,
8 ... Coolant return passage.
Claims (4)
前記アキュムレータタンク(7)内のガス冷媒、および前記アキュムレータタンク(7)内下部に溜まる液冷媒と液冷媒に溶け込んだオイルを取り出して前記圧縮機(1)の吸入側に戻す冷凍サイクル装置において、
前記蒸発器(4)の出口側を前記圧縮機(1)の吸入側に連通させるメイン通路(5)と、
前記メイン通路(5)から前記蒸発器(4)出口側冷媒の一部を分岐させ前記アキュムレータタンク(7)内に導入する分岐通路(6)と、
前記アキュムレータタンク(7)内のガス冷媒、および前記アキュムレータタンク(7)内下部に溜まる液冷媒と液冷媒に溶け込んだオイルを取り出す冷媒戻し通路(8)とを有し、
前記冷媒戻し通路(8)の出口部を、前記メイン通路(5)のうち前記分岐通路(6)の分岐位置よりも下流側に合流させることを特徴とする冷凍サイクル装置。A compressor (1), a radiator (2) for radiating the refrigerant discharged from the compressor (1), and a decompression device (3) for decompressing the high-pressure refrigerant passing through the radiator (2). An evaporator (4) for evaporating the low-pressure refrigerant that has passed through the decompression device (3); a refrigerant at an outlet side of the evaporator (4) flows into the evaporator (4); An accumulator tank (7),
In a refrigeration cycle apparatus, a gas refrigerant in the accumulator tank (7), a liquid refrigerant accumulated in a lower portion of the accumulator tank (7), and oil dissolved in the liquid refrigerant are taken out and returned to a suction side of the compressor (1).
A main passage (5) for communicating an outlet side of the evaporator (4) with a suction side of the compressor (1);
A branch passage (6) for branching a part of the refrigerant on the outlet side of the evaporator (4) from the main passage (5) and introducing the branched refrigerant into the accumulator tank (7);
A gas refrigerant in the accumulator tank (7), a liquid refrigerant collected in a lower portion of the accumulator tank (7), and a refrigerant return passage (8) for extracting oil dissolved in the liquid refrigerant;
A refrigeration cycle apparatus wherein the outlet of the refrigerant return passage (8) is joined to the main passage (5) downstream of a branch position of the branch passage (6).
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